JPH10120643A - 改良された尿素合成方法 - Google Patents
改良された尿素合成方法Info
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- JPH10120643A JPH10120643A JP8282486A JP28248696A JPH10120643A JP H10120643 A JPH10120643 A JP H10120643A JP 8282486 A JP8282486 A JP 8282486A JP 28248696 A JP28248696 A JP 28248696A JP H10120643 A JPH10120643 A JP H10120643A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 運転変動に対して適応性が高く、かつエネル
ギー消費量の少ない尿素合成方法を提供する。 【解決手段】 アンモニアと二酸化炭素とからのアンモ
ニウムカーバメート生成の反応熱回収工程と、反応条件
の異なる第1および第2の尿素合成工程と、ストリッピ
ング工程と、ストリッピング工程からの尿素液から尿素
を得るための精製工程とからなる尿素合成方法におい
て、上記熱回収後のアンモニウムカーバメートが第1の
尿素合成工程において尿素合成に付され、生成した第1
の尿素合成液はストリッピング工程において、後記第2
の尿素合成液とともに処理されて尿素液と、アンモニア
および二酸化炭素の混合ガスとに分離され、分離された
混合ガスは凝縮工程を経て、第2の尿素合成工程におい
て尿素合成に付され、生成された第2の尿素合成液は上
記ストリッピング工程に導入されて第1の尿素合成液と
ともに処理される。
ギー消費量の少ない尿素合成方法を提供する。 【解決手段】 アンモニアと二酸化炭素とからのアンモ
ニウムカーバメート生成の反応熱回収工程と、反応条件
の異なる第1および第2の尿素合成工程と、ストリッピ
ング工程と、ストリッピング工程からの尿素液から尿素
を得るための精製工程とからなる尿素合成方法におい
て、上記熱回収後のアンモニウムカーバメートが第1の
尿素合成工程において尿素合成に付され、生成した第1
の尿素合成液はストリッピング工程において、後記第2
の尿素合成液とともに処理されて尿素液と、アンモニア
および二酸化炭素の混合ガスとに分離され、分離された
混合ガスは凝縮工程を経て、第2の尿素合成工程におい
て尿素合成に付され、生成された第2の尿素合成液は上
記ストリッピング工程に導入されて第1の尿素合成液と
ともに処理される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は二段階尿素合成方法
における改良に関する。特に、既設の尿素合成プラント
の製造能力増強に好適な改良された尿素合成方法に関す
る。
における改良に関する。特に、既設の尿素合成プラント
の製造能力増強に好適な改良された尿素合成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、エネルギー消費量を
減らす目的で、新設あるいは、特に、既設の尿素合成プ
ラントの製造を増強するのに好適な尿素合成方法を特開
平8−198838号において提案した。この提案は、
過剰のアンモニアと二酸化炭素から尿素を合成する方法
において、(1)アンモニアと二酸化炭素の反応熱を除
去・回収する工程、(2)反応熱を除去・回収されたア
ンモニアと二酸化炭素との反応生成物であるアンモニウ
ムカーバメートを尿素合成圧力および温度で処理して尿
素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバメート
および水からなる第1の尿素合成液を得る第1の尿素合
成工程、(3)第1の尿素合成液を減圧し、この尿素合
成液中のアンモニウムカーバメートをガス状のアンモニ
アと二酸化炭素とに加熱分解し、二酸化炭素の吹き込み
により、これらガスを過剰のアンモニアとともにアンモ
ニア、二酸化炭素等の混合ガスとして、残留未反応アン
モニウムカーバメートを含む尿素液から分離するストリ
ッピング工程、(4)ストリッピング工程で分離された
混合ガスと後記する回収工程からのアンモニウムカーバ
メート水溶液とを尿素合成圧力および温度において処理
して尿素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバ
メートおよび水からなる第2の尿素合成液を得る第2の
尿素合成工程、(5)ストリッピング工程からの尿素液
と第2の尿素合成液とを併せて、未反応アンモニウムカ
ーバメートおよび過剰アンモニアを中圧において、尿素
溶からアンモニア、二酸化炭素等の中圧混合ガスとして
分離し、分離された中圧混合ガスを吸収媒体に吸収させ
てアンモニウムカーバメート水溶液として回収する回収
工程、および(6)回収工程からの尿素液を、さらに処
理して尿素を得る精製工程からなるものである。
減らす目的で、新設あるいは、特に、既設の尿素合成プ
ラントの製造を増強するのに好適な尿素合成方法を特開
平8−198838号において提案した。この提案は、
過剰のアンモニアと二酸化炭素から尿素を合成する方法
において、(1)アンモニアと二酸化炭素の反応熱を除
去・回収する工程、(2)反応熱を除去・回収されたア
ンモニアと二酸化炭素との反応生成物であるアンモニウ
ムカーバメートを尿素合成圧力および温度で処理して尿
素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバメート
および水からなる第1の尿素合成液を得る第1の尿素合
成工程、(3)第1の尿素合成液を減圧し、この尿素合
成液中のアンモニウムカーバメートをガス状のアンモニ
アと二酸化炭素とに加熱分解し、二酸化炭素の吹き込み
により、これらガスを過剰のアンモニアとともにアンモ
ニア、二酸化炭素等の混合ガスとして、残留未反応アン
モニウムカーバメートを含む尿素液から分離するストリ
ッピング工程、(4)ストリッピング工程で分離された
混合ガスと後記する回収工程からのアンモニウムカーバ
メート水溶液とを尿素合成圧力および温度において処理
して尿素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバ
メートおよび水からなる第2の尿素合成液を得る第2の
尿素合成工程、(5)ストリッピング工程からの尿素液
と第2の尿素合成液とを併せて、未反応アンモニウムカ
ーバメートおよび過剰アンモニアを中圧において、尿素
溶からアンモニア、二酸化炭素等の中圧混合ガスとして
分離し、分離された中圧混合ガスを吸収媒体に吸収させ
てアンモニウムカーバメート水溶液として回収する回収
工程、および(6)回収工程からの尿素液を、さらに処
理して尿素を得る精製工程からなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
尿素合成方法においては、上記回収工程に導入されるス
トリッピング工程からの尿素液と第2の尿素合成液との
混合物は、その組成が上流側の運転条件の変動によって
悪影響を受けたとき、もとの組成に戻すのが困難であっ
た。
尿素合成方法においては、上記回収工程に導入されるス
トリッピング工程からの尿素液と第2の尿素合成液との
混合物は、その組成が上流側の運転条件の変動によって
悪影響を受けたとき、もとの組成に戻すのが困難であっ
た。
【0004】また、第2の尿素合成工程の圧力および温
度は第1の尿素合成工程のそれらよりも低く、かつH/
Cが高いので尿素合成率が低くなり、残留アンモニア濃
度が高い。このような尿素合成液がそのまま下流の回収
工程へ送られるので回収工程の負荷が上りやすく、特に
既設のプラントの能力増強の場合に問題となることがあ
った。
度は第1の尿素合成工程のそれらよりも低く、かつH/
Cが高いので尿素合成率が低くなり、残留アンモニア濃
度が高い。このような尿素合成液がそのまま下流の回収
工程へ送られるので回収工程の負荷が上りやすく、特に
既設のプラントの能力増強の場合に問題となることがあ
った。
【0005】したがって、本発明は、これらの課題を解
決して運転変動に対する適応性が高く、かつ、エネルギ
ー消費量が少ない、改良された尿素合成方法を提供しよ
うとするものである。
決して運転変動に対する適応性が高く、かつ、エネルギ
ー消費量が少ない、改良された尿素合成方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の改良された尿素
合成方法は、尿素合成圧力において、二酸化炭素と化学
量論的に過剰なアンモニアとをミキシング工程におい
て、混合してアンモニウムカーバメートを生成させ、こ
の際発生する反応熱を除去し、ついで該アンモニウムカ
ーバメートを第1の尿素合成工程において尿素合成に付
して尿素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバ
メートおよび水からなる第1の尿素合成液を生成させ、
該第1の尿素合成液をストリッピング工程において処理
して尿素液をアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガ
スから分離し、該尿素液を、さらに処理して尿素を得、
一方、該混合ガスを、凝縮工程において冷却下に吸収媒
体と接触させて凝縮させ、得られた凝縮液を第2の尿素
合成工程において尿素合成に付して尿素、過剰アンモニ
ア、未反応アンモニウムカーバメートおよび水からなる
第2の尿素合成液を生成させ、該第2の尿素合成液を処
理して尿素を得る尿素合成方法において、該ストリッピ
ング工程の圧力を該第1の尿素合成工程の圧力よりも低
く設定し、該第2の尿素合成工程の圧力を該ストリッピ
ング工程の圧力と実質的に等しい圧力とし、該第2の尿
素合成液を該ストリッピング工程に導入して該第1の尿
素合成液とともに処理して該第1および第2の尿素合成
液に含有される過剰アンモニアおよび未反応アンモニウ
ムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混
合ガスとして尿素液から分離し、該混合ガスを該凝縮工
程に導入することを特徴とするものである。
合成方法は、尿素合成圧力において、二酸化炭素と化学
量論的に過剰なアンモニアとをミキシング工程におい
て、混合してアンモニウムカーバメートを生成させ、こ
の際発生する反応熱を除去し、ついで該アンモニウムカ
ーバメートを第1の尿素合成工程において尿素合成に付
して尿素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバ
メートおよび水からなる第1の尿素合成液を生成させ、
該第1の尿素合成液をストリッピング工程において処理
して尿素液をアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガ
スから分離し、該尿素液を、さらに処理して尿素を得、
一方、該混合ガスを、凝縮工程において冷却下に吸収媒
体と接触させて凝縮させ、得られた凝縮液を第2の尿素
合成工程において尿素合成に付して尿素、過剰アンモニ
ア、未反応アンモニウムカーバメートおよび水からなる
第2の尿素合成液を生成させ、該第2の尿素合成液を処
理して尿素を得る尿素合成方法において、該ストリッピ
ング工程の圧力を該第1の尿素合成工程の圧力よりも低
く設定し、該第2の尿素合成工程の圧力を該ストリッピ
ング工程の圧力と実質的に等しい圧力とし、該第2の尿
素合成液を該ストリッピング工程に導入して該第1の尿
素合成液とともに処理して該第1および第2の尿素合成
液に含有される過剰アンモニアおよび未反応アンモニウ
ムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混
合ガスとして尿素液から分離し、該混合ガスを該凝縮工
程に導入することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、N,CおよびH
とはそれぞれアンモニアのモル数、二酸化炭素のモル数
および水のモル数をいい、N/C及びH/Cとは二酸化
炭素に対するアンモニアおよび水のモル比を示し、無次
元の数値である。二酸化炭素基準での尿素合成率とは、
全二酸化炭素モル量のうち二酸化炭素尿素に転化した二
酸化炭素モル量と全二酸化炭素モル量との比に100を
掛けたものをいい、単位は%である。また、イナートガ
スとは、合成管、ストリッパー、カバーメトコンデンサ
ー等の腐食を防止するための空気と、原料二酸化炭素中
に元々含まれている不純物の総称である。
とはそれぞれアンモニアのモル数、二酸化炭素のモル数
および水のモル数をいい、N/C及びH/Cとは二酸化
炭素に対するアンモニアおよび水のモル比を示し、無次
元の数値である。二酸化炭素基準での尿素合成率とは、
全二酸化炭素モル量のうち二酸化炭素尿素に転化した二
酸化炭素モル量と全二酸化炭素モル量との比に100を
掛けたものをいい、単位は%である。また、イナートガ
スとは、合成管、ストリッパー、カバーメトコンデンサ
ー等の腐食を防止するための空気と、原料二酸化炭素中
に元々含まれている不純物の総称である。
【0008】本発明の尿素合成方法の一実施態様を示す
フローシートである図1に従って、本発明を説明する。
図1に示したプロセスでは、エジェクターによって第2
の尿素合成液を昇圧してストリッパーに供給するので、
凝縮器および第2の尿素合成管を地上置きすることがで
きる。
フローシートである図1に従って、本発明を説明する。
図1に示したプロセスでは、エジェクターによって第2
の尿素合成液を昇圧してストリッパーに供給するので、
凝縮器および第2の尿素合成管を地上置きすることがで
きる。
【0009】原料液体アンモニアはライン21から、ま
た原料二酸化炭素はライン22および23を経てミキサ
ー4に供給される。ここでアンモニアと二酸化炭素は反
応してアンモニウムカーバメートが生成する。この際発
生する反応熱は、例えばスチームの凝縮水がライン50
から導入され、ライン51にて低圧スチームが発生され
ることにより熱回収される。
た原料二酸化炭素はライン22および23を経てミキサ
ー4に供給される。ここでアンモニアと二酸化炭素は反
応してアンモニウムカーバメートが生成する。この際発
生する反応熱は、例えばスチームの凝縮水がライン50
から導入され、ライン51にて低圧スチームが発生され
ることにより熱回収される。
【0010】ミキサー4からライン24を経て、未反応
アンモニアとアンモニウムカーバメートは第1の尿素合
成管1に供給されて尿素合成に付される。第1の尿素合
成管の合成条件は、圧力170〜260バール、温度1
80〜210℃、N/C3.0〜4.5であり、H/C
は0(水が存在しない)である。このときの尿素合成率
は60〜80%(二酸化炭素基準)である。なお、第1
の尿素合成管1は新設のものでもよいが、既設のプロセ
スで使用されていたものでもよい。たとえば、既設のプ
ラントの生産量を増強するために改造する場合で、既設
の合成管を使用する場合が該当する。
アンモニアとアンモニウムカーバメートは第1の尿素合
成管1に供給されて尿素合成に付される。第1の尿素合
成管の合成条件は、圧力170〜260バール、温度1
80〜210℃、N/C3.0〜4.5であり、H/C
は0(水が存在しない)である。このときの尿素合成率
は60〜80%(二酸化炭素基準)である。なお、第1
の尿素合成管1は新設のものでもよいが、既設のプロセ
スで使用されていたものでもよい。たとえば、既設のプ
ラントの生産量を増強するために改造する場合で、既設
の合成管を使用する場合が該当する。
【0011】第1の尿素合成管1の出口から、過剰のア
ンモニア、未反応アンモニウムカーバメート、および反
応生成物である尿素および水を含む第1の尿素合成液が
ライン25を経て、減圧バルブで適宜に減圧され、ライ
ン26を経てエジェクター6に供給される。エジェクタ
ーの吸い込み側には、後記の第2の尿素合成管2のダウ
ン・パイプ10を経て重力流下してきた第2の尿素合成
液がライン35を経て供給される。上記の減圧バルブ7
で適宜減圧されるとは、ライン26の圧力はライン35
のそれより高くなければならないので、通常行われてい
るように、エジェクテー6にライン35から第2の尿素
合成液が流れ込むように、ライン26の圧力をエジェク
ター6を駆動するのに必要にして十分な圧力に調整する
ことである。エジェクター6で合流した第1の尿素合成
液および第2の尿素合成液はライン27を経てストリッ
パー3に供給される。
ンモニア、未反応アンモニウムカーバメート、および反
応生成物である尿素および水を含む第1の尿素合成液が
ライン25を経て、減圧バルブで適宜に減圧され、ライ
ン26を経てエジェクター6に供給される。エジェクタ
ーの吸い込み側には、後記の第2の尿素合成管2のダウ
ン・パイプ10を経て重力流下してきた第2の尿素合成
液がライン35を経て供給される。上記の減圧バルブ7
で適宜減圧されるとは、ライン26の圧力はライン35
のそれより高くなければならないので、通常行われてい
るように、エジェクテー6にライン35から第2の尿素
合成液が流れ込むように、ライン26の圧力をエジェク
ター6を駆動するのに必要にして十分な圧力に調整する
ことである。エジェクター6で合流した第1の尿素合成
液および第2の尿素合成液はライン27を経てストリッ
パー3に供給される。
【0012】通常、縦型の加熱管が設けられたストリッ
パー3は、ライン40から入り、ライン41から出るス
チームにより加熱される。ストリッパー3の塔頂には、
上記の第1および第2の尿素合成液が供給され、底部に
は原料二酸化炭素の一部がライン28を経て供給され、
ストリッパー内を上昇しながら、流下する尿素合成液と
接触して、尿素合成液中の過剰アンモニアおよび未反応
アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素等
の混合ガスとして分離する。この原料二酸化炭素の量は
尿素1トン当り0.4トン以下である。この原料二酸化
炭素は場合によっては供給しないで加熱のみを行うこと
もできる。
パー3は、ライン40から入り、ライン41から出るス
チームにより加熱される。ストリッパー3の塔頂には、
上記の第1および第2の尿素合成液が供給され、底部に
は原料二酸化炭素の一部がライン28を経て供給され、
ストリッパー内を上昇しながら、流下する尿素合成液と
接触して、尿素合成液中の過剰アンモニアおよび未反応
アンモニウムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素等
の混合ガスとして分離する。この原料二酸化炭素の量は
尿素1トン当り0.4トン以下である。この原料二酸化
炭素は場合によっては供給しないで加熱のみを行うこと
もできる。
【0013】ストリッパーの通常の運転条件は140〜
180バール、170〜220℃である。
180バール、170〜220℃である。
【0014】ストリッパーの塔底からライン30、減圧
バルブ8およびライン31を経て排出される尿素液の組
成は、塔底に供給される二酸化炭素の量によっても異な
るが、通常、アンモニア12〜30%、二酸化炭素5〜
15%、尿素40〜60%で残部は水である。
バルブ8およびライン31を経て排出される尿素液の組
成は、塔底に供給される二酸化炭素の量によっても異な
るが、通常、アンモニア12〜30%、二酸化炭素5〜
15%、尿素40〜60%で残部は水である。
【0015】なお、この尿素液は、通常15〜20バー
ル、130〜160℃の運転条件の中圧分解塔に供給さ
れてアンモニアおよび二酸化炭素が混合ガスとして分離
され、さらに精製工程で処理され、尿素が製品として得
られる。
ル、130〜160℃の運転条件の中圧分解塔に供給さ
れてアンモニアおよび二酸化炭素が混合ガスとして分離
され、さらに精製工程で処理され、尿素が製品として得
られる。
【0016】ストリッパーにおいて分離されたアンモニ
ア、二酸化炭素等の混合ガスはライン29を経て凝縮器
5に供給され、スクラバー9からライン36を経て導入
されるアンモニウムカーバメート水溶液と冷却下に接触
せしめられ、凝縮吸収される。凝縮器5は140〜18
0バール、150〜190℃で運転される。通常、凝縮
器では冷却のために、シェル側にスチームの凝縮水が供
給され、凝縮熱をスチーム発生により回収する。
ア、二酸化炭素等の混合ガスはライン29を経て凝縮器
5に供給され、スクラバー9からライン36を経て導入
されるアンモニウムカーバメート水溶液と冷却下に接触
せしめられ、凝縮吸収される。凝縮器5は140〜18
0バール、150〜190℃で運転される。通常、凝縮
器では冷却のために、シェル側にスチームの凝縮水が供
給され、凝縮熱をスチーム発生により回収する。
【0017】スクラバー9には、第2の尿素合成管の頂
部からライン34を経てイナートガスが底部に供給さ
れ、前記中圧分解および精製工程において分離されたア
ンモニアおよび二酸化炭素が水などの吸収媒体に吸収さ
れて得られたアンモニウムカーバメート水溶液(回収
液)で洗浄され、イナートガス中のアンモニアおよび二
酸化炭素が吸収される。アンモニウムカーバメート水溶
液(回収液)がライン36を経て上記のように凝縮器5
に供給される。スクラバー9は、第2の尿素合成管の圧
力と実質的に等しい圧力で、温度150〜180℃で運
転される。頂部からライン37を経て排出されるイナー
トガスは、残留アンモニアおよび二酸化炭素とともに下
流の分解回収工程に送られる。なお、スクラバー9は、
設置しなくてもよい。この場合は、第2の尿素合成管の
頂部からのイナートガスは、そのまま分解回収工程に送
られる。
部からライン34を経てイナートガスが底部に供給さ
れ、前記中圧分解および精製工程において分離されたア
ンモニアおよび二酸化炭素が水などの吸収媒体に吸収さ
れて得られたアンモニウムカーバメート水溶液(回収
液)で洗浄され、イナートガス中のアンモニアおよび二
酸化炭素が吸収される。アンモニウムカーバメート水溶
液(回収液)がライン36を経て上記のように凝縮器5
に供給される。スクラバー9は、第2の尿素合成管の圧
力と実質的に等しい圧力で、温度150〜180℃で運
転される。頂部からライン37を経て排出されるイナー
トガスは、残留アンモニアおよび二酸化炭素とともに下
流の分解回収工程に送られる。なお、スクラバー9は、
設置しなくてもよい。この場合は、第2の尿素合成管の
頂部からのイナートガスは、そのまま分解回収工程に送
られる。
【0018】凝縮器5から第2の尿素合成管2の底部
に、ライン33を経て凝縮液および未凝縮ガスが供給さ
れる。第2の尿素合成管2においては尿素が合成され、
第2の尿素合成液が頂部に開口したダウンパイプ10を
重力流下し、ライン35を経てエジェクター6の吸い込
み側に供給され、前記のようにストリッパー3の頂部に
供給される。
に、ライン33を経て凝縮液および未凝縮ガスが供給さ
れる。第2の尿素合成管2においては尿素が合成され、
第2の尿素合成液が頂部に開口したダウンパイプ10を
重力流下し、ライン35を経てエジェクター6の吸い込
み側に供給され、前記のようにストリッパー3の頂部に
供給される。
【0019】第2の尿素合成管の運転条件は、140〜
180バール、180〜200℃、N/C2.5〜4.
5、H/C0.5〜2.0であり、尿素合成率は45〜
65%である。第2の尿素合成管を地上置きできるの
で、既存のプラントの生産能力増強の場合に、既存の尿
素合成管を第2の尿素合成管として利用することができ
る。
180バール、180〜200℃、N/C2.5〜4.
5、H/C0.5〜2.0であり、尿素合成率は45〜
65%である。第2の尿素合成管を地上置きできるの
で、既存のプラントの生産能力増強の場合に、既存の尿
素合成管を第2の尿素合成管として利用することができ
る。
【0020】次に、本発明の別の実施態様である図2の
プロセスにつき説明する。図2は、図1におけるエジェ
クター6を使用しないこと、および各機器の設置位置が
異なる以外は、図1のプロセスと基本的に構成は同じで
ある。
プロセスにつき説明する。図2は、図1におけるエジェ
クター6を使用しないこと、および各機器の設置位置が
異なる以外は、図1のプロセスと基本的に構成は同じで
ある。
【0021】
【実施例】本発明を実施例を示してさらに詳細に説明す
る。本発明は、これらの実施例にのみ限定されるもので
ないことは、いうまでもないことである。 実施例1 表1に示した第1の尿素合成管、エジェクター、ストリ
ッパー、凝縮器および第2の尿素合成管の運転条件によ
り、図1の尿素合成プロセスを実施した。 実施例2 実施例1と同じ運転条件により、図2の尿素合成プロセ
スを実施した。第2の尿素合成管、凝縮器およびスクラ
バーをストリッパーよりも高所に設置することにより、
エジェクターを使用せずに各機器間の液およびガスの循
環を実現した。 実施例3 ミキサーとストリッパーへの原料二酸化炭素の吹き込み
比を変えて図1の尿素合成プロセスを表1に示した運転
条件で実施した。
る。本発明は、これらの実施例にのみ限定されるもので
ないことは、いうまでもないことである。 実施例1 表1に示した第1の尿素合成管、エジェクター、ストリ
ッパー、凝縮器および第2の尿素合成管の運転条件によ
り、図1の尿素合成プロセスを実施した。 実施例2 実施例1と同じ運転条件により、図2の尿素合成プロセ
スを実施した。第2の尿素合成管、凝縮器およびスクラ
バーをストリッパーよりも高所に設置することにより、
エジェクターを使用せずに各機器間の液およびガスの循
環を実現した。 実施例3 ミキサーとストリッパーへの原料二酸化炭素の吹き込み
比を変えて図1の尿素合成プロセスを表1に示した運転
条件で実施した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】本発明の尿素合成方法によれば、以下に
記載の効果が達成される。
記載の効果が達成される。
【0025】(1)第1の尿素合成管のN/Cを高くし
ても、過剰のアンモニアがストリッピングに使用された
二酸化炭素および回収液とともに第2の尿素合成管にお
いて尿素に転化されるので全体として尿素合成率を高く
することができる。
ても、過剰のアンモニアがストリッピングに使用された
二酸化炭素および回収液とともに第2の尿素合成管にお
いて尿素に転化されるので全体として尿素合成率を高く
することができる。
【0026】(2)第2の尿素合成液をストリッパーに
おいて第1の尿素合成液とともに処理することにより、
特開平8−198838号の従来法に比して、ストリッ
パー出口における残留アンモニアが同じ(28%)と
き、より高い尿素合成率が得られた(従来法の73%に
対して、本発明の実施例1では85%)。
おいて第1の尿素合成液とともに処理することにより、
特開平8−198838号の従来法に比して、ストリッ
パー出口における残留アンモニアが同じ(28%)と
き、より高い尿素合成率が得られた(従来法の73%に
対して、本発明の実施例1では85%)。
【0027】(3)従来法とほぼ同じ尿素合成率(74
%)において、より低い残留アンモニア濃度が得られた
(従来法の28%に対して、本発明の実施例3では21
%)。
%)において、より低い残留アンモニア濃度が得られた
(従来法の28%に対して、本発明の実施例3では21
%)。
【0028】(4)ストリッパーからの尿素液中の残留
アンモニアおよび二酸化炭素が減少するので、これらを
中圧で分解するための熱が従来法に比して約30%節減
できた。この結果、この工程での所要スチーム量も30
%節減できた。
アンモニアおよび二酸化炭素が減少するので、これらを
中圧で分解するための熱が従来法に比して約30%節減
できた。この結果、この工程での所要スチーム量も30
%節減できた。
【0029】(5)上記中圧分解工程で分離されたアン
モニアおよび二酸化炭素を水、アンモニア水、稀アンモ
ニウムカーバーメート水溶液に吸収して得られた回収液
の量が従来法に比して約30%節減され、これにより高
圧回収液ポンプの動力も節減できた。
モニアおよび二酸化炭素を水、アンモニア水、稀アンモ
ニウムカーバーメート水溶液に吸収して得られた回収液
の量が従来法に比して約30%節減され、これにより高
圧回収液ポンプの動力も節減できた。
【0030】(6)運転変動に対して適応性が高いの
で、上流側における運転条件の変動による第1および第
2の尿素合成液の混合物の組成変動があっても、この変
動した組成を容易にもとに戻すことができる。
で、上流側における運転条件の変動による第1および第
2の尿素合成液の混合物の組成変動があっても、この変
動した組成を容易にもとに戻すことができる。
【0031】(7)第1の尿素合成液中の過剰アンモニ
アが、加熱のみにより、または加熱と二酸化炭素吹き込
みの組合せによりストリッピングされるため、アンモニ
アが有効に分離される。
アが、加熱のみにより、または加熱と二酸化炭素吹き込
みの組合せによりストリッピングされるため、アンモニ
アが有効に分離される。
【図1】本発明の一実施態様を示すフローシートであ
る。
る。
【図2】本発明の別の実施態様を示すフローシートであ
る。
る。
1 第1の尿素合成管 2 第2の尿素合成管 3 ストリッパー 4 ミキサー 5 凝縮器 6 エジェクター 7、8 減圧バルブ 9 スクラバー 10 ダウンパイプ
Claims (10)
- 【請求項1】 尿素合成圧力において、二酸化炭素と化
学量論的に過剰なアンモニアとをミキシング工程におい
て混合してアンモニウムカーバメートを生成させ、この
際発生する反応熱を除去し、ついで該アンモニウムカー
バメートを第1の尿素合成工程において尿素合成に付し
て尿素、過剰アンモニア、未反応アンモニウムカーバメ
ートおよび水からなる第1の尿素合成液を生成させ、該
第1の尿素合成液をストリッピング工程において処理し
て尿素液をアンモニア、二酸化炭素および水の混合ガス
から分離し、該尿素液を、さらに処理して尿素を得、一
方、該混合ガスを、凝縮工程において冷却下に吸収媒体
と接触させて凝縮させ、得られた凝縮液を第2の尿素合
成工程において尿素合成に付して尿素、過剰アンモニ
ア、未反応アンモニウムカーバメートおよび水からなる
第2の尿素合成液を生成させ、該第2の尿素合成液を処
理して尿素を得る尿素合成方法において、該ストリッピ
ング工程の圧力を該第1の尿素合成工程の圧力よりも低
く設定し、該第2の尿素合成工程の圧力を該ストリッピ
ング工程の圧力と実質的に等しい圧力とし、該第2の尿
素合成液を該ストリッピング工程に導入して該第1の尿
素合成液とともに処理して該第1および第2の尿素合成
液に含有される過剰アンモニアおよび未反応アンモニウ
ムカーバメートをアンモニア、二酸化炭素および水の混
合ガスとして尿素液から分離し、該混合ガスを該凝縮工
程に導入することを特徴とする改良された尿素合成方
法。 - 【請求項2】 該ストリッピング工程に原料二酸化炭素
の一部を導入し、加熱下に該過剰アンモニアおよび未反
応アンモニウムカーバメートのストリッピングを行う請
求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 該原料二酸化炭素の量が製品尿素1トン
当り0.4トン以下である請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 該第1の尿素合成液をエジェクターを通
して膨張させ、これによって該第2の尿素合成液を吸引
して該第1および第2の尿素合成液をストリッピング工
程に導入する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 該ミキシング工程の圧力が170〜26
0バール、温度が160〜200℃である請求項1に記
載の方法。 - 【請求項6】 該第1の尿素合成工程の圧力が170〜
260バール、温度が180〜210℃、N/C(アン
モニアと二酸化炭素のモル比)が3.0〜4.5、H/
C(水と二酸化炭素のモル比)が実質的に0であり、滞
留時間が10〜50分である請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 該ストリッピング工程の圧力が140〜
180バール、頂部温度が180〜200℃、底部温度
が170〜215℃である請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 該凝縮工程の圧力が140〜180バー
ル、温度が150〜190℃である請求項1に記載の方
法。 - 【請求項9】 該第2の合成工程の圧力が140〜18
0バール、温度が180〜200℃、N/Cが2.5〜
4.5、H/Cが0.5〜2.0、滞留時間が10〜6
0分である請求項1に記載の方法。 - 【請求項10】 該凝縮工程に導入される吸収媒体が、
該尿素液中の残留アンモニアおよび二酸化炭素を分解分
離し、水で吸収して得られたアンモニウムカーバメート
を含む回収液をもって第2の合成工程から排出されるイ
ナートガスを140〜180バール、150〜180℃
において洗浄し、その中に含まれるアンモニアおよび二
酸化炭素を吸収して得られたものである請求項1に記載
の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8282486A JPH10120643A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 改良された尿素合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8282486A JPH10120643A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 改良された尿素合成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10120643A true JPH10120643A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17653072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8282486A Pending JPH10120643A (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 改良された尿素合成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10120643A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999031053A1 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-24 | Toyo Engineering Corporation | Improved process for the synthesis of urea and equipment therefor |
| WO2006118071A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Toyo Engineering Corporation | 尿素合成装置およびその改造方法 |
| WO2006118070A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Toyo Engineering Corporation | 尿素合成装置 |
| WO2020183745A1 (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素製造方法および装置 |
| WO2024210167A1 (ja) * | 2023-04-07 | 2024-10-10 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素合成装置、尿素合成方法、及び既存の尿素合成装置の改良方法 |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP8282486A patent/JPH10120643A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999031053A1 (en) * | 1997-12-18 | 1999-06-24 | Toyo Engineering Corporation | Improved process for the synthesis of urea and equipment therefor |
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| WO2006118070A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2006-11-09 | Toyo Engineering Corporation | 尿素合成装置 |
| JPWO2006118071A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2008-12-18 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素合成装置およびその改造方法 |
| JPWO2006118070A1 (ja) * | 2005-04-27 | 2008-12-18 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素合成装置 |
| US7579502B2 (en) | 2005-04-27 | 2009-08-25 | Toyo Engineering Corporation | Apparatus for synthesizing urea |
| US7582795B2 (en) | 2005-04-27 | 2009-09-01 | Toyo Engineering Corporation | Apparatus for synthesizing urea and method for revamping the same |
| WO2020183745A1 (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素製造方法および装置 |
| JP2020147534A (ja) * | 2019-03-14 | 2020-09-17 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素製造方法および装置 |
| CN113574050A (zh) * | 2019-03-14 | 2021-10-29 | 东洋工程株式会社 | 尿素制造方法及装置 |
| CN113574050B (zh) * | 2019-03-14 | 2023-12-12 | 东洋工程株式会社 | 尿素制造方法及装置 |
| US11878957B2 (en) | 2019-03-14 | 2024-01-23 | Toyo Engineering Corporation | Process and apparatus for urea production |
| WO2024210167A1 (ja) * | 2023-04-07 | 2024-10-10 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 尿素合成装置、尿素合成方法、及び既存の尿素合成装置の改良方法 |
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