JPH10124477A - 故障診断方法 - Google Patents

故障診断方法

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JPH10124477A
JPH10124477A JP27905996A JP27905996A JPH10124477A JP H10124477 A JPH10124477 A JP H10124477A JP 27905996 A JP27905996 A JP 27905996A JP 27905996 A JP27905996 A JP 27905996A JP H10124477 A JPH10124477 A JP H10124477A
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JP
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failure
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investigation
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JP27905996A
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English (en)
Inventor
Hidenori Ueno
英徳 上野
Toshiyuki Sakuma
敏行 佐久間
Eri Koshishiba
絵里 越柴
Tsutomu Tsuyama
努 津山
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品の故障対策の故障診断方法において、その
調査のための調査項目を、調査の優先条件に応じてきめ
細かく調査すべき順位を提示することによって、状況に
応じて適切な故障診断をおこなうことができるようにす
る。 【解決手段】故障した製品対象と故障現象を入力して、
対策のための調査項目を提示する故障診断方法におい
て、調査項目レコードは、時間、コスト等の調査条件を
有し、故障した製品対象と前記故障現象から、該当する
調査項目レコードを検索し、調査項目の有する調査条件
の優先する順位を入力して、その順位によって、検索さ
れた調査項目レコードを順位づけて、調査項目リストと
して前記表示手段に提示する。また、調査人員、装置と
いう制約条件を設け、この制約条件に合わない調査項目
については、警告を発するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、故障診断方法に係
り、製品が故障や異常を起こした場合に、故障または異
常からの復旧を支援するシステム上で用いられる方法で
あって、特に、故障のための調査の条件が細かく分析で
きる対象に用いて好適であって、故障の調査に関する条
件に関して、何を優先して調査するかを細かく指定でき
る故障診断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータを用いて、製品や工
場設備の故障診断をする技術が知られている。このよう
な技術の内で、例えば、特開平3−108612号公報
の「故障診断装置」には、あらかじめ起こり易さの順に
並べられた故障原因を、観測事象の成立する確からしさ
と因果関係の強さの情報から並び替える故障診断装置に
関する技術を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−108
612号公報記載の技術は、故障の観測事象から見て、
故障原因をおこりやすいと考えられる順番でユーザに提
示して、故障対策に役立てようとするものである。しか
しながら、この技術によれば、原因の起こり易さが過去
に原因と特定された回数で表してあり、もし稼働時間に
よって故障を起こす構成部位に傾向がある場合は、単に
過去の故障回数を考慮しただけでは故障原因を絞り込む
時間を増加させてしまう恐れがある。
【0004】また、これは故障復旧時間の短縮だけを目
的としており、調査に必要なコストや故障発生した現場
の制約条件(現場にいる人員、現場にある装置等の条
件)は考慮していない。そのため、故障の原因は、実際
には、調査の制約条件に分かっても調査のためには迅速
な対応をとることができない問題点があった。
【0005】さらに、実際の調査をするにあたっての条
件は、複雑であって、コストはかかっても、時間を優先
して早急に対策する必要がある場合、あるいは逆に、時
間は、ある程度かかっても、コストを抑えたい場合など
様々である。上記従来技術は、このような調査のための
様々な条件に対しては考慮されておらず、調査条件に適
したアクションをユーザに提示することができないとい
う問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、製品の故障対策
の故障診断方法において、故障と故障の原因の因果関係
を定量的に評価し、かつ、その調査のための調査項目
を、調査の優先条件に応じてきめ細かく調査すべき順位
を提示することによって、状況に応じて適切な故障診断
をおこなうことができる故障診断方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る故障診断方法の構成は、故障診断システ
ムを用いて、故障した製品対象と故障現象を入力して、
対策のための調査項目を提示する故障診断方法におい
て、この故障診断システムは、故障した製品対象と故障
現象を入力する手段と、調査項目レコードのデータベー
スと、前記調査項目レコードを並び替える手段と、前記
調査項目レコードを検索する手段と、前記調査項目レコ
ードを調査項目リストとして表示する表示手段とを備
え、前記調査項目レコードは、一つ以上の調査条件を有
し、入力された前記故障した製品対象と前記故障現象か
ら、前記調査項目レコードを検索する手段によって、前
記調査項目レコードのデータベースから、該当する調査
項目レコードを検索し、前記調査項目の有する調査条件
に対して、優先する順位を入力して、その順位によっ
て、前記検索された調査項目レコードを順位づけて、調
査項目リストとして前記表示手段に提示するようにした
ものである。
【0008】より詳しくは、上記故障診断方法におい
て、前記調査項目レコードの調査条件が、調査に要する
時間、調査に要するコスト、その調査項目によって調査
できる個所の多さを表す絞り込み能力、調査のための難
易度の内の一つまたは複数の組合せであるようにしたも
のである。
【0009】また別に詳しくは、上記故障診断方法にお
いて、調査のための制約条件を入力する手段を有し、前
記調査項目レコードを検索する手段によって、前記調査
項目レコードのデータベースから、該当する調査項目レ
コードを検索された調査項目レコードの内で、入力され
た制約条件に合わないものがあるときには、その旨警告
を発するようにしたものである。
【0010】より詳しくは、上記故障診断方法におい
て、前記制約条件が、調査に要する人員、調査に要する
装置であるようにしたものである。
【0011】また、上記目的を達成するために本発明に
係る故障診断方法の別の構成は、故障診断システムを用
いて、故障した製品対象と故障現象を入力して、対策の
ための故障部位候補を提示する故障診断方法において、
この故障診断システムは、故障した製品対象と故障現象
を入力する手段と、故障部位候補レコードのデータベー
スと、故障部位候補レコードを並び替える手段と、故障
部位候補レコードを検索する手段と、故障部位候補レコ
ードを故障部位候補リストとして表示する表示手段とを
備え、故障部位候補レコードは、故障現象との因果関係
の強さをあらわす故障回数と故障率とを有し、さらに、
この故障診断システムは、故障回数から故障率を求める
手段を具備し、前記故障した製品対象と前記故障現象か
ら、前記故障部位候補レコードを検索する手段によっ
て、前記故障部位候補レコードのデータベースから、該
当する調査項目レコードを検索し、対象となる故障部位
候補の故障率が未知のときには、前記故障回数から故障
率を求める手段によって、故障回数から故障率を求め
て、各々故障部位候補レコードの有する故障率の大きさ
により、前記検索された故障部位候補レコードを順位づ
けて、前記故障部位候補リストとして前記表示手段に提
示するようにしたものである。
【0012】さらに、別の構成は、さらに、この故障診
断システムは、故障部位候補と調査項目の関係を保持す
るデータベースを有し、上記第一の故障診断方法によっ
て、前記順位付けて表示された故障部位候補リストのな
かから、故障部位候補を選択し、その選択された故障部
位候補に関連する調査項目レコードを検索し、この検索
された調査項目レコードを、上記第二の故障診断方法に
よって、調査項目リストとして前記表示装置に提示する
ようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態
を、図1ないし図8を用いて説明する。本実施形態は、
エレベータの故障を診断する場合を例に採り、説明する
ものとする。 〔故障診断システムのシステム構成〕先ず、図1ないし
図6を用いて本発明に係る故障診断システムのシステム
構成について説明する。図1は、本発明に係る故障診断
システムのシステム構成図である。図2は、知識機ベー
スに保持される諸テーブルの例を示す図である。図3
は、故障率管理テーブルの一例を示す図である。図4
は、故障回数管理テーブルの一例を示す図である。図5
は、製造日管理テーブルと修理・交換履歴テーブルの一
例を示す図である。図6は、調査条件管理テーブルと調
査項目関連テーブルの一例を示す図である。
【0014】故障診断システムは、知識ベース101と
保守履歴管理データベース106と確率決定部104と
回数管理部105と推論エンジン108と推論制御部1
07とインタフェース110と作業記憶部109とを有
する。このように、本システムは、知識ベースに基づい
て推論エンジンが推論をおこなうエキスパートシステム
の一般的な構成に成っている。知識ベース101は、ル
ール管理部102と調査情報管理部103から構成され
る。
【0015】ルール管理部102は、図2に示すように
(a)故障現象−故障部位関連テーブル201、(b)
故障部位−対策方法関連テーブル202を具備してい
る。また、調査情報管理部は、(c)故障条件管理テー
ブル203を具備している。故障現象−故障部位関連テ
ーブル201は、故障現象と構成部位の因果関係を対と
して保持し、管理するテーブルである。
【0016】故障部位−対策方法関連テーブル202
は、故障している構成部位とそれに対応する対策方法を
対として保持し、管理するテーブルである。
【0017】故障成立条件管理テーブル203は、故障
成立条件を、それぞれの故障現象と故障部位に対応して
保持し、管理するテーブルである。ここで、故障成立条
件とは、故障現象に対して構成部位が故障であるとされ
るための条件あり、構成部位が故障であることを特定す
るために必要な調査項目とその調査結果からなってい
る。
【0018】この図2(c)の例で説明すると、故障現
象「ドア閉まらず」が発生した場合に故障を起こしてい
る構成部位が「リレー」であることの故障成立条件は、
調査項目「抵抗値確認」において、調査結果が「OK」
となり、かつ調査項目「入力電圧確認」において、調査
結果が「NG」となることである。すなわち、故障現象
「ドア閉まらず」が発生した場合に調査員が、この二つ
の項目を調査して、上記のような結果が得られたとき
に、故障部位が「リレー」であると特定できることにな
る。
【0019】故障率決定部104は、故障現象発生時に
おけるエレベータの構成部位の稼動時間における故障率
を決定する機能を有している。
【0020】ここで、故障率とは、各構成部位の故障の
起り安さの度合いを示す指標であり、例えば、信頼性試
験や過去の故障データに基づいて求めることができる。
いわば、故障率は、故障現象と構成部位の因果関係の強
さを表す故障発生の確率であるということができる。
【0021】この故障率は、図3に示される故障率管理
テーブル301に保持されている。故障率管理テーブル
301は、故障率303を製品の形式、構成部位ごとに
持ち、また、稼働時間302を範囲に分けて、それぞれ
違った故障率303を持っている。これは、製品は、稼
働時間によって、故障率が変化するためである。なお、
図3に示す例では、稼働時間の幅が同じになっている
が、構成部位ごとに故障率を管理する稼働時間の幅が違
っていてもよい。また、あらかじめ稼動時間と故障率の
関係を関数の形でまとめておき、故障率を求めてもよ
い。
【0022】回数管理部105は、構成部位が過去に故
障と特定された故障回数を管理する機能を有している。
【0023】故障回数も、故障率同様に故障現象と構成
部位の因果関係の強さを表す指標であるということがで
きる。
【0024】この故障回数は、図4に示される故障回数
管理テーブル401に保持されている。故障回数管理テ
ーブル401も、故障回数403を製品の形式、構成部
位ごとに持ち、また、稼働時間402を範囲に分けて、
それぞれ違った故障回数403を持っている。また、故
障回数管理テーブル401でも構成部位ごとに故障回数
を管理する稼働時間の幅が違っていてもよい。
【0025】ここで、故障回数とは、エレベータの管理
会社が管理しているエレベータについて過去に、顧客の
所で現に起った故障の回数であると考えられる。したが
って、上記のように、故障現象と構成部位の因果関係の
強さを表す尺度として、故障率と故障回数という概念の
二つを導入したが、故障事例が少ない場合は、故障率を
用いればよいし、故障事例が多く集まっている場合は、
故障回数を用いればよい。または、これらを両方有し、
併用してもよい。
【0026】また、故障率が、必ずしも得られていない
部品もある。その場合には、故障回数より、一定の基準
により故障率を求めることも考えられる。
【0027】保守履歴管理データベース106は、図5
に示されるのように(a)製造日管理テーブル501、
(b)修理・交換履歴テーブル502から構成されてい
る。製造日管理テーブル501は、製品の製造日を管理
するテーブルである。
【0028】修理・交換履歴テーブル502は、過去に
製品の構成要素の修理、交換した履歴を管理するテーブ
ルである。これにより構成部位を修理交換しながら使用
する場合でも、構成部位の稼動時間等を的確に把握する
ことができる。
【0029】推論制御部107は、構成部位の稼働時間
における故障率、構成部位の稼働時間における故障回
数、故障診断を行う上でユーザの優先する項目(時間、
コスト等)、制約条件(人員等)から調査の優先順位を
決定する機能を有する。また、調査の絞り込み能力を計
算する機能を持つ。
【0030】推論エンジン108は、知識ベースに格納
されたルールに基づいて推論する機能を有する。
【0031】調査情報管理部103は、図6に示される
ように(a)調査条件管理テーブル601と、(b)調
査項目関連テーブル602を保持している。
【0032】調査条件管理テーブル601は、製品の調
査項目ごとに、調査に必要なコスト、時間、人員、装置
と調査絞り込み能力を管理するテーブルである。
【0033】調査項目関連テーブル602は、調査項目
とそれが関係ある部位を管理するテーブルであり、ま
た、「絞り込み能力」の欄も有している。
【0034】ここで、調査の「絞り込み能力」について
説明しよう。
【0035】調査項目には、図2(c)の調査項目「抵
抗値確認」のように、複数の部位の故障成立条件の調査
項目として使われている場合がある。
【0036】図2に示されているように、「リレー」
「トランス」「ドアモータ」の3つの構成部位におい
て、「抵抗値確認」が、故障成立条件の調査項目として
使われているとする。このとき、調査項目「抵抗値確
認」をおこなえば、一回の調査で3つの部位の故障の成
立条件を同時にチェックすることができる。
【0037】この結果、仮りに「リレー」が故障してい
なくても「トランス」「ドアモータ」といった構成部位
の故障成立条件をチェックしているので、結果的に早く
故障を特定できる可能性が高い。すなわち、調査の絞り
込み能力はチェックできる構成部位の数に等しく、調査
項目「抵抗値確認」の例では、絞り込み能力は、3とな
る。また、前におこなった調査の結果、「トランス」
が、故障成立条件を満たしていないことが分かっていれ
ば、「抵抗値確認」の絞り込み能力は、一つ減り、2と
なる。
【0038】作業記憶部109は、おこなった調査項目
およびその調査結果を格納している。入出力インタフェ
ース部110は、入力装置111と出力装置112から
構成され、具体的には、ディスプレイ等の表示装置、プ
リンタ等の印刷装置、キーボードやマウス等の入力装置
から構成される。故障を起こしたエレベーターの製品
名、型式、製造番号、ユーザが故障診断をおこなう上で
優先する項目、故障現場の制約条件を入力する。
【0039】後に、図7で説明するように故障部位候補
は、故障の可能性の高い順に表示される。ユーザが設定
する優先順位、制約条件下で、調査順序を決定して調査
項目を表示する。
【0040】〔故障診断システムの動作〕次に、図7お
よび図8を用いて本発明に係る故障診断システムの動作
について説明する。図7は、本発明に係る故障診断シス
テムの表示画面を示す図である。図8は、本発明に係る
故障診断システムによる診断手順を示すフローチャート
である。
【0041】先ず、故障が発生すると、S1においてユ
ーザは入力装置111を用いて、故障した製品の固有情
報(製品名702、型式703、製造番号704等)と
故障現象709を入力する(S1)。また、ユーザが故
障成立条件をチェックする際に優先する項目705と制
約条件706を入力する。優先項目705とは、調査に
あたって優先すべき項目であり、図7の例では、「時
間」、「コスト」、「絞り込み能力」、「難易度」があ
る。これらの優先項目は、「時間」は、時間のかからな
いものから調査し、「コスト」は、コストのかからない
ものから調査することを示している。また、「絞り込み
能力」は、絞り込み能力の高いものから調査をすること
を意味している。このようにすれば、一つの調査項目
で、確認できる事項が多くなるので、故障の原因が迅速
に判明できることが期待できる。「難易度」は、調査の
容易な項目から調査せよということである。これは、調
査員が熟練者でないいときに有効な調査項目であろう。
【0042】この例では、難易度が高く、かつ、コスト
がある程度かかっても、時間を優先し、早急に調査すべ
きであることを示している。また、この例では、優先項
目として選択できるものは、一つだけになっているが、
優先項目を番号付けできるようにして、優先項目の間に
もプライオリティを設けることも考えられる。
【0043】制約条件706は、調査にあたっての制約
となる条件を具体的にあげたものである。図7に示す例
では、制約条件として、調査のための人員が一人であ
り、調査のために使える装置がテスタであることを示し
ている。システムは、制約条件706に反する調査項目
があるときには、警告を発するようにしても良いし、以
下に述べる調査項目リスト708に表示しないようにし
ても良い。
【0044】次に、故障現象から故障と考えられる構成
部位、故障現象と構成部位の因果関係の強さ(故障率ま
たは構成部位が過去に故障であると特定された故障回数
で、図7の例では両方表示している。)、構成部位に対
して故障と特定するに必要な調査項目、構成部位が故障
であると特定するまでに必要な調査回数が、故障部位候
補リスト707に表示される(S2)。
【0045】そして、故障部位候補リスト707には、
原則として、故障現象に対して故障部位候補が因果関係
の強い順に表示される。故障率と故障回数のどちらを重
視するかは、ユーザがコマンド等により切り換えれるよ
うにすることができる。また、常に、故障率を優先し
て、故障部位候補リスト707に順位付けることにし、
故障率を持たない、あるいは、判明していない場合に
は、故障回数から、一定の基準で求めることにしても良
い。
【0046】また、因果関係の強さで順序を付ける際
に、例えば、故障率で因果関係の強さを決定していれ
ば、1番目と2番目以降の故障率の差が判別式β未満で
あれば、必要調査回数の小さい故障部位候補について成
立条件のチェックをおこなうようにしてもよい。これ
は、故障率の差よりも調査回数が少なくて済むかも知れ
ないという調査の能率を重視するときである。因果関係
の強さを回数で決める場合も同様にしてもよい。
【0047】故障部位候補のリレーに関する調査項目を
選択するときには、故障部位候補リスト707のその表
示部分を、マウスでクリックすれば良い。
【0048】そうすると、調査項目一覧に故障である構
成部位を特定するために必要な調査項目リスト708が
一覧表示される(S3)。図7に示す例では、表示画面
701には調査項目に必要な時間、コスト、難易度、人
員、絞り込み能力、使用装置が、調査項目リスト708
に表示されている。
【0049】調査項目は、ユーザがあらかじめ設定した
優先項目、制約条件において順序つけされており、その
順に調査項目リスト708に表示される。調査順序を決
定する際、例えば、故障復旧時間を短縮することをユー
ザが目指していれば、優先項目として、時間と絞り込み
能力を併用して、1番目に調査時間の短い調査項目と2
番目以降に調査時間の短い調査項目を比較して、その差
が判定値α以下であれば、絞り込み能力の高い調査から
実行するようにすれば合理的である。このように、調査
項目のプライオリティとその組合せを、ユーザが任意に
変更できるようにすれば、調査の柔軟性を増すことがで
きる。
【0050】次に、ユーザは、順位の高い調査項目に関
する調査を実施する(S4)。このときに、コスト優先
の場合は、コストのかからない調査項目からおこなうよ
うにし、時間優先の場合は、時間のかからない調査から
おこなうようにする。
【0051】故障部位「リレー」に関していうと、もし
本当に「リレー」が故障しているのであれば、コストを
優先しても時間を優先している場合であっても、故障成
立条件となっている全ての調査項目についてチェックを
おこなうことになるが、故障成立条件をチェックする過
程で故障成立条件を満たしていない(つまりは「リレ
ー」は故障していない)となれば、結果として、コスト
優先の場合は、コストのかからない調査項目からおこな
うようにしているので、コストを押さえられるし、時間
優先の場合は、時間のかからない調査からおこなうの
で、調査に要する時間を押さえることができる。
【0052】ユーザは、調査項目に関する調査を実行後
に、図7の調査結果欄710に結果を入力する。
【0053】そして、システムは、入力された調査結果
に基づいて、図2に示されるテーブル203に記された
全ての故障成立条件(「リレー」だけでなく「トラン
ス」「ドアモータ」他の故障成立条件を含む)をチェッ
クする。
【0054】調査結果が故障成立条件を満たしていなけ
れば(S5)、その構成部位は故障でないとして、次
に、因果関係の強い故障部位候補について必要な調査項
目を調査項目リスト708に表示する。故障成立条件を
満たしていれば、S6に進む。故障成立条件を満たさな
いものは、故障部位候補リスト707の故障成立条件に
「不成立」と記入される。すなわち、「不成立」と記入
された故障部位は、故障とは関連しないことが確かめら
れているわけである。
【0055】故障成立条件に含まれる調査項目全て
(「リレー」であれば「抵抗値確認」「入力電圧確
認」)を実行して故障が成立すれば(S6)、故障部位
候補リスト707の成立条件が「成立」と表示され、S
7に進む、全てを実行していなければS4に進み、ルー
プする。
【0056】故障成立条件をチェックして故障している
構成部位が特定でき(S6)、で実際に対策を行い復旧
すれば(S7)、稼動時間における故障回数を更新す
る。対策を行った結果復旧しなければ、S3に進み、故
障部位候補の選択からやりなおす。このようにして、故
障が復旧すれば故障診断を終了することになる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、製品の故障対策の故障
診断方法において、故障と故障の原因の因果関係を定量
的に評価し、かつ、その調査のための調査項目を、調査
の優先条件に応じてきめ細かく調査すべき順位を提示す
ることによって、状況に応じて適切な故障診断をおこな
うことができる故障診断方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る故障診断システムのシステム構成
図である。
【図2】知識機ベースに保持される諸テーブルの例を示
す図である。
【図3】故障率管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】故障回数管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】製造日管理テーブルと修理・交換履歴テーブル
の一例を示す図である。
【図6】調査条件管理テーブルと調査項目関連テーブル
の一例を示す図である。
【図7】本発明に係る故障診断システムの表示画面を示
す図である。
【図8】本発明に係る故障診断システムによる診断手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…知識ベース 104…故障率決定部 105…回数管理部 106…保守履歴管理データベース 107…推論制御部 108…推論エンジン 109…作業記憶部 110…入出力インタフェース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越柴 絵里 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 津山 努 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 故障診断システムを用いて、故障した製
    品対象と故障現象を入力して、対策のための調査項目を
    提示する故障診断方法において、 この故障診断システムは、 故障した製品対象と故障現象を入力する手段と、 調査項目レコードのデータベースと、 前記調査項目レコードを並び替える手段と、 前記調査項目レコードを検索する手段と、 前記調査項目レコードを調査項目リストとして表示する
    表示手段とを備え、 前記調査項目レコードは、一つ以上の調査条件を有し、 入力された前記故障した製品対象と前記故障現象から、
    前記調査項目レコードを検索する手段によって、前記調
    査項目レコードのデータベースから、該当する調査項目
    レコードを検索し、 前記調査項目の有する調査条件に対して、優先する順位
    を入力して、 その順位によって、前記検索された調査項目レコードを
    順位づけて、調査項目リストとして前記表示手段に提示
    することを特徴とする故障診断方法。
  2. 【請求項2】 前記調査項目レコードの調査条件が、 調査に要する時間、調査に要するコスト、その調査項目
    によって調査できる個所の多さを表す絞り込み能力、調
    査のための難易度の内の一つまたは複数の組合せである
    ことを特徴とする請求項1記載の故障診断方法。
  3. 【請求項3】 調査のための制約条件を入力する手段を
    有し、 前記調査項目レコードを検索する手段によって、前記調
    査項目レコードのデータベースから、該当する調査項目
    レコードを検索された調査項目レコードの内で、入力さ
    れた制約条件に合わないものがあるときには、その旨警
    告を発することを特徴とする請求項1記載の故障診断方
    法。
  4. 【請求項4】 前記制約条件が、 調査に要する人員、調査に要する装置であることを特徴
    とする請求項3記載の故障診断方法。
  5. 【請求項5】 故障診断システムを用いて、故障した製
    品対象と故障現象を入力して、対策のための故障部位候
    補を提示する故障診断方法において、 この故障診断システムは、 故障した製品対象と故障現象を入力する手段と、 故障部位候補レコードのデータベースと、 故障部位候補レコードを並び替える手段と、 故障部位候補レコードを検索する手段と、 故障部位候補レコードを故障部位候補リストとして表示
    する表示手段とを備え、 故障部位候補レコードは、故障現象との因果関係の強さ
    をあらわす故障回数と故障率とを有し、 さらに、この故障診断システムは、故障回数から故障率
    を求める手段を具備し、 前記故障した製品対象と前記故障現象から、前記故障部
    位候補レコードを検索する手段によって、前記故障部位
    候補レコードのデータベースから、該当する調査項目レ
    コードを検索し、 対象となる故障部位候補の故障率が未知のときには、前
    記故障回数から故障率を求める手段によって、故障回数
    から故障率を求めて、 各々故障部位候補レコードの有する故障率の大きさによ
    り、前記検索された故障部位候補レコードを順位づけ
    て、前記故障部位候補リストとして前記表示手段に提示
    することを特徴とする故障診断方法。
  6. 【請求項6】 さらに、この故障診断システムは、故障
    部位候補と調査項目の関係を保持するデータベースを有
    し、 請求項5記載の故障診断方法によって、前記順位付けて
    表示された故障部位候補リストのなかから、故障部位候
    補を選択し、 その選択された故障部位候補に関連する調査項目レコー
    ドを検索し、 この検索された調査項目レコードを、請求項1ないし請
    求項4記載のいずれかの故障診断方法によって、調査項
    目リストとして前記表示装置に提示することを特徴とす
    る故障診断方法。
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