JPH10111471A - レーザ光学系およびレーザ溶接装置 - Google Patents

レーザ光学系およびレーザ溶接装置

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JPH10111471A
JPH10111471A JP9133738A JP13373897A JPH10111471A JP H10111471 A JPH10111471 A JP H10111471A JP 9133738 A JP9133738 A JP 9133738A JP 13373897 A JP13373897 A JP 13373897A JP H10111471 A JPH10111471 A JP H10111471A
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laser
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welding
welded
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JP9133738A
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English (en)
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Fumikatsu Esaka
文克 江阪
Toshiyuki Takasago
俊之 高砂
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/0604Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by a combination of beams
    • B23K26/0608Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by a combination of beams in the same heat affected zone [HAZ]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一つのレーザ光を分割し、各分割レーザ光を被
溶接部材の表面上の2照射点にそれぞれ照射することに
より溶接を行うレーザ溶接装置において、それら照射点
間の位置関係を簡単に変更可能とする。 【解決手段】レーザ光源12,放物面ミラー14および
平面ミラー16を有する溶接ヘッド10において、放物
面ミラー14をそれの反射面と交差する一つの円筒面で
内側部材30と外側部材32とにそれぞれ分割し、か
つ、それら部材30,32の相対移動量および相対回転
量を位置調節機構46により調整可能とすることによ
り、各部材30,32の反射面に対応する各照射点P
1 ,P2 間の位置関係を簡単に変更可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つのレーザ光を
一つのミラーで分割する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光学系は例えば、レーザ光により
溶接,切断,表面処理,穴あけ等の加工を行うレーザ加
工装置において使用され、また、レーザ検査装置やレー
ザ速度計等においても使用される。
【0003】このレーザ光学系には、実開昭62−10
5780号公報に記載されているように、一つのレーザ
光を一つのミラーで分割する形式が既に存在する。この
形式のレーザ光学系は一般に、(a) レーザ光を発するレ
ーザ光源と、(b) そのレーザ光源から発せられた一つの
レーザ光を互いに光軸が異なる複数の分割レーザ光に分
割する光分割ミラーであって、それの一つの全体反射面
が複数の分割レーザ光にそれぞれ対応する複数の分割反
射面に分割されているものとを含むように構成される。
この形式のレーザ光学系を使用する場合には一般に、複
数の分割レーザ光が対象物の表面に互いに異なる複数の
照射点においてそれぞれ照射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】この形式のレーザ光学系においては、それら
複数の照射点の配置、例えば、相互の位置関係(距離)
や対象物に対する位置関係(並び方向等)を簡単に変更
したいという要望がある。しかし、従来のレーザ光学系
においては、前記公報に記載されているように、光分割
ミラーが一体構造とされ、それの一つの全体反射面が複
数の分割反射面に相対変位不能に分割されているため、
複数の照射点の配置を変更するためには光分割ミラーを
別のものに交換しなければならず、汎用性がない。
【0005】本発明は以上の事情を背景としてなされた
ものであり、その課題は、光分割ミラーの汎用性を向上
させることにある。
【0006】この課題は下記態様のレーザ光学系および
レーザ溶接装置によって解決される。なお、下記の説明
において、本発明の各態様を、それぞれに項番号を付し
て請求項と同じ形式で記載する。各項に記載の特徴を組
み合わせて採用することの可能性を明示するためであ
る。
【0007】(1) レーザ光を発するレーザ光源と、その
レーザ光源から発せられた一つのレーザ光を互いに光軸
が異なる複数の分割レーザ光に分割する光分割ミラーで
あって、それの一つの全体反射面が前記複数の分割レー
ザ光にそれぞれ対応する複数の分割反射面に分割されて
いるものとを含むレーザ光学系において、前記光分割ミ
ラーを複数の分割部材に分割することにより、前記全体
反射面を前記複数の分割反射面に分割したことを特徴と
するレーザ光学系(請求項1)。このレーザ光学系によ
れば、光分割ミラーが分割構造となるため、例えば、同
じ光分割ミラーにおいて複数の分割反射面間の相対位置
関係が変更可能となり、同じ光分割ミラーで複数の照射
点の配置を自由に変更でき、光分割ミラーの汎用性が向
上するという効果が得られる。また、このレーザ光学系
によれば、光分割ミラーが分割構造となるため、例え
ば、それの複数の分割部材の一部を別のものに交換する
ことが可能となり、このことによっても、光分割ミラー
の汎用性が向上するという効果が得られる。 (2) 前記光分割ミラーが前記複数の分割部材に、前記全
体反射面が前記複数の分割反射面に、各分割反射面の、
全体反射面に入射する前記一つのレーザ光の光軸に対す
る角度とその光軸上における位置との少なくとも一方の
それら分割反射面間の関係が変更可能に分割されるよう
に分割されている(1) 項に記載のレーザ光学系。 (3) 前記光分割ミラーが、各々全体反射面と交差する平
面である少なくとも一つの分割面により複数の分割部材
に分割され、それにより、全体反射面が、その全体反射
面と少なくとも一つの分割面の各々との交線である少な
くとも1本の真っ直ぐな分割線により複数の分割反射面
に分割されている(1) または(2) 項に記載のレーザ光学
系。このレーザ光学系は、光分割ミラーが平面である唯
一の分割面により2分割部材に相対変位可能に分割さ
れ、それにより、全体反射面が1本の真っ直ぐな分割線
により2分割反射面に分割されている態様とすることが
できる。この態様においては、2分割反射面間で面積を
互いに異ならせる場合、1本の真っ直ぐ分割線が全体反
射面においてそれの中央位置から外れた位置に配置さ
れ、これにより、分割線と全体反射面の外周のうちその
分割線により接近している部分とによって面積が小さい
方の分割反射面が画定される。そのため、その面積が小
さい方の分割反射面は、全体反射面においてそれの中央
位置から外れた位置に配置される。 (4) 前記光分割ミラーが、各々前記全体反射面と交差す
る円筒面である少なくとも一つの分割面により前記複数
の分割部材に分割されており、それにより、前記全体反
射面が、その全体反射面と前記少なくとも一つの分割面
の各々との交線である少なくとも一つの閉じた分割線に
より前記複数の分割反射面に分割されていることを特徴
とする(1) または(2) 項に記載のレーザ光学系(請求項
2)。このレーザ光学系によれば、光分割ミラーが、円
筒面である分割面で相互に接し、相互に自ら相手方の運
動を案内する案内部材として機能する複数の分割部材に
分割されるため、複数の分割部材を相対変位可能にする
ための特別の機構を付加することが不可欠ではなくな
り、簡単な構造で光分割ミラーの汎用性を向上できると
いう効果が得られる。ところで、レーザ光のエネルギが
変動すればレーザビームの直径が変動するため、全体反
射面のうちそのレーザビームが入射する領域の外周近傍
においては、レーザ光の入射エネルギがレーザビーム径
の変動によって大きく変動する。そのため、前記(3) 項
に記載のレーザ光学系において、全体反射面を1本の真
っ直ぐな分割線により2分割反射面に分割し、しかも、
それら分割反射面間で面積を互いに異ならせる場合に
は、面積が小さい方の分割反射面には、レーザ光のうち
エネルギがレーザビーム径の変動によって大きく変動す
る部分が入射することになり、結局、その面積が小さい
方の分割反射面に対応する照射点での照射エネルギもレ
ーザビーム径変動の影響を強く受けることとなり、レー
ザ光照射の目的を確実に達成することが困難となる。こ
れに対し、この(4) 項に記載のレーザ光学系によれば、
(3) 項に記載のレーザ光学系におけるとは異なり、分割
反射面の面積を小さくするために、面積が小さい方の分
割反射面を全体反射面においてそれの中央位置から外れ
た位置に配置することが不可欠ではなくなり、レーザビ
ーム径変動の影響を受け難い中央位置に配置することが
可能となる。したがって、このレーザ光学系によれば、
分割反射面の面積の大小とは無関係に照射エネルギを安
定化できるという効果が得られる。 (5) 前記光分割ミラーとして、放物面である反射面で前
記一つのレーザ光を反射して集光する放物面ミラーが設
けられ、その放物面ミラーが、円柱穴を有する外側部材
とその円柱穴に相対変位可能に嵌合する内側部材とにそ
れぞれ分割され、それにより、その放物面ミラーの前記
全体反射面が、前記外側部材に形成された穴ありの外側
反射面と前記内側部材に形成された穴なしの内側反射面
とに分割されている(4) 項に記載のレーザ光学系。 (6) 前記光分割ミラーとして、平面である反射面で前記
一つのレーザ光を反射する平面ミラーが設けられ、その
平面ミラーが、円柱穴を有する外側部材とその円柱穴に
相対変位可能に嵌合する内側部材とにそれぞれ分割さ
れ、それにより、その平面ミラーの前記全体反射面が、
前記外側部材に形成された穴ありの外側反射面と前記内
側部材に形成された穴なしの内側反射面とに分割されて
いる(4) 項に記載のレーザ光学系。 (7) さらに、前記複数の分割部材の相対位置関係を調節
する位置調節機構を含むことを特徴とする(1) ないし
(6) 項のいずれかに記載のレーザ光学系(請求項3)。
このレーザ光学系によれば、位置調節機構によって複数
の分割部材の相対位置関係が調節され、ひいては、複数
の分割反射面の相対位置関係が調節されるから、簡単な
操作で光分割ミラーの汎用性が向上するという効果が得
られる。 (8) 2被溶接部材をレーザにより互いに溶接するレーザ
溶接装置であって、(1) ないし(7) 項のいずれかに記載
のレーザ光学系を有する溶接ヘッドであって、前記複数
の分割レーザ光を前記2被溶接部材の表面に互いに位置
が異なる複数の照射点においてそれぞれ照射するもの
と、それら溶接ヘッドと2被溶接部材とを相対移動させ
る相対移動装置とを含むことを特徴とするレーザ溶接装
置(請求項4)。このレーザ溶接装置によれば、複数の
照射点の配置を簡単に変更可能となり、一つのレーザ溶
接装置によって実行可能な溶接の種類が増加し、レーザ
溶接の多機能化が図られるとともに、被溶接部材の種類
に対する汎用性が向上するという効果が得られる。 (9) 前記相対移動装置が、前記複数の照射点と前記2被
溶接部材とを、複数の照射点が、2被溶接部材を互いに
溶接すべき1本の連続線として予め定められた溶接線に
平行な方向に移動するように相対移動させる第1相対移
動装置を含む(8) 項に記載のレーザ溶接装置。 (10)前記相対移動装置が、前記複数の照射点と前記2被
溶接部材とを、複数の照射点が、2被溶接部材を互いに
溶接すべき1本の連続線として予め定められた溶接線を
ほぼ中心としてその溶接線と交差する方向に往復運動す
るように相対移動させる第2相対移動装置を含む(8) ま
たは(9) 項に記載のレーザ溶接装置。 (11)前記相対移動装置が、前記溶接ヘッドと前記2被溶
接部材とを、両者間の距離が設定値となるように相対移
動させる距離調節装置を含む(8) ないし(10)項のいずれ
かに記載のレーザ溶接装置。 (12)(8) ないし(11)項のいずれかに記載のレーザ溶接装
置を使用することにより、前記2被溶接部材を互いに溶
接するレーザ溶接方法。 (13)前記複数の分割レーザ光としての2分割レーザ光に
それぞれ対応する2照射点を前記複数の照射点として、
それら2照射点を、前記2被溶接部材を互いに溶接すべ
き1本の連続線として予め定められた溶接線上において
その溶接線に平行な方向に互いに離れた状態で配置する
とともに、前記相対移動装置によって溶接線に沿って相
対移動させる(12)項に記載のレーザ溶接方法。このレー
ザ溶接方法の一態様は、2照射点のうち2被溶接部材の
表面上において先行する照射点での照射エネルギが低く
なり、後行する照射点での照射エネルギが高くなるよう
に全体反射面を分割することにより、先行する照射点で
の照射エネルギにより2被溶接部材の予熱を、後行する
照射点での照射エネルギにより2被溶接部材の本溶接を
それぞれ行う態様とすることができる。 (14)前記複数の分割レーザ光としての2分割レーザ光に
それぞれ対応する2照射点を前記複数の照射点として、
それら2照射点を、前記2被溶接部材を互いに溶接すべ
き1本の連続線として予め定められた溶接線に平行な方
向に互いに離れた状態で配置するとともに、前記相対移
動装置によって溶接線をほぼ中心としてその溶接線と交
差する方向に相対往復運動させつつその溶接線に沿って
相対移動させる(12)項に記載のレーザ溶接方法。このレ
ーザ溶接方法によれば、2被溶接部材に対して突合せ溶
接を行う際、それら2被溶接部材間に突合せギャップが
存在しても、各照射点が突合せギャップに継続的に位置
させられずに済むから、各分割レーザ光がその突合せギ
ャップを通過する量が減少し、突合せギャップにもかか
わらず良好な突合せ溶接を行い得るという効果が得られ
る。 (15)前記2照射点と前記2被溶接部材との相対移動が、
その相対移動の際に2照射点が2被溶接部材の表面にお
いてそれぞれ描く2本の移動軌跡間で位相が半周期ずれ
るように行われる(14)項に記載のレーザ溶接方法。この
レーザ溶接方法によれば、各照射点の移動軌跡と溶接線
との各交差点において、各照射点の移動速度が最大とな
るために、各分割レーザ光の一定時間当たりの照射エネ
ルギ量が最小となるにもかかわらず、各交差点において
2移動軌跡が交差し、2分割レーザ光の共同によりエネ
ルギ照射が行われる。しかも、このレーザ溶接方法によ
れば、2移動軌跡が一方の移動軌跡間の隙間を他方の移
動軌跡で埋めるように形成され、2被溶接部材の表面の
比較的広範囲にレーザ光が比較的均一な密度で照射され
る。したがって、このレーザ溶接方法によれば、各照射
点の移動速度すなわち溶接速度を低下させることなく溶
接の確実性を担保できる。 (16)前記複数の分割レーザ光としての2分割レーザ光に
それぞれ対応する2照射点を前記複数の照射点として、
それら2照射点を、前記2被溶接部材を互いに溶接すべ
き1本の連続線として予め定められた溶接線を挟んでそ
の溶接線と交差する方向に互いに離れた状態で配置する
とともに、前記相対移動装置によって溶接線に平行な方
向に相対移動させる(12)項に記載のレーザ溶接方法。す
べての照射点を溶接線に沿って並んで配置する場合に
は、溶接の確実化のため、それら照射点を溶接線をほぼ
中心にしてその溶接線と交差する方向に往復運動させる
ことが望ましい。これに対して、この(15)項に記載のレ
ーザ溶接方法を採用すれば、2照射点が溶接線と交差す
る方向において並んで配置されているため、それら2照
射点を溶接線に沿って相対移動させるのみで足りる。し
たがって、このレーザ溶接方法を採用すれば、2照射点
を往復運動させる必要性が軽減され、前記第2相対移動
装置が不要となるか、または使用する場合でもその第2
相対移動装置にかかる負担が軽減されるという効果が得
られる。第2相対移動装置が省略可能となれば、このレ
ーザ溶接方法に使用するレーザ溶接装置の重量およびコ
ストの軽減を容易に図り得る。 (17)前記溶接ヘッドと前記2被溶接部材との距離が、前
記2照射点の各位置が、前記各分割レーザ光のフォーカ
ス位置ではなく、それから外れたデフォーカス位置とな
るように設定され、かつ、前記2照射点間の間隔が、前
記各被溶接部材の表面に各照射点を中心として形成され
る2レーザスポットが互いに接するかまたは一部で重な
り合うように設定され、それにより、前記溶接線と交差
する方向に延びる一つの連続した照射領域が前記2被溶
接部材の表面に形成される(16)項に記載のレーザ溶接方
法。このレーザ溶接方法によれば、2照射点の往復運動
なしでも、溶接線と交差する方向に延びる一つの連続し
た照射領域が2被溶接部材に形成されるため、2照射点
を往復運動させる必要性が一層軽減され、第2相対移動
装置を設ける必要性も一層軽減されるという効果が得ら
れる。 (18)前記2被溶接部材が、端面同士において突き合わせ
られた状態で互いに溶接されるべきものであり、前記2
照射点間の間隔が、前記各分割レーザ光の前記各被溶接
部材の表面への照射によって各被溶接部材の表面に形成
される各レーザスポット全体が、対応する被溶接部材の
表面において他方の被溶接部材と溶接される端面から内
側にずれた位置にそれぞれ形成されるように設定されて
いる(16)項に記載のレーザ溶接方法。このレーザ溶接方
法によれば、突合せ溶接の際、各分割レーザ光が突合せ
ギャップを通過する量が0となり、各分割レーザ光がす
べて各被溶接部材の内側部分に照射されてその内側部分
が十分に溶融し、その溶融した金属が突合せギャップを
埋めて2被溶接部材が正常に、すなわち、アンダカット
等の発生なしで溶接される。したがって、このレーザ溶
接方法によれば、突合せギャップが存在する場合に、各
照射点の往復運動なしでも良好な突合せ溶接を行い得る
という効果が得られる。 (19)前記2被溶接部材が、端面同士において突き合わせ
られた状態で互いに溶接されるべきものであり、前記2
照射点間の間隔が、前記各分割レーザ光の前記各被溶接
部材の表面への照射によって各被溶接部材の表面にそれ
ぞれ発生するプラズマが合体可能な長さに設定されてい
る(16)または(18)項に記載のレーザ溶接方法。このレー
ザ溶接方法によれば、突合せ溶接の際に発生するプラズ
マの熱を有効に利用して突合せギャップが埋められるた
め、突合せギャップにもかかわらず良好な突合せ溶接を
行い得るという効果が得られる。 (20)2被溶接部材を端面同士において突き合わせるとと
もに、それら2被溶接部材の表面にレーザ光を、それら
2被溶接部材を互いに溶接すべき1本の連続線として予
め定められた溶接線に沿って照射することにより、それ
ら2被溶接部材を互いに溶接するレーザ突合せ溶接方法
であって、2レーザ光を2被溶接部材の表面に、前記溶
接線を挟んでその溶接線と交差する方向に互いに離れた
2点であって、各レーザ光の各被溶接部材の表面への照
射によって各被溶接部材の表面に形成される各レーザス
ポット全体が、対応する被溶接部材の表面において他方
の被溶接部材と溶接される端面から内側にずれた位置に
それぞれ形成される間隔を有する2点において照射する
とともに、それら2照射点を2被溶接部材に対して、2
照射点が2被溶接部材の表面上を溶接線に沿って移動す
るように相対移動させることを特徴とするレーザ突合せ
溶接方法。このレーザ溶接方法によれば、突合せ溶接の
際、各レーザ光が突合せギャップを通過する量が0とな
り、各レーザ光がすべて各被溶接部材の内側部分に照射
されてその内側部分が十分に溶融し、その溶融した金属
が突合せギャップを埋めて2被溶接部材が正常に、すな
わち、アンダカット等の発生なしで溶接される。したが
って、このレーザ溶接方法によれば、突合せギャップが
存在する場合に、各照射点の往復運動なしでも良好な突
合せ溶接を行い得るという効果が得られる。 (21)前記2照射点間の間隔が、前記各レーザ光の前記各
被溶接部材の表面への照射によって各被溶接部材の表面
にそれぞれ発生するプラズマが合体可能な長さに設定さ
れている(20)項に記載のレーザ突合せ溶接方法。このレ
ーザ溶接方法によれば、突合せ溶接の際に発生するプラ
ズマの熱を有効に利用して突合せギャップが埋められる
ため、突合せギャップにもかかわらず良好な突合せ溶接
を行い得るという効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のさらに具体的ない
くつかの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施形態であるレーザ
光学系を含むレーザ溶接装置を示している。レーザ溶接
装置は、レーザ光を集光および反射して2被溶接部材に
照射する溶接ヘッド10(レーザ光学系)を備えてい
る。溶接ヘッド10は、フレーム11とレーザ光源12
と放物面ミラー14と平面ミラー16とを含む構成とさ
れている。レーザ光源12は、平行光である炭酸ガスレ
ーザ等、一つのレーザ光(1本のレーザビーム)を発す
る。放物面ミラー14は、レーザ光源12の下流側に配
置され、レーザ光源12から出射したレーザ光をそれの
光軸に対して約45°傾斜した放物面である反射面によ
りほぼ全反射して集光する。平面ミラー16は、放物面
ミラー14の下流側に配置され、放物面ミラー14から
出射したレーザ光をそれの光軸に対して約45°傾斜し
た平面である反射面によりほぼ全反射して2被溶接部材
18の表面に照射する。本実施形態におけるレーザ溶接
は、各々鋼板である被溶接部材18aと18bとの突合
せ溶接であり、それら2被溶接部材18に予め定められ
た溶接線22に沿ってレーザ光の照射点が移動させられ
ることにより、それら2被溶接部材18が溶接線22に
沿って局部的に加熱されて溶接される。
【0010】放物面ミラー14は、図2に示すように、
2分割構造とされている。放物面ミラー14が、それに
入射するレーザ光の光軸(以下、「入射光軸」とい
う。)z INを軸線とする円筒面である一つの分割面28
により、内側部材30と外側部材32とにそれぞれ分割
されているのであり、内側部材30は横断面が円、外側
部材32は横断面が円環とされている。
【0011】この分割により、放物面ミラー14の全体
反射面34も2分割されている。すなわち、入射光軸z
INの方向において見た場合に円周を成す閉じた一つの分
割線35により、内側部材30の先端面に形成された放
物面である穴なしの内側反射面36と、外側部材32の
先端面に形成された放物面である穴ありの外側反射面3
8とに分割されているのである。
【0012】この2分割構造を有する放物面ミラー14
を製作するには、まず、反射面36,38の表面加工に
先立ち、互いに相対変位可能に嵌合する両部材30,3
2をそれぞれ製作し、次に、それら部材30,32を互
いに嵌合させて組み立て、その組立体の一端面を加工機
により放物面に加工(切削,研摩)し、これにより、両
反射面36,38を同じ加工機により同時に形成する。
このように製作すれば、各部材30,32について別々
に反射面36,38を形成する場合に比較し、製作にか
かる時間が短縮されるとともに、各反射面36,38の
形状精度が向上して集光性能が向上する。
【0013】放物面ミラー14において両部材30,3
2は、前記軸線の方向に相対移動可能かつ前記軸線の回
りに相対回転可能に嵌合されている。図2に示すよう
に、外側部材32は前記フレーム11に固定されている
が、内側部材30はそのフレーム11に位置調節機構4
6を介して連結されている。位置調節機構46は、相対
移動量調節部48と相対回転量調節部50とを含むよう
に構成されている。
【0014】相対移動量調節部48は、ねじの送り量は
それの回転角に比例するというマイクロメータの原理を
利用したものであり、(a) 軸線方向に直線移動するスピ
ンドル52と、(b) 作業者により回転操作される操作部
54と、(c) それらスピンドル52と操作部54とを互
いに作動的に連結するととにも他の部材に取り付けられ
るべき取付部56とを備えている。取付部56は、スピ
ンドル52を回転不能かつ軸線方向に移動可能に保持す
るとともに、操作部54を回転可能かつ軸線方向に移動
不能に保持している。スピンドル52は内側部材30の
後端部にピン58により相対回転も相対移動も不能に連
結されている。なお、操作部54にはそれに半径方向に
レバー60が延び出させられており、微調整のための操
作性が向上させられている。
【0015】一方、相対回転量調節部50は、フレーム
11に対して回転可能な回転部材64を備えており、こ
の回転部材64に前記相対移動量調節部48の取付部5
6が固定的に取り付けられている。回転部材64は相対
移動量調節部48と一体的に回転するようになっている
のである。回転部材64は固定手段としての複数本の止
めねじ66によりフレーム11に取り付けられている。
回転部材64には、それの軸線と同心の円周に沿って延
びる長穴であって、止めねじ66の直径より僅かに広い
幅を有するものが形成されており、止めねじ66はその
長穴を貫通してフレーム11に到達している。したがっ
て、止めねじ66を緩めれば、回転部材64すなわち内
側部材30を外側部材32に対して回転させることがで
き、一方、止めねじ66を締めれば、回転部材64すな
わち内側部材30を外側部材32に固定することができ
る。なお、回転部材64にもそれに半径方向に操作部と
してのレバー68が延び出させられており、微調整のた
めの操作性が向上させられている。
【0016】このように放物面ミラー14は2分割構造
とされ、しかも、両部材30,32の相対変位(相対移
動と相対回転とを含む。)が可能とされているため、各
反射面36,38の入射光軸zINに対する角度とその入
射光軸zIN上における位置との双方につき、それら反射
面36,38間の関係が自由に変更可能となり、ひいて
は、2溶接部材18の表面に照射される2照射点P1
2 間の位置関係も自由に変更可能となっている。以
下、このことを具体的に説明する。
【0017】図3に示すように、両部材30,32を相
対回転なしで相対移動させるために、外側部材32を位
置固定にして内側部材30のみを初期位置(内側反射面
36が同一の放物面を外側反射面38と共有する位置)
から図において下方に移動させた場合には、外側反射面
38の入射光軸zIN上における位置は変化しないが、内
側反射面36の入射光軸zIN上における位置は変化し、
その結果、内側反射面36から出射するレーザ光の光軸
(以下、「副出射光軸zOUT ′」という。)が、入射光
軸zINと、外側反射面38から出射するレーザ光の光軸
(以下、「主出射光軸zOUT 」という。)とを同時に含
む一平面である第1設計基準平面PL1(図4参照。)
上において主出射光軸zOUT の位置から図において下方
に平行移動させられる。その結果、レーザ光源12から
出射された一つのレーザ光L0 が放物面ミラー14によ
り、副出射光軸zOUT ′を有する第1分割レーザ光L1
(内円レーザ光)と主出射光軸zOUT を有する第2分割
レーザ光L2 (外円レーザ光)とにそれぞれ分割され
る。ここで、副出射光軸zOUT ′の移動方向DR1 は、
内側部材30の移動方向DR2 と同じになる。
【0018】これに対し、図5に示すように、両部材3
0,32を相対移動なしで相対回転させるために、外側
部材32を位置固定にして内側部材30のみを初期位置
から回転させた場合には、入射光軸zINを含みかつ主出
射光軸zOUT に直角な一平面である第2設計基準平面P
2 (図4参照。)で放物面ミラー14を切断したAA
断面図(図5の(b) )において、外側反射面38の入射
光軸zINに対する角度は変化しないが、内側反射面36
の入射光軸zINに対する角度は変化し、その結果、主出
射光軸zOUT を含みかつ入射光軸zINに直角な一平面で
ある第3設計基準平面PL3 (図4参照。)に直角な方
向において見た場合に(図5の(a) 参照)、副出射光軸
OUT ′が入射光軸zINを中心にして主出射光軸zOUT
の位置から回転させられる。その結果、この場合にも、
レーザ光源12から出射された一つのレーザ光L0 が放
物面ミラー14により2分割レーザ光L1 ,L2 に分割
される。ここでも、副出射光軸zOUT ′の回転方向DR
3 は、内側部材30の回転方向DR4 と同じになる。
【0019】ただし、内側部材30を回転させた場合に
は、副出射光軸zOUT ′がその内側部材30の回転方向
DR4 と同じ向きDR3 に回転させられることに加え
て、内側部材30の回転方向DR4 と直角な向きDR5
にも回転させられることになる。第1設計基準平面PL
1 で放物面ミラー14を切断したBB断面図(同図の
(c) )においても内側反射面36の入射光軸zINに対す
る角度が変化し、第1設計基準平面PL1 に直角な方向
において見た場合に(同図の(c) 参照)、副出射光軸z
OUT ′が、レーザ光L0 の内側反射面36への入射点を
通過しかつ入射光軸zINと主出射光軸zOUT との双方に
直角な一直線を中心にして、主出射光軸zOU T の位置か
ら回転させられるからである。
【0020】したがって、内側部材30を図5の(a) に
おいて反時計方向に回転させた場合には、副出射光軸z
OUT ′が主出射光軸zOUT に対して、第3設計基準平面
PL 3 に直角な方向から見た場合に反時計方向に回転さ
せられることに加えて、第1設計基準平面PL1 に直角
な方向から見た場合に時計方向(入射光軸zINに接近す
る向き)にも回転させられることになる。
【0021】その結果、内側部材30を図5の(a) にお
いて反時計方向に回転させた場合には、図6に示すよう
に、2被溶接部材18の表面上において第1照射点P1
が第2照射点P2 に対して、2照射点P1 ,P2 の2被
溶接部材18上における移動方向Fと同じ向きにずれ量
1 でずれるのみならず、移動方向Fに直角な方向にず
れ量S2 でずれることとなる。ここに、「移動方向F」
は、図4に示すように、入射光軸zINを表すベクトルA
(レーザ光L0 の進行方向と同じ向きを有する。)と、
主出射光軸zOUT を表すベクトルB(第2分割レーザ光
2 の進行方向と同じ向きを有する。)とを用いて表せ
ば、それらベクトルAとBとの外積(A×B)の負の向
き(すなわち、ベクトルAを180°以内で回転させて
ベクトルBに重ねるときのその回転方向と同じ向きに右
ねじを回転させた場合にその右ねじが進行する向きの逆
向き)で表すことができる。
【0022】したがって、第1照射点P1 を第2照射点
2 に対して移動方向Fと同じ向きのみにずらしたい場
合には、副出射光軸zOUT ′の入射光軸zINに接近する
向きの回転を打ち消すことが必要となり、そのために
は、両部材30,32を軸線方向に相対移動させること
が必要となる。具体的には、内側部材30を外側部材3
2に対して、入射光軸zIN上においてレーザ光源12か
ら遠ざかる向きにずれるように移動させることが必要と
なる。すなわち、副出射光軸zOUT ′を第3設計基準平
面PL3 上においてのみ回転させるためには、内側部材
30の回転のみならずそれの移動も必要となるのであ
る。
【0023】ただし、第1照射点P1 が第2照射点P2
に対して移動方向Fと同じ向きにずれておりされすれ
ば、移動方向Fに直角な方向にずれてもレーザ溶接に支
障がない場合には、内側部材30の回転のみによってレ
ーザ光L0 の分割を行ってもよい。
【0024】本実施形態においては、2照射点P1 ,P
2 の位置関係が、図1および図7の(a) にそれぞれ示す
ように、第1設計基準平面PL1 に直角な一基準直線
(溶接線22に一致する。)上において互いに離間する
ように予め設定されている。そのため、本実施形態にお
いては、図7の(c) に示すように、内側部材30が、第
1照射点P1 が第2照射点P2 に対して溶接線22上に
おいて移動方向Fと同じ向きにずれるように回転させら
れるとともに、同図の(b) に示すように、内側部材30
が、入射光軸zIN上において内側反射面36が外側反射
面38に対してレーザ光源12から遠ざかる向きにずれ
るように移動させられており、これにより、2照射点P
1 ,P2 が溶接線22上においてのみ互いに離間するよ
うになっている。
【0025】内側反射面36の面積、すなわち、内側部
材30の横断面の直径φd2 の長さは、放物面ミラー1
4に入射するレーザビームの直径φd1 との関係におい
て設定されており、具体的には、第1照射点P1 での照
射エネルギの方が第2照射点P2 での照射エネルギより
小さくなり、かつ、両者の比が設定値となるように設定
されている。
【0026】放物面ミラー14のうち外側部材32の内
部には、両部材30,32双方の冷却機構として図示し
ないウォータジャケットが設けられている。ウォータジ
ャケットは、外側部材32の内部においてそれの周方向
に延びる通路を備えている。外側部材32の内周面は内
側部材30の外周面全域に接触するため、外側部材32
の内部に設けられたウォータジャケットにより効果的に
内側部材30を冷却することができる。
【0027】前記平面ミラー16は、図1に示すよう
に、放物面ミラー14から出射した各分割レーザ光L
1 ,L2 を反射して2被溶接部材18の表面にそれぞれ
照射する。この平面ミラー16は、各分割レーザ光L
1 ,L2 を第1設計基準平面PL1上においてのみ反射
するように放物面ミラー14に対する位置関係が予め設
定されている。
【0028】また、平面ミラー16は、ミラー部70と
それのマウント72とを含む構成とされている。マウン
ト72には、溶接線22に平行な軸線を有する支持軸7
4が取り付けられており、その支持軸74が揺動装置
(第2相対移動装置の一例である。)としてのガルバノ
メータ76に取り付けられている。ガルバノメータ76
は前記フレーム11に外付けされている。したがって、
平面ミラー16は、ガルバノメータ76により、その軸
線回りに揺動させられ、これに伴い、各分割レーザ光L
1 ,L2 はそれぞれの照射点P1 ,P2 が相互の間隔d
を保ったまま、溶接線22と直角な方向に幅wで揺動さ
せられる。各照射点P1 ,P2 がウィービングされつつ
溶接線22に沿って進行させられるのである。なお、平
面ミラー16から出射した2分割レーザ光L1 ,L2
は、フレーム11に取り付けられた保護筒78により覆
われている。
【0029】ガルバノメータ76には制御装置80が接
続されている。制御装置80は、ガルバノメータ76の
振動数および振幅を制御することにより平面ミラー16
の回動速度および回動角度を制御する。
【0030】レーザ溶接装置はさらに、2被溶接部材1
8を固定するとともに、それら2被溶接部材18を、各
分割レーザ光L1 ,L2 の2被溶接部材18への入射方
向と直交する平面内において2方向(互いに直角なX方
向およびY方向)に移動させる被溶接部材移動装置84
(第1相対移動装置の一例である。)を備えている。被
溶接部材移動装置84は、(a) 2被溶接部材18が固定
されるべきテーブル86と、(b) そのテーブル86をX
方向に移動させるX方向移動装置88と、(c)そのテー
ブル86をY方向に移動させるY方向移動装置90とを
備えている。それら移動装置88,90は、前記制御装
置80に接続されていて、その作動状態が制御装置80
により制御される。その結果、それら移動装置88,9
0は、各分割レーザ光L1 ,L2 に対応する各照射点P
1 ,P2 の揺動中心が2被溶接部材18の溶接線22上
を移動するようにテーブル86を移動させる。さらに、
それら移動装置88,90は、照射点P1 ,P2 の進行
中、照射エネルギが小さい第1照射点P1 が先行し、照
射エネルギが大きい第2照射点P2 が後行するようにテ
ーブル86を移動させる。
【0031】溶接ヘッド10と2被溶接部材18との距
離は図1に示すように、距離調節装置92により調節さ
れる。距離調節装置92は、溶接ヘッド10を移動対象
としており、2被溶接部材18との距離を図示しないセ
ンサにより監視しつつ、その距離が設定値となるように
溶接ヘッド10を移動させる。本実施形態においては、
その設定値が、各照射点P1 ,P2 の位置が各分割レー
ザ光L1 ,L2 のフォーカス位置に一致する大きさとさ
れており、これにより、強いレーザ光が2被溶接部材1
8の表面上の2箇所に集中的に照射されるようになって
いる。
【0032】以上の説明から明らかなように、本実施形
態によれば、放物面ミラー14が2分割構造とされてい
るため、2照射点P1 ,P2 間の間隔dを変更したり、
それら2照射点P1 ,P2 が互いに並ぶ方向の2溶接部
材18に対する向きを変更することが放物面ミラー14
を交換することなく、しかも、簡単な操作で実現可能と
なるため、レーザ溶接装置の汎用性が向上するという効
果が得られる。
【0033】また、本実施形態においては、放物面ミラ
ー14が一つの円筒面により2分割されているため、放
物面ミラー14において面積の小さい方の分割反射面で
ある内側反射面36に対応するレーザ照射点P1 での照
射エネルギがレーザビーム径の変動の影響を受け難くな
り、分割反射面の面積の大小とは無関係に照射エネルギ
を安定化でき、確実なレーザ溶接が可能になるという効
果も得られる。
【0034】さらに、本実施形態においては、運動部材
である平面ミラー16ではなく、静止部材である放物面
ミラー14が分割構造とされるとともにその放物面ミラ
ー14に位置調節機構46が設けられているため、平面
ミラー16の重量が増加せずに済み、揺動をスムーズに
行うことが可能となるという効果も得られる。
【0035】また、本実施形態においては、各照射点P
1 ,P2 は溶接線22に平行な軸線回りに揺動されつ
つ、溶接線22に沿って移動させられるため、各照射点
1 ,P2 は、図8に示すように、いずれもサインカー
ブの軌跡を描く。図において符号94が先行する第1照
射点P1 の移動軌跡を示し、符号96が後行する第2照
射点P2 の移動軌跡を示している。また、各照射点P
1 ,P2 の進行速度(溶接線22に沿った方向における
速度)と揺動速度(溶接線22に直角な方向における速
度)との関係が、同図に示すように、第1照射点P1
移動軌跡の位相と第2照射点P2 の移動軌跡の位相とが
半周期ずれるように設定されているため、各照射点P
1 ,P2 の移動軌跡は、溶接線22上における互いに同
じ位置で互いに交差する。各照射点P1 ,P2 の揺動速
度が最大となり、一定時間当たりの照射エネルギ量が最
小となる位置が互いに一致させられる結果、その位置に
おいて2被溶接部材18が2分割レーザ光L1 ,L2
双方により照射される。したがって、本実施形態によれ
ば、溶接速度を低下させることなく溶接精度を確保する
ことが可能となるという効果も得られる。
【0036】なお付言すれば、放物面ミラーの全体反射
面を少なくとも一つの閉じた分割線で複数の分割反射面
に分割してレーザ光の分割を行うという技術は、放物面
ミラーを相対変位可能な複数の分割部材に分割するとい
う技術から独立して成立可能である。すなわち、面積の
小さい方の分割反射面に対応する照射点での照射エネル
ギがレーザビーム径の変動の影響を受け難くするという
効果は、放物面ミラーの全体反射面を少なくとも一つの
閉じた分割線で分割しさえすれば享受でき、放物面ミラ
ーを相対変位可能な複数の分割部材に分割しなくても享
受できるのである。
【0037】別の実施形態を説明する。なお、本実施形
態は先の実施形態と共通する要素が多いため、共通する
要素については同一の符号を使用することによって先の
実施形態と対比しつつ説明する。
【0038】先の実施形態においては、図1に示すよう
に、2照射点P1 ,P2 が溶接線22に平行な方向に互
いに離間させられているが、本実施形態においては、内
側部材30が前記初期位置に対して、レーザ光源12か
ら遠ざかる向きに移動させられており、これにより、2
照射点P1 ,P2 が、図9に示すように、溶接線22と
直角な方向に互いに離間させられている。また、溶接ヘ
ッド10とテーブル86との相対位置関係が、2照射点
1 ,P2 が溶接線22を挟むように設定されている。
【0039】また、先の実施形態においては、内側部材
30の内側反射面36の面積と外側部材32の外側反射
面38の面積との関係が、第1照射点P1 での照射エネ
ルギの方が第2照射点P2 での照射エネルギより小さく
なり、かつ、両者の比が設定値となるように設定されて
いるが、本実施形態においては、第1照射点P1 での照
射エネルギと第2照射点P2 での照射エネルギとが互い
に等しくなるように設定されている。
【0040】さらに、先の実施形態においては、溶接ヘ
ッド10と2被溶接部材18との距離が、各照射点P
1 ,P2 の位置が各分割レーザ光L1 ,L2 のフォーカ
ス位置となるように距離調節装置92により調節される
が、本実施形態においては、各照射点P1 ,P2 の位置
が各分割レーザ光L1 ,L2 のデフォーカス位置のうち
の特定位置となるように距離調節装置92により調節さ
れる。先の実施形態におけるように、各分割レーザL
1 ,L2 が狭い領域において2被溶接部材18に照射さ
れるのではなく、広い領域において照射されるようにな
っているのである。
【0041】さらに、先の実施形態においては、それら
2照射点P1 ,P2 間の間隔dが、2被溶接部材18の
表面上において各分割レーザ光L1 ,L2 のレーザスポ
ットが全く重なり合わないように設定されているが、本
実施形態においては、図10に示すように、各照射点P
1 ,P2 にそれぞれ形成されるレーザスポットSP1
SP2 が一部で重なり合い、それら2レーザスポットS
1 ,SP2 が合体することにより、概して帯状を成す
一つの連続した照射領域ALが溶接線22に直角な方向
に形成されるように設定されている。したがって、その
照射領域ALを溶接線22に沿って移動させれば、その
溶接線22に沿って溶接ビードBWが形成される。
【0042】よって、本実施形態においては、図9に示
すように、先の実施形態におけるとは異なり、ガルバノ
メータ76が設けられておらず、平面ミラー16はフレ
ーム11に固定されている。その結果、本実施形態によ
れば、平面ミラー16を揺動させる精密かつ複雑な機構
が不要となり、レーザ溶接装置の装置コストおよび重量
が軽減されるという効果が得られる。
【0043】なお付言すれば、上記のように、2被溶接
部材18の表面上における2照射点P1 ,P2 の並び方
向を溶接線22に直角な方向とし、かつ、それら照射点
1,P2 間の間隔dを概して帯状の一つの照射領域A
Lが形成されるように設定するという技術は、先の実施
形態であるレーザ溶接装置をそのまま使用することによ
っても実施可能である。内側部材30の移動や回転を適
当に行えば2照射点P 1 ,P2 の位置関係を自由に変更
できるからであり、本実施形態におけるように、ガルバ
ノメータ76のない専用のレーザ溶接装置を使用するこ
とは不可欠ではないのである。
【0044】さらに付言すれば、2レーザ光を2被溶接
部材の表面に溶接線に直角な方向に互いに離間した2照
射点においてそれぞれ照射し、しかも、それら2照射点
を互いに接近させることによって溶接線に直角な方向に
延びる概して帯状の一つの照射領域を形成するという技
術は、一つのレーザ光を2分割レーザ光に分割するとい
う技術から独立して成立可能である。すなわち、2照射
点を溶接線に直角な方向に揺動させることなく溶接ビー
ドをレーザ光により高速に形成できるという効果は、2
レーザ光源から互いに独立して発せられる2レーザ光を
溶接線に直角な方向に互いに離間した2照射点にそれぞ
れ照射することによっても享受できるのである。
【0045】さらに別の実施形態を説明する。なお、本
実施形態は、図9に示す先の実施形態と共通する部分が
多いため、その先の実施形態と対比しつつ、異なる部分
のみを詳細に説明する。
【0046】先の実施形態においては、集光機能を有す
る放物面ミラー14が、円柱穴を有する外側部材32と
その円柱穴に相対変位可能に嵌合する内側部材30とに
それぞれ分割され、これにより、放物面ミラー14の全
体反射面が外側反射面38と内側反射面36とにそれぞ
れ分割されている。これに対し、本実施形態において
は、図11に示すように、集光機能を有する放物面ミラ
ー120が一体構造とされ、一方、集光機能を有しない
平面ミラー122が、円柱穴を有する外側部材124と
その円柱穴に相対変位可能に嵌合する内側部材126と
にそれぞれ分割され、これにより、平面ミラー122の
全体反射面が外側反射面128と内側反射面130とに
それぞれ分割されている。
【0047】また、先の実施形態においては、放物面ミ
ラー14がそれへの入射光軸zIN-0を軸線とする一つの
円筒面により2分割され、これにより、内側部材30
の、入射光軸zIN-0に沿った移動と入射光軸zIN-0の回
りの回転とがそれぞれ可能となっている。これに対し、
本実施形態においては、平面ミラー122が、それへの
入射光軸zIN-1ではなくそれからの主出射光軸zOUT
軸線とする一つの円筒面により2分割され、これによ
り、内側部材126の、主出射光軸zOUT に沿った移動
と主出射光軸zOUT の回りの回転とがそれぞれ可能とな
っている。このような分割形式でも、内側部材126を
変位させれば、内側反射面130の入射光軸zIN-1にお
ける位置も入射光軸zIN-1に対する角度も変化するた
め、本実施形態においても、先の実施形態におけると同
様に、2被溶接部材18への2照射点P 1 ,P2 間の位
置関係を前記位置調節機構46により容易に変更でき
る。
【0048】さらに別の実施形態を説明する。なお、本
実施形態は、図9に示す先の実施形態と基本的な構成が
共通し、異なるのは2照射点間の間隔dの設定について
のみであるため、異なる部分のみを詳細に説明し、共通
する部分は同一の符号を使用することによって詳細な説
明を省略する。
【0049】本実施形態であるレーザ溶接装置は、図1
2に示すように、炭酸ガスレーザ光をレーザ光L0 とし
て発するレーザ光源(図示しない)と、放物面ミラー1
4と、平面ミラー16とがレーザ光路上においてそれら
の順に並んで配置されている。放物面ミラー14は、図
9に示す実施形態におけると同様に、円形である全体反
射面が一円周により2分割されるとともに、内側部材3
0と外側部材32との相対位置関係が、平面ミラー16
から出射する2分割レーザ光L1 ,L2 が2被溶接部材
18の表面上に照射される2照射点P1 ,P2 が、溶接
線22を挟み、かつ、それと直角な方向に互いに離間す
るように設計されている。
【0050】ところで、レーザ溶接においては一般に、
レーザ光が被溶接部材に照射されると、被溶接部材が高
温となってそこからプラズマが発生する。このプラズマ
は、レーザ光のエネルギを吸収し、そのエネルギの被溶
接部材への伝達を阻害するという性質がある。そのた
め、レーザ溶接には、プラズマを除去する方式がある
が、プラズマの有する熱を有効に利用する方式も存在す
る。そして、本実施形態においては、後者のプラズマ活
用方式が採用されている。
【0051】また、突合せ溶接においては、2被溶接部
材間に突合せギャップが存在する場合があり、この場合
には、突合せ溶接中、レーザ光が突合せギャップを通過
しないようにすることが大切である。レーザ光が突合せ
ギャップを通過してしまうと、レーザ光のエネルギが十
分に2被溶接部材に伝達されず、アンダカット等、溶接
不良が発生し易いからである。
【0052】そこで、本実施形態においては、各照射点
1 ,P2 間の間隔dが、突合せ溶接中、図13に示す
ように、各分割レーザ光L1 ,L2 が各照射点P1 ,P
2 に照射されることによって各被溶接部材18a,18
bに形成される各レーザスポット全体が、対応する被溶
接部材18a,18bの表面において他方の被溶接部材
18a,18bと溶接されるべき端面から内側にずれた
位置にそれぞれ形成されるように設定されている。な
お、本実施形態においては、放物面ミラー14の全体反
射面が一円周により2分割されているため、各照射点P
1 ,P2 に形成される各レーザスポットは同図に示すよ
うに共に円形となる。
【0053】さらに、本実施形態においては、2照射点
1 ,P2 間の間隔dが、同図に示すように、各分割レ
ーザ光L1 ,L2 により各被溶接部材18a,18bの
表面上に発生する各プラズマが合体して一つの連続した
全体プラズマ発生領域(例えば、短軸の長さをa、長軸
の長さをbとする長円)が形成されるようにも設定され
ている。
【0054】したがって、本実施形態によれば、2被溶
接部材18の突合せ部のうち、突合せギャップがない部
分には、図14に示すように、プラズマと溶融部とが形
成されて溶接が良好に行われるのはもちろんであるが、
突合せギャップがある部分でも、図15に示すように、
プラズマと溶融部とが形成されて溶接が良好に行われ
る。
【0055】また、本実施形態によれば、2被溶接部材
18の突合せ部のうち、2照射点P 1 ,P2 間の中心
と、2被溶接部材18が実際に突き合わせられることに
よってそれらの間に形成される突合せ線とが互いに一致
する部分には、プラズマと溶融部とが形成されて溶接が
良好に行われるのはもちろんであるが、それら照射点中
心と突合せ線とが互いに一致せずに芯ずれが発生する部
分でも、図16に示すように、プラズマと溶融部とが形
成されて溶接が良好に行われる。
【0056】図17と図18とには、本実施形態である
レーザ溶接装置を使用することにより、2枚の薄板鋼板
を突合せ溶接する際に得られる具体的な効果がグラフで
示されている。図17には、溶接不良が発生しない突合
せギャップの限界が示され、一方、図18には、溶接不
良が発生しない芯ずれの限界が示されている。また、そ
れら図には、本実施形態の効果が図1に示す先の実施形
態の効果と対比して示されており、本実施形態の効果は
「ツインフォーカス」の場合として示され、図1に示す
先の実施形態の効果は「ウィービング」の場合として示
されている。
【0057】また、本実施形態の効果は、レーザ溶接を
左右する諸条件との関係において示されている。そのレ
ーザ溶接条件には、2被溶接部材18の板厚,炭酸ガス
レーザ光のレーザ出力,溶接速度,焦点距離およびデフ
ォーカス量がある。デフォーカス量は、集光ミラーとし
ての放物面ミラー14から2被溶接部材18までの距離
の、放物面ミラー14の焦点距離Fからのずれ量Tを焦
点距離Fで割り算した値(=T/F)として定義されて
いる。したがって、デフォーカス量は、レーザ光が2被
溶接部材18の表面に照射される円形領域(レーザスポ
ット)の面積である照射面積と関連し、具体的には、デ
フォーカス量が大きいほど照射面積が広くなる。レーザ
溶接条件の具体的な内容は、以下の通りである。
【0058】 板厚 :共に1.0(mm) 溶接速度 :3.0,4.0,5.0(m/mi
n) レーザ出力 :3.0(kW) 焦点距離 :254(mm) デフォーカス量:0.2,0.3,0.4(T/F) なお、ウィービング方式を採用する場合におけるデフォ
ーカス量は0.2(T/F)である。
【0059】そして、図17から明らかなように、本実
施形態によれば、突合せギャップの限界値がウィービン
グ方式を採用した場合におけると同等以上の値となると
いう効果が得られる。このように突合せギャップの限界
値が向上する理由は、本実施形態によれば、2被溶接部
材18に向けて照射されたレーザ光が突合せギャップを
通過してしまうことはなく、すべて2被溶接部材18に
照射されるため、それら2被溶接部材18のうち突合せ
ギャップに接しないでその突合せギャップを挟む一対の
近傍部分が多く溶融し、その溶融によって突合せギャッ
プを埋めるブリッジがそれら一対の近傍部分間に形成さ
れるからであると考えられる。
【0060】また、図18から明らかなように、本実施
形態によれば、芯ずれの限界値がウィービング方式を採
用した場合におけると同等以上の値となるという効果も
得られる。このように芯ずれの限界値が向上する理由
は、プラズマ発生領域および溶融領域が突合せ線に対し
て直角に延びる長円状になるからであると考えられる。
【0061】したがって、本実施形態によれば、突合せ
ギャップの限界値や芯ずれの限界値を向上させるため
に、平面ミラー16を高周波で揺動させて各分割レーザ
光L1,L2 の各照射点P1 ,P2 を2被溶接部材18
上において溶接線22に直角な方向にウィービングする
ことが不要となり、そのウィービングのための複雑かつ
高価な装置も不要となって、レーザ溶接装置が安価にな
るとともに装置寿命が長くなるという効果が得られる。
【0062】さらに、本実施形態によれば、突合せギャ
ップの限界値や芯ずれの限界値が向上する結果、ウィー
ビング方式を採用する場合におけるより、溶接速度の限
界値も向上し、溶接能率が向上するという効果も得られ
る。
【0063】また、本実施形態によれば、図17および
図18から明らかなように、デフォーカス量を増加させ
れば限界突合せギャップおよび限界芯ずれが向上すると
いう効果も得られる。
【0064】なお付言すれば、本実施形態においては、
端面同士が突き合わせられた2被溶接部材の表面に2レ
ーザ光を溶接線を挟んでその溶接線と交差する方向に互
いに離れた2点において照射するとともに、それら2照
射点を2被溶接部材の表面上を溶接線に沿って相対移動
させ、それにより、2被溶接部材を互いに溶接するレー
ザ突合せ溶接方法であって、2照射点の間隔が、各レー
ザ光の各被溶接部材の表面への照射によって各被溶接部
材の表面に形成される各レーザスポット全体が、対応す
る被溶接部材の表面において他方の被溶接部材と溶接さ
れる端面から内側にずれた位置にそれぞれ形成されると
ともに、各レーザ光の各被溶接部材の表面への照射によ
って各被溶接部材の表面にそれぞれ発生するプラズマが
合体可能な長さに設定されている方法が採用されている
が、この方法は、放物面ミラーまたは平面ミラーが分割
構造とされたレーザ溶接装置を使用することが不可欠な
方法ではなく、例えば、図19に示すレーザ溶接装置を
使用することによっても実施可能である。同図に示すレ
ーザ溶接装置は、レーザ光源100と、集光ミラーとし
ての放物面ミラー102と、ベンドミラーとしての平面
ミラー104とがレーザ光路上においてそれらの順に並
んで配置されて構成されている。平面ミラー104は、
放物面ミラー102から出射したレーザ光L0 を光軸が
互いに異なるように分割する光分割の機能を付与されて
いる。具体的には、平面ミラー100の全体反射面が円
形を成すとともに、その円形の一直径であって溶接線2
2に平行に延びるものがその全体反射面の折曲げ線BL
とされ、その折曲げ線BLを境界線として2つの平らな
部分反射面が、レーザ光L0 の入射側において凸となる
状態で一定角度θだけ折り曲げられた状態で形成されて
いる。したがって、放物面ミラー102から出射したレ
ーザ光L0 は平面ミラー104により約45度でその光
軸を曲げられるとともに2つの分割レーザ光L1 ,L2
に分割され、さらに、それら2分割レーザ光L1 ,L2
が2被溶接部材18の表面上に溶接線22に直角な方向
に互いに離間した2照射点P1 ,P2 において照射され
るのである。図20には、それら2照射点P1 ,P2
の相対位置関係と、各分割レーザ光L1 ,L2 が各照射
点P1 ,P2 に照射されることによって2被溶接部材1
8からプラズマが発生する領域とが示されている。な
お、このレーザ溶接装置を使用する場合には、平面ミラ
ー104の円形である全体反射面が一直線により2分割
されているため、各照射点P1 ,P2 に形成される各レ
ーザスポットは同図に示すように共に半円となる。ま
た、上記レーザ突合せ溶接方法は、一つのレーザ光を光
分割ミラーによって分割して2被溶接部材の表面に2照
射点において照射する技術を不可欠とせず、光分割を光
分割ミラー以外の手段によって行うことや、複数のレー
ザ光源を使用することによって光分割を行わないことが
可能である。
【0065】なお付言すれば、以上説明したいくつかの
実施形態においてはいずれも、内側反射面と外側反射面
とが、内側部材と外側部材とを適当に相対変位させれば
それら反射面が互いに共同して一つの連続面、すなわ
ち、一つの放物面を形成するように設計されているが、
これに限らず、一方の分割反射面が平面であるのに対
し、他方の分割反射面が放物面であるという如く、それ
ら分割反射面が互いに共同して一つの連続面を形成しな
いように設計することもできる。
【0066】以上、本発明のいくつかの実施形態を図面
に基づいて詳細に説明したが、これらの他にも、特許請
求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変形,改良を施した形態で本発明を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるレーザ溶接装置を示
す斜視図である。
【図2】図1における放物面ミラー14を拡大して示す
平面図および断面図である。
【図3】その放物面ミラー14による光分割の原理を説
明するための側面図および正面図である。
【図4】前記レーザ溶接装置のうちの溶接ヘッドに想定
されている3設計基準平面を示す斜視図である。
【図5】前記放物面ミラー14による光分割の原理を説
明するための平面図および断面図である。
【図6】図5に示す放物面ミラーを使用する場合に2被
溶接部材の表面に形成される2照射点P1 ,P2 の相対
位置関係を説明するための平面図である。
【図7】前記レーザ溶接装置の主要部および光分割の原
理を説明するための斜視図,側面図および正面図であ
る。
【図8】上記レーザ溶接装置によりレーザ光が2被溶接
部材の表面に照射される2照射点の移動軌跡を示す平面
図である。
【図9】本発明の別の実施形態であるレーザ溶接装置を
示す斜視図である。
【図10】そのレーザ溶接装置によりレーザ光が2被溶
接部材の表面に照射される領域を示す平面図である。
【図11】本発明のさらに別の実施形態であるレーザ溶
接装置の概要を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに別の実施形態であるレーザ溶
接装置の概要を示す斜視図である。
【図13】上記レーザ溶接装置による2分割レーザ光の
2被溶接部材への2照射点の相対位置関係と、その照射
によって2被溶接部材からプラズマが発生する領域とを
それぞれ示す平面図である。
【図14】上記レーザ溶接装置による突合せ溶接の一例
を示す正面図である。
【図15】上記レーザ溶接装置による突合せ溶接の別の
例を示す正面図である。
【図16】上記レーザ溶接装置による突合せ溶接のさら
に別の例を示す正面図である。
【図17】上記レーザ溶接装置による一効果である限界
突合せギャップの向上を説明するためのグラフである。
【図18】上記レーザ溶接装置による別の効果である限
界芯ずれの向上を説明するためのグラフである。
【図19】ツインフォーカス型レーザ溶接を実現するた
めの別のレーザ溶接装置の概略を示す正面図である。
【図20】上記レーザ溶接装置による2分割レーザ光の
2被溶接部材への2照射点の相対位置関係と、その照射
によって2被溶接部材からプラズマが発生する領域とを
それぞれ示す平面図である。
【符号の説明】
12 レーザ光源 14 放物面ミラー 16 平面ミラー 18 被溶接部材 22 溶接線 28 分割面 30 内側部材 32 外側部材 34 全体反射面 35 分割線 36 内側反射面 38 外側反射面 46 位置調節機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 5/10 G02B 5/10 B 7/185 7/18 701

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を発するレーザ光源と、 そのレーザ光源から発せられた一つのレーザ光を互いに
    光軸が異なる複数の分割レーザ光に分割する光分割ミラ
    ーであって、それの一つの全体反射面が前記複数の分割
    レーザ光にそれぞれ対応する複数の分割反射面に分割さ
    れているものとを含むレーザ光学系において、 前記光分割ミラーを複数の分割部材に分割することによ
    り、前記全体反射面を前記複数の分割反射面に分割した
    ことを特徴とするレーザ光学系。
  2. 【請求項2】前記光分割ミラーが、各々前記全体反射面
    と交差する円筒面である少なくとも一つの分割面により
    前記複数の分割部材に分割されており、それにより、前
    記全体反射面が、その全体反射面と前記少なくとも一つ
    の分割面の各々との交線である少なくとも一つの閉じた
    分割線により前記複数の分割反射面に分割されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレーザ光学系。
  3. 【請求項3】さらに、前記複数の分割部材の相対位置関
    係を調節する位置調節機構を含むことを特徴とする請求
    項1または2に記載のレーザ光学系。
  4. 【請求項4】2被溶接部材をレーザにより互いに溶接す
    るレーザ溶接装置であって、 請求項1ないし3のいずれかに記載のレーザ光学系を有
    する溶接ヘッドであって、前記複数の分割レーザ光を前
    記2被溶接部材の表面に互いに位置が異なる複数の照射
    点においてそれぞれ照射するものと、 それら溶接ヘッドと2被溶接部材とを相対移動させる相
    対移動装置とを含むことを特徴とするレーザ溶接装置。
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