JPH11286086A - 複合フィルム - Google Patents

複合フィルム

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JPH11286086A
JPH11286086A JP10874998A JP10874998A JPH11286086A JP H11286086 A JPH11286086 A JP H11286086A JP 10874998 A JP10874998 A JP 10874998A JP 10874998 A JP10874998 A JP 10874998A JP H11286086 A JPH11286086 A JP H11286086A
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JP
Japan
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film
layer
polyester resin
composite film
thermoplastic polyester
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Application number
JP10874998A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Nishida
善行 西田
Katsuhiko Sumida
克彦 隅田
Takeshi Akita
剛 穐田
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポリオレフィンフィルム(A)と、少なく
とも一方の面に熱接着層を有する融点が220℃以上の
熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)とが、熱可塑
性ポリエステル樹脂フィルム(B)の熱接着層とインク
層を介して積層されてなる複合フィルム。 【効果】 熱可塑性ポリエステルフィルムの特性とポリ
オレフィンフィルムの利点を兼備して、接着性、耐溶剤
性、耐薬品性、印刷性・エンボス加工性等の意匠性、耐
擦傷性、経済性に優れており、かつ非塩素系であって環
境保全性にも優れている。また、硬化型クリアーコート
層を設けることにより、さらに耐汚染性にも優れ、表面
保護材、特に建材・家具類に利用される表面化粧シート
材として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材・家具類に利
用される化粧シート用フィルム材料に関し、詳しくは熱
可塑性ポリエステル樹脂フィルムとポリオレフィンフィ
ルムを主材とする複合フィルムの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、建材、特に天井材、壁紙など
の内装材、家具、特に流し、調理台、食器棚、テーブ
ル、システムキッチン扉などの厨房用家具、本棚、キャ
ビネット部材などの事務用家具等の表面化粧シート材と
して、塩化ビニル(PVC)シートあるいはPVCシー
ト表面にコーティング層を設けたり、フィルムをラミネ
ートしたものが使用されてきた。しかしながら、このP
VCシートは、意匠性、コストパフォーマンスに優れて
いるが、耐溶剤性、耐薬品性、耐汚染性等の性能が不十
分であるばかりでなく、近年の地球環境保全の社会的要
請からこの含塩素成分樹脂の使用が避けられる傾向があ
る。
【0003】そのため、非塩素系であって、耐溶剤性、
耐薬品性、印刷適性に優れ、経済的な二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと略すこともある)フ
ィルムの使用が検討されてきた。しかしながらこのPE
Tフィルムは接着性が不十分であり、フィルムを何枚か
積層して化粧シートとして仕上げるときに、オフライン
で一旦接着剤を施した後に、ドライラミネートなどの方
法でラミネートしなければならないなどといった多くの
問題点があった。
【0004】また、最近、PVC代替材料として、非塩
素系であって耐溶剤性、耐薬品性、耐汚染性に優れ、経
済的なオレフィン系の材料も検討されてきているが、P
ETフィルムと同様にラミネート加工的性に問題がある
ばかりでなく、比較的軟質な素材であるため、表面に傷
がつきやすい(耐擦傷性が劣る)ため、意匠性加工のた
めの印刷や表面加工のためのコーティングに適さない等
の欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、熱可
塑性ポリエステル樹脂フィルムの特性とポリオレフィン
フィルムの利点を兼備する新規構成になる化粧シ−ト用
フィルムを提示することである。本発明者らは、鋭意研
究を重ねた結果、ポリオレフィンフィルムを基材に、表
面硬度の大きい熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムを表
面材に用い、これらを熱接着層により加熱ラミネ−トす
ることにより、意匠性、耐溶剤性、耐汚染性、二次加工
性、経済性に優れた非塩素系の化粧シ−ト用複合フィル
ムを開発するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ンフィルム(A)と、少なくとも一方の面に熱接着層を
有する融点が220℃以上の熱可塑性ポリエステル樹脂
フィルム(B)とが、熱可塑性ポリエステル樹脂フィル
ム(B)の熱接着層とインク層を介して積層されてなる
ことを特徴とする複合フィルムを提供するものである。
【0007】なお、本発明の複合フィルム、該フィルム
を構成する各種フィルムもしくは層の厚みは、特に限定
されるものではなく、慣用されている用語の範囲におい
て、「フィルム」を「シ−ト」に代替しても、本発明の
効果は同様であるから、本発明明細書中の「フィルム」
なる用語はすべて「シ−ト」も包括するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に使用するポリオレフィンフィルム(A)
は、プロピレン及び/又はブテン−1成分含有率が50
%重量%以上の非晶質ポリオレフィン10〜70重量%
と、結晶性ポリプロピレン90〜30重量%からなる樹
脂組成物層(a)、及び結晶性ポリプロピレンからなる
層(b)とが、少なくとも3層に積層されるフィルム
で、かつ両外層が(b)により構成されている多層フィ
ルム(A1)、もしくは(b)層のみで構成される単層
フィルム(A2)であるのが好ましい。
【0009】本発明において、(a)層に用いられる非
晶質のポリオレフィン(以下、「非晶質ポリオレフィ
ン」と称す。)は、プロピレンおよび/またはブテン−
1の含有率が50重量%以上である非晶質のオレフィン
ポリマーであればよい。例えば、非晶質ポリプロピレン
やポリブテン−1あるいはプロピレンやブテン−1と他
のα−オレフィンとの共重合体を用いることができる。
非晶質ポリオレフィンのプロピレンおよび/またはブテ
ン−1成分含有量が50重量%未満の場合は、結晶性ポ
リプロピレンとの相溶性が低下するので好ましくない。
【0010】上記非晶質ポリオレフィンとは、沸騰n−
ヘプタン不溶分、すなわち、沸騰n−ヘプタンによるソ
ックスレー抽出不溶分が70重量%以下、好ましくは6
0重量%以下のものである。沸騰n−ヘプタン不溶分が
70重量%より大きいと、非晶質部分の比率が少なくな
り、得られるフィルムに目的とする十分な柔軟性を付与
することができない。また、上記した(a)層の非晶質
ポリオレフィンは、好ましくは数平均分子量が1,00
0〜200,000、好ましくは1,200〜100,
000、さらに好ましくは1,500〜20,000で
ある。数平均分子量が200,000を超えるとフィル
ム成形が難しく、1,000未満では機械的強度が低下
する。本発明において、上記非晶質ポリオレフィンは、
1種または2種以上を組合わせて用いることができる。
【0011】上記非晶質ポリオレフィンのうち、非晶質
ポリプロピレンとしては、結晶性ポリプロピレン製造時
に副生するアタクチックポリプロピレンを用いてもよい
し、原料から目的生産して用いてもよい。この際、プロ
ピレンまたはブテン−1と他のα−オレフィンとの共重
合体は、所定のプロピレンまたはブテン−1成分を含有
するように原料から生産して用いることができる。ま
た、目的生産する場合、例えば、塩化マグネシウムに担
持したチタン担持型触媒とトリエチルアルミニウムを用
いて水素の存在下/または水素の不存在下で、原料モノ
マーを重合して得ることができる。原料供給の安定性お
よび品質の安定性の観点から、目的生産された所定の非
晶質ポリオレフィンを使用するのが好ましい。また、該
当する好適な市販品があれば、適宜市販品を選択して用
いることができる。
【0012】本発明においては、(a)層の非晶質ポリ
オレフィンとして、具体的には、上記プロピレン成分含
有量など所定の特性を有するポリプロピレン、プロピレ
ン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合
体、プロピレン・ブテン−1・エチレン−3元共重合
体、プロピレン・ヘキセン−1・オクテン−1−3元共
重合体、プロピレン・ヘキセン−1・4−メチルペンテ
ン−1−3元共重合体などのプロピレン成分が主成分で
ある非晶質ポリオレフィンが挙げられる。また、上記ブ
テン−1成分含有量など所定の特性を有するポリブテン
−1、ブテン−1・エチレン共重合体、ブテン−1・プ
ロピレン共重合体、ブテン−1・プロピレン・エチレン
−3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・オクテン
−1−3元共重合体、ブテン−1・ヘキセン−1・4−
メチルペンテン−1−3元共重合体などのブテン−1成
分が主成分である非晶質ポリオレフィンも挙げられる。
非晶質ポリオレフィンが、プロピレン・エチレン共重合
体の場合には、エチレン成分含有量30重量%以下、好
ましくは1〜20重量%のものが望ましい。エチレン成
分含有量が、30重量%より大きくなると、得られるフ
ィルムが柔らかくなりすぎる。
【0013】本発明においては、(a)層の非晶質ポリ
オレフィンがプロピレン・ブテン−1共重合体の場合に
は、プロピレンが主成分の共重合体と、ブテン−1が主
成分の共重合体と、プロピレン、ブテン−1が主成分の
共重合体とがある。これら主成分が50重量%以上、残
りの成分が50重量%未満、好ましくは1〜45重量
%、さらに好ましくは5〜44重量%のものが望まし
い。プロピレン・ブテン−1共重合体は、いずれも引張
伸び、反撥弾性率、凝集力が大きく、(a)層の非晶質
ポリオレフィンとして随意に用いることができる。具体
的には、例えば、アメリカのレキセン(Rexene)
社のレクスタック(REXTAC)、ドイツのヒュルス
(Huls)社の「ベストプラスト」などの市販品を用
いることができる。
【0014】本発明において、(a)層に用いられる結
晶性ポリプロピレンは、押出成形、射出成形、ブロー成
形用などとして通常市販されているポリプロピレンを包
合し、沸騰n−ヘプタン不溶性のアイソタクチックポリ
プロピレンをいう。この場合、プロピレン単独重合体で
もよく、また、立体規則性を有するアイソタクチックポ
リプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体であっ
てもよい。上記結晶性ポリプロピレンは、市販品を用い
てもよいし、また製造して用いてもよい。結晶性ポリプ
ロピレンの製造方法は、特に制限されるものでなく、従
来の結晶性ポリプロピレンの製造方法の中から適宜選択
して適用することができる。
【0015】また、結晶性ポリプロピレンとの共重合に
用いられるα−オレフィンとしては、炭素数2〜8のα
−オレフィン、例えば、エチレン、ブテン−1、ペンテ
ン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1な
どが好ましい。これらの中でも、特に、エチレンまたは
ブテン−1が好適である。
【0016】本発明において、上記結晶性ポリプロピレ
ンとして、好ましくは、プロピレン単独重合体、エチレ
ン成分を30重量%以下、好ましくは1〜25重量%含
有するプロピレン・エチレンのランダム共重合体または
ブロック共重合体、ブテン−1を20重量%以下含有す
るプロピレン・ブテン−1のランダム共重合体またはブ
ロック共重合体が挙げられる。これらの内、本発明の樹
脂組成物のフィルムやシートなどの用途からエチレンま
たはブテン−1とプロピレンとの共重合体が、特に好ま
しい。上記(a)層の結晶性ポリプロピレンは、1種ま
たは2種以上を組合わせて用いることができる。
【0017】本発明において、(a)層形成のための、
非晶質ポリオレフィンと結晶性ポリプロピレンとの樹脂
組成物の調製方法は、特に制限はなく、従来のポリプロ
ピレン組成物の製法で慣用されている方法、例えば、ニ
ーダー、バンバリミキサー、ロールなどの混練機、一軸
または二軸押出機などを用いて加熱溶融混練して行うこ
とができる。また、本発明においては、上記(a)層を
構成する樹脂組成物に所望に応じて各種添加剤、充填
剤、例えば、耐熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電
防止剤、滑剤、核剤、軟燃剤、顔料または染料、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグ
ネシウムなどを、必要に応じて配合することができ、ま
た、これらを架橋配合させることもできる。特に軟燃性
を付与する際には、水酸化マグネシウム、マグネシウム
の炭酸塩が多層フィルムに対して、20〜60重量部添
加される。
【0018】本発明において、(a)層用樹脂組成物
は、上記非晶質ポリオレフィン単独または2種以上と、
結晶性ポリプロピレンとからなり、非晶質ポリオレフィ
ンを10〜70重量%、好ましくは15〜60重量%と
なるよう配合して得ることができる。非晶質ポリオレフ
ィンが10重量%未満ではなんら結晶性ポリプロピレン
と変わらない。非晶質ポリオレフィンが70重量%より
多いときには軟質になりすぎて得られるフィルムのハン
ドリングが悪くなる。
【0019】本発明において、(b)層用結晶性ポリプ
ロピレンは、(a)層に用いる結晶性ポリプロピレンと
同様のものが挙げられ、さらに(a)層に用いる結晶性
ポリプロピレンと同一グレードであることが望ましい。
このように構成することにより、(a)層と(b)層と
の接着性を一段と向上させることができる。
【0020】本発明において、ポリオレフィンフィルム
(A)は、(b)層のみの単層フィルム(A2)であっ
ても良いが、多層フィルム(A1)である場合、上記の
(a)層および(b)層が、交互に積層されており、か
つ最外層が(b)層であることを必須要件とする。した
がって、少なくとも(b)/(a)/(b)の3層構造
が必要であり、さらに、(b)/(a)/(b)/
(a)/(b)の5層構造、(b)/(a)/(b)/
(a)/(b)/(a)/(b)の7層構造、…等の多
層構造に成形される。
【0021】本発明において、(a)層はフィルム全体
に柔軟性を付与することに寄与するとともに、結晶性ポ
リプロピレンを含有することでフィルムの耐熱性及び腰
の強さも出すことができる。ただし、使用する非晶質ポ
リオレフィンは表面粘着性が強く、特に低分子量である
と表面粘着性が著しい。一方、(b)層はフィルムの強
度及び耐熱性に寄与するとともに、表面粘着性がほとん
どないため、上記したように(b)層が少なくとも一方
の外層を構成するようにし、(a)層は内層側を構成す
ることで、少なくとも一方は表面粘着性がなく柔軟なフ
ィルムとすることができる。したがって、前記したごと
く、積層数を適宜変えることによって、複合フィルムの
力学的物性を調整することができ、各種の用途に適合さ
せることができる。
【0022】本発明において、多層フィルム(A1)を
構成する各層の厚さは、特に限定されるものでなく、用
途に応じて任意に選択することができる。通常は、各層
を約2〜1000μmの範囲に形成する。また、(a)
層と(b)層との厚みの比率も、特に限定されるもので
ない。好ましくは、上記のように、(a)層はフィルム
の柔軟性に寄与し、(b)層は表面粘着性防止機能を果
たすため、フィルムを構成する各(a)層の厚さを総合
計した(a)層の総計厚みが、積層フィルムの厚さの2
0〜99%、更に好ましくは30〜95%となるように
構成する。単層フィルム(A2)の場合には、総厚2〜
1000μmの範囲に形成する。
【0023】本発明において、多層フィルム(A1)の
製法は、特に限定されるものでない。例えば、共押出積
層法、ラミネーション法、ドライラミネーション法等を
用いることができる。これらの内、溶融接着する共押出
積層法が好ましい。具体的には、例えば、積層数に見合
う押出機を用いて溶融押出し、Tダイ法又はインフレー
ション法等の公知の方法で溶融状態で積層した後、冷却
ロール、水冷又は空冷で冷却する方法を用いて、多層フ
ィルム(A1)を製造することができる。
【0024】本発明において、多層フィルム(A1)
は、印刷性、ラミネート、粘着剤塗布性を向上させるた
めに表面処理を行うことができる。表面処理の方法とし
ては、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、酸処
理等が挙げられ、本発明においてはいずれの方法をも用
いることができる。連続処理が可能であり、フィルムの
製造過程の巻取り工程前に容易に実施可能であることか
ら、プラズマ処理、火炎処理、及びコロナ放電処理が好
ましく、これらの中でも簡便さの点からコロナ放電処理
が最も好ましい。また、本積層フィルムを一軸又は二軸
延伸加工、圧空、真空成形等することもできる。
【0025】本発明で用いるポリオレフィンフィルム
(A)は着色材・隠蔽材を用いた着色隠蔽フィルムであ
ってもよい。着色隠蔽フィルムとする場合は、全光線透
過率(JIS K 7105に準拠して測定)が20%
以下であるのが良い。全光線透過率が20%を超えると
意匠性が付与しにくくなる。着色材・隠蔽材は、目的に
応じ通常公知のものを使用でき、ポリオレフィンフィル
ム(A)の成形時に混合・分散するなどして添加すれば
良い。
【0026】本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂
フィルム(B)の熱接着層を除く主材樹脂としては、融
点が220℃以上のポリアルキレンテレフタレート樹
脂、ポリアルキレンナフタレ−ト樹脂が挙げられる。こ
れら熱可塑性ポリエステル樹脂の代表的なものとして
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチ
レンテレフタレート(以下PBTと略すこともある)、
ポリ1, 4−シクロヘキシルジメチレンテレフタレー
ト(PCT)、ポリエチレン−2, 6−ナフタレ−ト
(PEN)、ポリブチレン−2, 6−ナフタレート
(PBN)等が挙げられる。
【0027】上記熱可塑性ポリエステル樹脂はホモポリ
マーに限らず、ポリエステルの構成成分であるジカルボ
ン酸および/または、ジオールの一部を他のジカルボン
酸および/または他のジオールと置換えてもよい。ポリ
アルキレンテレフタレートやポリアルキレンナフタレー
トは、芳香族ジカルボン酸成分(テレフタル酸またはナ
フタレンジカルボン酸)とアルキレングリコール成分
(エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等)と
で構成されているが、それぞれ下記の成分と置換可能で
ある。
【0028】上記テレフタル酸又はナフタレンジカルボ
ン酸成分の一部と置換可能な成分としては、ジカルボン
酸またはその酸無水物(例えば、マレイン酸、無水マレ
イン酸、コハク酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸などの脂肪
族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸
などの脂環族ジカルボン酸;フタル酸、無水フタル酸、
イソフタル酸、ジフェニル−4, 4’−ジカルボン
酸、 3−スルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸など)が例示される。なお、ポリアルキレンテレフタ
レート(PETやPBT)において、テレフタル酸の一
部はナフタレン−2, 6−ジカルボン酸などで置換さ
れていてもよく、ポリアルキレンナフタレートにおい
て、ナフタレンジカルボン酸の一部はテレフタル酸で置
換されていてもよい。これらのジカルボン酸またはその
酸無水物は少なくとも1種以上混合して使用できる。
【0029】上記アルキレングリコール成分(エチレン
グリコール、1, 4−ブタンジオールなど)の一部と
置換可能なジオールとしては、例えば、エチレングリコ
ール、1, 4−ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、1, 4−ブタンジオール、1, 3−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1, 5−ペンタジオ
ール、1, 6−ヘキサンジオール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどの脂肪族ジオール、1, 4−シクロ
ヘキサンジオール、1, 4−シクロヘキサンジメタノ
ール、2, 2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシ
ル)プロパンなどや、水素化ビスフェノールAと、アル
キレンオキサイド(エチレンオキサイドやプロピレンオ
キサイドなど)との付加物などの脂環族ジオール;レゾ
ルシノール、2, 2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビスフェノールAと、アルキレンオキサ
イド(エチレンオキサイドやプロピレンオキサイドな
ど)との付加物(例えば、2, 2′−ビス(4−ヒド
ロキシエトキシフェニル)プロパン、2, 2 ′−ビ
ス(4−ヒドロキシジエトキシフェニル)プロパン、
2, 2′−ビス(4−ヒドロキシポリエトキシフェニ
ル)プロパン、2, 2’−ビス(4−ヒドロキシプロ
ポキシフェニル)プロパン、2, 2’−ビス(4−ヒ
ドロキシジプロポキシフェニル)プロパン、2,
2′−ビス(4−ヒドロキシポリプロボキシフェニル)
プロパンなど)の芳香族ジオールが例示される。 これ
らのジオールは少なくとも一種以上混合して使用でき
る。
【0030】また、テレフタル酸やナフタレンジカルボ
ン酸成分およびアルキレングリコール成分の一部は、ヒ
ドロキシカルボン酸で置換してもよい。 ヒドロキシカ
ルボン酸としては、例えば、グリコール酸、オキシプロ
ピオン酸などの脂肪族ヒドロキシカルボン酸;ヒドロキ
シ安息香酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸などが例
示され、1種以上混合して使用できる。
【0031】上記の熱可塑性ポリエスエステル樹脂の分
子量は、例えば、重量平均分子量約5,000〜1,0
00,000、好ましくは、10,000〜500,0
00程度であり、15,000〜100,000程度で
ある場合が多い。熱可塑性ポリエステル樹脂の固有粘度
は、25±1℃で溶媒o−クロロフェノールを用いたと
き、少なくとも約0.5dl/g以上、好ましくは0.
75〜2.5dl/g程度である。熱可塑性ポリエステ
ル樹脂フィルム(B)用のポリエステル樹脂は単独で
も、2種以上をブレンドして使用してもよい。
【0032】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
の主材として用いるポリエステル樹脂フィルムは、未延
伸ポリエステルフィルム、延伸ポリエステルフィルムの
いずれでもよいが、機械的特性などに優れる延伸ポリエ
ステルフィルム(例えば、二軸延伸されたポリエチレン
テレフタレートフィルムまたはポリエチレンナフタレー
トフィルムなど)が好適である。 なお、耐熱性、機械
的特性に優れるポリブチレンテレフタレートフィルム、
ポリブチレンナフタレートフィルムを用いる場合は、必
ずしも延伸する必要はない。
【0033】また、これらのポリエステル樹脂フィルム
を積層して熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)用
として使用することもできる。積層する場合、各ポリエ
ステル樹脂フィルムの構成成分は同一であっても異なっ
ていてもよい。積層形成方法は、押出しラミネート方
法、ドライラミネート方法、共押出し溶融、押出し法等
が用いられる。
【0034】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
用ポリエステル樹脂フィルムの厚さは2〜200μmで
あるのが好ましく、さらに好ましくは5〜150μmで
ある。
【0035】本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂
フィルム(B)の熱接着層を形成する主材材料として
は、本発明の作用を阻害せず、熱可塑性ポリエステル樹
脂フィルム(B)を構成する熱可塑性ポリエステル樹脂
の融点未満の温度で熱接着が可能な材料であれば特に限
定されないが、好ましくは融点150〜215℃の範囲
であるポリブチレンテレフタレート系ポリエステル(P
BT)樹脂が良い。このようなPBT樹脂としては、融
点225℃のPBTホモポリマーの構成成分であるテレ
フタル酸と1,4−ブタンジオールの一部を融点が15
0〜215℃になる範囲で他成分に置き換えたPBT系
共重合樹脂が挙げられる。
【0036】テレフタル酸成分の一部と置換可能な成分
としては、ジカルボン酸またはその酸無水物であり例え
ば、マレイン酸、無水マレイン酸、コハク酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸;フタ
ル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,
6−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン
酸、 3−スルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸
等が例示される。 これらのジカルボン酸又はその酸無
水物は少なくとも一種以上混合して使用できる。
【0037】他方、1,4−ブタンジオール成分の一部
と置換可能なグリコールとしては、例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ポリメチレングリコール等の脂肪族ジオール;
1,4−シクロヘキシルグリオール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシ
クロヘキシル)プロパン等や、水蒸化ビスフェノールA
と、エチレンオキサイドやプロピレンオキサオイド等の
アルキレンオキサイドとの付加物等の脂環族ジオール;
レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビスフェノールAと、エチレンオキサイ
ドやプロピレンオキサイド等のアルキレンオキサイドと
の付加物、例えば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシエ
トキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒド
ロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス
(4−ヒドロキシポリエトキシフェニル)プロパン、
2,2’−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)
プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシジプロポキ
シフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−ヒドロキ
シポリプロポキシフェニル)プロパン等の芳香族ジオー
ルが例示される。 これらの二価のアルコールは少なく
とも一種以上混合して使用できる。 ジオール成分とし
ては上記のものが使用できるが、1,4−ブタンジオー
ルを用いた方が成膜時の結晶化、耐熱性保持の観点から
好ましい。 ジオール成分中の比率(mol)は、1,
4−ブタンジオール/他成分=80/20〜100/0
%、好ましくは、1,4−ブタンジオール/他成分=1
00/0%にして、ジカルボン酸側で融点調整する方が
好ましい物性の樹脂が得られる。
【0038】PBT系共重合樹脂に、共重合される他成
分の数と量は、特に制約はなく、融点が150〜215
℃の範囲内に入るようにすれば良い。 融点が215℃
を超えると熱接着適性、エンボス加工性が悪くなり、融
点が150℃未満であると、PBT系共重合樹脂の結晶
化度、結晶化速度、耐熱性、機械特性が低下するため
に、エンボス加工性が低下し、フィルムがブロッキング
を起すという問題点を発生する。
【0039】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
の熱接着層を形成するPBT樹脂の分子量は従来公知の
範囲のものを使用することができる。 例えば樹脂の重
量平均分子量は、通常、約5,000〜1,000,0
00、好ましくは10,000〜500,000程度で
ある。固有粘度は、温度25±1℃で溶媒にクロロフェ
ノールを用いたとき、少なくとも約0.5dl/g以
上、好ましくは0.75〜2.5dl/g程度である。
【0040】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
の熱接着層を形成するポリブチレンテレフタレート系ポ
リエステル樹脂には、耐水性や耐薬品性等の耐久性向上
を目的として、その物性を阻害しない範囲、即ちポリブ
チレンテレフタレート系ポリエステル樹脂に対し5〜5
0重量%の範囲でポリカーボネート樹脂を配合してもよ
い。 配合量は、 好ましくは10〜40重量%、さら
に好ましくは、15〜30重量%である。 この配合量
が少なすぎると配合効果がほとんどなく、多すぎる場合
には、熱接着性が低下するという問題点がある。
【0041】本発明に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂
フィルム(B)は、主材の熱可塑性ポリエステル樹脂フ
ィルム上にPBT樹脂層等の熱接着層を積層して形成さ
れる。その積層成形方法は従来公知の方法、例えば、共
押出し法、押出ラミネート法、ドライラミネート法がな
どを用いることができる。
【0042】特に主材の熱可塑性ポリエステル樹脂がP
ET系樹脂の場合の積層成形法層は、押出しラミネート
法、ドライラミネート法が好ましく用いられる。 また
主材の熱可塑性ポリエステル樹脂がPBT系樹脂の場合
は、無延伸でよいので、Tダイ又はインコレーションの
共押出し溶融、押出法が好ましく使用される。
【0043】前記積層成形されたフィルムは無延伸の状
態で使用しても良いし、必要に応じて、一軸または二
軸、好ましくは二軸延伸してもよい。
【0044】延伸法としては、例えば、ロール延伸、圧
延延伸、ベルト延伸、テンター延伸、チューブ延伸やこ
れらを組み合せた延伸法等の公知の延伸法が適用でき
る。延伸は一軸でも、二軸でも適宜に選ぶことができ、
延伸倍率、延伸温度等も目的に応じても設定できる。
【0045】具体的に説明すれば、上記熱可塑性ポリエ
ステル樹脂フィルム(B)は、主材の熱可塑性ポリエス
テル樹脂がPET系樹脂の場合には、機械的物性に優れ
る二軸延伸されたフィルムが好ましく、PBT系樹脂な
らば、延伸しなくても充分な物性が得られるので、経済
的に考えて無延伸でよい。
【0046】次に、本発明の複合フィルムの積層法につ
いて説明する。本発明の複合フィルムは、ポリオレフィ
ンフィルム(A)[以下フィルム(A)と略することも
ある。]と熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
[以下フィルム(B)と略することもある。]とが、フ
ィルム(B)の熱接着層と、インク層とを介して積層さ
れる。フィルム(A)とフィルム(B)とインク層と
は、従来公知の方法で積層することができるが、特に、
熱接着による積層が好ましい。
【0047】熱接着の方法として、熱プレス板の間には
さんで加熱加圧する方法、熱ロールの間を通す方法など
従来公知の方法を使用することができる。 このような
装置の一般的加工温度は220〜230度以下であり、
フィルム(B)の主材の耐熱性はこれ以上であって、熱
接着層の融点は220℃未満であることが必要になって
くる。本発明の複合フィルムを熱接着により積層して形
成する場合、フィルム(B)の主材の融点未満の温度で
熱接着を行うことが好ましい。
【0048】このような構成とすることによって、例え
ば当該分野で一般的に行われているエンボス加工時に、
フィルム(B)の熱接着層とインク層を介したフィルム
(A)とフィルム(B)とをエンボス同時にラミネ−ト
加工することもでき、実用上のメリットが大きい。
【0049】本発明において、インク層は、ポリオレフ
ィンフィルム(A)または/および熱可塑性ポリエステ
ル樹脂フィルム(B)の熱接着層のインク層との接合面
の、少なくとも一方の面に予め連続あるいは不連続に形
成される。
【0050】上記インク層を形成する材料としては、ビ
ニル系、アクリル系、ポリエステル系、ウレタン系等の
ビヒクルに金属粉、無機系、有機系顔料等を練り込んだ
インクが挙げられる。インク層は、上記の様なインクを
用い、砂目、石目、木目、抽象柄状に又は全面に(所謂
ベタ印刷)、フィルム(A)、または/およびフィルム
(B)の熱接着層の接合面側に、印刷(一般にグラビア
印刷)の後キュアする等して形成される。
【0051】本発明において、インク層を介したフィル
ム(A)とフィルム(B)の熱接着層との間の接着強度
は、T形剥離強度(JIS K6854に準拠して測
定)が400g/15mm幅以上であることが好まし
く、さらに好ましくは800g/15mm幅以上である
のが良く、更に好ましくは1500g/15mm幅以上
であるのが良い。この特性は上述のフィルム(B)およ
びインク層の構成によって実現される。
【0052】本発明によって、当該分野で一般に行われ
ている熱接着加工のみによってフィルム(A)とフィル
ム(B)を貼り合わせることができ、実用上メリットが
大きい。
【0053】本発明の複合フィルムは、硬化型クリアー
コート層をフィルム(B)の外面すなわち、熱接着層形
成面側とは反対の面に、形成することができる。この場
合、硬化型クリアーコート層を予めフィルム(A)との
接着前にフィルム(B)に形成する、あるいは、接着加
工後、フィルム(B)の外面に硬化型クリアーコート層
を形成する等により形成することができる。このように
して設置された硬化型クリアーコート層により、フィル
ム(B)外面の硬度が、さらに大となり、耐擦傷性が改
善されるとともに、コート層の汚染物易除去性によっ
て、汚染物が付着しても容易に脱離させることができ
る。
【0054】硬化型クリアーコート層を形成する方法と
しては、クリアーコート剤を、例えば、ロールコーティ
ング法、リバースコーティング法、ナイフコーティング
法、カーテンフローコーティング法、スプレー塗装法、
浸漬塗装法、流し塗り法などの手段で、乾燥膜厚1〜5
0μm、好ましくは、2〜10μmの範囲になるように
塗布する。また、乾燥は通常130℃、30秒程度加温
するが特にこれに限定するものではない。本発明におい
て、硬化型クリアーコート層を形成する材料としては、
メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリシロキサン系樹脂あるいはその変性樹脂を主材とす
るコーティング剤を使用することができる。特に、ポリ
シロキサン樹脂〜アクリル変性ポリシロキサン樹脂〜硬
化触媒から成る塗膜は、高硬度で、かつ通常の汚染性付
着物に対して不活性であり、極めて容易に除去ができる
ので、結果として高度な耐汚染性表面を付与することが
できる。例えば、アルコール、シンナーなどの清拭溶剤
類や次亜塩素酸ソーダ、水酸化ナトリウムなどの希薄水
溶液などの漂白、カビ止め剤類などに侵されず、またカ
レー、ソース、コーヒーなどの食品類やクレヨン、水性
マーカー、油性マジックインキなどの事務用品類などで
汚されても、乾いた布巾などで簡単に拭き取ることがで
き、常に清潔さを維持できる。
【0055】本発明の複合フィルムは、本発明の作用を
阻害しない範囲で、表面処理、添加剤の配合などを目的
に応じて行うことができる。
【0056】以下試験例・実施例により本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明の技術範囲は、これらに限定
されるものではない。 試験例 (1)試験方法 1)接着性 実施例1〜3、比較例1、2の複合フィルムについて、
それぞれ幅15mmの試験片を作成し、JIS K68
54に準じて、剥離速度300mm/分でフィルム
(B)の熱接着層とフィルム(A)をT字形に引き剥し
剥離時の荷重(kg)を測定する。
【0057】2)エンボス加工性 実施例1〜3、比較例2の複合フィルムに対しエンボス
加工を施し、その後、上部透明板(180℃)と下部透
明板(60℃)の間に挟み30kgf/cm2の圧力で
圧着して、フィルム(B)の表面を目視で判定基準に基
づいて評価する。 判定基準 ○:塩ビ化粧シート並み △:塩ビ化粧シートより少し劣る ×:エンボス模様が薄い
【0058】3)鉛筆硬度 ガラス板上に実施例1〜3、比較例2の複合フィルムを
載せ、そのフィルム(B)側の表面を硬さの異なる鉛筆
で擦り、擦り傷の有無を目視で確認する。
【0059】4)防汚染性 実施例1〜3、比較例2の複合フィルムのフィルム
(B)側の表面に黒色の油性マジックを塗り、その後ウ
エスで拭き取り表面を目視で観察して、下記の判定基準
に基づいて評価する。 判定基準 ○:形跡なく拭き取れる。 △:少し跡が残る ×:拭き取れない
【0060】(2)試験結果 試験例1)〜4)の結果を、表1に示す。
【表1】
【0061】
【実施例】実施例1 (1)フィルム(A)の製造 (a)層用として、非晶質ポリオレフィン(ヒュスル社
製、商品名「ベストプラスト608」)25重量%と、
結晶性ポリプロピレン(宇部興産(株)製、商品名「Y
K121」)75重量%よりなる樹脂原料に着色剤等添
加剤を配合し、タンブラーで混合した。一方(b)層用
として、上記結晶性ポリプロピレン「YK121」に同
様に、添加剤を配合し、混合した。次いで、これらを三
層Tダイ多層フィルム成形機へフィードし、230℃で
(b)/(a)/(b)型三層構造の着色多層フィルム
(A1)を成形した。なお、各層の仕上り厚みは、
(a)層を60μm、(b)層を15μmとした。 (2)フィルム(B)の製造 主材として厚さ15μmのPBT樹脂フィルム(ポリプ
ラスチック(株)製、商品名:600FP、以下PBT
2樹脂層とする。)を用い、熱接着層として融点170
℃のPBT共重合樹脂にポリカーボネート(以下PCと
略することもある)を重量比で85/15(PBT/P
C)となるよう配合したPBT(PBT1)樹脂ととも
に共押出機設備 (マルチマニホ−ルドダイ)を用いて
共押出しにより積層し、厚さ10μmの熱接着層(PB
T1樹脂層)を有する厚さ25μmのフィルムとした。 (3)複合フィルムの製造 フィルム(A)の一方の面にアクリル系インクを用い、
インク層を形成した。その後、フィルム(A)とフィル
ム(B)とをフィルム(A)のインク層およびフィルム
(B)の熱接着層(PBT1樹脂層)を介して重ね、油
圧プレス機によって温度180℃、時間20秒、圧力1
0kg/cm2の接着条件で接着して積層し、複合フィ
ルムを得た。
【0062】実施例2 (1)フィルム(A)の製造 実施例1と同様にしてフィルム(A)を製造した。 (2)フィルム(B)の製造 主材として厚さ15μmの易接着PET樹脂フィルム
(東レ(株)製、商品名: P72)を用い、熱接着層
として実施例1と同様のPBT1樹脂層を押出機を用い
て、押出ラミネートし、厚さ10μmの熱接着層(PB
T1樹脂層)を有する厚さ25μmのフィルムとした。 (2)複合フィルムの製造 フィルム(A)の一方の面にポリエステル系インクを用
い、インク層を形成した。その後、フィルム(A)とフ
ィルム(B)とをフィルム(A)のインク層およびフィ
ルム(B)の熱接着層(PBT1樹脂層)を介して重
ね、実施例1と同様に積層して複合フィルムを得た。
【0063】実施例3 インク層をウレタン系インクを用いて形成した以外は実
施例2と同様の複合フィルムの易接着PET面に、さら
に、グラビアコートを用い、防汚染のための硬化型クリ
アコート剤(関西ペイント(株)製、商品名:CGクリ
ア)をドライ厚み2μmとなるよう塗布して乾燥させ、
厚さ27μmの複合フィルムを得た。
【0064】比較例1 インク層を有しない以外は実施例2と同様にして製造さ
れた複合フィルムを比較例1とした。
【0065】比較例2 (3)複合フィルムの製造 実施例1と同様のフィルム(A)と実施例2と同様のフ
ィルム(B)とをフィルム(B)の熱接着層(PBT1
樹脂層)を介して重ね、ドライラミネート剤を用いてド
ライラミネートして複合フィルムを得た。
【0066】
【発明の効果】本発明の複合フィルムは、上述の構成で
あるので、熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムの特性と
ポリオレフィン樹脂フィルムの利点を兼備して、接着
性、耐溶剤性、耐薬品性、印刷性・エンボス加工性等の
意匠性、耐擦傷性、経済性に優れており、かつ非塩素系
であって環境保全性にも優れている。また、硬化型クリ
アーコート層を設けることにより、さらに耐汚染性にも
優れ、表面保護材、特に建材・家具類に利用される表面
化粧シート材として有用である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィンフィルム(A)と、少なく
    とも一方の面に熱接着層を有する融点が220℃以上の
    熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)とが、熱可塑
    性ポリエステル樹脂フィルム(B)の熱接着層とインク
    層を介して積層されてなることを特徴とする複合フィル
    ム。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンフィルム(A)が、主とし
    てプロピレン及び/又はブテン−1成分含有率が50%
    重量%以上の非晶質ポリオレフィン10〜70重量%
    と、結晶性ポリプロピレン90〜30重量%からなる樹
    脂組成物層(a)、及び結晶性ポリプロピレンからなる
    層(b)とが、少なくとも3層に積層されるフィルム
    で、かつ両外層が(b)により構成されている多層フィ
    ルム、または(b)層のみで構成される単層フィルムで
    あることを特徴とする請求項1記載の複合フィルム。
  3. 【請求項3】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
    の熱接着層が、融点150〜215℃の範囲であるポリ
    ブチレンテレフタレート系ポリエステル(PBT)樹脂
    からなることを特徴とする請求項1または2記載の複合
    フィルム。
  4. 【請求項4】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
    の熱接着層を形成するポリブチレンテレフタレート系ポ
    リエステル樹脂がポリカーボネートを5〜50wt%含
    有していることを特徴とする請求項3記載の複合フィル
    ム。
  5. 【請求項5】ポリオレフィンフィルム(A)または/お
    よび熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)の熱接着
    層のインク層との接合面の、少なくとも一方の面に予め
    連続あるいは不連続のインク層を形成してなることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の複合フ
    ィルム。
  6. 【請求項6】ポリオレフィンフィルム(A)が着色隠蔽
    フィルムであって、全光線透過率(JIS K 710
    5に準拠して測定)が20%以下であることを特徴とす
    る請求項1乃至5のいずれか一項に記載の複合フィル
    ム。
  7. 【請求項7】インク層を介したポリオレフィンフィルム
    (A)と熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)の熱
    接着層との接着強度が400g/15mm幅以上(JI
    S K6854に準拠して測定)であることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれか一項に記載の複合フィル
    ム。
  8. 【請求項8】熱可塑性ポリエステル樹脂フィルム(B)
    の、ポリオレフィンフィルム(A)との接着面と反対側
    の面に、硬化型クリアーコート層を積層してなることを
    特徴とする表面の耐汚染性が強化された請求項1乃至7
    のいずれか一項に記載の複合フィルム。
  9. 【請求項9】ポリオレフィンフィルム(A)と熱可塑性
    ポリエステル樹脂フィルム(B)の熱接着層とをインク
    層を介して220℃未満の温度で熱接着することを特徴
    とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の複合フィ
    ルムの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002224087A (ja) * 2001-02-01 2002-08-13 Gunze Ltd 形状転写フィルム
WO2002070256A1 (en) * 2001-03-05 2002-09-12 Simtec Design, Inc. Laminated article and method of making same
JP2006192620A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Yamaha Livingtec Corp 熱可塑性樹脂成形体及び化粧板

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