JPH10109977A - 光学活性ピリタジノン誘導体の製造方法 - Google Patents

光学活性ピリタジノン誘導体の製造方法

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JPH10109977A
JPH10109977A JP28295396A JP28295396A JPH10109977A JP H10109977 A JPH10109977 A JP H10109977A JP 28295396 A JP28295396 A JP 28295396A JP 28295396 A JP28295396 A JP 28295396A JP H10109977 A JPH10109977 A JP H10109977A
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JP
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pyridazinone
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optically active
tartaric acid
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JP28295396A
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Tetsuya Kato
哲也 加藤
Minoru Kaeriyama
稔 帰山
Michiyo Osawa
通世 大沢
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬中間体として有用な式[II] 【化1】 で表されるR−配置またはS−配置を有する光学活性ピ
リダジノンの工業的に有利な方法での提供。 【解決手段】 式[I] 【化2】 で表される(±)−ピリダジノンをL−またはD−酒石
酸を分割剤として(1)低級アルコールとエステル類と
の混合溶媒中で分割、(2)酒石酸の量を(±)−ピリ
ダジノン1モルに対し0.3〜1.8モル使用して分割
することを特徴とする光学活性ピリダジノンの製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は式[II]
【化3】 で表されるR−配置またはS−配置を有する光学活性ピ
リダジノンの工業的に有用な製造方法に関する。式[I
I]で表される光学活性ピリダジノンは、例えば、WO
96/15117に記載されている優れた血小板凝集抑
制作用を有する式[III ]
【化4】 で表される化合物の中間体として有用である。
【0002】
【従来の技術】光学活性ピリダジノンの製造法としては
一般的に光学異性体分離用カラムで分離する方法(例え
ばEP208518など)が知られているが、工業的規
模には適用できない。特開平3−163050に4−
(4−アミノフェニル)−3−メチル−4−オキシブチ
ル酸から不斉還元法により合成する方法が報告されてい
るが、高温、高圧下の反応なため特殊な設備が必要とな
る。また特表平6−504275に2−プロパノール溶
媒中で、L−またはD−酒石酸を2〜3当量使用し光学
分割する方法が記載されている。しかし、この方法は光
学純度が10%ee程度のピリダジノン・酒石酸塩を得
るために大量の溶媒を必要とするうえ、熟成のための時
間を多く取らねばならず、また分割効率も低い。溶媒量
を低減あるいは製造時間を短縮すると、得られる塩の光
学純度は著しく低下し、やはり工業生産には不向きであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、式[II]で
表される光学活性ピリダジノンを工業生産に有利な方法
によって製造することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)式[I]
【化5】 で表されるピリダジノンのラセミ体(以下、(±)−ピ
リダジノンという)をL−またはD−酒石酸を分割剤と
して、低級アルコールとエステル類との混合溶媒中で分
割することを特徴とする式[II]で表されるR−配置ま
たはS−配置を有する光学活性ピリダジノンの製造方
法、(2)(±)−ピリダジノンを有機溶媒中、L−ま
たはD−酒石酸を1モルに対し0.3〜1.8モル使用
し、分割することを特徴とするR−配置またはS−配置
を有する光学活性ピリダジノンの製造方法及び(3)上
記(1)または(2)により分割され、不要のR−配置
またはS−配置を有する光学活性ピリダジノンまたはそ
の酒石酸塩が過剰に含まれる系を酸または塩基で処理す
ることによる(±)−ピリダジノンの回収方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】前記式[II]の化合物は下記式
【化6】 で表されるR体またはS体のいずれかであるが、前記式
[III ]の中間体として用いる場合は前者のR体が使用
される。光学分割剤として使用するL−またはD−酒石
酸は、前記式[II]のR体を得る場合にはL−酒石酸が
好適である。光学分割は、(±)−ピリダジノンおよび
L−またはD−酒石酸に低級アルコールとエステル類と
の混合溶媒を添加するか、または低級アルコールとエス
テル類との混合溶媒に(±)−ピリダジノンおよびL−
またはD−酒石酸を添加後、両者が溶解するまで昇温し
その温度で数分から数時間加熱する。その後冷却し、必
要に応じて光学活性ピリダジノンの酒石酸塩を接種し、
撹拌した後に析出した光学活性ピリダジノンの酒石酸塩
を濾別する。得られた塩の結晶は、実用可能な高い光学
純度を有し、再結晶等の手段によってさらに光学純度を
上げることができる。このようにして得られた光学活性
体の塩は炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリ
ウムなどのアルカリ水溶液によりフリー化した後、再結
晶などの手法によって光学純度の高いRまたはSピリダ
ジノンを製造することができる。
【0006】酒石酸の量は、(±)−ピリダジノンに対
して2モル以上使用しても低級アルコール等の単独溶媒
中で分割するよりは好結果が得られるが、好ましくは
0.3〜1.8モル、特に好ましくは1.0〜1.5モ
ルである。ここで用いる低級アルコール/エステル類の
混合溶媒の低級アルコール類としてはメタノール、エタ
ノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブ
タノール、i−ブタノール等のC1 〜C4 のアルコール
類が好ましいが、1−プロパノール、2−プロパノール
が特に好ましい。エステル類としてはカルボン酸の低級
アルキルエステルが好ましいが、酢酸エチル、酢酸メチ
ルが特に好ましい。混合溶媒の溶媒量としては使用する
溶媒種、混合比によって異なるが、(±)−ピリダジノ
ンと酒石酸の塩が加熱還流下、溶解できる量が好まし
い。低級アルコール/エステル類の混合比は用いる溶媒
の種類によって異なるが、通常10/90〜90/1
0、好ましくは30/70〜70/30である。また、
混合溶媒にかえ、1−プロパノール、2−プロパノール
等の低級アルコール等の単独溶媒でも酒石酸の量を前記
好ましい範囲に規制することにより、従来法に比べ光学
純度を向上させることができる。
【0007】上記操作により分割され不要となった光学
活性ピリダジノン・酒石酸塩は、次のようにラセミ化、
回収し、再利用することができる。光学分割濾液を濃縮
し、析出した光学活性ピリダジノン・酒石酸塩を濾別す
る。得られた光学活性ピリダジノン・酒石酸塩に水およ
び濃塩酸などの強酸を加え、50℃から還流下で数分か
ら数時間撹拌することによってラセミ化を行う。その
後、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
などのアルカリ水溶液によりフリー化し、(±)−ピリ
ダジノンを濾別する。また、上記の光学活性ピリダジノ
ン・酒石酸塩に水および水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウムなどの強塩基を加え、50℃から還流下で数分から
数時間撹拌することによってもラセミ化することができ
る。
【0008】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく
説明する。 実施例1(光学分割) (±)−ピリダジノン4.06g(20.0mmol)
とL−酒石酸3.60g(24.0mmol)に1−プ
ロパノール/酢酸エチル(35/65、体積比)120
ml(6.0l/M)を加え、加熱溶解した。77〜8
1℃で30分撹拌後、ゆっくり冷却した。40℃で結晶
が析出するが、40〜45℃で1時間撹拌後、20〜2
5℃までゆっくり冷却し、さらに1時間撹拌後、結晶を
濾別した。得られた結晶は1−プロパノール/酢酸エチ
ル(35/65)15mlで洗浄後、乾燥しピリダジノ
ン・L−酒石酸塩4.73gを得た。R−ピリダジノン
の光学純度は31.5%e.e.であった。濾液中のS
−ピリダジノンの光学純度は56.1%e.e.で、得
られた結晶の収率は計算により64%と求められた。
【0009】実施例2(光学分割) (±)−ピリダジノン90.0g(0.443mol)
とL−酒石酸79.8g(0.531mol)に酢酸エ
チル1730ml、2−プロパノール930mlを加
え、加熱溶解した。75℃で30分撹拌後、ゆっくり冷
却した。52℃で結晶が析出するが、50〜55℃で1
時間撹拌後、20〜25℃までゆっくり冷却し、さらに
1時間撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶は2−プ
ロパノール/酢酸エチル(35/65)200mlで洗
浄後、乾燥しピリダジノン・L−酒石酸塩128.1g
を得た。R−ピリダジノンの光学純度は33.5%e.
e.であった。濾液中のS−ピリダジノンの光学純度は
56.1%e.e.で、得られた結晶の収率は計算によ
り69%と求められた。
【0010】実施例3(光学分割) (±)−ピリダジノン1.13g(5.56mmol)
とL−酒石酸1.20g(8.0mmol)にエタノー
ル/酢酸エチル(50/50)25ml(4.5l/
M)を加え、加熱溶解した。68℃で30分撹拌後、ゆ
っくり冷却した。30℃で結晶が析出するが、そのまま
20〜25℃までゆっくり冷却し、さらに1時間撹拌
後、結晶を濾別した。得られた結晶を乾燥しピリダジノ
ン・L−酒石酸塩1.28gを得た。R−ピリダジノン
の光学純度は20.5%e.e.、得られた結晶の収率
は62%であった。
【0011】実施例4(光学分割) (±)−ピリダジノン3.00g(14.76mmo
l)とL−酒石酸2.66g(17.71mmol)に
n−ブタノール/酢酸エチル(35/65)102ml
(6.9l/M)を加え、加熱溶解した。86℃で30
分撹拌後、ゆっくり冷却した。51℃で結晶が析出する
が、49〜51℃で1時間撹拌後、そのまま20〜25
℃までゆっくり冷却し、さらに3時間撹拌後、結晶を濾
別した。得られた結晶はn−ブタノール/酢酸エチル
(35/65)10mlで洗浄後、乾燥しピリダジノン
・L−酒石酸塩3.53gを得た。R−ピリダジノンの
光学純度は22.6%e.e.、濾液中のS−ピリダジ
ノンの光学純度は64.8%e.e.で、得られた結晶
の収率は計算により74%と求められた。
【0012】比較例1(光学分割) (±)−ピリダジノン3.00g(14.76mmo
l)とL−酒石酸4.43g(29.53mmol)に
2−プロパノール89ml(6.0l/mol)を加
え、加熱溶解した。82℃で30分撹拌後、ゆっくり冷
却した。65℃で結晶が析出するが、60〜65℃で1
時間撹拌後、20〜25℃までゆっくり冷却し、さらに
1時間撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶は2−プ
ロパノール9mlで洗浄後、乾燥しピリダジノン・L−
酒石酸塩4.72gを得た。R−ピリダジノンの光学純
度は4.0%e.e.であった。濾液中のS−ピリダジ
ノンの光学純度は82.5%e.e.で、得られた結晶
の収率は計算により95%と求められた。
【0013】実施例5(精製) 実施例2で得たピリダジノン・L−酒石酸塩128.1
gに酢酸エチル1210ml、2−プロパノール650
mlを加え、加熱溶解した。75℃で30分撹拌後、ゆ
っくり冷却した。43℃で結晶が析出するが、45℃付
近で1時間撹拌後、20〜25℃までゆっくり冷却し、
さらに1時間撹拌後、結晶を濾別、乾燥した。得られた
結晶は2−プロパノール/酢酸エチル(35/65)1
40mlで洗浄後、乾燥しピリダジノン・L−酒石酸塩
収量84.1gを得た。R−ピリダジノンの光学純度は
63.0%e.e.で、濾液中のS−ピリダジノンの光
学純度は25.5%e.e.であった。得られたピリダ
ジノン・L−酒石酸塩84.1gに水733mlを加え
た。10℃以下に氷冷し、飽和炭酸ナトリウム水溶液を
30分かけて滴下し(温度4〜10℃)、pH8に調整
した。50分撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶は
水100mlで洗浄後、乾燥し、光学純度62.7%
e.e.(R)のピリダジノン37.4gを得た。この
ピリダジノンにジオキサン368mlを加え、100℃
に加熱した。30分撹拌後、ゆっくり冷却した。20〜
25℃で1時間撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶
はジオキサン18mlで洗浄した。洗浄液を含めた濾液
415.2gを濃縮乾固しイソプロピルエーテル230
mlを加え、撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶を
乾燥しR−ピリダジノン23.3gを得た。光学純度9
8.9%e.e.、収率26%(対(±)−ピリダジノ
ン)であった。
【0014】実施例6(ラセミ化回収) 実施例2および5と同様に光学分割を行って得た濾液を
あわせた後(全量800g、ピリタジノン濃度1.23
wt%)濃縮し、ピリダジノン・L−酒石酸塩を濾別、
乾燥した。得たピリダジノン・L−酒石酸塩9.34g
(ピリダジノン含有率45.7wt%,光学純度51.
5%ee(S))に水76ml、濃塩酸4.38gを加
え、2時間加熱還流しラセミ化した。25〜30℃まで
冷却し、酢酸エチル10ml添加後、28%水酸化ナト
リウム水溶液12.3gを滴下、pH7.8に調整し
た。0〜5℃まで冷却し、30分撹拌後、濾別した。得
られた結晶は水11ml、酢酸エチル3mlで洗浄後、
乾燥し(±)−ピリダジノン3.65gを得た。化学純
度98.0wt%、光学純度はラセミ体であった。ピリ
ダジノン・L−酒石酸塩に対する収率は84%であっ
た。
【0015】実施例7(ラセミ化回収したピリダジノン
での光学分割) 実施例6で回収したピリダジノン3.0g(化学純度9
8.0wt%,14.5mmol)に2−プロパノール
/酢酸エチル(35/65、体積比)87ml(6.0
l/M)、L−酒石酸2.61g(17.4mmol)
を加え、加熱溶解した。75℃で1時間撹拌後、ゆっく
り冷却した。48℃で結晶が析出するが、45〜50℃
で1時間撹拌後、20〜25℃までゆっくり冷却し、さ
らに1時間撹拌後、結晶を濾別した。得られた結晶は2
−プロパノール/酢酸エチル(35/65)7mlで洗
浄後、乾燥しピリダジノン・L−酒石酸塩4.41gを
得た。ピリダジノン・L−酒石酸塩のピリダジノン含有
率は46.9wt%、R−ピリダジノンの光学純度は2
9.5%e.e.であった。得られた結晶の収率は計算
により70%と求められた。ピリダジノンの光学純度
は、光学異性体分離用カラムを用いたHPLC法によっ
て測定した。測定条件は次の通りである。 カラム:CHIRALPAK AS 4.6mmφ×2
50mm(ダイセル化学工業株式会社) 溶離液:n−ヘキサン/エタノール=1/1(V/V) 流速 :1.0ml/min. 検出器:UV254nm カラム温度:40℃
【0016】
【発明の効果】本発明は、医薬品の中間体として有用な
光学活性ピリダジノンの製造、対掌体のラセミ化回収を
行い、工業的に有利な方法で安価に光学活性体を提供で
きる。具体的には従来法に比較し、高い光学純度、溶媒
量の大幅な低減、製造時間の大幅な短縮などを提供でき
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式[I] 【化1】 で表されるピリダジノンのラセミ体をL−またはD−酒
    石酸を分割剤として低級アルコールとエステル類との混
    合溶媒中で、光学分割することを特徴とする式[II] 【化2】 で表されるR−配置またはS−配置を有する光学活性ピ
    リダジノンの製造方法。
  2. 【請求項2】 式[I]で表されるピリダジノンのラセ
    ミ体を有機溶媒中、L−またはD−酒石酸をピリダジノ
    ンのラセミ体1モルに対し0.3〜1.8モル使用し分
    割することを特徴とする式[II]で表されるR−配置ま
    たはS−配置を有する光学活性ピリダジノンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一般式[I]で表されるピリダジノンの
    ラセミ体を低級アルコールとエステル類との混合溶媒中
    で、L−またはD−酒石酸をピリダジノンのラセミ体1
    モルに対し0.3〜1.8モル使用し分割することを特
    徴とする式[II]で表されるR−配置またはS−配置を
    有する光学活性ピリダジノンの製造方法。
  4. 【請求項4】 光学分割され不要の式[II]で表される
    R−配置またはS−配置を有する光学活性ピリダジノン
    もしくはその酒石酸塩が過剰に含まれている系を酸また
    は塩基の存在下、ラセミ化することを特徴とする式
    [I]で表されるピリダジノンのラセミ体の回収方法。
JP28295396A 1996-10-04 1996-10-04 光学活性ピリタジノン誘導体の製造方法 Withdrawn JPH10109977A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103554032A (zh) * 2013-11-12 2014-02-05 江苏正大清江制药有限公司 高光学纯度(-)-6-(4-氨基苯基)-4,5-二氢-5-甲基-3(2h)-哒嗪酮的制备方法

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