JPH101395A - 磁気光学ガーネットの製造法 - Google Patents

磁気光学ガーネットの製造法

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JPH101395A
JPH101395A JP8149291A JP14929196A JPH101395A JP H101395 A JPH101395 A JP H101395A JP 8149291 A JP8149291 A JP 8149291A JP 14929196 A JP14929196 A JP 14929196A JP H101395 A JPH101395 A JP H101395A
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JP
Japan
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melt
single crystal
garnet single
film
bismuth
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JP8149291A
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English (en)
Inventor
Norio Takeda
憲夫 武田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液相エピタキシャル法による 200μm以上の
厚さのビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜育成
を繰り返し行うに際し、製膜中の基板の割れを抑制す
る。 【構成】 液相エピタキシャル法により、非磁性ガーネ
ット単結晶基板の片面に厚さ 200μm以上のビスマス置
換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜を育成した後、融液温
度を 950℃以上に上昇させて融液を攪拌し、少なくとも
10時間以上950℃以上の温度を保ったまま保持し、再度
非磁性ガーネット単結晶基板の片面に厚さ 200μm以上
のビスマス置換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜を育成す
る。 【効果】 製膜中に基板が割れることなく、ビスマス置
換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜が一つの融液から繰り
返し得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光アイソレータや光サ
ーキュレータなどのファラデー回転子に用いられるビス
マス置換希土類鉄ガーネット単結晶 (以下「BIG」と
記す)に関する。詳しくは、本発明は、同じ融液を繰り
返し用いて、厚さが 200μm以上のBIG厚膜を製造す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信や光計測の発展は
めざましいものがある。この光ファイバ通信や光計測で
は多くの場合、信号源として半導体レーザが使用されて
いる。しかし、半導体レーザは、光ファイバ端面などか
ら反射して再び半導体レーザ自身に戻ってくるところの
所謂反射戻り光があると、発振が不安定になるという重
大な欠点がある。そのため半導体レーザの出射側に光ア
イソレータを設けて反射戻り光を遮断し、半導体レーザ
の発振を安定化させることが行われている。
【0003】光アイソレータは偏光子、検光子、ファラ
デー回転子およびファラデー回転子を磁気的に飽和させ
るための永久磁石からなる。光アイソレータの中心的な
機能を担うファラデー回転子は、主に液相エピタキシャ
ル(以下「LPE」と記す)法で育成されてなるBI
G、例えば (HoTbBi)3Fe5O12や(TbBi)3(FeGaAl)5O12
どが用いられている。
【0004】半導体レーザの発振波長は様々であるが、
長距離の光ファイバ通信では、石英光ファイバが低損失
を示す1.31μmや1.55μm帯(長波長帯と呼ばれてい
る)が採用されている。この波長に対応したファラデー
回転子(回転角45度)の厚さは、例えば (HoTbBi)3Fe5O
12の場合、1.31μmでおおよそ 250μm、1.55μmで 3
60μm程度である。実際には研磨加工代分の厚さとして
約50μmを上乗せする必要があるから、実際には1.31μ
m でおおよそ 300μm 、1.55μmで 410μm程度の厚さ
に成長させなければならない。
【0005】通常一般に、LPE法によるBIG厚膜育
成は、以下のように行われる。まず、縦型管状炉からな
るLPE装置の中央に貴金属製の坩堝を備えつける。そ
して、希土類鉄ガーネット成分の酸化物、例えば酸化第
二鉄や希土類酸化物と、酸化鉛、酸化ほう素、および酸
化ビスマスからなるフラックス成分を坩堝に仕込む。そ
してこれら酸化物を加熱溶解させ、BIG厚膜育成用の
融液とする。その後、融液温度を降下させ過飽和状態に
保つ。
【0006】次に、基板ホルダーに固定した非磁性ガー
ネット基板をLPE炉上部から徐々に降下させ、融液と
接触させる。融液と接触した基板を回転させながら基板
上にガーネット単結晶をエピタキシャル成長させる。所
定の厚さにBIGを育成した後、基板を融液から数セン
チ程度引き上げる。そして高速で基板を回転させ、BI
G厚膜に付着した融液の大部分を振り切った後、LPE
炉から引き上げる。
【0007】同じ融液を用いて引き続きBIG厚膜を育
成する場合は、BIG厚膜に取り込まれた融液中の成
分、例えば、BIG厚膜の組成が (HoTbBi)3Fe5O12であ
る場合、酸化ビスマス(Bi2O3) 、酸化第2鉄(Fe2O3) 、
酸化テルビウム(Tb4O7) 、酸化ホルミウム(Ho2O3) を融
液に添加し、これを加熱溶融して十分に攪拌し、再度B
IG厚膜育成用融液とし、同様の結晶育成操作を繰り返
すことになる。ただし、補充すべき酸化ビスマス量が融
液中の酸化ビスマス量に比較して無視できる程度である
場合、酸化ビスマスの補充は必要ない。
【0008】上述したように融液に繰り返し結晶育成の
成分を補充してBIG膜を繰り返し製造することが行わ
れているが、繰り返し製造を行う過程で、しばしば結晶
育成途中で、基板が割れるという問題があった。基板の
割れは、基板とBIG膜との格子不整合が原因と考えら
れている。
【0009】基板とBIG膜の熱膨張係数を比べると、
基板の方が小さい。従って、室温で基板とBIGとの格
子定数を一致させる、すなわち、平らな結晶(基板上に
BIGが乗っている状態を単に「結晶」と略称する)を
得ようとすると、製膜中は基板側からみて凹になる。も
し製膜中に結晶を平らにしようとすると、逆に室温では
基板側が大きく凸になる。
【0010】結晶は研磨工程を経て製品化されるので、
室温下において、反らない状態が好ましい。しかし、こ
のような結晶は製膜中には反っているので、割れやす
い。製膜中に割れが少なく、かつ、研磨で支障の無い結
晶の反りの許容範囲は、基板側が凸の状態をプラスと
し、曲率半径として+3mから+5mである。曲率半径が+3
m 以下になると、製膜中の基板の割れは少なくなるが、
逆に研磨で結晶が割れやすくなる。一方、曲率半径が+5
m 以上になると、製膜中に基板が割れる頻度が多くな
る。したがって安定な製造を繰り返すためには、曲率半
径として+3m から+5m の結晶が選られるように、製膜条
件を整えることが必要である。しかしながら、各種操作
条件は厳密に規定されていないため、基板の割れが不可
避な状態が継続されているのが現状である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、厚さ 2
00μm以上のBIG厚膜を同一の融液を用いて繰り返し
育成する過程での基板の割れという大きな問題に対処す
るため、操作条件を一つ一つ詳細に検討した。その結
果、以下の二つの条件が非常に重要であることが明かと
なった。 (1) BIG膜成分を融液に補充し、その後融液を攪拌す
る条件として、融液温度は 950℃以上が必要である。 (2) 攪拌終了後、融液を 950℃以上に保持したまま、少
なくとも10時間以上その状態を保持(以下、融液を高温
で放置する操作を「融液保存」、そのときの融液温度を
「融液保存温度」、融液を高温のまま放置する時間を
「融液保存時間」とそれぞれ略称する)する。
【0012】上記(1),(2) の条件が安定した製膜をもた
らす理由は明確でないが、融液中のガーネット成分、特
に希土類成分の濃度を一定、かつ融液中に均一に分布さ
せる働きがあるのではないかと推察される。BIG膜育
成は非常に長時間に渡って製造されるため、融液中にB
IG膜と同一組成の微結晶の析出がある。この微結晶を
完全に溶解し、かつ融液中の濃度を均一にすることが、
安定した製膜につながると考えると、上記二つの条件が
不可欠であることが理解できる。
【0013】他方、希土類成分を融液中に均一に分布さ
せる方策として、融液攪拌を強化することも考えられ
る。しかし、BIG膜育成用の融液は、白金腐食性が大
きいため、融液を長時間攪拌するとか、攪拌速度を早く
すると、融液表面付近の白金が著しく腐食し、極めて短
時間で穴が開くという問題が出てくる。従って、攪拌
は、時間面でも速度面でもかなり制限された条件で行わ
なければならない。
【0014】BIG膜成分を補充して融液を攪拌する場
合、融液温度は 950℃以上が好ましい。さらに好ましく
は 1,000℃以上である。 950℃未満で攪拌して製膜を繰
り返すと製膜中に基板の割れが起きる頻度が多くなる。
融液保存温度は 950℃以上が好ましい。より好ましくは
1,000℃以上である。融液保存温度を 950℃未満として
製膜を繰り返すと、製膜中に基板の割れが起きる頻度が
多くなる。融液攪拌後の融液保存時間は10時間以上が好
ましい。10時間未満として製膜を繰り返すと、製膜中に
基板の割れが起きる頻度が多くなる。
【0015】本発明を実施するとき、ファラデー回転
子、即ち、BIGの組成には特に制限はないが、一般式
: R3-xBix Fe5-zAzO12 (但し、Rは、Y, La, Ce,
Pr,Nd, Sm, Eu, Gd, Tb, Dy, Ho, Er, Tm, Yb, Lu の群
から選ばれる少なくとも一種、Aは、Ga, Sc, Al, Inの
群から選ばれる少なくとも一種であり、かつ、 0.5≦x
≦2.0 、0≦z≦1.5 である) で示されるBIGの中か
ら適宜に選ぶのが好ましい。本発明を実施するとき、そ
の基板としては、公知の何れの基板も使用し得る。既
に、SGGG基板と称して市販されている格子定数が1.2490
nm乃至1.2515nmの非磁性ガーネット〔(GdCa)3(GaMgZr)5
O12 〕の中から適宜に選べば良い。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的説明す
る。なお、これは本発明の実施態様や範囲を限定するも
のとしては意図されていない。 実施例1 容量 3,000ml(ミリリットル)の白金製ルツボに、酸化鉛(PbO,
4N) 5,000g、酸化ビスマス(Bi2O3, 4N) 5,800g、酸化第
2鉄(Fe2O3, 4N) 765g、酸化ほう素(B2O3, 5N)210g、酸
化テルビウム(Tb4O7, 3N) 34.0g 、酸化ホルミウム(Ho2
O3, 3N) 45.0gを仕込んだ。これを精密縦型管状電気炉
の所定の位置に設置し、 1,000℃に加熱溶融して十分に
攪拌して均一に混合したのち、融液温度 771℃にまで冷
却してBIG育成用融液とした。
【0017】ここに得られた融液表面に、常法に従っ
て、厚さが 500μmで、格子定数が1.2497±0.0002nmの
3 インチ (111)ガーネット単結晶[(GdCa)3(GaMgZr)
5O12] 基板の片面を接触させ、融液温度を 771℃に維持
しながら16時間のエピタキシャル成長を行い、厚さ 406
μmで、Ho1.1Tb0.7Bi1.2Fe5O12 の組成を有するBIG
厚膜(以下「G膜-1」と記す)を作製した。結晶の曲率
は+3.8mであった。
【0018】つづいて、融液温度を 1,000℃とし、厚さ
406μmのG膜-1に相当する酸化ビスマス、酸化第2
鉄、酸化テルビウム、酸化ホルミウムを融液に添加し
た。次に融液を白金製攪拌翼を用い、100r.p.mの回転数
で 1.5時間攪拌した。攪拌終了後、融液を 1,000℃のま
ま15時間放置した。そして融液温度を 771℃にまで冷却
して1 回目とまったく同様の条件でのBIG厚膜作製を
行った。以下、同様にして合計10回のLPE成長を行っ
た。製膜中の基板の割れはなく、得られたG膜-1の平均
の厚さは 396μm、曲率の平均は+2.9mであった。
【0019】実施例2 容量 2,000mlの白金製ルツボに、酸化鉛(PbO, 4N) 3,54
2g、酸化ビスマス(Bi2O3, 4N) 3,733g、酸化第2鉄(Fe2
O3, 4N) 448g、酸化ほう素(B2O3, 5N) 167g、酸化テル
ビウム(Tb2O3, 3N) 45.9g 、酸化ガリウム(Ga2O3、3N)
66.7g 、酸化アルミニウム(Al2O3, 3N) 5.8gを仕込み、
これを精密縦型管状電気炉の所定の位置に設置し、 1,0
00℃に加熱溶融して十分に攪拌して均一に混合したの
ち、融液温度 792℃にまで冷却してBIG育成用融液と
した。
【0020】ここに得られた融液表面に、常法に従っ
て、格子定数1.2497±0.0002nmの3インチ(111)ガーネ
ット単結晶[(GdCa)3(GaMgZr)5O12] 基板の片面を接触さ
せ、エピタキシャル成長を行った。厚さ 344μmのTb
1.6Bi1.4Fe4.0Ga0.8Al0.2O12単結晶膜(以下「G膜-2」
と記す)を得た。結晶の曲率は+4.7mであった。つづい
て、融液温度を 1,000℃とし、厚さ 344μmのG膜-2に
相当する酸化ビスマス、酸化第2鉄、酸化テルビウム、
酸化ガリウム、酸化アルミニウムを融液に添加した。次
に融液を白金製攪拌翼を用い、100r.p.mの回転数で 1.5
時間攪拌した。
【0021】攪拌終了後、融液を 1,000℃のまま18時間
放置した。そして融液温度を 792℃にまで冷却して1 回
目とまったく同様の条件でのBIG厚膜作製を行った。
以下、同様にして合計10回のLPE成長を行ったが、4
回目に製膜中に基板の割れがあった他は、残り9 回は割
れがなかった。得られたG膜-2の平均の厚さは 352μ
m、曲率半径の平均は+4.5mであった。なお、4回目の
製膜中に基板が割れたときは、白金の網で割れた結晶を
すくいとり、成長したビスマス置換希土類鉄ガーネット
単結晶膜の厚さを測って、厚さ分の酸化ビスマス、酸化
第2鉄、酸化テルビウム、酸化ガリウム、酸化アルミニ
ウムを融液に添加した。
【0022】比較例1 融液の攪拌時の融液温度を 900℃とした以外は実施例1
とまったく同様の条件でG膜-1を5回作製した。製膜中
に、2回割れた。残り3回の液相エピタキシャル成長で
得られたG膜-1の平均の厚さは 410μm、曲率半径の平
均は+3.4mであった。
【0023】比較例2 融液の保存温度を 900℃とした以外は実施例1とまった
く同様の条件でG膜-1を5回作製した。製膜中に、3回
割れた。残り2回の液相エピタキシャル成長で得られた
G膜-1の平均の厚さは 388μm、曲率半径の平均は+3.
8mであった。
【0024】比較例3 融液の保存時間を3時間とした以外は実施例1 とまった
く同様の条件でG膜-1を5回作製した。製膜中に、2 回
割れた。残り3回の液相エピタキシャル成長で得られた
G膜-1の平均の厚さは 394μm、曲率半径の平均は+3.
3mであった。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、光アイソレータ用ファ
ラデー回転子に使用される厚さ 200μm以上のビスマス
置換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜育成を1つの融液を
用いて繰り返し行っても製膜中の基板の割れが大幅に抑
制される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液相エピタキシャル法により、非磁性ガ
    ーネット単結晶基板の片面に厚さ 200μm以上のビスマ
    ス置換希土類鉄ガーネット単結晶厚膜を同一の融液を用
    いて繰り返し育成するに際し、融液から該ビスマス置換
    希土類鉄ガーネット単結晶膜に取り込まれた該ビスマス
    置換希土類鉄ガーネット単結晶膜成分を融液に補充し、
    その後融液を 950℃以上に昇温してから攪拌し、さらに
    融液温度を 950℃以上に保ったまま、この状態を少なく
    とも10時間以上保った後に、再度非磁性ガーネット単結
    晶基板の片面に厚さ 200μm以上のビスマス置換希土類
    鉄ガーネット単結晶厚膜を育成することを特徴とする磁
    気光学ガーネットの製造法。
JP8149291A 1996-06-11 1996-06-11 磁気光学ガーネットの製造法 Pending JPH101395A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019182696A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 湖北工業株式会社 磁性ガーネット単結晶、および磁性ガーネット単結晶の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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