JPH10117382A - 無線通信機用idパック及びこの無線通信機用idパックを使用した無線通信機並びに無線通信方法 - Google Patents

無線通信機用idパック及びこの無線通信機用idパックを使用した無線通信機並びに無線通信方法

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JPH10117382A
JPH10117382A JP8268200A JP26820096A JPH10117382A JP H10117382 A JPH10117382 A JP H10117382A JP 8268200 A JP8268200 A JP 8268200A JP 26820096 A JP26820096 A JP 26820096A JP H10117382 A JPH10117382 A JP H10117382A
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JP
Japan
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communication device
wireless communication
pack
unit
base station
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JP8268200A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Matsuhashi
久博 松橋
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Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IDパックを装填した無線通信機のID番号
の盗難を防止する。 【解決手段】 暗号化されたID番号を含んだ無線信号
7を受信した無線通信機1の検波信号出力手段26が、
無線通信機1に装填したIDパック3に検波信号を出力
するとともに、IDパック3がこの検波信号に基づいて
ID番号の暗号を解読し、予めIDパック3に記憶され
たID番号と比較して、この比較処理の結果に基づいて
無線通信機1の通信を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザーを個別に
認識するためのID番号が記憶された無線通信機用ID
パック及びこのIDパックを使用した無線通信機並びに
無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話及びポケットベル等
の無線通信機には、ユーザーを識別し特定するためのパ
スワードとなるID番号が付与されている。このID番
号は、使用期限や料金支払方法等の契約内容等を含む個
人認識情報の一部となっている。そして、無線通信機に
は、その使用者のID番号が付与され、そのID番号が
記憶されるようになっている。
【0003】従来の無線通信システムは、図19に示す
ように、無線通信機71aの電源がオンになっていると
き、無線通信機71aは常に、ID番号を無線信号72
aで通信基地局73aに送信している。この通信基地局
73aは、通信業者が各地に設置している通信基地局の
一つで、各通信基地局は各々の地域を管轄している。一
方、他の通信機71bが、無線通信機71aの電話番号
を発信すると、他の通信機71bの現在地を管轄として
いる通信基地局73bが、その電話番号の信号を受信す
る。そして、通信基地局73bは、その電話番号に対応
するID番号を含んだ無線信号72aが、いずれかの通
信基地局に対して発信されているかどうかを通信センタ
ー74に問い合わせる。通信センター74は、各通信基
地局とはオンラインで結ばれており、常時各通信基地局
の状態をモニターしている。
【0004】そして、無線通信機71aから無線信号7
2aが送信されている場合、通信センター74は、無線
通信機71aのユーザーが使用期間及び料金の支払い等
の契約を履行しているかどうかを判断する。そして、無
線通信機71aが、上述したチェック項目を全てクリア
し、通信可能な状態で待機している場合、通信センター
74は通信基地局へ通信許可を出し、その結果、無線通
信機71aと他の通信機71bとは通信可能になる。そ
してさらに、通信センター74は、これらの通信機71
a,71bの接続状態をモニターし、このモニターに基
づいて通信料金を計算し、発信者に対し通信料金を請求
することとなる。
【0005】上述したID番号は、通常、無線通信機7
1a本体に備えたID記憶部に直接書き込むことにより
無線通信機71aに付与されることとなる。しかしなが
ら、ID番号を無線通信機71aに直接書き込む方式の
場合は、ID番号が、無線通信機毎に付与されているの
で、同じユーザーが無線通信機本体を買い換える場合、
通信業者との契約をやり直さなければならなくなり、面
倒であるという問題が生じている。また、ユーザーが、
自己の所有している無線通信機本体を他人に譲渡する場
合は、無線通信機本体に書き込まれているID番号を消
去して、新しいユーザーのID番号を新たに無線通信機
本体に書き込まなければならず、この作業をするには、
無線通信機本体を専門店に持ち込んでROMライターで
ID番号を書き換えなくてはならないので、さらに面倒
であるという問題が生じている。
【0006】一方、携帯通信機の分野においては、外部
メモリーを使用して、1台の携帯通信機を複数人が使用
できるようにした技術も知られている。図20に示され
ているのは、このような技術の例であり、特開平2−1
5755号公報に記載された通信端末装置を示してい
る。
【0007】この図20は、サブアドレス情報が記憶さ
れたIDカード等の別部材を装填した通信端末装置のブ
ロック図である。この通信端末装置は、ISDNに接続
される通信端末であって、主制御部101と、この主制
御部101に対して、操作指示を与えるためのオペレー
ションキー102と、ISDNの回線網109からの着
信信号を伝える伝送部103と、この着信信号に含まれ
るサブアドレス情報を抽出して一旦記憶するサブアドレ
ス記憶部104と、個人のサブアドレス情報を登録した
IDカードからなる外部メモリーMを読み取る外部アド
レス読取部105と、この着信信号に含まれるサブアド
レス情報と外部メモリーMから読み出された個人のサブ
アドレス情報とを比較するサブアドレス比較部106と
から主に構成され、このサブアドレス比較部106にお
ける比較結果によってサブアドレスの一致した場合にの
み電話部107及びハンドセット部108の呼出が行わ
れるようになっている。
【0008】図20に示した従来技術によれば、1台の
通信端末をそれぞれ個別のサブアドレスを有する複数人
の使用者が、利用できるようになっている。すなわちI
Dカード等の外部メモリーMに個人用のサブアドレス情
報を登録しておき、このサブアドレス情報を外部から入
力することによって、1つの通信端末を複数人の使用者
が利用できるようになっている。
【0009】しかしながら上述した構成では、ISDN
に接続される通信端末が、それぞれ個別のサブアドレス
を有する複数人の利用者で利用できるようにはなってい
るが、通信端末の源となっている通信機自体のアドレ
ス、つまり親機本体のID番号を変えるものとはなって
いない。そのため、例えばID番号が付与されていない
通信端末を購入し、一般のユーザーにその通信端末を売
ろうとする場合や、レンタル会社等の所有者が、親機本
体を複数人に交代で利用させようとする場合、親機本体
を通信網を運営している会社等に持ち込み、その会社等
が所有しているROMライターでID番号を書き込んだ
り書き換えたりする作業が必要となる。しかしながらこ
の作業は、時間とコストがかかるものとなっている。こ
れは、ID番号が課金の基礎となる番号で極めてセキュ
リティー性の高いものであるため、ROMライターの
数、保管が制限されているためである。加えて、通信機
が古い機種であると、その通信機用のROMライターが
紛失していることも多く、その作業は、時間とコストが
一層かかるものとなっている。
【0010】上述した各問題点を鑑みて、本出願人は、
図16に示すように、無線通信機本体75に、ID番号
が書き込まれた別部材のIDメモリー76を装填し、こ
のIDメモリー76からID番号を無線通信機本体75
に送信して無線通信機本体75のID番号として使用す
るという方法を着想した。この方式によれば、ID番号
は、無線通信機本体75に直接書き込まれるのではな
く、別部材のIDメモリー76を装填し、図17に示す
ように、無線通信機本体75とIDメモリー76との間
でID番号がやり取りされることとなる。そして無線通
信機本体75には、ID番号が付与されることとなり、
無線通信機本体75が使用可能となる。
【0011】したがって、ユーザーが、無線通信機本体
75を新しいものに買い換える場合は、元の無線通信機
本体75からIDメモリー76をはずして新しいものに
装填し直せば、元の契約が全て有効のまま新しい無線通
信機本体75の使用が出来る。また、ユーザーが、無線
通信機本体75を他人に譲渡する場合は、元のユーザー
は無線通信機本体75からIDメモリー76をはずして
から譲渡し、新しいユーザーが自己の所有するIDメモ
リー76を、譲渡された無線通信機本体75に装填して
使用すれば、ユーザー間のトラブルも特に発生しないと
いう利点がある。
【0012】また、ポケットベルを利用した情報提供サ
ービス事業も考えることができる。例えば、図18に示
すように、情報提供サービス会社77は、天気予報やコ
ンピュータの電子メール着信情報等の情報を、無線信号
78によって通信基地局79等を介して発信し、ユーザ
ーの所有する無線通信機本体81に情報を受信させるこ
とにより情報提供サービスを行う。情報提供サービス会
社77は、100個とか1000個という複数のメモリ
ー80をグループ化し同じパスワード(=グループI
D)および使用回数または使用期限を書き込んで不特定
多数のユーザーに販売する。このパスワードは、上記の
情報を受信するためのパスワードとなっており、ユーザ
ーはメモリー80を購入し、自分の所有する無線通信機
本体81に装填するだけで上記情報を受信することが可
能となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IDメ
モリー76を無線通信機本体75に装填する方法の場合
は、IDメモリー76からID番号を無線通信機本体7
5に送信する際(図17参照)に、この送信状態を他人
によって傍受され、その結果ID番号が解読されてコピ
ーされる、所謂「ID番号の盗難」という問題が生じる
可能性がある。もし他人によってID番号が盗難されて
しまうと、他人が自己の所有する携帯電話等の無線通信
機に、その盗難したID番号を書き込んで使用すること
が可能となってしまう。この場合、例えば、他人が盗難
したID番号に基づいて携帯電話を発信で使用すると、
そのときにかかる通信料金は本来のID番号の所有者に
請求されてしまう。
【0014】また、パスワードが入ったメモリー80を
装填する方法の場合、パスワードが一旦コピーないしは
解読されてしまうと、前述したような情報提供サービス
会社77による情報サービスは、違法に無料で受信され
てしまうこととなり、情報提供サービス会社77の損害
は甚大となる恐れが生じる。
【0015】さらに、ポケットベルの分野においては、
ID番号が知られると、ID番号を知ったユーザー(会
社等)は、複数のポケットベルに同じID番号を書き込
み、この各々のポケットベルのID番号に子番号を付加
して販売するということが可能となってしまう。このよ
うな場合、ポケットベルはID番号+付加番号で使用者
を区別して通信可能となる。通信業者は、ID番号を付
与したユーザー毎に料金を徴収するシステムとなってい
るので、同じID番号を複数の使用者によって利用され
ると、利用契約による収入が激減するという問題が生ず
る。
【0016】そこで、本発明の目的は、上述した問題点
に鑑みて、ID番号等が盗難できないように構成した無
線通信機用IDパックと、このIDパックを使用した無
線通信機と、無線通信方法とを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、無線通信機に装填されて使
用される無線通信機用IDパックであって、通信基地局
から暗号化されて発信された無線信号が無線通信機に着
信されたことに基づき無線通信機から出力される検波信
号のうち、少なくともID番号に相当する部分を入力す
る入力部と、予めID番号を含む個人認識情報が記憶さ
れたID記憶部と、入力部に入力されたID番号を復号
する暗号演算部と、個人認識情報に含まれるID番号と
暗号演算部で復号されたID番号とを比較する比較回路
部と、この比較回路部で比較処理を行った結果に基づい
て無線通信機の通信手段を通信可能とするための確認信
号を無線通信機に送信する確認信号送信部とを備えたも
のとなっている。
【0018】また、請求項2記載の無線通信機用IDパ
ックは、請求項1記載の発明に加えて、ID記憶部に
は、使用可能回数及び使用期限の少なくとも一方が個人
認識情報として書き込まれている。
【0019】またさらに、請求項3記載の無線通信機
は、通信基地局からの暗号化された無線信号を受信する
受信手段と、無線信号を検波するとともに検波信号を出
力する検波信号出力手段と、通信基地局へ無線信号を送
信する送信手段と、通信基地局を介して他の通信機と通
信するための通信手段とを有するとともに、検波信号の
うち少なくともID番号に相当する部分を入力する入力
部と、予めID番号を含む個人認識情報が記憶されたI
D記憶部と、入力部に入力されたID番号を復号する暗
号演算部と、ID記憶部に予め記憶されたID番号と暗
号演算部で復号されたID番号とを比較する比較回路部
と、この比較回路部で比較処理を行った結果に基づいて
無線通信機の通信手段を通信可能とするための確認信号
を無線通信機に送信する確認信号送信部とを備えた無線
通信機用IDパックを装填している。
【0020】さらに、請求項4記載の無線通信機は、請
求項3記載の発明に加えて、無線通信機用のIDパック
が、無線通信機に対して着脱可能に設けられている。ま
た、請求項5記載の無線通信機は、無線通信機用IDパ
ックのID記憶部に、使用可能回数及び使用期限の少な
くとも一方が個人認識情報として書き込まれている。
【0021】またさらに、請求項6記載の無線通信方法
は、通信基地局から暗号化されて発信された無線信号を
受信する受信工程と、無線信号に含まれているID番号
を復号する暗号演算工程と、予め記憶してあるID番号
と照合するID照合工程と、から構成され、2つのID
番号が一致する場合は、無線通信機が通信基地局を中継
して他の通信機と通信可能な状態にしている。
【0022】さらに、請求項7記載の無線通信方法は、
請求項6記載の発明に加えて、暗号演算工程とID照合
工程とを無線通信機に装填されるIDパック内にて行う
ようにしている。
【0023】なお、上述した各請求項に記載された無線
通信機とは、PHS(パーソナルハンディフォンシステ
ム)を含む携帯電話やポケットベル等のことである。ま
た、通信手段とは、携帯電話の場合は双方向通信である
ため、無線信号を受信するための受信手段及び送信する
ための送信手段から構成されている。一方、ポケットベ
ルのような場合は片方向通信である(所謂発信は出来な
い)ため、その通信手段は、受信手段のことをいう。ま
た、情報の発信のみを許される無線通信機の場合は、送
信手段が通信手段となる。
【0024】請求項1記載のIDパックによれば、ID
番号は暗号化されたままIDパックに入力され、IDパ
ック内で復号されて比較処理を行い、その結果に基づく
確認信号を送信して無線通信機の通信回路を通信可能に
するので、無線通信機とIDパックとの間でやり取りさ
れる信号が、外部で傍受されたとしても、やり取りされ
るID番号は暗号化されており、容易には解読できな
い。したがって、ID番号の盗難がされにくい。
【0025】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明に加えて、ID記憶部に、使用可能回数
及び使用期限の少なくとも一方が個人認識情報として書
き込まれているので、例えば期限付きの情報提供サービ
ス等を行う事業者が、上記個人認識情報を書き込んだI
Dパックを単体で販売するような商売形態に利用するこ
とが可能となる。
【0026】またさらに、請求項3記載の発明によれ
ば、無線通信機から出力され暗号化された検波信号のう
ち、少なくともID番号に相当する部分を復号し、予め
記憶されたID番号と比較処理を行うIDパックを無線
通信機に装填するように構成されている。すなわち、I
D番号は暗号化されたままIDパックに入力され、ID
パック内で復号されて比較処理を行い、無線通信機を通
信可能にするための確認信号を送信するので、無線通信
機とIDパックとの間でやり取りされる信号が、外部で
傍受されたとしても、やり取りされるID番号は暗号化
されているので容易には解読できない。したがって、I
D番号の盗難がされにくい。
【0027】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の発明に加えて、IDパックが無線通信機に対
して着脱可能に設けられているので、例えば無線通信機
1台を、複数の使用者で交代で使用したり、あるいはI
Dパック1個で複数の無線通信機を使用したりすること
が可能となり、利便性を増すこととなる。
【0028】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項3記載の発明に加えて、ID記憶部に使用回数及び
使用期限の少なくとも一方が個人認識情報として書き込
まれているので、例えば期限付きの情報提供サービス等
を行う事業者が、上記個人認識情報を書き込んだIDパ
ックを単体で販売すると共に、ユーザーはこのIDパッ
クを購入し無線通信機に装填することにより、上記情報
提供サービスを利用することが可能となる。
【0029】また、請求項6記載の発明によれば、通信
基地局から暗号化されて発信された無線信号を受信して
ID番号を復号するとともに、予め記憶してあるID番
号と照合して一致すれば、他の通信機との通信を可能と
するので、無線通信機と通信基地局との間でやり取りさ
れる無線信号が、外部で傍受されたとしても、やり取り
されるID番号は暗号化されており、容易には解読でき
ない。したがって、ID番号の盗難がされにくい。
【0030】また、さらに請求項7記載の発明によれ
ば、請求項6記載の発明に加えて、暗号演算工程とID
照合工程とを行わせるIDパックを無線通信機に装填し
て、他の通信機と通信可能とするので、無線通信機1台
を、複数の使用者で交代で使用したり、あるいはIDパ
ック1個で複数の無線通信機を使用したりすることが可
能となり、利便性を増すこととなる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態の無線
通信機用IDパック及びこの無線通信機用IDパックを
使用した無線通信機並びに無線通信方法について、図1
から図10に基づいて詳述する。図1には、無線通信機
であるポケットベル1と、このポケットベル1に設けら
れたIDパック装填部2に装填されるIDパック3とが
示されている。IDパック装填部2は、ポケットベル1
の外側表面部の一部を切り欠いて設けられた切欠き孔で
形成されている。なお、IDパック3には、電気端子部
4が設けられ、装填時、ポケットベル1側の接続電極
(図示省略)と電気的に接続されるようになっている。
そして、IDパック3内には、後述するように、ID番
号が記録されている。
【0032】ポケットベル1は、図2に示すように、ケ
ース体で形成されており、その表面部5には、通信基地
局6から発生された無線信号7を受信する受信手段とし
ての受信用アンテナ8と、他の通信機から通信基地局6
を経由して送信されてくる無線信号7に基づきメッセー
ジ等を文字で表示するための表示部9が設けられてい
る。この表示部9は、液晶画面等で形成されている。ま
た、ポケットベル1の側面部には、無線信号7の着信を
ユーザーに知らせるために警報音を発音する発音スピー
カー10が設けられている。
【0033】なお、通信基地局6からの無線信号7は、
ポケットベル1に付与されたID番号等の個人認識情報
と、他の通信機から発信されたメッセージ情報とで構成
されている。そのため、無線信号7には、ID番号等を
傍受され不正に解読されることを防止するために、後述
するような暗号化が施されている。また、受信用アンテ
ナ8は、薄膜状に形成された銅箔等の導電金属部材を表
面部5に固定し、樹脂等の絶縁部材でコーティングした
ものである。そして、この受信用アンテナ8に着信され
た無線信号7は、ポケットベル1の内部に内蔵された信
号変調回路(図示省略)で適宜変調されると共に増幅さ
れる。ポケットベル1は、無線信号7の着信に基づき、
その中にIDフレームが存在するとIDパック3に対し
てNRZ等のベースバンド信号(検波信号)を出力す
る。
【0034】一方、図3に示すように、ポケットベル1
の裏面部11(図示上側)には、ユーザー毎に異なるI
D番号が付与されたIDパック3を装填するためのID
パック装填部2が形成されている。このIDパック装填
部2は、略円形の底面部12と、この底面部12の外周
端より外側表面まで連続して垂直に形成された側壁部1
3とからなる凹部で形成されている。そして底面部12
には、ポケットベル1の外部と内部とを連通する連通孔
14が設けられていると共に、外周端付近にはゴム等の
弾性部材で形成された防水・防塵用のパッキン15が固
着されている。また側壁部13には、IDパック装填部
2内に突出する突出部16が2箇所に設けられている。
なお、この2箇所に設けられた突出部16,16はID
パック装填部2の深さ方向において、中央よりやや外側
つまり浅い部分に同じ高さ位置に形成されている。
【0035】また、ポケットベル1の内部には、発音ス
ピーカー10と、電気回路基板17とが固定されてい
る。これらの発音スピーカー10と電気回路基板17と
受信用アンテナ8とは、リード線等で互いに電気的に接
続されている。つまり、受信用アンテナ8によって、通
信基地局6からの無線信号7が受信されると、この無線
信号7は、電気回路基板17に入力されるようになって
いる。そして、ポケットベル1が、通信可能状態にある
場合は、それをユーザーに知らせるために発音スピーカ
ー10が鳴音するように構成されている。また、電気回
路基板17は、ポケットベル1の内部でIDパック装填
部2の底面部12近傍に固定されている。この電気回路
基板17には、IDパックの電気端子部4と接続するた
めの接続端子部18が立設されている。この接続端子部
18は電極になっているとともに、IDパック装填部2
の底面部12に設けられた連通孔14内を挿通して、I
Dパック装填部2内に露出している。そして、IDパッ
ク3がIDパック装填部2に完全に装填されたときに、
IDパック3の電気端子部4と接続端子部18とが接続
される。
【0036】上述したように構成されたIDパック装填
部2には、IDパック3が挿入されるとともにIDパッ
ク装填部2内で回転されながら装填され保持されるよう
になっている。そして、ポケットベル1は、このIDパ
ック3を装填することによってID番号が付与されるこ
ととなる。そして、IDパック3の外径構造は、IDパ
ック装填部2内に収納できるような形状に形成されてい
る。具体的には、図4に示すように、略円形の上面部1
9、側面部20及び略円形の底面部21からなる略円柱
形で形成されている。上面部19には、マイナスドライ
バーもしくはコインの端面を挿入するとともに、IDパ
ック3を回転させるときにマイナスドライバーもしくは
コインを引っ掛けるための引っ掛け溝としてのドライバ
ー挿入溝22が設けられている。また側面部20には、
IDパック装填部2の突出部16に係合する係合部にな
るとともに、IDパック3を挿入し回転させるときの案
内手段となっている係合溝23が設けられている。な
お、この係合溝23は、側面部20に、回転中心を中心
として点対称となるように2つ設けられている。
【0037】この係合溝23は、IDパック3の底面部
21の外周端部分からIDパック3の高さ方向に直線的
に形成された直線溝部24と、この直線溝部24の終端
24aよりIDパック3の側面部20を周方向に旋回し
ながら上面部19方向に延出するように形成された旋回
溝部25とからなるように構成されている。またさら
に、底面部19には、ポケットベル1の接続端子部18
と電気的に接続するための電気端子部4が外側表面に露
出されている。
【0038】また、ポケットベル1の電気回路基板17
は、図5に示すように、検波信号出力手段26と、受信
手段27と、送信手段28と、デコーダ29とを有して
いる。検波信号出力手段26は、無線信号7の着信にと
もない、受信用アンテナ8で受信した無線信号7をデコ
ーダ29に送信する。デコーダ29は、無線信号7にI
D番号に関するデータが含まれているかどうかを検波す
るための論理回路となっており、デコーダ29において
行われた論理計算に基づいて検波信号出力手段26から
IDパック3に対してID番号に関する検波信号が出力
される。受信手段27は、無線信号7の着信にともな
い、他の通信機から送信されてきた無線信号7を文字情
報に変換して表示部9に表示する。また、送信手段28
は、ポケットベル1の電源がオン状態時に、暗号化され
たID番号を含む個人認識情報を、常に通信基地局6に
送信している。なお、デコーダ29は、受信手段27を
受信可能にさせるための命令信号を発生するようにも構
成されている。
【0039】一方、上述したような外形構造を有するI
Dパック3の内部構造は、集積回路で構成されており、
入力部30、暗号演算部31、比較回路部32、ID記
憶部33及び確認信号送信部34からなっている。
【0040】入力部30は、ポケットベル1の検波信号
出力手段26から出力された検波信号を入力する。な
お、この検波信号は、通信基地局6から暗号化されてポ
ケットベル1に着信された無線信号7のうちID番号に
相当する部分をベースバンド信号に変換したものであ
る。したがって、この状態ではID番号は、依然として
暗号化されたままである。また、暗号演算部31は、マ
スクROMで形成されており、暗号化されたままのID
番号を復号する、すなわち暗号を解読するための演算方
法が記憶されている。そして、暗号を解かれたID番号
は、比較回路部32に入力されることとなる。
【0041】一方、ID記憶部33には、不揮発性メモ
リーの一種であるEEPROMが設けられており、この
EEPROMには、個人認識情報である例えば、使用期
限、暗号化のためのキービットによって表される暗号キ
ーテーブル及び復号されて使用されるID番号等が記憶
されている。なお、EEPROMは、使用期限の代わり
に使用回数を設定したり、使用期限に加えて使用回数を
設定するように構成してもよい。
【0042】そして、比較回路部32では、ID記憶部
33に予め記憶されているID番号と暗号演算部31で
解読したID番号とを比較処理する。比較回路部32で
の比較処理の結果は、確認信号送信部34に伝達され
る。そして、無線信号7の入力に基づくID番号と、予
め記憶されていたID番号とが一致している場合は、確
認信号送信部34は、ポケットベル1の受信手段27を
受信可能にさせるための確認信号をデコーダ29に送信
する。
【0043】なお、この確認信号送信部34には、ポケ
ットベル1の電源がオン状態時は常に、ID記憶部33
からID番号を含む個人認識情報が送信されてきてお
り、この個人認識情報を常時ポケットベル1の送信手段
28へ送信している。
【0044】なお、上述したように通信基地局6から発
信されポケットベル1で受信する無線信号7が暗号化さ
れているのは、IDパック3に記憶されているID番号
が不正に解読されることを防止するためであるが、その
暗号化の1例を、以下に示す。
【0045】例えば、図6(A)に示すように、通信基
地局6から発信される無線信号7のうち着信の無線信号
7に含まれるID番号に関するデータは、”0”及び”
1”からなる31ビットの数字に生成されている。この
うち、第1番目は、ID番号である旨の信号で”1”と
なる。続く20個のビット(情報ビット;b1〜b2
0)が通常ID番号として利用される。最後の10個の
ビットは誤り訂正用の検査ビットで、情報ビットの発生
により自動的に生成されるものとなっている。このよう
に構成された31ビットの数字のうち、特定部分、例え
ば、b1とb8とb15を暗号のキービットする。そし
て、その値が図6(B)に示すようになるとすると、暗
号キー番号として、8通りの番号が指定されることとな
る。そして、この暗号キー番号に基づいて情報ビットの
うち、b1とb8とb15を除くビットが暗号化された
状態で、通信基地局6から発信されてくる。
【0046】また暗号キービットとして、例えば、b2
とb12とb22のように、検査符号中のビットである
b22を組み入れて暗号キーのビットとすることも出来
る。この場合も、暗号キー番号として、8通りの番号が
指定されることとなる。そして、この暗号キー番号に基
づいて3番目(b2)から22番目(b21)までのう
ち、b2とb12を除くビットが暗号化され、通信基地
局6からポケットベル1へ送信される。なお、b22
は、自動的に生成される検査符号部分のものであるが、
b2とb12を含む20個のID番号の全ての組み合わ
せから生ずるb22の部分の信号が”0”および”1”
を有することとなるのを確認してから、暗号キービット
として採用するようにする。このため、b22と、他の
2つのキービットであるb2とb12と組み合わせるこ
とにより、確実に8通りの暗号キー番号を生成できるも
のとなる。
【0047】通信基地局6から無線信号7が送信されて
くると、図7に示すように、ポケットベル1は、この無
線信号7にID番号に関するデータ(IDフレーム)が
あるかどうかをデコーダ29を用いた論理式に基づいて
検波する(ステップS1)。無線信号7にIDフレーム
がない場合(すなわち、このポケットベル1が呼び出さ
れていない場合)においても、ポケットベル1には、通
信基地局6からの無線信号7(他の通信機から他の無線
通信機に対する情報を含む)が着信されている。そして
ポケットベル1は、この無線信号7による情報が伝送さ
れてきているかどうかを確認している(ステップS
2)。
【0048】そしてこの無線信号7の着信が確認された
場合は、後述するIDパック3から確認信号がきている
かどうか、すなわちID番号が照合され一致している無
線信号なのかどうかを確認する(ステップS3)。な
お、(ステップS1)において、無線信号7にIDフレ
ームがある場合、無線信号7のうちID番号に関するデ
ータの部分だけを、ベースバンド信号としてIDパック
3に転送する(ステップS4)。
【0049】IDパック3に送信されてきたID番号に
関するデータは、暗号演算部31によって暗号が解読さ
れる。すなわち、b1,b8,b15の信号から暗号キ
ー番号を判断し、EEPROM内の暗号キーテーブルを
参照して、暗号のルールの読み出しを行う(ステップS
5)。そして、暗号キーを取得し、マスクROM内の演
算方法を利用して暗号の演算を行い、実際のID番号を
取り出す(ステップS6)。
【0050】そして、このID番号とID記憶部33内
に予め記憶されているID番号とを比較して照合する
(ステップS7)。そして比較した結果、例えばそのビ
ット差が2ビット以内であれば正しいID番号であると
認識して、ID一致フラグをセットする。このID一致
フラグは、一種の確認信号に相当する。このとき、同時
に使用カウンタを加算する(ステップS8)。そして、
確認信号送信部34は、このID一致フラグがセットさ
れたことをポケットベル1に対し伝える。
【0051】なお、このとき特別な契約に基づく使用回
数の設定があれば、カウンタによって使用回数を計算
し、設定回数以内であれば、ID一致フラグをセットし
たことを伝えたり、確認信号を出すようにしてもよい。
さらに、ID一致フラグがセットされたことがポケット
ベル1に伝えられると、上述したステップS2,S3、
すなわち情報の伝送確認及びID番号の一致による確認
信号の確認を行う。その結果、ポケットベル1は、他の
通信機からの無線信号7の受信を開始する(ステップS
9)。
【0052】EEPROM内の暗号キーテーブルは、例
えば、先の8種類の暗号キー番号に対応して、具体的な
暗号キーが書き込まれている。暗号のかけ方としては、
暗号アルゴリズムと暗号キーを共に秘密にする方法の
他、暗号アルゴリズムを公開するものの暗号キーを秘密
にするアルゴリズム公開型の暗号方式とすることもでき
る。また、アルゴリズム公開型には、暗号化キーと復号
化キーとが同一となる秘密暗号方式、例えばFEAL方
式やDES方式や、暗号化キーと復号化キーとが異なる
RSA暗号方式等があるがどれでも採用することができ
る。また、単に「EX−OR」を付加したり、それを2
重3重にかけたりする等、他の暗号方式も考えられる
が、本実施の形態では、マイコンでの処理が容易なRS
A暗号方式を採用している。
【0053】上述したように構成された無線通信機用の
IDパック3及び無線通信機としてのポケットベル1
は、以下に示すような形態で使用されることとなる。ポ
ケットベル1の図示しない電源をオンにすると、図5に
示すように、IDパック3のID記憶部33に記憶され
ている個人認識情報が確認信号送信部34に入力され
る。この個人認識情報には、ID番号が含まれており、
さらに、個人認識情報のうちID番号に相当する部分が
暗号演算部31によって暗号化されると、この暗号化さ
れたID番号を含む個人認識情報が確認信号送信部34
からポケットベル1の送信手段28に送信される。
【0054】そして、ポケットベル1は送信手段28を
介して通信基地局6に対して、図8に示すように、常
時、暗号化されたID番号を含む無線信号7を送信して
いる。通信基地局6は、無線信号7が容易に届く範囲
毎、すなわち全国に多数箇所設置されており、各通信基
地局6は中央通信センター(通信業者)のホストコンピ
ュータWとオンラインで接続されている。通信業者は、
基地局6からの情報を基に、ポケットベル1の現在地を
把握することが出来る。なお、中央通信センターのホス
トコンピュータWには、ID番号等の各ユーザーの個人
認識情報が登録されている。
【0055】図9に示すように、他の通信機1Aが、ポ
ケットベル1の電話番号を発信すると、通信機1Aから
この電話番号を含む無線信号7Aが通信基地局6に対し
て送信される。通信基地局6は、この無線信号7Aを受
信すると、その電話番号に対応するID番号を含む無線
信号7が、どの通信基地局6で受信されているのかを判
断する。そして、ポケットベル1から図示した通信基地
局6に対して無線信号7が発信されている場合は、この
無線信号7に含まれている個人認識情報、例えば、使用
期限及び使用回数等が契約の通りに履行されているかど
うか等をホストコンピュータWに問い合わせて確認す
る。ポケットベル1からの無線信号7の送信が、正常な
状態、すなわち問い合わせの結果、問題無く行われてい
るときは、他の通信機1Aはポケットベル1に対して通
信することが可能となる。なお、通信機1Aがポケット
ベル1に対して通信している状態は、通信基地局6を介
してホストコンピュータWによってモニターされ、発信
者の個人認識情報すなわち使用回数や通信料金等に反映
されることとなる。
【0056】また図10に示すようなIDパック3A,
3B,3C及びポケットベル1の使用形態もある。情報
提供サービス会社35は、天気予報やコンピュータの電
子メール着信情報等の情報を、無線信号7Bによって通
信基地局6に送信する。通信基地局6では、情報提供サ
ービス会社35からの無線信号7Bに基づいて、上記情
報を無線信号7Cによってユーザー36A,36B,3
6Cに対して送信する。なお、この無線信号7C中のパ
スワード(=グループID)には、暗号が掛けられてお
り、この暗号を解読しないとポケットベル1は、上記情
報の提供を受けられないようになっている。
【0057】一方、情報提供サービス会社35は、ユー
ザー36A,36B,36Cに対してIDパック3A,
3B,3Cを販売する。このIDパック3A,3B,3
Cには、パスワードに掛けられた暗号を解読するための
解読手段が組み込まれていると共に情報提供サービス会
社35用のID番号と、ユーザー36A,36B,36
Cが情報提供サービス会社35と各々に結んだ契約内容
が書き込まれている。この契約内容は、ユーザー36
A,36B,36Cが、自分の仕様に合わせて使用期間
の限定や、使用回数の限定等を設定したものである。ユ
ーザー36A,36B,36Cが、各々自己の所有する
ポケットベル1に、IDパック3A,3B,3Cを装填
すると、ポケットベル1は無線信号7C中のグループI
Dに関する暗号を解読できることとなる。そして、ポケ
ットベル1は、無線信号7Cの暗号を解読し、情報を着
信することによって、情報提供サービス会社35の発信
する情報提供を受けることが出来る。
【0058】上述したように、本発明の第1の実施の形
態に関する無線通信機用のIDパック3及びこのIDパ
ック3を使用した無線通信機、すなわちポケットベル1
の場合は、通信基地局6からポケットベル1に対して発
信される無線信号7に含まれるID番号やグループID
に、暗号が掛けられており、通信基地局6からの無線信
号7が傍受された場合でも、容易にはID番号を解読す
ることはできない。また、ポケットベル1から通信基地
局6に送信される無線信号7中のID番号にも同様に暗
号が掛けられている。またさらに、IDパック3とポケ
ットベル1との間でやり取りされるID番号にも暗号が
掛けられており、IDパック3とポケットベル1との間
のやり取りを傍受された場合でも、ID番号は容易に解
読できないようになっている。
【0059】このように通信基地局6とポケットベル1
及びポケットベル1とIDパック3との間でやり取りさ
れるID番号やグループIDには、全て暗号が掛けられ
ており、またこれらの暗号を解いて無線信号7に含まれ
ているID番号とポケットベル1に付与されたID番号
とを比較する比較処理をIDパック3内で行うように構
成されているので、ID番号が盗難されにくくなってい
る。
【0060】なお、第1の実施の形態では、無線通信機
としてポケットベル1を採用しているが、無線通信機は
携帯電話37でもよい。図11に示すのは、本発明の第
2の実施の形態における携帯電話37であって、携帯電
話37はケース体からなる本体部38と、この本体部3
8の外側表面に突出するように設けられた受信用アンテ
ナ39と、図示しない警報装置と、送話部40及び受話
部41とから主に構成されている。
【0061】携帯電話37の本体部38の裏側表面部に
は、この携帯電話37のユーザー毎に異なるID番号が
記憶されたIDパック42を装填するためのIDパック
装填部43が形成されている。このIDパック装填部4
3は、上述した本発明の第1の実施の形態で示したもの
と同じ構成を有していると共に、このIDパック装填部
43に装填されるIDパック42も第1の実施の形態で
示したIDパック3と同じ外観形状及び内部構造を有し
ている。なお、図12に示すようにIDパック42の底
面部44には、携帯電話37と電気的に接続するための
電気端子部45が外側表面に露出されている。
【0062】上述した第1の実施の形態と同様に構成さ
れたIDパック装填部43には、IDパック42が挿入
されると共にIDパック装填部43内で回転されながら
装填され保持されるようになっている。このため、携帯
電話37は、ID番号が記憶されたIDパック42を装
填することによってID番号が付与されることとなる。
【0063】一方、携帯電話37の本体部38の内部に
は、図11に示すように、スピーカー部46と、マイク
部47と、電気回路基板48とが固定されている。これ
らのスピーカー部46、マイク部47及び電気回路基板
48は、リード線等で互いに電気的に接続されている。
またスピーカー部46は、送話部40の一部を構成して
いると共に、マイク部47は受話部41の一部を構成し
ている。そして、電気回路基板48は、本体部38の内
部でIDパック装填部43の底面部近傍に固定されてい
る。この電気回路基板48には、IDパック42の電気
端子部45に接続される接続端子49が立設されてい
る。この接続端子部49は電極になっているとともに、
IDパック装填部43の底面部に設けられた連通孔内を
挿通して、IDパック装填部43内に露出している。そ
して、IDパック42がIDパック装填部43に完全に
装填されたときに、IDパック42の底面部44に設け
られた電気端子部45と接続端子部49とが接続され
る。
【0064】さらに、図13に示すように、電気回路基
板48は、受信用アンテナ39に入力された外部からの
暗号化された無線信号50を増幅する増幅回路51と、
この増幅回路51によって処理された無線信号50を検
波し、この検波して形成された検波信号をIDパック4
2に送信する検波信号出力手段52と、を有している。
この検波信号出力手段52は、具体的には無線信号50
を検波する受信検波部53と、この受信検波部53によ
って検波された検波信号から、ビット同期、通信速度の
検出、ワード同期の検出等の一連のデータビットの流れ
を検出する同期部54と、この同期部54で分離された
一部のデータ(=ID関係のデータ)をIDパック42
に伝送する伝送部55から構成されている。またさら
に、電気回路基板48には、IDパック42の確認信号
に基づき、通信手段としての送話部40及び受話部41
を起動させる駆動回路部56が備えられている。なお、
駆動回路部56は、携帯電話37の電源がオン状態にお
いて常に、IDパック42の確認信号に基づき、受信可
能状態であることを知らせるために通信基地局6に対し
無線信号50を送信している。
【0065】なお、上述した無線信号50が暗号化され
ているのは、IDパック42に記憶されているID番号
や無線基地局6から発信されるID番号が不正に解読さ
れることを防止するためであるが、その暗号化及び通信
方法については、既に述べた第1の実施の形態と同様の
方法を採用している。
【0066】本発明の各実施の形態における無線通信機
用IDパック3,42及びこのIDパック3,42を使
用した無線通信機並びに無線通信方法は、上述した構成
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々変更可能である。例えば、各実施の形態
においては、IDパック3,42は、略円柱形で形成さ
れていたが、図14に示すように角型IDパック57で
形成されていてもよい。この角型IDパック57を使用
する場合は、IDパック装填部58も、角型IDパック
57の形状に合わせて角型に形成する。また、このよう
に形成した場合、角型IDパック57は、IDパック装
填部58に対して押し込むように挿入される。また、角
型IDパック57を取り外すときは、引っ掛け溝として
の切欠き部59に引っかけ棒60を引っ掛けて手前側
(矢示Z方向)に引っ張るようにして取り出す。
【0067】なお、このように構成されたIDパック装
填部58内には、防水・防塵用のパッキン61が備えら
れていると共に、図示しない無線通信機内の電気回路基
板に通電可能に構成された電極62が突出している。そ
して、IDパック57は、IDパック装填部58内にお
いて、無線通信機と通電可能に配置されるようになって
いる。
【0068】また、本発明の各実施の形態では、IDパ
ック3,42の側面部に係合溝23と係合する突出部1
6を設けているが、係合溝23及び突出部16の関係を
反対にしてもよい。すなわち、図15に示すように、I
Dパック63の側面部64に突出部65を設けるととも
に、IDパック装填部66の側壁部67に係合溝68を
設けてもよい。
【0069】またさらに、本発明の各実施の形態では、
ユーザーに無線信号7の着信を知らせるための警報装置
として、スピーカー部46及び発音スピーカー10のよ
うに音によるものを設けたが、例えば振動によるもの
等、他の方法によるものでもよい。また、防水・防塵用
のパッキン15,61をIDパック装填部2ではなくI
Dパック3の側面部20に設けたり、あるいはIDパッ
ク装填部2およびIDパック3の両方に設けるようにし
てもよい。
【0070】また、無線信号7,7C,50としては、
送信の都度または、所定時間経過毎に暗合キー番号が異
なる暗号をかけてID番号のデータを送信するようにす
るのが好ましい。このようにすると、違法な行為である
傍受を行う傍受者が、無線信号7,7C,50を傍受す
る場合、ID番号に相当すると思われる番号が傍受する
度に異なった番号で捕らえることとなる。このため、I
D番号が盗難されることは全くなくなるといってもよい
ほど減少する。なお、各無線信号7,7C,50中の暗
号化されている部分をID番号やグループID等の部分
だけでなく、情報全体を暗号化して送受信するようにし
てもよい。
【0071】さらに、本発明の無線通信機としては、ポ
ケットベル1や携帯電話37の他に携帯コンピュータと
複合化された無線通信機や衛星を使用して送受信される
無線信号を扱う無線通信機等、各種の無線通信機を採用
することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ID番号
は暗号化されたままIDパックに入力され、IDパック
内で復号されて比較処理を行い、その結果に基づく確認
信号を送信して無線通信機の通信回路を通信可能にさせ
る。したがって、無線通信機とIDパックとの間でやり
取りされる信号が、外部で傍受されたとしても、容易に
は解読できない。そのため、通信業者とユーザーとの間
の機密事項の安全が保たれ、携帯通信機の信頼性が向上
する。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明に加えて、ID記憶部に、使用可能回数
及び使用期限の少なくとも一方が個人認識情報として書
き込まれているので、例えば期限付きの情報提供サービ
ス等を行う事業者が、上記個人認識情報を書き込んだI
Dパックを単体で販売するような商売形態に利用するこ
とが可能となり、携帯通信機の利便性がさらに向上す
る。
【0074】またさらに、請求項3記載の発明によれ
ば、無線通信機から出力され暗号化された検波信号のう
ち、少なくともID番号に相当する部分を復号し、予め
記憶されたID番号と比較処理を行うIDパックを無線
通信機に装填するように構成されている。すなわち、I
D番号は暗号化されたままIDパックに入力され、ID
パック内で復号されて比較処理を行い、無線通信機の起
動を行うための確認信号を送信するので、ID番号が盗
難されにくくなる。このため、通信業者とユーザーとの
間の機密事項の安全が保たれ、携帯通信機の信頼性及び
利便性が向上する。
【0075】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項3記載の発明に加えて、無線通信機に対して着脱可能
に設けられているので、例えば無線通信機1台を、複数
の使用者で交代で使用したり、あるいはIDパック1個
で複数の無線通信機を使用したりすることが可能とな
り、携帯通信機の利便性がさらに向上する。
【0076】さらに、請求項5記載の発明によれば、請
求項3記載の発明に加えて、ID記憶部に使用回数及び
使用期限の少なくとも一方が個人認識情報として書き込
まれているので、例えば期限付きの情報提供サービス等
を行う事業者が、上記個人認識情報を書き込んだIDパ
ックを単体で販売すると共に、ユーザーはこのIDパッ
クを購入し無線通信機に装填することにより、上記情報
提供サービスを利用することが可能となり、携帯通信機
の利便性がより一層向上する。
【0077】また、請求項6記載の発明によれば、通信
基地局から暗号化されて発信された無線信号を受信して
ID番号を復号するとともに、予め格納してあるID番
号と照合して他の通信機と通信するので、無線信号が傍
受されても、ID番号が解読されず、通信業者とユーザ
ーとの間の機密事項の安全が保たれ、携帯通信機の信頼
性が向上する。
【0078】また、さらに請求項7記載の発明によれ
ば、請求項6記載の発明に加えて、暗号演算工程とID
照合工程とを行わせるIDパックを無線通信機に装填し
ているので、例えば無線通信機1台を、複数の使用者で
交代で使用したり、あるいはIDパック1個で複数の無
線通信機を使用したりすることが可能となり、携帯通信
機の利便性がより一層向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の無線通信機用ID
パック及び無線通信機であるポケットベルの要部構造を
示した要部斜視図である。
【図2】図1に示したポケットベルの全体構造を示した
斜視図である。
【図3】図2に示したポケットベルの断面図である。
【図4】図1に示したIDパックの全体構造を示した斜
視図である。
【図5】図1に示したIDパック及びポケットベルの内
部構造を示すブロック図である。
【図6】図1に示したポケットベルに使用されるID番
号の例と、そのID番号の暗号化の際のキービットの例
を示した説明図で、(A)はID番号を示し、(B)は
ID番号を暗号化する際のキービットを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のIDパック及びポ
ケットベルを使用した無線通信方法を示すフローチャー
ト図である。
【図8】図1に示したポケットベルと通信基地局との関
係を示した図である。
【図9】図1に示したポケットベルと他の通信機と通信
基地局との関係を示した図である。
【図10】図1に示したポケットベルを使用するユーザ
ーと通信基地局と情報提供サービス会社との関係を示し
た図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の無線通信機用I
Dパック及び無線通信機である携帯電話を示した断面図
である。
【図12】図11に示したIDパックの全体構造を示し
た斜視図である。
【図13】図11に示した携帯電話の内部構造を示した
ブロック図である。
【図14】本発明の各実施の形態の無線通信機のIDパ
ック及びIDパック装填部の変形例を示した断面図であ
る。
【図15】本発明の各実施の形態の無線通信機のIDパ
ック及びIDパック装填部の他の変形例を示した分解斜
視図である。
【図16】本出願人が着想した無線通信機とこの無線通
信機に装填されるIDメモリーとを示した斜視図であ
る。
【図17】図16に示したIDメモリーと携帯通信機と
の間のIDデータのやり取りを説明するための図であ
る。
【図18】メモリーを装着する携帯通信機を利用した情
報提供サービス事業を説明するための図である。
【図19】従来の携帯通信機を利用した無線通信システ
ムを示した図である。
【図20】従来の通信端末装置の内部構造について表し
たブロック図である。
【符号の説明】
1 ポケットベル(無線通信機) 2 IDパック装填部 3 IDパック 7 無線信号 26 検波信号出力手段 27 通信手段 28 送信手段 30 入力部 31 暗号演算部 32 比較回路部 33 ID記憶部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信機に装填されて使用される無線
    通信機用IDパックであって、通信基地局から暗号化さ
    れて発信された無線信号が上記無線通信機に着信された
    ことに基づき上記無線通信機から出力される検波信号の
    うち、少なくともID番号に相当する部分を入力する入
    力部と、予めID番号を含む個人認識情報が記憶された
    ID記憶部と、上記入力部に入力された上記ID番号を
    復号する暗号演算部と、上記個人認識情報に含まれる上
    記ID番号と上記暗号演算部で復号された上記ID番号
    とを比較する比較回路部と、この比較回路部で比較処理
    を行った結果に基づいて上記無線通信機の通信手段を通
    信可能にするための確認信号を上記無線通信機に送信す
    る確認信号送信部とを備えた無線通信機用IDパック。
  2. 【請求項2】 前記ID記憶部には、使用可能回数及び
    使用期限の少なくとも一方が前記個人認識情報として書
    き込まれていることを特徴とする請求項1記載の無線通
    信用IDパック。
  3. 【請求項3】 通信基地局からの暗号化された無線信号
    を受信する受信手段と、上記無線信号を検波するととも
    に検波信号を出力する検波信号出力手段と、上記通信基
    地局へ無線信号を送信する送信手段と、上記通信基地局
    を介して他の通信機と通信するための通信手段とを有す
    るとともに、上記検波信号のうち少なくともID番号に
    相当する部分を入力する入力部と、予めID番号を含む
    個人認識情報が記憶されたID記憶部と、上記入力部に
    入力された上記ID番号を復号する暗号演算部と、上記
    ID記憶部に予め記憶された上記ID番号と上記暗号演
    算部で復号された上記ID番号とを比較する比較回路部
    と、この比較回路部で比較処理を行った結果に基づいて
    上記無線通信機の通信手段を通信可能にするための確認
    信号を上記無線通信機に送信する確認信号送信部とを備
    えた無線通信機用IDパックを装填し電気的に接続する
    ことにより、上記無線通信機用IDパックを使用した無
    線通信機。
  4. 【請求項4】 前記無線通信機用IDパックは、前記無
    線通信機に対して着脱可能に設けられたことを特徴とす
    る請求項3記載のIDパックを使用した無線通信機。
  5. 【請求項5】 前記無線通信用IDパックの前記ID記
    憶部には、使用可能回数及び使用期限の少なくとも一方
    が前記個人認識情報として書き込まれていることを特徴
    とする請求項3記載のIDパックを使用した無線通信
    機。
  6. 【請求項6】 通信基地局から暗号化されて発信された
    無線信号を受信する受信工程と、上記無線信号に含まれ
    ているID番号を復号する暗号演算工程と、予め記憶し
    てあるID番号と照合するID照合工程と、から構成さ
    れ、上記2つのID番号が一致する場合、無線通信機が
    上記通信基地局を中継して他の通信機と通信可能にする
    ようにしたことを特徴とする無線通信方法。
  7. 【請求項7】 前記暗号演算工程と前記ID照合工程と
    を前記無線通信機に装填されるIDパック内にて行うよ
    うにしたことを特徴とする請求項6記載の無線通信方
    法。
JP8268200A 1996-10-09 1996-10-09 無線通信機用idパック及びこの無線通信機用idパックを使用した無線通信機並びに無線通信方法 Pending JPH10117382A (ja)

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