JPH10130741A - 銅合金条材の歪取り焼鈍方法及び光輝焼鈍炉 - Google Patents

銅合金条材の歪取り焼鈍方法及び光輝焼鈍炉

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JPH10130741A
JPH10130741A JP30250096A JP30250096A JPH10130741A JP H10130741 A JPH10130741 A JP H10130741A JP 30250096 A JP30250096 A JP 30250096A JP 30250096 A JP30250096 A JP 30250096A JP H10130741 A JPH10130741 A JP H10130741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 条材の幅反り、即ち、歪みを大幅に改善し得
る銅合金条材の歪取り焼鈍方法及び光輝焼鈍炉を提供す
る。 【解決手段】 連続的に供給される銅合金条材は、光輝
焼鈍炉にて、500〜700℃にて5〜18秒間加熱処
理し、350〜500℃にて7〜26秒間徐冷し、次い
で、20〜50℃にて5〜18秒間冷却され、歪み(幅
反り)が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延により連続的
に製造される銅合金条材、特にリードフレーム用銅合金
条材などのように幅方向反り(歪み)を極力押さえるこ
とが要求される銅合金条材のための歪取り焼鈍方法及び
斯かる歪取りに好適に使用することのできる光輝焼鈍炉
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧延により連続的に製造される銅合金条
材は、幅方向に反り(歪み)が発生し、圧延後にこの歪
みを除去するために焼鈍加工が施されている。例えば、
リードフレーム用材料として使用される銅合金(例え
ば、2%Sn−0.2%Ni−0.15%Zn−0.0
4%P−残りCu)条材は、圧延後において、幅は40
0〜700mmと広く、厚さは0.05〜0.4mmと
極めて薄い、所謂、幅広の薄板である。又、この薄板
は、リードフレーム用材料として使用することから、平
らであることが極めて重要である。
【0003】従来、このような圧延後の薄板は、圧延装
置に連結して配置された光輝焼鈍炉にて焼鈍加工が行な
われている。この光輝焼鈍炉は、図6に示すように、加
熱及び徐冷処理が輻射加熱冷却源にて行なわれる、所
謂、竪型の輻射加熱式炉であって、圧延後の薄板は、こ
の輻射加熱式炉を下方より上方へと垂直方向に連続的に
供給されながら、焼鈍が行なわれる。
【0004】更に説明すると、この輻射加熱式炉1A
は、下方より上方へと、連続的に供給される条材2を加
熱処理するための加熱帯10、加熱された条材2を徐冷
する徐冷帯20及び条材2を冷却する冷却帯30に区分
され、炉内には、アンモニア加熱分解ガスである水素
(H2 )75%(Vol)、窒素(N2 )25%(Vo
l)からなる不活性の混合ガスが供給される。又、例え
ば、厚さ0.2mm、幅630mmの上記リードフレー
ム用銅合金条材2を焼鈍するための輻射加熱式炉1A
は、加熱帯10の長さ(L1 )が8.2m、徐冷帯20
の長さ(L2 )が1.9m、そして冷却帯30の長さ
(L3 )が5.4mとされ、条材2は下方より上方へと
15.5m/分の供給速度(ライン速度)にて移動され
る。このとき、輻射加熱式炉1Aの加熱帯10には輻射
熱を放射するバーナ11を備えたマッフル炉が配置され
雰囲気温度を750℃に保持しており、又、徐冷帯20
には、エアークーリングチューブ12が配置され雰囲気
温度を200〜300℃に保持している。加熱帯10及
び徐冷帯20は輻射加熱式とされるが、冷却帯30は強
制対流式とされ、冷却流体が流動され雰囲気温度は20
〜50℃に保持されている。
【0005】又、このような従来の輻射加熱式炉1で
は、歪み取りのための炉内ロール13が、図示するよう
に冷却帯30に1組、4本設けられた構造とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の輻射
加熱式炉は、極めて有効に銅合金条材2の幅反り(歪
み)を所定値以下にまで除去することができるが、上述
したような例えば、リードフレーム用条材などにおいて
は、更に幅反りの改善が望まれている。
【0007】本発明者らは、従来の輻射加熱式炉に関し
て多くの研究実験を行なった結果、特に炉内の徐冷帯2
0が条材の幅反りに大きな影響を及ぼすことを見出し、
更に、(1)徐冷帯20の長さを、従来の1.9mより
長く、例えば8.5m程度にまで長くし、徐冷処理をよ
り長く行なうこと、(2)徐冷帯20における加熱方式
を輻射方式から、詳しくは後述するが、プレッシャパッ
ドを使用した強制対流方式に変え、徐冷帯20で歪みが
取りきれる前の材料形状を極力フラット化すること、
(3)徐冷帯20の入口、出口で炉内ロールを使用し、
徐冷帯20で歪みが取りきれる前の材料形状をロール面
で固定し、フラット化すること、が重要であり、上記条
件を満足する構成の焼鈍炉を使用することにより、条材
のライン速度を増大しながら、条材の幅反り、即ち、歪
みを大幅に改善し得ることを見出した。本発明は斯かる
本発明者らの新規な知見に基づくものである。
【0008】従って、本発明の目的は、条材の幅反り、
即ち、歪みを大幅に改善し得る銅合金条材の歪取り焼鈍
方法及び光輝焼鈍炉を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、条材のライン速度を
大幅に増大することのできる銅合金条材の歪取り焼鈍方
法及び光輝焼鈍炉を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
銅合金条材の歪取り焼鈍方法及び光輝焼鈍炉にて達成さ
れる。要約すれば、本発明は、光輝焼鈍炉を用いて、連
続的に供給される銅合金条材の歪取りのための焼鈍を行
なう方法であって、(a)連続的に供給される銅合金条
材を500〜700℃にて、5〜18秒間加熱処理する
工程、(b)前記加熱処理された銅合金を350〜50
0℃にて、7〜26秒間徐冷する工程、(c)前記徐冷
された銅合金条材を20〜50℃にて、5〜18秒間冷
却する工程、を有することを特徴とする銅合金条材の歪
取り焼鈍方法である。前記各処理工程は、アンモニア加
熱分解ガスである水素(H2 )75%、窒素(N2 )2
5%からなる混合ガス雰囲気下にて、且つ強制対流式に
て行なう。
【0011】上記本発明の方法は、幅が400〜700
mm、厚さが0.05〜0.4mmとされるリードフレ
ーム用銅合金条材の歪み取りに好適に採用される。又、
リードフレーム用条材は、2%Sn−0.2%Ni−
0.15%Zn−0.04%P−残りCuからなる銅合
金条材とされる。
【0012】本発明の他の態様によれば、実質的に密閉
構造とされる強制対流加熱式の光輝焼鈍炉であって、
(a)下方より上方へと、連続的に供給される条材を加
熱処理するための加熱帯、加熱された条材を徐冷する徐
冷帯及び条材を冷却する冷却帯を備え、(b)炉内は、
アンモニア加熱分解ガス雰囲気に保持され、(c)前記
加熱帯には、条材の移送路に沿って、移送される条材の
両側に噴射ノズルを複数配設し、加熱帯の出口には炉内
ロールを少なくとも1組配置し、そして、前記噴射ノズ
ルから加熱ガスを条材の両表面へと所定の噴射圧力にて
噴射することによって条材を500〜700℃にて、5
〜18秒間加熱し、加熱された条材は、この加熱帯の出
口に配置した前記炉内ロールを通って前記徐冷帯へと移
送するようにし、(d)前記徐冷帯には、該徐冷帯の入
口及び出口に炉内ロールを配置し、前記加熱帯からの加
熱された条材を前記入口に配置した前記炉内ロールを通
って前記徐冷帯へと導入し、又、条材の移送路に沿っ
て、移送される条材の両側に千鳥配列にて少なくとも3
組のプレッシャパッドを配設し、前記プレッシャパッド
から加熱ガスを条材の両表面へと所定の噴射圧力にて噴
射することによって条材を350〜500℃にて、7〜
26秒間徐冷し、徐冷された条材は、この徐冷帯の出口
に配置した前記炉内ロールを通って前記冷却帯へと移送
するようにし、(e)前記冷却帯には、条材の移送路に
沿って、移送される条材の両側に噴射ノズルを複数配設
し、そして、前記噴射ノズルから冷却ガスを条材の両表
面へと所定の噴射圧力にて噴射することによって前記徐
冷帯から移送されてくる条材を20〜50℃にて、5〜
18秒間冷却する、ことを特徴とする光輝焼鈍炉が提供
される。炉内には、ガス供給手段にて、アンモニア加熱
分解ガスが供給される。
【0013】好ましくは、前記条材は、幅が400〜7
00mm、厚さが0.05〜0.4mmとされる、リー
ドフレーム用条材であり、例えば、2%Sn−0.2%
Ni−0.15%Zn−0.04%P−残りCuからな
る銅合金条材とされる。
【0014】好ましくは、前記プレッシャパッドの噴射
圧力は10〜20mm(H2 O)である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光輝焼鈍炉を
図面に則して更に詳しく説明する。
【0016】図1〜図5に、本発明の光輝焼鈍炉の一実
施例を示す。本実施例にて、光輝焼鈍炉は、従来の図6
に関連して説明した輻射加熱式炉と異なり、加熱及び徐
冷処理が強制対流方式にて行なわれる、所謂、強制対流
加熱式炉とされる。又、本実施例にて光輝焼鈍炉に供給
される条材は、リードフレーム用条材、即ち、2%Sn
−0.2%Ni−0.15%Zn−0.04%P−残り
Cuからなる厚さ0.2mm、幅630mmの銅合金条
材とした。しかしながら、本発明にて処理される条材は
これに限定されるものでないことを理解されたい。
【0017】更に説明すると、図2を参照すると、本実
施例にて、光輝焼鈍炉1は、実質的に密閉構造とされ、
従来と同様に、下方より上方へと、連続的に供給される
条材2を加熱処理するための加熱帯10、加熱された条
材2を徐冷する徐冷帯20及び条材2を冷却する冷却帯
30に区分され、炉内には、ガス供給源(図示せず)か
らアンモニア加熱分解ガスである水素(H2 )75%
(Vol)、窒素(N2)25%(Vol)からなる混
合ガスGが供給され、又、循環手段(図示せず)により
ガス供給源へと還流される。上記条材2は、詳しくは後
で説明する温度条件にて、加熱帯10で5〜18秒間加
熱処理され、徐冷帯20では7〜26秒間徐冷され、冷
却帯30では5〜18秒間冷却されることが重要であ
り、本実施例では、条材2は、下方より上方へと加熱帯
10、徐冷帯20及び冷却帯30を通り、40m/分の
供給速度(ライン速度)にて連続的に移送された。
【0018】加熱帯10には、条材2の移送路に沿っ
て、移送される条材の両側に噴射ノズル3が複数配設さ
れる。この加熱帯10の加熱方式は、従来と異なり、強
制対流式とされる。即ち、加熱帯10に隣接して、例え
ば、輻射熱源であるラジアントチューブ100を備えた
加熱室4を備え、加熱帯10の雰囲気ガス(即ち、アン
モニア加熱分解ガス)Gを加熱室4にて加熱し、この加
熱ガスを前記噴射ノズル3へと供給する。噴射ノズル3
からの加熱ガスGは、条材2の両表面へと噴射される。
そして、加熱帯10内の加熱ガスは、ファン手段5を用
いて加熱室4へと還流される。噴射ノズル3からの加熱
ガスの噴射圧力は、0.5〜10.0mm(H2 O)と
され、本実施例では4.0mm(H2 O)とされた。
又、噴射ノズル3からの加熱ガスの温度は、即ち、加熱
帯10内の温度は400〜750℃に保持される。加熱
帯10内の温度がこの範囲を外れると、引張強度、伸び
などの機械的特性を目標に対して満足させることができ
ないといった問題を生じる。本実施例では加熱ガスの温
度は、550℃とした。本発明のこの強制対流式による
加熱は、輻射熱源であるラジアントチューブにて直接条
材を直接加熱する輻射加熱方式に比較して、条材に対す
る熱伝達が向上するといった利点がある。従って、条材
のライン速度を従来に比べて増大することが可能とな
る。
【0019】又、加熱帯10の長さ(L1 )は、本実施
例では6.6mとされた。更に、加熱帯10の出口に
は、炉内ロール200が1組配置される。この炉内ロー
ル200は、図2に示すように、条材2の移送方向に距
離(A1 )だけずれた位置に設けられ、この距離(A
1 )は、本実施例では330mmとされた。又、各炉内
ロール200は、それぞれ条材2に対して離接して移動
可能とされ、本実施例では、図2にて距離(A2 )が1
5mmとされた。
【0020】次に、徐冷帯20について説明する。本発
明に従えば、徐冷帯20の長さ(L2 )が従来炉より長
く構成される点に一つの特徴を有し、本実施例では、従
来炉が1.9mとされるのに対して、約4倍のL2 =
8.5mとされた。
【0021】又、本発明の特徴の他の一つは、徐冷帯2
0にプレッシャパッド21を採用した点にある。プレッ
シャパッド21は、中外炉工業株式会社により市販され
ており、当業者には周知のものであるので、その詳しい
説明は省略する。
【0022】図3〜図5をも参照して簡単に説明する
と、プレッシャパッド21は、支持部22の両側部に、
スクリュージャッキ24にて駆動される連結ロッド23
が接続される。スクリュージャッキ24は、徐冷帯20
の炉壁25に取り付けられており、このスクリュージャ
ッキ24を駆動することにより、プレッシャパッド21
は、図3に想像線で示すように、条材2に対して離接し
て移動可能とされる。又、本実施例では、プレッシャパ
ッド21の移動を円滑に案内するために、炉壁25に設
けられたガイド部材26と、このガイド部材26に沿っ
て摺動するスライド手段27とが設けられる。
【0023】プレッシャパッド21は、加熱ガス供給手
段(図示せず)に接続されており、加熱ガス供給源から
の高温の加熱ガス、即ち、アンモニア加熱分解ガスGが
条材2の表面へと噴射される。条材2に対する加圧力
は、プレッシャパッド21の条材2に対する距離(C)
を調整することによって自由に調整することができる。
本実施例では、プレッシャパッド21と条材2との距離
(C)は50mmとされた。
【0024】徐冷帯20内の加熱ガスGは、ファン手段
(図示せず)を用いて加熱ガス供給手段へと還流され
る。本実施例にてプレッシャパッド21からの加熱ガス
Gの噴射圧力は、5〜20mm(H2 O)とされ、又、
加熱ガスGの、即ち、徐冷帯内の温度は350〜500
℃に保持され、本実施例では350℃に保持された。徐
冷帯20内の圧力及び温度がこの範囲を外れると、条材
2に対してオレ、シワなどの発生といった問題を生じ
る。本実施例では、加熱ガスGの噴射圧力は10.0m
m(H2 O)、温度は350℃とした。
【0025】更に、本発明によれば、プレッシャパッド
21は、移送される条材2の両側に任意の組数配置する
ことができるが、好ましくは、3組以上とされ、本実施
例では、図2に拡大して示するように、3組配置され
た。又、対をなすプレッシャパッド21は、移送される
条材2に対して中心位置が距離(B)だけずれるよう
に、本実施例ではB=500mmだけずれるようにし
て、所謂、千鳥配列にて設置された。このように配置す
ることにより、条材2に波状の形状を与え、幅方向の反
りを抑制するといった利点がある。
【0026】更に又、本発明によれば、徐冷帯20の入
口及び出口に、前記加熱帯10の出口に設けられたもの
と同様の炉内ロール200がそれぞれ1組づつ配置され
る。即ち、この炉内ロール200は、条材2の移送方向
に距離(A1 )だけずれた位置に設けられ、この距離
(A1 )は、本実施例では330mmとされた。又、各
炉内ロール200は、それぞれ条材2に対して離接して
移動可能とされ、本実施例では、上述したと同様に、図
2にて距離(A2 )が15mmとされた。この炉内ロー
ル200は、上記プレッシャパッド21と協同して、条
材2の幅反りをなくす作用をなす。
【0027】つまり、上記構成の徐冷帯20によれば、
徐冷帯20に設けられた3組のプレッシャパッド21に
より、徐冷帯20で条材2の幅反り(歪み)が取りきれ
る前の材料形状を極力フラット化する。又、徐冷帯20
の入口及び出口に設けた炉内ロール200は、徐冷帯2
0で歪みが取りきれる前の材料形状をロール面で固定
し、フラット化する作用をなす。このような徐冷帯20
の構造により、条材2の幅反りが大幅に改善される。
【0028】次に、冷却帯30について説明する。冷却
帯30は、図1に示すように、従来と同様に、強制対流
式の構造とされ、冷却帯30の長さ(L3 )は、本実施
例では6.0mとされた。冷却帯30には、条材2の移
送路に沿って、移送される条材2の両側に噴射ノズル3
1が複数配設される。又、冷却帯30に隣接して、冷却
手段33を備えた冷却室32を備え、冷却帯30の雰囲
気ガス、即ち、アンモニア加熱分解ガスを冷却室32に
て冷却し、この冷却ガスを前記噴射ノズル31へと供給
する。噴射ノズル31からの冷却ガスは、条材2の両表
面へと噴射され、条材2を冷却する。又、冷却帯30内
の冷却ガスは、ファン手段34を用いて冷却室32へと
還流される。噴射ノズル31からの冷却ガスの噴射圧力
は、15〜40mm(H2 O)とされ、冷却帯内の温度
は20〜50℃に保持される。冷却帯内の圧力及び温度
がこの範囲を外れると、炉頂ロールの焼損、条材2に対
してオレ、シワなどの発生といった問題を生じる。本実
施例では圧力を30mm(H2 O)、温度は30〜40
℃とした。
【0029】上記構成の光輝焼鈍炉1を使用して、ライ
ン速度40m/分にて、上記銅合金からなる厚さ0.2
mm、幅630mmのリードフレーム用条材を焼鈍し
た。従って、リードフレーム条材2は、実質的に、加熱
帯10で9秒間加熱処理され、徐冷帯20で12秒間徐
冷され、冷却帯30で9秒間冷却された。
【0030】このようにして製造した条材の幅反りを、
従来の幅方向垂下カール方式にて測定したところ、3m
m以下となった。これは、従来の焼鈍炉を使用した場合
には、ライン速度が15.5m/分であり、しかも、幅
反りが、5〜8mmであるのに比べれば、処理速度を著
しく向上せしめ得ると共に、幅反りが大幅に減少したこ
とを示す。
【0031】尚、上記幅方向垂下カール方式とは、幅6
30mmとされる条材の長手方向に50mmの長さでカ
ットして、細長形状の測定用サンプルを作製し、このサ
ンプルの50mm幅とされる一端を把持し、他端を下方
へと垂下し、この他端の鉛直線に対する反り量を以って
幅反り量とするものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の銅合金条
材の歪取り焼鈍方法及び光輝焼鈍炉によれば、連続的に
供給される銅合金条材は、500〜700℃にて5〜1
8秒間加熱処理し、350〜500℃にて7〜26秒間
徐冷し、次いで、20〜50℃にて5〜18秒間冷却す
る構成とされるので、条材の幅反り、即ち、歪みを大幅
に改善し得ると共に、条材のライン速度を大幅に増大す
ることができるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光輝焼鈍炉の概略構成を示す断面
図である。
【図2】本発明に係る光輝焼鈍炉の徐冷帯の詳細を示す
断面図である。
【図3】プレッシャパッドの拡大正面図である。
【図4】図1の線IV-IV に取った断面図である。
【図5】図3の線V-V に取った断面図である。
【図6】従来の光輝焼鈍炉の概略構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 光輝焼鈍炉 2 銅合金条材 3 噴射ノズル 4 加熱室 5 ファン手段 10 加熱帯 20 徐冷帯 21 プレッシャパッド 30 冷却帯 200 炉内ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C22F 1/00 624 C22F 1/00 624 661 661 682 682 691 691B 691C 692 692B 693 693A 693B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光輝焼鈍炉を用いて、連続的に供給され
    る銅合金条材の歪取りのための焼鈍を行なう方法であっ
    て、(a)連続的に供給される銅合金条材を500〜7
    00℃にて、5〜18秒間加熱処理する工程、(b)前
    記加熱処理された銅合金を350〜500℃にて、7〜
    26秒間徐冷する工程、(c)前記徐冷された銅合金条
    材を20〜50℃にて、5〜18秒間冷却する工程、を
    有することを特徴とする銅合金条材の歪取り焼鈍方法。
  2. 【請求項2】 前記各処理工程は、アンモニア加熱分解
    ガスである水素(H2 )75%、窒素(N2 )25%か
    らなる混合ガス雰囲気下にて、且つ強制対流式にて行な
    うことを特徴とする請求項1の銅合金条材の歪取り焼鈍
    方法。
  3. 【請求項3】 前記銅合金条材は、幅が400〜700
    mm、厚さが0.05〜0.4mmとされるリードフレ
    ーム用条材である請求項1又は2の銅合金条材の歪取り
    焼鈍方法。
  4. 【請求項4】 前記リードフレーム用条材は、2%Sn
    −0.2%Ni−0.15%Zn−0.04%P−残り
    Cuからなる銅合金条材である請求項3の銅合金条材の
    歪取り焼鈍方法。
  5. 【請求項5】 実質的に密閉構造とされる強制対流加熱
    式の光輝焼鈍炉であって、(a)下方より上方へと、連
    続的に供給される条材を加熱処理するための加熱帯、加
    熱された条材を徐冷する徐冷帯及び条材を冷却する冷却
    帯を備え、(b)炉内は、アンモニア加熱分解ガス雰囲
    気に保持され、(c)前記加熱帯には、条材の移送路に
    沿って、移送される条材の両側に噴射ノズルを複数配設
    し、加熱帯の出口には炉内ロールを少なくとも1組配置
    し、そして、前記噴射ノズルから加熱ガスを条材の両表
    面へと所定の噴射圧力にて噴射することによって条材を
    500〜700℃にて、5〜18秒間加熱し、加熱され
    た条材は、この加熱帯の出口に配置した前記炉内ロール
    を通って前記徐冷帯へと移送するようにし、(d)前記
    徐冷帯には、該徐冷帯の入口及び出口に炉内ロールを配
    置し、前記加熱帯からの加熱された条材を前記入口に配
    置した前記炉内ロールを通って前記徐冷帯へと導入し、
    又、条材の移送路に沿って、移送される条材の両側に千
    鳥配列にて少なくとも3組のプレッシャパッドを配設
    し、前記プレッシャパッドから加熱ガスを条材の両表面
    へと所定の噴射圧力にて噴射することによって条材を3
    50〜500℃にて、7〜26秒間徐冷し、徐冷された
    条材は、この徐冷帯の出口に配置した前記炉内ロールを
    通って前記冷却帯へと移送するようにし、そして(e)
    前記冷却帯には、条材の移送路に沿って、移送される条
    材の両側に噴射ノズルを複数配設し、そして、前記噴射
    ノズルから冷却ガスを条材の両表面へと所定の噴射圧力
    にて噴射することによって前記徐冷帯から移送されてく
    る条材を20〜50℃にて、5〜18秒間冷却する、こ
    とを特徴とする光輝焼鈍炉。
  6. 【請求項6】 炉内にアンモニア加熱分解ガスを供給す
    るガス供給手段を有することを特徴とする請求項5の光
    輝焼鈍炉。
  7. 【請求項7】 前記条材は、幅が400〜700mm、
    厚さが0.05〜0.4mmとされるリードフレーム用
    条材である請求項5又は6の光輝焼鈍炉。
  8. 【請求項8】 前記リードフレーム用条材は、2%Sn
    −0.2%Ni−0.15%Zn−0.04%P−残り
    Cuからなる銅合金条材である請求項7の光輝焼鈍炉。
  9. 【請求項9】 前記プレッシャパッドの噴射圧力は10
    〜20mm(H2 O)である請求項5〜8のいずれかの
    項に記載の光輝焼鈍炉。
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