JPH1012544A - 位置計測方法及び露光方法 - Google Patents

位置計測方法及び露光方法

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JPH1012544A
JPH1012544A JP8185610A JP18561096A JPH1012544A JP H1012544 A JPH1012544 A JP H1012544A JP 8185610 A JP8185610 A JP 8185610A JP 18561096 A JP18561096 A JP 18561096A JP H1012544 A JPH1012544 A JP H1012544A
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信孝 藤森
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Toshinobu Morioka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より正確にマスクの位置を計測できる位置計
測方法を提供すること。 【解決手段】 補正用マスク(50)上に形成された複
数のマーク(54)の位置を第1の位置(M1)として
計測するとともに、補正用マスク(50)上の複数のマ
ーク(54)を感光基板(12)上に転写し、当該複数
のマーク(54)の転写位置を第2の位置(M2)とし
て求める。そして、第2の位置(M2)に対する第1の
位置(M1)のずれ量を補正データ(△M)として求め
る。その後、第1の位置(M1)の計測と同様の方法に
より、露光用マスク(10)に形成された複数のマーク
(26a〜26h)の位置を第3の位置(M3)として
計測し、これら第3の位置(M3)を補正データ(△
M)に基づいて補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスク上に形成さ
れたパターンの像を投影光学系を介して感光基板上に転
写する露光方法及び、その際のマスクの位置計測方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マスク上に形成されたパターンの
像を感光基板上に転写する露光装置として、種々のタイ
プのものが開発、使用されている。例えば、液晶ディス
プレイ(LCD)を製造する投影露光装置においては、
いわゆるステップ・アンド・リピート方式のもの(以
下、「ステッパ」と呼ぶ)が数多く使用されている。こ
のステッパにおいては、マスク上に形成されたLCDの
パターンを基板の所定の領域に露光した後、基板が載置
されているステージを一定距離だけステッピング移動さ
せて、基板の別の領域に再び露光を行う。そして、この
様な動作を基板上の全ての領域に対して繰り返し行うこ
とにより、基板全体の露光が完了する。通常、このよう
なステッパでは、LCDのパターンを画面合成法によっ
て作成する。すなわち、例えば、図13に示すように、
基板上において4つの露光パターン100a,100
b,100c,100dを合成し、これによって基板上
に単一のLCDのパターンを形成する。ここで、各パタ
ーン100a,100b,100c,100dは、各々
1枚のマスクに対応する。つまり、4枚のマスクを交換
しながら、パターン100a,100b,100c,1
00dを順次基板上に露光し、この4つのパターンを合
成して1つのLCDを作成する。
【0003】このような画面合成法を用いた露光では、
図14に示すような転写パターン112の位置ずれを生
じる場合がある。図において、点線は設計上の転写位
置、実線は誤差を含んだ転写位置を示すものとする。パ
ターン転写時の位置ずれとしては、転写されたパターン
112がシフト誤差を持つ場合(a)や、回転誤差を持
つ場合(b)、また倍率誤差を持つ場合(c)がある。
一般に、LCDはガラス基板上に7〜8枚程度のレイヤ
(層)を重ね合わせて作成するため、上記のような誤差
はレイヤ間の重ね合わせずれの要因ともなり得る。そし
て、継ぎ部110(図13参照)の位置ずれやレイヤ間
の重ね合わせずれは、TFT(薄膜トランジスタ)LC
Dでは、トランジスタの特性を悪化させ、色むら等の欠
陥を引き起こすことになる。図14に示すような誤差を
発生させる要因としては、投影光学系におけるディスト
ーション等の光学収差や、マスクのアライメント誤差、
マスクのパターニング誤差等が考えられる。
【0004】現在では、このような問題を解決するいく
つかの方法が提案されている。一例としては、図15に
示すように、マスク120上の有効露光領域124内の
LCDパターン122の周囲に複数の座標計測マーク
(126a,126b,126c,126d,126
e,126f,126g,126h)を配置し、この座
標計測マーク(126a〜126h)の像が投影光学系
を介して基板に転写される座標を装置に備えられた所定
の位置検出手段を用いて計測する。そして、この計測値
と、これらのマーク(126a〜126h)が本来転写
されるべき設計値とのずれ量から、例えば、最小二乗近
似等の手段によって、このずれ量が最小になるような補
正量(マスクシフト、マスクローテーション、倍率)を
算出する。その後、このように算出された補正量を用い
てマスク120を正確にアライメントし、露光を行う。
このような方法では、マスク120のパターニング誤差
及び投影光学系の光学収差による転写の位置ずれを最適
化することができ、継ぎ部の位置ずれやレイヤ間の重ね
合わせずれを小さくすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の方法において、マスク120上の座標計測
マーク(126a〜126h)の像の基板上での座標を
位置検出手段で計測する際に、その計測された座標と実
際に基板に転写される位置とにずれが生じる可能性があ
る。特に、ステージ上で基板表面と略同じ高さに設けら
れた基準マークの像を投影光学系を介してマスクに逆投
影し、この基準マークの像と座標計測マーク(126a
〜126h)が重なる座標を所定のセンサで計測し、こ
れをもって座標計測マーク(126a〜126h)が基
板に転写される位置として求める場合に問題は大きくな
る。すなわち、投影光学系における投影方向の違いにに
よる、像面湾曲等の光学収差の変化から、上記の方法に
よって計測された架空の転写位置と実際に基板に転写さ
れる位置とにずれが生じる。このため、位置計測手段に
よるマスク位置の計測値と本来転写されるべき設計値と
の差に基づいて算出される補正値自体に誤差が加わり、
露光時のマスク位置、投影光学系の倍率等の補正を正し
く行うことが出来なくなる。その結果、露光されたLC
D画面の継ぎ部の位置ずれや、レイヤ間の重ね合わせず
れが改善されず、逆に悪化させることにもなりかねな
い。
【0006】本発明は上記のような状況に鑑みてなされ
たものであり、より正確にマスクの位置を計測できる位
置計測方法を提供することを目的とする。また、マスク
のより正確な位置合わせにより、高精度の露光を行い得
る露光方法を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本出願の第1の発明によれば、露光用マスク(1
0)に形成されたパターン(24)の像を投影光学系
(32)を介して感光基板(12)上に転写するのに先
立ち、露光用マスク(10)の位置を計測する位置計測
方法において、露光用マスク(10)と異なる補正用マ
スク(50)を用い、該補正用マスク(50)上に形成
された複数のマーク(54)の位置を第1の位置(M
1)として計測し;補正用マスク(50)上の複数のマ
ーク(54)を感光基板(12)上に転写し、当該複数
のマーク(54)の転写位置を第2の位置(M2)とし
て求め;第2の位置(M2)に対する第1の位置(M
1)のずれ量を補正データとして求め;第1の位置(M
1)の計測と同様の方法により、露光用マスク(10)
に形成された複数のマーク(26a〜26h)の位置を
第3の位置(M3)として計測し;これら第3の位置
(M3)を補正データに基づいて補正する。
【0008】上記のような方法において、補正データと
して、補正用マスク(50)上の複数のマーク(54)
のそれぞれの位置に対応する補正マップとして記憶する
ことができる。また、この時、補正マップ内に、露光用
マスク(10)に形成されたマーク(26a〜26h)
に対応する補正データが存在しない場合には、補正マッ
プ内の当該マークの近傍の複数の補正データを用いて補
正データを算出することができる。更に、上述した第1
及び第3の位置(M1,M3)の計測は、感光基板(1
2)側に形成されたパターン(46,48)の投影光学
系(32)を介した像を補正用及び露光用マスク(1
0,50)側において光電検出することによって行うこ
とができる。
【0009】また、本出願の第2の発明によれば、露光
用マスク(10)に形成されたパターン(24)の像を
投影光学系(32)を介して感光基板(12)上に転写
する露光方法において、露光用マスク(10)と異なる
補正用マスク(50)を用い、該補正用マスク(50)
上に形成された複数のマーク(54)の位置を第1の位
置(M1)として計測し、補正用マスク(50)上の複
数のマーク(54)を感光基板(12)上に転写し、当
該複数のマーク(54)の転写位置を第2の位置(M
2)として求め;この第2の位置(M2)に対する第1
の位置(M1)のずれ量を補正データとして求め;第1
の位置(M1)の計測と同様の方法により、露光用マス
ク(10)に形成された複数のマーク(26a〜26
h)の位置を第3の位置(M3)として計測し;この第
3の位置(M3)を補正データに基づいて補正し;補正
された第3の位置(M3)に基づいて露光用マスク(1
0)を位置決めし;位置決めされた露光用マスク(1
0)のパターンの像を投影光学系(32)を介して感光
基板(12)上に転写する。
【0010】
【作用】上記のような本発明においては、先ず、所定の
計測装置を用い、補正用マスク(50)上に形成された
複数のマーク(54)の位置を第1の位置(M1)とし
て計測する。次に、補正用マスク(50)上の複数のマ
ーク(54)を感光基板(12)上に転写し、これら複
数のマーク(54)の転写位置を第2の位置(M2)と
して求める。そして、計測装置によって計測されたマー
ク(54)の第1の位置(M1)が、転写によって求め
られたマーク(54)の第2の位置(M2)に対し、ど
れだけずれているかを補正データとして求める。このよ
うに、転写によって求められた第2の位置(M2)を基
準に補正データを求めているため、実際の露光時の条件
に対応した補正データを得ることができる。すなわち、
投影光学系における投影方向の違いによる、像面湾曲等
の光学収差の変化等の影響を受けることがない。
【0011】その後、第1の位置(M1)の計測と同様
の方法により、露光用マスク(10)に形成された複数
のマーク(26a〜26h)の位置を第3の位置(M
3)として計測する。そして、これら第3の位置(M
3)を先に求めた補正データに基づいて補正する。この
ように、正確な補正データに基づいて露光用マスク(1
0)の位置合わせを行うため、実際に露光されたLCD
画面の継ぎ部の位置ずれや、レイヤ間の重ね合わせずれ
を最小限に抑えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を以下
に示す実施例に基づいて説明する。本実施例は、液晶デ
ィスプレイ(LCD)製造用の投影露光装置に本発明を
適用したものである。
【0013】
【実施例】図1は、本実施例にかかるLCD用投影露光
装置の概略を示す。この投影露光装置は、レチクル10
上のパターンの像をガラス基板12上に転写するもので
ある。以下、本実施例のLCD用投影露光装置の構成に
ついて光路に沿って説明する。露光用光源14から射出
された照明光は、フライアイレンズ(図示せず)によっ
て照度均一化が施された後、ビームスプリッタ16、ミ
ラー18及びコンデンサーレンズ20を介して、レチク
ル10の有効露光領域を均一な照度で照明する。露光用
光源14から出力される照明光は、ガラス基板12上に
塗布されたフォトレジストが感度を持つ超高圧水銀ラン
プのg線、h線等の波長を含む光であり、レチクル10
上の有効露光領域では、解像度、照明均一性などの必要
な光学性能が保証されている。
【0014】図2は、レチクル10のパターンの配置を
示す。図に示すように、レチクル10上の有効露光領域
22のほぼ中央には、LCDパターン24が形成され、
該LCDパターン24の外側には、8つの座標計測マー
ク(26a,26b,26c,26d,26e,26
f,26g,26h)が形成されている。また、有効露
光領域22の外側には、レチクル10の位置合わせ用の
2つのアライメントマーク28a,28bが形成されて
いる。座標計測マーク(26a〜26h)は、以下に説
明するスリットマーク(図3参照)と同様の形状で、非
計測方向に長く伸びた矩形状の開口パターンである。
【0015】図1に戻り、レチクル10は、レチクルス
テージ駆動系27によってXY座標系(投影レンズ32
の光軸に垂直な2次元座標系)上で移動可能なレチクル
ステージ29上に載置されている。また、レチクル10
の側部には、レチクルアライメント系30a,30bが
配置されており、レチクル10上のアライメントマーク
28a,28b(図2参照)をそれぞれ検出し、レチク
ルステージ駆動系27によってレチクルステージ29を
駆動することによって、レチクル10をXY座標系上で
所定の位置にアライメントするようになっている。
【0016】レチクル10を透過した照明光は、所定の
光学特性を有する投影レンズ32を介して、XYステー
ジ34上に載置されたガラス基板12上に達する。XY
ステージ34は、ステージ駆動装置37によってXY座
標系上を2次元に移動可能に構成されている。XYステ
ージ34上には、レーザ干渉計36からのレーザ光を反
射する移動鏡38が固定されている。そして、このレー
ザ干渉計36により、XYステージ34のXY座標系上
での座標が正確に計測されるようになっている。なお、
説明の便宜上、図においては、XYステージ34のX方
向の位置を計測する干渉計システム(36,38)のみ
を示しているが、実際にはY方向の位置を計測するもう
1組の干渉計システムが備えられている。
【0017】投影レンズ32の下方には、斜入射型のオ
ートフォーカス系(40,42)が配置されており、ガ
ラス基板12の表面が常に投影レンズ32の光軸方向の
所定の位置になるように位置決めされる。すなわち、ガ
ラス基板12の被露光面が投影レンズ32の焦点面に一
致するように、XYステージ34をZ方向(投影レンズ
32の光軸に平行な方向)に駆動する。投影レンズ32
の側方には、投影レンズ32の倍率を調整するレンズ制
御部35が配置されている。レンズ制御部35は、例え
ば、投影レンズ32を構成する各レンズエレメント間の
気体の圧力を調整することによって、投影レンズ32の
倍率を制御する。
【0018】XYステージ34上には、投影レンズ32
の光軸方向について、ガラス基板12の表面と略一致す
る位置に、円盤状のガラス部材44が配置されている。
このガラス部材44には、図3に示すように、X,Y方
向にそれぞれ長く伸びた矩形状の開口のスリットマーク
46,48が設けられている。また、XYステージ34
中のガラス部材44の下方には、ミラー49及びコンデ
ンサレンズ52が配置され、光ファイバ53によって伝
送された照明光(露光光)が、コンデンサーレンズ52
及びミラー50を介して、下方からガラス部材44に照
明されるようになっている。
【0019】ガラス部材44上のスリットマーク46,
48の像は、投影レンズ32を介してレチクル10上に
逆投影される。そして、レチクル10を透過した光束
は、コンデンサレンズ20,ミラー18を介して、ビー
ムスプリッタ16に入射する。ビームスプリッタ16に
入射した光は、ここで反射し、ディテクタ57に入射
し、ディテクタ57(光電変換素子)により、入力した
光の強度に応じた電気信号を出力する。すなわち、スリ
ットマーク46,48をレチクル10上の座標計測マー
ク(26a〜26h)に対して計測方向(マークの短手
方向)に走査すると、レーザ干渉計36で計測されてい
るスリットマーク46,48の座標に対応して、ディテ
クタ57から図4に示すようなレベルの信号が出力され
る。図4において、曲線の最小値に対応する座標は、ス
リットマーク46,48と座標計測マーク(26a〜2
6h)が重なった位置である。これによって、座標計測
マーク(26a〜26h)の座標を計測することが出来
る。以下、上記のようにガラス部材44上のスリットマ
ーク46,48を用いて、レチクル10上のマーク(2
6a〜26h)の位置検出を行う構成(44,49,5
2,53,57等)を、全体として「位置計測装置」と
称する。
【0020】ところで、上記のように位置計測装置(4
4,49,52,53,57等)によって計測したレチ
クル10の座標計測マーク(26a〜26h)の座標
は、これらマーク(26a〜26h)の像が投影レンズ
32を介してガラス基板12に転写される座標と異なる
場合がある。これは、レチクル10のマーク(26a〜
26h)の像をガラス基板12に転写するのと、逆にガ
ラス基板12のマークの像をレチクル10に転写するの
とでは、投影レンズ32の像面湾曲等の光学収差が異な
るためである。このため、レチクル10の座標計測マー
ク(26a〜26h)の像がガラス基板12に転写され
る位置を正確に求めるには、上記のような位置計測装置
(44,49,52,53,57等)によって求められ
る計測値を補正する必要がある。
【0021】そこで、本実施例においては、図5に示す
補正用レチクル50を用いて、位置計測装置(44,4
9,52,53,57等)による計測値の補正用のデー
タを作成する。補正用レチクル50上の有効露光領域5
1内には、位置検出用の複数のセル54(図6参照)が
マトリックス状に配置形成されている。また、有効露光
領域51の外側には、上述したレチクルアライメント系
30a,30bによって検出されるアライメントマーク
56a,56bが形成されている。
【0022】図6に示すように、セル54は、位置計測
装置(44,49,52,53,57等)によって計測
可能な座標計測マーク58と、露光してガラス基板12
への転写位置を計測するバーニアパターン(60,6
2)とから構成される。バーニアパターン(60,6
2)は、主尺パターン60と副尺パターン62とから成
り、主尺パターン60に副尺パターン62を重ねて露光
したパターンを光学顕微鏡で観察することにより、レチ
クルのパターンの像がガラス基板12に転写される位置
を計測することができる。
【0023】ここで、セル54内の座標計測マーク58
の位置とバーニアパターン(60,62)の位置とで
は、像高の違いから、投影レンズ32のディストーショ
ン等の光学収差の量が異なる。このため、座標計測マー
ク58とバーニアパターン(60,62)の間隔をこの
光学収差の量の違いが無視できる程度に小さくする。逆
に言えば、セル54内の座標計測マーク58の位置とバ
ーニアパターン(60,62)の位置をより近づけるよ
うに補正用レチクル50を作成すれば、補正精度を高め
ることができる。
【0024】図7は、本実施例の投影露光装置における
レチクル10の位置計測に関する制御系の構成を示す。
この制御系は、主制御部64によって統括的に制御され
る。主制御部64には、入力データとして、ディテクタ
57の出力信号と入力装置66からの信号が供給され
る。ディテクタ57の出力信号は、上述したように、位
置計測装置(44,49,52,53,57等)による
レチクル10の座標系側マーク(26a〜26h)の位
置情報である。また、入力装置66からは、補正レチク
ル50を用いて計測される位置計測装置(44,49,
52,53,57等)による計測値M1と実際の転写位
置M2との誤差に関する情報が入力される。また、主制
御部64には記憶装置68及び演算装置70が接続され
ている。記憶装置68は、後述する補正テーブル等のデ
ータを記憶する。演算装置70は、主制御部64の制御
によって所定の演算を行う。また、主制御部64は、記
憶装置68や演算装置70からの情報に基づいて、レン
ズ制御部35及びレチクル駆動系27をコントロールす
るようになっている。
【0025】以下、露光時における投影レンズ32の倍
率補正、及びレチクルステージ29の位置補正の動作に
ついて図8〜図12を参照して詳細に説明する。先ず、
ステップSP1において、実際に基板12に転写される
位置に対する位置計測装置(44,49,52,53,
57等)によって計測されるレチクルの計測値の補正量
を求める。すなわち、補正用レチクル50の座標計測マ
ーク58の各計測値M1と、実際のガラス基板12への
各転写位置M2とのずれ量△M(=M2−M1)をレチ
クル50の有効露光領域内の代表する複数の点について
求める。そして、これらのずれ量△Mに基づいて、補正
テーブルを作成する。
【0026】ステップSP1は、図9のステップSP
1.1〜SP1.6より構成される。ステップSP1.
1においては、先ず、補正レチクル50をレチクルステ
ージ29上にロードする。次に、ステップSP1.2に
おいて、アライメントマーク56a,56bを用い、レ
チクルアライメント系30a,30b及びレチクル駆動
系27によって補正レチクル50自体のアライメントを
行う。次に、ステップSP1.3において、オートフォ
ーカス系(40,42)を用いて、ガラス部材44及び
ガラス基板12を投影レンズ32の光軸方向についてレ
チクルと共役な位置に位置合わせする。次に、ステップ
SP1.4において、ガラス部材44上のスリットマー
ク46,48を補正レチクル50の各座標計測マーク5
8に対して順次走査し、これらのマーク58の座標(位
置)M1を位置計測装置(44,49,52,53,5
7等)を用いて計測する。この様に求められた座標M1
は、ディテクタ57から主制御部64に供給される。
【0027】次に、ステップSP1.5においては、補
正用レチクル50のアライメント状態をステップSP
1.4と同じ状態にし、バーニアパターン(60,6
2)を用いて補正用レチクル50が実際に露光される位
置(座標)M2を計測する。詳述すると、まず、ガラス
基板12に補正用レチクル50の有効露光領域の全域を
1ショットで露光する。次に、XYステージ34をステ
ッピングさせながら、光学収差(ディストーション)の
ない投影レンズ32の光軸上(レチクル中心)のバーニ
アパターンの副尺62を各バーニアの主尺60の設計上
の位置に順次重ねて露光する。そして、重なって露光さ
れたバーニアの主尺60と副尺62のパターンを光学顕
微鏡で観察することによって、レチクル50の転写位置
M2を計測する。この様に計測された位置(座標)M2
は、入力装置66を介して主制御部64に供給される。
【0028】その後、ステップSP1.6においては、
演算装置70により、位置計測装置(44,49,5
2,53,57等)によって計測した補正用レチクル5
0の座標M1と、実際に露光することによって求めた補
正用レチクル50のガラス基板12への転写位置M2と
の差△Mを算出する。そして、有効露光領域51内を代
表する複数の点について、ガラス基板12への転写位置
M2に対する位置計測装置(44,49,52,53,
57等)による座標計測値M1の補正量△Mをマップ状
にまとめた補正テーブルを演算装置70によって作成す
る。
【0029】ここで、補正用レチクル50のアライメン
ト誤差により、マークの計測値にオフセットが加わって
いる場合を考える。この時、1つのセル54内の座標計
測マーク58とバーニアパターン(60,62)には、
同一のオフセット量が加わっていると考えることができ
る。ここで、位置計測装置(44,49,52,53,
57等)による計測値M1とバーニアパターン(60,
62)を用いて求めた転写位置の計測値M2は、以下に
示す式(1),式(2)のようになる。ここで、m1,
m2は、計測値M1,M2にオフセットが加わっていな
い時の値を示し、OFは計測値に加わっているオフセッ
ト量を示す。
【0030】M1 = m1+OF ・・・(1) M2 = m2+OF ・・・(2)
【0031】ここで、座標計測値m1と転写位置の計測
値m2の差Δmは、式(3)のようになり、補正用レチ
クル50やレチクル50のアライメント誤差の影響を受
けない。
【0032】 △m=(M2−OF)−(M1−OF)=M2−M1 ・・・(3)
【0033】次に、図8のフローチャートに戻り、ステ
ップSP2において、上記のように作成した補正テーブ
ルを装置に設定する。すなわち、補正テーブルを主制御
部64によって記憶装置68に保存する。次に、ステッ
プSP3において、LCD作成用のレチクル10をレチ
クルステージ29にロードする。そして、ステップSP
4において、LCD作成用のレチクル10上のアライメ
ントマーク28a,28b(図2参照)を用いて当該レ
チクル10のアライメントを行う。次に、ステップSP
5において、オートフォーカス系(40,42)を用い
て、ガラス部材44を投影レンズ32の光軸方向に関し
て共役な位置に位置合わせする。
【0034】その後、ステップSP6において、位置計
測装置(44,49,52,53,57等)を用いて、
レチクル10の座標計測マーク(26a〜26h)の座
標M3を計測する。そして、ステップSP7において、
記憶装置68に記憶されている補正テーブルを用いて、
図10に示す手順でレチクル10の座標計測マーク(2
6a〜26h)のガラス基板12への転写位置M4を求
める。
【0035】図10において、まずステップSP7.1
として、各座標計測マーク(26a〜26h)の位置に
対応する位置のデータが補正テーブルの中にある場合に
は、そのデータ(△M)を主制御装置64によって記憶
装置68の補正テーブルから読み出す。一方、補正テー
ブルの中に各座標計測マーク(26a〜26h)の位置
に対応する位置のデータが存在しない場合には、各座標
計測マーク(26a〜26h)について、補正テーブル
のデータの中から、最も近傍にある3点を選択する。例
えば、図11に示すように、座標計測マーク(26a〜
26h)中のマークMPに対応する補正データを求める
ような場合、マークMPの近傍にある補正データD2,
D5,D6の3点を選択する。
【0036】次に、ステップSP7.2において、選択
された3つの補正データD2,D5,D6のXY座標系
上での座標と、その位置での座標計測位置補正量Zの3
つの量からなるXYZ空間座標系を考え(図12参
照)、この座標系上でステップSP7.1で選択した3
点を通る平面PLを決定する。そして、ステップSP
7.3において、座標計測マークMPのXY座標に対応
する平面上の位置から座標計測位置の補正量△Mを求め
る。
【0037】最後に、ステップSP7.4において、位
置計測装置(44,49,52,53,57等)によっ
て計測された座標計測マークMPの位置に、選択された
補正量ZPを加えることによって、座標計測マークMP
の転写位置を求める。なお、ステップSP7.1で、補
正テーブルのデータの中から座標計測マークMPの位置
の近傍の3点を選択したが、補正レチクル50内のセル
54の数を多くしてセル54間のピッチを小さくするこ
とにより、補正量の補間精度を高めることができる。ま
た、ステップSP7.2では、補正平面を考えたが、n
次曲面を考えて、最小二乗近似等の手段により補正量を
求めても良い。
【0038】以上のような方法により、LCD作成用の
レチクル10の座標計測マーク(26a〜26h)の複
数点に対して補正データ△Mを求める。そして、これら
の補正データ△Mを用いて、先に位置計測装置(44,
49,52,53,57等)によって求めたレチクル1
0の計測座標M3を補正し、ガラス基板12への転写位
置(座標)M4を算出する。
【0039】次に、ステップSP8において、座標計測
マーク(26a〜26h)の転写位置M4と、そのマー
クが本来転写されるべき設計値M5との差から、最小二
乗近似等の手段を用いて露光時の補正量(レチクルシフ
ト、レチクルローテーション、倍率)を算出する。この
様な補正量の算出は、演算装置70によって行う。最後
に、ステップSP9において、算出した露光時の補正量
を装置に設定する。すなわち、主制御部64によって、
レンズ制御部35を制御することによって投影レンズ3
2の倍率を調整すると共に、レチクルステージ駆動系2
7を制御してレチクル10の位置合わせを行う。その
後、レチクル10のパターンの像24を投影レンズ32
によってガラス基板12上の1つの露光領域に転写す
る。1つのレチクル10による露光が終了した後は、新
たなレチクルを用い、図8のステップSP3以降の動作
を繰り返し、ガラス基板12上の他の領域に露光を行う
ことによって、ガラス基板12全体の露光を完了する。
【0040】以上説明したように、本実施例において
は、補正用レチクル50上に形成された複数のマーク5
4の位置M1を計測するとともに、補正用レチクル50
上のマーク54をガラス基板12上に実際に転写し、こ
れらのマーク54の転写位置M2を求め、更に、転写位
置M2に対する計測位置M1の位置補正量を補正データ
(補正テーブル)として求めている。すなわち、実際に
露光することによって求めたレチクル位置M2を基準に
補正データを算出しているため、実際の露光時の条件に
対応した補正データ△Mを得ることができる。すなわ
ち、投影光学系32における投影方向の違いによる、像
面湾曲等の光学収差の変化等の影響を受けることがな
い。
【0041】その後、LCD作成用のレチクル10を用
いて実際の露光作業を行うに先立ち、レチクル10に形
成された複数のマーク(26a〜26h)の位置M3を
計測するとともに、先に求めた補正データ△Mに基づい
てレチクル10の計測位置M3補正することによって、
レチクル10の転写位置M4を算出する。そして、この
ように求められたレチクル10の転写位置M4に基づい
て、レチクル10の位置合わせを行うため、実際に露光
されたLCD画面の継ぎ部の位置ずれや、レイヤ間の重
ね合わせずれを最小限に抑えることができる。
【0042】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に示された本発明の技術的思想とし
ての要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例にかかるLCDディス
プレイ作成用の投影露光装置の構成を示す概念図(正面
図)である。
【図2】図2は、図1に示す実施例に用いられるLCD
作成用のレチクルを示す平面図である。
【図3】図3は、図1に示す実施例に用いられるレチク
ルの位置計測用のガラス部材のパターンを示す平面図で
ある。
【図4】図4は、図1に示す実施例のレチクルの位置計
測時の作用を説明するためのグラフである。
【図5】図5は、図1に示す実施例に用いられる補正用
レチクルのパターン構成を示す平面図である。
【図6】図6は、図5に示す補正用レチクルの要部(座
標計測マーク及びバーニヤパターン)を示す拡大平面図
である。
【図7】図7は、図1に示す実施例の制御系(レチクル
アライメント用)の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、図1に示す実施例のレチクルのアライ
メントの全体的な動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、図8のフローチャートの一部(補正テ
ーブルの作成)のシーケンスを示すフローチャートであ
る。
【図10】図10は、図8のフローチャートの一部(レ
チクル座標計測位置の補正)のシーケンスを示すフロー
チャートである。
【図11】図11は、図1に示す実施例における補正デ
ータの選択方法を示す説明図である。
【図12】図12は、図1に示す実施例における補正デ
ータの選択方法を示す説明図である。
【図13】図13は、本発明の背景技術を説明するため
に用いられる説明図であり、基板上の露光パターンを示
す。
【図14】図14は、本発明の背景技術を説明するため
に用いられる説明図であり、基板上の転写パターンのシ
フト状態を示す。
【図15】図15は、本発明の背景技術を説明するため
に用いられる説明図であり、マスク上の座標計測マーク
等の配置を示す。
【符号の説明】
10・・・LCD作成用レチクル 12・・・ガラス基板 26a〜26h・・・座標計測マーク 28a,28b・・・アライメントマーク 27・・・レチクルステージ駆動系 29・・・レチクルステージ 30a,30b・・・レチクルアライメント系 32・・・投影レンズ 34・・・XYステージ 35・・・レンズ制御部 46,48・・・スリットマーク 37・・・ステージ駆動装置 44・・・ガラス部材 49・・・ミラー 50・・・補正用レチクル 51・・・有効露光領域 52・・・コンデンサーレンズ 53・・・光ファイバ 54・・・セル 57・・・ディテクタ 58・・・座標計測マーク 60,62・・・バーニヤパターン 64・・・主制御部 68・・・記憶装置 70・・・演算装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 利伸 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光用マスクに形成されたパターンの像を
    投影光学系を介して感光基板上に転写するのに先立ち、
    前記露光用マスクの位置を計測する位置計測方法におい
    て、 前記露光用マスクと異なる補正用マスクを用い、該補正
    用マスク上に形成された複数のマークの位置を第1の位
    置として計測する工程と;前記補正用マスク上の複数の
    マークを前記感光基板上に転写し、当該複数のマークの
    転写位置を第2の位置として求める工程と;前記第2の
    位置に対する前記第1の位置のずれ量を補正データとし
    て求める工程と;前記第1の位置の計測と同様の方法に
    より、前記露光用マスクに形成された複数のマークの位
    置を第3の位置として計測する工程と;前記第3の位置
    を前記補正データに基づいて補正する工程とを含むこと
    を特徴とする位置計測方法。
  2. 【請求項2】前記補正データは、前記補正用マスク上の
    複数のマークのそれぞれの位置に対応する補正マップと
    して記憶する工程を更に含むことを特徴とする請求項1
    に記載の位置計測方法。
  3. 【請求項3】前記補正マップ内に、前記露光用マスクに
    形成されたマークに対応する補正データが存在しない場
    合に、前記補正マップ内の当該マークの近傍の複数の補
    正データを用いて前記補正データを算出することを特徴
    とする請求項2に記載の位置計測方法。
  4. 【請求項4】前記第1及び第3の位置を計測する工程
    は、前記感光基板側に形成されたパターンの前記投影光
    学系を介した像を前記補正用及び露光用マスク側におい
    て光電検出することによって行うことを特徴とする請求
    項1、2又は3に記載の位置計測装置。
  5. 【請求項5】露光用マスクに形成されたパターンの像を
    投影光学系を介して感光基板上に転写する露光方法にお
    いて、 前記露光用マスクと異なる補正用マスクを用い、該補正
    用マスク上に形成された複数のマークの位置を第1の位
    置として計測する工程と;前記補正用マスク上の複数の
    マークを前記感光基板上に転写し、当該複数のマークの
    転写位置を第2の位置として求める工程と;前記第2の
    位置に対する前記第1の位置のずれ量を補正データとし
    て求める工程と;前記第1の位置の計測と同様の方法に
    より、前記露光用マスクに形成された複数のマークの位
    置を第3の位置として計測する工程と;前記第3の位置
    を前記補正データに基づいて補正する工程と;前記補正
    された前記第3の位置に基づいて前記露光用マスクを位
    置決めする工程と;前記位置決めされた前記露光用マス
    クのパターンの像を前記投影光学系を介して前記感光基
    板上に転写する工程とを含むこと特徴とする露光方法。
  6. 【請求項6】前記補正データは、前記補正用マスク上の
    複数のマークのそれぞれの位置に対応する補正マップと
    して記憶する工程を更に含むことを特徴とする請求項5
    に記載の露光方法。
  7. 【請求項7】前記補正マップ内に、前記露光用マスクに
    形成されたマークに対応する補正データが存在しない場
    合に、前記補正マップ内の当該マークの近傍の複数の補
    正データを用いて前記補正データを算出することを特徴
    とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】前記第1及び第3の位置を計測する工程
    は、前記感光基板側に形成されたパターンの前記投影光
    学系を介した像を前記補正用及び露光用マスク側におい
    て光電検出することによって行うことを特徴とする請求
    項5、6又は7に記載の露光方法。
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