JPH10139945A5 - - Google Patents
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- JPH10139945A5 JPH10139945A5 JP1996311425A JP31142596A JPH10139945A5 JP H10139945 A5 JPH10139945 A5 JP H10139945A5 JP 1996311425 A JP1996311425 A JP 1996311425A JP 31142596 A JP31142596 A JP 31142596A JP H10139945 A5 JPH10139945 A5 JP H10139945A5
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Description
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(イ)オレフィン系重合体、(ロ)比重が0.5〜1.1である架橋スチレン系重合体、および(ハ)(A)(A−1)スチレン系重合体ブロックセグメント、および(A−2)1,2−ビニル結合含量が20%未満であるポリブタジエンブロックセグメントから選ばれる少なくとも1種のブロックセグメント、ならびに(B)ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20%以上であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10%以上であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントからなり、かつブロック構造が直鎖状あるいは分岐状であるブロック共重合体の不飽和二重結合を90%以上水素添加してなる水添ブロック共重合体を含有してなる熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、(イ)オレフィン系重合体、(ロ)比重が0.5〜1.1である架橋スチレン系重合体、および(ハ)(A)(A−1)スチレン系重合体ブロックセグメント、および(A−2)1,2−ビニル結合含量が20%未満であるポリブタジエンブロックセグメントから選ばれる少なくとも1種のブロックセグメント、ならびに(B)ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20%以上であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10%以上であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントからなり、かつブロック構造が直鎖状あるいは分岐状であるブロック共重合体の不飽和二重結合を90%以上水素添加してなる水添ブロック共重合体を含有してなる熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
本発明において、(イ)成分を構成するオレフィン系重合体としては、炭素数2〜8のα−モノオレフィンを主たる単量体成分とする重合体である。このオレフィン系重合体の具体例としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン−1などが挙げられ、これらは1種単独であるいは2種以上混合して使用される。特に好ましいオレフィン系重合体は、エチレンあるいはプロピレンを主たる単量体成分とする重合体であり、具体的には各種ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルランダム共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸ランダム共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレートランダム共重合体などのエチレン系ランダム共重合体、プロピレン系ランダムもしくはプロピレン系ブロック共重合体、さらにはこれらの混合物である。
本発明において、(イ)成分を構成するオレフィン系重合体としては、炭素数2〜8のα−モノオレフィンを主たる単量体成分とする重合体である。このオレフィン系重合体の具体例としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン−1などが挙げられ、これらは1種単独であるいは2種以上混合して使用される。特に好ましいオレフィン系重合体は、エチレンあるいはプロピレンを主たる単量体成分とする重合体であり、具体的には各種ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニルランダム共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸ランダム共重合体、エチレン−グリシジルメタクリレートランダム共重合体などのエチレン系ランダム共重合体、プロピレン系ランダムもしくはプロピレン系ブロック共重合体、さらにはこれらの混合物である。
【0006】
本発明において、(ロ)成分を構成する架橋スチレン系重合体は、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマーとジビニルベンゼン、多価アルコールのジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート)などの多官能モノマーを主成分とする(共)重合体である。
この架橋スチレン系重合体には、スチレン系モノマーおよび多官能モノマー以外に、さらにアクリロニトリル、メチルメタクリレート、無水マレイン酸などを共重合していてもよい。
本発明において、架橋スチレン系重合体は水分散体でも乾燥粉体としても使用できる。好ましくは乾燥粉体が操作上良い。乾燥は、熱風乾燥、スプレードライ乾燥等種々の方法を用いることができるが、好ましくはスプレードライ乾燥による方法が好ましい。
本発明において、架橋スチレン系重合体の比重は0.5〜1.1、好ましくは0.6〜0.9であるが、架橋スチレン系重合体の比重を軽減させるには、架橋スチレン系重合体が、中空または多孔の粒子状であることが好ましい。
架橋中空粒子の製法については特に制限はないが、好適には特開昭62−127336号公報、特開昭61−185505号公報の方法で作ることができる。
本発明において、(ロ)成分を構成する架橋スチレン系重合体は、スチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレンなどのスチレン系モノマーとジビニルベンゼン、多価アルコールのジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート)などの多官能モノマーを主成分とする(共)重合体である。
この架橋スチレン系重合体には、スチレン系モノマーおよび多官能モノマー以外に、さらにアクリロニトリル、メチルメタクリレート、無水マレイン酸などを共重合していてもよい。
本発明において、架橋スチレン系重合体は水分散体でも乾燥粉体としても使用できる。好ましくは乾燥粉体が操作上良い。乾燥は、熱風乾燥、スプレードライ乾燥等種々の方法を用いることができるが、好ましくはスプレードライ乾燥による方法が好ましい。
本発明において、架橋スチレン系重合体の比重は0.5〜1.1、好ましくは0.6〜0.9であるが、架橋スチレン系重合体の比重を軽減させるには、架橋スチレン系重合体が、中空または多孔の粒子状であることが好ましい。
架橋中空粒子の製法については特に制限はないが、好適には特開昭62−127336号公報、特開昭61−185505号公報の方法で作ることができる。
【0007】
ここで、架橋スチレン系重合体が粒子である場合の粒子径は、通常0.1〜10μmである。
本発明において、中空または多孔の架橋スチレン粒子の好ましいポリマー組成としては、メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン/メタクリル酸、メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン/スチレンおよび/またはα−メチルスチレン/メタクリル酸、スチレンおよび/またはα−メチルスチレン/ジビニルベンゼン/メタクリル酸などである。
ここで、架橋スチレン系重合体が粒子である場合の粒子径は、通常0.1〜10μmである。
本発明において、中空または多孔の架橋スチレン粒子の好ましいポリマー組成としては、メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン/メタクリル酸、メチルメタクリレート/ジビニルベンゼン/スチレンおよび/またはα−メチルスチレン/メタクリル酸、スチレンおよび/またはα−メチルスチレン/ジビニルベンゼン/メタクリル酸などである。
【0008】
本発明の(ハ)成分は、(A)(A−1)スチレン系重合体ブロックセグメント(以下「ブロックA1」ということがある)および(A−2)1,2−ビニル結合含量が20%未満であるポリブタジエンブロックセグメント(以下「ブロックA2」ということがある)から選ばれる少なくとも1種のブロックセグメント2〜98重量%ならびに(B)ブタジエンおよび/またはイソプレン50〜100重量%と他の単量体50〜0重量%からなり、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20〜95%であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10〜95%であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメント2〜98重量%(以下「ブロックB」ということがある)〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕からなり、かつブロック構造が直鎖状あるいは分岐状であるブロック共重合体の不飽和二重結合を90%以上水素添加してなる水添ブロック共重合体である。
本発明の(ハ)成分は、(A)(A−1)スチレン系重合体ブロックセグメント(以下「ブロックA1」ということがある)および(A−2)1,2−ビニル結合含量が20%未満であるポリブタジエンブロックセグメント(以下「ブロックA2」ということがある)から選ばれる少なくとも1種のブロックセグメント2〜98重量%ならびに(B)ブタジエンおよび/またはイソプレン50〜100重量%と他の単量体50〜0重量%からなり、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20〜95%であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10〜95%であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメント2〜98重量%(以下「ブロックB」ということがある)〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕からなり、かつブロック構造が直鎖状あるいは分岐状であるブロック共重合体の不飽和二重結合を90%以上水素添加してなる水添ブロック共重合体である。
【0009】
ブロックA2およびブロックBの好ましい具体的設計方針は、以下のようにまとめられる。
ケース1(オレフィン系重合体が、エチレンを主たる単量体成分とするものの場合);
(ハ)成分中のブロックA2は、水素添加により結晶性のポリエチレン類似の構造となり、エチレンを主たる成分とするオレフィン系重合体(例;ポリエチレン)との相溶性に優れる。従って、エチレンを主たる単量体成分とするオレフィン系重合体を成分とする(イ)成分の相溶化剤としては、ブロックA2を有するものが特に好ましい。この場合、ブロックBとしては、ゴム的性質に優れたセグメントとして設計することにより、耐衝撃性を飛躍的に向上させることができ好ましい。ブロックBをゴム的性質に優れたセグメントとして設計する場合には、ブロックB中のジエン部分のビニル結合含量を特許請求の範囲に記載された範囲で適当な値とすることが好ましい。例えば、ブロックB中のジエン部分のビニル結合含量は、ブタジエンの場合30〜55重量%、好ましくは35〜50重量%、イソプレンの場合40重量%以下、好ましくは30重量%以下である。このようなビニル結合含量の範囲内では、ブロックBは、優れたゴム的性能を示す。
ブロックA2およびブロックBの好ましい具体的設計方針は、以下のようにまとめられる。
ケース1(オレフィン系重合体が、エチレンを主たる単量体成分とするものの場合);
(ハ)成分中のブロックA2は、水素添加により結晶性のポリエチレン類似の構造となり、エチレンを主たる成分とするオレフィン系重合体(例;ポリエチレン)との相溶性に優れる。従って、エチレンを主たる単量体成分とするオレフィン系重合体を成分とする(イ)成分の相溶化剤としては、ブロックA2を有するものが特に好ましい。この場合、ブロックBとしては、ゴム的性質に優れたセグメントとして設計することにより、耐衝撃性を飛躍的に向上させることができ好ましい。ブロックBをゴム的性質に優れたセグメントとして設計する場合には、ブロックB中のジエン部分のビニル結合含量を特許請求の範囲に記載された範囲で適当な値とすることが好ましい。例えば、ブロックB中のジエン部分のビニル結合含量は、ブタジエンの場合30〜55重量%、好ましくは35〜50重量%、イソプレンの場合40重量%以下、好ましくは30重量%以下である。このようなビニル結合含量の範囲内では、ブロックBは、優れたゴム的性能を示す。
【0012】
ブロックBは、ブタジエンおよび/またはイソプレン50〜100重量%と他の単量体50〜0重量%からなり、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20〜95%であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10〜95%のイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントである。
ブロックBは、(ハ)成分全体の構造と使用目的によって果たすべき役割が大きく変化するブロックセグメントであることは、前述したとおりである。
なお、本発明において、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量とは、ブタジエンブロックにおける1,2−結合を有するブタジエンの量を表し、イソプレン部のビニル結合含量とは、イソプレンブロックにおける1,2−結合を有するイソプレンと3,4−結合を有するイソプレンとの合計量を表すものである。
ブロックBは、ブタジエンおよび/またはイソプレン50〜100重量%と他の単量体50〜0重量%からなり、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20〜95%であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10〜95%のイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントである。
ブロックBは、(ハ)成分全体の構造と使用目的によって果たすべき役割が大きく変化するブロックセグメントであることは、前述したとおりである。
なお、本発明において、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量とは、ブタジエンブロックにおける1,2−結合を有するブタジエンの量を表し、イソプレン部のビニル結合含量とは、イソプレンブロックにおける1,2−結合を有するイソプレンと3,4−結合を有するイソプレンとの合計量を表すものである。
【0019】
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、以上の(イ)成分〜(ハ)成分を主成分とするが、このほか2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕などのヒンダードフェノール系酸化防止剤、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネートなどのチオエーテル系酸化防止剤、トリスノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトなどのリン系酸化防止剤、;ステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレートなどの帯電防止剤;4−アセトキシ−2,2,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどの耐候剤;p−t−ブチルフェニルサリシレート、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤;パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、高級脂肪酸類またはこれらの金属塩などの滑剤;酸化チタン、カーボンブラックなどの着色剤;ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、ガラスビーズ、アスベスト、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸カリウムウィスカー、タルク、硫酸バリウム、ガラスフレーク、フッ素樹脂などの充填剤;あるいは他のゴム質重合体、熱可塑性樹脂などを適宜配合することができる。又、必要に応じてl−メントール、柑橘系油等の消臭剤、を適宜配合することができる。
本発明の組成物は、押し出し機、ニーダー、バンバリーミキサーなどにより溶融混練りすることによって得ることができる。本発明の組成物を製造するには、各成分を一括で混合してもよく、任意の成分をあらかじめ予備混合したのち、残りの成分を添加して混合してもよい。最も好ましい製造装置は、一軸あるいは二軸押し出し機であり、これにより連続的に効率よく混練りし、ペレット化することができる。得られたペレットを用い、押し出し成形を行い、成形品に加工することができる。本発明の組成物を用いて得られる押し出し成形品としては、シート、フィルム、チューブなどを挙げることができ、種々の用途に使用することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、以上の(イ)成分〜(ハ)成分を主成分とするが、このほか2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−(1−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕などのヒンダードフェノール系酸化防止剤、ペンタエリスリトールテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネートなどのチオエーテル系酸化防止剤、トリスノニルフェニルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイトなどのリン系酸化防止剤、;ステアロアミドプロピルジメチル−β−ヒドロキシエチルアンモニウムニトレートなどの帯電防止剤;4−アセトキシ−2,2,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどの耐候剤;p−t−ブチルフェニルサリシレート、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどの紫外線吸収剤;パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、高級脂肪酸類またはこれらの金属塩などの滑剤;酸化チタン、カーボンブラックなどの着色剤;ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、ガラスビーズ、アスベスト、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸カリウムウィスカー、タルク、硫酸バリウム、ガラスフレーク、フッ素樹脂などの充填剤;あるいは他のゴム質重合体、熱可塑性樹脂などを適宜配合することができる。又、必要に応じてl−メントール、柑橘系油等の消臭剤、を適宜配合することができる。
本発明の組成物は、押し出し機、ニーダー、バンバリーミキサーなどにより溶融混練りすることによって得ることができる。本発明の組成物を製造するには、各成分を一括で混合してもよく、任意の成分をあらかじめ予備混合したのち、残りの成分を添加して混合してもよい。最も好ましい製造装置は、一軸あるいは二軸押し出し機であり、これにより連続的に効率よく混練りし、ペレット化することができる。得られたペレットを用い、押し出し成形を行い、成形品に加工することができる。本発明の組成物を用いて得られる押し出し成形品としては、シート、フィルム、チューブなどを挙げることができ、種々の用途に使用することができる。
【0020】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中における各種の測定は、下記の方法に拠った。
(1) 結合ビニル芳香族化合物含量
679nm −1 のフェニル基の吸収を基に、赤外分析法により測定した。
(2)共役ジエンのビニル結合含量
赤外分析法を用い、ハンプトン法により算出した。
(3)水添率
四塩化エチレンを溶媒に用い、10MHz、 1 H −NMRスペクトルから算出した。
(4)重量平均分子量
トリクロルベンゼンを溶媒に用い、135℃におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン換算で求めた。
(5)比重
JIS K−7112に従って測定した。
(6)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210に従い、230℃、荷重2.16kgで測定した。
(7)アイゾット衝撃強度
JIS K7110に従って測定した。
(8)引張特性
JIS K7113に従って測定した。
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り重量基準である。
また、実施例中における各種の測定は、下記の方法に拠った。
(1) 結合ビニル芳香族化合物含量
679nm −1 のフェニル基の吸収を基に、赤外分析法により測定した。
(2)共役ジエンのビニル結合含量
赤外分析法を用い、ハンプトン法により算出した。
(3)水添率
四塩化エチレンを溶媒に用い、10MHz、 1 H −NMRスペクトルから算出した。
(4)重量平均分子量
トリクロルベンゼンを溶媒に用い、135℃におけるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いてポリスチレン換算で求めた。
(5)比重
JIS K−7112に従って測定した。
(6)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210に従い、230℃、荷重2.16kgで測定した。
(7)アイゾット衝撃強度
JIS K7110に従って測定した。
(8)引張特性
JIS K7113に従って測定した。
【0021】
(ロ)成分の製造
スチレン98部、メタクリル酸2部、t−ドデシルメルカプタン10部を、水200部にラウリル硫酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部を溶かした水溶液に入れ、撹拌しながら70℃で8時間重合してポリマー粒子を得た。このポリマー粒子は、平均粒子径0.22μm、トルエン不溶解分3%、GPCによる数平均分子量4,100、重量平均分子量と数平均分子量との比Mw/Mn=2.4であった。
次に、このポリマー粒子を種ポリマーとして用い、このポリマー粒子を固形分で10部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル0.1部、ラウリル硫酸ナトリウム0.3部および過硫酸カリウム0.5部を水900部に分散した。これにメチルメタクリレート80部、ジビニルベンゼン(純品換算)10部、スチレン10部の混合物を加えて30℃で1時間撹拌したところ、上記物質は種ポリマー粒子にほぼ完全に吸収された。
これをそのまま70℃で5時間重合したところ、重合収率98%でpH3.0の中空の架橋ポリマー粒子(以下中空粒子(ロ)という)の水分散体が得られた。
(ロ)成分の製造
スチレン98部、メタクリル酸2部、t−ドデシルメルカプタン10部を、水200部にラウリル硫酸ナトリウム0.5部、過硫酸カリウム1.0部を溶かした水溶液に入れ、撹拌しながら70℃で8時間重合してポリマー粒子を得た。このポリマー粒子は、平均粒子径0.22μm、トルエン不溶解分3%、GPCによる数平均分子量4,100、重量平均分子量と数平均分子量との比Mw/Mn=2.4であった。
次に、このポリマー粒子を種ポリマーとして用い、このポリマー粒子を固形分で10部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル0.1部、ラウリル硫酸ナトリウム0.3部および過硫酸カリウム0.5部を水900部に分散した。これにメチルメタクリレート80部、ジビニルベンゼン(純品換算)10部、スチレン10部の混合物を加えて30℃で1時間撹拌したところ、上記物質は種ポリマー粒子にほぼ完全に吸収された。
これをそのまま70℃で5時間重合したところ、重合収率98%でpH3.0の中空の架橋ポリマー粒子(以下中空粒子(ロ)という)の水分散体が得られた。
【0022】
(ハ)成分の製造(ハ−1〜5の製造)
内容積5リットルのオートクレーブに、シクロヘキサン2.5kg、1,3−ブタジエン500g、n−ブチルリチウム0.4gを加えて、50℃で重合転化率が18%になったのち、テトラヒドロフラン9.8gを添加して昇温し、重合転化率が100%になるまで重合を行った。
次に、スチレン90gを添加し、重合を続行した。
重合完結後、反応液を70℃にし、n−ブチルリチウム0.8g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.8gとビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド0.25gおよびジエチルアルミニウムクロライド1gを加え、水素圧力10kg/cm 2 で1時間反応させた。この反応液を、大量のメチルアルコールの中に混合して析出する固形物を回収、乾燥して水添ブロック共重合体ハ−1を得た。得られた水添ブロック共重合体ハ−1の水添率は99%、第1段目の1,2−ビニル結合含量は12%、第2段目の1,2−ビニル結合含量は40%であった。
また、表1に示すような水添ブロック共重合体になるように、単量体種類、単量体量、触媒量、重合温度、重合時間などを変化させて、水添ブロック共重合体ハ−1に準じて、水添ブロック共重合体ハ−2〜5を得た。
構造1:ブロックA1−ブロックB−ブロックA2
構造2:ブロックA1−ブロックB
(ハ)成分の製造(ハ−1〜5の製造)
内容積5リットルのオートクレーブに、シクロヘキサン2.5kg、1,3−ブタジエン500g、n−ブチルリチウム0.4gを加えて、50℃で重合転化率が18%になったのち、テトラヒドロフラン9.8gを添加して昇温し、重合転化率が100%になるまで重合を行った。
次に、スチレン90gを添加し、重合を続行した。
重合完結後、反応液を70℃にし、n−ブチルリチウム0.8g、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール0.8gとビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロライド0.25gおよびジエチルアルミニウムクロライド1gを加え、水素圧力10kg/cm 2 で1時間反応させた。この反応液を、大量のメチルアルコールの中に混合して析出する固形物を回収、乾燥して水添ブロック共重合体ハ−1を得た。得られた水添ブロック共重合体ハ−1の水添率は99%、第1段目の1,2−ビニル結合含量は12%、第2段目の1,2−ビニル結合含量は40%であった。
また、表1に示すような水添ブロック共重合体になるように、単量体種類、単量体量、触媒量、重合温度、重合時間などを変化させて、水添ブロック共重合体ハ−1に準じて、水添ブロック共重合体ハ−2〜5を得た。
構造1:ブロックA1−ブロックB−ブロックA2
構造2:ブロックA1−ブロックB
【0023】
実施例1〜7
表2に示す配合に従って、樹脂混合物を調合し、池貝鉄工(株)製、二軸押し出し機PCM45を用いてペレット化した。得られたペレットを用いて、射出成形によって試験片を得た。結果を表2に示す。
実施例1〜7
表2に示す配合に従って、樹脂混合物を調合し、池貝鉄工(株)製、二軸押し出し機PCM45を用いてペレット化した。得られたペレットを用いて、射出成形によって試験片を得た。結果を表2に示す。
【0024】
比較例1〜7
表3に示す配合に従って、樹脂混合物を調合し、池貝鉄工(株)製、二軸押し出し機PCM45を用いてペレット化した。得られたペレットを用いて、射出成形によって試験片を得た。結果を表3に示す。
なお、表2および表3中で用いた樹脂類を以下に示す。
低密度ポリエチレン;東ソー(株)製、ペトロセン190
ポリプロピレン;三菱油化(株)製、MA−2A
G1650;シェル(株)製、SEBS。スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体。そのミクロ構造は、1,2−ビニル結合を有するブタジエンブロックが約40重量%である。
A1100;日本油脂(株)製、モディパーA1100(ポリエチレン鎖にポリスチレンをグラフトしたグラフト共重合体)
比較例1〜7
表3に示す配合に従って、樹脂混合物を調合し、池貝鉄工(株)製、二軸押し出し機PCM45を用いてペレット化した。得られたペレットを用いて、射出成形によって試験片を得た。結果を表3に示す。
なお、表2および表3中で用いた樹脂類を以下に示す。
低密度ポリエチレン;東ソー(株)製、ペトロセン190
ポリプロピレン;三菱油化(株)製、MA−2A
G1650;シェル(株)製、SEBS。スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体。そのミクロ構造は、1,2−ビニル結合を有するブタジエンブロックが約40重量%である。
A1100;日本油脂(株)製、モディパーA1100(ポリエチレン鎖にポリスチレンをグラフトしたグラフト共重合体)
【0026】
【表2】
【表2】
【0027】
【表3】
【表3】
Claims (8)
- (イ)オレフィン系重合体、
(ロ)比重が0.5〜1.1である架橋スチレン系重合体、および
(ハ)(A)(A−1)スチレン系重合体ブロックセグメント、および(A−2)1,2−ビニル結合含量が20%未満であるポリブタジエンブロックセグメントから選ばれる少なくとも1種のブロックセグメント、ならびに(B)ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20%以上であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10%以上であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントからなり、かつブロック構造が直鎖状あるいは分岐状であるブロック共重合体の不飽和二重結合を90%以上水素添加してなる水添ブロック共重合体を含有してなる熱可塑性樹脂組成物。 - 上記(イ)オレフィン系重合体が10〜99.4重量%、上記(ロ)架橋スチレン系重合体が0.5〜70重量%、および上記(ハ)水添ブロック共重合体が0.1〜20重量%(ただし、(イ)+(ロ)+(ハ)=100重量%)である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記(ロ)架橋スチレン系重合体が、スチレン系モノマーと多官能モノマーを主成分とする(共)重合体である請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記スチレン系モノマーがスチレンである請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記多官能モノマーが、ジビニルベンゼン、または多価アルコールのジまたはトリ(メタ)アクリル酸エステルである請求項3又は4記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記(ロ)架橋スチレン系重合体が、中空または多孔の粒子である請求項1〜5のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記中空または多孔の粒子の粒子径が、0.1〜10μmである請求項6記載の熱可塑性樹脂組成物。
- 上記(ハ)水添ブロック共重合体が、上記(A)ブロックセグメント2〜98重量%、および上記(B)ブロックセグメント2〜98重量%(ただし、(A)+(B)=100重量%)からなり、ここで、上記(B)ブロックセグメントが、ブタジエンおよび/またはイソプレン50〜100重量%と他の単量体50〜0重量%とを含み、かつ、ブタジエン部の1,2−ビニル結合含量が20〜95%であるブタジエン系(共)重合体ブロックセグメントおよび/またはイソプレン部のビニル結合含量が10〜95%であるイソプレン系(共)重合体ブロックセグメントからなる請求項1〜7のいずれか1項記載の熱可塑性樹脂組成物。
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| JP8311425A JPH10139945A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 熱可塑性樹脂組成物 |
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| JP8311425A JPH10139945A (ja) | 1996-11-07 | 1996-11-07 | 熱可塑性樹脂組成物 |
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- 1996-11-07 JP JP8311425A patent/JPH10139945A/ja active Pending
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