JPH10139960A - 自動車外装用ポリオレフィン組成物 - Google Patents

自動車外装用ポリオレフィン組成物

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JPH10139960A
JPH10139960A JP31015696A JP31015696A JPH10139960A JP H10139960 A JPH10139960 A JP H10139960A JP 31015696 A JP31015696 A JP 31015696A JP 31015696 A JP31015696 A JP 31015696A JP H10139960 A JPH10139960 A JP H10139960A
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JP
Japan
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ethylene
weight
propylene
copolymer
parts
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Application number
JP31015696A
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English (en)
Inventor
Naganori Masubuchi
長則 増渕
Masaaki Isoi
政明 磯井
Toshikazu Honda
俊和 本田
Kenji Magome
建志 馬篭
Masakatsu Suetsugu
正克 末次
Yuji Fujita
祐二 藤田
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Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度、耐衝撃性、硬度、延性等の機械
的特性を有するとともに成形性に優れ、自動車のバンパ
ーや外装部材に使用するのに好適な自動車外装用ポリオ
レフィン組成物を提供する。 【解決手段】 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組
成物は、(a) 70g/10分以上のメルトフローレート(230
℃、2.16kg)及び4以上の極限粘度数を有する結晶性プ
ロピレン−エチレン共重合体55〜75重量部と、(b) 20〜
30重量%のオクテンを含有するととも残部が実質的にエ
チレンからなり、メルトインデックス(190 ℃、2.16k
g)が0.5 g/10分以上のエチレン・オクテン共重合エラ
ストマー12〜22重量部と、(c) 示差走査熱量計による測
定で100 ℃以上の融解ピークを有するポリエチレン2〜
8重量部と、(d) エチレン・プロピレン共重合体ゴム0
〜10重量部と、(e) タルク5〜15重量部とからなり、前
記成分(b) +前記成分(d) が22重量部以下であり、前記
成分(b) +前記成分(c) +前記成分(d) が20〜30重量部
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な延性、硬度
及び耐衝撃性を有するとともに、高流動性のために成形
性に優れた自動車外装用ポリオレフィン組成物関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
のバンパーや外装部材には、機械的特性及びリサイクル
性の観点から、ポリプロピレン樹脂が多く使用されるよ
うになってきた。バンパーや外装部材に適する機械的特
性を得るためには、通常ポリプロピレン単独ではなく種
々のポリマー又はエラストマーや添加剤を配合している
が、リサイクル性を考慮すると、各部品をできるだけ同
一又は類似の組成の材料で形成するのが好ましい。この
ような観点から、プロピレン−エチレンブロック共重合
体を主体とする自動車外装用の自動車外装用ポリオレフ
ィン組成物が数多く提案されている。
【0003】例えば特開平5-59251 号は、(A) エチレン
含有量0.5 〜10重量%、ポリプロピレン成分の沸騰n-ヘ
プタン不溶分97重量%以上及び常温p-キシレン可溶分5
〜20重量%を含み、固有粘度(デカリン、135 ℃)2以
上、メルトフローインデックス30〜100 及び曲げ弾性率
18,000kgf/cm2 以上の高結晶性プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体45〜70重量%、(B) エチレン含有量70〜
90重量%及びムーニー粘度ML1+4 (100℃) 5〜60の無
定形エチレン−プロピレン共重合体10〜20重量%、(C)
炭素数4〜10のα−オレフィン含有量5〜15モル%及び
密度0.91以下で、メルトフローインデックス(230 ℃)
2〜50g/10分のエチレン・α−オレフィン共重合体5〜
15重量%、(D) ブテン含有量10〜25重量%、ムーニー粘
度ML1+ 4 (100℃) 5〜20の無定形エチレン・ブテン共
重合体1〜10重量%、並びに(E)平均粒径Dが1.0 〜3.0
μmでかつ粒径10μm以上のものを含有しないタルク
8〜15重量%からなり、成分(B) がポリエチレンのラメ
ラにより強化されたラバー成分として存在することを特
徴とするバンパー用樹脂組成物を開示している。
【0004】また特開平6-9852号は、(A) エチレン含有
量0.5 〜10重量%、ポリプロピレン成分の沸騰n-ヘプタ
ン不溶分97重量%以上及び常温p-キシレン可溶分5〜20
重量%を含み、固有粘度(デカリン、135 ℃)2以上、
メルトフローインデックス30〜100 及び曲げ弾性率18,0
00kgf/cm2 以上の高結晶性プロピレン−エチレン共重合
体45〜80重量%、(B) エチレン含有量70〜90重量%及び
ムーニー粘度ML1+4(100℃) 5〜70の無定形エチレン
−プロピレンブロック共重合体10〜20重量%、(C) 炭素
数4〜10のα−オレフィン含有量5〜15モル%及び密度
0.91以下で、メルトフローインデックス(230 ℃)2.2
〜50g/10分のエチレン・α−オレフィン共重合体5〜15
重量%、(D) ブテン含有量10〜25重量%、ムーニー粘度
ML1+4(100℃) 5〜20の無定形エチレン・ブテン共重
合体1〜10重量%、並びに(E) 平均粒径D50が1.0 〜3.
0 μmでかつ粒径10μm以上のものを含有しないタルク
8重量%未満からなり、成分(B) がポリエチレンのラメ
ラにより強化されたラバー成分として存在することを特
徴とするバンパー用樹脂組成物を開示している。
【0005】これらのバンパー用樹脂組成物では、耐衝
撃性と剛性のバランスを向上させるために、高結晶性プ
ロピレン−エチレンブロック共重合体にゴム成分として
無定形エチレン−プロピレン共重合体及び無定形エチレ
ン・ブテン共重合体が配合され、さらにエチレン・α−
オレフィン共重合体も配合されている。しかしながら、
このような組成だと、高流動性にすると組成物の引張破
断伸度及び耐衝撃性が低下するという問題がある。
【0006】特開平5-230321号は、MFRが30〜150 g/
10分(230 ℃、2.16kg荷重)で、プロピレン単独重合体
部分のMFRが50〜300 g/10分、アイソタクチックペン
タッド分率(P)が0.98以上であるエチレン−プロピレ
ンブロック共重合体55〜75重量%と、示差走査熱量計に
よる測定で30〜100 ℃に融解温度を持つエチレン系共重
合体25〜45重量%からなる熱可塑性重合体組成分100 重
量部と、平均粒径が5μm以下であり比表面積が3.5 m
2 /g以上であるタルク7〜25重量部からなる組成物であ
って、該組成物中のプロピレン単独重合体領域につき、
(100)もしくは(010)面の法線方向から電子顕
微鏡観察した結晶ラメラの厚みの平均値が8nm以上であ
ることを特徴とする熱可塑性重合体組成物を開示してい
る。しかしながら、この熱可塑性重合体組成物は、組成
が簡単であるもののエラストマー性が不足しているの
で、耐衝撃性等が劣るという欠点を有する。
【0007】従って、本発明の目的は、十分な強度、耐
衝撃性、硬度、延性等の機械的特性を有するとともに成
形性に優れ、自動車のバンパーや外装部材に使用するの
に好適な自動車外装用ポリオレフィン組成物を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、結晶性プロピレン−エチレン共
重合体に、特定のエチレン・オクテン共重合エラストマ
ー及びポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体ゴ
ム、及びタルクを配合すると、良好な強度、耐衝撃性、
硬度及び延性を有するとともに、成形性に優れた自動車
外装用ポリオレフィン組成物が得られることを発見し、
本発明に想到した。
【0009】すなわち本発明の自動車外装用ポリオレフ
ィン組成物は、(a) 70g/10分以上のメルトフローレート
(230 ℃、2.16kg)及び4以上の極限粘度数を有する結
晶性プロピレン−エチレン共重合体55〜75重量部と、
(b) 20〜30重量%のオクテンを含有するととも残部が実
質的にエチレンからなり、メルトインデックス(190
℃、2.16kg)が0.5 g/10分以上のエチレン・オクテン共
重合エラストマー12〜22重量部と、(c) 示差走査熱量計
による測定で100 ℃以上の融解ピークを有するポリエチ
レン2〜8重量部と、(d) エチレン・プロピレン共重合
体ゴム0〜10重量部と、(e) タルク5〜15重量部とから
なり、前記成分(b) +前記成分(d) が22重量部以下であ
り、前記成分(b) +前記成分(c) +前記成分(d) が20〜
30重量部であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。 [1] 自動車外装用ポリオレフィン組成物の各成分 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物は、結晶性
プロピレン−エチレン共重合体と、エチレン・オクテン
共重合エラストマーと、ポリエチレンと、エチレン・プ
ロピレン共重合体ゴムと、タルクとを含有する。
【0011】[A] 結晶性プロピレン−エチレン共重合体 本発明に使用する結晶性プロピレン−エチレン共重合体
(ICP)は、高流動性とするために、70g/10分以上の
メルトフローレート(MFR、230 ℃、2.16kg)を有す
る必要がある。結晶性プロピレン−エチレン共重合体の
MFRが70g/10分以下であると、得られる自動車外装用
ポリオレフィン組成物の流動性が低くなり、成形性に劣
るようになる。好ましいMFRは75〜120 g/10分であ
る。なお、MFRが150 g/10分を超えると耐衝撃性が低
下する。
【0012】(1) 構造 結晶性プロピレン−エチレン共重合体は、基本的に(i)
プロピレンホモポリマー部分70〜90重量%と、(ii)プロ
ピレン−エチレン共重合部分30〜10重量%とからなり、
その他にエチレンホモポリマー部分を若干含有しても良
い。なお、それぞれの部分は単独のポリマーとして存在
していても、あるいはそれぞれがブロック状に結合した
状態にあっても良い。また上記各部分は基本的にはプロ
ピレン及び/又はエチレンとからなるものであるが、他
のα−オレフィンやジエン系モノマー等を少量含有して
いてもよい。
【0013】プロピレンホモポリマー部分は、組成物全
体の剛性を向上するために、13C−NMRにより求めた
アイソタクチックペンタッド分率が97%以上と高立体規
則性を有するものが好ましい。ここでアイソタクチック
ペンタッド分率は、Macromolecules、6 、925(1973) に
記載の方法、すなわち13C−NMRスペクトルを使用し
て測定される。
【0014】プロピレン−エチレン共重合部分は、プロ
ピレン/エチレンの重量比が25/75〜75/25であるのが
好ましい。プロピレン/エチレンの重量比が25/75未満
では結晶性プロピレン−エチレン共重合体の延性及び耐
衝撃性が低く、一方プロピレン/エチレンの重量比が75
/25を超えると結晶性プロピレン−エチレン共重合体の
弾性率が低下する。好ましいプロピレン/エチレンの重
量比は35/65〜65/35である。プロピレン−エチレン共
重合部分中のプロピレン−エチレンの結合態様は特に限
定されないが、プロピレンとエチレンの混合ガスを供給
することにより、ランダム共重合部分となることが多い
と考えられる。
【0015】またプロピレン−エチレン共重合部分の極
限粘度[η]は2〜5dl/g、好ましくは3〜5dl/gであ
る。極限粘度[η]が2dl/g未満の場合には、耐衝撃性
の改善効果が十分でなく、一方5dl/gを超えると、ゲル
成分の増加により成形性が低下し、成形品の外観が不良
となる。
【0016】上記各部分の割合については、プロピレン
ホモポリマー部分が70〜90重量%であり、プロピレン−
エチレン共重合部分が10〜30重量%である。また結晶性
ホモポリエチレン部分を含有するとしても、その含有量
は3重量%以下である。プロピレンホモポリマー部分が
70重量%未満では(プロピレン−エチレン共重合部分が
30重量%を超えると)、結晶性プロピレン−エチレン共
重合体の剛性が低い。一方プロピレンホモポリマー部分
が90重量%を超えると(プロピレン−エチレン共重合部
分が10重量%未満であると)、耐衝撃性が低下する。な
お結晶性プロピレン−エチレン共重合体全体におけるエ
チレン含有量は2〜30重量%であるのが好ましい。
【0017】(2) 製法 結晶性プロピレン−エチレン共重合体の製造方法として
は、プロピレンホモポリマー部分及びプロピレン−エチ
レン共重合部分の機械的ブレンド法又はリアクターブレ
ンド法等により調製できるが、多段重合によるエチレン
とプロピレンとのブロック共重合法が好ましい。
【0018】多段重合法では、まずプロピレンを供給し
てチーグラー触媒等の存在下で重合することにより結晶
性プロピレンホモポリマー部分(少量のコモノマー部分
を含有しても良い。)を生成し、次の段階でエチレンと
プロピレンの混合ガスに切り替えて、エチレン・プロピ
レン共重合部分を生成する。このうち、特にアイソタク
チックペンタッド分率が97%以上のプロピレンホモポリ
マー部分を有する高結晶性プロピレン−エチレン共重合
体については、例えば特開平6-271616号、同6-298830
号、7-62047 号及び同7-70266 号に開示されている高立
体規則性触媒を使用して製造することができる。
【0019】[B] エチレン・オクテン共重合エラストマ
ー エチレン・オクテン共重合エラストマーとしては、オク
テンとエチレンとをメタロセン触媒の存在下で共重合し
てなるエチレン・オクテン共重合が好ましい。
【0020】(1) オクテンの含有量 オクテンの含有量は20〜30重量%である。オクテンの含
有量が20重量%未満であると、耐衝撃性が低下し、また
30重量%を超えると剛性が低下する。
【0021】(2) メタロセン触媒 エチレン・オクテン共重合エラストマーを製造するのに
使用するメタロセン触媒としては、(イ) メタロセン化合
物と、(ロ) アルモキサンとからなるものが好ましい。メ
タロセン触媒の詳細は特開昭60-35006号等に記載されて
いる。
【0022】(イ) メタロセン化合物 メタロセン化合物は、第4b、5b又は6bの遷移金属
のモノ−、ジ−、又はトリ−シクロペンタジエニル誘導
体からなる。遷移金属としてはチタン又はジルコニウム
が好ましい。このようなメタロセン化合物の好ましい例
として、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジフェニ
ル、ビス(シクロペンタジエニル)チタンジメチル、ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル等
が挙げられる。
【0023】(ロ) アルモキサン アルモキサンは重合アルミニウム化合物であり、例えば
トリアルキルアルミニウムを有機溶剤に溶解した後で水
と接触させて作製することができる。
【0024】(3) 特性 エチレン・オクテン共重合エラストマーの密度は0.91g/
cm3 以下であり、特に0.85〜0.88g/cm3 が好ましい。ま
た、エチレン・オクテン共重合エラストマーのメルトイ
ンデックス(MI、190 ℃、2.16kg)は0.5 〜30g/10分
であるのが好ましい。MIが0.5 g/10分未満であると成
形性が低く、また30g/10分を超えると耐衝撃性が低下す
る。より好ましいMIは0.5 〜5g/10分である。
【0025】[C] ポリエチレン ポリエチレン(成分(c) )は、一般に低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン又は超低密度ポリエチレン
と呼ばれるものが好ましい。低密度ポリエチレンは0.91
〜0.93g/cm3 の密度を有し、線状低密度ポリエチレンは
0.91〜0.93g/cm3 の密度を有し、超低密度ポリエチレン
は0.88〜0.91g/cm3 の密度を有する。
【0026】ポリエチレン(c) は、示差走査熱量計(D
SC)での融解ピークが100 ℃以上にある。融解ピーク
が100 ℃未満であると、硬度が低い。好ましくは、ポリ
エチレン(c) の融解ピークは110 〜130 ℃の範囲内にあ
る。
【0027】成分(c) のポリエチレンは1〜30g/10分の
MIを有するのが好ましい。MIが1g/10分未満である
と成形性が低く、また30g/10分を超えると耐衝撃性が低
下する。
【0028】[D] エチレン・プロピレン共重合体ゴム エチレン・プロピレン共重合体ゴム(EPR) はエチレンと
プロピレンとの無定形共重合体であって、エチレンの含
有率は50〜90モル%であり、プロピレンの含有率は50〜
10モル%であるのが好ましい。より好ましくは、エチレ
ンが70〜80モル%で、プロピレンが30〜20モル%であ
る。エチレン・プロピレン共重合体ゴムのMFR(230
℃、2.16kg) は0.5 〜20g/10分であるのが好ましく、よ
り好ましくは0.5 〜10g/10分である。
【0029】[E] タルク 本発明に用いるタルクは10μm以下の平均粒径を有する
のが好ましい。タルクの平均粒径が10μmを超えると、
機械的特性の改善効果が乏しく、耐衝撃性等が低下す
る。より好ましいタルクの平均粒径は0.5 〜5μmであ
る。
【0030】機械的強度、耐熱性及び耐候性の向上の観
点から、オルガノポリシロキサン(ポリジメチルシロキ
サン等)のようなシリコーン又はその変性物による表面
処理を施したタルクを用いるのが好ましい。変性シリコ
ーンは、オルガノポリシロキサン等にシラザン化合物を
付加させたものである。シラザン化合物としては、シラ
ザン、ジシラザン、トリシラザン、ヘキサシクロシラザ
ン等が挙げられる。シリコーン又は変性シリコーンによ
るタルクの表面処理は、タルク100 重量部に対して、シ
リコーン又は変性シリコーン0.1 〜5重量部、特に0.2
〜1重量部を配合し、ヘンシェルミキサー等により機械
的に混合することによって行うことができる。
【0031】[2] 配合割合 自動車外装用ポリオレフィン組成物中の各成分の配合割
合は、(a) 結晶性プロピレン−エチレン共重合体が55〜
75重量部であり、(b) エチレン・オクテン共重合エラス
トマーが12〜22重量部であり、(c) ポリエチレンが2〜
8重量部であり、(d) エチレン・プロピレン共重合体ゴ
ムが0〜10重量部であり、(e) タルクが5〜15重量部で
あり、(b) +(d) ≦22重量部であり、(b) +(c) +(d)
=20〜30重量部である。
【0032】結晶性プロピレン−エチレン共重合体(a)
の配合量が55重量部未満では、自動車外装用ポリオレフ
ィン組成物の強度、耐衝撃性等の機械的特性が低く、一
方75重量部を超えると延性等が低下する。好ましい結晶
性プロピレン−エチレン共重合体の配合量は60〜70重量
部である。
【0033】エチレン・オクテン共重合エラストマー
(b) の配合量が12重量部未満であると、自動車外装用ポ
リオレフィン組成物の流動性、耐衝撃性及び延性が不十
分であり、また22重量部を超えると強度、耐熱性、剛性
等の機械的特性が低下する。
【0034】ポリエチレン(c) の配合量が2重量部未満
であると、得られる自動車外装用ポリオレフィン組成物
の硬度が低く、また8重量部を超えると強度、剛性等の
機械的特性が低下する。
【0035】エチレン・プロピレン共重合体ゴム(d) の
配合量が10重量部を超えると、強度、剛性等の機械的特
性が低下する。なお下限については0でも良く、エチレ
ン・プロピレン共重合体ゴムを含有しない自動車外装用
ポリオレフィン組成物も本発明の範囲内である。
【0036】ただし、エチレン・オクテン共重合エラス
トマーとエチレン・プロピレン共重合体ゴムとの合計量
((b) +(d) )は22重量部以下である必要があり、エチ
レン・オクテン共重合エラストマーと他のポリエチレン
とエチレン・プロピレン共重合体ゴムとの合計量((b)
+(c) +(d) )は20〜30重量部である必要がある。(b)
+(d) が22重量部を超えると自動車外装用ポリオレフィ
ン組成物の曲げ弾性率が低下する。また(b) +(c) +
(d) が20重量部未満であると自動車外装用ポリオレフィ
ン組成物の耐衝撃性が低く、30重量部を超えると自動車
外装用ポリオレフィン組成物の曲げ弾性率が低下する。
【0037】タルクの配合量が5重量部未満であると剛
性及び耐熱性の改善効果が不十分であり、また15重量部
を超えると流動性及び耐衝撃性が低下する。
【0038】[3] その他の成分 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物には、改質
を目的として、他の添加剤(例えば熱安定剤、酸化防止
剤、光安定剤、難燃剤、可塑剤、帯電防止剤、離型剤、
発泡剤、色剤、顔料等)を添加することができる。
【0039】[4] 自動車外装用ポリオレフィン組成物の
特性 [A] 流動性 上記組成を有する本発明の自動車外装用ポリオレフィン
組成物は、18g/10分以上のMFR(230 ℃、2.16kg)を
有する。MFRが18g/10分未満であると、流動性が十分
でない。好ましいMFRは30g/10分以上である。なお、
MFRの上限としては60g/10分が好ましく、これよりM
FRが高いと、組成物の機械的強度は不十分となる。
【0040】[B] 耐衝撃性 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物は150 %以
上の破断伸度(JIS K7113 による)を有する。破断伸度
が150 %未満であると、耐衝撃性が不十分である。
【0041】[C] 脆化温度 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物は−25℃以
下の脆化温度(JIS K7216 による)を有する。脆化温度
が−25℃を超えると、耐衝撃性が不十分である。好まし
い脆化温度は−30〜−50℃である。
【0042】[D] 硬度 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物は57以上の
ロックウェル硬度を有するのが好ましい。ロックウェル
硬度が57未満であると、自動車の外装品に使用したとき
に外観が劣る。好ましいロックウェル硬度は59以上であ
る。
【0043】[E] 剛性 本発明の自動車外装用ポリオレフィン組成物は1100MPa
以上の曲げ弾性率(JIS K7203 による)を有する。曲げ
弾性率が1100MPa 未満であると、剛性が不十分である。
【0044】
【実施例】本発明を以下の実施例及び比較例により詳細
に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではな
い。
【0045】合成例1 結晶性プロピレン−エチレン共重合体(ICP1)の合
成 (1) プロピレンホモポリマー部分の生成触媒成分(A) の調製 予備活性化した金属マグネシウムに、n-ブチルエーテル
溶媒中でn-ブチルマグネシウムクロライド及びn-ブチル
クロライドを順次反応させ、得られた反応液にHC(O
C2 H5 )3 を滴下して反応させた。得られた固体をn-
ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥して、マグネシウム及び及
び塩素を含むマグネシウム含有固体を得た。窒素ガス雰
囲気下で、このマグネシウム含有固体のn-ヘプタン懸濁
液と2,2,2-トリクロロエタノールとを80℃で1時間反応
させ、得られた固体をろ別し、n-ヘキサン及びトルエン
でそれぞれ数回洗浄して固体成分を得た。この固体成分
をトルエン中で四塩化チタン及びフタル酸ジn-ブチルと
順次反応させ、得られた固体状物質をろ別・洗浄した。
さらに新たに四塩化チタンを加えて反応を行い、n-ヘキ
サンで洗浄して触媒成分(A) を得た。
【0046】予備重合 窒素ガス雰囲気下上記触媒成分(A) をn-ヘプタン溶媒中
で5℃に冷却し、トリエチルアルミニウム(TEAL)及び
2,3,4-トリメチル-3- アザシクロペンチルトリメトキシ
シランを添加し、反応させた。系内を減圧した後、プロ
ピレンガスを連続的に導入し、2.2 時間プロピレンを重
合させた。重合終了後、気相のプロピレンを窒素ガスで
パージし、固相部を洗浄し、さらに減圧乾燥して、予備
重合触媒を調製した。
【0047】本重合 窒素ガス雰囲気下、オートクレーブにn-ヘプタン溶媒、
TEAL及びt-ブトキシシクロペンチルジメトキシシランを
入れ、予備重合触媒を装入した後で分子量制御剤として
の水素ガス及びプロピレンを導入し、70℃で1時間プロ
ピレンの重合を行った。
【0048】(2) プロピレン−エチレン共重合部分の生
成 容器内に水素ガスを導入した後で、プロピレンとエチレ
ンとのモル比が1.03の混合ガスを供給することにより1.
5 時間プロピレンとエチレンとの共重合を行い、白色粉
末状のプロピレン−エチレン共重合体(ICP1)を得
た。製造条件を表1に示す。
【0049】得られた結晶性プロピレン−エチレン共重
合体(ICP1)を分析した結果、プロピレンホモポリ
マー部分は87.0重量%であり、プロピレン−エチレン共
重合部分は13.0重量%であった。プロピレンホモポリマ
ー部分のアイソタクチックペンタッド分率を13C−NM
R法により測定した結果、97.5%であることが分かっ
た。またプロピレンホモポリマー部分のメルトフローレ
ート(MFR、230 ℃、荷重2.16kg)を測定した結果、
50g/10分であった。一方、プロピレン−エチレン共重合
部分については、プロピレン/エチレンの重量比は60/
40であり、極限粘度[η](135 ℃のデカリン中で測
定)は3dl/gであった。さらにプロピレン−エチレン共
重合体(ICP1)全体のMFRは80g/10分であった。
測定結果を表2に示す。
【0050】合成例2 予備重合せずに直ちに、表1に示す条件以外合成例1と
同じ条件で第一段及び第二段の重合を行い、プロピレン
−エチレン共重合体(ICP2)を得た。
【0051】得られたプロピレン−エチレン共重合体
(ICP2)のMFR、プロピレンホモポリマー部分及
びプロピレン−エチレン共重合部分の含有割合、プロピ
レンホモポリマー部分のIPF及びMFR、並びにプロ
ピレン−エチレン共重合部分のプロピレン/エチレン重
量比及び極限粘度[η]を合成例1と同様に測定した。
結果を表2に示す。
【0052】 表1 重合条件 ICP1 ICP2 第一段(プロピレンの単独重合) 液体プロピレン(リットル) 3.0 3.0 水素ガス量(リットル) 18 12.5 第二段(プロピレン/エチレンの共重合) C3 /C2 (1) 1.03 0.84 水素ガス量(リットル) 0.2 0.3 容器内圧力(kgf/cm2 G) 6.0 6.1 重合時間(h) 1.5 1.5 注(1) プロピレンとエチレンとのモル比。
【0053】 注:(1) アイソタクチックペンタッド分率。 (2) プロピレン/エチレン重量比。
【0054】実施例1〜4及び比較例1〜3 1.原料 (a) 結晶性プロピレン−エチレン共重合体 ICP1:MFR=80g/10分(230 ℃、2.16kg)、合成
例1で製造。 ICP2:MFR=100g/10 分(230 ℃、2.16kg)、合
成例2で製造。
【0055】(b) エチレン・オクテン共重合エラストマ
ー POE1:エチレン・オクテン共重合エラストマー(ダ
ウケミカル日本(株)製) オクテン含有量=24重量%、 MI=5g/10分(190 ℃、2.16kg)、 密度=0.87g/cm3 。 POE2:エチレン・オクテン共重合エラストマー(ダ
ウケミカル日本(株)製) オクテン含有量=24重量%、 MI=1g/10分(190 ℃、2.16kg)、 密度=0.87g/cm3 。
【0056】(c) 他のポリエチレン LDPE:低密度ポリエチレン(日本ユニカー(株)
製) 密度=0.92g/cm3 、 MI=20g/10分(190 ℃、2.16kg)。 VLDPE:超低密度ポリエチレン(日本ユニカー
(株)製) 密度=0.90g/cm3 、 MI=20g/10分(190 ℃、2.16kg)。
【0057】(d) エラストマー EPR1:エチレン・プロピレン共重合体ゴム(EP02P
、日本合成ゴム(株)製) MFR=3.2 g/10分。 EPR2:エチレン・プロピレン共重合体ゴム(EP912
P、日本合成ゴム(株)製) MFR=8.6 g/10分。
【0058】(e) タルク:LMS300、富士タルク(株)製 平均粒径=1.25μm、表面処理なし。
【0059】2.混練及び射出成形方法 上記原料を表3に示す割合で配合し、スーパーミキサー
を用いてドライブレンドした後、二軸押出機(池貝
(株)製、PCM-45)で200 ℃、200 rpm で溶融混練し
た。得られた自動車外装用ポリオレフィン組成物のペレ
ットを樹脂温度210 ℃、射出圧力900 kgf/cm2 及び金型
温度60℃で射出成形して、試験片を得た。
【0060】3.物性測定 各試験片について、以下の機械的特性を測定した。測定
結果をMFR(230 ℃、荷重2.16kg)とともに表4に示
す。 破断伸度(%):JIS K7113 により測定した。 脆化温度(℃):JIS K7216 により測定した。 ロックウェル硬度:JIS K7202 により測定した。 曲げ弾性率(kgf/cm2 ):JIS K7203 により23℃で測
定した。
【0061】 表3 実施例重量部 1 2 3 4 5 6 ICP1 65 − 62 65 67 60 ICP2 − 65 − − − − POE1 17 17 17 17 22 22 POE2 − − − − − − LDPE 3 3 6 − 6 3 VLDPE − − − 3 − − EPR1 5 − 5 5 − − EPR2 − 5 − − − − タルク 10 10 10 10 5 15
【0062】 表3(続き) 比較例重量部 1 2 3 4 5 6 ICP1 65 65 − 73 53 65 ICP2 − − 65 − − − POE1 − − − 22 22 15 POE2 − − 25 − − − LDPE − − − 5 5 10 VLDPE − − − − − − EPR1 − 25 − − − − EPR2 25 − − − − − タルク 10 10 10 0 20 10
【0063】 表4 実施例 特性 1 2 3 4 5 6 MFR(g/10分) 40 50 35 40 42 35 破断伸度(%) ≧300 ≧300 ≧300 250 ≧300 ≧300 脆化温度(℃) −35 −35 −40 −35 −37 −33 硬度(1) 60 60 59 60 59 61 曲げ弾性率(MPa ) ≧1100 ≧1100 ≧1100 ≧1100 ≧1100 ≧1100 成形性(2) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 注:(1) ロックウェル硬度。 (2) 成形性の評価は以下の通りである。 ◎:非常に良好。 ○:良好。 ×:劣る。
【0064】 表4(続き) 比較例 特性 1 2 3 4 5 6 MFR(g/10分) 40 30 40 40 30 33 破断伸度(%) 80 85 ≧300 ≧300 95 100 脆化温度(℃) −25 −25 −35 −35 −25 −25 硬度(1) 55 55 55 60 62 65 曲げ弾性率(MPa ) ≧1100 ≧1100 ≧1100 <1100 ≧1100 ≧1100 成形性(2) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 注:(1) 〜(2) 同上。
【0065】表4から明らかなように、実施例1〜6の
自動車外装用ポリオレフィン組成物は、破断伸度、脆化
温度、硬度及び曲げ弾性率の組合せが良好であるととも
に、成形性に優れている。
【0066】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明の自動車
外装用ポリオレフィン組成物は、結晶性プロピレン−エ
チレン共重合体と、エチレン・オクテン共重合エラスト
マーと、ポリエチレンと、エチレン・プロピレン共重合
体ゴムと、タルクとからなるので、良好な強度、耐衝撃
性、硬度、剛性等を有するとともに成形性に優れ、約2
〜3mmと薄い成形品としても十分な強度及び耐衝撃性を
有する。従って、自動車のバンパーのみならず、各種の
外装品等に広く使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23:06) (72)発明者 馬篭 建志 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−1 東燃 化学株式会社内 (72)発明者 末次 正克 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−1 東燃 化学株式会社内 (72)発明者 藤田 祐二 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3−1 東燃 化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 70g/10分以上のメルトフローレート
    (230 ℃、2.16kg)及び4以上の極限粘度数を有する結
    晶性プロピレン−エチレン共重合体55〜75重量部と、
    (b) 20〜30重量%のオクテンを含有するととも残部が実
    質的にエチレンからなり、メルトインデックス(190
    ℃、2.16kg)が0.5 g/10分以上のエチレン・オクテン共
    重合エラストマー12〜22重量部と、(c) 示差走査熱量計
    による測定で100 ℃以上の融解ピークを有するポリエチ
    レン2〜8重量部と、(d) エチレン・プロピレン共重合
    体ゴム0〜10重量部と、(e) タルク5〜15重量部とから
    なり、前記成分(b) +前記成分(d) が22重量部以下であ
    り、前記成分(b) +前記成分(c)+前記成分(d) が20〜3
    0重量部であることを特徴とする自動車外装用ポリオレ
    フィン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車外装用ポリオレ
    フィン組成物において、前記結晶性プロピレン−エチレ
    ン共重合体が、(i) 13C−NMRにより求めたアイソタ
    クチックペンタッド分率が97%以上であるプロピレンホ
    モポリマー部分70〜90重量%と、(ii)プロピレン/エチ
    レンの重量比が25/75〜75/25であるプロピレン−エチ
    レン共重合部分30〜10重量%とを含有することを特徴と
    する自動車外装用ポリオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の自動車外装用ポ
    リオレフィン組成物において、前記エチレン・オクテン
    共重合エラストマーが、オクテンと残部エチレンとをメ
    タロセン触媒の存在下で共重合してなることを特徴とす
    る自動車外装用ポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の自動車
    外装用ポリオレフィン組成物において、前記ポリエチレ
    ン(c) が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
    ン及び超低密度ポリエチレンからなる群から選ばれた少
    なくとも1種であることを特徴とする自動車外装用ポリ
    オレフィン組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002003692A (ja) * 2000-04-18 2002-01-09 Japan Polychem Corp 耐傷付き性に優れたポリプロピレン系樹脂組成物
US6441081B1 (en) 1998-10-05 2002-08-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Polypropylene-base resin composition and products of injection molding thereof
KR100439798B1 (ko) * 2002-02-19 2004-07-12 현대자동차주식회사 올레핀계 수지 조성물
KR101144046B1 (ko) * 2009-11-18 2012-05-09 현대자동차주식회사 자동차 카울탑커버용 폴리프로필렌 수지 조성물

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