JPH10131353A - プレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震壁 - Google Patents
プレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震壁Info
- Publication number
- JPH10131353A JPH10131353A JP30554896A JP30554896A JPH10131353A JP H10131353 A JPH10131353 A JP H10131353A JP 30554896 A JP30554896 A JP 30554896A JP 30554896 A JP30554896 A JP 30554896A JP H10131353 A JPH10131353 A JP H10131353A
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- joint
- reinforced concrete
- precast
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造がシンプルで建て込み作業が容易に行え
るプレキャスト耐震壁を提供する。 【解決手段】 柱間を連結可能な頭つなぎ鋼材12を壁
体の長手方向に延在するように、また端部12aが壁体
切欠部11の端面より突出するように埋設する。下端に
継手を有し、上端が上階スラブを貫通する鉛直接筋を壁
体の長手方向に沿って所定間隔で配筋する。壁体の柱接
合端面と底面とにコッターを設ける。
るプレキャスト耐震壁を提供する。 【解決手段】 柱間を連結可能な頭つなぎ鋼材12を壁
体の長手方向に延在するように、また端部12aが壁体
切欠部11の端面より突出するように埋設する。下端に
継手を有し、上端が上階スラブを貫通する鉛直接筋を壁
体の長手方向に沿って所定間隔で配筋する。壁体の柱接
合端面と底面とにコッターを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレキャスト鉄筋コ
ンクリート造連層耐震壁に係り、特に壁上端に位置する
梁型をなくすとともに、上下階を鉛直接合筋で連結し、
張間間隔を頭つなぎ部材で連結することにより耐震壁と
しての力学的特性を得るようにしたプレキャスト鉄筋コ
ンクリート造連層耐震壁に関する。
ンクリート造連層耐震壁に係り、特に壁上端に位置する
梁型をなくすとともに、上下階を鉛直接合筋で連結し、
張間間隔を頭つなぎ部材で連結することにより耐震壁と
しての力学的特性を得るようにしたプレキャスト鉄筋コ
ンクリート造連層耐震壁に関する。
【0002】
【従来の技術】高層プレキャストコンクリート構造(H
PC)構造では、一般に耐震壁50として合成壁が採用
されている。図5(a)は合成壁の一例を示している。
同図の右半図に示したように、コンクリート壁内には格
子状の溶接金網からなる補強筋51と2本のX字形ブレ
ース52が組み込まれている。X字形ブレース52は平
鋼からなり、耐震壁50の主補強部材としての役割を果
たしている。また耐震壁50には図5(b)に示したよ
うに壁天端位置に梁型55が形成されている。梁55内
には平鋼からなる水平梁補強材53がX字形ブレース5
2と一体的に埋設されている。これらの平鋼からなるブ
レース52及び水平梁補強材53の端部52a、53a
は、図5(a)左半図に示したように、一部が切欠かれ
たプレキャストコンクリート壁の端面から露出して仕上
げられている。各端部52a、53aには所定のボルト
孔54が設けられている。これにより、ブレース52の
端部52aは上下階の耐震壁50の上下端から延びた平
鋼ブレース52の端部52aと接合され、水平梁補強材
53の端部53aは柱鉄骨60に接合された梁継手プレ
ート61に接合される(図6参照)。一般にこれらの各
端部52a、53aの接合には溶接またはガセットプレ
ート(図示せず)を介した高力ボルト摩擦接合が採用さ
れている。
PC)構造では、一般に耐震壁50として合成壁が採用
されている。図5(a)は合成壁の一例を示している。
同図の右半図に示したように、コンクリート壁内には格
子状の溶接金網からなる補強筋51と2本のX字形ブレ
ース52が組み込まれている。X字形ブレース52は平
鋼からなり、耐震壁50の主補強部材としての役割を果
たしている。また耐震壁50には図5(b)に示したよ
うに壁天端位置に梁型55が形成されている。梁55内
には平鋼からなる水平梁補強材53がX字形ブレース5
2と一体的に埋設されている。これらの平鋼からなるブ
レース52及び水平梁補強材53の端部52a、53a
は、図5(a)左半図に示したように、一部が切欠かれ
たプレキャストコンクリート壁の端面から露出して仕上
げられている。各端部52a、53aには所定のボルト
孔54が設けられている。これにより、ブレース52の
端部52aは上下階の耐震壁50の上下端から延びた平
鋼ブレース52の端部52aと接合され、水平梁補強材
53の端部53aは柱鉄骨60に接合された梁継手プレ
ート61に接合される(図6参照)。一般にこれらの各
端部52a、53aの接合には溶接またはガセットプレ
ート(図示せず)を介した高力ボルト摩擦接合が採用さ
れている。
【0003】図6には、所定階の鉄筋コンクリート(R
C)スラブ上に、戸境壁としてのプレキャストコンクリ
ート耐震壁50が建て込まれる状態が示されている。図
示した柱60はH形鋼を芯材とする現場打ち鉄骨鉄筋コ
ンクリート(SRC)からなり、水平梁補強材53の端
部53aに相当する高さのH形鋼柱60のウェブには梁
継手プレート61が溶接されている。この梁継手プレー
ト61に水平補強材53の端部53aがボルト接合され
る。また、X字形ブレース52の端部52aも下階スラ
ブ54から突出した接合端部52aに溶接あるいはボル
ト接合されるようになっている。
C)スラブ上に、戸境壁としてのプレキャストコンクリ
ート耐震壁50が建て込まれる状態が示されている。図
示した柱60はH形鋼を芯材とする現場打ち鉄骨鉄筋コ
ンクリート(SRC)からなり、水平梁補強材53の端
部53aに相当する高さのH形鋼柱60のウェブには梁
継手プレート61が溶接されている。この梁継手プレー
ト61に水平補強材53の端部53aがボルト接合され
る。また、X字形ブレース52の端部52aも下階スラ
ブ54から突出した接合端部52aに溶接あるいはボル
ト接合されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したプ
レキャストコンクリート耐震壁では、構造上、施工上、
次のような問題点がある。 (1)図4に示したような合成壁をプレキャストコンクリ
ート工場で製作する場合に、内蔵される鉄骨の端部の取
り合いが複雑であり、製作手間がかかる。 (2)現場でプレキャストコンクリート耐震壁の建て込み
作業を行う際、溶接作業、ボルト接合作業のいずれの作
業も工数が多く煩雑で、さらに接合した後に切欠部に後
打ちコンクリートを充填する必要がある。 (3)ボルト接合のためのボルト孔数が多く、各部の孔合
わせを確実に行えるようにするために、鉄骨の製作精度
が要求される。 (4)共同住宅などの場合、住空間を十分確保するために
下がり天井となる梁型をなくしたいという要請がある。
レキャストコンクリート耐震壁では、構造上、施工上、
次のような問題点がある。 (1)図4に示したような合成壁をプレキャストコンクリ
ート工場で製作する場合に、内蔵される鉄骨の端部の取
り合いが複雑であり、製作手間がかかる。 (2)現場でプレキャストコンクリート耐震壁の建て込み
作業を行う際、溶接作業、ボルト接合作業のいずれの作
業も工数が多く煩雑で、さらに接合した後に切欠部に後
打ちコンクリートを充填する必要がある。 (3)ボルト接合のためのボルト孔数が多く、各部の孔合
わせを確実に行えるようにするために、鉄骨の製作精度
が要求される。 (4)共同住宅などの場合、住空間を十分確保するために
下がり天井となる梁型をなくしたいという要請がある。
【0005】そこで、本発明の目的は上述した従来の技
術が有する問題点を解消し、構造が簡単で建て込み時の
作業性がよいプレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震
壁を提供することにある。
術が有する問題点を解消し、構造が簡単で建て込み時の
作業性がよいプレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震
壁を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は壁体の長手方向に延在し、その端部が壁体
切欠部端面より突出するように埋設され、柱間に建て込
まれた際に前記柱の一部に連結される頭つなぎ鋼材と、
壁体の長手方向に沿って所定間隔で配筋され、その下端
に継手部を有し、上端が上階スラブを貫通する鉛直接合
筋と、壁体の柱接合端面と底面とに形成されたコッター
とを備えたことを特徴とする。
に、本発明は壁体の長手方向に延在し、その端部が壁体
切欠部端面より突出するように埋設され、柱間に建て込
まれた際に前記柱の一部に連結される頭つなぎ鋼材と、
壁体の長手方向に沿って所定間隔で配筋され、その下端
に継手部を有し、上端が上階スラブを貫通する鉛直接合
筋と、壁体の柱接合端面と底面とに形成されたコッター
とを備えたことを特徴とする。
【0007】前記壁体の下端は、下階から突出した鉛直
接合筋に取着された位置保持手段により位置保持させる
ようにすることが好ましい。このとき前記位置保持手段
は、少なくとも前記鉛直接合筋に挿通され、所定位置に
固定された状態で前記継手部の下端を閉塞可能なゴム製
スペーサを有することが好ましい。
接合筋に取着された位置保持手段により位置保持させる
ようにすることが好ましい。このとき前記位置保持手段
は、少なくとも前記鉛直接合筋に挿通され、所定位置に
固定された状態で前記継手部の下端を閉塞可能なゴム製
スペーサを有することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレキャスト鉄筋
コンクリート造連層耐震壁の一実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。図1は、プレキャスト鉄筋
コンクリート耐震壁を鉄骨柱に取り付ける状態を示した
斜視図である。同図は耐震壁内の配筋状態を説明するた
めに、壁体の一部が切り欠かれた状態で示されている。
プレキャスト鉄筋コンクリート耐震壁10(以下、単に
プレキャスト壁体10と記す。)は、図2(b)から明
かなように上辺の両端部に切欠部11が形成されてい
る。この切欠部11の端面からは上述する頭つなぎ材1
2が水平方向に突出している。また、柱接合面13及び
底面14には各面を凹凸形状としたコッター15、16
が形成されている。このコッター15、16の凹部は柱
表面及び下階スラブ上面に一致するか、もしくは5〜1
0mm程度のみ込まれ、凸部はコンクリートが打設され
た状態で柱35及び下階スラブ30のコンクリート内に
のみ込まれるように設定されている。
コンクリート造連層耐震壁の一実施の形態について、添
付図面を参照して説明する。図1は、プレキャスト鉄筋
コンクリート耐震壁を鉄骨柱に取り付ける状態を示した
斜視図である。同図は耐震壁内の配筋状態を説明するた
めに、壁体の一部が切り欠かれた状態で示されている。
プレキャスト鉄筋コンクリート耐震壁10(以下、単に
プレキャスト壁体10と記す。)は、図2(b)から明
かなように上辺の両端部に切欠部11が形成されてい
る。この切欠部11の端面からは上述する頭つなぎ材1
2が水平方向に突出している。また、柱接合面13及び
底面14には各面を凹凸形状としたコッター15、16
が形成されている。このコッター15、16の凹部は柱
表面及び下階スラブ上面に一致するか、もしくは5〜1
0mm程度のみ込まれ、凸部はコンクリートが打設され
た状態で柱35及び下階スラブ30のコンクリート内に
のみ込まれるように設定されている。
【0009】頭つなぎ材12は、その上辺12bがプレ
キャスト壁体10の上面10aから上端面と一致する程
度あるいは所定の突出長でその一部が露出するように張
間方向に沿って水平に埋設されている。頭つなぎ材12
は、本実施の形態では平鋼からなる。また頭つなぎ材1
2の両端部は切欠部11の端面から所定長さだけ水平方
向に突出している。突出した部分の端部にもボルト孔1
2cが穿設され、鉄骨柱37から延設されたジョイント
プレート36と高力ボルトBで接合される。頭つなぎ材
12の断面寸法は従来の梁鉄骨、梁主筋と等量以上の補
強鋼材量が確保できるように設定することが好ましい。
従って、本実施の形態では頭つなぎ材として平鋼が使用
されているが、細幅系H形鋼等を頭つなぎ材として使用
することもある。図1、図2(a)、(b)左半図に示
したように、壁体内には鉛直接合筋20が所定間隔で配
筋されている。各鉛直接合筋20の下端にはスリーブジ
ョイント21が装着されている。このスリーブジョイン
ト21は、鉛直接合筋20の下端を下階から突出した下
階の鉛直接合筋20(図示せず)の上端と接合する役割
を果たす。壁体上面10aには、頭つなぎ材12を跨ぐ
ようにして逆U字形をなすスペーサ筋22が、壁体上面
10aからU字形部分が露出するように所定間隔で配筋
されている。このスペーサ筋22の埋設部分によって頭
つなぎ材12と壁体コンクリートとの一体化が図られ、
突出したU字形部分によって後打ちされる上階スラブ
(図示せず)との一体化が図られる。壁体のコンクリー
ト版としての縦横補強筋23が所定間隔で配筋されてい
るが、壁体内に納まっており、柱に定着していない。な
お、図2(a)には縦横配筋された上階スラブ33のス
ラブ筋24の一部が示されている。
キャスト壁体10の上面10aから上端面と一致する程
度あるいは所定の突出長でその一部が露出するように張
間方向に沿って水平に埋設されている。頭つなぎ材12
は、本実施の形態では平鋼からなる。また頭つなぎ材1
2の両端部は切欠部11の端面から所定長さだけ水平方
向に突出している。突出した部分の端部にもボルト孔1
2cが穿設され、鉄骨柱37から延設されたジョイント
プレート36と高力ボルトBで接合される。頭つなぎ材
12の断面寸法は従来の梁鉄骨、梁主筋と等量以上の補
強鋼材量が確保できるように設定することが好ましい。
従って、本実施の形態では頭つなぎ材として平鋼が使用
されているが、細幅系H形鋼等を頭つなぎ材として使用
することもある。図1、図2(a)、(b)左半図に示
したように、壁体内には鉛直接合筋20が所定間隔で配
筋されている。各鉛直接合筋20の下端にはスリーブジ
ョイント21が装着されている。このスリーブジョイン
ト21は、鉛直接合筋20の下端を下階から突出した下
階の鉛直接合筋20(図示せず)の上端と接合する役割
を果たす。壁体上面10aには、頭つなぎ材12を跨ぐ
ようにして逆U字形をなすスペーサ筋22が、壁体上面
10aからU字形部分が露出するように所定間隔で配筋
されている。このスペーサ筋22の埋設部分によって頭
つなぎ材12と壁体コンクリートとの一体化が図られ、
突出したU字形部分によって後打ちされる上階スラブ
(図示せず)との一体化が図られる。壁体のコンクリー
ト版としての縦横補強筋23が所定間隔で配筋されてい
るが、壁体内に納まっており、柱に定着していない。な
お、図2(a)には縦横配筋された上階スラブ33のス
ラブ筋24の一部が示されている。
【0010】一方、柱35は鉄骨鉄筋コンクリート造か
らなり、図1、図2に示したように鉄骨柱37として細
幅系H形鋼が立設されている。鉄骨柱37の周囲には柱
主筋38が立設され、さらに柱主筋38を囲むように帯
筋39が頭つなぎ材12との接合部の直下まで配筋され
ている。なお、図の簡単化のために、一部の鉄筋の図示
を省略している。頭つなぎ材12との接合部位置の鉄骨
柱37のウェブにはジョイントプレート36があらかじ
め工場溶接されている。また、このジョイントプレート
36が溶接された位置のウェブ反対面にはCT鋼からな
る補剛フランジ34が溶接されている。ジョイントプレ
ート36の端部にはボルト孔36c(図2参照)が形成
されており、頭つなぎ材12の端部のボルト孔12cと
高力ボルトBでボルト接合される。
らなり、図1、図2に示したように鉄骨柱37として細
幅系H形鋼が立設されている。鉄骨柱37の周囲には柱
主筋38が立設され、さらに柱主筋38を囲むように帯
筋39が頭つなぎ材12との接合部の直下まで配筋され
ている。なお、図の簡単化のために、一部の鉄筋の図示
を省略している。頭つなぎ材12との接合部位置の鉄骨
柱37のウェブにはジョイントプレート36があらかじ
め工場溶接されている。また、このジョイントプレート
36が溶接された位置のウェブ反対面にはCT鋼からな
る補剛フランジ34が溶接されている。ジョイントプレ
ート36の端部にはボルト孔36c(図2参照)が形成
されており、頭つなぎ材12の端部のボルト孔12cと
高力ボルトBでボルト接合される。
【0011】図3(a)は図2(b)の断面線(IIIa-I
IIa)に沿った配筋図である。スペーサ筋22のU字形
部分は後打ちされるスラブ筋24位置まで突出してい
る。上階スラブ33施工時に、U字形部分はスラブコン
クリート内にのみ込まれ、壁上端と上階スラブ33との
一体化が図られる。図3(b)は図2(b)の矢視線
(IIIb-IIIb)に沿った端面図である。柱接合面13を
上下方向に所定間隔の凹凸形状としたコッター15の凸
凹部は柱35のコンクリート内にのみ込まれる。また、
壁体底面14のコッター16の凸部は下階スラブ30の
コンクリート内にのみ込まれる。これにより、プレキャ
スト壁体10の柱接合面13と柱35、壁底面14と下
階スラブ30との構造的一体化が図られる。すなわち、
本耐震壁は水平力に対して鉛直接合部は頭つなぎ材12
と柱接合面13のコッター15が、水平接合部は鉛直接
合筋20と壁底面14のコッター16が抵抗機構として
機能する。このように上下階を一体的に連結したシンプ
ルな力学的抵抗機構により連層耐震壁としての機能を発
揮することができる。
IIa)に沿った配筋図である。スペーサ筋22のU字形
部分は後打ちされるスラブ筋24位置まで突出してい
る。上階スラブ33施工時に、U字形部分はスラブコン
クリート内にのみ込まれ、壁上端と上階スラブ33との
一体化が図られる。図3(b)は図2(b)の矢視線
(IIIb-IIIb)に沿った端面図である。柱接合面13を
上下方向に所定間隔の凹凸形状としたコッター15の凸
凹部は柱35のコンクリート内にのみ込まれる。また、
壁体底面14のコッター16の凸部は下階スラブ30の
コンクリート内にのみ込まれる。これにより、プレキャ
スト壁体10の柱接合面13と柱35、壁底面14と下
階スラブ30との構造的一体化が図られる。すなわち、
本耐震壁は水平力に対して鉛直接合部は頭つなぎ材12
と柱接合面13のコッター15が、水平接合部は鉛直接
合筋20と壁底面14のコッター16が抵抗機構として
機能する。このように上下階を一体的に連結したシンプ
ルな力学的抵抗機構により連層耐震壁としての機能を発
揮することができる。
【0012】本発明のプレキャスト壁体10はあらかじ
めプレハブ工場で所定精度の型枠で製作され、現場に搬
入され、現場内のストックヤードに仮置きされる。戸境
壁として壁体を建て込むには、その工程タイミングに合
わせて各階の施工箇所にクレーン等の揚重機で荷揚げす
る。このとき下階スラブ30のコンクリートはまだ打設
されていない。この状態で鉄骨柱37間の張間方向に建
て込む。建て込み作業は頭つなぎ材12の端部12aと
鉄骨柱37のジョイントプレート36との位置合わせを
しながら、壁体底面14からスリーブジョイント21内
に下階の鉛直接合筋20の上端を挿入させる要領で行
う。そして頭つなぎ材12の端部12aとジョイントプ
レート36とを所定本数の高力ボルトBによりボルト接
合すればよい。その後、下階スラブ30のコンクリート
と、下階鉄骨柱37を囲むように組み立てられた柱型枠
内にコンクリートを打設する。最終的にスリーブジョイ
ント21内にモルタルを充填して鉛直接合筋の上下階の
一体化を図る。
めプレハブ工場で所定精度の型枠で製作され、現場に搬
入され、現場内のストックヤードに仮置きされる。戸境
壁として壁体を建て込むには、その工程タイミングに合
わせて各階の施工箇所にクレーン等の揚重機で荷揚げす
る。このとき下階スラブ30のコンクリートはまだ打設
されていない。この状態で鉄骨柱37間の張間方向に建
て込む。建て込み作業は頭つなぎ材12の端部12aと
鉄骨柱37のジョイントプレート36との位置合わせを
しながら、壁体底面14からスリーブジョイント21内
に下階の鉛直接合筋20の上端を挿入させる要領で行
う。そして頭つなぎ材12の端部12aとジョイントプ
レート36とを所定本数の高力ボルトBによりボルト接
合すればよい。その後、下階スラブ30のコンクリート
と、下階鉄骨柱37を囲むように組み立てられた柱型枠
内にコンクリートを打設する。最終的にスリーブジョイ
ント21内にモルタルを充填して鉛直接合筋の上下階の
一体化を図る。
【0013】ところで、プレキャスト壁体10の下端の
スリーブジョイント21内に下階の鉛直接合筋20を挿
入する際に、プレキャスト壁体10の建方時の揺れを防
止することが好ましい。そこで、本発明では、壁体下端
の位置保持手段としてスペーサとサポート金具とを装着
している。これらの構成について図4各図を参照して説
明する。図4(a)には図示しない下階のプレキャスト
壁体の上端から突出した鉛直接合筋20の先端部分が示
されている。この鉛直接合筋20はネジ鉄筋からなり、
この鉛直接合筋20の所定位置にはナット41が螺着さ
れていてこのナット41に壁体の位置保持手段及び継手
部のスリーブの開放端を閉塞するプラグとして機能する
合成ゴム製スペーサ42が装着されている。この合成ゴ
ム製スペーサ42の中央位置には鉛直接合筋20が挿通
可能な丸孔(図示せず)が形成されており、段部を境と
した小径部42aがスリーブジョイント21の下端を閉
塞するようになっている。これによりスラブコンクリー
トがスリーブジョイント21内に侵入するのを併せて防
止することができる。図4(b)には鉛直接合筋20に
螺合可能なネジ孔43aが形成された合成ゴム製スペー
サ43が示されている。本変形例では合成ゴム製スペー
サを直接、鉛直接合筋20に固定することができる。図
4(c)はプレキャスト壁体10の下端をさらに確実に
支持可能なサポート金具44を合成ゴム製スペーサ42
(43)とともに、鉛直接合筋20に取り付けた変形例
を示したものである。このサポート金具44は図示した
ようにプレキャスト壁体10の壁厚にほぼ等しい横振れ
防止フランジ44aを有している。サポート金具44は
プレキャスト壁体10が接合される鉄骨柱37に近い位
置に2箇所程度設けることが好ましい。これらの位置保
持手段を併用することによりプレキャスト壁体10の上
端の頭つなぎ材12のみで支持されている場合よりプレ
キャスト壁体10の建方の精度を向上させることができ
る。
スリーブジョイント21内に下階の鉛直接合筋20を挿
入する際に、プレキャスト壁体10の建方時の揺れを防
止することが好ましい。そこで、本発明では、壁体下端
の位置保持手段としてスペーサとサポート金具とを装着
している。これらの構成について図4各図を参照して説
明する。図4(a)には図示しない下階のプレキャスト
壁体の上端から突出した鉛直接合筋20の先端部分が示
されている。この鉛直接合筋20はネジ鉄筋からなり、
この鉛直接合筋20の所定位置にはナット41が螺着さ
れていてこのナット41に壁体の位置保持手段及び継手
部のスリーブの開放端を閉塞するプラグとして機能する
合成ゴム製スペーサ42が装着されている。この合成ゴ
ム製スペーサ42の中央位置には鉛直接合筋20が挿通
可能な丸孔(図示せず)が形成されており、段部を境と
した小径部42aがスリーブジョイント21の下端を閉
塞するようになっている。これによりスラブコンクリー
トがスリーブジョイント21内に侵入するのを併せて防
止することができる。図4(b)には鉛直接合筋20に
螺合可能なネジ孔43aが形成された合成ゴム製スペー
サ43が示されている。本変形例では合成ゴム製スペー
サを直接、鉛直接合筋20に固定することができる。図
4(c)はプレキャスト壁体10の下端をさらに確実に
支持可能なサポート金具44を合成ゴム製スペーサ42
(43)とともに、鉛直接合筋20に取り付けた変形例
を示したものである。このサポート金具44は図示した
ようにプレキャスト壁体10の壁厚にほぼ等しい横振れ
防止フランジ44aを有している。サポート金具44は
プレキャスト壁体10が接合される鉄骨柱37に近い位
置に2箇所程度設けることが好ましい。これらの位置保
持手段を併用することによりプレキャスト壁体10の上
端の頭つなぎ材12のみで支持されている場合よりプレ
キャスト壁体10の建方の精度を向上させることができ
る。
【0014】本発明のプレキャスト壁体10の建て込み
は以上に示した工程からなり、例えば、プレキャスト壁
体10は頭つなぎ材12によって鉄骨柱間の所定位置に
支持されるので、壁サポート等の支保部材を軽減するこ
とができる。
は以上に示した工程からなり、例えば、プレキャスト壁
体10は頭つなぎ材12によって鉄骨柱間の所定位置に
支持されるので、壁サポート等の支保部材を軽減するこ
とができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、耐荷機構の構造が簡単であり、柱との一体性
の高いプレキャストコンクリート耐震壁を少ない工程で
施工することができるという効果を奏する。また、梁型
をなくすことができるとともに、溶接作業がないため、
建方作業が天候に左右されることがない。
によれば、耐荷機構の構造が簡単であり、柱との一体性
の高いプレキャストコンクリート耐震壁を少ない工程で
施工することができるという効果を奏する。また、梁型
をなくすことができるとともに、溶接作業がないため、
建方作業が天候に左右されることがない。
【図1】本発明によるプレキャスト鉄筋コンクリート造
連層耐震壁の一実施の態様を示した斜視図。
連層耐震壁の一実施の態様を示した斜視図。
【図2】本発明のプレキャスト鉄筋コンクリート造連層
耐震壁の一例を示した正面図、平面図。
耐震壁の一例を示した正面図、平面図。
【図3】図2に示した壁体のIIIa-IIIa断面線による壁
体断面図、IIIb-IIIb矢視線による壁体端面図。
体断面図、IIIb-IIIb矢視線による壁体端面図。
【図4】壁体下端の鉛直接合筋に取着された位置保持手
段を示した部分拡大断面図。
段を示した部分拡大断面図。
【図5】従来のプレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐
震壁の一例を、一部断面で示した正面図。
震壁の一例を、一部断面で示した正面図。
【図6】従来のプレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐
震壁の建て込み状態を示した状態説明図。
震壁の建て込み状態を示した状態説明図。
10 プレキャストコンクリート耐震壁 12 頭つなぎ材 15,16 コッター 20 鉛直接合筋 21 スリーブジョイント 30 下階スラブ 33 上階スラブ 42,43 スペーサ 44 サポート金具
Claims (3)
- 【請求項1】壁体の長手方向に延在し、その端部が壁体
切欠部端面より突出するように埋設され、柱間に建て込
まれた際に前記柱の一部に連結される頭つなぎ鋼材と、
壁体の長手方向に沿って所定間隔で配筋され、その下端
に継手部を有し、上端が上階スラブを貫通する鉛直接合
筋と、壁体の柱接合端面と底面とに形成されたコッター
とを備えたことを特徴とするプレキャスト鉄筋コンクリ
ート造連層耐震壁。 - 【請求項2】前記壁体の下端は、下階から突出した鉛直
接合筋に取着された位置保持手段により位置保持される
ようにしたことを特徴とする請求項1記載のプレキャス
ト鉄筋コンクリート造連層耐震壁。 - 【請求項3】前記位置保持手段は、少なくとも前記鉛直
接合筋に挿通され、所定位置に固定された状態で前記継
手部の下端を閉塞可能なゴム製スペーサを有することを
特徴とする請求項2記載のプレキャスト鉄筋コンクリー
ト造連層耐震壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30554896A JPH10131353A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30554896A JPH10131353A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震壁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10131353A true JPH10131353A (ja) | 1998-05-19 |
Family
ID=17946492
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30554896A Pending JPH10131353A (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | プレキャスト鉄筋コンクリート造連層耐震壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10131353A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105839836A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-08-10 | 上海建工二建集团有限公司 | 一种预制混凝土剪力墙构件及其施工方法 |
| CN107060138A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-08-18 | 浙江绿筑集成科技有限公司 | 一种改良型型钢带肋可扩展的钢混组合预制墙 |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30554896A patent/JPH10131353A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105839836A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-08-10 | 上海建工二建集团有限公司 | 一种预制混凝土剪力墙构件及其施工方法 |
| CN107060138A (zh) * | 2017-05-04 | 2017-08-18 | 浙江绿筑集成科技有限公司 | 一种改良型型钢带肋可扩展的钢混组合预制墙 |
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