JPH10127511A - 折り畳み式簡易浴槽及び折り畳み式浴用椅子 - Google Patents

折り畳み式簡易浴槽及び折り畳み式浴用椅子

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JPH10127511A
JPH10127511A JP8293862A JP29386296A JPH10127511A JP H10127511 A JPH10127511 A JP H10127511A JP 8293862 A JP8293862 A JP 8293862A JP 29386296 A JP29386296 A JP 29386296A JP H10127511 A JPH10127511 A JP H10127511A
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JP
Japan
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bathtub
chair
arm
foldable
seat
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JP8293862A
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Kazuo Suji
一男 筋
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YABE SANGYO KK
Original Assignee
YABE SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体障害者や高齢者に適し、簡便に使用でき
て携帯や格納が容易な、折り畳み式簡易浴槽と折り畳み
式浴用椅子を提供することである。 【解決手段】 折り畳み式簡易浴槽を、折り畳み式の椅
子部12と柔軟な材料からなり折り畳み自在の浴槽部1
0とから構成し、椅子部12に取り付けられて浴槽部1
0の上部を支えるアーム18を設け、アーム18を上下
に回動可能、かつ、その長手軸回りに回転可能とするか
左右に回動可能とする。さらに、浴槽部10をファスナ
ー36によって前開き式に開閉自在とする。また、折り
畳み式浴用椅子に、利用者の上体を支えるアーム18を
設け、アーム18を弓型かL字型とし、上下に回動可
能、かつ、その長手軸回りに回転可能とするか左右に回
動可能とするように背もたれ部16に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み式簡易浴槽
と折り畳み式浴用椅子に関し、より詳しくは、前面が大
きく開放されて出入りが容易な折り畳み式簡易浴槽と、
利用者の上体を支持するためのアームが設けられた安定
な折り畳み式浴用椅子に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、身障者や高齢者
のように身体の不自由な人の入浴は、家族の人達が浴室
へ抱き抱えて運んだり、あるいは車椅子に乗せ代えて運
んだ後、浴室内で健常者と同様に行ってきた。このた
め、高齢化社会を迎え、介護に当たる人達もまた高齢に
なり、これらの入浴作業は大変な負担になっている。
【0003】このような介護人の負担を軽減するため、
身障者などを運ぶリフト等の機械が開発され、使われる
ようになってきた。ところが、リフト等の機械の費用が
高いことと、従来の日本の家屋の構造がこういう機械の
使用に適していないということもあって、普及するまで
には相当の時間が必要と思われている。
【0004】これに対し、ベッドに寝たままで浴槽に入
れる設備や、ベッド脇で入浴できる浴槽、ベッドから浴
室までの移動に関する車椅子やリフトの改良、浴室内で
の手摺りや浴槽あるいは椅子に関する改善等々につい
て、種々沢山の提案がなされ、また一部は市販されてい
るが、満足できるものはほとんどない。
【0005】ところで、本出願人が本願出願前に先行技
術調査を行ったところ、特開平4−96751号公報を
見出した。この公報には移動可能な箱型の組立式浴槽が
提案されている。車椅子と浴槽とを兼用させるものであ
り優れた着想であるが、ベッドから移動させる場合の介
護者の作業性や、入浴時における身体の支持方法等につ
いてあまり考慮されていない。しかも、保管場所として
広い場所を必要とする等、さらなる改善が望まれるもの
であった。
【0006】上述のような従来技術の問題に鑑み、本発
明者は、身障者や高齢者が簡便に利用できて介護の手間
が軽減され、保管場所をほとんど必要としないように折
り畳み式で比較的小型であり、しかも、組立てや格納に
便利な浴槽と浴用椅子とについて鋭意検討した結果、本
発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次の手段を取るものである。すなわち、本発
明に係る折り畳み式簡易浴槽の要旨とするところは、背
もたれ部と座部と脚部を備えた椅子部と、柔軟で且つ水
密な材料からなり折り畳み自在の浴槽部とが着脱自在に
構成され、該椅子部に浴槽部の上部を支持するためのア
ームが回動可能に取り付けられ、前記浴槽部は上部が開
口させられ且つ前記椅子部の座部と床面とに載置し得る
段付き形状の袋状体と、該袋状体の上部開口部の周縁に
前記アームを取り付けて支持する支持部と、該袋状体を
上部開口部から床面側まで開閉し得る水密なファスナー
とを備えることにある。
【0008】また、かかる折り畳み式簡易浴槽におい
て、前記浴槽部が袋状体を2枚重ねて2重に、且つ、互
いに取り外し自在に構成されていることにある。
【0009】更に、かかる折り畳み式簡易浴槽におい
て、床面に接して浴槽の転倒を防止するための転倒防止
部材が、必要に応じて格納自在に設けられたことにあ
る。
【0010】次に、本発明に係る折り畳み式浴用椅子の
要旨とするところは、少なくとも、背もたれ部と座部と
脚部と、利用者の上体を支持するためのアームとから構
成され、該アームが弓型又はL字型であり、その取り付
け部を中心にして上下に回動可能であり、かつアームの
長手軸に対して回転可能であるか又はその取り付け部を
中心にして左右に回動可能なように、前記背もたれ部に
取り付けられたことにある。
【0011】また、かかる折り畳み式浴用椅子におい
て、座部に、ファスナーによって開閉する切り欠き部が
設けられたことにある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る折り畳み式簡
易浴槽及び折り畳み式浴用椅子の実施の形態を図面に基
づいて詳しく説明する。
【0013】図1は本発明の折り畳み式簡易浴槽の一例
を示すものであり、袋状体の浴槽部10と折り畳み式の
椅子部12とから構成されている。浴槽部10の上部開
口部の周縁に設けられた1対の筒状部14には、椅子部
12の背もたれ部16に取り付けられた1対のアーム1
8がそれぞれ挿入され、浴槽部10を椅子部12に固定
するとともに自立させるように構成されている。入浴時
には、この浴槽部10の中に利用者が入り、お湯が満た
されることになる。
【0014】本例において用いられる椅子部12の一例
を図2に示す。椅子部12は、脚部20と座部22と背
もたれ部16と肘掛け部24とアーム18と足乗せ板2
6とから構成され、全体が小型に折り畳まれる構造にな
っている。座部22と背もたれ部16にはメッシュ状の
生地が張られ、肘掛け部24と共に、浴槽部10を支え
る機能を果たしている。メッシュ状の生地は、湯水が掛
かったとき、水はけを良くするとともに、乾燥しやすく
するためであり、メッシュに限定されるものではない。
【0015】L字型に曲げられた2本のアーム18は、
背もたれ部16のフレーム34に固定されていて、その
固定部を中心にして矢印Aの向きに上下に回動可能に構
成され、且つ、その固定部を中心にして矢印Bの向きに
左右に、あるいは、アーム18の長手軸に対して回転可
能に構成されている。したがって、アーム18は背もた
れ部16に対して強固に固定されて、ほぼ水平方向に突
き出した状態で充分な荷重に耐え得るように支持される
一方、そのアーム18を上下に回動させるとともに、左
右に回動させるか又は長手軸回りに回転させることによ
り、2本のアーム18の先端間を拡げることができる。
【0016】アーム18を背もたれ部16のフレーム3
4に回動可能に取り付ける一例を図3に示す。すなわ
ち、凹凸固定部30において凹凸ガイドとの嵌合によっ
て固定されていたアーム18を、凹凸固定部30から抜
き外すことにより、アーム18はパイプ状固定部32に
支持されながら自由に回転可能となり、かつ、ピポット
28を支点として上下方向に回動可能となる。さらに、
背もたれ部16のフレーム34に対し、凹凸固定部30
の取り付けをスライド自在にすることにより、アーム1
8の高さが調節可能となり、利用者の背丈に応じた最適
な高さに調節ができるようになるので非常に便利であ
る。
【0017】足乗せ板26は、触感の向上と転倒の防止
を目的とし、脚部20のフレームに足が直接触れないよ
うに設けるものである。この足乗せ板26は必ずしも必
要とするものではないが、転倒の防止の観点からは配設
するのが好ましい。足乗せ板26は脚部20を折り畳む
時に同時に折り畳まれるように、脚部20のフレーム回
りに自由に回転できるようにするのが好ましい。。
【0018】なお、椅子部12を構成するアームやフレ
ームやシートや板状物やリベット等の固定具には、耐蝕
性に優れて軽い材料を用いるのが望ましい。アルミニウ
ムやその合金、ステンレス等のパイプ、各種プラスチッ
クのシートや板状物が好ましい材料であるが、これらに
限定されるものではない。
【0019】図4は、本例に用いることのできる浴槽部
10の一例を示すものである。同図(a)のように袋状
に閉じられて浴槽として使用されるが、利用者が出入り
する時は、同図(b)のように前部が開けられる。すな
わち、浴槽部10を構成する袋状体には水密ファスナー
36が上部開口部から床面側にまで設けられていて、前
部の開閉は水密ファスナー36によって行われ、水密フ
ァスナー36を閉じた状態でお湯を満たしても、その箇
所から漏れたりすることはないように形成されている。
この浴槽部10の椅子部12への固定は、浴槽部10の
上部開口部の周縁に設けられた1対の筒状部14へ、椅
子部12に取り付けられた1対のアーム18を挿入する
ことによって行われる。
【0020】本発明に係わる浴槽部10は柔軟な材料か
らなり、軽量で取り扱いやすいうえ、小型に折り畳める
ので格納に便利である。伸縮性と形態安定性に優れたス
ポンジジャージー等が好ましい材料であるが、これに限
定されない。防水加工を施した各種布帛を用いることが
できる。
【0021】また、浴槽部10の形状は図4に示される
ように、床面の上に載置されるとともに、椅子部12の
座部22に載置されるように2段を成して形成されてい
て、浴槽部10が椅子部12に安定して載置されるよう
に構成されている。ただし、この浴槽部10の形状は特
に限定されない。椅子部12の形状に合わせてもっと角
形にしてもよいし、お湯の飛散を防ぐために背部を高く
してもよい。考慮しなければならないのは、浴槽部10
の内容積である。通常、大人の入浴には150リットル
以上のお湯が必要とされていて、本発明の浴槽部はこの
条件を十分に満たすことができる。
【0022】図5は、図1に対する比較として、浴槽部
10の前部を開いた状態を示している。上述したよう
に、利用者の出入りは図のように前部を開いて行われ
る。浴槽部10の前面に設けられた水密ファスナー36
を開き、アーム18の取り付け部を緩めて、アーム18
を下方に回動させ、同時にその先端が開くように回転さ
せることによって、浴槽部10の前部を足元までが広く
拡げることができる。その結果、車椅子等からの移動を
楽に行うことができるようになる。また、両側に障害物
が無いので移動を助ける介護作業が非常にやりやすい。
重度の障害者に対してはリフトを使用することもでき
る。
【0023】浴槽部10の底部には排水口が設けられ
る。入浴が済んだ後にバルブを開けて浴槽部10内のお
湯を排出する。浴室等の排水設備の整った場所以外で使
用する場合には、排水口にホース等をつないで適当な場
所まで延長して排水する。距離が長い場合には排水ポン
プ等を用いてもよい。なお、浴槽部10の底部に、給湯
用及び/又は給水用の口を設けることも可能であり、予
め適温に調整された湯が給湯されるようにするのが好ま
しい。また、浴槽部10の上部に、オーバーフロー用の
排水口を設けておくのも好ましい。
【0024】以上、本発明に係る折り畳み式簡易浴槽の
1実施の形態を説明したが、本発明は上述の形態に限定
されるものではない。
【0025】たとえば、漏水防止、衛生環境の向上、保
温性の向上を目的として、浴槽部10を2重の構造にす
ることも可能である。すなわち、図6に模式的に示され
るように、柔軟な材料からなる袋状体10a,10bを
2重に重ね、その上端部38を取り外し自在に接合する
ことである。接合は、例えば、マジックファスナー等に
よって行うことができる。2枚の袋状体10a,10b
のそれぞれは防水加工されているのが好ましく、特に、
外側の袋状体10aは水密に防水加工されている。
【0026】本例による折り畳み式簡易浴槽によれば、
防水シートにより2重に構成されているので漏水するこ
とはない。また、2重のシート間の空気層が断熱層とし
て機能するので、保温性が格段に向上する。さらにま
た、内側の袋体を頻繁に取り替えて洗濯・殺菌を行うこ
とにより、各種病原菌の汚染と感染を防止することがで
きる。内側の袋体に抗菌性材料を用いれば、さらに汚染
と感染を防止する効果が期待できる。
【0027】次に、本発明の折り畳み式簡易浴槽は、身
障者や高齢者で身体の不自由な人を対象としているの
で、入浴時に、何かの手違いで浴槽が転倒等すれば、大
事故になりかねない。転倒防止には浴槽の床面積を大き
くするのが有効であるが、大型にすれば取扱い作業が不
便になってしまう。そこで、入浴の時だけ、実質的な床
面積を増やすように対策をするのが好ましい。
【0028】すなわち、通常時には折り畳み式浴槽の一
部に格納されていて、入浴時にだけ引き出され、実質的
な床面積を増やすような部材を備えるのである。図7に
その一例を示した。図の転倒防止部材40は、通常は足
乗せ板26の中に格納されているが、入浴時には横方向
に引き出されて、床面積を増やしたのと同等の転倒防止
機能を果たすことができる。転倒防止部材40の実施の
形態は本例に限定されるものではない。たとえば、突っ
かい棒として機能する部材を椅子部12の各部フレーム
と一体化しておき、入浴時にだけ引き出して使用するこ
とも可能である。
【0029】ここで、上述の折り畳み式簡易浴槽を用い
て入浴する場合の手順をまとめれば次のようになる。先
ず、格納されていた折り畳み式簡易浴槽を浴室または床
防水された部屋に組み立て、入浴者を車椅子その他の方
法によって浴槽近くまで移動させる。転倒防止部材40
を備えている場合には、引き出して正しくセットする。
次に、浴槽部10の水密ファスナー36を開き、アーム
18を回動させることにより、浴槽部10の前面を大き
く開放する。入浴者を浴槽部10に入れ、アーム18を
所定の位置に戻し、水密ファスナー36を閉じてから、
シャワー等からお湯を入れる。なお、給湯設備がある場
合は、給湯口から適温に調節されたお湯を入れるのが好
ましい。お湯を入れて、入浴者の身体を温めた後、洗剤
などで身体を洗って、清浄にする。このとき、入浴者が
自ら洗うことができる場合は、浴槽部10内で身体を動
かしつつ洗浄し、介添え人が手伝う場合は、浴槽部10
の上部開口部から手を差し入れて、洗うことになる。
【0030】入浴後は逆の手順となる。すなわち、排水
口又は水密ファスナー36を開くことによって浴槽部1
0内のお湯を排出する。このとき、一旦お湯を排出した
後、シャワー等で掛り湯をするのが好ましい。次いで、
ファスナー36及びアーム18の操作によって浴槽部1
0の前面を大きく開き、入浴者を車椅子などへ移動させ
るのである。
【0031】複数の人が続けて入浴する場合には2重構
造になった浴槽部10を使い、一人の入浴が済む毎に内
側の袋状体10bを取り替え、感染等の衛生上のトラブ
ル発生を防止する。入浴が全て終われば、椅子部12と
浴槽部10とは分離され、乾燥させた後、コンパクトに
折り畳まれて格納される。
【0032】本発明に係わる浴槽部10には、折り畳み
性と軽量性という特徴を損なわない範囲で、泡発生機
や、その他の入浴効果を増進する種々の設備を設けるこ
ともできる。
【0033】次に、椅子部の椅子を特に折り畳み式浴用
椅子として構成することが可能であり、主にシャワー使
用時に用いられる。一般的に言えば、身障者は障害部分
だけでなくて全身の機能が衰弱していることが多い。し
たがって、椅子に座ってシャワーを浴びる時にも、何か
に掴まって上体を支える必要があるが、ひじ掛けでは低
すぎて役に立たない。すなわに、折り畳み式浴用椅子は
上体を支えるのに最も適した位置にアームを設けること
を特徴とする。
【0034】本発明の折り畳み式浴用椅子の一例として
は、図2に示された椅子を挙げることができる。すなわ
ち、図2に示される折り畳み式浴用椅子は、背もたれ部
16と座部22と脚部20とアーム18と肘掛け部24
と足乗せ板26とから構成され、アーム18は取り付け
部を中心にして上下に回動可能であり、且つその長手軸
回りに回転可能なように背もたれ部16に取り付けられ
ている。
【0035】2本のアーム18がL字形に曲がり、その
先端間が狭められているため、利用者は、その先端間を
拡げなくては椅子に座ることができない。アーム18を
回動及び回転させてその先端間を拡げ、椅子に座り、ア
ーム18を元の位置に戻し、アーム18に掴まりながら
シャワーを浴び、シャワー後はアーム18を開いて椅子
から出る。
【0036】利用者の上体を支えるために適したアーム
18の位置は、利用者の前方、肩幅より狭い位置でなけ
ればならない。また、その高さは、通常、脇の下10c
mから20cmである。背もたれ部16に取り付けられ
るアーム18を、利用者の前方、肩幅より狭い位置に置
くためには、アーム18を弓型又はL字型に曲げなけれ
ばならない。ここでいう弓型とは、線状体が適当な曲率
で一方向に曲げられた形状を、L字型とは、直線状体が
適当な曲率で90°に曲げられた形状を意味する。図8
にその一例を示す。また、アーム18の高さを利用者の
背丈に応じて変更するには、背もたれ部16のフレーム
34にスライド自在に取り付けておくとよい。
【0037】次に、股間部を洗浄しやすくすることも可
能であり、座部にファスナーによって開閉する切り欠き
部を設けて構成することができる。身障者用として、座
部に切り欠き部を設け、主にプラスチックからなる椅子
がすでに市販されているが、健常者にとっては、座面に
凹凸があって使いにくい物である。本発明の折り畳み式
浴用椅子は、身障者にも健常者にも使い勝手のよい椅子
を提供することができる。
【0038】すなわち、図9に示されるように、座部の
シート42にV字型あるいはU字型の切り込みを入れ、
ファスナー36で接ぐのである。身障者が浴室等で使用
する時には、図10に示されるように、股間部を洗いや
すいようにファスナー36を開いて用いる。そして、フ
ァスナー36を閉じれば、健常者にとっても、何の違和
感も無く使用することのできる椅子となる。
【0039】以上、本発明の実施の形態を図面を用いて
説明したが、その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範
囲内で、椅子部や浴槽部の形状、材質等々につき、当業
者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態
様で実施し得るもので、上述の例示に限定されるもので
はないのは言うまでもない。
【0040】本発明の実施例を、以下に詳しく説明す
る。
【0041】第1の実施例 図1に示されるのと同様の折り畳み式簡易浴槽を製作し
た。椅子部12は、図2に示されるのと同様であり、各
部のフレームやアーム18には、耐蝕性の高強力ステン
レスまたはアルミ合金からなる直径20mmのパイプを
用いた。また、座面と背もたれ面には、ナイロンのメッ
シュシートを用い、脚部20の、床と接触する部分には
軟質のエラストマーからなる滑り止め具を設けた。
【0042】椅子部12の幅は約50cm、床面におけ
る、脚部20の前後方向間隔は約70cmであった。ま
た、座面の高さ、アーム18の高さは、床面からそれぞ
れ35cm、83cmであった。ポリプロピレンからな
る足乗せ板26は、厚さ24mm、40cm×47cm
の大きさの中空板であり、厚さ10mm、幅10cm、
長さ20cmの転倒防止部材40が抜き出し自在に格納
されている。なお、椅子部12の全体は、厚さ約10c
m位に折り畳むことができるので、格納に便利であっ
た。
【0043】アーム18は、図8(b)に示されるのと
同様であり、曲率半径18cmで曲げられて、椅子の前
後方向長さが51cm、幅方向長さが21cmのL字型
であった。また、背もたれ部16のフレーム34へは、
図3に示されるように取り付けられている。
【0044】浴槽部10は、図4に示されるのと同様で
あり、スポンジジャージーとターポリン生地を主体とし
て、縫製および接着により成形した。高さは約90cm
であり、内容積は約160リットルであった。底部には
バルブによって開閉自在の排水口を設けてある。
【0045】浴槽部10に設けた筒状部14にアーム1
8を挿入することにより、浴槽部10を椅子部12に固
定し、上述した入浴手順によって身障者の入浴を試みた
ところ、簡便かつ安全に実行できるのを確認することが
できた。また、入浴後の後始末も容易であり、コンパク
トに折り畳んで格納することができた。
【0046】第2の実施例図10に示されるのと同様の
折り畳み式浴用椅子製作した。ナイロンメッシュシート
からなる、47cm×47cmの座面シートに、図10
に示される方向にV字深さ30cm、V字幅37cmの
切り込みを入れ、ファスナーで接いだ。本例の折り畳み
式浴用椅子について、身障者の場合はファスナーを開い
て使用したところ、股間部の洗浄に非常に便利であっ
た。また、健常者の場合にはファスナーを閉じて使用し
たところ、特に違和感無く使うことができた。
【0047】
【発明の効果】本発明の折り畳み式簡易浴槽によれば、
浴槽部の前面が大きく開くので、入浴者の出入りが容易
であり、介護者の労力負担が軽減される。また、浴槽部
の容積を大きくすることができるので、満足な入浴結果
を得ることができる。さらに、全体を小型に折り畳むこ
とができるので携帯や格納に便利であり、在宅ケアー用
に適する。またさらに、浴槽部を2重構造にすることに
よって、洗濯や殺菌を簡便に行うことができるので、各
種雑菌類の汚染や感染を防止することができる。また転
倒防止部材を設けることにより、浴槽の転倒を防止でき
る。
【0048】あるいは、本発明の折り畳み式浴用椅子に
よれば、利用者の上体を支えるアームが適正な位置に設
けられるので、疲労が少なく安定した姿勢でシャワー等
を使うことができる。また、ファスナーによって開閉自
在の切り欠き部が座面に設けられれば、身障者にとって
は身体の洗浄が容易になるし、健常者も違和感無く使用
できるので、両者にとって共用できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる折り畳み式簡易浴槽の一例を示
す斜視図である。
【図2】本発明に関わり、椅子部の一例を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明に関わり、アーム取り付け部の一例を示
す説明図である。
【図4】本発明に関わり、浴槽部の一例を、模式的に説
明する説明図であり、図(a)はファスナーを閉じた状
態、図(b)はファスナーを開いた状態である
【図5】図1に対応し、開かれた状態の浴槽部を示す斜
視図である。
【図6】本発明に関わり、2重に構成された浴槽部の一
例を説明する模式図である。
【図7】本発明に係わり、転倒防止部材の一例を示す斜
視図である。
【図8】本発明に関わり、アームの形状の例を示す説明
図であり、図(a)は弓型、図(b)はL字型である。
【図9】本発明に係わり、座面の切り込み形状の例を示
すものであり、図(a)はV字型、図(b)はU字型で
ある。
【図10】本発明に関わる折り畳み式浴用椅子の一例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10:浴槽部 12:椅子部 14: 筒状部 16:背もたれ部 18:アーム 20:脚部 22:座部 24:肘掛け部 26:足乗せ板 28:ピポット 30:凹凸固定部 32:パイプ状固定部 34:フレーム 36:水密ファスナー 38: 上端部 40:転倒防止部材 42:シート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背もたれ部と座部と脚部を備えた椅子部
    と、柔軟で且つ水密な材料からなり折り畳み自在の浴槽
    部とが着脱自在に構成され、該椅子部に浴槽部の上部を
    支持するためのアームが回動可能に取り付けられ、前記
    浴槽部は上部が開口させられ且つ前記椅子部の座部と床
    面とに載置し得る段付き形状の袋状体と、該袋状体の上
    部開口部の周縁に前記アームを取り付けて支持する支持
    部と、該袋状体を上部開口部から床面側まで開閉し得る
    水密なファスナーとを備えることを特徴とする折り畳み
    式簡易浴槽。
  2. 【請求項2】 前記浴槽部が袋状体を2枚重ねて2重
    に、且つ、互いに取り外し自在に構成されていることを
    特徴とする前記請求項1に記載の折り畳み式簡易浴槽。
  3. 【請求項3】 床面に接して浴槽の転倒を防止するため
    の転倒防止部材が、必要に応じて格納自在に設けられた
    ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の折り畳み
    式簡易浴槽。
  4. 【請求項4】 少なくとも、背もたれ部と座部と脚部
    と、利用者の上体を支持するためのアームとから構成さ
    れ、該アームが弓型又はL字型であり、その取り付け部
    を中心にして上下に回動可能であり、かつアームの長手
    軸に対して回転可能であるか又はその取り付け部を中心
    にして左右に回動可能なように、前記背もたれ部に取り
    付けられたことを特徴とする折り畳み式浴用椅子。
  5. 【請求項5】 座部に、ファスナーによって開閉する切
    り欠き部が設けられたことを特徴とする折り畳み式浴用
    椅子。
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JP2017205474A (ja) * 2015-07-07 2017-11-24 有限会社久美川鉄工所 簡易風呂
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