JPH10126372A - デジタルオーディオ放送における受信装置 - Google Patents

デジタルオーディオ放送における受信装置

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JPH10126372A
JPH10126372A JP8275969A JP27596996A JPH10126372A JP H10126372 A JPH10126372 A JP H10126372A JP 8275969 A JP8275969 A JP 8275969A JP 27596996 A JP27596996 A JP 27596996A JP H10126372 A JPH10126372 A JP H10126372A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信モード識別処理に要する時間を短縮して
DAB放送音声を短時間で出力する。 【解決手段】 第1の送信モード決定部81は、送信モ
ードによりDABフレーム周期が異なる点に着目し、複
数の送信モードのフレーム周期のうち最小のフレーム周
期でヌルウィンドウを発生し、該ヌルウィンドウの発生
数aとヌルウィンドウが発生している時に検出されたヌ
ル信号の検出数bとの比に基づいてDAB放送局の送信
モードを識別する。又、フレーム周期が同一の送信モー
ドが2つ存在して第1の送信モード識別部で送信モード
を特定できない場合、第2の送信モード決定部82は一
方の送信モードでDAB放送電波が送信されているもの
としてDFT復調処理を行って得られる復調結果と既知
の位相基準シンボルとの相関を演算し、相関値が設定レ
ベル以上であれば送信モードは前記一方の送信モードで
あると判定し、設定レベル以下であれば送信モードは他
方のモードであると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデジタルオーディオ放送
(Digital Audio Broadcast:DAB)における受信装置に係
わり、特に、DAB放送局の送信モードを自動的に識別
し、該送信モードに応じたDAB放送受信ができるデジ
タルオーディオ放送における受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号をデジタル化して直列データと
し、該直列データを2N個づつ区切り、該2N個のデジ
タルデータを2ビットづつN組に分け、各2ビットの
1、0の組合せでそれぞれ周波数が異なるN個のキャリ
アを4相PSK変調し、各変調信号を周波数多重して送
信局より送出し、受信機で該周波数多重された位相変調
信号を受信、復調して音声出力するデジタルオーディオ
放送(DAB)が提案され欧州等において実用化に向け
て検討されている。
【0003】このDAB方式は、選択性フェージングの
影響を少なくするために、情報をパラレルに分けて多数
のキャリアを用いて変調を行ない、いずれかのキャリア
がフェージングを受けても全体として影響を少なくする
方法であり、基本的に周波数分割多重(FDM:Freque
ncy Division Multiplex)方式である。ところで、単な
るFDMの場合にはスペクトラムのオーバラップを避け
るためにキャリアの間隔を十分に取らなければならなく
なり、周波数利用効率があまり良くない。そこで、OF
DM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)方式
が提案されている。このOFDMの場合は各キャリアが
直交条件を満たすように配置され、スペクトラムのオー
バラップを許しており周波数利用効率が良い上に、変調
器、復調器でIDFT(Inverse Discrete Fourier Tra
nsform:離散フーリエ逆変換)、DFT(Discrete Fouri
er Transform:離散フーリエ変換)操作を利用することが
できハードウェアを非常に簡素化できる利点がある。
【0004】(a) OFDM方式によるデジタルオーディ
オ放送の原理 図6はデジタルオーディオ放送の送信機の原理的構成図
である。1は伝送速度fs(=2/Δt)で入力される
直列データd(n)(a(0),b(0),a(1),b(1),・・
・)を2Nビットの並列データに変換するシリアルパラ
レル変換器(S/P変換器)、20〜2N-1はN個のキャ
リア乗算部で、2×Nビットの並列データを2ビットづ
つのN組a(0),b(0);a(1),b(1);・・・;a(N-
1),b(N-1)に分け、各組の第1ビットa(0),a(1),
・・a(N-1)に周波数がf0〜fN-1のキャリア(cosω
nt)を乗算し、第2ビットb(0),b(1),・・b(N-1)に
周波数f0〜fN-1のキャリア(−sinωnt)を乗算するも
の、3は各組のキャリア乗算部の出力信号a(n)cosω
nt,−b(n)sinωnt(n=0〜N-1)を合成すると共に周
波数多重して信号D(t)を送出する周波数多重化部(M
UX)である。
【0005】周波数多重化部3で各組のキャリア乗算部
の出力信号を合成することにより、各組の2ビットの
1,0の組合せでそれぞれ周波数f0〜fN-1のキャリア
を4相PSK変調したことになり、周波数多重化部3の
出力D(t)は D(t)=Σ{a(n)cosωnt−b(n)sinωnt} (n=0〜N-
1) となる。尚、各キャリアの周波数間隔をΔfとすれば、
(n+1)番目のキャリア周波数fnは fn=f0+nΔf となり、2ビットデータの伝送時間をΔt(伝送速度f
s=2/Δt)とすれば、周波数間隔Δfは Δf=1/NΔt となる。
【0006】図7は周波数多重化部3の機能説明図であ
り、Δf間隔のN個の各キャリアf 0〜fN-1を2ビット
づつのN組のデータa(0),b(0);a(1),b(1);・・
・;a(N-1),b(N-1)で4φPSK変調し、各変調信号
を周波数多重して伝送する。図8はシンボルの説明図で
あり、2×Nビットで1シンボルが構成され、1シンボ
ルの時間長をTsとすれば、 Ts=NΔt Δf=1/Ts となる。1シンボル(2×Nビット)毎に上記4φPS
K変調及び変調信号の周波数多重が行なわれて周波数多
重信号D(t)が順次送信される。
【0007】図9はデジタルオーディオ放送の受信機の
原理的構成図である。40〜4N-1はN個のキャリア乗算
部で、受信信号D(t)に周波数f0〜fN-1のキャリア(c
osω nt,−sinωnt,n=0〜N-1)をそれぞれ乗算するも
の、50〜5N-1は各乗算部の出力を積分してデータを復
調する積分器、6は2×Nビットの並列データを直列デ
ータに変換するパラレルシリアル変換器(P/S変換
器)である。各積分器50〜5N-1は入力信号D(t)に対
して次式
【数1】 の演算を行なって、データa(0),b(0);a(1),b
(1);・・・;a(N-1),b(N-1)を復調する。
【0008】(b) DFTを用いたOFDM変復調方式 ところで、OFDMのベースバンド信号D(t)を発生す
るためにはN個の4φPSK変調器が必要になり、又、
復調するにもN個の4φPSK復調器が必要になり、N
が大きくなると実用的でない。そこで、次にDFTを用
いて変復調を簡単に行なう方法について説明する。
【0009】(b-1) 変調部の構成 OFDMのベースバンド信号は
【数2】 と表される。 d(k)=a(k)+jb(k)とすれば、(1)式は
【数3】 と表わされる。ここで、*は複素数を意味し、R[ ]は
[ ]の実数部を表わす。
【0010】
【数4】 であるから、(3)式よりD(t)は(2)式で表わされること
は明らかである。(2)式において、t=mΔtとする
と、
【数5】 となる。ここで、D(m)はd(k)のIDFT(離散フーリ
エ逆変換)の実数部になっていることに注目されたい。
D(m)をΔt毎にD(0),D(1),・・・D(N-1)として出
力すると図10に示すようになる。この信号は(2)式を
Δt毎にサンプリングしたものに他ならない。従って、
図11(a)に示す周波数特性と図11(b)に示すインパル
ス特性を備えた理想フィルタを通すと(2)式と同じもの
が得られる。
【0011】以上のことから、変調器としては入力デー
タd(k)(複素)をIDFTして、その実数部D(0)からD
(N-1)までをΔt毎に出力し、理想フィルタを通せば変調
波(ベースバンド信号)が得られることになる。図12は
かかる点に着目して構成した送信機の要部構成図であ
る。11は2ビットづつのN組のデータa(k),b(k)(k
=0〜N)で複素表現した入力データd(k)に離散フーリエ
逆変換を施すIDFT部、12aはIDFT部から出力
される実数部をアナログに変換するDA変換器、13a
は理想フィルタ、14aは理想フィルタ出力D(t)にcos
ωctを乗算して周波数変換する乗算部である。
【0012】(b-2) 復調部の構成 受信周波数変換においてD(t)のみが得られた場合、2
N点のサンプリングをしなければ原情報を取り出すこと
ができない。これは、D(t)がN点IDFTの実数部だ
けになっているためである。又、図13(a),(b)に示す
ようにサンプリング定理からも明らかである。サンプリ
ング定理によれば帯域N・Δfの信号は1/(2・N・Δ
f)の周波数でサンプリングしなければならない。 1/(2・N・Δf)=Δt/2 であるから、Δt間隔でなくΔt/2間隔でサンプリン
グしなければならない。このため、Ts区間(N・Δt)
において2N点のサンプリングが必要になる。しかし、
実数部D(t)と虚数部I(t)が得られた場合は次に示すよ
うにN点のサンプリングで原信号を取り出すことができ
る。受信周波数変換後の複素ベースバンド信号を(5)式
に示す。
【0013】
【数6】 右辺実数部、虚数部はそれぞれ伝送路、雑音によってD
(t),I(t)が変形したもので、理想的な伝送路ではD
(t),I(t)に等しくなる。
【0014】
【数7】 (6)式をmΔt(m=0,1,2,・・・N-1)でサンプリングす
れば、
【数8】 とすれば、(7)式は
【数9】 従って、d(k)は(8)式のDFTで次のように得られる。
【0015】
【数10】 これより原信号d(k)の推定値が得られる。尚、参考ま
でにDFT,IDFTの関係式は以下のようになる。
【0016】
【数11】 以上から、受信信号S(t)を周波数変換して得られた複
素ベースバンド信号をローパスフィルタを介してデジタ
ルに変換し、DFT部でDFTを施せば原信号d(k)の
推定値が得られる。図14はかかる点に着目して構成し
た受信機の要部構成図であり、15は周波数変換部、1
6a,16bはローパスフィルタ、17a,17bはA
D変換器、18はDFT部である。
【0017】(c) 送信側周波数変換 D(t),I(t)を用いた直交平衡変調方式は図15に示
すように、SSB方式に用いられる周波数変換方式と同
じである。図中11はIDFT部、12a,12bはA
D変換器、13a,13bはローパスフィルタ、14は
周波数変換部であり、cosωct,sinωctを乗算する乗算
器14a,14b及び乗算器出力を合成して出力するハ
イブリッド回路14cで構成されている。
【0018】周波数変換部14の出力信号S(t)は
【数12】 となり、下側波帯を含まない。従って両側波帯方式に比
べ、帯域は1/2になり、伝送効率が向上する。
【0019】(d) 受信側周波数変換方式 図16はcosωct,sinωctによる直交周波数変換部の構
成図である。15aは受信信号s(t)((11)式参照)に次
式で示す雑音信号n(t) n(t)=nc(k)cos2π(fc+fk)t-ns(k)sin2π(fc+
k)t を加算して信号r(t)を出力する加算器(実際には存在
しない)、15bはバンドパスフィルタ、15c,15
dはバンドパスフィルタ出力にcosωct,−sinω ctを乗
算する乗算部である。振幅減衰や雑音がなく、しかも位
相遅れの無い理想的な伝送路では、r(t)=s(t)とな
る。以下では、r(t)=s(t)として説明する。この直交
周波数変換部の出力信号D′(t),I′(t)はそれぞれ次
【数13】 により表現される。尚、(12),(13)式において2fc
項は無視している。この(12),(13)式は送信側複素ベー
スバンド信号を表わす(3)式の実数部と虚数部にそれぞ
れ一致している。従って、前に述べたようにN点サンプ
リングDFT演算することにより原信号を取り出すこと
ができる。
【0020】(e) 差動符号化 (d)において、受信側周波数変換方式について説明した
が、OFDM方式において送信ローカル周波数ωcに同
期した受信ローカル周波数を作り出すことは非常に困難
である。又、受信ローカル周波数に周波数誤差があった
場合(非同期の場合)、復調ベクトルの回転という結果
になり絶対位相による復調は困難である。そのため、送
信側で絶対位相で情報を表わす代わりに位相回転の大き
さで情報を表わすようにする。このことを差動符号化と
いい、若干の周波数誤差があっても復調が可能となる。
【0021】(e-1) 差動符号器 図17は送信側差動符号器の説明図であり、差動符号器
21の論理式は
【数14】 である。差動符号器21は
【数15】 で複素表現されたデータDl(k)を上記論理式でdl(k)に
変換するものである。
【0022】差動符号は、 (1) [Al(k),Bl(k)]=(1,1)の場合、
【数16】 となり、(14)式に代入すると
【数17】 となり、位相変化しない。
【0023】(2) [Al(k),Bl(k)]=(-1,-1)の場
合は
【数18】 となり、位相反転、すなわち、πシフトする。
【0024】(3) [Al(k),Bl(k)]=(1,-1)の場
合は
【数19】 となり時計方向にπ/2シフトする。
【0025】(4) [Al(k),Bl(k)]=(-1,1)の場
合は
【数20】 となり反時計方向にπ/2シフトする。
【0026】(e-2) 差動復号器 (14)式より、次式
【数21】 が得られる。差動復号器22は図18に示すようにデー
タdl(k)を(15)式の論理式に従ってDl(k)に変換するも
のである。従って、差動符号器の前記(1)〜(4)に対応し
て以下の(1)〜(4)の差動復号結果を出力する。
【0027】
【数22】
【0028】(f) 送信系、受信系のブロック 以上より、OFDM方式によるデジタルオーディオ放送
における送信系及び受信系は図19(a),(b)に示す構成
となる。尚、送信系の周波数変換部14において、14
dは周波数fcのcos信号(cosωct)を出力する発振器、
14eは該cos信号を−900移相して-sinωctを出力す
る移相器である。又、受信系の周波数変換部15におい
て、15eは周波数fcのcos信号(cosωct)を出力する
発振器、15fは該cos信号を−900移相して-sinωct
を出力する移相器である。送信系のcos波、sin波(キャ
リア)を送信ローカル信号、受信系のcos波、sin波を受
信ローカル信号という。送信側では、既知の位相基準シ
ンボルとM個のデータシンボルとでDABフレームを構
成し、各シンボルを2ビットづつN組に分け、各組の第
1データを実数部、第2データを虚数部として差動符号
化し、差動符号の実数部、虚数部を順次フーリエ逆変換
部11に入力し、該フーリエ逆変換部から出力される実
数部、虚数部をアナログ信号に変換し、それぞれに送信
ローカル周波数fcのcos波、sin波を乗算し、乗算結果
を合成して空間に放射する。
【0029】受信側では、空間に放射された信号を受信
し、受信信号に受信ローカル周波数のcos波、sin波を乗
算し、それぞれの乗算結果をデジタルに変換後フーリエ
変換部18に入力し、該フーリエ変換部から出力される
実数部、虚数部を差動復号化して原データである第1デ
ータ、第2データとして順次出力する。フーリエ変換部
18はDFTウィンドウ信号の発生タイミングに基づい
てフーリエ変換処理を実行する。すなわち、図示しない
ウィンドウ信号発生部がフレーム間に設けられたヌル信
号部分を検出して各シンボルのフーリエ変換実行タイミ
ングであるDFTウィンドウ信号を出力し、フーリエ変
換部18はこのDFTウィンドウ信号の発生タイミング
に基づいてフーリエ変換を実行する。
【0030】図20はDABフレーム、ウィンドウ信号
の説明図である。DABフレームの先頭部分は同期チャ
ネルと称され、ヌル信号部分NULLと位相基準シンボ
ル部分PRS(Phase Reference Symbol)とで構成さ
れ、位相基準シンボル部分PRSの前にはマルチパスの
影響を軽減するために62μs(モード2の場合)のガー
ドインターバルGITが設けられている。同期チャネル
の後には所定数(=m)のシンボルが配列され、各シン
ボルの前には同様にマルチパスの影響を軽減するために
62μsのガードインターバルが設けられ、各ガードイン
ターバルには対応シンボルの後半部と同一の内容が繰り
返し挿入されている。
【0031】ヌル信号部分NULLはフレームの先頭を
見つけるためのもの、位相基準シンボル部分PRSは差
動復号のためのリファレンス信号として使用するもの
で、毎フレーム固定の固有パターン(既知)が送られて
来る。PRSウィンドウはヌル信号部分NULLを検出
し、それを基準に所定の時間位置に設けられたウィンド
ウであり、DFTウィンドウはシンボル毎のDFT演算
のタイミングを示すものである。尚、実際には、マルチ
パスの発生状況に応じてPRSウィンドウ、DFTウィ
ンドウ位置はマルチパスによる隣接シンボルの影響を受
けない位置にシフトされる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】DAB放送では、送信
モードとしてモードI〜モードIVがあり、それぞれの送
信モードにおけるDABフレーム長TF、ヌル信号幅T
NULL、シンボル長TS、ガードインターバル長Δは異な
る。図21(a)はDABフレームの構成図、図21
(b)は各送信モードにおける(1) DABフレーム長T
F、(2) ヌル信号幅TN ULL、(3) シンボル長TS、(4) ガ
ードインターバル長Δ、(5) シンボル長とガードインタ
ーバルの和TUの説明図である。図21(b)より明ら
かなように、モードI、モードII/III、モードIVとでは
フレーム長TFが異なる。又、モードII,モードIIIのフ
レーム長TF(=24msec)は同じであるが、シンボル長T
S、ガードインターバル長Δ、シンボル長とガードイン
ターバルの和TUが異なっている。すなわち、モードII,
IIIのフレーム周期は最小の24msであるが、モードI
のフレーム周期は96msで最小フレーム周期の4倍、モ
ードIVのフレーム周期は48msで最小フレーム周期の2
倍である。
【0033】以上から、正しくDAB放送信号を復調す
るためには、送信モードを識別し、該送信モードに応じ
たDFT復調処理を行う必要がある。現在、送信モード
の判別のために有効な手段が存在せず、一通り全てのモ
ードで復調して正しく復調できた場合の送信モードを識
別し、以後、該送信モードで復調することが行われてい
る。しかし、かかる従来方法では送信モードの識別処理
が複雑になり、DAB放送音声を出力するまでに相当の
時間が必要となる問題がある。以上から、本発明の目的
は、モード識別処理を簡単に行え、しかも、モード識別
時間を短縮でき、DAB放送受信操作後にDAB放送音
声を短時間で出力できるようにすることである。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、ヌル信号部分を検出するヌル信号検出部と、複数の
送信モードのフレーム周期のうち最小のフレーム周期で
ヌルウィンドウを発生し、該ヌルウィンドウの発生数と
ヌルウィンドウ期間に発生したヌル検出信号数との比に
基づいてDAB放送局の送信モードを識別する第1の送
信モード識別部と、識別された送信モードに基づいて、
各シンボルのフーリエ変換実行タイミングであるDFT
ウィンドウを発生してフーリエ変換部に入力するDFT
ウィンドウ発生部を備えたデジタルオーディオ放送にお
ける受信装置により達成される。
【0035】又、上記課題は本発明によれば、フレーム
周期が同一の送信モードが2つ存在することにより第1
の送信モード識別部でDAB放送局の送信モードを特定
できない場合、該2つの送信モードのうち一方の送信モ
ードでDAB放送電波が送信されているものとしてDF
T復調処理を行って得られる復調結果と既知の位相基準
シンボルとの相関を演算し、相関値が設定レベル以上で
あればDAB放送局の送信モードは前記一方の送信モー
ドであると判定し、相関値が設定レベル以下であればD
AB放送局の送信モードは他方の送信モードであると判
定する第2の送信モード識別部を備えたデジタルオーデ
ィオ放送における受信装置により達成される。
【0036】
【発明の実施の形態】
(a)本発明の概略 図21より明らかなように、モードI、モードII/III、
モードIVとではフレーム長TFが異なり、モードII,モ
ードIIIのフレーム長TF(=24msec)は同じであるがシ
ンボル長TSは異なる。そこで、DAB受信機において
送信モードを判別するために、まずフレーム長TFを測
定する。これによりモードI、IVを判定することができ
る。しかし、モードII,IIIは両方ともフレーム長が2
4msであるため、フレーム長TFを測定するだけではモ
ードの判定が出来ない。このため、フレーム長TFが24m
sであることが分かった段階で、暫定的にモードIIで受
信信号をいったん復調し、復調により得られた復調結果
と、受信機が予め持っているモードIIの位相基準シンボ
ルPRSとの相関値を演算し、相関値に基づいてモード
IIとIIIを判別する。すなわち、相関値が設定値より大
きければDAB放送局の送信モードはモードIIであると
判定し、相関値が設定値より小さければDAB放送局の
送信モードはモードIIIであると判定する。これは、D
AB放送局の送信モードがモードIIの場合、モードIIで
復調した結果はモードIIの位相基準シンボルPRSと相
関がとれて相関値が大きくなるが、DAB放送局の送信
モードがモードIIIの場合は相関がとれず相関値が小さ
くなるからである。
【0037】(b)DAB受信機の構成 図1は本発明のDAB受信機の構成図である。図中、6
0は受信アンテナ、61は受信信号にキャリア周波数の
cos波、sin波を乗算してベースバンドアナログ信号D
(t)、I(t)を出力するDAB用RF信号復調部、62は
ベースバンドアナログ信号D(t)、I(t)を所定サンプリ
ング周波数でデジタルデータD(m)、I(m)に変換するA
D変換器、63はサンプリングパルスを出力するサンプ
リングパルス発生部、64は受信電力に基づいてDAB
フレーム間のヌル信号部分を検出してヌル検出信号ND
Tを出力するヌル信号検出部、65はDAB放送局の送
信モードに基づいて、DABフレームを構成する各シン
ボルのフーリエ変換実行タイミングであるDFTウィン
ドウ信号(PRSウィンドウ信号を含む)を出力するD
FTウィンドウ発生部である。
【0038】66はシンボル毎にPRSウィンドウ、D
FTウィンドウ内のデジタルデータD(m)、I(m)にフー
リエ変換処理を施し、差動復号してオーディオ符号デー
タ(例えばMPEGオーディオデータ)を復調するフー
リエ変換/差動復号部、67はMPEGオーディオデー
タをPCMオーディオデータにデコードするオーディオ
信号デコード部、68はPCMオーディオデータをアナ
ログに変換するDA変換部、69は増幅器、70はスピ
ーカ、71はDAB受信機の操作キー部、72は表示
部、73は選局制御、その他の制御を行う制御部であ
る。81は送信モードのフレーム周期TFの相違に基づ
いてDAB放送局の送信モード(モードI、モードII/II
I、モードIV)を識別する第1の送信モード決定部、82
は同一フレーム周期の送信モード(モードII、モードII
I)が2以上存在する場合、相関演算によりDAB放送局
の送信モードを決定する第2の送信モード決定部であ
る。
【0039】(c)第1の送信モード決定部 図2は第1の送信モード決定部の構成図、図3は第1の
送信モード決定部の動作説明図である。第1の送信モー
ド決定部81において、81aはヌルウィンドウ発生部
であり、複数の送信モード(モードI〜モードIV)のフ
レーム周期のうち最小のフレーム周期(=24msec)で所
定幅のヌルウィンドウ(ヌルウィンドウ信号)NWDを発
生するもので、DAB放送受信操作がされた後の最初の
ヌル検出信号NDTによりヌルウィンドウNWDを発生
する。81bはカウンタ部であり、2つのカウンタ9
1、92を備えている。カウンタ91は入力されたヌル
ウィンドウNWDを計数して、その計数値をヌルウィン
ドウ数aとして出力し、カウンタ92はヌルウィンドウ
NWDのハイレベル時(ヌルウィンドウ期間中)に発生し
たヌル検出信号NDTを計数し、その計数値をヌル検出
信号数bとして出力する。なお、カウンタ92はヌルウ
ィンドウNWDのローレベル時に発生したヌル検出信号
NDTを計数しない。その理由は、DAB放送の受信状
態により正規のヌル信号部分以外で受信電力が弱くなっ
てヌル検出信号NDTが発生するため、このヌル検出信
号の計数を除外するためである。
【0040】81cはヌルウィンドウ数aとヌル検出信
号数bとの比に基づいてDAB放送局の送信モード(モ
ードI、モードII/III、モードIV)を識別する送信モー
ド識別部である。図4は第1の送信モード決定部81の
モード決定処理フローである。所定のDAB放送局の受
信が操作キー部71により指示されると制御部73は選
局制御を行なう。これにより、DAB用RF信号復調部
61は選択されたDAB放送局に同調し、ベースバンド
アナログ信号D(t),I(t)を出力し、AD変換器
62はサンプリングパルス発生部63から出力されるサ
ンプリングパルスに基づいてベースバンドアナログ信号
D(t)、I(t)をそれぞれデジタルデータD(m)、I(m)に
変換してヌル信号検出部64とフーリエ変換/差動復号
部66に入力する。ヌル信号検出部64は受信電力が一
旦設定レベル以上になったことを確認してから、以後、
受信電力が設定値以下になる毎にヌル検出信号NDTを
出力する。第1の送信モード決定部81のヌルウィンド
ウ発生部81a(図2)はヌル検出信号NDTが入力さ
れたか監視しており(ステップ101)、時刻t1(図
3参照)においてヌル検出信号NDTが入力されると、
以後、送信モード(モードI〜モードIV)のフレーム周
期のうち最小のフレーム周期24msecで所定幅Wのヌルウ
ィンドウNWDを発生する(ステップ102)。
【0041】以後、カウンタ91はヌルウィンドウNW
Dが発生する毎に計数値(初期値は0)をインクリメン
トして発生したヌルウィンドウ数aを出力する(ステッ
プ103)。又、カウンタ92はヌルウィンドウNWD
がハイレベルの時にヌル検出信号NDTが入力されると
(ステップ104)、計数値(初期値は0)をインクリ
メントしてヌル検出信号数bを出力する(ステップ10
5)。尚、カウンタ92はヌルウィンドウNWDがロー
レベルの時にヌル検出信号NDTが発生しても計数しな
い。送信モード識別部81cはヌルウィンドウ数aが設
定値になったかチェックし(ステップ106)、設定値
になっていない場合には、ステップ103以降の処理に
より各カウンタ91、92はヌルウィンドウ数a、ヌル
検出信号数bのインクリメントを行う。
【0042】ヌルウィンドウ数aが設定値になれば、送
信モード識別部81cは a/4−b=0であるか
チェックする(ステップ107)。判定式においてヌル
ウィンドウ数aを4で除算しているのは、モードIのフ
レーム周期が96msで最小フレーム周期(ヌルウィンド
ウ周期)24msの4倍であるからである。尚、計数誤差
を考慮して許容誤差εを定め、|a/4−b|<εであ
るかチェックする。|a/4−b|<εであれば、フレ
ーム長TFはヌルウィンドウ周期24msの約4倍である
ため、送信モードはモードIであると判定する(ステッ
プ108)。|a/4−b|<εでなければ、送信モー
ド識別部81cはa/2−b=0であるかチェックする
(ステップ109)。判定式においてヌルウィンドウ数
aを2で除算しているのは、モードIVのフレーム周期が
48msで最小フレーム周期(ヌルウィンドウ周期)24
msの2倍であるからである。尚、計数誤差を考慮して許
容誤差εを定め、|a/2−b|<εであるかチェック
する。|a/2−b|<εであれば、フレーム長TF
ヌルウィンドウ周期24msの約2倍であるため、送信モ
ードはモードIVであると判定する(ステップ110)。
|a/2−b|<εでなければ、送信モードはモードII
またはモードIIIであると判定する(ステップ11
1)。
【0043】(d)第2の送信モード決定部 図5は第1の送信モード決定部81により送信モードが
モードIIまたはモードIIIであると判定された場合の送
信モード決定の処理フローである。第1の送信モード決
定部81により送信モードがモードIIまたはモードIII
であると判定されると(ステップ201)、DFTウィ
ンドウ発生部65(図1)は所定の送信モード、例えば
モードIIでDAB放送電波が送信されているものとして
DFTウィンドウ(PRSウィンドウを含む)を発生す
る。これにより、フーリエ変換/差動復号部66はPR
Sウィンドウ、DFTウィンドウ内のデジタルデータD
(m)、I(m)にフーリエ変換処理を施した後、差動復号し
て出力する。
【0044】第2の送信モード決定部82は、モードII
で復調した復調結果と既知のPRSデータの相関値を演
算する。すなわち、差動復号した2ビットを1組とする
N組のデータ系列をvm(m=0〜N−1)、既知のP
RSデータにおける2ビットを1組とするN組のデータ
系列をdm(m=0〜N−1)として、vmとdmの相関
値を演算する(ステップ202)。DAB放送局の送信
モードがモード2であれば、vmとdmの相関値は最大に
なり、設定値以上になる。そこで、第2の送信モード決
定部82は相関値が設定値以上であるかチェックし(ス
テップ203)、設定値以上であれば、送信モードはモ
ードIIであると判定し(ステップ204)、設定値以下
の場合にはモードIIIであると判定する(ステップ20
5)。
【0045】(e)モード決定後の動作 第1の送信モード決定部81は送信モードがモードIま
たはモードIVの場合には、該識別した送信モードをDF
Tウィンドウ発生部65に入力し、送信モードがモード
IIまたはモードIIIの場合には、その旨を第2の送信モ
ード決定部82に入力する。第2の送信モード決定部8
2は送信モードを識別し、識別したモード(モードIIま
たはモードIII)をDFTウィンドウ発生部65に入力す
る。DFTウィンドウ発生部65は入力された送信モー
ドに基づいてDFTウィンドウ信号を発生してフーリエ
変換/差動復号部66に入力する。フーリエ変換/差動
復号部66はシンボル毎にDFTウィンドウ内のデジタ
ルデータD(m)、I(m)にフーリエ変換処理を施した後、
差動復号してオーディオ符号データ(MPEGオーディ
オデータ)を復調して出力する。オーディオ信号デコー
ド部67はMPEGオーディオデータをPCMオーディ
オデータにデコードし、DA変換部68はPCMオーデ
ィオデータをアナログに変換し、増幅器69を介してス
ピーカ70に入力し、DAB音声を出力する。
【0046】以上では、DABフレーム周期が同一の送
信モード(モードII、モードIII)が存在する場合につい
て説明したが、存在しない場合には第1の送信モード決
定部のみにより送信モードを決定することができる。以
上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求の
範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能で
あり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0047】
【発明の効果】以上本発明によれば、送信モードにより
DABフレーム周期(ヌル信号部分の間隔)が異なるこ
とに着目し、複数の送信モードのフレーム周期のうち最
小のフレーム周期でヌルウィンドウNWDを発生し、該
ヌルウィンドウの発生数aとヌル信号部分の検出数との
比に基づいてDAB放送局の送信モードを識別するよう
にしたから、簡単な処理、構成により短時間で送信モー
ドを識別してDAB放送音声を出力することができる。
【0048】又、フレーム周期が同一の送信モードが2
つ存在することによりフレーム周期の差に基づいてDA
B局の送信モードを特定できない場合には、これら2つ
の送信モードのうち一方の送信モードでDAB放送電波
が送信されているものとしてDFT復調処理を行って得
られる復調結果と既知の位相基準シンボルとの相関を演
算し、相関値が設定レベル以上であればDAB放送局の
送信モードは前記一方の送信モードであると判定し、相
関値が設定レベル以下であればDAB放送局の送信モー
ドは他方の送信モードであると判定するようにしたか
ら、フレーム周期が同一のモードが2つ存在しても一回
の相関演算を行うだけで良く、短時間で送信モードを識
別してDAB放送音声を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDAB受信機の構成図である。
【図2】第1の送信モード決定部の構成図である。
【図3】第1の送信モード決定部の動作説明図である。
【図4】第1の送信モード決定部の処理フローである。
【図5】第2の送信モード決定部の処理フローである。
【図6】デジタルオーディオ放送の送信機の原理的構成
図である。
【図7】周波数多重化部の機能説明図である。
【図8】シンボル説明図である。
【図9】デジタルオーディオ放送の受信機の原理的構成
図である。
【図10】D(m)の説明図である。
【図11】理想フィルタの特性である。
【図12】IDFTを用いた送信機の要部構成図であ
る。
【図13】サンプリング定理説明図である。
【図14】DFTを用いた受信機の要部構成である。
【図15】直交平衡変調方式の構成である。
【図16】直交周波数変換方式の構成である。
【図17】差動符号器の説明図である。
【図18】差動復号器の説明図である。
【図19】送信系、受信系の構成である。
【図20】DABフレームの説明図である。
【図21】各送信モードにおけるフレーム長、シンボル
長等の説明図である。
【符号の説明】
60・・受信アンテナ 61・・DAB用RF信号復調部 62・・AD変換器 63・・サンプリングパルス発生部 64・・ヌル信号検出部 65・・DFTウィンドウ発生部 66・・フーリエ変換/差動復号部 67・・オーディオ信号デコード部 81・・第1の送信モード決定部 82・・第2の送信モード決定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既知の位相基準シンボルと複数のデータ
    シンボルでフレームを構成すると共にフレーム間にヌル
    信号部を挿入し、シンボルを構成する2N個のデジタル
    データを2ビットづつN組に分け、各組の第1データを
    実数部、第2データを虚数部として順次フーリエ逆変換
    部に入力し、該フーリエ逆変換部から出力される実数
    部、虚数部をアナログ信号に変換し、それぞれにキャリ
    ア周波数fcのcos波、sin波を乗算し、乗算結果を合成
    して空間に放射し、空間に放射された信号を受信し、受
    信信号に前記キャリア周波数のcos波、sin波を乗算し、
    それぞれの乗算結果をAD変換器において所定サンプリ
    ング周波数でデジタルに変換してフーリエ変換部に入力
    し、該フーリエ変換部から出力される実数部、虚数部を
    前記第1データ、第2データとして出力するデジタルオ
    ーディオ放送における受信装置において、 ヌル信号部分を検出してヌル検出信号を出力するヌル信
    号検出部と、 複数の送信モードのフレーム周期のうち最小のフレーム
    周期でヌルウィンドウを発生し、該ヌルウィンドウの発
    生数とヌルウィンドウ期間に発生したヌル信号数との比
    に基づいてDAB放送局の送信モードを識別する第1の
    送信モード識別部と、 識別された送信モードに基づいて、各シンボルのフーリ
    エ変換実行タイミングであるDFTウィンドウを発生し
    てフーリエ変換部に入力するDFTウィンドウ発生部を
    備えたデジタルオーディオ放送における受信装置。
  2. 【請求項2】 フレーム周期が同一の送信モードが2つ
    存在することにより第1の送信モード識別部でDAB放
    送局の送信モードを特定できない場合、該2つの送信モ
    ードのうち一方の送信モードでDAB放送電波が送信さ
    れているものとしてDFT復調処理を行って得られる復
    調結果と既知の位相基準シンボルとの相関を演算し、相
    関値が設定レベル以上であればDAB放送局の送信モー
    ドは前記一方の送信モードであると判定し、相関値が設
    定レベル以下であればDAB放送局の送信モードは他方
    の送信モードであると判定する第2の送信モード識別部
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタルオー
    ディオ放送における受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002538670A (ja) * 1999-02-24 2002-11-12 ザ・ボード・オブ・トラスティーズ・レランド・スタンフォード・ジュニア・ユニバーシティ マルチキャリア伝送システムにおける高速ビットスワッピング
EP1098437A3 (en) * 1999-03-15 2002-12-11 Mitsumi Electric Co., Ltd. Channel selection method and channel selection apparatus
CN100452862C (zh) * 2006-04-24 2009-01-14 上海交通大学 适用于数字电视地面广播传输的传输模式判别方法
CN111077370A (zh) * 2020-01-02 2020-04-28 哈尔滨理工大学 一种改进的递归离散傅里叶变换检测法

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