JPH10135529A - 圧電トランスの駆動回路 - Google Patents

圧電トランスの駆動回路

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JPH10135529A
JPH10135529A JP8283493A JP28349396A JPH10135529A JP H10135529 A JPH10135529 A JP H10135529A JP 8283493 A JP8283493 A JP 8283493A JP 28349396 A JP28349396 A JP 28349396A JP H10135529 A JPH10135529 A JP H10135529A
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JP
Japan
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piezoelectric transformer
voltage
transformer
piezoelectric
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JP8283493A
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English (en)
Inventor
Mitsuhide Shimobukikoshi
光秀 下吹越
Masahiro Miyauchi
雅浩 宮内
Kenichi Kato
憲一 加藤
Ichiro Kikuchi
一郎 菊地
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力用途に適するような積層型の圧電トラン
スにおいて、駆動周波数の制御のみを行なうことによ
り、単体で昇圧、降圧のいずれをも可能にする。 【解決手段】 入力側回路11は、印加された直流電圧
を正弦波交流電圧に変換し出力する。積層型圧電トラン
ス13は、駆動周波数を共振周波数にしたとき変圧比が
最大になり共振周波数からずれるにつれて変圧比が減少
するものが用いられ、電力伝送効率が最大になる負荷抵
抗を接続して使用する。変圧比は、トランス13の入力
部と出力部の圧電セラミックス板の枚数比等によって決
まる。出力側回路15は、トランス13からの正弦波交
流電圧を整流及び平滑化して生成した直流電圧を出力す
る。電圧検出回路17は、出力側回路15からの直流電
圧を検出し、出力する。周波数変調回路19は、トラン
ス13の駆動周波数―変圧比・インピーダンス特性と電
圧検出回路17からの出力とに基づき、入力側回路11
が生成する正弦波交流電圧の周波数をトランス13の共
振点から反共振点までの間の領域で可変すべく、制御信
号を生成して入力側回路11に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型圧電トラン
スの駆動回路に関わり、特に、電力用途(低電圧出力、
大電流出力)に適するような、単体で昇圧/降圧が可能
な積層型圧電トランスの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電トランスには、ローゼン型に代表さ
れる、単一の圧電セラミックス板を備えた構成の単層の
圧電トランスと、例えば特開平4−18776に開示さ
れている、複数枚の積層された圧電セラミックス板を備
え、圧電縦振動を利用する構成の積層型圧電トランスと
がある。ローゼン型圧電トランスは、主に変圧比(=出
力電圧/入力電圧)が数十倍以上の昇圧トランスとして
用いられるが、変圧比が高いために出力電圧が高電圧に
なるので、その用途は限られていた。一方、積層型圧電
トランスは、降圧トランスとして用いられるが、その構
成上、変圧比が1以下の降圧領域の変圧にしか利用され
ていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バッテリー
を駆動電源とする電気回路においては、バッテリーの放
電に伴って入力電圧が低下するので、上記電気回路への
入力電圧を一定にするための安定化電源が必要になる。
例えば、駆動電源としてLiイオン電池を用いる機器に
おいては、Liイオン電池の初期の出力電圧は4.2
V、終期の出力電圧は2.5Vと、出力電圧の範囲が広
い。そのため、1個のLiイオン電池を用いてIC等の
駆動用に+3.3Vの電圧を供給するに際しては、初期
には降圧が、途中からは昇圧が夫々必要になる。
【0004】ここで、変圧比の低い領域の変圧に際して
は、古くからの電磁トランスの他に、近年では小型化が
進んだ、半導体スイッチング素子とチョークコイルとを
備えたDC―DCコンバータが多用されている。しか
し、このような、電磁トランスを用いないDC―DCコ
ンバータは、原理的に昇圧又は降圧のいずれか一方の制
御しか行なえなかった。
【0005】そこで、上述したDC―DCコンバータに
代えて、昇圧及び降圧が単体で行なえるようにした構成
の制御ICが開発された。しかし、その制御ICによる
制御方法では、昇圧時と降圧時とで作動方式を変えなく
てはならなかったために、昇圧時と降圧時とで電力伝送
効率が著しく相違し、昇圧と降圧の境界(変圧比=1)
付近の領域で動作が不安定になるという欠点があった。
【0006】従って本発明の目的は、電力用途に適する
ような積層型の圧電トランスにおいて、駆動周波数の制
御のみを行なうことにより、単体で昇圧、降圧のいずれ
をも可能にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従う積層型圧電
トランスの駆動回路は、圧電トランスの昇圧から降圧に
至る範囲で周波数を可変する周波数可変手段を備える。
【0008】この構成によれば、周波数可変手段が圧電
トランスの昇圧から降圧に至る範囲で周波数を可変する
ので、圧電トランスの駆動周波数の制御のみを行なうこ
とにより、単体で昇圧、降圧のいずれをも実現できる。
【0009】本発明に従う積層型圧電トランスの駆動回
路の好適な実施形態では、圧電トランスには、その電力
伝送効率が最大になる負荷抵抗が接続される。圧電トラ
ンスには、その駆動周波数を共振周波数にしたとき変圧
比が最大になり、共振周波数からずらすにつれて変圧比
が減少するような昇/降圧特性を有するものが用いられ
るのが望ましい。これは本発明者等が実験を行なった結
果得られた新規な知見に基づくものである。
【0010】また、周波数可変手段は、圧電トランスの
駆動周波数を昇圧時には共振周波数になるよう可変し、
降圧時には共振周波数からずれるよう可変する。降圧時
に圧電トランスの駆動周波数を共振周波数から反共振周
波数に達する周波数領域内において可変すれば、圧電ト
ランスの電力伝送効率を高くすることができる。
【0011】更に、圧電トランスの入力部に設けた電圧
モニター用の圧電層に加わる電圧を検出して周波数可変
手段に出力する電圧検出手段を備えることにより、圧電
トランスの入力部と出力部との間を絶縁するために必要
とされるフォトカプラやトランス等の接続を省くことが
できる。
【0012】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面によ
り詳細に説明する。
【0013】図1、図2及び図3は、本発明の圧電横方
向振動モードで駆動可能な積層型圧電トランスの代表的
な形態を夫々例示している。
【0014】図1に示した圧電トランスでは、円形の平
面形状を持つ2枚の圧電セラミックス板1A、1Bが厚
み方向で積層されている。各圧電セラミックス板1A、
1Bはその表裏面に電極3A〜3Cを有する。一方の圧
電セラミックス板1Aが入力部であり、他方の圧電セラ
ミックス板1Bが出力部である。また、図2に示した圧
電トランスにおいても、円形の平面形状を持つ2枚の圧
電セラミックス板2A、2Bが厚み方向で積層されてい
て、各圧電セラミックス板2A、2Bはその表裏面に電
極4A〜4Cを有しており、一方の圧電セラミックス板
2Aが入力部、他方の圧電セラミックス板2Bが出力部
となっている。
【0015】他方、図3に示した圧電トランスでは、長
方形の平面形状を持つ複数枚(例えば10枚)の圧電板
5A〜5Jが厚み方向で積層され、焼成及び分極処理す
ることにより作製され、各々の表裏面に電極7A〜7K
を有している。各圧電板5A〜5Jは厚み方向に分極し
ており、例えば矢印で示す方向の分極軸を持つ。積層さ
れた10枚の圧電板5A〜5Jのうち、例えば9枚が入
力部、他の1枚が出力部である。
【0016】なお、図1〜図3において、矢印で示した
分極軸の方向はあくまで例示であり、各電極に生じる電
荷をその電極の両側の圧電素子の振動が打ち消し合わな
いように電極が配線されている限りは、分極軸の向きは
図示とは逆であってもよい。また、入力部や出力部を構
成する夫々の圧電素子の積層枚数や、入力部と出力部と
の間に絶縁層を設けるか否かや、入力部や出力部を構成
する夫々の圧電材料の組成等の点については、要求され
るトランス特性やトランスの構造等に応じて適宜に選択
及び調整することができる。
【0017】図1〜図3に示した圧電トランスの構成に
関し注目すべき点は、全ての圧電セラミックス板の寸法
と方向とが、分極軸に垂直な特定の横方向で一致してい
ることである。従って、その特定の横方向の圧電振動を
励振させる駆動方法が適用できるのである。例えば図1
(或いは図2)に示した圧電トランスでは、各々の圧電
セラミックス板1A(或いは2A)、1B(或いは2
B)の寸法及び方向が、その平面形状の半径方向で一致
している。よって、図1(或いは図2)のトランスに
は、半径方向の圧電横振動(径方向広がり振動)を励振
させるように、半径の長さで決まるトランスの共振周波
数に一致した周波数の電力を入力する駆動方法が適用さ
れる。また、例えば図3に示した圧電トランスでは、全
ての圧電板5A〜5Jの寸法及び方向が、その平面形状
の長辺方向で一致している。よって、図3の圧電トラン
スには、長辺方向の圧電横振動(長さ振動)を励振させ
るように、長辺の長さで決まる共振周波数に等しい周波
数を持つ電力を入力する駆動方法が適用される。
【0018】このような駆動方法を適用することによ
り、入力部では、圧電横方向振動の励振による電気エネ
ルギーから振動エネルギーへの変換が行われ、その振動
エネルギーが入力部から出力部へ伝達され、出力部で
は、圧電横方向振動を利用した振動エネルギーから電気
エネルギーへの変換が行われる。
【0019】本発明の積層型圧電トランスの構成に関し
もう一つの注目すべき点は、励振させたい特定の圧電横
方向振動以外の方向、つまり別の横方向や縦方向(厚み
方向)では、入力部と出力部とは互いに方向が異なって
いてもよいし、寸法もトランス全体の1/2や1/3の
ような整数分の1になっている必要がないことである。
従って、トランスの設計、特に圧電セラミックス板の寸
法や配置の選択に関して自由度が高い。例えば、図1〜
図3に夫々示した圧電トランスにおいて、異なる厚みの
圧電セラミックス板を用いることも可能である。
【0020】
【実施例】本発明に従う積層型圧電トランスの幾つかの
具体的な実施例及び各実施例に関する実験結果を以下に
説明する。
【0021】〔第1実施例〕・・・円板2枚積層 本実施例では、図1に示す構造を持つ圧電トランスを駆
動する。圧電セラミックス板1A、1Bの材料は、PZ
T系圧電セラミックスである。各圧電セラミックス板1
A、1Bは直径18mm、厚さ1mmの円板である。ト
ランスの作製方法は次の通りである。まず、各圧電セラ
ミックス板1A、1Bを焼成し、各々の表裏面に銀電極
を焼き付ける。次に、各圧電セラミックス板1A、1B
の電極間に直流高電圧を印加して、各圧電セラミックス
板1A、1Bを厚み方向に分極させる。次に、2枚の圧
電セラミックス板1A、1Bを、両者間に内部電極3B
としての厚さ10μmの銅箔間を挟んで、積層し接着す
る。こうして完成した圧電トランスの寸法は、直径18
mm、厚さ2mmである。
【0022】本実施例では、2枚の圧電セラミックス板
1A、1Bの一方を入力部、他方を出力部とし、間に挟
まれた内部電極3Bを共通の接地線として用いた三端子
構成を採用する。入力部の外部電極3A(入力端子)か
ら、圧電横振動の一形態である径方向広がり振動を励振
する高周波電力を入力し、出力部の外部電極3C(出力
端子)から出力電力を取り出すことによりトランスの特
性を評価した。
【0023】図4は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比(出力電圧/入力電圧)と電
力伝送効率の負荷抵抗依存性を示す。
【0024】一般的な圧電トランスと同様に、変圧比や
電力伝送効率比は負荷抵抗に大きく依存したが、本実施
例では、負荷抵抗が220Ω〜560Ωの範囲で電力伝
送効率が98%以上と非常に高い値になった。なお、入
力部及び出力部の圧電セラミックスの形状、材質、枚数
が同じであるため、電力伝送効率が最大となる負荷抵抗
値220Ωと560Ωでの変圧比は夫々1.2及び2.
1程度であった。
【0025】図5は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比と電力伝送効率の駆動周波数
依存性を示す。図5に示したデータは、負荷抵抗を22
0Ω及び560Ωに夫々固定して、変圧比と電力伝送効
率との駆動周波数依存性を測定した結果得られたもので
ある。
【0026】変圧比は、共振周波数で駆動したときをピ
ークとして、共振点からずれるとともに小さくなってい
る。負荷抵抗が220Ωのときは変圧比0.3〜1.2
程度まで、負荷抵抗が560Ωのときは変圧比0.4〜
2.1程度まで変化するが、このときの電力伝送効率
は、ほぼ同じ値を保っている。
【0027】〔第2実施例〕・・・長板10枚積層の一
体焼成型(入力/出力)=(9/1)=9 本実施例では、図3に示す構成を持つ圧電トランスを駆
動する。この圧電トランスを構成する圧電板5A〜5J
の材料は、PZT系圧電セラミックスである。各圧電板
5A〜5Jは、長辺37mm、短辺7mm、厚さ0.1
8mmの矩形板である。トランスの作製方法は次の通り
である。まず、各圧電板5A〜5Iの片面にスクリーン
印刷によって夫々白金電極7A〜7Iを形成する。残り
の1枚の圧電板5Jについては、その両面にスクリーン
印刷によって白金電極7J、7Kを形成する。次に、各
圧電板5A〜5Jと各白金電極7A〜7Kとが交互に挟
み込まれるよう積層して熱圧着し、一体で焼結した後、
各圧電板5A〜5Jの電極間に直流高電圧を印加して、
圧電板5A〜5Jを厚み方向に分極させる。こうして完
成した圧電トランスの寸法は、長辺37mm、短辺7m
m、厚さ2mmである。
【0028】本実施例では、10枚中、9枚の圧電板5
A〜5Iを入力部、残りの1枚の圧電板5Jを出力部と
し、電極7A、7C、7E、7G及び7Iを入力端子
に、電極7Kを出力端子に接続し、電極7B、7D、7
F、7H及び7Jを共通の接地線として用いた三端子構
成を採用する。これにより、入力部と出力部の積層枚数
比は9になる。入力部の電極7A(入力端子)から、圧
電横振動の一形態である長さ方向振動を励振する高周波
電力を入力し、出力部の電極7K(出力端子)から出力
電力を取り出すことによりトランスの特性を評価した。
【0029】図6は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比(出力電圧/入力電圧)と電
力伝送効率の負荷抵抗依存性とを示す。
【0030】一般的な圧電トランスと同様に、変圧比や
電力伝送効率は負荷抵抗に大きく依存したが、本実施例
では、負荷抵抗が220Ωのとき電力伝送効率が約70
%になった。負荷抵抗値220Ωでの変圧比は8.5程
度であった。
【0031】図7は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比と電力伝送効率の駆動周波数
依存性を示す。図7に示したデータは、負荷抵抗を22
0Ωに固定して、変圧比と電力伝送効率との駆動周波数
依存性を測定した結果得られたものである。
【0032】変圧比は共振周波数で駆動した時をピーク
として、共振点からずれると共に小さくなっている。負
荷抵抗が220Ωのときは変圧比0.4〜8.0程度ま
で変化するが、このとき共振点より高い周波数で駆動す
れば、電力伝送効率はほぼ同じ値を保っている。
【0033】〔第3実施例〕・・・円板2枚積層 誘電
率の(入力/出力)=2 本実施例では、図2に示した圧電トランスを駆動する。
圧電セラミックス板2A、2Bの材料は、PZT系圧電
セラミックスであり、入力部(圧電セラミックス板2
A)と出力部(圧電セラミックス板2B)の静電容量の
比が2になるよう、圧電セラミックス板2Aと2Bとで
誘電率の異なるPZT系圧電セラミックスが用いられて
いる。各圧電セラミックス板2A、2Bは直径18m
m、厚さ1mmの円板である。トランスの作製方法は次
の通りである。まず、各圧電セラミックス板2A、2B
を焼成し、各々の表裏面に銀電極を焼き付ける。次に、
各圧電セラミックス板2A、2Bの電極間に直流高電圧
を印加して、各圧電セラミックス板2A、2Bを厚み方
向に分極させる。次に、2枚の圧電セラミックス板2
A、2Bを、両者間に内部電極4Bとしての厚さ10μ
mの銅箔間を挟んで、積層し接着する。こうして完成し
た圧電トランスの寸法は、直径18mm、厚さ2mmで
ある。
【0034】本実施例では、2枚の圧電セラミックス板
2A、2Bの一方を入力部、他方を出力部とし、間に挟
まれた内部電極4Bを共通の接地線として用いた三端子
構成を採用する。入力部の外部電極4A(入力端子)か
ら、圧電横振動の一形態である径方向広がり振動を励振
する高周波電力を入力し、出力部の外部電極4C(出力
端子)から出力電力を取り出すことによりトランスの特
性を評価した。
【0035】図8は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比(出力電圧/入力電圧)と電
力伝送効率の負荷抵抗依存性を示す。
【0036】一般的な圧電トランスと同様に、変圧比や
伝送効率は負荷抵抗に大きく依存する。本実施例では負
荷抵抗が220Ω〜560Ωの範囲で電力伝送効率が7
0%以上になった。負荷抵抗値220Ωと560Ωでの
変圧比は夫々1.5及び2.0程度であった。
【0037】図9は、実験により得た、本実施例での積
層型圧電トランスの変圧比と電力伝送効率の駆動周波数
依存性を示す。図9に示したデータは、負荷抵抗を22
0Ω及び560Ωに固定して、変圧比と電力伝送効率と
の駆動周波数依存性を測定した結果得られたものであ
る。
【0038】変圧比は共振周波数で駆動した時をピーク
として、共振点からずれると共に小さくなっている。負
荷抵抗が220Ωのときは変圧比0.3〜1.5程度ま
で、負荷抵抗が560Ωのときは変圧比0.4〜2.1
程度まで変化するが、このときの電力伝送効率は、ほぼ
同じ値を保っている。
【0039】図10は、本発明の一実施形態に係る積層
型圧電トランスの駆動回路を示すブロック図である。
【0040】上記駆動回路は、図示のように、入力側回
路11と、圧電トランス13と、出力側回路15と、電
圧検出回路17と、周波数変調回路19とを備える。
【0041】入力側回路11は、周波数変調端子を有し
ており、直流電源21から印加される直流電圧を、例え
ば正弦波交流電圧に変換して圧電トランス13に出力す
る。
【0042】圧電トランス13は、入力側回路11から
出力された正弦波交流電圧を電圧変換した後、出力側回
路15に出力するもので、その駆動周波数を共振周波数
にしたとき変圧比が最大になり、共振周波数からずらす
につれて変圧比が減少するような昇/降圧特性を有する
ものを採用するのが望ましい。更に、このような昇/降
圧特性を有する圧電トランス13に、電力伝送効率が最
大になる負荷抵抗(図示しない)を接続して使用するの
が望ましい。圧電トランス13の変圧比(昇圧比)は、
入力部を構成する圧電セラミックス板と、出力部を構成
する圧電セラミックス板の枚数比や、入力部を構成する
圧電セラミックス板と、出力部を構成する圧電セラミッ
クス板の静電容量の比によって決まる。変圧比が静電容
量の比によって決まる理由は、圧電トランス13の構造
が、コンデンサと等価であるためである。
【0043】出力側回路15は、出力端子23を有して
おり、圧電トランス13から出力された正弦波交流電圧
を入力して整流及び平滑化することにより生成した直流
電圧を、出力端子23を通じて出力する。
【0044】電圧検出回路17は、出力側回路15から
出力端子23に印加される直流電圧を検出し、その検出
結果を周波数変調回路19に出力する。
【0045】周波数変調回路19は、例えば、図11に
示すような圧電トランスの駆動周波数―変圧比・インピ
ーダンス特性をデータとして保持している。周波数変調
回路19は、上記データと電圧検出回路17からの出力
とに基づき、入力側回路11が生成する正弦波交流電圧
の周波数を図11の共振点aから反共振点bまでの間の
周波数領域c内で可変すべく、制御信号を生成してこれ
を入力側回路11の周波数変調端子に印加する。
【0046】即ち、昇圧に際しては、圧電トランス13
の駆動周波数を共振点aに一致するよう、また、降圧に
際しては、圧電トランス13の駆動周波数を共振点aか
ら反共振点b側(図11において共振点aよりも右側の
領域)にずれるよう、夫々入力側回路11に制御信号を
出力する。降圧に際して、駆動周波数を共振点aよりも
右側の領域にずらすこととした理由は、圧電トランス1
3のインピーダンス特性が図11に示すような曲線Zで
示されるために、電力伝送効率が高くなるからである。
なお、上述した圧電トランス13の変圧比は、例えば前
述した図2の圧電トランスを用いた場合、入力側回路1
1で生成される正弦波交流電圧の周波数を可変すること
により約0.10〜約10.00倍に制御することがで
き、実際にこの範囲で使用したところ、支障は生じなか
った。
【0047】上記構成によれば、圧電トランス13の駆
動周波数を周波数変調回路19によって制御するだけ
で、1個の圧電トランス13による比較的低い変圧比で
の昇圧と、降圧のいずれをも電力伝送効率の悪化や変圧
比=1の領域での動作の不安定化等の不具合が生じない
状態で行なうことができる。
【0048】図12は、本発明の一実施形態の変形例に
係る積層型圧電トランスの駆動回路を示すブロック図で
ある。
【0049】本変形例では、電圧検出回路25が圧電ト
ランス14の入力部側に設けられた1枚の電圧モニター
用の圧電層(モニター層)14aに加わる電圧を検出し
て周波数変調回路19に出力する点で、図10に示した
駆動回路と相違している。その他の構成については、図
10に示した各部と同様である。
【0050】この圧電トランス14は、圧電トランス1
3と同様、圧電横方向振動モードで駆動されるために、
トランス特性が積層の厚みの影響を受けないから、モニ
ター層14aを入力部側に挿入しても支障は生じない。
そのうえ、図10に示した駆動回路と異なり電圧検出回
路25が出力側回路15の出力を直接検出する構成とな
っていないから、電圧検出回路25及び周波数変調回路
19を通じて出力側回路15の出力が入力側回路13に
フィードバックされるループが形成されない。よって、
本変形例では、図10に示した駆動回路において圧電ト
ランスの入力部と出力部との間を絶縁するために必要と
されるフォトカプラやトランス等の接続を不要にするこ
とができるという利点もある。
【0051】なお、上述した内容はあくまで本発明の一
実施形態、及びその変形例に関するものであって、本発
明が上記内容のみに限定されることを意味するものでな
いのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力用途に適するような積層型の圧電トランスにおい
て、駆動周波数の制御のみを行なうことにより、単体で
昇圧、降圧のいずれをも可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧電横方向振動モードで駆動可能な積
層型圧電トランスの一実施形態を示す斜視図。
【図2】本発明の圧電横方向振動モードで駆動可能な積
層型圧電トランスの別の実施形態を示す斜視図。
【図3】本発明の圧電横方向振動モードで駆動可能な積
層型圧電トランスの更に別の実施形態を示す斜視図。
【図4】第1実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の負荷抵抗依存性をと示す図。
【図5】第1実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の駆動周波数依存性とを示す図。
【図6】第2実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の負荷抵抗依存性とを示す図。
【図7】第2実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の駆動周波数依存性とを示す図。
【図8】第3実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の負荷抵抗依存性を示す図。
【図9】第3実施例での積層型圧電トランスの変圧比と
電力伝送効率の駆動周波数依存性とを示す図。
【図10】本発明の一実施形態に係る積層型圧電トラン
スの駆動回路のブロック図。
【図11】一実施形態の圧電トランスの駆動周波数―変
圧比・インピーダンス特性を示した図。
【図12】一実施形態の変形例に係る積層型圧電トラン
スの駆動回路のブロック図。
【符号の説明】
1A、1B、2A、2B 圧電セラミックス板 3A〜3C、4A〜4C、7A〜7K 電極 5A〜5J 圧電板 11 入力側回路 13、14 圧電トランス 14a 圧電トランスのモニター層 15 出力側回路 17、25 電圧検出回路 19 周波数変調回路 21 直流電源 23 出力端子
フロントページの続き (72)発明者 加藤 憲一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 菊地 一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層型圧電トランスの駆動回路におい
    て、 前記圧電トランスの昇圧から降圧に至る範囲で周波数を
    可変する周波数可変手段を備えることを特徴とする圧電
    トランスの駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧電トランスの駆動回路
    において、 前記圧電トランスには、その電力伝送効率が最大になる
    負荷抵抗が接続されることを特徴とする圧電トランスの
    駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧電トランスの駆動回路
    において、 前記圧電トランスが、その駆動周波数を共振周波数にし
    たとき変圧比が最大になり、共振周波数からずらすにつ
    れて変圧比が減少するような昇/降圧特性を有すること
    を特徴とする圧電トランスの駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧電トランスの駆動回路
    において、 前記周波数可変手段が、前記圧電トランスの駆動周波数
    を昇圧時には共振周波数に近づくよう可変し、降圧時に
    は共振周波数から離れるよう可変することを特徴とする
    圧電トランスの駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧電トランスの駆動回路
    において、 前記周波数可変手段が、降圧時には前記圧電トランスの
    駆動周波数を前記共振周波数から反共振周波数に達する
    周波数領域内において可変することを特徴とする圧電ト
    ランスの駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧電トランスの駆動回路
    において、 前記圧電トランスの入力部に設けた電圧モニター用の圧
    電層に加わる電圧を検出して前記周波数可変手段に出力
    する電圧検出手段を、更に備えたことを特徴とする圧電
    トランスの駆動回路。
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