JPH10114659A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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Publication number
JPH10114659A
JPH10114659A JP26992896A JP26992896A JPH10114659A JP H10114659 A JPH10114659 A JP H10114659A JP 26992896 A JP26992896 A JP 26992896A JP 26992896 A JP26992896 A JP 26992896A JP H10114659 A JPH10114659 A JP H10114659A
Authority
JP
Japan
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group
skin
external preparation
glyconoylaminoacyl
carbon atoms
Prior art date
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Pending
Application number
JP26992896A
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English (en)
Inventor
Keisuke Kinomura
圭右 木野村
Masaki Matsumoto
正樹 松本
Yukihiro Nanba
幸弘 難波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自己乳化特性及び微少乳化能に優れ、優れた処
方安定性を有すると共に肌に対する親和性が高く皮膚を
乾燥から保護し乾燥に基づく荒れ肌を改善するなど、皮
膚の保湿性保持・向上に優れた皮膚外用剤の提供。 【解決手段】N−グリコノイルアミノアシル基で修飾さ
れてなる両親媒性脂質誘導体であって、好ましくは修飾
される脂質がステロール類、高級脂肪酸類、アルキルア
ミン類、高級アルコール類及び1,2−置換グリセロー
ル類からなる群から選択される一種である誘導体を含有
することを特徴とする皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、N−グリコノイル
アミノアシル基で修飾されてなる両親媒性脂質誘導体を
含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。
【0002】当該外用剤は、自己乳化特性及び微少乳化
能に優れ、優れた処方安定性を有しているとともに、肌
に対する親和性が高く、皮膚を乾燥から保護し乾燥に基
づく荒れ肌を改善するなど、皮膚の保湿性保持・向上に
優れるものである。
【0003】
【従来の技術】近年、スフィンゴリピッド、コレステロ
ールおよぴそのエステル、脂肪酸などから構成される角
質細胞間脂質が皮膚の生理作用や機能維持に重要な役割
を果たしていることが明らかになりつつあり、上記脂質
成分が角質層でラメラ構造を呈しており、この構造がバ
リア機能、水分の保持、あるいは水分蒸散の抑制に大き
く寄与していることが知られている。
【0004】一方、ピロリドンカルポン酸に代表される
アミノ酸類がいわゆる天然保湿因子として角質中に存在
し、皮膚の機能維持に関する指標の一つである角質水分
量と角質のアミノ酸量とが正の相関関係にあることが報
告されている(Denda M. etal, Arch. Dermatol. Res.,
284, 363-367 (1992))。
【0005】このため、天然物より抽出したスフィンゴ
リピッド類、化学的に合成した疑似セラミド類、あるい
はアミノ酸塩類を種々の組成物や方法により皮膚外用剤
に配合することが提案されている。
【0006】しかし、これらの処方からなる従来品は極
端に脂溶性かあるいは水溶性である。脂溶性の処方剤を
外用剤として塗布する場合は、べたつきや残留感が長期
間継続して触感などの官能上好ましくなく、また水への
乳化剤として供給する方法では乳化の安定性や本来なら
不要の界面活性剤を多用しなくてはならない。
【0007】この場合、乳化特性及び微小乳化能が優れ
ていれば、脂溶性成分を水相中に長期に亘って安定に乳
化させることができ、また皮膚への親和性が高く、べた
つき感が少ないという点で有利であるが、従来品にはこ
のような特性を有するものがなく、皮膚に塗布する際の
剤形上の制約を受けたり、触感が好ましくない等の問題
があり、いずれも満足のいくものではなかった。
【0008】なお、微小乳化能が優れるとは、乳化粒子
が簡便な操作によって小さくできることを意味する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有効成分と
してN−グリコノイルアミノアシル基で修飾されてなる
両親媒性の脂質誘導体を用いることにより、自己乳化特
性及び微少乳化能に優れており、このため剤形上の制約
を受けず、かつ触感の優れた皮膚外用剤を提供すること
を目的とする。また本発明は、皮膚を乾燥から保護する
のみならず、乾燥がちもしくは乾燥傾向にある皮膚、簡
素に基づく皮膚のかさつきや荒れ症に特に有用な皮膚外
用剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み鋭意検討した結果、脂質をN−グリコノイルア
ミノアシル基で修飾した特定の両親媒性脂質誘導体が、
従来、 乾燥からの保護あるいは荒れ肌の改善剤として
提唱されている物質と比較して優れた保湿性、荒れ肌改
善の特性を有するに加えて、自己乳化特性及び微少乳化
能に優れるため容易に乳化剤型を調製でき、皮膚への感
触にも優れることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0011】すなわち、本発明は、N−グリコノイルア
ミノアシル基で修飾されてなる両親媒性脂質誘導体を含
有することを特徴とする皮膚外用剤である。
【0012】また本発明は、N−グリコノイルアミノア
シル基で修飾されてなる両親媒性脂質誘導体を含有する
皮膚外用剤であって、該N−グリコノイルアミノアシル
基のグリコノイル基が天然由来のアルドース又は2以上
のアルドースからなるオリゴ糖を酸化することによって
得られるグリコノイル基であることを特徴とする皮膚外
用剤である。
【0013】さらに本発明は、N−グリコノイルアミノ
アシル基で修飾される脂質が、ステロール類、高級脂肪
酸類、アルキルアミン類、高級アルコール類及び1,2
−置換グリセロール類からなる群から選択される一種で
あることを特徴とする上記の皮膚外用剤である。
【0014】更にまた本発明は、一般式:
【0015】
【化3】
【0016】〔式中、Gはアルドース又は2以上のアル
ドースから構成されるオリゴ糖の還元末端糖が酸化され
てなるグリコノイル基を示し、YはOまたはNHを示
し、R1はステリル基、炭素数12〜24を有するアル
キル基、又は一般式:
【0017】
【化4】
【0018】(式中X1、X2は同一又は異なって、炭素
数12〜24を有するアルカノイル基又はアルケノイル
基のいずれかを示す。)で示されるグリセリル基を示
し、及びR2は水素、炭素数1〜4の低級アルキル基、
水酸基を有していても良いフェニルメチル基、−Z−C
O−Y−R3(式中、Zはメチレン基又はエチレン基を
意味し、R3はステリル基、炭素数12〜24を有する
アルキル基を意味し、Yは前記と同一である。)を示
す。nは0又は1乃至4の整数を表すが、nが1乃至4
の場合はR2は水素である。〕で示される両親媒性脂質
誘導体を含有することを特徴とする上記のいずれかに記
載の皮膚外用剤である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の皮膚外用剤は、皮膚に外
部から適用されて保湿性、荒れ肌の改善効果を奏するも
のである。
【0020】従って、本発明が意図する皮膚外用剤は、
かかる効果を目的の一つとして皮膚に外部から適用する
剤であれば用途、種類、適用範囲など特に制限されず、
化粧料、外用薬(医薬品、医薬部外品の別を問わな
い。)等を広く包含するものである。
【0021】本発明の皮膚外用剤は、N−グリコノイル
アミノアシル基で修飾されてなる両親媒性脂質誘導体を
含有することを特徴とするものである。
【0022】N−グリコノイルアミノアシル基のうち、
N−グリコノイル基は、天然由来のアルドース又は2以
上のアルドースから構成されるオリゴ糖の還元末端糖を
酸化することによって得られるものであれば特に制限さ
れない。
【0023】アルドースとしては、D−及びL−アラビ
ノース、D−キシロース、L−リキソース、D−リボー
ス等のアルドペントース、D−グルコース、D−及びL
−ガラクトース、D−マンノース、D−タロース挙げら
れるが、好ましくは、アルドヘキソースであり、より好
ましくはD−グルコース、D−及びL−ガラクトース、
D−マンノースである。また、オリゴ糖としては、上記
アルドースを構成糖とするものであれば特に制限されな
いが、好ましくはガラクトース及び/又はグルコースを
構成糖とする2〜3糖、より好ましくはマルトース、ラ
クトース、セロビオース、イソマルトース、マルトトリ
オースが挙げられる。
【0024】なお、使用される酸化方法は還元末端糖を
酸化するものであれば特に制限されないが、具体的には
高等動物の肝臓等から精製されたアルドースデヒドロゲ
ナーゼによって酸化する生化学的酸化、臭素水,次亜ヨ
ウ素酸等によって酸化する化学的酸化が例示される。
【0025】N−グリコノイルアミノアシル基のうち、
アミノアシル基は、天然物、非天然物の別を問わずアミ
ノ酸に由来するものであれば特に制限されない。具体的
には、例えば一般式:
【0026】
【化5】
【0027】で表される基が挙げられる。なお、式中、
2としては一般的に、水素、炭素数1〜4を有する低
級アルキル基、水酸基を有していても良いフェニルメチ
ル基、−Z−CO−Y−R3(式中、Zはメチレン基又
はエチレン基を、R3はステリル基、炭素数12〜24
を有するアルキル基を、YはO又はNHを意味する。)
が挙げられる。
【0028】ここで低級アルキル基としては直鎖状、分
枝状の別を問わず、炭素数1〜4を有する直鎖状又は分
枝状のアルキル基の全て挙げられるが、具体的にはメチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2−メ
チルプロピル基及び1−メチルプロピル基等が例示され
る。
【0029】フェニルメチル基は、水酸基を有していて
もいなくても良く、また水酸基の位置も特に問わない
が、好適にはフェニルメチル基、4−ヒドロキシフェニ
ルメチル基が例示される。
【0030】−Z−CO−Y−R3基中、R3としては、
具体的にはコレステリル基、βシトステリル基及びラノ
ステリル基等のステリル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基及びエイコシル基等のアルキル
基が好適に例示される。また、より詳細には−Y−R3
基の具体例として、コレステリルオキシ基、βシトステ
リルオキシ基、ラノステリルオキシ基、テトラデシルオ
キシ基、ヘキサデシルオキシ基、オクタデシルオキシ基
及びエイコシルオキシ基、テトラデシルイミノ基、ヘキ
サデシルイミノ基、オクタデシルイミノ基及びエイコシ
ルイミノ基が挙げられる。
【0031】またnは、0又は1乃至4の整数のいずれ
かを表す。ただし、nが0の場合はR2は上記のいずれ
の官能基であってもよいが、nが1乃至4の整数である
場合はR2は水素であることが好ましい。言い換える
と、R2が炭素数1〜4を有する低級アルキル基、水酸
基を有していても良いフェニルメチル基、又は−Z−C
O−Y−R3(Z、Y及びR3は前記の通り)の場合のn
は、0であることが好ましい。
【0032】本発明で用いられる脂質誘導体は、上記の
N−グリコノイルアミノアシル基で修飾されてなる脂質
である。
【0033】本発明で脂質とは、動植物より炭化水素や
ハロゲン化炭化水素等の非極性溶媒によって抽出される
油溶性物質あるいは化学的に合成したこれらと類似の構
造を有する化合物であって、分子中に炭素数11以上の
鎖状或いは環状炭化水素基を含有するアルコール、アミ
ン、カルボン酸のいずれかを意味する。具体的には、ス
テロール類、炭素数11以上の高級脂肪酸類、アルキル
アミン類、炭素数11以上の高級アルコール類、2,3
−置換グリセロール類が例示される。
【0034】ここでステロールとは、ステロイダル骨格
と水酸基を有する化合物を意味し、具体的にはコレステ
ロール、ラノステロール、スティグマステロール、カン
ペステロール、βシトステロール、ブラシカステロール
が例示されるが、中でも好ましくはコレステロールであ
る。
【0035】従って本発明でいうステリル基とは、かか
るステロールから水酸基を除いた残基を意味するもので
ある。
【0036】高級脂肪酸としては、天然の油脂から加水
分解によって遊離される脂肪族モノカルボン酸及びオキ
ソ法、ガーベット法等により工業的に合成される脂肪族
分岐モノカルボン酸、好ましくは炭素数12〜24を有
する脂肪酸、より好ましくはミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステ
アリン酸が挙げられる。
【0037】アルキルアミンとしては、通常炭素数が1
2〜24である直鎖状または分枝状のアルキル基を有す
るアミンが挙げられるが、好ましくは炭素数が14〜2
0である直鎖状のアルキル基を有するモノアミンであ
り、より具体的にはエイコシルアミン、オクタデシルア
ミン、ヘキサデシルアミン、テトラデシルアミン等が例
示される。
【0038】高級アルコールとしては、通常、炭素数1
2〜24の脂肪族飽和アルコールが挙げられるが、好ま
しくは炭素数14〜20を有する直鎖状のアルキル基及
びオキソ法、ガーベット法等により工業的に合成される
脂肪族分岐モノカルボン酸を還元することにより得られ
る分枝状のアルキル基を有するものであり、具体的には
エイコサノール、オクタデカノール、ヘキサデカノー
ル、テトラデカノール、イソステアリルアルコール等が
例示される。
【0039】2,3−置換グリセロールは、グリセロー
ルと脂肪酸からなるジグリセライドであり、脂肪酸とし
て上記の高級脂肪酸、好ましくはミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソ
ステアリン酸が挙げられる。当該化合物は具体的には、
次式:
【0040】
【化6】
【0041】で示され、式中、X1、X2は同一又は異な
って、炭素数12〜24を有するアルカノイル基又はア
ルケノイル基のいずれかである。より好ましくは2,3
−ジ−オクタデカノイル−グリセロール、2,3−ジ−
ヘキサテカノイル−グリセロール及び2,3−ジ−テト
ラデカノイル−グリセロールが例示される。
【0042】本発明の皮膚外用剤の必須成分であるN−
グリコノイルアミノアシル基で修飾されてなる脂質誘導
体は、より具体的には下記の一般式で表すことができ
る。
【0043】
【化7】
【0044】式中、好適な官能基の具体例を示すと次の
通りである。
【0045】G : (1)グルコース,(2)ガラクト
ースもしくは(3)マンノース、又は(4)マルトース,(5)
ラクトース,(6)セロビオース,(7)イソマルトースもし
くは(8)マルトトリオース、の還元末端糖が酸化されて
なるグリコノイル基 −Y−R1: (a)コレステリルオキシ基、(b)エイコシル
イミノ基、(c)オクタデシルイミノ基、(d)へキサデシル
イミノ基、(e)テトラデシルイミノ基、(f)エイコシルオ
キシ基、(g)オクタデシルオキシ基、(h)へキサデシルオ
キシ基、(i)テトラデシルオキシ基、(j)2,3−ジ−オ
クタデカノイル−グリセリルオキシ基、(k)2,3−ジ
−ヘキサテカノイル−グリセリルオキシ基、(l)2,3
−ジ−テトラデカノイル−グリセリルオキシ基 R2 : (イ)水素、(ロ)メチル基、(ハ)プロピル基、
(ニ)イソプロピル基、(ホ)ブチル基、(ヘ)2−メチルプロ
ピル基、(ト)1−メチルプロピル基、(チ)ヒドロキシメチ
ル基、(リ)1−ヒドロキシエチル基、(ヌ)フェニルメチル
基、(ル)4−ヒドロキシフェニルメチル基、(ヲ)コレステ
リルオキシカルボニルメチル基、(ワ)ヘキサデシルオキ
シカルボニルメチル基、(カ)オクタデシルイミノカルボ
ニルメチル基、(ヨ)コレステリルオキシカルボニルエチ
ル基、(タ)ヘキサデシルオキシカルボニルエチル基、(レ)
オクタデシルイミノカルボニルエチル基 n : 0又は1乃至4の整数 ただし、nが1乃至4のときはR2は水素である。
【0046】本発明で用いられる脂質誘導体は、上記各
種官能基のいかなる組み合わせからなるものであっても
よいが、具体的には、次の表1乃至3中、○で示される
官能基の組み合わせからなるものであることが好まし
く、より好ましくは表1乃至3中、◎で示される組み合
わせからなる化合物である。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】上記脂質誘導体は、一分子内に同時に、脂
質成分に基づいて油になじみやすい親油基と糖成分に基
づいて水になじみやすい親水基との相反する性質部分を
有するものである。このため、当該誘導体は水と油等の
極性及び非極性溶媒に同時になじむ両親媒性を有してい
る。このことから該誘導体を有する本発明の皮膚外用剤
は、溶液、乳液、クリーム、軟膏等剤型の媒体となる精
製水、油脂、炭化水素などとの親和性が確保されるため
に配合上の制約を受けにくく、皮膚への浸透性も優れる
点で有用である。
【0051】本発明の皮膚外用剤で用いられるN−グリ
コノイルアミノアシル基で修飾されてなる両親媒性脂質
誘導体は、その製造方法によって特に限定されないが、
一例として、例えば下記方法に従って製造できる。
【0052】すなわち、t−ブトキシカルボニル基によ
り保護したアミノ酸とアルキルアミンあるいはアルコー
ル等の脂溶性成分とをジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)などの脱水縮合剤を用いて縮合し、得られた
N−保護アミノアシル誘導体をトリフルオロ酢酸等の酸
処理によリ遊離アミンへと導く。一方、アルドースをハ
ロゲン酸化することによりラクトンを生成させる。次い
で、得られたラクトンと前述のアミノ酸誘導体とを低級
アルコール中で環流してアミド結合させることにより、
N−グリコノイルアミノアシル基−修飾脂質が取得でき
る。
【0053】本発明の皮膚外用剤は、必須・有効成分と
して前述のN−グリコノイルアミノアシル基で修飾され
てなる両親媒性脂質誘導体を一種もしくは2種以上組み
合わせて含有するものであり、その含有割合は、外用剤
の種類及び外用剤の形態等によって種々異なるが、外用
剤100重量部当たり、通常0.01〜30重量%、好
ましくは0.05〜15重量%、より好ましくは0.1
〜10重量%である。
【0054】また該外用剤の使用量・使用方法などは、
適用する皮膚の状態等によって種々異なり適宜選択する
ことができるが、通常その固形分換算として0.01〜
500mg/cm2/日の範囲、好ましくは0.5〜3
00mg/cm2/日の範囲であり、症状に応じて1回
もしくは数日間に亘って使用することができる。また上
記範囲で、1日2〜数回に分けて用いても良い。
【0055】本発明の皮膚外用剤は、自己乳化性及び微
小乳化能に優れるため処方ならびに剤型上の制約をうけ
ない。このため、皮膚に外部から適用できる形態であれ
ばその形態及び剤形によって特に制限されず、例えば液
状、懸濁状、乳液状、クリーム状、フォーム状、軟膏状
の形態を広く採ることができる。好ましくは触感、外用
剤の浸透性の点から乳液状、クリーム状、軟膏状であ
る。
【0056】また本発明の皮膚外用剤は、皮膚への親和
性に優れているため皮膚に良く馴染んで皮膚をしっとり
させる効果を有するのみならず、べとつき感が少なく不
快感を与えない点でも優れた効果を有する。また、後述
する実験例4でも示すように、当該外用剤は、1回の塗
布で長期にわたり肌のしっとり感を維持し、長期保湿効
果に優れるものである。
【0057】このため、本発明の皮膚外用剤は手・足・
顔などの外気に直接曝される皮膚部分だけでなく、通常
衣類等で覆われ高湿環境にある胸部・腹部・背中・臀部
等、特にべとつき感等が不快となる部分であってまた頻
繁なる塗布が困難な皮膚部分など、全身にわたる広い範
囲に適用できる。
【0058】さらに本発明の皮膚外用剤は、必要に応じ
て、通常皮膚用外用薬もしくは化粧料として知られ、使
用されている脂質、保湿成分、油性基材、ビタミン類、
界面活性剤、美白剤、紫外線吸収剤、色素、香料又は防
腐剤等を、その効果を失わない範囲で含有していてもよ
い。
【0059】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】製造例 N−{グルコピラノシル(α1→4)グルコノイル}−
DL−アラニンコレステリルエステルの製造 DL−アラニン(89.1g)を1M NaOH(10
00ml)に溶解してジオキサン1000mlを加え
た。この溶液を5℃に冷却後、撹拌下にBoc無水物
(240g)を添加し、さらに室温にて撹拌を4時間継
続した。反応液よりジオキサンを減圧留去した後、得ら
れた水溶液に酢酸エチル1000m1を添加し10%ク
エン酸水溶液にて水相のpHを4に調整した。酢酸エチ
ル相を分離後、さらに1000mlの水で2回洗浄し酢
酸エチルを減圧留去した。得られた油状物にヘプタン5
00mlを添加し、生成した結晶を濾過、乾燥してBo
c−DL−アラニン(183g)を得た。
【0061】Boc−DL−アラニン(94.5g)お
よぴコレステロール(193.5g)をクロロホルム5
00mlに溶解し、5℃に冷却した。この中にN,N−
ジシクロヘキシルアミド 113.3gのクロロホルム
溶液を15分かけて滴下し、その後室温にて12時間撹
拌した。反応によって生成したDCUreaを濾去した
後、濾液を4%重曹水500mlで2回、水500ml
で2回洗浄しクロロホルムを減圧留去した。得られた残
渣にメタノール700mlを加え5℃にて−夜静置して
生成した結晶を濾過、乾燥してBoc−DL−アラニン
コレステリルエステル(249g)を得た。
【0062】Boc−DL−アラニンコレステリルエス
テル(223g)をクロロホルム500mlに溶解し0
℃に冷却し、これにトリフルオロ酢酸100mlを加え
室温に戻して3時間静置した。該反応液を4%重曹水2
000mlにそそぎ込みクロロホルム相を分液し、さら
に4%重曹水500mlで2回、水500mlで2回洗
浄した。クロロホルムを減圧留去後、得られた残渣にメ
タノール500mlを添加し得られた結晶を濾過、乾燥
してDL−アラニンコレステリルエステル(174.1
g)を得た。
【0063】DL−アラニンコレステリルエステル(1
60.3g)およぴグルコピラノシル(α1→4)グル
コノ−δ−ラクトン(119.4g)をメタノール70
0mlに加え、3時間環流した。反応液を減圧乾固して
目的物N−{グルコピラノシル(α1→4)グルコノイ
ル}−DL−アラニン コレステリルエステル(27
4.1g)を得た。
【0064】実施例1 N−グルコノイルグリシンコレステリルエステル 4.0(重量%) 1,3−ブチレングリコール 3.0精製水 残余 合 計 100.0 上記それぞれ組成を80℃に加熱して混合した後、ホモ
ジナイザーにて均一に乳化して外用剤を調製した。
【0065】比較例1 コレステロ−ル 1.0(重量%) オレイン酸コレステリル 0.5 セラミド 1.5 パルミチン酸 1.0 グリシン 1.0 ピロリドンカルボン酸 0.5 α,αトレハロース 0.05 1,3−ブチレングリコール 3.0精製水 残余 合 計 100.0 上記各組成を80℃に加熱して混合した後、ホモジナイ
ザーにて均一に乳化して比較実験用の外用剤を調製し
た。
【0066】実験例1 角質水分量 9名のパネラー(男5名、女4名、年齢分布20歳〜4
2歳)にインフォームドコンセントを実施した後、左右
上腕部に直径3cmの測定点を数カ所設定し、該健常皮
膚部位の角質水分量、及び水分蒸散量(TEWL)をそ
れぞれスキコン、テヴァメーターを用いて測定した。そ
の後、該皮膚部位をfアセトン−エーテル混合溶液で3
0分間浸漬するかあるいはドデシル硫酸ナトリウム(S
DS)水溶液を連続塗布することにより人為的に荒れ肌
を作成し、翌日より該荒れ肌部分に実施例1で調製した
本発明の外用剤を一定量塗布して角質水分量及びTEW
Lの測定を4週間行った。
【0067】本測定の比較対照実験として精製水、比較
例1で調製した疑似細胞間脂質およぴNMFアミノ酸混
合物からなる外用剤をそれぞれ人工荒れ肌部位に塗布し
た。
【0068】表4に、健常部位の角質水分量を100と
して換算した各荒れ肌の角質水分量の経時的変化を示
す。なお下記の値は9名のパネラ−の平均値である。
【0069】
【表4】
【0070】本発明(実施例1)の外用剤を塗布した人
工荒れ肌部位では、塗布後3日程度で角質水分量が健常
部位の角質水分量(100)に近いところまで回復し
た。一方、精製水の塗布及び比較外用剤(比較例1)の
塗布の場合、角質水分量の回復は非常に遅く、4週間目
にしてようやく健常部位の角質水分量(100)に近い
量まで回復することが認められた。
【0071】同様に水分蒸散量(TEWL)の測定結果
を表5に示す。本値も健常部位のTEWLを100とし
て換算した9名のパネラ−の平均値である。
【0072】
【表5】
【0073】人工荒れ肌部位では惹起時に水分蒸散量が
増加しているが、本発明の外用剤塗布により速やかに蒸
散スピードが回復することが分かった。
【0074】実施例2 1)セチルアルコール 7.0(重量%) 2)イソオクチルパルミテート 20.0 3)POEソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 4)グルコノイルグルタミン酸αγジステアリルアミド 4.5 5)防腐剤 適量6)精製水 残余 合 計 100.0 上記成分のうち6)を除く1)〜5)を混合して80℃
にて均一溶解後、水相部分(精製水)を徐々に加えてホ
モジナイザーにて乳化し、クリーム状の外用剤を調製し
た。
【0075】比較例2 実施例2の組成中、4)グルコノイルグルタミン酸αγ
ジステアリルアミドをセラミドに変えた以外は、実施例
2と同様の組成及び操作方法でクリーム状の外用剤を調
製した。
【0076】実施例3 1)セチルアルコール 7.0(重量%) 2)イソオクチルバルミテ−ト 20.0 3)POEソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 4)ラクトノイルアラニンコレステリルエステル 5.5 5)防腐剤 適量6)精製水 残余 合 計 100.0 上記成分のうち6)を除く1)〜5)を混合して80℃
にて均一溶解後、水相部分(精製水)を徐々に加えてホ
モジナイザーにて乳化し、クリーム状の外用剤を調製し
た。
【0077】比較例3 実施例3の組成中、4)グルコノイルグルタミン酸αγ
ジステアリルアミドをセラミドに変えた以外は、実施例
3と同様の組成及び操作方法でクリーム状の外用剤を調
製した。
【0078】実験例2 乳化安定性 実施例2及び3で調製した本発明のクリーム状外用剤
(本発明品2及び3)、及び比較例2及び3で調製した
比較外用剤(比較品2及び3)を50℃の恒温室に静置
し、乳化物の安定性を経時的に観察した。
【0079】比較品2では3日後に一部水相の分離が認
められ、10日後には油相、乳化相、水相の3相分離が
認められた。比較品3では7日後にクリーム中に結晶の
析出が認められ、18日後に2相分離した。
【0080】一方、本発明品2及び3は共に2ヶ月経過
後もクリーム中の水相ならびに油相分離は認められず、
乳化粒径の顕著な変化も認められなかった。
【0081】実施例4 ラクトノイル−L−アスパラギン酸 αβジイソステアリルエステル 1.5(重量%) ポリエーテル変性シリコーン 1.5 環状シリコーン 5.0 グリセリン 5.5 防腐剤 適量精製水 残余 合 計 100.0 上記各組成を80℃にて加熱して混合し、ホモジナイザ
−で処理して均一なエマルジョン状の外用剤を得た。
【0082】比較例4〜6 実施例4の組成中、1)のラクトノイル−L−アスパラ
ギン酸αβジイソステアリルエステルの代わりに、植物
抽出の糖セラミド(比較例4)、グリセリンモノイソス
テアリルエステル(比較例5)、モノステアリン酸ソル
ビタン(比較例6)をそれぞれ用いた以外は、実施例4
と同様の組成及び操作方法でエマルジョン状の外用剤を
調製した。
【0083】実験例3 環状シリコンの微小乳化能 実施例4及び比較例4〜6のそれぞれで調製した各エマ
ルジョン状外用剤を用い、乳化直後および50℃で4週
間静置した後の乳化粒径を粒度分布計にて測定した。こ
の中央値を表6に示す。
【0084】
【表6】
【0085】本発明品である実施例4の処方においては
他の処方と比較して著しく乳化直後の粒径が小さく、ま
た4週間後の変化も少なかった。これに対して比較例4
〜6では乳化直後の粒径が大きく保存による乳化の安定
性も乏しかった。
【0086】実験例4 官能評価 実験例2で用いた本発明品配合処方(実施例2、3)お
よび比較例2及び3で調製した外用剤の計4処方を、訓
練されたパネラー8名に実際に使用させ、官能評価を行
った。評価の項目としては塗布時の肌へのなじみ、しっ
とリ感、ぺたつきの少なさ、塗布24時間後の肌の感触
(しっとリ感、ぺたつき感などの総合的な触感)につい
て最も良いと感じた処方を1として、以下4まで相対順
位付けを行った。表7にその平均値を表す。
【0087】
【表7】
【0088】いずれの項目においても本発明品の官能評
価順位が高かった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−グリコノイルアミノアシル基で修飾さ
    れてなる両親媒性脂質誘導体を含有することを特徴とす
    る皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】上記N−グリコノイルアミノアシル基のグ
    リコノイル基が天然由来のアルドース又は2以上のアル
    ドースからなるオリゴ糖を酸化することによって得られ
    るものである請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】N−グリコノイルアミノアシル基で修飾さ
    れる脂質が、ステロール類、高級脂肪酸類、アルキルア
    ミン類、高級アルコール類及び1,2−置換グリセロー
    ル類からなる群から選択される一種であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】一般式: 【化1】 〔式中、Gはアルドース又は2以上のアルドースから構
    成されるオリゴ糖の還元末端糖が酸化されてなるグリコ
    ノイル基を示し、YはOまたはNHを示し、R1はステ
    リル基、炭素数12〜24を有するアルキル基、又は一
    般式: 【化2】 (式中X1、X2は同一又は異なって、炭素数12〜24
    を有するアルカノイル基又はアルケノイル基のいずれか
    を示す。)で示されるグリセリル基を示し、及びR2
    水素、炭素数1〜4の低級アルキル基、水酸基を有して
    いても良いフェニルメチル基、−Z−CO−Y−R
    3(式中、Zはメチレン基又はエチレン基を意味し、R3
    はステリル基、又は炭素数12〜24を有するアルキル
    基を意味し、Yは前記と同一である。)を示す。nは0
    又は1乃至4の整数を表すが、nが1乃至4の場合はR
    2は水素である。〕で示される両親媒性脂質誘導体を含
    有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の皮膚外用剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532508A (ja) * 2004-04-08 2007-11-15 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト ヘキシレングリコール、所望によりオレイルアルコール、ジメチルイソソルバイドおよび/または中鎖トリグリセリドを含むピメクロリムス泡状組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007532508A (ja) * 2004-04-08 2007-11-15 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト ヘキシレングリコール、所望によりオレイルアルコール、ジメチルイソソルバイドおよび/または中鎖トリグリセリドを含むピメクロリムス泡状組成物

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