JPH10139817A - 微小カプセルの製法 - Google Patents

微小カプセルの製法

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JPH10139817A
JPH10139817A JP29606596A JP29606596A JPH10139817A JP H10139817 A JPH10139817 A JP H10139817A JP 29606596 A JP29606596 A JP 29606596A JP 29606596 A JP29606596 A JP 29606596A JP H10139817 A JPH10139817 A JP H10139817A
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JP
Japan
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microcapsules
particle size
capsule
ethylene
mol
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JP29606596A
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English (en)
Inventor
Naoki Fujiwara
直樹 藤原
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 疎水性油性液の乳化力および保護コロイド性
に優れ、反応が短時間で簡単であり、作業性が良好であ
り、外殻の緻密性に優れ、かつ微小カプセルの粒径分布
が小さい微小カプセルを得ることが可能な微小カプセル
の水性分散液の製法を提供することにある。 【解決手段】 エチレン単位含有量1〜24モル%の変
性ポリビニルアルコールを含有する水性媒体中におい
て、疎水性油性液の乳化分散を行うと共に乳化分散させ
た疎水性油性液の周囲にアミノ化合物とアルデヒドを重
縮合させることにより外殻を形成させることを特徴とす
る微小カプセルの水性分散液の製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は疎水性油性液の周囲
に外殻を有する微小カプセルの水性分散液の製法に関す
る。さらに詳しくは、本発明は感圧記録シートの製造原
料として好適な疎水性油性液の周囲に外殻を有する微小
カプセルの水性分散液の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、微小カプセル化の方法として
は、機械的方法、物理化学的方法、化学的方法などがあ
り、目的に応じて各種方法が用いられている。その中で
もコアセルヴェーション法は応用範囲が広いことから好
んで用いられている。しかしながら、コアセルヴェーシ
ョン法は主原料としてゼラチンを用いていることから、
耐水性が不足しカプセル壁の緻密性が不足したり、製造
工程が複雑で微妙な制御が必要となるなどの問題点を有
している。上記の問題点を解決する方法として、疎水性
芯物質の周囲に合成樹脂皮膜を形成、堆積させて微小カ
プセル化するIn−Situ重合法が提案されており、
感圧記録シートの微小カプセル化にはIn−Situ重
合法が好んで採用されている。
【0003】尿素、メラミン、メチル化メチロール尿
素、メチル化ジメチロール尿素、メチロールメラミンお
よびメチル化メチロールメラミンなどのアミノ化合物と
ホルムアルデヒドを重縮合反応させることとによりカプ
セル壁を形成させる方法が知られている。特公昭47−
42380号、特公昭47−23165号、特公昭51
−144383号、特公昭54−16949号、特公昭
55−51431号、特開昭55−47139号および
特開昭56−51238号などによると、In−Sit
u重合時にカプセル壁形成の制御を目的として、分散安
定剤および乳化剤として界面活性剤、ゼラチン、アラビ
ヤゴム、メチルセルロースなどの水溶性ポリヒドロキシ
化合物、ポリアクリル酸または無水マレイン酸共重合体
化合物、スチレン−無水マレイン酸共重合体化合物と酢
酸ビニル−無水マレイン酸共重合体化合物との併用およ
びスチレンスルホン酸系重合体などのアニオン性高分子
電解質を用いることが提案されているが、カプセルの粒
径分布が大きくなったり、緻密性の良好なカプセルが得
られなかったり、カプセルのスラリー粘度が高くなった
り、作業性に問題があり、満足な微小カプセルが得らて
いない。
【0004】特開昭54−85185号および特開昭5
5−92135号によると、アニオン変性ポリビニルア
ルコール、特にカルボキシル基を分散安定剤として使用
することが提案されているが、けん化度が高いものは疎
水性油性物質を乳化した場合の乳化粒子の粒径分布が大
きく、乳化粒子の安定性に問題があり、カプセルの粒径
分布が大きいものしか得られない。一方、けん化度が低
いものはカプセル形成反応中にスラリー粘度の上昇をも
たらす。特開昭55−132631号によると、けん化
度95%以上のポリビニルアルコールまたは各種水溶性
高分子を併用すると、カプセル液の青色化を防止した緻
密性の良好な微小カプセルが得れることが記載されてい
るが、カプセル壁形成反応中に粘度が上昇し、カプセル
の凝集が生じ、乳化粒子の分布が大きくなることがあ
る。特開昭58−112041号によると、アニオン変
性ポリビニルアルコールとアニオン性水溶性高分子を併
用すると、作業性が良く緻密性の良好な微小カプセルが
得れると記載されているが、依然として微小カプセルの
緻密性は充分ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、疎水
性油性液の乳化力および保護コロイド性に優れ、反応が
短時間で簡単であり、作業性が良好であり、外殻の緻密
性に優れ、かつ微小カプセルの粒径分布が小さい微小カ
プセルを得ることが可能な微小カプセルの水性分散液の
製法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、エチレン単位含有量
1〜24モル%の変性ポリビニルアルコールを含有する
水性媒体中において、疎水性油性液の乳化分散を行うと
共に乳化分散させた疎水性油性液の周囲にアミノ化合物
とアルデヒドを重縮合させることにより外殻を形成させ
ることを特徴とする微小カプセルの水性分散液の製法を
見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の微小カプセルの製法は一般的には、エチレン単
位含有量1〜24モル%の水溶性もしくは水分散性であ
る変性ポリビニルアルコール(以下、PVAと略記す
る)を含む水溶液を調整し、この溶液中にカプセルに内
包される疎水性油性物質を乳化分散する。アミノ化合物
は、疎水性油性液の乳化の前後どちらで加えてもよい。
次いで、アルデヒドを添加し攪拌しながら昇温し、所定
時間保持することにより重縮合反応させてカプセルの外
殻壁膜を形成させ、必要に応じてpH調整などの後処理
を行ってカプセル化を終了する。
【0008】カプセル壁膜を形成するアミノアルデヒド
樹脂は、アミノ化合物とアルデヒドを重縮合反応させる
ことにより得られる。アミノ化合物としては、例えば尿
素、メチロール尿素、アルキル尿素、チオ尿素、メラミ
ン、アルキルメチロールメラミン、グアニジンなどが挙
げられる。アルデヒドとしては、例えばホルムアルデヒ
ド、グリオキザール、パラホルムアルデヒド、ヘキサメ
チレンテトラミン、クロトンアルデヒド、グルタルアル
デヒドなどが挙げられる。アミノ化合物とアルデヒドの
重縮合反応時に、アンモニウム塩を併用すると反応が促
進される。アンモニウム塩としては、例えば塩化アンモ
ニウム塩、硫酸アンモニウム塩、硝酸アンモニウム塩、
リン酸二水素アンモニウム塩が好ましい。これらアンモ
ニウム塩は疎水性油性物質を乳化分散後に添加するのが
好ましい。
【0009】本発明に用いられる乳化分散剤は、エチレ
ン単位を1〜24モル%含有する変性PVAであること
が必須である。本発明においては、さらに水溶性高分子
を併用することも可能である。従来の方法において見ら
れていたアニオン性の水溶性高分子を用いた場合の欠点
は、本発明のエチレン変性PVAを併用することにより
ほとんど解消せしめられ、アニオン性水溶性高分子を用
いる場合の効果を十分に発揮することが可能となる。ま
た反応容器の洗浄性を向上せしめるために上記以外のノ
ニオン性の水溶性高分子を併用することも可能である。
【0010】本発明のエチレン変性PVAは、ビニルエ
ステルとエチレンとの共重合体をけん化することにより
得ることができる。ビニルエステルとしては、蟻酸ビニ
ル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ルなどが挙げられるが、酢酸ビニルが経済的にみて好ま
しい。エチレン単位の含有量としては、1〜24モル%
が好ましく、2〜18モル%がより好ましく、3〜15
モル%がさらに好ましい。エチレンの含有量が1モル%
未満の場合には、上述の顕著な効果を満足する微小カプ
セルが得られず、24モル%を越える場合には、水溶性
が低下し、上述の効果を満足する微小カプセルが得られ
なくなる。
【0011】本発明のエチレン変性PVAは、本発明の
効果を損なわない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和
単量体を共重合したものでも良い。このようなエチレン
性不飽和単量体としては、例えば、アクリル酸、メタク
リル酸、(無水)フタル酸、(無水)マレイン酸、(無
水)イタコン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−
(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アン
モニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸およびそのナトリウム塩、エチルビニルエ
ーテル、ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリド
ン、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニ
リデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、
ビニルスルホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリ
ウムなどが挙げられる。また、チオール酢酸、メルカプ
トプロピオン酸などのチオール化合物の存在下で、酢酸
ビニルなどのビニルエステル系単量体をエチレンと共重
合し、それをけん化することによって得られる末端変性
ポリビニルアルコールも用いることができる。
【0012】本発明のエチレン変性PVAのけん化度
は、疎水性油性物質表面へのアミノアルデヒド樹脂の堆
積に深く関係している。けん化度が低いと乳化分散性は
優れるが、アミノアルデヒドの重縮合の際にアセタール
反応によりスラリーが増粘する傾向にある。けん化度が
高すぎると乳化安定性が劣る。従って、本発明のエチレ
ン変性PVAのけん化度は、水溶性もしくは水分散性を
有す範囲内で、通常70〜99.95モル%が好まし
く、80〜99.9モル%がより好ましく、85〜9
9.7モル%がさらに好ましく、90〜99.0モル%
が特に好ましい。エチレン変性PVAの重合度としては
特に制限はないが、通常50以上であり、50〜800
0の範囲が好ましく、80〜3000がより好ましい。
変性PVAの重合度は、JIS−K6726に準じ、再
けん化後精製した重合体について、水中、30℃で測定
した極限粘度[η]から次式により求めた粘度平均重合
度(P)で表したものである。 P=([η]×103 /8.29)(1/0.62) 重合度が50未満の場合には乳化分散性は優れるものの
保護コロイド性が低下し本発明の微小カプセルが得られ
ず、8000を越える場合には変性PVAの工業的な製
造に問題がある。
【0013】本発明において使用するエチレン変性PV
Aまたは変性PVAと水溶性高分子の固形分量はアミノ
化合物に対する重量比で0.1〜10が好ましく、0.
2〜6がさらに好ましい。さらに、変性PVAまたは変
性PVAと水溶性高分子の固形分量は、乳化分散性とス
ラリー粘度の点から、水性媒体に対する重量比で1〜1
5%が好ましく、2〜10%がさらに好ましい。本発明
において必要に応じて併用される水溶性高分子として
は、水溶性の天然または合成のアニオン性高分子および
ノニオン性高分子が挙げられる。アニオン性高分子のア
ニオン性基としてはカルボキシル基、スルホン酸基およ
び硫酸基が挙げられる。天然のアニオン性水溶性高分子
の例としては、アラビヤゴムおよびアルギン酸などが挙
げられる。半合成のアニオン性水溶性高分子の例として
は、カルボキシメチルセルローズ、フタル酸ゼラチン、
硫酸化セルロース、硫酸化デンプンおよびリグニンスル
ホン酸などが挙げられる。合成品のアニオン性水溶性高
分子の例としては、(メタ)アクリル酸系重合体、無水
マレイン酸系重合体、ビニルベンゼンスルホン酸系重合
体、カルボキシル基変性PVA系重合体などが挙げられ
る。
【0014】(メタ)アクリル酸系重合体としては、ア
クリル酸メチル−アクリル酸共重合体、アクリル酸エチ
ル−アクリル酸共重合体、アクリル酸メチル−メタクリ
ル酸共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸共重合
体、アクリロニトリル−アクリル酸共重合体、アクリロ
ニトリル−メタクリル酸共重合体、アクリル酸メチル−
アクリルアミド−アクリル酸共重合体、ヒドロキシエチ
ルアクリレート−アクリル酸共重合体、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート−メタクリル酸共重合体、酢酸ビニル
−アクリル酸共重合体、アクリルアミド−アクリル酸共
重合体、アクリルアミド−メタクリル酸共重合体、メタ
クリルアミド−アクリル酸共重合体、メタクリルアミド
−メタクリル酸共重合体およびそのアルカリ金属塩など
が挙げられる。(メタ)アクリル酸系重合体の重合度は
50〜10000が好ましい。重合体中の(メタ)アク
リル酸の含量は5〜100モル%が好ましい。無水マレ
イン酸系重合体としては、メチルビニルエーテル−無水
マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体、メタクリル
アミド−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水
マレイン酸共重合体などが挙げられ、重合度としては5
0〜20000が好ましく、重合体中の無水マレイン酸
の含量は10〜60モル%が好ましい。ビニルベンゼン
スルホン酸系重合体としては、アクリル酸メチル−ビニ
ルベンゼンスルホン酸共重合体、酢酸ビニル−ビニルベ
ンゼンスルホン酸共重合体、アクリルアミド−ビニルベ
ンゼンスルホン酸共重合体、ビニルピロリドン−ビニル
ベンゼンスルホン酸共重合体などが挙げられる。ビニル
ベンゼンスルホン酸系重合体の重合度としては50〜2
0000が好ましく、ビニルベンゼンスルホン酸の含量
は10〜100モル%である。カルボキシル基変性PV
A系重合体は、重合度50〜8000が好ましく、けん
化度は90〜99.5モル%が好ましく、カルボキシル
基含量は0.5〜30モル%が好ましい。ノニオン性の
高分子としては、ヒドロキシ基を有すものが挙げられ、
具体的な例としてはヒドロキシエチルセルロース、プル
ラン、酸化デンプン、可溶性デンプンなどが挙げられ
る。
【0015】本発明のアミノアルデヒド重縮合樹脂を外
殻壁膜とする疎水性油性液体の微小カプセル製造時に使
用する乳化分散剤は、エチレン変性PVAが必須であ
り、上述の水溶性高分子を併用する場合の使用量は特に
制限はないが、エチレン変性PVAと水溶性高分子の重
量比は90:10〜10:90が好ましい。
【0016】微小カプセルに内包される疎水性油性物質
の例としては、天然鉱物油、動物油、植物油および合成
油などが挙げられる。鉱物油の例としては、石油および
その留分例えばケロシン、ガソリン、ナフサおよびパラ
フィン油などが挙げられる。植物油の例としては、魚油
およびラード油などが挙げられる。植物油の例として
は、落花生油、亜麻仁油、大豆油、ひまし油およびとう
もろこし油などが挙げられる。合成油の例としては、リ
ン酸化合物、ビフェニル化合物、ナフタレン化合物、メ
タン化合物、フタル酸化合物、サリチル酸化合物などが
挙げられる。これらの天然鉱物油、動物油、植物油およ
び合成油中に医薬、農薬、化成品、香料、発色剤、顕色
剤、触媒および防錆剤などを使用目的に応じて適宜混合
することも一向に差しつかえない。
【0017】本発明においてアミノ化合物とアルデヒド
の重縮合反応を行う際のカプセル化条件は、スラリー系
のpHは1〜5が好ましく、1〜4がさらに好ましく、
1〜3が特に好ましい。反応温度は10〜95℃が好ま
しく、30〜90℃がさらに好ましく、40〜90℃が
特に好ましい。重縮合反応時に使用するアルデヒドのア
ミノ化合物に対するモル比は、0.5〜5.0が好まし
く、1.0〜3.0がさらに好ましい。本発明におい
て、アミノ化合物とアルデヒドの反応時に多価フェノー
ル類物質を適宜併用してもよい。多価フェノール類物質
としては、例えばレゾルシン、カテコール、ピロガロー
ル、フロログリシン、オルシン、ハイドロキノン、タン
ニン酸、没食子酸などが挙げられる。上記の多価フェノ
ール類物質を使用する場合、アミノ化合物を基準として
5〜50重量%が用いられる。微小カプセルの平均粒径
は用途に応じて適宜選択されるが、感圧記録シートに用
いる場合、カプセルの重量平均粒径としては0.5〜2
0μmが好ましく、1.0〜10μmがさらに好まし
く、1.5〜8μmが特に好ましい。
【0018】
【実施例】本発明の微小カプセルの製法を実施例により
さらに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較
例において「部」および「%」は、特に断らない限り重
量基準を意味する。また、PVAの表面張力、カプセル
製造中のエマルジョンおよびカプセルの平均粒径および
粒径分布ならびにカプセルの緻密性は、下記の方法で評
価した。
【0019】(1)表面張力 変性PVAの20℃、1%水溶液を調製して60分間静
置した後、ウィルヘルミー法(プレート法)により、表
面張力を測定した。 (2)平均粒径および粒径分布 疎水性油性液を変性PVAなどで乳化したエマルジョン
の平均粒径ならびにこのエマルジョンをアミノアルデヒ
ド重縮合物(外殻)でカプセル化した微小カプセルの平
均粒径は、エマルジョンおよびカプセル含有液を蒸留水
で希釈した後、電気泳動光散乱光度計ELS800(大
塚電子社製)により20℃で測定した。粒径分布は上記
ELS800により測定した重量平均粒径と数平均粒径
の比で表す。
【0020】(3)外殻壁膜の緻密性 微小カプセル含有液をワイヤーバーで塗布量が3.5g
/m2 になるように紙上に塗布し乾燥させた微小カプセ
ル塗布紙を、105℃のオーブン中に24時間放置後、
微小カプセルに内包される油性物質のエタノールにより
抽出されなかった量(W1 )を測定した。次に、微小カ
プセル塗布紙を熱処理(105℃のオーブン中に24時
間放置)しないこと以外は上記と同様にして、微小カプ
セルに内包される油性物質のエタノールにより抽出され
なかった量(W2 )を測定した。下記の式により、緻密
性を計算した。 緻密性(%)=(W1 /W2 )×100 尚、緻密性の良好なものは、その値が大きく、90%以
上であれば実用上緻密性に優れると言える。
【0021】実施例1 (エチレン変性PVAの製造)撹拌機、窒素導入口、エ
チレン導入口および開始剤添加口を備えた100リット
ルの加圧反応槽に、酢酸ビニル30.7kgおよびメタ
ノール29.8kgを仕込み、60℃に昇温した後30
分間窒素バブリングにより系中を窒素置換した。次いで
反応槽圧力が5kg/cm2 になるようにエチレンを導
入仕込みした。開始剤として2,2’ーアゾビス(4ー
メトキシー2、4ージメチルバレロニトリル)をメタノ
ールに溶解した濃度2.8g/リットル溶液を調製し、
窒素ガスによるバブリングを行って窒素置換した。上記
の反応槽内温を60℃に調整した後、上記の開始剤溶液
130mlを注入し、重合を開始した。重合中はエチレ
ンを導入して反応槽圧力を5kg/cm2 に、重合温度
を60℃に維持し、上記の開始剤溶液を1.0リットル
/hrで連続添加した。5.5時間後に重合率が50%
に達したところで冷却して重合を停止した。反応槽を解
放して脱エチレンした後、窒素ガスをバブリングして脱
エチレンを完全に行った。次いで減圧下に未反応酢酸ビ
ニルモノマーを除去し、メタノール溶液とした。40%
に調整した該溶液にモル比(NaOHのモル数/ポリ酢
酸ビニルの酢酸ビニル単位のモル数)0.10のNaO
Hメタノール溶液(10%濃度)を添加してけん化して
エチレン変性PVA(PVA−1とする)を得た。得ら
れた変性PVAのけん化度は98.3モル%であった。
エチレン変性PVAの1%水溶液の表面張力は55.3
dyne/cmであった。
【0022】重合、未反応酢酸ビニルモノマー去して得
られたポリ酢酸ビニル(以下、PVAcと略記する)の
メタノール溶液をnーヘキサンに沈殿、アセトンに溶解
する再沈−精製を3回行った後、60℃で減圧乾燥して
精製PVAcを得た。該PVAcのアルカリ消費量を測
定して求めたエチレン変性量は10モル%であった。上
記のPVAcのメタノール溶液をアルカリモル比0.2
でけん化した後、メタノールソックスレーを3日間実施
し、次いで乾燥して精製PVAを得た。該PVAの平均
重合度を常法のJIS K6726に準じて測定したと
ころ300であった。
【0023】(微小カプセルの調製および評価)PVA
−1の10%水溶液100部に、尿素10部、レゾルシ
ン1部および蒸留水80部を添加し攪拌しながら溶解し
た後、5N塩酸水溶液にて系のpHを3.7に調整し
た。別途クリスタルバイオレットラクトン3.5部およ
びベンゾイルロイコメチレンブルー1.0部をジイロプ
ロピルナフタレン100部に90℃1時間加熱溶解して
染料油を得た。この染料油100部を前述の壁膜形成剤
含有の水溶液中に添加し、攪拌混合した後、ホモミキサ
ーを用いて100V、9000rpmの条件下2分間乳
化させてO/W型エマルジョンを得た。このエマルジョ
ンを蒸留水で希釈した後、電気泳動光散乱光度計ELS
800(大塚電子社製)にて測定した平均粒径は3.8
μmであった。このエマルジョンに塩化アンモニウムの
5%水溶液20部を攪拌下に添加した。次いで攪拌しな
がら37%ホルムアルデヒド水溶液30部を添加し、6
0℃に昇温し2時間カプセル化反応を行った後、系の温
度を30℃に下げ、20%水酸化ナトリウム水溶液を添
加して系のpHを7.5に調整し、発色剤オイルを内包
する微小カプセルの水性分散液を得た。得られた微小カ
プセルのスラリーは凝集物はなく良好なものであった。
微小カプセルの平均粒径を測定した結果、4.0μmで
あった。微小カプセルの重量平均粒径と数平均粒径の比
は1.6であり、粒径分布は小さかった。外殻壁膜の緻
密性は96%であり、良好であった。
【0024】実施例2〜7 酢酸ビニルおよびメタノールの量ならびにエチレン圧
力、コモノマーの使用、重合時間および重合率を変更す
る以外は実施例1と同様の操作、精製および分析を行
い、表1に示すエチレン変性PVAを得た。実施例1で
用いたPVA−1を表1に示すPVA系重合体に変える
以外は、実施例1と同様にして微小カプセルを調製し得
られたカプセルの評価を行った。その結果を併せて表2
に示した。
【0025】比較例1〜3 実施例1で用いたPVA−1を表1に示すPVA系重合
体に変える以外は、実施例1と同様にして微小カプセル
を調製し得られたカプセルの評価を行った。その結果を
併せて表2に示す。表1に示すPVA−10を用いた比
較例3では、3.8μmのエマルジョンは得られたが、
その後尿素−ホルムアルデヒドの縮合を進めるにつれて
系の粘度が上昇し攪拌ができなくなった。
【0026】
【表1】
【0027】1)IA:イタコン酸 2)AMPS:アクリルアミド−2−メチルプロパンス
ルホン酸ソーダ 3)ASNa:アリルスルホン酸ソーダ
【0028】
【表2】
【0029】表2より明らかな様に、エチレン単位を1
〜24モル%含有する水溶性もしくは水分散性である変
性PVAを用いたものは、変性PVAの乳化性、保護コ
ロイド性が高いため、粒径が小さく、均一でしかも緻密
性に優れた微小カプセルが得られることがわかる。
【0030】実施例8 実施例1で用いたPVA−1を、PVA−1/エチレン
−無水マレイン酸共重合体(モンサントケミカル社製;
EMA31)=1/1(重量比)に変える以外は、実施
例1と同様にして微小カプセルを調製し得られたカプセ
ルの評価を行った。エマルジョン粒径は3.8μm、カ
プセル粒径は3.9μm、粒径分布は1.5の粒径の揃
ったカプセルが得られた。カプセルの緻密性は97%で
良好であった。
【0031】実施例9 実施例8で用いたエチレン−無水マレイン酸共重合体
を、ビニルベンゼンスルホン酸重合体(ナショナル・ス
ターチ・アンド・ケモカル社製;VersaTL50
0)に変える以外は、実施例8と同様にして微小カプセ
ルを調製し得られたカプセルの評価を行った。エマルジ
ョン粒径は4.0μm、カプセル粒径は4.2μm、粒
径分布は1.7、カプセルの緻密性は94%であった。
【0032】実施例10 実施例1で用いた尿素をメラミンに変え、縮合温度を6
5℃に変える以外は実施例1と同様にして微小カプセル
を調製し得られたカプセルの評価を行った。エマルジョ
ン粒径は3.8μm、カプセル粒径は4.0μm、粒径
分布は1.6、カプセルの緻密性は96%であった。
【0033】実施例11 実施例10で用いたメラミンをメチル化メチロールメラ
ミン(モンサント社製;レズミン714)に変える以外
は実施例10と同様にして微小カプセルを調製し得られ
たカプセルの評価を行った。エマルジョン粒径は3.8
μm、カプセル粒径は4.0μm、粒径分布は1.6、
カプセルの緻密性は96%であった。
【0034】比較例4 比較例1で用いたPVA−8を、PVA−8/エチレン
−無水マレイン酸共重合体(モンサントケミカル社製;
EMA31)=1/1(重量比)に変える以外は、実施
例1と同様にして微小カプセルを調製し得られたカプセ
ルの評価を行った。エマルジョン粒径は4.3μm、カ
プセル粒径は5.1μm、粒径分布は2.2の分布の大
きいカプセルが得られた。カプセルの緻密性は82%で
あり、実施例8に比べ、粒径が大きく、粒度分布が大き
く、緻密性の劣るカプセルであった。
【0035】比較例5 比較例3で用いたPVA−10を、PVA−10/エチ
レン−無水マレイン酸共重合体(モンサントケミカル社
製;EMA31)=1/1(重量比)に変える以外は、
実施例1と同様にして微小カプセルを調製し得られたカ
プセルの評価を行った。エマルジョン粒径は3.8μ
m、カプセル粒径は4.0μm、粒径分布は2.1の分
布の大きいカプセルが得られた。カプセルの緻密性は7
2%であり、緻密性の劣るカプセルであった。
【0036】
【発明の効果】本発明の微小カプセルの製法は、従来の
水溶性高分子化合物あるいはポリビニルアルコールを乳
化分散剤として使用したものに比べて、カプセル粒子が
小さくかつ粒径分布が小さく、極めてカプセルの緻密性
の優れたものである。本発明の方法によって製造される
微小カプセルは、香料、医薬品、染料、顔料、燃料、農
薬、接着剤、溶剤、液晶、その他多くのものに適用可能
で、とりわけ感圧複写紙、印刷インキの用途に有用であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単位含有量1〜24モル%の変
    性ポリビニルアルコールを含有する水性媒体中におい
    て、疎水性油性液の乳化分散を行うと共に乳化分散させ
    た疎水性油性液の周囲にアミノ化合物とアルデヒドを重
    縮合させることにより外殻を形成させることを特徴とす
    る微小カプセルの水性分散液の製法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001200070A (ja) * 2000-01-20 2001-07-24 Kuraray Co Ltd ポリビニルアルコール系樹脂フィルム
WO2011036174A1 (en) 2009-09-25 2011-03-31 B.R.A.I.N. Biotechnology Research And Information Network Ag A novel method for the production of a antimicrobial peptide
CN116694140A (zh) * 2023-06-09 2023-09-05 珠海格力电器股份有限公司 一种变色微胶囊、变色油墨及其制备方法和应用

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CN116694140B (zh) * 2023-06-09 2025-02-07 珠海格力电器股份有限公司 一种变色微胶囊、变色油墨及其制备方法和应用

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