JPH10114372A - ガス吸収剤を封入した包装体 - Google Patents
ガス吸収剤を封入した包装体Info
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- JPH10114372A JPH10114372A JP8281250A JP28125096A JPH10114372A JP H10114372 A JPH10114372 A JP H10114372A JP 8281250 A JP8281250 A JP 8281250A JP 28125096 A JP28125096 A JP 28125096A JP H10114372 A JPH10114372 A JP H10114372A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内容物の変質を促進する活性ガスの吸収を目
的とする包装体において、内容物と接触しないで活性ガ
スの吸収する薬剤を収納する包装体の提供を課題とす
る。 【解決手段】包装体を構成する包装材の一部が、内容物
5の変質を促進する気体が透過し易いインナーフィルム
3と、上記ガスを遮断するとともにインナーフィルムと
ヒートシールできるアウターフィルム2とからなる多層
フィルム1の中間にガス吸収剤6を封入した包装体を構
成する。
的とする包装体において、内容物と接触しないで活性ガ
スの吸収する薬剤を収納する包装体の提供を課題とす
る。 【解決手段】包装体を構成する包装材の一部が、内容物
5の変質を促進する気体が透過し易いインナーフィルム
3と、上記ガスを遮断するとともにインナーフィルムと
ヒートシールできるアウターフィルム2とからなる多層
フィルム1の中間にガス吸収剤6を封入した包装体を構
成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形容器に内容物
を充填後密封する蓋材に関し、包装体の蓋材が、内容物
に変化を与える気体又は蒸気(以下、活性ガスと記述す
る。)の吸収性をもつ吸収剤を収納して、内容物の変質
防止効果を持続する包装体に属する。
を充填後密封する蓋材に関し、包装体の蓋材が、内容物
に変化を与える気体又は蒸気(以下、活性ガスと記述す
る。)の吸収性をもつ吸収剤を収納して、内容物の変質
防止効果を持続する包装体に属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、特殊な気体又は
蒸気(本明細書における気体とは、常温で気化状態にあ
る物質、例えば酸素ガスや炭酸ガスなどを指し、また、
蒸気とは、常温で液体又は固体の物質で、常温では僅か
の蒸気圧をもつ例えば水、ジクロルベンゼンなど液体又
は固体を意味する。そして、両者を単に『ガス』と総称
する。)を極度に嫌う包装体においては、該ガスの吸収
剤と、内容物とを同一包装体で包装されていた。しかし
ながら、ガス吸収剤が内容物と接触したり、気体に対応
する嫌気性菌、例えば、低酸素濃度下で繁殖する嫌気性
菌であるボツリーヌス菌などが、例えば酸素吸収剤の袋
に付着している場合には、該酸素吸収剤を使用した包装
体の内容物に、上記酸素吸収剤の袋体が接触したときボ
ツリーヌス菌がその中でより繁殖するという危険があっ
た。
蒸気(本明細書における気体とは、常温で気化状態にあ
る物質、例えば酸素ガスや炭酸ガスなどを指し、また、
蒸気とは、常温で液体又は固体の物質で、常温では僅か
の蒸気圧をもつ例えば水、ジクロルベンゼンなど液体又
は固体を意味する。そして、両者を単に『ガス』と総称
する。)を極度に嫌う包装体においては、該ガスの吸収
剤と、内容物とを同一包装体で包装されていた。しかし
ながら、ガス吸収剤が内容物と接触したり、気体に対応
する嫌気性菌、例えば、低酸素濃度下で繁殖する嫌気性
菌であるボツリーヌス菌などが、例えば酸素吸収剤の袋
に付着している場合には、該酸素吸収剤を使用した包装
体の内容物に、上記酸素吸収剤の袋体が接触したときボ
ツリーヌス菌がその中でより繁殖するという危険があっ
た。
【0003】本発明は、ガス吸収剤を収納する包装体に
おいて、内容物とガス吸収剤、又はガス吸収剤を含む包
装体が内容物と直接に接触しない包装体、特に成形容器
の蓋材の提供を課題とするものである。
おいて、内容物とガス吸収剤、又はガス吸収剤を含む包
装体が内容物と直接に接触しない包装体、特に成形容器
の蓋材の提供を課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに本発明は、内容物の変質を促進するガスを吸収する
薬剤と内容物とを同一包装する包装体において、該包装
体を構成する包装材の一部が内容物の変質を促進する気
体が透過し易いインナーフィルムと、上記ガスを遮断す
るとともにインナーフィルムとヒートシールできるアウ
ターフィルムとの多層構成の中間にガス吸収剤を封入し
た包装体である。そして、前記インナーフィルムには、
通気用の微細孔を施されたガス吸収剤を封入した包装体
である。また、前記包装体において、インナーフィルム
とアウターフィルムが、ヒートシールで強固に接着でき
るとともに、インナーフィルムのアウターフィルム以外
の被ヒートシール面とは、易剥離性のヒートシール強度
をもつガス吸収剤を封入した包装体である。
めに本発明は、内容物の変質を促進するガスを吸収する
薬剤と内容物とを同一包装する包装体において、該包装
体を構成する包装材の一部が内容物の変質を促進する気
体が透過し易いインナーフィルムと、上記ガスを遮断す
るとともにインナーフィルムとヒートシールできるアウ
ターフィルムとの多層構成の中間にガス吸収剤を封入し
た包装体である。そして、前記インナーフィルムには、
通気用の微細孔を施されたガス吸収剤を封入した包装体
である。また、前記包装体において、インナーフィルム
とアウターフィルムが、ヒートシールで強固に接着でき
るとともに、インナーフィルムのアウターフィルム以外
の被ヒートシール面とは、易剥離性のヒートシール強度
をもつガス吸収剤を封入した包装体である。
【0005】成形容器の開口部を蓋材でヒートシールし
て密封するときは、該蓋材が少なくとも活性ガスを透過
し易いインナーフィルムと、上記ガスの遮断性をもつア
ウターフィルム(バリアフィルム)とからなる多重の蓋
材であって、上記インナーフィルムと、外蓋との中間に
ガス吸収剤を収納するガス吸収剤を封入したものであ
る。
て密封するときは、該蓋材が少なくとも活性ガスを透過
し易いインナーフィルムと、上記ガスの遮断性をもつア
ウターフィルム(バリアフィルム)とからなる多重の蓋
材であって、上記インナーフィルムと、外蓋との中間に
ガス吸収剤を収納するガス吸収剤を封入したものであ
る。
【0006】
【従来の技術】変質を起こし易い内容物を包装する成形
容器の材質は、収納される内容物の品質変化の原因とな
る外部からの化学物質の浸透、拡散を、阻止する材料か
らなる単層又は多層のバリアシートの包装体又は成形容
器をバリアシートの蓋材で密封されて行われていた。
容器の材質は、収納される内容物の品質変化の原因とな
る外部からの化学物質の浸透、拡散を、阻止する材料か
らなる単層又は多層のバリアシートの包装体又は成形容
器をバリアシートの蓋材で密封されて行われていた。
【0007】内容物の変質は、例えば、 水蒸気の透過による乾燥物の吸湿・潮解や、逆に含水
内容物の乾燥。 酸素ガスによる乾性油や金属などの酸化、発黴の促
進。 内容物から発生する炭酸ガスなどによる包装体内部の
圧力増による破袋に伴う吸湿、酸化。 外部からの生物、輸送などの物理的原因により破損・
発生した極く微細な穴から浸透する酸素、水分による変
質。 などにみられるように、一次的には酸素ガス、水蒸気
(水分)に原因するものが多く、それを誘発するものと
して外部原因による包装体の破損に伴う変質がある。
内容物の乾燥。 酸素ガスによる乾性油や金属などの酸化、発黴の促
進。 内容物から発生する炭酸ガスなどによる包装体内部の
圧力増による破袋に伴う吸湿、酸化。 外部からの生物、輸送などの物理的原因により破損・
発生した極く微細な穴から浸透する酸素、水分による変
質。 などにみられるように、一次的には酸素ガス、水蒸気
(水分)に原因するものが多く、それを誘発するものと
して外部原因による包装体の破損に伴う変質がある。
【0008】酸素ガスを嫌うものは、それを充填すると
きに真空包装で脱気状態で包装したり、不活性ガスで活
性ガスをパージをしながら、ガス充填包装をしたりする
ことが行われていた。しかしながら、真空包装は、包装
容器が内容物と密着されるために、内容物の形状を保持
することに難点があり、また、ガス充填包装は、完全に
不活性ガスによる置換ができないため微量成分の酸化反
応を防止できないという難点があった。
きに真空包装で脱気状態で包装したり、不活性ガスで活
性ガスをパージをしながら、ガス充填包装をしたりする
ことが行われていた。しかしながら、真空包装は、包装
容器が内容物と密着されるために、内容物の形状を保持
することに難点があり、また、ガス充填包装は、完全に
不活性ガスによる置換ができないため微量成分の酸化反
応を防止できないという難点があった。
【0009】充填包装するときに内容物に吸着してい
る、酸素や水分を除去することは、極めて難しく、また
生物、物理的原因による破損による極く微細な穴や、シ
ールもれの発生を完全に除去することは極めて困難であ
る。このような、場合には、包装体中に残存する微量の
酸素や水分と化学反応する物質で吸収したり、又は物理
的に吸着する脱酸素剤、包装体内部で発生する炭酸ガス
吸収剤や、乾燥剤などを包装体内に同時に包装すること
が行われていた。
る、酸素や水分を除去することは、極めて難しく、また
生物、物理的原因による破損による極く微細な穴や、シ
ールもれの発生を完全に除去することは極めて困難であ
る。このような、場合には、包装体中に残存する微量の
酸素や水分と化学反応する物質で吸収したり、又は物理
的に吸着する脱酸素剤、包装体内部で発生する炭酸ガス
吸収剤や、乾燥剤などを包装体内に同時に包装すること
が行われていた。
【0010】脱酸素剤、炭酸ガス吸収剤や、乾燥剤、除
湿剤(以下、本明細書においては各種ガス吸収剤を総括
するときは単に吸収剤と記載する。)などを包装体に封
入するために、従来は、内容物の上、あるいは下に置い
て同時に包装したり、蓋材の裏側に貼付したりされてい
た。このようなとき、例えば脱酸素剤の容器に付着して
いた嫌気性菌や、耐熱性酵母が、内容物を栄養源として
繁殖するという問題点があった。また、吸収剤が内容物
と接触するために、例えば、炭酸ガス、又は水蒸気を吸
収する水酸化カルシウムや酸化カルシウムが食品と接触
する可能性があるときは使用できないという制約があっ
た。また、コンピュータ用ハードディスクの除湿剤であ
る五酸化バナジウムやシリカゲルは、ハードディスクに
それらの粉末が付着すると、単なる汚染ばかりでなく、
その部分が過湿状態となりハードディスクが起動不能と
なるため使用できないという制約があった。
湿剤(以下、本明細書においては各種ガス吸収剤を総括
するときは単に吸収剤と記載する。)などを包装体に封
入するために、従来は、内容物の上、あるいは下に置い
て同時に包装したり、蓋材の裏側に貼付したりされてい
た。このようなとき、例えば脱酸素剤の容器に付着して
いた嫌気性菌や、耐熱性酵母が、内容物を栄養源として
繁殖するという問題点があった。また、吸収剤が内容物
と接触するために、例えば、炭酸ガス、又は水蒸気を吸
収する水酸化カルシウムや酸化カルシウムが食品と接触
する可能性があるときは使用できないという制約があっ
た。また、コンピュータ用ハードディスクの除湿剤であ
る五酸化バナジウムやシリカゲルは、ハードディスクに
それらの粉末が付着すると、単なる汚染ばかりでなく、
その部分が過湿状態となりハードディスクが起動不能と
なるため使用できないという制約があった。
【0011】本発明は、以上のような、問題点や制約に
鑑み、内容物と吸収剤が直接に接触しない状態で包装体
に封入して、その作用効果を発揮できることを課題とす
るものである。
鑑み、内容物と吸収剤が直接に接触しない状態で包装体
に封入して、その作用効果を発揮できることを課題とす
るものである。
【0012】
【発明の実施形態】上記の課題を達成するために本発明
は、図1に示すように、例えば成形容器4の開口部をヒ
ートシールで密封する多層フィルム(蓋材1)におい
て、該多層フィルムが少なくとも内容物5の変質を促進
するガスが透過し易いインナーフィルム3と、上記ガス
を遮断するアウターフィルム2(外蓋2)とから構成さ
れた多重のガス吸収剤6を封入できる多層フィルム1で
ある。
は、図1に示すように、例えば成形容器4の開口部をヒ
ートシールで密封する多層フィルム(蓋材1)におい
て、該多層フィルムが少なくとも内容物5の変質を促進
するガスが透過し易いインナーフィルム3と、上記ガス
を遮断するアウターフィルム2(外蓋2)とから構成さ
れた多重のガス吸収剤6を封入できる多層フィルム1で
ある。
【0013】アウターフィルム1は、活性ガスのバリア
フィルムを、少なくとも単層で構成し、更にインナーフ
ィルムとヒートシールなどで接着できるヒートシールフ
ィルムとを積層して構成できる。
フィルムを、少なくとも単層で構成し、更にインナーフ
ィルムとヒートシールなどで接着できるヒートシールフ
ィルムとを積層して構成できる。
【0014】アウターフィルムを構成する材料は、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコ
ール、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリア
ミド、アクリル酸エステル又はメタクリ酸エステルを主
成分とするアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レートなどのポリエステル、ポリアセタール、アセチル
・ジ又はトリ・セルロースの繊維素誘導体や、ポリカー
ボネートなどよりなる延伸あるいは未延伸のフィルム、
又はこれらの延伸フィルムにアルミニウムや酸化ケイ素
の蒸着や、ポリビニリデンクロライド又はポリビニルア
ルコールなどのバリア材を塗工したものである。また、
紙、アルミニウム箔と上記熱可塑性樹脂フィルムとの積
層体を用いることもできる。そして、これらのフィルム
を基材フィルムとして、インナーフィルムとがヒートシ
ール接着できるようにヒートシール層を設けたものであ
る。
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコ
ール、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリア
ミド、アクリル酸エステル又はメタクリ酸エステルを主
成分とするアクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レートなどのポリエステル、ポリアセタール、アセチル
・ジ又はトリ・セルロースの繊維素誘導体や、ポリカー
ボネートなどよりなる延伸あるいは未延伸のフィルム、
又はこれらの延伸フィルムにアルミニウムや酸化ケイ素
の蒸着や、ポリビニリデンクロライド又はポリビニルア
ルコールなどのバリア材を塗工したものである。また、
紙、アルミニウム箔と上記熱可塑性樹脂フィルムとの積
層体を用いることもできる。そして、これらのフィルム
を基材フィルムとして、インナーフィルムとがヒートシ
ール接着できるようにヒートシール層を設けたものであ
る。
【0015】上記樹脂のなかでも、特に印刷適性、後加
工適性に優れたポリエステル、ポリプロピレンやナイロ
ン6の二軸延伸フィルムの厚さが6〜50μmのものが
アウターフィルムの基材フィルムとして好ましいもので
ある。当然のことながら、アウターフィルムとインナー
フィルムとはその接触面でヒートシールなどで接着でき
なければならないが、接着部は包装体のシール部40の
みの周辺部でよい。そして、未延伸のフィルムや溶融押
出しコートによるポリオレフィン系樹脂層がヒートシー
ル層としては有効なものである。
工適性に優れたポリエステル、ポリプロピレンやナイロ
ン6の二軸延伸フィルムの厚さが6〜50μmのものが
アウターフィルムの基材フィルムとして好ましいもので
ある。当然のことながら、アウターフィルムとインナー
フィルムとはその接触面でヒートシールなどで接着でき
なければならないが、接着部は包装体のシール部40の
みの周辺部でよい。そして、未延伸のフィルムや溶融押
出しコートによるポリオレフィン系樹脂層がヒートシー
ル層としては有効なものである。
【0016】インナーフィルム3は熱可塑性樹脂のフィ
ルムで、内容物の活性ガスが透過し易い材料で構成す
る。そして、該フィルムの引張降伏点伸びが200〜8
00%である熱可塑性樹のフィルムが好ましい。伸びが
200%以下の場合は、アウターフィルム2と、インナ
ーフィルム3との中間に吸収剤を封入することができ
ず、場合によっては封入部を成形して設けることもでき
る。また、伸びが800%を超えると場合も特に支障が
あるわけではないが、包装体を開封するとき、インナー
フィルムが延びて切れが悪く、開封し難いなどのトラブ
ルを起こすことがある。
ルムで、内容物の活性ガスが透過し易い材料で構成す
る。そして、該フィルムの引張降伏点伸びが200〜8
00%である熱可塑性樹のフィルムが好ましい。伸びが
200%以下の場合は、アウターフィルム2と、インナ
ーフィルム3との中間に吸収剤を封入することができ
ず、場合によっては封入部を成形して設けることもでき
る。また、伸びが800%を超えると場合も特に支障が
あるわけではないが、包装体を開封するとき、インナー
フィルムが延びて切れが悪く、開封し難いなどのトラブ
ルを起こすことがある。
【0017】前記インナーフィルム3が、活性ガスを所
望する時間内に透過できない場合は、図2に示すよう
に、該フィルムの一部に通気用微細孔33を設けて、活
性ガスの透過を促進することができる。微細孔33は、
大きいと内容物と吸収剤とが接触することになるため、
完全に貫通していない未貫通状態の引っかき傷程度の通
気用微細孔であるか、あるいは、内容物と接触すること
がない部分に設けることが好ましい。
望する時間内に透過できない場合は、図2に示すよう
に、該フィルムの一部に通気用微細孔33を設けて、活
性ガスの透過を促進することができる。微細孔33は、
大きいと内容物と吸収剤とが接触することになるため、
完全に貫通していない未貫通状態の引っかき傷程度の通
気用微細孔であるか、あるいは、内容物と接触すること
がない部分に設けることが好ましい。
【0018】本発明の包装体を用いて成形容器蓋材を構
成したとき、前記インナーフィルムは、アウターフィル
ムとはヒートシールで強固に接着できることが好まし
く、一方、容器とは、易剥離性をもつ弱ヒートシール強
度をもつことが好ましい。このために、多層フィルムと
して形成することもできる。インナーフィルムとアウタ
ーフィルムとが強固にヒートシールできるように、該フ
ィルム同志が接触するいずれかのフィルムに、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、ポリオール・イソシアネート
などの感熱接着剤を接着を促進する層として塗工・構成
することもできる。逆に、容器と接触してヒートシール
する側には、所望する接着強度に調整できる感熱接着剤
をインナーフィルムに塗工して、弱接着強度に調整する
こともできる。
成したとき、前記インナーフィルムは、アウターフィル
ムとはヒートシールで強固に接着できることが好まし
く、一方、容器とは、易剥離性をもつ弱ヒートシール強
度をもつことが好ましい。このために、多層フィルムと
して形成することもできる。インナーフィルムとアウタ
ーフィルムとが強固にヒートシールできるように、該フ
ィルム同志が接触するいずれかのフィルムに、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、ポリオール・イソシアネート
などの感熱接着剤を接着を促進する層として塗工・構成
することもできる。逆に、容器と接触してヒートシール
する側には、所望する接着強度に調整できる感熱接着剤
をインナーフィルムに塗工して、弱接着強度に調整する
こともできる。
【0019】インナーフィルムを構成する熱可塑性樹脂
は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エ
ステル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリブテン1、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、あるいはナイロン6、ナイロン10、
ナイロン11、ナイロン12などのポリアミド、アクリ
ル酸エステル又はメタクリ酸エステルを主成分とするア
クリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポ
リエステル、ポリアセタール、アセチル・ジ又はトリ・
セルロースの繊維素誘導体や、ポリカーボネートなどよ
りなる延伸あるいは未延伸のフィルムである。
は、ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エ
チレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エ
ステル共重合体、アイオノマー、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系樹脂、ポリブテン1、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、あるいはナイロン6、ナイロン10、
ナイロン11、ナイロン12などのポリアミド、アクリ
ル酸エステル又はメタクリ酸エステルを主成分とするア
クリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポ
リエステル、ポリアセタール、アセチル・ジ又はトリ・
セルロースの繊維素誘導体や、ポリカーボネートなどよ
りなる延伸あるいは未延伸のフィルムである。
【0020】これらインナーフィルムを、針、熱針、レ
ーザー光線などで穿孔してガス透過度を大きくできる。
ーザー光線などで穿孔してガス透過度を大きくできる。
【0021】ガス吸収剤は、インナーフィルムとアウタ
ーフィルムとを相対して重ねるときいずれか一方のフィ
ルム、望ましくは剛性があるアウターフィルムに貼着又
は載置し、他のフィルムとを容器のヒートシール部、あ
るいは容器の周辺に相当する部分を仮接着することによ
り挿入できる。
ーフィルムとを相対して重ねるときいずれか一方のフィ
ルム、望ましくは剛性があるアウターフィルムに貼着又
は載置し、他のフィルムとを容器のヒートシール部、あ
るいは容器の周辺に相当する部分を仮接着することによ
り挿入できる。
【0022】以下、実施例について本発明を更に詳述す
る。
る。
(実施例1)図1及び図2に示すように、厚みが12μ
m二軸延伸ポリエステルフィルムと、厚みが15μmの
塩化ビニリデンコート二軸延伸ナイロンフィルムとを通
常のポリエステル・イソシアネート系の硬化型の接着剤
層を介してドライラミネーションし基材フィルム21を
構成した。更に二軸延伸ナイロンフィルム面と、ヒート
シール層22として厚みが30μmの線状ポリエチレン
フィルムとを、上記硬化型接着剤層25を設けてドライ
ラミネーションしてアウターフィルム2を構成した。一
方、低密度ポリエチレン(接着層31)とエチレン・酢
酸ビニル共重合体(成形容器との易剥離層32)との共
押出し積層フィルムをインナーフィルム3として形成し
た。ポリプロピレンを射出成形して図1に示す内容量5
00ccの容器4を作成し、該容器に内容物5として、
炊飯直後のほぐした白飯を約400g充填した。そし
て、上記、アウターフィルム2のヒートシール層22に
『エージレス100(脱酸素剤 三菱化学(株)製 商
品名))を気体吸収剤6として貼着し、インナーフィル
ム3の低密度ポリエチレン31とを相対して重ね、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体32の面と成形容器4のフラ
ンジ(シール部40)とをヒートシールして密封して、
実施例1の試料を作成した。
m二軸延伸ポリエステルフィルムと、厚みが15μmの
塩化ビニリデンコート二軸延伸ナイロンフィルムとを通
常のポリエステル・イソシアネート系の硬化型の接着剤
層を介してドライラミネーションし基材フィルム21を
構成した。更に二軸延伸ナイロンフィルム面と、ヒート
シール層22として厚みが30μmの線状ポリエチレン
フィルムとを、上記硬化型接着剤層25を設けてドライ
ラミネーションしてアウターフィルム2を構成した。一
方、低密度ポリエチレン(接着層31)とエチレン・酢
酸ビニル共重合体(成形容器との易剥離層32)との共
押出し積層フィルムをインナーフィルム3として形成し
た。ポリプロピレンを射出成形して図1に示す内容量5
00ccの容器4を作成し、該容器に内容物5として、
炊飯直後のほぐした白飯を約400g充填した。そし
て、上記、アウターフィルム2のヒートシール層22に
『エージレス100(脱酸素剤 三菱化学(株)製 商
品名))を気体吸収剤6として貼着し、インナーフィル
ム3の低密度ポリエチレン31とを相対して重ね、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体32の面と成形容器4のフラ
ンジ(シール部40)とをヒートシールして密封して、
実施例1の試料を作成した。
【0023】(実施例2)図2に示すように、実施例1
のアウターフィルム2と、直径0.5mmの針で『1ケ
所穿孔』して微細孔33を設けて、ガス透過度を大きく
したインナーフィルム3にとよりなる多層フィルムを用
いて、『ペニシリウム種のカビ胞子を植菌した白飯』を
内容物5に用いた以外は実施例1と同様にして実施例2
の試料を作成した。
のアウターフィルム2と、直径0.5mmの針で『1ケ
所穿孔』して微細孔33を設けて、ガス透過度を大きく
したインナーフィルム3にとよりなる多層フィルムを用
いて、『ペニシリウム種のカビ胞子を植菌した白飯』を
内容物5に用いた以外は実施例1と同様にして実施例2
の試料を作成した。
【0024】(比較例1)『エージレス100』を使用
しない以外は、実施例1と同様にして、白飯を充填・密
封して比較例1の試料を作成した。
しない以外は、実施例1と同様にして、白飯を充填・密
封して比較例1の試料を作成した。
【0025】(比較例2)白飯にペニシリウム種のカビ
胞子を植菌し、更に、『インナーフィルムには穿孔しな
かった』以外は、実施例1と同様にエージレスを用い
て、充填・密封して実施例1と同様にして、白飯を充填
して比較例2の試料を作成した。
胞子を植菌し、更に、『インナーフィルムには穿孔しな
かった』以外は、実施例1と同様にエージレスを用い
て、充填・密封して実施例1と同様にして、白飯を充填
して比較例2の試料を作成した。
【0026】実施例のインナーフィルムとアウターフィ
ルムとは、強固にヒートシールされ、一方インナーフィ
ルムと成形容器とは弱接着の易剥離性のものであった。
そして、容器からアウターフィルムを剥離するとき、イ
ンナーフィルムは、アウウターフィルムとの間で剥離し
たり、破れたりすることがなく成形容器から開封するこ
とができた。
ルムとは、強固にヒートシールされ、一方インナーフィ
ルムと成形容器とは弱接着の易剥離性のものであった。
そして、容器からアウターフィルムを剥離するとき、イ
ンナーフィルムは、アウウターフィルムとの間で剥離し
たり、破れたりすることがなく成形容器から開封するこ
とができた。
【0027】実施例1及び2並びに比較例1及び2の試
料について25℃で保存し、カビの発生状況を確認した
結果を表1に示す。 (以下余白)
料について25℃で保存し、カビの発生状況を確認した
結果を表1に示す。 (以下余白)
【0028】
【表1】
【0029】(実施例3)実施例1で作成したインナー
フィルム3(炭酸ガス透過度50000cc/m2 ・日
・1気圧)にフィルムに引っかき傷を設ける未貫通の穿
孔加工を行い、炭酸ガス透過度15000cc/m2 ・
日・1気圧)の実施例3のインナーフィルムを作成し
た。水を1gと、水酸化カルシウム5gとをグラシン紙
に包装して、炭酸ガス吸収剤6を作成した。そして、実
施例1で作成したポリプロピレン製容器4に内容物5と
して焙煎直後のコーヒー豆を300g充填して、実施例
3のインナーフィルム3の易剥離層32と成形容器とを
ヒートシールし、その上に上記の炭酸ガス吸収剤6を載
置した。次いで実施例1で作成したアウターフィルム2
を容器のフランジ(シール部40)でヒートシールして
ヒートシール部41を設けて密封して、実施例3のコー
ヒー豆の包装体を作成した。
フィルム3(炭酸ガス透過度50000cc/m2 ・日
・1気圧)にフィルムに引っかき傷を設ける未貫通の穿
孔加工を行い、炭酸ガス透過度15000cc/m2 ・
日・1気圧)の実施例3のインナーフィルムを作成し
た。水を1gと、水酸化カルシウム5gとをグラシン紙
に包装して、炭酸ガス吸収剤6を作成した。そして、実
施例1で作成したポリプロピレン製容器4に内容物5と
して焙煎直後のコーヒー豆を300g充填して、実施例
3のインナーフィルム3の易剥離層32と成形容器とを
ヒートシールし、その上に上記の炭酸ガス吸収剤6を載
置した。次いで実施例1で作成したアウターフィルム2
を容器のフランジ(シール部40)でヒートシールして
ヒートシール部41を設けて密封して、実施例3のコー
ヒー豆の包装体を作成した。
【0030】(比較例3)炭酸ガス吸収剤6を使用しな
かった以外は、実施例3と同様にして、ポリプロピレン
製容器に焙煎直後のコーヒー豆を充填した比較例3の試
料を作成した
かった以外は、実施例3と同様にして、ポリプロピレン
製容器に焙煎直後のコーヒー豆を充填した比較例3の試
料を作成した
【0031】実施例3及び比較例3の試料を37℃で1
週間保存した。その結果、実施例3のものは、多層フィ
ルム1に膨らみが若干認められる程度で焙煎時の香気を
保つことができた。これに対して、比較例3のものは、
焙煎したコーヒー豆から発生する炭酸ガスによる内圧の
上昇により、容器のシール部40とインナーフィルム3
とのヒートシール部41で一部剥離し、香気の放散が認
められた。
週間保存した。その結果、実施例3のものは、多層フィ
ルム1に膨らみが若干認められる程度で焙煎時の香気を
保つことができた。これに対して、比較例3のものは、
焙煎したコーヒー豆から発生する炭酸ガスによる内圧の
上昇により、容器のシール部40とインナーフィルム3
とのヒートシール部41で一部剥離し、香気の放散が認
められた。
【0032】
【発明の効果】成形容器の蓋材において活性ガスを透過
し易いインナーフィルムとバリアフィルムとの中間に吸
収剤を載置した蓋材は、吸収剤が内容物と接触すること
なく、残存する活性ガスや、発生するガスを吸収するた
め、吸収剤の作用効果を持続することができる。
し易いインナーフィルムとバリアフィルムとの中間に吸
収剤を載置した蓋材は、吸収剤が内容物と接触すること
なく、残存する活性ガスや、発生するガスを吸収するた
め、吸収剤の作用効果を持続することができる。
【図1】ガス吸収剤を封入した包装体の断面概略図であ
る。
る。
【図2】包装体のヒートシール部及び多層フィルム拡大
断面概略図である。
断面概略図である。
1 多層フィルム(蓋材) 2 アウターフィルム 21 基材フィルム 22 ヒートシール層 25 接着剤層 3 インナーフィルム 31 接着層 32 易剥離層 33 微細孔 4 容器 40 シール部 41 ヒートシール部 5 内容物 6 吸収剤
Claims (3)
- 【請求項1】 内容物の変質を促進するガスを吸収する
薬剤と内容物とを同一包装する包装体において、該包装
体を構成する包装材の一部が内容物の変質を促進する気
体が透過し易いインナーフィルムと、上記ガスを遮断す
るとともにインナーフィルムとヒートシールできるアウ
ターフィルムとの多層構成の中間にガス吸収剤を封入し
たことを特徴とする包装体。 - 【請求項2】 前記インナーフィルムが、通気用の微細
孔を施されたものであることを特徴とする請求項1記載
のガス吸収剤を封入した包装体。 - 【請求項3】 前記包装体において、インナーフィルム
とアウターフィルムが、ヒートシールで強固に接着でき
るとともに、インナーフィルムのアウターフィルム以外
の被ヒートシール面とは、易剥離性のヒートシール強度
をもつことを特徴とする請求項1乃至2記載のガス吸収
剤を封入した包装体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8281250A JPH10114372A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | ガス吸収剤を封入した包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8281250A JPH10114372A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | ガス吸収剤を封入した包装体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10114372A true JPH10114372A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17636460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8281250A Pending JPH10114372A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | ガス吸収剤を封入した包装体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10114372A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007217055A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材およびそれを用いた包装体 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55154265A (en) * | 1979-05-02 | 1980-12-01 | Fujishima Daishiro | Food package with its interior deoxidized |
| JPS62553U (ja) * | 1985-06-19 | 1987-01-06 | ||
| JPS6423967A (en) * | 1987-07-15 | 1989-01-26 | Dainippon Printing Co Ltd | Oxygen absorbing package |
| JPH02166074A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-26 | Nikka Kk | 脱酸素剤封入パッケージ及び脱酸素剤封入包装装置 |
| JPH053776A (ja) * | 1990-10-15 | 1993-01-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 加熱処理食品包装体 |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP8281250A patent/JPH10114372A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55154265A (en) * | 1979-05-02 | 1980-12-01 | Fujishima Daishiro | Food package with its interior deoxidized |
| JPS62553U (ja) * | 1985-06-19 | 1987-01-06 | ||
| JPS6423967A (en) * | 1987-07-15 | 1989-01-26 | Dainippon Printing Co Ltd | Oxygen absorbing package |
| JPH02166074A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-26 | Nikka Kk | 脱酸素剤封入パッケージ及び脱酸素剤封入包装装置 |
| JPH053776A (ja) * | 1990-10-15 | 1993-01-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 加熱処理食品包装体 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007217055A (ja) * | 2006-02-20 | 2007-08-30 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材およびそれを用いた包装体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060810 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060919 |