JPH10109999A - 新規な環状ペプチド及びこれを含有する強心剤 - Google Patents

新規な環状ペプチド及びこれを含有する強心剤

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JPH10109999A
JPH10109999A JP8281636A JP28163696A JPH10109999A JP H10109999 A JPH10109999 A JP H10109999A JP 8281636 A JP8281636 A JP 8281636A JP 28163696 A JP28163696 A JP 28163696A JP H10109999 A JPH10109999 A JP H10109999A
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ala
reduced pressure
under reduced
ile
pro
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JP8281636A
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English (en)
Inventor
Akinobu Sumio
彰信 角尾
Masayuki Kamijo
政幸 上條
Kaoru Inami
薫 稲見
Tetsuo Shiba
哲夫 芝
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Meiji Dairies Corp
Original Assignee
Meiji Milk Products Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は-CH2-又は-CH2CH2-を、R2は水素原子又は
アルキル基又はフェニル基又はベンジル基を、R3は-NH-
又は-N(CH3)-又は-CH2-又は酸素原子を、それぞれ示
す)で表される環状ペプチド及びこれを有効成分とする
強心薬。 【効果】 強い強心作用を有すると共に、頻脈、不整脈
等の副作用を起こさない強心剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な環状ペプチ
ド及びこれを有効成分とする抗不整脈作用を有する強心
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、心不全の治療薬としてジギタリス
が用いられてきたが、これは強心効果が弱く、しかも、
副作用は心臓に対するものも含めて非常に多く、安全域
が狭いものであった(Hoffman B. F. and Bigger J. T.
Jr.: Digitalis and allied cardiac glycosides. In
Goodman and Gilman's "The Pharmacological basis o
f therapeutics." eds.: Gilman A. G, et al. Pergamo
n Press, pp.814-839, 1990.;Poole-Whilson, P. A. a
nd Robinson K.: Digoxin-A redundant drug incongest
ive cardiac failure. Cardiovasc. Drugs Ther. 2, 73
3-741, 1989.)。
【0003】また、近年開発されたβ1受容体刺激薬及
びサイクリックAMP分解酵素阻害薬は、心拍数を増加さ
せる作用があり、副作用として不整脈をおこすという欠
点がある。更に、後者の薬剤は、長期治療に用いられた
場合、基礎疾患を増悪させることが報告されている(Pa
cker M. et al.: Hemodynamic and clinical limitatio
n of long-term inotropic therapy with amrinone in
patients with severe chronic heart failure. Circul
aton 70, 1038-1047, 1984.;Packer M. et al.:Effect
of oral milrinone on mortality in severe chronic
heart failure.New Engl. J. Med., 325, 1468-1475, 1
991.)。
【0004】そこで、本発明者らは、強心作用が強く、
しかも、副作用の少ない強心剤を探索し、環状デプシペ
プチド骨格を有する化合物が強い強心作用を有し、副作
用が少ないことを見出し、これを特許出願した(特開平
7-138290、特開平7-188286)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、強い強心作用を有すると共に、頻脈、不整脈等の副
作用を起こさない強心剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、環状デプシ
ペプチド骨格を有する化合物を種々合成し、その中から
副作用の少ない強心剤を得るべく鋭意探索を行った結
果、一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1は-CH2-又は-CH2CH2-を、R2
水素原子又はアルキル基又はフェニル基又はベンジル基
を、R3は-NH-又は-N(CH3)-又は-CH2-又は酸素原子を、
それぞれ示す)で表される環状ペプチドが文献上新規な
ものであり、さらにこれらの化合物が抗不整脈作用を有
する強心作用の強い作用を有することを見出し、本発明
を完成した。
【0009】なお、一般式(1)で表される化合物には
不斉炭素原子が複数存在するので、立体異性が存在する
が、本発明にはそのいずれの立体異性体も含まれる。ま
た本発明環状ペプチドには水和物及び溶媒和物も含まれ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(1)で表される化合物を
構造式で例示すれば、以下の化合物を挙げることができ
るが、これらに限定されるものではない。R1が-CH2-、R
2がイソブチル基(D体)、R3が-NH-であるものとして、
【0011】
【化3】
【0012】R1が-CH2-、R2がイソブチル基(L体)、R3
が-NH-であるものとして、
【0013】
【化4】
【0014】R1が-CH2-、R2がイソブチル基、R3が-N(CH
3)-であるものとして、
【0015】
【化5】
【0016】なお、化5において、*で示した不斉炭素
原子の立体配置がL体のものをTK2-6A、D体のものをTK2-
6Bと呼ぶ。
【0017】R1が-CH2-、R2がイソプロピル基、R3が-N
(CH3)-であるものとして、
【0018】
【化6】
【0019】R1が-CH2-、R2がメチル基、R3が-N(CH3)-
であるものとして、
【0020】
【化7】
【0021】R1が-CH2-、R2が水素原子、R3が-N(CH3)-
であるものとして、
【0022】
【化8】
【0023】R1が-CH2-、R2がイソブチル基、R3が酸素
原子であるものとして、
【0024】
【化9】
【0025】R1が-CH2-CH2-、R2がイソブチル基、R3
酸素原子であるるものとして、
【0026】
【化10】
【0027】R1が-CH2-、R2がブチル基、R3が-N(CH3)-
であるものとして、
【0028】
【化11】
【0029】R1が-CH2-、R2がsec-ブチル基、R3が-N(CH
3)-であるものとして、
【0030】
【化12】
【0031】R1が-CH2-、R2がベンジル基、R3が-N(CH3)
-であるものとして、
【0032】
【化13】
【0033】R1が-CH2-CH2-、R2がイソブチル基、R3が-
N(CH3)-であるものとして、
【0034】
【化14】
【0035】R1が-CH2-、R2がイソブチル基、R3が-CH2-
であるものとして、
【0036】
【化15】
【0037】なお、化15において、*で示した不斉炭
素原子の立体配置がL体のものをTK16-22A、D体のものを
TK16-22Bと呼ぶ。
【0038】本発明の一般式(1)で表される化合物の
うち、R3が-NH又は-N(CH3)-である化合物は、例えば以
下の化16に示す反応式に従って製造することができ
る。一方、R3が-CH2-又は酸素原子である化合物、すな
わち、TK3-8については実施例8、TK11-3については実
施例9、TK16-22A及びTK16-22Bについては実施例14
に、それぞれ製造方法の例を示す。
【0039】
【化16】
【0040】(式中、A.Aはアミノ酸を、Meはメチル基
を、R1は-CH2又は-CH2CH2-を、R4はアミノ酸の側鎖を、
R5は水素原子又はメチル基を、それぞれ示す)
【0041】すなわち、t-ブトキシカルボニル−カルボ
ン酸誘導体(2)とプロリンベンジルエステル塩酸塩
(3)とを縮合してt-ブトキシカルボニル−A.A−プロ
リンベンジルエステル(4)を得、これから保護基を外
して−A.A−プロリンベンジルエステル塩酸塩(5)と
した後、(5)と別途製造しておいた製造中間体ベンジ
ルオキシカルボニル−イソロイシル−メチルバリル−メ
チルアラニル−β−アラニン(6)とを縮合させてベン
ジルオキシカルボニル−イソロイシル−メチルバリル−
メチルアラニル−β−アラニル−A.A−プロリンベンジ
ルエステル(7)を得る。(7)の保護基を外してイソ
ロイシル−メチルバリル−メチルアラニル−β−アラニ
ル−A.A−プロリン(8)を得、(8)に環化反応を行
わしめれば、本発明化合物(1)のうち、R3が-NH又は-
N(CH3)-である化合物(1’)が得られる。
【0042】まず、t-ブトキシカルボニル−カルボン酸
誘導体(2)とプロリンベンジルエステル塩酸塩(3)
との縮合反応は、例えば水溶性カルボジイミド(WSCD)
に代表される縮合剤を1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(以下HOBtという)等の添加剤存在下に反応させるこ
とにより行われる。t-ブトキシカルボニル−A.A−プロ
リンベンジルエステル(4)の脱保護(t-ブトキシカル
ボニル基の除去)は、トリフルオロ酢酸、塩酸/酢酸、
塩酸/ジオキサン等を反応させることにより行われる。
得られたA.A−プロリンベンジルエステル塩酸塩(5)
と製造中間体ベンジルオキシカルボニル−イソロイシル
−メチルバリル−メチルアラニル−β−アラニン(6)
との縮合反応は、例えばWSCDをHOBtの存在下に反応させ
ることにより行われる。得られた化合物ベンジルオキシ
カルボニル−イソロイシル−メチルバリル−メチルアラ
ニル−β−アラニル−A.A−プロリンベンジルエステル
(7)の脱保護(ベンジルオキシカルボニル基及びベン
ジル基の切断)は、パラジウム触媒の存在下水素ガスを
作用させる接触還元、無水フッ化水素、トリフルオロメ
タンスルホン酸等により行われる。得られた化合物イソ
ロイシル−メチルバリル−メチルアラニル−β−アラニ
ル−A.A−プロリン(8)の縮合・環化反応は、例えばO
−(7−アザベンゾトリアゾル)−1,1,3,3−テ
トラメチルウロニウム ヘキサフルオロフォスフェート
(HATU)及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA)の存
在下に縮合反応を行わせることによりなされる。
【0043】なお、製造中間体ベンジルオキシカルボニ
ル−イソロイシル−メチルバリル−メチルアラニル−β
−アラニン(6)の合成は、例えば以下に示す反応式に
従って製造する。
【0044】
【化17】
【0045】すなわち、t-ブトキシカルボニル−β−ア
ラニン(9)を臭化フェナシル及びトリメチルアミンの
存在下でt-ブトキシカルボニル−β−アラニンフェナシ
ルエステル(10)を得、(10)のt-ブトキシカルボ
ニル基をトリフルオロ酢酸、塩酸/酢酸、塩酸/ジオキ
サン等で外してβ−アラニンフェナシルエステル塩酸塩
(11)を得る。(11)に市販のt-ブトキシカルボニ
ル−メチルアラニンを縮合反応させてt-ブトキシカルボ
ニル−メチルアラニル−β−アラニンフェナシルエステ
ル(12)を得、これからt-ブトキシカルボニル基を外
してメチルアラニル−β−アラニンフェナシルエステル
塩酸塩(13)を得る。続いて(13)とt-ブトキシカ
ルボニル−メチルバリンとを縮合反応させ、t-ブトキシ
カルボニル基を外してメチルバリル−メチルアラニル−
β−アラニンフェナシルエステル塩酸塩(14)を得
る。(14)とベンジルオキシカルボニル−イソロイシ
ンとを縮合反応させてベンジルオキシカルボニル−イソ
ロイシル−メチルバリル−メチルアラニル−β−アラニ
ンフェナシルエステル(15)を得、脱保護してベンジ
ルオキシカルボニル−イソロイシル−メチルバリル−メ
チルアラニル−β−アラニン(6)を得る。
【0046】以上のようにして得られた一般式(1)で
表される化合物は、経口、非経口いずれの方法によって
も投与することが可能であり、また本発明の強心剤は、
各種の剤型、例えば散剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠、カプ
セル剤、アンプル剤等の経口投与剤;皮下、筋肉若しく
は静脈注射剤;坐剤等とすることができる。上記製剤
は、一般式(1)で表される化合物単独又は一般式
(1)で表される化合物と賦形剤、増量剤、結合剤、湿
潤化剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝
剤、保存剤、矯味剤、香料、被覆剤等を適宜組み合わせ
て処方することにより製造することができる。
【0047】かくして得られた本発明強心剤の投与量
は、症状、投与ル―ト等によっても異なるが、―般的に
成人において、一般式(1)で表される化合物を0.5〜5
00mg/日、好ましくは1〜200mg/日であり、これを通常1
日3〜4回に分けて投与するのが好適である。
【0048】
【発明の効果】本発明は、新規な環状ペプチド及びそれ
を有効成分とする抗不整脈効果をもつ有用な強心剤を提
供するものである。
【0049】
【実施例】以下に、実施例及び試験例を挙げて更に具体
的に本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によ
って限定されるものではない。また、アミノ酸の立体配
置は、特に記載のない限りL体である。
【0050】また、Bocはt-ブトキシカルボニル基を、P
acはフェナシル基を、Zはベンジルオキシカルボニル基
を、Bzlはベンジルエステル基を、OLeuはロイシン酸
を、それぞれ意味する。
【0051】更に、1H-NMRは、日本電子社製のJNM-EX27
0 FT NMR SYSTEMを用い、重クロロホルム溶液中で270MH
z 1H-NMRスペクトルを測定した。基準物質はテトラメチ
ルシランを用いた。
【0052】HPLC分析は、カラムとしてカプセルパック
C18(4.6φx150mm、資生堂社製)を使用し、以下の組成
をもつ溶媒(A:B=70:30の混液、アンモニア水でpH5.
6に調整)で、1ml/minの流速で溶出した。カラム温度は
35℃とし、検出はUV 220nmで行った。
【0053】
【表1】
【0054】実施例1(合成中間体Z-Ile-MeVal-MeAla-
β-Ala-OH(6)の合成) (a)Boc-β-Ala-OPacの合成 Boc-β-Ala-OH(10.0g)をアセトン(100ml)に溶か
し、氷冷下、トリエチルアミン(8.1ml)を滴下し、引
き続き臭化フェナシル(11.57g)を加え、氷冷下5分
間、さらに室温で24時間攪拌した。アセトンを減圧留去
した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、ヘキサンで結晶化しBoc-β-Ala-OPac(14.7g)を得
た。
【0055】(b)HCl・H-β-Ala-OPacの合成 Boc-β-Ala-OPac(14.54g)に5.0N、HCl/ジオキサン
(189ml)を加えた後、室温に1時間放置した。ジオキサ
ンを減圧留去し、エーテルを加えて結晶化した。沈殿を
エーテルで洗浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-β-Ala-O
Pac(11.2g)を得た。
【0056】(c)Boc-MeAla-β-Ala-OPacの合成 HCl・H-β-Ala-OPac(5.00g)をDMF(25ml)に溶かし氷
冷下、Boc-MeAla-OH(4.37g)、HOAt(3.07g)を加え、
WSCD(4.94ml)を滴下した。氷冷下30分間、さらに室温
で18時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチ
ルに溶かした。10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水
素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。これを、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル288g、ト
ルエン:酢酸エチル=2:1)により精製し、Boc-MeAla-
β-Ala-OPac(8.13g)を得た。
【0057】(d)HCl・H-MeAla-β-Ala-OPacの合成 Boc-MeAla-β-Ala-OPac(8.92g)に4.5N HCl/ジオキサ
ン(101ml)を加えた後、室温で1時間放置した。ジオ
キサンを減圧留去し、エーテルを加えて結晶化した。沈
殿をエーテルで洗浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-MeAl
a-β-Ala-OPac(7.32g)を得た。
【0058】(e)HCl・H-MeVal-MeAla-β-Ala-OPacの
合成 HCl・H-MeAla-β-Ala-OPac(7.00g)、Boc-MeVal-OH(5.
18g)、HOAt(3.20g)をDMF(35ml)に溶かし、氷冷下W
SCD(5.15ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温で
16時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチル
に溶かした。10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、残渣11.2gを得
た。この残渣に、4.5N HCl/ジオキサン(95.1ml)を加
えた後、室温で1時間放置した。ジオキサンを減圧留去
し、エーテルを加え結晶化した。沈殿をエーテルで洗浄
後、減圧下で乾燥して、HCl・H-MeVal-MeAla-β-Ala-OPa
c(8.71g)を得た。
【0059】(f)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OPacの
合成 HCl・H-MeVal-MeAla-β-Ala-OPac(8.50g)、Z-Ile-OH
(5.37g)、HOAt(2.89g)をDMF(45ml)に溶かし、氷
冷下WSCD(4.64ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに
室温で17時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸
エチルに溶かした。10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭
酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル480g、クロロ
ホルム:メタノール=100:1)により精製し、Z-Ile-MeV
al-MeAla-β-Ala-OPac(10.7g)を得た。
【0060】(g)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH
(6)の合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OPac(10.7g)を90%酢酸水
溶液(200ml)に溶かし、亜鉛粉末(53.7g)を加え、2
時間超音波攪拌した。亜鉛粉末を濾過後、酢酸を減圧留
去し、残渣を酢酸エチルに溶かして、10%クエン酸で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。残渣をヘキサンで2回洗浄後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル450g、クロロホルム:メ
タノール=19:1)により精製した。残渣をヘキサンで結
晶化し、Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(6.05g)を得
た。
【0061】実施例2(TK1-19の製造:化16記載の製
造工程において、A.AがD-ロイシン) (a)HCl・H-Pro-OBzlの合成 Boc-Pro-OH(2.00g)をアセトン(20ml)に溶かし、氷
冷下でトリエチルアミン(1.42ml)及び臭化ベンジル
(1.22ml)を加えた。氷冷下で5分間、さらに室温で23
時間、40度で4時間攪拌した。アセトンを減圧留去した
後、酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、
飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、残
渣を得た。この残渣に5.0N HCl/ジオキサン(55.6ml)
を加えた後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧
留去し、エーテルを加えて結晶化した。沈殿をエーテル
で洗浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-Pro-OBzl(2.32
g)を得た。
【0062】(b)Boc-D-Leu-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(1.00g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷
下Boc-D-Leu(1.08g)、HOBt(0.62g)を加えた。WSCD
(1.00ml)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で17時
間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶
かした。10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナト
リウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル54g、トルエン:酢酸エ
チル=10:1)により精製し、Boc-D-Leu-Pro-OBzl(1.70
g)を得た。
【0063】(c)HCl・H-D-Leu-Pro-OBzlの合成 Boc-D-Leu-Pro-OBzl(1.7g)に5.0N HCl/ジオキサン
(16.3ml)を加えた後、室温に1時間放置した。ジオキ
サンを減圧留去し、エーテルを加えて結晶化した。残渣
をエーテルで洗浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-D-Leu-
Pro-OBzl(1.20g)を得た。
【0064】(d)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-D-Leu-P
ro-OBzl 実施例1で合成したZ-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.4
03g)をDMF(25ml)に溶かした。氷冷下、HCl・H-D-Leu-
Pro-OBzl(0.282g)、HOBt(112mg)加えた後、WSCD
(0.182ml)を滴下した。氷冷下2時間、さらに室温で20
時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、酢酸エチルに溶
かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、残渣を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル26g、クロロ
ホルムのみで溶出)により精製し、Z-Ile-MeVal-MeAla-
β-Ala-D-Leu-Pro-OBzl(0.485g)を得た。
【0065】(e)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-D-Leu-P
ro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-D-Leu-Pro-OBzl(360mg)を
メタノール:酢酸:水=8:2:1(30ml)に溶かし、パラ
ジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温で攪拌下
水素ガスを1時間吹き込んだ。パラジウムを濾過し、母
液を減圧濃縮後、水に溶かし凍結乾燥して、H-Ile-MeVa
l-MeAla-β-Ala-D-Leu-Pro-OH(256mg)を得た。
【0066】(f)TK1-19の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-D-Leu-Pro-OH(49.7mg)
を、ジクロロメタン(25ml)に溶かし、DIEA(85.2μ
l)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(93.
0mg)の入ったジクロロメタン溶液(57ml)に2時間かけ
て滴下し、その後室温で17時間攪拌した。 ジクロロメ
タンを減圧留去した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエ
ン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を減圧留去し、残渣を、シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=9:1)により精製
し、TK1-19(8.82mg)を得た。
【0067】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.17(t, 1
H, β-Ala NH)、7.25(d, 1H, Ile NH)、5.78(d, 1H, Le
u NH)、5.20(q, 1H, MeAla α)、5.02(d, 1H, Pro
α)、4.82(q, 1H, Ile α)、4.64(d, 1H, MeVal α)、
4.38(m, 1H, Leu α)、4.10(t, 1H,Pro δ1)、3.95(m,
1H, β-Ala β1)、3.49(m, 1H, Pro δ2)、3.22(s, 3H,
N-Me)、3.17(d, 1H, β-Ala β2)、2.73(s, 3H, N-M
e)、2.36-2.26(m, 4H, Proβ β-Ala α)、2.08-1.96
(m, 4H, Ileβ Pro γMeVal β)、1.56-1.38(m, 5H,Ile
γ1 Leu βγ)、1.01-0.82(m, 18H, Ile γ2δ MeVal
γLeuδ)PD-MS:m/z 593.7(M+H)+C30H52O6N6としての計
算値:592.4
【0068】実施例3(TK4-5の製造:化16記載の製
造工程において、A.AがL-ロイシン) (a)Boc-L-Leu-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.50g)をDMF(3ml)に溶かし、氷冷
下Boc-L-Leu(0.541g)、HOBt(0.31g)を加えた。WSCD
(0.50ml)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で17時
間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶
かした。10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナト
リウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム:メ
タノール=100:1)により精製し、Boc-L-Leu-Pro-OBzl
(0.65g)を得た。
【0069】(b)HCl・H-L-Leu-Pro-OBzlの合成 Boc-L-Leu-Pro-OBZl(0.65g)に4.5N HCl/ジオキサン
(6.90ml)を加えた後、室温に1時間放置した。ジオキ
サンを減圧留去し、エーテルを加えて結晶化した。残渣
をエーテルで洗浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-L-Leu-
Pro-OBzl(0.493g)を得た。
【0070】(c)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-Leu-P
ro-OBzlの合成 実施例1で合成したZ-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.2
11g)をDMF(3ml)に溶かした。氷冷下、HCl・H-L-Leu-P
ro-OBzl(0.147g)、HATU(0.225g)加えた後、DIEA
(0.206ml)を滴下した。氷冷下2時間、さらに室温で20
時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、酢酸エチルに溶
かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去し、残渣を得た。シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25g、クロロ
ホルム:メタノール=30:1)により精製し、Z-Ile-MeVa
l-MeAla-β-Ala-L-Leu-Pro-OBzl(0.237g)を得た。
【0071】(d)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-Leu-P
ro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-Leu-Pro-OBzl(0.237g)
をメタノール:酢酸:水=8:2:1(30ml)に溶かし、パ
ラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温で攪拌
下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラジウムを濾過し、
母液を減圧濃縮後、 水に溶かし凍結乾燥して、H-Ile-M
eVal-MeAla-β-Ala-L-Leu-Pro-OH(0.175g)を得た。
【0072】(e)TK4-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-Leu-Pro-OH(50.0mg)を
ジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(85.6μ
l)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(93.
4mg)の入ったジクロロメタン溶液(57ml)に2時間かけ
て滴下し、その後室温で18時間攪拌した。 ジクロロメ
タンを減圧留去した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエ
ン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、残渣を得た。シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)によ
り精製し、TK4-5(5.43mg)を得た。
【0073】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.56(d, 1H,
Ile NH)、7.90(d,1H, β-Ala NH)、5.86(s, 1H, Leu N
H)、5.05(d, 1H, MeVal α)、4.98(q, 1H, MeAla α)、
4.56(t1H, Ile α)、4.28(d, 1H, Leu α)、4.19(d, 1
H, Pro α)、3.99(m, 1H, β-Ala β1)、3.65-3.59(m,
2H, Pro δ)、3.24(s, 3H, N-Me)、3.13(m, 1H, β-Ala
β2)、2.72(s, 3H, N-Me)、2.42(m, 2H, β-Ala α)、
2.33(m, 1H, MeVal β)、2.27-2.17(m, 3H, Ile β Pro
β)、1.92(m, 2H, Pro γ)、1.33(d, 3H, MeAla β)、
1.28-1.25(m, 3H, Leu β Leu γ)、1.00-0.75(m, 18H,
Ile γ2δ MeVal γ Leu δ) PD-MS:m/z 594.0(M+H)+ C30H52O6N6としての計算値:592.4
【0074】実施例4(TK2-6-A及びTK2-6-Bの製造:化
16記載の製造工程において、A.AがそれぞれL-メチル
ロイシン及びD-メチルロイシン) (a)Boc-DL-MeLeu-OHの合成 アルゴン雰囲気下でBoc-D-Leu-OH(4.63g)を無水THF
(10ml)に溶かし、これを氷冷下水素化カリウム(2.23
g)、18-クラウン-6(0.246g)を含むTHF(40ml)へ滴
下した。これに、ヨウ化メチル(2.32ml)を滴下した
後、水浴(20℃)中で15時間攪拌した。反応液に氷酢酸
(2ml)を加えて過剰の塩基を分解した後、2N水酸化ナ
トリウムを加えpHを8.5にして、酢酸エチルで洗浄し
た。分離した水層を2N HClでpH2.5にして、酢酸エチル
で抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧留去し、残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル400g、クロロホルム:メタノール=
19:1)にて精製しBoc-DL-MeLeu-OH(1.37g)を得た。N
α−(2,4−ジヒドロ−5−フルオロフェニル)−L/
D−アラニンアミド(FDAA)誘導化し、HPLCにより分析
することにより、このメチル化反応の際にラセミ化が起
こったことを確認した。このD、L体を分離せずに、以下
の合成ではそのまま用いた。
【0075】(b)Boc-DL-MeLeu-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.500g)、Boc-DL-MeLeu-OH(0.533
g)、HOAt(0.310g)をDMF(3ml)に溶かし、氷冷下WSC
D(0.498ml)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で18
時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、酢酸エチルに溶
かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣を得た。シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、クロロホ
ルム:メタノール=50:1)により精製し、Boc-DL-MeLeu
-L-Pro-OBzl(0.520g)を得た。
【0076】(c)HCl・H-DL-MeLeu-L-Pro-OBzlの合成 Boc-DL-MeLeu-L-Pro-OBzl(0.52g)に4.5N HCl/ジオキ
サン(5.4ml)を加えた後、室温で1時間放置した。ジオ
キサンを減圧留去し、エーテルを加えて結晶化した。残
渣をエーテルで洗浄した後、減圧下で乾燥してHCl・H-DL
-MeLeu-L-Pro-OBzl(0.368g)を得た。
【0077】(d)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-DL-MeLe
u-Pro-OBzlの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.219g)をDMF(3ml)
に溶かした。氷冷下HCl・H-DL-MeLeu-Pro-OBzl(0.159
g)、HATU(0.234g)加えた後、DIEA(0.214ml)を滴下
した。氷冷下1時間、さらに室温で17時間攪拌した。DMF
を減圧留去した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧留去し、残渣を得た。シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル25g、クロロホルム:メタノー
ル=100:1)により精製し、Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala
-DL-MeLeu-Pro-OBzl(0.227g)を得た。
【0078】(e)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-DL-MeLe
u-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-DL-MeLeu-Pro-OBzl(0.227
g)をメタノール:酢酸:水=8:2:1(30ml)に溶かし、
パラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温で攪
拌下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラジウムを濾過
し、母液を減圧濃縮後、 水に溶かし凍結乾燥して、H-I
le-MeVal-MeAla-β-Ala-DL-MeLeu-Pro-OH(0.171g)を
得た。
【0079】(f)TK2-6-A及びTK2-6-Bの合成の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-DL-MeLeu-Pro-OH (0.50g)
をジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(83.8
μl)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(9
1.4mg)の入ったジクロロメタン溶液(55ml)に2時間か
けて滴下し、その後室温で17時間攪拌した。 ジクロロ
メタンを減圧留去した後、沈殿物を酢酸エチルに溶か
し、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:
1)により分離し、TK2-6-A(6.48mg)及びTK2-6-B(5.1
0mg)を得た。
【0080】TK2-6-Aの1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ9.
03(d, 1H, Ile NH), 7.83(1H, β-Ala NH), 4.99(q, 1
H, MeAla α), 4.94(d, 1H, Pro α), 4.82(q, 1H, Ile
α),4.50(q, 1H, MeVal α), 4.29(d, 1H, MeLeu α),
3.98-3.90(m, 1H, β-Alaβ1), 3.59-3.30(m, 2H,Pro
δ), 3.14(s, 3H, N-Me), 3.07-3.04(m, 1H, β-Ala β
2), 3.02(s, 3H, N-Me), 2.66(s, 3H, N-Me), 2.62-2.3
0(m, 2H, β-Ala α), 2.00-1.80(m, 4H, Ile β MeVal
β MeLeu β), 1.66-1.52(m, 3H, MeLeuγProγ), 1.3
3-1.18(m, 4H, Ile γ1 Pro β), 1.25(d, 3H, MeAla
β), 0.95-0.72(m, 18H, Ile γ2δ MeVal γ MeLeu
δ) PD-MS:m/z 607.9(M+H)+ C31H54O6N6としての計算値:606.4 HPLC分析:保持時間11.19分
【0081】TK2-6-Bの1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.
12(d, 1H, β-Ala NH), 7.18(d, 1H, Ile NH), 5.22(q,
1H, MeAla α), 5.01(d, 1H, MeVal α), 4.84(q, 1H,
Ileα), 4.75(q, 1H, Pro α), 4.70(d, 1H, MeLeu
α), 4.03-3.94(m, 2H, β-Ala β1 Pro δ1), 3.50(q,
1H, Pro δ2), 3.28-3.20(m, 1H, β-Ala β2), 3.21
(s, 3H, N-Me), 3.12(s, 3H, N-Me), 2.73(s, 3H, N-M
e), 2.65-2.42(m, 2H, β-Ala α), 2.37-2.28(m, 1H,
MeVal β), 2.07-1.88(m, 7H, Ile β MeLeu β Pro β
γ), 1.46-1.33(m, 3H, Ile γ1 MeLeu γ), 1.30(d,
3H, MeAla β), 1.02-0.81(m, 18H, Ile γ2δ MeVal
γ MeLeu δ) PD-MS:m/z 607.8(M+H)+ C31H54O6N6としての計算値:606.4 HPLC分析:保持時間15.49分
【0082】なお、D体及びL体の確認法は以下の通りで
ある。TK2-6-AおよびTK2-6-B(1μmol)をそれぞれ6N H
Clで150℃で1時間加水分解した後、塩酸を留去した。得
られた沈殿を、アセトン:水=1:1(1.2ml)に溶かしFD
AA(4.2μmol)及び0.2M炭酸ナトリウム水溶液(60μ
l)を加え、40℃で1時間反応した。これに1N塩酸を加え
て反応を停止後、HPLC(YMCPack、ODS)により構成アミ
ノ酸の立体配置の分析を行った。その結果、TK2-6-Aが
[L-MeLeu5]−誘導体で、TK2-6-Bが[D-MeLeu5]−誘導
体であることが判明した。
【0083】実施例5(TK6-5の製造:化16記載の製
造工程において、A.AがL-メチルバリン) (a)HCl・H-L-MeVal-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.551g)、Boc-L- MeVal-OH(0.502
g)及びHOAt(0.324g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下W
SCD(0.521ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温
で18時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、酢酸エチル
に溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣(0.972g)を得
た。この残渣に4.5N HCl/ジオキサン(10.1ml)を加え
た後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去
し、エーテルを加えて結晶化した。沈殿をエーテルで洗
浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-L-MeVal-L-Pro-OBzl
(0.664g)を得た。
【0084】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeVal
-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.200g)、HCl・H-L-MeV
al-Pro-OBzl(0.139g)及びHOAt(0.056g)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(0.090ml)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去
した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残渣を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル20g、クロロホルム:メタノール=50:1)
により精製した。これををメタノール:酢酸:水=8:2:
1(30ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル小匙2
杯)を入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込ん
だ。パラジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、 水に溶
かし凍結乾燥して、H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeVal
-Pro-OH(0.252g)を得た。
【0085】(c)TK6ー5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeVal-Pro-OH(0.100g)
をジクロロメタン(25ml)に溶かし、DIEA(85.7μl)
を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(93.5m
g)の入ったジクロロメタン溶液(139ml)に2時間かけ
て滴下し、その後室温で18時間攪拌した 。ジクロロメ
タンを減圧留去した後、沈殿物を酢酸エチルに溶かし、
10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)
により分離し、TK6-5(3.61mg)を得た。
【0086】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.84(d, 1H,
Ile NH), 8.33(d, 1H, β-Ala NH), 5.20(q, 1H, MeAl
a α), 5.06-5.02(2H, Ile α MeVal α), 4.75(d, 1H,
Proα), 4.66(d, 1H, MeVal α), 3.94-3.80(m, 2H,
β-Ala β1 Pro δ1), 3.28-3.23(m, 2H, β-Ala β2
Pro δ2), 3.19(s, 3H, N-Me), 3.14(s, 3H, N-Me),2.7
8(s, 3H, N-Me), 2.58-2.54(m, 1H, Pro γ1), 2.40-
2.23(m, 3H, Ile βMeVal β), 1.94-1.83(m, 3H, β-A
la α Pro γ2), 1.77-1.43(m, 2H, Pro β), 1.32(d,
3H, MeAla β), 1.19-1.06(m, 2H, Ile γ1), 1.03-0.7
2(m, 18H, Ile γ2δ MeVal γ)。 PD-MS:m/z 594.0(M+H)+ 分子式C30H52O6N6としての計算値:592.4 HPLC分析:保持時間7.93分
【0087】実施例6(TK7-5の製造:化16記載の製
造工程において、A.AがL-メチルアラニン) (a)HCl・H-L-MeAla-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.624g)、Boc-L-MeAla-OH(0.500g)
及びHOAt(0.368g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下WSCD
(0.593ml)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で18時
間攪拌した。DMFを減圧留去した後、酢酸エチルに溶か
し、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣(1.05g)を得た。 残
渣に4.5N HCl/ジオキサン(10.9ml)を加えた後、室温
に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去し、エーテル
を加えて結晶化した。残渣をエーテルで洗浄後、減圧下
で乾燥して、HCl・H-L-MeAla-L-Pro-OBzl(0.653g)を得
た。
【0088】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeAla
-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.200g)、HCl・H-L-MeA
la-Pro-OBzl(0.128g)及びHOAt(0.056g)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(0.090ml)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去
した後、酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル20g、クロロホルム:メタノール=5
0:1)により精製した。これをメタノール:酢酸:水=
8:2:1(30ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル小
匙2杯)を入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込
んだ。パラジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、 水に
溶かし凍結乾燥してH-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeAla
-Pro-OH(0.186g)を得た。
【0089】(c)TK7-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeAla-Pro-OH(58.2mg)
をジクロロメタン(25ml)に溶かし、DIEA(105μl)を
加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(114mg)
の入ったジクロロメタン溶液(75ml)に2時間かけて滴
下し、その後室温で18時間攪拌した。 ジクロロメタン
を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=19:1)により分離
し、TK7-5(1.5mg)を得た。
【0090】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ9.15(d, 1H,
Ile NH), 7.83(d, 1H, β-Ala NH), 5.10(q, 1H, MeAl
a α), 5.03-4.96(2H, Ile α MeVal α), 4,47(q, 1H,
MeAla α), 4.40(d, 1H, Pro α), 4.08-3.97(m, 1H,
β-Ala β1), 3.73-3.62(m, 1H, Pro δ1), 3.48-3.40
(m, 1H, Pro δ2), 3.21(s, 3H, N-Me), 3.16-3.11(m,1
H, β-Ala β2), 3.08(s,3H,N-Me), 2.72(s, 3H, N-M
e), 2.37-2.31(m, 1H, MeVal β), 2.61-2.52(m, 2H,
β-Ala α), 2.06-1.71(m, 5H, Pro γβ Ile β),1.45
-1.41(m, 2H, Ileγ1), 1.38(d, 3H, MeAla β), 1.30
(d, 3H, MeAla β),0.94-0.77(m, 12H, Ile γ2δ MeVa
l γ) PD-MSの測定値:m/z 565.9(M+H)+ 分子式C28H48O6N6としての計算値:564.3 HPLC分析:保持時間4.15分
【0091】実施例7(TK8-5の合成:化16記載の製
造工程において、A.AがSar(ザルコシン)) (a)HCl・H-Sar-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.670g)、Boc-Sar-OH(0.500g)及び
HOAt(0.396g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下WSCD(0.
637ml)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で18時間
攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣を酢酸エチルに
溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナト
リウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣(1.07g)を得
た。 残渣に4.5N HCl/ジオキサン(11.7ml)を加えた
後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去し、
エーテルを加えて結晶化した。残渣をエーテルで洗浄
後、減圧下で乾燥して、HCl・H-Sar-L-Pro-OBzl(0.575
g)を得た。
【0092】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-Sar-Pro
-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.200g)、HCl・HーSar-P
ro-OBzl(0.123g)及びHOAt(0.056g)をDMF(2ml)に
溶かし、氷冷下WSCD(0.090ml)を滴下した。氷冷下1時
間、さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去し残
渣を、酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、沈殿物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル20g、クロロホルム:メタノール
=50:1)により精製した。これをメタノール:酢酸:水
=8:2:1(30ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル
小匙2杯)を入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込
んだ。パラジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、 水に
溶かし凍結乾燥して、H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-Sar-P
ro-OH(0.174g)を得た。
【0093】(c)TK8-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-Sar-Pro-OH(56.8mg)をジ
クロロメタン(25ml)に溶かし、DIEA(105μl)を加え
た。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(114mg)の入
ったジクロロメタン溶液(75ml)に2時間かけて滴下
し、その後室温で18時間攪拌した。 ジクロロメタンを
減圧留去した後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエ
ン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、残渣を得た。これをシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:
1)により分離し、TK8-5(2.91mg)を得た。
【0094】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.05(d, 1H,
β-Ala NH), 7.42(d, 1H, Ile NH), 5.29(q, 1H, MeAl
a α), 4.99(q, 1H, MeVal α), 4.86(q, 1H, Ile α),
4.74(d, 1H, Pro α), 4.51(d, 1H, Sar α1), 4.08-
3.97(m, 1H, β-Ala β1), 3.91-3.85(m, 1H, Pro
δ1), 3.48-3.45(m, 1H, Pro δ2), 3.27(d, 1H, Sar
α2), 3.22-3.13(m, 1H, β-Ala β2), 3.21(s, 3H, N-
Me), 3.20(s, 3H, N-Me), 2.74(s, 3H, N-Me), 2.71-2.
65(m, 1H, β-Ala α1), 2.47(m, 1H, β-Ala α2),2.4
1-2.31(m, 1H, MeVal β), 2.07-1.95(m, 5H, Ile β P
ro γβ), 1.47-1.36(m, 2H, Ile γ1), 1.30(d, 3H, M
eAla β), 0.95-0.80( m, 12H,Ile γ2δ MeVal γ) PD-MSの測定値:m/z 551.7(M+H)+ 分子式C27H46O6N6としての計算値:550.3 HPLC分析:保持時間3.77分
【0095】実施例8(TK3-8の製造) 本化合物は下記の製造方法に従って製造した。
【0096】
【化18】
【0097】
【化19】
【0098】(a)L-ロイシン酸フェナシルエステルの
合成 L-ロイシン(3.00g)を水:1N塩酸:酢酸=4.5:1:2の溶
媒(150ml)に溶かし、氷冷下これに、亜硝酸ナトリウ
ム水溶液(16.1g/水28ml)を40分かけて滴下後、さら
に室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、水に溶か
し、塩酸でpH3にし、エーテルで抽出した。エーテル層
を飽和食塩水で洗浄後、減圧留去し、2.53gの沈殿を得
た。この沈殿のうち(2.00g)を酢酸エチルに溶かし、
氷冷下トリエチルアミン(2.32ml)を加えた後、さらに
臭化フェナシル(3.31g)を加え、室温で41時間攪拌し
た。溶媒を減圧留去後、酢酸エチルに溶かし、10%クエ
ン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、酢
酸エチルを減圧留去した。沈殿をクロロホルムに溶か
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
180g、クロロホルムのみにて溶出)により精製し、L-ロ
イシン酸フェナシルエステル(1.86g)を得た。
【0099】(b)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
OPacの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.500g)、L-ロイシン
酸フェナシルエステル(0.257g)及び4-ピロリジノピリ
ジン(41.6mg)をDMF(2ml)に溶かし、氷冷下DCC(213
mg)を加えて氷冷下30分、さらに室温で15時間攪拌し
た。反応液に酢酸エチルを加え不溶物を炉去した。これ
を10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム
水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をクロロホルム:メ
タノール=100:1に溶かし、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム:メタノー
ル=100:1)で精製し、Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-O
Leu-OPac(378mg)を得た。
【0100】(c)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-OPac(0.378g)を90
%酢酸水(20ml)に溶かし、亜鉛粉末(1.61g)を加え、
2時間ソニケーションした。 亜鉛粉末を濾過後、酢酸を
減圧留去した。残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸で洗浄後、硫酸マグネシウム乾燥した。溶媒を減圧留
去した残渣をクロロホルム:メタノール=19:1に溶か
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
40g、クロロホルム:メタノール=19:1)で精製し、Z-I
le-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-OH(250mg)を得た。
【0101】(d)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
Pro-OBzlの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-OH(100mg)、HCl・H
-Pro-OBzl(39.2mg)、HOAt(23.1mg)をDMF(2ml)に
溶かし、氷冷下WSCD(37.2μl)を滴下後、氷冷下1時
間、さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去した
後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食
塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、残渣をクロロホルム:メタノール=100:1に溶か
し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル
10g、クロロホルム:メタノール=100:1)で精製し、Z-
Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-Pro-OBzl(86.9mg)を
得た。
【0102】(e)H-IleーMeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-Pro-OBzl(86.9mg)
をメタノール:酢酸:水=8:2:1(30ml)に溶かし、パ
ラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温で攪拌
下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラジウムを濾過し、
母液を減圧濃縮後、 水に溶かし凍結乾燥して、H-IleーM
eVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-Pro-OH(64.0mg)を得た。
【0103】(f)TK3-8の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-Pro-OH(50.0mg)を
ジクロロメタン(25ml)に溶かし、DIEA(42.7μl)を
加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(46.9mg)
の入ったジクロロメタン溶液(57ml)に2時間かけて滴
下した。その後室温で16時間攪拌後、溶媒を減圧留去し
た。残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食
塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、残渣を得た。これをシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィー(クロロホルム:メタノール=19:1)により分離
し、TK3-8(5.90mg)を得た。
【0104】TK3-8は次の物理化学的性質を示す。 (1)形状および色調 白色の粉末 (2)分子式 C30H51N5O7 (3)分子量 PD-MSの測定値m/z 594.6(M+H)+ (4)元素分析 FISONS社製EA1108型元素分析装置で測定した実験値は、
C59.33、H8.99、N11.73であった。 C30H51N5O7・H2Oとしての計算値は、C58.90、H8.73、N1
1.45 (5)融点 ビュッヒ社製B-530型浸線付き温度計で測定したとこ
ろ、177.0〜180.0℃であった。 (6)比旋光度 堀場製作所製SEPA-300型旋光度形で測定したところ、
[α]25 D -235.6°(c 1.0、メタノール)であった。 (7)紫外線吸収スペクトル 紫外可視分光光度計(島津製作所製UV-160A型)で測定
した。 λmax(メタノール)nm(ε):208(21300±900) (8)溶解性 可溶:メタノール、エタノール、クロロホルム 不溶:水 (9)赤外線吸収スペクトル KBr錠剤法によりFT-IR(パーキンエルマーSystem2000)
を用い、赤外線吸収スぺクトルを測定した。結果を図1
に示す。 (10)1H-NMRスペクトル1 H-NMR(270MHz, CDCl3):δ 7.92(d, 1H, Ile NH),
7.84(d, 1H, β-Ala NH), 5.03(d, 1H, MeVal α), 4.9
9-4.89(m, 2H, MeAla α, OLeu α), 4.58(t, 1H, Ile
α), 4.15(d, 1H, Pro α), 4.08-4.00(m, 1H, β-Ala
β1), 3.65-3.60(m, 2H, Pro δ), 3.42-3.40(m, 1H,
β-Ala β2), 3.25(s, 3H, N-Me), 2.71(s, 3H, N-Me),
2.60(m, 2H, β-Ala α), 2.49-2.31(m, 2H, Pro β),
2.28-2.07(m, 1H, MeVal β), 1.96-1.82(m, 1H, Ile
β), 1.80-1.67(m, 4H, OLeu β, Pro γ), 1.34(d, 3
H, MeAla β), 1.28-1.12(m, 1H, OLeu γ), 1.28-1.12
(m, 2H, Ile γ1), 0.98-0.80(m, 18H, Ile γ2δ, MeV
al γ, OLeu δ). (11)HPLC分析:保持時間14.59分
【0105】実施例9(TK11-3の製造) 本化合物は下記の製造方法に従って製造した。
【0106】
【化20】
【0107】
【化21】
【0108】(a)N-(t-ブトキシカルボニル)-L-ピ
ペコリン酸(以下、Boc-L-Pip-OHと表す)の合成 L-ピペコリン酸(2.00)をジオキサン:水=2:1(50m
l)に溶かし、氷冷下炭酸ナトリウム(3.91g)、(Boc)2
O(3.92ml)を加えた後、室温で2時間攪拌した。これに
1M NaOH(15ml)、(Boc)2O(3.92ml)を追加し、さらに
室温で13時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、水に溶かし
てエーテルで洗浄した。水層にクエン酸を加え、酢酸エ
チルで抽出した。洗浄酢酸エチルを濃縮後、ヘキサンで
結晶化、洗浄しBoc-L-Pip-OH(3.14g)を得た。
【0109】(b)HCl・H-L-Pip-OBzlの合成 Boc-L-Pip-OH(2.50g)をメタノール水溶液(30ml)に
溶かし、炭酸セシウム水溶液(2.0g)を加えた後、減圧
濃縮した。DMFを加えて2回共沸し水を除いた。沈殿をDM
F(30ml)に溶かし、氷冷下臭化ベンジル(1.43ml)を
加え、氷冷下10分、さらに室温で20時間攪拌した。DMF
を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、水で洗浄後
酢酸エチルを濃縮した。得られた残渣(3.48g)に4.5N
HCl/ジオキサン(48.4ml)を加えた後、室温に1時間放
置した。ジオキサンを減圧留去し、エーテルを加えて結
晶化した。残渣をエーテルで洗浄後、減圧下で乾燥して
HCl・H-L-Pip-OBzl(2.39g)を得た。
【0110】(c)Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
L-Pip-OBzlの合成 実施例8の工程(a)〜(c)により合成されたZ-Ile-
MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-OH(87.0mg)、HCl・H-L-Pi
p-OBzl(36.0mg)及びHOAt(20.0mg)をDMF(2ml)に溶
かし、氷冷下WSCD(32.3μl)を滴下後、氷冷下1時間、
さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、
残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
し、残渣を得た。これをクロロホルム:メタノール=10
0:1に溶かし、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル6.5g、クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製し、Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-L-Pip
-OBzl(110mg)を得た。
【0111】(d)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-
L-Pip-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-L-Pip-OBzl(110m
g)をメタノール:酢酸:水=8:2:1(30ml)に溶か
し、パラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温
で攪拌下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラジウムを濾
過し、母液を減圧濃縮後、 水に溶かし凍結乾燥して、H
-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-L-Pip-OH(75.4mg)
を得た。
【0112】(e)TK11-3の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-OLeu-L-Pip-OH(50.0mg)
をジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(83.6
μl)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(9
1.3mg)の入ったジクロロメタン溶液(55ml)に2時間か
けて滴下し、その後室温で16時間攪拌後、溶媒を減圧留
去した。残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽
和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=19:1)により分離し、T
K11-3(13.6mg)を得た。
【0113】1H-NMR(270MHz, CDCl3):δ 8.40(d, 1
H, Ile NH), 7.82(d, 1H, β-Ala NH), 5.08-4.99(m, 3
H, Ile α, MeAla α, OLeu α), 4.89(d, 1H, MeVal
α), 4.67(d, 1H, Pip α), 4.38(t, 2H, Pip ε), 4.1
2-4.02 (m, 1H, β-Ala β1),3.23 (s, 3H, N-Me), 3.0
1-2.96 (m, 1H, β-Ala β2), 2.70(s, 3H, N-Me), 2.6
6-2.52(m, 6H, β-Ala α, Pip βγ), 2.38-2.29(m, 1
H, MeVal β), 2.02-1.85(m, 3H, Ile β, OLeu β),
1.47-1.22(m, 5H, Ile γ1, OLeu γ, Pip δ),1.35(d,
3H, MeAla β), 1.00-0.77(m, 18H, Ile γ2δ, MeVal
γ, OLeu δ)PD-MSの測定値:m/z 608.4(M+H)+ 分子式C31H53O7N5としての計算値:607 HPLC分析:保持時間27.31分
【0114】実施例10(TK14-6の合成:化16記載の
製造工程において、A.AがL-メチルノルロイシン(MeNl
e)) (a)Boc-L-MeNle-OHの合成 Boc-L-Nle-OH(2.50g)を無水THF(30ml)に溶かし、氷
冷下NaH(0.78g)、CH3I(5.38ml)を加えて、室温で29
時間攪拌した。THFを留去後、残渣を酢酸エチルに溶か
し、10%クエン酸、飽和食塩水で洗浄した。酢酸エチル
を減圧留去、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル400g、クロロホルム:メタノール=9:
1)により精製し、Boc-L-MeNle-OH(0.237g)を得た。
【0115】(b)HCl・H-L-MeNle-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.228g)、Boc-L-MeNle-OH(0.220g)
及びHOAt(0.134g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下WSCD
(0.216ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温で7
時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣を酢酸エチ
ルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣(0.367g)
を得た。残渣に4.5N HCl/ジオキサン(3.8ml)を加え
た後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去
し、エーテルを加えて結晶化した。残渣をエーテルで洗
浄後、減圧下で乾燥して、HCl・H-L-MeNle-L-Pro-OBzl
(0.266g)を得た。
【0116】(c)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeNle
-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.150g)、HCl・H-L-MeN
le-Pro-OBzl(0.109g)及びHOAt(0.042g)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(67.7μl)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で16時間攪拌した。DMFを減圧留去
した後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽
和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル10g、クロロホルム:メタノール=50:1)
により精製した。これをメタノール:酢酸:水=8:2:
1(30ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル小匙2
杯)を入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込ん
だ。パラジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、 水に溶
かし凍結乾燥して、H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeNle
-Pro-OH(0.156g)を得た。
【0117】(d)TK14-6の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeNle-Pro-OH(50.0mg)
をジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(83.6
μl)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(9
1.3mg)の入ったジクロロメタン溶液(55ml)に2時間か
けて滴下し、その後室温で18時間攪拌した。ジクロロメ
タンを減圧留去した後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10
%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、
飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)に
より分離し、TK14-6(18.3mg)を得た。
【0118】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ9.21(d, 1H,
Ile NH), 7.94(d, 1H,β-Ala NH),5.11(q, 1H, MeAla
α), 5.02-4.96(2H, Ile α MeNle α), 4.46-4.41(2H,
MeVal α Pro α), 4.02(m, 2H, β-Ala β), 3.70-3.
67(m, 1H,Pro δ1), 3.40(m, 1H, Pro δ2), 3.21(s, 3
H, N-Me), 3.09(s, 3H, N-Me), 2.73(s, 3H, N-Me),2.5
8-2.54(m, 2H, β-Ala α), 2.37-2.33(m, 1H, Ile
β), 2.07-1.81(m, 7H,MeVal β MeNle β Pro βγ),
1.35-1.14(m, 2H, MeNle γ), 1.31(d, 3H,MeAla β),
0.94-0.76(m, 19H, Ile γδ MeVal γ MeNle δε) PD-MSの測定値:607.9 分子式C31H54O6N6としての計算値:606.4 HPLC分析:保持時間14.01分
【0119】実施例11(TK15-5の製造:化16記載の
製造工程において、A.AがL-メチルイソロイシン) (a)HCl・H-L-MeIle-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.500g)、Boc-L-MeIle-OH(0.533g)
及びHOAt(0.310g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下WSCD
(0.498ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温で16
時間攪拌した。DMFを減圧留去した後、残渣を酢酸エチ
ルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣を得た。こ
の残渣に4.5N HCl/ジオキサン(9.2ml)を加えた後、
室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去し、エー
テルを加えて結晶化した。残渣をエーテルで洗浄後、減
圧下で乾燥して、HCl・H-L-MeIle-L-Pro-OBzl(0.618g)
を得た。
【0120】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeIle
-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(80.20g)、HCl・H-L-MeI
le-Pro-OBzl(0.145g)及びHOAt(56.1mg)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(90.2μl)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で5時間攪拌した。DMFを減圧留去
した後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽
和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去し、残渣ををシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(シリカゲル10g、クロロホルム:メタノール=50:
1)により精製した。これをメタノール:酢酸:水=8:
2:1に溶かし、パラジウム黒を入れ、水素ガスを吹き込
みながら室温で1時間攪拌した。パラジウムを濾過し、
溶媒を減圧留去した。 水に溶かし凍結乾燥後、H-Ile-M
eVal-MeAla-β-Ala-L-MeIle-Pro-OH(0.201g)を得た。
【0121】(c)TK15-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeIle-Pro-OH(100mg)を
ジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(167.4
μl)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(1
83mg)の入ったジクロロメタン溶液(135ml)に2時間か
けて滴下し、その後室温で18時間攪拌した。ジクロロメ
タンを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%ク
エン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和
食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)によ
り分離し、TK15-5(11.7mg)を得た。
【0122】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ8.84(d, 1H,
Ile NH), 8.31(d, 1H, β-Ala NH), 5.19(q, 1H, MeAl
a α), 5.06-5.01(2H, Ile α MeIle α), 4.73-4.69
(d, 2H, MeVal α Pro α), 3.90-3.80(m, 2H, β-Ala
β1 Pro δ1), 3.28-3.21(m, 2H, β-Ala β2 Pro
δ2), 3.18(s, 3H, N-Me), 3.12(s, 3H, N-Me), 2.77
(s, 3H, N-Me), 2.58-2.54(m, 2H, Pro γ), 2.35-2.30
(m, 1H, MeIle β), 2.07-1.83(m, 4H, Ile β MeVal
β β-Ala α), 1.77-1.67(m, 2H, Pro β), 1.32(d, 3
H, MeAla β), 1.19-1.04(m, 4H, Ile γ1 MeIle γ1),
0.97-0.72(m, 18H, Ileγ2δ MeVal γ MeIle γ2δ) PD-MSの測定値:m/z 608.1(M+H)+ 分子式C31H54O6N6としての計算値:606.4 HPLC分析:保持時間11.64分
【0123】実施例12(TK17-5の製造:化16記載の
製造工程において、A.AがL-メチルフェニルアラニン) (a)HCl・H-L-MePhe-L-Pro-OBzlの合成 HCl・H-Pro-OBzl(0.362g)、Boc-L-MePhe-OH(0.400g)
及びHOAt(0.214g)をDMF(5ml)に溶かし、氷冷下WSCD
(0.344ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温で16
時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに
溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナト
リウム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣を得た。 この
残渣に4.5NHCl/ジオキサン(6.4ml)を加えた後、室温
に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去し、エーテル
を加えて結晶化した。残渣をエーテルで洗浄後、減圧下
で乾燥して、HCl・H-L-MePhe-L-Pro-OBzl(0.545g)を得
た。
【0124】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MePhe
-Pro-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.150g)、HCl・H-L-MeP
he-Pro-OBzl(0.119g)及びHOAt(42.1mg)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(67.7μl)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で18時間攪拌した。DMFを減圧留去
し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食
塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル10g、クロロホルム:メタノール=50:1)によ
り精製した。これをメタノール:酢酸:水=8:2:1(3
0ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を
入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラ
ジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、 水に溶かし凍結
乾燥して、H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MePhe-Pro-OH
(0.152g)を得た。
【0125】(c)TK17-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MePhe-Pro-OH(50mg)を
ジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(79.3μ
l)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(86.
5mg)の入ったジクロロメタン溶液(55ml)に2時間かけ
て滴下し、その後室温で18時間攪拌した。ジクロロメタ
ンを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエ
ン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食
塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマトグラ
フィー(クロロホルム:メタノール=19:1)により分
離し、TK17-5(13.3mg)を得た。
【0126】1H-NMR(270MHz、CDCl3):δ9.13(d, 1H,
Ile NH), 8.01(d, 1H, β-Ala NH), 7.35-7.20(m, 5H,
MePhe aromatic), 5.14(q, 1H, MeAla α), 5.07(d, 1
H, MeVal α), 4.93-4.90(m, 1H, Ile α), 4.82(t, 1
H, MePhe α), 4.06-3.96(m,1H, β-Ala β1), 3.81(d,
1H, Pro α), 3.72-3.55(2H, MePhe β1 Pro δ1),3.4
5-3.24(m, 1H, Pro δ2), 3.19(s, 3H, N-Me), 3.14(s,
3H, N-Me), 3.12-3.05(m, 2H, β-Ala β2 MePhe
β2), 2.73(s, 3H, N-Me), 2.57-2.55(m, 2H, β-Ala
α), 2.40-2.31(m, 1H, MeVal β), 2.29-2.15(m, 2H,
Pro β), 2.03-1.95(m, 1H, Ile β), 1.58-1.51(m, 2
H, Pro γ), 1.35-1.25(m, 2H, Ile γ1), 1.32(d, 3H,
MeAla β), 0.94-0.90(m, 6H, MeVal γ), 0.82-0.73
(m, 6H, Ile γ2δ) PD-MSの測定値:m/z 642.1(M+H)+ 分子式C34H51O6N6としての計算値:639.5 HPLC分析:保持時間12.31分
【0127】実施例13(TK18-5の製造:化16記載の
製造工程において、A.AがL-メチルロイシン) (a)HCl・H-L-MeLeu-L-Pip-OBzlの合成 HCl・Pip-OBzl(0.219g)、Boc-L-MeLeu-OH(0.200g)、
HOAt(0.122g)をDMF(2ml)に溶かし、氷冷下WSCD(0.
196ml)を滴下した。氷冷下1時間、さらに室温で16時間
攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶か
し、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水、飽和食塩水の順で洗浄、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣を得た。この残渣に
4.5N HCl/ジオキサン(3.6ml)を加えた後、室温に1時
間放置した。ジオキサンを減圧留去し、エーテルを加え
て結晶化した。残渣をエーテルで洗浄後、減圧下で乾燥
して、HCl・H-L-MeLeu-L-Pip-OBzl(0.302g)を得た。
【0128】(b)H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeLeu
-Pip-OHの合成 Z-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-OH(0.150g)、HCl・H-L-MeL
eu-Pip-OBzl(0.113g)及びHOAt(42.1mg)をDMF(2m
l)に溶かし、氷冷下WSCD(67.7μl)を滴下した。氷冷
下1時間、さらに室温で18時間攪拌した。DMFを減圧留去
し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン酸、飽和食
塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル10g、クロロホルム:メタノール
=50:1)により精製した。これをメタノール:酢酸:
水=8:2:1(30ml)に溶かし、パラジウム黒(スパー
テル小匙2杯)を入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹
き込んだ。パラジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、
水に溶かし凍結乾燥して、H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L
-MeLeu-Pip-OH(0.121g)を得た。
【0129】(c)TK18-5の合成 H-Ile-MeVal-MeAla-β-Ala-L-MeLeu-Pip-OH(50mg)を
ジクロロメタン(25ml)に溶かし、これにDIEA(81.9μ
l)を加えた。これを25mlのシリンジに入れ、HATU(89.
3mg)の入ったジクロロメタン溶液(55ml)に2時間かけ
て滴下し、その後室温で18時間攪拌した。 ジクロロメ
タンを減圧留去した後、残渣を酢酸エチルに溶かし、10
%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、
飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)に
より分離し、TK18-5(24.7mg)を得た。
【0130】1H-NMR(270MHz, CDCl3):δ 9.07(d, 1
H, Ile NH), 8.23(d, 1H, β-Ala NH), 5.19-5.13(2H,
Ile α MeAla α), 4.98 (d, 1H, MeVal α), 4.69-4.5
6(m,2H, Pip αε1), 4.90(q, 1H, MeLeu α), 4.05-3.
76(m, 1H, β-Ala β1), 3.90-3.81(m, 1H, Pip ε2),
3.06(m, 1H, β-Ala β2), 2.61-2.43(m, 4H, β-Ala
α, Pip β), 2.39(m, 2H, Ile β, MeVal β), 1.99-
1.82(q, 2H, MeLeu β),1.50-1.10(m, 7H, Ile γ1, Me
Leu γ, Pip γδ), 1.32(d, 3H, MeAla β), 1.01-0.7
1(m, 18H, Ile γ2δ, MeVal γ, MeLeu δ) PD-MSの測定値:m/z 621.8(M+H)+ 分子式C31H54O6N6としての計算値:620.4 HPLC分析:保持時間24.09分
【0131】実施例14(TK16-22A及びTK16-22Bの製
造) 本化合物は下記の製造手順に従って製造した。
【0132】
【化22】
【0133】
【化23】
【0134】
【化24】
【0135】
【化25】
【0136】なお、製造中間化合物が不安定のため、TK
16-9までは精製せずに混合物の状態で反応を行った。 (a)TK16-1の合成 Boc-β-Ala-OH(5.00g)を酢酸エチル(80ml)に溶か
し、-20℃冷却下トリエチルアミン(3.67ml)、クロロ
ギ酸イソブチル(3.43ml)の順で滴下し、10分間攪拌
後、反応液を濾過した。濾液を氷冷し、ジアゾメタンの
エーテル溶液(400ml)を加え、氷冷下18時間攪拌し
た。 その後反応液にアルゴンガスを1時間吹き込み、未
反応のジアゾメタンを除いた。この反応液を水で洗浄
後、減圧留去し、残渣(5.32g)を得た。このうち、80m
gをシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ベンゼン:酢
酸エチル=5:1)で分離し、TK16-1ができていることを確
認した。
【0137】(b)TK16-7及びTK16-8の合成 TK16-1(3.3g)をエーテル(30ml)に溶かし、臭化水素
を吹き込みながら2分間攪拌した。エーテルを留去後、
クロロホルムで3回共沸した。残査をクロロホルムに懸
濁した。これに氷冷下(Boc)2O(4.3ml)、トリエチルア
ミン(2.59ml)を滴下し、氷冷下5分、さらに室温で1時
間攪拌した。反応液を、10%クエン酸、飽和食塩水、飽
和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、TK
16-8を(6.52g)得た。
【0138】(c)TK16-9の合成 水素化ナトリウム(470mg)を無水THF(50ml)に懸濁
し、室温でジベンジルマロン酸(3.86ml)を加え1時間
攪拌した。その後、氷冷下TK16-8のTHF溶液(5ml)を滴
下し、氷冷下30分、さらに室温で1時間攪拌した。THFを
減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル400g、ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製し、TK16-9を(1.61g)得た。
【0139】(d)TK16-12の合成 TK16-9(0.957g)を無水DMSO(3ml)に溶かし、水素化
ナトリウム(56.7mg)を加え、室温で1時間攪拌後、ヨ
ウ化イソブチル(0.47ml)を滴下し、さらに室温で22時
間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル80g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1)
により精製し、TK16-12を(1.19g)得た。
【0140】(e)TK16-13の合成 TK16-12(0.969g)をメタノール(30ml)に溶かし、パ
ラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を入れ、室温で攪拌
下水素ガスを2時間吹き込んだ。パラジウムを濾過し、
母液を減圧濃縮後、残渣を得た。これにトルエン(30m
l)を加え、130℃で2時間攪拌した。トルエンを減圧留
去し、TK16-13を(0.474g)得た。
【0141】(f)TK16-14の合成 TK16-13(0.474g)、HCl・H-Pro-OBzl(0.379g)、HOBt
(233mg)をDMF(10ml)に溶かし、氷冷下WSCD(0.379m
l、1.73mmol)を滴下し、氷冷下1時間、さらに室温で17
時間攪拌した。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに
溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナト
リウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル65g、クロロホ
ルム:メタノール=100:1)で精製し、TK16-14を(0.44
4g)得た。
【0142】(g)TK16-15の合成 TK16-14に4.5N HCl/ジオキサン(3.66ml)を加えた
後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留去し、T
K16-15を(0.332g)得た。
【0143】(h)TK16-16の合成 TK16-15(332mg)、Boc-MeAla-OH(158mg)、HOAt(117
mg)をDMF(4ml)に溶かし、氷冷下WSCD(188μl)を滴
下し、氷冷下1時間、さらに室温で15時間攪拌した。DMF
を減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル80g、クロロホルム:メタノール=10
0:1)で精製し、TK16-16を(347mg)得た。
【0144】(i)TK16-17の合成 TK16-16(347mg)に 4.5N HCl/ジオキサン(12.1ml)
を加えた後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧
留去し、TK16-17を(308mg)得た。
【0145】(j)TK16-18の合成 TK16-17(308mg)、Boc-MeVal-OH(140mg)及びHOAt(9
0.6mg)をDMF(3ml)に溶かし、氷冷下WSCD(146μl)
を滴下し、氷冷下1時間 、さらに室温で6時間攪拌し
た。DMFを減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%
クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽
和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル40g、クロロホルム:メタノ
ール=50:1)で精製し、TK16-18を(347mg)得た。
【0146】(k)TK16-19の合成 TK16-18(347mg)に4.5N HCl/ジオキサン(10.1ml)を
加えた後、室温に1時間放置した。ジオキサンを減圧留
去し、TK16-19を(312mg)得た。
【0147】(l)TK16-20の合成 TK16-19(312mg)、Z-Ile-OH(133mg)及びHOAt(74.9m
g)をDMF(3ml)に溶かし、氷冷下WSCD(120μl)滴下
し、氷冷下1時間、さらに室温で18時間攪拌した。DMFを
減圧留去し、残渣を酢酸エチルに溶かし、10%クエン
酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩
水の順で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル80g、クロロホルム:メタノール=10
0:1)で精製し、TK16-20を(341mg)得た。
【0148】(m)TK16-21の合成 TK16-20(280mg)をメタノール:酢酸:水=8:2:1(3
0ml)に溶かし、パラジウム黒(スパーテル小匙2杯)を
入れ、室温で攪拌下水素ガスを1時間吹き込んだ。パラ
ジウムを濾過し、母液を減圧濃縮後、水に溶かし凍結乾
燥して、TK16-21を(140mg)得た。
【0149】(n)TK16-22の合成 TK16-21(50.0mg)をジクロロメタン(25ml)に溶か
し、これにDIEA(85.7μl)を加えた後、これを25mlの
シリンジに入れ、HATU(93.5mg)の入ったジクロロメタ
ン溶液(57ml)に2時間かけて滴下した。その後、室温
で18時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチ
ルに溶かし、10%クエン酸、飽和食塩水、飽和炭酸水素
ナトリウム水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。残渣をシリカゲル薄層クロマトク
ロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)
により分離し、TK16-22-A(L体)17.8mg、TK16-22-B(D
体)4.8mgを得た。
【0150】TK16-22-Aの1H-NMR(270MHz, CDCl3):δ
8.29(d, 1H, Ile NH), 7.80(m, 1H,β-Ala NH), 5.03
(d, 1H, MeVal α), 4.91(q, 1H, MeAla α), 4.71(t,
1H, Ile α), 4.34(d, 1H, Pro α), 3.96-3.88(m, 1H,
β-Ala β1), 3.66-3.50(m,2H, Pro δ), 3.25(s, 3H,
N-Me), 3.17-3.02(m, 1H, β-Ala β2), 2.85-2.75(m,
3H, β-Ala α, cLeu H-2), 2.70(s, 3H, N-Me), 2.50
(q, 2H, cLeu H-1), 2.41-2.28(m, 1H, MeVal β), 2.1
3-1.83(m, 5H, Ile β, Pro βγ), 1.66-1.51(m, 2H,
Ile γ1), 1.47-1.37(m, 1H, cLeu H-31), 1.34(d, 3H,
MeAla β), 1.21-1.12(m, 2H, cLeu H-32,H-4), 0.93-
0.80(m, 18H, Ile γ2δ, MeVal γ, cLeu H-5) SIMS:m/z 592.0(M+M)+ C31H53O6N5としての計算値:591.4 HPLC分析:保持時間13.80分
【0151】TK16-22-Bの1H-NMR(270MHz, CDCl3)δ8.
04(d, 1H, β-Ala NH), 7.42(d, 1H, Ile NH), 5.13(q,
1H, MeAla α), 5.00-4.90(m, 2H, Ile α, MeVal
α), 4.69(d, 1H, Pro α), 3.93-3.84(m, 2H, β-Ala
β1, Pro δ1), 3.65-3.48(m, 1H, Pro δ2), 3.22(s,
3H, N-Me), 3.16-3.02(m, 3H, β-Ala β2, cLeu H-1),
2.86-2.73(m, 2H, β-Ala α2, cLeu H-2), 2.71(s, 3
H, N-Me), 2.57-2.42(m,1H, β-Ala α1), 2.38-2.25
(m, 1H, MeVal β), 2.03-1.96(m, 5H, Ile β, Pro β
γ), 1.62-1.46(m, 3H, Ile γ1, cLeu H-4), 1.40-1.3
2(m, 2H, cLeu H-3), 1.29(d, 3H, MeAla β), 0.95-0.
85(m, 18H, Ile γ2δ, MeVal γ, cLeu H-5) SIMS:m/z 591.9(M+M)+ C31H53O6N5としての計算値:591.4 HPLC分析:保持時間22.43分
【0152】試験例1 TK3-8の効果を文献(Kumkawa M. and Tsunoo A.: Paras
ympathetic depression of vas deferens contraction
in the guinea-pig involves adenosine receptors. J.
Physiol.,407,135-153,1988、Tsunoo A. Kurokawa: M.
and TakahashiK.: Neurally evoked potentiation of t
onic contractions in the guinea-pigvas deferens in
volves adenosine receptors. J. Physiol., 433, 163-
181, 1991)の方法に従って試験した。
【0153】すなわち、SDラット(雄、200〜350g)の
摘出心筋を容積0.8mlの横型灌流槽に固定し、収縮力を
等尺性に記録した。灌流液は95%酸素、5%炭酸ガスで平
衡させたクレブス液、又は、塩化ナトリウム140mM、塩
化カリウム5mM、塩化カルシウム2.6mM、塩化マグネシウ
ム1.3mM、グルコース10mM、HEPES 5mMからなる組成を持
ち、通気させた塩溶液を使用した。灌流液は36〜37℃に
保ち、流速は3〜4ml/分とした。試験物質は灌流液に溶
かして標本に適用した。乳頭筋標本は灌流槽内の白金線
を通して2Hzで電気刺激した。
【0154】ラット右心房における灌流槽内のTK3-8濃
度と収縮力の関係を図2、収縮間隔時間との関係を図3
に示す。なお、値は薬物適用前の対照値に対する比率
(相対値)で示した。
【0155】TK3-8は、2μMから200μMの濃度範囲で用
量依存的に右心房筋の自動能による収縮を増強した(図
2)。また、図3に示すように収縮間隔はほとんど影響
を受けないか延長傾向が見られた。またTK3-8は右心房
筋の場合と同様に用量依存的に電気刺激による右心室乳
頭筋の収縮を増強した。
【0156】試験例2 TK3-8以外の本発明環状ペプチド(TK2-6-A、TK11-3、TK
14-6、TK16-22-A、TK17-5及びTK18-5)のラット摘出右
心房筋に対する収縮力増強効果を、試験例1に記載の方
法に従って測定した(薬物濃度は全て20μMとした)。
その結果を表2に示す。なお、表2の値は、薬物投与前
の対照値に対する比率として表した。
【0157】
【表2】
【0158】試験例3 ジギタリスにより誘発される異常収縮に対する抑制効果
を調べるために、モルモット(雄、100〜200g)の摘出
右心房に、ジゴキシン1μMを投与して異常収縮を誘発さ
せる実験を行った。すると図4のAに示すように、右心
房自動収縮の振幅及びリズムは、共に著しく不整となっ
た。そこで、TK3-8を20μM投与すると、図4Bに示すよ
うに振幅及びリズム共に一定となり、ジゴキシンによる
異常収縮は抑制され、洞調律が回復した。このように、
TK3-8は、ジギタリスにより誘発される異常収縮を抑制
する作用を有することが認められた。
【0159】試験例4 摘出臓器だけでなく、生体においても本発明化合物が有
効かどうかを検討した。心カテーテル法により、チオペ
ンタール麻酔下に雄SDラットの左室圧を測定し、その時
間微分値に対するTK3-8の効果を検討した。TK3-8は10%s
ulfolaneに溶解し、時間0において右大腿静脈からbolus
投与した。結果を図5に示す。
【0160】図5に示されるように、TK3-8(1mg/kg)
投与によって、持続性の左室圧時間微分値の増加が起こ
り、本発明環状ペプチドが生体でも強心作用を有するこ
とが明らかとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 TK3-8の赤外線吸収スペクトルである。
【図2】 ラット右心房における灌流槽内のTK3-8濃度
と収縮力の関係を示す図である。
【図3】 ラット右心房における灌流槽内のTK3-8濃度
と収縮間隔時間との関係を示す図である。
【図4】 ジギタリスにより誘発される異常収縮に対す
るTK3-8の抑制効果を示す図である。
【図5】 ラットにおけるTK3-8による持続性の左室圧
時間微分値の増大作用を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝 哲夫 大阪府箕面市稲4丁目1番2号 財団法人 蛋白質研究奨励会内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1は-CH2-又は-CH2CH2-を、R2は水素原子又は
    アルキル基又はフェニル基又はベンジル基を、R3は-NH-
    又は-N(CH3)-又は-CH2-又は酸素原子を、それぞれ示
    す)で表される環状ペプチド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環状ペブチドを有効成分
    とする強心薬。
JP8281636A 1996-10-04 1996-10-04 新規な環状ペプチド及びこれを含有する強心剤 Pending JPH10109999A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002064155A1 (en) * 2001-02-14 2002-08-22 Dong Wha Pharm. Ind. Co., Ltd. Pharmaceutical composition for prevention and remedy of osteoporosis

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002064155A1 (en) * 2001-02-14 2002-08-22 Dong Wha Pharm. Ind. Co., Ltd. Pharmaceutical composition for prevention and remedy of osteoporosis

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