JPH10129387A - エアバッグカバー - Google Patents

エアバッグカバー

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Publication number
JPH10129387A
JPH10129387A JP8284426A JP28442696A JPH10129387A JP H10129387 A JPH10129387 A JP H10129387A JP 8284426 A JP8284426 A JP 8284426A JP 28442696 A JP28442696 A JP 28442696A JP H10129387 A JPH10129387 A JP H10129387A
Authority
JP
Japan
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copolymer
weight
olefin
ethylene
parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP8284426A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Kobayashi
恭子 小林
Yuichi Ito
雄一 伊藤
Akira Uchiyama
晃 内山
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
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Publication of JPH10129387A publication Critical patent/JPH10129387A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な一工程で製造でき、しかも耐衝撃性特
に低温での耐衝撃性、耐摩耗性、耐傷付性に優れ、かつ
外観の良いエアバッグカバーを提供する。 【解決手段】 (A)スチレンまたはその誘導体の重合
体ブロック(a)と、イソプレン重合体ブロックまたは
イソプレン・ブタジエン共重合体ブロックであって、全
イソプレン単位に対する1,2−位または3,4−位で
結合しているイソプレン単位含有量が40モル%以上で
ある重合体または共重合体ブロック(b)とからなるブ
ロック共重合体10〜50重量部、(B)結晶性ポリオ
レフィン樹脂15〜60重量部、および(C)エチレン
含量が75〜88モル%のエチレン・α-オレフィン共
重合体、またはエチレン・α-オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体15〜50重量部を含有する[成分(A)〜
(C)の合計量は100重量部]熱可塑性エラストマー
組成物からなるエアバッグカバー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突安全装
置(エアバッグ)を収納するエアバッグカバーに関し、
さらに詳しくは熱可塑性エラストマー組成物からなるエ
アバッグカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエアバッグ装置は、衝突、衝撃
等を感知して動作、展開する。この際、エアバッグを収
納しているエアバッグカバーは、乗員を傷つける破片を
飛散することなく、確実に展開しなければならない。ま
た常時人目にふれている部分でもあり、優れた外観が要
求される。
【0003】このようなエアバッグカバーとして、従来
よりその構造、材質が種々検討されている。例えば、特
開昭50−127336号、特開昭55−110643
号等には、ポリウレタン樹脂等を用いて、破断する部分
以外に、ネット等の補強材をインサートし、展開時の破
片の飛散を防止するエアバッグカバーが記載されてい
る。しかし、このような構造のエアバッグカバーは、製
造の際、補強材を正確にインサートするための工程が複
雑であり、生産効率が低く、コストが高くなるという問
題点がある。
【0004】また特開平1−202550号、特開平2
−220946号等には、柔軟でソフト感を与える軟質
樹脂からなる表皮層と、強度を保つための硬質樹脂から
なるコア層とが一体成形されたエアバッグカバー記載さ
れている。しかし、このようなエアバッグカバーは、2
層成形を行わねばならず、複雑で高価な、特殊な成形機
を必要とするという問題点がある。
【0005】また近年、こういった煩雑な工程を必要と
しない単層タイプのエアバッグカバーが提供されてい
る。例えば、特開平4−314648号、特開平6−1
56178号等には、オレフィン系および/またはスチ
レン系熱可塑性エラストマーからなるエアバッグカバー
が記載されている。しかし上記エアバッグカバーは、剛
性の高い材料を用いた場合は乗員にソフト感を与えるこ
とができず、また低温における衝撃強度が低いため、エ
アバッグが作動した際に破片が飛散する可能性があり安
全上問題である。また感触や低温衝撃性を改良するため
剛性を低くし場合は摩耗しやすく、また耐傷付性が悪
く、塗装を施す必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであっ
て、簡単な一工程で製造でき、しかも耐衝撃性特に低温
での耐衝撃性に優れ、かつ耐摩耗性および耐傷付性に優
れ、さらに塗装を施さなくても外観の良いエアバッグカ
バーを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は次のエアバッグ
カバーである。 (1)(A)スチレンまたはその誘導体の重合体ブロッ
ク(a)と、イソプレン重合体ブロックまたはイソプレ
ン・ブタジエン共重合体ブロックであって、全イソプレ
ン単位に対する1,2−位または3,4−位で結合して
いるイソプレン単位含有量が40モル%以上である重合
体または共重合体ブロック(b)とからなる水素添加さ
れていてもよいブロック共重合体10〜50重量部、
(B)結晶性ポリオレフィン樹脂15〜60重量部、お
よび(C)エチレン含量が75〜88モル%のエチレン
・α-オレフィン共重合体、またはエチレン含量が75
〜88モル%のエチレン・α-オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体15〜50重量部を含有する[だたし、成分
(A)、(B)および(C)の合計量は100重量部で
ある]熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴
とするエアバッグカバー(以下、第1のエアバッグカバ
ーという)。 (2)(A)スチレンまたはその誘導体の重合体ブロッ
ク(a)と、イソプレン重合体ブロックまたはイソプレ
ン・ブタジエン共重合体ブロックであって、全イソプレ
ン単位に対する1,2−位または3,4−位で結合して
いるイソプレン単位含有量が40モル%以上である重合
体または共重合体ブロック(b)とからなる水素添加さ
れていてもよいブロック共重合体10〜50重量部、
(B)結晶性ポリオレフィン樹脂15〜60重量部、
(C)エチレン含量が75〜88モル%のエチレン・α
-オレフィン共重合体、またはエチレン含量が75〜8
8モル%のエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共
重合体15〜50重量部、および(D)結晶性ポリオレ
フィン樹脂とオレフィン系ゴムとを含有してなる架橋さ
れたオレフィン系熱可塑性エラストマー(D)0〜50
重量部を含有する[だだし、成分(A)、(B)、
(C)および(D)の合計量は100重量部である]熱
可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とするエ
アバッグカバー(以下、第2のエアバッグカバーとい
う)。 (3)結晶性ポリオレフィン樹脂(B)がポリエチレン
であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の
エアバッグカバー。 (4)結晶性ポリオレフィン樹脂(B)が密度0.93
0g/cm3以上のポリエチレンであることを特徴とす
る上記(3)記載のエアバッグカバー。 (5)エチレン・α-オレフィン共重合体(C)がエチ
レン・ブテン−1共重合体であることを特徴とする上記
(1)ないし(4)のいずれかに記載のエアバッグカバ
ー。
【0008】《ブロック共重合体(A)》本発明で用い
られるブロック共重合体(A)は、スチレンまたはその
誘導体の重合体ブロック(a)と、特定のイソプレン重
合体または特定のイソプレン・ブタジエン共重合体から
なるブロック(b)とからなり、水素添加されていても
よい。
【0009】上記ブロック(a)を構成する重合体成分
は、スチレンまたはその誘導体である。スチレンの誘導
体としては、具体的にはα-メチルスチレン、3-メチル
スチレン、4-プロピルスチレン、4-シクロヘキシルスチ
レン、4-ドデシルスチレン、2-エチル-4-ベンジルスチ
レン、4-(フェニルブチル)スチレンなどがあげられ
る。ブロック(a)を構成する重合体成分としては、ス
チレン、α-メチルスチレンが好ましい。
【0010】前記ブロック(b)を構成する重合体また
は共重合体は、イソプレン重合体またはイソプレン・ブ
タジエン共重合体であって、イソプレン単位全体に対す
る下記式で示される1,2−位または3,4−位で結合
しているイソプレン単位含有量が40モル%以上、好ま
しくは45モル%以上である。
【0011】
【化1】
【0012】ブロック共重合体(A)において、全イソ
プレン単位に対する1,2−位または3,4−位で結合
しているイソプレン単位含有量が40モル%以上である
場合、耐傷付性に優れたエアバッグカバーを得ることが
できる。
【0013】ブロック共重合体(A)におけるスチレン
またはその誘導体の重合体ブロック(a)の割合は、好
ましくは5〜50重量%、さらに好ましくは10〜45
重量%、ソプレン重合体ブロックまたはイソプレン・ブ
タジエン共重合体ブロック(b)の割合は、好ましくは
95〜50重量%、さらに好ましくは90〜55重量%
の範囲である。
【0014】ブロック共重合体(A)としては、水素添
加されたブロック共重合体が好ましい。水素添加された
ブロック共重合体(A)を用いると、耐候性および耐熱
性により優れたエアバッグカバーを得ることができる。
【0015】本発明で用いられるブロック共重合体
(A)は、メルトフローレート(MFR;ASTM D
1238、230℃、2.16kg荷重、以下同じ)
が、好ましくは0.01〜30g/10分、さらに好ま
しくは0.01〜10g/10分の範囲にある。メルト
フローレートが上記のような範囲にあるブロック共重合
体(A)を用いると、耐傷付性に優れたエアバッグカバ
ーを得ることができる
【0016】本発明で用いられるブロック共重合体
(A)のブロック形態としては、ブロック(a)−ブロ
ック(b)−ブロック(a)の形態が最も好ましいが、
これに限定されるものではない。
【0017】このようなブロック共重合体(A)は、例
えば以下のような方法により製造することができる。 (1)アルキルリチウム化合物を開始剤としてスチレン
またはその誘導体、イソプレンまたはイソプレン・ブタ
ジエン混合物を逐次重合させる方法。 (2)スチレンまたはその誘導体、次いでイソプレンま
たはイソプレン・ブタジエン混合物を重合し、これをカ
ップリング剤によりカップリングする方法。 (3)ジリチウム化合物を開始剤としてイソプレンまた
はイソプレン・ブタジエン混合物、次いでスチレンまた
はその誘導体を逐次重合させる方法。 上記ブロック共重合体(A)の製造方法の詳細は、例え
ば特開平2−300250号に記載されている。
【0018】また上記のような方法により得られたブロ
ック共重合体(A)を公知の方法により水添処理を行う
ことにより、水素添加されたブロック共重合体(A)が
得られる。水添されるブロックは、イソプレン重合体ブ
ロックまたはイソプレン・ブタジエン共重合体ブロック
(b)である。
【0019】本発明の第1のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、ブロック共重合体
(A)の配合割合は、ブロック共重合体(A)、結晶性
ポリオレフィン樹脂(B)、およびエチレン・α-オレ
フィン共重合体またはエチレン・α-オレフィン・非共
役ジエン共重合体(C)の合計量100重量部に対して
10〜50重量部、好ましくは15〜45重量部、さら
に好ましくは20〜30重量部である。
【0020】本発明の第2のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、ブロック共重合体
(A)の配合割合は、ブロック共重合体(A)、結晶性
ポリオレフィン樹脂(B)、エチレン・α-オレフィン
共重合体またはエチレン・α-オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体(C)、およびオレフィン系熱可塑性エラス
トマー(D)の合計量100重量部に対して10〜50
重量部、好ましくは15〜45重量部、さらに好ましく
は20〜30重量部である。ブロック共重合体(A)を
上記のような配合割合で用いると、耐熱性に優れるとと
もに耐傷付性に優れたエアバッグカバーが得られる。
【0021】《結晶性ポリオレフィン樹脂(B)》本発
明で用いられる結晶性ポリオレフィン樹脂(B)として
は、炭素原子数2〜20のα-オレフィンの単独重合体
または共重合体などがあげられる。このような結晶性ポ
リオレフィン樹脂(B)の具体的な例としては、以下の
ような重合体または共重合体などがあげられる。
【0022】(1)エチレン単独重合体(製法は、低圧
法、高圧法のいずれでも良い) (2)エチレンと、10モル%以下の他のα-オレフィ
ンまたは酢酸ビニル、エチルアクリレートなどのビニル
モノマーとの共重合体 (3)プロピレン単独重合体 (4)プロピレンと10モル%以下の他のα-オレフィ
ンとのランダム共重合体 (5)プロピレンと30モル%以下の他のα-オレフィ
ンとのブロック共重合体 (6)1-ブテン単独重合体 (7)1-ブテンと10モル%以下の他のα-オレフィン
とのランダム共重合体 (8)4-メチル-1-ペンテン単独重合体 (9)4-メチル-1-ペンテンと20モル%以下の他のα-
オレフィンとのランダム共重合体 上記α-オレフィンとしては、具体的にはエチレン、プ
ロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-オクテンなどがあげられる。
【0023】上記結晶性ポリオレフィン樹脂の中ではエ
チレン単独重合体が好ましく、その中でも密度が0.9
30g/cm3以上のポリエチレンが特に好ましい。上
記のような結晶性ポリオレフィン樹脂(B)は、単独で
あるいは組合せて用いることができる。
【0024】結晶性ポリオレフィン樹脂(B)は、メル
トフローレート(MFR;ASTMD 1238、23
0℃、2.16kg荷重、以下同じ)が好ましくは0.
01〜100g/10分、さらに好ましくは0.3〜7
0g/10分の範囲にある。また結晶性ポリオレフィン
樹脂(B)は、X線法により求めた結晶化度が通常5〜
100%、好ましくは20〜80%の範囲にある。
【0025】本発明の第1のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、結晶性ポリオレフ
ィン樹脂(B)の配合割合は、ブロック共重合体
(A)、結晶性ポリオレフィン樹脂(B)、およびエチ
レン・α-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オレ
フィン・非共役ジエン共重合体(C)の合計量100重
量部に対して15〜60重量部、好ましくは20〜55
重量部、さらに好ましくは30〜50重量部である。
【0026】本発明の第2のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、結晶性ポリオレフ
ィン樹脂(B)の配合割合は、ブロック共重合体
(A)、結晶性ポリオレフィン樹脂(B)、エチレン・
α-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オレフィン
・非共役ジエン共重合体(C)、およびオレフィン系熱
可塑性エラストマー(D)の合計量100重量部に対し
て15〜60重量部、好ましくは20〜55重量部、さ
らに好ましくは25〜50重量部である。
【0027】結晶性ポリオレフィン樹脂(B)を上記の
ような配合割合で用いると、成形性に優れた熱可塑性エ
ラストマー組成物が得られ、しかも耐傷付性に優れると
ともに、耐熱性に優れたエアバッグカバーが得られる。
【0028】《エチレン・α-オレフィン共重合体また
はエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体
(C)》本発明で用いられるエチレン・α-オレフィン
共重合体またはエチレン・α-オレフィン・非共役ジエ
ン共重合体(C)のエチレン含量は75〜88モル%、
好ましくは77〜85モル%である。
【0029】上記α-オレフィンとしては、具体的には
エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテ
ン、1-ヘキセン、1-オクテンなどの炭素数2〜20のα
-オレフィンがあげられる。また前記非共役ジエンとし
ては、具体的にはジシクロペンタジエン、1,4-ヘキサジ
エン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、エ
チリデンノルボルネンなどがあげられる。
【0030】エチレン・α-オレフィン共重合体または
エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体
(C)は、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]が1
0〜250、好ましくは30〜150であるものが望ま
しい。非共役ジエンが共重合しているエチレン・α-オ
レフィン・非共役ジエン共重合体(C)のヨウ素価は2
5以下が好ましい。
【0031】本発明の第1のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、エチレン・α-オ
レフィン共重合体(C)の配合割合は、ブロック共重合
体(A)、結晶性ポリオレフィン樹脂(B)、およびエ
チレン・α-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オ
レフィン・非共役ジエン共重合体(C)の合計量100
重量部に対して15〜50重量部、好ましくは20〜4
0重量部、さらに好ましくは25〜40重量部である。
【0032】本発明の第2のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、エチレン・α-オ
レフィン共重合体(C)の配合割合は、ブロック共重合
体(A)、結晶性ポリオレフィン樹脂(B)、エチレン
・α-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オレフィ
ン・非共役ジエン共重合体(C)、およびオレフィン系
熱可塑性エラストマー(D)の合計量100重量部に対
して15〜50重量部、好ましくは20〜40重量部、
さらに好ましくは25〜40重量部である。
【0033】エチレン・α-オレフィン共重合体または
エチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体
(C)を上記のような配合割合で用いると、耐傷付性に
優れるとともに柔軟性に優れたエアバッグカバーが得ら
れる。
【0034】《オレフィン系熱可塑性エラストマー
(D)》本発明では、表面の光沢を軽減し、優れた外観
を得るために、オレフィン系熱可塑性エラストマー
(D)を配合することができる。本発明で用いられるオ
レフィン系熱可塑性エラストマー(D)は、結晶性ポリ
オレフィン樹脂(c)とオレフィン系ゴム(d)とから
構成されている。
【0035】上記結晶性ポリオレフィン樹脂(c)とし
ては、前記結晶性ポリオレフィン樹脂(B)と同様の樹
脂などを用いることができる。オレフィン系熱可塑性エ
ラストマー(D)においては、結晶性ポリオレフィン樹
脂(c)は、結晶性ポリオレフィン樹脂(c)およびオ
レフィン系ゴム(d)の合計量100重量部に対して1
0〜90重量部、好ましくは10〜80重量部、さらに
好ましくは20〜70重量部の割合で用いられる。
【0036】結晶性ポリオレフィン樹脂(c)を上記の
ような割合で配合したオレフィン系熱可塑性エラストマ
ー(D)を用いると、耐傷付性に優れるとともに、耐熱
性に優れたエアバッグカバーが得られる。
【0037】前記オレフィン系ゴム(d)としては、炭
素数2〜20のα-オレフィン含量が50モル%以上の
無定形ランダムな弾性共重合体などがあげられる。この
ような弾性共重合体としては、2種以上のα-オレフィ
ンからなるα-オレフィン共重合体、2種以上のα-オレ
フィンと非共役ジエンとからなるα-オレフィン・非共
役ジエン共重合体などがあり、具体的には前記成分
(C)で例示した共重合体の他に、以下のようなゴムな
どがあげられる。 プロピレン・α-オレフィン共重合体ゴム[プロピレン
/α-オレフィン(モル比)=約90/10〜50/5
0] ブテン・α-オレフィン共重合体ゴム[ブテン/α-オレ
フィン(モル比)=約90/10〜50/50]
【0038】上記α-オレフィンとしては、具体的には
エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテ
ン、1-ヘキセン、1-オクテンなどがあげられる。また前
記非共役ジエンとしては、具体的にはジシクロペンタジ
エン、1,4-ヘキサジエン、シクロオクタジエン、メチレ
ンノルボルネン、エチリデンノルボルネンなどがあげら
れる。
【0039】オレフィン系熱可塑性エラストマー(D)
として用いる前記共重合体ゴムのムーニー粘度[ML
1+4(100℃)]は10〜250、好ましくは30〜
150であるのが望ましい。
【0040】また本発明においては、本発明の目的を損
なわない範囲で、オレフィン系ゴム(d)とオレフィン
系ゴム以外のゴム(e)とを組合せて用いることもでき
る。このようなオレフィン系ゴム以外のゴム(e)とし
ては、例えばスチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ニ
トリルゴム(NBR)、天然ゴム(NR)、ブチルゴム
(IIR)等のジエン系ゴム、ポリイソブチレンゴムな
どがあげられる。
【0041】オレフィン系熱可塑性エラストマー(D)
においては、オレフィン系ゴム(d)は、結晶性ポリオ
レフィン樹脂(c)およびオレフィン系ゴム(d)の合
計量100重量部に対して10〜90重量部、好ましく
は20〜90重量部、さらに好ましくは30〜80重量
部の割合で用いられる。
【0042】またオレフィン系ゴム(d)とオレフィン
系ゴム以外のゴム(e)とを組合せて用いる場合には、
オレフィン系ゴム以外のゴム(e)は、結晶性ポリオレ
フィン樹脂(c)およびオレフィン系ゴム(d)の合計
量100重量部に対して40重量部以下、好ましくは5
〜20重量部の割合で用いられる。
【0043】オレフィン系ゴム(d)、またはオレフィ
ン系ゴム(d)およびオレフィン系ゴム以外のゴム
(e)を上記のような割合で用いると、耐傷付性に優れ
るとともに柔軟性に優れたエアバッグカバーが得られ
る。
【0044】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー(D)には、必要に応じて、鉱物油系軟化
剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、耐候安定剤、老化防止
剤、充填剤、着色剤、滑剤などの添加物を、本発明の目
的を損なわない範囲で配合することができる。
【0045】本発明で好ましく用いられるオレフィン系
熱可塑性エラストマー(D)は、結晶性ポリオレフィン
樹脂(c)としての結晶性ポリプロピレン樹脂と、オレ
フィン系ゴム(d)としてのエチレン・α-オレフィン
共重合体ゴムまたはエチレン・α-オレフィン・非共役
ジエン共重合体ゴムとからなり、オレフィン系熱可塑性
エラストマー(D)中において、これらの成分が部分架
橋された状態で存在し、かつ結晶性ポリプロピレン樹脂
とオレフィン系ゴムとの重量配合比(結晶性ポリプロピ
レン樹脂/オレフィン系ゴム)が70/30〜10/9
0の範囲内にある。
【0046】本発明で好ましく用いられるオレフィン系
熱可塑性エラストマー(D)のより具体的な例として
は、結晶性ポリオレフィン樹脂(c)として結晶性ポリ
プロピレン樹脂60〜10重量部と、オレフィン系ゴム
(d)としてエチレン・プロピレン共重合体ゴムまたは
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム40〜90
重量部[結晶性ポリプロピレン樹脂およびオレフィン系
ゴムの合計量は100重量部とする]と、オレフィン系
ゴム以外のゴム(e)5〜100重量部および/または
鉱物油系軟化剤5〜100重量部とからなり、オレフィ
ン系ゴム(d)が部分的に架橋されているオレフィン系
熱可塑性エラストマーがあげられる。
【0047】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー(D)は、結晶性ポリオレフィン樹脂
(c)とオレフィン系ゴム(d)とを含有するブレンド
物を、有機過酸化物の存在下で動的に熱処理することに
より得ることができる。
【0048】上記有機過酸化物としては、具体的にはジ
クミルペルオキシド、ジ-tert-ブチルペルオキシド、2,
5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)
ヘキシン-3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチルペルオキ
シ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブチル-4,4-
ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレート、ベンゾイ
ルペルオキシド、p-クロロベンゾイルペルオキシド、2,
4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert-ブチルペル
オキシベンゾエート、tert-ブチルペルベンゾエート、t
ert-ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert-
ブチルクミルペルオキシドなどがあげられる。
【0049】これらの中では、臭気性、スコーチ安定性
の点で、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペ
ルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert-ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert-ブチル
ペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、n-ブ
チル-4,4-ビス(tert-ブチルペルオキシ)バレレートが
好ましく、中でも1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼンが最も好ましい。
【0050】有機過酸化物は、結晶性ポリオレフィン樹
脂(c)およびオレフィン系ゴム(d)の合計量100
重量%に対して0.05〜3重量%、好ましくは0.1
〜2重量%の割合で用いられる。
【0051】上記有機過酸化物による部分架橋処理に際
し、硫黄、p-キノンジオキシム、p,p'-ジベンゾイルキ
ノンジオキシム、N-メチル-N-4-ジニトロソアニリン、
ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリメチロ
ールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマレイミド等のペル
オキシ架橋用助剤、あるいはジビニルベンゼン、トリア
リルシアヌレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレート等の多
官能性メタクリレートモノマー、ビニルブチラート、ビ
ニルステアレート等の多官能性ビニルモノマーなどを配
合することもできる。
【0052】有機過酸化物による部分架橋処理に際し、
上記のような化合物を用いることにより、均一かつ緩和
な架橋反応が期待できる。上記化合物の中ではジビニル
ベンゼンが最も好ましい。ジビニルベンゼンは取扱い易
く、前記の被架橋処理物の主成分である結晶性ポリオレ
フィン樹脂(c)およびオレフィン系ゴム(d)系との
相溶性が良好であり、かつ有機過酸化物を可溶化する作
用を有し、有機過酸化物の分散剤として働くため、熱処
理による架橋効果が均質で、流動性と物性とのバランス
のとれたオレフィン系熱可塑性エラストマー(D)が得
られる。
【0053】前記架橋助剤もしくは多官能性ビニルモノ
マーは、前記被架橋処理物全体に対して0.1〜3重量
%、好ましくは0.3〜2重量%の割合で用いるのが望
ましい。架橋助剤もしくは多官能性ビニルモノマーの配
合割合が上記範囲にある場合、得られるオレフィン系熱
可塑性エラストマー(D)は、架橋助剤および多官能性
ビニルモノマーがエラストマー中に未反応のモノマーと
して残存することがないため、加工成形の際に熱履歴に
よる物性の変化が生じることがなく、しかも流動性に優
れている。
【0054】前記「動的に熱処理する」とは、前記各成
分を融解状態で混練することをいう。動的な熱処理は、
ミキシングロール、インテンシブミキサー(例えばバン
バリーミキサー、ニーダー等)、一軸または二軸押出機
などの混練装置を用いて行われるが、非開放型の混練装
置中で行うことが好ましい。また動的な熱処理は、窒素
等の不活性ガス中で行うことが好ましい。
【0055】また混練は、使用する有機ペルオキシドの
半減期が1分未満となる温度で行うのが望ましい。混練
温度は通常150〜280℃、好ましくは170〜24
0℃であり、混練時間は1〜20分間、好ましくは1〜
5分間である。また混練の際に加えられる剪断力は、通
常剪断速度で10〜104sec-1、好ましくは102
104sec-1の範囲内で決定される。
【0056】上記のようにしてオレフィン系ゴム(d)
が架橋されたオレフィン系熱可塑性エラストマー(D)
を得ることができる。ここに、「部分的に架橋された」
とは、下記の方法で測定したゲル含量(シクロヘキサン
不溶解分)が例えば10重量%以上、特に20重量%以
上98重量%未満である場合をいう。本発明において
は、ゲル含量が30重量%以上であることが好ましい。
また「完全に架橋された」とは、下記の方法で測定した
ゲル含量(シクロヘキサン不溶解分)が98重量%以上
100重量%である場合をいう。上記範囲にあるオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー(D)を用いると、得られ
る熱可塑性エラストマー組成物は成形時の流動性が良好
であり、機械強度および耐熱性に優れたエアバッグカバ
ーが得られる。
【0057】[ゲル含量(シクロヘキサン不溶解分)の
測定法]オレフィン系熱可塑性エラストマー(D)の試
料を約100mg秤量して0.5mm×0.5mm×
0.5mmの細片に裁断し、次いで得られた細片を、密
閉容器中にて30mlのシクロヘキサンに23℃で48
時間浸漬する。
【0058】次に、この試料を濾紙上に取出し、室温に
て72時間以上恒量になるまで乾燥する。この乾燥残渣
の重量からポリマー成分以外のシクロヘキサン不溶性成
分(繊維状フィラー、充填剤、顔料等)の重量を減じた
値を、「補正された最終重量(Y)」とする。
【0059】一方、試料の重量からポリマー成分以外の
シクロヘキサン可溶性成分(例えば軟化剤)の重量およ
びポリマー成分以外のシクロヘキサン不溶性成分(繊維
状フィラー、充填剤、顔料等)の重量を減じた値を、
「補正された初期重量(X)」とする。
【0060】ここに、ゲル含量(シクロヘキサン不溶解
分)は、次式により求められる。
【数1】ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量
(Y)]÷[補正された初期重量(X)]×100
【0061】本発明の第2のエアバッグカバー用の熱可
塑性エラストマー組成物においては、オレフィン系熱可
塑性エラストマー(D)の配合割合は、オレフィン系熱
可塑性エラストマー(D)、ブロック共重合体(A)、
結晶性ポリオレフィン樹脂(B)、およびエチレン・α
-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オレフィン・
非共役ジエン共重合体(C)の合計量100重量部に対
して0〜50重量部、好ましくは15〜45重量部、さ
らに好ましくは20〜40重量部である。オレフィン系
熱可塑性エラストマー(D)を上記のような配合割合で
用いると、耐熱性に優れるとともに耐傷付性に優れたエ
アバッグカバーが得られる。
【0062】《その他の成分》本発明においては、エア
バッグカバー用の熱可塑性エラストマー組成物中に、本
発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、公知の
軟化剤、耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防
止剤、充填材、着色剤、滑剤などの添加剤を配合するこ
とができる。
【0063】上記公知の軟化剤としては、通常ゴムに使
用される軟化剤が適当であり、具体的には、プロセスオ
イル、潤滑油、パラフィン、流動パラフィン、ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックス、石油アスファ
ルト、ワセリン等の石油系物質;コールタール、コール
タールピッチ等のコールタール類;ヒマシ油、アマニ
油、ナタネ油、大豆油、椰子油等の脂肪油;トール油、
蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノ
ール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、12-水酸化ステ
アリン酸、モンタン酸、オレイン酸、エルカ酸等の脂肪
酸またはその金属塩;石油樹脂、クマロンインデン樹
脂、アタクチックポリプロピレン等の合成高分子;ジオ
クチルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチル
セバケート等のエステル系可塑剤;その他マイクロクリ
スタリンワックス、液状ポリブタジエンまたはその変性
物あるいは水添物、液状チオコールなどがあげられる。
また公知の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定剤として
は、フェノール系、サルファイト系、フェニルアルカン
系、フォスファイト系、アミン系安定剤などがあげられ
る。
【0064】《熱可塑性エラストマー組成物の調製》本
発明で用いる熱可塑性エラストマー組成物は、前記ブロ
ック共重合体(A)と、結晶性ポリオレフィン樹脂
(B)と、エチレン・α-オレフィン共重合体またはエ
チレン・α-オレフィン・非共役ジエン共重合体(C)
と、さらに必要に応じてオレフィン系熱可塑性エラスト
マー(D)とを、前記特定の割合で配合し、有機過酸化
物の不存在下で動的な熱処理を行うことにより調製する
ことができる。
【0065】熱可塑性エラストマー組成物の製造に際し
て行われる上記動的な熱処理としては、オレフィン系熱
可塑性エラストマー(D)を製造するのと同様の動的な
熱処理が望ましい。
【0066】本発明で使用する成分は、前記各物性値が
前記一般的な範囲にあるものが使用できるが、前記物性
値がすべて好ましい範囲にある成分が最も好ましい。し
かし、特定の物性値が好ましい範囲にあり、かつ他の物
性値が一般的な範囲にある成分も好ましいものとして使
用できる。また本発明で使用する成分は、配合割合が前
記一般的な範囲で配合することができるが、配合割合が
すべて好ましい範囲で配合するのが最も好ましい。しか
し、特定の成分の配合割合が好ましい範囲にあり、かつ
他の成分の配合割合が一般的な範囲にある場合も好まし
い。
【0067】
【発明の効果】本発明のエアバッグカバーは、特定のブ
ロック共重合体、結晶性ポリオレフィン樹脂、およびエ
チレン・α-オレフィン共重合体またはエチレン・α-オ
レフィン・非共役ジエン共重合体を特定量含有する熱可
塑性エラストマー組成物からなっているので、簡単な一
工程で製造でき、しかも耐衝撃性特に低温での耐衝撃性
に優れ、かつ耐摩耗性および耐傷付性に優れ、さらに塗
装を施さなくても外観が良い。
【0068】また、上記熱可塑性エラストマー組成物に
さらにオレフィン系熱可塑性エラストマーを配合した組
成物からなる本発明のエアバッグカバーは、より耐傷付
性および柔軟性に優れ、より外観が良好である。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。各実施例で用いた熱可塑性エラストマー組成物の
原材料を以下に記す。
【0070】ブロック共重合体(A) (A−1)スチレン・イソプレン・スチレンブロック共
重合体の水素添加物 1)スチレン含有量:20重量% 2)全イソプレン単位に対する1,2−位または3,4
−位で結合しているイソプレン単位含有量:55モル% 3)MFR(ASTM D 1238-65T、230℃、2.16kg荷重):
2.0g/10分
【0071】結晶性ポリオレフィン樹脂(B) (B−1)プロピレンブロックコポリマー 1)エチレン含量:8モル% 2)MFR(ASTM D 1238-65T、230℃、2.16kg荷重):
20g/10分 3)X線法より求めた結晶化度:73% (B−2)ポリエチレン 1)MFR(ASTM D 1238-65T、190℃、2.16kg荷重):
10g/10分 2)密度(ASMT D 1505):0.965g/cm3
【0072】エチレン・α-オレフィン共重合体(C) (C−1)エチレン・ブテン-1共重合体 1)エチレン含有量:81モル% 2)ムーニー粘度[ML1+4、100℃]:59 (C−2)エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノ
ルボルネン共重合体ゴム 1)エチレン含有量:78モル% 2)ヨウ素価:14 3)ムーニー粘度[ML1+4、100℃]:72
【0073】オレフィン系熱可塑性エラストマー(D) (D−1)以下の方法により製造されたオレフィン系熱
可塑性エラストマー 結晶性ポリオレフィン樹脂(c)としてポリプロピレン
[MFR:13g/10分、X線法により求めた結晶化
度:72%]40重量部と、オレフィン系ゴム(d)と
してエチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボル
ネン共重合体ゴム[エチレン含有量:70モル%、ヨウ
素価:12、ムーニー粘度(ML1+4、100℃):1
20]60重量部とをバンバリーミキサーを用いて、窒
素雰囲気中で、180℃で5分間混練した後、得られた
混練物をロールに通してシート状にし、シートカッター
で裁断して角ペレットを製造した。
【0074】次いで、この角ペレット100重量部と、
1,3-ビス(tert-ブチルペルオキシイソプロピル)ベン
ゼン0.3重量部と、ジビニルベンゼン0.5重量部と
をヘンシェルミキサーで撹拌混合した後、得られた混合
物を、L/D=30、スクリュー径50mmの一軸押出
機を用いて、窒素雰囲気中で、220℃で押出してオレ
フィン系熱可塑性エラストマー(D−1)のペレットを
製造した。得られたオレフィン系熱可塑性エラストマー
(D−1)のゲル含量は84%であった。
【0075】実施例1 スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体の水
素添加物(A−1)のペレット30重量部と、プロピレ
ンブロックコポリマー(B−1)のペレット40重量部
と、エチレン・ブテン−1共重合体(C−1)30重量
部とを充分に混合し、L/D=30、スクリュー径50
mmの二軸押出機を用いて、窒素雰囲気中、220℃で
押出して熱可塑性エラストマー組成物のペレットを製造
した。
【0076】さらに、この熱可塑性エラストマー組成物
のペレットから射出成形機を用いて、IZOD衝撃試験
用のサンプルおよび角板(150mm×150mm×3
mm)を220℃で成形し、以下の方法でIZOD衝撃
強度、摩耗性および耐傷付性の試験を行った。結果を表
1に示す。
【0077】《IZOD衝撃強度試験》:ASTM D
256に準じ、−30℃で行った。 《テーバー摩耗試験》:JIS K7204に準ずる。
摩耗輪;H−22、荷重;1000g、回転;1000
回転、回転数;60rpm 《耐傷付性試験》:得られた角板の上に20mm角のフ
ェルト布を置き、さらにその上に200g/cm2の圧
力が掛かるように重りを載せて100回角板上を往復さ
せ、その往復操作後の表面状態をもって耐傷付性の評価
を行った。 (耐傷付性の5段階評価) A:傷が殆ど目立たない B:傷がやや目立つ C:傷が目立つ D:傷がかなり目立つ E:表面が白化している
【0078】実施例2 実施例1において、プロピレンブロックコポリマー(B
−1)の代わりにポリエチレン(B−2)のペレット4
0重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして熱可塑
性エラストマー組成物のペレットを製造した。次いで、
この熱可塑性エラストマー組成物のペレットから、実施
例1と同様にサンプルおよび角板を成形し、IZOD衝
撃強度、摩耗性および耐傷付性の評価を行った。結果を
表1に示す。
【0079】実施例3 実施例1において、エチレン・ブテン−1共重合体(C
−1)の代わりにエチレン・プロピレン・5-エチリデン
-2-ノルボルネン共重合体ゴム(C−2)のペレット3
0重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして熱可塑
性エラストマー組成物のペレットを製造した。次いで、
この熱可塑性エラストマー組成物のペレットから、実施
例1と同様にサンプルおよび角板を成形し、IZOD衝
撃強度、摩耗性および耐傷付性の評価を行った。結果を
表1に示す。
【0080】実施例4 スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体の水
素添加物(A−1)のペレット25重量部と、ポリエチ
レン(B−2)のペレット30重量部と、エチレン・ブ
テン−1共重合体(C−1)25重量部と、熱可塑性エ
ラストマー(D−1)のペレット20重量部とを、実施
例1と同様にして熱可塑性エラストマー組成物のペレッ
トを製造した。次いで、この熱可塑性エラストマー組成
物のペレットから、実施例1と同様にサンプルおよび角
板を成形し、IZOD衝撃強度、摩耗性および耐傷付性
の評価を行った。結果を表1に示す。
【0081】比較例1 スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体の水
素添加物(A−1)のペレット5重量部と、プロピレン
ブロックコポリマー(B−1)のペレット70重量部
と、エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2-ノルボル
ネン共重合体ゴム(C−2)25重量部とを、実施例1
と同様にして熱可塑性エラストマー組成物のペレットを
製造した。次いで、この熱可塑性エラストマー組成物の
ペレットから、実施例1と同様にサンプルおよび角板を
成形し、IZOD衝撃強度、摩耗性および耐傷付性の評
価を行った。結果を表1に示す。
【0082】比較例2 オレフィン系熱可塑性エラストマー(D−1)のペレッ
トから、実施例1と同様にサンプルおよび角板を成形
し、IZOD衝撃強度、摩耗性および耐傷付性の評価を
行った。結果を表1に示す。
【0083】
【表1】 *1:−30℃で実施。NB;破壊せず

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)スチレンまたはその誘導体の重合
    体ブロック(a)と、 イソプレン重合体ブロックまたはイソプレン・ブタジエ
    ン共重合体ブロックであって、全イソプレン単位に対す
    る1,2−位または3,4−位で結合しているイソプレ
    ン単位含有量が40モル%以上である重合体または共重
    合体ブロック(b)とからなる水素添加されていてもよ
    いブロック共重合体10〜50重量部、 (B)結晶性ポリオレフィン樹脂15〜60重量部、お
    よび (C)エチレン含量が75〜88モル%のエチレン・α
    -オレフィン共重合体、またはエチレン含量が75〜8
    8モル%のエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共
    重合体15〜50重量部を含有する[だたし、成分
    (A)、(B)および(C)の合計量は100重量部で
    ある]熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴
    とするエアバッグカバー。
  2. 【請求項2】 (A)スチレンまたはその誘導体の重合
    体ブロック(a)と、 イソプレン重合体ブロックまたはイソプレン・ブタジエ
    ン共重合体ブロックであって、全イソプレン単位に対す
    る1,2−位または3,4−位で結合しているイソプレ
    ン単位含有量が40モル%以上である重合体または共重
    合体ブロック(b)とからなる水素添加されていてもよ
    いブロック共重合体10〜50重量部、 (B)結晶性ポリオレフィン樹脂15〜60重量部、 (C)エチレン含量が75〜88モル%のエチレン・α
    -オレフィン共重合体、またはエチレン含量が75〜8
    8モル%のエチレン・α-オレフィン・非共役ジエン共
    重合体15〜50重量部、および (D)結晶性ポリオレフィン樹脂とオレフィン系ゴムと
    を含有してなる架橋されたオレフィン系熱可塑性エラス
    トマー(D)0〜50重量部を含有する[だだし、成分
    (A)、(B)、(C)および(D)の合計量は100
    重量部である]熱可塑性エラストマー組成物からなるこ
    とを特徴とするエアバッグカバー。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリオレフィン樹脂(B)がポリ
    エチレンであることを特徴とする請求項1または2記載
    のエアバッグカバー。
  4. 【請求項4】 結晶性ポリオレフィン樹脂(B)が密度
    0.930g/cm 3以上のポリエチレンであることを
    特徴とする請求項3記載のエアバッグカバー。
  5. 【請求項5】 エチレン・α-オレフィン共重合体
    (C)がエチレン・ブテン−1共重合体であることを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のエアバッ
    グカバー。
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