JPH1012831A - 強誘電体メモリ装置及びその動作方法 - Google Patents
強誘電体メモリ装置及びその動作方法Info
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- JPH1012831A JPH1012831A JP8181357A JP18135796A JPH1012831A JP H1012831 A JPH1012831 A JP H1012831A JP 8181357 A JP8181357 A JP 8181357A JP 18135796 A JP18135796 A JP 18135796A JP H1012831 A JPH1012831 A JP H1012831A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強誘電体キャパシタが繰り返しの反転によっ
ても分極疲労を生じ難く、長寿命で高信頼性を保持する
ことのできる強誘電体メモリ装置と、その動作方法を提
供すること。 【解決手段】 イリジウム上部電極5とイリジウム下部
電極3との間にPZT薄膜4が設けられた強誘電体キャ
パシタCAPを有し、イリジウム上部電極5がビット線
6(BL)側に、イリジウム下部電極3がドライブ線32
(DL)側に接続されている強誘電体メモリ装置。この
メモリ装置を動作させるに際し、ビット線6(BL)の
データの種類に依らず、イリジウム上部電極5に負の電
圧パルスを印加する方法。
ても分極疲労を生じ難く、長寿命で高信頼性を保持する
ことのできる強誘電体メモリ装置と、その動作方法を提
供すること。 【解決手段】 イリジウム上部電極5とイリジウム下部
電極3との間にPZT薄膜4が設けられた強誘電体キャ
パシタCAPを有し、イリジウム上部電極5がビット線
6(BL)側に、イリジウム下部電極3がドライブ線32
(DL)側に接続されている強誘電体メモリ装置。この
メモリ装置を動作させるに際し、ビット線6(BL)の
データの種類に依らず、イリジウム上部電極5に負の電
圧パルスを印加する方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体メモリ装
置(特に、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)膜を有する
強誘電体キャパシタを用いた不揮発性半導体メモリ)及
びその動作方法に関するものである。
置(特に、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)膜を有する
強誘電体キャパシタを用いた不揮発性半導体メモリ)及
びその動作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体物質であるPZTを誘電体膜と
して用いてキャパシタを形成することにより、その残留
分極特性を用いた簡単な構造の不揮発性記憶素子、即
ち、不揮発性メモリであるFRAMと称される強誘電体
RAM(Ferroelectric Random Access Memory)を作製
することができる。
して用いてキャパシタを形成することにより、その残留
分極特性を用いた簡単な構造の不揮発性記憶素子、即
ち、不揮発性メモリであるFRAMと称される強誘電体
RAM(Ferroelectric Random Access Memory)を作製
することができる。
【0003】このようなFRAMは、既に一部実用化さ
れており、そのPZTキャパシタは図9(A)に示す如
くに構成され、またその強誘電体メモリセルは図9
(B)に示す如くに構成されている。
れており、そのPZTキャパシタは図9(A)に示す如
くに構成され、またその強誘電体メモリセルは図9
(B)に示す如くに構成されている。
【0004】図9(A)に示す従来のPZTキャパシタ
Capにおいては、スタック型のセルキャパシタとし
て、一般には、下部電極13としてTi接着層13B上にP
t層13Aを積層したPt/Ti構造が用いられており、
その上にゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(C
hemical Vapor Deposition)法によってPZT薄膜14が
形成され、更に、上部電極15としてPtが用いられてい
る。
Capにおいては、スタック型のセルキャパシタとし
て、一般には、下部電極13としてTi接着層13B上にP
t層13Aを積層したPt/Ti構造が用いられており、
その上にゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(C
hemical Vapor Deposition)法によってPZT薄膜14が
形成され、更に、上部電極15としてPtが用いられてい
る。
【0005】図9(B)について、上記のPZTキャパ
シタCapを有するFRAMのメモリセルを説明する
と、例えばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィー
ルド酸化膜7で区画された素子領域が形成され、ここ
に、MOSトランジスタからなるトランスファゲートT
RとキャパシタCapとからなるメモリセルM−cel
が設けられている。
シタCapを有するFRAMのメモリセルを説明する
と、例えばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィー
ルド酸化膜7で区画された素子領域が形成され、ここ
に、MOSトランジスタからなるトランスファゲートT
RとキャパシタCapとからなるメモリセルM−cel
が設けられている。
【0006】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してワードライン9(WL)が設けられ、ド
レイン領域8にはSiO2 等の絶縁層1のコンタクトホ
ール18を介してビットライン16(BL)が接続されてい
る。
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してワードライン9(WL)が設けられ、ド
レイン領域8にはSiO2 等の絶縁層1のコンタクトホ
ール18を介してビットライン16(BL)が接続されてい
る。
【0007】キャパシタCapはスタック型と称される
ものであって、ソース領域10に絶縁層1のコンタクトホ
ール19を介してポリシリコン層20が接続され、更にこの
上に、上記した下部電極13が接続され、この下部電極上
にPZT強誘電体膜14及び上部電極15が順次積層されて
いる。
ものであって、ソース領域10に絶縁層1のコンタクトホ
ール19を介してポリシリコン層20が接続され、更にこの
上に、上記した下部電極13が接続され、この下部電極上
にPZT強誘電体膜14及び上部電極15が順次積層されて
いる。
【0008】なお、キャパシタCapを構成する強誘電
体膜14は、例えば原料溶液を用いてゾルーゲル法で形成
したPZT、即ちPb(Zr,Ti)O3 膜からなって
いる。また、下部電極13は、Ti層13B上にPt層13A
を付着したものからなっており、強誘電体膜14と接する
上部電極15はPtからなっている。
体膜14は、例えば原料溶液を用いてゾルーゲル法で形成
したPZT、即ちPb(Zr,Ti)O3 膜からなって
いる。また、下部電極13は、Ti層13B上にPt層13A
を付着したものからなっており、強誘電体膜14と接する
上部電極15はPtからなっている。
【0009】しかしながら、上記した従来のFRAMに
おいては、PZTキャパシタCapの動作時に反転(即
ち、データの書き込み及び読み出し動作のたびに行われ
る分極反転)を繰り返すことによって、分極特性が著し
く低下する“分極疲労”と呼ばれる現象を生じ易い。こ
れは、実デバイスを開発する上で問題となる現象であ
り、残留分極密度が 106回程度の反転によって劣化し、
初期値の2分の1以下に減少してしまうことがある。こ
のために、繰り返しの読み書きに関して信頼性の高いデ
バイスを開発することが困難であった。
おいては、PZTキャパシタCapの動作時に反転(即
ち、データの書き込み及び読み出し動作のたびに行われ
る分極反転)を繰り返すことによって、分極特性が著し
く低下する“分極疲労”と呼ばれる現象を生じ易い。こ
れは、実デバイスを開発する上で問題となる現象であ
り、残留分極密度が 106回程度の反転によって劣化し、
初期値の2分の1以下に減少してしまうことがある。こ
のために、繰り返しの読み書きに関して信頼性の高いデ
バイスを開発することが困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、強誘
電体キャパシタが繰り返しの反転によっても分極疲労を
生じ難く、長寿命で高信頼性を保持することのできる強
誘電体メモリ装置と、その動作方法を提供することにあ
る。
電体キャパシタが繰り返しの反転によっても分極疲労を
生じ難く、長寿命で高信頼性を保持することのできる強
誘電体メモリ装置と、その動作方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、イリジ
ウムを主体とする上部及び下部電極と、これらの電極間
に強誘電体膜(例えばPZT膜:以下、同様)が設けら
れた強誘電体キャパシタを有し、前記上部電極(特にイ
リジウム上部電極:以下、同様)がビット線側に、前記
下部電極(特にイリジウム下部電極:以下、同様)がド
ライブ線側に接続されている強誘電体メモリ装置に係る
ものである。
ウムを主体とする上部及び下部電極と、これらの電極間
に強誘電体膜(例えばPZT膜:以下、同様)が設けら
れた強誘電体キャパシタを有し、前記上部電極(特にイ
リジウム上部電極:以下、同様)がビット線側に、前記
下部電極(特にイリジウム下部電極:以下、同様)がド
ライブ線側に接続されている強誘電体メモリ装置に係る
ものである。
【0012】また、本発明は、イリジウムを主体とする
上部及び下部電極と、これらの電極間に強誘電体膜が設
けられた強誘電体キャパシタを有し、前記上部電極がビ
ット線側に、前記下部電極がドライブ線側に接続されて
いる強誘電体メモリ装置を動作させるに際し、前記ビッ
ト線のデータの種類に依らず、前記上部電極に負の電圧
パルスを印加する、強誘電体メモリ装置の動作方法も提
供するものである。
上部及び下部電極と、これらの電極間に強誘電体膜が設
けられた強誘電体キャパシタを有し、前記上部電極がビ
ット線側に、前記下部電極がドライブ線側に接続されて
いる強誘電体メモリ装置を動作させるに際し、前記ビッ
ト線のデータの種類に依らず、前記上部電極に負の電圧
パルスを印加する、強誘電体メモリ装置の動作方法も提
供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の装置においては、具体的
には、前記ビット線のデータの種類に依らず、イリジウ
ム上部電極に負の電圧パルスが印加される。
には、前記ビット線のデータの種類に依らず、イリジウ
ム上部電極に負の電圧パルスが印加される。
【0014】また、強誘電体膜がジルコン酸チタン酸鉛
を主体としているのがよく、不揮発性メモリとして構成
されるのに好適である。
を主体としているのがよく、不揮発性メモリとして構成
されるのに好適である。
【0015】本発明の方法では、具体的には、前記強誘
電体キャパシタのイリジウム上部電極を前記ビット線側
に、イリジウム下部電極を前記ドライブ線側に接続す
る。
電体キャパシタのイリジウム上部電極を前記ビット線側
に、イリジウム下部電極を前記ドライブ線側に接続す
る。
【0016】また、前記強誘電体膜としてジルコン酸チ
タン酸鉛を主体とする強誘電体膜を使用し、不揮発性メ
モリを動作させるのに好適である。
タン酸鉛を主体とする強誘電体膜を使用し、不揮発性メ
モリを動作させるのに好適である。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例について説明する。
【0018】まず、図1について、本発明に基づいて、
PZT薄膜を有する強誘電体キャパシタCAPを組み込
んだ半導体デバイス、例えば不揮発性メモリであるFR
AMの構成を説明する。ここでは、CUB(Cell under
Bitline)タイプのメモリセルについて説明する。
PZT薄膜を有する強誘電体キャパシタCAPを組み込
んだ半導体デバイス、例えば不揮発性メモリであるFR
AMの構成を説明する。ここでは、CUB(Cell under
Bitline)タイプのメモリセルについて説明する。
【0019】図1(A)に示すように、本実施例のPZ
TキャパシタCAPは、スタック型のセルキャパシタと
して、下部電極としてのイリジウム(Ir)層3と、そ
の上にゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(Che
mical Vapor Deposition)法によって形成されたPZT
薄膜4と、更に、この上に上部電極として設けられたイ
リジウム(Ir)層5とによって構成されている。
TキャパシタCAPは、スタック型のセルキャパシタと
して、下部電極としてのイリジウム(Ir)層3と、そ
の上にゾルーゲル法、スパッタリング法又はCVD(Che
mical Vapor Deposition)法によって形成されたPZT
薄膜4と、更に、この上に上部電極として設けられたイ
リジウム(Ir)層5とによって構成されている。
【0020】従って、このキャパシタCAPは、上下の
両電極ともにイリジウム金属を用いていることに特徴が
ある。これらの電極3及び5はそれぞれ、電子線加熱方
式の真空蒸着法によって 100〜300nm(例えば 200nm)の
膜厚に形成されてよい。PZT薄膜4は、Pb:Zr:
Ti=1.1 :0.5 :0.5 の組成で 300nmの膜厚に形成さ
れてよい。
両電極ともにイリジウム金属を用いていることに特徴が
ある。これらの電極3及び5はそれぞれ、電子線加熱方
式の真空蒸着法によって 100〜300nm(例えば 200nm)の
膜厚に形成されてよい。PZT薄膜4は、Pb:Zr:
Ti=1.1 :0.5 :0.5 の組成で 300nmの膜厚に形成さ
れてよい。
【0021】図1(B)について、上記のPZTキャパ
シタCAPを有するFRAMのメモリセルを説明する
と、例えばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィー
ルド酸化膜7で区画された素子領域が形成され、ここ
に、MOSトランジスタからなるトランスファゲートT
RとキャパシタCAPとからなるメモリセルM−CEL
が設けられている。
シタCAPを有するFRAMのメモリセルを説明する
と、例えばP- 型シリコン基板17の一主面には、フィー
ルド酸化膜7で区画された素子領域が形成され、ここ
に、MOSトランジスタからなるトランスファゲートT
RとキャパシタCAPとからなるメモリセルM−CEL
が設けられている。
【0022】トランスファゲートTRにおいては、例え
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してポリシリコンワードライン9(WL)が
設けられ、ソース領域10にはSiO2 等の絶縁層1のコ
ンタクトホール28を介してビットライン6(BL)が接
続されている。
ばN+ 型ソース領域10とN+ 型ドレイン領域8が不純物
拡散でそれぞれ形成され、これら両領域間にはゲート酸
化膜11を介してポリシリコンワードライン9(WL)が
設けられ、ソース領域10にはSiO2 等の絶縁層1のコ
ンタクトホール28を介してビットライン6(BL)が接
続されている。
【0023】キャパシタCAPはスタック型と称される
ものであって、ワードライン9上に位置すると共に、そ
の上部電極5は絶縁層1のコンタクトホール29及び30を
介してアルミニウム等の配線2によってドレイン領域8
に接続されている。他方、下部電極3はドライブライン
(図示せず)と接続されている。
ものであって、ワードライン9上に位置すると共に、そ
の上部電極5は絶縁層1のコンタクトホール29及び30を
介してアルミニウム等の配線2によってドレイン領域8
に接続されている。他方、下部電極3はドライブライン
(図示せず)と接続されている。
【0024】図2には、このメモリセルM−CELの等
価回路図を示す。Ir上部電極5は、トランスファゲー
トTRを介してビットライン6(ビット線容量Cをも
つ。)に接続され、このビット線は更にセンスアンプ回
路に導かれている。Ir下部電極3の方は、配線31を介
してドライブライン32(DL)に接続されている。
価回路図を示す。Ir上部電極5は、トランスファゲー
トTRを介してビットライン6(ビット線容量Cをも
つ。)に接続され、このビット線は更にセンスアンプ回
路に導かれている。Ir下部電極3の方は、配線31を介
してドライブライン32(DL)に接続されている。
【0025】次に、上記のように構成されたキャパシタ
CAPと、これを組み込んだメモリセルM−CELの動
作を説明する。
CAPと、これを組み込んだメモリセルM−CELの動
作を説明する。
【0026】まず、本発明者は、キャパシタCAPに±
5Vのバイポーラパルス電圧を加え、連続的に分極反転
を行った時の残留分極密度(Pr)と分極反転回数との
関係を求めた。但し、PZT薄膜4の組成はPb:Z
r:Ti=1.1 :0.5 :0.5 、厚みは 300nm、アニール
温度は 650℃とした。
5Vのバイポーラパルス電圧を加え、連続的に分極反転
を行った時の残留分極密度(Pr)と分極反転回数との
関係を求めた。但し、PZT薄膜4の組成はPb:Z
r:Ti=1.1 :0.5 :0.5 、厚みは 300nm、アニール
温度は 650℃とした。
【0027】図3には、下部電極をIrとし、上部電極
をIr、Pt又はAuとしたPZTキャパシタの各特性
を比較して示しているが、上下の両電極をIrとした本
実施例のキャパシタは、1×109 回までの測定範囲にお
いて、残留分極密度(出力2Pr)の低下が実質的にみ
られず、他のものに比べて分極反転時の残留分極密度
(Pr)が安定し、非常に優れていることが明らかであ
る。これは、Ir金属の耐酸化性等に寄因するものと思
われる。
をIr、Pt又はAuとしたPZTキャパシタの各特性
を比較して示しているが、上下の両電極をIrとした本
実施例のキャパシタは、1×109 回までの測定範囲にお
いて、残留分極密度(出力2Pr)の低下が実質的にみ
られず、他のものに比べて分極反転時の残留分極密度
(Pr)が安定し、非常に優れていることが明らかであ
る。これは、Ir金属の耐酸化性等に寄因するものと思
われる。
【0028】なお、図6には、PZT薄膜4についての
残留分極密度のヒステリシス曲線を示す(以下、同
様)。
残留分極密度のヒステリシス曲線を示す(以下、同
様)。
【0029】更に、本発明者は、キャパシタCAPのユ
ニポーラーパルスに対する残留分極密度(出力2Pr)
の変化を検討した。この結果、Ir上部電極5に正電圧
(5V)のユニポーラーパルスを加えた場合には、図4
に示すように、残留分極密度がパルス数と共に低減して
しまうが、Ir上部電極5に負電圧(−5V)のユニポ
ーラーパルスを加えた場合には、図5に示すように、残
留分極密度(出力2Pr)がパルス数と共に回復増加す
る現象を見出した。但し、PZT薄膜4は図3の場合と
同様のものを用いた。
ニポーラーパルスに対する残留分極密度(出力2Pr)
の変化を検討した。この結果、Ir上部電極5に正電圧
(5V)のユニポーラーパルスを加えた場合には、図4
に示すように、残留分極密度がパルス数と共に低減して
しまうが、Ir上部電極5に負電圧(−5V)のユニポ
ーラーパルスを加えた場合には、図5に示すように、残
留分極密度(出力2Pr)がパルス数と共に回復増加す
る現象を見出した。但し、PZT薄膜4は図3の場合と
同様のものを用いた。
【0030】こうした知見に基づいて、Ir下部電極9
をドライブ線32側に接続し、Ir上部電極5をビット線
6側に接続したメモリセル構成とすれば、キャパシタの
既述した如き分極疲労の問題をほぼ回避できる見通しを
得た。
をドライブ線32側に接続し、Ir上部電極5をビット線
6側に接続したメモリセル構成とすれば、キャパシタの
既述した如き分極疲労の問題をほぼ回避できる見通しを
得た。
【0031】図2に示したように、1個のMOSトラン
ジスタTRとPZTキャパシタCAPとで構成された1
ビット分のメモリセルの回路構成において、PZTキャ
パシタCAPのIr下部電極3はドライブ線32(DL)
に接続され、Ir上部電極5はMOSトランジスタTR
を介してビット線6(BL)に接続されている。
ジスタTRとPZTキャパシタCAPとで構成された1
ビット分のメモリセルの回路構成において、PZTキャ
パシタCAPのIr下部電極3はドライブ線32(DL)
に接続され、Ir上部電極5はMOSトランジスタTR
を介してビット線6(BL)に接続されている。
【0032】このメモリセルへのデータの書き込み方法
及び読み出し方法を説明する。
及び読み出し方法を説明する。
【0033】図7は、書き込み時のドライブ線32(D
L)及びビットライン6(BL)のタイミングチャート
を示している。
L)及びビットライン6(BL)のタイミングチャート
を示している。
【0034】まず、ワード線9(WL)を高電位にして
メモリセルを選択する。次に、ドライブ線32(DL)に
正の電圧パルス(パルス幅をtWR:例えば50nsとす
る。)を印加してPZTキャパシタCAPの分極状態を
リセットし、分極方向をIr下部電極3側からIr上部
電極5側に揃える(このとき、Ir上部電極5には負の
電圧パルスが加わる)。この分極状態が“0”に対応す
る。
メモリセルを選択する。次に、ドライブ線32(DL)に
正の電圧パルス(パルス幅をtWR:例えば50nsとす
る。)を印加してPZTキャパシタCAPの分極状態を
リセットし、分極方向をIr下部電極3側からIr上部
電極5側に揃える(このとき、Ir上部電極5には負の
電圧パルスが加わる)。この分極状態が“0”に対応す
る。
【0035】次に、ビット線6(BL)に正の電圧パル
ス(パルス幅をtWS:例えば40nsとする。)を印加して
分極方向を反転させる。この分極状態が“1”に対応す
る。
ス(パルス幅をtWS:例えば40nsとする。)を印加して
分極方向を反転させる。この分極状態が“1”に対応す
る。
【0036】以上の書き込み動作において、tWR>tws
に設定すれば、データの種類に関係なしにPZTキャパ
シタCAPのIr上部電極5に対して差し引き負の電圧
パルス(tWR−tws)が印加されたことになるから、図
5に示した結果から明らかなように、分極疲労の問題は
発生しない。
に設定すれば、データの種類に関係なしにPZTキャパ
シタCAPのIr上部電極5に対して差し引き負の電圧
パルス(tWR−tws)が印加されたことになるから、図
5に示した結果から明らかなように、分極疲労の問題は
発生しない。
【0037】次に、図8に、読み出し時のタイミングチ
ャートを示す。まず、ワード線9(WL)を高電位にし
てメモリセルを選択する。次に、ドライブ線32(DL)
に正の電圧パルスを加える。この時、PZTキャパシタ
CAPの保持データが“0”の場合はその分極状態は変
化せず、ビット線電位もほとんど変化しない。
ャートを示す。まず、ワード線9(WL)を高電位にし
てメモリセルを選択する。次に、ドライブ線32(DL)
に正の電圧パルスを加える。この時、PZTキャパシタ
CAPの保持データが“0”の場合はその分極状態は変
化せず、ビット線電位もほとんど変化しない。
【0038】このように、“0”データの読み出し時に
は、PZTキャパシタCAPのIr上部電極5に対して
は負の電圧パルスのみが印加されることになるから、図
5に示した結果から、読み出し動作に伴う分極疲労の問
題は発生しない。
は、PZTキャパシタCAPのIr上部電極5に対して
は負の電圧パルスのみが印加されることになるから、図
5に示した結果から、読み出し動作に伴う分極疲労の問
題は発生しない。
【0039】一方、保持データが“1”の場合は、分極
状態が反転し、ビット線6(BL)に残留分極の約2倍
の電荷量が放出され、ビット線電位が上昇する。このビ
ット線電位の上昇をセンスアンプで検出し、ビット線電
位を強制的に高電位に持ち上げる。この動作がデータの
再書き込みである。
状態が反転し、ビット線6(BL)に残留分極の約2倍
の電荷量が放出され、ビット線電位が上昇する。このビ
ット線電位の上昇をセンスアンプで検出し、ビット線電
位を強制的に高電位に持ち上げる。この動作がデータの
再書き込みである。
【0040】この場合にも、ビット線電位が強制的に高
電位に持ち上げられている時間tRS(例えば40ns)を、
ドライブ線32(DL)に正の電圧パルスを印加している
時間tRR(例えば50ns)よりも短く設定しておけば、P
ZTキャパシタCAPのIr上部電極5に対して差し引
き負の電圧パルス(tRR−tRS)が印加されたことにな
り、やはり図5に示した結果から、書き込み動作と同様
に分極疲労の問題は発生しない。
電位に持ち上げられている時間tRS(例えば40ns)を、
ドライブ線32(DL)に正の電圧パルスを印加している
時間tRR(例えば50ns)よりも短く設定しておけば、P
ZTキャパシタCAPのIr上部電極5に対して差し引
き負の電圧パルス(tRR−tRS)が印加されたことにな
り、やはり図5に示した結果から、書き込み動作と同様
に分極疲労の問題は発生しない。
【0041】以上に説明したように、分極疲労を起こす
物質と考えられてきたPZTを用いたPZTキャパシタ
について、その電極材料としてIr金属3及び5を用
い、更に、Ir上部電極5に対して負電圧パルスが印加
されるように、上下のIr電極3及び5をそれぞれドラ
イブ線32(DL)側及びビット線6(BL)側に接続す
ることにより、分極疲労が回避されるばかりでなく、逆
に回復する現象が生じることが見出されたのである。こ
れは、画期的な知見であり、FRAMのPZTキャパシ
タCAPの長寿命化、信頼性の向上を効果的に実現する
ことができる。
物質と考えられてきたPZTを用いたPZTキャパシタ
について、その電極材料としてIr金属3及び5を用
い、更に、Ir上部電極5に対して負電圧パルスが印加
されるように、上下のIr電極3及び5をそれぞれドラ
イブ線32(DL)側及びビット線6(BL)側に接続す
ることにより、分極疲労が回避されるばかりでなく、逆
に回復する現象が生じることが見出されたのである。こ
れは、画期的な知見であり、FRAMのPZTキャパシ
タCAPの長寿命化、信頼性の向上を効果的に実現する
ことができる。
【0042】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可
能である。
の実施例は本発明の技術的思想に基づいて更に変形が可
能である。
【0043】例えば、上述のPZTキャパシタの構造は
種々変形でき、各層の厚みやパターン、作製方法等は上
述したものに限定されることはない。イリジウム電極は
イリジウム単体のみでなくても、他の元素が少量添加さ
れていてもよい。
種々変形でき、各層の厚みやパターン、作製方法等は上
述したものに限定されることはない。イリジウム電極は
イリジウム単体のみでなくても、他の元素が少量添加さ
れていてもよい。
【0044】使用可能な強誘電体膜の材質は、上記のP
ZT以外にも、PZTにNb、Zr、Fe等を添加した
PZT、PLT((Pb,La)X (Ti,Zr)1-X
O3)等であってよい。
ZT以外にも、PZTにNb、Zr、Fe等を添加した
PZT、PLT((Pb,La)X (Ti,Zr)1-X
O3)等であってよい。
【0045】また、上述したキャパシタCAPは、例え
ば図1に示した如きスタック型キャパシタであるのがよ
いが、これに限らず、いわゆるトレンチ(溝)内にキャ
パシタを組み込んだ構造のキャパシタにも適用可能であ
る。また、FRAM以外の用途にも適用できる。また、
COB(Cell over Bitline)タイプのメモリセルにも適
用可能である。
ば図1に示した如きスタック型キャパシタであるのがよ
いが、これに限らず、いわゆるトレンチ(溝)内にキャ
パシタを組み込んだ構造のキャパシタにも適用可能であ
る。また、FRAM以外の用途にも適用できる。また、
COB(Cell over Bitline)タイプのメモリセルにも適
用可能である。
【0046】
【発明の作用効果】本発明は、上述した如く、イリジウ
ムを主体とする上部及び下部電極と、これらの電極間に
強誘電体膜が設けられた強誘電体キャパシタを有し、前
記上部電極(特にイリジウム上部電極)がビット線側
に、前記他方の電極(特にイリジウム下部電極)がドラ
イブ線側に接続されており、この強強誘電体メモリ装置
を動作させるに際し、前記ビット線のデータの種類に依
らず、前記上部電極に負の電圧パルスを印加しているの
で、強誘電体キャパシタが繰り返しの反転によっても分
極疲労を生じ難く、長寿命で高信頼性を保持することの
できる強誘電体メモリ装置と、その動作方法を提供する
ことができる。
ムを主体とする上部及び下部電極と、これらの電極間に
強誘電体膜が設けられた強誘電体キャパシタを有し、前
記上部電極(特にイリジウム上部電極)がビット線側
に、前記他方の電極(特にイリジウム下部電極)がドラ
イブ線側に接続されており、この強強誘電体メモリ装置
を動作させるに際し、前記ビット線のデータの種類に依
らず、前記上部電極に負の電圧パルスを印加しているの
で、強誘電体キャパシタが繰り返しの反転によっても分
極疲労を生じ難く、長寿命で高信頼性を保持することの
できる強誘電体メモリ装置と、その動作方法を提供する
ことができる。
【図1】本発明に基づくPZTキャパシタとこれを組み
込んだ半導体デバイス(FRAM)の概略断面図であ
る。
込んだ半導体デバイス(FRAM)の概略断面図であ
る。
【図2】同デバイスのメモリセルの等価回路図である。
【図3】PZTキャパシタの残留分極密度と分極反転回
数との関係(バイポーラパルス電圧±5V)を比較して
示すグラフである。
数との関係(バイポーラパルス電圧±5V)を比較して
示すグラフである。
【図4】Ir/PZT/Ir構造のキャパシタの正電圧
ユニポーラパルス(5V)に対する残留分極密度の変化
を示すグラフである。
ユニポーラパルス(5V)に対する残留分極密度の変化
を示すグラフである。
【図5】Ir/PZT/Ir構造のキャパシタの負電圧
ユニポーラパルス(−5V)に対する残留分極密度の変
化を示すグラフである。
ユニポーラパルス(−5V)に対する残留分極密度の変
化を示すグラフである。
【図6】同PZT薄膜の分極値のヒステリシス曲線図で
ある。
ある。
【図7】同Ir/PZT/Irキャパシタを組み込んだ
メモリセルの書き込み動作のタイミングチャートであ
る。
メモリセルの書き込み動作のタイミングチャートであ
る。
【図8】同読み出し動作のタイミングチャートである。
【図9】従来例によるPZTキャパシタとこれを組み込
んだ半導体デバイス(FRAM)の概略断面図である。
んだ半導体デバイス(FRAM)の概略断面図である。
2、31・・・配線 3・・・Ir下部電極 4・・・強誘電体膜(PZT薄膜) 5・・・Ir上部電極 6(BL)・・・ビットライン 8・・・N+ 型ドレイン領域 9(WL)・・・ワードライン 10・・・N+ 型ソース領域 17・・・シリコン基板 32(DL)・・・ドライブライン CAP・・・強誘電体キャパシタ TR・・・トランスファゲート M−CEL・・・メモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/788 29/792 (72)発明者 沼田 乾 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 西村 明俊 茨城県稲敷郡美浦村木原2355番地 日本テ キサス・インスツルメンツ株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 イリジウムを主体とする上部及び下部電
極と、これらの電極間に強誘電体膜が設けられた強誘電
体キャパシタを有し、前記上部電極がビット線側に、前
記下部電極がドライブ線側に接続されている強誘電体メ
モリ装置。 - 【請求項2】 強誘電体キャパシタのイリジウム上部電
極がビット線側に、イリジウム下部電極がドライブ線側
に接続されている、請求項1に記載した装置。 - 【請求項3】 ビット線のデータの種類に依らず、イリ
ジウム上部電極に負の電圧パルスが印加されるようにし
た、請求項2に記載した装置。 - 【請求項4】 強誘電体膜がジルコン酸チタン酸鉛を主
体としている、請求項1〜3のいずれか1項に記載した
装置。 - 【請求項5】 不揮発性メモリとして構成された、請求
項1〜4のいずれか1項に記載した装置。 - 【請求項6】 イリジウムを主体とする上部及び下部電
極と、これらの電極間に強誘電体膜が設けられた強誘電
体キャパシタを有し、前記上部電極がビット線側に、前
記下部電極がドライブ線側に接続されている強誘電体メ
モリ装置を動作させるに際し、前記ビット線のデータの
種類に依らず、前記上部電極に負の電圧パルスを印加す
る、強誘電体メモリ装置の動作方法。 - 【請求項7】 強誘電体キャパシタのイリジウム上部電
極をビット線側に、イリジウム下部電極をドライブ線側
に接続する、請求項6に記載した方法。 - 【請求項8】 強誘電体膜としてジルコン酸チタン酸鉛
を主体とする強誘電体膜を使用する、請求項6又は7に
記載した方法。 - 【請求項9】 不揮発性メモリを動作させる、請求項6
〜8のいずれか1項に記載した方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8181357A JPH1012831A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 強誘電体メモリ装置及びその動作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8181357A JPH1012831A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 強誘電体メモリ装置及びその動作方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1012831A true JPH1012831A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=16099313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8181357A Withdrawn JPH1012831A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 強誘電体メモリ装置及びその動作方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1012831A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100355777B1 (ko) * | 1999-01-27 | 2002-10-19 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 집적회로 구조물 및 그 제조방법 |
| JP2003532275A (ja) * | 1998-08-31 | 2003-10-28 | シメトリックス・コーポレーション | プロセスによるダメージを受けた強誘電体膜の電圧サイクリングによる回復 |
| KR100415543B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2004-01-24 | 주식회사 하이닉스반도체 | 강유전체 메모리 셀구조 및 그 제조방법 |
| KR100551932B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2006-02-16 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 불휘발성 강유전체 반도체 기억 장치 |
| KR100476397B1 (ko) * | 1998-10-28 | 2006-04-21 | 주식회사 하이닉스반도체 | 폴디드 비트라인 구조를 갖는 에프램 셀 |
| JP2014204146A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士通セミコンダクター株式会社 | 論理回路 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP8181357A patent/JPH1012831A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003532275A (ja) * | 1998-08-31 | 2003-10-28 | シメトリックス・コーポレーション | プロセスによるダメージを受けた強誘電体膜の電圧サイクリングによる回復 |
| KR100476397B1 (ko) * | 1998-10-28 | 2006-04-21 | 주식회사 하이닉스반도체 | 폴디드 비트라인 구조를 갖는 에프램 셀 |
| KR100355777B1 (ko) * | 1999-01-27 | 2002-10-19 | 인터내셔널 비지네스 머신즈 코포레이션 | 집적회로 구조물 및 그 제조방법 |
| KR100551932B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2006-02-16 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 불휘발성 강유전체 반도체 기억 장치 |
| KR100415543B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2004-01-24 | 주식회사 하이닉스반도체 | 강유전체 메모리 셀구조 및 그 제조방법 |
| JP2014204146A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 富士通セミコンダクター株式会社 | 論理回路 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |