JPH10129087A - 熱転写媒体および熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写媒体および熱転写プリンタ

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JPH10129087A
JPH10129087A JP9256368A JP25636897A JPH10129087A JP H10129087 A JPH10129087 A JP H10129087A JP 9256368 A JP9256368 A JP 9256368A JP 25636897 A JP25636897 A JP 25636897A JP H10129087 A JPH10129087 A JP H10129087A
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JP
Japan
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coating
thermal transfer
water
dispersible
wax
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JP9256368A
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English (en)
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Yaoping Tan
タン ヤオピン
Thomas C Miller Jr
シー.ミラー ジュニア トーマス
Thomas J Obringer
ジェイ.オブリンガー トーマス
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Original Assignee
NCR International Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速プリンタに適合した水ベースの多層熱転
写媒体。 【解決手段】 熱転写媒体は、柔軟性のある基体(22
あるいは122)、少なくとも75wt%の水分散可能
なワックスから構成される第1の被覆(26あるいは1
26)、顔料および水溶性で、分散可能あるいは乳化可
能で高いホットタック特性を備えた顔料のような感応性
剤を全乾燥成分ベースで少なくとも20wt%含む第2
の被覆(24、124)から構成される。随意的に、高
いホットタック特性を備え、着色剤を含まない第3の被
覆(123)が上層に付着される。これらの熱転写媒体
およびこれを採用したプリンタからなるキットが同様に
提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドナーフィルムか
ら受け基体に着色された層を選択的に移すことで、デー
タあるいはイメージが受け基体上に生成される熱転写印
刷技術に関するものである。より詳しくは、本発明は、
粘度および接着剤の各特性が明確である、多層リボンに
よる熱転写印刷に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記のような多層リボ
ンは、「ニアエッジ(near edge )」、「ツルーエッジ
(true edge )」、「コーナーエッジ(coner edge)」
あるいは「Fethr(登録商標)」などの、薄いフィ
ルム抵抗フィルム(加熱素子)が熱印刷ヘッドのちょう
ど端に位置決めされて抵抗フィルムが通電された後にお
ける受け基体からのドナーフィルムの迅速な引き離しが
なされる熱転写プリンタのような、高速度のプリンタに
おいて好適に使用される。これらの多層リボンはまた、
転写される印刷の必要物が2つの層の間で分担されるこ
とから、従来の熱転写印刷プロセスおよび設備から得ら
れる印刷の特性および性能において様々なバリエーショ
ンが可能である。一例として、これらの多層リボンを使
用し従来のプロセスおよび設備においてラフストック
(rough stock )上に印刷を行うことが挙げられる。
【0003】熱転写印刷は、符号化されるラベル上ある
いは物品上に直接のいずれかにおいて、機械読取り可能
なバーコードの印刷のような特定の用途において広く使
用されている。これらの印刷方法において使用されてい
る熱転写プロセスは、イメージを生成する点において融
通性のあるものであり、単一の熱印刷ヘッドを備えた単
一の機械において、印刷イメージのスタイル、サイズお
よび色などにおいて広い変更が可能である。
【0004】熱転写印刷が新しい用途に使用されるにつ
れて、リボンに対する要求がより広く且つ厳しくなって
いる。これらの要求は互いに矛盾することから、従来の
単層を備えた汎用リボンはこれらの要求に合致すること
ができない。例えば、単層の被覆されたリボンは、以下
に「高速プリンタ」と称する、「ニアエッジ」、「ツル
ーエッジ」あるいは「Fethr(登録商標)」のプリ
ンタとして知られているプリンタにおいては、プリンタ
ヘッド加熱素子が通電された際に基体からのリボンの引
き離しが迅速であるために、満足な性能を発揮しない。
【0005】リボンおよび受け基体は薄いフィルム抵抗
が通電された後に直ちに引き離されることから、ワック
スおよび/または樹脂が溶融/軟化するために時間が非
常にわずかであるため、リボンが受け基体から引き離さ
れる前にワックスおよび/または樹脂が溶融/軟化し受
け基体上に流れるための時間が殆どなくなる。従来のリ
ボンでは、高速プリンタでの引き離しにおいて、溶融/
軟化した材料の受け基体に対する接着性は、リボンの支
持基体に対するその接着性よりも小さい。この結果、熱
転写機能層が通常は分離され、転写不十分となって、機
能層がインク層である場合にはイメージが明るく印刷さ
れてしまう。
【0006】機能層の上部に、ポリカプロラクトン(po
lycaprolactone)を含み顔料を含まない接着剤層を使用
することは、Obata等による米国特許第5,24
0,781号により開示されている。この構成は最良の
オフセット抵抗、および他の製剤に対して最も濃い濃度
の印刷イメージを提供するためのものでないことが見出
だされている。よって、ポリカプトラクトンの接着剤層
の必要がなく、オフセットに対する抵抗がより大きく、
高い密度を提供する、熱転写リボンのための新規な構成
が望まれている。
【0007】同様に、有機溶剤の使用に依存しない、シ
ステム(被覆製剤および熱転写媒体)を提供することが
望まれている。本発明者は、有機溶剤ベースのシステム
に代えて水リッチなシステムを開発するために鋭意研究
した。水ベースおよび水リッチな被覆調合物により、安
全が改善され、コストが低減され、また環境規則および
規制に簡単に従うことができる。例えば、Talval
karに付与された米国特許第4,923,749号に
は、共に水ベースである、感熱層および保護層からなる
熱転写リボンが開示されている。これらの調合物におい
て、ワックスおよび樹脂の両方は、水内で、可溶性で、
分散可能で、乳化可能である。本発明は、高速プリンタ
に適合するような、特異な特性を備えた、水ベースの多
層熱転写媒体を提供するものである。
【0008】本発明の目的は、より広い特性を備えた、
水ベースあるいは水リッチな被覆から熱転写媒体を提供
することにある。
【0009】本発明の他の目的は、基体への接着性が高
くて高密度のイメージを生成する水ベースあるいは水リ
ッチな被覆調合物から熱転写リボンのような熱転写媒体
を提供することにある。
【0010】本発明の別の目的は、ポリカプロラクトン
を含まず、熱転写印刷ヘッドの加熱素子が通電された後
に直ちに熱転写リボンが受け基体から引き離される「ニ
アエッジ」、「ツルーエッジ」、「コーナーエッジ」あ
るいは「Fethr(登録商標)」などの熱転写プリン
タあるいは他の高速プリンタでオフセットを減じて高い
品質のイメージを生成する、水ベースあるいは水リッチ
な調合物から熱転写リボンのような熱転写媒体を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱転写
プリンタの作動している印刷ヘッドに晒されたときには
受け基体にイメージを転写する熱転写媒体において、前
記熱転写媒体は、柔軟性のある基体、前記基体上に位置
決めされ、乾燥成分ベースで、少なくとも75wt%の
水に分散可能なワックス、および乾燥成分ベースで20
wt%より少ない水に溶解可能、分散可能あるいは乳化
可能なバインダ樹脂、および随意的に、乾燥成分ベース
で20wt%より少ない量の感応性材料を含んでなる熱
感応性の第1のコーティング、および前記第1のコーテ
ィング上に位置決めされ、感応性材料、水に分散可能な
ワックスおよび乾燥成分ベースで、少なくとも20wt
%の水に溶解可能、分散可能あるいは乳化可能であり高
いホットタック特性を有するバインダ樹脂を含んでなる
熱感応性の第2のコーティングを含んでなり、第1のコ
ーティングが第2のコーティングよりも少なくとも10
倍より低い溶融粘度を有することを特徴とする熱転写媒
体が提供される。
【0012】また、本発明によれば、熱転写リボンを組
込んだ熱転写プリンタにおいて、前記リボンが、ポリエ
ステル基体、前記ポリエステル基体上に位置決めされ、
乾燥成分ベースで、75−97wt%の水に分散可能な
ワックスあるいはワックスの混合物および3−25wt
%のバインダ樹脂を含んでなる熱感応性の第1のコーテ
ィング、前記第1のコーティング上に位置決めされ、乾
燥成分ベースで、5−26wt%の着色剤、約20−7
5wt%の水に溶解可能、分散可能あるいは乳化可能で
あり高いホットタック特性を有するバインダ樹脂、およ
び水に分散可能なワックスあるいはその混合物を含んで
なる熱感応性の第2のコーティングを含んでなり、第1
のコーティングが、150Cおよび100l/sの剪断
速度において25から1,500mPaの範囲の溶融粘
度を有し、第2のコーティングが、150Cで100l
/sの剪断速度において5,000から30,000の
溶融粘度を有することを特徴とする熱転写プリンタが提
供される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1と図2に例示した、熱転写リ
ボン20は、本発明の好ましい実施の形態であり、好ま
しくは薄くて滑らかな紙あるいはプラスチック状の材料
である、柔軟性のある材料からなる基体22から構成さ
れる。ティッシュタイプの紙材料あるいはポリエステル
タイプのプラスチック材料が好ましい。基体22の上に
は、以下に「サブコート」と称する、熱軟化可能な第1
の被覆26がある。第1の被覆は、ワックスあるいはワ
ックス混合物、少量部のバインダ樹脂および随意的に感
応性材料、例えば顔料を含んでいる。熱転写リボン20
はまた、第1の被覆26上に位置決めされ、高いホット
タック特性のバインダ樹脂、感応性材料およびワックス
を含む、熱軟化可能な第2の被覆24を有している。第
1の被覆26および第2の被覆24の溶融粘度および熱
感応性は、内部のバインダ樹脂およびワックスの融点お
よびそれぞれの量によって決定される。第1の被覆は、
溶融粘度が第2の被覆よりも低くなるように、好ましく
は高速プリンタの場合には第2の被覆ようりも少なくと
も25倍小さい値に、また従来型のプリンタにおいて使
用されるときには第2の被覆の値より少なくとも10倍
小さくなるように、調合される。溶融粘度の値が小さい
場合には、被覆内の凝集力が小さくなる。凝集力が小さ
いと基体から分離し易くなる。溶融粘度および凝集力を
小さいと、熱転写ヘッド30からの熱が第1の被覆26
および第2の被覆24の双方および受け基体に転写する
ことが確実に行えて、転写の際に第1の被覆を分離した
り第1および第2の被覆を引き離すことがなくて多層イ
メージ32が形成される。
【0014】第1の被覆に対する軟化点が低いと、第1
および第2の被覆を同時に転写することが助長される。
第1の被覆26および第2の被覆24は好ましくは20
0Cよりも下の、典型的には150Cよりも下の、最も
典型的には約75Cの軟化点を有している。このような
軟化温度により、「ニアエッジ」、「ツルーエッジ」、
「コーナーエッジ」および「Fethr(登録商標)」
などの熱転写プリンタのような高速熱転写プリンタに使
用される熱転写媒体を、熱印刷ヘッド内の加熱素子の通
電とほとんど同時に受け基体から引き離すことができる
ようになる。これらの加熱素子(薄いフィルム抵抗)は
100Cから300Cの範囲内の温度で動作すると考え
られている。実際の動作温度は、加熱素子の大きさが小
さいので、決定することは困難である。好ましい実施の
形態においては、第1の被覆は第2の被覆よりも高い軟
化温度を有しており、得られた印刷されたイメージはよ
り高い摩耗/塗末抵抗を有している。軟化温度の差は好
ましくは0C−50Cの間になる。
【0015】図3に例示した、熱転写リボン120は、
本発明の他の実施の形態であり、上記した柔軟性の材料
から作られた基体122、熱軟化性の第1の被覆12
6、熱軟化性の第2の被覆124および熱軟化性の第3
の被覆123から構成される。第1および第2の被覆
は、図1および図2の被覆26と14と同様である。第
3の被覆123は受け基体と第2の被覆の間の保護層と
して機能し、印刷の間におけるスカフィングを防止する
ものである。第3の被覆123は、第2の被覆124と
同様に高いホットタック特性を備えた少なくとも20w
t%のバインダ樹脂を含むが、好ましくは着色剤あるい
は他の感応性材料を含んでいない。第3の被覆123の
特性(粘度、凝集力および軟化点)および製剤は好まし
くは第2の被覆124と同等である。
【0016】本発明の熱転写媒体の特異な特徴は、同じ
被覆内における感応性材料の存在および高いホットタッ
ク特性を備えたバインダ樹脂の高いレベルであり、この
層は多層システムにおいて接着層およびインク層の両方
として機能する。この製剤により、印刷品質が改善さ
れ、つまりオフセットが減じられより暗いイメージが完
全となり受け基体へのより高い接着性によりインク層の
均一な転写が簡単に行える。
【0017】本発明の多層リボンの他の特徴は、第1お
よび第2の被覆の間における溶融粘度および凝集力およ
び好ましくはホットタック特性の差であり、第1の被覆
が第2の被覆よりもより低い溶融粘度および凝集力(お
よびホットタック特性)を有していることである。これ
により、「ニアエッジ」、「ツルーエッジ」および「F
ethr(登録商標)」などの熱転写プリンタのような
高速プリンタが動作する際に必要とされる、熱転写媒体
の柔軟性のある基体からの被覆の引き離しが容易とな
る。この多層構成の特徴により、熱転写媒体が受け基体
に対して高い粘着性を持ち、また柔軟性の基体に対して
低い粘着性を示すようになって、高速プリンタにおける
性能が向上する。これらの特徴はまた、従来のプリンタ
およびプロセスに特異な性能を提供し、高い密度のイメ
ージに対する厚い顔料の層を完全に転写が行え、また基
体への接着性の改善により荒い受け基体上への高い品質
でのイメージ形成が可能となる。
【0018】3層構造によってこれらの特徴が減じられ
ず、インク層と受け基体との間に保護層を提供できると
いう別の特徴が付加されてスカフィングおよび他の機械
傷が防止される。
【0019】本発明の熱転写媒体において採用された感
応性材料は、第2の被覆内に存在し、また随意的には第
1の被覆にも存在する。従来の印刷プロセスにおいて使
用された熱転写媒体は、好ましくは両方の層内に感応性
材料を有している。高速度の用途においては、第1の被
覆内の感応性材料は典型的には必要ではない。第3の層
は、使用されたときには、好ましくは着色剤あるいは他
の感応性材料は含んでいない。必須的には、熱転写印刷
において使用され水に可溶化され、分散され、乳化され
るいずれかの感応性材料は第1あるいは第2の被覆内に
採用される。これらは、光学的、視覚的、磁気的な手
段、導電的手段あるいは光電的手段により感応できる、
水に可溶性であり、分散可能あるいは乳化可能な感応性
材料を含んでいる。最も一般的な感応性材料は、色付け
された顔料あるいは染料および磁気顔料(例えば、酸化
鉄)のような着色剤である。カーボンブラックは最も一
般的な色付けされた顔料であり、Environmen
tal InkおよびBASFにより供給される従来の
分散可能あるいは乳化可能なカーボンブラックである。
好ましいカーボンブラックは、熱転写媒体内での使用の
間においてほとんど固定されない熱転写媒体を提供す
る。あまり一般的でない着色剤は1米国特許第3,66
3,278号に記載された、色を発生するためにフェノ
ール樹脂と反応する、ロイコ染料、フタロシアン染料、
蛍光ナフタリミド染料、カドミウム、サクラソウ、黄
銅、ウルトラマリンブルー、二酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化鉄、酸化コバルトおよび酸化ニッケルなどがある。
【0020】好ましい磁気的顔料は、印刷されたイメー
ジを磁気インク認識(MICR)装置により認識可能に
させる水性ベースのフェロ流体(ferrofluid)である。
本発明における使用に適したフェロ流体は、親水性の被
覆がなされた、磁鉄鉱(Fe34 )のような酸化鉄粒
子のような、磁性粒子の懸濁液/ディスパージョン/エ
マルジョンを含む、水性のフェロ流体として分類される
ものである。この被覆により好ましくは磁性粒子の凝集
が減じられる。このようなフェロ流体は水内で安定であ
ること、つまり、オーディオテープやビデオテープのよ
うな磁気テープの調製において水と均質に混合されるこ
とが知られている。好ましい水性ベースのフェロ流体
は、Thakur等による米国特許第5,240,62
6号に開示されたものを含んでいる。Thakur等に
より提供されるコロイド状の懸濁液は、アンチ凝集剤と
して機能するカルボキシポリマーにより被覆された磁性
粒子(酸化鉄/磁鉄鉱−Fe34 )を含み、好ましく
は表面活性剤ペアあるいは表面活性剤と分散剤により分
散されている。これらの磁性粒子の好ましい範囲は20
−200オングストロームであり、より好ましくは20
−90オングストロームである。カルボキシ機能性のポ
リマーの好ましい例には、アクリル酸、イソクロトン
酸、アリル酢酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン
酸、イタコン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸バックボー
ンなどの(COO−M+)形態の塩の多カルボキシ族が
含まれる。これらのポリマーは好ましくは20と40w
t%の間のカルボキシ族を含んでいる。好適な市販のポ
リマーの一例は、Rohm andHass Coから
入手可能な、Tamol−850である。ポリマーの好
ましい使用量は、磁性粒子(磁鉄鉱)の50から95w
t%である。
【0021】フェロ流体組成に、水溶液内における磁性
粒子の分散を助長するために、表面活性剤あるいは分散
剤を含ませることができる。従来のアニオン、カチオン
および非イオン性の表面活性剤および分散剤が好適であ
る。最も好ましくは、一方がアニオン性で他方が非イオ
ン性である、表面活性剤ペア(表面活性剤および分散
剤)が使用される。これらのフェロ流体は、Thaku
r等(米国特許第5,240,626号)により開示さ
れた従来の方法により調製される。
【0022】水性のフェロ流体を混合することが好まし
い。好適な水性のフェロ流体は、Gerogia Pa
cific Corpのような供給者から入手できる。
【0023】フェロ流体は、従来の顔料を導入する従来
の方法と同様にして組成中に加えられる。なお、粉砕は
必要条件ではない。用いられるフェロ流体の量は好まし
くは、MICR装置により認識可能な印刷イメージを提
供するのに十分な磁性流体の量である。フェロ流体は好
ましくは、乾燥成分の重量ベースで、磁性粒子が約20
から60wt%、最も好ましくは約20から40wt%
の範囲内で提供されるような量だけ使用される。これら
を水に可溶化し、乳化あるいは分散したものが本発明に
おいて使用される。
【0024】特定の用途において使用される着色剤およ
び磁性顔料以外の感応性材料には、水溶性で、分散可能
であり、乳化可能である、フォトクロミック顔料および
蛍光顔料が含まれる。好適なフォトクロミック化合物の
例は米国特許第5,266,447号に開示されてい
る。
【0025】第2の被覆には、乾燥ベースで、5−60
wt%の範囲内の感応性材料の増量が含まれる。感応性
材料の好ましい増量は、5−20wt%の範囲内であ
り、感応性材料の増量により第2の被覆が第1の被覆と
区別されるのではなく、熱印刷ヘッドに晒された場合に
おいて受け基体への両方の被覆の同時の転写が阻止され
る。感応性材料がカーボンブラックである場合、第2の
被覆において用いられる量は最も好ましくは、被覆のす
べての乾燥成分の重量ベースで約10wt%である。上
記したように、第1の被覆は高速用途では好ましくは感
応性材料を有していないが、従来のプロセスおよびプリ
ンタにおいて使用されるリボンでは、被覆の全乾燥成分
ベースで、5−15wt%の量が好ましい。感応性材料
をより多く増量することは顔料の増量により粘度が増大
するので好ましくない。
【0026】各被覆は、被覆に柔軟性および弾力性を与
える機能を発揮する、水溶性で、分散可能あるいは乳化
可能なバインダ樹脂を含んでいる。第2および第3の被
覆は高いホットタック特性のバインダ樹脂の使用を必要
とする。このようなバインダ樹脂は軟化した時には非常
に粘着性がある。このような樹脂により、本明細書にお
いて先に説明した汎用のリボンの場合に比べて少なくと
も2倍のInstron4411の剥離強度としての粘
着力が提供される。これにより、熱印刷ヘッドによる転
写の間および転写後において受け基体により高い接着力
が付与される。高いホットタック特性により実施例にお
いて説明するように高い剥離強度が発揮される。高いホ
ットタック特性を備えた水溶性で、分散可能あるいは乳
化可能な樹脂としては、ポリエステル、アクリル酸−エ
チレン−ビニルアセテートターポリマー、メタクリル酸
−エチレン−ビニルアセテートターポリマー、ポリビニ
ルアセタート、塩化ビニル−ビニルアセテート共重合
体、エチレンビニルアセテート共重合体、エチレン−エ
チルアセテート共重合体、スチレン共重合体、スチレン
ブタジエンブロック共重合体、ポリウレタン樹脂、エチ
レン−アルキル(メタ)アクリル共重合体、およびスチ
レン−アルキル(メタ)アクリル共重合体がある。好ま
しい樹脂は、ビニルトルエン−メチルスチレン共重合体
のようなスチレン共重合体が含まれる。
【0027】いずれかの被覆に存在する他の水溶性で、
分散可能あるいは乳化可能なバインダ樹脂は、米国特許
第5,240,781号および第5,348,348号
において開示されたような熱転写媒体に用いられる従来
型のものを含んでいる。これらは、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンオキシド、
エチレン−プロピレンゴム、ポリビニルアルコール、ポ
リアクトン(polyactone)、ポリケトン樹脂、ポリスチ
レン、エチレン−プロピレン共重合体、エチルセルロー
ス、ポリアミド、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビ
ニルブチラール、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル
ゴム、アクリルゴム、エステルガムおよびショ糖安息香
酸塩(surcrose benzoate )である。
【0028】ラフストックに使用する熱転写リボンを調
製する際、バインダ樹脂の多く増量することが好まし
い。これらは、水溶性で、分散可能あるいは乳化可能な
樹脂で、好ましくは50Cから250Cの軟化温度を有
し、同様に有機溶剤に可溶性で、分散可能あるいは乳化
可能である。分散液あるいはエマルジョンを得るため
に、バインダ樹脂は小さい粒子、好ましくはサブミクロ
ンの大きさで使用され、また水内あるいは摩滅器内で高
い剪断で撹拌される。
【0029】特定の特性プロフィールを持たせるために
各被覆に1つより多くのバインダ樹脂を含ませることが
できる。例えば、Hercules製のPiccote
x(登録商標)は、第2の被覆において転写の際に受け
基体への接着性を補助する高いホットタック特性を提供
するためのスチレン共重合体(ビニルトルエン−メチル
スチレン共重合体)である。第2の被覆に適した他の高
いホットスタックのバインダ樹脂は、水性のエチレンビ
ニルアセテート共重合体分散液および水性のポリエステ
ル樹脂分散液を含んでいる。これらの組成は必要に応じ
て別々にあるいは混合して使用される。
【0030】第1および第2の被覆、および用途によっ
ては第3の被覆内における水溶性で、分散可能あるいは
乳化可能なバインダ樹脂は同じであるが、優れた性能を
得る必要はない。第1の被覆内のバインダ樹脂は高いホ
ットスタック特性を有する必要はなく、第1および第2
の被覆内に同じバインダ樹脂を利用して同様な熱軟化特
性を持たせることが望ましい。これにより、熱印刷ヘッ
ドにより加熱されたときに全ての被覆が均一に応答(軟
化)して、高速熱プリンタの印刷ヘッドからの熱の印加
により受け基体に全ての被覆を同時に転写できるように
なる。第3の被覆が使用される場合には、第2の被覆に
同じ樹脂を使用することが好ましく、第2の被覆の部分
的な転写が防止される。
【0031】各被覆はまた、水溶性のワックスを含んで
いる。適当なワックスは、従来の水ベースのワックス懸
濁液あるいは分散液である。天然ワックスの例として
は、カルナバろう、ライスワックス、みつろうおよびカ
ンデリアろうである。他の適当なワックスは、パラフィ
ンワックスのような石油ワックスおよび低分子量ポリエ
チレンおよびFisher−Tropschワックスの
ような合成炭化水素ワックスである。あまり一般的でな
いが適当なワックスは、ミスチリン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸およびベヘン酸のような高脂肪酸、ステア
リルアルコールのような高次の脂肪族アルコールおよび
スクロース脂肪酸エステルのようなエステルである。こ
れらあまり一般的でないワックスは分散あるいは乳化さ
れる。好ましいワックスは、カルナバろう、モンタンろ
う、カンデリアろうおよびパラフィンワックスである。
【0032】ワックス状の物質は好ましくは35Cから
200C、より好ましくは65Cから130Cの融点を
有している。これらのワックスはそれらの軟化点/融点
により分類される。カルナバろう、合成ワックスおよび
モンタンワックスのような固いワックスは高い軟化点/
融点および大きな弾性を有する。固いワックスの一例と
して、商標「S−Nauba」でNew Jersey
のNewardにあるShamrock Techno
logiesにより提供されるカルナバワックスがあ
る。他のものとして、New JerseyのMill
burnにあるBaldini & Co.製の「Ca
rnauba North Country No.
3」がある。一方、カンデリアろうのような柔らかいワ
ックスはN.Y.noWest BabylonのSt
ahl & Pitchにより提供され、またパラフィ
ンワックスは低い融点/軟化点を有して温度の対する感
応性および適用性が大きい。固いワックスおよび柔らか
いワックスを混合することは、高速印刷において第1の
層に対しては好ましい。固いワックスは典型的には80
C−200Cの範囲内の融点を有し、また柔らかいワッ
クスは40C−80Cの範囲内の融点/軟化点を有して
いる。
【0033】各被覆に、柔軟性を高め軟化点を低減する
ために可塑材を含ませることもできる。米国特許第3,
663,278号に開示されたような、従来の熱転写リ
ボンのバインダに使用されている水溶性で、分散可能あ
るいは乳化可能な可塑材が適当である。これらには、ア
ジピン酸エステル、フタル酸エステル、塩素化ビフェニ
ール、クエン酸、エポキシド、グリセリン、グリコー
ル、炭化水素、塩素化炭化水素、リン酸塩などが含まれ
る。各層に、柔軟性(オイル柔軟剤)、ホットタック特
性、凝集力、耐候性(紫外線吸収剤)、溶融粘度(フィ
ラー)および平滑性などの特性を高めるために、他の随
意的な添加剤を含ませることもできる。
【0034】本発明の熱転写媒体の第1の被覆は、全固
形分ベースで少なくとも75wt%、最も好ましくは8
5wt%以上の水分散可能なワックスを含んでいる。こ
の高いレベルのワックスにより、溶融粘度が低くなり、
また軟化温度が低くなって、熱転写媒体の柔軟性のある
基体からの引き離しが容易となる。ワックスを混合する
ことは好ましく、また好ましくは固いワックスと柔らか
いワックスとの約4.0:1から0.5:1の混合物が
使用される。第1の被覆はまた、高いホットタック特性
が必要でない、水溶性で、分散可能あるいは乳化可能な
バインダ樹脂を含んでいる。使用されるバインダ樹脂の
量は、溶融粘度値を低く維持するために、全固形分ベー
スで、好ましくは20wt%よりも少ない。好ましく
は、全乾燥成分(固形分)ベースで、3−15wt%の
樹脂バインダが使用される。第1の被覆は随意的に、着
色顔料のような、水溶性で、分散可能あるいは乳化可能
な感応性材料を含ませることができる。これを使用した
場合、顔料の量は、全固形分ベースで、好ましくは5−
20wt%、より好ましくは約15wt%である。第1
の被覆の溶融粘度は150Cにおいて25−1500m
Pasであり剪断速度は100l/s(Haake r
s150 Reometer)である。好ましくは、溶
融粘度は、高速印刷において使用されるリボンの第2の
被覆の溶融粘度値の少なくとも25倍小さい値であり、
従来のプリンタにおいて使用されるリボンの第2の被覆
の溶融粘度値の少なくとも10倍小さい値であり。第1
の被覆の融点/軟化点は好ましくは50から200Cの
範囲である。
【0035】第2の被覆は、感応性材料に加えて少なく
とも20wt%の水溶性で、乳化可能あるいは分散可能
であり高いホットタック特性を有するバインダを含んで
いる。第2の被覆の約20wt%から75wt%、最も
好ましくは30−50wt%が、高いホットタック特性
を有するバインダ樹脂から構成される。第1の被覆と同
様な軟化特性を維持するために、第2の被覆は好ましく
は25wt%あるいはそれより多くの水溶性のワック
ス、最も好ましくは25−60wt%のワックスを含ん
でいる。他の水溶性で、乳化可能あるいは分散可能な樹
脂は、好ましくは約0−15wt%の少ない量だけ存在
する。第2の被覆の溶融粘度は、150Cで100l/
s(Haake rs150 Reometer)の剪
断速度において、好ましくは1、500から30、00
0mPasの範囲内である。
【0036】第3の被覆は、使用された場合、好ましく
は着色剤あるいは他の感応性材料を含まず、また少なく
とも20wt%の水溶性で、乳化可能あるいは分散可能
であり、好ましくは第2の被覆と同様な、高いホットタ
ック特性を有するバインダ樹脂を含んでいる。他の熱可
塑性バインダ樹脂およびワックスは、上記の第2の被覆
と対応させた量とすることが好ましい。第3の被覆は、
約50−200Cの範囲内の温度で軟化し、また好まし
くは150Cで100l/s(Haake rs150
Reometer)の剪断速度において1000から
30、000mPasの範囲の溶融粘度を有している。
【0037】被覆のそれぞれにおける樹脂バインダとワ
ックスの比率は、溶融粘度(凝集力)、ホットタック、
軟化温度、柔軟性および他の特性を制御するために調節
される。これらの特性を操作するために添加剤を用いる
こともできる。第1および第2の被覆の間における溶融
粘度の差は、好ましくは、高速印刷リボンにおいては第
2の被覆の溶融粘度が第1の被覆の溶融粘度の25倍よ
り大きく、また従来のリボンにおいては10倍より大き
い程度である。これにより、第1の被覆における凝集力
が減じられて、転写が容易となる。第2の被覆はより大
きなホットタック特性を有しており、両方の層が受け基
体に転写するのがさらに容易となる。
【0038】ホットタック特性は剥離強度の決定におり
操作され定められ、また被覆の紙基体に対する強度は、
以下に詳しく説明するように、Instron9411
のような装置を使用して決定される。第2の被覆は第1
の被覆の少なくとも10倍大きい剥離強度を有してい
る。
【0039】最上の被覆を汎用の熱転写リボンの単一層
の剥離強度よりも少なくとも2倍大きくする組成とする
ことが好ましい。好ましくは、この剥離強度は汎用リボ
ンよりも3から35倍あるいはこれより大きくされる。
下層に対しては、汎用の熱転写リボンの剥離強度よりも
小さい剥離強度とすることが一般的には好ましく、好ま
しくは0.05から0.5倍あるいはこれより小さくさ
れる。
【0040】本発明の熱転写媒体は、好ましくは水溶
液、分散液あるいは懸濁液の形態で、上記の成分を約1
0−60wt%の固形分、好ましくは20−30wt%
の固形分だけ含む被覆組成から調製される。被覆組成を
形成する際には、好ましくは樹脂成分が添加される。こ
の場合、その固形分は120Fを超えない温度で10μ
mより小さい粒子サイズに粉砕される。このような粒子
サイズは典型的には200−250rpmにおいて約2
時間で得られる。乳化剤を1つまたはそれより多くの成
分の沈殿防止を補助するために採用することもできる。
一般的なエマルジョンは、同じ乳化剤あるいはその組み
合わせにおいて、全ての固形分を溶融および再凝固する
ことによっても調製できる。
【0041】適切な乳化剤としては、当業者には公知で
ある従来の樹脂乳化剤および市販ワックス乳化剤であ
り、例えば、Tween(登録商標)40、60、80
などの「Teen(登録商標)」、Surfynol
420、440、460など、「Morpholin
e」、「Span」、「Brig」、「Triton」
などで入手可能なもの、あるいはプロピレングリコール
などである。好ましくは乳化剤は混合される。当業者に
は、乳化剤を微細な粒子のワックスの分散液および/ま
たは熱可塑性樹脂に単に加えることで特定の従来の乳化
剤を選択ワックスおよび/または熱可塑性樹脂と乳化す
ること、あるいはこのような微細な粒子を乳化剤の存在
下で形成することなどは適宜決定できることである。乳
化剤の量は広範囲であるが、好ましくは乾燥成分ベース
で1から30wt%の量が使用される。
【0042】エマルジョンは典型的には水である水性の
溶媒を含むが、アルコールのような水と混和可能な溶媒
を、全液成分ベースで10wt%より少ない少量部だけ
含ませることもできる。一例として、ポリプロピレング
リコールおよびN−プロパノールを含ませることができ
る。
【0043】これらの被覆製剤は従来の技術および、M
eyer Rod(登録商標)などのように従来の被覆
装置上に据え付けられたワイヤラウンドドクターバーな
ど装置を使用して、適当な重量の被覆を設けるために基
体に塗布される。本発明の熱転写媒体は2層プロセスを
経て得られ、第1の被覆はサブコートとしてポリエステ
ルフィルムのような基体に塗布され、また第2の被覆が
第1の被覆上に塗布される。3層の熱転写媒体を調製す
るためには、第3の被覆が乾燥後の第2の被覆上に塗布
される。第1の被覆の被覆重量は好ましくは約1−2g
/m2 の間に維持され、また第2の被覆の被覆重量は好
ましくは約1.5−3.5g/m2 の間に維持される。
ポリエステルフィルムは典型的には18−24ゲージの
ポリエチレンテレフタレートフィルムであるが、柔軟性
のある基体は広い範囲で変更可能であり、米国特許第
5、348、348に開示されたものも含まれる。
【0044】第1の被覆は塗布され、また好ましくは約
130F−250Fの温度で乾燥される。乾燥後、第2
の被覆が接着を確保するために軟化点(約150F)よ
り低い温度で塗布され、また好ましくは140F−17
0Fの範囲の温度で乾燥される。
【0045】熱感応性被覆は、75C−300Cの温度
において、紙あるいは合成樹脂のような受け基体に全部
を転写される。
【0046】以上の記載から、当業者であれば、先の説
明から、本発明の全ての範囲を利用できることは明らか
である。よって、以下の特定の実施例は、単なる例示で
あり、本発明の開示範囲をなんら制限するものではな
い。
【0047】上記および以下で引用される全ての応用、
特許および刊行物は、参考として組み入れられる。
【0048】実施例1 表1に示した割合の水、ワックスエマルジョン、樹脂お
よび湿潤剤を、90Fより低い温度で摩滅器内で1時間
粉砕することで、#2Zahn cupで被覆粘度が1
7.5±1秒の、第1の被覆の製剤(サブコート)を調
製した。
【0049】
【表1】 表2に示した割合の水、樹脂、カンデラエマルジョン、
粉砕添加物、水性EVAディスパージョン、ポリエステ
ル樹脂、カーボンブラックおよび湿潤剤を、90Fより
低い温度で摩滅器内で1時間粉砕することで、#2Za
hn cupで被覆粘度が17.0±1秒の、第2の被
覆の製剤(上層)を調製した。
【0050】
【表2】 熱転写媒体 本発明の熱転写媒体は次のようにして調製された。第1
の被覆は、上記した第1の被覆製剤を従来の被覆装置に
より基体上に約150F−200Fで塗布することで、
1−2g/m2 の被覆重量を有する4.5μmのポリエ
ステルフィルム上に形成し、170Fより以下の温度で
乾燥した。1.5−2.5g/m2 の被覆重量を有する
第2の被覆を、上記した第2の被覆製剤を従来の被覆装
置により乾燥した第1の被覆上に塗布することで設け
た。被覆されたポリエステルフィルムは、完成リボンを
得るために、第2の被覆の塗布後に約150Fの温度で
乾燥した。
【0051】実施例2 以下に示した成分を加え、少なくとも1時間撹拌し混合
することで第1の被覆製剤(サブコート)を調製した。
この被覆製剤の粘度は、#2Zahn cupで17秒
であった。
【0052】
【表3】 第2の被覆製剤 第2の被覆製剤(上被覆)は、#2Zahn cupで
17秒の粘度を得るために、以下の成分を使用して、上
記の第1の被覆製剤と同じようにして調製された。
【0053】
【表4】 実施例3 撹拌下で以下の全ての成分を加え、次いで1時間混合す
ることで、別の第1の被覆の製剤(サブコート)を調製
した。印刷イメージの密度を高めるために、カーボンブ
ラックディスパージョンを第1の被覆製剤において使用
した。
【0054】
【表5】 実施例4 撹拌下で以下の全ての成分を加え、次いで1時間混合す
ることで、別の第3の被覆の製剤を調製した。この被覆
は、カーボンブラックが含有されておらず、スカーフィ
ングをなくしあるいな減じるために第2の被覆の上に被
覆される。
【0055】
【表6】 種々のTTR被覆の剥離強度分析 1.サンプルの準備 1インチおよび10インチ長さの片が、ポリエステルフ
ィルム上に上記の被覆を施した熱転写リボンから切断さ
れた。この片は滑らかな(ボンド)紙上にテープ付けさ
れ、次いで約250Cで0.5秒の間だけプレス内でプ
レスされ、リボンから被覆が紙基体上に溶融した。
【0056】2.テスト条件および手順 装置 Instron4411 温度 75C 相対湿度 50% 試験速度 2インチ/分 剥離角度 180 試験片は、ポリエステルフィルムを一端に、また他端に
紙基体をクランプすることで、Instronに取り付
けられた。フィルムおよび紙は180において分あたり
2インチの一定速度で分離された。力は記録され、剥離
強度はこの力を試料の幅で除算することで計算した。
【0057】3. 試験結果および比較 剥離強度はグラム/インチで測定され、種々のリボンの
剥離強度を以下に示す。
【0058】 剥離強度(g/インチ) 汎用リボン*1 9 実施例1のサブコートだけを付けたリボン 1 実施例1の上層だけを付けたリボン 34 実施例1の変更した上層だけを付けたリボン*2 123 実施例1の変更した上層だけを付けたリボン*3 18 *1 カーボンブラック、カルナバろう、エチレンビニルアセテート樹脂お よびポリエチレンワックスから構成される単一被覆のリボン *2 約40wt%タックが高い樹脂 *3 約20wt%タックが高い樹脂 上記から明らかなように、実施例1の上層の剥離強度
は、典型的な汎用リボン製剤(GPR)よりも約4倍高
く、一方、実施例1のサブコートの剥離強度はGPRよ
りも9倍小さい。サブコートと上層との間の剥離強度の
差は、最適な印刷に対して好ましくは約30g/インチ
である。上層に対する剥離強度の下限および上限は、そ
れぞれ18と123g/インチである。
【0059】粘度測定 Hakke RS150 Reometerを使用し
て、図4に示した種々の剪断速度で被覆の溶融粘度を測
定した。
【0060】(a)汎用リボン製剤の単一層 (b)上記の実施例1の製剤から作ったサブコート (c)上記の実施例1の製剤から作った上層 図4のグラフによれば、150Cで100l/sの剪断
速度における汎用リボン、実施例1のサブコートおよび
上層の溶融粘度は、それぞれ1426、96および75
28mPasである(図4のグラフ参照)。
【0061】サブコートと上層の溶融粘度の差は、高速
印刷においては少なくとも25倍であると推定される。
好ましくは、サブコートの溶融粘度は高速印刷用途の汎
用リボンの約10倍より小さい。
【0062】上記の実施例は、反応物および/または操
作条件を全体または部分的に変えることで繰り返して同
様にして行うことができるものである。
【0063】以上の説明から、当業者であれば本発明の
必須の特徴を容易に確認することができ、また、本発明
の範囲を逸脱することなしに、種々の用途および条件に
適合した種々の変形および変更を行うことができること
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】2つの熱軟化可能な層を有する、熱転写前にお
ける本発明の熱転写媒体の説明図である。
【図2】熱転写後における2つの熱軟化可能な層を有す
る本発明の熱転写媒体の説明図である。
【図3】3つの熱軟化可能な層を有する、熱転写前にお
ける本発明の熱転写媒体の他の実施の形態の説明図であ
る。
【図4】種々の被覆調合物と剪断速度とに対する粘度の
値のグラフである。
【符号の説明】 20 熱転写リボン 22 基体 24 第2の被覆 26 第1の被覆 30 熱転写ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス シー.ミラー ジュニア アメリカ合衆国 オハイオ州 45420 ケ ターリング デラネイ ストリート 3136 (72)発明者 トーマス ジェイ.オブリンガー アメリカ合衆国 オハイオ州 45377 ヴ ァンダリア ケンブルク ドライブ 845

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱転写プリンタの作動している印刷ヘッ
    ドに晒されたときには受け基体にイメージを転写する熱
    転写媒体において、前記熱転写媒体は、 柔軟性のある基体(22)、 前記基体上に位置決めされ、乾燥成分ベースで、少なく
    とも75wt%の水に分散可能なワックス、および乾燥
    成分ベースで20wt%より少ない水に溶解可能、分散
    可能あるいは乳化可能なバインダ樹脂、および随意的
    に、乾燥成分ベースで20wt%より少ない量の感応性
    材料を含んでなる熱感応性の第1のコーティング(2
    6)、および前記第1のコーティング上に位置決めさ
    れ、感応性材料、水に分散可能なワックスおよび乾燥成
    分ベースで、少なくとも20wt%の水に溶解可能、分
    散可能あるいは乳化可能であり高いホットタック特性を
    有するバインダ樹脂を含んでなる熱感応性の第2のコー
    ティング(24)を含んでなり、 第1のコーティングが第2のコーティングよりも少なく
    とも10倍より低い溶融粘度を有することを特徴とする
    熱転写媒体。
  2. 【請求項2】 熱転写リボンを組込んだ熱転写プリンタ
    において、前記リボンが、 ポリエステル基体(22)、 前記ポリエステル基体上に位置決めされ、乾燥成分ベー
    スで、75−97wt%の水に分散可能なワックスある
    いはワックスの混合物および3−25wt%のバインダ
    樹脂を含んでなる熱感応性の第1のコーティング(2
    6)、 前記第1のコーティング上に位置決めされ、乾燥成分ベ
    ースで、5−26wt%の着色剤、約20−75wt%
    の水に溶解可能、分散可能あるいは乳化可能であり高い
    ホットタック特性を有するバインダ樹脂、および水に分
    散可能なワックスあるいはその混合物を含んでなる熱感
    応性の第2のコーティング(24)を含んでなり、 第1のコーティングが、150Cおよび100l/sの
    剪断速度において25から1,500mPaの範囲の溶
    融粘度を有し、第2のコーティングが、150Cで10
    0l/sの剪断速度において5,000から30,00
    0の溶融粘度を有することを特徴とする熱転写プリン
    タ。
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