JPH10111445A - オートフォーカス装置 - Google Patents

オートフォーカス装置

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JPH10111445A
JPH10111445A JP26567596A JP26567596A JPH10111445A JP H10111445 A JPH10111445 A JP H10111445A JP 26567596 A JP26567596 A JP 26567596A JP 26567596 A JP26567596 A JP 26567596A JP H10111445 A JPH10111445 A JP H10111445A
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JP
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contrast
focus
scanning
coarse
autofocus
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Application number
JP26567596A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kondo
秀幸 近藤
Masao Yajima
正男 矢島
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理、顕微鏡、写真撮影などの経験に乏
しい素人でも、または医療現場などといった狭い所でも
容易に扱うことのできるオートフォーカス装置を実現す
ること。 【解決手段】 オートフォーカス装置4では、光学レン
ズ系の走査に連動してコントラスト値を求め、このコン
トラスト値のピーク時点からフォーカスポイントを検出
する。4つのオートフォーカス起動スイッチ42を操作
すれば、対物レンズ23の種類に応じた条件で光学レン
ズ系の走査が自動的に行われる。この操作を行うための
操作パネル41は手の届きやすい装置本体の斜め上向き
の前面部40にある。対物レンズの種類に応じた条件で
光学レンズ系を走査するための条件を外部入力するため
の走査条件入力用端子48などは、端子カバー49で覆
うこともでき、どの端子と信号線5、6とを接続すれば
よいか迷うことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物顕微鏡等によ
って得られる被検体の拡大像を写真撮影する顕微鏡写真
撮影システムにおいて写真撮影のためのフォーカス動作
を自動的にしかも精度良く行なうためのオートフォーカ
シング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生物顕微鏡写真の撮影を行なうためのシ
ステムとしては、光学顕微鏡に取り付けた写真撮影装置
のフォーカス動作を自動化するために、CCDカメラに
よるオートフォーカス装置を備えたものが知られてい
る。オートフォーカス装置を用いることにより、写真撮
影装置のフォーカス動作を目視による場合よりも精度良
く行ない、ボケの無い写真撮影を行なうことができる。
【0003】このオートフォーカス装置による写真撮影
装置のオートフォーカス動作は、光学顕微鏡で病理標本
等を撮影する場合等に便利である。すなわち、この場
合、標本の全体像を把握するための低倍率(弱拡大)写
真と、病変部を精査するための高倍率(強拡大)写真を
撮ることが多い。低倍率写真の撮影においては、フォー
カシングが難しく、目視で観察したときにははっきり見
えても、写真に撮影したものはボケでおり実用に耐えな
いことが多い。低倍率対物レンズ使用時のフォーカシン
グが難しいのは、写真撮影装置の光学系の焦点深度が目
視での焦点深度よりも浅いことが原因である。
【0004】この点に鑑みて、本願人は、先に実願平5
−25478号明細書において、顕微鏡における対物レ
ンズの倍率が1乃至4倍程度の低倍率の場合にも、写真
撮影装置のオートフォーカスを簡単に行なうためのオー
トフォーカス装置を備えた顕微鏡写真装置を提案してい
る。
【0005】上記のオートフォーカス装置はコントラス
ト検出型のものである。図13を参照してその動作の概
要を説明する。オートフォーカス装置では、光学顕微鏡
および写真撮影装置のレンズ光学系を介して形成される
被写体7の像を、CCDカメラ等の撮像素子51を介し
て取込み可能となっている。光学顕微鏡のステージを移
動させながら、一定のタイミングで映像信号を取込み、
その高周波成分の検出を行い、映像信号のコンラストを
算出する。ステージは、レンズ光学系をその遠点側と近
点側の間で走査する。この走査により曲線Cで示すよう
なコントラストカーブが得られる。最もコントラストの
高い値Pが得られた位置がフォーカスポイントであると
判断する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなコントラス
ト検出型のオートフォーカス装置を備えたシステムは、
生物顕微鏡写真を撮影するために、医療現場、大学等に
おいて、医者、医学研究者等によって使用されている。
したがって、このようなシステムの利用者は、画像処
理、光学分野に関しては一般に素人であるため、かかる
システムは素人にもまた医療現場などといった狭いとこ
ろでも使いやすいものでなければならないが、前記のオ
ートフォーカス装置ではかかる配慮が十分でない。
【0007】本発明の課題は、このような点に鑑みて、
画像処理、顕微鏡、写真撮影などの経験に乏しい素人で
も、または医療現場などといった狭い所でも容易に扱う
ことのできるオートフォーカス装置を実現することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、レンズ光学系を介して被写体の光像が
入力される撮像素子と、前記レンズ光学系をモータ駆動
により走査したときに前記撮像素子を介して時系列的に
入力される被写体の映像信号に含まれる高周波数成分か
ら各映像信号のコントラスト値を検出するコントラスト
検出部と、当該コントラスト検出部によりコントラスト
値の検出結果に基づいてフォーカスポイントを決定して
オートフォーカス動作を行うオートフォーカス装置にお
いて、前記レンズ光学系に含まれる倍率の異なる複数の
対物レンズ系から1つを選択するための選択スイッチを
装置本体の斜め上向きの前面部に備える操作パネルと、
前記複数の対物レンズ系の各々の光学パラメータに対応
する走査条件を記憶しておくモータ制御用パラメータ記
憶部と、前記選択スイッチを介して選択された対物レン
ズ系に対応して、前記走査条件のうちから選択された走
査条件で前記レンズ光学系を走査させたときに前記コン
トラスト検出部によるコントラストの検出結果を記憶し
ておくコントラスト記憶部と、該コントラスト記憶部に
記憶されているコントラストの検出結果においてコント
ラスト値のピークが検出された時点をフォーカスポイン
トと決定するフォーカスポイント決定手段と、前記モー
タ制御用パラメータ記憶部に対して前記走査条件を外部
から入力するための走査条件入力用端子と、前記走査条
件の外部入力を終えたときには前記走査条件入力用端子
を覆っておく端子カバーとを有することを特徴とする。
【0009】本発明に係るオートフォーカス装置では、
光学レンズ系の走査に連動してコントラスト値を求め、
このコントラスト値のピーク時点からフォーカスポイン
トを検出するため、フォーカス動作を自動的に行うこと
ができる。また、レンズ光学系には倍率の異なる複数の
対物レンズ系が設けられ、かつ、該対物レンズ系の各々
の光学パラメータに対応する走査条件がモータ制御用パ
ラメータ記憶部に記憶されているので、選択スイッチを
操作すれば、各対物レンズ系に応じた条件で光学レンズ
系の走査が自動的に行われる。したがって、画像処理、
顕微鏡、写真撮影などの経験に乏しい素人でも容易に扱
うことができる。しかも、かかる操作を行うための操作
パネルは手の届きやすい装置本体の斜め上向きの前面部
に構成されているので、医療現場などといった狭い所で
も容易に扱うことができる。さらに、各対物レンズ系に
応じた条件で光学レンズ系を走査するための条件を外部
から入力するための走査条件入力用端子が構成されてい
るので、顕微鏡に取り付ける対物レンズの種類さえ決ま
れば、オートフォーカス装置を導入する際に納入業者に
走査条件を設定させることができ、それ以降、走査条件
入力用端子は不要である。したがって、走査条件を設定
した以降は、走査条件入力用端子を端子カバーで覆って
おけば、いずれの端子と信号線とを接続すればよいか迷
うこともないので、素人でも抵抗無く容易に扱うことが
できる。
【0010】本発明おいて、前記モータ制御用パラメー
タ記憶部は、少なくとも粗フォーカス動作を行うための
粗パラメータ群と、該粗フォーカス動作に続いて密フォ
ーカス動作を行うための密パラメータ群とを前記対物レ
ンズ系の種類毎に記憶するように構成され、前記コント
ラスト記憶部は、前記選択スイッチへの操作により選択
された対物レンズ系に対応する粗パラメータおよび密パ
ラメータに基づいて前記レンズ光学系を走査したときに
検出されたコントラストの検出結果をそれぞれ粗フォー
カス動作用コントラストデータおよび密フォーカス動作
用コントラストデータとして記憶しておくように構成さ
れていることが好ましい。
【0011】このように構成すると、広い走査範囲に渡
って粗いピッチでコントラストを求めて、大凡のフォー
カスポイントを見つけ、次に、フォーカスポイントと思
われる点を含む狭い走査範囲内を細かいピッチでコント
ラストを求め、これに基づきフォーカスポイントを検出
することができる。この2段階のオートフォーカス動作
を行なえば、始めから広い走査範囲に渡って細かいピッ
チでコントラストを求めてフォーカスポイントを見つけ
る動作に比べて、短時間でフォーカシング状態を形成で
きる。
【0012】本発明において、前記粗パラメータおよび
前記密パラメータには、たとえば、ステップモータが前
記レンズ光学系を走査する際に、選択された対物レンズ
系に応じた条件で前記レンズ光学系を走査するための駆
動パルス数、およびコントラストを検出するためのサン
プルポイント数が含まれている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の好適な実施の形態を説明する。
【0014】(全体構成)図1(A)には、本発明が適
用されたオートフォーカス装置を備えた顕微鏡写真撮影
システムの全体構成を示してある。顕微鏡写真撮影シス
テム1は生物系の弱拡大(1乃至10倍)対物レンズに
使用条件を限定し、オートフォーカス動作を最適化した
ものである。また、操作を対物レンズの倍率に対応した
4つのオートフォーカス起動スイッチのみとして、操作
の単純化を図っている。さらに、弱拡大対物レンズは焦
点深度が非常に深く、正確なフォーカシングを行なうた
めにはコントラスト検出のための走査幅を広くとる必要
がある。そこで、走査幅が広くても短時間でフォーカシ
ングを行なうことができるようにしている。さらにま
た、精度良くフォーカシングを行なうことができるよう
にしている。
【0015】図1(A)に示すように、顕微鏡写真撮影
システム1は、生物顕微鏡2と、ここに取り付けた写真
撮影装置3と、この写真撮影装置のフォーカシングを行
なうためのオートフォーカス装置4から基本的に構成さ
れている。オートフォーカス装置4は、点線で模式的に
示す信号線5を介して、電気的に、写真撮影装置3に接
続され、ここで得られる被写体の映像信号が取り込まれ
る。また、オートフォーカス装置4は同様に点線で模式
的に示す信号線6を介して生物顕微鏡2のステージ21
の駆動機構22に接続され、当該駆動機構22を駆動し
てフォーカシングステージ21を昇降させる。
【0016】オートフォーカス装置4の装置本体には斜
め上向きの前面部40が形成され、そこに操作パネル4
1が構成されている。この操作パネル41には、4つの
オートフォーカス起動スイッチ42(42(×1)、4
2(×2)、42(×4)および42(×10)/選択
スイッチ)が配列されている。また、操作パネル41に
は、オートフォーカス動作によりフォーカスポイントが
適正に検出されたか否かを表示するためのフォーカス表
示ランプ群43(43a、43b)、映像信号の検出エ
ラーが発生した場合に点灯するエラー表示ランプ44、
および被写体の照明レベルが適切であるか否かを表示す
るためのゲイン表示ランプ群45(45a、45b、4
5c)も配列されている。これらのスイッチあるいはラ
ンプがどのような場合に操作あるいは点灯されるのかに
ついては後述する。なお、461は電源ランプであり、
462はメインスイッチである。
【0017】このオートフォーカス装置4においてその
背面には、図1(B)に示すように、写真撮影装置3と
の信号線5が接続される検出結果入力用端子50と、生
物顕微鏡2のステージ21の駆動機構22との信号線6
が接続される駆動信号出力用端子60とが構成されてい
る。また、そこにはAC100V用のインレット47
1、およびヒューズ472も構成されている。
【0018】さらに、本形態では、オートフォーカス装
置4においてその背面は、その一部分が窓開けされ、そ
こには後述するように、内蔵する複数の対物レンズ23
の各々の光学パラメータに対応する走査条件を外部から
設定するための走査条件入力用端子48が構成されてい
る。また、オートフォーカスの結果をモニターするビデ
オモニター端子61が設けられている。これらの走査条
件入力用端子48、およびビデオモニター端子61につ
いては、走査条件の外部入力を終えた以降、オートフォ
ーカス装置4の背面にビス止めされる端子カバー49に
よって覆われるようになっている。
【0019】この顕微鏡写真撮影システム1を用いて、
写真を撮影するときは、ステージ21に被写体7として
の試料を置き、対物レンズ23として、4つの低倍率対
物レンズ(1、2、4および10倍)のうちから一つを
選択し、しかる後に接眼部23を用いて目視によりフォ
ーカシングと視野の決定を行なう。次に、フォーカシン
グビュワを取り外した後に取り付けたCCDカメラ51
を備えたオートフォーカス装置4を起動する。この起動
のためには、4個のオートフォーカス起動スイッチ42
のうち、使用している対物レンズに対応したものを操作
すればよい。この結果、オートフォーカス装置4は、ス
テージの駆動機構22を構成しているフォーカシングノ
ブ微動軸を駆動して、オートフォーカス動作を行なう。
これによりピントが合った後は、写真撮影装置3のフィ
ルムカメラ31を操作して顕微鏡写真の撮影を行なう。
【0020】ここで、レンズ光学系には倍率の異なる複
数の対物レンズ23が設けられ、4つのオートフォーカ
ス起動スイッチ42のいずれかを押せば、押された対物
レンズ23に対応する条件でオートフォーカス動作が行
われる。したがって、画像処理、顕微鏡、写真撮影など
の経験に乏しい素人でも容易に扱うことができる。しか
も、かかる操作を行うための操作パネル41は手の届き
やすい装置本体の斜め上向きの前面部40に構成されて
いるので、医療現場などといった狭い所でも容易に扱う
ことができる。
【0021】図2には、本例の顕微鏡写真撮影システム
1のレンズ光学系および制御系の概略構成を示してあ
る。この図に示すように、レンズ光学系は、光学顕微鏡
2に組み込まれている4種類の対物レンズ23、ハーフ
ミラー24、接眼レンズ25、および撮像レンズとCC
Dカメラ51に光を導くハーフミラー34を備えてい
る。対物レンズ23を介して得られる被写体試料7の拡
大像は、ハーフミラー24を通過して写真撮影装置3の
側の撮影レンズ32に向かうと共に、ここで反射されて
接眼レンズ25の側に向かう。撮影レンズ32に向かっ
た拡大像はここを介して、写真フィルム33の上に結像
する。撮影レンズ32と写真フィルム33の間の光路上
にもハーフミラー34が配置されている。このハーフミ
ラー34で反射された被写体像は、オートフォーカス装
置4のCCDカメラ51の撮像素子52で受光される。
【0022】フォーカシングステージ21の裏面側、図
においては下側には照明光源26が配置されている。ス
テージ21に乗せた被写体試料7は、照明光源26によ
って照明される。
【0023】一方、CCDカメラ51で受光された被写
体試料7の映像信号は、例えば、NTSC方式の映像信
号として信号線5を介してオートフォーカス装置4に入
力される。オートフォーカス装置4の駆動制御回路8の
主要機能はマイクロコンピュータによって実現される機
能であり、CPU84の制御のもとに、RAM88をワ
ーキングエリアとして利用して、ROM87に格納され
ている制御プログラムを実行することにより達成され
る。
【0024】この駆動制御回路8は、映像信号のインピ
ーダンスとレベルを変換するためのバッファ81と、こ
こを介して映像信号を受け取りそのコンラストを検出す
るコントラスト検出回路82(コントラスト検出部)
と、映像信号を受けて照明光源26による照明レベルを
検出する照明レベル検出回路83と、これらの各部分の
駆動制御を司るCPU84を備えている。これらの各部
分の駆動は、映像信号の同期信号を基にしてタイミング
コントーラ85から供給されるタイミング信号に基づき
行なわれる。また、操作部86を備えており、この操作
部86は図1(A)に示す各種のスイッチ42、ランプ
43乃至46が構成された操作パネル41を備えてい
る。この構成のオートフォーカス装置4の制御回路8
は、入出力インタフェース89を介して、モータドライ
バ9に接続されている。また、不図示のホストコンピュ
ータの側にも接続可能となっている。
【0025】モータドライバ9は、光学顕微鏡2のフォ
ーカシングステージ21の駆動機構22の駆動源である
フォーカスモータ27を駆動するものである。フォーカ
スモータ27としてステッピングモータを採用してい
る。
【0026】(制御系および動作概要)図3には、本例
の顕微鏡写真撮影システム1の制御系を、オートフォー
カス装置4の駆動制御回路8のCPU84を中心に実現
される制御機能ブロックと共に示してある。この図を参
照して、本例のシステム1の制御系を更に詳しく説明す
る。
【0027】まず、オートフォーカス装置4が起動され
ると、すなわち、オートフォーカス起動スイッチ42の
いずれかが操作されると、RAM内に格納されているオ
ートフォーカス動作の制御パラメータ(走査条件/モー
タ制御用パラメータ)を記憶しているパラメータ記憶部
9188(モータ制御用パラメータ記憶部)から該当す
る制御パラメータが出力される。本例では、後述するよ
うに2段階オートフォーカス動作を行なうように構成さ
れている。したがって、最初に行なわれる粗フォーカス
動作のための粗パラメータ群92(後述のステージ移動
の最小移動単位を規定するためのパルス数J1、コント
ラストデータのサンプリング数を規定するためのデータ
数S1、第1の走査幅W1等)および、この粗フォーカ
ス動作に続いて実行される密フォーカス動作のための密
パラメータ群93(後述のステージ移動の最小移動単位
を規定するためのパルス数J2、コントラストデータの
サンプリング数を規定するためのデータ数S2、第1の
走査幅W2等)が出力される。
【0028】制御パラメータ(粗パラメータ群92およ
び密パラメータ群93)は、対物レンズ23の各々につ
いてその光学特性に応じて設定されている。また、制御
パラメータをパラメータ記憶部9188に設定するにあ
たっては、図1(B)を参照して説明した走査条件入力
用端子48を介して行うことができ、一度設定すれば、
対物レンズ23の種類を変えないかぎり、変更する必要
がない。したがって、生物顕微鏡2に取り付ける対物レ
ンズ23の種類さえ決まれば、オートフォーカス装置1
を導入する際に納入業者などに走査条件を設定させるこ
とができ、それ以降、走査条件入力用端子48は不要で
ある。したがって、走査条件を設定した以降は、走査条
件入力用端子48を端子カバー49で覆っておけば、い
ずれの端子と信号線5、6とを接続すればよいか迷うこ
ともないので、素人でも抵抗無く容易に扱うことができ
る。
【0029】オートフォーカス装置4のCPU84は、
これらの制御パラメータ群に基づき、フォーカスモータ
27の駆動を制御するモータ制御動作94を実行する。
このモータ制御動作94によって出力される駆動信号に
より、モータドライバ9を介してフォーカスモータ27
が駆動されて、顕微鏡2のフォーカシングステージ21
が光学系の光軸に沿って往復移動する。
【0030】フォーカシングステージ21を移動させな
がらCCDカメラ51を介して得られる映像信号は、バ
ッファ81において、上記の制御パラメータ92、93
に含まれているサンプリングタイミングで1コマづつサ
ンプリングされる。サンプリングされた映像信号はバッ
ファ81を介してコントラスト検出回路82に供給され
る。
【0031】コントラスト検出回路82では、映像信号
から高周波成分を抽出してそのコントラストを検出す
る。最初に実行される粗フォーカス動作時におけるステ
ージ21の移動(即ち、光学系の走査)により検出され
た映像信号のコントラストは時系列的にRAMに展開さ
れている粗フォーカス動作用コントラストメモリ96
(粗フォーカス動作用コントラスト記憶部)に記憶保持
される。粗フォーカス動作の後に実行される密フォーカ
ス動作時において検出される映像信号のコントラスト
は、時系列的にRAMに展開されている密フォーカス動
作用コントラストメモリ97(密フォーカス動作用コン
トラスト記憶部)に記憶保持される。これらの記憶保持
のタイミングは時間的に差があるので、共通のメモリを
用いることも可能である。
【0032】これらのメモリ96、97の内容に基づ
き、コントラストカーブ作成動作98が実行されて、粗
フォーカス動作による映像信号のコントラストカーブ9
6Cと、密フォーカス動作による映像信号のコントラス
トカーブ97Cが得られる。これらのコントラストカー
ブ96C、97Cの形状判定99が実行される。この形
状判定は、ピーク位置、結果の良否等の検出を行う。
【0033】粗フォーカス動作により得られたコントラ
ストカーブ96Cに基づく形状判定動作99Aでは、当
該コントラストカーブ96Cの粗のピーク位置を判別す
る。このピークが判別できない場合、判別されたパター
ンに基づき、後述のオートフォーカス再スタートを行な
うか否かの判定動作101を行なう。この判定動作10
1は、パターンに基づき、粗フォーカス動作を再度行な
うか否かを決定すると共に、粗フォーカス動作を再度行
なう場合には、その走査範囲の設定を行なう。再スター
トが不可の場合は、表示ランプ43を点滅して警告し、
動作を停止する。
【0034】粗フォーカス動作を再度行なう場合には、
モータ制御動作94が実行されて、新たに設定された走
査範囲での粗フォーカス動作が実行される。
【0035】1回の粗フォーカス動作により明確なフォ
ーカスポイントが検出された場合には、密フォーカス動
作のための走査範囲設定動作102が実行される。この
走査範囲設定動作102により設定された走査範囲で密
フォーカス動作が実行されるように、モータ制御動作9
4が行なわれる。
【0036】密フォーカス動作によって得られるコント
ラストカーブ97Cに対しても形状判定動作99Bが行
なわれる。また、形状判定動作99Bによって、密のピ
ーク位置の判別、そのコントラストの最大値と最小値の
差も算出される。この形状判定99Bに基づき、フォー
カスポイント位置検出動作103が行なわれる。フォー
カスポイントが検出されると、モータ制御動作94が実
行されて、フォーカスモータ27を駆動して、フォーカ
スステージ21をフォーカスポイントに向けて移動し
て、その位置に停止させる。
【0037】各々の条件によっては密のオートフォーカ
ス動作のみでも十分な機能を果たす場合もあり、その場
合には粗のオートフォーカス動作を省略する。
【0038】なお、密フォーカス動作によって得られた
コントラストカーブ97Cの形状判定動作99Bの結果
は、ランプ43を介して表示される。
【0039】ここで、本例のオートフォーカス装置4に
おいては、その駆動制御回路8には照明レベル検出回路
83が備わっている。この照明レベル検出回路83で
は、映像信号レベル検出動作833を行なうと共に、映
像信号から抽出した高周波成分のレベル(振幅)検出動
作832を行い、これらのレベルの加算動作834を実
行する。そして、加算結果に基づき、照明レベルが適正
な範囲内であるか、その範囲よりも高いのか低いのかの
レベル比較動作835を実行する。この比較結果に基づ
き、ランプ45を駆動する。
【0040】次に、本例の顕微鏡写真撮影システム1の
主要部分の構成およびその動作を説明する。
【0041】(コントラスト検出処理)図4には、本例
のコントラスト検出回路82の構成および動作を示して
ある。コントラスト検出処理は一般的に知られたもので
あるので、以下にその概要のみを説明する。
【0042】本例では、映像信号のコントラスト検出
を、アナログ回路からなるコントラスト検出回路82に
よって行なっている。コントラスト検出回路82によっ
て行なわれるコントスト検出方法は、映像信号の各走査
線毎のコントラスト成分のピーク検出処理を行なうこと
により1画面分のコントラストを求めるものである。
【0043】図4(A)に示すように、映像信号は、バ
ッファアンプ821を介してゲート822に供給され
る。このゲート822およびアンプ823を介してハイ
パスフィルタ824に供給され、ここで、高周波成分の
みが抽出される。抽出された高周波成分はピーク検出回
路825に供給される。このピーク検出回路825にお
いて検出された高周波成分のピーク値はホールド回路8
26を介してA/D変換器827でデジタル値に変換さ
れる。しかる後に、走査線毎のコントラスト信号として
CPU84に供給される。CPU84では、走査線毎の
コントラスト信号を加算することにより、映像信号1画
面分のコンラスト値を演算する。演算された1画面分の
コントラスト値は、RAM88内に展開されているコン
トラストメモリ96あるいは97に格納される。
【0044】図4(B)にはCCDカメラ51の側から
供給される映像信号のうち、水平同期信号によって前後
が規定される1水平走査線分の映像信号波形の例を示し
てある。この映像信号は、ハイパスフィルタ824を介
して図4(B)に示すように高周波成分のみが抽出され
る。そして、ピーク検出回路825においては、抽出さ
れた高周波成分の最大および最小値の差、図において
は、の点との点の差が、コントラスト値として出力
される。このコントラスト値はデジタル値に変換されて
CPU84に供給される。
【0045】なお、コントラスト検出方法としては、積
分処理を行なって、1走査線分の映像信号から高周波数
成分を積分してコントラストを求めてもよい。
【0046】(2段階オートフォーカス動作)前述した
ように、本例の顕微鏡写真撮影システム1は、生物系の
弱拡大(1乃至10倍)対物レンズに使用条件を限定し
ている。弱拡大対物レンズは焦点深度が非常に深く、正
確なフォーカス動作を行なうためには、上記のようなコ
ントラスト検出のための走査範囲を広くとる必要があ
る。このために、通常のオートフォーカス動作では、コ
ントラストのサンプリングポイントが多くなり、フォー
カスポイントが得られるまでに時間が掛かってしまう。
【0047】本例のオートフォーカス装置4では、前述
のように、粗フォーカス動作と密フォーカス動作からな
る2段階オートフォーカス動作を行い、オートフォーカ
ス動作に必要な時間を短縮化している。すなわち、ま
ず、粗フォーカス動作を実行して、広い走査範囲を大ま
かに走査して大凡のフォーカスポイントを検出する。次
に、密フォーカス動作を実行して、大凡のフォーカスポ
イントを含む狭い走査範囲を密にサンプリングして正確
なフォーカスポイントを検出するようにしている。この
ような2段階オートフォーカス動作を行なうと、オート
フォーカス動作に必要なコントラストのサンプリングポ
イント数を全体として減らすことができ、迅速なオート
フォーカス動作を実現できる。
【0048】以下に、図5を主として参照して、本例の
2段階オートフォーカス動作を説明する。
【0049】まず、オートフォーカス装置4の操作パネ
ル41に配列されているオートフォーカス起動スイッチ
42の何れか一つが操作されると、それに対応する制御
パラメータ群が設定される。
【0050】この後、オートフォーカス装置4は、粗フ
ォーカス動作を実行する。
【0051】すなわち、図5(A)に示すように、顕微
鏡2のステージ21を初期位置aに戻した後に、予め設
定されている第1の走査幅W1を規定する一方の端(初
期位置)aから他方の端bの位置まで移動させる。ステ
ージ移動制御のための動作パラメータ群には、ステージ
移動の最小単位Jと、コントラストデータのサンプリン
グ数Sとが含まれている。これらの値JおよびSは、ス
テッピングモータ22の駆動パルスのパルス数で設定さ
れている。したがって、第1の走査幅W1はJ1×S1
で求まるパルス数で設定されている。粗フォーカス動作
の時には、ステージ21が最小単位J1だけ移動する毎
に、コントラストデータをサンプリングする動作がS1
回繰り返される。
【0052】ここで、フォーカス動作を精度良く行なう
ためには、ステージ移動の最小単位、すなわちステージ
の移動ピッチJ1は、光学系の焦点深度の1/5から1
/10以下に設定することが必要である。本例では、各
対物レンズの倍率に対応して、最適な値のJ1が設定さ
れている。
【0053】図5(B)には、この粗フォーカス動作に
よって得られるコントラストカーブ96Cの例を示して
ある。このような走査幅W1のほぼ中央にコントラスト
値のピーク値P1が現れる場合が典型的で理想的な例で
ある。この場合には、ステージ21をまず、次に行なう
密フォーカス動作のための初期位置cまで移動させる。
また、ピーク値P1が得られたステージ位置F1を仮の
フォーカスポイントと断定して、この位置F1を含むよ
うに、予め設定された幅を有する第2の走査幅W2の範
囲を設定する。図示の例では、第2の走査幅W2は、コ
ントラストのピーク値P1を含む点dから点eまでの範
囲として設定される。さらに、密フォーカス動作を実行
するための動作パラメータとして、ステージ移動の最小
単位がJ2に設定され、コントラストデータのサンプリ
ングポイント数がS2に設定される。したがって、第2
の走査幅W2はJ2×S2で求まるパルス数で設定され
ている。
【0054】ここで、ステージ移動の最小単位、すなわ
ちステージの移動ピッチJ2は、フォーカス動作を精度
良く行なうために、光学系の焦点深度の1/5から1/
10以下に設定することが必要である。本例では、各対
物レンズの倍率に対応して、最適な値のJ2が設定され
ている。また、これらの値J2は、上記の粗フォーカス
動作時に設定される値J1よりも小さな値とされる。具
体的には、第1の走査幅W1はCCDの焦点深度の5
倍、ステージの移動ピッチJ1、即ち、サンプリングピ
ッチは1/5、第2の走査幅W2はCCDの焦点深度の
2倍、ステージの移動ピッチJ2、即ち、サンプリング
ピッチは1/10に設定しているが、これらに限定する
ものではない。
【0055】図5(D)および(E)を比較すると分か
るように、密フォーカス動作での走査幅W2は走査幅W
1よりも大幅に狭いが、ステージ移動の最小単位J2は
粗フォーカス動作時の値J1に比べて小さい。したがっ
て、狭い範囲においてコントラストデータのサンプリン
グを密に行なうことができる。密フォーカス動作が実行
されると、例えば、図5(C)で示すコントラストカー
ブ97Cが得られる。この図に示すように、得られたコ
ントラストカーブ97Cの中央部分にコントラストのピ
ーク値P2が現れる場合が典型的で理想的な例である。
この場合には、ピーク値P2が得られた位置をフォーカ
スポイントF2であると断定する。そして、ステージ2
1をそのフォーカスポイントF2まで移動して止める。
【0056】このようにしてピントが合った後は、写真
撮影装置3を操作して顕微鏡写真撮影を行なうことにな
る。
【0057】なお、密フォーカス動作によって得られる
コントラストカーブ97Cにおいて、コントラストの最
小と最大の差が小さい場合にはオートフォーカス動作が
不調に終わったことを表示ランプ43に表示する。操作
者は、このランプ43の点灯状態から、オートフォーカ
ス動作が不調に終わったことを知った場合には、再度、
接眼レンズを覗いて目視により大凡のフォーカス動作を
行い、再度、オートフォーカス動作を起動すればよい。
【0058】以上のように、本例の顕微鏡写真システム
1のオートフォーカス装置4は2段階オートフォーカス
動作を実行している。したがって、広い走査幅W1に渡
って密にコントラストデータをサンプリングしてフォー
カスポイントを検出する方法に比べて、極めて短い時間
でフォーカスポイントF2を検出できる。
【0059】(オートフォーカス再スタート機能)ここ
で、上記のような粗フォーカス動作によって得られるコ
ントラストカーブ96Cとしては、その走査幅W1の走
査範囲内にコントラストのピーク値P1が現れない場合
がある。すなわち、前述したように、顕微鏡写真の撮影
に当たっては、まず、操作者が接眼レンズを覗き、手動
でフレーミングを行なう。このように最初に目視により
フォーカス動作が行なわれるので、上述したような粗フ
ォーカス動作のための走査範囲内に実際のフォーカスポ
イントが入っていない事態も発生する。
【0060】そこで、図6および図7に示すように、本
例のオートフォーカス装置4では、このような場合に、
走査範囲をシフトして再度、粗フォーカス動作を実行す
るようにしている。
【0061】まず、図6に示す例は、第1回目の粗フォ
ーカス動作によって得られたコントラストカーブ96C
1が、一方の端の位置bから他方の端の位置aに向けて
単調増加している形状となっている場合である。この場
合には、大きいコントラスト値が得られた点aに隣接さ
せて、再オートフォーカス動作用の走査範囲(点aから
点a1の範囲)を設定する。この走査範囲の走査幅も第
1回目の粗フォーカス動作時と同様に第1の走査幅W1
に設定される。
【0062】再オートフォーカス動作は、まず、ステー
ジ21を点bから点a1まで移動し、そこから逆方向に
ステージ21をピッチJ1で移動させながらコントスト
データのサンプリングを行なう。サンプリングポイント
数はS1である。この再オートフォーカス動作によっ
て、例えば、コントラストカーブ96C2が得られる。
このコントラストカーブ96C2には、その両端以外の
点にピーク値P1が現れている。
【0063】したがって、この後は、前述したように2
段階オートフォーカス動作における密フォーカス動作を
実行する。この場合には、ピーク値P1が現れた第1の
フォーカスポイント位置F1を含む第2の走査幅W2の
走査範囲(点d1から点e1までの範囲)を設定し、こ
の範囲内で、ステージ21をピッチJ2で移動させなが
らコントラストデータのサンプリングを行なう。したが
ってこの場合のサンプリングポイント数はS2である。
【0064】この結果、例えば、コントラストカーブ9
7C2が得られる。このコントラストカーブ97C2に
は、その両端以外の点にピーク値P2が現れているの
で、この値P2が現れる点がフォーカスポイントF2で
あると断定される。そして、このポイントF2に向けて
ステージ21を移動して、その位置に停止させる。これ
によりフォーカス動作が終了する。
【0065】なお、密フォーカス動作によって得られる
コントラストカーブ97C2において、コントラストの
最小と最大の差が小さい場合にはオートフォーカス動作
が不調に終わったことを表示ランプ43に表示する。操
作者は、このランプ43の点灯状態から、オートフォー
カス動作が不調に終わったことを知った場合には、再
度、接眼レンズを覗いて目視により大凡のフォーカス動
作を行い、再度、オートフォーカス動作を起動すればよ
い。
【0066】一方、図7には、上記の例とは逆に、粗フ
ォーカス動作によって得られたコントラストカーブ96
C3が、点aの側から点bに向けて単調増加した曲線と
なった場合である。この場合には、コントラスト値が大
きい点bの側に隣接して、オートフォーカス再スタート
のための走査範囲(点bから点b1までの範囲)を設定
する。この場合にも走査幅は第1の走査幅W1である。
【0067】この後は、上記の図6で説明した場合と同
様にして第2回目の粗フォーカス動作が実行される。こ
れにより、コントラストカーブ96C4が得られた場合
には、そのフォーカス位置F1を含む第2の走査幅W2
の範囲(点d2から点e2までの範囲)が、密フォーカ
ス動作の走査範囲として設定される。密フォーカス動作
によってコントラストカーブ97C3が得られると、そ
のピーク値P2が現れる位置F2がフォーカスポイント
と判断され、そこに向けてステージ21が移動して、そ
の位置に停止する。
【0068】この場合においても、密フォーカス動作に
よって得られるコントラストカーブ97C3において、
コントラストの最小と最大の差が小さい場合にはオート
フォーカス動作が不調に終わったことを表示ランプ43
に表示する。
【0069】次に、本例のオートフォーカス再スタート
機能の変形例としては、次のような動作態様を挙げるこ
とができる。本例では、粗フォーカス動作を繰り返し行
なうようにしている。この代わりに、あるいは、これと
共に、密フォーカス動作も同様に走査範囲をシフトさせ
て繰り返し行なうようにすることができる。
【0070】また、オートフォーカス再スタート機能の
変形例としては、粗フォーカス動作、密フォーカス動作
の繰り返し実行回数を3回以上にするもの、または、2
回目以降の粗フォーカス動作、密フォーカス動作の走査
幅を異なる走査幅に設定するもの等を挙げることができ
る。
【0071】このようなオートフォーカス再スタート機
能に伴う走査幅、走査回数等の動作パラメータも、使用
される対物レンズの倍率に対応した値が使用できるよう
に、オートフォーカス起動スイッチ42の操作に応じ
て、対応する動作パラメータを設定できるようにするこ
とも可能である。
【0072】(オートフォーカス停止機能)次に、本例
のオートフォーカス装置4によって実行されるオートフ
ォーカス停止機能を説明する。
【0073】まず、本例のオートフォーカス装置4は、
図6、図7に示すオートフォーカス再スタート機能を次
のような場合には起動させず、オートフォーカス動作を
停止させる。すなわち、第1回目の粗フォーカス動作に
よって得られるコントラストカーブ96C1あるいは9
6C3において、その最大値と最小値の差Δが予め設定
した値を越えていない場合には、オートフォーカス再ス
タートを行なわない。この場合には、実際のフォーカス
ポイントF2が、粗フォーカス動作の走査範囲から大幅
に外れているものと判断して、オートフォーカス動作を
停止する。
【0074】この場合、オートフォーカス動作が停止し
た旨を表示ランプ43(図1(A)参照)を介して操作
者に知らせる。操作者は、このランプ43の点灯状態か
ら、オートフォーカス動作が不調に終わったことを知っ
た場合には、再度、接眼レンズを覗いて目視により大凡
のフォーカス動作を行い、再度、オートフォーカス動作
を起動すればよい。
【0075】このように、本例では、得られるコントラ
ストの変化が殆ど無い場合には、オートフォーカス動作
を停止する。
【0076】また、本例では、オートフォーカス再スタ
ート機能が起動して、2回目の粗フォーカス動作を実行
して得られるコントラストカーブにおいてその両端以外
の点にピーク値が現れない場合にも、オートフォーカス
動作を停止している。図8を参照して説明すると、点a
から点bに渡って第1回目の粗フォーカス動作を行なう
ことにより、コントラストカーブ96C4が得られたと
する。この場合、コントラストの最大値と最小値の差Δ
が予め設定した値を越える場合には、前述したオートフ
ォーカス再スタート機能が起動する。この結果、点bか
ら点b1に到る走査範囲の粗フォーカス動作が実行され
る。この第2回目の粗フォーカス動作によって得られた
コントラストカーブ96C5において、その両端位置
b、b1以外の点にピーク値が現れない場合には、オー
トフォーカス動作を停止して、ステージ21をその初期
位置である点aまで戻す。
【0077】このように、本例では、ステージ21を一
方向に移動させている場合に得られるコントラストカー
ブが単調減少カーブ、あるいは単調増加カーブであり、
走査範囲の開始位置と終了位置以外の点にピーク値が現
れない場合には、その方向にはフォーカスポイントが無
いものと判断してオートフォーカス動作を停止してい
る。特に、得えれるコントラストカーブが単調減少カー
ブの場合には、走査方向にフォーカスポイントが存在し
ないことは明らかである。したがって、本例によれば、
無駄なオートフォーカス動作を回避できる。
【0078】また、このようなオートフォーカス停止動
作は、ステージ21の移動方向が、顕微鏡2の対物レン
ズ23に接近する方向の場合に特に有効である。すなわ
ち、図8の場合に、点aから点b1に向かう方向が対物
レンズ23への接近方向であるとすると、このようなス
テージ21の移動が継続されると、ステージ21の試料
7が対物レンズ23に衝突して、これらが破損するおそ
れがある。しかし、本例では、このような一方向へのス
テージ21の移動に限界を設けてあるので、このような
弊害を回避できる。
【0079】ここで、密フォーカス動作は、前述したよ
うに、これに先立って行なわれる粗フォーカス動作によ
ってコントランストカーブの両端以外の位置にピーク値
が現れた場合に実行される。したがって、一般には、密
フォーカス動作によって得られるコントラストカーブに
はその中央部分にピーク値が現れる。この密フォーカス
動作においてフォーカスポイントが検出された否かの判
定は次のように行なうこともできる。
【0080】すなわち、図6(B)を参照して説明する
と、コントラストカーブ97C2の最大値と最小値の差
Δ2が、予め定めた値Δ0を越える値である場合に、フ
ォーカスポイントが検出されたものと判断すればよい。
【0081】(フォーカス動作表示機能)次に、本例の
オートフォーカス装置4により実行されるフォーカス動
作表示機能を纏めて説明する。オートフォーカス装置4
の前面には表示ランプが配列されている。これらのう
ち、表示ランプ群43がフォーカス動作の状態を表示す
るためのランプ群である。本例では、図1(A)から分
かるように、フォーカスポイントが検出された場合に表
示されるランプ43aと、フォーカスポイントが検出さ
れない場合に表示されるランプ43bを備えている。ラ
ンプ表示の意味を知らせるために、ランプ43aの下側
には、適切なフォーカス動作が行なわれた旨を意味する
「JUST」なる文字が印刷されている。また、ランプ
43bの下側には、適切なフォーカス動作が行なわれな
かった旨を意味する「OUT」なる文字が印刷されてい
る。
【0082】図9には、コントラストカーブと、フォー
カス動作の適否との対応関係を示してある。この図にお
いて「JUST」に対応するカーブが得られた場合には
ランプ43aが点灯する。「OUT」に対応するカーブ
が得られた場合にはランプ43bが点灯する。図9
(A)に示すように、コントラストカーブにおいて両端
以外の点にピーク値が現われる場合にはフォーカスポイ
ントが検出されたものと判断される。換言すると、適切
なフォーカス動作が行なわれた旨の表示が行なわれる。
【0083】しかし、図9(B)に示すように、両端以
外の点にピーク値が現れるコントラストカーブが得られ
ても、そのピーク値と最小値の差Δが一定の差を越える
値でないときには、フォーカスポイントが検出されなか
ったものと判断される。また、図9(C)、(D)に示
すように、得られたコントラストカーブが全体として単
調増加あるいは単調減少している場合にもフォーカスポ
イントが検出されなかったものと判断される。これら図
9(B)乃至(D)の場合にはフォーカス動作が不調に
終わった旨の表示が行なわれる。
【0084】このように、本例のオートフォーカス装置
4では、その前面に配列したランプ43(43a、43
b)を用いて、フォーカス動作が適切に行なわれたか否
かを表示して操作者に報知している。したがって、操作
者は、ランプ表示から動作状態を直ちに理解できるので
便利である。特に、一般にモニター付きの金属顕微鏡と
異なり、本例のようなシステムでは、このような表示は
極めて有効である。
【0085】勿論、報知形態は、ランプ等の視覚報知の
他に、ブザー等を駆動する聴覚報知方式を採用してもよ
い。この場合には、観察中の操作者がフォーカス動作の
状態をそのままの姿勢で分かるという利点がある。
【0086】なお、本例のオートフォーカス装置4で
は、フォーカス動作の表示の他に、センサエラー表示も
行なうようになっている。図1(A)に示すように装置
4の前面に配列したランプ44はこのためにものであ
る。ランプ44は、何らかの原因で映像信号が途切れた
場合、あるいは、CCDカメラ51が装置4の本体側に
接続されない場合に点灯して、その旨を操作者に知らせ
る。勿論、この場合には、オートフォーカス起動スイッ
チ42を操作しても、オートフォーカス動作は起動され
ない。
【0087】(照明レベル検出回路83)次に、本例の
オートフォーカス装置4に備わっている照明レベル検出
回路83について説明する。
【0088】対象となる試料被写体7の濃度が相対的に
低い場合は、映像信号は図10(A)に示すようにな
る。資料濃度が相対的に高い場合は、映像信号は図10
(B)のようになる。映像信号の平均レベルあるいはピ
ークレベルに基づき被写体の明るさレベルを検出した場
合、前者の場合には「OK」となってしまい、後者の場
合には「NG」となってしまう。
【0089】すなわち、図10(A)に示すような場合
には、明るさレベルは高いものの、コントラストが十分
ではない。したがって、明るさレベルを更に高める必要
がある。これに対して、図10(B)に示す場合は、コ
ントラストが十分であるのに、「NG」と判断されてし
まう。
【0090】このような弊害を回避するためには、図1
1(A)、(B)に示すように、映像信号のピークホー
ルド値にその高周波成分を加算したものを試料被写体7
の明るさレベルとみなし、この明るさが常に設定範囲内
となるように、照明光源26の光量を調整すればよい。
【0091】照明レベル検出回路83は、例えば、図1
2に示すように構成できる。この図において、831は
クランプ回路、832は高周波成分検出回路、833は
ピークホールド回路、834は加算回路、835は比較
回路、45は表示ランプ群である。ピークホールド回路
833は、ダイオードD、コンデンサC1、抵抗R1、
オペアンプOP1を備えている。加算回路834は抵抗
R2乃至R4、コンデンサC2、オペアンプOP2、抵
抗R5およびR6を備えている。比較回路835は、コ
ンパレータCOM1およびCOM2、抵抗VR1、VR
2、R7〜R10を備えている。表示ランプ群45は、
図1(A)に示すように、「UNDER」、「GOO
D」、「OVER」が印刷されたランプ45a、45b
および45cを備えている。
【0092】この構成の照明レベル検出回路83では、
映像信号をクランプ回路831でクランプする。クラン
プした映像信号をピークホールド回路833に入力し
て、そのピークホールド出力を得る。また、高周波成分
検出回路832から映像信号の高周波成分を得て、加算
回路834において所定の比でピークホールド出力に加
算する。この加算出力(光検出レベル)を比較回路83
5で、予め設定されている上限値および下限値と比較し
て、これらにより規定される範囲内であるか否かを判別
する。範囲内にあれば、ランプ45bを点灯して、照明
レベルが適切である旨を表示する。しかるに、設定範囲
を上回っている場合、下回っている場合には、それぞ
れ、ランプ45a、45cを点灯して、その旨を表示す
る。
【0093】照明レベルが不適切な場合には、オートフ
ォーカス機能は起動しない。使用者は、ランプ45の表
示に基づき、照明光源26の光量が適切であるか否かを
知ることができる。この表示に基づき、照明光源26の
光量を手動調整すればよい。勿論、照明レベルの自動判
別結果に基づき、自動的に、照明光源26の光量調整を
行なうようにしてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るオー
トフォーカス装置では、光学レンズ系の走査に連動して
コントラスト値を求め、このコントラスト値のピーク時
点からフォーカスポイントを検出できるため、オートフ
ォーカス動作を自動的に行うことができる。また、レン
ズ光学系には倍率の異なる複数の対物レンズ系が設けら
れ、選択スイッチを操作すれば、各対物レンズ系に応じ
た条件で光学レンズ系の走査が自動的に行われるので、
素人でも容易に扱うことができる。しかも、かかる操作
を行うための操作パネルは手の届きやすい装置本体の斜
め上向きの前面部に構成されているので、医療現場など
といった狭い所でも扱いやすい。さらに、対物レンズ系
の種類に応じた条件で光学レンズ系を走査するための条
件を外部から入力するための走査条件入力用端子が構成
されているので、顕微鏡に取り付ける対物レンズの種類
さえ決まれば、オートフォーカス装置を導入する際に納
入業者に走査条件を設定させることができ、それ以降、
走査条件入力用端子は不要である。したがって、走査条
件を設定した以降、走査条件入力用端子を端子カバーで
覆っておけば、いずれの端子と信号線とを接続すればよ
いか迷うことがないので、素人でも容易に扱うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明を適用した顕微鏡写真撮影シ
ステムの全体構成を示す構成図、(B)はこのシステム
に用いられるオートフォーカス装置の背面を示す斜視図
である。
【図2】図1のシステムの光学系および制御系を示す概
略ブロック図である。
【図3】図1のシステムの制御系を、ソフトウエアによ
り実現される機能ブロック群と共に示す概略ブロック図
である。
【図4】(A)はコントラスト検出回路の概略ブロック
図、(B)乃至(D)はそのコントラスト検出処理を示
すための信号図である。
【図5】2段階フォーカス動作を示す説明図である。
【図6】オートフォーカス再スタート機能を示す説明図
である。
【図7】オートフォーカス再スタート機能の別の態様を
示す説明図である。
【図8】オートフォーカス停止機能を示す説明図であ
る。
【図9】コントラストカーブとフォーカス動作適否の関
係を示す説明図である。
【図10】試料濃度の濃淡に起因した映像信号の信号レ
ベルの違いを示す説明図である。
【図11】照明レベル検出回路の動作を示す説明図であ
る。
【図12】照明レベル検出回路の回路例を示す回路図で
ある。
【図13】コントラスト検出型のオートフォーカス装置
の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 顕微鏡写真撮影システム 2 光学顕微鏡 21 ステージ 22 ステージ駆動機構 23 対物レンズ(対物レンズ系) 26 照明光源 27 フォーカスモータ(ステップモータ) 3 写真撮影装置 31 フィルムカメラ 33 フィルム 4 コントラスト検出型オートフォーカス装置 40 斜め上向きの前面部 41 操作パネル 42 オートフォーカス起動スイッチ(選択スイッチ) 43 フォーカス動作の適否の表示ランプ群 44 センサエラー表示ランプ 45 照明レベル適否の表示ランプ群 48 走査条件入力用端子 49 端子カバー 51 CCDカメラ(撮像素子) 61 ビデオモニター端子 7 試料 8 オートフォーカス装置の駆動制御回路 82 コントラスト検出回路 83 照明レベル検出回路 84 CPU 91 光学パラメータ指定部 92、93 制御パラメータ群(走査条件) 96 粗フォーカス用コントラストメモリ 97 密フォーカス用コントラストメモリ 96C、96C1乃至96C5 粗フォーカス時のコ
ントラストカーブ 97C、97C1乃至97C4 密フォーカス時のコ
ントラストカーブ 9188 パラメータ記憶部(モータ制御用パラメータ
記憶部) P1 粗フォーカス動作によるコントラストのピーク値 P2 密フォーカス動作によるコントラストのピーク値 F1 粗フォーカス動作によるフォーカスポイント F2 密フォーカス動作によるフォーカスポイント W1 粗フォーカス動作の走査幅 W2 密フォーカス動作の走査幅

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ光学系を介して被写体の光像が入
    力される撮像素子と、前記レンズ光学系をモータ駆動に
    より走査したときに前記撮像素子を介して時系列的に入
    力される被写体の映像信号に含まれる高周波数成分から
    各映像信号のコントラスト値を検出するコントラスト検
    出部と、当該コントラスト検出部によりコントラスト値
    の検出結果に基づいてフォーカスポイントを決定してオ
    ートフォーカス動作を行うオートフォーカス装置におい
    て、 前記レンズ光学系に含まれる倍率の異なる複数の対物レ
    ンズ系から1つを選択するための選択スイッチを装置本
    体の斜め上向きの前面部に備える操作パネルと、前記複
    数の対物レンズ系の各々の光学パラメータに対応する走
    査条件を記憶しておくモータ制御用パラメータ記憶部
    と、前記選択スイッチを介して選択された対物レンズ系
    に対応して、前記走査条件のうちから選択された走査条
    件で前記レンズ光学系を走査させたときに前記コントラ
    スト検出部によるコントラストの検出結果を記憶してお
    くコントラスト記憶部と、該コントラスト記憶部に記憶
    されているコントラストの検出結果においてコントラス
    ト値のピークが検出された時点をフォーカスポイントと
    決定するフォーカスポイント決定手段と、前記モータ制
    御用パラメータ記憶部に対して前記走査条件を外部から
    入力するための走査条件入力用端子と、前記走査条件の
    外部入力を終えたときには前記走査条件入力用端子を覆
    っておく端子カバーとを有することを特徴とするオート
    フォーカス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記モータ制御用パ
    ラメータ記憶部は、少なくとも粗フォーカス動作を行う
    ための粗パラメータ群と、該粗フォーカス動作に続いて
    密フォーカス動作を行うための密パラメータ群とを前記
    対物レンズ系の種類毎に記憶するように構成され、 前記コントラスト記憶部は、前記選択スイッチへの操作
    により選択された対物レンズ系に対応する粗パラメータ
    および密パラメータに基づいて前記レンズ光学系を走査
    したときに検出されたコントラストの検出結果をそれぞ
    れ粗フォーカス動作用コントラストデータおよび密フォ
    ーカス動作用コントラストデータとして記憶しておくよ
    うに構成されていることを特徴とするオートフォーカス
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記粗パラメータお
    よび前記密パラメータには、ステップモータが前記レン
    ズ光学系を走査する際に、選択された対物レンズ系に応
    じた条件で前記レンズ光学系を走査するための駆動パル
    ス数、およびコントラストを検出するためのサンプルポ
    イント数が含まれていることを特徴とするオートフォー
    カス装置。
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