JPH10131176A - 外巻き鋼管の圧入による既存杭の補強方法 - Google Patents

外巻き鋼管の圧入による既存杭の補強方法

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JPH10131176A
JPH10131176A JP28790196A JP28790196A JPH10131176A JP H10131176 A JPH10131176 A JP H10131176A JP 28790196 A JP28790196 A JP 28790196A JP 28790196 A JP28790196 A JP 28790196A JP H10131176 A JPH10131176 A JP H10131176A
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steel pipe
pile
wound steel
pipe unit
press
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JP28790196A
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Eiji Sato
英二 佐藤
Daisuke Kikuichi
大輔 菊一
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存杭の補強に必要な深度まで周辺地盤を掘
削せず、地上レベル作業で既存杭の外周に外巻き鋼管を
地中に圧入して補強する方法を提供する。 【解決手段】 地盤を掘削して既存杭2の杭頭部2aが
露出する程の作業スペース4を形成し、同作業スペース
4で杭頭部外周に外巻き鋼管ユニット3を巻く。構造物
基礎1aの下底面に設置した圧入装置5により外巻き鋼
管ユニット3を既存杭2に沿って地中6に圧入する。杭
頭部外周に次上位の外巻き鋼管ユニット3を巻き、前記
下位の外巻き鋼管ユニット3と接合し、圧入装置5によ
り次上位の外巻き鋼管ユニット3を地中6に圧入する。
前記作業を繰り返し、既存杭2の補強対象範囲dを外巻
き鋼管で巻く。既存杭2と外巻き鋼管との間隙に充填材
7を充填し、作業スペース4を埋め戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、杭で支持された
構造物の既存杭を使用状態のまま補強する方法、特に
は、補強に必要な深度まで周辺地盤を掘削することな
く、地上レベルの作業として既存杭の外周に外巻き鋼管
を地中に圧入して耐震補強を施す補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震により建物基礎の既存杭が被
害を受けた場合や、建物を支える杭の水平耐力の一層の
増大を図る場合の補強方法として、例えば、下記の
(1)〜(4)の技術が公知である。 (1) 図8に示したように、既存杭aの補強対象部分
がその杭頭部a−1である場合、同図中d−1で示した
補強対象範囲の基礎b下の地盤gを掘削して補強部分た
る杭頭部a−1を露出させ、当該杭頭部a−1に外巻き
鋼管cを巻き、同外巻き鋼管cと杭頭部a−1との間隙
にモルタルeを注入して補強する外巻き鋼管による補強
方法が知られている。 (2) 既存杭の補強対象範囲が基礎下地盤の深い部分
に及ぶ場合は、例えば、図9に示したように、山留め壁
fを施工して基礎b下の地盤gを掘削し、既存杭aにお
ける補強対象範囲d−2を完全に露出させて作業用の掘
削孔hを形成する。掘削孔h内には作業用の昇降階段f
を設け、掘削孔hの下底には地下水処理用の排水ポンプ
kを設置する。そして、前記掘削孔hの下底部から外巻
き鋼管cを既存杭aの外周に順次巻いていき、最終的
に、既存杭aの補強対象範囲d−2の全てを複数の外巻
き鋼管c…で巻いて補強する。 (3) 特開昭52−107108号公報に記載された
杭の築造方法は、図10に示したように、縦孔r(図1
0B参照)を掘削する前に、杭施工予定箇所の地盤gに
おける支持地盤g−2を、地上から挿入したパイプmの
先端から高圧水を噴射することにより切削し、充填材を
注入して強化改良地盤部分nを形成する(図10A、
B)。しかる後、改良地盤n上にケーシングパイプpを
設け、内部の土砂を掘削具で排出して縦孔rを形成し
(図10B)、その縦孔r内に鉄筋籠を挿入してコンク
リートwを打設し、ケーシングパイプpを引き抜いて、
水平耐力が増大(補強)された杭tを施工する(図10
C)。 (4) 特開平7−324341号公報に記載された既
存杭の補強方法は、図11に示したように、建物の最下
階床sにおいて、図示を省略した既存杭の近傍位置に孔
uを穿設し、当該穿設孔uにケーシングパイプp−2を
挿入して、直下地盤gを掘削した後、当該ケーシングパ
イプp−2内に三重管等のパイプm−2を挿入する(図
11A、B)。ケーシングパイプp−2を引き上げなが
ら前記パイプm−2の先端より超高圧水、圧搾空気、固
化材を噴射して地盤改良杭nを最下階床sの直下位置ま
で形成する(図11C)。前記改良杭nが固化しない間
に、最下階床sの穿設孔uから鉄筋籠yを埋設し(図1
1D)、改良杭nの固化後、改良杭nの上部に新たに形
成した窪みv内にコンクリートを打設して改良杭nと最
下階床sとを緊結して(図11E)、杭基礎建物の補強
を行う。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】既存杭aの外周に外
巻き鋼管cを巻いて補強する方法は、前記(1)のよう
に補強部分d−1が杭頭部の浅い場合には適している
が、補強部分が地中深くに及ぶ場合は、地盤を深く掘削
して行わなければならず、結局、前記(2)の方法によ
らざるを得ない。しかし、(2)の補強方法にも、以下
の〜に示すような種々の問題点がある。
【0004】 基礎フーチング、基礎梁、耐圧盤の下
で山留め壁等を設けながら掘削を行わねばならず、実際
問題としてその掘削作業は困難を極める。 補強対象深度が深くなればなる程、山留め壁の施工
や地盤の掘削のための時間がかかり作業性も低下して工
期が長期化する。また、山留め壁や地下水処理等の施設
が大がかりなものとなり、施工コストが増大するといっ
た問題もある。
【0005】 補強工事の期間中は、既存杭の周辺の
地盤が無くなるため、杭体の損傷が進行したり、杭の座
屈が発生したりする等の問題が生じる。 掘削孔中での作業が必要となり、安全性に著しく欠
ける。 よって、前記〜のような問題点があるため、建物の
基礎下で山留めを施しながら既存杭外周の地盤を補強対
象深度まで掘削して補強作業を行う前記(2)の方法
は、事実上殆んど不可能である。
【0006】また、前記(3)の補強方法は、当初より
水平耐力が増大された新規な基礎杭を施工するものであ
り、爾後的に既存杭を補強する方法ではない。この点、
前記(4)の補強方法は、爾後的に既存杭を補強する技
術ではあるが、当該既存杭の外周に補強用の鋼管を巻い
て補強する方法ではなく、既存杭の近傍位置に別途新た
に杭を施工するものである。
【0007】したがって、本発明の目的は、杭で支持さ
れた構造物の前記既存杭の耐力を杭の使用状態のまま爾
後的に補強する方法、それも当該既存杭の外周に外巻き
鋼管を設けて補強する方法であって、補強対象範囲が地
中深くに及ぶ場合に、既存杭の周辺地盤をそれ程掘削す
ることなく地上レベルの作業として、外巻き鋼管ユニッ
トを順次地中に圧入して効率よく合理的に経済的に補強
する既存杭の補強方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するための手段として、請求項1の発明に係る外巻き
鋼管の圧入による既存杭の補強方法は、杭2で支持され
た構造物1の前記既存杭2の外周に外巻き鋼管を巻いて
既存杭2を補強する方法において、地盤を掘削して前記
既存杭2の杭頭部2aが露出する程度の作業スペース4
を形成し、同作業スペース4上で杭頭部2aの外周に外
巻き鋼管ユニット3を巻く段階と、前記構造物1の基礎
1aの下底面に設置した圧入装置5により前記外巻き鋼
管ユニット3を既存杭2に沿って地中6に圧入する段階
と、杭頭部2aの外周に次上位の外巻き鋼管ユニット3
を巻き、地中6に圧入された前記下位の外巻き鋼管ユニ
ット3と接合し、圧入装置5により当該次上位の外巻き
鋼管ユニット3を地中6に圧入する段階と、前記外巻き
鋼管ユニット3の杭頭部2a外周への外巻きと地中6へ
の圧入を繰り返し行い、既存杭2の補強対象範囲dを複
数の外巻き鋼管ユニット3…で完成された外巻き鋼管で
巻く段階と、既存杭2と外巻き鋼管との間隙に充填材7
を充填し、作業スペース4を埋め戻す段階と、より成る
ことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係る外巻き鋼管の圧入に
よる既存杭の補強方法は、杭2で支持された構造物1の
前記既存杭2の外周に外巻き鋼管を巻いて既存杭2を補
強する方法において、(a) 地盤を掘削して前記構造
物1の基礎1a下の既存杭2の杭頭部2aが露出する程
度の作業スペース4を形成し、同作業スペース4上の作
業として、所定高さに形成された複数割りの外巻き鋼管
ユニット3を杭頭部2aの外周に巻き、前記外巻き鋼管
ユニット3の接合部を接合する段階と、(b) ジャッ
キ5aと同ジャッキ5aの下部に取り付けられた圧入治
具5bとより成る圧入装置5を前記構造物基礎1aの下
底面に設置し、外巻き鋼管ユニット3の上端に圧入治具
5bを当接せしめ、外巻き鋼管ユニット3と既存杭2と
の間に高圧水噴射用の注入管8を挿入し、同注入管8の
先端を当該外巻き鋼管ユニット3の下端に固定する段階
と、(c) 前記注入管8の先端から高圧水9を噴射さ
せながら、ジャッキ5aを構造物基礎1aに反力をとっ
て垂直下向きに伸長させ、圧入治具5bを介して前記外
巻き鋼管ユニット3を既存杭2に沿って地中6に圧入す
る段階と、(d) 先の外巻き鋼管ユニット3が、その
上端部を残して地中6に圧入された後、杭頭部2aの外
周に次上位の外巻き鋼管ユニット3を巻いて接合部を接
合し、且つ前記先の外巻き鋼管ユニット3と接合し、高
圧水9を噴射させながらジャッキ5aで前記次上位の外
巻き鋼管ユニット3を地中6に圧入する段階と、(e)
作業スペース4上で、杭頭部2aの外周における更な
る次上位の外巻き鋼管ユニット3の外巻き接合と下位の
外巻き鋼管ユニット3との接合作業、及び圧入装置5に
よる外巻き鋼管ユニット3の地中6への圧入作業を繰り
返し行う段階と、(f) 前記圧入装置5を取り外し、
杭頭部2aの外周に外巻き鋼管ユニット3を巻いて既存
杭2の補強対象範囲dの全てを複数の外巻き鋼管ユニッ
ト3…により完成された外巻き鋼管で巻いた後、前記高
圧水噴射用の注入管8を利用して充填材7を既存杭2と
外巻き鋼管3との間隙に充填し、杭頭部2aにおける作
業スペース4に掘削土10を埋め戻す段階と、より成る
ことをそれぞれ特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】本発明に係る外巻き鋼
管の圧入による既存杭の補強方法は、杭2で支持された
建物等の構造物1において、地震等で損傷を受けた前記
既存杭2の水平耐力を回復させる場合や、既存杭2の必
要水平耐力をより一層増大させる場合に、当該既存杭2
の外周地盤に外巻き鋼管3を巻いて補強する際に好適に
実施される。
【0011】本発明の基本的な施工工程は、請求項1に
記載したように、地盤を掘削して前記既存杭2の杭頭部
2aが露出する程度の作業スペース4を形成し(図2
A)、同作業スペース4上で杭頭部2aの外周に所定高
さの外巻き鋼管ユニット3を巻いて装着する(図2
B)。次に、前記構造物1の基礎1aの下底面に設置し
た圧入装置5により前記外巻き鋼管ユニット3を既存杭
2に沿って地中6に圧入する(図3A)。杭頭部2aの
外周に次上位の外巻き鋼管ユニット3を巻き、地中6に
圧入された前記下位の外巻き鋼管ユニット3と接合し、
圧入装置5により当該上位の外巻き鋼管ユニット3を地
中6に圧入すると同時に、前記下位の外巻き鋼管ユニッ
ト3を地中6へ更に圧入する。前記外巻き鋼管ユニット
3の杭頭部外周への外巻きと圧入装置5による地中6へ
の圧入作業を繰り返して行い(図3B)、最終的に、既
存杭2の補強対象範囲dを複数の外巻き鋼管ユニット3
…により完成された外巻き鋼管で巻いた後、既存杭2と
外巻き鋼管との間隙に充填材7を充填し(図4A、図
5)、作業スペース4を埋め戻すことにより既存杭の耐
震補強が完了する(図4B)。
【0012】前記圧入装置5は、図1Aに拡大して示し
たように、油圧式等の垂直なジャッキ5aと、同ジャッ
キ5aの下部に取り付けられた圧入治具5bとより成
る。垂直なジャッキ5aは、基礎フーチング1aの下底
面に個々に垂直下向きに設置されている。圧入治具5b
は、既存杭2を包囲可能な通孔を中央に有するリング状
をなし、前記ジャッキ5aに押圧される水平な鍔部51
と、同鍔部51の内端から垂下する垂下部52に形成さ
れ、前記垂下部52は外巻き鋼管ユニット3の上端を差
し込み可能な溝53を備えた構成とされている。
【0013】前記外巻き鋼管ユニット3は、図6A〜C
に例示したように、全長が短く形成され、縦断面方向に
半割りして成る一対のピース片3a、3aの組として形
成され、前記ピース片3a、3a同士は、突き合わせ端
部(接合部)で接合可能な構成とされている。図6Aは
溶接接合により完成される例を示しており、ピース片3
a、3aの突き合わせ端部は溶接により接合されてい
る。図6Bはボルト接合による完成例を示しており、半
割りされた各ピース片3aの突き合わせ端部がボルト孔
を有する突出片31に形成され、当接された前記突出片
31、31同士が高力ボルト32で締め付け固定されて
いる。図6Cはピン接合による完成例を示しており、各
ピース片3aの一方の突き合わせ端部が回動自在にピン
連結され、他方の突き合わせ端部が突き合わせ状態でピ
ン33により接続されている。但し、前記ピース片3a
は半割りである必要はなく、杭頭部2aを外周から外巻
き可能な複数割りであればよく、その接合手段も構造的
に一体化できればよく、前記溶接接合等の手段に限定さ
れない。
【0014】上下の外巻き鋼管ユニット3、3同士を接
合するには、図7A〜Cに示したような手段が好適であ
る。なお、同図中、前記図6の半割り状態の図示は省略
する。図7Aは溶接接合の例を示しており、上下の外巻
き鋼管ユニット3、3同士が溶接により接合されてい
る。図7Bはボルト接合の例を示しており、各外巻き鋼
管ユニット3の上下の突き合わせ端部にはボルト孔を有
する突出片35、35が水平方向に形成されており、当
接された上下の突出片35、35同士が高力ボルト36
で締め付け固定されている。図7Cはロック式接合の例
を示しており、各外巻き鋼管ユニット3の上部外周には
複数の突起38…が設けられ、下部は前記突起38に係
止される係止片37が複数形成されている。よって、上
位の外巻き鋼管ユニット3の係止片37が下位の外巻き
鋼管ユニット3の突起38、38の間を通過した時点で
当該上位の外巻き鋼管ユニット3を少し回転(図示例で
は右方向に回転)させることにより、上下の外巻き鋼管
ユニット3、3同士がロック接合される。但し、上下の
外巻き鋼管ユニット3、3の接合は、構造的に一体化で
きればよく、前記の溶接接合、ボルト接合等に限定され
ない。
【0015】以下に、主に図2〜図4にしたがい、請求
項2に記載した発明の補強方法の各作業工程を説明す
る。図2Aは作業スペースの形成段階を示している。構
造物1のフーチング基礎1aの外周及び直下の地盤を、
前記フーチング基礎1aを支持する既存杭2の杭頭部2
aが露出する深度まで掘削して、平滑な下底面4aを有
する作業スペース4を形成する。前記作業スペース4の
大きさは、前記外巻き鋼管ユニット3を杭頭部2aで巻
いて圧入装置5により地中6に圧入できる深さと広さを
有していればよく、必要最小限のもので足りる。従っ
て、前記作業スペース4の平滑な下底面4a上の作業と
して、外巻き鋼管ユニット3の杭頭部2aへの外巻き
(装着)をスムーズに行うことができる(図2B)。す
なわち、図2Bの右下に図示したように、半割りの外巻
き鋼管ユニット3の各ピース片3a、3aを既存杭2の
杭頭部2aの外周に巻き、各ピース片3a、3aの突き
合わせ端部(接合部)を前記溶接等の手段で接合して
(図6参照)容易に巻くことができる。
【0016】図3Aは外巻き鋼管ユニットの地中への圧
入段階を示している。圧入する準備段階として、圧入装
置5及び高圧水噴射用の注入管8を設置する。図1Aに
拡大して示したように、圧入装置5のジャッキ5aを、
前記外巻き鋼管ユニット3の天端に位置するフーチング
基礎1aの下底面に設置し、圧入治具5bの溝53に外
巻き鋼管ユニット3の上端を差し込み、鍔部51に前記
ジャッキ5aが当接するように設置する。そして、地上
から引いた高圧水噴射用の注入管8を、圧入治具5bの
垂下部52、外巻き鋼管ユニット3と既存杭2との間隙
に挿入し、同注入管8の先端の噴出ノズルを外巻き鋼管
ユニット3の最下端部にボルト止めや溶接等で固定す
る。前記の如く準備できたら、前記注入管8の噴射ノズ
ルから高圧水9を噴射させながら、ジャッキ5aのシリ
ンダをフーチング基礎1aに反力をとらせて垂直下向き
に伸長させ、圧入治具5bを介して前記外巻き鋼管ユニ
ット3を既存杭2に沿って地中6に圧入する。高圧水9
を噴射させながら圧入作業を進めることにより、外巻き
鋼管ユニット3の下端(先端)の圧入抵抗が軽減される
と共に、既存杭2の表面が洗浄され外巻き鋼管ユニット
3と既存杭2の間隙の泥土が完全に除去されるから、外
巻き鋼管ユニット3の圧入作業をスムーズに進めること
ができる。
【0017】図3Bは複数の外巻き鋼管ユニットの地中
への圧入段階を示している。すなわち、前記最下位用の
外巻き鋼管ユニット3が、その上端部(頭部)を作業ス
ペース4の下底面4a上に突き出した状態で地中6に圧
入された後(図示は省略)、前記図2Bに示した要領で
同様に、作業スペース4における作業として、つづく次
上位の外巻き鋼管ユニット3を杭頭部2aの外周に巻
き、前記の要領でピース片3a、3a同士を溶接等によ
り接合し(図5参照)、且つ下位の外巻き鋼管ユニット
3同士を溶接等により接合する(図6参照)。後は、前
記の通り、高圧水9を噴射させながらジャッキ5aで前
記次上位の外巻き鋼管ユニット3を地中6に圧入すると
同時に、前記最下位の外巻き鋼管ユニット3を地中6に
更に圧入する。以後、前記と同様に、杭頭部2aの外周
における更なる次上位の外巻き鋼管ユニット3の外巻き
接合と下位の外巻き鋼管ユニット3との接合作業、及び
高圧水9を噴射しながらの圧入装置5による外巻き鋼管
ユニット3の地中6への圧入作業を、最下位の外巻き鋼
管ユニット3が補強対象深度(図4Bの符号dの下端位
置)に到達するまで繰り返して行う。各外巻き鋼管ユニ
ット3…は、全て既存杭2を囲みながら同既存杭2に沿
って垂直下方へ順次圧入され、既存杭2の座屈等の虞れ
もなく、必要な外巻き鋼管ユニット3…の圧入作業が安
全に確実に行われる。
【0018】図4Aは充填材の充填段階を示している。
前記の要領により最下位の外巻き鋼管ユニット3が補強
対象深度に到達した時点で、新たな外巻き鋼管ユニット
3の圧入作業を止め、圧入装置5を取り外し、作業スペ
ース4において杭頭部2aの外周に外巻き鋼管ユニット
3を巻くことにより、既存杭2の補強対象範囲d(図4
B参照)が複数の外巻き鋼管ユニット3…より成る外巻
き鋼管で完全に被われる。しかる後、図5に詳細に示し
たように、前記高圧水噴射用の注入管8を利用して、モ
ルタル等の充填材7を既存杭2と外巻き鋼管3との間
隙、及び外巻き鋼管3と掘削された地盤との間隙に充填
する。充填材7を充填する前は、前記外巻き鋼管3…の
内外の間隙は、前記高圧水9の清水で満たされているた
め、注入管8の下端から充填材7を噴出することによ
り、当該清水を押し上げつつ充填材7は泥土が混入され
ずに高品質に充填され、外巻き鋼管3と既存杭2とは密
着度を高めて完全に一体化される。
【0019】図4Bは最終工程としての作業スペースの
埋め戻し段階を示している。充填材7による充填が完了
した後、注入管8を埋め殺しにして、前記杭頭部2aに
おける作業スペース4に掘削土10を埋め戻すことによ
り既存杭2の補強工事が完了し、既存杭が合理的に補強
される。
【0020】
【本発明の奏する効果】請求項1、2の発明の外巻き鋼
管の圧入による既存杭の補強方法によれば、杭基礎構造
物の既存杭の補強対象範囲が地中深くに及ぶ場合に、山
留め壁等を用いた地中深くまでの掘削を行う必要が全く
なく、既存杭の杭頭部の周辺地盤のみを掘削し、地上レ
ベル作業として、圧入装置により外巻き鋼管ユニットを
順次地中に圧入して補強するため、杭の使用状態の維
持、工期の短縮、施工コストの低減、安全性の確保が達
成される。外巻き鋼管ユニットは、基礎に反力をとる圧
入装置により既存杭の外周に沿って確実に地中に圧入さ
れるから、爾後的に地震等で損傷を受けた既存杭の水平
耐力の回復が確実に図られる。また、耐震基準の改正等
により必要水平耐力を満たさなくなった既存杭の水平耐
力性能の向上をも爾後的に達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは外巻き鋼管ユニットの圧入状況を示した拡
大縦断面図、BはAのB−B矢視横断面図である。
【図2】Aは作業スペースの施工状況、Bは外巻き鋼管
ユニットの外巻き状況を示した工程図である。
【図3】A、Bは外巻き鋼管ユニットの圧入状況を示し
た工程図である。
【図4】Aは充填材の充填状況、Bは埋め戻し状況を示
した工程図である。
【図5】Aは充填材の充填状況を示した拡大縦断面図、
BはAのB−B矢視横断面図である。
【図6】A〜Cは外巻き鋼管ユニットの接合態様を示し
た各斜視図と平面図である。
【図7】A〜Cは上下の外巻き鋼管ユニットの接合態様
を示した斜視図である。
【図8】従来例を示した断面図である。
【図9】異なる従来例を示した断面図である。
【図10】A〜Cは異なる従来例の枢要な工程図であ
る。
【図11】A〜Eは異なる従来例の枢要な工程図であ
る。
【符号の説明】
1 構造物 1a 基礎 2 杭 2a 杭頭部 3 外巻き鋼管ユニット 4 作業スペース 5 圧入装置 5a ジャッキ 5b 圧入治具 6 地中 7 充填材 8 注入管 9 高圧水 10 掘削土

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杭で支持された構造物の前記既存杭の外
    周に外巻き鋼管を巻いて既存杭を補強する方法におい
    て、 地盤を掘削して前記既存杭の頭部が露出する程度の作業
    スペースを形成し、その作業スペース上で杭頭部の外周
    に外巻き鋼管ユニットを巻く段階と、前記構造物の基礎
    下底面に設置した圧入装置により前記外巻き鋼管ユニッ
    トを既存杭に沿って地中に圧入する段階と、杭頭部外周
    に次上位の外巻き鋼管ユニットを巻き、地中に圧入され
    た前記下位の外巻き鋼管ユニットと接合し、圧入装置に
    より当該次上位の外巻き鋼管ユニットを地中に圧入する
    段階と、前記外巻き鋼管ユニットの杭頭部外周への外巻
    きと地中への圧入を繰り返し行い、既存杭の補強対象範
    囲を複数の外巻き鋼管ユニットにより完成された外巻き
    鋼管で巻く段階と、既存杭と外巻き鋼管との間隙に充填
    材を充填し、作業スペースを埋め戻す段階と、より成る
    ことを特徴とする、外巻き鋼管の圧入による既存杭の補
    強方法。
  2. 【請求項2】 杭で支持された構造物の前記既存杭の外
    周に外巻き鋼管を巻いて既存杭を補強する方法におい
    て、(a) 地盤を掘削して前記構造物の基礎下の既存
    杭頭部が露出する程度の作業スペースを形成し、その作
    業スペース上で、所定高さに形成された複数割りの外巻
    き鋼管ユニットを杭頭部の外周に巻き、前記外巻き鋼管
    ユニットの接合部を接合する段階と、(b) ジャッキ
    と同ジャッキの下部に取り付けられた圧入治具とより成
    る圧入装置を前記構造物の基礎下底面に設置し、外巻き
    鋼管ユニットの上端に圧入治具を当接せしめ、外巻き鋼
    管ユニットと既存杭との間に高圧水噴射用の注入管を挿
    入し、同注入管の先端を当該外巻き鋼管ユニットの下端
    に固定する段階と、(c) 前記注入管の先端から高圧
    水を噴射させながら、ジャッキを構造物基礎に反力をと
    らせて下向きに伸長させ、圧入治具を介し前記外巻き鋼
    管ユニットを既存杭に沿って地中に圧入する段階と、
    (d) 先の外巻き鋼管ユニットが、その上端部を残し
    て地中に圧入された後、杭頭部外周に次上位の外巻き鋼
    管ユニットを巻いて接合部を接合すると共に前記先の外
    巻き鋼管ユニットと接合し、高圧水を噴射させながらジ
    ャッキで前記次上位の外巻き鋼管ユニットを地中に圧入
    する段階と、(e) 作業スペース上で、杭頭部外周に
    おける更なる次上位の外巻き鋼管ユニットの外巻きと下
    位の外巻き鋼管ユニットとの接合作業、及び圧入装置に
    よる地中への圧入作業を繰り返し行う段階と、(f)
    前記圧入装置を取り外し、杭頭部外周に外巻き鋼管ユニ
    ットを巻いて既存杭の補強対象範囲の全てを複数の外巻
    き鋼管ユニットにより完成された外巻き鋼管で巻いた
    後、高圧水噴射用の注入管を利用して充填材を既存杭と
    外巻き鋼管との間隙に充填し、杭頭部における作業スペ
    ースに掘削土を埋め戻す段階と、より成ることをそれぞ
    れ特徴とする、外巻き鋼管の圧入による既存杭の補強方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002004301A (ja) * 2000-06-22 2002-01-09 Shiraishi Corp 柱状構造物の補強方法
JP2009035927A (ja) * 2007-08-01 2009-02-19 Shimizu Corp 既存構造物基礎の補強工法および補強構造
JP2009209547A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Nippon Steel Corp 既設構造物の基礎補強工法
JP2017066616A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 株式会社竹中工務店 杭頭構造及び杭頭部構築方法
CN113186903A (zh) * 2021-06-10 2021-07-30 河南中城建设集团股份有限公司 组合式桩型结构及采用组合式桩型结构处理深基坑施工桩承载力不足的施工方法

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