JPH10128304A - 灰塵の洗浄処理方法およびその装置 - Google Patents

灰塵の洗浄処理方法およびその装置

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JPH10128304A
JPH10128304A JP8290596A JP29059696A JPH10128304A JP H10128304 A JPH10128304 A JP H10128304A JP 8290596 A JP8290596 A JP 8290596A JP 29059696 A JP29059696 A JP 29059696A JP H10128304 A JPH10128304 A JP H10128304A
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俊久 丸田
Hiroaki Takahashi
寛昭 高橋
Toshiaki Hirose
敏章 廣瀬
Kazumasa Sakae
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 灰塵の洗浄処理において、脱塩および重金属
除去効果を高める。 【解決手段】灰塵を塩素イオン濃度が2.0wt%以上の
溶液で洗浄することにより灰塵に含まれる重金属類の溶
出を促し、灰塵の洗浄懸濁液に二酸化炭素を導入して洗
浄することにより灰塵に含まれるフリーデル氏塩からの
塩素イオンの溶出を促す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ焼却炉から排
出される焼却灰や飛灰、またはセメントキルンのダスト
等、燃焼炉より発生する灰またはダスト(これら含めて
灰塵と云う)を、セメントの原料などへの使用や重金属
類の再生などのリサイクル、または埋め立て処分に適す
るように洗浄処理する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】焼却灰やダストなどの灰塵には塩素がか
なりの量含まれており、また水銀、亜鉛、鉛など(以
下、重金属類と云う)も含有されている。この重金属類
や塩素はセメントの品質に悪影響を与えるため、これら
の灰塵をセメント原料等として再利用する場合には重金
属類や塩素はできるだけ除去する必要がある。このため
従来、これらの灰塵をセメント原料などとして再利用す
る場合には灰塵を水で洗浄し、濾過することにより塩素
を除去している。また灰塵から重金属類を回収してリサ
イクルする場合などでも、灰塵を塩酸や硫酸などの酸で
洗浄して重金属類を溶出させ、濾過した後に濾液から重
金属類を回収し、ケーキをセメントの原料として再利用
することが試みられている。
【0003】
【発明の解決課題】このように従来は、灰塵を水で洗浄
処理し、再利用することが試みられているが、単に水で
灰塵を洗浄しただけでは重金属類はほとんど除去でき
ず、濾過後のケーキに残留する。灰塵にフリーデル氏塩
が含まれている場合には、フリーデル氏塩に含まれる塩
素は水洗のみでは溶出せず、やはりケーキ中に残留す
る。また、塩酸や硫酸などの酸で灰塵を洗浄する方法は
使用する薬品の費用が嵩むだけでなく、処理設備を耐酸
性とし、さらに排水を中和処理する設備も必要となるな
ど設備費用も大きくなる。
【0004】
【課題解決の手段】本発明は従来の洗浄方法における上
記問題を解決した洗浄処理方法および装置を提供するも
のであって、(イ)液中の塩素イオンが一定濃度以上の洗
浄液を用いることにより灰塵から重金属類を効果的に溶
出させることができるようにしたものであり、また、
(ロ)洗浄液に二酸化炭素を導入し、その存在下で灰塵を
洗浄することにより灰塵の脱塩を促す一方で重金属類の
溶出を抑制し、重金属類を殆ど含まず塩素濃度の高い濾
液が得られるようにし、さらに、この液を灰塵の洗浄に
利用することにより塩素イオンによる重金属類の溶出除
去効果を高めたものである。
【0005】すなわち、本願の第1発明は、(1)灰塵を
塩素イオン濃度が2.0wt%以上の溶液で洗浄すること
により灰塵に含まれる重金属類の溶出を促し、濾過する
ことを特徴とする灰塵の洗浄処理方法である。上記洗浄
処理方法は、(2)重金属類を除去した洗浄濾液を繰り返
し使用することにより溶液中の塩素イオン濃度を2.0w
t%以上にして灰塵を洗浄する方法を含む。
【0006】本願の第2発明は、(3)二酸化炭素の存在
下で灰塵を洗浄液に懸濁させることにより灰塵に含まれ
るフリーデル氏塩からの塩素イオンの溶出を促す一方、
灰塵中の重金属類の溶出を抑制することを特徴とする灰
塵の洗浄処理方法である。上記洗浄処理方法は、(4)灰
塵を懸濁した洗浄液に燃焼炉の排ガスを吹き込むことに
より上記懸濁液中に二酸化炭素を導入する方法を含む。
【0007】本願の第3発明は、(5)灰塵の洗浄懸濁液
に二酸化炭素を導入して洗浄することにより灰塵に含ま
れるフリーデル氏塩からの塩素イオンの溶出を促して洗
浄液中の塩素イオン濃度を高め、次いで、塩素イオン濃
度を2.0wt%以上にして灰塵を洗浄濾過することによ
り灰塵中の重金属類を溶出除去する灰塵の洗浄処理方法
である。上記洗浄処理方法は、(6)灰塵の洗浄懸濁液に
燃焼排ガスを吹き込むことにより該懸濁液中に二酸化炭
素を導入する方法、(7)塩素イオン含有溶液を添加し、
あるいは重金属類を除去した洗浄濾液を添加して塩素イ
オン濃度を2.0wt%以上にして洗浄する方法、(8)重
金属類を除去した洗浄濾液を繰り返し使用する方法、
(9)塩素イオンおよび重金属類を除去した灰塵をセメン
ト原料として利用する方法を含む。
【0008】本願の第4発明は、(10)灰塵を懸濁させ
て洗浄する撹拌漕、洗浄後の灰塵懸濁液を濾過する手
段、この濾液から重金属類を除去する手段、この重金属
類を除去した溶液を撹拌漕へ循環させる経路を備え、塩
素イオン濃度2.0wt%以上の洗浄液で灰塵を洗浄処理
する灰塵の洗浄処理装置である。上記処理装置は、(1
1)撹拌漕に二酸化炭素を導入する手段が付設されてい
る処理装置、(12)灰塵懸濁液の濾過ケーキを洗浄濾過
する手段、およびこの濾液を撹拌槽に循環させる経路が
付設されている処理装置を含む。
【0009】
【発明の実施形態】(A)塩素イオンによる重金属類の溶出 本発明の第1の洗浄処理方法では、灰塵を塩素イオン濃
度が2.0wt%以上の溶液で洗浄することにより灰塵に
含まれる重金属類の溶出を促して濾過する。灰塵を洗浄
液(水)に懸濁して洗浄する際に、懸濁液の塩素イオン濃
度を上記濃度に高めて洗浄することにより、灰塵に含ま
れる鉛、亜鉛、水銀などの重金属類の溶出が促進され
る。これは、塩素イオンの増加により水分子の一部が解
離して水素イオンを生じ、この水素イオンが重金属類を
イオン化するためであると考えられる。この塩素イオン
濃度は2.0wt%以上が適当であり、濃度が高いほど溶
出効果が高く、塩素イオンの飽和濃度のものまで用いる
ことができる。ちなみに、塩素イオン源として添加する
塩化カルシウムの飽和状態における塩素イオン濃度は4
0℃の水で約34wt%である。塩素イオン濃度が2.0w
t%未満では重金属類の溶出効果が低い。通常は最大で
も20〜25wt%が適当である。
【0010】塩素イオン濃度を2.0wt%以上に高める
手段として、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カ
リウム等の塩化物を添加するか、あるいは既に灰塵の洗
浄に用いた洗浄濾液を添加する。この洗浄濾液には塩素
イオンが残留しており、これを洗浄工程に循環すること
により塩素イオン濃度の調整に利用することができる。
この洗浄濾液は繰り返し使用すれば良い。なお、洗浄中
に灰塵から塩素イオンが溶出するので、洗浄開始時の塩
素イオン濃度は2.0wt%未満でも良く、塩素イオン濃
度を調整するために添加する塩化物の量または洗浄濾液
の供給量は、洗浄が進進行する間に液中の塩素イオン濃
度が2.0wt%以上になる量であれば良い。
【0011】溶出した重金属類は金属イオンとして液中
に溶存し、また洗浄濾液を繰り返し循環使用することに
より、液中の塩素イオン濃度は次第に高くなる。この塩
素イオン濃度は、濾過ケーキの洗浄濾液や新たな洗浄液
を加えることにより通常は最大でも20〜25%程度以
下に調整する。
【0012】このようにして得られた灰塵の濾過ケーキ
は重金属類が除去されているのでセメント原料への利用
や埋め立て処理に適する。一方、濾液には重金属類が多
量に含まれているので、この濾液から重金属類を回収し
て再利用することができる。また、既に述べたように、
この洗浄濾液には塩素イオンが残留しているので、洗浄
濾液から溶存している重金属類を除去した後に洗浄工程
に循環し、塩素イオン源として利用することができる。
洗浄濾液から重金属類を除去する手段としてはpH調整
による方法やキレート剤による方法等のこれまで行われ
ている手段によることができる。
【0013】(B)二酸化炭素による塩素イオンの溶出 本発明に係る第2の洗浄処理方法では、灰塵の洗浄懸濁
液に二酸化炭素を導入して洗浄することにより灰塵に含
まれるフリーデル氏塩からの塩素イオンの溶出を促す一
方、灰塵中の重金属類の溶出を抑制して洗浄する。二酸
化炭素の導入は、灰塵を懸濁した液中に炭酸ガスあるい
は炭酸ガスを含む混合ガスや燃焼排ガスを吹き込みバブ
リングしながら撹拌すれば良い。灰塵を洗浄液(水)に懸
濁して洗浄する際に、二酸化炭素の存在下で洗浄するこ
とにより灰塵に含まれるフリーデル氏塩からの塩素イオ
ンの溶出が促進される。
【0014】灰塵中の塩素はフリーデル氏塩(3CaO・Al2O
3・CaCl2・10H2O)の形態、または塩素が多い場合にはエト
リンガイトに類似した形態(3CaO・Al2O3・3CaCl2・32H2O)
で固定されている場合があり、これらは水に難溶である
ため単に水で洗浄しても塩素は殆ど除去されない(な
お、本発明ではエトリンガイト類似形態を含めてフリー
デル氏塩からの塩素イオンの溶出と云う)。ところが、
灰塵の懸濁液中に二酸化炭素が存在すると、次式のよう
に、炭酸イオンCO3 2-と塩素イオンが置換され、塩素イ
オンが溶出するようになる。 CO2 + H2O → 2H+ + CO3 2- 3CaO・Al2O3・CaCl2・10H2O + CO3 2- → 3CaO・Al2O3・CaCO3・10H2O+2Cl- 3CaO・Al2O3・3CaCl2・32H2O + CO3 2- → 3CaO・Al2O3・CaCO3・32H2O+2Cl-
【0015】洗浄懸濁液に導入する炭酸ガス濃度は約1
0wt%以上であればよい。セメントキルンの燃焼排ガス
の炭酸ガス濃度は概ね18〜20wt%であり、二酸化炭
素源として利用することができる。洗浄懸濁液に導入す
る二酸化炭素の量は、後述する実施例のように、洗浄水
55リットルに飛灰5kgを懸濁させた液に炭酸ガス濃度20
wt%の排ガスを吹き込む場合、理論的には懸濁液1リットル
あたり4リットル以上の排ガス量であればよく、実操業では
この5〜10倍量程度であればよい。
【0016】上式のように二酸化炭素の導入によって塩
素イオンが溶出する一方で重金属イオンは次式のように
炭酸イオンと反応して炭化物の沈殿となり、不溶化す
る。 Pb2+ + CO3 2- → PbCO3 Zn2+ + CO3 2- → ZnCO3 従って、脱水濾過して得られた濾液には有害な重金属類
は溶出せず、高濃度の塩素が溶存するため、塩化物の再
生に適する。
【0017】(C)塩素イオンと二酸化炭素の併用 本発明に係る第3の処理方法は、前述した塩素イオン濃
度を高めて重金属の溶出を促す方法と二酸化炭素を導入
して塩素イオンの溶出を促す方法とを組み合わせたもの
である。本処理方法によれば、灰塵の洗浄懸濁液に二酸
化炭素を導入して洗浄することにより灰塵に含まれるフ
リーデル氏塩からの塩素イオンの溶出を促して洗浄液中
の塩素イオン濃度を高め、次いで、塩素イオン濃度を
2.0wt%以上にして灰塵を洗浄濾過することにより灰
塵中の重金属類を溶出除去する。
【0018】既に述べたように、二酸化炭素を導入する
には、灰塵を懸濁した液中に炭酸ガスあるいは炭酸ガス
を含む混合ガスや燃焼排ガスを吹き込みバブリングしな
がら撹拌すれば良い。二酸化炭素を導入して灰塵を洗浄
することにより灰塵からの塩素イオンの溶出が促進され
るので、灰塵の脱塩効果が向上すると共に次工程での塩
素イオンの濃度調整が容易になる。次に燃焼排ガス等の
吹き込みを停止した後に、塩化カルシウムや塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム等の塩化物を添加するか、或いは、
重金属類を除去した洗浄濾液を添加して、洗浄懸濁液中
の塩素イオン濃度を2.0wt%以上に調整する。前述し
たようにこの洗浄濾液には塩素イオンが溶存しているの
で、繰り返し使用することにより液中に塩素イオンが蓄
積し、塩素イオンの供給源として利用することができ
る。塩素イオン濃度を調整するために添加する塩化物の
量または洗浄濾液の供給量は、洗浄が進進行する間に液
中の塩素イオン濃度が2.0wt%以上になる量であれば
良い。なお、塩素イオンの調整と二酸化炭素の導入を同
時に行っても良い。
【0019】灰塵の懸濁液の塩素イオン濃度を2.0wt
%以上にして灰塵を撹拌洗浄後、懸濁液を脱水濾過す
る。このように得られたケーキは重金属類および塩素が
充分除去されておりセメント原料としての再利用に適す
る。また、濾液には重金属類を多量に含まれるため重金
属類の再生に適する。重金属類を除去した濾液は循環さ
せて洗浄溶液として再利用する。
【0020】(D)洗浄処理装置の構成 本発明に係る上記洗浄処理方法を実施する装置構成の概
略を図1に示す。同図に示す洗浄処理装置20は塩素イ
オンの調整と二酸化炭素の導入とを組み合わせて実施で
きるようにしたものであり、灰塵を懸濁させて洗浄する
撹拌漕2、洗浄後の灰塵懸濁液を濾過する手段3、この
濾液10から重金属類を除去する手段11、この重金属
類を除去した溶液を洗浄撹拌漕2へ循環させる経路14
を備え、洗浄撹拌漕2に二酸化炭素を導入する手段19
が付設されている。さらに、好適な態様として、洗浄後
の濾過ケーキ4を処理する洗浄濾過手段5、およびこの
濾液を洗浄撹拌槽2に循環させる経路14が上記洗浄濾
過手段5に連通されている。これら各処理手段は経路
9、10、12、13、16、18によって各々連通さ
れており、これらの経路には流路を開閉するバルブが各
々介設されている。
【0021】燃焼炉から排出された灰塵と洗浄液(水)は
経路1を通じて洗浄撹拌槽2に導入され、さらに塩化カ
ルシウムや塩化ナトリウムなどの塩化物、あるいは既に
洗浄処理を行っている場合には、その洗浄濾液を経路1
4から洗浄撹拌槽2に導入して塩素イオン濃度を調整す
る。この塩素イオン濃度は洗浄が進行する間に2.0wt
%以上になるように調整すれば良い。
【0022】導入手段19から二酸化炭素を洗浄攪拌層
2に導入するには、燃焼炉の排ガス17あるいは炭酸ガ
スを含む混合ガス15を各々経路16、18を通じて洗
浄撹拌槽2に吹き込み混合する。二酸化炭素の導入と塩
素イオン濃度の調整を併用する場合には、上記燃焼排ガ
スあるいは混合ガスを吹き込んで二酸化炭素を導入した
後にガスの吹き込みを停止し、その後、塩化物を添加し
或いは上記洗浄濾液を添加して懸濁液の塩素イオン濃度
を調整する。
【0023】上記洗浄後、灰塵の懸濁液は脱水濾過手段
(濾過機)3に導入され、固液分離される。濾液10には
塩素イオンと共に重金属が多量に溶出されているので該
濾液10を重金属類の除去手段11に送り、ここで重金
属を分離した後に、必要に応じて経路13を通じて循環
経路14に導き該経路14を通じて洗浄撹拌槽2に循環
し、塩素イオンの供給源として再利用する。分離した重
金属は必要に応じて回収し再生する。従って重金属の分
離手段は再生手段を兼用するものでも良い。なお、洗浄
撹拌槽2に循環しない洗浄濾液は経路12を通じて外部
に排出する。
【0024】一方、濾過ケーキ4は洗浄濾過手段5に送
られ、ここで固液分離された濾液7を経路9を通じて循
環経路14に導き、洗浄濾液10と合流させて塩素イオ
ン濃度を調整し、該経路14を通じて洗浄撹拌槽2に循
環して再利用する。再利用しない濾液7は経路8を通じ
て外部に排出する。洗浄濾液手段5から回収された固形
分6には重金属および塩素が殆ど含まれていないので、
セメント原料等に利用することができる。また埋立処分
しても重金属や塩素による汚染源になる虞がない。な
お、重金属を除去した洗浄濾液10には塩素イオンが多
量に含まれているので、前述のように、洗浄工程の塩素
イオン供給源として再利用するほかに、該濾液を塩化物
の再生に利用することができる。
【0025】以上、主に図1に基づいて説明したが、本
発明は、次のように発明の要旨を変更しない範囲で、二
酸化炭素および洗浄濾液の導入経路を適宜変更すること
ができる。 (イ) 洗浄撹拌層2に循環経路14を通じて洗浄濾液を
導入し、塩素イオン濃度を調整して重金属類の溶出を促
す一方、二酸化炭素を導入手段19から洗浄濾過装置5
に吹き込んでフリーデル氏塩を分解する。 (ロ) 二酸化炭素を導入手段19から洗浄撹拌層2に吹
き込んでフリーデル氏塩を分解し、一方、洗浄濾過装置
5に循環経路14を接続し、洗浄濾液を洗浄濾過装置5
に導いて重金属類を溶出させ、この濾液7は重金属類の
除去装置11を経て循環ないし排水する。 (ハ) 二酸化炭素の導入手段19および洗浄濾液の循環
経路14を何れも洗浄濾過装置5に接続し、洗浄撹拌槽
2では水洗のみを行い、洗浄濾過装置5に二酸化炭素お
よび洗浄濾液を導入してフリーデル氏塩を分解すると共
に重金属類を溶出させ、この濾液7は重金属類の除去装
置11を経て循環ないし排水する。
【0026】
【実施例および比較例】以下に本発明の実施例を示す。
なお、これらは例示であり、本発明の範囲を限定するも
のではない。
【0027】実施例1 図1に示す洗浄処理装置を用い、まず、洗浄用水55リッ
トルに塩化カルシウム二水和物(CaCl2・2H2O)1140gを
溶解して、塩素イオン濃度を1wt%にし、さらに水酸化
ナトリウム0.1mol/l溶液を添加し、洗浄液をpH8に
調整した。次に、都市ゴミ焼却炉の飛灰A(Cl:16.9wt
%、Pb:969mg/kg、Zn:4420mg/kg、Hg:0.766mg/kg)5kg
と、上記塩化カルシウム水溶液55リットルを洗浄撹拌漕2
に導入し、約5分間撹拌混合した。次に、この懸濁液を
脱水濾過機3に導いて濾過した。ケーキ4は高塩素濃度
の含有水を含むため、これを洗浄濾過装置5に導き、水
洗(約21リットル)し、濾過することにより該ケーキ4から塩
素を除去し、処理ケーキ6を得た。この洗浄濾液7は経
路8を通じて排水した。一方、脱水濾過機3から排出さ
れた洗浄濾液10は重金属類の除去装置11に送り、こ
こで重金属類を除去した後に経路12を通じて排水し
た。飛灰からの重金属類の除去効果を確認するため、洗
浄濾液10をサンプリングして分析した。その結果、表
1に示すように、洗浄濾液のpH12.4、塩素イオン
濃度2.6wt%、鉛含有量31.0mg/l(飛灰からの除去
率35.2%)、亜鉛含有量8.4mg/l(飛灰からの除去率2.1
%)、水銀含有量0.010mg/l(飛灰からの除去率14.4
%)であった。
【0028】実施例2 洗浄用水55リットルに塩化カルシウム二水和物(CaCl2・2H2
O)3420gを溶解して塩素イオン濃度を3wt%にした
他は実施例1と同様にして上記都市ゴミ焼却炉の飛灰A
を洗浄処理した。飛灰からの重金属類の除去効果を確認
するため、洗浄濾液10をサンプリングして分析した。
その結果、表1に示すように、洗浄濾液のpH12.
2、塩素イオン濃度3.9wt%、鉛含有量57.0mg/l
(飛灰からの除去率64.7%)、亜鉛含有量13.5mg/l(飛
灰からの除去率3.4%)、水銀含有量0.018mg/l(飛灰
からの除去率25.8%)であった。
【0029】実施例3 洗浄用水55リットルに塩化カルシウム二水和物(CaCl2・2H2
O)5700gを溶解して塩素イオン濃度を5wt%にした
他は実施例1と同様にして上記都市ゴミ焼却炉の飛灰A
を洗浄処理した。飛灰からの重金属類の除去効果を確認
するため、洗浄濾液10をサンプリングして分析した。
その結果、表1に示すように、洗浄濾液のpH12.
0、塩素イオン濃度5.8wt%、鉛含有量74.0mg/l
(飛灰からの除去率84.0%)、亜鉛含有量23.5mg/l(飛
灰からの除去率5.8%)、水銀含有量0.021mg/l(飛灰
からの除去率30.2%)であった。
【0030】実施例4 洗浄用水55リットルに塩化カルシウム二水和物(CaCl2・2H2
O)10150gを溶解して塩素イオン濃度を7wt%にし
た他は実施例1と同様にして上記都市ゴミ焼却炉の飛灰
Aを洗浄処理した。飛灰からの重金属類の除去効果を確
認するため、洗浄濾液10をサンプリングして分析し
た。その結果、表1に示すように、洗浄濾液のpH1
2.0、塩素イオン濃度7.3wt%、鉛含有量76.0mg/
l(飛灰からの除去率86.3%)、亜鉛含有量23.3mg/l
(飛灰からの除去率5.8%)、水銀含有量0.020mg/l
(飛灰からの除去率28.7%)であり、実施例3とほぼ同様
の処理結果が得られた。
【0031】以上、実施例1〜4の結果から洗浄溶液中
の塩素濃度を高くすることによって飛灰からの重金属類
の溶出が増加することが確認された。また、実施例1の
結果から洗浄液の塩素イオン濃度は2.0wt%以上が適
当であり、塩素イオン濃度が高いほど重金属の溶出量が
多いことが明かである。
【0032】実施例5 図1に示す洗浄処理装置を用い、都市ゴミ焼却炉の飛灰
A(Cl:16.9wt%、Pb:969mg/kg、Zn:4420mg/kg、Hg:0.76
6mg/kg)5kgと、洗浄水55リットルを洗浄撹拌漕2に導入
し、約5分間撹拌混合した。次に、この懸濁液を脱水濾
過機3に導いて濾過した。濾過ケーキ4は高塩素濃度の
含有水を含むので、これをさら洗浄濾過装置5に導き水
洗(約56リットル)し、濾過してケーキ4から塩素を除去し
た。経路8のバルブを調整した濾液7の一部(約5リットル)
を経路9に導き、経路14を通じて洗浄撹拌槽2に循環
し、残りの濾液7は経路8を通じて排水した。一方、脱
水濾過機3から排出された濾液10を重金属類の除去装
置11に導いて重金属を除去した後に、この濾液10の
一部(約50リットル)を経路13を通じて経路9を流れる濾液
7と合流させ、経路14を通じて洗浄撹拌漕2に循環し
た。ここで新たに都市ゴミ焼却炉の飛灰5kgを投入し、
混合撹拌した後、同様の工程を繰り返した。この操作を
5回繰り返した後、経路12のバルブを開け1ハ゛ッチにつ
いて濾液10の一部(約6.4リットル)が排水するように調節
した。また、経路8のバルブを調節して濾液7の一部
(約11.4リットル)が循環するように調節した。このように循
環経路14を通じて55リットルの洗浄濾液が洗浄撹拌槽に
循環するようにして、更に2回同様の工程を繰り返し
た。系が充分に安定したところで飛灰からの重金属類の
除去効果を確認するため、濾液10をサンプリングして
分析した。その結果、洗浄濾液のpHは12.3、塩素
イオン濃度7.1wt%、鉛含有量79.0mg/l(飛灰から
の除去率89.7%)、亜鉛含有量24.1mg/l(飛灰からの
除去率6.0%)、水銀含有量0.024mg/l(飛灰からの除
去率34.5%)であった。
【0033】このように、塩化カルシウムなどの塩化物
を添加しなくても、洗浄濾液を循環使用することによ
り、重金属類の除去効果を向上できることが確認され
た。また、都市ゴミ燃焼炉の飛灰だけでなくセメントキ
ルンのダストなどの燃焼炉のダストについても、重金属
類および塩素を含んでいれば、同様の結果が得られる。
【0034】比較例1 実施例1ないし実施例5では塩化物を添加し、あるいは
洗浄濾液を循環使用することにより洗浄液の塩素イオン
濃度を2.0wt%以上に調整して灰塵を洗浄処理した
が、本比較例では、このような塩素イオン濃度の調整を
行わず、次のように洗浄水のみで灰塵を洗浄した。先
ず、都市ゴミ焼却炉の上記飛灰Aを5kgと水55リットルを撹
拌漕2に導入し、約5分間撹拌混合した。次に、この懸
濁液を脱水濾過機3に導いて濾過した。この濾過ケーキ
4を洗浄濾過装置5に導き、約13リットルの水で洗浄し、
濾過して脱水ケーキ6を得た。この濾液7は経路8を通
じて外部に排水した。一方、洗浄濾液10を重金属類の
除去装置11に導き、重金属類を除去した後に、経路1
2を通じて外部に排水した。飛灰からの重金属類の除去
効果を確認するため、洗浄濾液10をサンプリングして
分析した。その結果、濾液のpHは12.5、塩素イオ
ン濃度1.6wt%、鉛含有量19.0mg/l(飛灰からの除
去率21.6%)、亜鉛含有量8.0mg/l(飛灰からの除去率
2.0%)、水銀含有量0.003mg/l(飛灰からの除去率4.
3%)であった。本比較例から明かなように、洗浄液中の
塩素イオン濃度が1.6wt%程度では灰塵から重金属が
十分に溶出されない。
【0035】実施例6 図1の洗浄処理装置を用い、フリーデル氏塩を含む都市
ゴミ焼却炉の飛灰B(Cl:7.0wt%、Pb:4890mg/kg、Zn:5
410mg/kg、Hg:0.672mg/kg)5kgと水55リットルを洗浄撹拌
漕2に導入し、約5分間撹拌混合した。次に、この懸濁
液に、ガスボンベ15から標準混合ガス(CO2:20%、
O2:10%、N2:70%)を0.5Nm3/minの割合で吹き込みな
がら10分間混合した。その後、直ちにこの懸濁液を脱
水濾過機3に導いて濾過した。濾過ケーキ4は高塩素濃
度の含有水を含むので、これをさらに洗浄濾過装置5に
導いて約10リットルの水で洗浄し濾過してケーキ4から塩
素を除去し、脱水ケーキ6を得た。この濾液7は経路8
を通じて外部に排水した。一方、洗浄濾液10は重金属
類の除去装置11に導き、重金属類を除去した後に経路
12を通じて外部に排水した。なお、この洗浄濾液に含
まれる重金属類は少量であるので除去せずに排出しても
よい。飛灰からの重金属類の除去効果を確認するため、
洗浄濾液10をサンプリングして分析した。その結果、
表2に示すように、洗浄濾液のpHは6.0、塩素イオ
ン濃度0.6wt%(飛灰からの除去率94.3%)、鉛含有量
0.1mg/l(飛灰からの除去率0.0%)、水銀含有量0mg/l
(飛灰からの除去率0.0%)であった。
【0036】実施例7 二酸化炭素の供給源として、標準混合ガスに代え、セメ
ントキルンの燃焼排ガス(CO2:約20%)を0.5Nm3/min
の割合で導入した他は実施例6と同様にして上記都市ゴ
ミ焼却炉の飛灰Bを洗浄処理した。飛灰からの重金属類
の除去効果を確認するため、洗浄濾液10をサンプリン
グして分析した。その結果、表2に示すように、洗浄濾
液のpHは6.3、塩素イオン濃度0.6wt%(飛灰から
の除去率94.3%)、鉛含有量0.1mg/l(飛灰からの除去
率0.0%)、水銀含有量0mg/l(飛灰からの除去率0.0%)
であった。
【0037】比較例2 実施例6および実施例7では洗浄懸濁液に炭酸ガスを導
入して灰塵を洗浄処理したが、本比較例では、このよう
な二酸化炭素を導入せずに、次のように洗浄水のみで灰
塵を洗浄した。都市ゴミ焼却炉の上記飛灰Bを5kgと水
55リットルを洗浄撹拌漕2に投入し、約5分間撹拌混合し
た。次に、この懸濁液を脱水濾過機3に導き濾過した。
この濾過ケーキ4をさらに洗浄濾過装置5に導き、約10
リットルの水で洗浄し濾過してケーキ4から塩素を除去し、
脱水ケーキ6を得た。この濾液7は経路8を通じて外部
に排水した。一方、洗浄濾液10は重金属類の除去装置
11に導き、重金属類を除去した後に経路12を通じて
外部に排水した。飛灰からの重金属類の除去効果を確認
するため、洗浄濾液10をサンプリングして分析した。
その結果、表2に示すように、洗浄濾液のpHは12.
7、塩素イオン濃度0.4wt%(飛灰からの除去率62.9
%)、鉛含有量6.0mg/l(飛灰からの除去率1.3%)、水
銀含有量0.002mg/l(飛灰からの除去率3.3%)であっ
た。
【0038】この比較例と実施例6および実施例7から
明らかなように、飛灰を懸濁させた液に二酸化炭素を含
むガスを吹き込みながら撹拌混合することにより、水洗
だけでは溶出しないフリーデル氏塩からの塩素イオンを
溶出させることができ、同時に鉛、水銀等の重金属類の
溶出を抑制することができる。都市ゴミ燃焼炉の飛灰だ
けでなくセメントキルンのダストなどの燃焼炉のダスト
についても、フリーデル氏塩および重金属類を含んでい
れば、同様の処理結果が得られる。
【0039】実施例8 本実施例では、洗浄濾液を循環使用して洗浄懸濁液の塩
素イオン濃度を調整すると共に該懸濁液中に燃焼炉の排
ガスを吹き込んで洗浄を行った。フリーデル氏塩を含む
都市ゴミ焼却炉の飛灰C(Cl:17.3wt%、Pb:972mg/kg、
Zn:4398mg/kg、Hg:0.802mg/kg)5kgと水55リットルを撹
拌漕2に導入し、約5分間撹拌混合した。次に、この懸
濁液にセメントキルンの燃焼排ガス(CO2:約20%)を
0.5Nm3/minの割合で吹き込みながら10分間混合し
た。その後、ガスの吹き込みを停止し、さらに10分間
撹拌混合した。次に、この懸濁液を脱水濾過機3に導き
濾過した。この濾過ケーキ4をさらに洗浄濾過装置5に
導き、約56リットルの水で洗浄し濾過してケーキ4から塩
素を除去し、脱水ケーキ6を得た。この濾液7は経路8
のバルブを調節して一部(約5リットル)を経路14に導いて
洗浄撹拌槽2に循環させた。残りの濾液は経路8を通じ
て外部に排水した。一方、洗浄濾液10は重金属類の除
去装置11に導き、その濾液約50リットルを経路13のバ
ルブを調節して経路14に導き、経路9を流れる洗浄濾
液7と合流させ洗浄撹拌漕2に循環した。さらに、ここ
で新たに都市ゴミ焼却炉の飛灰C5kgを洗浄撹拌槽2に
導入し、同様の工程を繰り返した。この操作を5回繰り
返した後、経路12のバルブを調整して11ハ゛ッチについ
て約6.4リットル排水するようにし、また、経路8のバル
ブを調節して約11.4リットルの洗浄濾液が循環するよう
に調節した。このように経路14を通じて55リットルの洗
浄水が洗浄撹拌槽2に循環するようにし、更に2回同様
の工程を繰り返した。系が充分に安定したところで飛灰
からの重金属類の除去効果を確認するため、洗浄濾液1
0をサンプリングして分析した。その結果、表3に示す
ように、洗浄濾液のpHは12.3、塩素イオン濃度7.
6wt%、鉛含有量78.0mg/l(飛灰からの除去率88.4
%)、亜鉛含有量24.0mg/l(飛灰からの除去率6.0
%)、水銀含有量0.023mg/l(飛灰からの除去率31.5
%)であった。また、飛灰からの塩素除去効果を確認す
るため脱水ケーキ6中の塩素を分析して飛灰からの塩素
除去率を調査したところ塩素除去率は99.8%であっ
た。
【0040】比較例3 実施例8に対し、本比較例では灰塵の懸濁液中に二酸化
炭素を導入せず、また洗浄濾液を循環使用せずに、次の
ように水だけで灰塵を洗浄した。都市ゴミ焼却炉の上記
飛灰Cを5kgと水55リットルを洗浄撹拌漕2に投入し、約
5分間撹拌混合した。次に、この懸濁液を脱水濾過機3
に導き濾過した。この濾過ケーキ4をさらに洗浄濾過装
置5に導き、約10リットルの水で洗浄し濾過してケーキ4か
ら塩素を除去し、脱水ケーキ6を得た。この濾液7は経
路8を通じて外部に排水した。一方、洗浄濾液10は重
金属類の除去装置11に導き、重金属類を除去した後に
経路12を通じて外部に排水した。飛灰からの重金属類
の除去効果を確認するため、洗浄濾液10をサンプリン
グして分析した。その結果、表3に示すように、洗浄濾
液のpHは12.2、塩素イオン濃度0.9wt%(飛灰か
らの除去率59.3%)、鉛含有量18.0mg/l(飛灰からの
除去率20.4%)、亜鉛含有量7.5mg/l(飛灰からの除去
率1.9%)、水銀含有量0.003mg/l(飛灰からの除去率
4.2%)であった。
【0041】この比較例と実施例8から明らかなよう
に、洗浄濾液を循環使用して洗浄懸濁液の塩素イオン濃
度を高め、更に二酸化炭素を含むガスを吹き込みながら
撹拌混合して洗浄したものは、水洗いだけでは溶出しな
いフリーデル氏塩からの塩素イオンを溶出させることが
でき、更に灰塵に含まれる鉛、亜鉛、水銀等の重金属類
の溶出が促進される。都市ゴミ燃焼炉の飛灰だけでなく
セメントキルンのダストなどの燃焼炉のダストについて
も、フリーデル氏塩および重金属類を含んでいれば、同
様の結果が得られる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【発明の効果】本発明の洗浄処理方法およびその装置に
よれば以下の効果を有する。 (1)洗浄液の塩素イオン濃度を2.0wt%以上にして
燃焼炉の灰またはダストを洗浄することにより、これら
灰塵からの重金属の溶出が促進され、灰塵から重金属類
を効果的に除去することができる。得られた灰またはダ
ストのケーキには重金属類が殆ど含まれていないため、
セメント原料への利用や埋め立て処理に適する。一方、
洗浄濾液に重金属類を多量に含むため、重金属類の再生
に適する。また洗浄濾液を循環使用する場合には、節水
によるコスト低減も期待できる。
【0046】(2)灰塵の洗浄懸濁液に二酸化炭素を導
入して灰塵をバブリングしながら撹拌洗浄することによ
り、燃焼炉の灰またはダストに難溶性のフリーデル氏塩
が含まれている場合でも、このフリーデル氏塩を分解し
て塩素イオンを十分に溶出させることができる。この洗
浄濾液には有害な重金属類は溶出せず、高濃度の塩素が
溶出するため、塩化物の再生等に適する。また、酸など
を使用しないため薬品や酸の処理に必要なコストの低減
が図れる。
【0047】(3)灰塵の洗浄懸濁液に、二酸化炭素を
含むガスを吹き込んでバブリングしながら灰塵を撹拌洗
浄することにより、難溶性のフリーデル氏塩が含まれて
いる場合でも、このフリーデル氏塩を分解して塩素イオ
ンを十分に溶出させて次工程の塩素イオン濃度の調整を
容易にし、次に、ガスの吹き込みを停止し、この洗浄懸
濁液に塩化物を添加するか、重金属類を除去した塩素イ
オンを含む洗浄濾液を循環使用して加えて洗浄懸濁液中
の塩素イオン濃度を2.0wt以上に調整して灰塵を洗浄
することにより、灰塵中の重金属類を充分に溶出させる
ことができる。これを撹拌洗浄後、懸濁液を脱水濾過し
て得られたケーキは重金属類および塩素を殆ど含んでお
らず、セメント原料としての再利用等に適する。また、
洗浄濾液には重金属類が多量に含まれるため重金属類の
再生に適する。重金属類を除去した濾液は洗浄工程に循
環させて塩素イオン供給源として再利用することがで
き、また節水によるコスト低減も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の洗浄処理方法を実施する装置を示す
概略図
【符号の説明】
2:洗浄撹拌槽、 3:脱水濾過機、 4:ケーキ、
5:洗浄濾過装置、6:脱水ケーキ、 7:洗浄濾液、
10:洗浄濾液、11:重金属除去(再生)装置、
15:標準混合ガスの供給源(ボンベ)、1、8、9、1
2、13、16、18、14:経路19:二酸化炭素導
入手段 20:洗浄処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栄 一雅 東京都港区西新橋2丁目14番1号 秩父小 野田株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灰塵を塩素イオン濃度が2.0wt%以上
    の溶液で洗浄することにより灰塵に含まれる重金属類の
    溶出を促し、濾過することを特徴とする灰塵の洗浄処理
    方法。
  2. 【請求項2】 重金属類を除去した洗浄濾液を繰り返し
    使用することにより溶液中の塩素イオン濃度を2.0wt
    %以上にして灰塵を洗浄する請求項1に記載の洗浄処理
    方法。
  3. 【請求項3】 灰塵の洗浄懸濁液に二酸化炭素を導入し
    て洗浄することにより灰塵に含まれるフリーデル氏塩か
    らの塩素イオンの溶出を促す一方、灰塵中の重金属類の
    溶出を抑制することを特徴とする灰塵の洗浄処理方法。
  4. 【請求項4】 灰塵の洗浄懸濁液に燃焼排ガスを吹き込
    むことにより該懸濁液中に二酸化炭素を導入する請求項
    3に記載の洗浄処理方法。
  5. 【請求項5】 灰塵の洗浄懸濁液に二酸化炭素を導入し
    て洗浄することにより灰塵に含まれるフリーデル氏塩か
    らの塩素イオンの溶出を促して洗浄液中の塩素イオン濃
    度を高め、次いで、塩素イオン濃度を2.0wt%以上に
    して灰塵を洗浄濾過することにより灰塵中の重金属類を
    溶出除去する灰塵の洗浄処理方法。
  6. 【請求項6】 灰塵の洗浄懸濁液に燃焼排ガスを吹き込
    むことにより該懸濁液中に二酸化炭素を導入する請求項
    5に記載の洗浄処理方法。
  7. 【請求項7】 塩素イオン含有溶液を添加し、あるいは
    重金属類を除去した洗浄濾液を添加して塩素イオン濃度
    を2.0wt%以上にして洗浄する請求項5に記載の洗浄
    処理方法。
  8. 【請求項8】 重金属類を除去した洗浄濾液を繰り返し
    使用する請求項6に記載の洗浄処理方法。
  9. 【請求項9】 上記洗浄処理により塩素イオンおよび重
    金属類を除去した灰塵をセメント原料として利用する請
    求項1〜8のいずれかに記載する洗浄処理方法。
  10. 【請求項10】 灰塵を懸濁させて洗浄する撹拌漕、洗
    浄後の灰塵懸濁液を濾過する手段、この濾液から重金属
    類を除去する手段、この重金属類を除去した溶液を撹拌
    漕へ循環させる経路を備え、塩素イオン濃度2.0wt%
    以上の洗浄液で灰塵を洗浄処理する灰塵の洗浄処理装
    置。
  11. 【請求項11】撹拌漕に二酸化炭素を導入する手段が付
    設されている請求項10に記載の洗浄処理装置。
  12. 【請求項12】灰塵懸濁液の濾過ケーキを洗浄濾過する
    手段、およびこの濾液を撹拌槽に循環させる経路が付設
    されている請求項10または11に記載の洗浄処理装
    置。
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