JPH10137678A - 立体模様化粧シート及びその製造方法 - Google Patents
立体模様化粧シート及びその製造方法Info
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- JPH10137678A JPH10137678A JP29541096A JP29541096A JPH10137678A JP H10137678 A JPH10137678 A JP H10137678A JP 29541096 A JP29541096 A JP 29541096A JP 29541096 A JP29541096 A JP 29541096A JP H10137678 A JPH10137678 A JP H10137678A
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Abstract
消費量を大幅に増加することなく、有機溶剤の使用量を
削減して環境保護に寄与することができ、しかも立体的
な意匠性に優れた立体模様化粧シート及びその製造方法
を提供する。 【解決手段】基体シート上に、油性インキ下地絵柄層
と、油性撥液性インキ絵柄層を有し、該油性撥液性イン
キ絵柄層が設けられた部分を除く表面に水性トップコー
ト層を有する立体模様化粧シート。また特に、蒸発速度
が特定範囲の極性及び非極性溶剤を含有したインキを使
用し、アフター乾燥ゾーンを具備する多色印刷機を使用
して、インラインで一貫生産する立体模様化粧紙の製造
方法。
Description
天井面等の建装材や建具家具、什器類等の表面装飾に使
用するための、立体模様化粧シート及びその製造方法に
関する。
材や建具、家具、什器類等として、天然の木材や石材等
を使用した場合よりも価格の低減や軽量化を図り、然も
それらと同等又は独自の意匠性を得る目的で、例えば合
板、パーティクルボード、中密度繊維板、ハニカム材等
の基材の表面に、予め所望の絵柄の意匠が施された化粧
シートを貼付する方法が、ますます広く用いられる様に
なっている。
樹脂フィルムまたはその積層体等からなる基体シート上
に、木目柄や石目柄、抽象柄等の絵柄の印刷を施したも
のがある。これらを基材の表面に貼付してそのまま使用
する例もあるが、絵柄層が表面に露出していると、使用
中の摩耗や溶剤等の各種化学物質の作用等によって、経
時的に絵柄の意匠性が損なわれてしまう。
絵柄層を基体シートの裏面に設けて、基体シートに絵柄
層の保護の機能を担わせることも可能である。しかし、
例えば紙や織布、不織布、突板、不透明合成樹脂フィル
ム等の不透明の材質を基体シートとした場合にはそれは
不可能であるから、通常は化粧シートの貼付後に、耐磨
耗性や耐溶剤性等の表面物性を付与する目的で、その表
面に更に透明または半透明の塗装を施す方法が用いられ
ている。
複雑な形状の物品にあっては、工業的に効率よく塗装作
業を行うことは困難であり、通常はスプレー塗装法によ
っているが、この方法は塗料が飛散し無駄が多い他、作
業環境衛生上も問題が多い。また建築物の内壁面や天井
面等にあっては、上記した問題点の他、塗装を手作業で
行わざるを得ないので人件費が掛かり、また塗装作業及
び乾燥の為の期間を必要とするので、工期が長引く原因
にもなっていた。
で、予め化粧シートの絵柄層上に、表面に耐磨耗性や耐
溶剤性等の表面物性を付与する為のトップコート層を施
しておく方法が、既に実用化されている。こうすること
によって、トップコート層を有する化粧シートを基材上
に貼付するだけで、塗装工程を経ることなく、絵柄の意
匠性の付与と表面物性の付与とを同時に行うことができ
るので、作業環境の改善や工期短縮等に大きく寄与する
ものである。
ト層を設けた化粧シートは、表面がほぼ平面状であるの
で、例えば年輪や導管溝等の凹凸を有する天然木材系材
料と比較すると、意匠性の面でどうしても劣ってしま
う。これを補う目的で、例えばエンボス法により凹凸を
付与したり、さらにワイピングを施して凹部を着色した
りすることにより、天然木材系材料に近い立体的な意匠
性を有する化粧シートも得られている。
法では、製造工程上、絵柄と凹凸との同調が困難である
ので、意匠面でなお天然木材系材料には及ばない。そこ
で、基体シート上に設けた絵柄層(下地絵柄層)上に、
これと同調した導管模様等の撥液性絵柄層を設け、その
全面にトップコート剤を施したのち、前記撥液性絵柄層
が設けられた部分のトップコート剤を弾かせて、前記撥
液性絵柄層が設けられた部分を除く表面に選択的にトッ
プコート層を設けることにより、下地絵柄層と同調した
立体模様を得る方法が考案されている(特開昭59−1
0371号公報参照)。
ート層を設ける為に使用される印刷インキやトップコー
ト剤としては、他の印刷分野や塗装分野と同様に、従来
は有機溶剤を希釈溶媒とする油性の印刷インキやトップ
コート剤を使用する例が殆どであったが、近年の環境保
護意識の高まりを受けて、有機溶剤の使用を廃止して、
水を希釈溶媒とする水性の印刷インキやトップコート剤
を使用して化粧シートを製造する試みが、既に一部で始
まっている。
層、トップコート層の全てに、水性インキや水性トップ
コート剤等の材料を使用して、立体模様化粧シートを製
造可能であることが、既に示されている(特開平8−3
5199号公報参照)。
プコート剤の水性化は、製造現場において大きな問題を
惹き起こしている。何となれば、水性の印刷インキやト
ップコート剤の希釈溶媒である水は、従来の油性の印刷
インキの希釈溶媒である有機溶剤と比較して蒸発熱や比
熱が大きいので、印刷インキやトップコート剤の乾燥速
度が遅く、乾燥不良による裏移りやブロッキングを発生
し易いので、同一の製造条件では製造不可能であるから
である。
の油性の印刷インキの希釈剤の代表例の一つであるトル
エンの場合、蒸発熱0.364kJ/g、比熱1.76
J/K・gであるのに対し、水は蒸発熱2.26kJ/
g、比熱4.19J/K・gである(沸点はそれぞれ1
10.6℃及び100℃)。従って、同一重量の希釈溶
媒を蒸発させる為には、水の場合にはトルエンの場合と
比較して数倍もの熱量が必要という計算になる。
ート剤を使用して化粧シートを製造しようとすると、油
性の印刷インキ及びトップコート剤を使用した場合と比
較して、乾燥機の運転条件が同一であれば印刷速度を数
分の一に低下させる必要があり、一方同一の印刷速度で
製造しようとすれば、乾燥機の乾燥容量を数倍に引き上
げなければならない。
り現実的とは言えない。何故なら、印刷速度を低下させ
る方法では、当然のことながら、単位時間当たりの生産
量が低下するので、製造コストの増加に繋がる。一方乾
燥機の乾燥容量を引き上げる為には、印刷装置が大型で
高価となるし、また従来の油性インキ用の印刷装置を使
用しようとすれば、可成り大掛かりな改造が必要となる
ので、やはり製造コストの増加に繋がる。
の運転に必要なエネルギーの大幅な増加は避けられな
い。従って、こうした方法で有機溶剤の削減に成功した
所で、エネルギー消費量が大幅に増加したのでは、総合
的に見ると環境保護に寄与しているとは言えなくなって
しまうという問題点があった。
模様化粧シートにおける上記した問題点に鑑みてなされ
たものであって、生産性を低下させたり製造に必要なエ
ネルギー消費量を大幅に増加することなく、有機溶剤の
使用量を削減して環境保護に寄与することができ、しか
も立体的な意匠性に優れた立体模様化粧シート及びその
製造方法を提供しようとするものである。
ートは、基体シート上に、撥液性絵柄層と、該撥液性絵
柄層が設けられた部分を除く表面に選択的に設けられた
トップコート層とを、少なくとも有する立体模様化粧シ
ートにおいて、前記撥液性絵柄層が油性撥液性インキか
らなり、且つ、前記トップコート層が水性トップコート
剤からなることを特徴とするものである。
絵柄層との間に、油性インキからなる下地絵柄層を有す
ることを特徴とするものである。
れる溶剤が、非極性有機溶剤を主体とすることを特徴と
するものである。
れる溶剤が、非極性有機溶剤と、該非極性有機溶剤より
も蒸発速度の大きい極性有機溶剤とを主体とすることを
特徴とするものである。
(酢酸正ブチルを100とする)が、50以上200以
下であり、且つ、前記極性有機溶剤の蒸発速度が、20
0以上1000以下であることを特徴とするものであ
る。
は、基体シート上に、撥液性絵柄層を設けた後、全面に
トップコート剤を塗工し、前記撥液性絵柄層が設けられ
た部分のトップコート剤を弾かせて、前記撥液性絵柄層
が設けられた部分を除く表面に選択的にトップコート層
を設ける立体模様化粧シートの製造方法において、前記
撥液性絵柄層には油性撥液性インキを使用し、前記トッ
プコート剤としては水性トップコート剤を使用し、且
つ、印刷・塗工にはアフター乾燥ゾーンを具備する多色
印刷装置を使用し、前記撥液性絵柄層は最終印刷ユニッ
ト以外の印刷ユニットで印刷し、前記水性トップコート
剤は最終印刷ユニットで塗工することにより、インライ
ンで一貫生産することを特徴とするものである。
絵柄層との間に、前記撥液性絵柄層の印刷に使用する印
刷ユニットよりも給紙部側の印刷ユニットを使用して、
油性インキにより下地絵柄層を印刷することを特徴とす
るものである。
法は、基体シート上に、撥液性絵柄層を設けた後、全面
にトップコート剤を塗工し、前記撥液性絵柄層が設けら
れた部分のトップコート剤を弾かせて、前記撥液性絵柄
層が設けられた部分を除く表面に選択的にトップコート
層を設ける立体模様化粧シートの製造方法において、前
記撥液性絵柄層には油性撥液性インキを使用し、前記ト
ップコート剤としては水性トップコート剤を使用し、且
つ、前記撥液性絵柄層が設けられた基体シート上に、前
記水性トップコート剤を塗工する時点において、前記撥
液性絵柄層が、タックフリーとなる程度に残留溶剤を含
有していることを特徴とするものである。
絵柄層との間に、油性インキにより下地絵柄層を設ける
ことを特徴とするものである。
性有機溶剤を主体とすることを特徴とするものである。
れる溶剤が、非極性有機溶剤と、該非極性有機溶剤より
も蒸発速度の大きい極性有機溶剤とを主体とし、且つ、
前記撥液性絵柄層が印刷された基体シート上に、前記水
性トップコート剤を塗工する時点において、前記撥液性
絵柄層が含有する残留溶剤が、前記非極性有機溶剤を主
体とすることを特徴とするものである。
(酢酸正ブチルを100とする)が、50以上200以
下であり、且つ、前記極性有機溶剤の蒸発速度が、20
0以上1000以下であることを特徴とするものであ
る。
詳細に説明する。図1は本発明の立体模様化粧シートの
実施の形態を示す側断面図であり、図2は本発明の立体
模様化粧シートの製造に使用する印刷装置の一例を示す
全体概要側面図である。
紙等の基体シート1上に、撥液性絵柄層3と、撥液性絵
柄層3が設けられた部分を除く表面に設けられたトップ
コート層4とを有しており、必要に応じて、撥液性絵柄
層3やトップコート層4と基体シート1との間に、下地
絵柄層2が設けられる。
的とする用途に応じて種々のシート状乃至フィルム状の
材料を使用することができる。具体的には、例えば薄葉
紙、チタン紙、樹脂含浸紙、難燃紙、無機質紙等の紙
や、天然繊維または合成繊維からなる織布または不織
布、突板等、またはポリオレフィン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、繊維素系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、フッ素系樹
脂等の合成樹脂やそれらの混合物、共重合体等からなる
透明、半透明または不透明の合成樹脂フィルム、又はそ
れらの複合体、積層体等、従来公知の任意の材料を使用
することができる。
なくても良いが、平面的な絵柄に立体的な絵柄が加味さ
れた、優れた意匠効果を得る目的で、撥液性絵柄層3や
トップコート層4に下地絵柄層2を併せて設けるのが一
般的である。また、基体シート1が透明乃至半透明の材
質からなる場合には、基体シート1の裏面側に設けるこ
とも可能であり、両面に併設しても良い。しかし、多色
印刷装置を使用したインライン一貫生産のための便宜を
考慮すると、下地絵柄層2は、撥液性絵柄層3やトップ
コート層4と基体シート1との間に設けることが好まし
い。
来公知の任意の印刷インキやコーティング剤等を使用す
ることができ、油性であっても水性であっても良い。近
年では、環境問題への配慮から、水性インキを使用する
例が徐々に増加しつつある。しかしながら、本発明の立
体模様化粧シートにおいては、多色印刷装置を使用した
インライン一貫生産を考慮すると、水性インキよりも乾
燥速度の面で有利な、従来型の油性インキを使用するこ
とが好ましい。
等の着色剤を、適当な結着剤樹脂と共に、有機溶剤中に
溶解または分散してなるものである。前記着色剤として
は、例えばカーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁
柄、黄鉛、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料や、ア
ゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、フタロシア
ニン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料等
の有機顔料等、またはこれらの2種以上の混合物等を使
用することができる。
クリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ウレタン系樹脂、ポリビニル系樹脂、アルキド樹脂、石
油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹
脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素系樹脂、
ゴム系樹脂等の各種合成樹脂類、またはそれらの混合
物、共重合体等を使用することができる。
エン、キシレン、シクロヘキサン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等、またはそれ
らの混合物等を使用することができる。
分散剤、界面活性剤、粘着付与剤、接着助剤、乾燥剤、
硬化剤、硬化促進剤又は硬化遅延剤等の各種添加剤等が
適宜使用される。
常は自然色の意匠性を目的として2色乃至数色の多色印
刷が施される。抽象柄等では通常の商用多色印刷物と同
様に黄、紅、藍の3色又はこれに墨を加えた4色が使用
される場合もある。これに対し、周知の様に、木目柄の
場合には下地ベタ、木目模様、導管模様等に分版するの
が普通であり、このうち導管模様は一般に、後述する撥
液性絵柄層3として設けられる。また、基体シート1が
透明乃至半透明である場合には、隠蔽性付与の目的で、
最下層に白色または着色不透明のベタ印刷層を設けるの
が一般的である。なお、絵柄印刷層2の塗布量は、絵柄
の種類にもよるが、通常は全色合計で1〜3g/m
2 (乾燥後)程度である。
剤、すなわち具体的には例えばフッ素系樹脂、シリコー
ン系樹脂、ワックス類等の、液体を弾く性質を有する物
質が添加されてなる撥液性インキが使用される。前記撥
液剤の添加量は、通例固形分比5〜70重量%程度であ
る。本発明においては特に、希釈溶剤として有機溶剤を
使用した油性撥液性インキを使用する。その着色剤や結
着剤樹脂、溶剤としては、前記した下地絵柄層2の場合
と同様の材料を使用することができる。但し、この撥液
性絵柄層3は、当該立体模様化粧シートの完成状態にお
いて、表面に露出した状態となることから、耐磨耗性や
耐溶剤性等を考慮すると、結着剤樹脂としては硬化型樹
脂を使用することが好ましい。
ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ア
ルキド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂または常温硬化性樹
脂や、アクリル系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、
エステルアクリレート系樹脂、エポキシアクリレート系
樹脂、シリコーン系樹脂等の電離放射線硬化型樹脂等を
好適に使用することができる。
性撥液性インキに含有される溶剤は、疎水性の強い非極
性有機溶剤を主体とすることが好ましい。非極性有機溶
剤の使用は、水に対する反撥性に富む疎水性の結着剤樹
脂や撥液剤等に対する溶解性が高い他、撥液性絵柄層3
中に少量残留すればその撥水性を高める作用をも有する
ので、水性トップコート剤に対する反撥力を高め、撥液
性絵柄層3上に塗工された水性トップコート剤を迅速且
つ確実に弾かせ、印刷速度を向上すると共に、弾き残り
等の不良発生を防止する上で効果的である。
えばヘキサン、オクタン、イソオクタン、トリメチルヘ
キサン等の脂肪族炭化水素系溶剤や、シクロペンタン、
シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロ
ヘキサン等の脂環族炭化水素系溶剤、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素系溶
剤、リグロイン、石油ベンジン、ミネラルスピリット等
の石油系溶剤等、またはこれらの2種以上の混合溶剤等
を主体とすることが好ましい。
樹脂に対する溶解性が必ずしも十分でない場合が多い。
特に、結着剤樹脂として硬化型樹脂を使用する場合に
は、硬化型樹脂は例えばイソシアネート基やエポキシ
基、(メタ)アクリロイル基等の極性基を含有する場合
が多く、従って非極性有機溶剤のみを使用したのでは、
溶解不良のために、十分な印刷適性が得られない場合が
多い。こうした場合には、溶解性の確保の目的で、非極
性有機溶剤と極性有機溶剤とを併用する方法が、広く採
用されている。
えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、イソブチルアルコール等のアルコール類や、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸正ブチル、酢酸イソブチル等のエステル類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル類等、またはこれらの2種以上の混合溶剤等
が、一般に使用されている。
速度の小さい極性有機溶剤を併用すると、乾燥工程にお
いて非極性有機溶剤が先に蒸発し、極性有機溶剤が多く
残留し易いので、後から塗工する水性トップコート剤に
対する反撥力が低減されてしまう可能性がある。従っ
て、非極性有機溶剤と極性有機溶剤とを併用する場合に
は、蒸発速度の小さい非極性有機溶剤と、蒸発速度の大
きい極性有機溶剤との組合せを主体とすることが好まし
い。
性有機溶剤の蒸発速度(酢酸正ブチルを100とする)
を、概ね50以上200以下、極性有機溶剤の蒸発速度
を、概ね200以上1000以下とすることが好まし
い。非極性有機溶剤の蒸発速度が50未満であると、印
刷工程においてインキの乾燥が遅すぎる為に、ブロッキ
ングやトラレ等の原因となり易く、一方200を越える
と、トップコート剤の塗工の時点までに十分に蒸発乾燥
してしまい、撥液性の向上効果が得られない場合があ
る。また、極性有機溶剤の蒸発速度が200未満である
と、トップコート剤の塗工の時点までに十分に蒸発乾燥
することが出来ずに、撥液性を低下させてしまう場合が
あり、一方1000を越えると、蒸発乾燥が速すぎる為
に、インキの機上安定性が低下し、印刷作業性や印刷品
質に悪影響を与える場合があるからである。
は、例えばオクタン、トリメチルヘキサン、エチルシク
ロヘキサン、ミネラルスピリット、トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼン等、前記極性有機溶剤としては、例
えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸プロピル、
酢酸イソプロピル、蟻酸プロピル等から、それぞれ1種
または2種以上を適宜選択して組み合わせたものを主体
とすることが好ましい。
柄層3の印刷時に油性撥液性インキに含有されていた非
極性有機溶剤及び極性有機溶剤の内、蒸発速度の大きい
極性有機溶剤が優先的に蒸発乾燥し、蒸発速度の小さい
非極性有機溶剤が多く残留し易いので、後にその上に塗
工する水性トップコート剤に対する反撥力の向上効果を
十分に発揮させることができる。但し本発明は、従来広
く行われている様に、撥液性絵柄層3の白化や紛状化等
の防止の目的で、比較的親水性の小さい遅乾性の極性有
機溶剤を少量添加することを妨げるものではない。
れる場合には、目的とする意匠の性質に応じて、下地絵
柄層2の絵柄と同調していても同調していなくても良
い。しかし、例えば木目柄の意匠にあっては、木目模様
の下地絵柄層2と導管模様の撥液性絵柄層3とを同調さ
せると、天然木材系材料と比較しても遜色のない極めて
優れた意匠性を得ることができ、非常に好適である。
耐磨耗性、耐擦傷性、耐溶剤性、耐汚染性等の表面物性
を付与する目的で設けられるものであって、少なくとも
絵柄印刷層2を透視可能な透明性を有する透明、着色透
明または半透明の樹脂層が設けられる。また、本発明に
おいては、トップコート層4は撥液性絵柄層3が設けら
れた部分を除く表面に選択的に設けられているので、撥
液性絵柄層3との膜厚の差により、表面に凹凸の立体感
を与えている。
ては、一般にトップコート層4の膜厚を着色の撥液性絵
柄層3の膜厚よりも厚くすることによって、導管模様に
相当する撥液性絵柄層3部に凹状部5を形成して、天然
木材系材料に近似した立体的な導管模様を与えることが
できる。
4との一方又は両方に、例えばシリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム等の艶調整剤を適宜添加し
て、撥液性絵柄層3とトップコート層4との表面の艶状
態を異ならせることによって、絵柄や凹凸に同調した艶
変化模様を賦与することも可能である。
が設けられた部分を含む全面にトップコート剤を塗工し
た後、撥液性絵柄層3の撥液作用によってその上に塗工
されたトップコート剤を弾かせることによって、撥液性
絵柄層3が設けられた部分を除く表面に選択的に形成す
る。係るトップコート剤としては、有機溶剤を希釈溶剤
とする油性トップコート剤も従来使用されているが、本
発明においては特に、水を主たる希釈溶剤とする水性ト
ップコート剤を使用する。
撥液性絵柄層3との組合せによる撥液効果の向上である
が、これに並ぶ第二の理由として、近年の環境保護意識
の高まりに鑑みた、有機溶剤の使用量の削減が挙げられ
る。
の塗布量は、目的とする意匠や必要とする耐磨耗性等の
条件にもよるが、通例5〜10g/m2 (乾燥後)程度
に達するから、必然的に希釈溶媒の含有量も、下地絵柄
層2や撥液性絵柄層3よりも遥かに多くなる。本発明の
立体模様化粧シートは、このトップコート層4に使用す
るトップコート剤として、水を主たる希釈溶媒とする水
性トップコート剤を使用することによって、有機溶剤の
使用量の大幅な削減を達成するものである。
との利点として、一般に構成樹脂として水溶性ないし水
中分散性の良い親水性の樹脂を使用するので、これを硬
化してえられるトップコート層4は、有機溶剤に対する
耐溶剤性に優れている点も挙げることができる。
えば水溶性メラミン系樹脂等の水溶性硬化型樹脂の水溶
液や、例えば酢酸ビニル樹脂系水性エマルジョン、ウレ
タン樹脂系水性エマルジョン、アクリル樹脂系水性エマ
ルジョン、ポリオレフィン樹脂系水性エマルジョン等
の、非水溶性の樹脂の微粒子を適当な分散剤の作用によ
り水中に分散してなるエマルジョン型のトップコート剤
等、従来公知の任意の水性トップコート剤を使用するこ
とができる。
ン類やエポキシ化合物、アジリジン等を硬化剤として添
加した硬化型のトップコート剤を使用することが好まし
い。なお、係る水性トップコート剤の中には、溶解性、
分散性または塗工適性等の改善を目的として、希釈溶媒
として水にアルコール類等の少量の水溶性有機溶剤を添
加した溶液を使用している例もあるが、本発明はこれら
を排除するものではない。
り、下地絵柄層2や撥液性絵柄層3、トップコート層4
の印刷・塗工方法としては、例えばオフセット印刷法や
スクリーン印刷法、フレキソ印刷法等も可能ではあろう
が、長尺状の被印刷体に対する多色連続高速印刷が可能
で、階調が豊富で調子安定性にも優れ、任意周長のエン
ドレス柄の製版が容易であり、しかも印刷版の耐刷力に
も優れたグラビア印刷法が、係る化粧シートの製造には
最も適しており、従来より化粧シート類の殆どがグラビ
ア印刷法によって製造されていることは周知の通りであ
る。
プコート剤を使用すると、従来の油性トップコート剤を
使用した場合と比較すれば当然乾燥性が低下するので、
ブロッキングやトラレ等の問題が発生し易くなる。この
問題を回避する為には、各印刷ユニットの乾燥機23の
乾燥能力を増強する方法も考えられるが、これには新た
な設備投資が必要となる。これに対し、従来の全油性タ
イプの化粧シートの製造に使用していた既存の印刷装置
を使用して、水性トップコート剤を使用した化粧シート
を製造しようとすると、印刷速度を低下させる必要が発
生することが、当然考えられる。
刷装置の中には、最終印刷ユニットの乾燥機で乾燥した
後、印刷ユニットの乾燥機とは別に設けられた大容量の
乾燥機(アフター乾燥ゾーン)を具備した印刷装置も、
多数存在する。そこで、本発明の立体模様化粧シートの
製造に使用する印刷装置として、上記したアフター乾燥
ゾーンを具備する多色印刷装置を使用し、トップコート
層をその最終印刷ユニットで塗工すれば、水性トップコ
ート剤を塗工する印刷ユニットの乾燥機では乾燥能力が
不足であっても、その後アフター乾燥ゾーンにおいて十
分に乾燥させることが出来るので、ブロッキングやトラ
レ等の不良を発生することなく、高速度で印刷製造する
ことができる。
は、水性インキよりも乾燥性の良い油性インキを使用す
るのであるから、従来の全油性タイプの化粧シートの場
合と同一の条件で印刷しても、当該印刷ユニットの乾燥
機で十分に乾燥することができるので、乾燥不良の問題
は当然発生しない。
燥ゾーン60を具備する多色印刷装置の一例であって、
4基の印刷ユニット20、30、40、50を備えた4
色グラビア輪転印刷装置である。
おいては例えば、給紙部10側から順に、第1印刷ユニ
ット20では下地ベタを、第2印刷ユニット30では木
目模様を、それぞれ油性インキにて印刷して下地絵柄層
2を設け、その上に第3印刷ユニット40で油性撥液性
インキにて撥液性絵柄層3を設け、最後に最終印刷ユニ
ットである第4印刷ユニット50で水性トップコート剤
を全面に塗工する。
利用して、撥液性絵柄層3上の水性トップコート剤を弾
かせることによって、撥液性絵柄層3が設けられた部分
を除く表面に選択的にトップコート層4を形成する。斯
くして、撥液性絵柄層3とトップコート層4との塗布量
差によって、撥液性絵柄層3が設けられた部分に凹状部
5を出現させ、立体模様の意匠感を得るものである。
方法は上記に限定されるものではなく、例えば3色以下
の印刷装置を使用して、下地絵柄層2を設けないか1色
のみとすることも出来るし、逆に5色以上の印刷装置を
使用して、下地絵柄層2を3色以上で印刷したり、撥液
性絵柄層3を2色以上で印刷したりすることも可能であ
る。また、印刷方式はグラビア方式には限定されず、例
えばオフセット印刷方式、スクリーン印刷方式、凸版印
刷方式、フレキソ印刷方式、ドライオフセット印刷方式
等の任意の印刷方式が適用可能である。
形成方法としては、例えばグラビアコーティング方式、
マイクログラビアコーティング方式、ロールコーティン
グ方式、リップコーティング方式、ナイフコーティング
方式、エアーナイフコーティング方式、キスコーティン
グ方式、スプレーコーティング方式、ディップコーティ
ング方式等の任意のコーティング方式を適用することも
可能である。
おいては、油性撥液性インキからなる撥液性絵柄層3
を、水性トップコート剤の塗工の時点までに、十分に乾
燥させてしまうよりも逆に、ブロッキングやトラレを発
生しないタックフリーの状態となる程度に、残留溶剤を
含有している方が、撥液剤の撥液効果に残留溶剤の撥液
効果が加味されて、水性トップコート剤に対する反撥力
を高め、迅速且つ確実に弾くので、印刷速度を向上し、
弾き残り等の不良発生を防止する上で、非常に効果的で
ある。
留させる方法としては、例えば撥液性絵柄層3を印刷す
る印刷ユニットの乾燥機の風量や乾燥温度等を弱めに設
定する方法や、通常の油性印刷インキに使用されている
溶剤よりも遅乾性の有機溶剤を油性撥液性インキに添加
しておく方法等、適宜の方法が使用可能である。
で、撥液性絵柄層3に溶剤分が残留していると、ブロッ
キングや裏移り、臭気等の原因となるので好ましくな
い。しかしながら、最終ユニットでの水性トップコート
剤の塗工後、印刷シートは最終ユニットの乾燥機23及
び大容量のアフター乾燥ゾーン60により十分に乾燥さ
れるので、通常は残留溶剤の問題が発生することはな
い。
て、撥液性絵柄層3に残留する溶剤としては、水に対す
る反撥力の高い溶剤であるほど好ましく、中でも表面張
力の低い非極性有機溶剤を主体とすることが好ましい。
その為には、当然のことながら、撥液性絵柄層3に使用
する油性撥液性インキに含有される溶剤が、非極性有機
溶剤を主体とすることが、最も好ましい。
は一般に、各種の結着剤樹脂に対する溶解性が必ずしも
十分でないので、非極性有機溶剤を主体とした希釈溶剤
を使用すると、印刷適性に優れたインキを得ることが困
難である場合が多い。従って各種の結着剤樹脂に対する
溶解性に優れた極性有機溶剤を併用しつつ、印刷適性に
も優れ、しかも水性トップコート剤に対する反撥力にも
優れた油性撥液性インキを得る為には、水性トップコー
ト剤の塗工の時点において、撥液性絵柄層3が含有する
残留溶剤が、非極性有機溶剤を主体とする様に、油性撥
液性インキの希釈溶剤は、非極性有機溶剤と、それより
も蒸発速度の大きい極性有機溶剤との組合せを主体とす
ることが好ましい。
3の印刷形成直後の乾燥工程においては、蒸発速度の小
さい非極性有機溶剤よりも、蒸発速度の大きい極性有機
溶剤の方が優先的に蒸発乾燥するので、結果的に非極性
有機溶剤が選択的に残留し易く、反撥力の向上に寄与す
ることができる。
た様に、前記した非極性有機溶剤の蒸発速度(酢酸正ブ
チルを100とする)が、50以上200以下であり、
一方これと組合せて使用する極性有機溶剤の蒸発速度
が、200以上1000以下であることが好ましい。
ップコート剤の塗工後、当該塗工部が乾燥機にはいる間
での時間は極めて僅かであるので、塗工直後から高温で
乾燥させてしまうと、水性トップコート剤が撥液性絵柄
層3によって完全に弾かれる以前に、乾燥機によって強
制的に乾燥、増粘してしまうので、弾き残りの不良を発
生しやすい。また、条件によっては、水性トップコート
剤の内部で水分の沸騰が発生し、これによって生じた気
泡が、水性トップコート剤の増粘の為に、外気中へ排出
されない内に、水性トップコート剤が乾燥固化してしま
い、発泡状の不良を発生する場合もある。
載の様に、水性トップコート剤の塗工後の乾燥温度を、
低温側から高温側に段階的に変化させながら乾燥を行う
と、乾燥初期における急激な増粘が抑制されるので、水
性トップコート剤が十分に弾かれる為の時間が確保で
き、しかも前記沸騰現象そのものが抑制されると共に、
気泡の排出の為の時間も確保されるので、弾き残りや発
泡等の不良の防止に有効である。
ト製造用グラビア5色印刷機を使用して、坪量30g/
m2 の薄葉紙に、トルエン及び酢酸エチルを主溶剤とす
る硝化綿系油性印刷インキを使用して、下地着色と隠蔽
性付与を兼ねた1色の下地ベタ層と、導管模様を除く2
色の木目柄層とを、第1〜第3印刷ユニットを使用して
順次印刷して、乾燥後の合計塗布量約2g/m2 の下地
絵柄層を設け、次いで第4印刷ユニットにて下記組成の
油性撥液性インキを使用して、前記木目柄と同調した導
管柄の撥液性絵柄層を設け、さらに第5印刷ユニットに
て、下記組成の水性トップコート剤を使用して、乾燥後
の塗布量約6g/m2 のトップコート層を設けて、本発
明の立体模様化粧シートを製造した。
m/分とし、乾燥条件は、第1〜第3印刷ユニットは1
00℃に設定して十分に乾燥させたが、第4印刷ユニッ
トは80℃と弱めに設定して、撥液性絵柄層がタックフ
リーとなる程度に溶剤分を残留させた。また、水性トッ
プコート剤の塗工後は、各5mずつ3ゾーンに分割され
たアフター乾燥ゾーンで、順に80℃、120℃、18
0℃の3段階の温度設定により乾燥させた。
グ・トラレや、弾き残り、気泡等の問題を発生すること
なく、木目の絵柄と同調した導管模様のエンボスを有す
る、立体的な意匠性に優れた立体模様化粧シートを製造
することが出来た。
液性インキによる撥液性絵柄層と、水性トップコート剤
によるトップコート剤とを組合せた構成により、従来の
全油性タイプの立体模様化粧シートと比較して、有機溶
剤の使用量を大幅に削減し、環境保護に寄与することが
でき、しかも作業環境の大幅な改善が見られ、大規模な
排気処理設備は不要となり、完全水性化の場合の様な、
乾燥に要するエネルギー消費の大幅な増加をもたらすこ
ともない。
ので、水性トップコート剤に対する反撥力に優れ、迅速
かつ確実に弾くことができるので、弾き残り等の不良を
発生することなく高速度で印刷製造することができ、導
管端部の弾きがシャープで立体的意匠性に優れた立体模
様化粧シートを容易に製造することができる。
の製造にも広く使用されていた印刷装置の内、アフター
乾燥ゾーンを具備した多色印刷装置を使用して、インラ
インで一貫生産することにより、新たな設備増設や印刷
速度の低下等の措置を必要とすることなく、従来とほぼ
同一の条件で生産性良く製造することができる。
において、撥液性絵柄層がタックフリーとなる程度に残
留溶剤を含有していることにより、油性の残留溶剤が撥
液性絵柄層の撥液性を向上し、生産性や立体的意匠感の
品質向上に寄与することができる。
インキに含有される溶剤が、非極性有機溶剤を主体とす
るか、非極性有機溶剤とそれよりも蒸発速度の大きい極
性有機溶剤とを主体とすることにより、水性トップコー
ト剤を塗工する時点において、撥液性絵柄層に含有され
る残留溶剤が、疎水性の非極性有機溶剤を主体としたも
のになり易く、従って撥液性絵柄層の撥液性を向上し、
生産性や立体的意匠感の品質向上に寄与することができ
る。
インキに含有される溶剤が、非極性溶剤とそれよりも蒸
発速度の大きい極性有機溶剤とを主体とする場合におい
て、非極性有機溶剤の蒸発速度を50以上200以下、
極性有機溶剤の蒸発速度を200以上1000以下とす
ることにより、水性トップコートの塗工の時点における
極性有機溶剤の残留を防止し、非極性有機溶剤を選択的
に残留させることが容易となり、従って撥液性絵柄層の
撥液性を向上し、生産性や立体的意匠感の品質向上に寄
与することができる。
様化粧シート及びその製造方法は、生産性を低下させた
り製造に必要なエネルギー消費量を大幅に増加すること
なく、有機溶剤の使用量を削減して環境保護に寄与する
ことができ、しかも立体的な意匠性に優れた立体模様化
粧シートを容易に得ることができるという優れた利点を
有するものである。
す側断面図である。
印刷装置の一例を示す全体概要側面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】基体シート上に、撥液性絵柄層と、該撥液
性絵柄層が設けられた部分を除く表面に選択的に設けら
れたトップコート層とを、少なくとも有する立体模様化
粧シートにおいて、前記撥液性絵柄層が油性撥液性イン
キからなり、且つ、前記トップコート層が水性トップコ
ート剤からなることを特徴とする立体模様化粧シート。 - 【請求項2】前記基体シートと、前記撥液性絵柄層との
間に、油性インキからなる下地絵柄層を有することを特
徴とする請求項1に記載の立体模様化粧シート。 - 【請求項3】前記油性撥液性インキに含有される溶剤
が、非極性有機溶剤を主体とすることを特徴とする請求
項1または2に記載の立体模様化粧シート。 - 【請求項4】前記油性撥液性インキに含有される溶剤
が、非極性有機溶剤と、該非極性有機溶剤よりも蒸発速
度の大きい極性有機溶剤とを主体とすることを特徴とす
る請求項1または2に記載の立体模様化粧シート。 - 【請求項5】前記非極性有機溶剤の蒸発速度(酢酸正ブ
チルを100とする)が、50以上200以下であり、
且つ、前記極性有機溶剤の蒸発速度が、200以上10
00以下であることを特徴とする請求項4に記載の立体
模様化粧シート。 - 【請求項6】基体シート上に、撥液性絵柄層を設けた
後、全面にトップコート剤を塗工し、前記撥液性絵柄層
が設けられた部分のトップコート剤を弾かせて、前記撥
液性絵柄層が設けられた部分を除く表面に選択的にトッ
プコート層を設ける立体模様化粧シートの製造方法にお
いて、前記撥液性絵柄層には油性撥液性インキを使用
し、前記トップコート剤としては水性トップコート剤を
使用し、且つ、印刷・塗工にはアフター乾燥ゾーンを具
備する多色印刷装置を使用し、前記撥液性絵柄層は最終
印刷ユニット以外の印刷ユニットで印刷し、前記水性ト
ップコート剤は最終印刷ユニットで塗工することによ
り、インラインで一貫生産することを特徴とする立体模
様化粧シートの製造方法。 - 【請求項7】前記基体シートと、前記撥液性絵柄層との
間に、前記撥液性絵柄層の印刷に使用する印刷ユニット
よりも給紙部側の印刷ユニットを使用して、油性インキ
により下地絵柄層を印刷することを特徴とする請求項6
に記載の立体模様化粧シートの製造方法。 - 【請求項8】基体シート上に、撥液性絵柄層を設けた
後、全面にトップコート剤を塗工し、前記撥液性絵柄層
が設けられた部分のトップコート剤を弾かせて、前記撥
液性絵柄層が設けられた部分を除く表面に選択的にトッ
プコート層を設ける立体模様化粧シートの製造方法にお
いて、前記撥液性絵柄層には油性撥液性インキを使用
し、前記トップコート剤としては水性トップコート剤を
使用し、且つ、前記撥液性絵柄層が設けられた基体シー
ト上に、前記水性トップコート剤を塗工する時点におい
て、前記撥液性絵柄層が、タックフリーとなる程度に残
留溶剤を含有していることを特徴とする立体模様化粧シ
ートの製造方法。 - 【請求項9】前記基体シートと、前記撥液性絵柄層との
間に、油性インキにより下地絵柄層を設けることを特徴
とする請求項8に記載の立体模様化粧シートの製造方
法。 - 【請求項10】前記油性撥液性インキが、非極性有機溶
剤を主体とすることを特徴とする請求項8または9に記
載の立体模様化粧シートの製造方法。 - 【請求項11】前記油性撥液性インキに含有される溶剤
が、非極性有機溶剤と、該非極性有機溶剤よりも蒸発速
度の大きい極性有機溶剤とを主体とし、且つ、前記撥液
性絵柄層が印刷された基体シート上に、前記水性トップ
コート剤を塗工する時点において、前記撥液性絵柄層が
含有する残留溶剤が、前記非極性有機溶剤を主体とする
ことを特徴とする請求項8または9に記載の立体模様化
粧シートの製造方法。 - 【請求項12】前記非極性有機溶剤の蒸発速度(酢酸正
ブチルを100とする)が、50以上200以下であ
り、且つ、前記極性有機溶剤の蒸発速度が、200以上
1000以下であることを特徴とする請求項11に記載
の立体模様化粧シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29541096A JP3376835B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 立体模様化粧シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29541096A JP3376835B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 立体模様化粧シートの製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10137678A true JPH10137678A (ja) | 1998-05-26 |
| JP3376835B2 JP3376835B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=17820253
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29541096A Expired - Fee Related JP3376835B2 (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 立体模様化粧シートの製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3376835B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005213274A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Kansai Paint Co Ltd | 水性塗料、該水性塗料の製造方法及び塗装方法 |
| JP2007167853A (ja) * | 2006-12-28 | 2007-07-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 凹凸感を有するマット加工印刷物 |
| JP2008037100A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-02-21 | Sakata Corp | 印刷物の製造方法およびその方法で得られる印刷物 |
| JP2010155238A (ja) * | 2010-01-12 | 2010-07-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 凹凸感を有するマット加工印刷物の加工方法 |
| CN111645453A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-09-11 | 红星服饰(深圳)有限公司 | 表面植绒的涂色基材及其制作工艺 |
-
1996
- 1996-11-07 JP JP29541096A patent/JP3376835B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN111645453A (zh) * | 2020-06-05 | 2020-09-11 | 红星服饰(深圳)有限公司 | 表面植绒的涂色基材及其制作工艺 |
| CN111645453B (zh) * | 2020-06-05 | 2024-10-01 | 红星服饰(深圳)有限公司 | 表面植绒的涂色基材及其制作工艺 |
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| JP3376835B2 (ja) | 2003-02-10 |
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