JPH10115018A - プレキャスト製函体構造 - Google Patents

プレキャスト製函体構造

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JPH10115018A
JPH10115018A JP8272309A JP27230996A JPH10115018A JP H10115018 A JPH10115018 A JP H10115018A JP 8272309 A JP8272309 A JP 8272309A JP 27230996 A JP27230996 A JP 27230996A JP H10115018 A JPH10115018 A JP H10115018A
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JP
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box
water
primary
primary elastic
hardness
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JP8272309A
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English (en)
Inventor
Masayuki Fujii
真之 藤井
Nobuyuki Tanaka
伸幸 田中
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 一次弾性止水材の圧縮率が20%〜80%と
なっても、長期間にわたって十分な水密性を保つことが
できるプレキャスト製函体構造を得る。 【解決手段】 一次弾性止水材9はPC函の相互に対向
する端面6、8の間に配置されている。これらの一対の
PC函は締結され、この一次弾性止水材を圧縮して水密
な止水部18を形成する。この一次弾性止水材9は、P
C函と接触する一方の面8で、一次弾性止水材の移動を
防止する架橋粘弾性体からなる高硬度層12を有する。
また、この一次弾性止水材は、PC函と接触する他方の
面6に、PC函の接触面の移動に追従する架橋粘弾性体
からなる低硬度層10を有する。この一次弾性止水材
は、これらの層を含む複数の架橋粘弾性体層を一体成形
することにより形成されている。この一次弾性止水材
は、高硬度層と他の架橋粘弾性体層との境界面11が、
PC函の接触面8に対して平行になるように配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のプレキャス
トコンクリート製函体(以下、「PC函」という。)と
一次止水材とを連結することにより構築されるプレキャ
スト製函体構造に関する。特に、本発明は、PC函の連
結部を水密にするため、PC函の連結端面の止水部に一
次止水材を配置し、これらを締結することにより構築さ
れる共同溝、枡等のプレキャスト製函体構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より共同溝、枡等はPC函を連結し
て構築されており、連結部を水密に保つために、その連
結部に一次止水材が設けられている。従来の一次止水材
としては、図5に示す構造のものが知られている。この
一次止水材22は、全国ボックスカルバート協会の埋設
指針により規定されており、中空部25を有するスポン
ジ等からなる芯材24に粘着性ブチルゴム等からなるシ
ーラー材23が被覆されている。
【0003】かかる一次止水材は、一端の粘着性シーラ
ー材がPC函の相対する接続面の一方に固定され、他端
の粘着性シーラー材がPC函の他方の接続面に当接され
る。次いで、互いに隣接するPC函は締結ボルトにより
締めつけられ、これにより一次止水材を圧縮して、止水
効果を発揮させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】PC函を接続して、締
結する場合、一次止水材を平行にして、均一に締め付け
ることが要求される。しかし、実際にはPC函に歪みが
あり、PC函の表面精度は低い。このため、PC函同士
を上下左右に均等に締めつけることは一般に困難であ
る。まして、PC函の接続面には不陸が生じていること
が多く、一次止水材を圧縮する際に生じる圧縮率のバラ
ツキは避けようがない。実状から察すれば、例えば、5
0%圧縮することで止水効果を発揮する一次止水材の場
合、PC函が不均一に締めつけられると、一次止水材の
一方は30%圧縮され、他方は70%圧縮されるという
状況が発生する。かかる場合、一次止水材は、長期間の
使用に耐えることができず、圧縮率の不均衡により破壊
されたり、十分な水密性を保てず、漏水が発生する問題
があった。
【0005】本発明は、上記問題を解決するため、一次
止水材の圧縮率が30%〜70%となっても、長期間に
わたって十分な水密性を保つことができるプレキャスト
製函体構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のプレキャスト製
函体構造は、一対のPC函と一次弾性止水材とからな
る。この一次弾性止水材はPC函の相互に対向する端面
の間に配置されている。これらの一対のPC函は締結さ
れ、この一次弾性止水材を圧縮して水密な止水部を形成
する。この一次弾性止水材は、PC函と接触する一方の
面で、一次弾性止水材の移動を防止する架橋粘弾性体か
らなる高硬度層を有する。また、この一次弾性止水材
は、PC函と接触する他方の面に、PC函の接触面の移
動に追従する架橋粘弾性体からなる低硬度層を有する。
この一次弾性止水材は、これらの層を含む複数の架橋粘
弾性体層を一体成形することにより形成されている。こ
の一次弾性止水材は、高硬度層と他の架橋粘弾性体層と
の境界面が、PC函の接触面に対して平行になるように
配置されている。
【0007】本発明者は、圧縮率が30%〜70%とな
っても、十分な水密性を保つことができるプレキャスト
製函体構造を提供するため、従来の一次止水材について
検討した。まず、本発明者は、図5に示す一次止水材が
圧縮率の不均衡に弱い原因を研究した。その結果、一次
止水材を70%程度圧縮すると、スポンジ材の中空部に
含まれる空気が極度に圧縮され、一次止水材が破裂する
ことがわかった。
【0008】また、図5の一次止水材は、破壊されない
場合でも、表面の粘着性ブチルゴムシーラーのほとんど
が押しつぶされて塑性変形してしまい、十分な水密性を
保てないことが多かった。更に、図5の一次止水材は、
長期間の経時においては、芯材のスポンジを形成してい
るセルの気体が抜け出て、発反弾性を喪失した。かかる
一次止水材は、圧縮による反力によって止水している状
態から、目詰まり効果によって止水している状態となる
ため、PC函の不同沈下等の挙動により漏水を生じた。
【0009】本発明者は、かかる状況が一次止水材の構
造に由来すると考えた。すなわち、図5の一次止水材
は、その内部と外部とで異なる素材から形成されてい
る。このため、圧縮力の差による影響は、一次止水材の
各素材間で異なることとなる。これらの影響は、各素材
において十分には吸収できず、構造全体としても十分に
対応できるものでなく、上記のような問題が生じる原因
と考えられた。
【0010】本発明者は、このような認識をもとに、か
かる問題が一体成形した一次止水材により解消されると
考えた。一体成形した一次止水材であれば、構造的に一
体であるため圧縮力の影響に差がでることがないからで
ある。本発明者は、種々の一次止水材を試作し、検討し
た。結果として、架橋粘弾性体から一体成形した一次弾
性止水材が、特に優れていた。
【0011】架橋した非粘着弾性体は、低モジュラスで
高復元性を有しているために、PC函を締結後接続面に
変化を生じても、その変化に追従可能である。したがっ
て、この架橋粘弾性体から一体成形した一次弾性止水材
は、長期に亘って反発力を保持することができる。モジ
ュラスは硬度と相関があり、低硬度にすればするほど低
モジュラスになり、PC函が締結し易くなる。
【0012】しかし、かかる低硬度の架橋粘弾性体から
なる一体成形した一次弾性止水材は、水圧により移動し
やすく、十分な水密性を保つことができない。このた
め、本発明者は、一次弾性止水材としての一体性を損な
うことなく、所定の水圧に耐えることができる一次弾性
止水材を検討した。
【0013】本発明者は、高硬度の層を一体成形により
一次弾性止水材に設けることにより、この一次弾性止水
材が水圧により移動するのを防ぐことができることを見
出した。この高硬度層は、芯材として機能し、好ましく
は架橋粘弾性体からなる。したがって、本発明にかかる
一次弾性止水材は、高硬度層が一端面に設けられてお
り、所定の圧縮率のもとで、この高硬度層とPC函との
間が十分に固定されるものである。また、本発明にかか
る一次弾性止水材の他端には、低硬度層を一体成形によ
り設ける。この低硬度層は高復元性を有し、PC函の接
触面が移動しても十分に追従することができ、好ましく
は架橋粘弾性体からなるものである。
【0014】かかる一次弾性止水材は、高硬度層がPC
函の接続面に平行となるようにかかる一次弾性止水材を
配することにより、水圧による一次弾性止水材の移動を
有効に防止することができる。したがって、本発明のプ
レキャスト製函体構造は、かかるプレキャストコンクリ
ート製函体と一次弾性止水材とからなる構造を採用した
ものである。本発明のプレキャスト製函体構造によれ
ば、比較的高い水圧を受けても一次弾性止水材が移動す
ることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を説明す
る。本発明のプレキャスト製函体構造の一例を図1に示
す。プレキャスト製函体構造1は、一対のプレキャスト
コンクリート製函体2、7と一次弾性止水材9とからな
る。一次弾性止水材9はプレキャストコンクリート製函
体2、7の相互に対向する端面6、8の間に配置されて
いる。本発明のプレキャスト製函体構造1を得るには、
かかる一次弾性止水材9を圧縮して、水密な止水部18
をプレキャストコンクリート製函体の端面6、8の間に
形成する。このため、プレキャストコンクリート製函体
2、7はB方向に締結されなければならない。
【0016】本発明にかかる一次弾性止水材9は、プレ
キャストコンクリート製函体7と接触する面に高硬度層
12を有する。この高硬度層12は、一次弾性止水材9
の水圧による移動を防止する。かかる高硬度層は、30
〜50(日本ゴム協会規格SRIS−0101に示すC
型硬度計による20℃での測定値)の硬度であることが
好ましい。30未満の硬度では、一次弾性止水材の移動
を十分に防止することができないからである。また、5
0より高い硬度では圧縮応力が高くなること、曲面への
形状に追従しなくなることが問題となるからである。高
硬度層の硬度は、30〜40がより好ましい。
【0017】また、本発明にかかる一次弾性止水材9に
は、プレキャストコンクリート製函体2と接触する面に
低硬度層10を有する。この低硬度層10は、プレキャ
ストコンクリート製函体2の接触面が移動しても、これ
に追従することができるものである。かかる低硬度層の
硬度は、15〜35(高硬度層と同一の測定法による硬
度)であるのが好ましい。15未満の硬度では、必要と
される圧縮応力を得ることができないため好ましくな
い。また、35を超える硬度では、圧縮応力が通常の強
さであるために高圧縮率を得ることができないこととな
るからである。なお、低硬度層の硬度は、15〜25が
より一層好ましい。
【0018】本発明にかかる高硬度層と低硬度層の硬度
差は、少なくとも5(前記方法と同一の測定法による硬
度の差)以上であるのが好ましい。5未満の差では、各
層が所定の機能を発揮しないからである。
【0019】本発明にかかる一次弾性止水材は、かかる
高硬度層と低硬度層とを含む。これらの層は、PC函と
接触する一次弾性止水材の一方の面に高硬度層が存在す
れば、この一次弾性止水材の他方の面には低硬度層が存
在しなければならない関係にある。高硬度層と低硬度層
との間には、この一次弾性止水材を一体成形することが
できるかぎり、種々の層を設けることができる。
【0020】一般に、PC函を接続する時の圧縮力は1
0kgf/cm以下である。したがって、本発明にかか
る一次弾性止水材は、圧縮力を10kgf/cmとした
場合、圧縮率が30〜70%の範囲内にあるのが好まし
い。本発明にかかる一次弾性止水材に、この範囲外の圧
縮率になる部分が生じると、柔軟性と凝集力の関係か
ら、長期間の水密性が保てないからである。
【0021】図2は、一例の一次弾性止水材9の一部を
断面図で示す斜視図である。この図から明らかなよう
に、一次弾性止水材9は縦断面が台形である。かかる台
形の縦断面を有する一次弾性止水材9では、下底側に高
硬度層12を設けるのが好ましい。下底側はPC函との
接触面が広く、この面に高硬度層12を設ける方が、一
次弾性止水材9の移動を防止する効果が高いからであ
る。残る上底側には、低硬度層10を設ける。尚、本発
明にかかる一次弾性止水材は、図2に示す台形の断面形
状のものに限定されるものではなく、例えば矩形等の種
々の断面形状を有するように形成することができる。断
面形状が矩形の一次弾性止水材の場合、PC函との接触
面積に差がでないため、高硬度層を設けるのはどちらの
接触面でもよい。
【0022】本発明の一例のプレキャスト製函体構造1
では、一次弾性止水材9の高硬度層12と低硬度層10
との境界面11がプレキャストコンクリート製函体7の
接触面8に対して平行になるように形成されている。一
次止水材が比較的高い水圧を受けた場合、低硬度層だけ
では一次止水材が水圧により移動しやすい。本発明にか
かる高硬度層は芯材としての機能を有するため、高硬度
層をPC函の接続面に平行となるように配する本発明の
プレキャスト製函体構造では、比較的高い水圧を受けて
も一次止水材が移動することが少ない。
【0023】本発明にかかる一次弾性止水材は、高硬度
層、低硬度層及び他の複数の架橋粘弾性体層を含めて一
体成形されている。一体成形は、常温で液状の反応型ポ
リマーに瀝青物、可塑剤、粘着付与樹脂及び充填剤を添
加し、これらを硬化剤と反応させることにより行うのが
好ましい。本発明では、常温で液状の反応型ポリマーを
用いることにより、一次弾性止水材としての所望の柔軟
性を有する架橋粘弾性体を得るものである。
【0024】高硬度層と低硬度層の硬度の調節は、ポリ
マーと他の添加物等のモル比を適宜変更することにより
行う。このようにして成形された高硬度層は、一次弾性
止水材をPC函に確実に固定することができる。また、
このようにして成形された低硬度層は、優れた追従性と
復元性を有する。
【0025】常温で液状のポリマーには、例えば、液状
ポリブタジエン、液状クロロプレン、液状スチレンブタ
ジエン共重合体、液状アクリロニトリルブタジエン共重
合体、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、アニリン誘導体ポリオール、シリコーン、ポリサル
ファイド、変性シリコーン等が含まれる。これらのポリ
マーの条件は、常温で硬化して架橋粘弾性体が得られる
ことである。
【0026】本発明でいう架橋粘弾性体とは、かかる液
状のポリマーを常温で反応させた後、その硬化物が80
℃に加温されても形状を保持し、20℃での硬度が日本
ゴム協会規格SRIS−0101に示すC型硬度計で5
0以下であるという条件を満足するものである。この条
件を満足し得る架橋粘弾性体としては、例えば、表1に
示す官能基を有する液状ゴムと硬化剤との組合せがあ
る。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示す組合せのうち、硬化速度が制御
し易く、コスト等の点で入手が容易なものは、水酸基を
末端に有し主鎖がクロロプレン、ブタジエン、水素添加
ブタジエン、スチレンブタジエン、ニトリルブタジエ
ン、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、アクリルウレタンポリオール、アニリン誘導体ポリ
オール等の液状ゴムであり、これらを単独又は併用して
用いるのが特に望ましい。中でも難燃性に配慮する場
合、クロロプレン骨格を有し、分子両末端に水酸基又は
ザンセート基を有するものが好適である。
【0029】硬化剤としては、イソシアネート系硬化剤
が好適である。但し、1分子当り2個以上のイソシアネ
ート基を有することが必要である。具体的には、イルイ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、末端イソシアネート基を有するプレポ
リマー等を挙げることができ、これ等を単独で又は併用
して用いることができる。イソシアネート系硬化剤には
可塑剤を混合して用いることもできる。しかし、可塑剤
は脱水処理したものであることと、イソシアネート化合
物と反応しないことが必要である。
【0030】可塑剤は、架橋粘弾性体の硬さの調整、液
状ポリマー組成物の粘度の調整及び硬化反応後の硬さの
調整に用いる。例えば、ナフテン系オイル、パラフィン
系オイル、芳香族系オイル、ひまし油、綿実油、やし
油、トール油、フタル酸誘導体、イソフタル酸誘導体、
アジピン酸誘導体、マレイン酸誘導体、液状ゴムの官能
基を含まないもの等を単独又は併用して用いることがで
きる。
【0031】制振性能の温度域の調整剤として、また、
低コスト化のために瀝青物を添加する。具体的には、ス
トレートアスファルト、ブロンアスファルト、タール等
がある。これらの瀝青物は、所望の物性値を得るために
可塑剤や粘着付与樹脂で予め改質して用いることができ
る。瀝青物は単独で用いた場合には感温性が明確にで
て、コスト面では有利である。しかし、単独で用いた場
合には、広い温度域で一定の制振性を得ることができな
い。このため、得られる架橋粘弾性体が年間を通して一
定の制振性能を発揮できるようするには、瀝青物と液状
ゴム等のゴム状物とを併用して用いることが必要であ
る。
【0032】粘着付与樹脂としては、天然樹脂、ロジ
ン、変性ロジン、ロジン及び変性ロジンの誘導体、ポリ
テルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹
脂、芳香族系石油樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、フ
ェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン樹脂、
キシレン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ビニルトルエ
ン−αメチルスチレン共重合体等を単独又は併用して用
いる。
【0033】充填剤としては、カーボンブラック、炭酸
カルシウム、ケイ酸シリケート、クレー、タルク、水酸
化アルミニウム、硫酸バリウム等を単独又は併用して用
いる。
【0034】難燃性を要する場合は、ハロゲン化合物系
及びリン化合物系可塑剤を、単独で又は併用して用いる
ことができる。
【0035】本発明にかかる架橋粘弾性体は、上述した
常温で硬化反応させるための必須成分のみ又は触媒との
組合せを用いて得ることができる。しかし、コスト面、
作業面、物性向上面で、さらに各種の添加剤を加えるこ
ともできる。これにより、広範な種類の安定した架橋粘
弾性体を得ることができる。
【0036】所望の硬度の架橋粘弾性体層は、常温で液
状の反応型ポリマー100重量部と、この反応型ポリマ
ーに対しNCO/OHのモル比が0.5〜1.5となる
量の硬化剤と、反応型ポリマー100重量部に対し50
〜1000重量部の瀝青物とを反応させて得たものであ
る必要がある。NCO/OHのモル比が0.5未満だ
と、硬化反応が十分に行われず、反応基が多く残存した
ままとなり、経時安定性等に問題が生じる。逆に、NC
O/OHのモル比が1.5よりも大きいと、架橋粘弾性
体が硬くなり過ぎ、可塑剤での硬度調整も十分に行なえ
ない。
【0037】本発明では、所定の高硬度層及び低硬度層
を得るため、可塑剤、粘着付与樹脂及び充填剤を適宜増
加し、又は減少することにより、架橋粘弾性体の硬度を
調節することができる。
【0038】一次止水材をプレキャスト製函体構造に用
いる場合、通常、少なくとも一次止水材の1個所を斜に
切断する。この切断部は、一次止水材の最大の弱点とな
る。図5の一次止水材は、PC函と一次止水材との密着
性をよくするための粘着層と、反発力を生み出すスポン
ジ層という二つの機能に分けられている。このため、図
5の一次止水材では、この切断部に水が侵入して、劣化
が早められた。
【0039】図3には、本発明にかかる一次弾性止水材
の継ぎ方を長手方向の側面図で示す。一次弾性止水材9
は切断面19において斜に切り合わされている。このよ
うに、本発明にかかる一次弾性止水材では、切断部を斜
に切り合わせることにより、従来のような問題を生じる
ことなく、簡易に対処することができる。本発明にかか
る一次弾性止水材が、どの断面においても同一の機能を
有しているからである。本発明にかかる一次弾性止水材
によれば、所望するリング状等の一次弾性止水材を容易
に且つ確実に継なぎ合わせることができる。
【0040】
【実施例】本発明を、図面を参照して、実施例により説
明する。 (実施例1)図1に示すような、本発明の一例のプレキ
ャスト製函体構造1を製造した。図1(a)は、このプ
レキャスト製函体構造1の上面図である。図1(b)
は、このプレキャスト製函体構造1を図1(a)のA−
A線で切断した状態を示す縦断面図である。
【0041】図1に示す一次弾性止水材9を一部切断
し、この断面のようすを図2の斜視図に拡大して示す。
この一次弾性止水材9は、架橋粘弾性体原料からなり、
低硬度層10と高硬度層12から構成されている。低硬
度層と高硬度層の境には境界面11が見られる。この一
次弾性止水材9は、常温で液状の反応型ポリマーとして
液状ゴムを用い、添加物として瀝青物、可塑剤、粘着付
与樹脂及び充填剤を加え、これらを硬化剤により反応さ
せて製造した。低硬度層10及び高硬度層12のそれぞ
れを形成するのに使用した液状ゴム、添加物及び硬化剤
の組成を以下に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】まず、低硬度層10を作製するため、表2
の組成1からなる低硬度層の製造原料を水平に保たれた
成型用金型に流し込んだ。高硬度層12は、低硬度層の
架橋が終了する前に、表3の組成2からなる高硬度層の
製造原料を低硬度層の製造原料の上に流し込んだ。重層
したこれらの層を硬化させ、一次弾性止水材9を製造し
た。各層の硬度は、それぞれの層を切り出し、SRIS
−0101に示すC型硬度計を用いて20℃で測定し
た。その結果、低硬度層の硬度は15であり、高硬度層
は35であった。
【0045】図1に示すプレキャスト製函体構造1は、
次のようにして製造した。まず、コンクリート平板7の
端面8上に、直径300mmのリング状一次弾性止水材
9を配置した。次に、この一次弾性止水材9の厚さの1
/2の厚さのスペーサー13を一次弾性止水材9の外側
に配置した。次いで、一次弾性止水材9の上にコンクリ
ート平板2の端面6が接するように重ねて、締結ボルト
3を用いてB方向に締めつけ固定した。コンクリート平
板2には、バルブ15を有する入水管4と、圧力計5及
びバルブ16を有する出水管17とを設けた。一次弾性
止水材9の圧縮率はスペーサー13の厚さで調整した。
一次弾性止水材9の端面19の継ぎ方は図3に示すよう
に行った。
【0046】得られたプレキャスト製函体構造の漏水試
験は、以下のようにして行った。図1に示すプレキャス
ト製函体構造1において、入水管4より水を注入し、一
定の水圧に加圧した。この圧力を保持して、漏水状況を
確認した。所望の圧縮率を得る上で、一度圧縮率を60
%まで圧縮した後に、30%の圧縮率に設定した。結果
を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】また、本発明にかかる一次弾性止水材の圧
縮量−圧縮応力は、次のようにして試験した。一次弾性
止水材を長さ10cmに切り、テンソメーター(日本モ
ンサント製)を用いて、速度50mm/分にて圧縮し、
その応力を求めた。結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】(比較例1)図4に示す一次止水材20を
用い、実施例1と同様にしてプレキャスト製函体構造を
製造した。一次止水材20は液状ゴムの反応型ポリマー
からなる低硬度の架橋粘弾性体21からなり、組成1に
示す低硬度層の製造原料を水平に保たれた成型用金型に
流し込んで架橋させることで形成した。この例において
も、実施例1と同様に、漏水及び圧縮量−圧縮応力を試
験した。結果を表4及び表5に示す。
【0051】(比較例2)図4に示すものと同様の形状
の一次止水材を用い、実施例1と同様にしてプレキャス
ト製函体構造を製造した。この一次止水材も液状ゴムの
反応型ポリマーからなるが、高硬度の架橋粘弾性体から
形成した。具体的には、組成2に示す高硬度層の製造原
料を水平に保たれた成型用金型に流し込んで架橋させる
ことにより、この一次止水材を製造した。この例におい
ても、実施例1と同様に、漏水及び圧縮量−圧縮応力を
試験した。結果を表4及び表5に示す。
【0052】(比較例3)図5に示す一次止水材22を
用い、実施例1と同様にしてプレキャスト製函体構造を
製造した。一次止水材22はエチレン−プロピレン共重
合ゴムからなる発泡体24とその表面を被う粘着性を有
する粘着層23より構成されている。この一次止水材2
2は、まず発泡体24を連続押し出し成形により作製
し、その後に、発泡体24の長手方向に非加硫のブチル
ゴムよりなる粘着層23を押し出し成形により被覆する
ことで形成した。この例においても、実施例1と同様
に、漏水及び圧縮量−圧縮応力を試験した。結果を表4
及び表5に示す。
【0053】(試験結果)表4に示す漏水試験の結果を
説明する。比較例3の従来型の一次止水材は、最初の段
階から漏水した。一次止水材を60%圧縮した時に、ブ
チル粘着材が塑性変形して一次止水材として機能を失っ
たためである。
【0054】比較例1は、硬度が低いために、1.0k
gf/cm2 の低い水圧に対しては漏水しなかった。し
かし、水圧が高くなるに従って、一次止水材の凝集力が
低いことから、一次止水材が押されて漏水した。
【0055】実施例1,比較例2は一次止水材の凝集力
が強いため、高水圧にも耐えて、漏水しなかった。
【0056】表5に示す圧縮量−圧縮応力の試験結果を
説明する。一般的にPC函を接続する時の圧縮力は10
kgf/cm以下である。圧縮力を10kgf/cmに
した場合、比較例2の一次止水材は圧縮率50%を超え
る付近から圧縮することができなくなる。また、比較例
2の一次止水材は、PC函に不陸があると、圧縮率が2
0%以下になる部分を生じ、この部分で漏水を発生させ
る危険性がある。
【0057】実施例1、比較例1、比較例3の場合は、
圧縮力が9kgf/cmの場合、70%程度の圧縮率が
得られる。このため、通常のPC函に存在する不陸(一
次止水材の厚みに対して15%以内)が生じていてもP
C函を水漏れなく連結することができる。
【0058】以上のように、圧縮応力が圧縮率60%時
に10kgf/cm以下で且つ圧縮を60%とした後に
圧縮率を30%とし水圧2kgf/cm2 に耐え得るも
のは低硬度層に高硬度層を積層させた一次弾性止水材を
配置したプレキャスト製函体構造により可能となる。
【0059】
【発明の効果】本発明のプレキャスト製函体構造は、P
C函の仕上り精度が一次弾性止水材の厚みに対して15
%以内の一般的なPC函であれば、確実にPC函を締結
することができる。また、本発明のプレキャスト製函体
構造では、PC函を接触させ位置合わせを行う際に、一
次弾性止水材を接着する必要がなく、これによる一次弾
性止水材の破損がない。更に、本発明では、一次弾性止
水材の一部分のみに強い圧縮力が掛かって、他の部分の
圧縮率が30%になっても、一次弾性止水材が優れた復
元性を発揮するため、確実に止水することができる。
【0060】本発明のプレキャスト製函体構造は、一次
弾性止水材とコンクリート界面との密着性に優れてい
る。このため、極端な段差等の不陸に対する一次弾性止
水材の追従性もよく、一次弾性止水材が架橋しているこ
とから長期の水圧負荷に対しても、一次弾性止水材がク
リープし、流されて効果が消滅することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一例のプレキャスト製函体
構造を示す上面図である。(b)は、(a)に示す本発
明の一例のプレキャスト製函体構造をA−A線で切断し
た断面図である。
【図2】本発明にかかる一次弾性止水材の縦断面を一部
に含む斜視図である。
【図3】一次弾性止水材の継ぎ方を示す側面図である。
【図4】低硬度の一次止水材の縦断面を一部に含む斜視
図である。
【図5】比較例3で用いた一次止水材の縦断面を一部に
含む斜視図である。
【符号の説明】
1 プレキャスト製函体構造 2,7 プレキャストコンクリート製函体 3 締結ボルト 4 入水管 5 圧力計 6,8 プレキャストコンクリート製函体の端面 9 一次弾性止水材 10 低硬度層 11 低硬度層と高硬度層の境界面 12 高硬度層 13 スペーサー 15,16 バルブ 17 出水管 18 止水部 19 一次弾性止水材の切断面 20,22 一次止水材 21 低硬度の架橋粘弾性体 23 粘着層 24 発泡体 25 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のプレキャストコンクリート製函体
    と一次弾性止水材とからなり、前記一次弾性止水材が前
    記函体の相互に対向する端面の間に配置されており、前
    記一次弾性止水材を圧縮して水密な止水部を前記函体の
    端面の間に形成するために前記函体が締結されているプ
    レキャスト製函体構造であって、前記一次弾性止水材
    が、前記函体と接触する一方の面で前記一次弾性止水材
    の移動を防止する架橋粘弾性体からなる高硬度層と、前
    記函体と接触する他方の面で前記函体の接触面の移動に
    追従する架橋粘弾性体からなる低硬度層とを含んでお
    り、これらの層を含む複数の架橋粘弾性体層が一体成形
    されており、前記高硬度層と他の架橋粘弾性体層との境
    界面が前記函体の接触面に対して平行になるように形成
    されていることを特徴とする、プレキャスト製函体構
    造。
  2. 【請求項2】 前記高硬度層が30〜50の硬度(SR
    IS−0101に示すC型硬度計による20℃での測定
    値)を有し、前記低硬度層が15〜35の硬度を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のプレキャスト製函体
    構造。
  3. 【請求項3】 前記一次弾性止水材が、常温で液状の反
    応型ポリマーに瀝青物、可塑剤、粘着付与樹脂及び充填
    剤を添加し、これらを硬化剤と反応させることにより一
    体成形された成形品であることを特徴とする、請求項1
    又は2記載のプレキャスト製函体構造。
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