JPH10137103A - 意匠性に優れたカーペットの製造方法 - Google Patents
意匠性に優れたカーペットの製造方法Info
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- JPH10137103A JPH10137103A JP24903497A JP24903497A JPH10137103A JP H10137103 A JPH10137103 A JP H10137103A JP 24903497 A JP24903497 A JP 24903497A JP 24903497 A JP24903497 A JP 24903497A JP H10137103 A JPH10137103 A JP H10137103A
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- JP
- Japan
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- fiber
- shrinkage
- pattern
- carpet
- hair
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- Carpets (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 単一の糸で原反を形成し、仕上げ工程で風合
いを調整した後の最終工程で好みの紋様を付与すると同
時に紋様部分にグランド部分とは異なる色相を出現さ
せ、色と凹凸の両面で紋様の意匠性を際立たせた意匠性
に優れたカーペットを製造する方法を提供する。 【解決手段】 互いに色の異なる低収縮性織維と高収縮
性繊維で、低収縮性繊維がダルで高収縮性繊維がブライ
トである低収縮性繊維と高収縮性繊維とを混合した糸や
スライバーを用いて立毛状カーペットの原反を形成し、
熱処理を施して立毛部の繊維を収縮させて異色の2段パ
イルを形成した後、ハンドカットなどにより立毛部の一
部を刈り取って紋様を形成して、紋様部分とグランド部
分とを異色にする。
いを調整した後の最終工程で好みの紋様を付与すると同
時に紋様部分にグランド部分とは異なる色相を出現さ
せ、色と凹凸の両面で紋様の意匠性を際立たせた意匠性
に優れたカーペットを製造する方法を提供する。 【解決手段】 互いに色の異なる低収縮性織維と高収縮
性繊維で、低収縮性繊維がダルで高収縮性繊維がブライ
トである低収縮性繊維と高収縮性繊維とを混合した糸や
スライバーを用いて立毛状カーペットの原反を形成し、
熱処理を施して立毛部の繊維を収縮させて異色の2段パ
イルを形成した後、ハンドカットなどにより立毛部の一
部を刈り取って紋様を形成して、紋様部分とグランド部
分とを異色にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーペットの製造
方法に関するものであり、さらに詳しくは、色差のある
凹凸による際立った紋様を有するカーペットを提供しう
る、意匠性に優れたカーペットの製造方法に関するもの
である。
方法に関するものであり、さらに詳しくは、色差のある
凹凸による際立った紋様を有するカーペットを提供しう
る、意匠性に優れたカーペットの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】布帛状繊維製品、あるいは立毛状繊維製
品などに、色の異なる紋様を付与するために活用される
手段としては、多品種の糸を使用するものと一品種の糸
を使用するものとがある。従来、多品種の糸を使用して
色の異なる紋様を付与する方法としては、大きく分類す
ると、ジャガード、ドビーなどの編織機や、これに類す
るウイルトン織機、アキスミンスターなどを用いた方法
がある。一方、一品種の糸を使用して色の異なる紋様を
付与する方法としては、捺染が代表的である。
品などに、色の異なる紋様を付与するために活用される
手段としては、多品種の糸を使用するものと一品種の糸
を使用するものとがある。従来、多品種の糸を使用して
色の異なる紋様を付与する方法としては、大きく分類す
ると、ジャガード、ドビーなどの編織機や、これに類す
るウイルトン織機、アキスミンスターなどを用いた方法
がある。一方、一品種の糸を使用して色の異なる紋様を
付与する方法としては、捺染が代表的である。
【0003】一般に、前記ジャガード、ドビーなどの編
織機や、これに類するウイルトン織機、アキスミンスタ
ーなどにより多品種の糸を使用して色の異なる紋様を付
与する場合は、複雑な紋様を付与することが出来る反
面、紋様の色数に相当する多種の色糸を準備する必要が
あり、また紋様の面積に応じた異なる糸量を紡績あるい
は染色する必要が有り、残糸ロスが多く、また歩留まり
の管理が非常に繁雑である、という難点がある。一方、
捺染により色の異なる紋様を付与する場合には、色数、
および紋様に応じた、ローラー、あるいは紗の作成が必
要であり、また染料を印捺した後に、蒸熱−水洗−脱水
−乾燥などの多量のエネルギーを消費する高価な装置を
必要とし、設備費やユーティリティー費用が製品コスト
を大きく圧迫しているのが現状である。さらに、上に述
べたジャガードなどの紋様を得る手段は、製編織の時点
で色柄が決定されており、仕上げ加工前での色柄変更が
不可能であるというリスクと共に、多品種の糸のロット
管理が必要であるという繁雑さを伴う。また捺染方式
は、単一の糸を使用する点ではリスクは小さいが、紗や
ローラーへの投資金額が高く、また色柄切り替えのため
の稼働率低下などの関係で、加工ロットが大きいなどの
問題がある。しかも、カーペットのような立毛製品の場
合であると、捺染方式によって凹凸紋様を付与しようと
すると、パイルをある程度溶解して短くするために溶剤
を使用するので、改良が進んでいるとはいえ、風合いが
硬くなるという難点を未だに残している。
織機や、これに類するウイルトン織機、アキスミンスタ
ーなどにより多品種の糸を使用して色の異なる紋様を付
与する場合は、複雑な紋様を付与することが出来る反
面、紋様の色数に相当する多種の色糸を準備する必要が
あり、また紋様の面積に応じた異なる糸量を紡績あるい
は染色する必要が有り、残糸ロスが多く、また歩留まり
の管理が非常に繁雑である、という難点がある。一方、
捺染により色の異なる紋様を付与する場合には、色数、
および紋様に応じた、ローラー、あるいは紗の作成が必
要であり、また染料を印捺した後に、蒸熱−水洗−脱水
−乾燥などの多量のエネルギーを消費する高価な装置を
必要とし、設備費やユーティリティー費用が製品コスト
を大きく圧迫しているのが現状である。さらに、上に述
べたジャガードなどの紋様を得る手段は、製編織の時点
で色柄が決定されており、仕上げ加工前での色柄変更が
不可能であるというリスクと共に、多品種の糸のロット
管理が必要であるという繁雑さを伴う。また捺染方式
は、単一の糸を使用する点ではリスクは小さいが、紗や
ローラーへの投資金額が高く、また色柄切り替えのため
の稼働率低下などの関係で、加工ロットが大きいなどの
問題がある。しかも、カーペットのような立毛製品の場
合であると、捺染方式によって凹凸紋様を付与しようと
すると、パイルをある程度溶解して短くするために溶剤
を使用するので、改良が進んでいるとはいえ、風合いが
硬くなるという難点を未だに残している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な、繊維製品、特にカーペットのような立毛繊維製品に
おいて色の異なる紋様を付与する際の問題点に鑑み、原
反の形成時には単一の糸を使用し、仕上げ工程で風合い
を調整した後の最終工程で好みの紋様を付与すると同時
に紋様部分(刈り込んだ凹部分をいう。)にグランド部
分(刈り込んでいない凸部分をいう。)とは異なる色を
出現させることによって、色および凹凸の両面で紋様の
意匠性を際立たせることが可能な、意匠性に優れたカー
ペットの製造方法を提供せんとするものである。
な、繊維製品、特にカーペットのような立毛繊維製品に
おいて色の異なる紋様を付与する際の問題点に鑑み、原
反の形成時には単一の糸を使用し、仕上げ工程で風合い
を調整した後の最終工程で好みの紋様を付与すると同時
に紋様部分(刈り込んだ凹部分をいう。)にグランド部
分(刈り込んでいない凸部分をいう。)とは異なる色を
出現させることによって、色および凹凸の両面で紋様の
意匠性を際立たせることが可能な、意匠性に優れたカー
ペットの製造方法を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、立毛状のカ
ーペット製品の原反を製編織した後、ブラッシング、ポ
リッシングなどの通常の立毛製品に対する仕上げを施し
た場合に、霜降り状ではあるが、見た目には無地に見え
る原反のパイル部を構成する繊維一本一本の色が鮮明に
なり、濃色化する点、および異色の繊維を混合した時に
繊維間の透明度の差によって色の見え方が異なる点に着
目し、立毛状カーペットのパイルを構成する繊維の色
相、光沢、仕上げの条件などについて、種々検討の結
果、本発明を完成するに至ったものである。
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、立毛状のカ
ーペット製品の原反を製編織した後、ブラッシング、ポ
リッシングなどの通常の立毛製品に対する仕上げを施し
た場合に、霜降り状ではあるが、見た目には無地に見え
る原反のパイル部を構成する繊維一本一本の色が鮮明に
なり、濃色化する点、および異色の繊維を混合した時に
繊維間の透明度の差によって色の見え方が異なる点に着
目し、立毛状カーペットのパイルを構成する繊維の色
相、光沢、仕上げの条件などについて、種々検討の結
果、本発明を完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、本発明に係るカーペットの製造
方法は、互いに色の異なる低収縮性繊維と高収縮性繊維
であり、前記低収縮性繊維が透明度の低い繊維であり、
前記高収縮性繊維が前記低収縮性繊維より透明度の高い
繊維であって、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維とを混
合した糸またはスライバーを用いて立毛状カーペットの
原反を形成し、熱処理を施して立毛部の繊維を収縮させ
て異色の2段パイルを形成した後、前記立毛部の繊維の
一部を刈り込むことにより紋様を形成して、紋様部分と
グランド部分とを異色にすることを特徴とするものであ
る。ここで、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維との色が
異なるとは、両者の色相および/または色濃度が異なる
ことを意味する。また、以下では、透明度の高い繊維を
ブライト繊維、透明度の低い繊維をダル繊維という。
方法は、互いに色の異なる低収縮性繊維と高収縮性繊維
であり、前記低収縮性繊維が透明度の低い繊維であり、
前記高収縮性繊維が前記低収縮性繊維より透明度の高い
繊維であって、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維とを混
合した糸またはスライバーを用いて立毛状カーペットの
原反を形成し、熱処理を施して立毛部の繊維を収縮させ
て異色の2段パイルを形成した後、前記立毛部の繊維の
一部を刈り込むことにより紋様を形成して、紋様部分と
グランド部分とを異色にすることを特徴とするものであ
る。ここで、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維との色が
異なるとは、両者の色相および/または色濃度が異なる
ことを意味する。また、以下では、透明度の高い繊維を
ブライト繊維、透明度の低い繊維をダル繊維という。
【0007】前記低収縮性繊維としてはダル化剤含有量
が0.2重量%以上30重量%以下の繊維を用い、前記
高収縮性繊維としてはダル化剤含有量が0.2重量%以
下の繊維を用いることが好ましい。
が0.2重量%以上30重量%以下の繊維を用い、前記
高収縮性繊維としてはダル化剤含有量が0.2重量%以
下の繊維を用いることが好ましい。
【0008】また、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維の
収縮率としては、低収縮性繊維の熱水収縮率が10%以
下で、かつ前記高収縮性繊維との収縮率差が10%以上
であることが好ましい。ここでいう熱水収縮率とは、9
8℃以上に沸騰した熱水中に、試料長30cmの繊維を
30分間浸漬し、熱水からひき上げた繊維の長さを測定
し、以下の式で得られる値をいう。
収縮率としては、低収縮性繊維の熱水収縮率が10%以
下で、かつ前記高収縮性繊維との収縮率差が10%以上
であることが好ましい。ここでいう熱水収縮率とは、9
8℃以上に沸騰した熱水中に、試料長30cmの繊維を
30分間浸漬し、熱水からひき上げた繊維の長さを測定
し、以下の式で得られる値をいう。
【0009】熱水収縮率(%)=〔(繊維の元の長さ
(試料長)−熱水浸漬後の繊維の長さ)/(繊維の元の
長さ(試料長))〕×100
(試料長)−熱水浸漬後の繊維の長さ)/(繊維の元の
長さ(試料長))〕×100
【0010】本発明に係るカーペットの製造方法におい
て、立毛部の繊維の一部を刈り込んでカーペットに紋様
を形成するには、ハンドカット単独で行うかまたは少な
くともハンドカットを併用して行うことが好ましい。
て、立毛部の繊維の一部を刈り込んでカーペットに紋様
を形成するには、ハンドカット単独で行うかまたは少な
くともハンドカットを併用して行うことが好ましい。
【0011】また、前記低収縮性繊維の繊度は2デニー
ル〜40デニール、高収縮性繊維の繊度は1.5デニー
ル〜20デニールである熱可塑性繊維を使用することが
好ましい。
ル〜40デニール、高収縮性繊維の繊度は1.5デニー
ル〜20デニールである熱可塑性繊維を使用することが
好ましい。
【0012】さらに、前記低収縮性繊維と高収縮性繊維
の混合比率は、重量比で20:80〜80:20の範囲
であることが好ましい。
の混合比率は、重量比で20:80〜80:20の範囲
であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明に係るカーペットの製造方法は、織
り、並びにタフティングなどにより得られた立毛状カー
ペット製品に付与する紋様を強調するために、例えば、
色および透明度の異なる高収縮性繊維(ダウンヘア)と
低収縮性繊維(ガードへア)を混合した糸条を紡績し、
織機、タフティング機などを使用して立毛状のカーペッ
ト原反を形成し、湿熱および/または乾熱による処理を
施し、いわゆる2段パイルの立毛カーペット原反を得、
次いで立毛部(以下「パイル」という。)をブラッシン
グにより解繊し、さらに捲縮をポリッシャーなどの手段
で伸長させることによってダウンヘアとガードヘアの色
および透明度のコントラストを際立たせた後、一部のガ
ードヘア、またはガードヘアとともにダウンヘアの一部
を任意の深さまで刈り込んで紋様を形成することで、刈
り込んだ紋様の部分と、グランドの部分との凹凸部の色
差を強調して紋様を際立たせ、意匠性に優れたカーペッ
ト製品とするものである。
て説明する。本発明に係るカーペットの製造方法は、織
り、並びにタフティングなどにより得られた立毛状カー
ペット製品に付与する紋様を強調するために、例えば、
色および透明度の異なる高収縮性繊維(ダウンヘア)と
低収縮性繊維(ガードへア)を混合した糸条を紡績し、
織機、タフティング機などを使用して立毛状のカーペッ
ト原反を形成し、湿熱および/または乾熱による処理を
施し、いわゆる2段パイルの立毛カーペット原反を得、
次いで立毛部(以下「パイル」という。)をブラッシン
グにより解繊し、さらに捲縮をポリッシャーなどの手段
で伸長させることによってダウンヘアとガードヘアの色
および透明度のコントラストを際立たせた後、一部のガ
ードヘア、またはガードヘアとともにダウンヘアの一部
を任意の深さまで刈り込んで紋様を形成することで、刈
り込んだ紋様の部分と、グランドの部分との凹凸部の色
差を強調して紋様を際立たせ、意匠性に優れたカーペッ
ト製品とするものである。
【0014】本発明のカーペットの製造方法を、以下に
具体的な工程例を挙げてさらに詳細に説明する。
具体的な工程例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0015】(1)先ず、色相や色濃度および透明度の
異なるダウンヘア用繊維とガードヘア用繊維とを混合し
て紡績した糸条を、織り、タフティングなどの手段を用
いて、立毛状カーペットの原反を形成する。
異なるダウンヘア用繊維とガードヘア用繊維とを混合し
て紡績した糸条を、織り、タフティングなどの手段を用
いて、立毛状カーペットの原反を形成する。
【0016】(2)次に、予備毛捌き(ブラッシング)
→予備剪毛(シャーリング)→蒸熱+ラテックスコーテ
イング→乾燥の工程を経て、後述する仕上げ工程に入
る。ここで、前記予備毛捌きは、繊維間の絡みを緩和し
て高収縮性繊維の熱による収縮を容易とし、また、前記
予備剪毛は、所謂Jカット(パイルの長さ不揃い)など
による凹凸を刈り揃え、均一な長さにして、高収縮性繊
維が熱による収縮を発現したときの高収縮性繊維と低収
縮性繊維の段差を明確にするために実施するものであ
る。
→予備剪毛(シャーリング)→蒸熱+ラテックスコーテ
イング→乾燥の工程を経て、後述する仕上げ工程に入
る。ここで、前記予備毛捌きは、繊維間の絡みを緩和し
て高収縮性繊維の熱による収縮を容易とし、また、前記
予備剪毛は、所謂Jカット(パイルの長さ不揃い)など
による凹凸を刈り揃え、均一な長さにして、高収縮性繊
維が熱による収縮を発現したときの高収縮性繊維と低収
縮性繊維の段差を明確にするために実施するものであ
る。
【0017】(3)また、仕上げ段階の工程は、ブラッ
シング→シャーリング→ポリッシングを反復して施すこ
とにより、糸条を構成する繊維塊を解きほぐし、繊維間
のからみを極小にすることで、さらにポリッシャーの工
程によって単繊維に残存するクリンプを伸長させ光沢を
与えた時に、単繊維の独立性が増加して、一見して無地
のように見えていたパイルの部分の色相が鮮明になり、
ガードヘアとダウンヘアとの繊維間の色差および透明度
の差が強調されてくる。さらに、本発明では、加熱した
ときの収縮率が異なり、色相や色濃度および透明度が異
なる2種以上の繊維を混合紡績し、上に述べた手段を用
いて立毛状カーペット製品を形成し、仕上げ処理を施す
ことで、収縮率が大きいダウンヘアと、収縮率が小さい
ガードヘアが2段に別れ、色の異なる、いわゆる2段パ
イル状になるのである。
シング→シャーリング→ポリッシングを反復して施すこ
とにより、糸条を構成する繊維塊を解きほぐし、繊維間
のからみを極小にすることで、さらにポリッシャーの工
程によって単繊維に残存するクリンプを伸長させ光沢を
与えた時に、単繊維の独立性が増加して、一見して無地
のように見えていたパイルの部分の色相が鮮明になり、
ガードヘアとダウンヘアとの繊維間の色差および透明度
の差が強調されてくる。さらに、本発明では、加熱した
ときの収縮率が異なり、色相や色濃度および透明度が異
なる2種以上の繊維を混合紡績し、上に述べた手段を用
いて立毛状カーペット製品を形成し、仕上げ処理を施す
ことで、収縮率が大きいダウンヘアと、収縮率が小さい
ガードヘアが2段に別れ、色の異なる、いわゆる2段パ
イル状になるのである。
【0018】前記のように、本発明では、色および透明
度の異なる低収縮性繊維と高収縮性繊維とから2段パイ
ルを形成することで、段差(色差)が効果的に発現する
のである。また、ダウンヘアとなる高収縮性繊維にブラ
イト繊維を使用し、ガードヘアとなる低収縮性繊維にダ
ル繊維を使用することで、より効果的に段差を強調でき
る。色相、色濃度については、ガードヘアが淡く、ダウ
ンヘアが濃い場合がより効果的であるが、逆にガードヘ
アが濃く、ダウンヘアが淡い場合でも、前記のブライト
とダルの透明度のコントラストによって、色差を強調す
ることができる。透明性については、何れの場合も、ガ
ードヘアに使用する低収縮性繊維は、ダル化剤の含有率
が高く、不透明であるものが用いられ、ダル化剤を複数
種使用する場合でも、それらダル化剤の合計の含有量
が、繊維重量に対し0.2重量%以上30重量%以下、
好ましくは0.3重量%〜20重量%の範囲であるのが
良い。これは、ガードヘアの透明度が高い場合には、ダ
ウンヘアの色相がガードヘアを透過してパイル表面に反
映し、ダウンヘアとガードヘアの色相が混ざり合って両
者のコントラストが明確にならないという理由による。
一方、ダウンヘアに使用する高収縮性繊維は、前記低収
縮性繊維よりも透明度が高いものが用いられ、ダル化剤
の含有量が0.2重量%以下であるのが望ましい。な
お、前記ガードヘア用繊維やダウンヘア用繊維として、
それぞれ複数種の繊維を混合して用いてもよく、ガード
ヘア用として複数種の繊維を混合して用いる場合には、
ガードヘア全体としてダルであれば、その中にブライト
の繊維が混合されていてもよい。
度の異なる低収縮性繊維と高収縮性繊維とから2段パイ
ルを形成することで、段差(色差)が効果的に発現する
のである。また、ダウンヘアとなる高収縮性繊維にブラ
イト繊維を使用し、ガードヘアとなる低収縮性繊維にダ
ル繊維を使用することで、より効果的に段差を強調でき
る。色相、色濃度については、ガードヘアが淡く、ダウ
ンヘアが濃い場合がより効果的であるが、逆にガードヘ
アが濃く、ダウンヘアが淡い場合でも、前記のブライト
とダルの透明度のコントラストによって、色差を強調す
ることができる。透明性については、何れの場合も、ガ
ードヘアに使用する低収縮性繊維は、ダル化剤の含有率
が高く、不透明であるものが用いられ、ダル化剤を複数
種使用する場合でも、それらダル化剤の合計の含有量
が、繊維重量に対し0.2重量%以上30重量%以下、
好ましくは0.3重量%〜20重量%の範囲であるのが
良い。これは、ガードヘアの透明度が高い場合には、ダ
ウンヘアの色相がガードヘアを透過してパイル表面に反
映し、ダウンヘアとガードヘアの色相が混ざり合って両
者のコントラストが明確にならないという理由による。
一方、ダウンヘアに使用する高収縮性繊維は、前記低収
縮性繊維よりも透明度が高いものが用いられ、ダル化剤
の含有量が0.2重量%以下であるのが望ましい。な
お、前記ガードヘア用繊維やダウンヘア用繊維として、
それぞれ複数種の繊維を混合して用いてもよく、ガード
ヘア用として複数種の繊維を混合して用いる場合には、
ガードヘア全体としてダルであれば、その中にブライト
の繊維が混合されていてもよい。
【0019】本発明でいう前記ダル化剤とは、二酸化チ
タン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸
化錫、水酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化亜鉛などの金属化合物や、特に、難燃
剤として用いられる三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、メタ錫酸などの金属化合物が挙げられるが、透明度
を下げる効果のある化合物であれば、これらに限定され
るものではない。
タン、酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウ
ム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸
化錫、水酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化亜鉛などの金属化合物や、特に、難燃
剤として用いられる三酸化アンチモン、五酸化アンチモ
ン、メタ錫酸などの金属化合物が挙げられるが、透明度
を下げる効果のある化合物であれば、これらに限定され
るものではない。
【0020】(4)このようにして得た2段パイル状の
立毛カーペットに紋様を付与するに際し、ガードヘアを
ダウンヘアの先端部付近迄刈り込む、さらには、より深
くガードヘアとともにダウンヘアまで任意の深さに刈り
込むことによって、ダウンヘアの色相が刈り込んだ紋様
部分の表面に現れ、グランド部におけるガードヘアとの
色差により、付与した紋様が強調されて見えるのであ
る。
立毛カーペットに紋様を付与するに際し、ガードヘアを
ダウンヘアの先端部付近迄刈り込む、さらには、より深
くガードヘアとともにダウンヘアまで任意の深さに刈り
込むことによって、ダウンヘアの色相が刈り込んだ紋様
部分の表面に現れ、グランド部におけるガードヘアとの
色差により、付与した紋様が強調されて見えるのであ
る。
【0021】前記の場合に、パイルに刈り込み紋様を形
成する手段は、パターンシャーリング、デザインシャー
リングなどでも良いが、ハンドカットによる刈り込み
が、最も意匠性が強調出来、刈り込んだ部分の色相がガ
ードヘアの色相と異なることによって、紋様を強調する
ことが出来ることから好ましく、ハンドカット単独で刈
り込むか、あるいは、前記のような他の手段に加えて少
なくともハンドカットを併用して刈り込みを行うことが
好ましい。また、ハンドカットで刈り込む場合において
は、ガードヘアの先端部からダウンヘアの任意の深さま
でを緩やかな斜面状に刈り込むことにより色相のグラデ
ーション効果(ぼかし効果)を発現させることもでき
る。例えば、図1は本発明に係るカーペットの模式的側
面図であり、図中、符号1が前記緩やかな斜面状の刈り
込み面、2が刈り込み除去した部分、3はガードヘアの
先端部分(パイル平面)、4はガードヘア、5はダウン
ヘアの先端部分、6はダウンヘア、7はカーペットの基
布、8は通常の刈り込み面であるが、図に示すように緩
やかな斜面状に刈り込むことで、グラデーション効果が
発現される。この場合の緩やかな傾斜状の刈り込み面1
の刈り込み角度としては、水平面に対して10度前後が
好ましい。
成する手段は、パターンシャーリング、デザインシャー
リングなどでも良いが、ハンドカットによる刈り込み
が、最も意匠性が強調出来、刈り込んだ部分の色相がガ
ードヘアの色相と異なることによって、紋様を強調する
ことが出来ることから好ましく、ハンドカット単独で刈
り込むか、あるいは、前記のような他の手段に加えて少
なくともハンドカットを併用して刈り込みを行うことが
好ましい。また、ハンドカットで刈り込む場合において
は、ガードヘアの先端部からダウンヘアの任意の深さま
でを緩やかな斜面状に刈り込むことにより色相のグラデ
ーション効果(ぼかし効果)を発現させることもでき
る。例えば、図1は本発明に係るカーペットの模式的側
面図であり、図中、符号1が前記緩やかな斜面状の刈り
込み面、2が刈り込み除去した部分、3はガードヘアの
先端部分(パイル平面)、4はガードヘア、5はダウン
ヘアの先端部分、6はダウンヘア、7はカーペットの基
布、8は通常の刈り込み面であるが、図に示すように緩
やかな斜面状に刈り込むことで、グラデーション効果が
発現される。この場合の緩やかな傾斜状の刈り込み面1
の刈り込み角度としては、水平面に対して10度前後が
好ましい。
【0022】本発明において、パイルを構成する繊維の
繊度としては、ガードヘア用としては2〜40デニー
ル、好ましくは3〜20デニールの繊維を単独で、また
は複数種の混合品として使用し、また、ダウンヘア用と
しては1.5〜20デニール、好ましくは2〜10デニ
ールの繊維を単独で、または複数種を混合して使用す
る。ガードヘアが2デニール未満の場合には、カーペッ
トとして使用した時に毛先がフェルト状に絡み合い著し
く美観を損ない、また40デニールを越える場合は粗硬
感が強く、パイルの密度が粗であるため、ダウンヘアと
のコントラストが得難いという欠点を生ずるだけでな
く、紡績性および製織性の点からも十分な加工性を得る
ことが難しい。また、これらの繊維としては熱可塑性繊
維を用いることが好ましく、例えば、ガードヘア用繊維
としては、アクリル系繊維、モダクリル系繊維、ポリエ
ステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、塩化ビニル系繊
維などがあり、また、ダウンヘア用繊維としては、アク
リル系繊維、モダクリル系繊維、その他、100℃前後
の常圧下での湿熱処理および/または130℃前後の乾
熱処理によって後述のごとく収縮する繊維であれば、上
記に限定されるものではない。
繊度としては、ガードヘア用としては2〜40デニー
ル、好ましくは3〜20デニールの繊維を単独で、また
は複数種の混合品として使用し、また、ダウンヘア用と
しては1.5〜20デニール、好ましくは2〜10デニ
ールの繊維を単独で、または複数種を混合して使用す
る。ガードヘアが2デニール未満の場合には、カーペッ
トとして使用した時に毛先がフェルト状に絡み合い著し
く美観を損ない、また40デニールを越える場合は粗硬
感が強く、パイルの密度が粗であるため、ダウンヘアと
のコントラストが得難いという欠点を生ずるだけでな
く、紡績性および製織性の点からも十分な加工性を得る
ことが難しい。また、これらの繊維としては熱可塑性繊
維を用いることが好ましく、例えば、ガードヘア用繊維
としては、アクリル系繊維、モダクリル系繊維、ポリエ
ステル系繊維、ポリプロピレン系繊維、塩化ビニル系繊
維などがあり、また、ダウンヘア用繊維としては、アク
リル系繊維、モダクリル系繊維、その他、100℃前後
の常圧下での湿熱処理および/または130℃前後の乾
熱処理によって後述のごとく収縮する繊維であれば、上
記に限定されるものではない。
【0023】前記ガードヘア用繊維とダウンヘア用繊維
の収縮率については、湿熱や乾熱による熱処理を施した
場合のガードヘア用繊維とダウンヘア用繊維との間の収
縮率差が少なくとも10%以上あることが望ましい。こ
の収縮率の差が10%よりも小さい場合には、ガードヘ
アとダウンヘアが混然一体となって目に映り、紋様を刈
り込んだ場合に色差による紋様の強調は困難である。前
記高収縮性繊維の熱水収縮率は20%以上が好ましい
が、より好ましくは20%〜50%の範囲である。ま
た、前記低収縮性繊維の熱水収縮率は10%以下が好ま
しいが、より好ましくは5%以下である。低収縮性繊維
の収縮率が10%を越えると2段パイルの段差が小さく
なり好ましくない。
の収縮率については、湿熱や乾熱による熱処理を施した
場合のガードヘア用繊維とダウンヘア用繊維との間の収
縮率差が少なくとも10%以上あることが望ましい。こ
の収縮率の差が10%よりも小さい場合には、ガードヘ
アとダウンヘアが混然一体となって目に映り、紋様を刈
り込んだ場合に色差による紋様の強調は困難である。前
記高収縮性繊維の熱水収縮率は20%以上が好ましい
が、より好ましくは20%〜50%の範囲である。ま
た、前記低収縮性繊維の熱水収縮率は10%以下が好ま
しいが、より好ましくは5%以下である。低収縮性繊維
の収縮率が10%を越えると2段パイルの段差が小さく
なり好ましくない。
【0024】また、ダウンヘア用繊維、ガードヘア用繊
維は、ともに無機、または有機の着色剤を用いて着色す
ることが可能であるが、ハンドカットによる紋様を両者
の色相および/または色濃度の違いによって発現させる
ためには、両繊維の含有する着色剤の色相や色濃度が同
一であってはならない。
維は、ともに無機、または有機の着色剤を用いて着色す
ることが可能であるが、ハンドカットによる紋様を両者
の色相および/または色濃度の違いによって発現させる
ためには、両繊維の含有する着色剤の色相や色濃度が同
一であってはならない。
【0025】上記パイルを構成するダウンヘア用、およ
びガードヘア用の繊維は、紡績に適した長さに切断し
て、重量比で20:80〜80:20の割合、好ましく
は30:70〜70:30の割合で混合し、梳毛式また
は略式梳毛紡績を使用して糸条を形成する。この場合
に、ダウンヘア用繊維またはガードヘア用繊維の比率が
20重量%末満であると、両者の色相、色濃度、および
透明度のコントラストが十分に得られず、紋様を形成し
てもこれを強調するには至らない。
びガードヘア用の繊維は、紡績に適した長さに切断し
て、重量比で20:80〜80:20の割合、好ましく
は30:70〜70:30の割合で混合し、梳毛式また
は略式梳毛紡績を使用して糸条を形成する。この場合
に、ダウンヘア用繊維またはガードヘア用繊維の比率が
20重量%末満であると、両者の色相、色濃度、および
透明度のコントラストが十分に得られず、紋様を形成し
てもこれを強調するには至らない。
【0026】本発明に係るカーペットの製造方法によれ
ば、上記のようにハンドカットなどを用いた刈り込みに
よって紋様を形成することで、グランド部のダル繊維か
らなるガードヘアの色および透明度と、刈り込みによっ
て現れた紋様部のブライト繊維からなるダウンヘアの色
および透明度とのコントラストによって、意匠性に優れ
た立毛状カーペット製品を得ることが可能となる。さら
に、刈り込みをハンドカットによって行えば、カーペッ
ト一枚毎に紋様を変えることも可能であり、ユーザー毎
に柄が異なる甚だ独自性に富んだ製品の作成が可能とな
り、例えばユーザーの名前を入れたり、ユーザー自身の
デザインを紋様に刈り込んで、オリジナリティーを表現
することも可能である。
ば、上記のようにハンドカットなどを用いた刈り込みに
よって紋様を形成することで、グランド部のダル繊維か
らなるガードヘアの色および透明度と、刈り込みによっ
て現れた紋様部のブライト繊維からなるダウンヘアの色
および透明度とのコントラストによって、意匠性に優れ
た立毛状カーペット製品を得ることが可能となる。さら
に、刈り込みをハンドカットによって行えば、カーペッ
ト一枚毎に紋様を変えることも可能であり、ユーザー毎
に柄が異なる甚だ独自性に富んだ製品の作成が可能とな
り、例えばユーザーの名前を入れたり、ユーザー自身の
デザインを紋様に刈り込んで、オリジナリティーを表現
することも可能である。
【0027】
(実施例1)ガードヘア用として、フルダル偏平繊維
(7デニール×127mm、ダル化剤として二酸化チタ
ン0.15%および水酸化アルミニウム5.0%を対繊
維重量当たり(以下、「on the weight of fiber」の略
語として「owf」という。)含有し、熱水収縮率3.
5%のもの。)30重量%相当量、およびフルダル偏平
繊維(3デニール×127mm、ダル化剤および熱水収
縮率は上記7デニールに同じ。)20重量%相当量、ま
たダウンヘア用として、ブライト収縮性原液着色繊維
(4デニール×102mm、ダル化剤含有量0%、着色
剤としてカチオン染料を合計3.0%owf含有させて
臙脂色に着色され、熱水収縮率40%のもの。)50重
量%相当量、の3種類のアクリル系繊維(但し、前記ガ
ードヘア用の7デーニルおよび3デニールのフルダル扁
平繊維は、通常の染色方法で極淡赤色に染色したも
の。)合計100kgを混合し、略式梳毛式紡績機(セ
ミ梳毛式紡績)を使用してメートル番手の4.2番単糸
を得た。このガードヘア用繊維とダウンヘア用繊維とを
混合して紡績した糸を1/10ゲージのタフティング機
を使用してタフティングし、パイルの長さ12mm、パ
イル重量1kg/m2 の立毛カーペット製品の原反を作
成した。この原反を、予備ブラッシングによりパイルを
形成する糸条を開繊し、予備シャーリングを経て、毛抜
防止およびダウンヘアとしての原液着色収縮性繊維の収
縮発現の目的で、蒸熱装置を備えた、コーテイングおよ
び乾燥機によりバックコーティングを施した後、ブラッ
シングを4回、ポリッシング(150℃〜100℃)を
6回、シャーリングを2回実施した。この時のポリッシ
ング加工の布速度は5m/分である。得られた立毛カー
ペット製品は、全体が柔軟性に富んだ、ガードヘアが1
0mm、ダウンヘアが6.5mmの2段パイルのカーペ
ット製品であった。このカーペット製品を1.9m角に
裁り取り、電動鋏を使用してパイルのガードヘアの先端
から4mmの深さに紋様を刈り込んだところ、淡赤色の
凸部と、元のダウンヘアの色よりもやや淡い臙脂色の凹
部とを備えた、コントラストの美しい紋様のある、ポリ
ッシャー・カーペットを得た。
(7デニール×127mm、ダル化剤として二酸化チタ
ン0.15%および水酸化アルミニウム5.0%を対繊
維重量当たり(以下、「on the weight of fiber」の略
語として「owf」という。)含有し、熱水収縮率3.
5%のもの。)30重量%相当量、およびフルダル偏平
繊維(3デニール×127mm、ダル化剤および熱水収
縮率は上記7デニールに同じ。)20重量%相当量、ま
たダウンヘア用として、ブライト収縮性原液着色繊維
(4デニール×102mm、ダル化剤含有量0%、着色
剤としてカチオン染料を合計3.0%owf含有させて
臙脂色に着色され、熱水収縮率40%のもの。)50重
量%相当量、の3種類のアクリル系繊維(但し、前記ガ
ードヘア用の7デーニルおよび3デニールのフルダル扁
平繊維は、通常の染色方法で極淡赤色に染色したも
の。)合計100kgを混合し、略式梳毛式紡績機(セ
ミ梳毛式紡績)を使用してメートル番手の4.2番単糸
を得た。このガードヘア用繊維とダウンヘア用繊維とを
混合して紡績した糸を1/10ゲージのタフティング機
を使用してタフティングし、パイルの長さ12mm、パ
イル重量1kg/m2 の立毛カーペット製品の原反を作
成した。この原反を、予備ブラッシングによりパイルを
形成する糸条を開繊し、予備シャーリングを経て、毛抜
防止およびダウンヘアとしての原液着色収縮性繊維の収
縮発現の目的で、蒸熱装置を備えた、コーテイングおよ
び乾燥機によりバックコーティングを施した後、ブラッ
シングを4回、ポリッシング(150℃〜100℃)を
6回、シャーリングを2回実施した。この時のポリッシ
ング加工の布速度は5m/分である。得られた立毛カー
ペット製品は、全体が柔軟性に富んだ、ガードヘアが1
0mm、ダウンヘアが6.5mmの2段パイルのカーペ
ット製品であった。このカーペット製品を1.9m角に
裁り取り、電動鋏を使用してパイルのガードヘアの先端
から4mmの深さに紋様を刈り込んだところ、淡赤色の
凸部と、元のダウンヘアの色よりもやや淡い臙脂色の凹
部とを備えた、コントラストの美しい紋様のある、ポリ
ッシャー・カーペットを得た。
【0028】(実施例2)アクリル系のセミダル偏平繊
維の生成り(3デニール×127mm、ダル化剤として
二酸化チタン0.3%owf含有し、熱水収縮率3.0
%のもの。)30kg、および、同じくアクリル系のセ
ミダル通常断面繊維の生成り(3デニール×102m
m、ダル化剤として二酸化チタン0.2%owfを含有
し、熱水収縮率2.0%のもの。)20kgの合計50
kgの原綿を準備した。一方、単繊維3デニールのアク
リル系繊維のトウ(50万デニール、ダル化剤として二
酸化チタン0.1%owf含有。)を通常の染色方法で
濃紺色に染色し、乾燥したのち通常の方法で延伸切断し
て、熱水収縮率20%の2.4デニール×89mmの紺
色のステープルを調製し、これを先に準備した上記2種
の原綿と同量取り分け、重量比で30:20:50の混
合綿100kgを調製した。この混合綿を梳毛式紡績お
よび撚糸工程を経てメートル番手10番の双糸を得た。
この糸を1/10ゲージの無地タフティング機を用い
て、パイル長10mm、パイル重量900g/m2 のタ
フテッド原反を形成した。次いで予備ブラッシングし、
パイル長9.5mmにシャーリングした後、蒸熱装置を
備えた乾燥機を使用して、蒸熱しつつバックコーティン
グを施した。この原反を、前記実施例1と同じ工程で、
ポリッシングの布速度のみ7m/分に増速して、仕上げ
加工を実施し、パイル部分が柔軟なカーペットを得た。
パイル部は、ガードヘア約9mm、ダウンヘア約7mm
の2段パイルであった。このカーペット製品のパイルの
ガードヘアの先端部から計測して、6mmの深さに手動
式カーヴィング鋏を使用して彫刻紋様を形成したとこ
ろ、6mmの深さにカットした部分はガードヘアとダウ
ンヘアの融合したやや淡い紺色になり、白地に紺色の紋
様を備え、意匠性に優れたカーペットを得た。
維の生成り(3デニール×127mm、ダル化剤として
二酸化チタン0.3%owf含有し、熱水収縮率3.0
%のもの。)30kg、および、同じくアクリル系のセ
ミダル通常断面繊維の生成り(3デニール×102m
m、ダル化剤として二酸化チタン0.2%owfを含有
し、熱水収縮率2.0%のもの。)20kgの合計50
kgの原綿を準備した。一方、単繊維3デニールのアク
リル系繊維のトウ(50万デニール、ダル化剤として二
酸化チタン0.1%owf含有。)を通常の染色方法で
濃紺色に染色し、乾燥したのち通常の方法で延伸切断し
て、熱水収縮率20%の2.4デニール×89mmの紺
色のステープルを調製し、これを先に準備した上記2種
の原綿と同量取り分け、重量比で30:20:50の混
合綿100kgを調製した。この混合綿を梳毛式紡績お
よび撚糸工程を経てメートル番手10番の双糸を得た。
この糸を1/10ゲージの無地タフティング機を用い
て、パイル長10mm、パイル重量900g/m2 のタ
フテッド原反を形成した。次いで予備ブラッシングし、
パイル長9.5mmにシャーリングした後、蒸熱装置を
備えた乾燥機を使用して、蒸熱しつつバックコーティン
グを施した。この原反を、前記実施例1と同じ工程で、
ポリッシングの布速度のみ7m/分に増速して、仕上げ
加工を実施し、パイル部分が柔軟なカーペットを得た。
パイル部は、ガードヘア約9mm、ダウンヘア約7mm
の2段パイルであった。このカーペット製品のパイルの
ガードヘアの先端部から計測して、6mmの深さに手動
式カーヴィング鋏を使用して彫刻紋様を形成したとこ
ろ、6mmの深さにカットした部分はガードヘアとダウ
ンヘアの融合したやや淡い紺色になり、白地に紺色の紋
様を備え、意匠性に優れたカーペットを得た。
【0029】(実施例3)市販のアクリル系ダル偏平繊
維(ダル化剤として二酸化チタンを約1.6%owf含
有し、熱水収縮率2.4%のもの。)の5デニール×V
(バイアス・カット)、および7デニール×V(バイア
ス・カット)の2種類の繊維をそれぞれ15重量%相当
分(各15kg、合計30kg)を淡鼠色に染色し、一
方、熱水収縮率32%の黒色アクリル系ブライト繊維
(4デニール×102mm、ダル化剤は含有せず、カチ
オン染料を4.5%owf含有するもの。)を70重量
%相当分(70kg)、総合計100kgを用意した。
これらを良く混合し、前記実施例1と同じセミ梳毛式紡
績機を使用して、メートル番手3.5番の単糸を紡出
し、5/32ゲージのロングニードル・タフティング機
にてパイル長さ18mm、パイル重量1200g/m2
のカーペット原反を形成した。この原反を実施例1と同
様の予備ポリッシング→予備シャーリング→バックコー
ティング→ブラッシングを施した後、ポリッシングを8
回−シャーリングを4回の工程を経て、ガードヘア16
mm、ダウンヘア11mmの2段パイルを備えた、パイ
ル重量1100g/m2 のロングパイルのカーペット製
品を得た。このカーペット製品を2.0m角に切り取
り、全面にハンドカットによって紋様を形成した。この
とき、紋様を、パイルのガードヘア先端部から計測し
て、0〜10mmの深さにゆるやかな斜面状に刈り込ん
だところ、10mmの深さに膨り込んだ部分は濃いグレ
ー色に発色し、0〜10mmに至る斜面状の部分は、濃
いグレーから淡グレー色までに至るグラデーションを有
する発色になり、極めて意匠性に優れ、柔らかな風合い
のパイルを備えた重量感のあるカーペット製品を得た。
維(ダル化剤として二酸化チタンを約1.6%owf含
有し、熱水収縮率2.4%のもの。)の5デニール×V
(バイアス・カット)、および7デニール×V(バイア
ス・カット)の2種類の繊維をそれぞれ15重量%相当
分(各15kg、合計30kg)を淡鼠色に染色し、一
方、熱水収縮率32%の黒色アクリル系ブライト繊維
(4デニール×102mm、ダル化剤は含有せず、カチ
オン染料を4.5%owf含有するもの。)を70重量
%相当分(70kg)、総合計100kgを用意した。
これらを良く混合し、前記実施例1と同じセミ梳毛式紡
績機を使用して、メートル番手3.5番の単糸を紡出
し、5/32ゲージのロングニードル・タフティング機
にてパイル長さ18mm、パイル重量1200g/m2
のカーペット原反を形成した。この原反を実施例1と同
様の予備ポリッシング→予備シャーリング→バックコー
ティング→ブラッシングを施した後、ポリッシングを8
回−シャーリングを4回の工程を経て、ガードヘア16
mm、ダウンヘア11mmの2段パイルを備えた、パイ
ル重量1100g/m2 のロングパイルのカーペット製
品を得た。このカーペット製品を2.0m角に切り取
り、全面にハンドカットによって紋様を形成した。この
とき、紋様を、パイルのガードヘア先端部から計測し
て、0〜10mmの深さにゆるやかな斜面状に刈り込ん
だところ、10mmの深さに膨り込んだ部分は濃いグレ
ー色に発色し、0〜10mmに至る斜面状の部分は、濃
いグレーから淡グレー色までに至るグラデーションを有
する発色になり、極めて意匠性に優れ、柔らかな風合い
のパイルを備えた重量感のあるカーペット製品を得た。
【0030】(実施例4)アクリル系フルダル繊維(5
デニール×89mm、ダル化剤として酢酸セルロース
2.0%owf、水酸化アルミニウム6.0owf、二
酸化チタン1.0%owfを含有し、熱水収縮率3%の
もの。)40kg、および同種の繊維でデニール、繊維
長のみが異なるフルダル繊維(3デニール×76mm)
30kgと、アクリル系セミダル原液着色繊維(4デニ
ール×64mm、カチオン染料合計3.6%owfを含
有させて濃褐色に着色され、二酸化チタンをダル化剤と
して0.2%owf含有し、熱水収縮率32%のも
の。)を30kg、合計三種100kgのアクリル系繊
維を均一に混合し、紡毛式紡績および撚糸工程を経て5
色のメートル番手の12番双糸を紡出した。但し、前記
5デニールおよび3デニールの白色繊維は、それぞれ4
0kg、および30kgを、別々に、淡褐色に染色し
た組、淡グレーに染色した組、クリーム色に染色し
た組、濁った極淡赤色に染色した組、淡グリーン色
に染色した組の5色の染色綿を準備して、〜の各組
70kgにそれぞれ前記収縮性着色繊維30kgを混合
し、5色の糸を準備した。これらの5色の糸から、ウイ
ルトン織機(ヴァン・デ・ヴィレ社製)を使用して、2
m角の抽象紋様を有する額柄のカーペット原反を織り出
した。次いで、前記実施例1と同じ仕上げ工程を経て、
ガードヘア10mm、ダウンヘア7mmの2段パイルを
備えた、パイル重量850g/m2 のカーペット原反を
得た。このカーペット原反を2m角に切りとり、通常の
オーバーロックミシンを使用して縁取りを施した後、抽
象紋様の輪郭に沿って、パイル先端から計測して4mm
の深さにハンドカットによる彫刻を施した。得られた製
品は5色の抽象紋様それぞれが、くっきりと褐色の輪郭
を持った美しいカーペットであった。
デニール×89mm、ダル化剤として酢酸セルロース
2.0%owf、水酸化アルミニウム6.0owf、二
酸化チタン1.0%owfを含有し、熱水収縮率3%の
もの。)40kg、および同種の繊維でデニール、繊維
長のみが異なるフルダル繊維(3デニール×76mm)
30kgと、アクリル系セミダル原液着色繊維(4デニ
ール×64mm、カチオン染料合計3.6%owfを含
有させて濃褐色に着色され、二酸化チタンをダル化剤と
して0.2%owf含有し、熱水収縮率32%のも
の。)を30kg、合計三種100kgのアクリル系繊
維を均一に混合し、紡毛式紡績および撚糸工程を経て5
色のメートル番手の12番双糸を紡出した。但し、前記
5デニールおよび3デニールの白色繊維は、それぞれ4
0kg、および30kgを、別々に、淡褐色に染色し
た組、淡グレーに染色した組、クリーム色に染色し
た組、濁った極淡赤色に染色した組、淡グリーン色
に染色した組の5色の染色綿を準備して、〜の各組
70kgにそれぞれ前記収縮性着色繊維30kgを混合
し、5色の糸を準備した。これらの5色の糸から、ウイ
ルトン織機(ヴァン・デ・ヴィレ社製)を使用して、2
m角の抽象紋様を有する額柄のカーペット原反を織り出
した。次いで、前記実施例1と同じ仕上げ工程を経て、
ガードヘア10mm、ダウンヘア7mmの2段パイルを
備えた、パイル重量850g/m2 のカーペット原反を
得た。このカーペット原反を2m角に切りとり、通常の
オーバーロックミシンを使用して縁取りを施した後、抽
象紋様の輪郭に沿って、パイル先端から計測して4mm
の深さにハンドカットによる彫刻を施した。得られた製
品は5色の抽象紋様それぞれが、くっきりと褐色の輪郭
を持った美しいカーペットであった。
【0031】(実施例5)ガードヘア用として、アクリ
ル系フルダル扁平繊維(30デニール×152mm、ダ
ル化剤兼難燃剤として三酸化アンチモン27%owfを
含有し、熱水収縮率1.3%のもの。)60kgを通常
の染色方法により、褐色(カチオン染料使用量1.2%
owf)に染色した。一方、ダウンヘア用として、アク
リル系ブライト繊維白色(生成り)(4デニール×10
2mm、ダル化剤含有量0%、熱水収縮率32%のも
の。)を40kg取り分け、前記ガードヘア用の60k
gと合わせ合計100kgを均一に混合して、セミ梳毛
式紡績によりメートル式番手の2.1番単糸を紡出し
た。これを5/32ゲージのタフト機によりタフティン
グしてカーペット用原反を得た。該原反を実施例3と同
じ仕上工程を経てガードヘア15mm、ダウンヘア11
mmの褐色の、単繊維が太く存在感のある製品を得た。
さらに該製品を1.9m角に裁断しカーヴィング・ロボ
ットを使用してガードヘアの先端から計測して8mmの
深さに簡単な曲線紋様を刈り込み施した。さらにハンド
カットによって前記の曲線紋様を基準線として線の両側
に巾30mmの緩やかな斜面状の刈り込みを実施したと
ころ、ベージュ色の基準線を中心にして両側に褐色に至
るグラデーション効果の美しい紋様のカーペットを得
た。
ル系フルダル扁平繊維(30デニール×152mm、ダ
ル化剤兼難燃剤として三酸化アンチモン27%owfを
含有し、熱水収縮率1.3%のもの。)60kgを通常
の染色方法により、褐色(カチオン染料使用量1.2%
owf)に染色した。一方、ダウンヘア用として、アク
リル系ブライト繊維白色(生成り)(4デニール×10
2mm、ダル化剤含有量0%、熱水収縮率32%のも
の。)を40kg取り分け、前記ガードヘア用の60k
gと合わせ合計100kgを均一に混合して、セミ梳毛
式紡績によりメートル式番手の2.1番単糸を紡出し
た。これを5/32ゲージのタフト機によりタフティン
グしてカーペット用原反を得た。該原反を実施例3と同
じ仕上工程を経てガードヘア15mm、ダウンヘア11
mmの褐色の、単繊維が太く存在感のある製品を得た。
さらに該製品を1.9m角に裁断しカーヴィング・ロボ
ットを使用してガードヘアの先端から計測して8mmの
深さに簡単な曲線紋様を刈り込み施した。さらにハンド
カットによって前記の曲線紋様を基準線として線の両側
に巾30mmの緩やかな斜面状の刈り込みを実施したと
ころ、ベージュ色の基準線を中心にして両側に褐色に至
るグラデーション効果の美しい紋様のカーペットを得
た。
【0032】(比較例1)ガードヘア用として、市販の
アクリル繊維(7デニール×127mm、ダル化剤含有
率0%のブライトタイプ、熱水収縮率1.5%のも
の。)を50重量%相当量、ダウンヘア用として、紺色
のアクリル系原液着色繊維(4デニール×102mm、
ダル化剤含有量0%、ブルー系カチオン染料2.5%o
wf含有、熱水収縮率22%のもの。)50重量%相当
量、合計60kgを均一に混合し、セミ梳毛式紡績工程
を経て、メートル番手4.5番単糸を得た。この糸を、
1/10ゲージのタフティング機を用いてパイル長さ1
1mmのカーペットの原反を得た。次いで、予備ブラッ
シング、シャーリング(11mm設定)、蒸熱およびバ
ックコーティングを施した後、前記実施例1と同様の仕
上げを行った。但し、この時ポリッシングの温度は17
0℃〜120℃とし、布速度は5m/minに設定し
た。得られたカーペット製品は、比較的柔軟な立毛製品
であり、ガードヘア10mm、ダウンヘア8mmであっ
た。ガートヘアとダウンヘアの段差はあり、2段パイル
になっていたが、ガードヘアがブライト繊維で透明であ
るため、ダウンヘアの色相が透過、反射し、両者が近似
した色相に見えた。さらにハンドカットによる紋様を付
与したが、ガードヘアとダウンヘアの色相が融合して、
紋様部とグランド部との色差が不明瞭であり、紋様を強
調するには至らなかった。
アクリル繊維(7デニール×127mm、ダル化剤含有
率0%のブライトタイプ、熱水収縮率1.5%のも
の。)を50重量%相当量、ダウンヘア用として、紺色
のアクリル系原液着色繊維(4デニール×102mm、
ダル化剤含有量0%、ブルー系カチオン染料2.5%o
wf含有、熱水収縮率22%のもの。)50重量%相当
量、合計60kgを均一に混合し、セミ梳毛式紡績工程
を経て、メートル番手4.5番単糸を得た。この糸を、
1/10ゲージのタフティング機を用いてパイル長さ1
1mmのカーペットの原反を得た。次いで、予備ブラッ
シング、シャーリング(11mm設定)、蒸熱およびバ
ックコーティングを施した後、前記実施例1と同様の仕
上げを行った。但し、この時ポリッシングの温度は17
0℃〜120℃とし、布速度は5m/minに設定し
た。得られたカーペット製品は、比較的柔軟な立毛製品
であり、ガードヘア10mm、ダウンヘア8mmであっ
た。ガートヘアとダウンヘアの段差はあり、2段パイル
になっていたが、ガードヘアがブライト繊維で透明であ
るため、ダウンヘアの色相が透過、反射し、両者が近似
した色相に見えた。さらにハンドカットによる紋様を付
与したが、ガードヘアとダウンヘアの色相が融合して、
紋様部とグランド部との色差が不明瞭であり、紋様を強
調するには至らなかった。
【0033】(比較例2)ガードヘア用としてアクリル
系フルダル繊維(10デニール×152mm、ダル化剤
として二酸化チタン0.15%owf、および水酸化ア
ルミニウム5.0%owfを含有し、熱水収縮率16%
のもの。)を60kg準備した。一方、アクリル系ブラ
イト原液着色繊維(褐色)(3デニール×127mm、
ダル化剤含有量0%、カチオン染料2.2%owf含
有、熱水収縮率22%のもの。)40kgを準備し、合
計100kgを均一に混合して、セミ梳毛式紡績を経て
メートル番手の4、8番単糸を得た。該糸を1/10ゲ
ージのタフト機を用いてタフティングし、パイル高さ1
0mmのカーペット用原反を得た。これを実施例1に使
用した仕上工程を使用して仕上げことろ、ガードヘア
9.3mm、ダウンヘア8.6mmを有する、滑らかな
褐色の霜降り調の製品となった。該製品を1.9m角に
裁断し、ハンドカットによる唐草模様を施したことろ、
ガードヘアとダウンヘアの段差が小さく、明瞭な紋様が
得られなかった。これは仕上げ工程で不可避的に発生す
るダウンヘアのわずかな長さ不揃いによって、ダウンヘ
アの一部の先端がランダムにガードヘアの先端付近まで
達しているものがあり、ダウンヘアとガードヘアの霜降
りに見えるものであった。また、さらに巾約20mmの
傾斜面に刈り込んでグラデーション効果を得ようと試み
たところ、段差が小さいためグラデーション効果は全く
得られなかった。
系フルダル繊維(10デニール×152mm、ダル化剤
として二酸化チタン0.15%owf、および水酸化ア
ルミニウム5.0%owfを含有し、熱水収縮率16%
のもの。)を60kg準備した。一方、アクリル系ブラ
イト原液着色繊維(褐色)(3デニール×127mm、
ダル化剤含有量0%、カチオン染料2.2%owf含
有、熱水収縮率22%のもの。)40kgを準備し、合
計100kgを均一に混合して、セミ梳毛式紡績を経て
メートル番手の4、8番単糸を得た。該糸を1/10ゲ
ージのタフト機を用いてタフティングし、パイル高さ1
0mmのカーペット用原反を得た。これを実施例1に使
用した仕上工程を使用して仕上げことろ、ガードヘア
9.3mm、ダウンヘア8.6mmを有する、滑らかな
褐色の霜降り調の製品となった。該製品を1.9m角に
裁断し、ハンドカットによる唐草模様を施したことろ、
ガードヘアとダウンヘアの段差が小さく、明瞭な紋様が
得られなかった。これは仕上げ工程で不可避的に発生す
るダウンヘアのわずかな長さ不揃いによって、ダウンヘ
アの一部の先端がランダムにガードヘアの先端付近まで
達しているものがあり、ダウンヘアとガードヘアの霜降
りに見えるものであった。また、さらに巾約20mmの
傾斜面に刈り込んでグラデーション効果を得ようと試み
たところ、段差が小さいためグラデーション効果は全く
得られなかった。
【0034】(比較例3)ガードヘア用として実施例1
で使用した、アクリル系フルダル偏平繊維(3デニール
×127mm、熱水収縮率3.5%のもの。)を7.5
kg(15重量%相当量)準備し、同じく実施例1で使
用したダウンヘア(臙脂色4デニール×102mm、熱
水収縮率40%のもの。)42.5kg(85重量%相
当量)、合計50kgを均一に混合し、セミ梳毛式紡績
を使用してメートル式番手の5番単糸を紡出した。当該
糸を1/10ゲージのタフト機を使用して通常より約2
0%密度を高くしてタフティングし、パイル高さ11m
m、目付け980g/m2 のカーペット用原反を得た。
次いで実施例1のごとくバックコーティングを経て、ブ
ラッシング、ポリッシングの仕上げを施したところ、ガ
ードヘアの高さ10mm、ダウンヘアの高さ7mmの柔
らかいタッチのカーペット製品を得た。これを1.9m
角に裁断し、線状および巾30mmの傾斜面状の刈り込
みを施した。得られたカーペットはガードヘアとダウン
ヘアの段差およびコントラストは良好であったが、密度
を20%高くタフティングしたにもかかわらず、ガード
ヘアの密度が粗であるため、刈り込んだ紋様は明瞭でな
く、またグラデーションの効果の全く見られないもので
あった。
で使用した、アクリル系フルダル偏平繊維(3デニール
×127mm、熱水収縮率3.5%のもの。)を7.5
kg(15重量%相当量)準備し、同じく実施例1で使
用したダウンヘア(臙脂色4デニール×102mm、熱
水収縮率40%のもの。)42.5kg(85重量%相
当量)、合計50kgを均一に混合し、セミ梳毛式紡績
を使用してメートル式番手の5番単糸を紡出した。当該
糸を1/10ゲージのタフト機を使用して通常より約2
0%密度を高くしてタフティングし、パイル高さ11m
m、目付け980g/m2 のカーペット用原反を得た。
次いで実施例1のごとくバックコーティングを経て、ブ
ラッシング、ポリッシングの仕上げを施したところ、ガ
ードヘアの高さ10mm、ダウンヘアの高さ7mmの柔
らかいタッチのカーペット製品を得た。これを1.9m
角に裁断し、線状および巾30mmの傾斜面状の刈り込
みを施した。得られたカーペットはガードヘアとダウン
ヘアの段差およびコントラストは良好であったが、密度
を20%高くタフティングしたにもかかわらず、ガード
ヘアの密度が粗であるため、刈り込んだ紋様は明瞭でな
く、またグラデーションの効果の全く見られないもので
あった。
【0035】以上の実施例1〜5および比較例1〜3の
カーペットの構成および評価結果を表1に示す。なお、
表1中の評価結果は、でき上がりのカーペットの紋様部
分とグランド部分との色および透明度のコントラストを
目視により官能評価したものであり、「○」は紋様が明
瞭、「△」は紋様がやや不明瞭、「×」は紋様が不明瞭
であることを示す。
カーペットの構成および評価結果を表1に示す。なお、
表1中の評価結果は、でき上がりのカーペットの紋様部
分とグランド部分との色および透明度のコントラストを
目視により官能評価したものであり、「○」は紋様が明
瞭、「△」は紋様がやや不明瞭、「×」は紋様が不明瞭
であることを示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、色差の
ある凹凸による際立った紋様を有する意匠性に優れたカ
ーペットを提供することができる。
ある凹凸による際立った紋様を有する意匠性に優れたカ
ーペットを提供することができる。
【図1】 本発明に係るカーペットの模式的側面図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 緩やかな斜面状の刈り込み面、 2 刈り込み除去した部分、 3 ガードヘアの先端部分、 4 ガードヘア、 5 ダウンヘアの先端部分、 6 ダウンヘア、 7 ガーペットの基布、 8 通常の刈り込み面。
Claims (6)
- 【請求項1】 互いに色の異なる低収縮性繊維と高収縮
性繊維であり、前記低収縮性繊維が透明度の低い繊維で
あり、前記高収縮性繊維が前記低収縮性繊維よりも透明
度の高い繊維であって、前記低収縮性繊維と高収縮性繊
維とを混合した糸またはスライバーを用いて立毛状カー
ペットの原反を形成し、熱処理を施して立毛部の繊維を
収縮させて異色の2段パイルを形成した後、前記立毛部
の一部を刈り込むことにより紋様を形成して、紋様部分
とグランド部分とを異色にすることを特徴とする意匠性
に優れたカーペットの製造方法。 - 【請求項2】 前記低収縮性繊維としてダル化剤含有量
が0.2重量%以上30重量%以下の繊維を用い、前記
高収縮性繊維としてダル化剤含有量が0.2重量%以下
の繊維を用いてなる請求項1記載のカーペットの製造方
法。 - 【請求項3】 前記低収縮性繊維の熱水収縮率が10%
以下であり、かつ前記高収縮性繊維との収縮率差が10
%以上である請求項1または請求項2記載のカーペット
の製造方法。 - 【請求項4】 前記立毛部の一部を刈り込むことにより
紋様を形成するに際し、ハンドカット単独で行うか、ま
たは少なくともハンドカットを併用して行うことを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載のカーペットの製
造方法。 - 【請求項5】 低収縮性繊維の繊度が2デニール〜40
デニール、高収縮性繊維の繊度が1.5デニール〜20
デニールである熱可塑性繊維を使用してなる請求項1〜
4のいずれかに記載のカーペットの製造方法。 - 【請求項6】 前記低収縮性繊維と高収縮性繊維の混合
比率が重量比で20:80〜80:20の範囲であるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカーペ
ットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24903497A JPH10137103A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-12 | 意匠性に優れたカーペットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24303796 | 1996-09-13 | ||
| JP8-243037 | 1996-09-13 | ||
| JP24903497A JPH10137103A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-12 | 意匠性に優れたカーペットの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10137103A true JPH10137103A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=26536051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24903497A Pending JPH10137103A (ja) | 1996-09-13 | 1997-09-12 | 意匠性に優れたカーペットの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10137103A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003004745A1 (en) * | 2001-07-05 | 2003-01-16 | Kaneka Corporation | Pile cloth having animal hair style |
| WO2004009891A1 (ja) * | 2002-07-19 | 2004-01-29 | Kaneka Corporation | パイル布帛 |
| JP2006518616A (ja) * | 2003-01-30 | 2006-08-17 | タック ファスト システムズ ソシエテ アノニム | カーペットタイル、設備、およびカーペットタイルの製造および取り付ける方法 |
| JP4510134B1 (ja) * | 2009-02-18 | 2010-07-21 | 株式会社カネカ | パイル編物及びそれを用いた縫製品 |
| CN103445646A (zh) * | 2013-02-25 | 2013-12-18 | 滨州东方地毯有限公司 | 威尔顿提花地毯3d生产工艺 |
| JP2015206132A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | 株式会社オーノ | パイル布帛とペンシルポイント仕上加工法 |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP24903497A patent/JPH10137103A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003004745A1 (en) * | 2001-07-05 | 2003-01-16 | Kaneka Corporation | Pile cloth having animal hair style |
| WO2004009891A1 (ja) * | 2002-07-19 | 2004-01-29 | Kaneka Corporation | パイル布帛 |
| JP2006518616A (ja) * | 2003-01-30 | 2006-08-17 | タック ファスト システムズ ソシエテ アノニム | カーペットタイル、設備、およびカーペットタイルの製造および取り付ける方法 |
| JP4510134B1 (ja) * | 2009-02-18 | 2010-07-21 | 株式会社カネカ | パイル編物及びそれを用いた縫製品 |
| WO2010095223A1 (ja) * | 2009-02-18 | 2010-08-26 | 株式会社カネカ | パイル編物及びそれを用いた縫製品 |
| US8397542B2 (en) | 2009-02-18 | 2013-03-19 | Kaneka Corporation | Pile knitted fabric and sewn product employing pile knitted fabric |
| CN103445646A (zh) * | 2013-02-25 | 2013-12-18 | 滨州东方地毯有限公司 | 威尔顿提花地毯3d生产工艺 |
| CN103445646B (zh) * | 2013-02-25 | 2014-05-14 | 滨州东方地毯有限公司 | 威尔顿提花地毯3d生产工艺 |
| JP2015206132A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | 株式会社オーノ | パイル布帛とペンシルポイント仕上加工法 |
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