JPH10140340A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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Publication number
JPH10140340A
JPH10140340A JP29635696A JP29635696A JPH10140340A JP H10140340 A JPH10140340 A JP H10140340A JP 29635696 A JP29635696 A JP 29635696A JP 29635696 A JP29635696 A JP 29635696A JP H10140340 A JPH10140340 A JP H10140340A
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JP
Japan
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target
chamber
ring
sputtering
rings
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Withdrawn
Application number
JP29635696A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Toyohara
延好 豊原
Hiroshi Ikeda
浩 池田
Takeshi Kawamata
健 川俣
Nobuaki Mitamura
宣明 三田村
Toshiaki Oimizu
利明 生水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顆粒状のターゲットによる連続的な成膜をチ
ャンバーの真空を破ることなく行う。 【解決手段】 マグネトロンカソード11上に複数のリ
ング14を積み重ね、リング14内に顆粒状のターゲッ
ト15を充電し、スパッタリングする。スパッタリング
終了の都度、リング14を上側から取り出し、リング内
の使用済みのターゲットをリング14と共に保管庫3に
落とし込む。下側のリング14内のターゲットの新たな
表面が露出するため、連続的な成膜をチャンバー4内の
真空を破ることなく行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品に用いら
れる反射防止膜やハーフミラー等の光学薄膜の製造に用
いられるスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板を加熱することなく優れた膜の密着
性を得られることや、自動化の容易さといった利点か
ら、スパッタリング法によって光学薄膜を形成する技術
が検討されている。このスパッタリング法におけるター
ゲット材料は、低屈折率材料としてSiO2 あるいはS
iO2 と他の物質との混合物、高屈折率材料としてTi
2 、Ta2 5 、ZrO2 、In2 3 、SnO2
Nb2 5 もしくはYb23 またはこれらの混合物が
使用されている。これらを用いて、透明基板に対し、高
屈折率材料と低屈折率材料をスパッタリングにより交互
に積層することにより、例えば、反射防止膜を得ること
ができる。これらのターゲット材料は、通常銅板にボン
ディングされた板状の材料が用いられる。連続式スパッ
タリング装置においては、例えば特開平5−39567
号公報に示すように、板材料をボンディングしたターゲ
ットを、基板に対して対向する位置と、この対向した位
置から180度だけ反転させた位置とに、反転させる位
置変換手段を用いて交換することにより、チャンバー
(成膜装置)の真空を破ることのない交換を可能として
いる。
【0003】ところで、本発明者はこのようなチャンバ
ーの真空を破ることなく維持した状態で、MgF2 を板
材料としてスパッタリングした場合、成膜されたMgF
2 の薄膜には可視光の吸収が発生するため、光学部品用
の光学薄膜としては採用し難いことを知見した。また、
同時にMgF2 を顆粒としてターゲット材料とした場合
には、成膜されたMgF2 の薄膜が可視光の吸収を抑制
することを知見した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ターゲット材
料として顆粒材料を用いた場合には、特開平5−395
67号に記載されているターゲット材料を反転させる位
置変更手段を採用することができない。ターゲット材料
の反転時に顆粒が配設位置から落下するため、連続式ス
パッタリングができないためである。また、一度使用し
た顆粒のターゲット材料は、エロージョンが発生するた
め、スパッタリングされる部位では材料表面のフッ素原
子が欠落し、ターゲット材料が変質する。このため、同
じ材料を再度使用してスパッタリングした場合、光の吸
収の発生や、膜の不均質が生じ、安定した光学特性が得
られない。以上のことから未使用の材料を露出させるた
めには、顆粒状のターゲット材料を供給する際に、チャ
ンバーの真空を破る必要がある。従って、再度真空引き
の時間を要し、生産性が低下している。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、顆粒材料をターゲットに用いたスパ
ッタリングにおいても、チャンバーの真空を破ることな
く未使用の材料を露出でき、これにより新規に成膜が可
能であるとともに、材料の変質による光学特性の変化が
起きないようなスパッタリング装置を供給することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1の発明は、チャンバー内に設けた顆粒状のター
ゲットをスパッタリングして基板に薄膜を形成する装置
において、スパッタリングに使用したターゲットの使用
部分を除去して新たな表面を露出させると共に、除去し
た使用部分をチャンバー内に保留する手段を設けたこと
を特徴とする。
【0007】この装置は、スパッタリングに使用したタ
ーゲットの使用部分を除去してターゲットの新たな表面
を露出させるため、新たなターゲットを使用してスパッ
タリングすることができ、ターゲットの変質による光学
特性の変化を防止できる。また、この新たなターゲット
の露出と、除去されたターゲットの使用部分の保留とを
チャンバー内で行うため、チャンバーの真空を破ること
がなく、連続的な成膜ができる。
【0008】請求項2の発明は、基板が間欠的に供給さ
れる密閉状態のチャンバーと、このチャンバー内に設け
られた電極と、この電極上に積み重ねられた複数個のリ
ングと、リングが形成した空間内に充填された顆粒状の
ターゲットと、積み重ね状態のリングを内部のターゲッ
トと共に上層側から順次、取り出す取出手段と、取出手
段によって取り出されたリングを収納するためチャンバ
ー内に設けられた保管庫とを備えていることを特徴とす
る。
【0009】この装置は、取出手段がリングを上側から
順次、取り出すため、スパッタリングに使用したターゲ
ットの使用部分をリングと共に除去でき、保管庫に収納
することができる。
【0010】また、リングを取り出すことにより下側の
リング内の新たなターゲットが露出する。このため連続
的な成膜をチャンバーの真空を破ることなく行うことが
できる。
【0011】請求項3の発明は、基板が間欠的に供給さ
れる密閉状態のチャンバーと、このチャンバー内に設け
られた電極と、この電極上に載置されたリングと、チャ
ンバー内でリングを電極上から取り出すと共に電極上に
戻す移動手段と、チャンバー内で顆粒状のターゲットを
リング内に充填する供給手段と、前記移動手段によるリ
ングの移動路に設けられリング内のターゲットを収納す
る保管庫とを備えていることを特徴とする。
【0012】この装置は、移動手段が電極上からリング
を取出し、且つ戻すように作動し、スパッタリングに使
用したリング内のターゲットをリングの取出しによって
保管庫に収容できる。供給手段は、電極上に戻されたリ
ング内に新たなターゲットを充填する。従って、チャン
バーの真空を破ることなく連続的な成膜ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1〜図4は本発明の実施の形態1を
示し、図1は連続式RFスパッタリング装置の断面図、
図2はターゲット材料近辺の断面図、図3は装置の部分
平面図である。この装置は矢印A方向に基板7が間欠的
に搬送しながら、スパッタリングして薄膜を形成するも
のであり、成膜室を形成するチャンバー4の上部に搬送
ヤトイ5が設けられている。搬送ヤトイ5は複数の基板
7を支持した状態で矢印A方向に間欠的に移動する。
【0014】この搬送ヤトイ5の移動路には、チャンバ
ー4及びチャンバー蓋9との間を仕切るゲートバルブ
6,8が配置されている。これらのゲートバルブ6,8
の開放作動は交互に行われるものであり、矢印A方向の
下流側のゲートバルブ8が開いて、搬送ヤトイ5が基板
7の1枚分、移動した後、上流側のゲートバルブ6が開
いて、次の基板7をチャンバー4上部に搬入したように
なっている。
【0015】チャンバー4の内部には仕切板10が敷設
されており、この仕切板10上に電極としてのマグネト
ロンカソード11が載置され、マグネロンカソード11
上にプレート12を介してターゲット部材1が積層され
ている。
【0016】ターゲット部材1は図2に示すように、プ
レート12上に載置された銅製のシャーレ13と、この
シャーレ13に積層された複数枚のリング14と、これ
らが形成した空間内に充填された顆粒状のターゲット1
5とから構成されている。この実施の形態では、リング
14は高さ3mm、直径15インチの銅リングからな
り、このリング14がシャーレ13上に10枚、積み重
ねられており、ターゲット15は1〜3mmサイズのM
gF2 顆粒を使用する。なお、ターゲット15は表面が
平坦となるように均らされるものである。
【0017】それぞれのリング14は、シャーレ13か
ら立設した2本の位置決めガイド16によって、位置決
めされることにより、ズレが防止されて積み重ねられ
る。また、それぞれのリング14の外面には、後述する
取出手段20のフック21が係合するフック受17が設
けられている。
【0018】仕切板10におけるターゲット部材1に近
接した部位には、保管庫3が形成されている。保管庫3
は図2に示すようにターゲット部材1の配設部位近傍の
仕切板10を窪ませることによって形成されていると共
に、ターゲット部材1側の窪み面が斜めに傾斜すること
により、スロープ2となっている。この保管庫3はリン
グ14を収容するものであり、このためリング14より
も大きな容積となっている。
【0019】さらに、ターゲット部材1及び保管庫3に
近接した部位には、取出手段20が配置されている。取
出手段20は、図1に示すようにチャンバー4の下方に
配置されたエアシリンダ22と、エアシリンダ22から
チャンバー4内に挿入された上下動可能な軸体23と、
軸体23の上端部に取り付けられてターゲット部材1の
リング14との近接位置に設けられた真空モータ24と
からなり、この真空モータ24にフック21が取り付け
られ、このフック21がリング14外面のフック受17
と係合する。また、軸体23はチャンバー4底面に垂下
された2本のガイドロッド25に係合しており、エアシ
リンダ22が作動することによって、リング14の1枚
分の厚さ(3mm)ずつ、下降し、この下降によって最
上部のリング14から最下部のリング14に対して順
次、臨むようになっている。図1において、18はチャ
ンバー1の側面に取り付けられたガス導入管、19はマ
グネトロンカソード11に電力を供給するため、チャン
バー4外部に設けられた高周波電源である。
【0020】次に、この実施の形態による成膜を説明す
る。成膜は、ガス導入管18からチャンバー4内にAr
ガスを導入した後、マグネトロンカソード11上にプレ
ート12を介してセットされたターゲット部材1に高周
波電源19から500Wの電力を供給し、プラズマを発
生させることによりターゲット部材1内のMgF2 顆粒
(ターゲット)15をスパッタリングすることにより、
基板上7に膜を形成する。
【0021】直径50mm、屈折率1.75のガラス基
板7上に130nm成膜した後、減少したターゲット1
5を取り除く。すなわち、図3に示すようにエアシリン
ダ22の軸体23の頂部の真空モータ24に設けられた
フック21が、真空モータ24の作動に伴う回転により
原点位置から回転を開始し、最上部のリング14に設け
たフック17と嵌合する。そしてフック21が原点位置
からみて矢印B方向へ180°回転した時、最上部のリ
ング14および最上部のリング14にある使用済み材料
15をスロープ42から保管庫3に落とし込む。
【0022】このように真空モータ24に設けられたフ
ック21とリング14の係合およびリングの排出動作に
より、チャンバー4内を大気に曝すことなく、次段の下
側のリング14内の新規材料を露出でき、この新規材料
によってチャンバー4上を連続的に搬送される多数の基
板7に対してMgF2 膜が成膜できる。
【0023】なお、フック21は、更に回転して、原点
位置に復帰する。一方、真空モーター24を支持する軸
体23は、チャンバー4の底部に設けた2本のガイド2
5に沿って3mmずつ下降し、この下降によってリング
1つ分下げられ、次段の下側のリング14に臨む。そし
て、10枚のリング14のそれぞれに設けられたフック
17と嵌合して、リング14を順次、保管庫3に落とし
込むことによりターゲット15を新規材料に変換してい
く。
【0024】このような実施の形態では、ターゲット1
5の材料が熱伝導の低い顆粒であるため、材料の高さが
異なっても温度が同じになり、従って、10枚のリング
14のどれが最上部となっても成膜レートには変化が生
じない。
【0025】図4は9バッチ成膜した後に、10バッチ
目として屈折率1.75の基板7上に光学的膜厚で13
0nm成膜した膜の吸収特性である。吸収は可視域(波
長400〜700nm)で0.5%以下であり、光学的
に問題のないレベルとなっている。
【0026】(実施の形態2)図5〜図9は本発明の実
施の形態2を示す。この実施の形態は基板7に対して、
多層膜を形成する多層膜RFスパッタリング装置への適
用を示し、隔壁31がチャンバー4内に設けられること
により、2種類のターゲット部材32及び33が仕切ら
れた状態でチャンバー4内に配置されている。
【0027】各ターゲット部材32,33は仕切板10
上に載置されたマグネトロンカソード11上に、プレー
ト12を介して積層されている。また、それぞれのター
ゲット部材32,33は図6に示すように、プレート1
2上に載置される石英製のシャーレ34と、シャーレ3
4上に積み重ねられた石英製の1枚のリング35と、こ
れらが形成する空間内に充填された顆粒状のターゲット
36とによって構成されている。リング35の外面に
は、図7に示すように、チャック37が突出している。
この実施の形態では、シャーレ34を深さ5mm、各辺
5インチの有底矩形枠体状とし、リング35を高さ5m
m、各辺5インチの矩形枠状としている。また、ターゲ
ット部材32のターゲット36として、SiO2 顆粒を
用い、ターゲット部材33のターゲット36として、Z
rO2 顆粒を用いている。
【0028】これらのターゲット部材32,33の配設
部位近傍には、仕切板10を窪ませることにより、保管
庫3がそれぞれ形成されており、それぞれの保管庫3に
はスロープ2が形成されている。
【0029】また、それぞれのターゲット部材32,3
3に対しては、顆粒材料を供給する供給手段40が配置
されている。供給手段40は図7に示すように、チャン
バー4の外部に配置された搬送モータ41と、この搬送
モータ41からチャンバー4内に挿入された搬送アーム
42と、搬送アーム42の先端に連結されたフィーダ4
3とを備えている。搬送アーム42はガイド44に沿っ
て進退してフィーダ43を進退させる。フィーダ43は
下面側に設けたレール板45によって移動が案内され
る。また、フィーダ43はリング35方向に伸びるノズ
ル46を有しており、振動することによって、顆粒材料
をノズル46からターゲット部材32,33に供給す
る。
【0030】さらに、各ターゲット部材32,33に近
接した位置には、真空モータ46が配置されており、真
空モータ46には、リング35のチャック37と係脱自
在に係合するチャック47が設けられている。これらの
真空モータ46、チャック47及びリング35側のチャ
ック37はマグネトロンカソード11及び保管庫3の間
にリング35を往復移動させる移動手段を構成する。な
お、ターゲット部材32,33の位置決めを行うため、
プレート12には、位置決めガイド48が設けられてい
る。
【0031】成膜は、ガス導入管18からArガスをチ
ャンバー4内に導入した後、マグネトロンカソード11
上にセットされたターゲット部材33に高周波電源19
から500Wの電力を供給し、プラズマを発生させるこ
とによりZrO2 顆粒をスパッタリングし、基板7上に
膜を形成する。ターゲット部材32によって成膜する場
合も同様に、ガス導入管18からArガスを導入した
後、マグネトロンカソード11上にセットされたターゲ
ット部材32に高周波電源19から450Wの電力を供
給し、プラズマを発生させることによりSiO2 顆粒を
スパッタリングし、基板7上に膜を形成する。
【0032】この実施の形態では、直径50mm、屈折
率1.52のガラス基板7上に4層の多層反射防止膜を
成膜する。この際、1層成膜する毎に、他方の材料を成
膜している際に、例えばSiO2 顆粒を成膜中、減少し
たZrO2 顆粒の材料表面の除去を行う。
【0033】すなわち、ターゲット部材33近傍に設置
された真空モーター46に設けられたチャック47が、
時計回り原点位置から回転を開始し、挟持位置において
リング35に設けたチャック37と係合する。これによ
り、リング35はチャック47が原点位置から180°
回転する間にスロープ2を通り、保管庫3上に移動す
る。これにより、成膜に使用した顆粒のみが排除され
る。その後、チャック47は反時計回り方向に向かって
回転し、リング35は挟持位置に戻り、プレートに植設
した位置決めガイド48に当たる。このとき挟持及び係
合が解除され、元の位置に保持される。
【0034】次にターゲット33近傍に設けられた供給
手段40のフィーダ43が、搬送モーター41と搬送ア
ーム42によって接続されているため、ガイド42に沿
ってレール板45上を送り出され、フィーダ43のノズ
ル46が図7の鎖線で示す位置Dから位置Eまで移動す
る。そして、フィーダ43が振動し、リング35に対し
て顆粒材料供給を開始する。振動により顆粒材料を送り
出すフィーダ43は、EからDまで材料供給がなされた
後、原点に戻る。また、同様にターゲット部材32に対
しても不図示の材料の除去装置およびSiO2 顆粒材料
を送り出す供給手段によって、材料の変換が行われる。
【0035】これにより、安定した成膜速度が得られる
とともに、チャンバー4内部を大気に曝すことなく材料
供給ができ、次段の基板も連続して同様の4層の多層反
射防止膜が成膜ができる。従って、実施の形態1に比
べ、さらにバッチ数を連続して成膜が可能である。な
お、多層膜開始後の1バッチ目、及び10バッチ目の吸
収特性をそれぞれ図8、9に示す。吸収は可視域(波長
400〜700nm)で0.3%以下であり、光学的に
問題のないレベルである。
【0036】(実施の形態3)図10及び図11は実施
の形態3を示し、実施の形態2と異なるところは、真空
モータ46を2個重ねていることであり、上段の真空モ
ータ46にはチャック47が取り付けられ、下段の真空
モータ46には金属製(例えばステンレス)の扇状プレ
ート51が取付けられている。即ち、下段の真空モータ
46には、実施の形態2の石英製シャーレ34と石英製
のリング35との境界面に相当するリング下端52と同
じ高さに、フック47と独立した動きが可能な180°
の扇状でかつ厚さ0.5mmのプレート51を設けるも
のである。
【0037】この実施の形態3ではシャーレ34とリン
グ35との当接部における外周面の各稜部には面取り加
工が施され、面取り加工部位により境界面外周には、く
さび形状が形成されている。下段の真空モータ46を作
動してプレート51を回転し、プレート51をくさび形
状の部分から差し込んでリングおよびリング35内の顆
粒36を持ち上げ、材料を使用部分、未使用部分をきっ
ちり分割した状態にし、次いで上段の真空モータ46を
作動してチャック47によってフック37を挟持し、そ
の後プレート51、チャック47を同時に回転し、保管
庫3上部まで運ぶ。保管庫3上部に位置した後、プレー
ト51がチャック47より先に原点まで戻ることにより
使用部分の材料は保管庫3に一時期に落とされる。その
後、チャック47が挟持位置に戻り、リング35が位置
決めガイド48に当たった際、挟持、係合が解除され、
元の位置に保持される。以下実施の形態2と同様に、材
料供給を行い、新規の材料で成膜が可能となる。なお、
プレート51の厚さは、0.2〜0.5mm程度が良
い。
【0038】(比較例1)図12に示すようなターゲッ
トを2つ有する連続式2元RFスパッタリング装置にお
いて、それぞれMgF2 、ZrO2 の顆粒を深さ5m
m、各辺5インチの有底の矩形状の石英シャーレ上に平
坦に形成し、ターゲット61、62とする。そして、直
径50mm、屈折率1.52のガラス基板7上に4層の
多層反射防止膜を成膜する。
【0039】この際、図13に示すように減少したター
ゲット材料61′,62′を2層ずつそのまま使用し
た。それぞれのターゲットの使用に対し、1層目に比
べ、2層目のレートは遅くなり、また、これにともな
い、ZrO2 の屈折率は2.0から1.98へと低下し
た。また、次段の基板においては更に成膜速度、屈折率
が変化した。さらに、特性曲線Fで示す1バッチ目、特
性曲線Gで示す2バッチ目の4層多層膜反射防止膜の吸
収特性を測定した結果を図14に示すが、可視域の吸収
が0.5%以下の1バッチ目の膜に比べ、2バッチ目の
膜は吸収率が可視域で4%以上と増加している。従っ
て、品質においてばらつきが生じることから、生産性に
問題があった。
【0040】(比較例2)図15に示すような連続式R
Fスパッタリング装置において、AlF3 の顆粒を深さ
5mm、直径5インチの有底の円状の石英製のシャーレ
上に平坦に形成し、ターゲット63とする。そして、直
径50mmのガラス基板7上に130nm成膜した後、
チャンバー4内をリークし、大気中でシャーレごと新し
い材料に交換し、再び排気した後、スパッタリングを行
った。しかしながら、チャンバー4内のリーク、シャー
レの交換、および排気の時間の分、成膜タクトが増す結
果となった。このため、連続式のメリットが消失した。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、スパッタリングに使
用したターゲットの使用部分をチャンバー内で除去し、
ターゲットの新たな表面を露出させるため、連続的な成
膜のタクトタイムの減少ができると共に、均一の品質で
且つ安定した特性の膜を形成することができる。請求項
2の発明は、積層状態のリングを上側から順次、取り出
すため、スパッタリングに使用したターゲットの使用部
分をリングと共に除去してターゲットの新たな表面を露
出させることができる。請求項3の発明は、リングを電
極から取り出すことによってスパッタリングに使用した
ターゲットを保管庫に収容し、リングを電極に戻すこと
によって、新たなターゲットの充填を行うためチャンバ
ー内の真空を破ることなく、連続的な成膜が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の断面図である。
【図2】実施の形態1のターゲット部材付近の断面図で
ある。
【図3】実施の形態1の平面図である。
【図4】実施の形態1によって成膜した膜の吸収特性図
である。
【図5】実施の形態2の断面図である。
【図6】実施の形態2のターゲット部材付近の断面図で
ある。
【図7】実施の形態2の平面図である。
【図8】実施の形態2によって成膜した吸収特性図であ
る。
【図9】実施の形態2によって成膜した吸収特性図であ
る。
【図10】実施の形態3の要部の断面図である。
【図11】実施の形態3の要部の平面図である。
【図12】比較例1の断面図である。
【図13】比較例1のターゲットの断面図である。
【図14】比較例1によって成膜した膜の吸収特性図で
ある。
【図15】比較例2の断面図である。
【符号の説明】
1 ターゲット部材 3 保管庫 4 チャンバー 7 基板 20 変換手段 21 真空モータ
フロントページの続き (72)発明者 三田村 宣明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 生水 利明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバー内に設けた顆粒状のターゲッ
    トをスパッタリングして基板に薄膜を形成する装置にお
    いて、スパッタリングに使用したターゲットの使用部分
    を除去して新たな表面を露出させると共に、除去した使
    用部分をチャンバー内に保留する手段を設けたことを特
    徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】 基板が間欠的に供給される密閉状態のチ
    ャンバーと、このチャンバー内に設けられた電極と、こ
    の電極上に積み重ねられた複数個のリングと、リングが
    形成した空間内に充填された顆粒状のターゲットと、積
    み重ね状態のリングを内部のターゲットと共に上層側か
    ら順次、取り出す取出手段と、取出手段によって取り出
    されたリングを収納するためチャンバー内に設けられた
    保管庫とを備えていることを特徴とするスパッタリング
    装置。
  3. 【請求項3】 基板が間欠的に供給される密閉状態のチ
    ャンバーと、このチャンバー内に設けられた電極と、こ
    の電極上に載置されたリングと、チャンバー内でリング
    を電極上から取り出すと共に電極上に戻す移動手段と、
    チャンバー内で顆粒状のターゲットをリング内に充填す
    る供給手段と、前記移動手段によるリングの移動路に設
    けられリング内のターゲットを収納する保管庫とを備え
    ていることを特徴とするスパッタリング装置。
JP29635696A 1996-11-08 1996-11-08 スパッタリング装置 Withdrawn JPH10140340A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282824A (ja) * 2001-11-07 2008-11-20 Rapt Industries Inc 材料堆積のための反応原子プラズマ処理の装置及び方法
JP2014187049A (ja) * 2014-07-07 2014-10-02 Toshiba Corp イオン源
US9355809B2 (en) 2012-03-05 2016-05-31 Kabushiki Kaisha Toshiba Ion source

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