JPH10133178A - 投写型液晶表示装置 - Google Patents

投写型液晶表示装置

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JPH10133178A
JPH10133178A JP8286749A JP28674996A JPH10133178A JP H10133178 A JPH10133178 A JP H10133178A JP 8286749 A JP8286749 A JP 8286749A JP 28674996 A JP28674996 A JP 28674996A JP H10133178 A JPH10133178 A JP H10133178A
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Japan
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liquid crystal
conductive film
temperature
transparent conductive
display device
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Application number
JP8286749A
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English (en)
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Katsumi Asakawa
勝己 浅川
Kuniaki Ishitani
普朗 石谷
Kohei Tamano
幸平 玉野
Shigeji Yoshikawa
繁治 吉川
Akihisa Miyata
彰久 宮田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to DE19747762A priority patent/DE19747762A1/de
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    • G02—OPTICS
    • G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133—Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333—Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/133382—Heating or cooling of liquid crystal cells other than for activation, e.g. circuits or arrangements for temperature control, stabilisation or uniform distribution over the cell
    • G—PHYSICS
    • G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00—Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14—Details
    • G03B21/16—Cooling; Preventing overheating
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    • H04N9/00—Details of colour television systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの温度低下、各液晶パネル間の温
度差、及び液晶パネル内の温度傾斜に起因する投写画像
の劣化を防止する。 【解決手段】 光源1と、この光源1から出射された光
束を変調する液晶パネル12,13,14と、変調され
た光束をスクリーン28上に投写する投写レンズ21
と、液晶パネル12,13,14付近の温度を検出する
温度検出器25,26,27と、液晶パネル12,1
3,14の画像形成面の近傍であって光源1からの光束
の光路上に設けられた透明の透明導電膜を有するヒータ
ー素子18,19,20と、これらヒーター素子18,
19,20を駆動させる駆動回路40と、温度検出器2
5,26,27の検出値に基づきヒーター素子18,1
9,20の発熱能力を制御する制御部35とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルに表示
された画像をスクリーン上に投写することによって画像
を表示する投写型液晶表示装置に関し、特に、液晶パネ
ルの温度及び液晶パネル内における温度傾斜の制御に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルの温度制御を採用した従来の
投写型液晶表示装置としては、例えば、実公平7−91
36号公報に開示されたものがある。この装置は、筐体
内に液晶パネルを備えており、筐体内部の温度検出器の
検出値に基づいて冷却用ファンを駆動させ、液晶パネル
の温度の安定を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の投写型液晶表示装置を低温環境下で使用する
と、液晶パネルが最適動作温度まで上昇せず、このた
め、応答速度が遅くなる、動画解像度が低くなる、別の
画面に切り替えたときに残像が重畳表示されるという問
題が生じていた。
【0004】高分子分散型液晶の一種であるLCPC(L
iquid Crystal Polymer Composite)材料を用いた液晶
パネルを使用した場合でも同様で、液晶パネルの温度に
よっては、静止画を別の画面に切り替えたときに残像が
重畳表示されるヒステリシスの問題を十分には解決でき
ないことがわかった。
【0005】さらに、3枚の液晶パネルのそれぞれによ
って、赤色光束、緑色光束、及び青色光束を変調し、そ
の後、各光束を合成してカラー画像を投写する投写型液
晶表示装置においては、各液晶パネルの温度の違いや各
色の波長の違いによってカラー画像の色合が変化すると
いう問題があった。
【0006】また、ある1枚の液晶パネルの画像形成面
であっても、冷却用ファンなどによる空気の流れによっ
て面内に温度傾斜が生じ、それが投写画像に照度傾斜を
引き起こす問題があった。
【0007】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、液晶パネルの温度低下、各液晶パネル間の温度差、
及び液晶パネル内の温度傾斜に起因する投写画像の劣化
等を防止し、良好な画像を安定して投写することができ
る投写型液晶表示装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る投写型
液晶表示装置は、光源手段と、上記光源手段から出射さ
れた光束を変調する液晶ライトバルブ手段と、上記液晶
ライトバルブ手段により変調された光束をスクリーン上
に投写する投写手段とを有し、上記液晶ライトバルブ手
段付近の温度を検出する液晶温度検出手段と、上記液晶
ライトバルブ手段の画像形成面の近傍であって上記光源
手段からの光束の光路上に設けられた透明の透明導電膜
と、上記透明導電膜を発熱させる駆動手段と、上記液晶
温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電膜の発熱
能力を制御する制御手段とを有することを特徴としてい
る。
【0009】また、第2の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1の発明において、上記液晶ライトバルブ手段
が、第1乃至第3の色用のモノクロ画像をそれぞれ形成
する第1乃至第3の液晶パネルを有し、上記液晶温度検
出手段が、上記第1乃至第3の液晶パネル付近の温度を
それぞれ検出する第1乃至第3の温度検出器を有し、上
記透明導電膜が、上記第1乃至第3の液晶パネルのそれ
ぞれの近傍に設けられた第1乃至第3の導電膜を有し、
上記制御手段による上記駆動手段の制御が、上記第1乃
至第3の温度検出器のそれぞれの検出値に基づいて、上
記第1乃至第3の導電膜の発熱能力を別々に設定するこ
とによって実行されることを特徴としている。
【0010】また、第3の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1又は第2の発明において、上記液晶ライトバ
ルブ手段の周囲の空気に流れを与える送風ファンを有
し、上記液晶温度検出手段の検出温度が所定の第1の基
準温度より低いときには、上記送風ファンを停止させた
まま上記透明導電膜を発熱させ、上記液晶温度検出手段
の検出温度が上記第1の基準温度以上であって所定の第
2の基準温度より低いときには、上記送風ファンを駆動
させながら上記透明導電膜を発熱させ、上記液晶温度検
出手段の検出温度が所定の第2の基準温度以上のとき
は、上記送風ファンを駆動させながら上記透明導電膜の
発熱能力を低下させることを特徴としている。
【0011】また、第4の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1の発明において、上記液晶温度検出手段が、
複数の温度検出器を有し、上記制御手段が、上記複数の
温度検出器の検出値のそれぞれに重み係数を掛けて得ら
れた値の総和に基づいて、上記透明導電膜の発熱能力を
制御することを特徴としている。
【0012】また、第5の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、上記液
晶温度検出手段の検出温度が最適動作温度に達して、上
記透明導電膜の発熱能力を低下、もしくは無くした後、
時刻t−Δt(ここで、Δtは所定の単位時間)におけ
る上記液晶温度検出手段の検出値をD(t−Δt)と
し、時刻tにおける上記液晶温度検出手段の検出値をD
(t)とし、所定の基準値をDthとしたときに、|D
(t)−D(t−Δt)|>Dthであれば、上記透明導
電膜の発熱能力を高め、|D(t)−D(t−Δt)|
≦Dthであれば、上記透明導電膜の発熱能力を変化させ
ずに固定する第1の処理を繰返し実行し、上記透明導電
膜の発熱能力を最後に変化させた時の検出値D(t’)
を記憶しておき、上記第1の処理の繰返しにおいて、|
D(t)−D(t−Δt)|≦Dthであり、上記透明導
電膜の発熱能力を変化させず固定する処理を所定の回数
繰り返した場合には、その後の所定時間経過後の時点の
検出値D(t)と、記憶されているD(t’)との変化
量の絶対値|D(t)−D(t’)|が所定の基準値D
th’よりも大きければ、検出値D(t)に基づいて、上
記透明導電膜の発熱能力を制御し、絶対値|D(t)−
D(t’)|が基準値Dth’以下であれば、上記透明導
電膜の発熱能力を変化させずに固定する第2の処理を実
行することを特徴としている。
【0013】また、第6の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1乃至第5のいずれかの発明において、上記透
明導電膜の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能力とこ
れより高い第2の発熱能力とに切り替え可能とし、装置
の始動時に上記透明導電膜を第2の発熱能力で駆動さ
せ、装置外部の温度を検出する外部温度検出手段の検出
値に基づいて上記透明導電膜を第2の発熱能力による駆
動から第1の発熱能力による駆動に切り替える時間を決
定することを特徴としている。
【0014】また、第7の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1乃至第6のいずれかの発明において、装置外
部の温度を検出する外部温度検出手段を有し、上記外部
温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電膜の発熱
能力を制御しているときに、上記液晶温度検出手段によ
る検出値が最適動作温度に達したと判断された場合に
は、上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明
導電膜の発熱能力を低下させることを特徴としている。
【0015】また、第8の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1乃至第6のいずれかの発明において、装置外
部の温度を検出する外部温度検出手段を有し、上記透明
導電膜の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能力とこれ
より高い第2の発熱能力とに切り替え可能とし、上記外
部温度検出手段の検出値及び上記液晶温度検出手段の検
出値に対する上記透明導電膜の発熱能力を第2の発熱能
力とする最適時間の制御値を予め記憶する記憶手段を有
し、上記透明導電膜の発熱能力の切り替えが、上記外部
温度検出手段の検出値及び上記液晶温度検出手段の検出
値に対応する上記記憶手段の制御値に基づいて実行され
ることを特徴としている。
【0016】また、第9の発明に係る投写型液晶表示装
置は、第1乃至第6のいずれかの発明において、装置外
部の温度を検出する外部温度検出手段を有し、上記透明
導電膜の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能力とこれ
より高い第2の発熱能力とに切り替え可能とし、上記外
部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電膜の発
熱能力を制御しているときに、上記液晶温度検出手段に
よる検出値が最適動作温度に達したと判断された場合に
は、上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明
導電膜の発熱能力を切り替えることを特徴としている。
【0017】また、第10の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第9のいずれかの発明において、上記
透明導電膜の駆動手段によって上記透明導電膜に印加さ
れる直流電圧の方向を所定の周期で反転させる反転手段
を有することを特徴としている。
【0018】また、第11の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第10のいずれかの発明において、上
記液晶ライトバルブ手段が、映像信号が印加されるソー
ス電極と、液晶層とを有し、上記透明導電膜が、上記液
晶ライトバルブ手段のコモン電極を構成し、上記液晶層
と上記透明導電膜との間に配置された直流電流遮断膜
と、上記透明導電膜に交流のコモン電圧を印加するコモ
ン電圧印加手段とを有することを特徴としている。
【0019】また、第12の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第10のいずれかの発明において、上
記液晶温度検出手段を上記液晶ライトバルブ手段上の画
像形成面の外側に配置したことを特徴としている。
【0020】また、第13の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第12のいずれかの発明において、上
記透明導電膜を上記液晶ライトバルブ手段の画像形成面
上に設けたことを特徴としている。
【0021】また、第14の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第13の発明において、上記透明導電膜に電力
を供給する定電流電源を備えたことを特徴としている。
【0022】また、第15の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第14のいずれかの発明において、上
記透明導電膜の周辺部における発熱能力を中心部におけ
る発熱能力よりも強めたことを特徴としている。
【0023】また、第16の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第15の発明において、上記透明導電膜がメッ
シュ状の導電膜から構成され、メッシュ密度が上記中心
部で粗であり、上記周辺部で密であることを特徴として
いる。
【0024】また、第17の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第15の発明において、上記透明導電膜の厚さ
が、上記中心部で薄く、上記周辺部で厚いことを特徴と
している。
【0025】また、第18の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第17のいずれかの発明において、上
記透明導電膜に電圧を印加する電極部が、上記透明導電
膜の4隅に接続され、上記駆動手段が、上記それぞれの
電極部に印加される電圧を切り替えることを特徴として
いる。
【0026】また、第19の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第17のいずれかの発明において、上
記透明導電膜に電圧を印加する電極部が、上記透明導電
膜の4隅及び対向する辺の中央部に接続され、上記駆動
手段が、上記それぞれの電極部に印加される電圧を切り
替えることを特徴としている。
【0027】また、第20の発明に係る投写型液晶表示
装置は、第1乃至第19のいずれかの発明において、上
記液晶ライトバルブ手段が、ソース電極に電圧を印加す
るためのマトリクス状の走査電極及び信号電極を有し、
上記透明導電膜が、上記マトリクス状の走査電極及び信
号電極と重なる位置にのみ形成されたことを特徴として
いる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳細に説明する。
【0029】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1による投写型液晶表示装
置の光学系の構成を概略的に示す構成図である。図1に
示されるように、実施の形態1の投写型液晶表示装置
は、メタルハライドランプ、キセノンランプ、又はハロ
ゲンランプ等の白色ランプ2及び楕円鏡3から構成され
る光源1と、この光源1から出射された光束を反射させ
るミラー4と、このミラー4により反射された光束を平
行光束にするコリメータレンズ5とを有する。
【0030】また、実施の形態1の投写型液晶表示装置
は、色分離用の光学系として、青色(B)成分の光を透
過させ、他の成分の光を反射させるダイクロイックミラ
ー6と、赤色(R)成分の光を透過させ、他の成分の光
を反射させるダイクロイックミラー7とを有する。さら
に、実施の形態1の投写型液晶表示装置は、色合成用の
光学系として、青色成分の光を透過させ、他の成分の光
を反射させるダイクロイックミラー8と、赤色成分の光
を透過させ、他の成分の光を反射させるダイクロイック
ミラー9とを有する。
【0031】さらに、実施の形態1の投写型液晶表示装
置は、ダイクロイックミラー6を透過した青色成分の光
束を反射させるミラー10と、赤色成分の光束を反射さ
せるミラー11と、赤色(R)光用のフィールドレンズ
15と、緑色(G)光用のフィールドレンズ16と、青
色(B)光用のフィールドレンズ17と、赤色光用の液
晶ライトバルブ(以下「液晶パネル」という。)12
と、緑色光用の液晶パネル13と、青色光用の液晶パネ
ル14と、映像をスクリーン28上に拡大して投写する
投写レンズ21とを有する。尚、液晶パネル12,1
3,14を構成する液晶は、LCPC材料からなる。
【0032】また、実施の形態1の投写型液晶表示装置
は、液晶パネル12,13,14のそれぞれの近傍であ
って、光源1からの光束の光路上に設けられた透明導電
膜からなるヒーター素子18,19,20と、光源1の
近傍に備えられた光源冷却用ファン22と、液晶パネル
12,13,14付近に備えられた液晶パネル冷却用フ
ァン23と、光源1付近の温度を検出するサーミスタ等
の温度検出器24と、液晶パネル12,13,14付近
の温度をそれぞれ検出するサーミスタ等の温度検出器2
5,26,27とを有する。
【0033】上記構成を有する実施の形態1の投写型液
晶表示装置においては、白色ランプ2から出射された光
束は、楕円鏡3で反射後、集光され、その後ミラー4で
反射されてコリメータレンズ5に入射し、平行光束に変
換される。この平行光束はダイクロイックミラー6,7
によって赤色、緑色、青色の3原色に分解され、各色の
光束はそれぞれフィールドレンズ15,16,17を透
過し、ヒーター素子18,19,20を透過して液晶パ
ネル12,13,14に入射する。液晶パネル12,1
3,14は、駆動回路(図1には、示さず。)によっ
て、それぞれ赤色、緑色、青色用の映像信号に対応する
モノクロ画像を形成する。
【0034】各液晶パネル12,13,14に形成され
たそれぞれのモノクロ画像によって変調された赤色、緑
色、青色の透過光束は、ダイクロイックミラー8,9に
よって、再び1本の光束に合成され、投写レンズ21を
透過して投写光に変換され、スクリーン28上に拡大投
写され、カラー画像を表示する。ここで、フィールドレ
ンズ15,16,17は平行光束を収束光に変換し、光
束を投写レンズ21に効率よく入射させる役割を持つ。
【0035】図2は、実施の形態1の投写型液晶表示装
置の制御系の構成を示すブロック図である。図2におい
て、図1に示された構成と同一の構成には同一の符号を
付す。図2において、30,31,32,33はそれぞ
れ、温度検出器24,25,26,27から出力された
アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器
である。また、37,38,39はそれぞれ、液晶パネ
ル12,13,14のコモン電極にコモン電圧を印加し
ソース電極に映像信号(ソース電圧)を印加する駆動回
路である。さらに、35は、装置全体の動作を制御する
制御部であり、40は、ヒーター素子18,19,20
に電圧を印加する駆動回路である。
【0036】液晶パネル12,13,14は交流駆動用
に構成されており、駆動回路37,38,39はそれぞ
れ、液晶パネル12,13,14のコモン電極に印加す
るコモン電圧及びソース電極に印加する映像信号の極性
を、1フィールド又は1フレーム毎に反転させている。
【0037】図3は、温度検出器24の構成を概略的に
示す回路図である。図3に示されるように、温度検出器
24は、温度に応じて抵抗値を大きく変化させる(即
ち、抵抗値の温度依存性が大きい)抵抗器43と、この
抵抗器43に直列接続され、抵抗値の温度依存性が極め
て小さい抵抗器44と、直列接続された抵抗器43及び
抵抗器44の両端に一定の電圧を印加する直流電源45
とを有する。抵抗器44は、予め測定されているほぼ一
定の抵抗値を有し、抵抗器43は、予め測定されている
温度対抵抗値特性を有する。尚、図1及び図2に示され
た温度検出器25,26,27は、温度検出器24と同
一の構成を持つ。
【0038】図4は、図3に示された抵抗器43の温度
[゜C]対抵抗値[kΩ]特性の一例を示すグラフであ
る。温度検出器24においては、抵抗器43と抵抗器4
4とが接続されている点(中点)の電位がアナログ信号
として出力される。このアナログ信号は、温度によって
変化する抵抗器43の抵抗値に対応して変化する。尚、
図1及び図2に示された温度検出器25,26,27
も、温度検出器24と同様に、アナログ信号を出力す
る。
【0039】図2に示されるように、温度検出器24,
25,26,27から出力されたアナログ信号は、A/
D変換器30,31,32,33でディジタル信号に変
換されて、制御部35に入力される。制御部35は、光
源1付近の温度を検出する温度検出器24の検出値に基
づいて、光源冷却用ファン22の冷却能力を制御する。
また、制御部35は、液晶パネル12,13,14付近
の温度をそれぞれ検出する温度検出器25,26,27
の検出値に基づいて、液晶パネル冷却用ファン23の冷
却能力を制御する。
【0040】図5は、LCPC材料からなる液晶パネル
の印加電圧[V]対光透過率[%]特性(ヒステリシス
曲線)を示す特性図である。図5に示されるように、こ
の液晶パネルは、印加電圧が0[V]のときに光透過率
が最低となり(即ち、ノーマリーブラックであり)、印
加電圧が上昇するに従って光透過率が高くなる特性を有
する。図5に示されるように、例えば、印加電圧上昇時
にはV3で透過率が50[%]になり、下降時にはV1で
透過率が50[%]になる。このため、同じ印加電圧、
例えば、V1とV3の中点V2(=(V1+V3)/2)の
電圧を印加した場合でも、透過率は印加電圧上昇時でT
1、下降時でT2になる。つまり、同じ印加電圧でもその
変動により、透過率が異なる。以下、このような一定温
度環境下における透過率T1,T2の変動分ΔTをヒステ
リシスΔTと称する。
【0041】液晶パネルのヒステリシスΔTは、例え
ば、最適動作温度よりも低温側での動作時に大きくな
り、画質に大きな影響を与える。液晶パネルの画像形成
面が最適動作温度よりも低くなるような場合、つまり、
装置の周囲温度が非常に低い場合若しくは装置の周囲温
度がそれほど低くなくても起動時等のように液晶パネル
の画像形成面が十分に温まっていない場合に画質に悪影
響を与えることを示している。
【0042】図6は、実施の形態1のヒーター素子18
の構造を概略的に示す斜視図である。図6に示されるよ
うに、このヒーター素子18は、透明基板50と、この
透明基板50上に形成された透明導電膜47と、透明基
板50上であって透明導電膜47の対向する2つの辺の
それぞれに接続された接続電極48,49とを有する。
透明導電膜47は、好ましくは、インジウム酸化第1錫
(ITO:Indium TinOxide)を蒸着法、スパッタ法、
スプレイ法等で透明基板50上に成膜して形成される。
ITOは比抵抗が低く、且つ、可視光の透過率の高い透
明導電膜47であるので、光利用効率を大きく損なうこ
とがなく、しかも、透明導電膜47への投入電力を大き
くできる点で適している。ヒーター素子18は、液晶パ
ネル12の近傍に又は液晶パネル12に接して配置され
ており、透明導電膜47の両端の接続電極48,49に
電圧を印加することにより、透明導電膜47を発熱さ
せ、透明導電膜47の近傍に又は接して配置されている
液晶パネル12の画像形成面を温める。
【0043】ヒーター素子19,20は、ヒーター素子
18と同じ構成を有しており、液晶パネル13,14の
近傍に又は液晶パネル13,14に接して配置されてい
る。ヒーター素子19,20についても、透明導電膜4
7の両端の接続電極48,49に電圧を印加することに
より、透明導電膜47を発熱させ、透明導電膜47の近
傍に又は接して配置されている液晶パネル13,14の
画像形成面を温める。
【0044】制御部35は、温度検出器25,26,2
7による検出値に対応する検出温度(例えば、温度検出
器25,26,27による検出温度の平均値)が所定の
基準温度よりも低い場合には、液晶パネル12,13,
14の画像形成面の温度が最適動作温度よりも低いと判
断し、制御信号を液晶パネル12,13,14の駆動回
路40に入力する。液晶パネル12,13,14の駆動
回路40は、この制御信号に応じた値の電圧をヒーター
素子18,19,20の透明導電膜47に印加して、液
晶パネル12,13,14を温める。また、温度検出器
25,26,27による検出温度(例えば、温度検出器
25,26,27による検出温度の平均値)がある特定
の温度を越えている場合には、液晶パネル12,13,
14の画像形成面が最適動作温度かそれ以上であると判
断し、制御信号を液晶パネル12,13,14の駆動回
路40に入力する。液晶パネル12,13,14の駆動
回路40は、この制御信号に応じた値の電圧をヒーター
素子18,19,20に印加して(印加電圧を低下又は
0にして)、液晶パネル12,13,14の温め方を弱
める又は全く温めない。
【0045】以上説明したように、実施の形態1の投写
型液晶表示装置によれば、ヒーター素子18,19,2
0により液晶パネル12,13,14が加熱されるの
で、装置が低温環境下に置かれた場合であっても、液晶
パネル12,13,14の画像形成面を短時間で最適動
作温度にすることができる。このため、液晶パネル1
2,13,14の画像形成面が最適動作温度よりも低く
なるような場合、つまり、装置の周囲温度が非常に低い
場合若しくは装置の周囲温度がそれほど低くなくても起
動時等のように液晶パネル12,13,14の画像形成
面が十分に温まっていない場合に問題となっていた、低
温動作時におけるヒステリシス現象、応答速度の低下に
よる画質の劣化を解消することができる。
【0046】実施の形態2 図7は、本発明の実施の形態2による投写型液晶表示装
置の制御系の構成を示すブロック図である。図7におい
て、図2の構成と同一又は対応する構成には同一の符号
を付す。実施の形態2の投写型液晶表示装置において
は、ヒーター素子18,19,20のそれぞれが別々の
駆動回路40,41,42によって駆動されている点及
び制御部35の制御内容が、上記実施の形態1の場合と
異なる。
【0047】具体的には、図7に示されるように、実施
の形態2の投写型液晶表示装置は、液晶パネル12,1
3,14付近の温度を検出する温度検出器25,26,
27のそれぞれの検出値に基づいて、液晶パネル12,
13,14のそれぞれの光透過率が最適な値となるよう
に、ヒーター素子18,19,20の発熱能力を別々に
制御する。
【0048】以上説明したように、実施の形態2の投写
型液晶表示装置によれば、温度検出器25,26,27
の検出値に基づく制御部35からの制御信号を受けた駆
動回路40,41,42のそれぞれが、ヒーター素子1
8,19,20の発熱能力を別々に設定しているので、
各液晶パネル12,13,14の温度差によって生じる
光透過率のずれを適切に補償することができる。このた
め、例えば、光源1などの発熱源に近い液晶パネルの画
像形成面が他の液晶パネルの画像形成面よりも熱くな
り、逆に、液晶パネル冷却用ファン23に近い液晶パネ
ルの画像形成面が他の液晶パネルの画像形成面よりも冷
たくなるといった不具合を解決することができ、良質な
画像を表示することができる。
【0049】また、例えば、装置の周囲温度が非常に低
い場合や装置の起動時のように液晶パネルの画像形成面
が十分に温まっていない場合に、ヒーター素子18,1
9,20により各液晶パネル12,13,14の温度差
を考慮して加熱することができるので、各液晶パネル1
2,13,14の印加電圧対透過率特性が異なって、画
質に悪影響を与えるという不具合をなくすることができ
る。このため、実施の形態2の投写型液晶表示装置によ
れば、周囲温度にかかわらず、また、装置起動直後であ
っても、良質な画像を表示することができる。
【0050】尚、実施の形態2において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。
【0051】実施の形態3 図8は、本発明の実施の形態3による投写型液晶表示装
置の風路(空気が流れる経路)を概念的に示す説明図で
ある。実施の形態3の投写型液晶表示装置は、制御部3
5の制御内容を除き、図2の装置と同一の構成を有す
る。従って、実施の形態3の説明においては、図2をも
参照する。尚、図8において、図2の構成と同一又は対
応する構成には同一の符号を付す。
【0052】実施の形態3の投写型液晶表示装置におい
ては、温度検出器25,26,27による検出温度(例
えば、温度検出器25,26,27による検出温度の平
均値)が所定の基準温度t1よりも低い場合は、ヒータ
ー素子18,19,20の発熱能力を高めて、液晶パネ
ル12,13,14の画像形成面を温め、液晶パネル冷
却用ファン23の駆動を停止させる。そして、温度検出
器25,26,27による検出温度が所定の基準温度t
1よりも高く、他の基準温度t2(t1<t2)よりも低い
場合は、ヒーター素子18,19,20の発熱能力を高
めて液晶パネル12,13,14の画像形成面を温める
と共に、液晶パネル冷却用ファン23を駆動させ、図8
の白抜きの矢印方向に空気の流れを作る。そして、温度
検出器25,26,27による検出温度が特定の温度t
2よりも高くなった場合は、液晶パネル冷却用ファン2
3を駆動させながらヒーター素子18,19,20の発
熱能力を低下させ又は停止させて、液晶パネル12,1
3,14の画像形成面を最適動作温度に保つ。
【0053】液晶パネル12,13,14の画像形成面
全体を温めるヒーター素子18,19,20は、シート
状で液晶パネル12,13,14の画像形成面に直接貼
り付けるものや、図6に示されるもの(透明基板50に
透明導電膜47を蒸着させたもの)があるが、ヒーター
素子18,19,20の温度にむらがあると、液晶パネ
ル12,13,14の光透過率を不均一にし、投射画像
に照度むらを生じさせる。特に、液晶パネル12,1
3,14の中央部だけが温まることによる中央部対周辺
部の照度差により、画質を著しく劣化させることが多
い。実施の形態3の投写型液晶表示装置によれば、液晶
パネル12,13,14の画像形成面を短時間ですばや
く最適動作温度に温め、その後、液晶パネル冷却用ファ
ン23から液晶パネル12,13,14に向かって吹き
出される風で、ヒーター素子18,19,20の発熱む
らに起因する液晶パネル12,13,14の画像形成面
の温度むらを小さくしている。よって、実施の形態3の
投写型液晶表示装置によれば、液晶パネル12,13,
14の温度むらに起因する投写画像の照度むらを抑制す
ることができる。
【0054】尚、実施の形態3において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実施
の形態3における制御を、上記実施の形態2の装置に適
用することもできる。
【0055】実施の形態4 本発明の実施の形態4による投写型液晶表示装置は、制
御部35による制御内容を除き、図2に示される装置と
同一である。従って、実施の形態4の説明においては、
図2を参照する。
【0056】実施の形態4の投写型液晶表示装置におい
ては、液晶パネル12,13,14を加熱するヒーター
素子18,19,20の発熱能力を、温度検出器25,
26,27の検出値Dr(tr),Dg(tg),D
b(tb)のそれぞれに重み係数kr,kg,kbを掛けた
値の総和D(t)(式(1))に基づいて制御する。
【0057】 D(t)=kr・Dr(tr)+kg・Dg(tg)+kb・Db(tb)…(1)
【0058】式(1)において、tr,tg,tbはそれ
ぞれ温度検出器25,26,27による検出温度を示
し、tは温度検出器25,26,27による検出温度を
代表する温度を示す。また、重み係数kr,kg,kbに
は、例えば、0.30,0.59,0.11など画質に
最も大きな影響を与えるグリーンの比率を高めた値など
を用いる。
【0059】実施の形態4の投写型液晶表示装置によれ
ば、各色のバランスを考慮して各液晶パネル12,1
3,14の画像形成面の温度制御を行うことができるの
で、特に、白バランスを良好にすることができる。
【0060】また、以上の説明では各液晶パネル12,
13,14の近傍に1つずつ温度検出器25,26,2
7が備えられた場合を説明したが、1つの液晶パネルの
周辺に複数の温度検出器を取り付けることにより、液晶
パネルの画像形成面各部の温度分布を考慮した、ヒータ
ー素子による発熱制御を行うこともできる。
【0061】尚、実施の形態4において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実施
の形態4における制御を、上記実施の形態2又は3のい
ずれかの装置に適用することもできる。
【0062】実施の形態5 本発明の実施の形態5による投写型液晶表示装置は、制
御部35による制御内容を除き、図2に示される装置と
同一である。従って、実施の形態5の説明においては、
図2を参照する。
【0063】実施の形態5の投写型液晶表示装置におい
ては、装置の周囲温度が非常に低い場合若しくは周囲温
度がそれほど低くなくても起動時のように液晶パネル1
2,13,14の画像形成面が十分に温まっていない場
合、ヒーター素子18,19,20により液晶パネル1
2,13,14の画像形成面を温める。そして、温度検
出器25,26,27の検出温度(例えば、温度検出器
25,26,27の検出温度の平均値)により、赤、
緑、青色用の各液晶パネル12,13,14の画像形成
面が最適動作温度に達したと判断された後、ヒーター素
子18,19,20の発熱能力を低下させる。
【0064】具体的に言えば、温度検出器25,26,
27のアナログ出力信号は、A/D変換器31,32,
33でディジタル信号に変換されて、制御部35に入力
される。そして、制御部35に入力されたこれらの信号
からヒーター素子18,19,20の発熱能力を変化さ
せるような制御信号を生成し、駆動回路40に送る。駆
動回路40は、受信した制御信号に基づいて、ヒーター
素子18,19,20の発熱能力を変化させる。
【0065】発熱能力を低下させた後、下記の式(2)
に示されるように、温度検出器25,26,27の検出
値(例えば、温度検出器25,26,27の検出値の平
均値)が単位時間(例えば、Δt秒)で、D(t−Δ
t)からD(t)に変化した場合、単位時間当たりの変
化量の絶対値|D(t)−D(t−Δt)|が所定の基
準値Dthよりも大きければ、つまり、ヒーター素子1
8,19,20の発熱能力の低下により、液晶パネル1
2,13,14の画像形成面が最適動作温度よりも低く
なると予測される場合には、その時点での検出値D
(t)に基づいて、ヒーター素子18,19,20の発
熱能力を高め、基準値Dth以下であれば、ヒーター素子
18,19,20の発熱能力を変化させずに固定する。
【0066】 |D(t)−D(t−Δt)|>Dth …(2)
【0067】最後にヒーター素子18,19,20の発
熱能力を変化させた時の検出値D(t’)を記憶してお
く。そして、上記のようなヒーター素子18,19,2
0の発熱能力を固定する制御を何回か繰り返した後(例
えば、10回繰り返した後(10×Δt)秒後)、下記
の式(3)式に示されるように、その時点における検出
値D(t)とD(t’)の変化量の絶対値|D(t)−
D(t’)|が所定の基準値Dth’よりも大きければ、
その時点での基準値D(t)に基づいて、ヒーター素子
18,19,20の発熱能力を高め、基準値Dth’以下
であれば、ヒーター素子の発熱能力を変化させずに固定
する。
【0068】 |D(t)−D(t’)|>Dth’ …(3)
【0069】ここで、検出値D(t)に基づいてヒータ
ー素子の発熱能力を変化させた場合は、式(2)で示し
た制御を行い、ヒーター素子の発熱能力を変化させなか
った場合は、上記(3)式で示す制御を単位時間毎に繰
り返す。
【0070】実施の形態5の投写型液晶表示装置によれ
ば、液晶パネルの画像形成面の温度が短い周期で小さく
変動することによる照度変化を抑えることができる。
【0071】尚、実施の形態5において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実施
の形態5における制御を、上記実施の形態2乃至4のい
ずれかの装置に適用することもできる。
【0072】実施の形態6 本発明の実施の形態6による投写型液晶表示装置は、制
御部35による制御内容を除き、図2に示されるものと
同一である。従って、実施の形態6の説明には、図2を
も参照する。
【0073】実施の形態6の投写型液晶表示装置におい
ては、装置の始動時に液晶パネル12,13,14の画
像形成面が最適動作温度に達していない場合に、ヒータ
ー素子18,19,20を駆動させて液晶パネル12,
13,14の画像形成面を温める。制御部35は、液晶
パネル12,13,14付近の温度を検出する温度検出
器25,26,27の検出値D(T)(例えば、温度検
出器25,26,27の検出値の平均値)に基づいてヒ
ーター素子18,19,20の発熱能力及び加熱時間h
t[秒]を決定する。図9は、温度検出器25,26,2
7の検出値D(T)に対する加熱時間の一例を示すグラ
フである。図9に示されるように、温度検出器25,2
6,27の検出値D(T)が高くなるほど(即ち、検出
温度が高くなるほど)加熱時間htを短くするように検
出値D(T)と加熱時間htとの間に一次関数の関係を
持たせる。このように装置の起動時に、液晶パネル1
2,13,14付近の温度を基に求められた時間htだ
けヒーター素子18,19,20の発熱能力を高めて、
液晶パネル12,13,14の画像形成面を最適動作温
度まで温めているので、装置を低温環境下で使用する場
合であっても、液晶パネル12,13,14を短時間で
最適動作温度にし、良質な画像を表示することができ
る。
【0074】尚、検出値D(T)と加熱時間htとの間
に一次関数に従った関係を持たせた制御方法を説明した
が、これには限定されず、例えば、各液晶パネル12,
13,14付近の温度を検出する温度検出器25,2
6,27の各検出温度に対する制御値を記憶させたメモ
リを追加して、各ヒーター素子18,19,20を個別
に制御することによって、液晶パネル12,13,14
の温度を最適動作温度にするように制御してもよい。
【0075】また、実施の形態6において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態6における制御を、上記実施の形態2乃至5の
いずれかの装置に適用することもできる。
【0076】実施の形態7 図10は、本発明の実施の形態7による投写型液晶表示
装置の制御系の構成を示すブロック図である。図10に
おいて、図2の構成と同一又は対応する構成には同一の
符号を付す。実施の形態7の投写型液晶表示装置におい
ては、装置の外部の環境温度を検出する温度検出器29
及びその出力をディジタル信号に変換するA/D変換器
34を備えた点、及び制御部35の制御内容が、上記実
施の形態1の場合と異なる。
【0077】図11は、LCPC材料からなる液晶パネ
ルの光透過率を50[%]にする印加電圧Vth50が液晶
パネルの温度によって変動することを示す特性 (以下
「Vth50特性」という。)図である。図11に示され
るように、光透過率を50[%]にする印加電圧Vth50
は、温度がt1又はt5のときにV1であり、温度がt2又
はt4のときにV2であり、温度がt3のときに最大のV3
である。つまり、図11から、LCPC材料からなる液
晶パネルの光透過率は、印加電圧一定の場合、温度がt
3のときに最も低く(Vth50が高いため)、温度がt3よ
りも高くなるにつれて又は低くなるにつれて高くなる
(Vth50が低いため)ことがわかる。ここで、t1〜t5
を液晶パネルの最適動作温度とする。
【0078】実施の形態7の投写型液晶表示装置におい
ては、装置の外部の環境温度を検出する温度検出器29
の検出温度が所定の基準値よりも低い場合には、ヒータ
ー素子18,19,20の発熱能力を高め、液晶パネル
12,13,14の画像形成面を温める。そして、液晶
パネル付近の温度検出器25,26,27の検出温度が
t1に達し、さらに、t3に達した場合に、ヒーター素子
18,19,20の駆動を停止させる。その後、再び、
液晶パネル付近の温度検出器25,26,27の検出温
度がt1よりも低下すると、ヒーター素子18,19,
20を駆動させる。
【0079】このように、ヒーター素子18,19,2
0の駆動を制御することにより、液晶パネル12,1
3,14の画像形成面を最適動作温度に保つことができ
る。
【0080】また、実施の形態7の投写型液晶表示装置
においては、温度検出器25,26,27の検出値(例
えば、温度検出器25,26,27の検出値の平均値)
により、液晶パネル12,13,14の画像形成面が最
適動作温度に達したと判断したならば、温度検出器29
の検出値によりヒーター素子18,19,20の発熱能
力をどの程度低下させるのかを決定する。これは、周囲
温度が低い場合にはヒーター素子18,19,20の発
熱能力をあまり低下させず、周囲温度が高い場合にはヒ
ーター素子18,19,20の発熱能力を低下させて、
液晶パネル12,13,14の画像形成面を最適動作温
度に保つためである。
【0081】実施の形態7の投写型液晶表示装置によれ
ば、装置外部の温度を検出する温度検出器29の検出値
と液晶パネル12,13,14付近に備えられた温度検
出器25,26,27の検出値に基づいて、制御部35
でヒーター素子18,19,20の発熱能力を制御する
ため、液晶パネル12,13,14の画像形成面をより
早く定常状態(最適動作温度)にすることができる。
【0082】尚、実施の形態7において、上記以外の点
は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実施
の形態7における制御を、上記実施の形態2乃至6のい
ずれかの装置に適用することもできる。
【0083】実施の形態8 図12は、本発明の実施の形態8による投写型液晶表示
装置の制御系の構成を示すブロック図である。図12に
おいて、図2の構成と同一又は対応する構成には同一の
符号を付す。実施の形態8による投写型液晶表示装置に
おいては、装置の外部の環境温度を検出する温度検出器
29及びその出力をディジタル信号に変換するA/D変
換器34を備えた点、メモリ36を備えた点、及び制御
部35の制御内容が、上記実施の形態1の場合と異な
る。
【0084】実施の形態8の投写型表示装置において
は、装置外部の温度を検出する温度検出器29の検出値
D(tout)と、液晶パネル12,13,14付近の温
度を検出する温度検出器25,26,27の検出値(例
えば、温度検出器25,26,27の検出値の平均値D
(tave))とをキーとして、制御部35を介してメモ
リ36に入力する。メモリ36には、例えば、以下の表
1に示されるように、この2つの入力値(D(tout)
及びD(tave))と、ヒーター素子18,19,20
の発熱能力を高い値に維持する加熱時間に関するデータ
とが2次元テーブル(表1)として予め記憶されてい
る。装置の起動時には、温度検出器29の検出値D(t
out)と、温度検出器25,26,27の検出値の平均
値D(tave)とに対応する加熱時間に関するデータを
メモリ36から呼び出し、このデータに基づく時間だけ
ヒーター素子18,19,20を高い発熱能力に維持
し、液晶パネル12,13,14の画像形成面を最適動
作温度まで高める。
【0085】
【表1】
【0086】表1において、検出値D(tave)は温度
検出器29のアナログ信号出力をA/D変換したディジ
タル値であり、その値は温度には直接対応していない。
同様に、表1では、検出値D(tout)は温度検出器2
5,26,27のアナログ信号出力をA/D変換したデ
ィジタル値であり、その値は温度には直接対応していな
い。また、表1においては、装置の使用環境の下限温度
に対応する検出値を20としている。また、テーブルの
内容は、投写型液晶表示装置の起動時にヒーター素子1
8,19,20の発熱能力を高める発熱時間[秒]を示
している。
【0087】例えば、検出値D(tave)が25であ
り、検出値D(tout)が21である場合、投写型液晶
表示装置の起動時に31秒間だけヒーター素子18,1
9,20の発熱能力を高める。また、このテーブルの範
囲を越える場合、例えば、検出値D(tave)が33以
上又は検出値D(tout)が35以上の場合は、液晶パ
ネル12,13,14の画像形成面が十分温まっている
か、投写型液晶表示装置外部の温度が十分高く、すぐに
液晶パネル12,13,14の画像形成面が温まる場合
であり、ヒーター素子18,19,20の発熱能力を高
める必要はない。また、検出値D(tave)及びD(t
out)の両方が19以下である場合は、投写型液晶表示
装置の使用環境温度の下限温度以下であり、かつ液晶パ
ネル12,13,14の画像形成面が冷えている状態で
あるため、60秒間もしくはそれ以上の間ヒーター素子
18,19,20の発熱能力を高めるが、使用環境温度
の下限温度以下であり、液晶パネル12,13,14の
画像形成面が最適動作温度に達しない恐れもあるので、
十分に良好な画質が得られない場合もある。
【0088】検出値D(tout)が20以上であり、検
出値D(tave)が19以下である場合は、検出値D
(tave)を20とした場合の値をメモリ36から読み
出す。同様に、検出値D(tave)が20以上であり、
検出値D(tout)が19以下である場合は、検出値D
(tout)を20とした場合の値をメモリ36から読み
出す。
【0089】尚、表1に示した二次元テーブルの入力値
(検出温度)は一例であり、図3における抵抗器43の
温度特性、抵抗器44の抵抗値、電源45の印加電圧、
A/D変換器の出力ビット数などにより異なる。また、
出力値(発熱時間の最適値)も、ヒーター素子18,1
9,20の発熱能力、投写型液晶表示装置内の温度分
布、液晶パネル12,13,14の最適動作温度などに
より変化する。
【0090】また、実施の形態8において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態8における制御を、上記実施の形態2乃至6の
いずれかの装置に適用することもできる。
【0091】実施の形態9 本発明の実施の形態9による投写型液晶表示装置は、制
御部35による制御内容を除き、図10に示されるもの
と同一である。従って、実施の形態9の説明には、図1
0をも参照する。
【0092】実施の形態9の投写型液晶表示装置におい
ては、液晶パネル12,13,14付近の温度を検出す
る温度検出器25,26,27による検出温度(例え
ば、温度検出器25,26,27による検出値の平均値
に対応する温度)が特定の温度T1よりも高く、装置外
部の温度を検出する温度検出器29による検出温度が特
定の温度T2よりも低い場合に、ヒーター素子18,1
9,20の発熱能力を高低断続的に切り換え制御するこ
とにより、液晶パネル12,13,14の画像形成面を
最適動作温度に保つ。
【0093】具体的には、温度検出器25,26,27
の検出値(例えば、温度検出器25,26,27の検出
値の平均値)により、液晶パネル12,13,14の画
像形成面が最適動作温度に達したと判断したら、温度検
出器29の検出値によりヒーター素子18,19,20
の発熱能力を高くする時間と低くする時間を決定し、発
熱能力を高低断続的に切り換える制御を行う。これは、
周囲温度が低いほど発熱能力を高くする時間を長くする
ことにより、液晶パネル12,13,14の画像形成面
を最適動作温度に保つためである。
【0094】実施の形態9の投写型液晶表示装置によれ
ば、装置の周囲温度が非常に低い場合に、ヒーター素子
18,19,20の発熱能力をあまり低下させないで、
液晶パネル12,13,14の画像形成面が最適動作温
度よりも冷えすぎないようにすることができる。
【0095】尚、実施の形態9において、上記以外の点
は、上記実施の形態7の場合と同一である。また、実施
の形態9における制御を、上記したいずれかの実施の形
態の装置に適用することもできる。
【0096】実施の形態10 図13は、本発明の実施の形態10による投写型液晶表
示装置のヒーター素子のスイッチ回路52を示すブロッ
ク図である。図において、46はヒーター素子18,1
9,20のいずれかを示し、47は透明導電膜、48,
49は接続電極、51は電源、52はスイッチ回路を示
す。実施の形態10の投写型液晶表示装置は、制御部3
5による制御内容を除き、図2に示されるものと同一で
ある。従って、実施の形態10の説明には、図2をも参
照する。
【0097】実施の形態10の投写型液晶表示装置にお
いては、制御部35(図13には示さず)から、スイッ
チ回路52に制御信号aを送り、電源51の電圧を接点
a1に印加し、接続電極48から透明導電膜47を通し
て接続電極49に電流を流す。そして、一定時間後に、
電源51の電圧を接点a2に印加させるための制御信号
aをスイッチ回路52に入力し、スイッチ回路52を切
り換え、接続電極49から透明導電膜47を通して接続
電極48へと電流の向きを逆にする。ただし、この切り
換えによる画質への影響が利用者に不快感を与えないよ
うに、適当な切り換え時間に設定する。
【0098】実施の形態10による投写型液晶表示装置
によれば、透明導電膜47に印加される電界の方向を周
期的に反転しているので、透明導電膜47の近傍に位置
する液晶に印加される電界の方向も周期的に反転し、よ
って、一定方向に電界を加え続けることによる液晶の劣
化を防止することができる。
【0099】尚、実施の形態10において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態10における構成及び制御を、上記実施の形態
2乃至9のいずれかの装置に適用することもできる。
【0100】実施の形態11 図14は、本発明の実施の形態11による投写型液晶表
示装置の液晶パネルとヒーター素子を組み合わせた構造
を概略的に示す斜視図である。図14において、47は
透明導電膜、48,49は接続電極、53,54は透明
基板、55は直流電流遮断膜、56は液晶層、57はマ
トリクス電極、58は直流電源、59は液晶パネルを駆
動するための交流電源、60はスイッチ回路、61はコ
ンデンサである。
【0101】図14に示されるように、実施の形態11
の投写型液晶表示装置においては、液晶パネル付近の温
度を検出する温度検出器による検出温度が、特定の温度
以下の場合にはスイッチ回路60をオンにして、直流電
源58及び交流電源59の両方から透明導電膜47に電
圧を印加する。直流成分により透明導電膜47が発熱し
て液晶パネルの画像形成面が温められる。また、直流電
流遮断膜55により直流成分を遮断し、交流成分のみ透
過させる。この交流成分により液晶パネルを駆動する。
以上のように、実施の形態11においては、透明導電膜
47をコモン電極の代わりとして用いている。
【0102】液晶パネル付近の温度を検出する温度検出
器による検出温度が、特定の温度よりも高い場合にはス
イッチ回路60をオフにして、交流電源59から透明導
電膜47に電圧を印加する。この場合は直流成分がない
ため透明導電膜47は発熱しないが、交流成分は透明導
電膜47に印加されるため、液晶パネルは上記と同様に
駆動される。
【0103】尚、実施の形態11において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態11における構造を、上記実施の形態2乃至1
0のいずれかの装置に適用することもできる。
【0104】実施の形態12 図15は、本発明の実施の形態12による投写型液晶表
示装置のヒーター素子及び温度検出器の構造を概略的に
示す斜視図である。図15において、図6の構成と同一
又は対応する構成には、同一の符号を付す。図15にお
いて、62は液晶パネル、63は温度検出器(図2にお
ける温度検出器25,26,27に相当する。)であ
る。実施の形態12による投写型液晶表示装置は、温度
検出器63の取り付け位置を除き、図2に示されるもの
と同一である。従って、実施の形態12の説明には、図
2をも参照する。
【0105】実施の形態12の投写型液晶表示装置によ
れば、ヒーター素子18,19,20を駆動させると液
晶パネルの画像形成面の温度が急激に上昇するため、ヒ
ーター素子18,19,20の駆動の前後で、液晶パネ
ルの画像形成面の温度と液晶パネル付近の温度との相関
性が大きく変化する。このため、温度検出器63の取り
付け位置が液晶パネル付近であっても画像形成面の温度
を相対的に検出することが困難となる。図15に示され
るように、透明導電膜47よりなるヒーター素子46を
液晶パネルの画像形成面の周辺部に相当する部分にまで
広げ、その部分に温度検出器63を取り付けることによ
り、ヒーター素子46の駆動中でも液晶パネルの画像形
成面の温度を正確に検出することができる。
【0106】尚、実施の形態12において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態12における構造を、上記実施の形態2乃至1
1のいずれかの装置に適用することもできる。
【0107】実施の形態13 図16は、本発明の実施の形態13による投写型液晶表
示装置のヒーター素子の駆動回路を示す図である。図1
6において、図6の構成と同一又は対応する構成には同
一の符号を付す。図16において、64は定電流電源、
65はスイッチ回路である。実施の形態13による投写
型液晶表示装置は、ヒーター素子の駆動回路を除き、図
2に示されるものと同一である。従って、実施の形態1
3の説明には、図2をも参照する。
【0108】図16に示されるように、実施の形態13
の投写型液晶表示装置は、透明導電膜47を透明基板の
面上に形成するのではなく、シート状の透明導電膜47
を液晶パネルの画像形成面に直接接着する場合、この透
明導電膜47に印加する電源として定電流電源を用い
る。シート状の透明導電膜47は、蒸着法、スパッタ
法、スプレイ法等で透明基板上に成膜して形成したもの
に比較して抵抗値が高いため、定電圧電源よりも定電流
電源で駆動する方が、効率良く液晶パネルの画像形成面
を温めることができる。
【0109】尚、実施の形態12において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態12における駆動回路を、上記実施の形態2乃
至11のいずれかの装置に適用することもできる。
【0110】実施の形態14 図17は、本発明の実施の形態14による投写型液晶表
示装置のヒーター素子18,19,20の構造を概略的
に示す斜視図である。図17において、図6の構成と同
一又は対応する構成には同一の符号を付す。図17に示
されるように、実施の形態14による投写型液晶表示装
置は、透明導電膜の厚さを画像表示面の中心部と周辺部
とで変えた点を除き、図2に示されるものと同一であ
る。従って、実施の形態14の説明には、図2をも参照
する。
【0111】周囲温度が非常に低い場合には液晶パネル
の画像形成面は最適動作温度には達しないか、若しくは
画像形成面の中心部だけが熱くなり、周辺部が冷えたま
まになる。これは、液晶パネル冷却用ファン23が駆動
せず、中心部だけが強い入射光により温められるためで
ある。その結果、印加電圧対光透過率特性のシフトが画
像形成面内で生じ、投写画像の中心部と周辺部の照度比
が設計値から大きくずれ、画質に多大な影響を与える。
【0112】実施の形態14においては、液晶パネルの
画像形成面の中央部47aではヒーター素子の発熱能力
を弱め、この中心部47aの外側部分47bでは発熱能
力をやや強めの液晶パネルの画像形成面の周辺部47c
ではヒーター素子の発熱能力を強め、中心部と周辺部に
おける印加電圧対透過率特性のシフトを抑える。
【0113】具体的には、透明導電膜47をメッシュ状
の導電膜で構成し、メッシュ密度を液晶パネルの画像形
成面の中央部47aに相当する部分では粗にして、透明
導電膜47の抵抗値を高くし、中央部47aの外側部分
47bではやや密にし、液晶パネルの画像形成面の周辺
部47cに相当する部分ではさらに密にして、透明導電
膜47の抵抗値を低くする。その結果、液晶パネルの画
像形成面の周辺部47cの発熱能力が、液晶パネルの画
像形成面の中心部46aの発熱能力よりも大きくなる。
【0114】尚、実施の形態14において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態14における構造を、上記実施の形態2乃至1
3のいずれかの装置に適用することもできる。
【0115】実施の形態15 本発明の実施の形態15による投写型液晶表示装置の構
成には、図17を参照する。上記実施の形態14におい
ては、透明導電膜のメッシュ密度を中心部と周辺部で変
えることによって、中心部の発熱能力を小さくし、周辺
部の発熱能力を大きくしていたが、実施の形態15にお
いては、透明導電膜の厚さを中心部と周辺部とで変える
ことにより、液晶パネルの中心部の発熱能力を小さくし
周辺部の発熱能力を大きくしている。
【0116】具体的には、図17に示されるように、透
明導電膜47の膜厚を液晶パネルの画像形成面の中央部
47aに相当する部分では薄くして、透明導電膜の抵抗
値を高くし、中央部47aの外側部分47bではやや厚
くし、液晶パネルの画像形成面の周辺部47cに相当す
る部分では厚くして、透明導電膜の抵抗値を低くする。
その結果、液晶パネルの画像形成面の周辺部47cの発
熱能力が、液晶パネルの画像形成面の中心部47aの発
熱能力よりも大きくなる。
【0117】このように液晶パネルの画像形成面の中央
部ではヒーター素子46の発熱能力を弱め、液晶パネル
の画像形成面の周辺部ではヒーター素子46の発熱能力
を高め、中心部と周辺部における印加電圧対光透過率特
性の違いに起因する画質の劣化を防止している。
【0118】尚、実施の形態15において、上記以外の
点は、上記実施の形態14の場合と同一である。また、
実施の形態15における構造を、上記実施の形態2乃至
13のいずれかの装置に適用することもできる。
【0119】実施の形態16 図18は、本発明の実施の形態16による投写型液晶表
示装置のヒーター素子18,19,20の構造及び制御
回路を示すブロック図である。図18において、47は
透明導電膜、51は電源、66〜69は透明導電膜47
の4隅に接続された接続電極、70〜73はスイッチ回
路、74は接続電極66〜69のそれぞれに印加される
電圧を制御するヒーター制御回路である。実施の形態1
6の投写型液晶表示装置は、接続電極を4隅に備えた点
及びヒーター制御回路によって透明導電膜47に流され
る電流の方向を制御する点を除き、図2に示されるもの
と同一である。従って、実施の形態16の説明には、図
2をも参照する。
【0120】実施の形態16の投写型液晶表示装置にお
いては、電位が透明導電膜47の始点から終点にかけて
低下し、始点側が終点側よりも若干高い熱を発すること
を利用して温度傾斜の補正を行う。透明導電膜47の4
隅に各々独立した接続電極66,67,68,69を設
け、これらの接続電極66,67,68,69に取り付
けられた引出線をそれぞれ複数のスイッチ回路70,7
1,72,73からなるヒーター制御回路74に接続す
る。そして、図18には図示していない制御部35から
ヒーター制御回路74に制御信号b,c,d,eを送る
ことにより、スイッチ回路70,71,72,73がそ
れぞれの接点b1,c1,d1,e1,b2,c2,d2,e2
を選択し、図19に示されるような8種類の制御パター
ンを選択して、電圧降下を利用した温度傾斜の補正を行
う。
【0121】図18に示したようなヒーター制御回路7
4の構成の場合、制御信号b,c,d,eを図19に記
した2つの組み合わせの何れかを選択することにより、
任意の制御パターンを選ぶことができる。例えば、液晶
パネルの左側から右側にかけて温度が高くなっているよ
うな温度傾斜の場合、スイッチ回路70,71,72,
73に入力する制御信号b,c,d,eを0,0,0,
0もしくは0,0,1,0とする制御パターン1を選ぶ
ことにより補正する。尚、制御信号b,c,d,eがそ
れぞれ0,0,0,0である場合には、スイッチ回路7
0,71,72,73はそれぞれ接点b2,c2,d2,
e2を選択し、制御信号b,c,d,eがそれぞれ1,
1,1,1である場合には、スイッチ回路70,71,
72,73はそれぞれ接点b1,c1,d1,e1を選択す
る。
【0122】以上説明したように、実施の形態16の装
置によれば、液晶パネル冷却用ファン23等の空気の流
れによる液晶パネルの温度むらを小さくすることができ
る。つまり、1枚の液晶パネル内であっても、画像形成
面の風下に位置する部分の冷却性能が弱く、風下に位置
する部分の温度が、風上に位置する部分の温度より高く
なる温度傾斜が現れて、投写画像の面内照度むらを引き
起こす原因となっていたが、実施の形態16の装置によ
れば、画質の照度むらを小さくできる。
【0123】尚、実施の形態16において、上記以外の
点は、上記実施の形態1の場合と同一である。また、実
施の形態16における構造を、上記実施の形態2乃至1
5のいずれかの装置に適用することもできる。
【0124】実施の形態17 図20は、本発明の実施の形態17による投写型液晶表
示装置のヒーター素子18,19,20の接続電極と制
御回路を示すブロック図である。図において、図18の
構成と同一又は対応する構成には同一の符号を付す。図
20において、48,49は接続電極である。実施の形
態17による投写型液晶表示装置は、接続電極48,4
9を追加した点を除き、図18に示されるものと同一で
ある。また、実施の形態17の説明には、図2をも参照
する。
【0125】実施の形態16で説明したように接続電極
をヒーター素子の四隅に設けるだけではなく、図20に
示す48,49の位置にも設け、実施の形態16の制御
パターン3,4の場合に接続電極48,49を動作させ
ることにより、図13に示されるヒーター素子と同等の
効果が得られる。
【0126】尚、実施の形態17において、上記以外の
点は、上記実施の形態16の場合と同一である。また、
実施の形態17における構造を、上記いずれかの実施の
形態の装置に適用することもできる。
【0127】実施の形態18 図21は、本発明の実施の形態18による投写型液晶表
示装置の液晶パネル12のソース電極及びマトリクス状
の配線パターンを概略的に示す斜視図である。図におい
て、54は透明基板、56は液晶層、75は走査電極、
76は信号電極、77は薄膜トランジスタである。実施
の形態18による投写型液晶表示装置は、透明導電膜の
形状を除き、図2に示されるものと同一である。従っ
て、実施の形態18の説明には、図2をも参照する。
【0128】低温動作時に生ずるヒステリシス現象を改
善するために、液晶パネルの画像形成面に透明導電膜か
らなるヒーター素子18,19,20を取り付けて、液
晶パネルの画像形成面を最適動作温度に温める方法を実
施の形態1で述べた。この透明導電膜のパターンを図2
1に示したマトリクス電極(走査電極75及び信号電極
76)の位置に無関係に配置すると、投写画像に透明導
電膜のパターンが映し出される、波長依存性による悪影
響が生じる、透過率が減少するなどの問題が生じる。実
施の形態18の装置は、透明導電膜のパターンをマトリ
クス電極と光学的に一致する箇所に配置することによ
り、透明導電膜の取り付けによる画質の劣化を抑える。
ここで、光学的に一致する箇所とは、ヒーター素子を液
晶パネルの入射光側に取り付ける場合、透明導電膜のパ
ターンの影がマトリクス電極に投影される位置である。
【0129】尚、実施の形態18において、上記以外の
点は、上記実施の形態2の場合と同一である。また、実
施の形態18における構造を、上記したいずれかの実施
の形態の装置に適用することもできる。
【0130】また、上記実施の形態では、液晶パネル1
2,13,14を3枚用いる3板式での例を挙げたが、
液晶パネル1枚の単板式であってもよい。
【0131】また、上記実施の形態において、温度検出
器を赤、緑、青3個の液晶パネル付近にそれぞれ備える
例を挙げたが、代表的な液晶パネル(例えば、グリーン
の液晶パネル)付近に1個だけ備え、その温度検出器に
よる検出温度で他の2個の液晶パネルの画像形成面の温
度を相関的に求めてもよい。
【0132】
【発明の効果】第1の発明によれば、液晶ライトバルブ
手段付近に備えられた温度検出手段の検出値に基づいて
透明導電膜の発熱能力を制御するので、液晶ライトバル
ブ手段の画像形成面を早く最適動作温度にすることがで
き、低温環境下であっても短時間で良好な画像を表示す
ることができるという効果がある。
【0133】また、第2の発明によれば、第1乃至第3
の温度検出器のそれぞれの検出値に基づいて、第1乃至
第3の導電膜の発熱能力を別々に設定しているので、各
液晶パネルの温度差に起因する画質の劣化を抑制するこ
とができるという効果がある。
【0134】また、第3の発明によれば、液晶温度検出
手段の検出温度が所定の第1の基準温度より低いときに
は、送風ファンを停止させたまま透明導電膜を発熱さ
せ、液晶温度検出手段の検出温度が第1の基準温度以上
であって所定の第2の基準温度より低いときには、送風
ファンを駆動させながら透明導電膜を発熱させているの
で、液晶ライトバルブ手段の画像形成面を早く最適動作
温度にすることができると共に、液晶ライトバルブ手段
が第1の基準温度以上になった場合には液晶ライトバル
ブ手段の画像形成面の温度傾斜を小さくすることができ
るという効果がある。
【0135】また、第4の発明によれば、複数の温度検
出器の検出値のそれぞれに重み係数を掛けて得られた値
の総和に基づいて透明導電膜の発熱能力を制御している
ので、例えば、3板式の場合に各色のバランスを考慮し
て、液晶ライトバルブ手段の画像形成面の温度を制御で
き、画像の白バランスを良好にすることができるという
効果がある。
【0136】また、第5の発明によれば、制御手段によ
り透明導電膜の発熱能力を低下させた後、液晶温度検出
手段による検出温度が一定時間で一定温度以上低下しな
ければ、さらに一定時間の間、液晶温度検出手段の発熱
能力を一定に保つので、液晶ライトバルブ手段の温度が
短い周期で小さく変動することがなくなり、投写画像の
頻繁すぎる照度変化をなくすることができるという効果
がある。
【0137】また、第6の発明によれば、装置の始動時
に、液晶温度検出手段の検出値に基づいて透明導電膜の
発熱能力を高い値に設定するので、液晶ライトバルブ手
段の画像形成面をより早く最適動作温度に温めることが
できる。また、液晶温度検出手段の検出温度に基づいて
透明導電膜の発熱能力を低い値に切り替える時間を制御
するので、液晶ライトバルブ手段の画像形成面の温度を
最適動作温度付近に保つことができるという効果があ
る。
【0138】また、第7の発明によれば、外部温度検出
手段の検出値に基づいて液晶温度検出手段による検出値
が最適動作温度に達したと判断された場合に、外部温度
検出手段の検出値に基づいて透明導電膜の発熱能力を低
下させているので、液晶ライトバルブ手段の画像形成面
をより早く定常状態(最適動作温度)にすることができ
るという効果がある。
【0139】また、第8の発明によれば、外部温度検出
手段の検出値及び液晶温度検出手段の検出値に対する透
明導電膜の発熱能力を第2の発熱能力とする最適時間の
制御値を予め記憶する記憶手段を有し、透明導電膜の発
熱能力の切り替えを上記制御値に基づいて実行するの
で、液晶ライトバルブ手段の画像形成面をより確実に定
常状態にすることができるという効果がある。
【0140】また、第9の発明によれば、装置外部の温
度を検出する外部温度検出手段を有し、上記透明導電膜
の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能力とこれより高
い第2の発熱能力とに切り替え可能とし、上記外部温度
検出手段の検出値に基づいて上記透明導電膜の発熱能力
を制御しているときに、上記液晶温度検出手段による検
出値が最適動作温度に達したと判断された場合には、上
記外部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電膜
の発熱能力を切り替えるので、液晶ライトバルブ手段の
画像形成面をより確実に定常状態にすることができると
いう効果がある。
【0141】また、第10の発明によれば、透明導電膜
に印加される直流電圧の方向を所定の周期で反転させる
反転手段を有しているので、液晶の劣化を抑えることが
できるという効果がある。
【0142】また、第11の発明によれば、液晶ライト
バルブ手段のコモン電極にヒーターとしての機能をも持
たせたので、液晶ライトバルブ手段と透明導電膜とを別
々に設ける場合よりもコストダウンを図ることができ、
さらに、光路長を短くすることができるため、光学系を
小さくすることが可能となる効果がある。また、液晶パ
ネルとヒーター素子を別々に設ける場合に別途必要な透
明導電膜及び透明基板を除くことができるため、透過率
が高まり、投射画像の照度を高めることができるという
効果がある。
【0143】また、第12の発明によれば、液晶温度検
出手段を上記液晶ライトバルブ手段上の画像形成面の外
側に配置したので、液晶ライトバルブ手段の画像形成面
の温度を正確に検出することができ、適切な温度制御が
可能となる効果がある。
【0144】また、第13の発明によれば、透明導電膜
を液晶ライトバルブ手段の画像形成面上に設けたので、
画像形成面を効率良く温めることができるという効果が
ある。
【0145】また、第14の発明によれば、透明導電膜
を定電流電源により発熱させているので、効率よく液晶
ライトバルブ手段の画像形成面を温めることができると
いう効果がある。
【0146】また、第15の発明によれば、透明導電膜
の周辺部における発熱能力を中心部における発熱能力よ
りも強めたので、液晶ライトバルブ手段の画像形成面内
の温度むらによる画質の劣化を抑制することができると
いう効果がある。
【0147】また、第16の発明によれば、透明導電膜
がメッシュ状の導電膜から構成され、メッシュ密度が中
心部で粗であり、周辺部で密であるように構成したの
で、液晶ライトバルブ手段の画像形成面内の温度むらに
よる画質の劣化を抑制することができるという効果があ
る。
【0148】また、第17の発明によれば、透明導電膜
の厚さが、中心部で厚く、周辺部で薄く構成したので、
液晶ライトバルブ手段の画像形成面内の温度むらによる
画質の劣化を抑制することができるという効果がある。
【0149】また、第18の発明によれば、透明導電膜
に電圧を印加する電極部が、透明導電膜の4隅に接続さ
れ、駆動手段が、それぞれの電極部に印加される電圧を
切り替えるので、液晶ライトバルブ手段の画像形成面の
温度傾斜による投写画像の照度傾斜を抑制することがで
きるという効果がある。
【0150】また、第19の発明によれば、透明導電膜
に電圧を印加する電極部が、透明導電膜の4隅及び対向
する辺の中央部に接続され、駆動手段が、それぞれの電
極部に印加される電圧を切り替えるので、液晶ライトバ
ルブ手段の画像形成面の温度傾斜による投写画像の照度
傾斜を抑制することができるという効果がある。
【0151】また、第20の発明によれば、液晶ライト
バルブ手段のマトリクス電極と透明導電膜のパターンと
を光学的に一致する箇所に配置しているので、透明導電
膜を備えたことによる画質の劣化を最小限に抑えること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による投写型液晶表示
装置の光学系の構成を示す構成図である。
【図2】 実施の形態1の投写型液晶表示装置の制御系
の構成を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1の温度検出器の構成を概略的に
示す回路図である。
【図4】 図3に示された抵抗器43の温度[゜C]対
抵抗値[kΩ]特性の一例を示すグラフである。
【図5】 LCPC材料からなる液晶パネルの印加電圧
[V]対光透過率[%]特性(ヒステリシス曲線)を示
す特性図である。
【図6】 実施の形態1のヒーター素子の構造を概略的
に示す斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態2による投写型液晶表示
装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態3による投写型液晶表示
装置の風路を概念的に示す説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態6による投写型液晶表示
装置における温度検出器の検出値D(T)と加熱時間と
の関係の一例を示すグラフである。
【図10】 本発明の実施の形態7による投写型液晶表
示装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】 LCPC材料からなる液晶パネルの光透過
率を50%にする印加電圧Vth50が液晶パネルの温度に
よって変動することを示す特性図である。
【図12】 本発明の実施の形態8による投写型液晶表
示装置の制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態10による投写型液晶
表示装置のヒーター素子のスイッチ回路を示す回路図で
ある。
【図14】 本発明の実施の形態11による投写型液晶
表示装置の構成を概略的に示す斜視図である。
【図15】 本発明の実施の形態12による投写型液晶
表示装置のヒーター素子の構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図16】 本発明の実施の形態13による投写型液晶
表示装置のヒーター素子の構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図17】 本発明の実施の形態14による投写型液晶
表示装置のヒーター素子の構造を概略的に示す斜視図で
ある。
【図18】 本発明の実施の形態16による投写型液晶
表示装置のヒーター素子の接続電極の形状及びスイッチ
回路を示す説明図である。
【図19】 図18のヒーター素子に流される電流のパ
ターンと、スイッチ回路への制御信号の組み合わせとを
示す説明図である。
【図20】 本発明の実施の形態17による投写型液晶
表示装置のヒーター素子の接続電極の形状及びスイッチ
回路を示す説明図である。
【図21】 本発明の実施の形態18による投写型液晶
表示装置の液晶パネルのソース電極及びマトリクス状の
配線パターンを概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光源、 2 白色ランプ、 3 楕円鏡、 4,1
0,11 ミラー、5 コリメータレンズ、 6〜9
ダイクロイックミラー、 12〜14 液晶パネル、
15〜17 フィールドレンズ、 18〜20 ヒータ
ー素子、 21 投写レンズ、 22 光源冷却用ファ
ン、 23 液晶パネル冷却用ファン、 24〜27
温度検出器、 28 スクリーン、 30〜34 A/
D変換器、 35 制御部、 36 メモリ、 37〜
39 駆動回路、 47 透明導電膜、 48,49,
66〜69 接続電極、 52 スイッチ回路、 55
絶縁膜、 56 液晶層、 57 マトリクス電極、
64 定電流電源、74 ヒーター制御回路、 75
走査電極、 76 信号電極、 77 直流電流遮断
膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 繁治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宮田 彰久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源手段と、 上記光源手段から出射された光束を変調する液晶ライト
    バルブ手段と、 上記液晶ライトバルブ手段により変調された光束をスク
    リーン上に投写する投写手段と、 を有する投写型液晶表示装置において、 上記液晶ライトバルブ手段付近の温度を検出する液晶温
    度検出手段と、 上記液晶ライトバルブ手段の画像形成面の近傍であって
    上記光源手段からの光束の光路上に設けられた透明導電
    膜と、 上記透明導電膜を発熱させる駆動手段と、 上記液晶温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電
    膜の発熱能力を制御する制御手段と、 を有することを特徴とする投写型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 上記液晶ライトバルブ手段が、第1乃至
    第3の色用のモノクロ画像をそれぞれ形成する第1乃至
    第3の液晶パネルを有し、 上記液晶温度検出手段が、上記第1乃至第3の液晶パネ
    ル付近の温度をそれぞれ検出する第1乃至第3の温度検
    出器を有し、 上記透明導電膜が、上記第1乃至第3の液晶パネルのそ
    れぞれの近傍に設けられた第1乃至第3の導電膜を有
    し、 上記制御手段による上記駆動手段の制御が、上記第1乃
    至第3の温度検出器のそれぞれの検出値に基づいて、上
    記第1乃至第3の導電膜の発熱能力を別々に設定するこ
    とによって実行されることを特徴とする請求項1に記載
    の投写型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 上記液晶ライトバルブ手段の周囲の空気
    に流れを与える送風ファンを有し、 上記液晶温度検出手段の検出温度が所定の第1の基準温
    度より低いときには、上記送風ファンを停止させたまま
    上記透明導電膜を発熱させ、上記液晶温度検出手段の検
    出温度が上記第1の基準温度以上であって所定の第2の
    基準温度より低いときには、上記送風ファンを駆動させ
    ながら上記透明導電膜を発熱させ、上記液晶温度検出手
    段の検出温度が所定の第2の基準温度以上のときは、上
    記送風ファンを駆動させながら上記透明導電膜の発熱能
    力を低下させることを特徴とする請求項1又は2のいず
    れかに記載の投写型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 上記液晶温度検出手段が、複数の温度検
    出器を有し、 上記制御手段が、上記複数の温度検出器の検出値のそれ
    ぞれに重み係数を掛けて得られた値の総和に基づいて、
    上記透明導電膜の発熱能力を制御することを特徴とする
    請求項1に記載の投写型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 上記液晶温度検出手段の検出温度が最適
    動作温度に達して、上記透明導電膜の発熱能力を低下、
    もしくは無くした後、時刻t−Δt(ここで、Δtは所
    定の単位時間)における上記液晶温度検出手段の検出値
    をD(t−Δt)とし、時刻tにおける上記液晶温度検
    出手段の検出値をD(t)とし、所定の基準値をDthと
    したときに、 |D(t)−D(t−Δt)|>Dthであれば、上記透
    明導電膜の発熱能力を高め、|D(t)−D(t−Δ
    t)|≦Dthであれば、上記透明導電膜の発熱能力を変
    化させずに固定する第1の処理を繰返し実行し、 上記透明導電膜の発熱能力を最後に変化させた時の検出
    値D(t’)を記憶しておき、 上記第1の処理の繰返しにおいて、|D(t)−D(t
    −Δt)|≦Dthであり、上記透明導電膜の発熱能力を
    変化させず固定する処理を所定の回数繰り返した場合に
    は、その後の所定時間経過後の時点の検出値D(t)
    と、記憶されているD(t’)との変化量の絶対値|D
    (t)−D(t’)|が所定の基準値Dth’よりも大き
    ければ、検出値D(t)に基づいて上記透明導電膜の発
    熱能力を制御し、絶対値|D(t)−D(t’)|が基
    準値Dth’以下であれば、上記透明導電膜の発熱能力を
    変化させずに固定する第2の処理を実行することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の投写型液晶表
    示装置。
  6. 【請求項6】 上記透明導電膜の発熱能力を、少なくと
    も第1の発熱能力とこれより高い第2の発熱能力とに切
    り替え可能とし、 装置の始動時に上記透明導電膜を第2の発熱能力で駆動
    させ、装置外部の温度を検出する外部温度検出手段の検
    出値に基づいて上記透明導電膜を第2の発熱能力による
    駆動から第1の発熱能力による駆動に切り替える時間を
    決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の投写型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 装置外部の温度を検出する外部温度検出
    手段を有し、 上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電
    膜の発熱能力を制御しているときに、上記液晶温度検出
    手段による検出値が最適動作温度に達したと判断された
    場合には、上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上
    記透明導電膜の発熱能力を低下させることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載の投写型液晶表示装
    置。
  8. 【請求項8】 装置外部の温度を検出する外部温度検出
    手段を有し、 上記透明導電膜の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能
    力とこれより高い第2の発熱能力とに切り替え可能と
    し、 上記外部温度検出手段の検出値及び上記液晶温度検出手
    段の検出値に対する上記透明導電膜の発熱能力を第2の
    発熱能力とする最適時間の制御値を予め記憶する記憶手
    段を有し、 上記透明導電膜の発熱能力の切り替えが、上記外部温度
    検出手段の検出値及び上記液晶温度検出手段の検出値に
    対応する上記記憶手段の制御値に基づいて実行されるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の投写
    型液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 装置外部の温度を検出する外部温度検出
    手段を有し、 上記透明導電膜の発熱能力を、少なくとも第1の発熱能
    力とこれより高い第2の発熱能力とに切り替え可能と
    し、 上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上記透明導電
    膜の発熱能力を制御しているときに、上記液晶温度検出
    手段による検出値が最適動作温度に達したと判断された
    場合には、上記外部温度検出手段の検出値に基づいて上
    記透明導電膜の発熱能力を切り替えることを特徴とする
    請求項1乃至6のいずれかに記載の投写型液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】 上記透明導電膜の駆動手段によって上
    記透明導電膜に印加される直流電圧の方向を所定の周期
    で反転させる反転手段を有することを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれかに記載の投写型液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 上記液晶ライトバルブ手段が、映像信
    号が印加されるソース電極と、液晶層とを有し、 上記透明導電膜が、上記液晶ライトバルブ手段のコモン
    電極を構成し、 上記液晶層と上記透明導電膜との間に配置された直流電
    流遮断膜と、 上記透明導電膜に交流のコモン電圧を印加するコモン電
    圧印加手段と、 を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか
    に記載の投写型液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 上記液晶温度検出手段を上記液晶ライ
    トバルブ手段上の画像形成面の外側に配置したことを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の投写型液
    晶表示装置。
  13. 【請求項13】 上記透明導電膜を上記液晶ライトバル
    ブ手段の画像形成面上に設けたことを特徴とする請求項
    1乃至12のいずれかに記載の投写型液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 上記透明導電膜に電力を供給する定電
    流電源を備えたことを特徴とする請求項13に記載の投
    写型液晶表示装置。
  15. 【請求項15】 上記透明導電膜の周辺部における発熱
    能力を中心部における発熱能力よりも強めたことを特徴
    とする請求項1乃至14のいずれかに記載の投写型液晶
    表示装置。
  16. 【請求項16】 上記透明導電膜がメッシュ状の導電膜
    から構成され、メッシュ密度が上記中心部で粗であり、
    上記周辺部で密であることを特徴とする請求項15に記
    載の投写型液晶表示装置。
  17. 【請求項17】 上記透明導電膜の厚さが、上記中心部
    で薄く、上記周辺部で厚いことを特徴とする請求項15
    に記載の投写型液晶表示装置。
  18. 【請求項18】 上記透明導電膜に電圧を印加する電極
    部が、上記透明導電膜の4隅に接続され、 上記駆動手段が、上記それぞれの電極部に印加される電
    圧を切り替えることを特徴とする請求項1乃至17のい
    ずれかに記載の投写型液晶表示装置。
  19. 【請求項19】 上記透明導電膜に電圧を印加する電極
    部が、上記透明導電膜の4隅及び対向する辺の中央部に
    接続され、 上記駆動手段が、上記それぞれの電極部に印加される電
    圧を切り替えることを特徴とする請求項1乃至17のい
    ずれかに記載の投写型液晶表示装置。
  20. 【請求項20】 上記液晶ライトバルブ手段が、ソース
    電極に電圧を印加するためのマトリクス状の走査電極及
    び信号電極を有し、 上記透明導電膜が、上記マトリクス状の走査電極及び信
    号電極と重なる位置にのみ形成されたことを特徴とする
    請求項1乃至19のいずれかに記載の投写型液晶表示装
    置。
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