JPH10119751A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH10119751A
JPH10119751A JP27495596A JP27495596A JPH10119751A JP H10119751 A JPH10119751 A JP H10119751A JP 27495596 A JP27495596 A JP 27495596A JP 27495596 A JP27495596 A JP 27495596A JP H10119751 A JPH10119751 A JP H10119751A
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brake
pressure
brake fluid
fluid pressure
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JP27495596A
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Mamoru Sawada
護 沢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストと応答性を共に満足できるとともに、
ドライブフィーリングを向上できるブレーキ制御装置を
提供すること。 【解決手段】 ステッフ゜110で、トラクション制御を開始す
る条件が満たされと判断された場合には、ステッフ゜120に
て、ブレーキブースタ3による倍力作用を発揮させて油
圧ポンプ27,58の吸引側の予圧を行なうために、第
1連通制御弁21をオンして、変圧室13と負圧室15
との連通を遮断するとともに、ステッフ゜130にて、第2連通
制御弁23をオンして、変圧室13に大気圧を導入す
る。ステッフ゜140では、SMC弁59,60をオンして、そ
の油圧経路を閉じ、ステッフ゜150では、SRC弁61,62
をオンして、その油圧経路を開く。ステッフ゜160では、モー
タ80をオンして油圧ポンプ57,58を作動させる。
ステッフ゜170では、増圧制御弁46〜49や減圧制御弁51
〜54を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員によるブレー
キペダルの踏込による制動ではなく、自動的に制動を行
なうブレーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、乗員のブレーキペダルの踏込
による制動ではない場合、即ち非制動時の制動制御とし
て、例えば加速スリップを低減するトラクションコント
ロール(TRC)等の制御が知られている。
【0003】この種の非制動時の制動制御を行う場合に
は、ホイールシリンダにブレーキ液圧をかけるが、この
液圧をかけるための加圧手段として、例えばマスタシ
リンダに直結したマスタリザーバから、ポンプによって
ブレーキ液を吸引してホイールシリンダに供給する構成
や、マスタシリンダを介してマスタリザーバから、ポ
ンプによってブレーキ液を吸引してホイールシリンダに
供給する構成がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の技
術では、マスタリザーバからホイールシリンダに至る配
管の径を太くすることによって、ブレーキ液の流れる抵
抗を少なくできるので、制動制御の応答性は良いという
利点はあるが、マスタリザーバからホイールシリンダへ
の特別な配管が必要となるので、コストが上昇するとい
う問題があった。
【0005】一方、前記の技術では、前記の様な配
管は必要なくコストの点では問題はないが、一般的にマ
スタリザーバとマスタシリンダの接続部は、シール性の
ために細くされているので、速やかなブレーキ液の供給
ができず、応答性が悪いという問題があった。
【0006】また、非制動時の制動制御は、ホイールシ
リンダに外部(マスタシリンダ以外)からブレーキ液を
送り込むため、制御中に乗員がブレーキングしてマスタ
シリンダからブレーキ液が送り込まれると、マスタシリ
ンダの消費液量よりホイールシリンダの消費液量が大き
くなってしまう。つまり、この液量の違いによって、ペ
ダル位置に対して過大な減速Gが発生するばかりでな
く、ブレーキペダルを戻したときに、減速Gが急速に低
下し、よって、ドライブフィーリングが悪くなるという
問題があった。
【0007】本発明は前記課題に鑑みなされたものであ
り、コストと応答性を共に満足できるとともに、ドライ
ブフィーリングを向上できるブレーキ制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、乗
員によってブレーキ操作部材(例えばブレーキペダル)
が操作されてブレーキ操作がなされた場合には、ブレー
キ液圧発生手段(例えばマスタシリンダ)にて発生した
ブレーキ液圧は、車輪制動力発生手段(例えばホイール
シリンダ)に伝えられて、ノーマルブレーキ時の車輪制
動力を発揮する。
【0009】一方、乗員によってブレーキ操作部材が操
作されない場合の制動、即ち自動的にブレーキがかけら
れるいわゆる非制動時の制動がなされる場合には、圧力
付与手段(例えばバキュームブースタ)によって、ブレ
ーキ液圧発生手段に所定のブレーキ液圧を発生させる。
それとともに、ポンプ制御手段によってポンプを駆動
し、ブレーキ液圧発生手段から車輪制動力発生手段にブ
レーキ液を供給することにより、車輪制動力発生手段に
かかるブレーキ液圧を前記所定のブレーキ液圧よりも増
大させる。
【0010】つまり、本発明では、非制動時の制動制御
(例えばTRC制御)を行なう場合には、従来の様に、
単にポンプを駆動してブレーキ液圧を増加させるだけで
はなく、ポンプから速やかなブレーキ液の吐出が可能な
ように、圧力付与手段によって、ある程度の圧力(通常
は減圧用のリザーバの圧力程度の低圧、例えば数bar
程度)をブレーキ液圧発生手段に与えている。
【0011】即ち、ポンプは、ポンプを駆動させてから
実際にブレーキ液を吐出して増圧するまでには遅れがあ
り、例えばマスタシリンダからブレーキ液を吸引するタ
イプ(M/C自吸;図1の点線参照)では、ホイールシ
リンダ圧(W/C)は迅速には増加しない。それに対し
て、本発明では、図1の実線で示す様に、圧力付与手段
によって所定のブレーキ液圧を付与することによって、
ポンプの吸引側に所定の背圧を与えるので、ポンプを駆
動すると速やかにブレーキ液圧が増加する。これによっ
て、応答性が向上する。尚、図1から、時間が経過する
ほど、圧力付与手段の加圧効果が大きく現れる(増圧勾
配が大きくなる)ことがわかる。
【0012】また、本発明では、従来のマスタシリンダ
からポンプに至る配管をそのまま利用でき、マスタリザ
ーバからポンプに至る配管を別途設ける必要がないの
で、コストを低減できるという利点がある。尚、マスタ
リザーバからブレーキ液を吸引するタイプ(RES自
吸;図1の1点鎖線参照)は、ポンプの動作初期には応
答性に優れているが、上述した様にコストの点で不利で
ある。
【0013】つまり、本発明では、応答性とコストとを
両立できるという顕著な効果を奏する。請求項2の発明
では、基本的に前記請求項1と同様な作用効果が得られ
るが、特に、乗員によるブレーキ操作部材の非操作時
に、ポンプ制御手段によってポンプを駆動させて、車輪
制動力発生手段にかかるブレーキ液圧を増大させる場合
には、少なくともポンプの作動中に、圧力付与手段によ
って、ポンプの吸引側に所定のブレーキ液圧を加えてい
る。
【0014】つまり、本発明では、例えばマスタシリン
ダに限らず、ポンプの吸引側に所定のブレーキ液圧を加
えて、ポンプの背圧の予圧を行なっている。従って、前
記請求項1と同様に、非制動時の制動を行う場合には、
迅速にブレーキ液圧を増大することができるので、応答
性に優れており、また、コストの点でも同様に有利であ
る。
【0015】請求項3の発明では、ブレーキ液圧発生手
段に対してブレーキ液を供給するためにブレーキ液を貯
溜する貯溜手段(例えばマスタリザーバ)を備えるとと
もに、乗員によるブレーキ操作部材の非操作時には、ブ
レーキ液圧発生手段と貯溜手段とを遮断する遮断手段を
備えている。
【0016】つまり、従来の非制動時の制動制御(例え
ばTRC制御)では、ポンプを駆動すると、例えばマス
タシリンダ外のマスタリザーバからブレーキ液が供給さ
れるが、制御中にブレーキペダルが踏まれるとマスタシ
リンダからもブレーキ液が供給される。そのため、マス
タシリンダの消費液量よりもホイールシリンダの消費液
量の方が大きくなって、ブレーキペダルの操作と減速G
の程度とが一致せず、ドライブフィーリングが悪くなる
ことがある。
【0017】それに対して、本発明では、非制動時の制
動制御の場合には、ブレーキ液圧発生手段と貯溜手段と
が遮断されるので、例えばTRC制御時に、ポンプを駆
動したとしても、その制動制御に消費されるブレーキ液
圧は、マスタシリンダ内のブレーキ液に限られることに
なる。よって、マスタシリンダの消費液量とホイールシ
リンダの消費液量とが同じになるので、ブレーキペダル
の操作と減速Gの程度とが一致し、ドライブフィーリン
グが向上する。
【0018】請求項4の発明では、ブレーキ液圧発生手
段として、ピストンを内蔵したマスタシリンダを採用で
き、遮断手段としては、圧力付与手段によって付与され
た所定のブレーキ液圧によってピストンを移動させて、
ブレーキ液圧発生手段と貯溜手段とを遮断する手段を採
用できる。
【0019】これにより、例えば電磁弁によって流路の
遮断を行わなくとも、前記所定のブレーキ液圧を付与し
た場合には、自動的に流路の遮断がなされるので、遮断
手段の構成を簡易化できるという利点がある。請求項5
の発明では、圧力付与手段としては、バキュームブース
タ又はハイドロブースタを採用できる。
【0020】これにより、従来ブレーキペダルの踏力を
倍力するために使用されていた構成をそのまま利用でき
るので、構成が簡易化できるという利点がある。請求項
6の発明では、乗員によるブレーキ操作部材の非操作時
に、バキュームブースタの第1室と第2室との間に圧力
差を発生させる手段を採用できる。
【0021】例えば非制動時の制動制御を行なう場合に
は、電磁弁を制御して(マスタシリンダ側の)第1室に
負圧を導入するとともに、電磁弁を制御して第2室に大
気圧を導入することによって両室に圧力差を発生させ
て、バキュームブースタによる倍力作用を発揮すること
ができる。
【0022】請求項7の発明では、ポンプの吸引側のブ
レーキ液圧を検出し、このブレーキ液圧が目的のブレー
キ液圧となるように、バキュームブースタの第1室と第
2室との間の圧力差を制御する。この圧力差を制御する
手段としては、例えば電磁弁の開閉状態を制御して第1
室に導入する負圧を調節したり、電磁弁を制御して第2
室に導入する大気圧を調節する手段を採用できる。
【0023】これにより、ポンプの背圧を所望のブレー
キ液圧とすることができるので、ポンプの吐出能力を常
に高く維持することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明のブレーキ制御装置
の好適な実施の形態を、例(実施例)を挙げて図面に基
づいて詳細に説明する。 (実施例1) a)図2は、乗員のブレーキ操作によらない制動制御
(以下非制動時の制動制御と称す)として、例えば車輪
のスリップを抑制するために車輪に制動力を与えるトラ
クション制御(TRC制御)などを行なうことができる
自動車用のブレーキ制御装置及びその周辺構成の概略構
成図である。
【0025】図2に示す様に、本実施例のブレーキ制御
装置は、タンデム型のマスタシリンダ1にバキュームブ
ースタ(ブレーキ倍力装置)3が連結されており、マス
タシリンダ1には、X配管(ダイアゴナル配管)の油圧
2系統で構成されるトラクション制御等を行うための油
圧制御回路5が接続されている。以下、各構成について
説明する。
【0026】バキュームブースタ3は、エンジンにて
発生するインテークマニホールドの負圧(インテーク負
圧)と大気圧との圧力差を利用し、ブレーキペダル7の
踏み込みに伴って圧力差を調整して、マスタシリンダ1
のピストン9a,9bに加わる力を増大させるいわゆる
倍力作用を発揮するものである。
【0027】このバキュームブースタ3には、ダイアフ
ラム11にて区画され、倍力作用を発揮する場合に大気
圧が導入される変圧室(第2室)13と、常時インテー
ク負圧が導入される負圧室(第1室)15とが設けられ
ており、両室13,15の圧力を調節するために、第1
メカ弁17及び第2メカ弁19と、第1連通制御弁21
及び第2連通制御弁23とが配設されている。
【0028】このうち、第1,第2メカ弁17,19
は、ブレーキペダル7の動作に伴ってメカ的に開閉動作
をするものであり、ブレーキペダル7が踏まれると、第
1メカ弁17は閉、第2メカ弁19は開となって、変圧
室13にのみ大気圧が導入される。
【0029】また、第1,第2連通制御弁21,23
は、例えばトラクション制御時に、電子制御装置(EC
U;図3参照)25からの信号により、開又は閉の2位
置に駆動される電磁弁である。この第1連通制御弁21
は、変圧室15と前記第1及び第2メカ弁17,19と
を連通する第1連通路27に設けられ、常時はオフされ
て第1連通路27を開いている。一方、第2連通制御弁
23は、変圧室15と大気側とを連通する第2連通路2
9に設けられ、常時はオフされて第2連通路29を閉じ
ている。
【0030】マスタシリンダ1は、マスタリザーバ3
1と流路33a,33bを介して直結されている。この
流路33a,33bのマスタシリンダ1側の開口部(図
示せず)は、バキュームブースタ3が作動し、ピストン
9a,9bが矢印A方向に移動した場合に、ピストン9
a,9b自身によって閉じられる様に設けられている。
【0031】また、マスタシリンダ1は、二つの油路3
5a,35bを介して、油圧制御回路5を構成する第1
油圧配管37a及び第2油圧配管37bにそれぞれ接続
されている。 油圧制御回路5では、第1油圧配管37aを経て右前
(FR)輪のホイールシリンダ41と左後(RL)輪の
ホイールシリンダ42とが連通されている。また、第2
油圧配管37bを経て右後(RR)輪のホイールシリン
ダ43と左前(FL)輪のホイールシリンダ44とが連
通されている。
【0032】そして、第1油圧配管37aには、FR輪
のホイールシリンダ41の油圧を制御するための増圧制
御弁46及び減圧制御弁51と、RL輪のホイールシリ
ンダ42の油圧を制御するための増圧制御弁47及び減
圧制御弁52とが設けられ、第2油圧配管37bには、
RR輪のホイールシリンダ43の油圧を制御するための
増圧制御弁48及び減圧制御弁53と、FL輪のホイー
ルシリンダ44の油圧を制御するための増圧制御弁49
及び減圧制御弁54とが設けられている。
【0033】ここで、前記第1油圧配管37aの構成に
ついて説明する。各増圧制御弁46,47よりマスタシ
リンダ1側には、その油圧経路71aを連通・遮断する
マスタシリンダカットバルブ(SMC弁)59が設けら
れている。このSMC弁59は、ホイールシリンダ4
1,42側の油圧が所定値以上になると流路が開く構造
である。
【0034】また、各減圧制御弁51,52の下流側に
は、各減圧制御弁51,52から排出されたブレーキ油
を一時的に蓄えるリザーバ55が設けられている。この
リザーバ55からSMC弁59と増圧制御弁46,47
との間に至る油圧経路70aには、リザーバ55又はマ
スタシリンダ1側からブレーキ油を吸引してSMC弁5
9と増圧制御弁46,47との間の油圧経路72aに圧
送する油圧ポンプ57が設けられている。尚、油圧ポン
プ55からのブレーキ油の吐出経路には、内部の油圧の
脈動を抑えるアキュムレータ63が設けられている。
【0035】更に、第1油圧配管37aには、後述する
トラクション制御実行時に、マスタシリンダ1から油圧
ポンプ57に直接ブレーキ油を供給するための油圧経路
73aが設けられ、この油圧経路73aには、その油圧
経路73aを連通・遮断するリザーバカットバルブ(S
RC弁)61が設けられている。
【0036】特に本実施例では、油圧ポンプ57の吸引
側の圧力を検出するために、圧力センサ67が、SMC
弁59とマスタシリンダ1との間の油圧経路71aに設
けられている。一方、第2油圧配管37bには、前記第
1油圧配管37aと同様に、増圧制御弁48,49、減
圧制御弁53,54、SMC弁60、リザーバ56、油
圧ポンプ58、アキュムレータ64、SRC弁62、圧
力センサ68が、同様な箇所に設けられている。
【0037】また、図3に示す様に、本実施例のブレー
キ制御装置を制御するECU25は、周知のCPU25
a,ROM25b,RAM25c,入出力部25d及び
バスライン25e等を備えたマイクロコンピュータを中
心に構成され、各車輪に配置された車輪速度センサ7
5、ブレーキスイッチ77、圧力センサ67,68等か
らの信号がECU29に入力される。
【0038】そして、例えば各車輪速度センサ75や圧
力センサ67,68からの入力信号に基づいて、第1,
2連通制御弁21,23、増圧制御弁46〜49、減圧
制御弁51〜54、SMC弁59,60、SRC弁6
1,62、油圧ポンプ57,58を駆動するモータ80
等のアクチュエータを駆動制御して、トラクション制御
等を行なう。
【0039】b)次に、非制動時の制動動作におけるバ
キュームブースタ3の動作について、簡単に説明する。 倍力作用を発揮させない場合(図4(a)の状態) 乗員によるブレーキ操作を行わない非制動時であるの
で、ブレーキペダル7は踏まれておらず、よって、第1
メカ弁17は開、第2メカ弁は閉のままである。その時
には、第1連通制御弁21はオフで開、第2連通制御弁
23はオフで閉の状態であるので、変圧室13には大気
圧は導入されず、負圧室15及び変圧室13は連通した
状態で負圧源よりに負圧が導入されている。
【0040】そのため、両室13,15には圧力差が生
じないので、倍力作用は発揮されない。 倍力作用を発揮させる場合(図4(b)の状態) 乗員によるブレーキ操作を行わない非制動時であるの
で、ブレーキペダル7は踏まれておらず、よって、第1
メカ弁17は開、第2メカ弁は閉のままである。その時
に、トラクション制御等の制動制御を行なう場合には、
第1連通制御弁21をオンして開じ、第2連通制御弁2
3をオンして開く。これによって、変圧室13と負圧室
15との連通が遮断された状態で、即ち負圧室15のみ
に負圧が導入された状態で、変圧室13にのみに大気圧
が導入される。
【0041】そのため、両室13,15に例えば数ba
rの圧力差が発生するので、倍力作用が発揮される。 c)次に、本実施例のブレーキ制御装置の動作につい
て、図5のフローチャート及び図6のタイムチャート等
に基づいて説明する。
【0042】図5のステップ100にて、ブレーキペダ
ル7が踏まれたか否かを、ブレーキスイッチ77がオン
か否かによって判定する。ここで、ブレーキペダル7が
踏まれたと肯定判断されると、非制動時の制動制御では
ないので、一旦本処理を終了し、一方、否定判断される
と、ステップ110に進む。
【0043】ステップ110では、例えばトラクション
制御を開始する条件が満たされたか否かを、例えば車輪
のスリップ率が所定値以上か否かによって判断する。こ
こで、肯定判断されるとステップ120に進み、一方否
定判断されると一旦本処理を終了する。
【0044】ステップ120では、バキュームブースタ
3による倍力作用を発揮するために、図6に示す様に、
第1連通制御弁21をオンして、変圧室13と負圧室1
5との連通を遮断するとともに、ステップ130にて、
第2連通制御弁23をオンして、変圧室13に大気圧を
導入する。
【0045】このとき、負圧室15には負圧が導入され
ているので、この負圧と大気圧との差圧によってバキュ
ームブースタ3が作動して、マスタシリンダ1に数ba
rの低い圧力が付与される。つまり、この圧力の付与に
より、油圧ポンプ57,58の吸引側が予圧されること
になるので、油圧ポンプ57,58は作動直後に速やか
なブレーキ油の吐出が可能な状態となる。
【0046】また、この圧力の付与により、ブレーキペ
ダル7とともにピストン9a,9bが、図2の矢印A方
向に移動して、マスタリザーバ31との流路33a,3
3を遮断する。続くステップ140では、図6に示す様
に、SMC弁59,60をオンして、その油圧経路を閉
じ、続くステップ150では、SRC弁61,62をオ
ンして、その油圧経路を開く。
【0047】続くステップ160では、モータ80をオ
ンして油圧ポンプ57,58を作動させる。これによっ
て、ブレーキ油は、マスタリザーバ31からではなくマ
スタシリンダ1から、SRC弁61,62、油圧経路7
3a,73bを介して、油圧ポンプ57,58にそれぞ
れ吸引され、各ホイールシリンダ41〜44に至る油圧
経路72a,72bに吐出される。
【0048】続くステップ170では、車輪のスリップ
状態に応じて、図6に示す様に、増圧制御弁46〜49
や減圧制御弁51〜54を制御して通常のトラクション
制御を行ない、一旦本処理を行なう。この様に、本実施
例では、非制動時の制動制御であるトラクション制御等
を行なう場合には、通常のトラクション制御において車
輪に制動力を与える動作、即ち、モータ80のオン、S
MC弁59,60のオン、SRC弁61,62のオン
や、増圧制御弁46〜49及び減圧制御弁51〜54の
制御だけではなく、第1連通制御弁21及び第2連通制
御弁23をオンして、バキュームブースタ3による倍力
作用を発生させている。これによって、マスタシリンダ
1に所定の低い圧力を加えることによって、油圧ポンプ
57,58の吸入側の圧力をわずかに増圧する予圧を行
っている。
【0049】そのため、この予圧を行った状態で油圧ポ
ンプ57,58を作動させると、前記図1に示す様に、
速やかにホイールシリンダ圧を上昇させることができる
ので、トラクション制御における応答性が向上するとい
う効果を奏する。特に、本実施例では、マスタリザーバ
31からブレーキ油を吸引する構成ではなく、マスタシ
リンダ1からブレーキ液を吸引する構成を採用できるの
で、その構成を簡易化でき、よって、高い応答性とコス
トの低減とを両立できるという顕著な効果を奏する。
【0050】更に、本実施例では、バキュームブースタ
3による圧力を付与する際に、マスタリザーバ31から
マスタシリンダ1への流路33a,33bを遮断して、
マスタシリン1以外のブレーキ油が油圧制御回路5に導
入されない様にしているので、マスタシリンダ1の消費
油量とホイールシリンダ41〜44の消費油量が一致す
る。それによって、ブレーキペダル7の踏込位置に対応
した減速Gが得られるので、ドライブフィーリングが向
上するという利点がある。
【0051】尚、本実施例の制御の説明では、制御に使
用する各弁等を明示するために、第1及び第2油圧配管
37a,37bの両系統のブレーキ油圧を制御する例を
挙げているが、どちらか一方の油圧配管のみのブレーキ
油圧を制御してもよいことは勿論である。
【0052】また、非制動時の制動制御中に、第1,第
2油圧配管37a,37bのうち1系統の油圧配管のみ
を制御しているときには、他系統はバキュームブースタ
3による加圧によって圧力が発生しているが、低圧のた
めに特に問題にはならない。かえって、ホイールシリン
ダ41〜44と該シリンダ内のパッドとの間隔(無駄ス
トローク)を埋める意味で有効である。これは、例えば
VSC制御(走行中に急ハンドルを切った場合に車両の
横滑りを防止して障害物を回避できる制御)などでは、
1系統制御によりスピンを防止したとしても、その後の
車両の揺り返しを止めるため他系統を制御することが殆
どであるため、他系統の無駄ストロークを解消しておく
と、油圧応答性が向上するなどの利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明する。
【0053】本実施例のブレーキ制御装置は、前記実施
例1とはバキュームブースタが異なるのみで、他の構成
は前記実施例1と同様であるので、バキュームブースタ
に関してのみ説明する。図7(a)に示す様に、本実施
例に用いるバキュームブースタ100は、前記実施例1
と同様な第1メカ弁101、第2メカ弁102、第1連
通制御弁103、第2連通制御弁104以外に、負圧室
105と負圧源とを連通する連通路に第3連通制御弁1
06を設けるとともに、負圧室105と大気側とを連通
する連通路に第4連通制御弁107を設けている。
【0054】そして、非制動時の制動制御を開始する場
合には、第1連通制御弁103をオン(閉)、第2連通
制御弁104をオン(開)するとともに、第3連通制御
弁106はオフ(開)、第4連通制御弁107はオフ
(閉)のままとする。これにより、負圧室105に負圧
が導入された状態で、変圧室108にのみ大気圧が導入
されるので、両室105,108間に圧力差が発生し
て、バキュームブースタ100の倍力作用が発揮され
る。
【0055】ここで、瞬時にバキュームブースタ100
の倍力作用を停止しようとする場合には、第3連通制御
弁106をオン(閉)して負圧室105への負圧の導入
を遮断するとともに、第4連通制御弁107はオン
(開)して負圧室105への大気の導入を行なう。これ
によって、両室105,108とも大気圧となって圧力
差がなくなるので、倍力作用が停止する。 (実施例3)次に、実施例3について説明する。
【0056】本実施例のブレーキ制御装置は、前記実施
例1とはバキュームブースタが異なるのみで、他の構成
は前記実施例1と同様であるので、バキュームブースタ
に関してのみ説明する。図7(b)に示す様に、本実施
例に用いるバキュームブースタ200は、前記実施例1
と同様な第1メカ弁201、第2メカ弁202、第1連
通制御弁203、第2連通制御弁204以外に、変圧室
205と負圧源とを連通する連通路に第5連通制御弁2
06を設けている。
【0057】そして、非制動時の制動制御を開始する場
合には、第1連通制御弁103をオン(閉)、第2連通
制御弁104をオン(開)するとともに、第5連通制御
弁106はオフ(閉)のままとする。これにより、負圧
室205と変圧室207間に圧力差が発生して倍力作用
が発揮される。
【0058】ここで、瞬時に倍力作用を停止しようとす
る場合には、第2連通制御弁204をオフ(閉)して変
圧室207への大気圧の導入を遮断するとともに、第5
連通制御弁206はオン(開)して変圧室207への負
圧の導入を行なう。これによって、両室205,207
とも負圧となって圧力差がなくなるので、倍力作用が停
止する。
【0059】尚、本発明は上記実施例に何ら限定される
ことなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々
の態様で実施できることはいうまでもない。 (1)前記実施例の油圧制御回路以外に、各種の油圧制
御回路を採用できる。 (2)前記実施例では、バキュームブースタとして、エ
ンジン負圧及び大気圧を利用したものを例に挙げたが、
バキュームブースタとしては、他の圧力源を利用したも
のを採用できる。
【0060】つまり、バキュームブースタの倍力作用を
発揮させるためには、負圧室側より変圧室側に高い圧力
を導入すればよいのであるから、その様な圧力差を発生
させる各種の構成を採用できる。 (3)前記実施例に示した倍力作用の停止方法以外に
も、バキュームブースタの負圧室と変圧室とに同じ圧力
を導入して倍力作用を停止させる各種の構成を採用でき
る。
【0061】(4)また、バキュームブースタ以外に、
ハイドロブースタを利用してもよい。 (5)前記実施例において、圧力センサによって検出し
た油圧ポンプの吸引側の油圧(背圧)に基づいて、バキ
ュームブースタの倍力作用の程度を制御して、油圧ポン
プの背圧を目標油圧に制御してもよい。
【0062】例えば、油圧ポンプの背圧が大きすぎる場
合には、例えば負圧室と変圧室とを連通する連通路に設
けられた第1連通制御弁をデューティ制御して、負圧室
と変圧室との圧力差を小さくする様に制御してもよい。
これにより、両室の圧力差が低減するので、倍力作用も
低減し、よって、油圧ポンプの背圧も低減する。
【0063】(6)前記実施例では、トラクション制御
を例に挙げたが、本発明は、ブレーキペダルを踏まない
場合の各種の制動制御、例えばVSC制御や、例えば追
突を防止するための自動ブレーキの制御等の適用できる
ことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の効果を示す説明図である。
【図2】 実施例のブレーキ制御装置及びその周辺構成
を示す概略構成図である。
【図3】 実施例の電子制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】 実施例のバキュームブースタの各弁の動作を
示す説明図である。
【図5】 実施例のブレーキ制御装置の制御処理を示す
フローチャートである。
【図6】 実施例のブレーキ制御装置の各構成要素の動
作を示すタイムチャートである。
【図7】 他の実施例のバキュームブースタを示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1…マスタシリンダ 3,100,200…バキュームブースタ 5…油圧制御回路 7…ブレーキペダル 21,103,203…第1連通制御弁 23,104,204…第2連通制御弁 46,47,48,49…増圧制御弁 51,52,53,54…減圧制御弁 55、56…リザーバ 57、58…油圧ポンプ 59,60…マスタカットバルブ(SMC弁) 61,62…リザーバカットバルブ(SRC弁) 67,68…圧力センサ 80…モータ 106…第3連通制御弁 107…第4連通制御弁 206…第5連通制御弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に制動力を発生させるために、ブレ
    ーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段と、 該ブレーキ液圧発生手段と連通されて、前記ブレーキ液
    圧に応じて車輪制動力を発生する車輪制動力発生手段
    と、 前記ブレーキ液圧発生手段から前記車輪制動力発生手段
    にブレーキ液を供給することにより、該車輪制動力発生
    手段にかかるブレーキ液圧を増大させるポンプと、 前記ブレーキ液圧発生手段にてブレーキ液圧を発生させ
    るために、乗員によって操作されるブレーキ操作部材
    と、 前記乗員によるブレーキ操作部材の非操作時に、前記ブ
    レーキ液圧発生手段に所定のブレーキ液圧を発生させる
    圧力付与手段と、 該圧力付与手段によって前記所定のブレーキ液圧を発生
    させた場合に、前記ポンプを駆動させて前記車輪制動力
    発生手段にかかるブレーキ液圧を前記所定のブレーキ液
    圧よりも増大させるポンプ制御手段と、 を備えたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 車両に制動力を発生させるために、ブレ
    ーキ液圧を発生するブレーキ液圧発生手段と、 該ブレーキ液圧発生手段と連通されて、前記ブレーキ液
    圧に応じて車輪制動力を発生する車輪制動力発生手段
    と、 前記ブレーキ液圧発生手段から前記車輪制動力発生手段
    にブレーキ液を供給することにより、該車輪制動力発生
    手段にかかるブレーキ液圧を増大させるポンプと、 前記ブレーキ液圧発生手段にてブレーキ液圧を発生させ
    るために、乗員によって操作されるブレーキ操作部材
    と、 前記乗員によるブレーキ操作部材の非操作時に、前記ポ
    ンプを駆動させて前記車輪制動力発生手段にかかるブレ
    ーキ液圧を増大させるポンプ制御手段と、 少なくとも前記ポンプの作動中に、当該ポンプの吸引側
    に所定のブレーキ液圧を加える圧力付与手段と、 を備えたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ液圧発生手段に対してブレ
    ーキ液を供給するためにブレーキ液を貯溜する貯溜手段
    を備えるとともに、 前記乗員によるブレーキ操作部材の非操作時には、前記
    ブレーキ液圧発生手段と前記貯溜手段とを遮断する遮断
    手段を備えたことを特徴とする前記請求項1又は2に記
    載のブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ液圧発生手段は、ピストン
    を内蔵したマスタシリンダからなり、 前記遮断手段は、前記圧力付与手段によって付与された
    前記所定のブレーキ液圧によって前記ピストンを移動さ
    せて、前記ブレーキ液圧発生手段と前記貯溜手段とを遮
    断することを特徴とする前記請求項3に記載のブレーキ
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力付与手段は、バキュームブース
    タ又はハイドロブースタであることを特徴とする前記請
    求項1〜4のいずれかに記載のブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記乗員によるブレーキ操作部材の非操
    作時に、前記バキュームブースタの第1室と第2室との
    間に圧力差を発生させることを特徴とする前記請求項5
    に記載のブレーキ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ポンプの吸引側のブレーキ液圧を検
    出し、このブレーキ液圧が目的のブレーキ液圧となるよ
    うに、前記バキュームブースタの第1室と第2室との間
    の圧力差を制御することを特徴とする前記請求項6に記
    載のブレーキ制御装置。
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JP2015145138A (ja) * 2014-01-31 2015-08-13 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキ制御装置

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