JPH10118364A - 編地位置修正方法 - Google Patents

編地位置修正方法

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JPH10118364A
JPH10118364A JP29589296A JP29589296A JPH10118364A JP H10118364 A JPH10118364 A JP H10118364A JP 29589296 A JP29589296 A JP 29589296A JP 29589296 A JP29589296 A JP 29589296A JP H10118364 A JPH10118364 A JP H10118364A
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JP
Japan
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knitted fabric
stitch
roller
needle
knitting cloth
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JP29589296A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Hayashi
俊克 林
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラを編地から離して初期位置に戻し
ても、その後の編目検出が不正確にならないようにする
ことにある。 【解決手段】 編地位置修正方法は、編地をその送り方
向に回転可能のローラで押圧しながらローラをその軸線
方向へ移動させることにより編地の位置を調整するとと
もに、編地案内手段により編地を針刺し位置に案内する
自動リンキング装置において、軸線方向へのローラの移
動可能範囲を確保すべくローラを編地から一旦離して軸
線方向へ移動させ、編地を押圧すべくローラを編地に接
触させ、その後編地の先端側を引き戻すべく前記ローラ
を回転させることを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、編地をその送り方
向に回転可能のローラで押圧しながら前記ローラをその
軸線方向へ移動させることにより編地の位置を調整する
自動リンキング装置における編地位置修正方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】多数の編目を含む2枚の編地を自動的に
縫製する自動リンキング装置の1つとして、特開平7−
124351号公報に記載された装置がある。この自動
リンキング装置は、針列毎の編地案内装置により編地の
傾きおよび編目の位置を修正しつつリンキングライン上
の編目を針刺し位置に順次案内し、複数のポイント針を
針列毎に目拾いのための針刺し位置において編目に順次
刺し通し、編地をポイント針とともにさらに移動させる
とともに両針列のポイント針を順次接近させて一方の針
列の編目を目移し位置において他方の針列のポイント針
に移し、同じポイント針が刺し通された2枚の編地をさ
らに移動させて両編地を縫合位置においてミシンにより
縫い合わせる。
【0003】編地案内装置は、編地の端を編地の前進方
向と直角の方向に離間された一対の編地端センサで感知
しつつ、その出力信号を基に1以上のローラをその軸線
方向へ移動させることにより、編地の端が両編地端セン
サの間に位置するように、編地の傾きを調整する。編地
案内装置は、また、針刺し位置近傍の編目の配列状態を
テレビカメラにより撮像し、その出力信号を基に編目の
位置を求め、求めた位置情報を基に編地を編地案内手段
により押えながら前進させるとともに前進方向と直角の
方向へ移動させることにより編目の位置を修正し、もっ
て縫合すべき編目を針刺し位置へ案内する。
【0004】上記のような自動リンキング装置におい
て、編地案内装置のローラがその軸線方向における許容
限界位置に達すると、その後の編地の位置調整のための
移動範囲を確保すべくローラを編地から一旦離して初期
位置に戻し、その後ローラにより編地を再び押圧する必
要がある。
【0005】しかし、従来の自動リンキング装置では、
ローラを編地から離して初期位置に戻した後、編地をロ
ーラにより押圧しているにすぎないから、編目の検出を
容易にすべく送り方向へ引き伸ばされていた編地が縮
み、その後の編目の検出が不正確になる。
【0006】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、ローラを編
地から離して初期位置に戻しても、その後の編目検出が
不正確にならないようにすることにある。
【0007】
【解決手段、作用、効果】本発明の編地位置修正方法
は、編地をその送り方向に回転可能のローラで押圧しな
がら前記ローラをその軸線方向へ移動させることにより
編地の位置を調整しながら編地を針刺し位置に案内する
自動リンキング装置において、前記軸線方向への前記ロ
ーラの移動可能範囲を確保すべく前記ローラを編地から
一旦離して前記軸線方向へ移動させ、編地を押圧すべく
前記ローラを編地に接触させ、その後前記編地の先端側
を引き戻すべく前記ローラを回転させることを含むこと
を特徴とする。
【0008】編地は、通常、ローラの前方の部位の編目
に針刺しされており、またローラと針刺し位置との間の
部位において編目の検出を容易にすべく引き伸ばされて
いる。ローラは、編地を押圧しつつ、軸線方向へ移動さ
れることにより、編地の傾きを調整する。ローラが軸線
方向における許容限界位置のような制限位置に達する
と、編地の傾きを調整することができなくなる。このた
め、ローラが軸線方向における制限位置付近に達する
と、ローラは、編地から離されて初期位置のような適宜
な位置に戻され、その後再び編地を押圧する。
【0009】ローラによる編地の押圧が解除されると、
引き伸ばされていた編地の部位は、縮む。この状態で
は、その後の編目検出が不正確になる。このため、ロー
ラが編地を押圧しつつ回転されて、編地の先端側を引き
戻す。これにより、編地の先端側が再び引き伸ばされる
から、その後の編目検出が再び正確になる。
【0010】本発明によれば、軸線方向におけるローラ
の位置を戻した後、編地をローラにより押圧した状態で
ローラを回転させて、編地の先端側を引き戻すから、目
標とする編目を正確に検出することができる。
【0011】編地の位置の調整は、編目配列状態をテレ
ビカメラで撮像し、その出力信号を用いて編地の傾き量
を求め、求めた傾き量をゼロにすべくローラをその軸線
方向へ移動させることにより行うことができる。また、
編地の引き戻しのためのローラの回転は、テレビカメラ
の出力信号を基に編目を検出しつつ、少なくとも編地の
送り方向における編目の寸法が所定の大きさになるまで
であってもよいし、設定された値であってもよい。さら
に、編地の位置の調整は、編地端を光電式センサにより
検出しながら編地をローラにより軸線方向へ移動させる
ことにより行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照するに、編目検
出装置すなわち画像処理装置は、編目をポイント針によ
る針刺しすなわち目拾いのために針刺し位置へ案内する
編地案内装置10に、針刺しすべき編目(目標編目)を
検出するための装置として組み込まれている。編地案内
装置10は、2つの編地を自動的に縫合するリンキング
装置に組み込まれる。
【0013】編地案内装置10は、編地12を矢印A方
向へ前進移動させるローラ14と、針刺し位置Bに配置
された一対の編地押えすなわちハンド16と、針刺し位
置Bの周りにおける編地12の状態を撮像するテレビカ
メラ18と、その出力に得られる画像信号を基に目標編
目の位置情報を算出する編目検出装置すなわち画像処理
装置20とを含む。画像処理装置20は編地案内装置1
0により制御され、編地案内装置10はリンキング装置
により制御される。
【0014】編地12は、編地案内装置10のローラ1
4およびハンド16による移動力を直接受けて連続的ま
たは間欠的に移動される。2以上のローラ14を編地1
2の移動方向に順次配置してもよいし、二対以上のハン
ドを編地12の移動方向に順次配置してもよい。編地1
2は、ローラ14の前方の針刺し位置Bにおいてポイン
ト針21を所定の編目に刺し通されている。
【0015】ローラ14は、針刺しすべき編目の移動路
すなわちリンキングライン22と直交する方向(Y方
向)へ伸びるように、ハンド16に関して編地12の移
動方向すなわち送り方向(X方向)上流側に配置されて
いる。ハンド16は、針刺し位置Bの側方を前後方向
(X方向)に平行に伸びており、またリンキングライン
22に関して互いに対向されている。
【0016】ローラ14は、編地12の送り方向(矢印
A方向)に回転されつつ、編地12をガイドのよな支持
手段に押圧しながらローラ14の軸線方向(Y方向)へ
移動されることにより、リンキングライン22に対する
編地12の傾きおよび目標編目の位置を調整する。この
ようなローラ14は、編地12の傾き調整機構として作
用するとともに、目標編目のための位置調整機構すなわ
ち位置決め機構の一部として作用する。図4に示すよう
に、ローラは、針刺し位置Bにおいて編目に刺し通され
たポイント針21と共同して、前方の編地部分および編
目をX方向へ引き伸ばした状態に維持する。
【0017】ローラ14がY方向への移動量が許容限界
位置のような制限位置付近に達すると、ローラ14は、
図5に示すように、上昇(Z方向)されて編地12の押
圧を解除した状態でY方向へ戻された後、再び下降(Z
方向)されることにより、編地12に対する押圧位置を
変更される。ローラ14が編地12から離れると、ロー
ラ14とハンド16との間の引き伸ばされていた編地部
分が図6に示すように縮む。
【0018】上記のことから、ローラ14は、X方向の
初期位置に戻された後、図7に示すように、編地12を
押圧した状態で所定量逆転されることにより編地12の
先端側を引き戻す。これにより、ローラ14とハンド1
6との間の編地部分がX方向へ引き伸ばされ、編目が図
4に示すようにX方向へ拡張される。ローラの逆転量
は、テレビカメラの出力信号を基に編目を検出しつつ、
少なくとも編地の送り方向における編目の寸法が所定の
大きさになるまでであってもよいし、予め設定された値
であってもよい。
【0019】両ハンド16は、X,YおよびZ方向へ同
期して同時に移動される。すなわち、ハンド16は、編
地12を水平のガイド板のよな支持手段に押圧しつつ所
定の方向(X方向およびY方向)へ移動されることによ
り、針刺しすべき編目を変位させて、その位置決めす
る。それゆえに、ハンド16も、また、編地ひいては針
刺しすべき編目のための位置調整機構すなわち位置決め
機構の一部として作用する。
【0020】ハンド16は、編地を押えつつ互いにY方
向へ離されることにより一対のハンド16間に位置する
編目、すなわち針刺し位置B近傍の編目を図4に示すよ
うにY方向へ拡張するとともに、拡張した編目を押えた
状態でY方向へ移動しながらX方向へ前進移動されるこ
とにより編地12をローラ14による送り速度とほぼ同
じ速度で前進させる。これにより、針刺し位置B近傍の
編目は、編目を容易に識別することができるとともに、
確実かつ容易に針刺しをすることができるように、ロー
ラ14およびハンド16によりX方向およびY方向へ大
きく拡張される。
【0021】ハンド16は、針刺しすべき編目を針刺し
位置Bへ案内すると、編地12の押圧を解除した状態
で、初期位置に後退され、次いで上記の拡張および位置
決め動作を実行する。一対のハンド16の代わりに、そ
れらハンドと同様に動作する一対のローラを用いてもよ
い。針刺しすべき編目毎にハンド16をX方向に往復移
動させてもよいし、針刺しすべき複数の編目毎にハンド
16をX方向に往復移動させてもよい。
【0022】テレビカメラ18は、針刺し位置Bとその
近傍の編地であって一対のハンド16間に位置する編地
を撮影し、その画像信号を画像処理装置20に供給す
る。テレビカメラ18の出力に得られる画像信号の電圧
レベルは、明度のような光学的特性が編目の部位とその
編目を形成している編糸の部位とで異なるから、編目の
ような空間とその周りとで大きく異なる。画像処理装置
20は、そのような光学的特性の差により生じるテレビ
カメラ18の出力信号のレベルの差を利用して編目を検
出する。編目を容易に識別するために、針刺し位置Bと
その近傍には、テレビカメラ18の側からまたはそれと
反対の側から光を照射される。
【0023】画像処理装置20は、テレビカメラ18か
ら供給される画像信号に検出領域を設定し、その検出領
域内の画像信号を基に、針刺しすべき編目の位置と編地
12のX方向に関する傾き量(傾き角度)とを算出し、
それらの情報を制御装置24に供給する。制御装置24
は、画像処理装置20から供給される位置情報および傾
き量を基に、ローラ14の移動および回転とハンド16
の移動とを制御するための制御信号を駆動回路26に出
力する。
【0024】編地案内装置10は、編地の両側に平行な
リンキングラインを有する衿編地のような編地において
各リンキングライン上の編目をリンキングライン毎に設
けられた針刺し位置に案内するための装置としても用い
ることができるし、1つのリンキングラインを有する身
頃編地のような編地においてそのリンキングライン上の
編目を針刺し位置に案内する装置としても用いることが
できる。また、編地案内装置10の動作は、これをいず
れのリンキングライン用として用いる場合でも、同じで
ある。なお、リンキングラインとは、編地の縫製すべき
部分をいう。
【0025】図2を参照するに、画像処理装置20は、
テレビカメラ18から出力される画像信号を2値化する
2値化手段30と、2値化手段30により得られた2値
化信号を利用して、所定の編目を検出し、その編目の位
置を決定し、編地12の傾き量を算出する編目検出手段
すなわち編目決定手段32と、編目決定手段32により
得た編目位置と傾き量とを制御装置24に出力する出力
手段34とを含む。
【0026】2値化手段30は、テレビカメラ18から
出力される画像信号を基に、検出ウインドウすなわち検
出領域38(図4および図6参照)を設定し、設定した
検出領域38内の画像信号を2値化する。検出領域38
は、たとえば、テレビカメラ18の出力信号から検出領
域38に対応する信号を抽出し、他の領域に対応する信
号に電気的なマスキングをすることにより、設定するこ
とができる。テレビカメラ18の出力信号は、たとえ
ば、その電圧レベルが、所定の基準値(2値化レベル)
以上であれば真理値”1”とし、基準値に達していなけ
れば真理値”0”とする処理を各素画について実行する
ことにより、2値化することができる。
【0027】検出領域38は、編地12の前進方向に関
して編目401 (基準編目)から右後方(左下方すなわ
ち斜め下)の箇所(図4参照)と、編地12の前進方向
に関して編目421 から左後方(左上方すなわち斜め
上)の箇所(図6参照)とに設定される。検出領域38
は、所定のXおよびY方向長さを有する矩形の領域であ
り、また基準編目の重心位置(図4において+印で示す
位置)からX方向およびY方向にそれぞれ所定距離だけ
離れている。検出領域38の大きさおよび位置は、縫合
すべき編地12に応じて予め2値化手段30に設定する
ことができる。
【0028】編目決定手段32は、斜め下の検出領域3
8内の画像信号に対応する2値化信号を基に、斜め下の
方向について基準編目400 に最も近くに隣接する斜め
下の編目421 を検出し、その編目を新たな基準編目4
1 とする第1の処理工程と、斜め上の検出領域38内
の画像信号に対応する2値化信号を基に、斜め上の方向
について基準編目421 に最も近くに隣接する斜め上の
編目401 を検出し、その編目をさらに新たな基準編目
401 とする第2の処理工程とを順次実行し、第2の処
理工程で検出した基準編目を針刺しすべき編目(目標編
目)とする決定工程を実行する。
【0029】前記第1および第2の処理工程を順次実行
し、次いで前記決定工程を実行する工程を、本発明にお
いては「目標編目検出工程」という。画像処理装置20
は、針刺しすべき全ての編目の検出が終了するまで、目
標編目検出工程を繰り返し実行する。以下の説明では、
第1および第2の処理工程を1回実行するたびに決定工
程を実行するものとする。
【0030】基準編目は、前回の第1および第2の処理
工程で検出した各編目である。したがって、リンキング
開始時の基準編目は、リンキングの開始に先だって作業
者により最初に針刺しされた編目であり、それ以後は第
1および第2の処理工程により検出された編目である。
【0031】編目400 は、前回の目標編目検出工程に
より得られた目標編目であり、針が刺し通されている。
また、編目400 は、今回の目標編目検出工程における
第1の処理工程において最初の基準編目として用いられ
る。第2の処理工程により得られた基準編目421 は、
次回の第1の処理工程において今回の第1の処理工程に
おける目標編目400 と同様の基準編目421 として用
いられる。第2の処理工程により得られた基準編目40
1 は、斜め上の検出領域38内の編目のうち、基準編目
421 に最も近い編目であり、前回の針刺しすべき編目
40の次に針刺しすべき編目(目標編目)とされる。
【0032】基準編目に最も近くに隣接する編目は、検
出領域38内の編目の重心位置を完全な閉領域を形成す
る編目毎に求め、その中から基準編目の重心位置に最も
近い重心位置を有する編目を求めることにより検出する
ことができる。編目の重心位置は、たとえば、図4およ
び図6において楕円形の輪郭線で囲まれる閉領域の総面
積またはその閉領域内の全画素の座標位置を求め、次い
で求めた総面積または座標位置を数学的に処理する公知
の手法により得ることができる。重心位置は、編地案内
装置10または画像処理装置20上の座標位置として表
すことができる。
【0033】第1または第2の処理工程において、検出
領域38内に目的とする編目を検出することができない
場合、前回の第1または第2の処理工程により得られた
基準編目と新たな基準編目との重心位置の差に対応する
値を今回の基準編目の重心位置に加算して得た値を新た
な基準編目の重心位置として用いてもよい。
【0034】上記のようにして得られた編目およびその
重心位置は、それぞれ、編目決定手段32において新た
な基準編目およびその座標位置として記憶される。ま
た、上記のようにして得られた目標編目およびその重心
位置は、それぞれ、目標編目検出工程毎に編目決定手段
32において新たな目標編目およびその座標位置として
記憶され、出力手段34を介して制御装置24に出力さ
れる。
【0035】編目決定手段32は、目標編目検出工程毎
に、検出した基準編目および目標編目ならびにそれらの
座標位置を基に、編地案内装置10上の仮想的な基準線
に対する編地12の傾き量θを算出し、その傾き量θを
記憶するとともに出力手段34を介して制御装置24に
供給する。
【0036】編地12の傾き量θは、複数回の目標編目
検出工程における最初の基準編目の座標位置X1 ,Y1
と、その複数回目の目標編目検出工程により得られた最
後の目標編目の座標位置Xn ,Yn とを用いた次の演算
をすることにより得ることができる。しかし、目標編目
を検出するたびに、傾き量θを算出してもよいし、基準
編目を検出するたびに、傾き量θを算出してもよい。
【0037】 tanθ=(Yn −Y1 )/(Xn −X1 )・・・・(1)
【0038】制御装置24は、画像処理装置20から供
給される座標位置および傾き量を基に、編地の傾きを小
さくするための制御信号を駆動回路26に出力する。ロ
ーラ14は、駆動回路26により駆動されて、編地を押
えながらY方向へ移動されて、編地12の傾きを修正す
る。このとき、一対のハンド16は、上昇して編地を解
放している。そして、再度同じ編地部分について目標編
目を検出し直す。
【0039】傾き量θが許容範囲内であると、制御装置
24は、編地の傾きをゼロにするような制御信号を出力
せず、目標編目を針刺し位置Bへ案内するための制御損
号を駆動回路26へ出力する。駆動回路26は、ハンド
16をX方向に移動させるとともに、ローラ14を回転
させながらY方向へ移動させることにより、目標編目を
針刺し位置Bへ案内する。
【0040】上記のように編地の傾き量θが許容値を越
えていると、制御装置24は、編地の傾きを小さくする
制御信号を駆動回路26に出力する。これにより、ロー
ラ14が編地を押圧した状態で、X方向へ移動されて、
編地の傾きを修正する。
【0041】ローラ14がY方向への制限位置付近に達
していると、ローラ14は、上昇されて編地12の押圧
を解除した状態で軸線方向の初期位置へ戻された後、再
び下降されて編地12を押圧し、さらにその状態で所定
量逆転される。これにより、編地12がハンド16によ
り押えられた状態で、ローラ14とハンド16との間の
編地部分がX方向へ引き戻されるから、ローラ14とハ
ンド16との間の編目がX方向へ拡張される。
【0042】ローラ14に逆転量は、リンキング装置に
仕掛けられている編地に関するX方向の縮み量を予め求
めておき、その量に基づいて設定される。より正確に
は、ローラ14に逆転量は、編地の種類に応じて設定す
ることが望ましい。
【0043】また、ローラ14を設定された量に基づい
て逆転させてもよいし、編目の状態を検出しながらロー
ラ14を逆転させてもよい。詳細には、ローラ14を微
低速で逆転させながら、任意な編目の面積、あるいは任
意な編目のX方向の幅を検出し、それらの値が予め定め
られた所望値となったときローラ14を停止させるよう
にしてもよい。
【0044】または、ローラ14を定められた微小量だ
け逆転させる毎に、任意な編目の面積、あるいは、任意
な編目のX方向の幅を検出し、それらの値が所定の値に
なった時点でローラ14の逆転を停止させてもよい。さ
らには、一対のハンド16を編地から離間させた状態で
ローラ14を置き直し、その状態でローラ14を逆転さ
せてもよい。
【0045】一対のハンド16は、初期位置において編
地を押圧し、Y方向へ互いに離間して編地を拡張する。
このとき、一対のハンド16の間に位置する編地が撮像
され、その1つの画像信号を基にn回の目標編目検出工
程が実行され、n個の針刺しすべき編目の位置が求めら
れる。そして、検出されたn個の編目がハンド16によ
り針刺し位置Bに順次案内される。
【0046】前記nは、1以上の任意な数とすることが
でき、以下の説明では3とする。ハンド16は、最後に
検出した目標編目403 を針刺し位置Bへ案内すると、
編地12から離された状態でX方向における初期位置に
後退された後、再び編地12を押えつつ互いにY方向へ
離される。これにより、両ハンド16間の編地部分がY
方向に拡張されるから、両ハンド16間の編目がY方向
へ拡張する。
【0047】編地案内装置10による編目検出動作の一
実施例を、図8および図9を参照して以下により詳細に
説明する。以下の実施例は、一回の目標編目検出工程で
第1および第2の処理工程を一回実行するとともに、一
回の編地画像の取り込みでn回の目標編目検出工程を連
続して実行する例である。
【0048】編地案内装置10は、作業者がリンキング
装置の所定のポイント針に表裏両方の先頭の編目(基準
編目)を刺し通すことにより、動作を開始する。針刺し
をされた先頭編目は最初の基準編目として用いられ、そ
の座標位置は最初の基準編目の重心位置として用いられ
る。編地案内装置10が動作を開始した直後は、針刺し
位置Bの座標位置が最初の基準編目の重心位置とされ
る。なお、衿編地を身頃編地に挟み付けリンキングする
場合に関し、衿編地の2つのリンキングラインのうち、
挟み付けリンキング後に身頃編地の表側に対応するリン
キングラインを衿表側といい、裏側に対応するリンキン
グラインを衿裏側という。
【0049】編地案内装置10は、先ず、衿表側の連続
検出編目数を計数するカウンタの計数値をゼロにし(ス
テップ101)、衿表側のテレビカメラからの衿表側の
画像信号を取り込み、その画像信号を所定の2値化レベ
ルで2値化する(ステップ102)。
【0050】次いで、編地案内装置10は、図4に示す
ように基準編目400 に関して斜め下に適宜な大きさの
検出領域38を設定し、その検出領域内で基準編目40
0 に最も近い斜め下の編目421 を検出し(ステップ1
03)、図6に示すように検出した斜め下の編目421
に関して斜め上に適宜な大きさの検出領域38を設定
し、その検出領域内で基準編目421 に最も近い斜め上
の編目401 を検出する(ステップ104)。検出領域
内で基準編目に最も近い編目は、検出領域内の編目の重
心位置を比較することにより、検出することができる。
【0051】次いで、編地案内装置10は、検出した両
編目をそれぞれ基準編目とするとともにステップ104
で検出した編目401 を目標編目とし(ステップ10
5)、衿表側の連続検出編目数に1を加算し(ステップ
106)、その後衿表側の連続編目検出回数が最大連続
編目検出回数の設定値nに達しているか否かを判定する
(ステップ107)。最大連続編目検出回数の設定値n
は、1以上の任意な整数とすることができる。
【0052】ステップ107における判定の結果、連続
編目検出回数が設定値nに達していないと、編地案内装
置10は、ステップ103〜107を繰り返す。
【0053】しかし、ステップ107における判定の結
果、連続編目検出回数が設定値nに達していると、編地
案内装置10は、編地の傾き量θを検出した目標編目の
列から算出する(ステップ108)。編地の傾き量θ
は、式(1)を演算することにより算出することができ
る。
【0054】次いで、編地案内装置10は、算出した傾
き量θがその許容値以下であるか否かを判定する(ステ
ップ109)。傾き量の許容値は、たとえば、縫合する
編地の種類に応じて制御装置24に予め設定しておくこ
とができる。
【0055】ステップ109における判定の結果、編地
案内装置10は、傾き量θがその許容値を越えている
と、衿表側の編目検出に失敗した旨のフラグをたて(ス
テップ110)、傾き量θがその許容値以下であると、
衿表側の編目検出に成功した旨のフラグをたてる(ステ
ップ111)。
【0056】次いで、編地案内装置10は、衿裏側の編
目検出に関して、衿表側の編目検出のステップ101〜
111と同じステップを衿裏側の編目に関して実行して
衿裏側の目標編目を検出する(ステップ112)。
【0057】次いで、編地案内装置10は、衿の表側の
各目標編目の検出と裏側の各目標編目の検出がともに成
功したか否かを判定する(ステップ113)。この判定
は、ステップ110および111においてたてたフラグ
を用いて実行することができる。
【0058】ステップ113における判定の結果、いず
れかの編目検出も成功であると、編地案内装置10は、
検出した各目標編目の位置座標を制御装置24へ供給す
る(ステップ114)。これにより、編地を前進させる
制御信号が制御装置24から駆動回路26に出力され
る。その結果、ローラ14およびハンド16は、目標編
目を1つずつ針刺し位置へ案内するように、編地を前進
させつつY方向に所定量変位させる。ハンド16は、n
個の編目を前進させると、所定の位置に後退される。
【0059】しかし、ステップ113における判定の結
果、いずれかの目標編目の検出が不成功であると、編地
案内装置10は、編地の傾きを修正した後、再度ステッ
プ101〜113を実行する(ステップ115)。すな
わち、傾きの修正時は、目標編目を針刺し位置へ案内す
るための制御信号が出力されないから、編地は図1のA
方向へ送られることなく。傾き量θの修正後、再び同様
の編地部分について編地画像の取り込み、3つの針刺し
すべき編目を検出し直す。
【0060】この傾き修正ステップにより、編地の傾き
量θをゼロにするような制御信号が制御装置24から駆
動回路26に出力されるから、ハンド16が上昇した状
態で、ローラ14は、編地を押圧しつつY方向へ変位さ
れて、編地の傾きを修正する。
【0061】次いで、編地案内装置10は、縫合すべき
全ての目標編目の検出が終了したか否かを判定する(ス
テップ116)する。ステップ116における判定の結
果、編地案内装置10は、全ての編目の検出が終了して
いなと、ステップ101に戻り、終了していると、動作
を終了する。
【0062】衿裏側の編目検出は、衿表側の編目検出と
並行して行ってもよい。また、針刺しすべき編目(目標
編目)は、第1および第2の処理工程を一回行う毎に検
出してもよいし、複数回実行するたびに検出してもよ
い。さらに、針刺しすべき編目は、図示の例では、第1
の処理工程における基準編目400 に対するX方向につ
いて最も近い編目である。したがって、第1の処理工程
において基準編目400に対してX方向に図6に示す検
出領域38を設定し、その検出領域38内の編目のう
ち、基準編目400 に最も近い編目を第1の処理工程に
おいて検出してもよい。
【0063】衿編地は、上記した衿編地の編目検出によ
り、針刺しすべき編目が針刺し位置へ案内されながら漸
次リンキング機構の側へ移動され、検出した目標編目に
針刺し位置においてポイント針を刺し通され、それらの
ポイント針とともに移動されて、身頃編地の衿ぐりに挟
み付けて縫合される。身頃編地の衿ぐりの編目検出は、
上記と同じ手法で行ってもよいし、他の手法で行っても
よい。衿ぐりの編目検出の他の手法の一例は、リンキン
グ装置の実施例と関連して後に説明する。
【0064】ステップ115における編地の傾きの修正
方法の一実施例を、図10および図11を参照して説明
する。図10において、ローラ14の初期位置を実線で
示し、左方の制限位置近傍に移動されたローラ14の位
置を一点鎖線で示す。YR0およびYL0は、それぞ
れ、初期位置にあるローラ14から右方および左方の制
限位置(右限および左限)までの距離、YR1およびY
L1は、それぞれ、右方および左方の制御余裕量であ
る。
【0065】表または裏の編目の検出に失敗すると、編
地案内装置10は、その失敗がおもてであるか否かを判
定する(ステップ120)。失敗が表であると、表側に
対応する編地案内装置10は、傾き量θをゼロにするた
めに必要なローラ14の修正量ΔY1を算出するととも
に、ローラ14を変位させるべき方向を確認し(ステッ
プ121)、次いで修正量ΔY1が修正余裕量YR1ま
たはYL1未満であるか否かを判定する(ステップ12
2)。
【0066】ステップ122における判定の結果、修正
量ΔY1が修正余裕量YR1またはYL1未満である
と、編地案内装置10は、ローラ14の移動方向と修正
量ΔY1とを制御回路24に出力し(ステップ12
3)、修正量ΔY1を用いて修正余裕量YR1およびY
L1を訂正する(ステップ124)。これにより、ロー
ラ14が編地12を押えつつY方向へ移動され、編地の
傾きが少なくとも許容値内に修正される。
【0067】ステップ124における修正余裕量の訂正
は、ローラ14の移動させた側の修正余裕量YR1また
はYL1から修正量ΔY1を減算し、反対側の修正余裕
量YL1またはYR1に修正量ΔY1を加算することに
より、行われる。
【0068】ステップ122における判定の結果、修正
量ΔY1が修正余裕量YR1またはYL1未満である
と、編地案内装置10は、ローラ14の置き直しをし
(ステップ125)、修正余裕量YR1およびYL1を
それぞれYR0およびYL0に訂正し(ステップ12
6)、ローラ14を所定量逆転させる(ステップ12
7)。次に失敗が裏であるか否かを判定する(ステップ
128)。
【0069】ステップ125におけるローラの置き直し
は、編地12をハンド16により押えた状態で、ローラ
14を編地12から離し、ローラ14を初期位置に戻
し、編地12をローラ14で再び押圧することを含む。
ステップ127におけるローラ14の逆転の結果、図4
に示すように、ローラ14とハンド16との間の編地部
位は引き戻され、その編地部位の編目はX方向へ拡張さ
れる。
【0070】ステップ120における判定の結果、編目
検出エラーが表側でないと、編地案内装置10は、編目
検出エラーが裏側であるか否かを判定する(ステップ1
28)。この判定の結果裏側であると、裏側に対応する
編地案内装置10は、表側に関するステップ121〜1
27と同様の処理をする(ステップ129〜135)。
【0071】ステップ128における判定の結果編目検
出エラーが裏側でないとき、またはステップ132の後
およびステップ135の後、編地案内装置10は、図9
におけるステップ116に移行する。
【0072】編目を斜め下および斜め上のようにジグザ
グ状に検出する代わりに、編地の送り方向後方の編目を
順次検出してもよい。具体的には、最初の基準編目の位
置からX方向に存在する上流側の編目の中で最も基準編
目に近い編目を次に針刺しすべき編目とし、さらに、そ
の編目に対して同様の条件を満たす編目を針刺しすべき
編目としていくようにしてもよい。
【0073】また、検出領域内の編目の重心位置を基準
位置と直接的に比較することにより編目を検出する代わ
りに、検出領域内の各編目の位置を基準位置を通ってX
方向へ伸びる編地の傾き線と比較することにより編目を
検出するようにしてもよい。後者の編目検出法の一実施
例を図12および図13を参照して説明する。
【0074】先ず、前々回および前回求めた目標編目6
0および62の重心位置64および66を通る仮想的な
傾き線68を求める。次いで、今回の基準編目62の位
置から傾き線68の方向へ編目ピッチP(重心位置64
と66との距離から算出)だけ離れた位置を中心とす
る、X方向の許容値+R1 ,−R2 の範囲および一定の
Y方向許容値+R3 ,−R4 の範囲により形成される矩
形の検出領域70を決定する。次いで、検出領域70内
にある1以上の編目の重心位置を求め、そのうち傾き線
68に最も近い重心位置72を有する編目74を検出し
て次の基準編目とする。
【0075】図12および図13に示す実施例におい
て、R1 およびR2 はそれぞれαPおよびβP、αおよ
びβはともに1未満の適宜な値、Pは傾き線68の方向
における重心位置64,66の距離、ならびに、L1
2 およびL3 はそれぞれ編目と傾き線68との距離で
ある。また、+R3および−R4は、ともに適宜な一定
の値である。検出領域70のX方向の幅は、詳細には、
編地の傾き量θと、R1およびR4 とから、次の式
(2)を満足する値とすることができる。
【0076】 X方向の幅=(R1 +R2 )cosθ・・・(2)
【0077】図12および図13に示す実施例におい
て、検出領域70は、X方向への編地の伸縮に起因して
ピッチPが変化することにより修正される。
【0078】上記の実施例は、いずれも、編目の重心位
置から基準編目および目標編目を検出するが、編目の外
側に接するいわゆる外接矩形、編目の内側に接するいわ
ゆる内接矩形から基準編目および目標編目を検出する
等、他の手法により編目の位置を検出してもよい。ま
た、重心位置を編目の位置とする代わりに、他の部位の
座標値を編目の位置としてもよい。さらに、検出領域を
矩形とする代わりに、六角形、八角形のような多角形、
円形、楕円形等の他の他の形状としてもよい。
【0079】編地12の傾き量θは、複数回の目標編目
検出工程における最初の基準編目の座標位置X1 ,Y1
と、複数回後の目標編目検出工程により得られた目標編
目の座標位置Xn ,Yn とを用いた式(1)の演算をす
ることにより得ることができる。しかし、目標編目を検
出するたびに、傾き量θを算出してもよいし、基準編目
を検出するたびに、傾き量θを算出してもよい。
【0080】次に、上記のような編地案内装置10を用
いたリンキング装置の一実施例を図14〜図19を用い
て説明する。
【0081】図14〜図19に示すリンキング装置20
0は、編地202の環状の縫合部すなわち第1の編地部
分を帯状または環状の編地204により挟み付けて縫合
する装置として用いられる。それゆえに、編地204
は、一方の縁部と他方の縁部とにおいて編地202に縫
合される。たとえば、編地202は前身頃と後身頃とを
縫合した身頃編地とし、編地204は衿編地のような付
属編地とすることができ、また編地202の縫合部を衿
ぐり部分とし、編地204の縫合部を衿編地とすること
ができる。衿編地は、その両端を編地の幅の半分に渡っ
て予め縫い合わせておくことにより環状とする。
【0082】リンキング装置200は、それぞれが互い
に縫合すべき編目を拾いかつその編目にポイント針を刺
し通す一対の目拾い針刺し装置206,208と、第
1、第2および第3の編地案内装置と、両編地202,
204を移動させる共通の編地移動装置とを含む。
【0083】針移動装置すなわち目拾い針刺し装置20
6および208は、ポイント針210,212の往復移
動の方向がほぼ直交するように、それぞれ針210およ
び212を円形に配列すなわち並設している。目拾い針
刺し装置206および208の針列は、それぞれ、針回
転移動装置のドラム214および216に保持されてお
り、また針の並設方向Aへドラム214および216と
ともに回転可能である。ドラム214は、ドラム216
の前面に一体的に形成されている。目拾い針刺し装置2
06の針210の移動経路上には、第1の針刺し位置B
1と第3の針刺し位置B3とが設定されている。目拾い
針刺し装置208の針212の移動経路上には、第2の
針刺し位置B2が設定されている。
【0084】針210は、針往復移動装置としての固定
ガイド218と、針刺しのための針駆動装置としての針
駆動部材220とにより、第1の針刺し位置B1と第3
の針刺し位置B3との2箇所に分けて2段階に突出さ
れ、縫合位置Dを通過した後、元の位置に復帰する。
【0085】ドラム214は、図17に示すように、固
定フレーム222に中空軸224においてベアリング2
26および溝カム228を介して回転可能に支持されて
おり、またモータ230および歯車232,234によ
り所定の速度でA方向へ回転移動される。ドラム214
には、これの半径方向に延在する複数の溝236(図1
8,19参照)が円周方向に等ピッチで形成されてい
る。各針210は、ドラム214の内部においてドラム
214の半径方向に摺動自在に溝236に受けられてお
り、ドラム214の回転にともなって固定ガイド218
によりドラム214の半径方向すなわち針の進退方向に
駆動すなわち往復移動される。
【0086】固定ガイド218は、第1の針刺し位置B
1において突出された針210を第3の針刺し位置B3
でさらに突出させ、縫合位置Dを通過した後、針210
を後退させる。針駆動装置の長尺の針駆動部材220
は、針210を第1の針刺し位置B1において突出させ
るために、定位置の支点ピン238に揺動自在に支持さ
れており、またクランクロッド240によりクランクピ
ン242に連結されている。
【0087】駆動軸244は、中空軸224に回転可能
に支持されており、またモータ246および歯車24
8,250により回転される。後退されている針210
がドラム214の回転にともなって第1の針刺し位置B
1に到達すると、針駆動部材220は、その位置B1に
到達した針210を突き上げるように移動され、それに
よりその針210は第1の針刺し位置B1に案内された
編地204の編目に刺し通される。編地204に刺し通
された針210は、ドラム216の回転により針駆動部
材220との係合から解放される代わりに、固定ガイド
218と係合し、以後ドラム216の回転にともなって
固定ガイド218によりその突出量を制御される。
【0088】目拾い針刺し装置208の針212は、図
17に示すように、ドラム216に形成された複数の孔
に各々挿通されてドラム216の軸線方向へ進退自在に
ドラム216に保持されており、またフレーム222に
固定された溝カム228に回転自在に受けられており、
さらにモータ230および歯車232,234によりド
ラム214,216とともに所定の速度で送り方向Aへ
回転移動される。針212も図示しない針駆動部材によ
り針刺し位置B2に達したことにより突出すなわち前進
され、それによりその針212は針刺し位置B2へ案内
された編地204の編目に刺し通される。溝カム228
は、針刺し位置B2に達した針212がドラム216の
半径方向(軸線方向)へ移動することを許すように構成
されている。
【0089】リンキング装置200は、編目の位置を修
正すべく編地を案内するように3箇所の針刺し位置B
1,B2,B3毎に設けられた第1、第2および第3の
編地案内装置を含む自動リンキング装置である。第1の
編地案内装置は編地204の縫合すべき2つの縁部の一
方を第1の針刺し位置B1へ案内し、第2の編地案内装
置は編地204の縫合すべき2つの縁部の他方を第2の
針刺し位置B2へ案内し、第3の編地案内装置は編地2
02を第3の針刺し位置B3へ案内する。
【0090】第1の編地案内装置は、図14,図15に
示すように、編地204の一方の縁部を第1の針刺し位
置B1の上流側において第1の針刺し位置B1に向けて
前進させるローラ254と、第1の針刺し位置B1に配
置された一対のハンド256と、第1の針刺し位置B1
近傍における編地の状態を撮像するテレビカメラ258
とを含む。なお、一対のハンド256は、図16にのみ
示されている。
【0091】ローラ254、ハンド256およびテレビ
カメラ258は、それぞれ、図1におけるローラ14、
ハンド16およびテレビカメラ18に対応し、また対応
するそれらと同様に動作する。それゆえに、テレビカメ
ラ258は第2の編地案内装置と共通の図2に示す画像
処理装置に接続されており、またローラ254およびハ
ンド256は第2の編地案内装置と共通の図2に示す駆
動回路26により駆動される。
【0092】この第1の編地案内装置は、編地位置調整
機構であるローラ254が編地204の一方の縁部を押
圧しつつ、軸線方向へ移動することにより、編地204
の一方の縁部の傾きを修正する。ローラ254は、回転
しつつおよび編地204の一方の縁部を押圧しつつ軸線
方向へ移動することにより、ハンド256とともにその
縁部の編目を第1の針刺し位置B1へ案内する。
【0093】第2の編地案内装置は、図14〜図16に
示すように、編地204の他方の縁部を第2の針刺し位
置B2の上流側において第1の針刺し位置B1に向けて
前進させるローラ264と、第2の針刺し位置B1に配
置された一対のハンド266と、第2の針刺し位置B2
近傍における編地の状態を撮像する図示しないテレビカ
メラとを含む。なお、図15では、第1および第2の編
地案内装置が省略されている。
【0094】ローラ264、ハンド266およびテレビ
カメラは、それぞれ、図1におけるローラ14、ハンド
16およびテレビカメラ18に対応し、また対応するそ
れらと同様に動作する。それゆえに、第2の編地案内装
置のテレビカメラは第1の編地案内装置と共通の図2に
示す画像処理装置に接続されており、またローラ264
およびハンド266は第1の編地案内装置と共通の図2
に示す駆動回路26により駆動される。
【0095】この第2の編地案内装置は、編地位置調整
機構であるローラ264が編地204の他方の縁部を押
圧しつつ、軸線方向へ移動することにより、編地204
の他方の縁部の傾きを修正する。ローラ264は、回転
しつつおよび編地204の他方の縁部を押圧しつつ軸線
方向へ移動することにより、ハンド266とともにその
縁部の編目を第2の針刺し位置B2へ案内する。
【0096】第3の編地案内装置は、図14〜図16に
示すように、第3の針刺し位置B3の上流側において編
地202の端を検出する一対の編地端センサ270と、
編地202の縁部の位置を調整するローラ272とを備
える。この第3の編地案内装置は、ローラ272が両編
地センサ270による編地端の検出に基づき、回転しつ
つおよび編地202の縁部を押圧しつつ軸線方向へ移動
することにより、編地202の縫合部分の位置を調整し
つつ、その縫合部分を第3の針刺し位置B3へ案内す
る。両編地端センサ270の出力信号は図2に示す制御
装置24に供給され、ローラ272は図2に示す駆動回
路26により駆動される。
【0097】制御装置24は、画像処理装置20から供
給される信号を基にローラ254,264およびハンド
256,266を制御する制御信号を発生するのみなら
ず、量センサ270から供給される信号を用いてローラ
272を制御する制御信号を発生する。
【0098】編地移動装置は、送りローラ274と、編
地202,204を送りローラ274と共同して挟む従
動ローラ276と、送りローラ274を編地案内装置の
ローラ254,264,272の回転またはドラム21
4,216の回転と同期して回転させる駆動機構(図示
せず)とを備える。
【0099】編地202は、縫合部を送りローラ274
と円筒状のカバー278とにかけられる。これに対し、
編地204は、送りローラ274と、目拾い針刺し装置
206および208の両ドラム214,216とにかけ
られている。両編地202,204は、送りローラ27
4と両ドラム214,216とが同期して回転されるこ
とにより、移動される。
【0100】編地202,204のセット時、環状の編
地204の一方の縁部は、目拾い針刺し装置206の側
の突出している全ての針を刺し通される。また、編地2
04の他方の縁部は、目拾い針刺し装置208の側の突
出している全ての針を刺し通される。編地202は、目
拾い針刺し装置206の側の突出している針のうち、第
3の針刺し位置B3より下流側の全ての針を刺し通され
る。
【0101】編地204は、L字状に曲げられたガイド
280によりL字状に曲げられ、その状態で、針回転移
動装置の回転にともなって、一方の縁部を第1の編地案
内装置により第1の針刺し位置B1に案内されるととも
に他方の縁部を第2の編地案内装置により第2の針刺し
位置B2に案内される。これにより、両縁部の編目は、
第1または第2の針刺し位置B1またはB2に正しく案
内される。
【0102】ガイド280の垂直な壁部分は、図14お
よび図15に示すように第2の針刺し位置B2まで伸び
ている。ガイド280の水平な板部分は、図15に示す
ように、第1の針刺し位置B1から狭い幅となってお
り、ドラム216の側の針列とドラム214との間に位
置し、第1の針刺し位置B1からさらにドラム214の
円周方向に半周以上延在している。
【0103】編地204は、第1の針刺し位置B1にお
いて針210を一方の縁部の編目に刺し通され、第2の
針刺し位置B2において針212を他方の縁部の編目に
刺し通された後、さらに刺し通された針210,212
とともに第3の針刺し位置B3へ向けて移動される。針
210は、編地204の一方の縁部の編目に刺し通され
た後、第3の針刺し位置B3の直前まで移動される間に
編地204の一方の縁部とともに弧状のガイド282の
内側を通過する。
【0104】ガイド282は、カバー278に取り付け
られている。第3の編地案内装置のセンサ270および
ローラ272は、カバー278の外側に配置されてい
る。
【0105】編地202は、縫合すべき縁部を第3の編
地案内装置により第1および第3の針刺し位置B1,B
3間においてガイド282の外側に重ねられつつ、第3
の針刺し位置B3に案内される。ガイド282は、第3
の針刺し位置B3の直前で終了している。このため、編
地202は、第3の針刺し位置B3において、編地20
4の一方の縁部に漸次重ねられ、ここで針210がさら
に突出されて編地202の編目に刺し通される。これに
より、針210は、編地202の編目と編地204の一
方の縁部の編目とに刺し通される。
【0106】針210のさらなる突出により、針21
0,212は、先端部を突き合わされるすなわち接触さ
れる。図14には正確には示されていないが、針210
は、図19に示す固定ガイド218の形状からも明らか
なように、第3の針刺し位置B3の直前からドラム21
4の半径方向外方へ移動し始め、第3の針刺し位置B3
において針210の先端がガイド282の外側面よりも
突出することにより編地202に刺し通され、さらに第
3の針刺し位置B3を通過した直後に完全な突出状態と
なる。
【0107】ガイド282は、針210の突出および突
出状態での移動を許容するように、一端が開放されたス
リットをドラム214の円周方向に形成している。リン
キング装置200の動作の開始にあたり、第1,第2お
よび第3の針刺し位置B1,B2およびB3において行
う最初の針刺しは、人手により行ってもよいし、自動的
に行ってもよい。
【0108】編地204は、針212を刺し通された編
目が第3の針刺し位置B3から目移し位置Cへ移動する
間に、針212を刺し通された縁部を編地ガイド284
により図16に示すように目拾い針刺し装置206の側
に漸次曲げられる。針212を刺し通された編目は、ま
た、針回転移動装置の回転にともなって、目移し位置C
において針210に目移しをされる。
【0109】詳細には、編地204は、針212を刺し
通された編目が第3の針刺し位置B3から、第3の針刺
し位置B3の下流側の目移し位置Cへ移動する間に、漸
次U字状に曲げられて、針212を刺し通された縁部を
ガイド284により針212の先端へ向けて変位させら
れる。これにより、針212を刺し通された編目は、ド
ラム214,216の回転にともなって、目移し位置C
においてガイド284により針210に目移しをされ
る。なお、ガイド284は、ドラム216の針212の
並設方向すなわち配列方向に延在し、かつ、針の移動方
向に沿って徐々に針212の後端から先端に向かう傾斜
した案内面を有している。
【0110】編地204は、ドラム214,216の回
転にともなって、ガイド286により針210の後端側
へ変位されて、他方の縁部を編地202の外側に重ねら
れ、その状態で編地202とともに縫合位置Dに移動さ
れる。ガイド286は、ドラム214側の針210の並
設方向に延在し、かつ、針210の移動方向に沿って針
210の先端から後端に向かう傾斜した案内面を有して
いる。ガイド286の案内面は、ガイド284の案内面
と連続するように設けられている。
【0111】針210に目移しされた編地204は、針
回転移動装置の回転にともなって、ガイド286により
さらに曲げられて、他方の縁部を編地202の外側に重
ねられ、その状態で縫合位置Dに移動され、縫合位置D
に配置されたミシンのような縫合装置290により縫合
される。縫合装置290は、縫い針292と、ルーバー
294と、縫糸296とにより、2枚の編地202,2
04のかがり縫いをする。
【0112】縫合位置Dにおいて実際に縫合する編目
は、針210が刺し通された編目であることが好ましい
が、他の編目、たとえば針210が刺し通された編目に
最も近い編目であってもよい。縫合装置290は、セッ
ト時に針刺し位置B1において人手により針刺しをされ
た編目が縫合位置Dに到達した後に可動を開始し、編地
202,204を縫合する。
【0113】針210は、針回転移動装置の回転にとも
なって、縫合位置Dを通過した後、漸次後退される。縫
合された編地202,204は、ドラム214およびロ
ーラ274の回転により、ローラ274の側に引き寄せ
られ、その途中において編目を針210から完全に外さ
れる。
【0114】本発明は、編目を完全なジグザグ状に検出
する代わりに、編目を鋸歯状、L字状、N字状、M字
状、W字状に検出してもよい。本発明は、また、上記の
リンキング装置200のように2組の針列の針をそれら
に角度をもって突き合わせる装置のみならず、2組の針
列の針をそれらに角度を与えることなくほぼ平行の状態
で突き合わせる装置、たとえば特公平3−49477号
公報、特開平7−125341号公報等、他のリンキン
グ装置にも適用することができる。
【0115】本発明は、1つのローラ14を備えた装置
のみならず、複数のローラを備えた装置にも適用するこ
とができる。この場合、全てのローラをY方向へ移動さ
せることにより編地の傾きを修正し、編地が限界値また
はその近傍に達したときもしくは傾きの修正に余裕がな
いとき、全てのローラを編地から離して初期位置に戻す
置き換えをし、その後適宜な1つたとえば最上流のロー
ラを逆転させて編地を引き戻すようにすればよい。ま
た、編地の前進のためにローラ14を積極的に回転させ
る必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する編地案内装置の一実施例を示
す概略的な斜視図である。
【図2】編地案内装置の電気回路の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図3】編地とローラおよびハンドの位置関係を示す図
である。
【図4】正常時の編目を説明するための平面図である。
【図5】ローラ置き換え時のローラを説明するための図
である。
【図6】ローラ置き換え時の編目を説明するための平面
図である。
【図7】ローラ置き換え後にローラを逆転させる状態を
示す図である。
【図8】本発明を実施する編地案内装置の動作を説明す
るためのフローチャートの一実施例を示す図である。
【図9】図8のフローチャートに続くフローチャートの
一実施例を示す図である。
【図10】傾き量の修正のためのフローチャートの一実
施例を示す図である。
【図11】図10のフローチャートにおける記号を説明
するための図である。
【図12】本発明の第2の実施例を説明するための図で
ある。
【図13】図12に示す第2の実施例における編目検出
法を説明するための図である。
【図14】本発明を用いるリンキング装置の概略的な正
面図である。
【図15】図14のリンキング装置の概略的な平面図で
ある。
【図16】図14のリンキング装置の概略的な側面図で
ある。
【図17】図14のリンキング装置における一方の針の
駆動部分の断面図である。
【図18】図14のリンキング装置における他方の針の
駆動部分の断面図である。
【図19】図11のリンキング装置における一方の針を
移動させるカム部分の正面図である。
【符号の説明】
10 編地案内装置 12,202,204 編地 14,254,264 ローラ 16,256,266 ハンド 40,42,74 編目 38,70 検出領域 18,258 テレビカメラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編地をその送り方向に回転可能のローラ
    で押圧しながら前記ローラをその軸線方向へ移動させる
    ことにより編地の位置を調整しながら編地を針刺し位置
    に案内する自動リンキング装置における編地位置修正方
    法であって、前記軸線方向への前記ローラの移動可能範
    囲を確保すべく前記ローラを編地から一旦離して前記軸
    線方向へ移動させ、編地を押圧すべく前記ローラを編地
    に接触させ、その後前記編地の先端側を引き戻すべく前
    記ローラを回転させることを含む、編地位置修正方法。
  2. 【請求項2】 前記編地の位置の調整は、編目配列状態
    をテレビカメラで撮像し、その出力信号を用いて編地の
    傾き量を求め、求めた傾き量をゼロにすべく前記ローラ
    をその軸線方向へ移動させることにより行う、請求項1
    に記載の位置修正方法。
  3. 【請求項3】 前記テレビカメラの出力信号を基に編目
    を検出しながら、少なくとも編地の送り方向における前
    記編目の寸法が所定の大きさになるまで、前記ローラに
    より編地を引き戻す、請求項2に記載の位置修正方法。
  4. 【請求項4】 前記編地の先端側を引き戻すべく前記ロ
    ーラを設定量だけ回転させる請求項1または2に記載の
    位置修正方法。
  5. 【請求項5】 前記編地の位置の調整は、編地端を光電
    式センサにより検出しながら編地を前記ローラにより前
    記軸線方向へ移動させることにより行う、請求項1に記
    載の位置修正方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101093143B1 (ko) 2009-04-27 2011-12-20 (주)대흥돌핀 자동 봉제 장치
CN103243488A (zh) * 2013-04-26 2013-08-14 吴江江旭纺织有限公司 一种变径缝合机

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KR101093143B1 (ko) 2009-04-27 2011-12-20 (주)대흥돌핀 자동 봉제 장치
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