JPH10131065A - ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤ - Google Patents
ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤInfo
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- JPH10131065A JPH10131065A JP8286457A JP28645796A JPH10131065A JP H10131065 A JPH10131065 A JP H10131065A JP 8286457 A JP8286457 A JP 8286457A JP 28645796 A JP28645796 A JP 28645796A JP H10131065 A JPH10131065 A JP H10131065A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コード内の一部のフィラメントが先行的に早
期破断して耐久性を低下させることがなく、しかも大曲
げ入力時の耐コード破断性にも優れているゴム物品補強
用スチールコードおよびそれをカーカスプライに適用し
て該カーカスプライの耐久性を向上させた重荷重用ラジ
アルタイヤを提供する。 【解決手段】 同線径の3本のスチールフィラメントか
らなるコアと、このコアの周りに配列した同線径の7本
ないし10本のスチールフィラメントからなるシースと
を同方向に撚り合わせ、更にスパイラルのラップフィラ
メントが存在しないゴム物品補強用スチールコードにお
いて、前記コアを構成するスチールフィラメントの型付
け率Fcと、前記シースを構成するスチールフィラメン
トの型付け率Fsとが夫々次式、115%≦Fc≦15
0%、80%≦Fs<100%で表される関係を満た
す。また、このゴム物品補強用スチールコードをラジア
ルタイヤのカーカスプライに適用した重荷重用ラジアル
タイヤである。
期破断して耐久性を低下させることがなく、しかも大曲
げ入力時の耐コード破断性にも優れているゴム物品補強
用スチールコードおよびそれをカーカスプライに適用し
て該カーカスプライの耐久性を向上させた重荷重用ラジ
アルタイヤを提供する。 【解決手段】 同線径の3本のスチールフィラメントか
らなるコアと、このコアの周りに配列した同線径の7本
ないし10本のスチールフィラメントからなるシースと
を同方向に撚り合わせ、更にスパイラルのラップフィラ
メントが存在しないゴム物品補強用スチールコードにお
いて、前記コアを構成するスチールフィラメントの型付
け率Fcと、前記シースを構成するスチールフィラメン
トの型付け率Fsとが夫々次式、115%≦Fc≦15
0%、80%≦Fs<100%で表される関係を満た
す。また、このゴム物品補強用スチールコードをラジア
ルタイヤのカーカスプライに適用した重荷重用ラジアル
タイヤである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴム物品補強用スチ
ールコードおよびそれを補強材として使用したラジアル
タイヤに関し、詳しくは、特にトラック・バス及びライ
トトラック等の重荷重用ラジアルタイヤのカーカスプラ
イの耐久性を向上し得るゴム物品補強用スチールコード
およびそれをカーカスプライに適用した重荷重用ラジア
ルタイヤに関する。
ールコードおよびそれを補強材として使用したラジアル
タイヤに関し、詳しくは、特にトラック・バス及びライ
トトラック等の重荷重用ラジアルタイヤのカーカスプラ
イの耐久性を向上し得るゴム物品補強用スチールコード
およびそれをカーカスプライに適用した重荷重用ラジア
ルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トラック・バス及びライトトラッ
ク等の重荷重用ラジアルタイヤには、カーカスプライや
ベルトに高強力のスチールコードが使用されている。か
かるスチールコードとして、例えば、3本のスチールフ
ィラメントからなるコア(中心基本構造)と、このコア
の周りに配列した9本のスチールフィラメントからなる
シース(同軸層)とを撚り合わせ、更にスパイラルのラ
ップフィラメントでコードをラッピングし安定化した層
撚り構造(3+9+1)のスチールコードが知られてい
る。
ク等の重荷重用ラジアルタイヤには、カーカスプライや
ベルトに高強力のスチールコードが使用されている。か
かるスチールコードとして、例えば、3本のスチールフ
ィラメントからなるコア(中心基本構造)と、このコア
の周りに配列した9本のスチールフィラメントからなる
シース(同軸層)とを撚り合わせ、更にスパイラルのラ
ップフィラメントでコードをラッピングし安定化した層
撚り構造(3+9+1)のスチールコードが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来一般的に、タイヤ
走行中、カーカスプライに適用されたスチールコード
は、コード内のフィラメント同士のフレッティング摩耗
により、図3に示すようにフィラメント断面積が減少し
(図3中、Dfはフレッティングの深さである)、コー
ド強力が低下する傾向にある。この場合、従来のスチー
ルコードにおいては、コード内のフィラメントの断面積
の減少速度が全てのフィラメントで必ずしも同じではな
かった。よって、一部のフィラメントの断面積の減少が
激しければ、そのフィラメントは衝撃引張り、繰返し曲
げに対して破断を起こしやすく、一旦その一部のフィラ
メントが破断すると、他のフィラメントの引張応力が増
大し、コードの疲労破壊が促進されるという問題があっ
た。
走行中、カーカスプライに適用されたスチールコード
は、コード内のフィラメント同士のフレッティング摩耗
により、図3に示すようにフィラメント断面積が減少し
(図3中、Dfはフレッティングの深さである)、コー
ド強力が低下する傾向にある。この場合、従来のスチー
ルコードにおいては、コード内のフィラメントの断面積
の減少速度が全てのフィラメントで必ずしも同じではな
かった。よって、一部のフィラメントの断面積の減少が
激しければ、そのフィラメントは衝撃引張り、繰返し曲
げに対して破断を起こしやすく、一旦その一部のフィラ
メントが破断すると、他のフィラメントの引張応力が増
大し、コードの疲労破壊が促進されるという問題があっ
た。
【0004】そこで本発明の目的は、コード内の一部の
フィラメントが先行的に早期破断して耐久性を低下させ
ることがなく、しかも大曲げ入力時の耐コード破断性に
も優れているゴム物品補強用スチールコードおよびそれ
をカーカスプライに適用して該カーカスプライの耐久性
を向上させた重荷重用ラジアルタイヤを提供することに
ある。
フィラメントが先行的に早期破断して耐久性を低下させ
ることがなく、しかも大曲げ入力時の耐コード破断性に
も優れているゴム物品補強用スチールコードおよびそれ
をカーカスプライに適用して該カーカスプライの耐久性
を向上させた重荷重用ラジアルタイヤを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、タイヤ走行
によるカーカスプライコードのフィラメントの強力低下
を、層撚り構造を持ちスパイラルのラップフィラメント
でコードをラッピングし安定化したコードにつき検討し
た結果、最外層シースのフィラメントの強力低下が極度
に大きいこと、また強力低下の主要因がスパイラルのラ
ップフィラメントとのフレッティング摩耗であることを
見出した。
によるカーカスプライコードのフィラメントの強力低下
を、層撚り構造を持ちスパイラルのラップフィラメント
でコードをラッピングし安定化したコードにつき検討し
た結果、最外層シースのフィラメントの強力低下が極度
に大きいこと、また強力低下の主要因がスパイラルのラ
ップフィラメントとのフレッティング摩耗であることを
見出した。
【0006】そこで強力低下の主要因であるスパイラル
のラップフィラメントを除去し、これによるフレッティ
ングが発生しないようにしたコードにつきさらに検討し
た結果、スパイラルのラップフィラメントによるフレッ
ティングがなくなると、最外層シースのフィラメントの
強力低下は少なくなることが分かった。しかし、ラップ
フィラメントがないためにコードの拘束性が悪く、コー
ドを極端に曲げるとフィラメントがバラバラになり、2
層撚りコードにおいては一部のフィラメントに異常入力
が入りフィラメントが破断する現象が見られた。この場
合、コードの破断寿命が、スパイラルのラップフィラメ
ントでコードをラッピングし安定化したコードに比べ、
大幅に低下した。このことから、ラップフィラメントが
ない、所謂ノンスパイラル構造のスチールコードの場合
には、極端な曲げ入力によるコード寿命の低下を防止す
るために、ラップフィラメントに代わってシースフィラ
メントをなんらかの形で拘束する必要があることが明ら
かになった。
のラップフィラメントを除去し、これによるフレッティ
ングが発生しないようにしたコードにつきさらに検討し
た結果、スパイラルのラップフィラメントによるフレッ
ティングがなくなると、最外層シースのフィラメントの
強力低下は少なくなることが分かった。しかし、ラップ
フィラメントがないためにコードの拘束性が悪く、コー
ドを極端に曲げるとフィラメントがバラバラになり、2
層撚りコードにおいては一部のフィラメントに異常入力
が入りフィラメントが破断する現象が見られた。この場
合、コードの破断寿命が、スパイラルのラップフィラメ
ントでコードをラッピングし安定化したコードに比べ、
大幅に低下した。このことから、ラップフィラメントが
ない、所謂ノンスパイラル構造のスチールコードの場合
には、極端な曲げ入力によるコード寿命の低下を防止す
るために、ラップフィラメントに代わってシースフィラ
メントをなんらかの形で拘束する必要があることが明ら
かになった。
【0007】本発明者は、上記知見に基づきさらに鋭意
検討を重ねた結果、タイヤのカーカスプライに適用され
る層撚り構造のスチールコードを下記の構成とすること
により、フィラメントの拘束が維持され、コード大曲げ
入力時のフィラメントへの異常入力が抑制されると同時
に、スパイラルのラップフィラメントと最外層シースの
フィラメントと間のフレッティング摩耗がなく、最外層
シースフィラメントの強力低下が防止されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
検討を重ねた結果、タイヤのカーカスプライに適用され
る層撚り構造のスチールコードを下記の構成とすること
により、フィラメントの拘束が維持され、コード大曲げ
入力時のフィラメントへの異常入力が抑制されると同時
に、スパイラルのラップフィラメントと最外層シースの
フィラメントと間のフレッティング摩耗がなく、最外層
シースフィラメントの強力低下が防止されることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明のゴム物品補強用スチールコ
ードは、同線径の3本のスチールフィラメントからなる
コアと、このコアの周りに配列した同線径の7本ないし
10本のスチールフィラメントからなるシースとを同方
向に撚り合わせ、更にスパイラルのラップフィラメント
が存在しないゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記コアを構成するスチールフィラメントの型付け率F
cと、前記シースを構成するスチールフィラメントの型
付け率Fsとが夫々次式、 115%≦Fc≦150% 80%≦Fs<100% で表される関係を満たすことを特徴とするものである。
ードは、同線径の3本のスチールフィラメントからなる
コアと、このコアの周りに配列した同線径の7本ないし
10本のスチールフィラメントからなるシースとを同方
向に撚り合わせ、更にスパイラルのラップフィラメント
が存在しないゴム物品補強用スチールコードにおいて、
前記コアを構成するスチールフィラメントの型付け率F
cと、前記シースを構成するスチールフィラメントの型
付け率Fsとが夫々次式、 115%≦Fc≦150% 80%≦Fs<100% で表される関係を満たすことを特徴とするものである。
【0009】本発明のゴム物品補強用スチールコードに
おいては、コードの外径Dcordと、最密に撚り合わせた
コアの外接円の周りに最密に撚り合わせたシースの外接
円の直径Dsとが次式、 Dcord/Ds≦1.00 で表される関係を満足することが好ましい。但し、前記
直径Dsは次式、 Ds=Dc+2×ds で表され、かつ式中のDcは次式、 (式中のDcは最密に撚り合わせたコアの外接円の直
径、dcはコアフィラメント径、dsはシースフィラメ
ント径である)で表される。前記シースの外接円の直径
Dsと前記コアの外接円の直径Dcを図4に示す。
おいては、コードの外径Dcordと、最密に撚り合わせた
コアの外接円の周りに最密に撚り合わせたシースの外接
円の直径Dsとが次式、 Dcord/Ds≦1.00 で表される関係を満足することが好ましい。但し、前記
直径Dsは次式、 Ds=Dc+2×ds で表され、かつ式中のDcは次式、 (式中のDcは最密に撚り合わせたコアの外接円の直
径、dcはコアフィラメント径、dsはシースフィラメ
ント径である)で表される。前記シースの外接円の直径
Dsと前記コアの外接円の直径Dcを図4に示す。
【0010】なお、前記コアを構成するスチールフィラ
メントの型付け率Fcと、前記シースを構成するスチー
ルフィラメントの型付け率Fsとは夫々次式、 Fc=(Hc/Dc)×100[%] Fs=(Hs/Ds)×100[%] (式中のHcはシースフィラメントを撚る前にコアフィ
ラメントを撚りほぐしたときのフィラメントの螺旋外
径、Hsはシースフィラメントを撚りほぐしたときのフ
ィラメントの螺旋外径、DcおよびDsは前記のものと
同じものである)で表される関係にある。
メントの型付け率Fcと、前記シースを構成するスチー
ルフィラメントの型付け率Fsとは夫々次式、 Fc=(Hc/Dc)×100[%] Fs=(Hs/Ds)×100[%] (式中のHcはシースフィラメントを撚る前にコアフィ
ラメントを撚りほぐしたときのフィラメントの螺旋外
径、Hsはシースフィラメントを撚りほぐしたときのフ
ィラメントの螺旋外径、DcおよびDsは前記のものと
同じものである)で表される関係にある。
【0011】また、本発明は、上記ゴム物品補強用スチ
ールコードをラジアルタイヤのカーカスプライに適用し
たことを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤに関する。
ールコードをラジアルタイヤのカーカスプライに適用し
たことを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤに関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
層撚りコードのフィラメントの強力低下の不均一性、特
にカーカスプライに適用したときのタイヤ走行中の最外
層シースフィラメントの極度の強力低下は、スパイラル
のラップフィラメントが最外層シースフィラメントの撚
り方向と異方向に撚られていることによるものである。
層撚りコードのフィラメントの強力低下の不均一性、特
にカーカスプライに適用したときのタイヤ走行中の最外
層シースフィラメントの極度の強力低下は、スパイラル
のラップフィラメントが最外層シースフィラメントの撚
り方向と異方向に撚られていることによるものである。
【0013】タイヤ転動時、タイヤの接地部のカーカス
プライコードには、コード長手方向に対して捩れ入力が
生じる。仮に最外層シースの撚りがほぐれる方向に捩れ
入力が生じた場合、スパイラルのラップフィラメントが
最外層シースフィラメントの撚り方向と異方向に撚られ
ていると、スパイラルのラップフィラメントは撚りが締
まる方向に捩れ入力が生じ、両フィラメントの間で相対
的な移動が起こる。かかる相対移動が起こると、スパイ
ラルのラップフィラメントによって最外層シースフィラ
メントの断面積減少が進行し、その結果、最外層シース
フィラメントの強力低下が生じる。
プライコードには、コード長手方向に対して捩れ入力が
生じる。仮に最外層シースの撚りがほぐれる方向に捩れ
入力が生じた場合、スパイラルのラップフィラメントが
最外層シースフィラメントの撚り方向と異方向に撚られ
ていると、スパイラルのラップフィラメントは撚りが締
まる方向に捩れ入力が生じ、両フィラメントの間で相対
的な移動が起こる。かかる相対移動が起こると、スパイ
ラルのラップフィラメントによって最外層シースフィラ
メントの断面積減少が進行し、その結果、最外層シース
フィラメントの強力低下が生じる。
【0014】同様にコードのシース間に異方向撚りがあ
ると、捩れ入力により層間フィラメント同士の相対移動
が生じるため、フィラメント断面積の減少が進行し、そ
の結果、シースフィラメントの強力低下が生じる。
ると、捩れ入力により層間フィラメント同士の相対移動
が生じるため、フィラメント断面積の減少が進行し、そ
の結果、シースフィラメントの強力低下が生じる。
【0015】また、断面積が減少した部分、即ちフレッ
ティング部は、フィラメントの表面処理、即ちメッキ処
理が露出して、フィラメントが腐食しやすくなり、コー
ドの耐腐食疲労性にも悪影響を与える。
ティング部は、フィラメントの表面処理、即ちメッキ処
理が露出して、フィラメントが腐食しやすくなり、コー
ドの耐腐食疲労性にも悪影響を与える。
【0016】そこで、本発明においては、同線径の3本
のスチールフィラメントからなるコアと、このコアの周
りに配列した同線径の7本ないし10本のスチールフィ
ラメントからなるシースとを同方向撚りとする層撚りコ
ードとし、かつこのコードをラッピングするスパイラル
のラップフィラメントを除去してフィラメントの強力低
下を生じにくくし、さらにシースフィラメントの型付け
率Fsを100%未満にして、各々のフィラメントの螺
旋外径がコードの外径より小さくなるようにし、これに
より最外層シースフィラメントを拘束して、スパイラル
と同等の効果を得、大曲げ入力時のコード破断寿命の低
下を抑えるようにしてある。
のスチールフィラメントからなるコアと、このコアの周
りに配列した同線径の7本ないし10本のスチールフィ
ラメントからなるシースとを同方向撚りとする層撚りコ
ードとし、かつこのコードをラッピングするスパイラル
のラップフィラメントを除去してフィラメントの強力低
下を生じにくくし、さらにシースフィラメントの型付け
率Fsを100%未満にして、各々のフィラメントの螺
旋外径がコードの外径より小さくなるようにし、これに
より最外層シースフィラメントを拘束して、スパイラル
と同等の効果を得、大曲げ入力時のコード破断寿命の低
下を抑えるようにしてある。
【0017】ただし、Fsが80%未満の場合、コード
径に対してシースフィラメントの螺旋外径が小さくなり
過ぎ、コードを切断したときに撚りがほぐれたり、コー
ド単体の捩れ力が大きくなり過ぎ、タイヤ製造時の工業
作業性が著しく低下し、実用的ではなくなる。なお、最
外層シースフィラメントの型付け率が100%以上だ
と、各フィラメント間の拘束が弱いので、大曲げ入力が
生じたとき、フィラメントがバラバラになり、一部のフ
ィラメントに異常入力が生じて、フィラメントが破断し
コードの破断寿命が低下する。
径に対してシースフィラメントの螺旋外径が小さくなり
過ぎ、コードを切断したときに撚りがほぐれたり、コー
ド単体の捩れ力が大きくなり過ぎ、タイヤ製造時の工業
作業性が著しく低下し、実用的ではなくなる。なお、最
外層シースフィラメントの型付け率が100%以上だ
と、各フィラメント間の拘束が弱いので、大曲げ入力が
生じたとき、フィラメントがバラバラになり、一部のフ
ィラメントに異常入力が生じて、フィラメントが破断し
コードの破断寿命が低下する。
【0018】また、本発明のゴム物品補強用スチールコ
ードにおいては、コードの外径Dcordと、最密に撚り合
わせたコアの外接円の周りに最密に撚り合わせたシース
の外接円の直径Dsとが次式、 Dcord/Ds≦1.00 で表される関係を満足すること、即ちコードに撚られて
いるときのシースフィラメント螺旋外径DcordがDsよ
り大きくならないでコアの型付け率Fcが大きいと、コ
ア−シース間の接触圧が大きくなり、層間のフィラメン
ト同士の動きを抑制することができるので、更に耐疲労
性と大曲げ入力時の耐コード破断性を向上させることが
できる。
ードにおいては、コードの外径Dcordと、最密に撚り合
わせたコアの外接円の周りに最密に撚り合わせたシース
の外接円の直径Dsとが次式、 Dcord/Ds≦1.00 で表される関係を満足すること、即ちコードに撚られて
いるときのシースフィラメント螺旋外径DcordがDsよ
り大きくならないでコアの型付け率Fcが大きいと、コ
ア−シース間の接触圧が大きくなり、層間のフィラメン
ト同士の動きを抑制することができるので、更に耐疲労
性と大曲げ入力時の耐コード破断性を向上させることが
できる。
【0019】この効果は、実験の結果、Fc≧115%
のときに顕著に現れてくることが明らかになった。但
し、Fc>150%の場合、コード製造時に、シースフ
ィラメントがコアフィラメントの間に入り込んで、常法
でコードの製造ができないことがあるので、好ましくな
い。
のときに顕著に現れてくることが明らかになった。但
し、Fc>150%の場合、コード製造時に、シースフ
ィラメントがコアフィラメントの間に入り込んで、常法
でコードの製造ができないことがあるので、好ましくな
い。
【0020】上述の効果は、3層撚り以上のコードの最
外層シースとその1層内層のシースとの間でも存在する
が、この場合、外2層より内側の層がタイヤ転動時の曲
げ入力により飛び出してくることがあり、よって、3層
以上のコードについてはタイヤの故障をまねきやすくな
るので、好ましくない。
外層シースとその1層内層のシースとの間でも存在する
が、この場合、外2層より内側の層がタイヤ転動時の曲
げ入力により飛び出してくることがあり、よって、3層
以上のコードについてはタイヤの故障をまねきやすくな
るので、好ましくない。
【0021】本発明のゴム物品補強用スチールコード
は、上述のように従来の層撚り構造のスチールコードに
比べ、大曲げ入力時でもばらけることなくコード内の一
部フィラメントの先行的早期破断が抑制されているの
で、かかるスチールコードをカーカスプライに適用した
本発明のラジアルタイヤは、優れた耐久性を発揮する。
は、上述のように従来の層撚り構造のスチールコードに
比べ、大曲げ入力時でもばらけることなくコード内の一
部フィラメントの先行的早期破断が抑制されているの
で、かかるスチールコードをカーカスプライに適用した
本発明のラジアルタイヤは、優れた耐久性を発揮する。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例により具
体的に説明する。下記の表1に示す撚り構造、素線径、
撚り方向、コアの型付け率Fcおよびシースの型付け率
Fsを有する各種スチールコードを試作した。また、試
作スチールコードをカーカスプライに適用してタイヤサ
イズ11R22.5 14PRのトラックバス用ラジア
ルタイヤを製造した。製造されたラジアルタイヤについ
て、下記の試験条件にてドラム走行試験を行った。 速度:60km/h 内圧:8kgf/cm2(通常時) :1kgf/cm2(大曲げ入力時) 荷重:JIS100%荷重(通常時) :JIS 40%荷重(大曲げ入力時)
体的に説明する。下記の表1に示す撚り構造、素線径、
撚り方向、コアの型付け率Fcおよびシースの型付け率
Fsを有する各種スチールコードを試作した。また、試
作スチールコードをカーカスプライに適用してタイヤサ
イズ11R22.5 14PRのトラックバス用ラジア
ルタイヤを製造した。製造されたラジアルタイヤについ
て、下記の試験条件にてドラム走行試験を行った。 速度:60km/h 内圧:8kgf/cm2(通常時) :1kgf/cm2(大曲げ入力時) 荷重:JIS100%荷重(通常時) :JIS 40%荷重(大曲げ入力時)
【0023】この発明に従う3+9構造のスチールコー
ド(実施例1、図1参照)のコード強力保持率、フィラ
メント破断率およびタイヤ製造作業性を以下のようにし
て評価した。
ド(実施例1、図1参照)のコード強力保持率、フィラ
メント破断率およびタイヤ製造作業性を以下のようにし
て評価した。
【0024】また比較例として、実施例と撚り構造およ
び線径を同一とする条件の下で、スパイラルつきコード
である撚り構造3+9+1のスチールコード(比較例
1:コントロール、図2参照)、実施例1と同じ3+9
構造で、Fsのみが本発明で規定する範囲未満のスチー
ルコード(比較例2)、実施例1と同じ3+9構造で、
Fsのみが本発明で規定する範囲を超えるスチールコー
ド(比較例3)、実施例1と同じ3+9構造で、Fcの
みが本発明で規定する範囲未満のスチールコード(比較
例4)について夫々実施例1と同様の評価を行った。
び線径を同一とする条件の下で、スパイラルつきコード
である撚り構造3+9+1のスチールコード(比較例
1:コントロール、図2参照)、実施例1と同じ3+9
構造で、Fsのみが本発明で規定する範囲未満のスチー
ルコード(比較例2)、実施例1と同じ3+9構造で、
Fsのみが本発明で規定する範囲を超えるスチールコー
ド(比較例3)、実施例1と同じ3+9構造で、Fcの
みが本発明で規定する範囲未満のスチールコード(比較
例4)について夫々実施例1と同様の評価を行った。
【0025】評価方法 (1)コード強力保持率 コード強力保持率は、通常条件のドラム走行タイヤより
取り出したカーカスコード10本をインストロン式引張
試験機にて破断破断強力を測定し、その平均値を、新品
タイヤより引き抜いたコード10本の破断強力の平均値
で除したものを次式、 に従い、コード強力保持率として表した。
取り出したカーカスコード10本をインストロン式引張
試験機にて破断破断強力を測定し、その平均値を、新品
タイヤより引き抜いたコード10本の破断強力の平均値
で除したものを次式、 に従い、コード強力保持率として表した。
【0026】(2)大曲げ入力時のフィラメント破断率 大曲げ入力条件で1万kmドラム走行させたタイヤのカ
ーカスコード10本分を取り出して、破断したフィラメ
ントの本数を数え、コード10本分のフィラメント総数
で除したものを百分率表示したものをフィラメント破断
率とした。フィラメント破断率は低い方が良い。
ーカスコード10本分を取り出して、破断したフィラメ
ントの本数を数え、コード10本分のフィラメント総数
で除したものを百分率表示したものをフィラメント破断
率とした。フィラメント破断率は低い方が良い。
【0027】(3)タイヤ製造作業性 比較例1(コントロール)の作業性と同等以上の場合
○、同等未満の場合×とした。得られた結果を下記の表
1に併記する。
○、同等未満の場合×とした。得られた結果を下記の表
1に併記する。
【0028】
【表1】 上記表1から明らかように、本発明のスチールコードに
おいては、コード強力保持率が高く、しかもタイヤ製造
時の作業性を損なうことなく大幅にスチールコードの耐
コード破断性が向上している。
おいては、コード強力保持率が高く、しかもタイヤ製造
時の作業性を損なうことなく大幅にスチールコードの耐
コード破断性が向上している。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のゴム
物品補強用スチールコードにおいては、コード自体の耐
久性が大幅に向上しており、よって、これをカーカスプ
ライに適用したラジアルタイヤにおいては、そのカーカ
スプライの耐久性が同様に大幅に向上する。
物品補強用スチールコードにおいては、コード自体の耐
久性が大幅に向上しており、よって、これをカーカスプ
ライに適用したラジアルタイヤにおいては、そのカーカ
スプライの耐久性が同様に大幅に向上する。
【図1】実施例1の3+9構造の層撚りコードの断面図
である。
である。
【図2】比較例1の3+9+1構造の層撚りコードの断
面図である。
面図である。
【図3】フレッティング深さを表すコードの横断面図で
ある。
ある。
【図4】フィラメントの螺旋外径を表す説明図である。
1 コアフィラメント 2 シースフィラメント 3 スパイラルのラップフィラメント Df フレッティング深さ
Claims (3)
- 【請求項1】 同線径の3本のスチールフィラメントか
らなるコアと、このコアの周りに配列した同線径の7本
ないし10本のスチールフィラメントからなるシースと
を同方向に撚り合わせ、更にスパイラルのラップフィラ
メントが存在しないゴム物品補強用スチールコードにお
いて、 前記コアを構成するスチールフィラメントの型付け率F
cと、前記シースを構成するスチールフィラメントの型
付け率Fsとが夫々次式、 115%≦Fc≦150% 80%≦Fs<100% で表される関係を満たすことを特徴とするゴム物品補強
用スチールコード。 - 【請求項2】 コードの外径Dcordと、最密に撚り合わ
せたコアの外接円の周りに最密に撚り合わせたシースの
外接円の直径Dsとが次式、 Dcord/Ds≦1.00 で表され、但し、前記直径Dsは次式、 Ds=Dc+2×ds で表され、かつ式中のDcは次式、 (式中のDcは最密に撚り合わせたコアの外接円の直
径、dcはコアフィラメント径、dsはシースフィラメ
ント径である)で表される請求項1記載のゴム物品補強
用スチールコード。 - 【請求項3】 上記請求項1または2記載のゴム物品補
強用スチールコードをラジアルタイヤのカーカスプライ
に適用したことを特徴とする重荷重用ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286457A JPH10131065A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286457A JPH10131065A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131065A true JPH10131065A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17704644
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8286457A Pending JPH10131065A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを使用した重荷重用ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131065A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030018447A (ko) * | 2001-08-28 | 2003-03-06 | 금호산업 주식회사 | 고 하중용 타이어의 스틸코드 구조 |
| JP2011202296A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Bridgestone Corp | スチールコードおよびそれを用いた空気入りラジアルタイヤ |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP8286457A patent/JPH10131065A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030018447A (ko) * | 2001-08-28 | 2003-03-06 | 금호산업 주식회사 | 고 하중용 타이어의 스틸코드 구조 |
| JP2011202296A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-13 | Bridgestone Corp | スチールコードおよびそれを用いた空気入りラジアルタイヤ |
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