JPH10130507A - 圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物の製造方法及び圧縮抵抗性シリコーンゴムの製造方法並びにシリコーンゴムの圧縮抵抗性向上方法 - Google Patents

圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物の製造方法及び圧縮抵抗性シリコーンゴムの製造方法並びにシリコーンゴムの圧縮抵抗性向上方法

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JPH10130507A
JPH10130507A JP30247296A JP30247296A JPH10130507A JP H10130507 A JPH10130507 A JP H10130507A JP 30247296 A JP30247296 A JP 30247296A JP 30247296 A JP30247296 A JP 30247296A JP H10130507 A JPH10130507 A JP H10130507A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)下記平均組成式(1) R aSiO(4-a)/2 (1) (但し、式中R は非置換又は置換の一価炭化水素基を示
し、aは1.95〜2.05の正数である。)で示さ
れ、分子中にケイ素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水
素基を2個以上有するオルガノポリシロキサン、(B)
分子中にケイ素原子と結合する水素原子を2個以上有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)白金
系触媒、及び(D)上記(A)〜(C)成分の合計量1
00重量部に対し2〜30重量部の比表面積30m2
g以上の湿式シリカ微粉末を混合してシリコーンゴム組
成物を製造するに際し、上記湿式シリカ微粉末の添加混
合を80℃以下に制御された温度で行うことを特徴とす
る圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物の製造方法。 【効果】 本発明によれば、1次硬化のみで圧縮永久歪
の小さいシリコーンゴムを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮永久歪の小さ
いシリコーンゴムを得ることができる圧縮抵抗性シリコ
ーンゴム組成物の製造方法及びかかる低圧縮永久歪のシ
リコーンゴムの製造方法並びにシリコーンゴムの圧縮抵
抗性を向上する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ビニル
基含有オルガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素原
子含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンと白金系
触媒と無機質充填剤とからなり、ビニル基とケイ素原子
結合水素原子との付加反応により硬化するシリコーンゴ
ム組成物は成形性に優れ、成形後は耐熱性、電気絶縁性
等に優れた特性を有するシリコーンゴム成形品となるの
で、これらの特性を要求される分野で多量に使用されて
いる。
【0003】しかしながら、この種のシリコーンゴム成
形品は、圧縮に対する抵抗が低く、長時間圧縮変形を受
ける成形品、例えばロール部材、自動車部品のコネクタ
材料等として使用することは困難である。
【0004】このため、シリコーンゴムの圧縮抵抗性を
向上する方法として、従来、プレス成形、射出成形、ト
ランスファー成形等の1次硬化により得た成形品を、更
に150〜250℃といった高温度条件下で加熱処理
(2次加熱、2次硬化)する方法が採用されてきた。
【0005】しかし、この方法は、シリコーンゴム成形
品中に残存する未反応の官能基量を減少させ、シリコー
ンゴム成形品の圧縮抵抗性を向上させるという考えに基
づいて行われているものであるが、一旦成形したシリコ
ーンゴム成形品を高温度のオーブンの中に入れ、長時間
加熱するという工程が必要であり、作業効率が低く、得
られる最終成形品は、コスト的に不利であった。
【0006】そこで、かかる問題のない圧縮抵抗性シリ
コーンゴム組成物、即ち、2次加硫の必要のない圧縮抵
抗性シリコーンゴム組成物の出現が望まれていた。
【0007】なお従来、特開平5−9388号公報(C
A2071787A)には、NC−(CH2n−CNで
示される有機化合物の添加によりシリコーンゴムの低圧
縮永久歪を達成することが開示されているが、上記化合
物が有害であるため、これを添加することによってシリ
コーンゴムの用途が限られるという問題がある。また、
特開平4−139258号公報(CA2052410
A,EP477984A)には、側鎖にアルケニル基を
持つオルガノポリシロキサンと両末端にSiH結合を持
つオルガノポリシロキサンによる架橋で低圧縮永久歪を
達成することが記載されているが、この組成物は十分な
硬化性、ゴム物性が得られない場合が多い。
【0008】従って、本発明の目的は、硬化後に2次加
硫しなくても高い圧縮抵抗性を有するシリコーンゴム成
形品となり得る圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物の製造
方法及びこのような圧縮永久歪の小さいシリコーンゴム
の製造方法並びにシリコーンゴムの圧縮抵抗性を向上す
る方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、(A)下記平均組成式(1) R aSiO(4-a)/2 (1) (但し、式中R は非置換又は置換の一価炭化水素基を示
し、aは1.95〜2.05の正数である。)で示さ
れ、分子中にケイ素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水
素基を2個以上有するオルガノポリシロキサン、(B)
分子中にケイ素原子と結合する水素原子を2個以上有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)白金
系触媒、及び(D)上記(A)〜(C)成分の合計量1
00重量部に対し2〜30重量部の比表面積30m2
g以上の湿式シリカ微粉末を混合してシリコーンゴム組
成物を製造するに際し、上記湿式シリカ微粉末の添加混
合を80℃以下に制御された温度で行うことにより、得
られたシリコーンゴム組成物を1次硬化するのみでその
硬化物(シリコーンゴム)の圧縮永久歪を十分小さくす
ることができ、硬化後に2次加硫を行わなくとも圧縮抵
抗性が高いものとし得ることを知見し、本発明をなすに
至ったものである。
【0010】従って、本発明は、上記(A)〜(D)成
分を混合してシリコーンゴム組成物を製造するに際し、
上記湿式シリカ微粉末の添加混合を80℃以下に制御さ
れた温度で行うことを特徴とする圧縮抵抗性のシリコー
ンゴム組成物の製造方法、及び、これによって得られた
シリコーンゴム組成物を硬化することを特徴とする圧縮
抵抗性シリコーンゴムの製造方法、並びに上記(A)〜
(D)成分を混合してシリコーンゴム組成物を製造する
に際し、上記湿式シリカ微粉末の添加混合を80℃以下
に制御された温度で行うことにより得られた圧縮抵抗性
シリコーンゴム組成物を硬化してシリコーンゴムを得る
ことからなるシリコーンゴムの圧縮抵抗性を向上する方
法を提供する。
【0011】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の圧縮抵抗性のシリコーンゴム組成物の製造方法
において、この組成物を構成する(A)成分は、下記平
均組成式(1) R aSiO(4-a)/2 (1) で示されるオルガノポリシロキサンであり、これはシリ
コーンゴム組成物の主成分である。
【0012】ここで、Rはケイ素原子に結合した炭素数
1〜12、特に1〜8の非置換又は置換1価炭化水素基
であり、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル等のアルキ
ル基、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル等のシクロアルキル基、ビニル、アリル、プロペニ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、ヘキシ
ル、シクロヘキシル等のアルケニル基、フェニル、トリ
ル、キシリル、ナフチル、ビフェニル等のアリール基、
ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、メチル
ベンジル等のアラルキル基やこれらの炭化水素基中の水
素原子の一部又は全部をF,Cl,Br等のハロゲン原
子やシアノ基などで置換したクロロメチル基、2−ブロ
モエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、3
−クロロプロピル基、シアノエチル基等が挙げられる。
【0013】この場合、上記オルガノポリシロキサン
は、上記Rで示される有機基のうち少なくとも2個は脂
肪族不飽和炭化水素基、特にアルケニル基であり、好ま
しくは全R基中0.001〜5モル%、より好ましくは
0.01〜2モル%がアルケニル基である。アルケニル
基の割合が少なすぎる場合には、得られる組成物の硬化
性が低下し、また、多すぎる場合には、硬化物の引張強
度、引裂強度、伸びなどの物理的特性が低下する。な
お、アルケニル基は分子鎖末端のケイ素原子に結合して
いても、分子鎖途中のケイ素原子に結合していてもよ
く、両者に存在してもよい。
【0014】また、上記式(1)中、aは1.95〜
2.05、好ましくは1.98〜2.02の正数であ
り、このオルガノポリシロキサンの分子構造は基本的に
は直鎖状であることが好ましく、また分子鎖両末端にア
ルケニル基を有するものであることが好ましいが、一部
分に分岐状構造を有していてもよい。なお、このオルガ
ノポリシロキサンは、その分子鎖末端がトリビニルシリ
ル、メチルジビニルシリル、ジメチルビニルシリル又は
トリメチルシリル基などのトリオルガノシリル基で封鎖
されているものが好ましい。
【0015】上記オルガノポリシロキサンの分子量は適
宜選定されるが、硬化してゴム状弾性体になるという
点、及び液状シリコーンゴム組成物を与えるという点か
ら25℃の粘度が100〜300,000センチポイ
ズ、特に1,000〜100,000センチポイズであ
ることが好ましい。
【0016】また、本発明の圧縮抵抗性シリコーンゴム
組成物の(B)成分は分子中にケイ素原子と結合する水
素原子を2個以上有するオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンであり、これは架橋剤として作用する。即ち、
この(B)成分のケイ素原子結合水素原子は、下記
(C)成分の白金系触媒存在下、上記(A)成分のケイ
素原子結合脂肪族不飽和炭化水素基、特にアルケニル基
に付加反応して、架橋することにより、シリコーンゴム
組成物を硬化せしめるものである。従って、本発明の
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは
1分子中に少なくとも2個以上、通常2〜200個、好
ましくは3〜50個のケイ素原子結合水素原子(即ち、
SiH基)を有することが必要である。
【0017】このオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンとしては、下記平均組成式(2) R bcSiO(4-b-c)/2 (2) で示されるものが好適に用いられる。
【0018】ここで、R’は炭素数1〜12、特に1〜
8の非置換又は置換1価炭化水素基であり、上記Rで例
示した基と同様の基、好ましくは脂肪族不飽和結合を含
まないものを挙げることができ、特にアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基、置換アルキル基が好ましいもの
として挙げられる。bは0.8≦b≦2.2、より好ま
しくは1.2≦b≦2、cは0.002≦c≦1.0、
より好ましくは0.01≦c≦0.8の正数であり、b
+cは0.8<b+c≦3、より好ましくは1.5≦b
+c≦2.7であり、(B)成分の分子構造としては直
鎖状、環状、分岐状、三次元網目状のいずれの状態であ
ってもよく、SiH基は分子鎖の末端に存在しても、分
子鎖途中に存在しても、これらの両者に存在していても
よい。さらに、(B)成分の分子量に特に限定はない
が、25℃での粘度が1〜1,000センチポイズ、特
に3〜500センチポイズの範囲であることが好まし
い。
【0019】上記(B)成分のオルガノハイドロジェン
ポリシロキサンの配合量は、(B)成分中のケイ素原子
結合水素原子(即ち、SiH基)の数と、前記(A)成
分中の脂肪族不飽和炭化水素基の数との比率が0.5:
1〜20:1となるような量が好ましく、より好ましく
は1:1〜3:1となるような量である。このアルケニ
ル基に対するケイ素原子結合水素原子の比率が低すぎる
場合には組成物が十分に硬化することができない場合が
あり、高すぎる場合には発泡するおそれがある。
【0020】本発明の(C)成分の白金系触媒は本発明
の組成物を硬化させるための触媒である。このような白
金系触媒としては、例えば微粉末金属白金触媒(例えば
米国特許第2970150号公報に記載されたもの)、
塩化白金酸触媒(例えば米国特許第2823218号公
報に記載されたもの)、白金−炭化水素錯化合物(例え
ば米国特許第3159601号又は同第3159662
号公報に記載されたもの)、塩化白金酸−オレフィン化
合物(例えば米国特許第3516946号公報に記載さ
れたもの)、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば米国
特許第3775452号又は同第3814780号公報
に記載されたもの)等が挙げられる。この(C)成分の
添加量は、上記(A)成分と(B)成分との合計量に対
して、白金金属として0.1〜1,000ppmとする
のが望ましいが、より好ましくは1〜100ppmであ
る。0.1ppm未満であると組成物の硬化が十分に進
行しない場合が多く、1,000ppmを超えるとコス
ト高になる。
【0021】次に、本発明の圧縮抵抗性シリコーンゴム
組成物の(D)成分は、比表面積(例えばBET法によ
る)が30m2/g以上、通常30〜800m2/g、好
ましくは50〜400m2/gの湿式シリカ微粉末であ
る。このような湿式シリカとしては、その平均粒径が1
00μm以下、通常0.1〜100μm、好ましくは
0.2〜50μm程度のものが好ましく、市販品として
Nipsil LP(日本シリカ社製、比表面積200
2/g、平均粒径9μm)、トクシールUSA(徳山
曹達社製、比表面積200m2/g、平均粒径11μ
m)等を用いることができる。
【0022】上記湿式シリカ微粉末は、上記(A)〜
(C)成分の合計量100重量部に対し2〜30重量部
添加することが必要とされる。この比表面積が少なくと
も30m2/gの湿式シリカ微粉末は、1次硬化後の圧
縮永久歪を小さくするために添加されるもので、添加量
が2重量部より少ないと圧縮永久歪を小さくするための
効果が得られず、30重量部を超えると配合が困難であ
るのみならず、経時での粘度変化が大きく、実使用には
不向きである。
【0023】本発明のシリコーンゴム組成物には、上記
成分に加え、その他の任意成分を配合することができ
る。例えば組成物に強度を付与することが必要な場合に
は、石英粉末、珪藻土、炭酸カルシウム、アルミナ、カ
ーボンブラック等の準補強性の充填剤、乾式シリカ、ヒ
ュームドシリカなどの微粉状シリカ等の補強性充填剤を
添加することが有効である。このような補強性充填剤と
して具体的には、親水性シリカとしてAerosil
130,200,300(日本アエロジル社製、Deg
ussa社製)、Cabosil MS−5,MS−7
(Cabot社製)、Rheorosil QS−10
2,103(徳山曹達社製)、Nipsil LP(日
本シリカ社製)等が例示され、疎水性シリカとしてAe
rosilR−812,R−812S,R−972,R
−974(Degussa社製)、Rheorosil
MT−10,DM−20(徳山曹達社製)、Nips
il SSシリーズ(日本シリカ社製)等が例示され
る。
【0024】更に、これらの材料を実用に供するため、
硬化時間の調整を行う必要がある場合には、制御剤とし
てビニルシクロテトラシロキサン等のビニル基含有オル
ガノポリシロキサン、トリアリルイソシアネート、アル
キルマレエート、エチニルシクロヘキサノール等のアセ
チレンアルコール類及びそのシラン、シロキサン変性
物、ハイドロパーオキサイド、テトラメチルエチレンジ
アミン、ベンゾトリアゾール及びこれらの混合物からな
る群から選ばれる化合物などを使用しても差し支えな
い。
【0025】また、コバルトブルー等の無機顔料、有機
染料などの着色剤、酸化セリウム、炭酸亜鉛、炭酸マン
ガン、ベンガラ、酸化チタン、カーボンブラック等の耐
熱性、難燃性向上剤等の添加も可能である。
【0026】本発明の圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物
は上述した成分により形成されるが、本発明において
は、かかるシリコーンゴム組成物を製造するに当り、
(D)成分の湿式シリカ微粉末の添加混合を80℃以下
に制御された温度条件下で行うものである。即ち、従来
は湿式シリカ微粉末の混合はシリコーンゴム硬化物に機
械的強度を付与するために行われ、この場合、混合する
際の温度が低いと組成物が増粘し、作業性の点で不利で
あったり、均一に混合するのに長時間を要する場合があ
るため、このシリカ添加による粘度上昇を極力抑えると
いう点から80℃を超える温度、通常100〜250℃
で行われていたが、後述する比較例に示すように混合時
における各成分自体の温度が80℃を超える温度で湿式
シリカ微粉末を添加混合すると1次硬化のみで圧縮永久
歪の小さいシリコーンゴムを得ることができない。これ
に対し、80℃以下の温度で湿式シリカ微粉末を添加混
合することにより、圧縮永久歪の小さいシリコーンゴム
を1次硬化するのみで製造することができたものであ
る。なお、湿式シリカ微粉末の添加混合温度はこのよう
に80℃以下であるが、好ましくは60℃以下、より好
ましくは50℃以下である。また、その下限温度につい
ては特に制限されないが、混合性などの点で0℃以上、
特に5℃以上であることが好ましい。
【0027】上記湿式シリカ微粉末の添加混合順序につ
いては限定されず、例えば湿式シリカ微粉末を(A)成
分と混合した後、(B),(C)成分、更には任意成分
を添加混合しても差し支えないが、湿式シリカ微粉末の
添加時或いは添加後に80℃を超えると圧縮永久歪を小
さくする効果が損われてしまうため、湿式シリカ微粉末
の添加後、硬化するまでは80℃以下、好ましくは0〜
60℃、より好ましくは5〜50℃に保たれていなけれ
ばならない。従って、湿式シリカ微粉末の添加混合、更
には混合後において80℃以下に確実に制御する点から
(A)〜(C)成分、任意成分の混合後に湿式シリカ微
粉末を添加混合することが推奨される。
【0028】なお、上記成分の混合には通常の混合装
置、例えばプラネタリーミキサー(井上製作所社製)、
万能混合撹拌機(ダルトン社製)等を用いて行うことが
できる。
【0029】このようにして得られたシリコーンゴム組
成物は、通常室温(例えば5〜35℃)〜250℃で十
数秒〜120分、より好ましくは85〜200℃で1〜
120分の条件で1次硬化するが、ここで得られた硬化
物(シリコーンゴム)は、2次加硫を行わなくとも圧縮
永久歪が小さいので、硬化後、更に2次加硫することは
特に必要としない。従って本発明において加硫は、上記
条件下の1次加硫のみとすることができる。
【0030】ここで、得られたシリコーンゴムは、機械
的強度、伸びなどの一般的ゴム物性に優れると共に、通
常、JIS K 6301に準拠して150℃で22時
間圧縮永久歪試験を行った場合、圧縮永久歪が25%以
下、特に20%以下のものである。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、1次硬化のみで圧縮永
久歪の小さいシリコーンゴムを得ることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、以下の例において部は重量部を示
す。
【0033】〔実施例1〕粘度1,000csの分子鎖
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチ
ルポリシロキサン(I)100部に、架橋剤として下記
式(II)で示されるジメチルシロキサン・ジメチルハ
イドロジェンシロキサン共重合体2.5部と塩化白金酸
の1%イソプロピルアルコール溶液0.1部、反応制御
剤としてエチニルシクロヘキサノール0.1部とを添加
し、均一に混合したものをシリコーンゴムコンパウンド
(A)とした。このシリコーンゴムコンパウンド(A)
100部に比表面積が200m2/gの湿式シリカ(日
本シリカ工業社製、Nipsil LP)4部を加え、
室温(25℃、以下同様)で混合した後、120℃で1
0分間プレス成形し、硬化物を得た。なお、上記の混合
処理中に各成分の温度が50℃を超えることはなかっ
た。これをJIS K 6301に準拠してシリコーン
ゴム硬化物の硬度(A形)、引張強度、伸び等の一般的
ゴム物性の測定を行った。また150℃で22時間圧縮
永久歪試験を行った。これらの結果を表1に示す。
【0034】
【化1】
【0035】〔実施例2〕実施例1と同様にして調製し
たシリコーンゴムコンパウンド(A)100部に実施例
1の湿式シリカ(日本シリカ工業社製、Nipsil
LP)8部を加え、室温で混合した後、120℃で10
分間プレス成形し、硬化物を得た。なお、上記の混合処
理中に各成分の温度が50℃を超えることはなかった。
実施例1と同様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると
共に、150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果
を表1に示す。
【0036】〔実施例3〕実施例1と同様にして調製し
たシリコーンゴムコンパウンド(A)100部に比表面
積が200m2/gの湿式シリカ(徳山曹達社製、トク
シールUSA)8部を加え、室温で混合した後、120
℃で10分間プレス成形し、硬化物を得た。なお、上記
の混合処理中に各成分の温度が50℃を超えることはな
かった。実施例1と同様に硬化物の一般的ゴム物性を測
定すると共に、150℃で22時間圧縮永久歪試験を行
った結果を表1に示す。
【0037】〔比較例1〕実施例1と同様にして調製し
たシリコーンゴムコンパウンド(A)100部をそのま
ま120℃で10分間プレス成形し、硬化物を得た。実
施例1と同様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると共
に、150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を
表1に示す。
【0038】〔比較例2〕実施例1と同様にして調製し
たシリコーンゴムコンパウンド(A)100部に比表面
積が300m2/gの乾式シリカ(日本アエロジル社
製、ヒュームドシリカAerosil 300)4部を
加え、室温で混合した後、120℃で10分間プレス成
形し、硬化物を得た。なお、上記の混合処理中に各成分
の温度が50℃を超えることはなかった。実施例1と同
様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると共に、150
℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を表1に示
す。
【0039】〔比較例3〕粘度1,000csの分子鎖
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチ
ルポリシロキサン(I)100部に実施例1の湿式シリ
カ(日本シリカ工業社製、Nipsil LP)30部
をニーダーミキサーに入れ、内部温度が150℃になる
まで加熱し、撹拌を3時間続けた後、冷却してシリコー
ンゴムベースを得た。このシリコーンゴムベース35部
(含シリカ8部)に先の粘度1,000csの両末端が
ジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシ
ロキサン(I)73部、実施例1のジメチルシロキサン
・ジメチルハイドロジェンシロキサン共重合体(II)
1.1部と塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶
液0.1部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノ
ール0.1部とを添加し、室温にて均一に混合したもの
をシリコーンゴムコンパウンド(B)とした。これを実
施例1と同様に120℃で10分間プレス成形し、硬化
物を得た後、一般的ゴム物性を測定すると共に、150
℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を表1に示
す。
【0040】〔実施例4〕粘度10,000csの分子
鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメ
チルポリシロキサン(III)100部に、架橋剤とし
て下記式(IV)で示されるジメチルシロキサン・ジメ
チルハイドロジェンシロキサン共重合体1.1部と塩化
白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液0.1部、反
応制御剤としてエチニルシクロヘキサノール0.1部と
を添加し、均一に混合したものをシリコーンゴムコンパ
ウンド(C)とした。このシリコーンゴムコンパウンド
(C)100部に比表面積が200m2/gの湿式シリ
カ(日本シリカ工業社製、Nipsil LP)16部
を加え、室温で混合した後、120℃で10分間プレス
成形し、硬化物を得た。なお、上記の混合処理中に各成
分の温度が50℃を超えることはなかった。実施例1と
同様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると共に、15
0℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を表1に示
す。
【0041】
【化2】
【0042】〔比較例4〕実施例4と同様にして調製し
たシリコーンゴムコンパウンド(C)100部をそのま
ま120℃で10分間プレス成形し、硬化物を得た。実
施例1と同様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると共
に、150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を
表1に示す。
【0043】〔実施例5〕粘度10,000csの分子
鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメ
チルポリシロキサン(III)100部に、比表面積が
200m2/gの煙霧質シリカ40部、ヘキサメチルジ
シラザン6部、水2部を加え、室温で1時間撹拌後、内
部温度を150℃に加熱し、3時間撹拌を続けた。
【0044】得られた液状ゴムコンパウンドベース50
部に、粘度1,000csの分子鎖両末端がジメチルビ
ニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン
(I)50部、更に実施例1のジメチルシロキサン・ジ
メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(II)1.
3部、塩化白金酸の1%イソプロピルアルコール溶液
0.1部、反応制御剤としてエチニルシクロヘキサノー
ル0.1部を配合してシリコーンゴムコンパウンド
(D)を得た。このシリコーンゴムコンパウンド(D)
100部に湿式シリカ(日本シリカ工業社製、Nips
il LP)8部を加え、室温で混合した後、120℃
で10分間プレス成形し、硬化物を得た。この混合処理
中に各成分の温度が50℃を超えることはなかった。実
施例1と同様に硬化物の一般的ゴム物性を測定すると共
に、150℃で22時間圧縮永久歪試験を行った結果を
表1に示す。
【0045】〔比較例5〕実施例5のシリコーンゴムコ
ンパウンド(D)100部をそのまま120℃で10分
間プレス成形し、硬化物を得た。実施例1と同様に硬化
物の一般的ゴム物性を測定すると共に、150℃で22
時間圧縮永久歪試験を行った結果を表1に示す。
【0046】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記平均組成式(1) R aSiO(4-a)/2 (1) (但し、式中R は非置換又は置換の一価炭化水素基を示
    し、aは1.95〜2.05の正数である。)で示さ
    れ、分子中にケイ素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水
    素基を2個以上有するオルガノポリシロキサン、(B)
    分子中にケイ素原子と結合する水素原子を2個以上有す
    るオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)白金
    系触媒、及び(D)上記(A)〜(C)成分の合計量1
    00重量部に対し2〜30重量部の比表面積30m2
    g以上の湿式シリカ微粉末を混合してシリコーンゴム組
    成物を製造するに際し、上記湿式シリカ微粉末の添加混
    合を80℃以下に制御された温度で行うことを特徴とす
    る圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記(A)〜(C)成分を混合した後、
    (D)成分の湿式シリカ微粉末を80℃以下に制御され
    た温度で添加混合するようにした請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造方法で得られ
    たシリコーンゴム組成物を硬化することを特徴とする圧
    縮抵抗性シリコーンゴムの製造方法。
  4. 【請求項4】 硬化を室温〜25℃、10秒〜120分
    の条件で1次硬化することのみによって行う請求項3記
    載の製造方法。
  5. 【請求項5】 (A)下記平均組成式(1) R aSiO(4-a)/2 (1) (但し、式中R は非置換又は置換の一価炭化水素基を示
    し、aは1.95〜2.05の正数である。)で示さ
    れ、分子中にケイ素原子と結合する脂肪族不飽和炭化水
    素基を2個以上有するオルガノポリシロキサン、(B)
    分子中にケイ素原子と結合する水素原子を2個以上有す
    るオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(C)白金
    系触媒、及び(D)上記(A)〜(C)成分の合計量1
    00重量部に対し2〜30重量部の比表面積30m2
    g以上の湿式シリカ微粉末を80℃以下に制御された温
    度で混合し、得られた圧縮抵抗性シリコーンゴム組成物
    を硬化してシリコーンゴムを得ることからなるシリコー
    ンゴムの圧縮抵抗性を向上する方法。
  6. 【請求項6】 硬化を室温〜25℃、10秒〜120分
    の条件で1次硬化することのみによって行う請求項5記
    載のシリコーンゴムの圧縮抵抗性を向上させる方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007519793A (ja) * 2004-01-30 2007-07-19 ロディア・シミ シリコーンエラストマー用の補強充填剤としての予備処理された沈降シリカの使用、および常温混合によって得られた硬化性シリコーンエラストマー組成物
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