JPH10116522A - Nb−Ti超電導線材 - Google Patents

Nb−Ti超電導線材

Info

Publication number
JPH10116522A
JPH10116522A JP8270220A JP27022096A JPH10116522A JP H10116522 A JPH10116522 A JP H10116522A JP 8270220 A JP8270220 A JP 8270220A JP 27022096 A JP27022096 A JP 27022096A JP H10116522 A JPH10116522 A JP H10116522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
filament
wire
superconducting
superconducting wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8270220A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Miyashita
克己 宮下
Shuji Sakai
修二 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP8270220A priority Critical patent/JPH10116522A/ja
Publication of JPH10116522A publication Critical patent/JPH10116522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流損失が低く、かつ、1T以上の磁界中で
の臨界電流密度が高いNb−Ti超電導線材を提供する
ものである。 【解決手段】 Cu−Ni−Mn合金線材4中にNb−
Tiフィラメント3を配してなるNb−Ti超電導線材
において、上記Nb−Tiフィラメント3中にNbまた
はNb合金フィラメント5を単数本または複数本配置し
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用周波数で運転
される電力機器の超電導巻線または交流磁界を発生する
ための超電導マグネットの巻線に用いられるNb−Ti
超電導線材に係り、特に、1T以上の交流磁界を発生す
るために用いられるNb−Ti超電導線材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】商用周波数オーダーの交流磁界中で使用
される交流用Nb−Ti超電導線材には、交流損失の低
減と臨界電流密度の向上が要求される。超電導線材の交
流損失は、ヒステリシス損失(磁化履歴損失)、結合損
失、および渦電流損失の3つの和からなり、これらの損
失の中でも超電導フィラメントの磁化に伴う損失である
ヒステリシス損失の割合が大きい。
【0003】ヒステリシス損失は、超電導フィラメント
の径に比例して減少するが、超電導フィラメント径の縮
小に比例して縮小する隣り合う超電導フィラメント同士
の間隔(以下、フィラメント間隔と呼ぶ)が、ある間隔
以下になると超電導フィラメント同士が電磁気的に結合
し、多数本の超電導フィラメントが1本の超電導フィラ
メントとして振舞う挙動を示す。
【0004】この結果、幾何学的には超電導フィラメン
ト径が小さくても、電磁気的には超電導フィラメント径
が大きくなってしまい、ヒステリシス損失が増加してし
まう。これを“近接効果”と呼び、この近接効果による
ヒステリシス損失の増加が発現するフィラメント間隔
は、超電導フィラメントの周囲に配置するマトリックス
(母材)の種類によって決定される。また、近接効果に
よる超電導フィラメント間の電磁気的な結合は、フィラ
メント間隔が狭くなるほど顕著に現れる。
【0005】一方、Nb−Ti超電導線材の臨界電流密
度向上の観点からは、超電導フィラメントの占積率が高
い方が有利なため、フィラメント間隔を狭くして超電導
フィラメントの充填率を向上させることが望ましい。そ
のため、マトリックスとしては近接効果を抑制する作用
を持つ材料が要求され、具体的な方法としては、マトリ
ックスの高電気抵抗化やマトリックスへの磁性元素の添
加が有効となる。
【0006】Nb−Ti超電導線材の場合、Nb−Ti
フィラメントの周りに配置するマトリックスにCu−N
i合金を用いて高電気抵抗化させたり、Cu−Ni合金
に第3元素としてMnなどの磁性元素を添加することに
よって近接効果を抑制できる。
【0007】Nb−Ti超電導線材の臨界電流密度を向
上させるためには、前述したように超電導フィラメント
の占積率を高めることに加え、個々の超電導フィラメン
トの臨界電流密度を向上させる必要がある。
【0008】超電導線材内における磁束量子Φ0 (=
2.07×10-15 wb)の間隔afは、磁束密度をB
(T)とした時、以下の式で表される。
【0009】 af(m)=1.075×(Φ0 /B)1/2 …(1) 磁束密度Bが0.5Tの時、磁束量子間隔afは0.7
μmとなり、Nb−Tiフィラメント径dfを0.1μ
mオーダーまで極細化することによって磁束量子間隔a
fとNb−Tiフィラメント径dfが整合する。これに
よって、磁束量子Φ0 がNb−Tiフィラメントとマト
リックスとの境界面に整列して磁束がピンニングされ、
Nb−Tiフィラメント単体の臨界電流密度を向上させ
ることができる。これを“表面ピンニング”と呼び、表
面ピンの導入によりNb−Ti超電導線材の臨界電流密
度を向上させることが可能となる。
【0010】ここで、Nb−Ti超電導線材のヒステリ
シス損失を極力低減するためにNb−Tiフィラメント
径dfを0.1μmレベルとした時、フィラメント間隔
dsとNb−Tiフィラメント径dfとの比ds/df
を0.5程度にすると、ヒステリシス損失を大幅に低減
でき、かつ、表面ピンニングの効果で1T以下の低磁界
中の臨界電流密度が向上する。
【0011】この時、1Tより高い磁界中の磁束量子間
隔afは0.05μm以下まで狭くなるため、Nb−T
iフィラメントの臨界電流密度を向上させようとして表
面ピンニングを導入するには、Nb−Tiフィラメント
径dfを0.05μmレベルまで極細化する必要があ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Nb−
Tiフィラメント径dfを0.05μmレベルまで極細
化すると本質的な超電導特性の劣化が起こり、Nb−T
iバルクの超電導特性と比較して、臨界温度、臨界磁界
が極端に低下する。超電導特性維持の観点からすると、
Nb−Tiフィラメントの極細化の下限は0.07μm
程度であり、それ以下の極細化は1T以上での高電流密
度化に効果がない。
【0013】4〜5T以上の高磁界中で臨界電流密度の
向上が要求される直流応用のNb−Ti超電導線材は、
Nb−Ti超電導線材作製工程の伸線工程の合間に30
0〜400℃の時効熱処理を施し、Nb−Tiフィラメ
ント内に非超電導相であるα−Ti相を析出させること
によって、高磁界中における臨界電流密度を向上させて
いる。
【0014】この伸線工程を繰り返すことによって、α
−Ti相をNb−Tiフィラメントの長さ方向に引き延
ばすと共に、微細かつ均等に分散させる。分散したα−
Ti相の間隔は数〜数十nmと非常に狭く、このα−T
i相の間隔と磁束量子間隔afを同レベルとすることで
磁束をピンニングさせ、臨界電流密度を向上させてい
る。
【0015】商用周波数オーダーの交流用Nb−Ti超
電導線材に、1T以上での臨界電流密度向上を目的とし
て、上述したα−Ti析出のための時効熱処理を施して
も、Nb−Tiフィラメント周囲のCu合金中のNiが
Nb−Tiフィラメントに拡散してNb−TiのNi汚
染を引き起こし、逆に臨界電流密度を減少させてしま
う。このため、直流応用のNb−Ti超電導線材に施さ
れる時効熱処理を、商用周波数オーダーの交流用Nb−
Ti超電導線材に施しても高磁界中での臨界電流密度向
上は期待できず、逆に特性を劣化させることになる。
【0016】そこで本発明は、上記課題を解決し、交流
損失が低く、かつ、1T以上の磁界中での臨界電流密度
が高いNb−Ti超電導線材を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、Cu−Ni−Mn合金線材中にN
b−Tiフィラメントを配してなるNb−Ti超電導線
材において、上記Nb−Tiフィラメント中にNbまた
はNb合金フィラメントを単数本または複数本配置した
ものである。
【0018】請求項2の発明は、Cu−Ni合金線材の
中央部に安定化銅材を複数本配すると共に、そのCu−
Ni合金線材の外周部に上記Cu−Ni−Mn合金線材
中に複数本の上記Nb−Tiフィラメントを配したシン
グルスタックを複数本配してなる請求項1記載のNb−
Ti超電導線材である。
【0019】請求項3の発明は、上記NbまたはNb合
金フィラメントの直径が0.01〜0.05μmである
請求項1記載のNb−Ti超電導線材である。
【0020】請求項4の発明は、上記Nb−Tiフィラ
メントの直径(df)が0.07〜0.5μmであり、
かつ、隣り合うNb−Tiフィラメント間隔(ds)と
上記直径(df)との比(ds/df)が0.3〜0.
7である請求項1および請求項2記載のNb−Ti超電
導線材である。
【0021】請求項5の発明は、上記Cu−Ni−Mn
合金のNi濃度が10〜30wt%である請求項1およ
び請求項2記載のNb−Ti超電導線材である。
【0022】請求項6の発明は、上記Cu−Ni−Mn
合金のMn濃度が0.5〜3wt%である請求項1およ
び請求項2記載のNb−Ti超電導線材である。
【0023】上既数値範囲を限定した理由を以下に述べ
る。
【0024】NbまたはNb合金フィラメントの直径を
0.01〜0.05μmと限定したのは、磁束密度Bが
1T、2T、3T、4Tの時、磁束量子間隔afは
(1)式から0.049μm、0.034μm、0.0
28μm、0.024μmとなり、NbまたはNb合金
フィラメントをピンニング材として利用するにはNbま
たはNb合金フィラメントの直径を磁束量子間隔afの
レベルまで極細化する必要があるためである。
【0025】Nb−Tiフィラメントの直径(df)を
0.07〜0.5μmと限定した理由を以下に示す。
【0026】Nb−Ti超電導線材の臨界温度は、Nb
−Tiフィラメント径に依存し、径が小さくなると臨界
温度が低下する傾向がある。特に、0.07〜0.1μ
m近傍から臨界温度の低下が顕著となり、Nb−Tiバ
ルクの臨界温度が約9.3Kであるのに対し、径が0.
05μmのNb−Tiフィラメントの臨界温度は6.5
〜7Kまで低下する。すなわち、Nb−Tiフィラメン
ト径が0.07μmよりも小さいと、臨界温度の低下に
よる超電導線材の安定性に大きく影響を与えるためであ
る。また、Nb−Tiフィラメント径が0.5μmより
も大きいと、商用周波数オーダーの交流磁界中での応用
を考えた場合、実用上の観点からヒステリシス損失が増
加して熱となり、多量の冷媒(液体ヘリウム)の蒸発を
引き起こすためである。
【0027】隣り合うNb−Tiフィラメント間隔(d
s)と上記直径(df)との比(ds/df)を0.3
〜0.7と限定したのは、Nb−Tiフィラメントの周
囲にCu−Ni−Mn合金を配置した場合、ds/df
を0.3より小さくすると近接効果の影響が顕著に現れ
てヒステリシス損失が大幅に増加してしまうためであ
り、また、ds/dfを0.7よりも大きくするとヒス
テリシス損失は低減できるが、Nb−Tiフィラメント
の充填率が低下するためにNb−Tiフィラメントの占
積率が低下し、線材断面積当たりの臨界電流密度が低下
してしまう。
【0028】Cu−Ni−Mn合金のNi濃度を10〜
30wt%と限定したのは、Cu−Ni合金において、
Cu−Ni合金の抵抗率がNi濃度に比例して増加する
ため、Ni濃度が10wt%よりも低いと、ヒステリシ
ス損失や結合損失などの交流損失を低減させるという実
用上の効果がほとんどないためである。Ni濃度が30
wt%よりも高いと、超電導線材の加工性が著しく低下
すると共に、断線が起こりやすくなり長尺線材の作製が
困難になるためである。
【0029】Cu−Ni−Mn合金のMn濃度を0.5
〜3wt%と限定したのは、Mn濃度が0.5wt%よ
りも低いと、近接効果を抑止するためにはフィラメント
間隔を広げなくてはならず、臨界電流密度の向上を妨げ
るためである。Mn濃度を高めていくと、2wt%付近
よりCu−Ni−Mn合金自身のヒステリシス損失が増
加し始め、特に、Mn濃度が3wt%よりも高い場合、
磁性元素であるMnがCu−Ni−Mn合金マトリック
ス中で固溶せずに析出することによって、Cu−Ni−
Mn合金自身が大きなヒステリシス損失を発生し、その
値がNb−Tiフィラメントのヒステリシス損失をはる
かに上回るためである。
【0030】以上の構成によれば、Cu−Ni−Mn合
金線材中にNb−Tiフィラメントを配してなるNb−
Ti超電導線材において、上記Nb−Tiフィラメント
中にNbまたはNb合金フィラメントを単数本または複
数本配置したため、交流損失が低く、かつ、1T以上の
磁界中での臨界電流密度が高いNb−Ti超電導線材を
得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0032】本発明のNb−Ti超電導線材の横断面図
を図1に示す。図1(a)は、Nb−Ti超電導線材の
横断面図を示し、図1(b)は、図1(a)におけるA
部の拡大図を示し、図1(c)は、図1(b)における
要部拡大図を示し、図1(d)は、図1(c)における
要部拡大図を示し、図1(e)は、図1(a)における
B部の拡大図を示している。
【0033】図1(a)に示すように、本発明のNb−
Ti超電導線材1は、中央に配置されたコア部(中央
部)1aとそのコア部1aの外周を被覆する外周部1b
からなるものである。
【0034】外周部1bは、図1(b)に示すように、
複数本のサブマルチ六角線(シングルスタック)2の周
りにCu−Ni合金8を配置してなるものである。ま
た、コア部1aは、図1(e)に示すように、複数本の
安定化銅六角線(安定化銅材)7の周りにCu−Ni合
金8を配置してなるものである。安定化銅六角線7は、
Cuフィラメント9の周りにCu−Ni合金8を配置し
てなるものである。
【0035】サブマルチ六角線2は、図1(c)に示す
ように、フィラメント径dfで、かつ、フィラメント間
隔dsを有して配置された複数本のNb−Tiフィラメ
ント3の周りそれぞれにCu−Ni−Mn合金4を配置
してなるものである。
【0036】Nb−Tiフィラメント3は、図1(d)
に示すように、単数本または複数本のNbまたはNb合
金フィラメント5の周りにNb−Ti合金6を配置して
なるものである。
【0037】次に、本発明のNb−Ti超電導線材の具
体的な製造方法を示す。
【0038】本発明のNb−Ti超電導線材の一製造方
法のフローチャートを図2に示す。
【0039】図2(a)は、Nb−Tiフィラメントの
加工前の外観を示し、図2(b)は、Nb−Ti六角線
の加工前の外観を示し、図2(c)は、サブマルチ六角
線の加工前の外観を示し、図2(d)は、安定化銅六角
線の加工前の外観を示し、図2(e)は、Nb−Ti超
電導線材の加工前の外観を示し、図2(f)は、Nb−
Ti超電導線材のフローチャートを示している。
【0040】図2(a)、(f)に示すように、所定の
長さおよび直径を有したNb−Ti合金ロッド11に、
所定の径の貫通穴11aを複数本(図中では7本)形成
する。それぞれの貫通穴11aに、貫通穴11aとほぼ
同径のNbまたはNb合金ロッド12を挿入し、Nb−
Ti/Nbロッド13を形成する。
【0041】次に、図2(b)に示すように、Nb−T
i/Nbロッド13を、Nb−Ti/Nbロッド13と
ほぼ同径の内径を有したCu−Ni−Mn合金管14内
に挿入する。その後、Cu−Ni−Mn合金管14の両
端をシールしてシングルビレット15を作製する。この
シングルビレット15に静水圧押出加工、伸線加工、お
よび矯正加工を施した後に所定の長さに切り分けて、N
b−Tiフィラメント15aを作製する。
【0042】次に、図2(c)、(f)に示すように、
複数本(図中では19本)のNb−Tiフィラメント1
5aを束ね、その束ねたNb−Tiフィラメント15a
とほぼ同径の内径を有したCu−Ni合金管16内に挿
入する。その後、Cu−Ni合金管16の両端をシール
して、Cu−Ni/Nb−Tiサブマルチビレット17
を作製する。このCu−Ni/Nb−Tiサブマルチビ
レット17に静水圧押出加工、伸線加工、および矯正加
工を施した後に所定の長さに切り分けて、サブマルチ六
角線17aを作製する。
【0043】ここで、サブマルチ六角線17aの作製工
程とは別途に、図2(d)、(f)に示すように、所定
の長さおよび直径を有したCuロッド18を、Cuロッ
ド18とほぼ同径の内径を有したCu−Ni合金管19
内に挿入する。その後、Cu−Ni合金管19の両端を
シールして、Cu−Ni/Cuサブマルチビレット20
を作製する。このCu−Ni/Cuサブマルチビレット
20に静水圧押出加工、伸線加工、および矯正加工を施
した後に所定の長さに切り分けて、Cu−Ni被覆の安
定化銅六角線20aを作製する。
【0044】次に、図2(e)、(f)に示すように、
安定化銅六角線20aを複数本(図中では31本)束ね
る。その束ねた安定化銅六角線20aの周りを複数本
(図中では54本)のサブマルチ六角線17aで取り囲
む。そのサブマルチ六角線/安定化銅六角線集合体を、
サブマルチ六角線/安定化銅六角線集合体とほぼ同径の
内径を有したCu−Ni合金管21内に挿入する。その
後、Cu−Ni合金管21の両端をシールして、マルチ
ビレット22を作製する。このマルチビレット22に静
水圧押出加工、伸線加工、およびツイスト加工を施し
て、Nb−Ti超電導線材を作製する。
【0045】本製造方法においては、管(Cu−Ni−
Mn合金管14、Cu−Ni合金管16、Cu−Ni合
金管19、およびCu−Ni合金管21)の両端をシー
ルしたものを用いているが、図2(b)〜(d)に示す
ように、シール後の種々の加工の際の便宜を図るため
に、一方端のシールにテーパ加工を施していてもよい。
【0046】
【実施例】
(実施例1)長さ150mm、直径20.8mmのNb
−46.5wt%Ti合金ロッドの中心に直径2mmの
貫通穴を形成すると共に、その貫通穴を中心とした半径
6mmの円上に60°ピッチで直径2mmの貫通穴を6
本形成する。それぞれの貫通穴に、長さ150mm、直
径1.9mmのNbロッドを挿入し、Nb−Ti/Nb
ロッドを形成する。
【0047】次に、Nb−Ti/Nbロッドを、長さ1
70mm、外径30mm、内径21mmのCu−30w
t%Ni−1.34wt%Mn合金管内に挿入する。そ
の後、Cu−Ni−Mn合金管の両端をシールしてシン
グルビレットを作製する。このシングルビレットに静水
圧押出加工および伸線加工を施して、対辺距離0.85
mmの六角線を形成し、この六角線に矯正加工を施した
後に長さ150mmに切り分けて、Nb−Tiフィラメ
ントを作製する。
【0048】次に、847本のNb−Tiフィラメント
を束ね、長さ170mm、外径28mm、内径24.5
mmのCu−10wt%Ni合金管内に挿入する。その
後、Cu−Ni合金管の両端をシールして、Cu−Ni
/Nb−Tiサブマルチビレットを作製する。このCu
−Ni/Nb−Tiサブマルチビレットに静水圧押出加
工および伸線加工を施して、対辺距離1.6mmの六角
線を形成し、この六角線に矯正加工を施した後に長さ1
50mmに切り分けて、サブマルチ六角線を作製する。
【0049】ここで、サブマルチ六角線の作製工程とは
別途に、長さ150mm、直径22.8mmのCuロッ
ドを、長さ170mm、外径27mm、内径23mmの
Cu−10wt%Ni合金管内に挿入する。その後、C
u−Ni合金管の両端をシールして、Cu−Ni/Cu
サブマルチビレットを作製する。このCu−Ni/Cu
サブマルチビレットに静水圧押出加工および伸線加工を
施して、対辺距離1.6mmの六角線を形成し、この六
角線に矯正加工を施した後に長さ150mmに切り分け
て、Cu−10wt%Ni被覆の安定化銅六角線を作製
する。
【0050】次に、安定化銅六角線を19本束ねる。そ
の束ねた安定化銅六角線の周りを168本のサブマルチ
六角線で取り囲む。そのサブマルチ六角線/安定化銅六
角線集合体を、長さ170mm、外径28mm、内径2
4.3mmのCu−10wt%Ni合金管内に挿入す
る。その後、Cu−Ni合金管の両端をシールして、マ
ルチビレットを作製する。このマルチビレットに静水圧
押出加工、伸線加工、およびツイスト加工を施して、線
径が0.2mm、Nb−Tiフィラメント径が0.2μ
m、Nb−Tiフィラメント総本数が142,296
(=847×168)本のNb−Ti超電導線材を作製
する。
【0051】(実施例2)Nbロッドの代わりに、Nb
−5wt%Taロッドを用い、後は、実施例1と同様に
してNb−Ti超電導線材を作製する。
【0052】(比較例1)Nb−Ti合金ロッド中にN
bロッドを包含しないNb−Tiフィラメントを用い、
後は、実施例1と同様にしてNb−Ti超電導線材を作
製する。
【0053】実施例1、2および比較例1のNb−Ti
超電導線材に対し、磁界Bが0.5〜2Tと変化した時
におけるヒステリシス損失Qh、臨界電流密度λJC
およびQh/λJC の評価を行った。
【0054】この時、ヒステリシス損失Qhは、SQU
ID(超電導磁束量子干渉素子)型の高分解能磁束計を
用いて測定し、得られた磁化曲線内の面積を線材の体積
で除した値とした。
【0055】臨界電流密度λJC は、臨界電流IC を線
材の断面積で除した値とした。ここで、臨界電流I
C は、外部印加磁界中において直流4端子法により測定
して求められ、電圧端子間に抵抗率ρ=10-14 Ω・m
に相当する電圧が出現したときの電流値とする。
【0056】それぞれの評価結果をまとめたものを表1
に示す。
【0057】
【表1】
【0058】表1に示すように、実施例1、2のNb−
Ti超電導線材のヒステリシス損失Qhは、磁界Bが
0.5〜2Tの全ての範囲において、比較例1のNb−
Ti超電導線材のヒステリシス損失Qhよりも優れた
(高い)値を示している。特に、磁界Bが1T以上の
時、実施例1、2のNb−Ti超電導線材の臨界電流密
度λJC は、比較例1のNb−Ti超電導線材の臨界電
流密度λJC のほぼ2倍以上の値を示している。すなわ
ち、Qh/λJC の値は、実施例1、2のNb−Ti超
電導線材の方が比較例1のNb−Ti超電導線材よりも
小さくなり、特に、磁界Bが1.5T以上でより顕著に
現れている。
【0059】本発明のNb−Ti超電導線材は、発電機
の電機子巻線などの1T以上の磁界中に晒される電力機
器または1T以上の交流磁界を発生する交流マグネット
などに適用することが可能である。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0061】(1) 個々のNb−Tiフィラメント内
にNbまたはNb合金フィラメントを単数本または複数
本配置して、NbまたはNb合金フィラメントに磁束を
ピンニングさせたことにより、Nb−Tiフィラメント
1本当たりの臨界電流密度を向上させることができる。
【0062】(2) Nb−Tiフィラメントの周囲に
Cu−Ni−Mn合金を配置することにより交流損失を
低減することができるため、フィラメント間隔を従来に
比して狭くすることが可能となると共に、Nb−Tiフ
ィラメントの充填率を向上することができ、線材断面積
当たりの臨界電流密度を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNb−Ti超電導線材の横断面図であ
る。
【図2】本発明のNb−Ti超電導線材の一製造方法の
フローチャートである。
【符号の説明】
1 Nb−Ti超電導線材 2 サブマルチ六角線(シングルスタック) 3 Nb−Tiフィラメント 4 Cu−Ni−Mn合金(Cu−Ni−Mn合金線
材) 5 NbまたはNb合金フィラメント 6 Cu−Ni合金(Cu−Ni合金線材) 7 安定化銅六角線(安定化銅材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cu−Ni−Mn合金線材中にNb−T
    iフィラメントを配してなるNb−Ti超電導線材にお
    いて、上記Nb−Tiフィラメント中にNbまたはNb
    合金フィラメントを単数本または複数本配置したことを
    特徴とするNb−Ti超電導線材。
  2. 【請求項2】 Cu−Ni合金線材の中央部に安定化銅
    材を複数本配すると共に、そのCu−Ni合金線材の外
    周部に上記Cu−Ni−Mn合金線材中に複数本の上記
    Nb−Tiフィラメントを配したシングルスタックを複
    数本配してなる請求項1記載のNb−Ti超電導線材。
  3. 【請求項3】 上記NbまたはNb合金フィラメントの
    直径が0.01〜0.05μmである請求項1記載のN
    b−Ti超電導線材。
  4. 【請求項4】 上記Nb−Tiフィラメントの直径(d
    f)が0.07〜0.5μmであり、かつ、隣り合うN
    b−Tiフィラメント間隔(ds)と上記直径(df)
    との比(ds/df)が0.3〜0.7である請求項1
    および請求項2記載のNb−Ti超電導線材。
  5. 【請求項5】 上記Cu−Ni−Mn合金のNi濃度が
    10〜30wt%である請求項1および請求項2記載の
    Nb−Ti超電導線材。
  6. 【請求項6】 上記Cu−Ni−Mn合金のMn濃度が
    0.5〜3wt%である請求項1および請求項2記載の
    Nb−Ti超電導線材。
JP8270220A 1996-10-11 1996-10-11 Nb−Ti超電導線材 Pending JPH10116522A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8270220A JPH10116522A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 Nb−Ti超電導線材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8270220A JPH10116522A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 Nb−Ti超電導線材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10116522A true JPH10116522A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17483225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8270220A Pending JPH10116522A (ja) 1996-10-11 1996-10-11 Nb−Ti超電導線材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10116522A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116475263A (zh) * 2023-06-25 2023-07-25 西安聚能超导线材科技有限公司 一种分布式人工钉扎NbTi超导线材的制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116475263A (zh) * 2023-06-25 2023-07-25 西安聚能超导线材科技有限公司 一种分布式人工钉扎NbTi超导线材的制备方法
CN116475263B (zh) * 2023-06-25 2023-09-05 西安聚能超导线材科技有限公司 一种分布式人工钉扎NbTi超导线材的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1172327C (zh) 限制故障电流的超导线圈
CN101517660B (zh) NbTi超导线材
JPH10116522A (ja) Nb−Ti超電導線材
JP3920606B2 (ja) 粉末法Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法
JPH08148327A (ja) 超電導磁石及び当該超電導磁石を備えた粒子加速器
JP3718480B2 (ja) 超伝導コイルの交流損失を低減する方法
JPH0377607B2 (ja)
JP3099460B2 (ja) Nb−Ti合金超電導線材
JPH10154422A (ja) Nb−Ti超電導線材
JPH10321058A (ja) 交流用超電導導体
JP3272017B2 (ja) 交流用超電導線およびその製造方法
JP3608232B2 (ja) Nb3Sn超電導線材
JP3143908B2 (ja) 超電導導体
JP2932515B2 (ja) NbTi多芯超電導線
JPH04132108A (ja) Nb↓3Al系超電導導体
JP2003007150A (ja) 高温超電導線の交流損失低減法
JP3363164B2 (ja) 超電導導体
JP2004152677A (ja) 高強度超電導線材
JPH06349349A (ja) 超電導線
JPH05182536A (ja) 超電導導体及びこれに用いる安定化材
JP2928565B2 (ja) 極細多芯超電導線
JPH04334816A (ja) 交流用NbTi超電導線
Petrovich et al. Critical current of multifilamentary Nb 3 Sn-insert coil and long sample bend tests
JPH0589726A (ja) NbTi超電導線
JP3330267B2 (ja) 超電導接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041214