JPH11137958A - 排煙脱硫排水の処理方法 - Google Patents

排煙脱硫排水の処理方法

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JPH11137958A
JPH11137958A JP10250567A JP25056798A JPH11137958A JP H11137958 A JPH11137958 A JP H11137958A JP 10250567 A JP10250567 A JP 10250567A JP 25056798 A JP25056798 A JP 25056798A JP H11137958 A JPH11137958 A JP H11137958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 石炭燃焼排ガス中の硫黄化合物を吸収除去す
る湿式排煙脱硫装置の排水から、COD成分、フッ素、
重金属等を、効率的かつ十分に除去する。 【解決手段】 排水中に酸化剤を添加して、窒素−硫黄
含有化合物を分解した後、還元剤によって過剰の酸化剤
を分解除去するCOD成分分解工程1と、重金属捕集用
キレート剤と、アルミニウム化合物と、pH調整用アル
カリ剤とを添加し、フッ素および重金属を含む固形物を
析出させて分離する凝集沈澱工程(A)2と、炭酸ナト
リウムとpH調整用アルカリ剤とを添加し、カルシウム
およびフッ素を含む固形物を析出させて分離する凝集沈
澱工程(B)3と、活性炭と接触させて、有機性のCO
D成分を吸着除去する活性炭吸着工程7と、フッ素吸着
樹脂と接触させて、残存するフッ素を吸着除去した後、
アルカリ剤によってpH5.8〜8.6に調整するフッ
素吸着工程8とを含む排煙脱硫排水の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の燃焼排ガ
ス中の酸化硫黄ガスを、石灰−石膏法によってアルカリ
吸収液を用いて脱硫する脱硫装置、特にスート混合型脱
硫装置から排出される排煙脱硫排水の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】石炭等を燃料とする燃焼排ガスは、石灰
−石膏法による脱硫装置で処理され、難分解性のCOD
成分(化学的酸素要求量の原因となる成分)およびフッ
素や重金属を含む排水が排出される。ここで、脱硫排水
中に含まれる難分解性のCOD成分には、無機性COD
成分と有機性COD成分とがある。このうち、無機性C
OD成分は、脱硫装置において吸収液に吸収されたSO
2 とNOx の一部が反応して生成した窒素−硫黄化合物
(以下、「N−S化合物」ともいう。)からなるもので
あり、また有機性COD成分は、主として、脱硫装置の
補給水として使用される工業用水中の有機性成分からな
るものである。これらのCOD成分は、通常の凝集剤を
用いた凝集沈澱法や微生物を用いた活性汚泥法では除去
することが難しく、COD成分の排出基準値(例えば2
0mg/L以下)を達成することは、極めて困難であ
る。
【0003】また、これらCOD成分のうち、N−S化
合物を分解する方法として、亜硝酸塩(NO2 - ) 分解
法が知られている。この方法は、亜硝酸ナトリウムを、 NO2 - −N/N−S化合物 = 1〜2 (モル比) の割合で添加し、pH2以下、温度45℃以上の条件で
分解するものである。しかし、スート混合型排煙脱硫装
置から排出される脱硫排水は、通常、中性ないしは弱酸
性であるため、pH2以下とするために多量の酸を必要
とし、しかも反応終了後に中性ないし弱アルカリ性に戻
すために多量のアルカリ剤が必要となり、無駄な薬品費
用と多大の手間がかかる欠点がある。
【0004】そこで、本出願人は先に、特開平4−59
026号公報に記載されているように、脱硫装置の吸収
スラリーの一部を抜き出して固液分離させた後、その分
離液(ろ液)をpH3〜4に調整して次亜塩素酸塩を添
加することによって、N−S化合物を除去する方法を提
案した。この処理法では、処理水中のN−S化合物を5
mmol/L(ミリモル/リットル)以下にまで除去す
ることができる。しかし、この公報に記載された処理法
は、脱硫排水中のN−S化合物の処理法について開示す
るものの、その他の有機性COD、フッ素、重金属等の
共存成分を併せて処理する方法については言及していな
い。しかも、脱硫排水中に含まれる有機性COD成分も
甚だ難分解性である。このため難分解性の有機性COD
成分の処理法としては、活性炭吸着法が一般的となって
いる。しかし、脱硫排水中の有機成分は、もともと工業
用水に由来するものであり、一般の有機物と比べて活性
炭に対する吸着性が極めて小さい。したがって、有機成
分を十分に吸着除去するためには、吸着設備を大型化し
なければならないなどの問題がある。
【0005】一方、フッ素を含む排水の処理方法として
は、フッ素イオンに対して2〜3倍当量のカルシウムイ
オンを添加してフッ化カルシウムとして除去するカルシ
ウム凝集沈澱法が一般的である。しかし、この方法のみ
ではフッ素を十分に除去することができず、全国一律の
排出基準値(15mg/L以下)を達成することは甚だ
困難である。
【0006】また、これを改良した処理方法として、2
段凝集沈澱法が知られている。この方法は、脱硫排水に
消石灰を添加して中性付近で生成する重金属の水酸化
物、石膏、フッ化カルシウムよりなる沈澱物をいったん
除去した後、さらに水酸化ナトリウム等のアルカリ剤を
添加してpH10以上のアルカリ領域とすることによ
り、排ガス成分に由来するマグネシウムイオンを水酸化
マグネシウムの沈澱物として析出させると同時に、残存
するフッ素イオンを共沈させて分離する方法である。こ
の方法によれば、処理された排水中のフッ素イオン濃度
を前記排出基準値以下とすることが可能である。しか
し、自治体の定める上乗せ基準等によりさらに厳しい規
制が求められる場合、例えば、放流水中のフッ素を2m
g/L以下にすることが求められる場合、この方法によ
って規制値を達成することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、石炭
燃焼排ガスの湿式排煙脱硫装置の脱硫排水から、無機性
COD成分、有機性COD成分、フッ素、重金属等の成
分を、効率的かつ十分に除去する方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の排煙脱硫
排水の処理方法は、石炭燃焼排ガス中の硫黄化合物を吸
収除去する湿式排煙脱硫装置から排出される排煙脱硫排
水の処理方法において、(a)該排水中に酸化剤を添加
して、排水中のCOD成分である窒素−硫黄化合物を分
解した後、さらに還元剤を添加して、過剰の酸化剤を分
解除去するCOD成分分解工程と、(b)該COD成分
分解工程で処理された排水に、重金属捕集用キレート剤
と、アルミニウム化合物と、pH調整用アルカリ剤とを
添加し、フッ素および重金属を含む固形物を析出させて
分離する凝集沈澱工程(A)と、(c)該凝集沈澱工程
(A)で処理された排水に、炭酸ナトリウムとpH調整
用アルカリ剤とを添加し、カルシウムおよびフッ素を含
む固形物を析出させて分離する凝集沈澱工程(B)とを
含むことを特徴とする(請求項1)。該方法は、さら
に、(d)上記凝集沈澱工程(B)で処理された排水
を、活性炭と接触させて、有機性のCOD成分を吸着除
去する活性炭吸着工程と、(e)フッ素吸着樹脂と接触
させて残存するフッ素を吸着除去するフッ素吸着工程の
うちの少なくとも1工程を含むことができ、該工程で処
理された排水をアルカリ剤によってpH5.8〜8.6
に調整することにより処理水を得ることができる(請求
項2)。
【0009】本発明の第二の排煙脱硫排水の処理方法
は、石炭燃焼排ガス中の硫黄化合物を吸収除去する湿式
排煙脱硫装置から排出される排煙脱硫排水の処理方法に
おいて、(a)該排水中に酸化剤を添加して、排水中の
COD成分である窒素−硫黄化合物を分解した後、さら
に還元剤を添加して、過剰の酸化剤を分解除去するCO
D成分分解工程と、(b)該COD成分分解工程で処理
された排水に、pH調整用アルカリ剤を添加し、アルカ
リ性下でマグネシウムおよびフッ素を含む固形物を析出
させて分離する凝集沈澱工程(C)と、(c)該COD
分解工程で処理された排水に、重金属捕集用キレート剤
と、アルミニウム化合物と、pH調整用アルカリ剤とを
添加し、フッ素および重金属を含む固形物を析出させて
分離する凝集沈澱工程(A)とを含むことを特徴とする
(請求項3)。該方法は、さらに、(d)該凝集沈澱工
程(A)で処理された排水を、活性炭と接触させて、有
機性のCOD成分を吸着除去する活性炭吸着工程と、
(e)フッ素吸着樹脂と接触させて残存するフッ素を吸
着除去するフッ素吸着工程のうちの少なくとも1工程を
含むことができ、該工程で処理された排水をアルカリ剤
によってpH5.8〜8.6に調整することにより処理
水を得ることができる(請求項4)。
【0010】上記本発明の第一または第二の排煙脱硫排
水の処理方法において、上記COD成分分解工程中、酸
化剤として次亜塩素酸ナトリウムを用い、塩酸によって
排水をpH4以下に調整して、排水中の窒素−硫黄化合
物を分解除去することができる(請求項5)。上記本発
明の第一または第二の排煙脱硫排水の処理方法におい
て、上記凝集沈澱工程(A)中、重金属捕集用キレート
剤として、ジチオカルバミン酸基またはチオール基を有
するものを用いることができる(請求項6)。上記本発
明の第一または第二の排煙脱硫排水の処理方法におい
て、上記フッ素吸着工程中、塩酸によって排水をpH2
〜4に調整した後、該pH調整した排水をフッ素吸着樹
脂層中に通過させてフッ素を吸着除去することができる
(請求項7)。
【0011】ここで、該フッ素吸着樹脂として、ホスホ
メチルアミノ基キレート樹脂、ジルコニウム担持型樹
脂、セリウム担持型樹脂から選ばれる少なくとも1種以
上を用いることができる(請求項8)。本発明の第一ま
たは第二の排煙脱硫排水の処理方法において、上記フッ
素吸着工程におけるフッ素の吸着後、フッ素吸着樹脂の
再生の際に生成する再生廃液を、排煙脱硫装置に返送す
る工程をさらに含むことができる(請求項9)。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の方法を工程順に説明す
る。なお、本発明の第一の処理方法と第二の処理方法と
で共通する工程については、まとめて説明する。
【0013】(1)COD成分分解工程 COD成分分解工程は、排水中に酸化剤を添加して、排
水中のCOD成分である窒素−硫黄化合物を分解した
後、さらに還元剤を添加して、過剰の酸化剤を分解除去
する工程である。石炭燃焼排ガスを処理する脱硫装置か
ら排出された脱硫排水を、COD成分分解工程に導入す
る。この排水中には、脱硫装置でSO2 とNOx とが反
応して生成した主として次の組成をもつN−S化合物
(無機性COD成分)が含まれている。 ヒドロキシアミンモノスルフォネート HONHSO3 - ヒドロキシアミンジスルフォネート HON(SO3)2 2- ヒドロキシアミントリスルフォネート ON(SO3)3 3-
【0014】この排水に、塩酸等の鉱酸で、pH4以
下、好ましくは薬品使用量の無駄を省くためpH3〜4
に調整した後、排水の酸化還元電位(ORP)をもとに
N−S化合物の含有量を求め、これに対応する所定量の
次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)等の酸化剤を添加
して、N−S化合物を分解する。ここで、鉱酸として硫
酸を用いると、スケールが発生し易いため、塩酸を用い
るのが好ましい。また、酸化剤としては、次亜塩素塩が
挙げられ、中でも、処理性および経済性の点から、次亜
塩素酸ナトリウムが好ましい。なお、実験の結果、次亜
塩素酸ナトリウムの添加量をNaOCl/N−S化合物
=3.0〜5.0(モル比)とし、温度40℃以上、滞
留時間2時間以上で反応させることによって、COD成
分分解率が95%以上に達することが確認された。上記
N−S化合物のうち代表例として、ヒドロキシアミント
リスルフォネートの分解反応を次に示す。また、この反
応では重金属の一部も酸化する。 6ON(SO3)3 3-+18ClO- +10H2 O→ 4
NO+2NO3 - +18HSO4 - +18Cl- +2H
+ +3O2
【0015】N−S化合物を分解処理した後、排水の酸
化還元電位をもとに酸化剤の残存量を求め、これとほぼ
当量の亜硫酸ナトリウム(Na2 SO3)、酸性亜硫酸ナ
トリウム(NaHSO3)、チオ硫酸ナトリウム(Na2
2 3)等のうちの何れかの還元剤を添加し、次亜塩素
酸ナトリウム等の過剰の酸化剤を分解する。これら酸化
還元反応終了後のCOD成分が分解処理された排水は、
次工程(第一の方法中の凝集沈澱工程(A)、または第
二の方法中の凝集沈澱工程(C)において処理される。
【0016】(2)凝集沈澱工程(A) 凝集沈澱工程(A)は、排水に、重金属捕集用キレート
剤と、アルミニウム化合物と、pH調整用アルカリ剤と
を添加し、フッ素および重金属を含む固形物を析出させ
て分離する工程である。重金属捕集用キレート剤として
は、ジチオカルバミン酸基 (−NH−CS2 Na)、チ
オール基 (−SNa)等のキレート形成基を有する液体
の高分子重金属捕集剤が挙げられる。重金属捕集用キレ
ート剤を、通常、10〜100mg/L添加することに
よって、重金属を捕集したマイクロフロックが生成す
る。
【0017】アルミニウム化合物は、凝集剤として作用
するものであり、具体的には、ポリ塩化アルミニウム
(PAC)、塩化アルミニウム、硫酸バン土(硫酸アル
ミニウム)等を使用することができる。添加量は、排水
中のフッ素濃度に依存するが、通常、Al/F=0.1
〜0.5程度である。pH調整用アルカリ剤としては、
水酸化ナトリウム等が用いられる。pH調整用アルカリ
剤を加えて中性付近(pH6〜8)に調整することによ
って、水酸化アルミニウムのフロックが形成されるとと
もに、次の反応が生じ、フッ素−アルミニウム錯体〔A
l(OH)3…F〕が形成される。この錯体が、形成され
たフロックに吸着し包含されて沈澱する。 Al3++3OH- +F- → Al(OH)3…F
【0018】その際、重金属を捕集した前記マイクロフ
ロックや有機性のCOD成分の一部(20〜30%)
も、吸着除去される。その際、ポリアクリルアミド等の
アニオン系高分子凝集剤を適宜添加して、さらに粗大な
フロックを形成させ、分離性を向上させることができ
る。これらのフロックを含む懸濁液中の固形物は、沈澱
槽において分離される。上澄水は、次工程(第一の処理
方法中の凝集沈澱工程(B)、または第二の処理方法中
の活性炭吸着工程)において処理される。
【0019】(3)凝集沈澱工程(B) 凝集沈澱工程(B)は、凝集沈澱工程(A)で処理され
た排水に、炭酸ナトリウムとpH調整用アルカリ剤とを
添加し、カルシウムおよびフッ素を含む固形物を析出さ
せて分離する工程である。炭酸ナトリウムの添加量は、
排水中のカルシウム濃度に依存するが、通常、該カルシ
ウム濃度を10〜50%低減させる量、すなわち、カル
シウム(Ca)量に対して0.1〜0.5モルより多少
多めの量である。凝集沈澱工程(B)では、炭酸ナトリ
ウムを添加するとともに、pH調整用アルカリ剤でpH
9〜10に調整することによって、次のような反応が生
じ、排水中のカルシウムイオンが炭酸カルシウムとな
り、また、pH10以上に調整することによって、マグ
ネシウムイオンが水酸化マグネシウムとなる。炭酸カル
シウムおよび水酸化マグネシウムは、各々、フロックを
形成する。このとき、フッ素イオンが、これら形成され
たフロックに吸着し包含されて、沈澱する。 Ca2++CO3 2-+F- → CaCO3 …F Mg2++2OH- +F- → Mg(OH)2…F
【0020】その際、前述と同様に、アニオン系高分子
凝集剤を適宜添加して、さらに粗大なフロックを形成さ
せ、分離性を向上させることができる。これらのフロッ
クを含む懸濁液中の固形物は、沈澱槽において分離され
る。上澄水は、次工程(第一の処理方法中の活性炭吸着
工程)において処理される。
【0021】(4)凝集沈澱工程(C) 凝集沈澱工程(C)は、排水に、pH調整用アルカリ剤
を添加し、アルカリ性下でマグネシウムおよびフッ素を
含む固形物を析出させて分離する工程である。凝集沈澱
工程(C)では、水酸化ナトリウムまたは消石灰(水酸
化カルシウム)等のpH調整用アルカリ剤でpH10〜
11に調整することにより、排水中のマグネシウムイオ
ンが水酸化マグネシウムとなってフロックを形成する。
このとき、フッ素イオンが、形成されたフロックに吸着
し包含されて、沈澱する。これらのフロックを含む懸濁
液中の固形物は、沈澱槽において分離される。上澄水
は、次工程(第二の処理方法中の凝集沈澱工程(A))
において処理される。
【0022】(5)濃縮工程 濃縮工程は、第一の処理方法中の凝集沈澱工程(A)お
よび(B)において、または第二の処理方法中の凝集沈
澱工程(C)および(A)において、固形物として分離
され排出された汚泥を、シックナーによって濃縮する工
程である。これらの各汚泥濃度は、通常、1〜2重量%
程度であるが、濃縮後は5重量%程度となる。その分離
水は、前段の工程(第一の処理方法中の凝集沈澱工程
(A)、または第二の処理方法中の凝集沈澱工程
(C))に返送して、COD成分を分解処理した排水と
ともに再度処理される。濃縮後の汚泥は、脱水工程に送
られる。
【0023】(6)脱水工程 脱水工程は、濃縮された汚泥をさらに脱水し、ケーキと
して排出する工程である。脱水機として、フィルタプレ
ス、ベルトプレス、スクリューデカンタ等を使用するこ
とができる。例えば、フィルタプレスの場合、汚泥の含
水率を70重量%以下とすることができる。
【0024】(7)活性炭吸着工程 活性炭吸着工程は、排水を、活性炭と接触させて、有機
性のCOD成分を吸着除去する工程である。前段の工程
(第一の処理方法中の凝集沈澱工程(B)、または第二
の処理方法中の凝集沈澱工程(A))で排出された排水
は、必要に応じて、砂ろ過等によって浮遊物を除去した
後、活性炭吸着工程に導入する。排水がアルカリ性を呈
している場合は、塩酸等の鉱酸で排水をpH6〜8に調
整した後、該pH調整した排水を、充填塔内の粒状活性
炭層に通液して、主として工業用水に起因する有機性の
COD成分を吸着除去する。有機性のCOD成分を吸着
除去した排水は、フッ素吸着工程に導き、処理する。な
お、ある期間通水されて夾雑物により目詰まりした活性
炭は、水で逆洗することによって、この夾雑物を除去す
ることができる。そのとき排出される逆洗水は、前段の
工程(第一の処理方法中の凝集沈澱工程(A)、または
第二の処理方法中の凝集沈澱工程(C))に返送され、
COD成分を分解処理した排水とともに再度処理され
る。
【0025】(8)フッ素吸着工程 フッ素吸着工程は、活性炭吸着工程で処理された排水
を、フッ素吸着樹脂と接触させて、残存するフッ素を吸
着除去した後、アルカリ剤によってpH5.8〜8.6
に調整する工程である。フッ素吸着工程では、塩酸等の
鉱酸で排水をpH2〜4に調整した後、該pH調整した
排水を、フッ素吸着塔内のフッ素吸着樹脂層に通液し、
液中に残存する微量のフッ素イオンを吸着除去する。フ
ッ素吸着樹脂には、官能基や担持金属として種々の形態
を有するものがあり、具体的には、ホスホメチルアミノ
基キレート樹脂、ジルコニウム担持型樹脂、セリウム担
持型樹脂等が挙げられる。そのうち、例えば、セリウム
担持型樹脂は、フッ素イオンと次のように反応する。
【0026】 〔吸着反応〕 Ce…OH- +F- → Ce…F- +OH- なお、ある期間通水してフッ素吸着能力の衰えた吸着樹
脂は、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤と次のように反
応させて再生させた後、塩酸等の鉱酸および水によって
洗浄し、賦活することができる。 〔再生反応〕 Ce−F- +NaOH→ Ce…OH- +NaF このとき排出される再生廃液は、前段の工程(第一の処
理方法中の凝集沈澱工程(A)、または第二の処理方法
中の凝集沈澱工程(C))に返送して、COD成分が分
解処理された排水とともに再度処理させるか、または排
煙脱硫装置に返送して、燃焼排ガスを冷却および吸収す
る際の補給水として有効利用することができる。
【0027】再生廃液を排煙脱硫装置に返送した場合
は、次のような反応が生じ、脱硫装置内の大量のカルシ
ウムイオンによって、再生廃液中のフッ素イオンが捕捉
される。 Ca2++2NaF→CaF2 +2Na+ このように、フッ素イオンは、フッ化カルシウムとして
固定され、同時に生成する石膏(CaSO4 )に包含さ
れて排出される。このため、脱硫排水中のフッ素イオン
が増加することはない。また、このとき生成するフッ化
カルシウムの量は、石膏の量と比べて圧倒的に少ないた
め、回収される石膏の品質の低下を招くことはない。フ
ッ化カルシウムは、有価物として、例えばセメント用資
材などに供し得る。フッ素イオンを吸着除去した排水
は、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤でpH5.8〜
8.6に調整され、放流または再利用される。
【0028】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明の処理方法
を説明する。実施例1(第一の処理方法) 図1において、本実施例は、COD成分分解工程1、凝
集沈澱工程(A)2、凝集沈澱工程(B)3、活性炭吸
着工程7、フッ素吸着工程8を含む。脱硫排水10は、
これらの工程によって、順次処理した。なお、これらの
工程とともに濃縮工程5および脱水工程6を付帯的に設
け、凝集沈澱工程(A)2および凝集沈澱工程(B)3
で発生する汚泥を処理した。以下、本実施例を詳述す
る。
【0029】まず、石炭燃焼排ガスを処理する脱硫装置
から排出された脱硫排水10を、COD成分分解工程1
に導入した。COD成分分解工程1は、図3に示す酸化
槽1aおよび還元槽1bからなり、酸化槽1aでは、脱
硫排水10を鉱酸21によってpH4以下に調整した。
酸化剤22として、次亜塩素酸ナトリウムを添加して、
無機性のCOD成分を分解した。酸化剤22の添加量
は、酸化還元電位(ORP)をもとにN−S化合物含有
量を確認し、NaOCl/N−S化合物=3.0(モル
比)となるようにした。その際、反応条件として、温度
を約40℃、滞留時間を3時間とした。この条件下で、
N−S化合物が95%以上分解された。N−S化合物を
分解した後の排水中には、過剰の酸化剤(次亜塩素酸ナ
トリウム)22が残留しているため、還元槽1bに導
き、還元剤23を添加して分解した。還元剤23とし
て、酸性亜硫酸ナトリウムを用いた。還元剤の添加量
は、酸化還元電位をもとに残存酸化物量を確認し、酸化
剤に対して、ほぼ当量添加した。COD成分を分解処理
した排水11は、凝集沈澱工程(A)2に導いた。
【0030】凝集沈澱工程(A)2は、図4に示す凝集
槽2a、反応槽2bおよび沈澱槽2cからなる。凝集槽
2aに導かれたCOD成分を分解処理した排水11に、
キレート剤24およびアルミニウム化合物25を添加し
た後、アルカリ剤(水酸化ナトリウム)26でpH6〜
8に調整した。ここで、キレート剤24として、液体キ
レート剤の「エポフロックL−1」(ミヨシ油脂社製)
を10mg/L添加した。また、アルミニウム化合物2
5としては、硫酸アルミニウム(硫酸バン土)をF/A
l=0.3となるように添加した。アルカリ剤(水酸化
ナトリウム)26を加えてpH調整することによって、
フッ素−アルミニウム錯体〔Al(OH)3 −F〕が形
成されるとともに、水酸化アルミニウムのフロックが形
成された。その際、キレート剤の添加によって生成し
た、重金属を捕集したマイクロフロックや、有機性CO
D成分の一部(20〜30%程度)、およびここで生成
したフッ素−アルミニウム錯体が、形成された水酸化ア
ルミニウムのフロックに吸着して包含された。
【0031】このフロックを含む凝集液を反応槽2bに
導き、高分子凝集剤27を1mg/L添加することによ
って、さらに分離性のよい粗大なフロックを形成させ
た。沈澱槽2cにおいて、これらのフロックよりなる固
形物を分離した。上澄水は、凝集沈澱処理水(A)12
として、次の凝集沈澱工程(B)3で処理した。凝集沈
澱汚泥(A)12sは、濃縮工程5に送って処理した。
凝集沈澱工程(B)3は、図5に示す凝集槽3a、反応
槽3bおよび沈澱槽3cからなる。凝集槽3a内に導か
れた凝集沈澱処理水(A)12に、液中のカルシウム量
に対して0.3モル量の炭酸ナトリウム28を添加した
後、アルカリ剤(水酸化ナトリウム)26でpH9〜1
0に調整した。このとき、液中のカルシウムイオンは、
炭酸カルシウムとなり、さらにアルカリ剤26を加え
て、pH10以上に調整したところ、排水中にもともと
存在するマグネシウムイオンが、水酸化マグネシウムと
なった。炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムは、各
々、フロックを形成し、フッ素イオンが、これら形成さ
れたフロックに吸着し包含されて沈澱した。
【0032】このフロックを含む凝集液を反応槽3bに
導き、高分子凝集剤の「サンポリー305」(三共化成
社製)27を1mg/L添加することによって、さらに
分離性のよい粗大なフロックが形成された。沈澱槽3c
において、これらのフロックよりなる固形物を分離し
た。上澄水は、凝集沈澱処理水(B)13として、次の
活性炭吸着工程7で処理した。凝集沈澱汚泥(B)13
sは、濃縮工程5に送って処理した。凝集沈澱汚泥
(A)12sおよび凝集沈澱汚泥(B)13sは、濃縮
工程5に導いた後、シックナーでまとめて沈降分離させ
た。実機による試験結果では、これら各汚泥の濃度が1
〜2重量%程度であったが、濃縮後は5重量%程度にま
で濃縮されていた。ここで分離した分離水15は、前述
のCOD成分分解工程1から排出されるCOD分解工程
処理水11とともに凝集沈澱工程(A)2で再度処理し
た。一方、濃縮された汚泥は、脱水工程6に導いてさら
に脱水し、ケーキ16として系外に排出した。脱水機と
してフィルタプレスを用いたところ、含水率70%以下
のケーキが得られた。
【0033】一方、凝集沈澱処理水(B)13は、砂ろ
過処理(図示省略)によって浮遊物を除去した後、活性
炭吸着工程7に導き、アルカリ性を呈している場合は塩
酸等の鉱酸でpH6〜8に調整して、充填塔内の粒状活
性炭層に通液し、主に工業用水に起因する有機性のCO
D成分を吸着除去した。活性炭吸着処理された排水17
は、フッ素吸着工程8に導いた。なお、凝集沈殿処理水
(B)13には浮遊物が含まれていることがあるので、
その場合こうした砂ろ過処理によって浮遊物を除去して
おくことが好ましい。この吸着処理によって活性炭層が
夾雑物によって目詰まりした場合は、同活性炭層に逆洗
水を送ってこれらの夾雑物を取り除くことができる。こ
のとき排出される逆洗水17wは、凝集沈澱工程(A)
2に返送し、COD分解処理水11とともに再度処理さ
れる。
【0034】フッ素吸着工程8では、導入された活性炭
吸着処理水17を塩酸等の鉱酸でpH2〜4に調整した
後、フッ素吸着樹脂層に通液し、液中に残存するフッ素
を吸着除去した。フッ素吸着樹脂としては、含水セリウ
ム(CeO2 ・nH2 O)担持型樹脂(旭エンジニアリ
ング株式会社製)を用いた。活性炭吸着処理水17に
は、前段の各凝集沈澱工程で除去されずに残存する微量
のフッ素が含まれているだけであるから、樹脂に対する
負荷を最小限とし、フッ素吸着能力を長期に維持するこ
とができる。しかし、こうした吸着処理を続けるうちに
やがては破過するため、吸着能力が低下した場合に水酸
化ナトリウム等のアルカリ剤によって再生処理する必要
がある。樹脂を賦活させた後、この樹脂を塩酸等の鉱酸
21および水によって洗浄し、排出される再生廃液18
wは、前記凝集沈澱工程(A)2に返送して、COD分
解処理水11とともに再度処理するか、または排煙脱硫
装置に返送して、燃焼排ガスの冷却および吸収の際の補
給水として利用することができる。フッ素イオンを吸着
除去した最終の処理水19は、アルカリ剤(水酸化ナト
リウム)26でpH5.8〜8.6の範囲内に調整し、
放流または再利用した。
【0035】実施例2(第二の処理方法) 図2において、本実施例は、COD成分分解工程1、凝
集沈澱工程(C)4、凝集沈澱工程(A)2、活性炭吸
着工程7およびフッ素吸着工程8を含む。脱硫排水10
を、これらの工程で順次処理した。なお、これらの工程
とともに濃縮工程5および脱水工程6が付帯的に設けら
れ、凝集沈澱工程(C)4および凝集沈澱工程(A)2
で発生する汚泥を処理した。本実施例では、凝集沈澱工
程(A)2の前段に凝集沈澱工程(C)4を設け、後段
の凝集沈澱工程(B)3を省いた点が、実施例1(第一
の処理方法)と異なる。実施例1と同様に、石炭燃焼排
ガスを処理する脱硫装置から排出された脱硫排水10
を、COD成分除去工程1に導入し、酸化剤(次亜塩素
酸ナトリウム)22でN−S化合物を分解した。反応
後、過剰となった酸化剤(次亜塩素酸ナトリウム)22
を、還元剤(酸性亜硫酸ナトリウム)23で分解し、こ
のCOD分解処理水11を、凝集沈澱工程(C)4に導
いた。
【0036】図6において、凝集沈澱工程(C)4は、
凝集槽4a、反応槽4bおよび沈澱槽4cからなる。凝
集槽4aに導かれたCOD分解処理水11を、水酸化ナ
トリウムまたは消石灰等のアルカリ剤26でpH10〜
11に調整することによって、排水中のマグネシウムイ
オンが水酸化マグネシウムとなり、このとき、フッ素イ
オンがこの生成物に吸着し包含された。このフロックを
含む凝集液を反応槽4bに導き、高分子凝集剤27を添
加することによって、さらに分離性のよい粗大なフロッ
クを形成させた。次の沈澱槽4cにおいて、これらのフ
ロックよりなる固形物を分離した。上澄水は、凝集沈澱
処理水(C)14として、次の凝集沈澱工程(A)2で
処理した。凝集沈澱汚泥(C)14sは、濃縮工程5に
送って処理した。
【0037】凝集沈澱工程(A)2に導入された凝集沈
澱処理水(C)14は、実施例1の場合と同様に処理し
た。このとき発生した凝集沈澱処理水(A)12は、さ
らに砂ろ過処理によって浮遊物を除去した後活性炭吸着
工程に導いた。以下、実施例1と同様に順次処理して、
最終の処理水19を得た。本実施例1および実施例2に
よって脱硫排水を処理した結果を、表1にまとめて示
す。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】以上述べた本発明の方法には、次の効果
がある。脱硫排水中の各成分に応じた処理工程を有機的
に組合わせて多段で処理することによって、複数の成分
を極めて効率よく高度に処理することができ、COD成
分、重金属およびフッ素のいずれの成分も、排出基準に
定められた値を常に満足し得る。脱硫排水処理の工程に
必要な各設備を小型化することができ、設備の費用およ
び薬品の使用量を大幅に節減することができる。
【0040】フッ素吸着樹脂再生時の再生排水を、脱硫
装置の補給水として、有効利用することができる。これ
によって、補給水として用いられる工業用水の使用量
を、節減することができる。フッ素吸着樹脂の再生排水
を脱硫装置内で処理する場合、排水処理系内で処理する
場合と比べて、薬品の使用量を大幅に節減することがで
きる。フッ素吸着樹脂の再生排水は、アルカリ(NaO
H)過剰であるため、燃焼排ガスの酸性度を緩和する作
用があり、脱硫装置性能の向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の処理方法の工程図である。
【図2】本発明の第二の処理方法の工程図である。
【図3】本発明の第一および第二の処理方法中のCOD
成分分解工程の説明図である。
【図4】本発明の第一および第二の処理方法中の凝集沈
澱工程(A)の説明図である。
【図5】本発明の第一の処理方法中の凝集沈澱工程
(B)の説明図である。
【図6】本発明の第二の処理方法中の凝集沈澱工程
(C)の説明図である。
【符号の説明】
1 COD成分分解工程 1a 酸化槽 1b 還元槽 2 凝集沈澱工程(A) 2a 凝集槽 2b 反応槽 2c 沈澱槽 3 凝集沈澱工程(B) 3a 凝集槽 3b 反応槽 3c 沈澱槽 4 凝集沈澱工程(C) 4a 凝集槽 4b 反応槽 4c 沈澱槽 5 濃縮工程 6 脱水工程 7 活性炭吸着工程 8 フッ素吸着工程 10 石炭焚脱硫排水 11 COD分解処理水 12 凝集沈澱処理水(A) 12s 凝集沈澱汚泥(A) 13 凝集沈澱処理水(B) 13s 凝集沈澱汚泥(B) 14 凝集沈澱処理水(C) 14s 凝集沈澱汚泥(C) 15 分離水 16 ケーキ 17 活性炭吸着処理水 17w 逆洗廃液 18w 再生廃液 19 処理水 21 鉱酸 22 酸化剤 23 還元剤 24 キレート剤 25 アルミニウム化合物 26 アルカリ剤 27 高分子凝集剤 28 炭酸ナトリウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 平安 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内 (72)発明者 神吉 秀起 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内 (72)発明者 西田 守賢 兵庫県神戸市兵庫区小松通五丁目1番16号 株式会社神菱ハイテック内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭燃焼排ガス中の硫黄化合物を吸収除
    去する湿式排煙脱硫装置から排出される排煙脱硫排水の
    処理方法において、 (a)該排水中に酸化剤を添加して、排水中のCOD成
    分である窒素−硫黄化合物を分解した後、さらに還元剤
    を添加して、過剰の酸化剤を分解除去するCOD成分分
    解工程と、 (b)該COD成分分解工程で処理された排水に、重金
    属捕集用キレート剤と、アルミニウム化合物と、pH調
    整用アルカリ剤とを添加し、フッ素および重金属を含む
    固形物を析出させて分離する凝集沈澱工程(A)と、 (c)該凝集沈澱工程(A)で処理された排水に、炭酸
    ナトリウムとpH調整用アルカリ剤とを添加し、カルシ
    ウムおよびフッ素を含む固形物を析出させて分離する凝
    集沈澱工程(B)とを含むことを特徴とする排煙脱硫排
    水の処理方法。
  2. 【請求項2】 (d)上記凝集沈澱工程(B)で処理さ
    れた排水を、活性炭と接触させて、有機性のCOD成分
    を吸着除去する活性炭吸着工程と、 (e)フッ素吸着樹脂と接触させて残存するフッ素を吸
    着除去するフッ素吸着工程のうちの少なくとも1工程を
    含み、該工程で処理された排水をアルカリ剤によってp
    H5.8〜8.6に調整するものである請求項1に記載
    の排煙脱硫排水の処理方法。
  3. 【請求項3】 石炭燃焼排ガス中の硫黄化合物を吸収除
    去する湿式排煙脱硫装置から排出される排煙脱硫排水の
    処理方法において、 (a)該排水中に酸化剤を添加して、排水中のCOD成
    分である窒素−硫黄化合物を分解した後、さらに還元剤
    を添加して、過剰の酸化剤を分解除去するCOD成分分
    解工程と、 (b)該COD成分分解工程で処理された排水に、pH
    調整用アルカリ剤を添加し、アルカリ性下でマグネシウ
    ムおよびフッ素を含む固形物を析出させて分離する凝集
    沈澱工程(C)と、 (c)該凝集沈澱工程(C)で処理された排水に、重金
    属捕集用キレート剤と、アルミニウム化合物と、pH調
    整用アルカリ剤とを添加し、フッ素および重金属を含む
    固形物を析出させて分離する凝集沈澱工程(A)とを含
    むことを特徴とする排煙脱硫排水の処理方法。
  4. 【請求項4】 (d)上記凝集沈澱工程(A)で処理さ
    れた排水を、活性炭と接触させて、有機性のCOD成分
    を吸着除去する活性炭吸着工程と、 (e)フッ素吸着樹脂と接触させて残存するフッ素を吸
    着除去するフッ素吸着工程のうちの少なくとも1工程を
    含み、該工程で処理された排水をアルカリ剤によってp
    H5.8〜8.6に調整するものである請求項3に記載
    の排煙脱硫排水の処理方法。
  5. 【請求項5】 上記COD分解工程中、酸化剤が次亜塩
    素酸ナトリウムであり、塩酸によって排水をpH4以下
    に調整して、排水中の窒素−硫黄化合物を分解除去する
    請求項1〜4のいずれかに記載の排煙脱硫排水の処理方
    法。
  6. 【請求項6】 上記重金属捕集用キレート剤が、ジチオ
    カルバミン酸基またはチオール基を有するものである請
    求項1〜5のいずれかに記載の排煙脱硫排水の処理方
    法。
  7. 【請求項7】 上記フッ素吸着工程が、塩酸によって排
    水をpH2〜4に調整した後、該pH調整した排水をフ
    ッ素吸着樹脂層中に通過させてフッ素を吸着除去するも
    のである請求項2、4、5、6のいずれかに記載の排煙
    脱硫排水の処理方法。
  8. 【請求項8】 上記フッ素吸着樹脂が、ホスホメチルア
    ミノ基キレート樹脂、ジルコニウム担持型樹脂、セリウ
    ム担持型樹脂から選ばれる少なくとも1種以上である請
    求項2、4〜7のいずれかに記載の排煙脱硫排水の処理
    方法。
  9. 【請求項9】 上記フッ素吸着工程におけるフッ素の吸
    着後、フッ素吸着樹脂の再生の際に生成する再生廃液
    を、上記排煙脱硫装置に返送する工程をさらに含む請求
    項2、4〜8のいずれかに記載の排煙脱硫排水の処理方
    法。
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