JPH1011055A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JPH1011055A
JPH1011055A JP8177481A JP17748196A JPH1011055A JP H1011055 A JPH1011055 A JP H1011055A JP 8177481 A JP8177481 A JP 8177481A JP 17748196 A JP17748196 A JP 17748196A JP H1011055 A JPH1011055 A JP H1011055A
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Japan
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speakers
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electronic keyboard
tone
speaker
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JP8177481A
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Katsuhiko Torii
克彦 鳥居
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instruments Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のスピーカからそれぞれ放射された楽音
を、互いの位相ずれを生じることなく演奏者に到達させ
ることによって、再生音の音質を向上させることができ
る電子鍵盤楽器を提供する。 【解決手段】 複数の鍵盤2と、これら複数の鍵盤2の
押鍵情報に応じて、互いに異なる複数の周波数帯域をも
つ複数の楽音信号を生成し出力する楽音信号生成手段6
と、この楽音信号生成手段6から出力された複数の楽音
信号をそれぞれ再生して楽音を放射する複数のスピーカ
9、10と、複数のスピーカ9、10のうちの演奏者P
から最も遠いスピーカ9と演奏者Pとの間の距離LB
と、他のスピーカ10と演奏者Pとの間の距離LAとの
差に応じた遅延時間Dで、楽音信号生成手段6から他の
スピーカ10への楽音信号の出力を遅延させるディレイ
回路26L、26Rと、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、それぞれの周波数
帯域専用の複数のスピーカを有する電子キーボードや電
子ピアノなどの電子鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子鍵盤楽器として、可聴周波数
帯域を低音域と高音域に分割し、それぞれの帯域用のス
ピーカを設けて再生するようにした2ウェイ方式のスピ
ーカ装置や、周波数帯域をもう1段階、分割した3ウェ
イ方式のスピーカ装置を搭載したものが多くなってきて
いる。このような電子鍵盤楽器では、各スピーカとして
それぞれの周波数帯域の再生に適したものを使用するこ
とによって、音質の向上を図ることができる。
【0003】図6は、従来の2ウェイ方式のスピーカを
有する電子キーボードの一例を、示している。同図に示
すように、この電子キーボード51は、本体ケース52
の前部にキー53を、後部に左右のスピーカ54、54
を、それぞれ備えている。各スピーカ54は、ウーファ
(低音域用スピーカ)55およびツイータ(高音域用ス
ピーカ)56を有し、各ツイータ56は、本体ケース5
2の後ろ側の隅部に配置される一方、各ウーファ55
は、ツイータ56よりも前側かつ中央寄りに配置されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の電子キーボ
ード51では、ウーファ55およびツイータ56が上述
したように配置されているため、図6に示すように、ウ
ーファ55と演奏者Pの間の距離LAよりも、ツイータ
56と演奏者Pの間の距離LBの方が大きい位置関係に
なっている。このため、ツイータ56から放射された楽
音は、ウーファ55から同時に放射された楽音よりも、
演奏者Pの耳に遅れて到達してしまい、その結果、低音
域と高音域の間で位相ずれが生じることによって、再生
音のバランスがくずれ、音質が悪化するという欠点があ
る。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、複数のスピーカからそれぞれ放
射された楽音を、互いの位相ずれを生じることなく演奏
者に到達させることによって、再生音の音質を向上させ
ることができる電子鍵盤楽器を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の電子鍵盤楽器は、複数の鍵盤と、これら複
数の鍵盤の押鍵情報に応じて、互いに異なる複数の周波
数帯域をもつ複数の楽音信号を生成し出力する楽音信号
生成手段と、この楽音信号生成手段から出力された複数
の楽音信号をそれぞれ再生して楽音を放射する複数のス
ピーカと、複数のスピーカのうちの演奏者から最も遠い
スピーカと演奏者との間の距離と、他のスピーカと演奏
者との間の距離との差に応じた遅延時間で、楽音信号生
成手段から他のスピーカへの楽音信号の出力を遅延させ
るディレイ回路と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0007】この電子鍵盤楽器によれば、楽音信号生成
手段は、複数の鍵盤の押鍵情報に応じて複数の周波数帯
域をもつ複数の楽音信号を生成・出力し、複数のスピー
カは、これら複数の楽音信号をそれぞれ再生して楽音を
放射する。ディレイ回路は、演奏者から最も遠いスピー
カと演奏者との間の距離と、他のスピーカと演奏者との
間の距離との差に応じた遅延時間で、楽音信号生成手段
から他のスピーカへの楽音信号の出力を遅延させる。し
たがって、演奏者に近いスピーカからの楽音の放射が、
演奏者から最も遠いスピーカからの楽音の放射よりも、
演奏者との間の距離の差に応じた遅延時間だけ遅れるこ
とによって、演奏者に到達した時点で、楽音間の位相を
互いに一致させることができる。すなわち、演奏者まで
の距離の相違に起因する楽音間の位相のずれを、ディレ
イ回路による遅延によって補正・解消することができる
ので、再生音のバランスが良好に保たれ、音質が向上す
る。
【0008】この場合、遅延時間が、演奏者から最も遠
いスピーカと演奏者との間の距離と他のスピーカと演奏
者との間の距離との差を音速で除した値として決定され
ることが好ましい。
【0009】この構成によれば、上記のように決定され
た遅延時間は、両スピーカから楽音が同時に放射された
場合において、最も遠いスピーカからの放射楽音が他の
スピーカからの放射楽音よりも演奏者に遅れて到達する
ときの遅れ時間に等しい。したがって、演奏者に到達し
た時点での楽音間の位相のずれが完全になくなり、再生
音のバランスが最良に保たれ、音質が確実に向上する。
【0010】また、本発明は、互いに異なる複数の周波
数帯域の音をそれぞれ再生して楽音を放射するための複
数のスピーカを有する電子鍵盤楽器であって、複数のス
ピーカは、それらの各々から当該電子鍵盤楽器を演奏す
る演奏者までの距離が互いに等しくなるように、配置さ
れていることを特徴としている。
【0011】この電子鍵盤楽器では、複数のスピーカ
が、演奏者から互いに等距離の位置に配置されている。
したがって、各スピーカからそれぞれ同時に放射された
複数の楽音は、位相ずれを生じることなく、演奏者に同
時に到達する。その結果、各スピーカから放射される楽
音間の位相ずれがなくなることによって、再生音のバラ
ンスが良好に保たれ、音質が向上する。
【0012】この場合、複数のスピーカが、当該電子鍵
盤楽器を平面的に見たときに演奏者を中心とした円弧上
に配置されていることが好ましい。この構成では、各ス
ピーカを、演奏者との間の水平距離が互いに等しくなる
ように、適切かつ簡単に配置することができる。
【0013】さらにこの場合、複数のスピーカが、互い
に同じ高さに配置されていることが好ましい。この構成
では、複数のスピーカが互いに同じ高さに配置されてお
り、演奏者との間の水平距離が等しいことと併せて、各
スピーカと演奏者の間の距離が完全に等しくなり、楽音
間の位相ずれが完全になくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本
発明を適用した電子キーボードの構成を示している。同
図に示すように、この電子キーボード1は、複数の鍵盤
2と、鍵盤2の押鍵情報を検出するタッチ検出回路3
と、操作パネル部4と、操作パネル部4の操作状態を検
出するパネルスキャン回路5と、タッチ検出回路3およ
びパネルスキャン回路5の検出結果に応じて楽音信号を
生成する楽音信号生成回路(楽音信号生成手段)6と、
楽音信号生成回路6で生成された楽音信号を再生して出
力する再生部7を備えている。再生部7は、左右のスピ
ーカ8L、8Rを備えるステレオ式のものであり、各ス
ピーカ8は、高音域再生用のツイータ9および低音域再
生用のウーファ10を備えた2ウェイ方式のものであ
る。
【0015】鍵盤2は、図3に示すように本体ケース1
1の前部に配置されたキー2aと、キー2aの押鍵・離
鍵に連動して開閉するキースイッチ(図示せず)とで構
成されている。すべてのキースイッチのオン/オフ状態
は、図示しない鍵盤スキャン回路で検出された後、タッ
チ検出回路3に送られる。タッチ検出回路3は、鍵盤ス
キャン回路から送られてくるキースイッチのオン/オフ
を表す信号に基づいて、キー2aのオン/オフ情報、お
よびオンまたはオフされたキー2aを特定する情報(キ
ーナンバー)を出力するとともに、オンされたキー2a
のタッチ強さ(ベロシティー)を示すタッチデータを生
成する。これらのオン/オフ情報、キーナンバーおよび
タッチデータは、キー2aの押鍵情報の検出信号とし
て、システムバス12を介し、楽音信号生成回路6の後
述するCPU13に出力される。
【0016】操作パネル部4は、本体ケース11の後部
中央に配置されており(図3参照)、図示しないが、電
源スイッチ、モード指定スイッチおよび音色選択スイッ
チなどの各種パネルスイッチや、これらの設定状況を表
示する表示器などが設けられている。パネルスキャン回
路5は、操作パネル部4の上記各種パネルスイッチのそ
れぞれがセットまたはリセットのいずれの状態にあるか
を検出し、セット状態にあることを表すパネルスイッチ
データを、システムバス12を介して、楽音信号生成回
路6のCPU13に出力する。
【0017】楽音信号生成回路6は、CPU13、RO
M14、RAM15、波形メモリ16、音源回路17、
デジタルシグナルプロセッサ(以下「DSP」という)
18、4個のデジタル−アナログ変換器(以下「D/
A」という)19、ならびに各2個のハイパスフィルタ
20およびローパスフィルタ21(以下、それぞれ「H
PF」「LPF」という)を備えている。上記CPU1
3、ROM14、RAM15および音源回路17、なら
びに前述したタッチ検出回路3およびパネルスキャン回
路5は、システムバス12を介して、相互に接続されて
いる。
【0018】CPU13は、電子キーボード1全体の動
作を制御する中央演算処理装置であり、ROM14に記
憶されている制御プログラムに従い、タッチ検出回路3
およびパネルスキャン回路5から出力される検出信号に
応じて、楽音信号を生成するための音源回路17の制御
などを行う。
【0019】ROM14は、CPU13で実行される上
記制御プログラムの他、CPU13で使用される、音量
や音色などの制御用の固定データなどを記憶している。
また、RAM15は、電子キーボード1の動作状態を表
すデータなどを一時的に記憶するとともに、CPU13
の作業用領域としても使用される。
【0020】波形メモリ16は、例えばROMで構成さ
れ、音色の種類や音域に応じた楽音波形データおよびエ
ンベロープデータなどを記憶している。音源回路17
は、CPU13から出力される制御信号に対応する楽音
波形データおよびエンベロープデータを波形メモリ16
から読み出し、この読み出した楽音波形データにエンベ
ロープデータを付加することによって、デジタルの楽音
信号Sを生成する。
【0021】DSP18は、音源回路17から出力され
た楽音信号Sに所定の音響処理を加えながら、左スピー
カ8Lのツイータ9用およびウーファ10用の楽音信号
SLH、SLL、および右スピーカ8Rのツイータ9用
およびウーファ10用の楽音信号SRH、SRLの、計
4つの楽音信号を生成する。DSP18の構成および動
作については、後で詳しく説明するものとする。
【0022】4個のD/A19はそれぞれ、DSP18
から出力されたデジタルの楽音信号SLH、SLL、S
RHおよびSRLを、アナログの楽音信号に変換する。
これらのアナログ変換された楽音信号のうち、ツイータ
9用の楽音信号SLH、SRHは、対応するHPF20
で所定の低周数成分を除去されることにより、高音域信
号とされる一方、ウーファ10用の楽音信号SLL、S
RLは、対応するLPF21で所定の高周波成分を除去
されることにより、低音域信号とされる。
【0023】再生部7は、前述したように、ツイータ9
およびウーファ10でそれぞれ構成された左右のスピー
カ8L、8Rを備え、各ツイータ9には増幅器22が、
各ウーファ10には増幅器23が、それぞれ接続されて
いる。増幅器22、22は、対応するHPF20から出
力された高音域楽音信号SLH、SRHを所定の利得で
それぞれ増幅し、ツイータ9、9は、これらの増幅され
た高音域楽音信号SLH、SRHをそれぞれ音響振動に
変換して、空間に楽音を放射する。同様に、増幅器2
3、23は、対応するLPF21から出力された低音域
楽音信号SLL、SRLを所定の利得で増幅し、ウーフ
ァ10、10は、増幅された低音域楽音信号SLL、S
RLを音響振動に変換して、空間に楽音を放射する。
【0024】図3に示すように、左右のスピーカ8L、
8Rは、本体ケース11の後部に、スピーカボックス2
4に収容された状態で、左右対称に設けられており、ツ
イータ9は本体ケース11の後ろ側の隅部に配置される
一方、ウーファ10は、ツイータ9よりも前側かつ中央
寄りに配置されている。その結果、同図に示すように、
ウーファ10およびツイータ9の各中心から電子キーボ
ード1の演奏者Pの耳までの距離LA、LBは同一では
なく、従来と同様、LB>LAの関係になっている。
【0025】次に、本発明に係るDSP18の構成およ
び動作を、図2を参照しながら、詳細に説明する。同図
に示すように、DSP18は、残響信号生成回路25
と、左右のスピーカ8L、8R用の2つのディレイ回路
26L、26Rを備えている。このDSP18ではま
ず、音源回路17からシリアルに出力された楽音信号S
を時分割回路(図示せず)などで時分割することによっ
て、左右のスピーカ8L、8R用の2つの楽音信号S
L、SRを生成する。次いで、楽音信号SL、SRをそ
れぞれ2分岐し、分岐された各一方を残響信号生成回路
25に送って残響信号を生成した後、この生成された残
響信号と楽音信号SL、SRの分岐された各他方とを、
加算器27、27でそれぞれ加算する。これにより、楽
音信号SL、SRに残響効果がそれぞれ付加されること
によって、豊かな響きの再生音を得ることができる。
【0026】次いで、残響効果を付加した楽音信号S
L、SRをそれぞれ再び2分岐する。これらのうち、左
スピーカ8L用の楽音信号SLの分岐された一方は、ツ
イータ9用の楽音信号SLHとして、そのままDSP1
8から出力され、D/A19、HPF20および増幅器
22を経て、左スピーカ8Lのツイータ9から放音され
る。これに対し、分岐された他方の楽音信号SLは、デ
ィレイ回路26Lに送られ、ここで所定のディレイ値
(遅延時間)Dだけ遅延された後、ウーファ10用の楽
音信号SLLとして出力され、D/A19、LPF21
および増幅器23を経て、左スピーカ8Lのウーファ1
0から放音される。
【0027】同様に、右スピーカ8R用の楽音信号SR
についても、分岐された一方は、楽音信号SRHとし
て、そのまま出力され、右スピーカ8Rのツイータ9か
ら放音されるとともに、分岐された他方は、ディレイ回
路26Rでディレイ回路26Lと同じディレイ値Dだけ
遅延された後、楽音信号SRLとして出力され、左スピ
ーカ8Lのウーファ10から放音される。
【0028】この場合、ディレイ回路26L、26Rの
ディレイ値D(秒(s))は、前述したツイータ9およ
びウーファ10と演奏者Pとの位置関係に基づき、次式
(1)によって決定される。 D = (LB−LA)/C ………… (1) ここで、LA、LBは、前述した、ウーファ10および
ツイータ9の各中心から演奏者Pの耳までの距離
(m)、Cは、定数で音速(m/s)である。
【0029】すなわち、ディレイ回路26L、26Rの
各ディレイ値Dは、ウーファ10およびツイータ9から
演奏者Pの耳までのそれぞれの距離LBと距離LAの差
を、音速Cで除した値として決定されており、この値
は、ツイータ9およびウーファ10から楽音が同時に放
射された場合において、ツイータ9からの放射楽音がウ
ーファ10からの放射楽音よりも演奏者Pの耳に遅れて
到達するときの遅れ時間に等しい。
【0030】前述したように、本実施形態の電子キーボ
ード1では、ウーファ10への楽音信号SLL、SRL
の出力を、ディレイ回路26L、26Rによりディレイ
値Dだけ遅延させることによって、ツイータ9からの楽
音の放射後、ディレイ値Dに相当する時間だけ遅れて、
ウーファ10から楽音が放射されるようになっている。
その結果、ツイータ9から放射された楽音を、演奏者P
の耳に、ウーファ10から遅れて放射された楽音と同位
相で、時間遅れを伴うことなく到達させることができる
ので、低音域と高音域の間での位相ずれを完全に解消で
き、したがって、再生音のバランスを良好に保てること
によって、音質を向上させることができる。
【0031】図4および図5は、本発明の第2実施形態
による電子キーボード31を示している。図4に示すよ
うに、この電子キーボード31では、ツイータ9および
ウーファ10は、演奏者Pまでの距離が互いに等しくな
るように、本体ケース11に配置されている。より詳細
には、右スピーカ8Rのツイータ9およびウーファ10
は、演奏者Pの右耳元を中心とした半径LCの円弧C上
に配置され、左スピーカ8Lのツイータ9およびウーフ
ァ10も同様に、演奏者Pの左耳元を中心とした同じ半
径LCの円弧C上に配置されている。
【0032】また、図5に示すように、左右の各ツイー
タ9およびウーファ10は、それらの振動板32、3
3、すなわち振動源部分が互いに同じ高さになるように
配置されている。なお、同図(a)(b)間の相違は、
ツイータ9およびウーファ10を覆うカバー(サランネ
ット)34の形状の相違である。さらに、第1実施形態
の電子キーボード1で採用したディレイ回路26L、2
6Rは省略されており、ツイータ9およびウーファ10
から楽音を同位相で放射するようになっている。他の構
成は、第1実施形態と同様である。
【0033】以上の電子キーボード31の構成によれ
ば、左右のスピーカ8L、8Rのそれぞれにおいて、ツ
イータ9から演奏者Pまでの距離と、ウーファ10から
演奏者Pまでの距離とが互いに等しいので、ツイータ9
およびウーファ10から同位相で放射された楽音を、位
相のずれを伴うことなく、演奏者Pに同時に到達させる
ことができる。したがって、低音域と高音域の間での位
相ずれが完全になくなり再生音のバランスを良好に保
ち、音質を向上させることができる。
【0034】このように、第2実施形態の電子キーボー
ド31は、ツイータ9およびウーファ10の配置を変え
るだけで、簡単かつ安価に所期の目的を達成でき、第1
実施形態の電子キーボード1で採用したディレイ回路2
6L、26Rなどを省略できるという利点を有する。
【0035】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、2つの実施形態はいずれも、スピーカが2ウェ
イ方式の例であるが、本発明は、3ウェイ方式やそれ以
上のマルチウェイ方式のものに適用することが可能であ
る。この場合において、第1実施形態を適用するとき
は、複数のスピーカのうちの演奏者から最も遠い1つと
演奏者との間の距離を基準とし、この距離と他のスピー
カから演奏者までの距離との差から、他のスピーカから
の放音のディレイ値をそれぞれ決定すればよい。
【0036】また、第1実施形態ではこのディレイ値を
固定値としたが、ディレイ回路としてディレイ値が可変
のものを用い、ディレイ値を最適になるよう変更するよ
うにしてもよい。さらに、両実施形態ともに電子キーボ
ードの例であるが、本発明を電子ピアノなどの他の電子
鍵盤楽器に適用できることは、もちろんである。その
他、細部の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適
宜、変更することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子鍵盤
楽器は、複数のスピーカからそれぞれ放射された楽音
を、互いの位相ずれを生じることなく演奏者に到達させ
ることによって、再生音の音質を向上させることができ
るなどの効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による電子キーボードの
構成を示すブロック図である。
【図2】DSPの構成を示す回路図である。
【図3】図1の電子キーボードを演奏者とともに示す概
略平面図である。
【図4】本発明の第2実施形態による電子キーボード
の、図3と同様の概略平面図である。
【図5】図4の電子キーボードにおけるツイータおよび
ウーファの配置を側面側から示す図である。
【図6】従来の電子キーボードの、図3および図4と同
様の概略平面図である。
【符号の説明】
1 電子キーボード 2 鍵盤 6 楽器信号生成回路 9 ツイータ 10 ウーファ 26L ディレイ回路 26R ディレイ回路 31 電子キーボード C 円弧 D ディレイ値 P 演奏者 LA ウーファと演奏者の間の距離 LB ツイータと演奏者の間の距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵盤と、これら複数の鍵盤の押鍵
    情報に応じて、互いに異なる複数の周波数帯域をもつ複
    数の楽音信号を生成し出力する楽音信号生成手段と、 この楽音信号生成手段から出力された複数の楽音信号を
    それぞれ再生して楽音を放射する複数のスピーカと、 前記複数のスピーカのうちの演奏者から最も遠いスピー
    カと演奏者との間の距離と、他の前記スピーカと演奏者
    との間の距離との差に応じた遅延時間で、前記楽音信号
    生成手段から前記他のスピーカへの前記楽音信号の出力
    を遅延させるディレイ回路と、を備えていることを特徴
    とする電子鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 前記遅延時間が、前記演奏者から最も遠
    いスピーカと演奏者との間の距離と前記他のスピーカと
    演奏者との間の距離との差を音速で除した値として決定
    されることを特徴とする、請求項1に記載の電子鍵盤楽
    器。
  3. 【請求項3】 互いに異なる複数の周波数帯域の音をそ
    れぞれ再生して楽音を放射するための複数のスピーカを
    有する電子鍵盤楽器であって、 前記複数のスピーカは、それらの各々から当該電子鍵盤
    楽器を演奏する演奏者までの距離が互いに等しくなるよ
    うに、配置されていることを特徴とする電子鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記複数のスピーカが、当該電子鍵盤楽
    器を平面的に見たときに演奏者を中心とした円弧上に配
    置されていることを特徴とする、請求項3に記載の電子
    鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 前記複数のスピーカが、互いに同じ高さ
    に配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の
    電子鍵盤楽器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1064286C (zh) * 1995-09-28 2001-04-11 于西纳公司 把液体金属引入金属连铸模具的喷嘴
WO2006123461A1 (ja) * 2005-05-19 2006-11-23 D & M Holdings Inc. オーディオ信号処理装置、スピーカボックス、スピーカシステム及び映像音声出力装置
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