JPH10134646A - 耐アンモニア性絶縁電線 - Google Patents
耐アンモニア性絶縁電線Info
- Publication number
- JPH10134646A JPH10134646A JP28885096A JP28885096A JPH10134646A JP H10134646 A JPH10134646 A JP H10134646A JP 28885096 A JP28885096 A JP 28885096A JP 28885096 A JP28885096 A JP 28885096A JP H10134646 A JPH10134646 A JP H10134646A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ammonia
- insulated wire
- thickness
- conductor
- enamel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Paints Or Removers (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐アンモニア性に優れ、絶縁破壊耐圧が高
く、仕上がり線径の太径化を抑えることができる耐アン
モニア性絶縁電線を得る。 【解決手段】 導体1上に厚み2〜20μmのエナメル
皮膜2を設け、この上に厚み30〜100μmの押出樹
脂皮膜3を設ける。
く、仕上がり線径の太径化を抑えることができる耐アン
モニア性絶縁電線を得る。 【解決手段】 導体1上に厚み2〜20μmのエナメル
皮膜2を設け、この上に厚み30〜100μmの押出樹
脂皮膜3を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア雰囲気
での使用に耐える耐アンモニア性絶縁電線に関する。
での使用に耐える耐アンモニア性絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】導体上に、ポリエステル、ポリエステル
イミド、ポリイミドアミドなどのエナメル塗料を塗布、
焼付してなるエナメル線は、良好な電気的特性を有し、
マグネットワイヤなどに広く使用されている。しかしな
がら、この種のエナメル線は、例えばアンモニア冷凍機
用電動機巻線などのアンモニア雰囲気では、そのエナメ
ル皮膜が劣化し、可撓性が低下するなどの不都合が生
じ、使用できない欠点がある。
イミド、ポリイミドアミドなどのエナメル塗料を塗布、
焼付してなるエナメル線は、良好な電気的特性を有し、
マグネットワイヤなどに広く使用されている。しかしな
がら、この種のエナメル線は、例えばアンモニア冷凍機
用電動機巻線などのアンモニア雰囲気では、そのエナメ
ル皮膜が劣化し、可撓性が低下するなどの不都合が生
じ、使用できない欠点がある。
【0003】このため、耐アンモニア性が良好なポリエ
チレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂などの熱可塑性樹
脂を導体上に押出被覆して絶縁層を設けた絶縁電線をこ
の種の用途に用いることが考えられる。しかし、このも
のでは、絶縁層の厚みをエナメル線のエナメル皮膜並み
の100μm以下と薄くすると、絶縁層にピンホールが
発生する欠陥を本質的に有しており、絶縁層の厚みを2
00μm以上にしなければ、この用途に使用できないも
のであった。このため、線径が太径化し、コイルが大型
化してしまう不都合が生じる。
チレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂などの熱可塑性樹
脂を導体上に押出被覆して絶縁層を設けた絶縁電線をこ
の種の用途に用いることが考えられる。しかし、このも
のでは、絶縁層の厚みをエナメル線のエナメル皮膜並み
の100μm以下と薄くすると、絶縁層にピンホールが
発生する欠陥を本質的に有しており、絶縁層の厚みを2
00μm以上にしなければ、この用途に使用できないも
のであった。このため、線径が太径化し、コイルが大型
化してしまう不都合が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の課題
は、耐アンモニア性に優れ、しかも線径の太径化を抑え
ることのできる耐アンモニア性絶縁電線を得ることにあ
る。
は、耐アンモニア性に優れ、しかも線径の太径化を抑え
ることのできる耐アンモニア性絶縁電線を得ることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、導体上に
エナメル皮膜を塗布、焼付して形成し、これの上に熱可
塑性樹脂を押出被覆して押出樹脂皮膜を形成した絶縁電
線によって解決できる。
エナメル皮膜を塗布、焼付して形成し、これの上に熱可
塑性樹脂を押出被覆して押出樹脂皮膜を形成した絶縁電
線によって解決できる。
【0006】
【発明の実施の態様】図1は、本発明の耐アンモニア性
絶縁電線の一例を示すもので、図中符号1は導体であ
る。この導体1は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、銀、金などからなる導体やこれらにニッケ
ルメッキ、スズメッキ、金メッキなどのメッキを施した
メッキ導体などが用いられ、その外径が0.1〜2mm
程度のものである。この導体1上には、エナメル皮膜2
が設けられている。
絶縁電線の一例を示すもので、図中符号1は導体であ
る。この導体1は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミ
ニウム合金、銀、金などからなる導体やこれらにニッケ
ルメッキ、スズメッキ、金メッキなどのメッキを施した
メッキ導体などが用いられ、その外径が0.1〜2mm
程度のものである。この導体1上には、エナメル皮膜2
が設けられている。
【0007】このエナメル皮膜2は、ポリウレタン、ポ
リビニルホルマール、エポキシ、ポリエステル、ポリエ
ステルイミド、ポリヒダントイン、ポリアミドイミド、
ポリイミドなどのエナメル塗料を導体1上に複数回塗
布、焼付して形成したものであって、その厚みが2〜5
0μm、好ましくは2〜30μm程度のものである。こ
のエナメル皮膜2は、ピンホールが生じない程度の厚み
があればよく、特に厚くする必要はない。
リビニルホルマール、エポキシ、ポリエステル、ポリエ
ステルイミド、ポリヒダントイン、ポリアミドイミド、
ポリイミドなどのエナメル塗料を導体1上に複数回塗
布、焼付して形成したものであって、その厚みが2〜5
0μm、好ましくは2〜30μm程度のものである。こ
のエナメル皮膜2は、ピンホールが生じない程度の厚み
があればよく、特に厚くする必要はない。
【0008】このエナメル皮膜2上には、押出樹脂皮膜
3が設けられている。この押出樹脂皮膜3は、エナメル
皮膜2が設けられた導体1を押出機のクロスヘッドダイ
のマンドレル中に挿通しつつ、熱可塑性樹脂をこれに押
出被覆することによって形成されたものである。この熱
可塑性樹脂としては、特に限定されるものではないが、
耐アンモニア性の優れたものが望ましく、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどの飽和ポリエステル、ポリアセタノール、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリスルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン、フェノキシ、ポリ塩化ビニル、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、FPAなどの
フッ素樹脂などが用いられる。
3が設けられている。この押出樹脂皮膜3は、エナメル
皮膜2が設けられた導体1を押出機のクロスヘッドダイ
のマンドレル中に挿通しつつ、熱可塑性樹脂をこれに押
出被覆することによって形成されたものである。この熱
可塑性樹脂としては、特に限定されるものではないが、
耐アンモニア性の優れたものが望ましく、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トなどの飽和ポリエステル、ポリアセタノール、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテル
エーテルケトン、ポリスルフォン、ポリエーテルサルフ
ォン、フェノキシ、ポリ塩化ビニル、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、FPAなどの
フッ素樹脂などが用いられる。
【0009】この押出樹脂皮膜3の厚みは、エナメル皮
膜2の厚みよりも厚くされ、十分な耐アンモニア性と機
械的強度を有するものとされるが、あまり厚くなると得
られる絶縁電線の線径が太くなり、好ましくないので、
通常は30〜100μm程度とされる。
膜2の厚みよりも厚くされ、十分な耐アンモニア性と機
械的強度を有するものとされるが、あまり厚くなると得
られる絶縁電線の線径が太くなり、好ましくないので、
通常は30〜100μm程度とされる。
【0010】このような耐アンモニア性絶縁電線にあっ
ては、押出樹脂皮膜3の内側にエナメル皮膜2が設けら
れているので、押出樹脂皮膜3の厚さを薄くして、これ
にピンホールが発生しても、元々ピンホールが生じない
エナメル皮膜2がこれの内側に存在するため、絶縁体全
体としてはピンホールがなく、これによる絶縁破壊電圧
の低下などの特性低下がない。また、押出樹脂皮膜3
は、耐アンモニア性が良好な熱可塑性樹脂を押出被覆し
たものであるので、耐アンモニア性がよく、アンモニア
雰囲気中で劣化することがない。さらに、押出樹脂皮膜
3の厚さを、ピンホールの発生を無視して薄くすること
ができるので、得られる耐アンモニア絶縁電線の仕上が
り径が太径とすることがなく、これをコイルに巻回して
もコイルが大型化することがない。
ては、押出樹脂皮膜3の内側にエナメル皮膜2が設けら
れているので、押出樹脂皮膜3の厚さを薄くして、これ
にピンホールが発生しても、元々ピンホールが生じない
エナメル皮膜2がこれの内側に存在するため、絶縁体全
体としてはピンホールがなく、これによる絶縁破壊電圧
の低下などの特性低下がない。また、押出樹脂皮膜3
は、耐アンモニア性が良好な熱可塑性樹脂を押出被覆し
たものであるので、耐アンモニア性がよく、アンモニア
雰囲気中で劣化することがない。さらに、押出樹脂皮膜
3の厚さを、ピンホールの発生を無視して薄くすること
ができるので、得られる耐アンモニア絶縁電線の仕上が
り径が太径とすることがなく、これをコイルに巻回して
もコイルが大型化することがない。
【0011】以下、具体例を示して作用、効果を明確に
する。 (実施例)径1.0mmの軟銅の導体上にポリビニルホ
ルマール塗料を塗布、焼付して厚さ2μm、5μm、1
0μmのエナメル皮膜を形成し、この上にポリエーテル
エーテルケトン(「ビクトレックス」商品名、住友化学
工業(株)製)を押出被覆して、厚さ48μm、45μ
m、40μmの押出樹脂皮膜を形成し、いずれも仕上が
り径が1.10mmである耐アンモニア性絶縁電線を製
造した。
する。 (実施例)径1.0mmの軟銅の導体上にポリビニルホ
ルマール塗料を塗布、焼付して厚さ2μm、5μm、1
0μmのエナメル皮膜を形成し、この上にポリエーテル
エーテルケトン(「ビクトレックス」商品名、住友化学
工業(株)製)を押出被覆して、厚さ48μm、45μ
m、40μmの押出樹脂皮膜を形成し、いずれも仕上が
り径が1.10mmである耐アンモニア性絶縁電線を製
造した。
【0012】これらの絶縁電線につき、JISC300
3に準拠して、外観、寸法、ピンホール、絶縁破壊電圧
を測定した。また、これら3種の絶縁電線の耐アンモニ
ア性を以下のようにして評価した。ガラス製デシケータ
ーの底部に濃アンモニア水(濃度28重量%)を満た
し、上部に6種の絶縁電線の巻回物を吊り下げた。この
デシケーターを密封し、温度60℃のオーブン中に1ヶ
月間放置した。期間終了後、デシケーターから上記巻回
物を取り出し、洗浄後、肉眼および実体顕微鏡で腐食状
態を観察した。
3に準拠して、外観、寸法、ピンホール、絶縁破壊電圧
を測定した。また、これら3種の絶縁電線の耐アンモニ
ア性を以下のようにして評価した。ガラス製デシケータ
ーの底部に濃アンモニア水(濃度28重量%)を満た
し、上部に6種の絶縁電線の巻回物を吊り下げた。この
デシケーターを密封し、温度60℃のオーブン中に1ヶ
月間放置した。期間終了後、デシケーターから上記巻回
物を取り出し、洗浄後、肉眼および実体顕微鏡で腐食状
態を観察した。
【0013】(比較例)径1.0mmの軟銅の導体上に
直接ポリエーテルエーテルケトンを押出被覆して厚さ1
50μm、100μm、50μmの押出樹脂皮膜を形成
して3種の絶縁電線を製造した。これら3種の絶縁電線
についても実施例のものと同様の評価を行った。これら
の結果を表1に示す。
直接ポリエーテルエーテルケトンを押出被覆して厚さ1
50μm、100μm、50μmの押出樹脂皮膜を形成
して3種の絶縁電線を製造した。これら3種の絶縁電線
についても実施例のものと同様の評価を行った。これら
の結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果から、本発明のものでは押出樹
脂皮膜の厚さが薄くてもピンホールの発生がなく、絶縁
破壊電圧も高い値を示し、かつ耐アンモニア性も良好で
あることがわかる。
脂皮膜の厚さが薄くてもピンホールの発生がなく、絶縁
破壊電圧も高い値を示し、かつ耐アンモニア性も良好で
あることがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耐アンモ
ニア性絶縁電線は、導体上にエナメル皮膜と押出樹脂皮
膜を設けたものであるので、押出樹脂皮膜の厚みを薄く
して、ピンホールが発生しても、内層のエナメル皮膜に
よって導体にまで達することがなく、押出樹脂皮膜の厚
みを十分に薄くでき、仕上がり線径の太径化を防止する
ことができる。また、押出樹脂皮膜は、熱可塑性樹脂の
押出被覆によるものであるので、耐アンモニア性に優
れ、アンモニア雰囲気での使用に耐えるものとなる。
ニア性絶縁電線は、導体上にエナメル皮膜と押出樹脂皮
膜を設けたものであるので、押出樹脂皮膜の厚みを薄く
して、ピンホールが発生しても、内層のエナメル皮膜に
よって導体にまで達することがなく、押出樹脂皮膜の厚
みを十分に薄くでき、仕上がり線径の太径化を防止する
ことができる。また、押出樹脂皮膜は、熱可塑性樹脂の
押出被覆によるものであるので、耐アンモニア性に優
れ、アンモニア雰囲気での使用に耐えるものとなる。
【図1】 本発明の耐アンモニア性絶縁電線の一例を示
す概略断面図である。
す概略断面図である。
1…導体、2…エナメル皮膜、3…押出樹脂皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 茂 静岡県沼津市双葉町9番1号 株式会社フ ジクラ沼津工場内 (72)発明者 中野 恵司 静岡県沼津市双葉町9番1号 株式会社フ ジクラ沼津工場内 (72)発明者 畑中 良正 静岡県沼津市双葉町9番1号 株式会社フ ジクラ沼津工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 導体上にエナメル塗料を塗布、焼付して
エナメル皮膜を設け、このエナメル皮膜上に熱可塑性樹
脂を押出被覆して押出樹脂皮膜を設けたことを特徴とす
る耐アンモニア性絶縁電線。 - 【請求項2】 エナメル皮膜の厚さが2μm〜20μm
で、押出皮膜の厚さが30〜100μmであることを特
徴とする請求項1記載の耐アンモニア性絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28885096A JPH10134646A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 耐アンモニア性絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28885096A JPH10134646A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 耐アンモニア性絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10134646A true JPH10134646A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17735561
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28885096A Pending JPH10134646A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 耐アンモニア性絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10134646A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006238534A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Sanyo Denki Co Ltd | レゾルバ付モータ |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28885096A patent/JPH10134646A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006238534A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Sanyo Denki Co Ltd | レゾルバ付モータ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050318 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050405 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050726 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |