JPH10137644A - 自走式噴霧機の噴口構造 - Google Patents

自走式噴霧機の噴口構造

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JPH10137644A
JPH10137644A JP8306180A JP30618096A JPH10137644A JP H10137644 A JPH10137644 A JP H10137644A JP 8306180 A JP8306180 A JP 8306180A JP 30618096 A JP30618096 A JP 30618096A JP H10137644 A JPH10137644 A JP H10137644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自走式噴霧機の噴口を、菊やカーネーション
等、植栽の形状が直方体状となる作物を噴霧するのに適
した形状で、高さ調節容易、かつ収納容易な構造とす
る。 【解決手段】 噴口Aと噴口Bにて下方開放状のコの字
形状の噴口を形成し、機体に立設する噴口支柱3に対
し、噴口Aは基台4を介して、噴口Bは基台7を介し
て、独立して高さ調節可能に取り付けられるものとし、
噴口Bは、基台7に上方回動可能に水平支持杆8の基端
を枢支し、該水平支持杆8の先端は曲折フレーム9に固
設する一方、該曲折フレーム9に垂直支持杆10の上端
を枢支して、水平支持杆8を上方回動すると、垂直支持
杆10が自重で水平支持杆8に向いて折り畳まれる構造
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、菊やカーネーショ
ン等、上方及び両側方からの噴霧を必要とする作物に噴
霧を施すための自走式噴霧装置の噴口構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自走式噴霧機においては、走行装
置に立設する噴口支柱に対して、垂直方向の噴口(水平
向きの噴孔を具備する)を取り付けるか、または水平方
向の噴口(下方向きの噴孔を具備する)を取り付ける。
作物の側方からの噴霧が適している場合には垂直方向の
噴口を、作物の上方から噴霧するのがよい場合には水平
方向の噴口を取り付ける。また、水平方向の噴口を取り
付ける場合には、噴口支柱に取り付ける基台に対して、
噴口が水平方向に回動して、自走式噴霧機の前後方向に
沿って折り畳めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】菊やカーネーション
等、垂直上方に長く伸びる花卉等に関しては、作物の植
栽状態が直方体形状となるので、上方及び側方からの噴
霧が必要であり、両向きの噴霧が一度に行えれば、噴霧
作業も容易である。これを可能とすべく、従来の水平方
向の噴口より垂直下方に別の噴孔を垂設する構造につい
ては、出願済みであるが、これは、別途噴口を取り付け
る必要がある一方で、この垂直下方向きの噴口を取り付
けたままで水平方向の噴口を折り畳むことはできず、収
納時には取外し作業が必要となる。従って、噴霧作業の
度に一々別部品の噴口を取り付ける作業が必要である。
従って、水平方向と垂直方向の噴口を組み合わせて一体
の部品とした噴口があればよい。しかし、この中で問題
となるのは、収納構造である。従来のように水平向きに
回動するとすれば垂直方向の噴口を、自重に対抗して水
平向きに折り畳む構造が必要で、構造が複雑になる。自
重を利用して、垂直上方に折り畳めるようにすると、折
り畳んだ噴口の高さが非常に高くなり、搬送や機体その
ものの収納に支障を来す。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために次のような手段を用いるものであ
る。まず、走行装置にタンク、原動機、動力噴霧機及び
噴口を具備してなる自走式噴霧機において、噴口を、正
面視にて下方開放状のコの字形状とする。
【0005】また、走行装置より立設する噴口支柱に対
して、垂直方向の噴口と、上下逆L字曲折形状の噴口と
をそれぞれ高さ調節可能に取り付ける。
【0006】更に、前記の上下逆L字曲折形状の噴口に
ついては、曲折部分を介して垂直部分を水平部分に向け
て折り畳み可能となっており、該水平部分が、噴口支柱
に取り付けられる基台に対して上方回動可能で、その上
方回動に伴って、該垂直部分が自重にて折り畳まれるよ
うにする。
【0007】更に、前記の上下逆L字曲折形状の噴口の
中の水平部分を、ワイヤの引き操作にて上方回動させる
ものとし、該ワイヤの止め位置を複数箇所設けて、複数
の折り畳み角度を設定可能とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面を基に説明する。図1は本発明に係る噴口を具備する
自走式噴霧機の正面図、図2は右噴口BRを折り畳み状
態Xとした場合の部分後面図、図3は右噴口BRを折り
畳み状態Yとした場合の部分後面図、図4は噴口が図2
図示の状態におけるハンドル部の斜視図、図5は噴口が
図3図示の状態におけるハンドル部の斜視図、図6は基
台7及び水平支持杆8の基端部の正面図、図7は同じく
平面図、図8は同じく側面図、図9は基台7の筒部7a
における上下位置調節機構を示す部分正面図、図10は
同じく部分側面断面図、図11は噴口を取り外した状態
における本発明に係る自走式噴霧機の平面図、図12は
同じく側面図である。
【0009】まず、自走式噴霧機の概略構成について、
図1、図11及び図12より説明する。独立走行駆動可
能な履帯式走行装置を走行フレーム1の左右両側に懸架
しており、該走行フレーム1上において、前部には、水
または薬液収容用のタンクTを搭載し、後部には、下端
部に動噴床板29を具備する保護フレーム28を搭載
し、該動噴床板29上にエンジンE及び動噴Pを搭載し
ている。なお、保護フレーム28の上部はハンドル部と
なっており、該ハンドル部にて左右挟持するようにし
て、該エンジンE及び動噴Pの上方にて、操作パネル3
0を配設している。また、該動噴床板29の下方にて、
走行フレーム1の後方位置に走行用ミッションケースM
が配設されており、エンジンEより動力伝達される。走
行フレーム1の前端からは噴口支柱台2が前方に突設さ
れており、該噴口支柱台2より垂直上方に噴口支柱3が
立設されている。そして、動噴Pからは走行フレーム1
内を通して、前方に左右の噴霧用ホースH・Hを突出さ
せている。
【0010】本発明に係る噴口構造について、図1乃至
図12より説明する。なお、特に説明のない場合、後記
噴孔Bについては折り畳まない状態を前提にして説明す
る。噴口支柱3に対しては垂直方向の噴口(以後、「噴
口A」とし、特に噴口支柱3に対して左側に配設される
のを「左噴口AL」、右側に配設されるのを「右噴口A
R」とする。)と、上下逆L字曲折形状の噴口(以後、
「噴口B」とし、特に噴口支柱3に対して左側に配設さ
れるのを「左噴口BL」、右側に配設されるのを「右噴
口BR」とする。)とが、独立して高さ調節可能である
ように取り付けられる。即ち、噴口Aに関しては、水平
方向の基台4に固設される垂直方向の筒部4aを、ま
た、噴口Bに関しては水平方向の基台7に固設される垂
直方向の筒部8aを、それぞれ噴口支柱3に上下摺動自
在に環設しており、それぞれノブ螺子14・16の締め
付けにて噴口支柱3に固定可能である。なお、基台7
は、基台4の上方にて噴孔支柱3に取り付けられてい
る。
【0011】ここで、基台7の上下位置調節機構につい
て図9及び図10より説明する。基台7の筒部7aの内
側前面に板バネ16を添わせ、該筒部7a前部と該噴口
支柱3前面との間に板バネ16を介装するようにする。
板バネ16の上部は曲折していて、この曲折部16aを
筒部7aに穿設した孔7bより前方に突出させる。該曲
折部16aには、ノブ螺子9を螺入するための螺子孔1
6bが穿設されており、一方、該螺子孔16bの後方に
て、該筒部7a前面に該ノブ螺子15嵌挿用の孔7cを
穿設し、該孔7cの外側にはナット17を固設し、ナッ
ト17の孔を該孔7cに一致させている。ノブ螺子15
は、その螺子山を該板バネ16の曲折部16aの螺子孔
16bに、更に、ナット17の孔に嵌挿し、その先端を
該孔7cより筒部7a内に挿入して、板バネ16の前面
に押接する。これにより板バネ16が筒部7a内に嵌入
されている噴口支柱3の前面に押し付けられ、筒部7a
即ち基台7が噴孔支柱3に固定される。ノブ螺子15を
緩めれば、板バネ16の噴口支柱3への押圧が緩み、筒
部7a即ち基台7を噴口支柱3に沿って上下摺動自在と
なり、上下位置を調節できる。
【0012】基台4の上下位置調節機構も、このような
板バネ16を用いた同様の構造となっており、噴口支柱
3に取り付けた基台4の筒部4aをノブ螺子14にて締
め緩め操作して、上下位置を調節し、噴口支柱3に固定
できる。
【0013】噴口Aの構成について、図1等より説明す
る。基台4より垂直上方に左右の垂直支持杆5(5L・
5R)が立設されており、各垂直支持杆5の直外側方
に、水平外側向きの噴孔6a・6a・・・を具備する垂
直噴霧管6(6L・6R)を平行状に添設支持してい
る。各垂直噴霧管6の下端には、前記噴霧口2aに接続
した噴霧用ホースHの他端を接続している。噴孔Aに関
しては、噴孔6a・6a・・・から略水平向きに噴霧が
なされ、即ち、作物の側方からの噴霧がなされるもので
あり、ノブ螺子5の締緩操作にて基台4の高さ調節をし
て、噴孔6a・6a・・・の高さを調節できるものとな
っている。
【0014】なお、図6乃至図8の如く、噴口Bの基台
7の上部には、左右にブラケット7d・7dを立設し
て、両ブラケット7d・7d間にて、回動自在に回動軸
18aを左右方向に軸支しており、該回動軸18cに直
交状に挟持部材18(18L・18L及び18R・18
R)を突設している。該基台7の前方には、垂直支持杆
5が垂直状に配設されるが、該垂直支持杆5がその下端
のみにて、基台4を介して噴口支柱3に支持されている
だけでは、該垂直支持杆5に振れを生じるおそれがあ
る。そこで、挟持部材18を前方水平状に突出するよう
に配置し、挟持部材18L・18L間に垂直支持杆5L
を、挟持部材18R・18R間に垂直支持杆5Rを通過
させて、この振れを抑止するものとしている。
【0015】なお、噴口Aと噴口Bとは、噴口支柱3に
対し、独立して支持されているので両者の高さ関係は一
定でない。例えば、基台7の高さが垂直支持杆5の上端
よりも上方になってしまうほど、噴口Bの高さを噴口A
よりも高くすると、挟持部材18Rと、垂直支持杆5と
後記水平支持杆8との間に介装する噴霧用ホースHとが
干渉してしまうということになって、基台7を思うよう
に上方に移動させることができない。このような場合に
は、回動軸18aを回動させることで、図7及び図8に
て二点破線にて示す如く、挟持部材18を後方向きに反
転させることができ、これにより、該噴霧用ホースHと
挟持部材18との干渉が回避され、噴口Aを噴口Bに対
して高く配設することも可能となる。
【0016】次に、噴孔Bの構成について、図1乃至図
8より説明する。前記基台7の左右端には、それぞれ水
平支持杆8(8L・8R)の基端が枢支ピン19(図8
及び図9図示)にて枢支されており、各水平支持杆8を
水平方向から垂直上方向きまで90°回動できるように
なっている。各水平支持杆8の先端は、正面視で上下逆
L字状に曲折する曲折フレーム9の水平部分9aに沿わ
せて、これに固設しており、一方、各曲折フレーム9の
垂直部分9bには、それぞれ垂直支持杆10(10L・
10R)の上端を枢支する。曲折フレーム9の垂直部分
9bは垂直支持杆10の外側への回動を制止するストッ
パーとなっており、垂直支持杆10の水平支持杆8に向
けての回動は自在である。即ち、垂直支持杆10を水平
支持杆8に向けて折り畳み可能となっている。
【0017】各水平支持杆8の直下方には、下方向きの
噴孔11a・11aを具備する水平噴霧管11を、各垂
直支持杆10の直内側方には、水平内側向きの噴孔12
a・12a・12aを具備する垂直噴霧管12を、各々
添設支持している。前記噴孔Aにおける垂直噴霧管6上
端と水平噴霧管11との間、及び、水平噴霧管11と垂
直噴霧管12との間には、それぞれ噴霧用ホースHが介
装される。
【0018】なお、垂直噴霧管6、水平噴霧管11、及
び垂直噴霧管12は、それぞれ挟持部材13によって垂
直支持杆5、水平支持杆8、及び垂直支持杆10に挟持
されることで支持されており、挟持部材13に螺入する
螺子を緩めれば、各噴霧管を各支持杆に沿って摺動させ
る(或いは取り外す)ことができ、これによって、噴孔
位置を調節することができる。特に、水平噴霧管11の
水平支持杆8に対する支持位置の変更にて、噴孔11a
の左右方向の位置を調節可能である。
【0019】また、噴孔の高さに関しては、このよう
に、垂直支持杆5に対する垂直噴霧管6の、或いは垂直
支持杆10に対する垂直噴霧管12の支持位置を調節す
る以外に、前記の如く、基台4または基台7の噴孔支柱
3における上下高さ調節によっても調節できる。そし
て、垂直噴霧管6と水平噴霧管11との間の噴霧用ホー
スHの伸長限界までの範囲で、噴口Aにおける噴孔6a
の高さと、噴口Bにおける噴孔11a・12aの高さと
は、独立して調節できるのである。
【0020】以上のような噴口構成において、噴霧作業
時においては、各水平支持杆8を水平状にすると、保護
フレーム28のハンドル部を持つ作業者から見て(即
ち、機体後部より前部を見て)、噴口支柱3より左側に
は、左噴口ALと左噴口BL(垂直支持杆5L・水平支
持杆8L・垂直支持杆10L)にて下方開放状のコの字
形状の噴口が形成され、右側にも、右噴口ARと右噴口
BR(垂直支持杆5R・水平支持杆8R・垂直支持杆1
0R)にて下方開放状のコの字形状の噴口が形成され
る。こうして、自走式噴霧機の走行路の左右に植えられ
る作物に対し、水平支持杆8L・8Rにて支持される各
噴孔11aにて上方からの噴霧と、垂直支持杆5L・5
Rにて支持される各噴孔6a及び垂直支持杆10L・1
0Rにて支持される各噴孔12aからの噴霧が同時にな
され、一度の噴霧作業で作物に充分な灌水及び防除を施
すことができる。
【0021】次に、噴口Bの折り畳み構造について説明
する。前記の如く、基台7への基端の枢支部(枢支ピン
19)を支点に、水平支持杆8が(90°まで)上方回
動可能であり、垂直支持杆10は、曲折フレーム9への
枢支部を支点に水平支持杆8向きに回動可能となってい
る。ここで、水平支持杆8を上方に回動していくと、該
水平支持杆8と一体の曲折フレーム9の回動にかかわら
ず、上端を曲折フレーム9に枢支された垂直支持杆10
は、自重にて垂直下向きに保持されたままである。つま
り、水平支持杆8を上方回動操作すれば、垂直支持杆1
0は自然に水平支持杆8に向けて折り畳まれるのであっ
て、折り畳みの手段としては、水平支持杆8の回動操作
手段のみを設ければよい。
【0022】水平支持杆8の回動操作は、ワイヤの引き
操作によるものとしている。まず、図1乃至図3、図6
乃至図8の如く、基台7の筒部7aに、前部アウターワ
イヤ受け7e・7eを固設しており、一方、図4、図
5、図11及び図12の如く、前記の自走式噴霧機の後
部に配設する保護フレーム28の上部に形成する左右ハ
ンドル部の前端位置に、後部アウターワイヤ受け26
(26L・26R)を配設しており、各前部アウターワ
イヤ受け7eと各後部アウターワイヤ受け26との間
に、それぞれ、アウターワイヤ25(25L・25R)
を介装する。更に、各水平支持杆8の途中部に取り付け
たワイヤ端取付部材8aより延設されるインナーワイヤ
23(23L・23R)を、アウターワイヤ25内に嵌
挿し、該後部アウターワイヤ受け26に支持する該アウ
ターワイヤ25後端より後方に突出させており、該イン
ナーワイヤ23の後端には、ツマミ24(24L・24
R)を固設している。更に、保護フレーム28のハンド
ル部の後端部には、左右にワイヤ受け27(27L・2
7R)を配設している。各インナーワイヤ23後端のツ
マミ24は、後部アウターワイヤ受け26またはワイヤ
受け27に掛止可能となっている。
【0023】このような構成において、まず、噴霧時
で、水平支持杆8を水平方向にする時は、ツマミ24を
後部アウターワイヤ受け26に掛止する。図4及び図5
では、機体左側のツマミ24Lが左の後部アウターワイ
ヤ受け22に掛止されていることから、図2及び図3の
如く、水平支持杆8Lは水平状となっており、従って、
機体左側の左噴口AL・左噴口BLにて形成される噴口
が、下方開放状のコの字形状、即ち噴霧状態となってい
る。
【0024】そして、噴口Bの折り畳み時においては、
ツマミ24を持ってインナーワイヤ23を後方に引く
と、該インナーワイヤ23にて水平支持杆8が上方に引
っ張られて回動する。固定位置として、まず、インナー
ワイヤ23の突出する後部アウターワイヤ受け22と同
一側のワイヤ受け23にツマミ24を掛止する(例えば
図4の中で、右側の後部アウターワイヤ受け22Rより
突出される右インナーワイヤ23Rのツマミ24Rが、
右側のワイヤ受け23Rに掛止されている如きであ
る。)と、それと同一側の噴口が、水平支持杆8と垂直
支持杆10との夾角が鋭角θとなって折り畳まれる。
(この折り畳み状態をXとする。)即ち、図2の如く、
右側のツマミ24Rを右側のワイヤ受け23Rに掛止し
た場合には、右噴口BRの水平支持杆8R・垂直支持杆
10Rが折り畳み状態Xとなる。
【0025】更に、図5中で、右側のツマミ24Rを左
側のワイヤ受け27Lに掛止する如く、後部アウターワ
イヤ受け26より突出するインナーワイヤ23を対角線
状に引っ張って、それとは反対側のワイヤ受け27にツ
マミ24を掛止すると、インナーワイヤ23の後方への
引き量を更に多く取ることができ、図3中の右噴口BR
の如く、水平支持杆8と垂直支持杆10との夾角が略0
°となって折り畳まれる状態(折り畳み状態Y)とする
ことができる。
【0026】折り畳み状態XとYとを比較すれば、X状
態は、Y状態よりも上端高さ(曲折フレーム9の高さ)
を低くすることができる。但し、垂直支持杆10がY状
態よりも機体の外側に配されているので、左右方向に幅
広い通過用スペースを必要とする。Y状態の時には、略
機体と同一幅に折り畳まれていて、通過用スペースの幅
は狭くてもすむ。状況に応じて、X状態かY状態かを選
択すればよい。
【0027】以上のように、水平支持杆8をインナーワ
イヤ23で引っ張って上方回動させることで、噴口Bを
折り畳む構造とすると、このままではインナーワイヤ2
3を噴口Bの左半分または右半分全体の重量に対抗して
引かなければならない。このインナーワイヤ23の引き
荷重を低減すべく、基台7の上端より垂直上方に左右の
バネ支持ボルト20・20が突設しており、各バネ支持
ボルト20にバネ支持板20aを螺装して、該バネ支持
板20aより各水平支持杆8基端の上端部に固着するナ
ット22のナット孔に対してバネ21を連結している。
なお、バネ支持ボルト20の下端は、水平状にした時の
水平支持杆8の上端に当接するようになっており、即
ち、水平支持杆8の下方回動におけるストッパーの機能
を兼備している。該バネ21による水平支持杆8に対す
る上方付勢力を、該水平支持杆8が自重で下方回動して
水平状態になるのを妨げない程度のものとすることで、
噴口Bを折り畳んだ状態からワイヤ受け27よりツマミ
24を外せば、自重で水平支持杆8は下方回動して水平
状になり、インナーワイヤ23は、この水平支持杆8の
下方回動に引っ張られて、自然にツマミ24が後部アウ
ターワイヤ受け26に掛止される状態になって停止す
る。このように、噴口Bの折り畳む際のワイヤ引き操作
においても、折り畳み状態から噴霧状態にする際のワイ
ヤ操作も、操作荷重が少なくてすみ、操作性がよい。
【0028】なお、噴口Bは、基台7が噴口支柱3の上
部にて固定されている状態で折り畳むと、上端高さ(曲
折フレーム9の高さ)は、非常に高くなる。これを低く
して収納可能な高さとするには、まず、基台7よりも下
方にて噴口支柱に取り付けられている基台4を、ぎりぎ
り下端位置(噴口支柱台2の上端に当接する位置)まで
下げる。こうして、基台7の下方摺動スペースを確保す
ると、基台7を噴口支柱3上にて下方摺動させると、折
り畳まれた噴口B全体が下方に摺動し、上端高さも低く
することができるのである。
【0029】
【発明の効果】本発明は自走式噴霧機の噴口構造を以上
のようにしたので、次のような効果を奏する。まず、噴
口の形状に関しては、請求項1記載の如く構成すること
で、菊やカーネーション等、垂直上方に長く伸びる花卉
等のように、植栽状態が直方体形状となる作物に対し、
上方及び両側方よりの噴霧を一度に行うことが可能とな
り、効果的な噴霧を短時間で行うことができ、また、噴
口自体を下方開放状のコの字形状とすることで、従来の
ように水平方向の噴口に対して別に垂直向きの噴口を着
脱するというような煩雑な作業は不要である。
【0030】また、噴口の噴口支柱に対する取付構造に
関しては、請求項2記載の如く構成することで、垂直方
向の噴口と、上下逆L字曲折状の噴口とを独立して高さ
調節でき、また、収納或いは搬送時には、垂直方向の噴
口の取付位置を充分に下方に移動させることで、噴口支
柱における上下逆L字曲折状の噴口の下方摺動スペース
を確保でき、後記の請求項3の如く折り畳み形状とした
場合にも、その上端高さを充分に低くして、収納や搬送
可能な状態にすることができる。
【0031】また、噴口の収納または搬送の対応手段と
しては、請求項3記載の如く構成したので、左右に水平
に伸びる上下逆L字曲折状の噴口も、折り畳んで、左右
幅を縮小させることができ、また、折り畳み操作に関し
ては、垂直部分の自重を利用するので、操作は、水平部
分の上方回動操作のみの容易な操作ですみ、折り畳みの
ための操作機構も簡単な構造とすることができる。ま
た、前記の請求項2記載の構造と組み合わせて、上下逆
L字曲折状の噴口の高さを調節することで、折り畳んだ
噴口を噴口支柱に対して下方に移動させて、その上端高
さも低くして、更に収納及び搬送に適した状態にするこ
とができる。
【0032】そして、このような折り畳み構造におい
て、請求項4の如く構成することで、折り畳み角度を複
数に設定できることから、折り畳んだ噴口の上端高さや
左右幅を色々と選択でき、様々な収納或いは搬送等の条
件に対応せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る噴口を具備する自走式噴霧機の正
面図である。
【図2】右噴口BRを折り畳み状態Xとした場合の部分
後面図である。
【図3】右噴口BRを折り畳み状態Yとした場合の部分
後面図である。
【図4】噴口が図2図示の状態におけるハンドル部の斜
視図である。
【図5】噴口が図3図示の状態におけるハンドル部の斜
視図である。
【図6】基台7及び水平支持杆8の基端部の正面図であ
る。
【図7】同じく平面図である。
【図8】同じく側面図である。
【図9】基台7の筒部7aにおける上下位置調節機構を
示す部分正面図である。
【図10】同じく部分側面断面図である。
【図11】噴口を取り外した状態における本発明に係る
自走式噴霧機の平面図である。
【図12】同じく側面図である。
【符号の説明】
A 噴口 B 噴口 3 噴口支柱 4 基台 5 垂直支持杆 6 垂直噴霧管 6a 噴孔 7 基台 8 水平支持杆 9 曲折フレーム 10 垂直支持杆 11 水平噴霧管 11a 噴孔 12 垂直支持杆 12a 噴孔 14 ノブ螺子 15 ノブ螺子 23 インナーワイヤ 24 ツマミ 25 アウターワイヤ 26 後部アウターワイヤ受け 27 ワイヤ受け

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行装置にタンク、原動機、動力噴霧機
    及び噴口を具備してなる自走式噴霧機において、噴口
    を、正面視にて下方開放状のコの字形状としたことを特
    徴とする自走式噴霧機の噴口構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自走式噴霧機の噴口構造
    において、走行装置より立設する噴口支柱に対して、垂
    直方向の噴口と、上下逆L字曲折形状の噴口とをそれぞ
    れ高さ調節可能に取り付けたことを特徴とする自走式噴
    霧機の噴口構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自走式噴霧機の噴口構造
    において、前記の上下逆L字曲折形状の噴口について
    は、曲折部分を介して垂直部分を水平部分に向けて折り
    畳み可能となっており、該水平部分が、噴口支柱に取り
    付けられる基台に対して上方回動可能で、その上方回動
    に伴って、該垂直部分が自重にて折り畳まれることを特
    徴とする自走式噴霧機の噴口構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自走式噴霧機の噴口構造
    において、前記の上下逆L字曲折形状の噴口の中の水平
    部分を、ワイヤの引き操作にて上方回動させるものと
    し、該ワイヤの止め位置を複数箇所設けて、複数の折り
    畳み角度を設定可能としたことを特徴とする自走式噴霧
    機の噴口構造。
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