JPH10138423A - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JPH10138423A
JPH10138423A JP31556496A JP31556496A JPH10138423A JP H10138423 A JPH10138423 A JP H10138423A JP 31556496 A JP31556496 A JP 31556496A JP 31556496 A JP31556496 A JP 31556496A JP H10138423 A JPH10138423 A JP H10138423A
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JP
Japan
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film
layer
weight
propylene
butene
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JP31556496A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Yoshiyuki Nishida
善行 西田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性ポリエステルフィルムとポリオレフ
ィンフィルムを主材とする複合フィルムを提供する。 【解決手段】 プロピレン及び/又はブテン−1成分含
有率が50重量%以上の非晶質ポリオレフィンを10〜
70重量%と結晶性ポリプロピレンを90〜30重量%
からなる樹脂組成物層(a)、及び結晶性ポリプロピレ
ンからなる層(b)とが、少なくとも3層に積層される
フィルムでかつ、両外層が(b)層により構成されてい
る多層フィルム(A)と少なくとも一方の面に熱接着層
を有する熱可塑性ポリエステルフィルム(B)を、該フ
ィルムの熱接着層を介してフィルム(B)と多層フィル
ム(A)とが積層されてなる複合フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材、家具類に利
用される化粧シート用フィルム材料に関し、詳しくは、
熱可塑性ポリエステルフィルムとポリオレフィンフィル
ムを主材とする複合フィルムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建材、特に天井材、壁紙など
の内装材、家具、特に流し、調理台、食器棚、テーブ
ル、システムキッチン扉などの厨房用家具、本棚、キャ
ビネット部材などの事務用家具等の表面化粧シートとし
て、塩化ビニル(PVC)シートあるいはこの表面にコ
ーティング層、フィルムをラミネートしたものが使用さ
れてきた。しかしながら、このPVCフィルムは、意匠
性、コストパフォーマンスに優れているが、耐溶剤性、
耐薬品性、耐汚染性等の性能が不十分であるばかりでな
く、近年の地球環境保全の社会的要請からこの含塩素成
分樹脂の使用が避けられる傾向がある。そのため、非塩
素系であって、耐溶剤性、耐薬品性、印刷的性に優れ、
経済的な二軸延伸PETフィルムの使用が検討されてき
た。しかしながら、このPETフィルムは、フィルムを
何枚か積層して化粧シートとして仕上げるときに、オフ
ラインで一旦接着剤を施した後に、ドライラミネートな
どの方法でラミネートしなければならないなどといった
多くの問題点があった。
【0003】また、PVC代替材料として、非塩素系で
あって耐溶剤性、耐薬品性、耐汚染性に優れ、経済的な
オレフィン系の材料が検討されてきたが、PETと同様
にラミネート加工的性に問題があるばかりでなく、比較
的軟質な素材であるため、表面に傷がつきやすい(耐擦
傷性が劣る)、意匠性加工のための印刷や表面加工のた
めのコーティングに適さない等の欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性ポリエステルフィルムの特性とポリオレフィン樹脂
フィルムの利点を兼備する新規構成になる化粧シート用
フィルムを提示することであり、本発明者らは、鋭意研
究を重ねた結果、特定組成と構成になるポリオレフィン
樹脂多層フィルムを基材に、表面硬度の大きい熱可塑性
ポリエステルフィルムを表面材に用い、これらが熱接着
層により加熱ラミネートされてなる、意匠性、耐溶剤
性、耐汚染性、二次加工性、経済性に優れた非塩素系の
化粧シート用複合フィルムを開発するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、プロピレン及び/又はブテン−1成分含有率が50
重量%以上の非晶質ポリオレフィンを10〜70重量%
と結晶性ポリプロピレンを90〜30重量%からなる樹
脂組成物層(a)、及び結晶性ポリプロピレンからなる
層(b)とが、少なくとも3層に積層されるフィルムで
かつ、両外層が(b)層により構成されている多層フィ
ルム(A)と少なくとも一方の面に熱接着層を有する熱
可塑性ポリエステルフィルムより構成されているフィル
ム(B)とが、該熱接着層を介して積層されてなる複合
フィルムである。なお、本発明の複合フィルムまたは、
それを構成する各種フィルムもしくは、層の厚みは、特
に限定されるものではなく、慣用されている用語の範囲
において、「フィルム」を「シート」に代替しても、本
発明の効果は、同様であるから、本発明明細書中の「フ
ィルム」なる用語はすべてシートも包括するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、(a)層に用いられる非晶質の
ポリオレフィン(以下、「非晶質ポリオレフィン」と称
す。)は、プロピレンおよび/またはブテン−1の含有
率が50重量%以上である非晶質のオレフィンポリマー
であればよい。例えば、非晶質ポリプロピレンやポリブ
テン−1あるいはプロピレンやブテン−1と他のα−オ
レフィンとの共重合体を用いることができる。非晶質ポ
リオレフィンのプロピレンおよび/またはブテン−1成
分含有量が50重量%未満の場合は、結晶性ポリプロピ
レンとの相溶性が低下するので好ましくない。
【0007】上記非晶質ポリオレフィンとは、沸騰n−
ヘプタン不溶分、すなわち、沸騰n−ヘプタンによるソ
ックスレー抽出不溶分が70重量%以下、好ましくは6
0重量%以下のものである。沸騰n−ヘプタン不溶分が
70重量%より大きいと、非晶質部分の比率が少なくな
り、得られるフィルムに目的とする十分な柔軟性を付与
することができない。また、上記した(a)層の非晶質
ポリオレフィンは、好ましくは数平均分子量が1,00
0〜200,000、好ましくは1,200〜100,
000、さらに好ましくは1,500〜20,000で
ある。数平均分子量が200,000を超えるとフィル
ム成形が難しく、1,000未満では機械的強度が低下
する。本発明において、上記非晶質ポリオレフィンは、
1種または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0008】上記非晶質ポリプロピレンとしては、結晶
性ポリプロピレン製造時に副生するアタクチックポリプ
ロピレンを用いてもよいし、原料から目的生産して用い
てもよい。この際、プロピレンまたはブテン−1と他の
α−オレフィンとの共重合体は、所定のプロピレンまた
はブテン−1成分を含有するように原料から生産して用
いることができる。また、目的生産する場合、例えば、
塩化マグネシウムに担持したチタン担持型触媒とトリエ
チルアルミニウムを用いて水素の存在下/または水素の
不存在下で、原料モノマーを重合して得ることができ
る。原料供給の安定性および品質の安定性の観点から、
目的生産された所定の非晶質ポリオレフィンを使用する
のが好ましい。また、該当する好適な市販品があれば、
適宜市販品を選択して用いることができる。
【0009】本発明においては、(a)層の非晶質ポリ
オレフィンとして、具体的には、上記プロピレン成分含
有量など所定の特性を有するポリプロピレン、プロピレ
ン、エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合
体、プロピレン・ブテン−1・エチレン−3元共重合
体、プロピレン・ヘキセン−1・オクテン−1−3元共
重合体、プロピレン・ヘキセン−1・4−メチルペンテ
ン−1−3元共重合体などのプロピレン成分が主成分で
ある非晶質ポリオレフィンが挙げられる。また、上記ブ
テン−1成分含有量など所定の特性を有するポリブテン
−1、ブテン−1・エチレン共重合体、ブテン−1・プ
ロピレン共重合体、ブテン−1・プロピレン・エチレン
−3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン
−1−3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・4−
メチルペンテン−1−3元共重合体などのブテン−1成
分が主成分である非晶質ポリオレフィンも挙げられる。
非晶質ポリオレフィンが、プロピレン・エチレン共重合
体の場合には、エチレン成分含有量が0〜30重量%、
好ましくは1〜20重量%のものが望ましい。エチレン
成分含有量が、30重量%より大きくなると、得られる
フィルムが柔らかくなりすぎる。
【0010】本発明においては、(a)層の非晶質ポリ
オレフィンがプロピレン・ブテン−1共重合体の場合に
は、プロピレンが主成分の共重合体と、ブテン−1が主
成分の共重合体と、プロピレン、ブテン−1が主成分の
共重合体とがある。これら主成分が50重量%以上、残
りの成分が50重量%未満、好ましくは1〜45重量
%、さらに好ましくは5〜44重量%のものが望まし
い。プロピレン・ブテン−1共重合体は、いずれも引張
伸び、反撥弾性率、凝集力が大きく、(a)層の非晶質
ポリオレフィンとして随意に用いることができる。具体
的には、例えば、アメリカのレキセン(Rexene)
社のレクスタック(REXTAC)、ドイツのヒュルス
(Huls)社の「ベストプラスト」などの市販品を用
いることができる。
【0011】本発明において、(a)層に用いられる結
晶性ポリプロピレンは、押出成形、射出成形、ブロー成
形用などとして通常市販されているポリプロピレンを包
合し、沸騰n−ヘプタン不溶性のアイソタクチックポリ
プロピレンをいう。この場合、プロピレン単独重合体で
もよく、また、立体規則性を有するアイソタクチックポ
リプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体であっ
てもよい。上記結晶性ポリプロピレンは、市販品を用い
てもよいし、また製造して用いてもよい。結晶性ポリプ
ロピレンの製造方法は、特に制限されるものでなく、従
来の結晶性ポリプロピレンの製造方法の中から適宜選択
して適用することができる。
【0012】また、結晶性ポリプロピレンとの共重合に
用いられるα−オレフィンとしては、炭素数2〜8のα
−オレフィン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテ
ン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1な
どが好ましい。これらの中でも、特に、エチレンまたは
ブテン−1が好適である。
【0013】本発明において、上記結晶性ポリプロピレ
ンとして、好ましくは、プロピレン単独重合体、エチレ
ン成分を30重量%以下、好ましくは1〜25重量%含
有するプロピレン・エチレンのランダム共重合体または
ブロック共重合体、ブテン−1を20重量%以下含有す
るプロピレン・ブテン−1のランダム共重合体またはブ
ロック共重合体が挙げられる。これらの内、本発明の樹
脂組成物のフィルムやシートなどの用途からエチレンま
たはブテン−1とプロピレンとの共重合体が、特に好ま
しい。上記(a)層の結晶性ポリプロピレンは、1種ま
たは2種以上を組合わせて用いることができる。
【0014】本発明において、(a)層形成のための、
非晶質ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの樹脂
組成物の調製方法は、特に制限はなく、従来のポリプロ
ピレン組成物の製法で慣用されている方法、例えば、ニ
ーダー、バンバリミキサー、ロールなどの混練機、一軸
または二軸押出機などを用いて加熱溶融混練して行うこ
とができる。また、本発明においては、上記(a)層を
構成する樹脂組成物に所望に応じて各種添加剤、充填
剤、例えば、耐熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電
防止剤、滑剤、核剤、軟燃剤、顔料または染料、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグ
ネシウムなどを、必要に応じて配合することができ、ま
た、これらを架橋配合させることもできる。特に軟燃性
を付与する際には、水酸化マグネシウム、マグネシウム
の炭酸塩が多層フィルムに対して、20〜60重量部添
加される。
【0015】本発明において、(a)層用樹脂組成物
は、上記非晶質ポリオレフィン単独または2種以上と、
結晶性ポリプロピレンとからなり、非晶質ポリオレフィ
ンを10〜70重量%、好ましくは15〜60重量%と
なるよう配合して得ることができる。非晶質ポリオレフ
ィンが10重量%未満ではなんら結晶性ポリプロピレン
と変わらない。非晶質ポリオレフィンが70重量%より
多いときには軟質になりすぎて得られるフィルムのハン
ドリングが悪くなる。
【0016】本発明において、(b)層用結晶性ポリプ
ロピレン樹脂は、(a)層に用いる結晶性ポリプロピレ
ン樹脂と同一グレードであることが望ましい。このよう
に構成することにより、(a)層と(b)層との接着性
を一段と向上させることができる。
【0017】本発明において、多層フィルム(A)は、
上記の(a)層および(b)層が、交互に積層されてお
り、かつ最外層が(b)層であることを必須要件とす
る。したがって、少なくとも(b)/(a)/(b)の
3層構造が必要であり、さらに、(b)/(a)/
(b)/(a)/(b)の5層構造、(b)/(a)/
(b)/(a)/(b)/(a)/(b)の7層構造、
…等の多層構造に成形される。
【0018】本発明において、(a)層はフィルム全体
に柔軟性を付与することに寄与するとともに、結晶性ポ
リプロピレンを含有することでフィルムの耐熱性及び腰
の強さも出すことができる。ただし、使用する非晶質ポ
リオレフィンは表面粘着性が強く、特に低分子量である
と表面粘着性が著しい。一方、(b)層はフィルムの強
度及び耐熱性に寄与するとともに、表面粘着性がほとん
どないため、上記したように(b)層が少なくとも一方
の外層を構成するようにし、(a)層は内層側を構成す
ることで、少なくとも一方は表面粘着性がなく柔軟なフ
ィルムとすることができる。したがって、前記したごと
く、積層数を適宜変えることによって、複合フィルムの
力学的物性を調整することができ、各種の用途に適合さ
せることができる。
【0019】本発明において、多層フィルム(A)を構
成する各層の厚さは、特に限定されるものでなく、用途
に応じて任意に選択することができる。通常は、各層を
約2〜1000μmの範囲に形成する。また、(a)層
と(b)層との厚みの比率も、特に限定されるものでな
い。好ましくは、上記のように、(a)層はフィルムの
柔軟性に寄与し、(b)層は表面粘着性防止機能を果た
すため、フィルムを構成する各(a)層の厚さを総合計
した(a)層の総計厚みが、積層フィルムの厚さの20
〜99%、更に好ましくは30〜95%となるように構
成する。
【0020】本発明において、積層フィルムの製法は、
特に限定されるものでない。例えば、共押出積層法、ラ
ミネーション法、ドライラミネーション法等を用いるこ
とができる。これらの内、溶融接着する共押出積層法が
好ましい。具体的には、例えば、積層数に見合う押出機
を用いて溶融押出し、Tダイ法又はインフレーション法
等の公知の方法で溶融状態で積層した後、冷却ロール、
水冷又は空冷で冷却する方法を用いて、多層フィルム
(A)を製造することができる。
【0021】本発明において、多層フィルム(A)は、
印刷性、ラミネート、粘着剤塗布性を向上させるために
表面処理を行うことができる。表面処理の方法として
は、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処理
等が挙げられ、本発明においてはいずれの方法をも用い
ることができる。連続処理が可能であり、フィルムの製
造過程の巻取り工程前に容易に実施可能であることか
ら、プラズマ処理、火炎処理、及びコロナ放電処理が好
ましく、これらの中でも簡便さの点からコロナ放電処理
が最も好ましい。また、本積層フィルムを一軸又は二軸
延伸加工、圧空、真空成形等することもできる。本発明
において、多層フィルム(A)は、上記のように積層、
冷却、固化された後、必要に応じ上記のような処理をし
た後、巻き取られて次工程、例えば、印刷、ラミネー
ト、粘着剤塗布、ヒートシール等の二次加工工程を経て
目的とする用途に使用することができる。
【0022】次に、本発明において使用するフィルム
(B)成形用のポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポ
リアルキレンナフタレート樹脂について説明する。これ
ら熱可塑性ポリエステル樹脂の代表的なものとしては、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)、ポリ1,4−シクロヘキシ
ルジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリエチレン
−2,6−ナフタレート(PEN)、ポリブチレン−
2,6−ナフタレート(PBN)などが挙げられる。
【0023】上記ポリエステルはホモポリマーに限ら
ず、ポリエステルの構成成分であるジカルボン酸及び/
又は、ジオールの一部が他のジカルボン酸及び/又は他
のジオールと置換してもよい。例えば、ポリアルキレン
テレフタレートやポリアルキレンナフタレートは、芳香
族ジカルボン酸成分(テレフタル酸又はナフタレンジカ
ルボン酸)とアルキレングリコール成分(エチレングリ
コール、1,4−ブタンジオールなど)とで構成されて
いるが、テレフタル酸又はフタレンジカルボン酸成分の
一部と置換可能な成分としては、ジカルボン酸またはそ
の酸無水物(例えば、マレイン酸、無水マレイン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカン酸などの脂肪族ジカルボ
ン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環
族ジカルボン酸;フタル酸、無水フタル酸、イソフタル
酸、ジフェニル−4,4´−ジカルボン酸、3−スルホ
イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸など)が例示さ
れる。なお、ポリアルキレンテレフタレート(PETや
PBT)において、テレフタル酸の一部はナフタレン−
2,6−ジカルボン酸などで置換されていてもよく、ポ
リアルキレンナフタレートにおいて、ナフタレンジカル
ボン酸の一部はテレフタル酸で置換されていてもよい。
これらのジカルボン酸またはその酸無水物は少なくとも
1種以上混合して使用できる。
【0024】また、アルキレングリコール成分(エチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオールなど)の一部と
置換可能なジオールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ポリテトラメチレング
リコールなどの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、
2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパ
ンなどや、水素化ビスフェノールAと、アルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドな
ど)との付加物などの脂環族ジオール;レゾルシノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビスフェノールAと、アルキレンオキサイド(エチ
レンオキサイドやプロピレンオキサイドなど)との付加
物(例えば、2,2´−ビス(4−ヒドロキシエトキシ
フェニル)プロパン、2,2´−ビス(4−ヒドロキシ
ジエトキシフェニル)プロパン、2,2´−ビス(4−
ヒドロキシポリエトキシフェニル)プロパン、2,2´
−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパ
ン、2,2´−ビス(4−ヒドロキシジプロポキシフェ
ニル)プロパン、2,2´−ビス(4−ヒドロキシポリ
プロボキシフェニル)プロパンなど)の芳香族ジオール
が例示される。これらのジオールは少なくとも一種以上
混合して使用できる。
【0025】また、テレフタル酸やナフタレンカルボン
酸成分およびアルキレングリコール成分の一部は、ヒド
ロキシカルボン酸で置換してもよい。ヒドロキシカルボ
ン酸としては、例えば、グリコール酸、オキシプロピオ
ン酸などの脂肪族ヒドロキシカルボン酸;ヒドロキシ安
息香酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸などが例示さ
れ、1種以上混合して使用できる。
【0026】上記のポリエステル樹脂の分子量は、例え
ば、重量平均分子量約5,000〜1,000,00
0、好ましくは、10,000〜500,000程度で
あり、15,000〜100,000程度である場合が
多い。ポリエステル樹脂の固有粘度は、温度25±1℃
で溶媒o−クロロフェノールを用いたとき、少なくとも
約0.5dl/g以上、好ましくは0.75〜2.5d
l/g程度である。フィルム(B)用のポリエステルは
単独でも、2種以上をブレンドして使用してもよい。
【0027】フィルム(B)として用いるポリエステル
樹脂フィルムは、未延伸ポリエステル、延伸ポリエステ
ルのいずれでもよいが、機械的特性などに優れる延伸ポ
リエステルフィルム(例えば、二軸延伸されたポリエチ
レンテレフタレートフィルムまたはポリエチレンナフタ
レートフィルムなど)が好適である。なお、耐熱性、機
械的特性に優れるポリブチレンテレフタレートフィル
ム、ポリブチレンナフタレートフィルムを用いる場合
は、必ずしも延伸する必要はない。
【0028】また、これらのポリエステルフィルムを積
層してフィルム(B)用として使用することもできる。
フィルム(B)用ポリエステルフィルムの厚さは2〜2
00μm、好ましくは5〜150μmである。
【0029】次に、上記ポリエステルフィルム(B)面
上に熱接着層を形成する樹脂について説明する。熱接着
層を形成する樹脂は、フィルム(B)用のポリエステル
樹脂の融点以下の温度でフィルム(A)と熱接着できる
樹脂であれば、特に限定はない。例えば、非晶性ポリオ
レフィン系ホモポリマーもしくは、コポリマーあるい
は、それらのポリマーブレンド、またはそれらのアクリ
ル酸、無水マレイン酸等不飽和有機酸のグラフトないし
アダクト物等を用いることができる。これらの中では多
層フィルム(A)側の被着面が結晶性ポリプロピレンで
あるので、とりわけ、プロピレンおよび/またはブテン
−1成分含有率50重量%以上の非晶性ポリオレフィン
または、不飽和酸グラフトないしアダクトポリオレフィ
ンが好適である。熱接着層の形成方法は、ラミネート、
共押出し、コーティングなど従来公知の方法を使用する
ことができる。熱接着層の厚さは、2〜100μm、好
ましくは、5〜50μmである。なお、本明細書におい
て、「融点、またはTm」とは、示差走査、熱量測定
(DSC)を利用し、JIS K7121に準拠し、昇
温速度10℃/minで測定したときのピーク温度を意
味する。
【0030】本発明の複合フィルムは、硬化型で、汚染
物易除去性のクリアーコート層をフィルム(B)の外面
すなわち、熱接着層設置面側とは反対の面に、設置する
ことができる。この場合、該クリアーコート剤を、あら
かじめ多層フィルム(A)とのラミネート前にフィルム
(B)に塗布して、コート層を設けること、あるいは、
ラミネート加工後、フィルム(B)の外面に塗布して、
コート層を設けることができる。このようにして設置さ
れたコート層により、フィルム(B)外面の硬度が、さ
らに大となり、耐擦傷性が改善されるとともに、コート
層の汚染物易除去性によって、汚染物が付着しても容易
に脱離させることができる。
【0031】クリアーコート剤を塗布する方法として
は、例えば、ロールコーティング法、リバースコーティ
ング法、ナイフコーティング法、カーテンフローコーテ
ィング法、スプレー塗装法、浸漬塗装法、流し塗り法な
どの手段で、乾燥膜厚1〜50μm、好ましくは、2〜
10μmの範囲になるように塗布する。また、乾燥は通
常130℃、30秒程度加温するが特にこれに限定する
ものではない。本発明で用いる硬化型クリアータイプ耐
汚染易除去保護コート剤としては、メラミン樹脂系、フ
ッ素樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ポリシロキサン樹脂
系塗料などが利用できる。特に、ポリシロキサン樹脂〜
アクリル変性ポリシロキサン樹脂〜硬化触媒から成る塗
膜は、高硬度で、かつ通常の汚染性付着物に対して不活
性であり、極めて容易に除去ができるので、結果として
高度な耐汚染性表面を付与することができる。例えば、
アルコール、シンナーなどの清拭溶剤類や次亜塩素酸ソ
ーダ、水酸化ナトリウムなどの希薄水溶液などの漂白、
カビ止め剤類などに侵されず、またカレー、ソース、コ
ーヒーなどの食品類やクレヨン、水性マーカー、油性マ
ジックインキなどの事務用品類などで汚されても、乾い
た布巾などで簡単に拭き取ることができ、常に清潔さを
維持できる。
【0032】以下に実施例を示し、本発明の内容をさら
に詳細に説明するが、本発明の技術範囲は、これらに限
定されない。
【0033】
【実施例】
I.多層フィルム(A)の成形 (その1) 多層フィルム(A)−1の成形 (a)層用として、非晶質ポリオレフィン(ヒュスル社
製品、商品名「ベストプラスト608」)25重量%
と、結晶性ポリプロピレン(宇部興産(株)製、商品名
「YK121」)75重量%よりなる樹脂原料に着色剤
等添加剤を配合し、タンブラーで混合した。一方(b)
層用として、上記結晶性ポリプロピレン「YK121」
を同様に、添加剤を配合し、混合した。次いで、これら
を三層Tダイ多層フィルム成形機へフィードし、230
℃で(b)/(a)/(b)型三層構造の着色多層フィ
ルム(A)−1を成形した。なお、各層の仕上り厚み
は、(a)層を60μm、(b)層を15μmとした。 (その2) 多層フィルム(A)−2の成形 (a)層用非晶質ポリオレフィン樹脂をベストプラスト
608に代替してレクスタック92035(レキセン社
製品)を用いたこと以外は、すべて、多層フィルム
(A)−1と同様にして、(b)/(a)/(b)型三
層構造の着色多層フィルム(A)−2を成形した。
【0034】II.フィルム(B)の作製 (その1) フィルム(B)−1の作製 厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(帝人(株)製品、商品名「テトロンフィルム−SP
2」・・・以下PET−1と表示する)の片面に厚さ2
0μmのフィルム(ダイセル化学工業(株)製品、商品
名「ゼネシCPPC128」をドライラミネートして、
熱接着層(1)を設けたPET−1を作製した。(フィ
ルム(B)−1と表示する。)なお、この加工における
ドライラミネート用接着剤としては樹脂溶液(東洋モー
トン(株)製品、商品名AD563)を用い、塗布量
は、約5g/m2(固形分量)とした。次いで、熱接着
層(1)の表面をコロナ処理し、アミド系インキ(東洋
インキ製造(株)製品、商品名「PANNカラー」を用
い、大理石模様をグラビア印刷した。 (その2) フィルム(B)−2の作製 (三菱化学(株)製品、商品名「Modic P300
F」の樹脂を単層Tダイフィルム成形機により、230
℃で、厚さ20μmのフィルムに成形したものを、セネ
シCPP C128と代替したこと以外すべてフィルム
(B)−1と同様にして、熱接着層(2)を設けたPE
T−1を作製した。(フィルム(B)−2と表示す
る。) (その3) フィルム(B)−3の作製 PET−1に代替して、厚さ25μmのポリブチレンテ
レフタレートフィルム(ダイセル化学工業(株)製品、
商品名サーモライトES03・・・以下PBT−1と表
示する)を用いたこと以外は、すべて、フィルム(B)
−2と同様にして、熱接着層(2)を設けたPBTを作
製した。(フィルム(B)−3と表示する。) (その4) フィルム(B)−4の作製 PBT−1の熱接着層設置面とは反対側の面を、コロナ
処理し、硬化型クリアーコート剤(関西ペイント(株)
製品、商品名「CGクリア」を塗布し、130℃で30
秒乾燥し、仕上り厚さ5μmの汚染易除去性硬化コート
層を設けたPBT−1を作製した。(以下このフィルム
をPBT−2と表示する。)次いで、PBT−2を用い
たこと以外はすべて、フィルム(B)−3と同様にし
て、熱接着層(2)を設けたPBT−2を作製した。
(フィルム(B)−4と表示する。)
【0035】III.複合フィルムの作製 上記のごとく準備した多層フィルム(A)とフィルム
(B)を表1に示した組合せで、重ね合せ、一対のエン
ボス板で挟み、シリコンゴムシートをクッション材とし
て、プレス機により、下板60℃、上板170℃、圧力
10kg/cm2で、20秒間プレスし、熱ラミネート
して、実施例1〜5の複合フィルムを作製した。
【0036】IV.対照試料の作製 (比較例1) PET−1に熱接着層を設けなかったこ
と以外すべて、実施例1と同様にして、対照複合フィル
ムを作製した。 (比較例2) フィルム(B)−2作製時に用いた、M
odic P300FTダイ成形フィルムを多層フィル
ム(A)−2へ、実施例と同様にして、熱ラミネートさ
せた対照フィルムを作製した。 (比較例3) 多層フィルム(A)−2とPET−1の
ドライラミネートフィルムを作製した。なお、この場合
の、ドライラミネート用接着剤およびドライラミネート
加工条件は、フィルム(B)−1の作製時と同様にし
た。 (比較例4) 厚さ120μm塩ビフィルム(理研ビニ
ール(株)製品、商品名「W−500」・・・以下PV
C−1と表示する。)と、厚さ120μm塩ビフィルム
(理研ビニール(株)製品、商品名「BK−15」・・
・以下PVC−2と表示する。)を実施例と同様にし
て、熱ラミネート加工し、塩ビ複合フィルムを作製し
た。
【0037】V. 供試複フィルムの品質評価方法と試験
結果 試験方法 1)(A)/(B)間接着性:多層フィルム(A)とフ
ィルム(B)との接着強度を短冊型試片の巾15mm、
T型はくりで、はくり速度300mm/minで試験し
た。 2)フィルム(B)の外面強度:えんぴつ硬度をJIS
K5400に準じて測定した。 3)耐溶剤性:トルエンを染み込ませたガーゼで、耐熱
性樹脂層を手で強く10回擦り、耐熱性樹脂層の表面を
目視で観察し、下記の基準で評価した。 ○:外観変化なし △:擦った跡が少し残る ×:擦った跡が顕著に残る(a:表面がトルエンに浸さ
れている、b:ガーゼの擦りキズがつく) 4)耐汚染性:耐熱性樹脂層を油性OHP(オーバーヘ
ッドプロジェクター)用マーカー(プラス(株)、マー
カーPE−010M 黒)でマーキングし、1日放置後
にガーゼを用いて強く拭き取り、汚染の程度を下記の基
準で評価した。 ◎:最初にマジックを水玉状にはじき、そしてきれいに
清浄化できる ○:きれいに清浄化できる △:マーカーの跡が薄く残る ×:マーカーが除去できない 結果を表1に示す。
【0038】表1
【0039】対照例の試験結果評価 比較例1:多層フィルム(A)とフィルム(B)が接着
できない。 比較例2:表面硬化が低く、傷がつきやすいので化粧シ
ートとして不適当である。 比較例3:ドライラミネートという別工程が必要になる
ので実用的でない。従来の装置を有効利用できない。加
工コストが高くつく。 比較例4:耐溶剤、耐汚染性に劣り、また含塩素材料で
あるために、近年の環境問題に対応できない。
【0040】
【発明の効果】上述したごとく、本発明の複層フィルム
は、材質面で、環境問題の懸念が無く、高硬度で、かつ
耐汚染性に優れた表面と、柔軟性で、しかも、腰の強い
多層構造の基材で構成されており、さらに要すれば、内
層面に任意の模様の印刷を附与することができるので、
特に化粧シート用表面材として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン及び/又はブテン−1成分含
    有率が50重量%以上の非晶質ポリオレフィンを10〜
    70重量%と結晶性ポリプロピレンを90〜30重量%
    からなる樹脂組成物層(a)、及び結晶性ポリプロピレ
    ンからなる層(b)とが、少なくとも3層に積層される
    フィルムでかつ、両外層が(b)層により構成されてい
    る多層フィルム(A)と少なくとも一方の面に熱接着層
    を有する熱可塑性ポリエステルフィルム(B)を、該フ
    ィルムの熱接着層を介してフィルム(B)と多層フィル
    ム(A)とが積層されてなる複合フィルム。
  2. 【請求項2】 多層フィルム(A)とフィルム(B)の
    熱接着層との接合面の少なくとも一方の面に予め印刷を
    施してなる請求項1に記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】 フィルム(B)の熱接着層がプロピレン
    及び/又はブテン−1成分含有率が50重量%以上のポ
    リオレフィンである請求項1ないし2に記載の複合フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 フィルム(B)の熱可塑性ポリエステル
    フィルムがポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
    リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナ
    フタレート(PEN)である請求項1ないし3に記載の
    複合フィルム。
  5. 【請求項5】 フィルム(B)が二軸延伸フィルムであ
    る請求項1ないし4に記載の複合フィルム。
  6. 【請求項6】 フィルム(B)の外面に、硬化型クリア
    コート層が設けられてなる表面の耐汚染性が強化された
    請求項1ないし5に記載の複合フィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056582A1 (fr) * 1997-06-12 1998-12-17 Toyo Kohan Co., Ltd. Film stratifie
JP2000071401A (ja) * 1998-08-27 2000-03-07 Riken Vinyl Industry Co Ltd 積層化粧シート
JP2021000737A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 凸版印刷株式会社 化粧シート及びその製造方法

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JP2024061781A (ja) * 2019-06-20 2024-05-08 Toppanホールディングス株式会社 化粧シート及びその製造方法

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