JPH10120441A - 光学薄膜、その形成用組成物およびそれを用いた熱線反射ガラス - Google Patents

光学薄膜、その形成用組成物およびそれを用いた熱線反射ガラス

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JPH10120441A
JPH10120441A JP27769396A JP27769396A JPH10120441A JP H10120441 A JPH10120441 A JP H10120441A JP 27769396 A JP27769396 A JP 27769396A JP 27769396 A JP27769396 A JP 27769396A JP H10120441 A JPH10120441 A JP H10120441A
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JP
Japan
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refractive index
film
titanium
heat ray
glass
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JP27769396A
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English (en)
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Koichiro Nakamura
浩一郎 中村
Koichi Maeda
浩一 前田
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱線反射選択性能を高めるための高屈折率を
有する光学薄膜およびこれを用いてなる熱線反射ガラス
を提供する。 【解決手段】 酸化チタンおよび酸化セリウムを含有す
る光学薄膜において、酸化チタンおよび酸化セリウムの
含有率がそれぞれTiおよびCeのモル比表示でCe/
(Ti+Ce)=0.5〜4.0%であることを特徴とする光学薄膜
であり、また高屈折率膜の層と低屈折率膜の層が透明ガ
ラス基材上に交互に少なくとも3層積層されており、前
記少なくとも3層の内の少なくとも2層が高屈折率膜で
あり、その高屈折率膜が前記光学薄膜であることを特徴
とする熱線反射ガラスである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学薄膜、特に透明
ガラス基材の表面に被覆して熱線反射機能を付与するに
適した高屈折率膜、その形成用組成物およびそれを用い
た熱線反射ガラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車内、室内に流入する太陽光線の
熱線領域を遮蔽して、熱暑感の低減および冷房機器の負
荷を減らす熱線反射ガラスの要求が高まってきている。
この目的を達成するために高屈折率層と低屈折率層を交
互にガラス表面に積層し、これらの膜の屈折率、厚みを
制御することにより可視光線を透過し熱線を選択的に反
射するような熱線反射ガラスの開発がなされている。と
ころでこの熱線反射ガラスを可視光線透過率の下限が定
められている車両用窓として用いるためには、可視光線
の透過率を減ずることなく、熱線領域のみの反射率を高
めることが必要である。このためには高屈折率層と低屈
折率層について、これらの界面の数(積層数)を増やす
方法と高屈折率層の屈折率と低屈折率層の屈折率の差を
大きくする方法などがある。
【0003】たとえば特開平6-345488には熱線反射ガラ
スの製造方法について述べられている。ここで記載され
ている熱線反射膜は2層構成でありまた低屈折率層がガ
ラス基板と高屈折率層の中間の屈折率をもつため、層数
と屈折率差の観点から熱線反射選択性は十分とは言えな
い。また特開平4-177204には紫外線および赤外線カット
フィルターについて、そして特開平8-104544には熱線反
射紫外線吸収ガラスおよびその製造法についてそれぞれ
公開されている。これらの公報で開示されている熱線反
射ガラスに用いられている高屈折率膜としては、文献
〔Akio Makishima, et al, J. Am. ceram. Soc.,69[6]C
-127-C-129(1986)〕に記載されているような、酸化セリ
ウムまたは酸化物セリウムと酸化チタンを主成分として
なる紫外線吸収膜を用いている。この酸化セリウムと酸
化チタンからなる膜はその紫外線吸収能を発現させるよ
うな組成比率に選定している。また特開平8-239244に
は、高屈折率層−低屈折率層−高屈折率層の3層構成か
らなり、各層が170〜400nmの光学膜厚を有する
紫外線吸収ガラスが記載され、ここで酸化チタンからな
る高屈折率層2層のうち1層が、酸化物セリウムを、好
ましくは酸化物セリウムの酸化チタンに対する重量比が
0.1〜5.0になるように、含有させることが開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の紫外線赤
外線カットフィルターおよび熱線反射紫外線吸収ガラス
では熱線反射性能が最大限には発揮されてはいなかっ
た。本発明はこのような問題点を解決するためになされ
たものであり、熱線反射選択性能を高めるための高屈折
率を有する光学薄膜およびこれを用いてなる熱線反射ガ
ラスを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸化チタンお
よび酸化セリウムを含有する光学薄膜において、酸化チ
タンおよび酸化セリウムの含有率がそれぞれTiおよび
Ceのモル比表示でCe/(Ti+Ce)=0.5〜4.0%であるこ
とを特徴とする光学薄膜である。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おける高屈折率を有する光学薄膜は酸化チタンおよび酸
化セリウムを含有するが、薄膜中のセリウムの割合が少
なすぎると屈折率の向上の効果がみられない。逆にセリ
ウムの割合が多すぎると屈折率の低下をもたらす。従っ
て薄膜中の酸化チタンおよび酸化セリウムの含有率は、
それぞれTiおよびCeのモル比で表して、TiとCe
の合計に対するCeの比、Ce/(Ti+Ce)が0.5〜4.0%であ
ることが必要であり、より好ましい比率は0.5〜3.0%で
あり、さらに好ましい比率は0.5〜2.5%である。酸化チ
タン単独の薄膜の屈折率は460nmおよび850nm
の波長の光において、それぞれ2.23および1.98
であり、酸化セリウム単独の薄膜の屈折率は、460n
mおよび850nmの波長の光において、それぞれ約
1.80および約1.65であるが、本発明の光学薄膜
は酸化チタン単独および酸化セリウム単独の薄膜の屈折
率よりも高い屈折率、すなわち、460nmおよび85
0nmの波長の光において、それぞれ2.26以上およ
び2.01以上の高い屈折率値を有し、そして通常は5
0〜500nmの厚みを有する。
【0007】本発明の光学薄膜は酸化チタンおよび酸化
セリウムを含有するが、屈折率をそれほど下げなけれ
ば、上記成分以外の成分、例えばZr酸化物、Ta酸化
物、Bi酸化物等を少量、例えば5%以下含有してもよ
い。$上記の高屈折率を有する光学薄膜を低屈折率膜の
層と交互に透明ガラス基材上に少なくとも3層積層させ
ることにより熱線反射ガラスが得られる。前記少なくと
も3層の内の少なくとも2層が高屈折率膜であることが
好ましい。
【0008】高屈折率膜と低屈折率膜の層数について
は、この数が多いほど設定波長の反射率を高めることが
できることから多いほうが望ましい。しかしながら層数
を多くすると焼成によりクラックやピンホールが発生し
て、膜強度の低下をもたらすこと、あるいはコーティン
グ回数が増えコスト的に望ましくないことなどの観点か
ら、6層以下が望ましい。好ましくは4層以下、更に好
ましくは3層が望ましい。
【0009】高屈折率膜と低屈折率膜の積層の順序につ
いては、透明基板に高屈折率膜を最初に形成してその後
低屈折率膜を形成してもよいし、その逆の順序で積層し
てもよい。ただし積層数が3の場合には、高屈折率膜が
少なくとも2層必要であることから、高屈折率膜を最初
に透明基板上に形成させなければならない。
【0010】前記高屈折率膜は、720nmから2000nm の波
長の光(熱線)の1/4波長、すなわち180〜500
nmの光学膜厚を有することが好ましく、 760nmから12
00nmの波長の光(熱線)の1/4波長、すなわち190
〜300nmの光学膜厚を有することがより好ましく、
それにより、可視光線の透過率を透明基板のそのものの
値から大きく減ずることなく熱線領域の反射率を高める
ことができる。また低屈折率膜はその屈折率が高屈折率
膜のそれよりも小さいものであればよいが、本発明の高
屈折率膜と交互に積層した場合に熱線の反射性能を高め
るために、透明基板の屈折率よりも低いものが望まし
い。透明基板として用いられるフロートガラスは通常約
1.5 の屈折率を有する。低屈折率膜としては例えば屈折
率が1.5以下の物質、例えば屈折率が1.46(波長46
0〜850nmの光に対して)のシリカ単独およびシリ
カを主成分とする膜が好便に用いられ、高屈折率膜の光
学膜厚と同様に、熱線の1/4波長、すなわち180〜
500nmの光学膜厚を有することが好ましく、760nm
から1200nm の波長の光(熱線)の1/4波長、すなわ
ち190〜300nmの光学膜厚を有することがより好
ましい。
【0011】このように高屈折率膜として非常に高い屈
折率を有するものを用い、かつ高屈折率膜の光学膜厚お
よび低屈折率膜の光学膜厚を熱線の1/4波長に近い値
とすることにより、熱線領域の反射率を選択的に高め、
かつ可視光線透過率を透明基板そのものの値に近い値に
維持することができる。
【0012】本発明の高屈折率膜および低屈折率膜を形
成する方法としては、スパッタ法、CVD法で形成するこ
とが可能であるが、コストの面からゾル-ゲル法による
方が望ましい。ゾル−ゲル法によるコーティングについ
てはスピンコート法、ディップコート法、フローコート
法、ロールコート法、グラビアコート法、フレキソ印刷
法、スクリーン印刷法などが用いられる。
【0013】本発明の高屈折率膜の形成に用いられるゾ
ル−ゲル法によるコーティング液組成物はチタン化合
物、セリウム化合物および溶媒からなり、チタン化合物
とセリウム化合物とを、チタンおよびセリウムの割合が
モル比表示でCe/(Ti+Ce)=0.5〜4.0%となるように有
機溶媒に混合することにより得られる。チタン化合物と
してはチタンアルコキシド、チタンアルコキシド塩化
物、チタンキレート化物などが用いられる。チタンアル
コキシドとしてはチタンメトキシド、チタンエトキシ
ド、チタンn-プロポキシド、チタンn-ブトキシド、チタ
ンイソブトキシド、チタンメトキシプロポキシド、チタ
ンステアリルオキシド、チタン2-エチルヘキシオキシド
などが例示できる。チタンアルコキシド塩化物としては
チタンクロリドトリイソプロポキシド、チタンジクロリ
ドジエトキシドなどが挙げられる。チタンキレート化物
としては、チタントリイソプロポキサシド(2,4-ペンタ
ンジオネート)、チタンジイソプロポキシド(ビス-2,4-
ペンタンジオネート) 、チタンアリルアセテートトリイ
ソプロポキシド、チタンビス(トリエタノールアミン)
ジイソプロポキシド、 チタンジ-n-ブトキシド(ビス-
2,4-ペンタンジオネート)などが用いられる。セリウ
ム化合物としては硝酸セリウム6水和物、塩化セリウ
ム、セリウムイソプロポキシド、セリウムt-ブトキシ
ド、セリウムメトキシエトキシドなどが用いられる。
【0014】本発明の低屈折率膜の形成に用いられるゾ
ル−ゲル法によるコーティング液組成物はケイ素化合物
および溶媒からなる。この組成物としては、シリコンア
ルコキシドをアルコールなどの溶媒に混ぜ、酸性や塩基
性の触媒で加水分解、重合を進めたものが用いられる。
シリコンアルコキシドとしてはシリコンメトキシド、シ
リコンエトキシドあるいはそれらのオリゴマー体が用い
られる。酸触媒としては塩酸、硫酸、硝酸、塩化水素
酸、酢酸、しゅう酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢
酸、リン酸、フッ酸、蟻酸などが用いられる。塩基性触
媒としてはアンモニア、アミン類が用いられる。シリカ
にケイ素以外の金属の酸化物、例えば酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化セリウムなど
を、著しく屈折率が高くならない範囲で混ぜても構わな
い。あるいは超微粒子状のシリカや、シリカにフッ素を
含有させたり、ポーラスにして更に屈折率を低くしたも
のを用いてもよい。
【0015】上記高屈折率膜および低屈折率膜の形成に
用いられるコーティング液組成物組成物に用いられる有
機溶媒は、コーティング方法に依存するが、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ヘキ
サノール、オクタノール、2-エトキシエタノール、ブチ
ルセロソルブ、セロソルブアセテート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、へキシレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリプロピレングリコール、ジア
セトンアルコールなどが挙げられる。本発明のコーティ
ング液組成物は上述した溶媒を単独でまたはコーティン
グ液の粘度、表面張力などを調節するために複数用いて
も構わない。また安定化剤、レベリング剤、増粘剤など
を必要に応じて少量加えても構わない。溶媒使用量は最
終的に得られる高屈折率膜および低屈折率膜の膜厚、採
用するコーティング方法にも依存するが、通常は全固形
分が1〜20%の範囲内に入るように使用される。
【0016】本発明の高屈折率膜と低屈折率膜を紫外線
吸収無着色ガラス基板または紫外線吸収着色ガラス基板
に積層することにより、基板ガラスの可視光透過率をあ
まり低下させることなく、しかも基板ガラスの透過色調
および反射色調を大きく変えることなく、紫外線カット
性能が付与された熱線反射ガラスが得られ、特に基板ガ
ラスとして紫外線遮蔽率が90%以上(紫外線透過率が1
0%以下)の値をもつ、2.0〜5.0mmの厚みの着
色ガラスを用いることにより車両窓用に適した紫外線吸
収熱線反射ガラスが得られる。
【0017】本発明で用いられるTi-Ce-O からなる膜の
屈折率が向上する理由については推定の域をでないが、
この膜は本発明の焼成によりチタンおよびセリウムの複
合酸化物TixCeyOz、チタン酸化物TixOz、およびセリウ
ム酸化物CeyOzの単独または混合状態、結晶質または非
晶質との混合状態で存在すると考えられ、これらのうち
のいずれかが屈折率の向上に寄与しているものと推定さ
れる。この本発明の高屈折率膜を用いて、高屈折率膜と
低屈折率膜の光学膜厚を設定波長の1/4とすることに
より、この設定波長における反射率を高めることができ
るものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に実施例を示し本発明をより
具体的に説明する。 実施例1〜5、比較例1〜2 高屈折率膜形成用溶液組成物の作製:硝酸セリウム6水
和物35.4gに2-エトキシエタノール25.4gを加え60℃で1
時間攪拌して淡黄色粘液体を得た。これとは別にテトラ
イソプロポキシチタン 35.2gにアセチルアセトン24.7g
を加えて、室温で1時間攪拌し、キレート安定化された
チタンイソプロポキシドを得た。これら2種の溶液を表
1に示す(Ce/Ti+Ce)の組成比(モル比)となるように
混合し、A1〜A7の7種のTi-Ce 含有組成物を調製し
た。(A液)
【0019】アルカリ水溶液中で5分、引き続いて純水
中で5分超音波処理したソーダライムガラス板(厚み:
3.5mm 、可視光線透過率:90%、日遮透過率:84.7%、
紫外線透過率:76.2%、屈折率:波長460nmおよび
850nmの光に対してそれぞれ約1.54および1.
50)の上に、上記組成物A液をスピンコート法により
塗布し、250℃で1.5時間乾燥後、720℃ に加熱した電気
炉中で2分間加熱し焼成した。得られた膜はいずれも厚
みが約100nmであり、その屈折率(測定波長460
nmおよび850nm)を表1に示す。表よりセリウム
量が0.5%から4.0%であれば屈折率の高い膜、すなわち
測定波長460nmでの屈折率が2.26以上で測定波
長850nmでの屈折率が2.01以上の膜が形成され
ることは明らかである。なお、光学特性は、可視光線透
過率(Ya:JIS Z 8722)、太陽光線透過率
(Tg:JIS Z 8722)、可視光反射率( R
a:12度入射時の反射率 JIS R 3106)に
より測定した。
【0020】
【表1】 ============================== No. (Ce/Ti+Ce)比率 屈折率 A液 (%) (460nm) (850nm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 A1 0.5 2.26 2.01 実施例2 A2 1.0 2.29 2.03 実施例3 A3 2.0 2.30 2.04 実施例4 A4 3.0 2.32 2.06 実施例5 A5 4.0 2.28 2.02 比較例1 A6 0.0 2.22 1.97 比較例2 A7 5.0 2.24 1.99 ==============================
【0021】実施例6、7、比較例3 低屈折率膜形成用溶液組成物の作製:エチルシリケート
(コルコート社製「エチルシリケート40」)150gをエ
チルセロソルブ132gに混合し、 0.1モル/lの塩酸を18g加
え室温で2時間攪拌した(B液)。
【0022】ブロンズ色ソーダライムガラス板(厚み:
3.5mm 、可視光線透過率:79.3%、太陽光線透過率:7
2.6%、紫外線透過率:57.7%)を実施例1〜5で記載
した方法で洗浄した後、 その上に上記A1、A3およ
びA6のA液をスピンコート法で形成し、250℃で1.5時
間乾燥して第1層膜を形成した。続いて、該第1層膜の
上に前記B液を塗布し、250℃で1.5時間乾燥後、500℃に
加熱した電気炉中で60分間加熱し焼成してシリカからな
る第2層とした。続いて該第2層の上に、前記A1〜A
6と同じA液を塗布し、実施例1〜5に記載した方法で
乾燥、焼成を行って第3層とした。第1および3層で用
いたA液としてA1、A3およびA6を用いたものに対
応した膜付きガラスをそれぞれ実施例6,7、比較例3
とする。各実施例(および比較例)の第1層および第3
層の膜厚(物理膜厚)はそれぞれ93nmおよび95n
mであり、第2層の膜厚(物理膜厚d)はいずれも15
5nmであった。
【0023】実施例7の第1層(および第3層)の屈折
率nは波長460nmおよび850nmの光に対してそ
れぞれ2.30、および2.04であり、太陽光の熱エ
ネルギーのピークに相当する波長850nmでの第1層
および第3層の光学膜厚(nd)はそれぞれ190nm
および194nmであって、波長768nmの1/4波
長(192nm)とほぼ一致した。なお可視光の波長4
60nmの光に対しては0.47波長に相当する厚みで
あった。また第2層の屈折率は波長460nmおよび8
50nmの光に対してそれぞれ1.47および1.42
であり、波長850nmでの光学膜厚(nd)は220
nmであって、波長880nmの1/4波長に一致し
た。
【0024】また実施例7の膜付きガラスは、74.4%の
可視光線透過率を維持し、かつ高い熱線反射性能(太陽
光線透過率56.6%)を有し、透明で透過光の色調および
12度の入射光線角度における反射光の色調は、表2〜5
に示すように、ともに基板の色調とほぼ等しかった。実
施例6および比較例3についての光学特性も表2〜5に
示す。
【0025】なお、表中でTgおよびYaはそれぞれ太
陽光線透過率(%)および可視光線透過率(%)を示
し、ΔTgは、Tgと基板ガラスの太陽光線透過率(T
g’)との差(「Tg’−Tg」、すなわち膜自体の太
陽光線遮断率)を示し、ΔYaは、Yaと基板ガラスの
可視光線透過率(Ya’)との差(「Ya’−Ya」、
すなわち膜自体の可視光線遮断率)を示し、ΔΔは(△
Tg−ΔYa)の値を示し、ΔΔが大きいほど、可視光
よりも太陽光線を大きく遮断し熱線反射性能が高いこと
を意味する。また、x、yは、膜付きガラスの透過光、
膜面反射光、またはガラス面反射光のXYZ表色系にお
ける色度座標値を表し、 |Δx|はxと基板ガラスの透
過光、膜面反射光、またはガラス面反射光の色度座標値
(x’)との差を、|Δy|はyと基板ガラスの透過
光、膜面反射光、 またはガラス面反射光の色度座標
(y’)との差をそれぞれ表す。またa、bはハンター
のLab表色系における色指数を表す。そしてRaは可
視光での膜付きガラスの膜面反射またはガラス面反射の
反射率(%)を表す。
【0026】
【表2】 透過光学特性(1) ================================= Tg ΔTg Ya ΔYa ΔΔ (%) (%) (%) (%) (%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例6 56.6 16.0 71.4 7.9 8.1 実施例7 56.6 16.0 74.4 4.9 11.1 比較例3 63.1 9.5 70.7 8.6 0.9 =================================
【0027】
【表3】 透過光学特性(2) =================================== x |Δx| y |Δy| (Δy2+Δx2)1/2 a b −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例6 0.3170 0.0001 0.3231 0.0001 0.0001 0.10 3.41 実施例7 0.3172 0.0003 0.3218 0.0014 0.0014 0.84 3.01 比較例3 0.3041 0.0003 0.3066 0.0133 0.0133 1.72 -4.49カ゛ラス 基板 0.3169 −− 0.3232 −− −− 0.0 3.5 ===================================
【0028】
【表4】 膜面反射光学特性 =================================== Ra(%) x y a b −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例6 11.98 0.3088 0.3034 2.29 -1.98 実施例7 12.74 0.3102 0.3142 0.45 -0.31 比較例3 16.89 0.3094 0.3973 -15.13 11.04カ゛ラス 基板 7.2 0.316 0.322 0.1 0.9 ===================================
【0029】
【表5】 ガラス面反射光学特性 =================================== Ra(%) x |Δx| y |Δy| (Δy2+Δx2)1/2 a b −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例6 10.85 0.318 0.002 0.302 0.020 0.020 4.26 -1.47 実施例7 11.19 0.316 0.000 0.314 0.008 0.008 1.43 0.06 比較例3 14.95 0.304 0.012 0.391 0.069 0.070 -14.46 9.46カ゛ラス 基板 7.2 0.316 −− 0.322 −− −− 0.1 0.9 ===================================
【0030】実施例6〜7、と比較例3を比較すると、
表2の△△の値が実施例では8〜11%であるに対し
て、比較例では0.9であり、実施例では可視光の遮断
よりも太陽光線を8〜11%多く遮断するのに対して、
比較例では可視光の遮断と同程度に太陽光線を遮断する
だけである。すなわち本発明によれば可視光線透過率を
高い値で維持したまま、熱線反射性能の高い熱線反射ガ
ラスが得られる。
【0031】また、透過光の色調については、実施例で
は膜付きガラスと基板ガラスとの色調の差は(Δy2
x2)1/2の値で表して0.0014以下であるに対して、
比較例では0.013と非常に大きな値である。すなわ
ち比較例では膜付きガラスはその透過色調がガラス基板
から大きく変わるのに対して、本発明の膜付きガラスで
はその透過色調がガラス基板の透過色調に非常に近いこ
とがわかる。このことは、表3のa,bの値が実施例で
はガラス基板のそれとあまり変わらないのに対して比較
例ではa,bの値がガラス基板のそれと大きく変わって
いることからもわかる。
【0032】次に反射光については、膜面反射およびガ
ラス面反射のいずれについても、本発明では可視光反射
率が基板ガラスの可視光反射率よりも4〜5%程度高い
だけであるのに対して、比較例では7〜9%も高くなっ
てギラギラした感じが強くなる。また反射色調について
は、実施例では膜付きガラスと基板ガラスとの色調の差
は(Δy2+Δx2)1/2の値で表して0.02以下であるに対
して、比較例では0.070と非常に大きな値である。
すなわち比較例では膜付きガラスはその反射色調がガラ
ス基板から大きく変わるのに対して本発明ではその反射
色調がガラス基板の反射色調に非常に近いことがわか
る。このことは、表4および5のa,bの値が実施例で
はガラス基板のそれとあまり変わらないのに対して、比
較例ではa,bの値がガラス基板のそれと大きく変わっ
ていることからもわかる。
【0033】実施例8 基板ガラスとして紫外線吸収能を有するフロートグリー
ンガラス(厚み:3.5mm、可視光線透過率:72.8%、太
陽光線透過率:48.8%、紫外線透過率(ISO9050
による):9.5% )を用いたほかは実施例7と同様にし
て行った。得られた膜付きガラスの紫外線透過率は5
%、ΔTg=15%、ΔYa=2%であり、しかも透過、反射にお
ける色調が基板と同じであった。
【0034】実施例9 基板ガラスとして紫外線吸収能を有するフロートブロン
ズガラス(厚み:3.5mm、可視光線透過率:73.9%、太
陽光線透過率:65.3%、紫外線透過率:9.6%)を用い
たほかは実施例7と同様にして行った。得られた膜付き
ガラスは紫外線透過率は5%、ΔTg=16%、ΔYa=3%であ
り、しかも透過、反射における色調が基板と同じであっ
た。
【0035】
【発明の効果】以上発明の詳細な説明で述べたように、
本発明により屈折率の非常に高い高屈折率膜が提供さ
れ、また可視光線透過率を高い値で維持したまま、熱線
反射性能の高い熱線反射ガラスが得られる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタンおよび酸化セリウムを含有す
    る光学薄膜において、酸化チタンおよび酸化セリウムの
    含有率がそれぞれTiおよびCeのモル比表示でCe/
    (Ti+Ce)=0.5〜4.0%であることを特徴とする光学薄
    膜。
  2. 【請求項2】 請求項1の光学薄膜において、前記酸化
    チタンおよび酸化セリウムの含有率がそれぞれTiおよ
    びCeのモル比表示でCe/(Ti+Ce)=0.5〜3.0%である
    光学薄膜。
  3. 【請求項3】 チタンアルコキシド、チタンアルコキシ
    ド塩化物、またはチタンキレート化物からなるチタン化
    合物とセリウムアルコキシドまたはセリウム無機塩から
    なるセリウム化合物を含む溶液を基材上に塗布し、40
    0〜800℃で加熱することにより得られる請求項1ま
    たは2記載の光学薄膜。
  4. 【請求項4】 チタン化合物とセリウム化合物とを、チ
    タンおよびセリウムの割合がモル比表示でCe/(Ti+C
    e)=0.5〜4.0%となるように有機溶媒に混合してなる光
    学薄膜形成用組成物。
  5. 【請求項5】 高屈折率膜の層と低屈折率膜の層が透明
    ガラス基材上に交互に少なくとも3層積層されており、
    前記少なくとも3層の内の少なくとも2層が高屈折率膜
    であり、その高屈折率膜が請求項1〜3のいずれかに記
    載の光学薄膜であることを特徴とする熱線反射ガラス。
  6. 【請求項6】 前記高屈折率膜が、180〜500nm
    の光学膜厚を有する請求項5記載の熱線反射ガラス。
  7. 【請求項7】 前記低屈折率膜が1.5以下の屈折率を
    有し、180〜500nmの光学膜厚を有する請求項5
    または6記載の熱線反射ガラス。
  8. 【請求項8】 前記透明基板が2.0〜5.0mmの厚
    みと90%以上の紫外線遮蔽率を有する着色ガラス板で
    ある請求項5〜7のいずれかに記載の熱線反射ガラス。
JP27769396A 1996-10-21 1996-10-21 光学薄膜、その形成用組成物およびそれを用いた熱線反射ガラス Pending JPH10120441A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101372652B1 (ko) * 2010-02-10 2014-03-11 주식회사 엘지화학 광학 부재용 수지 조성물

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