JPH10135500A - 薄膜半導体、太陽電池および発光素子の製造方法 - Google Patents

薄膜半導体、太陽電池および発光素子の製造方法

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JPH10135500A
JPH10135500A JP5335497A JP5335497A JPH10135500A JP H10135500 A JPH10135500 A JP H10135500A JP 5335497 A JP5335497 A JP 5335497A JP 5335497 A JP5335497 A JP 5335497A JP H10135500 A JPH10135500 A JP H10135500A
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semiconductor
porous layer
porosity
semiconductor substrate
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Hiroshi Inakanaka
博士 田舎中
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルで、各種基板と一体化できる結
晶性にすぐれたシリコン等の薄膜半導体を安価に製造す
ることができ、これにより太陽電池を安価に製造するこ
とができるようにする。 【解決手段】 半導体基体表面を変化させて多孔質度が
異なる2層以上の層から構成される多孔質層12を形成
し、多孔質層12の表面に太陽電池などの半導体膜13
を成膜し、この半導体膜13を多孔質層12を介して半
導体基体から剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜半導体、太陽
電池および発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池材料としては種々の材料が検討
されているが、資源量が豊富で公害の心配がないシリコ
ンSiが中心であり、世界の太陽電池の生産量も90%
以上がSi太陽電池である。ところで、太陽電池の課題
は、低コスト、高い光−電気変換効率、高信頼性、短エ
ネルギー回収年数である。高変換効率、高信頼性の要求
に対しては、単結晶Siが最も適しているが、この単結
晶Siは低コスト化に問題がある。そこで、現在太陽電
池、特に高面積の太陽電池においては、薄型多結晶Si
による太陽電池や、薄膜アモルファスSiによる太陽電
池の研究、開発が活発に行われている。
【0003】薄型多結晶Si太陽電池は、プラズマなど
を用いた金属級Siからの精製技術によりSiを高純度
化し、キャスト法でインゴットを作製し、マルチワイヤ
ー等の高速スライス技術によってウエハーすなわち薄型
多結晶Siが作製される。ところが、このような金属級
Siからのボロンやリンの除去処理や、キャスト法によ
る良質な結晶のインゴットの作製とウエハーの大面積
化、マルチワイヤー等の高速スライス技術は、極めて高
度な技術を要することから、未だ充分安価で良質な薄型
多結晶Siを製造することができていない。また、この
ようにして作製する薄型多結晶Siの厚さは、約200
μm程度であってフレキシブル性を有するものではな
い。
【0004】一方、アモルファスSiは、CVD(化学
的気相成長)法により樹脂基体面に成膜することができ
るので、フレキシブルな薄膜アモルファスSiとして形
成することができるものであり、このため用途の広い太
陽電池を形成できるが、変換効率が多結晶Siや、単結
晶Siに比し低いものであり、また使用中における変換
効率の劣化に問題がある。
【0005】単結晶Siは、高変換効率、高信頼性が期
待できる。薄膜単結晶Siは、集積回路等の製造技術で
あるSOI(Silicon On Insulator)技術により製作が
可能であるが、生産性が低く、製造コストがかなり高く
なり、太陽電池への適用に問題がある。また、単結晶S
iの作製においては、そのプロセス温度が比較的高いこ
とから、耐熱性の低いプラスチック基体やガラス基体上
に形成することが困難である。このようにプラスチック
基体への単結晶Siの形成が困難であることから、フレ
キシブルな薄膜単結晶Siの製造は難しい状況にある。
【0006】ところが、太陽電池においては、窓ガラス
表面に太陽電池が配置された太陽電池付き窓ガラスと
か、屋根などに太陽電池を配置したソーラーカー等を構
成する場合、フレキシブル太陽電池を用いることが、そ
の製造の簡易化、および受光面積を大とする合理的な配
置を容易に行うことができるなどの点から望ましい。と
ことが、このようなフレキシブル太陽電池を構成できる
半導体Siは、現在アモルファスSiがあるに過ぎな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単体半導
体、集積回路等の各種半導体装置を構成するための薄膜
半導体、例えば薄膜単結晶Siを、確実に、量産的に製
造することができ、これによってコストの低廉化をはか
ることができる薄膜半導体の製造方法と、太陽電池にお
いては、光−電気変換効率が高い太陽電池を確実、容易
に低コストをもって製造することができるようにした太
陽電池を得ることができるようにし、また発光素子にお
いては、発光効率の高い発光素子を容易かつ確実に得る
ことができる各製造方法を提供するものである。
【0008】また、本発明は、太陽電池において、これ
の外部への端子導出を、容易、確実に、また低抵抗をも
って行うことができるようにした太陽電池の製造方法を
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による薄膜半導体
の製造方法においては、半導体基体表面を変化させて多
孔率が異なる2層以上の層から構成される多孔質層を形
成する工程と、この多孔質層の表面に半導体膜を成長さ
せる工程と、この半導体膜を上記多孔質層を介して半導
体基体から剥離する工程とを採って薄膜半導体を得る。
【0010】また、本発明による太陽電池の製造方法に
おいては、半導体基体表面を変化させて多孔率が異なる
2層以上の層から構成される多孔質層を形成する工程
と、この多孔質層の表面に、太陽電池を構成する複層の
半導体膜を成膜する工程と、この複層エピタキシャル半
導体膜を多孔質層を介して半導体基体から剥離する工程
とを採って太陽電池を製造する。
【0011】また、本発明による発光素子の製造方法
は、半導体基体表面を変化させて基体表面側の発光部を
構成する多孔質層と、基体内部側の多孔率が高い分離層
とを含む2層以上の層から構成される多孔質層を形成す
る工程と、上記発光部を構成する多孔質層を上記分離層
を介して半導体基体から剥離する工程とを採って発光素
子を作製する。
【0012】上述したように、本発明製造方法によれ
ば、半導体基体表面自体を変化させて多孔質層を形成
し、これの上に半導体膜を成膜し、この半導体膜を、多
孔質層におけるあるいは多孔質層との界面における破断
によって半導体基体から剥離して各種半導体装置等を構
成する目的とする薄膜半導体、あるいは太陽電池を構成
するものであるので、薄膜半導体は、これを構成する半
導体膜の成膜厚さの選定によって任意の充分薄い厚さに
形成できる。またその半導体基体からの剥離は、多孔質
層における例えば多孔率の選定によってその強度を適当
に選定することによって確実に行うことができる。ま
た、本発明方法によれば、薄膜半導体を構成する、半導
体薄膜はエピタキシャル成長によって構成できるもので
あり、かつ、充分薄い任意の厚さで、歩留り良く得るこ
とができる。したがって、太陽電池の製造においては、
この半導体薄膜によって構成する活性部を充分薄く構成
できることと、この半導体薄膜をエピタキシャル成長半
導体による単結晶化された薄膜として構成することがで
きることから充分光−電気変換効率の高い太陽電池を構
成できる。さらにフレキシブル構成とすることが可能と
なることから、各種使用態様、例えば太陽電池付き窓ガ
ラス、ソーラーカー等への適用が容易となる。
【0013】また、本発明による発光素子は、多孔率の
異なる多孔質層の形成によって超格子構造を形成するこ
とができ、発光効率の向上をはかることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明においては、半導体基体表面を例えば陽極化成に
よって変化させて、互いに多孔率(ポロシティ)が異な
る2層以上の層からなる多孔質層を形成する。そして、
この多孔質層の表面に半導体膜を例えばエピタキシャル
成長による単結晶膜、あるいは多結晶膜、非晶質膜とし
て成膜する。その後この半導体膜を多孔質層を介して、
半導体基体から剥離して目的とする薄膜半導体を製造す
る。
【0015】一方、残された半導体基体は、再び上述し
た薄膜半導体の製造に繰り返して使用される。また、こ
の繰り返し使用されて薄くなった半導体基体は、これ自
体を薄膜半導体として用いることができる。
【0016】多孔質層の形成工程においては、その表面
に面して多孔率が低い層を形成し、多孔質層と半導体基
体との界面(本明細書において半導体基体との界面とは
多孔質化の最深面、すなわち多孔質化がなされなかった
半導体基体の表面を指称する)側、すなわち表面から内
側に入り込んだ位置に多孔率が高い層を形成する。
【0017】また、多孔質層形成工程において、例えば
多孔率が低い表面層と、この表面層と半導体基体との間
に形成され多孔率が表面層のそれより高い中間多孔率層
と、この中間多孔率層内もしくはこの中間多孔率層の下
層すなわち半導体基体との界面に形成され中間多孔率層
より高い多孔率を有する高多孔率層とを形成することが
できる。
【0018】多孔質層の形成は、陽極化成によって行う
ことができる。この陽極化成は、少くとも電流密度を異
にする2段階以上とする。すなわち、少くとも半導体基
体表面を低電流密度で陽極化成する工程と、その後、こ
れより高い電流密度で陽極化成する工程とを採る。
【0019】例えば陽極化成において、半導体基体表面
を低電流密度で陽極化成する工程と、更にこの低電流密
度よりも少し高い中間低電流密度で陽極化成する工程
と、更にこれより高電流密度で陽極化成する工程とを採
ることができる。
【0020】また、陽極化成において、その高電流密度
での陽極化成は、高電流密度の通電を間欠的に行うよう
にすることができる。
【0021】また、多孔質層を形成する陽極化成におけ
る、中間低電流密度での陽極化成において、その電流密
度を漸次もしくは階段的に大きくすることができる。
【0022】陽極化成は、フッ化水素とエタノールを含
有する電解溶液中、あるいはフッ化水素とメタノールを
含有する電解溶液中で行うことができる。
【0023】また、陽極化成工程において、電流密度を
変更するに際して、電解溶液の組成も変更することがで
きる。
【0024】多孔質層を形成した後は、常圧あるいは減
圧における水素ガス雰囲気中あるいは真空中で加熱する
とか、He,Ne,Ar,K等の第8族元素ガス中で加
熱することが好ましい。また、この加熱工程の前に、多
孔質層を熱酸化することが好ましい。
【0025】半導体基体の形状は、種々の構成を採るこ
ができる。例えば円板状等のウェファ状、あるいは単結
晶引上げによる円柱体状インゴットを用いてその周面を
基体表面とするなど、種々の形状とすることができる。
【0026】半導体基体は、シリコンSiの単結晶基
体、或る場合はSi多結晶基体、あるいはGaAs,G
aP,GaN,SiGe単結晶等の化合物半導体基体な
ど種々の半導体基体によって構成することができるが、
Si単結晶薄膜や、Si単結晶薄膜による太陽電池など
の製造には、Si単結晶基体を用いることが好ましい。
【0027】また、半導体基体は、n型もしくはp型の
不純物がドープされた半導体基体あるいは、不純物を含
まない半導体基体によって構成することができる。しか
し、陽極化成を行う場合は、p型の不純物が高濃度にド
ープされた低比抵抗の半導体基体いわゆるp+ Si基体
を用いることが望ましい。この半導体基体としてp
Si基体を用いるときは、p型不純物の例えばボロンB
が、約1019atoms/cm程度にドープさ
れ、その抵抗が0.01〜0.02Ωcm程度のSi基
板を用いることが望ましい。そして、このp+ 型Si基
体を陽極化成すると、基板表面とほぼ垂直方向に細長く
伸びた微細孔が形成され、結晶性を維持したまま多孔質
するため、望ましい多孔質層が形成される。
【0028】このように結晶性を維持したまま多孔質さ
れた多孔質層上に、半導体膜を成膜する。この場合、多
孔質層が結晶性を維持していることにより、半導体膜を
エピタキシャル成長させることができる。半導体膜の成
膜は、MOCVD(有機金属化学的気相成長法)、CV
D(化学的気相成長)法、MBE(分子線エピタキシ
ー)法、スパッタリング等によることができ、単結晶、
多結晶、非晶質の各膜として形成することができるし、
更に、例えば非晶質膜として形成して後、アニールによ
って、多結晶もしくは単結晶化することができる。ま
た、この半導体膜は、単層の半導体膜によって構成する
こともできるが、太陽電池を構成する場合等において
は、2層以上の複層半導体膜とすることができる。
【0029】このように、半導体基体上にエピタキシャ
ル成長した半導体膜半導体基体から剥離するが、この剥
離に先立って半導体膜上に、例えば支持基板フレキシブ
ル樹脂シート等による支持基板を接合してこの支持基板
と半導体膜とを一体化した後、半導体膜を支持基板と共
に、半導体基体から、この半導体基体に形成した多孔質
層を介して剥離することができる。
【0030】この支持基板は、フレキシブルシートに限
られるものでなくガラス基板、樹脂基板あるいは例えば
所要のプリント配線がなされたフレキシブル、もしくは
剛性、いわゆる堅い(リジッド)な透明プリント基板に
よって構成することもできるものである。
【0031】半導体基体表面は、多孔率を異にする2層
以上からなる多孔質層を形成するものであるが、最表面
の多孔質層は、その多孔率が比較的小さく緻密な多孔質
層として形成し、この多孔質層上に良好にエピタキシャ
ル半導体膜を成長させることができるようにし、この表
面層より内側、すなわち下層側において比較的多孔率の
高い多孔質層を基体面に沿って形成することによってこ
れ自体の高多孔率化による機械的強度の低下、あるいは
この多孔質層と他との格子定数の相違に基く歪みによっ
て脆弱化し、この層においてエピタキシャル半導体膜の
剥離、すなわち分離を容易に行うことができる。例え
ば、超音波印加によって分離させることができる程度に
弱い多孔質層を形成することも可能となる。
【0032】多孔質層の表面より内側に形成する多孔率
を大きくした高多孔率層は、その多孔率が大きいほど上
述の剥離が容易になるが、この多孔率が余り大きいと、
上述したエピタキシャル半導体膜の剥離処理前に、剥離
を発生させたり、多孔質層に破損を来すおそれがあるこ
とから、この高多孔率層における多孔率は、40%以上
70%以下とする。
【0033】また、多孔質層に高多孔率層を形成する場
合、その多孔率が大きくなるにつれ歪みが大きくなり、
この歪の影響が多孔質層の表面層にまで大きく及ぶと、
表面層に亀裂を発生させるおそれが生じてくる。また、
このように多孔質層の表面にまで歪の影響が生じると、
これの上にエピタキシャル成長させる半導体膜に結晶欠
陥を発生させる。そこで、多孔質層には、その多孔率が
高い層と多孔率の低い表面層との間に、歪みを緩和する
バッファ層として、表面層よりは多孔率が高く、かつ高
多孔率層に比しては多孔率が低い中間多孔率を有する中
間多孔率層を形成する。このようにすることにより、高
多孔率層の多孔率を、上述のエピタキシャル半導体膜の
剥離を確実に行うことができる程度に大きくし、しかも
結晶性にすぐれたエピタキシャル半導体膜の形成を可能
にする。
【0034】上述した半導体基体表面の多孔質化の陽極
化成は、公知の方法、例えば伊藤らによる表面技術Vo
l.46,No.5,pp.8〜13,1995〔多孔
質Siの陽極化成〕に示された方法によることができ
る。すなわち、例えば図1にその概略構成図を示す2重
セル法で行うことができる。この方法は、第1および第
2の槽1Aおよび1Bを有する2槽構造の電解溶液槽1
が用いられる。そして、両槽1Aおよび1B間に多孔質
層を形成すべき半導体基体11を配置し、両槽1Aおよ
び1B内に、直流電源2が接続された対の白金電極3A
および3Bの各一方が配置される。電解溶液槽1の第1
および第2の槽1Aおよび1B内には、それぞれ例えば
フッ化水素HFとエタノールC2 5 OHとを含有する
電解溶液4、あるいはフッ化水素HFとメタノールCH
3 OHとを含有する電解溶液4が収容され、第1および
第2の槽1Aおよび1Bにおいて電解溶液4に半導体基
体11の両面が接触するように配置され、かつ両電極3
Aおよび3Bが電解溶液4に浸漬配置される。そして、
半導体基体11の多孔質層を形成すべき表面側の槽1A
内の電解溶液4に浸漬されている電極3A側を負極側と
して、直流電源2が接続されて両電極3Aおよび3B間
に通電がなされる。このようにすると、半導体基体11
側を陽極側、電極3Aを陰極側とする給電がなされ、こ
れにより、半導体基体11の電極3A側に対向する表面
が侵蝕されて多孔質化する。
【0035】この2槽セル法によるときは、オーミック
電極を半導体基体に被着形成することが不要となり、こ
のオーミック電極から不純物が半導体基体に導入するこ
とが回避される。
【0036】陽極化成は、上述した2槽セル法による場
合に限られるものではなく、例えば図29に概略構成図
を示す単槽セル法によることもできる。この例では単槽
の電解溶液槽1が設けられ、その例えば底面に設けた開
口1Hに対向して、陽極化成を行う半導体基体11が、
Oリング5を介して液密に衝合して配置される。電解溶
液槽1内には電解溶液4が収容されて、底部に配置され
た半導体基体11の陽極構成を行う面に電解溶液4が接
触するようになされる。槽1内の電解溶液4中には、例
えはPt電極板より成る一方の電極3Aが浸漬される。
半導体基体11の裏面には例えばカーボン電極より成る
他方の電極3Bが、できるだけ陽極化成を行う面の全域
に亘って対向するように面接触して配置される。そし
て、電解溶液4中に浸漬された電極3A側を負極側とし
て、両電極3Aおよび3B間に直流電源2が挿入され
て、通電がなされる。このようにする場合においても、
半導体基体11の電極3Aと対向する側の面が陽極化成
される。
【0037】そしてこの陽極化成における条件の選定に
より、形成される多孔質層の構造が変化するものであ
り、これによってこれの上に形成する半導体膜の結晶性
および剥離性が変化する。
【0038】本発明方法においては、前述したように、
多孔率を異にする2層以上の層からなる多孔質層を形成
するものであり、この場合、陽極化成処理において、電
流密度が異なる2段階以上の多段階陽極化成法を採用す
る。具体的には、表面に多孔率が低いすなわち口径の小
さい微細孔による比較的緻密な低多孔率の多孔質層を作
製するため、まず、低電流密度で第1陽極化成を施す。
多孔質層の膜厚は時間に比例するので、所望する膜厚に
なるような時間で陽極化成を行う。その後、かなり高い
電流密度で第2陽極化成を行えば、最初に形成された低
多孔率の多孔質層によって少くとも表面層が形成され、
これより下側(内側)に多孔率の大きい高多孔率の多孔
層が形成される。すなわち、少くとも多孔率の低い低多
孔率質層と、多孔率の高い高多孔率層を有する多孔質層
が形成される。
【0039】そして、この場合、低多孔率の多孔質層
と、高多孔率の多孔質層との界面付近には、両者の格子
定数の違いにより大きな歪みが生じる。この歪みがある
値以上になると、多孔質層は2つに分離する。したがっ
て、この歪みによる分離あるいは、多孔率による機械的
強度の低下による分離が生じるか、生じないかという境
界条件付近の陽極化成条件で多孔質層を形成すれば、こ
の多孔質層上にエピタキシャル成長された半導体膜は、
この多孔質層を介して容易に分離することができる。
【0040】この場合の、低電流密度の第1陽極化成
は、例えば0.01〜0.02Ωcmのp型シリコン単
結晶基体を用い、電解溶液として、例えば弗酸(HF)
とエタノール(C2 5 OH)の混合液を用い、HF
(47〜50%溶液):C2 OH(工業用エタノー
ル(約95%溶液))=1:1(体積比)とするとき、
0.5〜10mA/cm程度の低電流密度で数分間
から数十分間行う。また、高電流密度の第2陽極化成
は、例えば40〜300mA/cm2 程度の電流密度
で、1〜10秒間、好ましくは3秒間前後の時間で行
う。
【0041】上述した第1および第2の2段階の陽極化
成によって多孔質層を形成する場合、この上に半導体膜
を良好に成膜するために多孔質層表面を低多孔率化する
と、この多孔質層内部の高多孔質層との間で発生する歪
みがかなり大きくなるため、多孔質層の表面までこの歪
みの影響が及び、この場合、前述したように、亀裂の発
生や、これの上に形成するエピタキシャル半導体膜に結
晶欠陥を発生させるおそれが生じる。そこで、多孔質層
において、低多孔率の表面層と高多孔率層との間に、こ
れらによって発生する歪みを緩和するバッファー層とし
て、表面層よりは多孔率が高く、かつ高多孔率層に比し
ては多孔率が低い中間多孔率層を形成する。具体的に
は、最初に低電流密度の第1陽極化成を行い、次いで第
1陽極化成よりもやや高い電流密度の第2陽極化成を行
って、その後それらよりもかなり高い電流密度で第3陽
極化成を行う。第1陽極化成の条件は、特に制限されな
いが、例えば0.01〜0.02Ωcmのp型シリコン
単結晶基体を用い、電解溶液として上述のHF:C2
5 OH=1:1を用いるとき、0.5〜3mA/cm2
未満程度、第2陽極化成の電流密度は例えば3〜20m
A/cm2 程度、第3陽極化成の電流密度は、例えば4
0〜300mA/cm2 程度で行うことが好ましい。例
えば1mA/cm2 の電流密度で陽極化成を行うと、多
孔率は約16%程度、7mA/cm2 の電流密度で陽極
化成を行うと、多孔率は約26%、200mA/cm2
の電流密度で陽極化成を行うと、多孔率は約40〜70
%程度になる。このような陽極化成を行った多孔質層上
にエピタキシャル成長を行うと、結晶性のよいエピタキ
シャル半導体膜が成膜できる。
【0042】また、上述したように電流密度を3段階と
する陽極化成を行う場合、第1陽極化成で形成される多
孔率が低い表面層はそのまま低い多孔率を保ち、第2陽
極化成で多孔率がやや高い中間多孔率層、すなわちバッ
ファー層が、表面層より下側(内側)、すなわち多孔質
層の表面から半導体基体との界面寄り側に形成されて、
多孔質層は表面層と中間多孔率層との2層構造となる。
そして、上述の第3陽極化成で形成される多孔率の高い
高多孔率層は、その電流密度を90mA/cm2 程度以
上とすると、第2陽極化成で形成した中間多孔率層内に
すなわち中間多孔質層の厚さ方向の中間部に形成され
る。
【0043】また中間多孔率層の形成において、この中
間多孔率層を形成する陽極酸化を多段階もしくは漸次例
えば通電電流密度を変化する条件下で行うことによっ
て、低多孔率表面層と、高多孔率層との間に階段的にも
しくは傾斜的にその多孔率を、表面層から高多孔率層側
に向かって高めた中間多孔率層を形成する。このように
すれば、表面層と高多孔率層との間の歪みは、より緩和
されて、さらに確実に結晶性のよいエピタキシャル半導
体膜をエピタキシャル成長することができる。
【0044】ところで、分離面は、高多孔率層の剥離層
(分離層)とその直前に行う多孔率の小さいバッファー
層との界面で格子定数の違いによる歪みが大きくかかる
ことによって形成されるが、この分離層形成の陽極化成
を行うときに工夫をすると、分離面がより分離しやすく
なる。それは、多孔率分離層形成の高電流密度の陽極化
成で、例えば時間を3秒間一定に通電するのではなく、
1秒間の通電の後陽極化成を停止し、所要時間経過後、
例えば1分程度放置した後、同じまたは異なる高電流密
度でまた1分間通電してその後陽極化成を停止し、また
所要時間経過後、例えば1分程度放置した後、再度同じ
または異なる高電流密度で1秒間通電して陽極化成を停
止するという間欠的に通電する方法である。この方法を
使用して適当な陽極化成条件を選ぶと、多孔質層による
剥離層が半導体基体との界面に、すなわち多孔質層の最
下面に形成される。すなわちこの場合、分離面は上記の
ような中間多孔質層すなわちバッファー層の内部ではな
く、多孔質層の半導体基板との界面側となる。
【0045】このように、バッファー層、すなわち中間
多孔率層が、高多孔率層の表面層側にのみ形成されるよ
うにするときは、多孔質層における歪みが生じる高多孔
質層と表面とが最大限に離間することになって中間多孔
率層によるバッファー効果が最大限に発揮されることに
なり、良好な結晶性を有する半導体膜を形成することが
できる。また、このように中間多孔質層が表面側にのみ
形成されるときは、多孔質層の全体の厚さを小さくする
ことができ、この多孔質層を形成するための半導体基体
の消費厚さを減らすことができて、この半導体基体の繰
り返し使用回数を大とすることができる。
【0046】このように、陽極化成条件の選定により、
分離面においては、歪が大きく掛かるようにし、しかも
この歪みの影響が半導体膜のエピタキシャル成長面に与
えられないようにすることができる。
【0047】また、多孔質層上に、結晶性良く半導体の
エピタキシャル成長を行うには、多孔質層の表面層の結
晶成長の種となる微細孔を小さくすることが望まれる。
このように表面層の微細孔を小さくする手段の一つとし
ては、陽極化成にあたって電解液中のHF濃度を濃くす
る方法がある。すなわち、この場合、まず表面層を形成
する低電流陽極化成では、HF濃度の濃い電解溶液を使
用する。次にバッファー層となる中間多孔率層を形成
し、その後、電解溶液のHF濃度を下げてから、最後に
高電流密度の陽極化成を行う。このようにすることによ
って、表面層の微細孔の微細化をはかることができるこ
とによって、これの上に結晶性の良いエピタキシャル半
導体膜を形成することができるものであり、しかも高多
孔率層においては、多孔率を必要充分に高くできるの
で、エピタキシャル半導体膜の剥離は良好に行うことが
できる。
【0048】この多孔質層の陽極化成における電解溶液
の変更は、例えば表面層の形成においては、電解溶液と
して、例えばHF:C2 5 OH=2:1による電解溶
液を使用した陽極化成を行い、バッファー層としての中
間多孔率層の形成においては、やや薄いHF濃度の電解
溶液、例えばHF:C2 5 OH=1:1による電解溶
液を使用した陽極化成を行い、さらに高多孔率層を形成
においては、電解溶液は、さらにHF濃度を薄くして、
例えばHF:C2 5 OH=1:1〜1:2の電解溶液
を用いた高電流密度の陽極化成を行う。
【0049】なお、上述した多孔質層の形成において、
表面層の形成から中間多孔率層の形成にかけて、電流密
度を変化させるとき、一旦陽極化成を停止してから、次
の陽極化成を行う通電を開始する手順によることもでき
るし、一旦陽極化成を停止することなくすなわち通電を
停止することなく、連続して電流密度を変化させて行う
こともできる。
【0050】また、陽極化成を行う際に、光を遮断した
暗所で行うことにより多孔質層の表面の凹凸を小とし、
これの上にエピタキシャル成長させる半導体膜の結晶性
を上げることができる。
【0051】なお、陽極化成されたシリコンの多孔質層
は、可視発光素子として利用できる。この場合は光を照
射しながら陽極化成することが好ましく、これにより発
光効率が上昇する。更に、酸化させると、波長にブルー
シフトが起こる。また、半導体基体は、p型でもn型で
もよいが、不純物を導入しない高抵抗のものの方が好ま
しい。
【0052】以上の工程により、表面(片面または両
面)に多孔質層が形成された半導体基板を得ることがで
きる。なお、多孔質層全体の膜厚は、特に制限されない
が、1〜50μm、好適には3〜15μm、通常8μm
程度の厚さとすることができる。多孔質層全体の厚さ
は、半導体基板をできる限り繰り返し使用できるように
するためにできるだけ薄くすることが好ましい。
【0053】また、多孔質層上に、半導体をエピタキシ
ャル成長するに先立って、例えば水素ガス雰囲気中での
アニールを行うときは、多孔質層の表面に形成された自
然酸化膜の完全な除去、および多孔質層中の酸素原子を
極力除去することができ、多孔質層の表面が滑らかにな
り、例えば良好な結晶性を有するエピタキシャル半導体
膜を形成することができる。また、前述した水素中、そ
のほかのアニールによる前処理によって、高多孔率層と
中間多孔率層との界面の強度を一層弱めることができ
て、エピタキシャル半導体膜の基板からの分離をより容
易に行うことができる。この場合の水素アニールは、例
えば950℃〜1150℃程度の温度範囲で行う。
【0054】また、水素アニールの前に、多孔質層を低
温酸化させると、多孔質層の内部は酸化されるので、水
素ガス雰囲気中での熱アニールを施しても多孔質層には
大きな構造変化が生じない。つまり、多孔質層の表面へ
の剥離層からの歪みが伝わりにくくなり、良質な結晶性
のエピタキシャル半導体膜を成膜することができる。こ
の場合の低温酸化は、例えばドライ酸化雰囲気中で40
0℃で1時間程度で行うことができる。
【0055】そして、上述したように多孔質層表面に半
導体のエピタキシャル成長を行う。この半導体のエピタ
キシャル成長は、単結晶半導体基板の表面に形成された
多孔質層は、多孔質ながら結晶性を保っていることか
ら、この多孔質層上へのエピタキシャル成長は可能であ
る。この多孔質層表面へのエピタキシャル成長は、例え
ばCVD法により、例えば700℃〜1200℃の温度
で行うことができる。
【0056】また、上述したアニール、および半導体膜
の成膜時のいずれにおいても、半導体基体を所定の基体
温度に加熱する方法としては、いわゆるサセプタ加熱方
式によることもできるし、半導体基体自体に直接電流を
流して加熱する通電加熱方式等を採ることができる。
【0057】多孔質層上にエピタキシャル成長する半導
体膜は、単層半導体膜とすることも複数の半導体層の積
層による複層半導体膜とすることができる。また、この
半導体膜は半導体基体と同じ物質でもよいし、異なる物
質でもよい。例えば、単結晶Si半導体基体を用い、そ
の表面に形成した多孔質層にSi、あるいはGaAs等
の化合物半導体、またはSi化合物、例えばSi1-y
y をエピタキシャル成長するとか、これらを適宜組み
合わせ積層する等、種々のエピタキシャル成長を行うこ
とができる。
【0058】一方、化合物半導体による薄膜半導体を形
成する場合においては、半導体基体として化合物半導体
基体を用いることができ、この場合においてもこれに陽
極化成を行えば、同様に表面に多孔質層を有する半導体
基体を構成することができる。そして、その多孔質層上
に化合物半導体をエピタキシャル成長させれば、例えば
Si半導体基体上に化合物半導体をエピタキシャル成長
させる場合よりも格子不整合を小さくすることができる
ことから良好な結晶性をもつ薄膜化合物半導体を形成す
ることができる。
【0059】また、多孔質層に成膜する半導体膜には、
その成膜、例えばエピタキシャル成長に際してn型もし
くはp型の不純物を導入することができる。あるいは、
半導体膜の成膜後に、イオン注入、拡散等によって不純
物の導入を全面もしくは選択的に行うこともできる。こ
の場合、その使用目的に応じて、導電型、不純物の濃
度、種類の選択がなされる。
【0060】また、半導体膜の厚さも、薄膜半導体の用
途に応じて適宜選択することができる。例えば、半導体
集積回路を薄膜半導体に形成する場合、半導体素子の動
作層は数μm程度の厚さであるので、例えば5μm程度
の厚さに形成することができる。
【0061】単結晶シリコンによる半導体膜をエピタキ
シャル成長等によって成膜して薄膜半導体を形成し、こ
れにより太陽電池を構成する場合は、半導体膜として
は、例えば多孔質層側から順に、例えばp型の高不純物
濃度のp+ 半導体層、p型の低不純物濃度のp- 半導体
層、およびn型の高不純物濃度のn+ 半導体層の順にエ
ピタキシャル成長させた複層半導体膜とすることができ
る。これらの層の不純物濃度、膜厚は特に制限されない
が、例えばp+ 型半導体層は、膜厚が0〜1μmの範
囲、典型的には0.5μm程度、ボロンBの濃度が10
18〜1020atoms/cm3 の範囲、典型的には約1019atom
s/cm3 程度、p型半導体層は、膜厚が1〜30μmの範
囲、典型的には5μm程度、ボロン濃度が1014〜10
17atoms/cm3の範囲、典型的には約1016atoms/cm3
度、n+ 型半導体層は、膜厚が0.1〜1μmの範囲、
典型的には0.5μm程度、リンPまたは砒素Asの濃
度が1018〜1020atoms/cm3 の範囲、典型的には約1
19atoms/cm3 程度とすることが好ましい。
【0062】また、半導体膜を、多孔質層側からp+
Si層、p型Si1-x Gex グレーディッド層、アンド
ープのSi1-y Gey 層、n型Si1-x Gex グレーデ
ィッド層、およびn+ 型シリコン層の順にエピタキシャ
ル成長させた半導体膜とし、これによってダブルヘテロ
構造の太陽電池を作製することができる。このダブルヘ
テロ構造を構成する各層の典型的な例示としては、p+
型Si層としては、不純物濃度が1019atoms/cm3
度、膜厚が0.5μm程度、p型Si1-x Gexグレー
ディッド層としては、不純物濃度が1016atoms/cm3
度、膜厚が1μm程度、アンドープのSi1-y Gey
としては、yが0.7、膜厚が1μm程度、n型Si
1-x Gex グレーディッド層としては、不純物濃度が1
16atoms/cm3 程度、膜厚が1μm程度、およびn+
Si層としては、不純物濃度が1010cm-3程度、膜厚
が0.5μm程度とすることが好ましい。なお、p型、
n型Si1-x Gex グレーディッド層中のGeの組成比
xは、それぞれ両側に存する層のx=0からアンドープ
のSi1-y Gey のyまで、漸次増大するようにするこ
とが好ましい。これにより、各界面において格子定数が
整合することから、良好な結晶性を得ることができる。
【0063】このようなダブルヘテロ構造の太陽電池で
は、その中央のアンドープのSi1-y Gey 層にキャリ
アおよび光を有効に閉じこめることができるため、高い
変換効率を得ることができる。
【0064】上述の半導体膜は、半導体基体から剥離
し、そのまま薄膜半導体として使用することが可能であ
る。
【0065】あるいは、半導体膜を、多孔質層を介して
半導体基体に弱く固着させた状態のまま、この半導体膜
に、例えば太陽電池として必要な処理を行い、その後支
持基板を半導体膜に貼合せて、この支持基板と半導体膜
とを一体化させた後、この支持基板とともに半導体膜を
半導体基体から剥離する。
【0066】太陽電池における支持基板は、例えば窓ガ
ラスなどのガラス板、金属基板、セラミック基板、ある
いは透明樹脂フィルムもしくはシート(以下単にシート
という)等によるフレキシブル基板など種々の基板によ
って構成することができる。
【0067】次に、太陽電池を構成する工程を説明す
る。この工程は、上述した半導体基体から半導体膜を剥
離した後に行うこともできるし、半導体基体と一体化し
た状態のままで行うこともできる。
【0068】上述した多孔質層が表面に形成された半導
体基体上に、上述したように、複層シリコン半導体膜を
例えばエピタキシャル成長によって成膜する。その後、
例えば熱酸化処理を行って表面に10〜200nm程度
の膜厚の酸化膜を形成する。そして、必要に応じて、半
導体膜表面の酸化膜をフォトリソグラフィ技術を用いて
配線層のパターンに形成する。あるいは、半導体膜との
接続が必要な個所にだけ、開口させてもよい。その後、
例えば最終的に電極および配線層を構成する導電層、例
えばAl等の単層金属層あるいは複数の金属層の積層に
よる多層金属層をそれぞれを蒸着等によって全面的に形
成し、これをフォトリソグラフィによるエッチングによ
って所要の電極および配線パターンにパターニングす
る。また、この電極および配線パターニングの形成は、
例えば印刷法によることもできる。
【0069】また、例えば透明樹脂シートに、所要の電
極および配線パターン、いわゆるプリント配線が形成さ
れたいわゆるプリント基板を予め用意しておき、このプ
リント基板と、上述の半導体基体の表面の多孔質層上に
成膜した半導体膜に、対応する部分を電気的に接合して
貼り合わせる。このとき、両者の電極間相互は、例えば
半田により接合する。また、電極以外の部分は、エポキ
シ樹脂などの透明接着剤を用いて接着できる。
【0070】このように、プリント基板と薄膜単結晶シ
リコン(Si)とを貼り合わせることは、従来不可能で
あったが、本発明においては、極めて容易に行うことが
できる。また、プリント基板に限らず、透明樹脂シート
を貼り合わせてもよい。プリント基板あるいは透明樹脂
シート等の支持基板を貼り合わせた後、半導体基体との
間に引っ張り応力を加えることにより、多孔質層の高多
孔率層、もしくは高多孔率層と中間多孔質層との界面、
あるいは高多孔率層と半導体基体との界面等において破
壊を生じさせて、エピタキシャル半導体膜をプリント基
板等の支持基板側に貼り合わせた状態で半導体基体から
容易に剥離することができる。このようにして、プリン
ト基板等のき支持基板面に薄膜半導体による太陽電池が
形成された、例えばフレキシブル太陽電池を得ることが
できる。
【0071】この場合、半導体膜の支持基板例えばプリ
ント基板が接合された側とは反対側の裏面には、半導体
基体からの剥離によって多孔質層が残る場合がある。こ
の場合、例えばエッチングによってこの多孔質層の除去
を行うこともできるが、この多孔質層が残された状態
で、これに例えば銀ペースト等の金属膜を形成し、太陽
電池の他方のオーミック電極とするとか、光反射面とし
て、光の利用率を高めることによって、実効的に光ー電
気変換効率の向上をはかることができる。更に、この面
に金属板を貼り合せるとか樹脂層を形成することによっ
て保護層とすることもできる。
【0072】一方、半導体膜が剥離された半導体基体
は、その表面を研磨して再び同様の作業が繰り返しなさ
れて、太陽電池等の形成がなされる。半導体基体の厚さ
は、例えば200〜300μm程度とすることができ、
一方、例えば1回の太陽電池の製作に消費される半導体
基体の厚さは、約3〜20μm程度であるため、10回
の繰り返し使用でも消費される厚さは約30〜200μ
mであるので半導体基体は充分繰り返し利用が可能であ
る。したがって、本発明方法によれば、高価な単結晶の
半導体基体を繰り返し使用できるので、コストの低減
化、かつ低エネルギーで太陽電池を製造することができ
る。また、この繰返し作業によって厚さが充分薄くなっ
た半導体基体は、これ自体で太陽電池を構成することが
できる。
【0073】次に、本発明の実施例を挙げて説明する。
しかしながら、本発明は、この実施例に限定されるもの
ではない。まず、本発明による薄膜半導体の製造方法の
実施例について説明する。各実施例における電解溶液を
構成するHFは49%溶液、C2 5 OHは工業エタノ
ールを用いた。
【0074】尚、各実施例における温度はパイカメータ
を用いて測定したものである。
【0075】〔実施例1〕図2および図3は、この実施
例1の製造工程図を示す。先ず、高濃度にボロンBがド
ープされて、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωcmと
された単結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を
用意した(図2A)。
【0076】そして、この半導体基体11の表面を暗所
中で陽極化成して半導体基体11の表面に多孔質層を形
成した。この実施例においては、図1で説明した2槽構
造の陽極化成装置を用いて陽極化成を行った。すなわ
ち、第1および第2の各槽1Aおよび1B間に単結晶S
iによる半導体基体11を配置し、両槽1Aおよび1B
には、共にHF:C2 5 OH=1:1による電解溶液
を注入した。そして各電解溶液槽1Aおよび1Bの電解
溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流
電源2によって電流を流した。
【0077】先ず、電流密度7mA/cm2 の低電流で
13分間通電させた。これにより約多孔率26%、厚さ
約10μmの表面層12Sが形成された(図2B)。
【0078】一旦通電を止めた後、200mA/cm2
の高電流密度で3秒間通電させた。これにより、表面層
12S内に、すなわち先に形成した表面層12Sによっ
て挟み込まれた状態で、これに比し高い多孔率を有する
多孔率約60%の高多孔率層12Hが表面層12Sの面
に沿って形成された(図2C)。このようにして、表面
層12Sと高多孔率層12Hとの重ね合せによる多孔質
層12が形成された。
【0079】このように形成された多孔質層12は、表
面層12Sと高多孔率層12Hとが多孔率が大きく異な
るので、これら表面層12Sと高多孔率層12Hの界面
および界面近傍において大きな歪みがかかり、この付近
の強度が極端に弱くなる。
【0080】このようにして、多孔質層12の形成後、
常圧Siエピタキシャル成長装置内で先ず、半導体基体
11をH2 雰囲気中で1100℃に加熱処理すなわちア
ニール処理を行った。この加熱工程は、室温から110
0℃までの加熱昇温時間を約20分とし、その後この1
100℃に約30分間保持して行った。このH2 中アニ
ールにより、多孔質層12の表面は滑らかになり、多孔
質層12内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12
Hとの界面付近における強度は、一層脆弱化された。
【0081】その後、H2 雰囲気中1100℃のアニー
ル温度から、1030℃に降温して、SiH4 ガスを原
料ガスとしてSiのエピタキシャル成長を17分間行っ
た。このようにすると、多孔質層12の表面上に、厚さ
約5μmの単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜1
3が形成された(図3A)。
【0082】この状態でエピタキシャル半導体膜13
を、半導体基体11から剥離する。この剥離は、エピタ
キシャル半導体膜13の表面と半導体基体11の裏面
に、それぞれ接着剤14を塗布し、これら接着剤14に
よってPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂シー
トによるフレキシブル支持基板15を貼着する(図3
B)。この接着剤14による支持基板15の接着強度
は、多孔質層12おける分離強度より強い強度に選定し
た。
【0083】両基板15に、互いに引き離す外力を加え
る。このようにすると、脆弱な多孔質層12において、
高多孔率層12Hまたはこれとの界面ないしはその近傍
で剥離が生じ、エピタキシャル半導体膜13が、半導体
基体11より分離される(図3C)。
【0084】このようにして、分離されたエピタキシャ
ル半導体膜13によって薄膜半導体23が構成される
(図3D)。この例においては、薄膜半導体23に付着
された多孔質層をエッチングによって除去した。
【0085】〔実施例2〕図4および図5は、この実施
例2の製造工程図を示す。先ず、実施例1と同様に、高
濃度にボロンBがドープされて、比抵抗例えば0.01
〜0.02Ωcmとされた単結晶Siによるウエファ状
の半導体基体11を用意した(図4A)。
【0086】そして、この半導体基体11の表面を暗所
中で陽極化成して半導体基体11の表面に多孔質層を形
成した。この実施例2においても、実施例1と同様に図
1で説明した2槽構造の陽極化成装置を用い、第1およ
び第2の各槽1Aおよび1B、共にHF:C2 5 OH
=1:1による電解溶液を注入した。そして各電解溶液
槽1Aおよび1Bの電解溶液中に浸漬配置したPt電極
3Aおよび3B間に直流電源2によって電流を流した。
【0087】この実施例2においては、先ず、電流密度
1mA/cm2 の低電流で8分間通電した。このように
すると、実施例1における表面層12Sに比し、その微
細孔の口径が小さい緻密な多孔率約16%、厚さ1.7
μmの表面層12Sが形成される(図4B)。一旦通電
を止めた後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電し
た。このようにすると、表面層12Sの微細孔に比し口
径が大きい多孔率約26%、厚さ6.3μmの中間多孔
率層12Mが、表面層12Sの下層すなわち表面層12
Sより内側に表面層12Sの面に沿って形成された(図
4C)。更に、一旦通電を止めた後、200mA/cm
2 の高電流密度で3秒間通電させた。このようにする
と、中間多孔率層12M内に、すなわち中間多孔率層1
2Mによって上下に挟み込まれた位置にこの中間多孔率
層12Mに比して高い多孔率とされた、すなわち多孔率
約60%、厚さ0.05μmの高多孔率層12Hが中間
層12Mの面方向に沿って形成された(図4D)。この
ようにして、表面層12Sと、中間多孔率層12Mと、
高多孔率層12Hとの重ね合せによる多孔質層12が形
成された。
【0088】このように形成された多孔質層12は、中
間多孔率層12Mと高多孔率層12Hとが多孔率が大き
く異なるので、これら中間多孔率層12Mと高多孔率層
12Hの界面および界面近傍において大きな歪みがかか
り、この付近の強度が極端に弱くなる。
【0089】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例1と同様にアニールを行い、Siのエピタ
キシャル成長を行い、剥離処理を行う。
【0090】すなわち、常圧Siエピタキシャル成長装
置内で先ず、半導体基体11をH2雰囲気中でアニール
した。このアニールすなわち加熱工程は、室温から11
00℃までの加熱昇温時間を約20分とし、その後この
1100℃に約30分間保持して行った。このH2 アニ
ールは、多孔質層の微細孔が小さいとより滑らかになる
ことからこのH2 中アニールにより、多孔質層12の微
細孔が小さい表面層12Sは、より滑らかになり、多孔
質層12内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12
Hとの界面付近における強度は、いっそう脆弱化され
た。
【0091】その後、H2 中1100℃のアニール温度
から、1030℃に降温して、SiH4 ガスを原料ガス
としてSiのエピタキシャル成長を17分間行った。こ
のようにすると、多孔質層12の表面層12S上に、厚
さ約5μmの単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜
13が形成された(図5A)。
【0092】この状態で半導体膜13の表面と半導体基
体11の裏面に、それぞれ接着剤14を塗布し、これら
接着剤14によってPETシート(図示せず)を多孔質
層12おける分離強度より強い接着強度で貼着し、実施
例1と同様に互いに引き離す外力を加える。このように
すると、脆弱な多孔質層12において、高多孔質層12
Hあるいは中間多孔率層12Mと高多孔率層12Hとの
界面ないしはその近傍で剥離が生じ、エピタキシャル半
導体膜13が、半導体基体11より分離される(図5
B)。
【0093】このようにして分離されたエピタキシャル
半導体膜13によって薄膜半導体23が構成される。こ
の例においては、薄膜半導体23に付着された多孔質層
をエッチングによって除去した。
【0094】この実施例2においては、多孔率が小さ
い、すなわちより緻密な表面層12Sを形成したもので
あり、これが、上述のH2 中でのアニールによって、よ
り滑らかになることから、これの上にエピタキシャル成
長した半導体膜13、すなわちこれによって形成された
薄膜半導体23は、より結晶性すぐれた半導体として形
成される。
【0095】また、このように、多孔率が小さい表面層
12Sを形成するにもかかわらず、高多孔率層12Hと
表面層12Sとの間に、その多孔率が中間の中間多孔率
層12Mを設けるようにしたことにより、これが表面層
にかかる歪のバッファー層として作用することから、高
多孔率層12の存在による歪の多孔質層12のエピタキ
シャル成長がなされる表面への影響を効果的に減少させ
ることができる。
【0096】〔実施例3〕図6および図7は、この実施
例3の製造工程図を示す。先ず、実施例1および2と同
様に、高濃度にボロンBがドープされて、比抵抗例えば
0.01〜0.02Ωcmとされた単結晶Siによるウ
エファ状の半導体基体11を用意した(図6A)。
【0097】そして、この半導体基体11の表面を暗所
中で陽極化成して半導体基体11の表面に多孔質層を形
成する。この実施例3においても、実施例1および2と
同様に図1で説明した2槽構造の陽極化成装置を用い、
第1および第2の各槽1Aおよび1B、共にHF:C2
5 OH=1:1による電解溶液を注入した。そして各
電解溶液槽1Aおよび1Bの電解溶液中に浸漬配置した
Pt電極3Aおよび3B間に直流電源2によって電流を
流した。
【0098】この実施例3においても、先ず、電流密度
1mA/cm2 の低電流で8分間通電した。このように
すると、実施例2と同様にその微細孔の口径が小さい緻
密な表面層12Sが形成される(図6B)。
【0099】一旦通電を停止した後、この実施例3にお
いては、電流密度4mA/cm2 で3分間通電した。こ
のようにすると、表面層12Sの微細孔に比し口径が大
きい多孔率22%、厚さ1.8μmの第1の中間多孔率
層12M1 が、表面層12Sの下層すなわち表面層12
Sより内側に表面層12Sの面に沿って形成された(図
6C)。
【0100】再び一旦通電を停止した後、更に電流密度
10mA/cm2 で6分間通電した。このようにする
と、第1の中間多孔率層12M1 の下層すなわち第1の
中間多孔率層12M1 より更に内側に多孔率約30%、
厚さ6.6μmの第2の中間多孔率層12M2 が第1の
中間層12M1 の面に沿って形成された(図6D)。
【0101】更に、一旦通電を止めた後、200mA/
cm2 の高電流密度で3秒間通電させた。このようにす
ると、第2の中間多孔率層12M2 内に、すなわち第2
の中間多孔率層12M2 によって上下に挟み込まれた位
置に、この中間多孔率層12M2 に比して高い多孔率の
多孔率約60%、厚さ約0.5μmの高多孔率層12H
が各層の面に沿って形成された(図6E)。このように
して、表面層12Sと、第1および第2の中間多孔率層
12M1 および12M2 と、高多孔率層12Hとの重ね
合せによる多孔質層12が形成された。
【0102】このように形成された多孔質層12におい
ても、中間多孔率層12M2 と高多孔率層12Hとが多
孔率が大きく異なるので、これら中間多孔率層12M1
と高多孔率層12Hの界面および界面近傍において大き
な歪みがかかり、この付近の強度が極端に弱くなる。
【0103】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例1および2と同様にアニールを行い、Si
のエピタキシャル成長によってエピタキシャル半導体膜
13を形成し(図7A)、支持基板としてのPETシー
トの接合(図示せず)を行い、エピタキシャル半導体膜
13と半導体基体11とを多孔質層12の高多孔率12
Hもしくはその近傍の破壊によって剥離処理を行う(図
7B)。
【0104】このようにして、エピタキシャル半導体膜
13によって薄膜半導体23を形成する。
【0105】この実施例3においては、高多孔率層12
Hと表面層12Sとの間に、その多孔率が両者の中間で
高多孔率層12Hに向かって多孔率が高められた第1お
よび第2の2層の中間多孔率層12M1 およびM2 を設
けるようにしたことにより、これが表面層にかかる歪の
バッファー層として作用することから、高多孔率層12
の存在による歪の多孔質層12のエピタキシャル成長が
なされる表面への影響を、より効果的に減少させること
ができる。
【0106】〔実施例4〕この実施例においては、図4
および図5で説明した実施例2と同様に、単結晶Si半
導体基体11の表面に暗所中での陽極化成によって、表
面層12Sと、中間多孔率層12Mと、この中間多孔率
層12M内に形成された高多孔率層12Hとによって多
孔質層12を形成してこれの上に目的とする薄膜半導体
を構成するエピタキシャル半導体膜をエピタキシャル成
長するものであるが、この実施例においては、その表面
層12Sと中間多孔率層12Mの形成を連続的通電によ
って通電量を変化させて形成した。
【0107】この実施例においても、実施例1および2
と同様に、ボロンBがドープされた比抵抗が0.01〜
0.02Ωcmの単結晶Siによる半導体基体11を用
意する(図4A)。
【0108】そして、この半導体基体11に対して、実
施例1および2と同様に図1で説明した2槽構造の陽極
化成装置を用い、第1および第2の各槽1Aおよび1
B、共にHF:C2 5 OH=1:1の電解溶液を注入
した。そして各電解溶液槽1Aおよび1Bの電解溶液中
に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流電源2
によって電流を流した。
【0109】この実施例4においても、先ず、電流密度
1mA/cm2 の低電流で8分間通電した。このように
すると、多孔率16%、厚さ1.7μmの表面層12S
が形成される(図4B)。
【0110】そして、この実施例においては、この表面
層12Sの形成後に、一旦通電を停止させることなく、
その通電量を上記1mA/cm2 から10mA/cm2
へと徐々に16分間で変化させて陽極化成を行って多孔
率が16%から30%程度へと変化する厚さ約6.8μ
mの中間多孔率層12Mを形成した(図4C)。
【0111】その後、一旦通電を停止した後、200m
A/cm2 の高電流密度で3秒間通電させた。このよう
にすると、中間多孔率層12M内に、すなわち中間多孔
率層12Mによって上下に挟み込まれた位置にこの中間
多孔率層12Mに比して高い多孔率の、多孔率約60
%、厚さ約0.5μmの高多孔率層12Hが形成された
(図4D)。このようにして、表面層12Sと、中間多
孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの重ね合せによる
多孔質層12が形成された。
【0112】このように形成された多孔質層12は、中
間多孔率層12Mと高多孔率層12Hとが多孔率が大き
く異なるので、これら中間多孔率層12Mと高多孔率層
12Hの界面および界面近傍において大きな歪みがかか
り、この付近の強度が極端に弱くなる。
【0113】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例1および2と同様のアニールを常圧Siエ
ピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多孔質
層12の表面層12Sを滑らかにし、また多孔質層12
内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの界
面付近における強度の脆弱化をはかる。
【0114】その後、実施例1および2におけると同様
にアニールを行った常圧Siエピタキシャル成長装置内
で、Siのエピタキシャル成長を17分間行って厚さ約
5μmの単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜13
を形成した(図5A)。
【0115】この状態で実施例2におけると同様に、P
ETシートによる支持基板を貼着(図示せず)、および
剥離(図5B)等を行って目的とする薄膜半導体23を
得る。この場合においても、その剥離は、多孔質層にお
ける破壊、すなわち高多孔率層12Hまたはその近傍の
破壊によってなされる。
【0116】この実施例4においても、多孔率が小さ
い、すなわちより緻密な表面層12Sを形成したもので
あり、これが、上述のH2 中でのアニールによって、よ
り滑らかになることから、これの上にエピタキシャル成
長したエピタキシャル半導体膜13すなわちこれによっ
て形成された薄膜半導体23は、より結晶性すぐれた半
導体として形成される。
【0117】そしてこの実施例4においては、多孔質層
12の形成において、その表面12Sから中間多孔率層
12Mの形成において電流密度を傾斜的に増加して形成
したことから、高多孔率層12Hから表面層12Sの間
における多孔率は漸次変化することから両者間で生ずる
歪みの中間多孔率層12Mによる緩和すなわちバッファ
ーが効果的になされ、H2 雰囲気中アニールを行った後
は、より平坦で滑らかな表面を形成することができる。
したがって、これの上に形成するエピタキシャル半導体
膜、したがって、最終的に得られる薄膜半導体は、より
結晶性に優れ、信頼性の高い薄膜半導体として形成する
ことができる。
【0118】〔実施例5〕図8は、この実施例の工程図
を示すもので、この実施例においては、多孔質層12に
おいて、その高多孔率層を、多孔質層12の、半導体基
体11との界面すなわち基体11の多孔質化されなかっ
た部分との界面側に形成した。
【0119】この実施例においても、実施例1および2
と同様に、ボロンBがドープされた比抵抗が0.01〜
0.02Ωcmの単結晶Siによる半導体基体11を用
意する(図8A)。
【0120】そして、この半導体基体11に対して、実
施例1および2と同様に暗所中で、図1で説明した2槽
構造の陽極化成装置を用い、第1および第2の各槽1A
および1B、共にHF:C2 5 OH=1:1による電
解溶液を注入した。そして各電解溶液槽1Aおよび1B
の電解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間
に直流電源2によって電流を流した。
【0121】この実施例5においては、実施例2と同様
に、先ず、電流密度1mA/cm2の低電流で8分間通
電した。このようにすると、多孔率16%、厚さ約1.
7μmの表面層12Sが形成される(図8B)。そし
て、実施例2と同様に、一旦通電を停止さてその通電量
を7mA/cm28分間の陽極化成を行って多孔率が2
6%厚さ6.3μmの中間多孔率層12Mを表面層12
S下にした(図8C)。
【0122】その後、一旦通電を停止した後、この実施
例においては、200mA/cm2の高電流密度を間欠
的に給電した。すなわち、先ず200mA/cm2 を、
0.7秒間通電させ、再び通電を停止して1分間保持
し、その後200mA/cm2を、0.7秒間通電さ
せ、更に通電を停止して1分間保持し、その後200m
A/cm2 を、0.7秒間通電させた。すなわち、3回
の間欠的高電流密度の給電を行って陽極化成を行った。
このようにすると、中間多孔率層12M下に中間多孔率
層12Mに比して高い多孔率の、多孔率約60%、厚さ
約50nmのと高多孔率層12Hが形成された(図8
D)。このようにして、表面層12Sと、中間多孔率層
12Mと、高多孔率層12Hとの重ね合せによる多孔質
層12が形成される。
【0123】このようにして形成された多孔質層12に
おいては、高多孔率層12Hと、中間多孔率層12Mと
の間と、更に基体11との間の多孔率が大きく異なるの
で、これら界面および界面近傍において大きな歪みがか
かり、この付近の強度が極端に弱くなる。
【0124】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例2で説明したと同様に、アニールを常圧S
iエピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多
孔質層12の表面層12Sを滑らかにし、同時に高多孔
率層12Hの脆弱化をはかる。
【0125】その後、実施例2におけると同様に、アニ
ールを行った常圧Siエピタキシャル成長装置内で、S
iのエピタキシャル成長を17分間行って厚さ約5μm
の単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜13が形成
した(図8E)。
【0126】そして、前述の各実施例と同様に、エピタ
キシャル半導体膜13と半導体基体11とを分離する
(図8F)。
【0127】このように、間欠的大電流通電によって形
成した高多孔率層12Hは、半導体基体11との界面、
ないしは界面近傍に形成されるものであり、またその多
孔率はきわめて高く形成することができ、H2 雰囲気中
アニールによって高多孔質層12Hの多孔率は著しく高
まる。したがって、この方法によって形成した多孔質層
12におけるエピタキシャル半導体膜12の剥離は、高
多孔率層12Hもしくはその近傍で、きわめて容易にな
される。
【0128】図23および図24は、この実施例におけ
る多孔質層の中間多孔質層12Mと高多孔質層12Hと
に渡る断面の上述のH2 雰囲気中のアニールを行う前
と、行った後の各10万倍の顕微鏡写真に基く模式図
で、これらを比較して明らかなようにH2 中アニールに
よって結晶粒の成長が生じ、特に高多孔質層12Hにお
いては孔部の拡大成長が著しく生じて、霜柱状(図24
では柱が存在しない部分での断面)の極めて粗なる層を
形成し、この部分における脆弱性が著しくなる。
【0129】実施例5においては、間欠的大電流通電に
よって半導体基体11との界面に高多孔率層12Hを形
成した場合であるが、このような間欠的大電流通電によ
ることなく、同様に、高多孔率層12Hを、半導体基体
11との界面に形成することもできる。この場合の実施
例を実施例6、7および実施例8において示す。
【0130】〔実施例6〕この実施例においても、図8
の工程図を参照して説明する。この実施例においては、
多孔質層12の表面層12Sおよび中間多孔率層の形成
は、実施例2で説明したと同様の方法によった。
【0131】すなわち、この実施例においても、実施例
2におけると同様に、高濃度にボロンBがドープされ
て、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωcmとされた単
結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意した
(図8A)。
【0132】そして、この場合においても、暗所中で図
1で説明した2槽構造の陽極化成装置を用い、第1およ
び第2の各槽1Aおよび1Bに、共にHF:C2 5
H=1:1の電解溶液を注入した。そして各電解溶液槽
1Aおよび1Bの電解溶液中に浸漬配置したPt電極3
Aおよび3B間に直流電源2によって電流を流した。
【0133】先ず、電流密度1mA/cm2 の低電流で
8分間通電した。このようにすると、実施例2における
と同様の表面層12Sが形成される(図8B)。一旦通
電を止めた後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電し
て表面層12Sの下層すなわち表面層12Sより内側に
実施例2におけると同様の中間多孔率層12Mが形成さ
れる(図8C)。更に、一旦通電を止めた後、この実施
例においては、実施例2において通電した大電流に比し
ては低く、表面層12Sや、中間多孔率層12Mの形成
時の通電電流に比しては高い、いわゆる中電流の60m
A/cm2 を1.9秒間通電した。このようにすると、
実施例5におけると同様に、中間多孔率層12M下の半
導体基体11の表面との界面に、多孔率約60%で厚さ
約50nmの高多孔率層12Hが形成される(図8
D)。このようにして、表面層12Sと、中間多孔率層
12Mと、高多孔率層12Hとが積層された多孔質層1
2が形成される。
【0134】このようにして形成された多孔質層12に
おいても、高多孔率層12Hと、中間多孔率層12Mお
よび基体11との間の多孔率が大きく異なるので、これ
ら界面および界面近傍において大きな歪みがかかり、こ
の付近の強度が極端に弱くなる。
【0135】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例2で説明したと同様に、アニールを常圧S
iエピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多
孔質層12の表面層12Sを滑らかにし、同時に多孔質
層12内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12H
との界面付近における強度の脆弱化をはかる。
【0136】その後、実施例2におけると同様に、アニ
ールを行った常圧Siエピタキシャル成長装置内で、S
iのエピタキシャル成長を17分間行って厚さ約5μm
の単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜13が形成
した(図8E)。
【0137】そして、上述の各実施例におけると同様に
エピタキシャル半導体膜13の半導体基板11からの剥
離を行って目的とする薄膜半導体23を得る(図8
F)。
【0138】〔実施例7〕この実施例においても、図8
の工程図を参照して説明する。この実施例においても、
実施例2におけると同様に、高濃度にボロンBがドープ
されて、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωcmとされ
た単結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意
した(図8A)。
【0139】この場合においても、暗所中で図1で説明
した2槽構造の陽極化成装置を用い、第1および第2の
各槽1Aおよび1B、共にHF:C2 5 OH=1:1
の電解溶液を注入した。そして各電解溶液槽1Aおよび
1Bの電解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3
B間に直流電源2によって電流を流した。
【0140】そして、先ず、この実施例においては、電
流密度1mA/cm2 の低電流で6分間通電した。この
ようにすると、多孔率16%、厚さ1.7μmの表面層
12Sが形成された(図8B)。一旦通電を止めた後、
電流密度4mA/cm2 で10分間通電を行った。この
ようにすると、表面層12Sの下層すなわち表面層12
Sより内側に、多孔率22%、厚さ約5.8μmの中間
多孔率層12Mが形成される(図8C)。更に、一旦通
電を止めた後、この実施例においては、中電流の60m
A/cm2 を2秒間通電した。このようにすると、中間
多孔率層12M下の半導体基体11との界面に、多孔率
約60%で厚さ約50nmの高多孔率層12Hが形成さ
れる(図8D)。このようにして、表面層12Sと、中
間多孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの重ね合せに
よる多孔質層12が形成される。
【0141】このようにして形成された多孔質層12に
おいても、高多孔率層12Hと、中間多孔率層12Mお
よび基体11との間の多孔率が大きく異なるので、これ
ら界面および界面近傍において大きな歪みがかかり、こ
の付近の強度が極端に弱くなる。
【0142】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例2で説明したと同様にアニールを常圧Si
エピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多孔
質層12の表面層12Sを滑らかにし、また多孔質層1
2内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの
界面付近における強度の脆弱化をはかる。
【0143】その後、実施例2におけると同様にアニー
ルを行った常圧Siエピタキシャル成長装置内で、Si
のエピタキシャル成長を17分間行って厚さ約5μmの
単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜13が形成し
(図8E)、エピタキシャル半導体膜13の半導体基体
11からの剥離を行って薄膜半導体23を得る(図8
F)。
【0144】〔実施例8〕この実施例においても、図8
の工程図を参照して説明する。この実施例においても、
実施例2におけると同様に、高濃度にボロンBがドープ
されて、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωcmとされ
た単結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意
した(図8A)。
【0145】そして、この場合においても、暗所中で図
1で説明した2槽構造の陽極化成装置を用いて、陽極化
成を行うものであるが、この実施例においては、第1の
槽1AにHF:C2 5 OH=1.2:1の電解溶液を
注入し、第2の槽1BにHF:C2 5 OH=1:1の
電解溶液を注入した。そして各電解溶液槽1Aおよび1
Bの電解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B
間に直流電源2によって電流を流した。
【0146】先ず、電流密度1mA/cm2 の低電流で
5分間通電した。このようにすると、多孔率13%で、
厚さ1.5μmの表面層12Sが形成された(図8
B)。一旦通電を止めた後、電流密度5mA/cm2
5分間通電した。このようにすると、表面層12S下
に、多孔率18%で、厚さ5μmの中間多孔率層12M
が形成された(図8C)。更に、一旦通電を止めた後、
中電流の80mA/cm2 を3秒間通電した。このよう
にすると、中間多孔率層12M下の多孔質化がなされな
かった半導体基板11の表面との界面に、多孔率約60
%で厚さ約50nmの高多孔率層12Hが形成された
(図8D)。このようにして、表面層12Sと、中間多
孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの重ね合せによる
多孔質層12が形成される。
【0147】このようにして形成された多孔質層12に
おいても、高多孔率層12Hと、中間多孔率層12Mお
よび基体11との間の多孔率が大きく異なるので、これ
ら界面および界面近傍において大きな歪みがかかり、こ
の付近の強度が極端に弱くなる。
【0148】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例2で説明したと同様に、アニールを常圧S
iエピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多
孔質層12の表面層12Sを滑らかにし、多孔質層12
内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの界
面付近における強度の脆弱化をはかる。
【0149】その後、実施例2におけると同様にアニー
ルを行った常圧Siエピタキシャル成長装置内で、Si
のエピタキシャル成長を17分間行って厚さ約5μmの
単結晶Siによるエピタキシャル半導体膜13が形成し
た(図8E)。
【0150】そして、この場合においても例えばPET
シート(図示せず)の接着、エピタキシャル半導体膜1
2の半導体基体11からの剥離を行って目的とする薄膜
半導体23を得る(図8F)。
【0151】〔実施例9〕この実施例は、実施例2と同
様の方法によるものの、多孔質層12に対するH2 雰囲
気中での熱処理に先立って酸化処理工程を経るものであ
る。図4および5を参照して説明する。この実施例にお
いても、実施例2におけると同様に、高濃度にボロンB
がドープされて、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωc
mとされた単結晶Siによるウエファ状の半導体基体1
1を用意した(図4A)。
【0152】また、図1で説明した2槽構造の陽極化成
装置を用い、第1および第2の各槽1Aおよび1B、共
に電解溶液のHF:C2 5 OH=1:1を注入した。
そして暗所中で各電解溶液槽1Aおよび1Bの電解溶液
中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流電源
2によって電流を流した。
【0153】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電して表面層12Sが形成した(図4B)。一旦通電を
止めた後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電して表
面層12S下に中間多孔率層12Mが形成した(図4
C)。更に、一旦通電を止めた後、200mA/cm2
を3秒間通電して中間多孔率層12M内に高多孔率層1
2Hを形成し、表面層12Sと、中間多孔率層12M
と、高多孔率層12Hによる多孔質層12を形成する
(図4D)。
【0154】その後、この実施例においては、酸化処理
工程を行う。この酸化処理は、酸素雰囲気中で、400
℃に加熱するドライ酸化によった。この処理により、多
孔質層12の内部が酸化され、後のH2 雰囲気中での加
熱処理すなわちアニールによっても多孔質層に大きな構
造変化が生じないようにすることができ、高多孔率層1
2Hの界面近傍に生じる歪みの表面層12Sへの影響を
効果的に回避することができる。
【0155】その後は、実施例2におけると同様の方法
によって、常圧Siエピタキシャル成長装置によって基
体11をH2 雰囲気中で熱処理し、続いてSiのエピタ
キシャル成長を行い(図5A)、例えばPETシートに
よる支持基板の貼着、剥離等を行って目的とする薄膜半
導体23を得る(図5B)。
【0156】〔実施例10〕この実施例においては、多
孔質層12の陽極化成において、電解溶液の濃度を変更
するようした場合である。この場合においても図4およ
び図5を参照して説明する。この実施例においても、高
濃度にボロンBがドープされて比抵抗が0.01〜0.
02Ωcmとされた単結晶Siによるウエファ状の半導
体基体11を用意した(図4A)。
【0157】そして、この場合においても、図1で説明
した2槽構造の陽極化成装置を用いて、暗所中で陽極化
成を行ったがこの場合、第1の槽1AにHF:C2 5
OH=2:1の電解溶液を注入し、第2の槽1Bに、H
F:C2 5 OH=1:1の電解溶液を注入し、これら
の電解溶液槽でSi基板をはさみ、それぞれの電解溶液
槽1Aおよび1B内に電極として設置したPt電極3A
および3B間に電流を流した。
【0158】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電した。これによって、多孔率が16%で、厚さ1.7
μmの表面層12Sが形成された(図4B)。一旦通電
を停止し、7mA/cm2 で8分間通電した。これによ
って、多孔率が26%で、厚さ6.3μmの中間多孔率
層12Mが形成された(図4C)。
【0159】次に、この実施例においては、第1の槽1
Aの電解溶液の濃度を、HF:C25 OH=1:1に
変化させた。そして電流密度を200mA/cm2 と高
くして3秒間通電を行った。このようにすると、中間多
孔率層12M内に、多孔率約60%、厚さ約0.5μm
の高多孔率層12Hが形成された(図4D)。このよう
にして、表面層12S、中間多孔率層12Mおよび高多
孔率層12Hとの重ね合せよりなる多孔質層12が形成
される。
【0160】その後は、実施例2におけると同様の方法
によって、常圧Siエピタキシャル成長装置によって基
体11をH2 雰囲気中で熱処理し、続いてSiのエピタ
キシャル成長を行い(図5A)、PETシートによる支
持基板(図示せず)の貼着、剥離(図5B)等を行って
薄膜半導体23を得る。
【0161】この実施例においては、多孔質層12の表
面側すなわち表面層12Sおよび中間多孔率層12Mの
形成において、HF濃度を高めるものであるが、このよ
うに、電解溶液のHF濃度を高くすると多孔質層の多孔
率は小さくなるという性質をもつので、この場合、多孔
質層12の表面には、極めて微細な口径をもつ多孔質層
が形成されることから、これの上にエピタキシャル成長
されるエピタキシャル半導体膜は、結晶性にすぐれた膜
として形成される。
【0162】そして、この場合、高多孔率層12Hの形
成においては、その電解溶液のHF濃度が高いと、電流
密度200mA/cm2 、3秒間程度の通電では、充分
な多孔率が得られないが、この実施例においては、高多
孔率層12Hの生成においては、電解溶液のHF濃度を
低くするものであるので、充分多孔率の高い高多孔率層
12Hを生成できる。
【0163】〔実施例11〕この実施例においても、多
孔質層12の陽極化成において、電解溶液の濃度を変更
するようした場合である。図6および図7を参照して説
明する。この実施例においても、高濃度にボロンBがド
ープされて比抵抗が0.01〜0.02Ωcmとされた
単結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意し
た(図6A)。
【0164】そして、この実施例においても、図1で説
明した2槽構造の陽極化成装置を用いて、第1の槽1A
にHF:C2 5 OH=2:1の電解溶液を注入し、第
2の槽1Bに、HF:C2 5 OH=1:1の電解溶液
を注入し、これらの電解溶液槽1Aおよび1BでSi基
板をはさみ、暗所中でそれぞれの電解溶液槽1Aおよび
1B内に電極として設置したPt電極3Aおよび3B間
に電流を流した。
【0165】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電した。これによって、多孔率が約14%で、厚さ約
2.0μmの表面層12Sが形成された(図6B)。一
旦通電を停止し、7mA/cm2 で6分間通電した。こ
れによって、多孔率が約20%で、厚さ約6.4μmの
第1の中間多孔率層12M1 が形成された(図6C)。
【0166】次に、第1の槽1Aの電解溶液の濃度を、
HF:C2 5 OH=1:1に変化させた。そして、再
び、7mA/cm2 で2分間通電した。このようにする
と、多孔率約26%で、厚さ約1.7μmの第2の中間
多孔率層12M2 が形成された(図6D)。
【0167】その後、一旦通電を停止し、更に第1の槽
1Aの電解溶液の濃度を、HF:C2 5 OH=1:
1.5に変化させて、更に電解溶液の濃度を低めた。こ
の状態で、電流密度を200mA/cm2 と高くして2
秒間通電を行った。このようにすると、第2の中間多孔
率層12M2 内に、多孔率約60%、厚さ約0.5μm
の高多孔率層12Hが形成された(図6E)。このよう
にして、表面層12S、中間多孔率層12Mおよび高多
孔率層12Hとの重ね合せによる多孔質層12が形成さ
れた。
【0168】その後は、実施例2および3等におけると
同様の方法によって、常圧Siエピタキシャル成長装置
によって基体11をH2 雰囲気中で熱処理し、続いてS
iのエピタキシャル成長を行ってエピタキシャル半導体
膜13を形成し(図7A)、エピタキシャル半導体13
の半導体基体11からの剥離等を行った目的とする薄膜
半導体23を得る(図7B)。この例においても、薄膜
半導体23に付着された多孔質層をエッチングによって
除去した。
【0169】この実施例においては、第1および第2の
中間多孔率層12M1 および12M2 を形成し、第2の
中間多孔率層12M2 の生成においては、電解溶液の濃
度を低め、更に高多孔率層12Hの生成において電解溶
液の濃度を低めたことから、表面層12Sから高多孔率
層12Hに向かって多孔率を階段的に上げるようにした
ことから、高多孔率層12Hによる歪の多孔質層12の
表面への影響を効果的に緩和することができて、多孔質
層12上にエピタキシャル成長されるエピタキシャル半
導体膜13の結晶性をより高めることができる。
【0170】また、高多孔率層12Hの陽極化成におい
て、更に電解溶液の濃度を低めたことから、更にこの高
多孔率層12Hの脆弱性を高めることができ、此処にお
ける分離すなわち基体11からのエピタキシャル半導体
膜13の剥離性を上げることができる。
【0171】〔実施例12〕この実施例においては、エ
ピタキシャル半導体膜、すなわち薄膜半導体が多層構
造、この例では、p+ −p- −n+ 構造とした場合であ
る。図9および図10は、この実施例の工程図を示す。
この実施例においても、高濃度にボロンBがドープされ
て、比抵抗例えば0.01〜0.02Ωcmとされた単
結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意した
(図9A)。
【0172】そして、この場合においても、図1で説明
した2槽構造の陽極化成装置を用いて、第1および第2
の槽1Aおよび1Bに共にHF:C2 5 OH=1:1
の電解溶液を注入し、暗所中で各電解溶液槽1Aおよび
1Bの電解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3
B間に直流電源2によって電流を流した。
【0173】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電して表面層12Sを形成した(図9B)。一旦通電を
止めた後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電して中
間多孔率層12Mを形成した(図9C)。更に、一旦通
電を止めた後、200mA/cm2 を3秒間通電した。
このようにすると、中間多孔率層12M内に高多孔率層
12Hが形成された(図9D)。このようにして、表面
層12Sと、中間多孔率層12Mと、高多孔率層12H
とによる多孔質層12が形成される。
【0174】このようにして、多孔質層12の形成して
後は、実施例2で説明したと同様に、アニールを常圧S
iエピタキシャル成長装置内でH2 雰囲気中で行って多
孔質層12の表面層12Sを滑らかにし、多孔質層12
内部の中間多孔率層12Mと、高多孔率層12Hとの界
面付近における強度の脆弱化をはかる。
【0175】その後、アニールを行った常圧Siエピタ
キシャル成長装置に、SiH4 ガスとB2 6 ガスとを
用いたエピタキシャル成長を2分間行って、高濃度にボ
ロンBをドープしたp+ Siによる第1の半導体層13
1を形成した(図10A)。
【0176】次に、B2 6 ガスの流量を変更して、S
iエピタキシャル成長を17分間行い、低濃度ボロンド
ープのp- Siによる第2の半導体層132を形成した
(図10B)。
【0177】その後、B2 6 ガスに換えてPH3 ガス
を供給して、p- エピタキシャル半導体層132上に、
高濃度リンドープのSiエピタキシャル成長を2分間行
ってn+ Siによる第3のエピタキシャル半導体膜13
3を形成する(図10C)。このようにして、第1〜第
3の半導体層131〜133よりなるp+ −p- −n+
構造の半導体膜13を構成する。
【0178】その後は、上述した各実施例におけると同
様に、半導体膜13の基体11からの剥離等を行って目
的とする薄膜半導体23を得る(図10D)。この例に
おいても、薄膜半導体23に付着された多孔質層をエッ
チングによって除去した。このp+ −n- −p+ 3層構
造による薄膜半導体23は、太陽電池を構成することが
できる。
【0179】〔実施例13〕この実施例においては、実
施例12の製造方法において、半導体膜13を、GaA
sによるエピタキシャル半導体膜とする。すなわち、こ
の場合、図9A〜図9Dの工程において、実施例12と
同様の工程を採り、その後エピタキシャル半導体膜13
のエピタキシャル成長において、MOCVD法によっ
て、TMGa(トリ・メチル・ガリウム)と、AsH3
とを原料ガスとして用いて、常圧MOCVD装置によっ
て基体温度720℃、1時間のヘテロエピタキシャル成
長を行って膜厚約3μmのGaAsによるエピタキシャ
ル半導体膜13を形成した。
【0180】その後は、エピタキシャル半導体膜13の
半導体基体11からの剥離を行い、エピタキシャル半導
体膜13による薄膜半導体23を得た。
【0181】〔実施例14〕この実施例においては、太
陽電池を製造する場合である。図11〜図14はその工
程図を示す。この実施例においても、実施例12と同様
の方法によってp+ −p- −n+ 3層構造によるエピタ
キシャル半導体膜を形成する。すなわち、この実施例に
おいても、高濃度にボロンBがドープされて、比抵抗が
例えば0.01〜0.02Ωcmとされた単結晶Siに
よるウエファ状の半導体基体11を用意した。
【0182】そして、この場合においても、図1で説明
した2槽構造の陽極化成装置を用いて、第1および第2
の槽1Aおよび1Bに共にHF:C2 5 OH=1:1
の電解溶液を注入し、各電解溶液槽1Aおよび1Bの電
解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直
流電源2によって電流を流した。
【0183】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電して表面層12Sを形成した(図11A)。一旦通電
を停止して後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電し
て中間多孔率層12Mを形成した(図11B)。更に、
一旦通電を停止して後、200mA/cm2 を3秒間通
電した。このようにすると、中間多孔率層12M内に高
多孔率層12Hが形成された(図11C)。このように
して、表面層12Sと、中間多孔率層12Mと、高多孔
率層12Hとが積層された多孔質層12が形成される。
【0184】この多孔質層12の形成後、実施例2で説
明したと同様の方法によって、常圧Siエピタキシャル
成長装置内でH2 雰囲気中でのアニールを行う。このよ
うにすると、多孔質層12の表面層12Sを滑らかとさ
れ、また、多孔質層12内部の中間多孔率層12Mと、
高多孔率層12Hとの界面付近における強度の脆弱化が
なされる。
【0185】その後、アニールを行った常圧Siエピタ
キシャル成長装置に、SiH4 ガスとB2 6 ガスとを
用いたエピタキシャル成長を2分間行って、厚さ0.5
μmの、ボロンBが1019atoms/cm3 にドープされたp
+ Siによる第1の半導体層131を形成し、次に、B
2 6 ガスの流量を変更して、Siエピタキシャル成長
を17分間行って、厚さ5μmの、ボロンBが1016at
oms/cm3 にドープされた低濃度のp- Siによる第2の
半導体層132を形成し、更にB2 6 ガスに換えてP
3 ガスを供給して、エピタキシャル成長を2分間行っ
て、p- 半導体層132上に、リンPが1019atoms/cm
3 の高濃度にドープされたn+ Siによる第3の半導体
層133を形成して、第1〜第3の半導体層131〜1
33よりなるp+ −p- −n+ 構造の半導体膜13を形
成した(図12A)。
【0186】次に、この実施例においては、半導体膜1
3上に表面熱酸化によってSiO2膜すなわち透明の絶
縁膜16を形成し、フォトリソグラフィによるパターン
エッチングを行って電極ないしは配線とのコンタクトを
行う開口16Wを形成する(図12B)。この開口16
Wは、所要の間隔を保持して図においては紙面と直交す
る方向に延長するストライプ状に平行配列して形成する
ことができる。このように形成したSiO2 膜により、
界面でのキャリア発生や再結合を極力少なくすることが
可能である。
【0187】そして、全面的に金属膜の蒸着を行い、フ
ォトリソグラフィによるパターンエッチングを行って受
光面側の電極ないしは配線17を、ストライプ状開口1
6Wに沿って形成する(図13A)。この電極ないしは
配線17を形成する金属膜は、例えば厚さ30nmのT
i膜、厚さ50nmのPd、厚さ100nmのAgを順
次蒸着し、さらにこれの上にAgメッキを行うことによ
って形成した多層構造膜によって構成し得る。その後4
00℃で20〜30分間のアニールを行った。
【0188】一方、例えばフレキシブル樹脂シートより
なる透明基板18上に、所要の回路の配線19が形成さ
れてなるフレキシブルプリント基板20を構成して置
き、このプリント基板20を、絶縁膜16が形成された
半導体膜13上に重ね合わせて、透明かつ絶縁性を有す
る接着剤21によって接着する。このとき、互いに接続
されるべき配線19と電極ないしは配線17とが互いに
衝合するようになされ、これら間に半田を介在させるこ
とによって、電気的接合がなされるようにする(図13
B)。このとき、接着剤21の強度は、多孔質層の分離
強度よりもやや強いものを使用した。
【0189】その後、半導体基体11と、プリント基板
20とを互いに引き離す外力を与える。このようにする
と、多孔質層12の脆弱な高多孔率層12Hもしくはそ
の近傍で半導体基体11と、半導体膜13とが分離さ
れ、プリント基板20上に、半導体膜13が接合された
薄膜半導体23が得られる(図14A)。
【0190】この場合、薄膜半導体23の裏面には、多
孔質層12が残存するが、これの上に銀ペーストを塗布
し、更に金属板を接合して他方の裏面電極24を構成す
る。このようにして、プリント基板20にp+ −p-
+ 構造の薄膜半導体23が形成された太陽電池が構成
される(図14B)。そして、この場合、金属電極24
は、太陽電池裏面の素子層保護膜としても機能する。
【0191】尚、上述の実施例14においては、フレキ
シブルプリント基板に、同様にフレキシブル構成とし得
る太陽電池を一体化した構成とした場合であるが、ガラ
ス基板等の剛性を有する基板に太陽電池を一体化した構
成とすることもできる。
【0192】次に、薄膜半導体もしくは太陽電池を製造
方法において、その多孔質層の特に分離層となる高多孔
率層を形成する陽極化成条件を変更した場合の実施例を
挙げる。
【0193】〔実施例15〕図15および図16の工程
図を参照して説明する。この場合においても、実施例2
と同様に、ボロンBがドープされた比抵抗が0.01〜
0.02Ωcmの単結晶Siによる半導体基体11を用
意する(図15A)。
【0194】半導体基体11に対して、図1で説明した
2槽構造の陽極化成装置を用い、第1および第2の各層
1Aおよび1Bに電解溶液としてHF:C2 5 OH=
1:1を注入した。暗所中で各層1Aおよび1Bの電解
溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流
電源2によって電流を流した。
【0195】先ず、電流密度1mA/cm2 、8分間通
電した。このようにして低多孔率の表面層12Sを形成
した(図15B)。一旦通電を停止した後、7mA/c
2 、8分間通電した。このようにして中間多孔率層1
2Mを形成した(図15C)。更に、一旦通電を停止し
た後、この実施例においては、90mA/cm2 、5秒
間の通電を行った。このようにすると、中間多孔率層1
2M内に高多孔率層12Hが生成された(図15D)。
その後、7mA/cm2 、8分間の通電を行った。この
ようにして、表面層12Sと、中間多孔率層12Mと、
高多孔率層12Hよりなる多孔質層12が形成される。
【0196】その後、実施例2おけると同様のアニール
を行い、多孔質層12上にSiのエピタキシャル成長を
17分行って厚さ約5μmの単結晶Siによるエピタキ
シャル半導体膜13を形成した(図16A)。
【0197】そして、エピタキシャル半導体膜13と、
半導体基体11とに、互いに引き離す方向の外力を与え
る。このようにするとエピタキシャル半導体膜13が、
多孔質層12の高多孔率層12Hもしくはその近傍でで
分離されて、薄膜半導体23が得られる(図16B)。
【0198】〔実施例16〕図17の工程図を参照して
説明する。この場合においても、実施例6と同様に、ボ
ロンBがドープされた比抵抗が0.01〜0.02Ωc
mの単結晶Siによる半導体基体11を用意する(図1
7A)。
【0199】半導体基体11に対して、図1で説明した
2槽構造の陽極化成装置を用い、第1および第2の各層
1Aおよび1Bに電解溶液としてHF:C2 5 OH=
1:1を注入した。暗所中で各層1Aおよび1Bの電解
溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流
電源2によって電流を流した。
【0200】先ず、電流密度1mA/cm2 、8分間通
電した。このようにして低多孔率の表面層12Sを形成
した(図17B)。一旦通電を停止した後、7mA/c
2 、8分間通電した。このようにして中間多孔率層1
2Mを形成した(図17C)。更に、一旦通電を停止し
た後、この実施例においては、30mA/cm2 、15
秒間の通電を行った。このようにすると、中間多孔率層
12M下に高多孔率層12Hが生成された(図17
D)。その後、7mA/cm2 、8分間の通電を行っ
た。このようにして、表面層12Sと、中間多孔率層1
2Mと、高多孔率層12Hとの積層による多孔質層12
が形成される。
【0201】その後、実施例2おけると同様のアニール
を行い、多孔質層12上にSiのエピタキシャル成長を
17分行って厚さ約5μmの単結晶Siによる半導体膜
13を形成した(図17E)。
【0202】そして、エピタキシャル半導体膜13と、
半導体基体11とに、互いに引き離す方向の外力を与え
た。しかしながら、この場合、半導体膜13が、半導体
基体11から必ずしも良好に分離できない場合が生じ
た。
【0203】〔実施例17〕図18の工程図を参照して
説明する。この場合においても、実施例6と同様に、ボ
ロンBがドープされた比抵抗が0.01〜0.02Ωc
mの単結晶Siによる半導体基体11を用意する(図1
8A)。
【0204】半導体基体11に対して、図1で説明した
2槽構造の陽極化成装置を用い、第1および第2の各層
1Aおよび1Bに電解溶液としてHF:C2 5 OH=
1:1を注入した。各層1Aおよび1Bの電解溶液中に
浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直流電源2に
よって電流を流した。
【0205】先ず、電流密度1mA/cm2 、8分間通
電した。このようにして低多孔率の表面層12Sを形成
した(図18B)。一旦通電を停止した後、7mA/c
2 、8分間通電した。このようにして中間多孔率層1
2Mを形成した(図18C)。更に、一旦通電を停止し
た後、この実施例においては、80mA/cm2 、5秒
間の通電を行った。このようにすると、中間多孔率層1
2M内と、中間多孔率層12M下すなわち半導体基体1
1との界面とにそれぞれ高多孔率層12Hが生成された
(図18D)。その後、7mA/cm2 、8分間の通電
を行った。このようにして、表面層12S−中間多孔率
層12M−高多孔率層12H−中間多孔率層12M−高
多孔率層12Hの積層による多孔質層12が形成され
る。
【0206】その後、実施例2おけると同様のアニール
を行い、多孔質層12上にSiのエピタキシャル成長を
17分行って厚さ約5μmの単結晶Siによるエピタキ
シャル半導体膜13を形成した(図18E)。
【0207】そして、エピタキシャル半導体膜13と、
半導体基体11とに、互いに引き離す方向の外力を与え
る。このようにするとエピタキシャル半導体膜13が、
多孔質層12のいづれかの高多孔率層12Hで分離され
て、エピタキシャル半導体膜13による薄膜半導体が得
られた。
【0208】上述したように、実施例6(図8)、実施
例15(図15および図16)、実施例16(図1
7)、実施例17(図18)、更に実施例5(図8)を
比較して明らかなように、高多孔率層12Hの生成にお
いて、その陽極化成の通電量の選定、更にその通電態様
によって高多孔率層12Hの形成位置が変化する。例え
ば陽極化成の電解溶液を、HF:C2 5 OH=1:1
とする場合において、40〜70mA/cm2 程度とす
るときは、その通電時間の選定によって、高多孔率層1
2Hを、多孔質層の最下層すなわち半導体基体11の界
面に形成することができ、90mA/cm2 以上の高電
流範囲の例えば300mA/cm2 程度以下では、上記
界面より表面側の中間多孔率層12M内に形成すること
ができた。そして、高電流範囲においても、この通電を
間欠的に短時間通電するときは、同様に中間多孔率層1
2Mの最下層の半導体基体11との界面に形成すること
ができる。そしてこの高多孔率層の形成位置の選定は、
再現性良く設計どうりに行うことができるものであるこ
とを確認した。
【0209】更に、本発明による太陽電池の製造方法の
実施例を説明する。 〔実施例18〕この実施例においては、受光面側電極か
らの端子導出、すなわち導電線の導出を、容易に行うこ
とができるようにしたものである。図11、図12、図
19、図20を参照して説明する。この実施例において
も、実施例14の図11A〜C、図12AおよびB、図
13Aで説明したと同様の工程を採った。また、この実
施例においても、実施例12と同様の方法によってp+
−p- −n+ 3層構造によるエピタキシャル半導体膜を
形成する。すなわち、高濃度にボロンBがドープされ
て、比抵抗が例えば0.01〜0.02Ωcmとされた
単結晶Siによるウエファ状の半導体基体11を用意し
た。
【0210】そして、この場合においても、図1で説明
した2槽構造の陽極化成装置を用いて、第1および第2
の槽1Aおよび1Bに共にHF:C2 5 OH=1:1
の電解溶液を注入し、各電解溶液槽1Aおよび1Bの電
解溶液中に浸漬配置したPt電極3Aおよび3B間に直
流電源2によって電流を流した。
【0211】先ず、電流密度1mA/cm2 で8分間通
電して表面層12Sを形成した(図11A)。一旦通電
を停止して後、電流密度7mA/cm2 で8分間通電し
て中間多孔率層12Mを形成した(図11B)。更に、
一旦通電を停止して後、200mA/cm2 を3秒間通
電した。このようにすると、中間多孔率層12M内に高
多孔率層12Hが形成された(図11C)。このように
して、表面層12Sと、中間多孔率層12Mと、高多孔
率層12Hとによる多孔質層12が形成される。
【0212】この多孔質層12の形成後、実施例2で説
明したと同様の方法によって、常圧Siエピタキシャル
成長装置内でH2 雰囲気中でのアニールを行う。このよ
うにすると、多孔質層12の表面層12Sを滑らかとさ
れ、また、多孔質層12内部の中間多孔率層12Mと、
高多孔率層12Hとの界面付近における強度の脆弱化が
なされる。
【0213】その後、アニールを行った常圧Siエピタ
キシャル成長装置に、SiH4 ガスとB2 6 ガスとを
用いたエピタキシャル成長を2分間行って、厚さ0.5
μmの、ボロンBが1019atoms/cm3 にドープされたp
+ Siによる第1のエピタキシャル半導体層131を形
成し、次に、B2 6 ガスの流量を変更して、Siエピ
タキシャル成長を17分間行って、厚さ5μmの、ボロ
ンBが1016atoms/cm3 にドープされた低濃度のp-
iによる第2のエピタキシャル半導体層132を形成
し、更にB2 6 ガスに換えてPH3 ガスを供給して、
エピタキシャル成長を2分間行って、p- エピタキシャ
ル半導体膜132上に、リンPが1019atoms/cm3 の高
濃度にドープされたn+ Siによる第3のエピタキシャ
ル半導体層133を形成して、第1〜第3のエピタキシ
ャル半導体層131〜133よりなるp+ −p- −n+
構造のエピタキシャル半導体膜13を形成した(図12
A)。
【0214】次に、この実施例においては、エピタキシ
ャル半導体膜13上に表面熱酸化によってSiO2 膜す
なわち透明の絶縁膜16を形成し、フォトリソグラフィ
によるパターンエッチングを行って電極ないしは配線と
のコンタクトを行う開口16Wを形成する(図12
B)。この開口16Wは、所要の間隔を保持して図にお
いて紙面と直交する方向に延びるストライプ状に平行配
列して形成することができる。このように形成したSi
2 膜により、界面でのキャリア発生や再結合を極力少
なくすることが可能である。
【0215】そして、全面的に金属膜の蒸着を行い、フ
ォトリソグラフィによるパターンエッチングを行って所
要のパターン、この例では、ストライプ状の開口16W
に沿ってストライプ状の電極ないしは配線17を形成す
る(図13A、図19A)。この電極ないしは配線17
を形成する金属膜は、例えば厚さ30nmのTi膜、厚
さ50nmのPd、厚さ100nmのAgを順次蒸着
し、さらにこれの上にAgメッキを行って形成した多層
構造膜によって構成し得る。その後、400℃で20〜
30分間のアニールを行った。
【0216】次に、この実施例においては、ストライプ
状の電極ないしは配線17上に、それぞれこれらに沿っ
て導電線41、この実施例では金属ワイヤを接合し、こ
れの上に透明の接着剤21によって、透明基板42を接
合する(図19B)。電極ないしは配線17への導電線
41の接合は、半田付けによることができる。そして、
これら導電線41は、その一端もしくは両端を、電極な
いしは配線17よりそれぞれ長くして外方に導出する。
【0217】その後、半導体基体11と透明基板42と
に、互いに引き離す外力を与える。このようにすると、
多孔質層12の脆弱な高多孔率層12Hもしくはその近
傍で半導体基体11と、エピタキシャル半導体膜13と
が分離され、透明基板42上に、エピタキシャル半導体
膜13が接合された薄膜半導体23が得られる(図20
A)。
【0218】この場合、薄膜半導体23の裏面には、多
孔質層12が残存するが、これの上に銀ペーストを塗布
し、更に金属板を接合して他方の裏面電極24を構成す
る。このようにして、プリント基板20にp+ −p-
+ 構造の薄膜半導体23が形成された太陽電池が構成
される(図20B)。この金属電極24は、太陽電池裏
面の素子層保護膜としても機能する。
【0219】このようにして形成した太陽電池は、受光
側電極ないしは配線17が、透明基板42によって覆わ
れているにもかかわらず、これからの電気的外部導出が
導電線41によってなされていることから、外部との電
気的接続が容易になされる。また、例えば上述の実施例
におけるように、エピタキシャル半導体膜13に対し、
すなわち太陽電池の活性部に対しそれぞれコンタクトさ
れた複数の各電極ないしは配線17からそれぞれ導電線
41の導出を行うようにしたことから、太陽電池の直列
抵抗を充分小とすることができる。
【0220】また、このように導電線41を外部に導出
したことから、複数の太陽電池を相互に接続する場合、
この接続を容易に行うことができる。次に、共通の基板
に複数の太陽電池を相互に接続して配列形成する場合の
実施例を説明する。
【0221】〔実施例19〕図21および図22にこの
実施例の工程図を示すが、実施例18の図19Bの工程
までは実施例18と同様の工程を採ることから、この工
程までの実施例18と重複する工程の説明を省略する。
図21および図22において、図19および図20と対
応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0222】しかしながら、この実施例においては、そ
れぞれ図19Bで示したと同様の、表面に多孔質層12
が形成され、これの上にp+ −p- −n+ 構造のエピタ
キシャル半導体膜13が形成され、これの所定部に電極
ないしは配線17がコンタクトされ、これに導電線41
が接合された半導体基体11を複数個用意し、これら
を、それぞれ透明接着21によって共通の透明基板42
に接着する。この場合においても、各半導体基体11か
ら複数の導電線41の端部が外部に導出される(図21
A)。
【0223】その後、各半導体基体11と共通の透明基
板42とに、互いに引き離す方向の外力を与える。この
ようにすると、多孔質層12の脆弱な高多孔率層12H
もしくはその近傍で半導体基体11と、半導体膜13と
が分離され、共通の透明基板42上に、それぞれ半導体
膜13による薄膜半導体23が配列形成される(図21
B)。
【0224】これら薄膜半導体23の各裏面には、多孔
質層12が残存するが、これの上に銀ペーストを塗布
し、更に金属板を接合して他方の裏面電極24を構成す
る。このようにして、共通の透明基板42上に、それぞ
れp+ −p- −n+ 構造の薄膜半導体23によって太陽
電池の活性部が形成され、受光面側電極ないしは配線1
7が形成され、裏面に電極24が形成された複数の太陽
電池素子Sが配列形成される(図21C)。
【0225】そして、所要の電極24に、導電線41の
一端を半田付けし、各太陽電池素子間に樹脂等の絶縁材
43を充填して相互の絶縁を図る(図22A)。この場
合、絶縁材43外に相互に接続すべき太陽電池素子Sの
受光面側の導電線41の遊端を外部に導出し、この遊端
を例えば隣り合う太陽電池素子Sの裏面電極24に半田
付け等によって接続する。
【0226】複数の相互に連結された太陽電池素子S
の、最前段と最終段の各導電線41の遊端を外部に導出
し、かつ透明基板42側を外部に露呈して、各太陽電池
Sを覆って保護絶縁層44を、樹脂モールド等によって
被覆する。このようにして複数の太陽電池素子Sが共通
の透明基板42上に配列され、相互に直列接続された太
陽電池を構成する(図22B)。この太陽電池に対する
太陽光等の入射光は、いうまでもなく透明基板42側か
らなされる。
【0227】尚、上述した各例において、導電線41
は、金属ワイヤに限られるものではなく、例えば帯状金
属線等によって構成することもできる。
【0228】また、透明基板42は、ガラス基板等の剛
性を有する基板によって構成することもできるし、樹脂
シートによるフレキシブル基板によって構成することも
できる。このようにフレキシブル基板によって構成する
場合は、太陽電池全体をフレキシブルに構成することが
できる。
【0229】このようにして、太陽電池の製造を行う場
合、その受光面に透明基板が配置されているにも係わら
ず、導電線の導出を、各電極17からそれぞれ導出する
ことができるので、直列抵抗の低減化をはかることがで
きるものであり、またその導電線の接続は、薄膜太陽電
池として分離される前の、半導体基板11上に形成され
た状態の機械的に強固で、かつ安定した状態でなされる
ので、確実、容易に量産的に行うことができ、またこの
ように、導電線の導出により、複数の太陽電池を相互に
容易に接続することができる。
【0230】図21および図22においては、2つの太
陽電池素子Sのみを示したが2以上配列接続できること
はいうまでもない。
【0231】また、太陽電池においてその薄膜半導体の
裏面に多孔質層12が残っている場合、この多孔質層1
2は、半導体基体11が高不純物濃度である場合、これ
も高不純物濃度であることから光起電力を吸収する不都
合がある場合は、これを例えばエッチングによって除去
することができる。次に、本発明による発光素子の製造
方法の実施例を説明する。
【0232】〔実施例20〕図25〜図28を参照して
説明する。この実施例においては、p型のSi単結晶半
導体基体11を用意した(図25A)。その一主面にn
型の不純物のリンを拡散してn型半導体層101を形成
した(図25B)。
【0233】図1の陽極化成装置を用いて、光照射の下
で、50mA/cm2 、30分間の通電を行って陽極化
成を行って、半導体層101の表面に、多孔率が比較的
高い第1の高多孔率層12H1 を形成した(図25
C)。次に、光照射を行うことなく、7mA/cm2
10分間の通電による陽極化成を行って中間多孔率12
Mを半導体層101を横切る深さに形成した(図25
D)。次に、同様に光照射することなく、200mA/
cm2 、7秒間の陽極化成を行って分離層となる第2の
高多孔率層12H2 を中間多孔率層12M内に形成した
(図25E)。
【0234】表面の高多孔率層12H1 上に、例えば図
26において紙面と直交する方向に延在するストライプ
状の電極102を例えばAu蒸着によって平行に配列形
成した(図26A)。基体11の電極102を形成した
面に、透明の接着剤103を塗布し(図26B)、透明
基板104を貼着する(図26C)。
【0235】次に、第2の高多孔率層12H2 を分離層
として、半導体基体11の透明基板104が接合された
表面側を、基体11から分離して発光素子基板111を
構成する(図26D)。このようにして構成された基板
111は、p型半導体基体11の多孔質化による中間多
孔率層12Mによって形成されたp型の半導体層105
と、これの上に形成されたn型の半導体層101の表面
に形成されたp型の高多孔率層12H1 とによるp−n
接合を有する。
【0236】基板111の裏面(分離面)に、ストライ
プ状の電極102と対向して同様に例えばAu蒸着層に
よるストライプ状の裏面の電極106を形成する(図2
7A)。基板111の電極106の形成面に透明の接着
剤103を塗布し(図27B)、透明基板104を接合
する(図27C)。基板111を、例えば各対向電極1
02および106毎に分断し(図28A)、目的とする
発光素子107を得る(図28B)。このようにして構
成した発光素子いわゆるELは、図28Bに矢印で示す
ように、発光がなされるが、その主たる発光部は、高多
孔率層12H1 となり、その発光効率は高い。これはそ
の活性層が、充分薄く形成される高多孔率層12H
よって超格子構造が構成されることによる。上述の実施
例においては、半導体層101を不純物の拡散によって
形成した場合であるが、これを不純物のイオン注入によ
るか、エピタキシャル成長半導体層によって構成すると
か固相成長、CVD等によって形成することもできる。
また、半導体層101は全面的に形成する場合に限ら
ず、選択的拡散、イオン注入等によって所定部分に形成
することもできる。また半導体基体11は、n型とする
こともでき、高抵抗基体を用いることによって発光効率
を高めることができる。また、基板111を酸素雰囲気
中で熱酸化してから分離するときは、発光波長のブルー
シフトすなわち短波長化を図ることができる。
【0237】尚、上述した各例においては半導体膜3の
半導体基体11からの剥離を、互いに引き離す外力を与
えて剥離した場合であるが、或る場合は超音波振動によ
って剥離することができる。
【0238】上述した各例において陽極化成において、
大電流通電、長時間通電等によって半導体例えばSiの
基体側からの剥離が生じ、このSiくずが電解液槽に付
着する場合がある。この場合は、基体11をとり出して
後、電解液に換えて槽内にフッ硝酸を注入することによ
って不要なSi等の半導体くずをエッチング除去するこ
とができる。また、上述した各例では陽極化成を行う装
置としては、図2の2槽構造を用いた場合であるが、図
29で説明した単槽構造の陽極化成装置を用いることが
できる。
【0239】また、上述した各例では、半導体膜13を
エピタキシャル成長によって形成した場合であるが、前
述したように、多結晶層、非晶質層、さらにあるいはこ
れらの混在によって形成することもできるものである。
また、半導体膜13として、シリコンSi膜を成膜する
場合、表面平滑性にすぐれたSi膜を得るにはSi供給
の原料ガスとしては塩素系ガスのSiCl,SiH
Cl3 ,Si2 2 Cl2 等による成膜が好ましく、例
えば太陽電池におけるよう受光効率を高めるために表面
に微細凹凸を発生させるには、半導体膜の成膜に先立っ
てHClによるエッチングを行って後、シラン系ガスS
iH4 ,S2 6 等によるせいまくを行うことが好まし
い。
【0240】上述した本発明製造方法によれば、半導体
基体は、表面に多孔質層を形成し、これの上に半導体の
成膜を行って、これを剥離するので半導体基体は多孔質
化された厚さだけが消耗されるものであるが、上述した
半導体膜の形成および剥離の後は、半導体基体表面を研
磨することによって、再び多孔質層の形成、半導体膜の
形成、剥離を繰り返すことができ、その繰り返し使用が
可能であることから、安価に製造できる。また、半導体
基体の繰り返し使用によって、これが薄くなった場合に
は、この半導体基体自体によって薄膜半導体として用い
ることができ、例えば太陽電池の製造もできるものであ
る。したがって、半導体基体は、最終的に無効となるこ
となく、殆ど無駄なく使用ができることから、これによ
ってもコストの低減化をはかることができる。
【0241】また、薄膜半導体、太陽電池を製造するこ
とによって厚さが減少した半導体基体に対し、この減少
した厚さに見合った厚さの半導体膜の成膜を行って、上
述した薄膜太陽電池の製造を繰返し行うようにすること
によって、永久的に同一の半導体基体の使用が可能とな
るので、更に低コスト、低エネルギーで太陽電池を製造
することができる。
【0242】また、本発明製造方法によれば、半導体膜
上にプリント基板などの支持基板を接合して基板と半導
体膜とを一体化させた後、基板をエピタキシャル半導体
膜と共に、半導体基体から剥離する方法を採ることがで
きるので、この基板の種類には制限はなく、金属板、セ
ラミック、ガラス、樹脂等、従来からの半導体技術の常
識では到底考えられなかったような基板上に薄膜単結晶
形成するとか、太陽電池を形成できる。
【0243】また、単に単一多孔率を有する多孔質層上
に半導体層をエピタキシャル成長させる方法による場合
は、その半導体膜の結晶性を良好にするには、結晶成長
の核となる多孔質層の多孔率を小さくする必要があるこ
とから、陽極化成に当たってち、電流密度を低くして、
電解溶液のHF混合比を多くする必要がある。ところ
が、このように、多孔率を低くすると、多孔質層が硬く
なり、エピタキシャル半導体膜の分離が難しくなる。そ
こで、分離強度を弱くするために多孔率を上げようと、
例えば陽極化成の条件のうち、電流密度を高くして、電
解溶液のHF混合比を少なくすると、この場合は分離は
容易になるが、エピタキシャル半導体膜の結晶性が極端
に悪くなる。ところが前述したようには、多孔質層の表
面部分の多孔率を小さくして、多孔質層内部の多孔率が
大きいという2面性の性質をもつ多孔質層を形成するこ
とにより、多孔質層上にエピタキシャル半導体膜を良好
に形成でき、しかも、エピタキシャル半導体膜を容易に
分離できる。例えば、超音波により容易に分離させるこ
とができる程度の弱い多孔質層を形成することも可能で
ある。
【0244】また、多孔質層に形成する高多孔率層は、
多孔率が大きいほど剥離が容易になるが、歪みが大き
く、その影響が多孔質層の表面層にまで及ぼしてしま
う。このため、表面層に亀裂が生じることもある。ま
た、エピタキシャル成長を行う際、エピタキシャル半導
体膜に欠陥を生じさせる原因となる。これに対し、前述
したように、多孔率の非常に高い層と多孔率の低い表面
層との間に、これらの層から発生する歪みを緩和するバ
ッファー層として、表面層よりやや多孔率の高い中間多
孔率層を形成することにより、剥離が容易で良質のエピ
タキシャル半導体膜を形成できる。
【0245】また、本発明によれば高電流密度での陽極
化成において、電流を間欠的に流すことにより、多孔質
層に高多孔率層を半導体基板側界面またはその近傍に形
成することができるため、表面と剥離層となる高多孔質
層とを最大限に離間させることができ、そのためバッフ
ァー層を薄くでき、その分多孔質層の厚さを減らし、半
導体基体の厚さ減方向の消費を少なくすることができ、
コストを更に低下させることが可能となる。
【0246】また、本発明方法において、低電流密度で
の陽極化成において、電流を漸次増大させることによ
り、多孔質層の表面層と剥離層との間のバッファー層の
多孔率を内部に行くに従い漸次増大させるように形成す
るときは、バッファー層の機能を更に良好にすることが
できる。
【0247】また、陽極化成を、フッ化水素とエタノー
ルを含有する電解溶液、あるいは、フッ化水素とメタノ
ールの混合液中で行うことにより、多孔質層を容易に形
成することができる。この場合、陽極化成の電流密度を
変える際に、この電解溶液の組成も変えることにより、
多孔率の調整範囲が更に大きくなる。
【0248】また、陽極化成中に光を照射することによ
る、多孔質層の表面の凹凸の発生が著しくなり、エピタ
キシャル半導体膜の結晶性が悪くなるが、上述の実施例
におけるように、陽極化成を暗所で行うことにより、こ
の凹凸を軽減ないしは回避できて、良好な結晶性を有す
るエピタキシャル半導体膜を形成することができる。
【0249】また、多孔質層を形成した後、水素ガス雰
囲気中で加熱することにより、多孔質層の表面層の表面
はなめらかになり、良好な結晶性を有するエピタキシャ
ル半導体膜を形成することができた。また、多孔質層を
形成した後、水素ガス雰囲気中での加熱工程の前に、多
孔質層を熱酸化することにより、多孔質層の内部が酸化
されるので、次工程の水素中アニールを施しても、多孔
質層には大きな構造変化が生じ難くなり、多孔質層の表
面に内部からの歪みが伝わり難くなるため、結晶性の良
好なエピタキシャル半導体膜を形成することができる。
【0250】更に、半導体基体として、シリコンの単結
晶を用いることにより、太陽電池に用いる単結晶シリコ
ン薄板を製造することができる。更に、半導体基体とし
て、ホウ素を高濃度にドープしたものは、陽極化成時
に、結晶状態を維持したまま多孔質化がなされるので、
良質のエピタキシャル半導体膜を形成できる。
【0251】また、本発明製造方法によれば、多孔質層
の表面に2層以上の半導体膜を例えばエピタキシャル成
長させて、例えば太陽電池などを容易に製造することが
できる。
【0252】また、例えば太陽電池を製造する場合にお
いて、この複層エピタキシャル半導体膜の表面に絶縁膜
を形成し、更にその上に電極を形成することにより、エ
ピタキシャル半導体膜との界面でのキャリア発生や再結
合を極力少なくしつつ、エピタキシャル半導体膜から電
流を取り出すことができる。
【0253】また、本発明方法によれば太陽電池の電極
面に透明プリント基板を接着することにより、太陽電池
用の回路の配線を施した基板と太陽電池とを一体化する
ことができ、従来からの半導体技術の領域では到底考え
られなかったようなプリント基板と薄膜単結晶太陽電池
との一体化を容易にできる。
【0254】また本発明によって製造された太陽電池
は、例えば単結晶Siをエピタキシャル半導体膜として
薄く、すなわちフレキシブルに形成できるので、支持基
板等の選定によって或る程度柔軟性を有する太陽電池と
することができる。そのため、ガラス表面に形成した太
陽電池付き窓ガラスや、ソーラーカーの屋根などに設置
することが可能である。
【0255】また、光電変換効率に優れた単結晶である
ため、単位面積当たりの発電量が従来のアモルファスシ
リコンより優れている。しかも、低エネルギーで製造さ
れているので、エネルギー回収年数も大幅に短縮するこ
とができる。
【0256】
【発明の効果】上述した本発明の薄膜半導体の製造方法
によれば、大面積の薄膜半導体を容易かつ安価に製造で
きる。また、結晶性にすぐれた薄膜半導体を容易にかつ
安価に製造することができる。また、本発明の太陽電池
に製造方法によれば、大面積の結晶性にすぐれ、かつ充
分薄い、したがって高効率の太陽電池を安価に製造する
ことができる。そしてこのようにコストの低廉化によっ
てエネルギー回収年数の短縮化がなされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する陽極化成装置の一例の構
成図である。
【図2】本発明方法の一実施例の工程図(その1)であ
る。A〜Cは、その各工程の断面図である。
【図3】本発明方法の一実施例の工程図(その2)であ
る。A〜Dは、その各工程の断面図である。
【図4】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)で
ある。A〜Cは、その各工程の断面図である。
【図5】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)で
ある。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図6】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)で
ある。A〜Eは、その各工程の断面図である。
【図7】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)で
ある。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図8】本発明方法の他の実施例の工程図である。A〜
Fは、その各工程の断面図である。
【図9】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)で
ある。A〜Dは、その各工程の断面図である。
【図10】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。A〜Dは、その各工程の断面図である。
【図11】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図12】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図13】本発明方法の他の実施例の工程図(その3)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図14】本発明方法の他の実施例の工程図(その4)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図15】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)
である。A〜Dは、その各工程の断面図である。
【図16】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図17】本発明方法の他の実施例の工程図である。A
〜Eは、その各工程の断面図である。
【図18】本発明方法の他の実施例の工程図である。A
〜Eは、その各工程の断面図である。
【図19】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図20】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図21】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)
である。A〜Cは、その各工程の断面図である。
【図22】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。AおよびBは、その各工程の断面図である。
【図23】本発明方法における多孔質層の加熱処理前の
要部の顕微鏡写真の模式図である。
【図24】本発明方法における多孔質層の加熱処理後の
要部の顕微鏡写真の模式図である。
【図25】本発明方法の他の実施例の工程図(その1)
である。A〜Eは、それぞれその各工程の断面図であ
る。
【図26】本発明方法の他の実施例の工程図(その2)
である。A〜Dは、それぞれその各工程の断面図であ
る。
【図27】本発明方法の他の実施例の工程図(その3)
である。A〜Cは、それぞれその各工程の断面図であ
る。
【図28】本発明方法の他の実施例の工程図(その4)
である。AおよびBは、それぞれその各工程の断面図で
ある。
【図29】本発明方法を実施する陽極化成装置の他の例
の構成図である。
【符号の説明】
11 半導体基体、12 多孔質層、12M,12
1 ,12M2 中間多孔率層、12H 高多孔率層、
12H1 第1の高多孔率層、12H2 第2の高多孔
率層、13 半導体膜、131 第1の半導体膜、13
2 第2の半導体膜、133 第3の半導体膜、14,
103 接着剤、15 支持基板、16 絶縁膜、16
W 開口、23 薄膜半導体、17 電極ないしは配
線、18 透明基板、19 配線、20 プリント基
板、21 接着剤、23 薄膜半導体、24 電極、4
1 導電線、42 透明基板、43 絶縁材、44 保
護絶縁層、101,105 半導体層、102,106
電極、107 発光素子

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基体表面を変化させて多孔率が異
    なる2層以上の層から構成される多孔質層を形成する工
    程と、 該多孔質層の表面に半導体膜を成長させる工程と、 該半導体膜を上記多孔質層を介して半導体基体から剥離
    する工程とを有することを特徴とする薄膜半導体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 半導体基体表面を変化させて第1の多孔
    質層を形成する工程と、 該第1の多孔質層内または該第1の多孔質層と半導体基
    体との界面に、上記第1の多孔質層より多孔率の高い第
    2の多孔質層を形成する工程と、 上記第1の多孔質層の表面に半導体膜を成膜する工程
    と、 該半導体膜を上記第2の多孔質層を介して上記半導体基
    体から剥離する工程とを有することを特徴とする薄膜半
    導体の形成方法。
  3. 【請求項3】 上記半導体膜がエピタキシャル成長膜で
    あることを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 上記半導体膜がエピタキシャル成長膜で
    あることを特徴とする請求項2に記載の薄膜半導体の形
    成方法。
  5. 【請求項5】 上記多孔質層の形成工程において、 表面に多孔率が低い層を形成し、 半導体基体に近い内部側に多孔率が高い層を形成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記多孔質層の形成工程において、 多孔率が低い表面層と、該表面層と半導体基体との間に
    多孔率が上記表面層より高い中間多孔率層と、該中間多
    孔率層内もしくは該中間多孔率層と半導体基体との界面
    に、上記中間多孔率層より高い多孔率を有する高多孔率
    層とを形成することを特徴とする請求項1に記載の薄膜
    半導体の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記多孔質層の形成工程が、 上記半導体基体表面を陽極化成することによって上記多
    孔質層を形成する陽極化成工程であることを特徴とする
    請求項1に記載の薄膜半導体の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記多孔質層の形成工程が、 上記半導体基体表面を低電流密度で陽極化成する工程
    と、 その後、高電流密度で陽極化成する工程とによることを
    特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記多孔質層の形成工程が、 上記半導体基体表面を低電流密度で陽極化成する工程
    と、 該低電流密度よりも高い中間低電流密度で陽極化成する
    工程と、 高電流密度で陽極化成する工程とによることを特徴とす
    る請求項1に記載の薄膜半導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記多孔質層の形成工程における上記
    高電流密度での陽極化成工程において、 電流を間欠的に流すことを特徴とする請求項8に記載の
    薄膜半導体の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記多孔質層の形成工程における上記
    中間低電流密度での陽極化成工程において、 電流密度を漸次もしくは階段的に増大させることを特徴
    とする請求項9に記載の薄膜半導体の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記多孔質層の形成工程における陽極
    化成を、 フッ化水素とエタノール、またはフッ化水素とメタノー
    ルを含有する電解溶液中で行うことを特徴とする請求項
    7に記載の薄膜半導体の製造方法。
  13. 【請求項13】 上記多孔質層の形成工程における陽極
    化成工程において、 陽極化成の電流密度を変更し、かつ電解溶液の組成を変
    更するようにしたことを特徴とする請求項7に記載の薄
    膜半導体の製造方法。
  14. 【請求項14】 上記多孔質層の形成工程における陽極
    化成工程において、 陽極化成を暗所で行うことを特徴とする請求項7に記載
    の薄膜半導体の製造方法。
  15. 【請求項15】 上記多孔質層の形成工程後に、 水素ガス雰囲気中で加熱する熱処理工程を有することを
    特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記多孔質層の形成工程と、上記水素
    ガス雰囲気中での加熱工程の間に、 上記多孔質層を熱酸化する工程を有することを特徴とす
    る請求項15に記載の薄膜半導体の製造方法。
  17. 【請求項17】 上記半導体基体が、単結晶シリコン基
    体であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 上記半導体基体がボロン(B)を高濃
    度にドープしてなることを特徴とする請求項1に記載の
    薄膜半導体の製造方法。
  19. 【請求項19】 上記多孔質層の表面に、成長する半導
    体膜が、2層以上の半導体層を成膜した複層半導体膜と
    したことを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製
    造方法。
  20. 【請求項20】 上記半導体膜に基体を接合する工程
    と、 該基体と上記半導体膜とが一体化された状態で、上記半
    導体膜を上記半導体基体から剥離する工程とを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜半導体の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 半導体基体表面を変化させて多孔率が
    異なる2層以上の層から構成される多孔質層を形成する
    工程と、 該多孔質層の表面に、少くとも太陽電池の活性部を構成
    する複層半導体膜の形成工程と、 該複層半導体膜を上記多孔質層を介して半導体基体から
    剥離する剥離工程とを有することを特徴とする太陽電池
    の製造方法。
  22. 【請求項22】 上記複層半導体膜が、エピタキシャル
    半導体膜であることを特徴とする請求項21に記載の太
    陽電池の製造方法。
  23. 【請求項23】 上記複層半導体膜が高不純物濃度のp
    型半導体層と、これに比し低い不純物濃度のp型半導体
    層と、n型半導体層から構成されることを特徴とする請
    求項21に記載の太陽電池の製造方法。
  24. 【請求項24】 上記複層半導体膜の表面に絶縁膜を形
    成する工程と、該絶縁層に形成したコンタクト窓を通じ
    て上記複層半導体膜と接続する電極を形成する工程とを
    有することを特徴とする請求項21に記載の太陽電池の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 上記電極を形成した面に透明プリント
    基体を接着する工程と、 該プリント基体を上記複層半導体膜と共に、一体に上記
    半導体基体から、上記多孔質層を介して剥離する工程と
    を有することを特徴とする請求項21に記載の太陽電池
    の製造方法。
  26. 【請求項26】 上記半導体基体表面に形成された複層
    半導体膜の所定部に電極ないしは配線を形成する工程
    と、 上記電極ないしは配線に導電線を接合する工程と、 その後、上記電極ないしは配線に導電線が接合された側
    において、上記導電線の遊端が外部に導出されるように
    して上記半導体基体を透明基板上に接合する工程と、 その後上記複層半導体膜の上記半導体基板からの剥離工
    程を行うことを特徴とする請求項21に記載の太陽電池
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 それぞれ上記複層半導体膜が形成され
    その所定部に形成された電極ないしは配線に導電線が接
    合された複数の半導体基体を、それぞれ、上記電極ない
    しは配線に導電線が接合された側において、上記導電線
    の遊端が外部に導出されるように共通の透明基板上に接
    合し、 その後上記複層半導体膜の上記半導体基体からの剥離工
    程を行うことを特徴とする請求項21に記載の太陽電池
    の製造方法。
  28. 【請求項28】 半導体基体表面を変化させて基体表面
    側の発光部を構成する多孔質層と、基体内部側の多孔率
    が高い分離層とを含む2層以上の層から構成される多孔
    質層を形成する工程と、 上記発光部を構成する多孔質層を上記分離層を介して上
    記半導体基体から剥離する工程とを有することを特徴と
    する発光素子の製造方法。
  29. 【請求項29】 上記発光部を構成する多孔質層はpn
    接合を有し、該pn接合は不純物拡散により形成するこ
    とを特徴とする請求項28記載の発光素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 上記多孔質層形成後、更に上記多孔質
    層上に不純物含有半導体膜を成膜する工程を有し、上記
    発光部を構成する多孔質層と上記不純物含有多孔質層と
    でpn接合を形成することを特徴とする請求項28記載
    の発光素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 上記多孔質層上に電極を形成する工程
    と、上記剥離する工程の後に上記多孔質層の裏面に電極
    を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項28
    記載の発光素子の製造方法。
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