JPH10120569A - 眼疾患予防または治療剤 - Google Patents
眼疾患予防または治療剤Info
- Publication number
- JPH10120569A JPH10120569A JP8277833A JP27783396A JPH10120569A JP H10120569 A JPH10120569 A JP H10120569A JP 8277833 A JP8277833 A JP 8277833A JP 27783396 A JP27783396 A JP 27783396A JP H10120569 A JPH10120569 A JP H10120569A
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- JP
- Japan
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- therapeutic agent
- retinal
- group
- preventive
- eye
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Abstract
(57)【要約】
【課題】網膜神経細胞障害に起因する眼疾患に対する予
防または治療に有用な化合物を見出すこと。 【解決手段】 本発明は、下記一般式[I]で表される
1,4-(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体または
その塩類を有効成分とする眼疾患予防または治療剤であ
る。 【化1】 [式中、R1 は低級アルコキシ基を示す。R2 は低級ア
ルコキシ基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。Bは
低級アルキレン基を示す。] 特に、Aが−(CH2 )3 −、Bが−(CH2 )2 −で
R1 およびR2 がメトキシ基である化合物が好ましい。
防または治療に有用な化合物を見出すこと。 【解決手段】 本発明は、下記一般式[I]で表される
1,4-(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体または
その塩類を有効成分とする眼疾患予防または治療剤であ
る。 【化1】 [式中、R1 は低級アルコキシ基を示す。R2 は低級ア
ルコキシ基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。Bは
低級アルキレン基を示す。] 特に、Aが−(CH2 )3 −、Bが−(CH2 )2 −で
R1 およびR2 がメトキシ基である化合物が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,4-(ジフェニ
ルアルキル)ピペラジン誘導体を有効成分とする眼疾
患、特に糖尿病性網膜症もしくは網膜血管閉塞症等の網
膜疾患または緑内障の予防または治療に有用な薬剤に関
するものである。
ルアルキル)ピペラジン誘導体を有効成分とする眼疾
患、特に糖尿病性網膜症もしくは網膜血管閉塞症等の網
膜疾患または緑内障の予防または治療に有用な薬剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】網膜は視機能に関して重要な役割を果た
しており、この網膜に存在する網膜神経細胞は眼におけ
る情報伝達という重要な役割を担っている。網膜神経細
胞に障害が生じると情報伝達に異常を来たし、種々の眼
疾患を引き起こす。従って、網膜神経細胞を障害から保
護し、その正常な機能を維持させることは、眼疾患の予
防または治療法の一つとして重要である。
しており、この網膜に存在する網膜神経細胞は眼におけ
る情報伝達という重要な役割を担っている。網膜神経細
胞に障害が生じると情報伝達に異常を来たし、種々の眼
疾患を引き起こす。従って、網膜神経細胞を障害から保
護し、その正常な機能を維持させることは、眼疾患の予
防または治療法の一つとして重要である。
【0003】網膜神経細胞の障害は、種々の原因、例え
ば、糖尿病や網膜の虚血によって引き起こされる。その
結果、糖尿病性網膜症、網膜血管閉塞症、緑内障等の眼
疾患を引き起こす(眼科, 29, 311−318(19
87), 日眼会誌, 99, 1361−1376(199
5))。
ば、糖尿病や網膜の虚血によって引き起こされる。その
結果、糖尿病性網膜症、網膜血管閉塞症、緑内障等の眼
疾患を引き起こす(眼科, 29, 311−318(19
87), 日眼会誌, 99, 1361−1376(199
5))。
【0004】本発明の有効成分である1,4-(ジフェニ
ルアルキル)ピペラジン誘導体は、σ受容体に対し強い
親和性を有し、痴呆症、うつ病、精神分裂病、不安症等
の脳神経機能障害、免疫異常や内分泌異常に伴う疾患、
消化器系潰瘍等の治療剤として有用であることが報告さ
れている(特開平7-89949)。
ルアルキル)ピペラジン誘導体は、σ受容体に対し強い
親和性を有し、痴呆症、うつ病、精神分裂病、不安症等
の脳神経機能障害、免疫異常や内分泌異常に伴う疾患、
消化器系潰瘍等の治療剤として有用であることが報告さ
れている(特開平7-89949)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】1,4-(ジフェニルア
ルキル)ピペラジン誘導体の眼疾患への応用研究は、未
だなされておらず、その眼における薬理作用の研究は非
常に興味のある課題である。
ルキル)ピペラジン誘導体の眼疾患への応用研究は、未
だなされておらず、その眼における薬理作用の研究は非
常に興味のある課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、1,4-
(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体の新たな薬理
作用を見いだすべく鋭意研究を行ったところ、1,4-
(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体が、網膜神経
細胞障害に対して用量依存的に保護作用を示すことを見
い出した。すなわち、1,4-(ジフェニルアルキル)ピ
ペラジン誘導体が、眼疾患、特に、糖尿病性網膜症、網
膜血管閉塞症等の網膜疾患や緑内障の予防または治療剤
として有用であることを見い出すに至った。
(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体の新たな薬理
作用を見いだすべく鋭意研究を行ったところ、1,4-
(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体が、網膜神経
細胞障害に対して用量依存的に保護作用を示すことを見
い出した。すなわち、1,4-(ジフェニルアルキル)ピ
ペラジン誘導体が、眼疾患、特に、糖尿病性網膜症、網
膜血管閉塞症等の網膜疾患や緑内障の予防または治療剤
として有用であることを見い出すに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、下記一般式[I]で示
される化合物またはその塩類を有効成分とする眼疾患の
予防または治療剤に関する。
される化合物またはその塩類を有効成分とする眼疾患の
予防または治療剤に関する。
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1 は低級アルコキシ基を示す。
R2 は低級アルコキシ基を示す。Aは低級アルキレン基
を示す。Bは低級アルキレン基を示す。] 上記で規定した基をさらに詳細に説明する。低級アルコ
キシとはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等の炭素原子が1〜6個の低級アルコキシを示
し、低級アルキレンとは、メチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基等の炭素原子が1〜6個の低級
アルキレンを示す。
R2 は低級アルコキシ基を示す。Aは低級アルキレン基
を示す。Bは低級アルキレン基を示す。] 上記で規定した基をさらに詳細に説明する。低級アルコ
キシとはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブト
キシ基等の炭素原子が1〜6個の低級アルコキシを示
し、低級アルキレンとは、メチレン基、エチレン基、プ
ロピレン基、ブチレン基等の炭素原子が1〜6個の低級
アルキレンを示す。
【0010】上記の化合物において、好ましい例として
下記のものが挙げられる。
下記のものが挙げられる。
【0011】・上記一般式[I]においてAが炭素数2
〜4個の低級アルキレンを示す化合物およびその塩類。
〜4個の低級アルキレンを示す化合物およびその塩類。
【0012】・上記一般式[I]においてBが炭素数2
〜4個の低級アルキレンを示す化合物およびその塩類。
〜4個の低級アルキレンを示す化合物およびその塩類。
【0013】特に好ましい例として下記のものが挙げら
れる。
れる。
【0014】・上記一般式[I]においてAが−(CH
2 )3 −で、Bが−(CH2 )2 −を示す化合物および
その塩類。
2 )3 −で、Bが−(CH2 )2 −を示す化合物および
その塩類。
【0015】・上記一般式[I]においてR1 およびR
2 がメトキシ基を示す化合物およびその塩類。
2 がメトキシ基を示す化合物およびその塩類。
【0016】特に好ましい化合物の具体例として下記式
[II]で示される1-[2-(3、4-ジメトキシフェニ
ル)エチル]-4-(3-フェニルプロピル)ピペラジ
ン、またはその塩類が挙げられる。
[II]で示される1-[2-(3、4-ジメトキシフェニ
ル)エチル]-4-(3-フェニルプロピル)ピペラジ
ン、またはその塩類が挙げられる。
【0017】
【化4】
【0018】上記の塩類とは、医薬として許容される塩
類であればよく、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、乳
酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩等が挙げ
られる。また、上記化合物は水和物の形態をとっていて
もよい。
類であればよく、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、乳
酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩等が挙げ
られる。また、上記化合物は水和物の形態をとっていて
もよい。
【0019】本発明は網膜神経細胞の障害に起因する眼
疾患に広く適用できるものであるが、特に、糖尿病性網
膜症もしくは網膜血管閉塞症等の網膜疾患または緑内障
に有用である。
疾患に広く適用できるものであるが、特に、糖尿病性網
膜症もしくは網膜血管閉塞症等の網膜疾患または緑内障
に有用である。
【0020】網膜神経細胞の障害は、種々の原因により
惹起されるが、実験的疾患モデルとして、グルタミン酸
投与により誘発された網膜神経細胞障害モデルが報告さ
れている(Invest. Ophthalmol. Vis. Sci., 36, 2048-
2053(1995))。本発明者等は、このグルタミン酸誘発網
膜神経細胞障害モデルを用いて、1,4-(ジフェニルア
ルキル)ピペラジン誘導体の網膜神経細胞障害に対する
保護効果を調べた。詳細は、薬理試験の項で説明する
が、1,4-(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体
は、優れた網膜神経細胞の保護効果を示し、網膜神経細
胞障害に起因する眼疾患、特に、糖尿病性網膜症、網膜
血管閉塞症または緑内障の予防または治療に有用である
ことが見い出された。
惹起されるが、実験的疾患モデルとして、グルタミン酸
投与により誘発された網膜神経細胞障害モデルが報告さ
れている(Invest. Ophthalmol. Vis. Sci., 36, 2048-
2053(1995))。本発明者等は、このグルタミン酸誘発網
膜神経細胞障害モデルを用いて、1,4-(ジフェニルア
ルキル)ピペラジン誘導体の網膜神経細胞障害に対する
保護効果を調べた。詳細は、薬理試験の項で説明する
が、1,4-(ジフェニルアルキル)ピペラジン誘導体
は、優れた網膜神経細胞の保護効果を示し、網膜神経細
胞障害に起因する眼疾患、特に、糖尿病性網膜症、網膜
血管閉塞症または緑内障の予防または治療に有用である
ことが見い出された。
【0021】薬物の投与剤型としては錠剤、カプセル
剤、顆粒剤等の経口剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、
それらの製剤は汎用される技術を用いて調製することが
できる。例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤
は、必要に応じて、乳糖、デンプン、結晶セルロース、
植物油等の増量剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク
等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース
カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコーティング
剤、ゼラチン皮膜剤を用いて製剤化することができる。
また、点眼剤は、塩化ナトリウム、濃グリセリン等の等
張化剤、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等の緩衝化
剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(以
下、ポリソルベート80とする。)、ステアリン酸ポリ
オキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界
面活性剤、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等
の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラベン等の防腐
剤等を必要に応じて用い製剤化することができる。点眼
剤のpHは眼科製剤に許容される範囲内にあればよい
が、4〜8の範囲が好ましい。
剤、顆粒剤等の経口剤、注射剤、点眼剤等が挙げられ、
それらの製剤は汎用される技術を用いて調製することが
できる。例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤
は、必要に応じて、乳糖、デンプン、結晶セルロース、
植物油等の増量剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク
等の滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニ
ルピロリドン等の結合剤、カルボキシメチルセルロース
カルシウム等の崩壊剤、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、マクロゴール、シリコン樹脂等のコーティング
剤、ゼラチン皮膜剤を用いて製剤化することができる。
また、点眼剤は、塩化ナトリウム、濃グリセリン等の等
張化剤、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等の緩衝化
剤、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート(以
下、ポリソルベート80とする。)、ステアリン酸ポリ
オキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界
面活性剤、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等
の安定化剤、塩化ベンザルコニウム、パラベン等の防腐
剤等を必要に応じて用い製剤化することができる。点眼
剤のpHは眼科製剤に許容される範囲内にあればよい
が、4〜8の範囲が好ましい。
【0022】投与量は症状、年齢、剤型等により適宜選
択されるが、経口剤であれば通常1日あたり1mg〜1
000mgを1回または数回に分け投与すればよく、点
眼剤であれば、0.001〜3%(w/v)のものを1
日1回〜数回点眼すればよい。
択されるが、経口剤であれば通常1日あたり1mg〜1
000mgを1回または数回に分け投与すればよく、点
眼剤であれば、0.001〜3%(w/v)のものを1
日1回〜数回点眼すればよい。
【0023】以下、実施例として薬理試験を示す。
【0024】
【薬理試験】赤池等の報告(Invest. Ophthalmol. Vis.
Sci., 36, 2048-2053(1995))に準じてグルタミン酸誘
発ラット網膜神経細胞障害モデルを作成し、その障害モ
デルを用いて、上記文献記載の方法に準じ1,4−(ジ
フェニルアルキル)ピペラジン誘導体の網膜神経細胞の
保護効果を調べた。
Sci., 36, 2048-2053(1995))に準じてグルタミン酸誘
発ラット網膜神経細胞障害モデルを作成し、その障害モ
デルを用いて、上記文献記載の方法に準じ1,4−(ジ
フェニルアルキル)ピペラジン誘導体の網膜神経細胞の
保護効果を調べた。
【0025】(実施例1) 1.培養網膜神経細胞の調製 (1) 妊娠17〜19日目の確定妊娠ラット(Wistar/S
T)より胎仔を摘出する。
T)より胎仔を摘出する。
【0026】(2) 得られた胎仔より眼球を摘出する。
【0027】(3) 得られた眼球から顕微鏡下、網膜を摘
出する。
出する。
【0028】(4) 摘出した網膜を細断し、細胞懸濁液と
しウシ胎仔血清添加イーグルMEM培地で一週間培養す
る(培地の交換は2日毎に行う)。
しウシ胎仔血清添加イーグルMEM培地で一週間培養す
る(培地の交換は2日毎に行う)。
【0029】(5) 培養開始6日目にアラビノシトシン
(約10μM)を添加する。
(約10μM)を添加する。
【0030】(6) 一週間経過後、ウシ胎仔血清添加イー
グルMEM培地をウマ血清添加イーグルMEM培地に交
換し培養する。
グルMEM培地をウマ血清添加イーグルMEM培地に交
換し培養する。
【0031】2.培養液の調製 イーグルMEM培地粉末(9400mg)、炭酸水素ナ
トリウム(2000mg)、L−グルタミン(290m
g)、ブドウ糖(1000mg)およびHEPES g
ood buffer(2380mg)をミリQ水に溶
解し1リットルとした後、95%O2 +5%CO2 混合
ガスを30分以上バブリングし、1NのNaOHでpH
を7.2に調整する。
トリウム(2000mg)、L−グルタミン(290m
g)、ブドウ糖(1000mg)およびHEPES g
ood buffer(2380mg)をミリQ水に溶
解し1リットルとした後、95%O2 +5%CO2 混合
ガスを30分以上バブリングし、1NのNaOHでpH
を7.2に調整する。
【0032】上記の様に調製した培養液を培養液Aとす
る。培養液Aに被験化合物を100μMの濃度になる様
に添加したものを培養液Bとする。培養液AにL−グル
タミン酸を500μMの濃度になる様に添加したものを
培養液Cとする。培養液Aに被験化合物(必要量)およ
びL−グルタミン酸を500μMの濃度になる様に添加
したものを培養液Dとする。
る。培養液Aに被験化合物を100μMの濃度になる様
に添加したものを培養液Bとする。培養液AにL−グル
タミン酸を500μMの濃度になる様に添加したものを
培養液Cとする。培養液Aに被験化合物(必要量)およ
びL−グルタミン酸を500μMの濃度になる様に添加
したものを培養液Dとする。
【0033】3.効果測定試験 (被験化合物添加群)培養網膜神経細胞を培養液B中で
5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間インキュベート
した後、培養液Bを培養液Dに交換し5%CO2 雰囲気
下、37℃で10分間インキュベートした。さらに、培
養液Dを培養液Bに交換し5%CO2雰囲気下、37℃
で60分間インキュベートした。取り出した細胞を1.
5%トリパンブルー溶液で染色し、10%中性ホルマリ
ン溶液にて固定した後、顕微鏡下で生細胞数ならびに死
細胞数を測定した。
5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間インキュベート
した後、培養液Bを培養液Dに交換し5%CO2 雰囲気
下、37℃で10分間インキュベートした。さらに、培
養液Dを培養液Bに交換し5%CO2雰囲気下、37℃
で60分間インキュベートした。取り出した細胞を1.
5%トリパンブルー溶液で染色し、10%中性ホルマリ
ン溶液にて固定した後、顕微鏡下で生細胞数ならびに死
細胞数を測定した。
【0034】(コントロール群)培養網膜神経細胞を培
養液A中で5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間イン
キュベートした後、新しい培養液Aに交換し5%CO2
雰囲気下、37℃で10分間インキュベートした。さら
に、この培養液を新しい培養液Aに交換し5%CO2 雰
囲気下、37℃で60分間インキュベートした後、被験
化合物添加群と同様にして生細胞数ならびに死細胞数を
測定した。
養液A中で5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間イン
キュベートした後、新しい培養液Aに交換し5%CO2
雰囲気下、37℃で10分間インキュベートした。さら
に、この培養液を新しい培養液Aに交換し5%CO2 雰
囲気下、37℃で60分間インキュベートした後、被験
化合物添加群と同様にして生細胞数ならびに死細胞数を
測定した。
【0035】(グルタミン酸処置群)培養網膜神経細胞
を培養液A中で5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間
インキュベートした後、培養液Aを培養液Cに交換し5
%CO2 雰囲気下、37℃で10分間インキュベートし
た。さらに、培養液Cを培養液Aに交換し5%CO2雰
囲気下、37℃で60分間インキュベートした後、被験
化合物添加群と同様にして生細胞数ならびに死細胞数を
測定した。
を培養液A中で5%CO2 雰囲気下、37℃で10分間
インキュベートした後、培養液Aを培養液Cに交換し5
%CO2 雰囲気下、37℃で10分間インキュベートし
た。さらに、培養液Cを培養液Aに交換し5%CO2雰
囲気下、37℃で60分間インキュベートした後、被験
化合物添加群と同様にして生細胞数ならびに死細胞数を
測定した。
【0036】4.結果 被験化合物の例として下記式[III]で表される1−
[2−3,4−(ジメトキシフェニル)エチル]−4−
(3−フェニルプロピル)ピペラジン・二塩酸塩(以
下、化合物Aとする)を用い実験を行った結果を表1に
示す。
[2−3,4−(ジメトキシフェニル)エチル]−4−
(3−フェニルプロピル)ピペラジン・二塩酸塩(以
下、化合物Aとする)を用い実験を行った結果を表1に
示す。
【0037】
【化5】
【0038】網膜神経細胞の生存率を下記式に従って算
出した。
出した。
【0039】生存率(%)=[生細胞数/(生細胞数+
死細胞数)]×100
死細胞数)]×100
【表1】
【0040】5.考察 網膜神経細胞への影響は細胞の生存率を指標として評価
した。
した。
【0041】表1に示したように、コントロール群では
網膜神経細胞の生存率は90.4%であったのに対し
て、L−グルタミン酸を加え10分間処置することによ
りその生存率は41.3%(グルタミン酸処置群)とな
り、L−グルタミン酸は網膜神経細胞に顕著な障害を引
き起こしている。一方、化合物Aを添加すると網膜神経
細胞の生存率は用量依存的に上昇し、100μMの濃度
では81.5%にまで達し、網膜神経細胞の障害を明ら
かに抑制した。
網膜神経細胞の生存率は90.4%であったのに対し
て、L−グルタミン酸を加え10分間処置することによ
りその生存率は41.3%(グルタミン酸処置群)とな
り、L−グルタミン酸は網膜神経細胞に顕著な障害を引
き起こしている。一方、化合物Aを添加すると網膜神経
細胞の生存率は用量依存的に上昇し、100μMの濃度
では81.5%にまで達し、網膜神経細胞の障害を明ら
かに抑制した。
【0042】上記の結果から、化合物Aがグルタミン酸
により誘発される網膜神経細胞障害に対して優れた保護
および治療作用を有していることが明らかとなった。
により誘発される網膜神経細胞障害に対して優れた保護
および治療作用を有していることが明らかとなった。
【0043】
【発明の効果】以上のことから、1,4−(ジフェニル
アルキル)ピペラジン誘導体は網膜神経細胞障害に対し
て優れた保護および治療作用を有しており、眼疾患、特
に、糖尿病性網膜症、網膜血管閉塞症等の網膜疾患や緑
内障の予防または治療剤として有用であることが認めら
れた。
アルキル)ピペラジン誘導体は網膜神経細胞障害に対し
て優れた保護および治療作用を有しており、眼疾患、特
に、糖尿病性網膜症、網膜血管閉塞症等の網膜疾患や緑
内障の予防または治療剤として有用であることが認めら
れた。
Claims (9)
- 【請求項1】 下記一般式[I]で表される1,4-(ジ
フェニルアルキル)ピペラジン誘導体またはその塩類を
有効成分とする眼疾患予防または治療剤。 【化1】 [式中、R1 は低級アルコキシ基を示す。R2 は低級ア
ルコキシ基を示す。Aは低級アルキレン基を示す。Bは
低級アルキレン基を示す。] - 【請求項2】 Aが炭素数2〜4個の低級アルキレンで
ある請求項1記載の眼疾患予防または治療剤。 - 【請求項3】 Bが炭素数2〜4個の低級アルキレンで
ある請求項1記載の眼疾患予防または治療剤。 - 【請求項4】 Aが−(CH2 )3 −で、Bが−(CH
2 )2 −である請求項1記載の眼疾患予防または治療
剤。 - 【請求項5】 R1 およびR2 がメトキシ基である請求
項1記載の眼疾患予防または治療剤。 - 【請求項6】 下記式[II]で表される化合物またはそ
の塩類を有効成分とする眼疾患予防または治療剤。 【化2】 - 【請求項7】 眼疾患が網膜疾患である請求項1〜6記
載の眼疾患予防または治療剤。 - 【請求項8】 網膜疾患が糖尿病性網膜症または網膜血
管閉塞症である請求項7記載の眼疾患予防または治療
剤。 - 【請求項9】 眼疾患が緑内障である請求項1〜6記載
の眼疾患予防または治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8277833A JPH10120569A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 眼疾患予防または治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8277833A JPH10120569A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 眼疾患予防または治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10120569A true JPH10120569A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17588909
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8277833A Pending JPH10120569A (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 眼疾患予防または治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10120569A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6492369B2 (en) | 1998-11-09 | 2002-12-10 | Santen Pharmaceutical Co., Ltd. | Therapeutic agents for drug dependence |
-
1996
- 1996-10-21 JP JP8277833A patent/JPH10120569A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6492369B2 (en) | 1998-11-09 | 2002-12-10 | Santen Pharmaceutical Co., Ltd. | Therapeutic agents for drug dependence |
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