JPH10115618A - ブタmmp−3の免疫学的測定法 - Google Patents

ブタmmp−3の免疫学的測定法

Info

Publication number
JPH10115618A
JPH10115618A JP30542696A JP30542696A JPH10115618A JP H10115618 A JPH10115618 A JP H10115618A JP 30542696 A JP30542696 A JP 30542696A JP 30542696 A JP30542696 A JP 30542696A JP H10115618 A JPH10115618 A JP H10115618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mmp
monoclonal antibody
antibody
medium
porcine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30542696A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Kusuhara
征治 楠原
Arinori Iwasaki
有紀 岩崎
Yasuhiko Inagaki
靖彦 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Yakuhin Kogyo KK
Original Assignee
Fuji Yakuhin Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Yakuhin Kogyo KK filed Critical Fuji Yakuhin Kogyo KK
Priority to JP30542696A priority Critical patent/JPH10115618A/ja
Publication of JPH10115618A publication Critical patent/JPH10115618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブタにおける骨軟骨症の簡便な検出方法の提
供。 【解決手段】ブタMMP−3と特異的に反応するモノク
ローナル抗体を用いて組織や細胞の免疫学的染色のため
の試薬として、さらには免疫学的測定法として確立。 【効果】本ブタMMP−3と特異的に反応するモノクロ
ーナル抗体を用いることにより、ブタにおける骨軟骨症
の簡便な検出及び/または測定の有用な手段となり得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗ブタマトリック
スメタロプロテアーゼ−3(MMP−3;ストロムライ
シン1)モノクローナル抗体、及びそのモノクローナル
抗体を用いて検体中に存在するブタMMP−3を検出及
び/または定量する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブタにおいて、骨軟骨症は極めて一般的
な疾病であり、脚弱の大きな原因のひとつになってい
る。骨軟骨症の病変は、初期には軟骨細胞の変性、壊死
に始まり、症状が進むにつれ、軟骨基質の亀裂、剥離を
招く。その結果、軟骨内化骨に障害を来すため、軟骨そ
のものよりもむしろ関節軟骨直下の骨組織と骨端軟骨周
囲の骨組織の形成不全、石灰化異常および線維化が主病
変として進行する。このような骨軟骨症は、13〜14
ケ月令までのブタにおいて殆ど100%の出現率で現れ
る。
【0003】このようなブタの骨軟骨症の発生は次のよ
うな原因が考えられている。例えば、栄養過多によって
急成長したブタは、その成長期において、体重増加に伴
う機械的過重に耐えられず、軟骨関節、骨端軟骨に病変
を引き起こし、骨軟化症に至る。栄養過多のうち、特に
カルシウム、リン、ビタミンAおよびDが関節病変に関
係すると考えられている。また、ストール単飼のブタに
おいては、舎内群飼に比較して、健脚性が弱く、運動の
不足により関節軟骨を保護するプロテオグリカンの合成
能が損なわれ、関節軟骨はひ薄化して病変が起こる。そ
の他、舎の床の構造も関節病変を進行させる原因ともな
っている。固いセメントでの飼育は四肢関節にかかる負
重が増加するためである。また、品種、系統にも大きく
係っているといわれ、それらによって骨軟化症の出現に
違いが見られ、特に、ヨークシャ種に比べ、ランドレー
ス種や大ヨークシャ種に発生しやすい。これは、大型種
の成長ホルモン濃度は一般に高く、このホルモンが軟骨
組織の成長を促進するためとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、重大で、
頻発する疾患にもかかわらず、骨軟化症の診断方法は、
あまりない。墨汁スタンプ法は、関節軟骨表面に出現す
る病変に墨汁を塗布し、その後、その部位を拭き取って
関節表面を観察するものである。この場合、病変部に墨
汁が浸透して肉眼的に認められる。しかしながら、肉眼
的に観察できるためには、骨軟化症がある程度まで進行
していなくてはならないため、初期の病変を診断するこ
とができず、さらに確定的な診断とはいえない。組織学
的な観察としては、プロテオグリカンの減少・消失、軟
骨細胞の壊死、軟骨の亀裂・融解、軟骨下骨からの軟骨
の剥離、軟骨下骨内への軟骨の残留、結合組織の増成な
どから総合的に診断することもできる。また、関節部位
を約3mmに薄切りして軟骨をX線撮影を行って観察
し、骨形成および石灰化異常を観察することができる。
しかしながら、組織学的診断方法及びX線による方法な
どは、操作が煩雑で、簡便な診断方法が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】MMP−3は多種の軟骨
基質構成タンパクを分解するなど、変形性関節症にみら
れるような軟骨破壊において重要な役割を果たしている
タンパクと考えられているが、そのメカニズムについて
はまだ解明されていない。さらに、ブタにおける骨軟化
症にMMP−3が関与しているか否かについても知られ
ていない。本発明者らは、ブタMMP−3タンパクを定
性的及び定量的に測定するには、それを特異的に認識し
得るモノクローナル抗体を得るべきと考え、鋭意研究の
結果、ブタMMP−3と特異的に反応するモノクローナ
ル抗体を作製することに成功した。その結果、抗体とし
て抗ブタMMP−3と特異的に反応するモノクローナル
抗体を用いた測定法を確立した。さらに、これらモノク
ローナル抗体を用いることにより、組織や細胞の免疫染
色のための試薬としても有用であることを見出した。
【0006】従来、ヒトMMP−3については、その測
定系が報告されているが(特開平4−237499)、
ヒト以外、しかもブタのMMP−3を免疫学的に測定、
検出する方法は未だ見出されていないのである。すなわ
ち、本発明は、(1)ブタマトリックスメタロプロテア
ーゼ−3(MMP−3)と特異的に免疫反応することを
特徴とするモノクローナル抗体、(2)ブタMMP−3
と特異的に免疫反応し、かつヒトMMP−3とも特異的
に免疫反応することを特徴とする請求項1記載のモノク
ローナル抗体、(3)ブタMMP−3を特異的に認識
し、免疫組織染色に使用可能である請求項1又は2記載
のモノクローナル抗体、(4)ブタMMP−3と特異的
に免疫反応するモノクローナル抗体を用いることを特徴
とする組織免疫学的染色方法。(5)ブタMMP−3と
特異的に免疫反応するモノクローナル抗体を測定試薬と
して用いることを特徴とするブタMMP−3の測定方
法、(6)ブタMMP−3と特異的に免疫反応するモノ
クローナル抗体を用いることを特徴とするブタMMP−
3を測定するための試薬を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるモノクローナ
ル抗体は、ケラーおよびミルシュタイン(Kohle
r,G.& Milstein,C.,Nature,
256,495,1975)などにより開示されたミエ
ローマ細胞を用いての細胞融合技術を利用して得られた
モノクローナル抗体を用いてよい。本発明で使用される
モノクローナル抗体は、次のような工程で作製できる。 1.免疫原性抗原の調製 2.免疫原性抗原による動物の免疫 3.ミエローマ細胞(骨髄種細胞)の調製 4.抗体産生細胞とミエローマ細胞との細胞融合 5.ハイブリドーマ(融合細胞)の選択およびモノクロ
ーン化 6.モノクローナル抗体の製造
【0008】1.免疫原性抗原の調製 抗原としては、例えばブタ組織由来あるいは培養ブタ細
胞株由来のMMP−3を挙げることができる。例えば、
ブタMMP−3においては骨軟化症ブタの滑膜細胞の培
養上清より精製して免疫抗原を得ることができる。さら
には、ヒト組織由来あるいは培養ヒト細胞株由来のMM
P−3を挙げることができる。このヒト組織由来あるい
は培養ヒト細胞株由来のMMP−3を抗原とする場合、
該モノクローナル抗体は、ブタMMP−3と免疫学的に
交差反応性を有するモノクローナル抗体を選択して用い
られる。ヒト由来のMMP−3を免疫原とする場合、慢
性関節リウマチ疾患患者の滑膜細胞の培養上清より精製
して得ることができる。ブタMMP−3またはヒトMM
P−3は、さらに免疫原性コンジュゲートなどにしても
よいが、そのまま適当なアジュバントと混合して動物を
免疫するのに使用できる。さらにブタMMP−3または
ヒトMMP−3は、それを断片化したものを適当な縮合
剤を介して種々の担体タンパク質類と結合させてハプテ
ン−タンパク質の如き免疫原性コンジュゲートとし、こ
れを用いて特定の配列のみを認識できるモノクローナル
抗体をデザインするのに用いることもできる。さらに
は、遺伝子組換技術を適用し、天然の細胞から分子クロ
ーニングにより得られたDNA配列あるいは既に知られ
たゲノム配列から、酵素などを用いたり、化学合成によ
り得られたDNA配列または修飾DNA配列を、微生物
あるいは動物、植物、昆虫などで発現させて得られたリ
コンビナント抗原や、それらの情報を利用し液相法や固
相法として知られたペプチ化学合成法により得られたペ
プチドまたは改変ペプチドを用いることもできる。
【0009】2.免疫原性抗原による動物の免疫 動物を免疫するには、例えば村松繁、他編、実験生物学
講座14、免疫生物学、丸善株式会社、昭和60年、日
本生化学会編、続生化学実験講座5、免疫生化学研究
法、東京化学同人、1986年、日本生化学会編、新生
化学実験講座12、分子免疫学III、抗原・抗体・補
体、東京化学同人、1992年などに記載の方法に準じ
て行うことができる。抗原と共に用いられるアジュバン
トとしては、例えばフロイント完全アジュバント、リビ
(Ribi)アジュバント、百日咳ワクチン,BCG、
リピッドA、リポソーム、水酸化アルミニウム、シリカ
などが挙げられる。免疫は、例えばBALB/cなどの
マウスをはじめとする動物を使用して行われる。抗原の
投与量は、例えば、マウスに対して約1〜400μg/
動物で、一般には宿主動物の腹腔内や皮下に注射し、以
後1〜4週間おきに、好ましくは1〜2週間ごとに腹腔
内、皮下、静脈内あるいは筋肉内に追加免疫を2〜10
回程度反復して行う。免疫用のマウスとしてはBALB
/c系マウスの他、BALB/c系マウスと他系マウス
とのF1マウスなどを用いることもできる。必要に応
じ、抗体価測定系を調製し、抗体価を測定して動物免疫
の程度を確認できる。
【0010】3.ミエローマ細胞(骨髄腫細胞)の調製 細胞融合に使用される無限増殖可能株(腫瘍細胞株)と
しては免疫グロブリンを産生しない細胞株から選ぶこと
ができ、例えばP3−NS−1−Ag4−1(NS−
1、Eur.J.Immunol.,6,511〜51
9,1976)、SP2/0−Ag14(SP2,Na
ture,276,269〜270,1978)、マウ
スミエローマMOPC−21セルライン由来のP3−X
63−Ag8−U1(P3U1,Current to
pics in Microbiol.and Imm
unol.,81,1〜7,1978)、P3−X63
−Ag8(X63,Nature,256,495〜4
97,1975)、P3−X63−Ag8.653(6
53,J.Immunol.,123,1548〜15
50,1979)などを用いることができる。8−アザ
グアニン耐性のマウスミエローマ細胞株はダルベッコM
EM培地(DMEM培地)、RPMI−1640培地な
どの細胞培地に、例えば、ペニシリン、アミカシンなど
の抗生物質、牛胎児血清(FCS)などを加え、さらに
8−アザグアニン(例えば5〜45μg/ml)を加え
た培地で継代されるが、細胞融合の2〜5日前に正常培
地で継代して所要数の細胞株を用意することができる。
また使用細胞株は、凍結保存株を約37℃で完全に解凍
したのちRPMI−1640培地などの正常培地で3回
以上洗浄後、正常培地で培養して所要数の細胞株を用意
したものであってもよい。
【0011】4.抗体産生細胞とミエローマ細胞との細
胞融合 上記2.の工程に従い免疫された動物、例えばマウスは
最終免疫後、2〜5日後にその脾臓が摘出され、脾細胞
懸濁液を得る。脾細胞の他、生体各所のリンパ節細胞を
得て、それを細胞融合に使用することもできる。こうし
て得られた脾細胞懸濁液と上記3.の工程に従い得られ
たミエローマ細胞株を、例えば最小必須培地(MEM培
地)DMEM培地、RPMI−1640培地などの細胞
培地中に置き、細胞融合剤、例えばポリエチレングリコ
ールを添加する。細胞融合剤としては、この他各種当該
分野で知られたものを用いることができ、この様なもの
としては不活性化したセンダイウイルス(HVJ:He
magglutinatingvirus of Ja
pan)などが挙げられる。好ましくは、例えば30〜
60%のポリエチレングリコールを0.5〜2ml加え
ることができ、分子量が1,000〜8,000のポリ
エチレングリコールを用いることができ、さらに分子量
が1,000〜4,000のポリエチレングリコールが
より好ましく使用できる。融合培地中でのポリエチレン
グリコールの濃度は、例えば30〜60%となるように
することが好ましい。必要に応じ、例えばジメチルスル
ホキシドなどを少量加え、融合を促進することもでき
る。融合に使用する脾細胞(リンパ球):ミエローマ細
胞株の割合は、例えば1:1〜20:1とすることが挙
げられるが、より好ましくは4:1〜10:1とするこ
とができる。融合反応を1〜10分間行い、次にRPM
I−1640培地などの細胞培地を加える。融合反応処
理は複数回行うこともできる。融合反応処理後、遠心な
どにより細胞を分離した後選択用培地に移す。
【0012】5.ハイブリドーマ(融合細胞)の選択お
よびモノクローン化 選択用培地としては、例えばヒポキサンチン、アミノプ
テリン及びチミジンを含む、FCS含有MEM培地、R
PMI−1640培地などの培地、所謂HAT培地が挙
げられる。選択培地交換の方法は、一般的には培養プレ
ートに分注した容量と当容量を翌日加え、その後1〜3
日ごとにHAT培地で半量ずつ交換するというようにす
ることができるが、適宜これに変更を加えて行うことも
できる。また融合後8〜16日目には、アミノプテリン
を除いた、所謂HT培地で1〜4日ごとに培地交換をす
ることができる。フィーダーとして、たとえばマウス胸
腺細胞を使用することもでき、それが好ましい場合があ
る。ハイブリドーマの増殖のさかんな培養ウエルの培養
上清を、例えば放射免疫分析(RIA)、酵素免疫分析
(ELISA)、蛍光免疫分析(FIA)などの測定
系、あるいは蛍光惹起細胞分離装置(FACS)など
で、ブタMMP−3またはヒトMMP−3あるいはその
断片ペプタイドなどを抗原として用いたり、あるいは標
識抗マウス抗体を用いて目的抗体を測定するなどして、
スクリーニングし分離する。目的抗体を産生しているハ
イブリドーマをクローニングする。クローニングは、寒
天培地中でコロニーをピック・アップするか、あるいは
限界希釈法によりなされうる。限界希釈法でクローニン
グがより好ましく行うことができる。クローニングは複
数回行うことが好ましい。
【0013】6.モノクローナル抗体の製造 得られたハイブリドーマ株は、FCS含有MEM培地、
RPMI−1640培地などの適当な増殖用培地中で培
養し、その培地上清から所望のモノクローナル抗体を得
ることができる。大量の抗体を得るためには、ハイブリ
ドーマを腹水化することが挙げられる。この場合ミエロ
ーマ細胞由来の動物と同系の組織適合性動物の腹腔内に
各ハイブリドーマを移植し、増殖させるか、例えばヌー
ド・マウスなどに各ハイブリドーマを移植し、増殖さ
せ、該動物の腹水中に産生されたモノクローナル抗体を
回収して得ることができる。ハイブリドーマの移植に先
立ち、プリスタン(2,6,10,14−テトラメチル
ペンタデカン)などの鉱物油を腹腔内投与した後、ハイ
ブリドーマを増殖させ、腹水を採取すればよい。腹水液
はそのまま、あるいは従来公知の方法、例えば硫酸アン
モニウム沈殿法などの塩析、セファデックスなどによる
ゲルろ過法、イオン交換クロマトグラフィー法、電気泳
動法、透析、限外ろ過法、アフィニテイ・クロマトグラ
フィー法、高速液体クロマトグラフィー法などにより精
製してモノクローナル抗体として用いることができる。
好ましくは、モノクローナル抗体を含有する腹水は、硫
安分画した後、DEAE−セファロースの如き、陰イオ
ン交換ゲル及びプロテインAカラムの如きアフィテイ−
カラムなどで処理し精製分離処理できる。特に好ましく
は抗原又は抗原断片(例えば合成ペプチド、組換え抗原
タンパク質あるいはペプチド、抗体が特異的に認識する
部位など)を固定化したアフィニテイ・クロマトグラフ
ィー、プロテインAを固定化したアフィニテイ・クロマ
トグラフィーなどが挙げられる。こうして得られたモノ
クローナル抗体は、市販のアイソタイプ特異的抗マウス
Ig抗体、例えばアイソタイプ特異的ウサギ抗マウスI
g抗体などを用いてその抗体構成鎖の重鎖及び軽鎖のタ
イプについて調べることができる。さらにこれら抗体を
トリプシン、パパイン、ペプシンなどの酵素により処理
して、場合により還元して得られるFab、Fab’,
F(ab’)といった、抗体フラグメントにして使用
してもよい。
【0014】標識物を付与する抗体としては、IgG画
分、例えば抗体含有物を硫安分画した後、ペプシン消化
後還元して、DEAE−セファロースの如き、陰イオン
交換ゲルで処理して得られる特異的結合部Fab’など
を用いることができる。これらの場合の標識物の例とし
ては、酵素(ペルオキシダーゼ、アルカリホスファター
ゼあるいはβ−D−ガラクトシダーゼなど)、化学物
質、蛍光物質あるいは放射性同位元素などがある。
【0015】本発明の測定は、イムノアッセイ、例えば
競合型イムノアッセイまたは非競合型イムノアッセイで
行うことができることは上述した通りであり、RIA、
ELISAなどを用いることができる。好ましくはEI
Aであり、さらにサンドイッチ型アッセイが挙げられ
る。さらにはまた標識モノクローナル抗体試薬を用いた
免疫細胞染色あるいは免疫組織染色を行うことができ
る。測定は直接法でも間接法でもよい。また間接法の変
法、例えばPAP法(ペルオキシダーゼ・アンチペルオ
キシダーゼ法)、ABC法(アビジン・ビオチン・コン
プレックス法)、プロテインA法などを用いることもで
きる。
【0016】例えば、サンドイッチ型アッセイでは、ブ
タMMP−3と特異的に反応する抗体の一方を検出可能
に標識化する。同じ抗原を認識できる他の抗体を固相に
固定化する。検体と標識化抗体及び固相化抗体を必要に
応じ順次反応させるためインキュベーション処理し、こ
こで非結合抗体を分離後、標識物を測定する。測定され
た標識の量は抗原、すなわちブタMMP−3の量と比例
する。このアッセイでは、不溶化抗体や、標識化抗体の
添加の順序に応じてワンステップサンドイッチ型アッセ
イ、逆サンドイッチ型アッセイなどと呼ばれる。例え
ば、洗浄、攪拌、震盪、ろ過あるいは抗原の予備抽出等
は、特定の状況のもとでそれら測定工程の中で適宜採用
される。特定の試薬、緩衝液等の濃度、温度あるいはイ
ンキュベーション処理時間などのその他の測定条件は、
検体中の抗原の濃度、検体試料の性質等の要素に従い変
えることができる。当業者は通常の実験法を用いながら
各測定に対して有効な最適の条件を適宜選定して測定を
行うことができる。
【0017】抗原あるいは抗体を固相化できる多くの担
体が知られており、本発明ではそれらから適宜選んで用
いることができる。担体としては、抗原抗体反応などに
使用されるものが種々知られており、本発明においても
もちろんこれらの公知のものの中から選んで使用でき
る。特に好適に使用されるものとしては、例えばガラ
ス、活性化ガラス、多孔質ガラス、シリカゲル、シリカ
−アルミナ、アルミナ、磁化鉄、磁化合金などの無機材
料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリメタクリ
レート、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリアクリルアミド、架橋ポリアクリルアミド、ポ
リグリシジルメタクリレート、アクロレイン−エチレン
グリコールジメタクリレート共重合体など、架橋化アル
ブミン、コラーゲン、ゼラチン、デキストラン、アガロ
ース、架橋化アガロース、セルロース、微結晶セルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、セルロースアセテー
トなどの天然または変成セルロース、架橋デキストラ
ン、ナイロンなどのポリアミド、ポリウレタン、ポリエ
ポキシ樹脂などの有機高分子物質、さらにそれらを乳化
重合して得られたもの、細胞、赤血球などで必要に応
じ、シランカップリング剤などで官能性基を導入してあ
るものが挙げられる。
【0018】さらに、ろ紙、ビーズ、試験容器の内壁、
例えば試験管、タイタープレート、タイターウエル、ガ
ラスセル、合成樹脂製セルなどの合成材料からなるセ
ル、ガラス棒、合成材料からなる棒、末端を太くしたり
あるいは細くしたりした棒、末端に丸い突起をつけたり
あるいは偏平な突起をつけた棒、薄板状にした棒などの
固体物質(物体)の表面などが挙げられる。これら担体
に、本発明で得られるブタMMP−3に対し特異的に結
合するモノクローナル抗体を結合させることができる。
担体とこれら抗原抗体反応に関与するものとの結合は、
吸着などの物理的な手法、あるいは縮合剤などを用いた
り、活性化されたものを用いたりする化学的な方法、さ
らには相互の化学的な結合反応を利用した手法などによ
り行うことができる。
【0019】標識としては、酵素、酵素基質、酵素イン
ヒビター、補欠分子類、補酵素、酵素前駆体、アポ酵
素、蛍光物質、色素物質、化学ルミネッセンス化合物、
発光物質、発色物質、磁気物質、金属粒子、例えば金コ
ロイドなど、放射性物質などを挙げることができる。酵
素としては、脱水素酵素、還元酵素、酸化酵素などの酸
化還元酵素、例えば、アミノ基、カルボキシル基、メチ
ル基、アシル基、リン酸基などを転移するのを触媒する
転移酵素、例えば、エステル結合、グリコシド結合、エ
ーテル結合などを加水分解する加水分解酵素、リアー
ゼ、イソメラーゼ、リガーゼなどを挙げることができ
る。酵素は複数の酵素を複合的に用いて検知することも
できる。例えば酵素的サイクリングを利用することもで
きる。代表的な酵素標識としては、西洋ワサビペルオキ
シダーゼなどのペルオキシダーゼ、大腸菌β−D−ガラ
クトシダーゼなどのガラクトシダーゼ、マレエート・デ
ヒドロゲナーゼ、グルコース−6−フォスフェート・デ
ヒドロゲナーゼ、グルコースオキシダーゼ、グルコアミ
ラーゼ、アセチルコリンエステラーゼ、カタラーゼ、ウ
シ小腸アルカリホスファターゼ、大腸菌アルカリホスフ
ァターゼなどのアルカリフォスフアターゼなどが挙げら
れる。
【0020】アルカリフォスファターゼを用いた場合、
4−メチルウンベリフェリルフォスフエートなどのウン
ベリフェロン誘導体、ニトロフェニルホスフェートなど
のリン酸化フェノール誘導体、NADPを利用した酵素
的サイクリング系、ルシフエリン誘導体、ジオキセタン
誘導体などの基質を使用したりして、生ずる蛍光、発光
などにより測定できる。ルシフェリン、ルシフェラーゼ
系を利用したりすることもできる。カタラーゼを用いた
場合、過酸化水素と反応して酸素を生成するので、その
酸素を電極などで検知することもできる。電極としては
ガラス電極、難溶性塩膜を用いるイオン電極、液膜型電
極、高分子膜電極などであることもできる。酵素標識
は、ビオチン標識体と酵素標識アビジン(ストレプトア
ビジン)に置き換えることも可能である。標識は、複数
の異なった種類の標識を使用することもできる。こうし
た場合、複数の測定を連続的に、あるいは非連続的に、
そして同時にあるいは別々に行うことを可能にすること
もできる。
【0021】蛍光物質あるいは化学ルミネッセンス化合
物としては、フルオレセインイソチオシアネート、たと
えばローダミンBイソチオシアネート、テトラメチルロ
ーダミンイソチオシアネートなどのローダミン誘導体、
ダンシルクロリド、ダンシルフルオリド、フルオレスカ
ミン、フィコビリプロテイン、アクリジニウム塩、ルシ
フェリン、ルシフェラーゼ、エクオリンなどのルミノー
ル、イミダゾール、シュウ酸エステル、希土類キレート
化合物、クマリン誘導体などが挙げられる。標識するに
は、チオール基とマレイミド基の反応、ピリジルジスル
フイド基とチオール基の反応、アミノ基とアルデヒド基
の反応などを利用して行うことができ、公知の方法ある
いは当該分野の当業者が容易になしうる方法、さらには
それらを修飾した方法の中から適宜選択して適用でき
る。また上記免疫原性コンジュゲート作製に使用される
ことのできる縮合剤、担体との結合に使用されることの
できる縮合剤などを用いることができる。
【0022】縮合剤としては、例えば、グルタルアルデ
ヒド、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソチオシアネート、N,N‘−ポリメチレンビス
ヨードアセトアミド、N,N‘−エチレンビスマレイミ
ド、エチレングリコールビススクシニミジルスタシネー
ト、ビスジアゾベンジジン、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド、スクシンイミ
ジル3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SP
DP)、N−スクシンイミジル4−(N−マレイミドメ
チル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート(SMC
C)、N−スルホスクシンイミジル4−(N−マレイミ
ドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、N
−スクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベン
ゾエート、N−スクシンイミジル4−(1−マレイミド
フェニル)ブチレート、N−(ε−マレイミドカプロイ
ルオキシ)コハタ酸イミド(EMCS)、イミノチオラ
ン、S−アセチルメルカプトコハタ酸無水物、メチル−
3−(4’−ジチオピリジル)プロピオンイミデート、
メチル−4−メルカプトブチリルイミデート、メチル−
3−メルカプトプロピオンイミデート、N−スクシンイ
ミジル−S−アセチルメルカプトアセテートなどが挙げ
られる。
【0023】本発明の測定法によれば、測定すべき物質
を酵素などで標識したモノクローナル抗体試薬と、担体
に結合された抗体とを順次反応させることもできるし、
同時に反応させることもできる。試薬を加える順序は選
ばれた担体系の型により異なる。感作されたプラスチッ
クなどのビーズを用いた場合には、酵素などで標識した
モノクローナル抗体試薬を測定すべき物質を含む検体試
料とともに最初適当な試験管中に一緒に入れ、その後、
該感作されたプラスチックなどのビーズを加えることに
より測定を行うことができる。本発明の定量法において
は、免疫学的測定法が用いられるが、その際の固相に担
体としては抗体等タンパク質を良く吸着するポリスチレ
ン製、ポリカーボナイト製、ポリプロピレン製あるいは
ポリビニル製のボール、マイクロプレート、ステイッ
ク、微粒子あるいは試験管等の種々の材料及び形態を任
意に選択し使用することができる。
【0024】測定にあたっては、至適pH、例えばpH
約4〜9に保つように適当な緩衝液系中で行うことがで
きる。特に適切な緩衝剤としては、例えばアセテート緩
衝剤、タエン酸塩緩衝剤、フォスフエート緩衝剤、トリ
ス緩衝剤、トリエタノールアミン緩衝剤、ボレート緩衝
剤、グリシン緩衝剤、炭酸塩緩衝剤、トリス−塩酸緩衝
剤などが挙げられる。緩衝剤は互いに任意の割合で混合
して用いることができる。抗体抗原反応は約0℃〜60
℃の間の温度で行うことが好ましい。酵素などで標識さ
れたモノクローナル抗体試薬及び担体に結合せしめられ
た抗体試薬、さらには測定すべき物質のインキュベーシ
ョン処理は、平衡に達するまで行うことができるが、抗
原抗体反応の平衡が達成されるよりもずっと早い時点で
固相と液相とを分離して限定されたインキュベーション
処理の後に反応を止めることができ、液相または固相の
いずれかにおける酵素などの標識の存在の程度を測るこ
とができる。測定操作は、自動化された測定装置を用い
て行うことが可能であり、ルミネセンス・デイテクタ
ー、ホト・デイテクターなどを使用して基質が酵素の作
用で変換されて生ずる表示シグナルを検知して測定する
こともできる。
【0025】抗原抗体反応においては、それぞれ用いら
れる試薬、測定すべき物質、さらには酵素などの標識を
安定化したり、抗原抗体反応自体を安定化するように適
切な手段を講ずることができる。さらに、非特異的な反
応を除去し、阻害的に働く影響を減らしたり、あるいは
測定反応を活性化したりするため、タンパク質、安定化
剤、界面活性剤、キレート化剤などをインキュベーショ
ン溶液中に加えることもできる。当該分野で普通に採用
されていたりあるいは当業者に知られた非特異的結合反
応を防ぐためのブロッキング処理を施してもよく、例え
ば、哺乳動物などの正常血清タンパク質、アルブミン、
スキムミルク、乳発酵物質、コラーゲン、ゼラチンなど
で処理することができる。非特異的結合反応を防ぐ目的
である限り、それらの方法は特に限定されず用いること
ができる。
【0026】本発明の測定方法で測定される試料として
は、生物由来の液体試料、例えば、血液、血漿、血清、
関節液などの体液、細胞培養液、組織培養液、生検検
体、例えば細胞、組織、臓器などが挙げられる。特に好
ましくは、血漿、血清、関節液、組織などが挙げられ
る。本発明の標識モノクローナル抗体試薬を用いた免疫
細胞染色あるいは免疫組織染色では、生検検体、例えば
細胞、組織、臓器などが好適に用いられ、それら試料は
染色前に必要に応じ固定化することができる。組織の固
定化には当該分野で広く使用されているものあるいはそ
れらから誘導されたものを使用できる。例えば、ペリオ
デイト−リジン−パラホルムアルデヒド、グルタルアル
デヒド、ブアン、ホルマリン、パラホルムアルデヒド、
ザンボニー、アクロレインなどが使用できる。またパラ
フィンなどで固定化することもできる。
【0027】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されず、様々な実
施形態が可能であり、本発明は本明細書及び図面に開示
の思想に従ったものである限り、すべての実施形態が包
含されるものである。
【0028】実施例1 抗MMP−3モノクローナル抗
体の作製 (a)抗原の調製 Biochem.J.254,731〜741(198
8)に記載の方法に従い、慢性関節リウマチ疾患患者の
滑膜細胞をダルベッコ変法イーグル培地(日水製薬製)
で培養した。すなわち、関節形成術を行った慢性関節リ
ウマチ患者の滑膜組織を細切し、酵素学的に滑膜細胞を
遊離させた後、20%ウシ胎児血清、ペニシリンおよび
ストレプトマイシンを含むダルベッコ変法イーグル培地
で培養した。初代培養して得られた細胞を、次にウサギ
・マクロファージで処理した無血清培地でさらに培養
し、5〜7日目にその培養液を回収した。得られた培養
液をDEAE−セルロースカラム(Whatman
製)、グリーンAダイアマトレックスカラム(Amic
on Corp.製)、ゼラチンセファロースカラム、
コンカナバリンAセフアロースカラム(Pharmac
ia製)及び抗コラゲナーゼ抗体結合アフィニテイカラ
ムで処理した後、最後にウルトロゲルAcA44カラム
(LKB製)を用いてヒトMMP−3をドデシル硫酸ナ
トリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−
PAGE)に供したところ、分子量約57kDの単一バ
ンドを示した。この精製ヒトMMP−3は、上記処理に
おいてコンカナバリンAセファロースカラムを用いて得
られたものであるため、糖鎖が結合している59kDの
プロMMP−3を含んでいない。
【0029】(b)抗体産生細胞の調製 6週令のBalb/c雌マウス2匹にまずフロインド完
全アジュバンドを用いて、前記(a)項で記述した精製
ヒトMMP−3を初回免疫した。すなわち、それぞれの
マウスに15μgのヒトMMP−3を0.2mlの溶液
として腹腔内投与した。その後、17日目に10mMト
リス−塩酸緩衝液(pH7.5)に溶解した15μgの
ヒトMMP−3を追加免疫した。最終免疫として54日
目に静脈内投与(16.5μg/マウス;10mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH7.5)に溶解)により補助免疫
し、3日後にマウス脾臓を取り出し、脾臓細胞を調製し
た。
【0030】(c)細胞融合 (1)以下の材料及び方法を用いる。RPMI1640
培地:RPMINo.1640(FlowLab.製)
に重炭酸ナトリウム24mM、ピルビン酸ナトリウム1
mM、ペニシリンGカリウム50U/ml、硫酸ストレ
プトマイシン50μg/ml及び硫酸アミカシン100
μg/mlを加え、ドライアイスでpHを7.2にし、
0.2μm東洋メンブレンフイルターで除菌ろ過する。
NS−1培地:上記RPMI1640培地に除菌ろ過し
た仔牛胎児血清(M.A.Bioproducts製)
を15%(v/v)の濃度になるように加える。PEG
4,000溶液:RPMI1640培地のポリエチレン
グリコール4,000(PEG4,000、Merck
& Co.製)50%(w/w)無血清溶液を調製す
る。8−アザグアニン耐性ミエローマ細胞SP−2(S
P−2/O・Ag14)との融合は、Selected
Method in Cellular Immun
ology (eds.B.B.Mishell &
S.M.Shiigi),W.H.Freeman &
Company(1980),351〜372に記載
のOiらの方法に準拠して行った。
【0031】(2)前記(b)で調製した有核脾臓細胞
(生細胞率100%)とミエローマ細胞(生細胞率10
0%)とを5:1の割合で融合する。すなわち、脾臓細
胞とミエローマ細胞とを別々に前記RPMI1640培
地で洗浄する。次に同じ培地に懸濁し、融合させるため
上記の割合で混合する。容量50mlの円錐形スチロー
ル樹脂製試験管(住友ベークライト製)を用い、37m
lのRPMI1640培地中1,000rpm、10分
間遠心分離し、上清を完全に吸出する。沈殿した細胞に
37℃で加温したPEG4,000溶液4.5mlを穏
やかに攪拌しながら1分間滴下し、さらに1分間攪拌
し、細胞を再懸濁、分散させる。次に37℃で加温した
RPMI1640培地4.5mlを1分間で滴下する。
この操作をさらに1回繰り返した後、同培地31.7m
lを2〜3分間で常に攪拌しながら滴下し、細胞を分散
させる。これを1,000rpm、7分間遠心分離し、
上清を完全に吸引除去する。次に沈殿した細胞に37℃
で加温したNS−1培地45mlをすみやかに加え、細
胞の大きい塊を10mlのピペットで注意深く分散させ
る。これを同培地91mlの入ったボトルに加えて希釈
し、ポリスチレン製96穴マイクロウエル(岩城硝子
製)にウエルあたり6.0×10個/0.1mlの細胞
を加える。このマイクロウエルを7%炭酸ガス/93%
空気中で37℃、湿度100%下で培養する。
【0032】(d)選択培地によるハイブリドーマの選
択的増殖 (1)使用する培地は以下のとおりである。HAT培
地:前記(c)項で述べたNS−1培地に、さらにヒポ
キサンチン(100μM),アミノプテリン(0.4μ
M)及びチミジン(16μM)を加える。HT培地:ア
ミノプテリンを除去した以外は上記HAT培地と同一組
成の培地である。
【0033】(2)前記(c)項の培養開始翌日(1日
目)、細胞にピペットでHAT培地2滴(約0.1m
l)を加える。2,3,5及び8日目にそれぞれ培地の
半分(0.1ml)を新しいHAT培地で置き換え、1
0日目に培地の半分を新しいHT培地で置き換える。こ
のとき、ハイブリドーマの十分な生育が観察される。ハ
イブリドーマが生育した全ウエルについて、次項(e)
記載の固相−抗体結合テスト法(ELISA)により陽
性ウエルを確認する。次にフィーダーとして10個の
マウス胸腺細胞を含むHT培地1mlをポリスチレン製
24穴セルウエル(住友ベークライト製)に加えたもの
を用い、上記で検出された各陽性ハイブリドーマの全内
容物を移す。これを前記(c)におけると同様に7%炭
酸ガス存在下、37℃で5日間培養する。ハイブリドー
マの充分生育した時点でELISAにより陽性を再確認
し、それぞれについて次項(f)記載の限界希釈法によ
るクローニングを行う。なお、クローニングに使用した
後の残液をポリスチレン製25cm組織培養フラスコ
(岩城硝子製)に写し、凍結保存用試料とする。
【0034】(e)ELISAによる抗MMP−3抗体
産生ハイブリドーマの検索 Anal.Biochem.104,205〜214
(1980)に記載のRennardらの方法に準拠し
て行う。この方法は、ハイブリドーマ抗体の検出に適し
ている。96穴ミクロタイトレーションプレート(Fl
ow Lab.製)を30ng/ウエルのMMP−3で
コートする。これに前記(d)で得られたハイブリドー
マ生育ウエルの上清の一部を加えて室温で1時間インキ
ュベートする。2次抗体としてPOD標識ヤギ抗マウス
イムノグロブリン(CappelLab.製)をくわ
え、さらに室温で1時間インキュベートする。次に基質
である過酸化水素とo−フェニレンジアミンをくわえ、
マイクロプレートリーダー(MRP−A4、東洋ソーダ
製)を用いて492nmの吸光度を測定する。
【0035】(f)クローニング 前記(d)の操作の後、各ウエル中には2種以上のハイ
ブリドーマが生育している可能性があるので、限界希釈
法によりクローニングを行い、モノクローナル抗体産生
ハイブリドーマを取得する。NS−1培地1ml当たり
フィーダーとして10個のマウス胸腺細胞を含むクロ
ーニング培地を調製し、96穴マイクロウエルにそれぞ
れハイブリドーマを加える。5日目に全ウエルに約0.
1mlのNS−1培地を追加し、10日目に培地の半分
(0.1ml)を新しいNS−1培地で置き換える。ク
ローニング開始後14日目でハイブリドーマの十分な生
育が認められ、それらについてELISAを行った。テ
ストした全ウエルが陽性でない場合、抗体陽性ウエル中
のコロニー数を確認し、ウエル中に1コロニーが確認さ
れたウエルを1個選び再クローニングする。最終的にヒ
トMMP−3に対するモノクローナル抗体産生ハイブリ
ドーマ14株が得られた。
【0036】(g)モノクローナル抗体のアイソタイプ 前述したELISA法にしたがって、ヒトMMP−3を
コートしたマイクロタイトレーションプレートに各モノ
クローナル抗体産生ハイブリドーマの培養上清を加え
た。0.05%Tween 20含有PBSで洗浄した
後、アイソタイプ特異的ウサギ抗マウスIgG抗体(Z
ymed Lab.製)を加えた。PBSによる洗浄
後、POD標識ヤギ抗ウサギIgG(H+L)抗体を加
え、基質として過酸化水素及び2,2‘−アジノ−ジ
(3−エチルベンゾチアゾリン硫酸)を用いて検出し
た。その結果、得られたモノクローナル抗体の内、10
個が免疫グロブリン鎖γ1/κを、2個がγ2a/κ
を、2個がγ2b/κを有していた。
【0037】(h)抗MMP−3モノクローナル抗体の
選択 前記(g)項で得られた抗MMP−3モノクローナル抗
体は、いずれもヒトMMP−3の潜在型及び活性型とも
反応することが確かめられた。さらに、ブタ滑膜組織と
の反応性からブタMMP−3とも交差反応性を有するこ
とが確認された。
【0038】実施例2 抗MMP−3モノクローナル抗
体を用いた免疫染色 ブタ骨軟骨症の病変部である後肢関節軟骨組織を採取
し、モネンシンで処理し(3時間)、ペリオデイト−リ
ジン−パラホルムアルデヒド(PLP)で固定し(24
時間)、パラフイン切片を作製した。脱パラフインした
これら組織切片中の内因性ぺルオキシダーゼを除去し、
1%馬血清−PBSでブロッキングを行った後、実施例
1で得られた抗MMP−3モノクローナル抗体(クロー
ン番号55−2A4)と反応させた。次に、その切片を
PBSで充分洗浄し、ビオチン化ウマ抗マウスIgG
(H+L)と反応させた後、さらにアビジン・ビオチン
HRP複合体(Vector Lab.製)と反応させ
た。このようにして得られた切片を、PBSで洗浄した
後、基質として0.01%過酸化水素水及び0.05%
ジアミノベンチジンを用いて発色させたところ、ブタM
MP−3は軟骨細胞中に染色された(図1及び2)。
【0039】
【発明の効果】本発明に従えば、ブタ骨軟骨症における
ブタMMP−3の検出が容易にでき、従って、ブタ骨軟
骨症の診断が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブタ骨軟骨症の病変部である後肢関節軟骨組織
の抗MMP−3モノクローナル抗体を用いた組織染色の
光学的顕微鏡の写真である。
【図2】ブタ骨軟骨症の病変部である後肢関節軟骨組織
の抗MMP−3モノクローナル抗体を用いた組織染色の
光学的顕微鏡の写真である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブタマトリックスメタロプロテアーゼ−3
    (MMP−3)と特異的に免疫反応することを特徴とす
    るモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】ブタMMP−3と特異的に免疫反応し、か
    つヒトMMP−3とも特異的に免疫反応することを特徴
    とする請求項1記載のモノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】ブタMMP−3を特異的に認識し、免疫組
    織染色に使用可能である請求項1又は2記載のモノクロ
    ーナル抗体。
  4. 【請求項4】ブタMMP−3と特異的に免疫反応するモ
    ノクローナル抗体を用いることを特徴とする組織免疫学
    的染色方法。
  5. 【請求項5】ブタMMP−3と特異的に免疫反応するモ
    ノクローナル抗体を測定試薬として用いることを特徴と
    するブタMMP−3の測定方法。
  6. 【請求項6】ブタMMP−3と特異的に免疫反応するモ
    ノクローナル抗体を用いることを特徴とするブタMMP
    −3を測定するための試薬。
JP30542696A 1996-10-12 1996-10-12 ブタmmp−3の免疫学的測定法 Pending JPH10115618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30542696A JPH10115618A (ja) 1996-10-12 1996-10-12 ブタmmp−3の免疫学的測定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30542696A JPH10115618A (ja) 1996-10-12 1996-10-12 ブタmmp−3の免疫学的測定法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10115618A true JPH10115618A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17945000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30542696A Pending JPH10115618A (ja) 1996-10-12 1996-10-12 ブタmmp−3の免疫学的測定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10115618A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016068226A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 関節リウマチマーカー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016068226A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 国立研究開発法人産業技術総合研究所 関節リウマチマーカー
JPWO2016068226A1 (ja) * 2014-10-30 2017-09-14 国立研究開発法人産業技術総合研究所 関節リウマチマーカー

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003096099A (ja) ヒトhmg−1に特異的に結合する抗体並びにこの抗体を用いるヒトhmg−1の免疫学的測定方法及び免疫学的測定試薬
JPH10287700A (ja) 活性型マトリライシン(mmp−7)に対する抗体及びそれを用いた免疫学的測定法
JP2949467B2 (ja) 免疫学的測定法によるヒトプロマトリックスメタロプロテアーゼ7の定量
EP0311383B1 (en) Monoclonal antibody to methamphetamine, preparation of the same, assay method and assay kit of methamphetamine
US5834212A (en) Anti-human stromelysin monoclonal antibody and method for diagnosis of rheumatoid arthritis by enzyme immunoassay
JP2867325B2 (ja) 抗pivka−ii抗体産生ハイブリドーマ及び免疫学的測定方法
EP0401370B1 (en) Enzyme immunoassay according to sandwich method of human iv-type collagen
WO1998029560A1 (fr) Anticorps monoclonal contre la collagenase 3 et procede de dosage immunologique utilisant cet anticorps
CA1302920C (en) Monoclonal antibody to okadaic acids, process for producing the monoclonal antibody, assay reagent for assaying okadaic acids using the monoclonal antibody, and assay method
JP5840274B2 (ja) ストロムライシン1と特異的に反応するモノクローナル抗体
JP3174492B2 (ja) ウサギmmp−3に対するモノクローナル抗体及びそれを用いた免疫学的測定法
JPH10115618A (ja) ブタmmp−3の免疫学的測定法
JP2864219B2 (ja) 遊離の活性型マトリックスメタロプロテアーゼ類の分別定量法
JP2742886B2 (ja) 好中球コラゲナーゼの免疫学的定量法
JPH0534353A (ja) ヒト92kDaゼラチナーゼの免疫学的定量法
JP4493882B2 (ja) 抗原およびこの抗原を識別するモノクローナル抗体
JP2006265138A (ja) ネコトリプシノーゲン及び/又はネコトリプシンに対するモノクローナル抗体
JP2518602B2 (ja) ヒトプロテインsに対するモノクロ―ナル抗体を用いた免疫学的測定試薬及びキット
JPH11318449A (ja) ストロメライシン―2(mmp―10)に対する抗体
JP4221119B2 (ja) ドウモイ酸に対する特異的抗体及びドウモイ酸の免疫学的分析方法
JP2609908B2 (ja) 慢性関節リウマチ疾患の診断用試薬
WO2000009739A1 (en) Monoclonal antibody against canine trypsin
JPS6265693A (ja) 活性型ヒト血液凝固第▲xi▼因子の免疫学的定量法
JP3124008B2 (ja) ヒト92kDaゼラチナーゼに対するモノクローナル抗体およびその利用
JPH02126157A (ja) ヒトトランスフォーミンググロースファクターβの免疫学的測定方法