JPH10112447A - 不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子及びその製造方法 - Google Patents

不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子及びその製造方法

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JPH10112447A
JPH10112447A JP9186362A JP18636297A JPH10112447A JP H10112447 A JPH10112447 A JP H10112447A JP 9186362 A JP9186362 A JP 9186362A JP 18636297 A JP18636297 A JP 18636297A JP H10112447 A JPH10112447 A JP H10112447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断ブレードの衝撃を低減することのできる
不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子及びその
製造方法を提供することをその課題とする。 【解決手段】 本発明の不連続絶縁層領域を有する半導
体集積回路素子は、複数の半導体チップが設けられる素
子領域25と、前記複数の半導体チップを個別半導体チ
ップに分離するための切断領域23と、絶縁層32とを
含み、前記素子領域上の絶縁層及び切断領域上の絶縁層
がお互いに不連続となるように、前記切断領域上に不連
続絶縁層領域34a、34bを形成することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子及びその製造方法に関し、より詳細には、切断ブレー
ドにより集積回路素子が損傷することを防止することの
できる不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集積回路素子の製造は、素子を
個別的に1つずつ製造することに比べて、1つの半導体
ウェーハ上に多数の集積回路素子を一括して製造するこ
とが、経済的及び生産的な観点から有利である。ウェー
ハ状態で集積回路素子の製造工程が完了すると、個別素
子に分離した後、組立工程を進行する。ウェーハを個別
素子に分離する工程は、ウェーハ切断(Wafer sawing)又
はダイシング(dicing)段階から始まり、このようにして
分離された個別素子を、ダイ(die)という。
【0003】図7は、一般的なウェーハ切断工程を説明
するための概略図である。多数の集積回路素子6が設け
られているウェーハ4を、ウェーハリング2に固定した
後、回路素子の設けられた活性面の反対面に接着テープ
(図示せず)を取り付ける。この接着テープは、以後の
ダイ取り付け段階において個別素子を支持する役割をす
る。ウェーハ4が固定されたウェーハリング2をウェー
ハ切断装置に装着した後、切断ブレード10を用いて切
断線8に沿ってウェーハ4を切断する。これにより、ウ
ェーハが個別素子に分離される。切断線は、図7におい
て点線で表示され、切断領域8とも呼ばれる。ウェーハ
は、まず横方向切断線に沿って切断され、次いで、ウェ
ーハ4を90゜回転して縦方向切断線に沿ってウェーハ
4を切断する。
【0004】このように、従来のウェーハ切断工程で
は、約30,000〜60,000rpmの回転速度で回転し、回路
素子のパターン層より約10倍以上の厚さを有するダイ
ヤモンドホイールのような切断ブレード10を用いて、
ウェーハを切断していた。このような機械的な方式によ
りウェーハを切断するため、後述する絶縁層の剥離のよ
うな問題点が生ずる。
【0005】図8は、従来のウェーハ切断工程で発生す
る問題点を説明するための半導体ウェーハの部分断面図
である。
【0006】ウェーハ4は、高速回転する切断ブレード
10によって切断線8に沿って切断される。一般に、隣
接する個別回路素子の間には、絶縁層12が形成されて
いる。絶縁層12上には、検査を目的として製造される
いわゆるTEG(Test Element Group)素子を形成するこ
とができる。TEG素子とは、実際に製品化するための
素子6とは別に、現在開発中の素子の電気的特性を検査
するような場合や、開発中の素子を既存のウェーハ製造
工程に適用した場合の検査結果を早期に得るため、臨時
に製造される素子のことをいう。もちろん、このTEG
領域は、ウェーハ切断工程前に検査を経てデータが確保
されたものなので、切断ブレードにより除去されても差
し支えない。
【0007】絶縁層12は、SiO2であってもよく、
多層金属膜を使用する集積回路素子の場合、金属層間の
層間絶縁膜(Inter Layer Dielectric)であってもよい。
【0008】切断ブレード10がウェーハ4を切断する
ときには、切断ブレード10による衝撃が、ウェーハリ
ングに固定されているウェーハ4にそのまま伝達され
る。切断ブレードによりウェーハに加えられる衝撃の程
度は、切断ブレードの幅、切断深さ、ウェーハの結晶方
向等によって異なるが、最も大きい衝撃が加えられる方
向は、ウェーハの表面を基準として45゜傾いた斜線に
対して直角方向であって、図8において矢印方向であ
る。
【0009】もちろん、切断部位から離れるほど衝撃が
弱まることになるため、個別素子6のパターン層では、
切断ブレードによる衝撃は弱まる。しかし、切断領域8
に形成されている絶縁層12は、矢印方向の衝撃により
ウェーハの表面から剥離する。このような絶縁層の剥離
は、集積回路素子6の端部に欠陥を招く。この欠陥は、
以後の組立工程が進行する間、素子の内部パターンに不
良を引き起こす。
【0010】ウェーハ切断工程で生ずる絶縁層の剥離を
防止するための従来の技術としては、USP第5、43
0、325号にダミーパターンを有する半導体チップが
開示されている。図9は、前記USPに開示されている
ダミーパターンを有する半導体チップの部分平面図であ
る。集積回路素子6は、LEDチップである。チップの
端部に形成されている認識マーク18は、ウェーハ切断
工程後にダイボンディングやワイヤボンディングを自動
で行う際、個別素子の位置等を識別するためのものであ
る。認識マーク18は、LEDチップの発光素子領域と
同一の形態の不純物を拡散させて形成され、認識領域2
0の内部に含まれる。
【0011】上述したような機械的な切断方法を用い
て、切断線14に沿ってウェーハを切断すると、絶縁層
が剥離し、この剥離がチップの周辺領域15を越えて認
識領域20に至ると、ダイボンディングやワイヤボンデ
ィング工程時においてチップの認識誤りが発生する。そ
こで、認識領域20と切断線14との間にダミーパター
ン16を成形することにより、絶縁層の剥離が認識領域
20に到達することを回避する。ダミーパターン16
は、アルミニウムの気相蒸着法により絶縁層上に形成さ
れるアルミニウム層である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ダミーパターンは、チップの特定部位、即ちチップ認識
領域が絶縁層の剥離により損傷されることを防止するた
めのものであって、ダミーパターンが形成されていない
領域は、切断ブレードの衝撃が依然として加えられると
いう不都合がある。
【0013】また、従来のダミーパターンは、絶縁層上
に塗布されたアルミニウム層であるため、絶縁層の剥離
を防止するには不充分であった。また、集積回路素子の
パターン層を十分に保護することができるように、厚い
アルミニウム層を形成するためには、長時間のCVD工
程を進行しなければならない。また、化学的反応性に優
れるアルミニウム金属層は、以後の組立工程が進行する
間、腐蝕するおそれがあり、これにより不良を招く。
【0014】一方、切断プレードの位置が回路素子に近
いほど、切断ブレードによる衝撃が回路パターンに多く
の影響を及ぼすことを考慮すると、切断ブレードは、個
別集積回路素子から離れていることが好ましい。切断ブ
レードにより分離される個別素子は、パッケージ製品の
全体寸法に影響を及ぼし、切断ブレードの切断位置を回
路素子に近くすると、個別素子の寸法が減少するので、
個別素子の実装密度を高めることができるとともに、切
断領域が減少すると、1つのウェーハから得られる個別
素子の数が増加し、これにより生産性も向上する。従っ
て、切断ブレードの衝撃を低減する必要がある。
【0015】切断ブレードの衝撃を低減し、切断ブレー
ドの切断位置を集積回路素子、特にTAB(Tape Automa
ted Bonding)技術を用いたパッケージ素子に近くする
と、多くの利点を有する。個別チップの電極パッドに形
成される金属バンプをTABテープのリードにボンディ
ングするILB(Inner Lead Bonding)工程が進行される
際、リードの垂れ下りを生ずる。リードの垂れ下りは、
チップの端部でチップとリードとが接触して不良を引き
起こすことになる。
【0016】従って、本発明の目的は、切断ブレードの
衝撃を低減することのできる不連続絶縁層領域を有する
半導体集積回路素子及びその製造方法を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路
素子は、複数の半導体チップが設けられる素子領域と、
前記複数の半導体チップを個別半導体チップに分離する
ための切断領域と、絶縁層とを含み、前記素子領域上の
絶縁層及び切断領域上の絶縁層がお互いに不連続となる
ように、前記切断領域上に不連続絶縁層領域を形成する
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明の不連続絶縁層領域を有する
半導体集積回路素子の製造方法は、半導体ウェーハの活
性面に複数の半導体チップの設けられた素子領域と、前
記半導体ウェーハの半導体チップを個別チップに分離す
るための切断領域と、前記半導体ウェーハの活性面全体
に形成される絶縁層とを含む半導体ウェーハを準備する
段階と、前記絶縁層が不連続になるように、前記切断領
域上の絶縁層を選択的に除去して不連続絶縁層領域を形
成する段階と、前記切断領域に沿って前記半動体ウェー
ハを切断する段階とを含むことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照として本発明を
詳しく説明する。
【0020】図1A及び図1Bは、切断ブレードの衝撃
が集積回路素子に伝達されることを防止することができ
る構造を有する本発明の一実施形態による不連続絶縁層
領域を形成する過程を説明するための部分断面図であ
る。
【0021】切断ブレードが通過する切断領域23は、
両素子領域25間の領域として定義される。素子領域2
5には、どのような集積回路素子が形成されるかによっ
て多様のパターン層が形成される。図1A及び図1Bで
は、フィールド酸化膜24、金属層26及び絶縁層28
が形成されている。フィールド酸化膜24は、例えばシ
リコンを熱酸化させたものであって、素子領域25内の
トランジスタを電気的に分離するためのものである。金
属層26は、アルミニウムからなる電気的連結通路であ
る。絶縁層28は、多層金属層を使用する集積回路素子
においては、層間絶縁膜であってもよく、又は、集積回
路素子の電極パッドを除いて全表面に塗布される不活性
層であってもよい。
【0022】切断領域23において、TEGパターン3
0は、例えば、フィールド酸化膜24を形成するシリコ
ンの酸化工程時に形成された絶縁層32上の一部に形成
される。TEGパターン30は、どのような素子をテス
トするかによって多様なパターン層を形成するので、詳
細な説明は省略する。ウェーハ切断段階において、切断
ブレードは、TEGパターン30が形成される領域を通
過する。
【0023】図1Aに示すように、半導体ウェーハ22
に多様なパターン層を形成した後、ウェーハ切断工程を
進行する前に、図1Bに示すように、絶縁層32の一部
を除去することにより、不連続絶縁層領域34a、34
bを形成する。絶縁層32の一部除去は、一般的なフォ
トリソグラフィ工程で使用されるエッチング法を利用す
る。
【0024】もちろん、ウェーハ製造工程中に切断領域
23に絶縁層を形成し、直後に絶縁層の一部をエッチン
グして、不連続絶縁層領域34a、34bを形成するこ
ともできる。
【0025】しかし、半導体集積回路素子は、数百の単
位工程を経て製造され、切断領域23に絶縁層32が形
成される時期は、集積回路素子の種類によって多様であ
る。そこで、ウェーハ製造工程中に不連続絶縁層領域3
4a、34bを形成することは、工程を複雑にし、場合
によっては、不連続絶縁層領域34a、34bに対応す
る部位だけを選択的にエッチングするための別途のマス
クを使用する必要がある。
【0026】従って、ウェーハ製造工程後に、切断領域
23に形成された絶縁層32に不連続絶縁層領域34
a、34bを形成することが好ましい。これにより、パ
ターン層の最上面に形成される不活性層の塗布工程に使
用されるマスクをそのまま利用することができる。すな
わち、不活性層から電極パッドを露出するためのパター
ンを有するマスクに、絶縁層を選択的に除去するための
パターンを包含させるとよい。
【0027】不連続絶縁層領域が形成されたウェーハ
は、ダイヤモンドホイールのような切断ブレードを用い
て切断線に沿って切断される。切断領域23の絶縁層3
2が、素子領域25に至らないので、素子領域25のパ
ターン層は、切断ブレードの衝撃による絶縁層32の剥
離による影響を受けない。
【0028】図2A及び図2Bは、切断ブレードの衝撃
が集積回路素子に伝達されることを防止することができ
る構造を有する本発明の一実施形態による不連続絶縁層
領域を形成する過程を説明するための部分断面図であ
る。
【0029】不連続絶縁層領域34は、図1A及び図1
Bに関連して説明した工程と同様に形成される。しかし
ながら、図2A及び図2Bでは、素子領域25に形成さ
れるパターン層が、第1層間絶縁膜60、第1金属層6
2、第2層間絶縁膜64、第2金属層66及び不活性層
68から構成されている。これは、素子領域25の端部
のパターン層が多様に形成されることを意味する。
【0030】一方、切断領域23には、図1A及び図1
Bとは違って、TEGパターンが形成されていない。こ
の場合、切断領域上の第1層間絶縁膜60は、全部除去
され、図2Bに示すように、不連続絶縁層領域上にシリ
コンウェーハ22の表面が露出している。従って、切断
領域上のウェーハが切断ブレードにより切断されても、
切断領域が、切断ブレードによる衝撃を素子領域に伝達
するパターン層を有しないので、素子領域25は、絶縁
層60の剥離による問題が生じない。
【0031】図3は、本発明のさらに別の実施形態によ
る構造を有する半導体集積回路素子の部分断面図であ
る。
【0032】図1及び図2で説明したように、切断領域
23に不連続絶縁層領域を形成した後、ウェーハの表面
にポリイミド層40を被覆する。この際、ポリイミド層
40は、個別集積回路素子の電極パッド及び切断領域の
一部が露出するように形成される。一般に、ポリイミド
膜40は、組立工程前に、不活性層が形成されたウェー
ハの表面に塗布することが好ましい。ポリイミド膜は、
ウェーハの裏面、即ち回路素子が形成されている活性面
の反対面を研磨する裏面研磨工程が進行する間、ウェー
ハの活性面に損傷が生ずることを防止する役割をする。
また、ポリイミド膜は、パッケージ胴体を形成するモル
ディング工程時に不活性層を保護し、α粒子によるSE
R(Soft Error Ratio)を減少させる役割をする。
【0033】本発明において、ポリイミド膜40は、切
断ブレードの衝撃により集積回路素子のパターン層が損
傷されることを防止するために、従来のポリイミド膜よ
りも厚く形成することが好ましい。例えば、16M D
RAM(Dynamic Random Access Memory)の場合、ポリイ
ミド膜の高さhが、10μm以上になるように形成す
る。不活性層を含めても素子領域に形成されるパターン
層の高さが、1μm以下であることを考慮すれば、この
ポリイミド膜の高さは、非常に大きい。
【0034】また、ポリイミド膜40は、切断領域23
の不連続絶縁層領域の一部に浸透し、シリコンウェーハ
の表面と直接接触することが好ましい。例えば、上記の
16M DRAMの場合、切断領域の幅は、約120〜
140μmであり、切断ブレードにより切断される領域
の幅は、約60μmであるので、ポリイミド膜40がウ
ェーハ表面と直接接触する領域の幅は、1つの切断領域
に対して左右約10〜15μmである。
【0035】また、ポリイミド膜は、シリコン酸化膜と
の接着力に比べて、シリコンウェーハ表面との接着力が
非常に大きい。例えば、長さ30μm、高さ300μm
のシリコンウェーハの表面に、高さ2μmのシリコン酸
化膜を形成し、このシリコン酸化膜上に高さ10μmの
モルディングコンパウンドを形成した場合、シリコンウ
ェーハの表面とシリコン酸化膜との結合力は、0.93
MPaである。これに対して、前記と同様のシリコンウ
ェーハの表面に、前記と同様のシリコン酸化膜を形成
し、その上に、高さ10μmのポリイミド膜を形成した
場合、シリコンウェーハの表面とシリコン酸化膜との結
合力は、2.39MPaになる。さらに、前記と同様の
シリコンウェーハの表面に、シリコン酸化膜を形成する
ことなく、直接高さ10μmのポリイミド膜を形成した
場合、シリコンウェーハの表面とポリイミド膜との結合
力は、23.23MPaとなって、これは、前記の場合
より10倍以上も向上した値である。
【0036】ポリイミド膜は、スピンコーティング法に
より形成されるので、短時間に厚い膜を容易に塗布する
ことができる。また、ポリイミド膜は、切断ブレードに
よる衝撃の吸収能力が他のパターンに比べて非常に優れ
ており、熱伝導性や化学反応に対する抵抗力が優れてい
るので、保護膜としての役割を効果的に果たすことがで
きる。
【0037】図4は、TABリードと半導体チップとが
内部リードボンディング(ILB;InnerLead Bonding)され
た状態を示す斜視図であり、図5は、TABリードと半
導体チップとが内部リードボンディングされた状態を示
す断面図である。
【0038】TAB技術は、パターニングされているリ
ードを有するフィルムを用いて、半導体チップの電極パ
ッドとTABリードとを一括的にボンディングする技術
であって、従来のワイヤボンディングに比べて、微細リ
ードピッチ、小さい電極パッド、モルディング費用減少
及び優れた電気的特性のような利点を有する。
【0039】TABフィルム72には、銅からなるTA
Bリード74がパターニングされており、TABフィル
ム72の中央部には、TABリード74と半導体チップ
80との電気的連結のための開口部78が形成されてい
る。開口部78の周囲には、4つのウィンド76が形成
されている。TABリード74は、ウィンド76を横切
って開口部78の内部まで延長されている。ウィンド7
6は、TABリード74を外部回路基板(図示せず)に
ボンディングするためのものである。TABリード74
において、開口部内側の半導体チップと接続される部分
を内部リードといい、ウィンド76上に配置される部分
を外部リードという。TABフィルム72の両側には、
複数の移送孔84が形成され、これにより、TABフィ
ルム72がリール形態で自動的に供給される。TABフ
ィルム72は、ポリイミド、エポキシ、アクリール又は
フェノールブチルなどからなる接着性フィルムである。
半導体チップ80の活性面には、複数の電極パッドが形
成され、電極パッドの上面に、金属バンプ82が形成さ
れる。内部リードを金属バンプ82にボンディングする
内部リードボンディング工程では、内部リードとバンプ
82との接合が高引張強度を有するようにするため、5
30〜550℃程度の高温で行われる熱圧着法を利用す
る。
【0040】従って、図6に示すように、TABフィル
ム72と金属バンプ82間のTABリード74の一部が
垂れ下がることにより、TABリード74が半導体チッ
プ80の端部に接触すると、金属リードと半導体チップ
の基板が電気的に連結される不良が生ずることがある。
【0041】図6に示したように、半導体チップ80
は、素子領域86と切断領域88とで分けられるが、こ
れらの2つの領域は、機能上集積回路素子として動作す
るか否かによって区分したものであって、物理的にお互
いに分離されるものではない。
【0042】従って、半導体チップの基板を接地端子と
して使用する場合、リードの垂れによりチップ80の端
部と接触するリードに0V以上の電圧がかかると、リー
ドから基板へ電荷が移動し、接地電源にノイズが生ず
る。ここで、切断領域88は、上述したウェーハ切断工
程において切断ブレードによりウェーハが切断された
後、残った部分である。この切断領域88を減少させる
と、リードの垂れによる不良を低減することができる
が、切断領域88が減少すれば、切断ブレードの切断位
置が素子領域86に近接することになるので、切断ブレ
ードの衝撃により素子領域のパターン層が破壊されるこ
とのない限界値以下に切断領域を減少させることは不可
能である。しかし、上述したように、本発明では、切断
領域に不連続絶縁層領域を形成することにより、切断ブ
レードによる衝撃を減少させることができるので、図6
の点線で表示した切断領域88を素子領域86に、より
近接させるように減少させることができる。
【0043】また、金属バンプ82への内部リードのボ
ンディングを妨害しない程度の高さを有するポリイミド
膜を塗布することにより、不連続絶縁層領域の一部にお
いてポリイミド膜と半導体ウェーハが直接的に接触する
ようにすれば、切断ブレードによる衝撃を防止する効果
をさらに高めることができる。
【0044】一方、本発明による構造によると、1つの
ウェーハに形成される個別半導体チップの総数が増加す
る利点がある。例えば、薄膜トランジスタ液晶表示ドラ
イバーに通常的に使用される6インチウェーハを基準と
して、切断ブレードの幅が30μmである場合、個別半
導体チップの素子領域のサイズが10005μm×10
05μmである時、切断領域の幅が170μmから80
μmに減少すれば、個別チップのサイズが、10145
μm×1145μmから10055μm×1055μm
に減少し、個別チップの総数が、1272個から139
9個に増加する。また、素子領域のサイズが、9905
×905μmである時、切断領域の幅が170μmから
80μmに減少すれば、個別チップのサイズが、100
45μm×1045μmから9955μm×955μm
に減少し、個別チップの総数が、1415個から156
9個に増加する。
【0045】このように、1つのウェーハ上に製造され
る個別半導体素子の数が増加すれば、生産性が向上する
とともに、歩留まりも向上する。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、切断
領域と素子領域全体にわたって形成されていた従来の絶
縁層を、不連続的に形成することにより、切断ブレード
の衝撃による絶縁層の剥離が素子領域に影響を及ぼさな
いため、素子領域上のパターン層を保護することがで
き、半導体集積回路素子の信頼性を向上させることがで
きる。
【0047】また、シリコンとの接着力が優れるポリイ
ミド膜が、切断領域の不連続絶縁層領域においてシリコ
ンウェーハと接触する構造を有するため、切断ブレード
の衝撃から素子を保護することができる。
【0048】また、切断ブレードの切断位置を素子領域
に近接するようにすることができるので、個別素子のサ
イズを減少させることができ、従って1つのウェーハで
製造できる個別半導体チップの個数を増加させて生産性
と歩留まりを向上させることができ、半導体集積回路素
子の実装密度を高めることができる。
【0049】さらに、TAB技術を用いて内部リードボ
ンディング工程を進行するとき、リードの垂れにより内
部リードがチップの端部と電気的に連結される不良を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】切断ブレードの衝撃が集積回路素子に伝達され
ることを防止することのできる構造を有する本発明の一
実施形態によって、不連続絶縁層領域を形成する過程を
説明するための部分断面図である。
【図2】切断ブレードの衝撃が集積回路素子に伝達され
ることを防止することのできる構造を有する本発明の別
の実施形態によって、不連続絶縁層領域を形成する過程
を説明するための部分断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施形態による構造を有す
る半導体集積回路素子の部分断面図である。
【図4】TABリードと半導体チップとが内部リードボ
ンディングされた状態を示す斜視図である。
【図5】TABリードと半導体チップとが内部リードボ
ンディングされた状態を示す断面図である。
【図6】TABリードの垂れによる不良と切断領域の幅
との関係を説明するための部分断面図である。
【図7】一般的なウェーハ切断工程を説明するための概
略図である。
【図8】従来のウェーハ切断工程で発生する問題点を説
明するための半導体ウェーハの部分断面図である。
【図9】従来のウェーハ切断工程における絶縁層の剥離
を防止するためのダミーパターンを有する半導体チップ
の部分平面図である。
【符号の説明】
2 ウェーハリング 4、22 半導体ウェーハ 6 個別集積回路素子 8、14 切断線 10 切断ブレード 12 絶縁層 15 周辺領域 16 ダミーパターン 18 チップ認識マーク 20 チップ認識領域 23 切断領域 24 フィールド酸化膜 25 素子領域 26 金属層 28 絶縁層 30 TEG(Test Element Group) 32 絶縁層 34、34a、34b 不連続絶縁層領域 40 ポリイミド膜 60 第1層間絶縁膜 62 第1金属層 64 第2層間絶縁膜 66 第2金属層 68 不活性層 72 TABフィルム 74 TABリード 76 ウィンド 78 開口部 80 半導体チップ 82 金属バンプ 84 移送口 86 素子領域 88 切断領域

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハの活性面に複数の半導体
    チップの設けられた素子領域と、前記半導体ウェーハの
    半導体チップを個別チップに分離するための切断領域
    と、前記半導体ウェーハの活性面全体に形成される絶縁
    層とを含む半導体ウェーハを準備する段階と、 前記絶縁層が不連続になるように、前記切断領域上の絶
    縁層を選択的に除去して不連続絶縁層領域を形成する段
    階と、 前記切断領域に沿って前記半動体ウェーハを切断する段
    階とを含むことを特徴とする不連続絶縁層領域を有する
    半導体集積回路素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記素子領域に半導体チップのパターン
    層を形成するとき、前記絶縁層を前記半導体ウェーハの
    活性面全体に形成することを特徴とする請求項1に記載
    の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層を選択的に除去して不連続絶
    縁層領域を形成する段階の後に、前記不連続絶縁層領域
    の一部を除外した活性面全体にポリイミド膜を形成する
    ことにより、このポリイミド膜が前記不連続絶縁層領域
    において前記半導体ウェーハの活性面と直接接触するよ
    うにする段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に
    記載の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記切断領域に沿って前記半導体ウェー
    ハを切断する段階は、前記ポリイミド膜が形成されない
    切断領域の前記不連続絶縁層領域に沿って前記半導体ウ
    ェーハを切断する段階であることを特徴とする請求項3
    に記載の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ポリイミド膜は、スピンコーティン
    グ法により形成されることを特徴とする請求項3に記載
    の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体チップは、外部との電気的連
    結のための複数の電極パッドを有し、この電極パッド上
    には、金属バンプが形成され、この金属バンプは、TA
    Bフィルムの内部リードとボンディングされることを特
    徴とする請求項1に記載の不連続絶縁層領域を有する半
    導体集積回路素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記切断領域上の絶縁層を選択的に除去
    して不連続絶縁層領域を形成する段階は、エッチング法
    により行われることを特徴とする請求項1に記載の不連
    続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記半導体ウェーハを準備する段階は、
    前記半導体チップに外部素子との電気的連結のための複
    数の電極パッドを形成する段階を含み、 前記絶縁層を選択的に除去して不連続絶縁層領域を形成
    する段階は、電極パッドを露出させながら、不活性層を
    塗布するためのマスクを用いて、前記不連続絶縁層領域
    のパターンを形成する段階を含むことを特徴とする請求
    項7に記載の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路
    素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記絶縁層を、シリコン酸化膜にするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の不連続絶縁層領域を有
    する半導体集積回路素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記絶縁層を、層間絶縁膜にすること
    を特徴とする請求項1に記載の不連続絶縁層領域を有す
    る半導体集積回路素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ポリイミド膜の厚さを、約10μ
    mにすることを特徴とする請求項3に記載の不連続絶縁
    層領域を有する半導体集積回路素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 複数の半導体チップが設けられる素子
    領域と、 前記複数の半導体チップを個別半導体チップに分離する
    ための切断領域と、 絶縁層とを含み、 前記素子領域上の絶縁層及び切断領域上の絶縁層がお互
    いに不連続となるように、前記切断領域上に不連続絶縁
    層領域を形成することを特徴とする不連続絶縁層領域を
    有する半導体集積回路素子。
  13. 【請求項13】 前記絶縁層は、シリコン酸化膜である
    ことを特徴とする請求項12に記載の不連続絶縁層領域
    を有する半導体集積回路素子。
  14. 【請求項14】 前記絶縁層は、層間絶縁膜であること
    を特徴とする請求項12に記載の不連続絶縁層領域を有
    する半導体集積回路素子。
  15. 【請求項15】 前記不連続絶縁層領域の一部と前記素
    子領域上とに形成されたポリイミド膜をさらに含むこと
    を特徴とする請求項12に記載の不連続絶縁層領域を有
    する半導体集積回路素子。
  16. 【請求項16】 前記ポリイミド膜の厚さは、約10μ
    mであることを特徴とする請求項12に記載の不連続絶
    縁層領域を有する半導体集積回路素子。
  17. 【請求項17】 前記半導体チップは、複数の電極パッ
    ドを有し、この電極パッド上には、金属バンプが形成さ
    れ、この金属バンプは、TABフィルムの内部リードと
    ボンディングされることを特徴とする請求項12に記載
    の不連続絶縁層領域を有する半導体集積回路素子。
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