JPH10141392A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

駆動力伝達装置

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Publication number
JPH10141392A
JPH10141392A JP29683396A JP29683396A JPH10141392A JP H10141392 A JPH10141392 A JP H10141392A JP 29683396 A JP29683396 A JP 29683396A JP 29683396 A JP29683396 A JP 29683396A JP H10141392 A JPH10141392 A JP H10141392A
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JP
Japan
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plate
driving force
engine
passive
driving
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Application number
JP29683396A
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English (en)
Inventor
Yukushi Kato
行志 加藤
Goro Uchida
五郎 内田
Koichi Jinno
幸一 神野
Hajime Ito
肇 伊藤
Takashi Ban
孝志 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動力伝達機構の簡略化を図る。 【解決手段】 駆動力断続装置20にはプーリ18を介
してエンジンの駆動力が伝達される。このプーリの回転
プレート40を挟んで、コンプレッサ12、ビスカスヒ
ータ14が連結されているクラッチプレート44、46
が対で配置されている。クラッチプレート44、46の
受動板56は、回転プレートの駆動板60に隙間を持っ
て対向しており、回転プレート内に設けられた励磁コイ
ル62へ通電されることにより発生する磁力の極性に応
じて、何れか一方のクラッチプレートの磁石板76、7
8が引き付けられ、受動板が駆動板に当接して一体に回
転する。これによってコンプレッサとビスカスヒータの
何れか一方に駆動力が伝達されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に設けられる
空調装置のコンプレッサとビスカスヒータ等の補機へ必
要に応じてエンジンの駆動力を伝達するための駆動力伝
達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンルーム内には、ウォータ
ーポンプ、パワーステアリング用油圧ポンプ、オルタネ
ータ、エアコン用コンプレッサ等の車両のエンジンの駆
動力を受けて作動する種々の補機が配置されている。こ
れらの補機へは、エンジンの駆動軸に連結されたプーリ
ーと、これらの補機のそれぞれに設けたプーリーとの間
に無端ベルトを巻き掛け、この無端ベルトを介してエン
ジンの駆動力が伝達されるように取り付けられている。
このような無端ベルトを用いた駆動力の伝達方法では、
エンジンの周囲の略同一平面上に多数の補機及びそれぞ
れの補機とエンジンとの間に無端ベルトを巻き掛けるた
めのアイドルプーリ等を配置する必要がある。
【0003】ところで、エンジンの駆動力を受けて作動
する補機には、ビスカスヒータのように一時的に使用す
るものがある。ビスカスヒータは、エンジンの冷却水を
用いて暖房を行う空調装置に用いられ、エンジンの始動
時等においてエンジンの冷却水温度(エンジン温度)が
上昇しておらず、冷却水を用いて暖房を行うときに暖房
能力が低下しているとき等に、所望の暖房能力が得られ
るように用いられる。
【0004】このビスカスヒータは、固定ロータと回転
ロータが配置された摩擦室内に粘性流体を封入したもの
であり、エンジンの駆動力によって回転ロータを回転さ
せたときの摩擦抵抗によって粘性流体を発熱させて冷却
水の一部を加熱し、この加熱した冷却水を用いることに
より所望の暖房能力が得られるようにしている。このた
め、エンジンが所定温度まで上昇して、エンジンの熱に
よって所望の暖房能力が得られるようになったときに
は、エンジン負荷の軽減のために作動が停止される。
【0005】一方、エンジン周りに配置する種々の補機
においても、必要に応じてエンジンの駆動力が伝達され
るように、それぞれの補機ごとに電磁式のクラッチ機構
等が設けられており、補機の数だけクラッチ機構が配置
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補機ご
とにクラッチ機構等の駆動力を断続する装置を設ける
と、補機の数だけ必要となり、部品数を増加させてしま
うことになると共に、車両重量にも影響を及ぼしてしま
うことがある。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、機能的に補機を選択して組み合わせることによ
り、クラッチ機構等の部品点数の削減、駆動力の伝達機
構の簡略化等を図ることができる駆動力伝達装置を提案
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
車両のエンジンの駆動力を複数の補機へ伝達する駆動力
伝達装置であって、前記エンジンの駆動力が伝達されて
回転する駆動プレートと、前記駆動プレートと一体に回
転可能に駆動プレートを挟んでかつ駆動プレートと僅か
に隙間を持って対で設けられ、それぞれが異なる補機に
駆動力を伝達する受動プレートと、前記駆動プレートに
対して前記受動プレートの何れか一方を選択的に密着さ
せて、該駆動プレートと密着させた該受動プレートとを
一体回転させる連結手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】この発明によれば、連結手段が受動プレー
トの一方を吸引することにより、吸引した受動プレート
が連結されている補機へ駆動力を伝達することができ
る。また、吸引される受動プレートと対で設けられてい
る他方の受動プレートは、駆動プレートとわずかに隙間
があるため、駆動力が断続された状態となる。
【0010】このように、単一の連結手段を用いること
により、2つの補機への駆動力の伝達及び切断を行うこ
とができ、補機毎に駆動力の伝達、切断のためのクラッ
チ機構等を設ける必要がない。また、対で設けられた一
方の受動プレートのみに駆動力を伝達するので、同時に
2つの補機を駆動するための大きな駆動力が作用しない
ので、駆動力を伝達するための部品に必要以上の耐久力
を必要としない。
【0011】なお、受動プレートのそれぞれに接続され
る補機としては、同時に作動しないものまたは同時に作
動する必要がないものを選択して組み合わせれば良い。
例えば、エンジンの冷却水を用いた暖房と冷媒を用いた
冷房を行うエアコンのコンプレッサと、エンジンの冷却
水の温度が低いときに補助暖房を行うビスカスヒータと
の組み合わせが可能である。
【0012】請求項2に係る発明は、前記連結手段が、
前記受動プレートを磁力によって前記駆動プレートに密
着させる励磁コイルと、前記励磁コイルのオン・オフと
共に印加する電力の極性を切り換える制御手段と、を含
むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、連結手段として励磁コ
イルに電力を印加することにより磁力を発生する電磁石
を用い、この電磁石の極性を換えることにより、受動プ
レートの何れか一方に駆動力が伝達される。また、電力
を遮断(オフ)する時は、受動プレートの双方と駆動プ
レートとの間に僅かな隙間を持たせているため、駆動力
は双方ともに伝達されない。
【0014】このように励磁コイルのオン・オフ及び極
性を切り換える簡単な構成で、それぞれの補機毎に駆動
力の伝達及び切断のためのクラッチ機構を設ける必要が
なく、何れか一方の受動プレートが連結されている補機
へ駆動力を伝達することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に図面を参照しながら、本発
明の一実施の形態を第1の実施の形態として説明する。
図2に示されるように、車両のエンジン10には、コン
プレッサ12とビスカスヒータ14とがブラケット16
を介して取り付けられている。また、コンプレッサ12
とビスカスヒータ14との間には、駆動力断続装置20
が設けられている。この駆動力断続装置20は、プーリ
18にエンジン10の駆動軸10Aに連結されているプ
ーリ11との間に無端のVベルト22が巻き掛けられて
おり、Vベルト22を介してプーリ18に伝達されるエ
ンジン10の駆動力をコンプレッサ12またはビスカス
ヒータ14に伝達可能となっている。なお、このVベル
ト22には、オルタネータ、パワーステアリング用ポン
プ等の他の補機ないしアイドルプーリが巻き掛けられて
いてもよい。
【0016】コンプレッサ12は、コンデンサ、エキス
パンションバルブ及びエバポレータを含んで車室内の冷
暖房を行う空調装置(エアコン)の冷凍サイクルを形成
している。このエアコンは、エンジン10から駆動力が
伝達されてコンプレッサ12が回転駆動されることによ
り、圧縮した冷媒をコンデンサ、エキスパンションバル
ブを介し、エバポレータへ供給し、エバポレータを通過
して車室内へ吹き出される空気を冷却する。また、この
エアコンには、エンジン10の冷却水が図示しないウォ
ータポンプによって循環されるヒータコアが設けられて
おり、エバポレータを通過した空気の一部ないし全部が
このヒータコアを通過することにより加熱され、所定温
度の空調風として車室内へ吹き出される。これにより、
車室内の空調(冷暖房)を行うようになっている。
【0017】なお、コンプレッサ12が設けられるエア
コンは、エンジン10の冷却水をヒータコアへ供給し、
エバポレータとヒータコアによって所望の温度の空気を
生成する一般的構成が適用でき、本実施の形態では詳細
な説明を省略する。
【0018】また、ビスカスヒータ14には、エンジン
10から冷却水が供給され、この冷却水がビスカスヒー
タ14での受熱後、ビスカスヒータ14からヒータコア
に供給され、ヒータコアでの空気の加熱に用いられる。
【0019】図3には、ビスカスヒータ14の一例を示
している。このビスカスヒータ14は、ケーシング24
内に駆動シャフト26が挿通されて回転自在に配置され
ている。また、ケーシング24の内部には、摩擦室28
が設けられ、この摩擦室28を囲むように加熱室30が
設けられている。前記した駆動シャフト26は、摩擦室
28を貫通して配置されている。
【0020】摩擦室28内には、駆動シャフト26に取
り付けられている回転ロータ32が配置されている。回
転ロータ32には、多数の回転フィン34が突設されて
おり、それぞれの回転フィン34は、回転ロータ32の
両面(図3の紙面左右方向側の面)にリング状にかつ同
軸的に形成されている。
【0021】摩擦室28の内面には、回転フィン34に
対向して複数の固定フィン36が突設されている、固定
フィン36のそれぞれは、互いに所定の間隙が保たれて
形成されており、互いに隣接する固定フィン36の間に
回転ロータ32の回転フィン34がそれぞれ挿入配置さ
れている。
【0022】この摩擦室28内には、摩擦抵抗によって
発熱する粘性液体が封入されており、駆動シャフト26
が回転され、回転フィン34と固定フィン36が相対回
転することにより、回転フィン34と固定フィン36の
間の粘性液体が発熱するようになっている。また、ケー
シング24の内部で摩擦室28を覆う加熱室30には、
対で設けられているパイプ38の一方から冷却水が供給
されるようになっており、摩擦室28内で発生した熱
は、固定フィン36、ケーシング24の内壁(摩擦室2
8と加熱室30の間の隔壁)を通じて加熱室30に伝わ
り、加熱室30内に供給された冷却水が加熱される。加
熱室30内で加熱された冷却水は、パイプ38の他方か
らヒータコアへ供給されて、車室内の暖房に用いられ
る。
【0023】ところで、図1には、コンプレッサ12と
ビスカスヒータ14との間に配置されている駆動力断続
装置20の概略構成を示している。駆動力断続装置20
には、Vベルト22が巻き掛けられるプーリ18を形成
している回転プレート40が設けられている。ビスカス
ヒータ14の駆動シャフト26は、ケーシング24から
突出した先端部に縮径部26Aが形成されており、この
縮径部26Aに軸受42を介して回転プレート40が取
り付けられている。
【0024】一方、回転プレート40を挟んでコンプレ
ッサ12側とビスカスヒータ14側とのそれぞれには、
クラッチプレート44、46が配置されている。ビスカ
スヒータ14側のクラッチプレート46は、ビスカスヒ
ータ14の駆動シャフト26に一体回転可能に取り付け
られ、コンプレッサ12側のクラッチプレート44は、
コンプレッサ12のケーシング48内から突出されてい
る駆動シャフト50の先端に取り付けられ、それぞれ駆
動シャフト26または駆動シャフト50と一体に回転す
るようになっている。
【0025】クラッチプレート44、46のそれぞれ
は、軸心側の基部52に例えば弾性体によって形成され
ているスペーサ54を介して受動板56が取り付けられ
ている。受動板56は、このスペーサ54の弾性変形に
よって、駆動シャフト26、50の軸線方向に沿って移
動可能となっている。
【0026】それぞれのクラッチプレート44、46の
受動板56には、外側(回転プレート40と反対側の
面)にそれぞれ磁石板76、78が設けられている。図
5(A)に示されるように、磁石板76、78は、例え
ば、回転プレート40側が同極(N極同士又はS極同
士)となるように互いに極性が逆向きとされて取付けら
れている。これにより、後述する電磁コイル62が非通
電状態で磁力を発生していないときには、双方の受動板
56は、回転プレート40との間に僅かな隙間が生じる
ようにされている。
【0027】プーリ18は、Vベルト22が巻き掛けら
れる外周部58の軸心側(半径方向の内方側)にクラッ
チプレート44、46のそれぞれの受動板56に対向し
て互いに平行に対で配置されている駆動板60を備えて
いる。プーリ18の駆動板60を挟んだ内部には、電磁
コイル62が配置されている。この電磁コイル62は、
ビスカスヒータ14のケーシング24に支持されて、駆
動板60の間の中空部へ挿入されているブラケット可能
となっている。
【0028】図5(B)に示されるように、駆動力断続
装置20では、電磁コイル62に所定の直流電圧が印加
されて励磁されることにより、印加された電圧の極性に
よって生じる磁極と磁石板76、78の磁力の向き(極
性)に応じてクラッチプレート44、46の何れか一方
の駆動板56をスペーサ54の弾性力にうちかって引き
付け、駆動板60に当接させるようになっている。これ
により、駆動板60に当接した受動板56のクラッチプ
レート44またはクラッチプレート46がプーリ18と
一体に回転可能となる。なお、駆動板60に引き付けら
れた他方のクラッチプレート46またはクラッチプレー
ト44は、受動板56の間に作用している反発力によっ
てプーリ18の駆動板60との間に所定の隙間が保た
れ、相対回転可能となっている。
【0029】図4には、駆動力断続装置20の電磁コイ
ル62を励磁するための操作回路の一例を示している。
この操作回路66は、2個のリレー68、70及びビス
カスヒータ14のオン/オフ操作によって接点が開閉さ
れるビスカスヒータスイッチ72とコンプレッサ12の
オン/オフ操作によって接点を開閉するコンプレッサス
イッチ74とを含んで構成されている。
【0030】この操作回路66に用いているリレー68
はコイル68A、接点68B、68Cを備え、リレー7
0はコイル70A、接点70B、70Cを備えており、
接点68B、70Bは、コイル68A、70Aの非励磁
状態で閉じられ、接点68C、70Cはコイル68A、
70Aが励磁されることによって閉じられる。また、こ
の操作回路66には、車両の図示しないバッテリー等か
ら所定の直流電圧(+B)が印加される。
【0031】この操作回路66では、ビスカスヒータス
イッチ72及びコンプレッサスイッチ74がオフ(内部
接点を開放した状態)では、電磁コイル62のターミナ
ル62A、62Bの間に励磁電圧が印加されずにオフ状
態となる。
【0032】一方、コンプレッサスイッチ74がオフ状
態で、ビスカスヒータスイッチ72がオンすることによ
り、電磁コイル62のターミナル62A、62Bの間に
所定の極性の電圧(図4では、ターミナル62Bに正電
圧)が印加され、電磁コイル62が励磁される。これに
より、図5(B)に示されるように、電磁コイル62
は、ビスカスヒータ14が連結されているクラッチプレ
ート46を引き付け、プーリ18とクラッチプレート4
6が一体に回転するようになる。
【0033】また、コンプレッサスイッチ74がオンさ
れると、リレー68、70のコイル68A、70Aが励
磁され、接点68C、70Cが閉じられ、電磁コイル6
2のターミナル62A、62Bに極性が変えられた電圧
が印加される(図4ではターミナル62A側が正電
圧)。これにより、電磁コイル62は、コンプレッサ1
2が連結されているクラッチプレート44を引き付け
て、プーリ18とクラッチプレート44が一体に回転す
るようになる(図5(B)とは逆)。なお、ビスカスヒ
ータスイッチ72及びコンプレッサスイッチ74は、車
両に設けている空調を操作するスイッチに連動してオン
/オフされる。
【0034】次に本実施の形態の作用を説明する。駆動
力伝達装置20には、エンジン10が始動されて回転駆
動を開始すると、エンジン10のプーリ11とプーリ1
8との間に巻き掛けられているVベルト22を介してエ
ンジン10の駆動力が伝達されて、駆動力断続装置20
のプーリ18が回転される。
【0035】駆動力断続装置20では、操作回路66の
ビスカスヒータスイッチ72及びコンプレッサスイッチ
74がそれぞれオフされていると、電磁コイル62が励
磁されないため、クラッチプレート44、46のいずれ
の受動板56もプーリ18に設けている回転プレート4
0の駆動板60から離れており、クラッチプレート4
4、46のいずれも回転プレート40の回転力は伝達さ
れず、エンジン10に不必要な負荷が掛ることがない。
【0036】ところで、操作回路66のビスカスヒータ
14を作動させるために、ビスカスヒータスイッチ72
がオンされると、電磁コイル62のターミナル62A、
62Bの間に所定の極性の電圧が印加され、この電圧に
よって電磁コイル62が励磁される。
【0037】駆動力断続装置20では、ビスカスヒータ
スイッチ72がオンされて電磁コイル62が励磁される
と、ビスカスヒータ14の駆動シャフト26に取り付け
ているクラッチプレート46を回転プレート40へ向け
て引き付ける。これにより、回転プレート40の駆動板
60にクラッチプレート46の受動板56が当接し、ク
ラッチプレート46が回転プレート40と一体に回転す
る。このクラッチプレート46の回転により、エンジン
10の駆動力がビスカスヒータ14の駆動シャフト26
に伝達されて、ビスカスヒータ14が作動する。これに
より、ビスカスヒータ14によって加熱されたエンジン
10の冷却水が、ヒータコアへ供給され車室内の暖房が
行われる。
【0038】このとき、コンプレッサ12の駆動シャフ
ト50に取り付けられているクラッチプレート44は、
回転プレート40から離間しているために、回転プレー
ト40の回転がコンプレッサ12へ伝達されることはな
い。
【0039】一方、操作回路66のコンプレッサスイッ
チ74がオンされると、リレー68、70のコイル68
A、70Aが励磁されて、接点68B、70Bを開放す
ると共に接点68C、70Cを閉じる。これにより、電
磁コイル62のターミナル62A、62Bの間には、ビ
スカスヒータスイッチ72のみがオンされているときと
極性が変えられた電圧が印加される。
【0040】このコンプレッサスイッチ74のオンによ
って電磁コイル62が励磁されると、電磁コイル62
は、コンプレッサ12側のクラッチプレート44を引き
付けて、回転プレート40の駆動板60にクラッチプレ
ート44の受動板56を当接させる。これにより、回転
プレート40とクラッチプレート44が一体に回転して
エンジン10の駆動力がコンプレッサ12へ伝達され
る。このとき、クラッチプレート46の受動板56は回
転プレート40の駆動板60から離間するために、クラ
ッチプレート46の回転は停止し、エンジン10にコン
プレッサ12の回転による負荷とビスカスヒータ14の
回転による負荷が同時に掛ることがない。
【0041】コンプレッサ12は、冷凍サイクルによっ
て車室内の冷房ないし暖房を行うものであり、ビスカス
ヒータ14は、エンジン10の始動時等のエンジン温度
(エンジンの冷却水)が上昇しておらず、エンジン10
の冷却水を用いて車室内の暖房をするときの暖房能力が
十分に得られない時に操作されるものである。
【0042】このため、車室内の冷房を行うときには、
エンジン10の始動時であっても大きな暖房能力が必要
とされることがないために、ビスカスヒータ14がオン
されることはない。また、エンジン10の始動時等で暖
房運転を行うときに、大きな暖房能力が必要となるとき
には、外気温度や車室内の温度が低いので、コンプレッ
サ12を作動させなくとも車室内の快適性が損なわれる
ことがない。逆に、コンプレッサ12を作動させたとし
ても、大きな冷房能力が必要とされることがないので、
実質的に停止させても車室内の快適性に影響を及ぼすこ
とがない。
【0043】このように、実質的に同時に運転されるこ
とがないか、同時に運転されなくても影響が少ない補機
を組み合わせることにより、駆動力の伝達機構を簡略化
することができる。また、併設された補機への駆動力の
断続は、エンジン10からの駆動力を受けるための単一
のプーリに対して、それぞれが別々の補機に接続されて
いる2つのクラッチプレートを設け、何れか一方のみを
エンジン10に接続可能とすることにより、部品点数を
大幅に削減することができる。
【0044】すなわち、エンジン10からの駆動力を断
続するためには、補機ごとにクラッチ機構を別に設ける
か内蔵させる必要がある。また、そのためのプーリやV
ベルト等も必要となる。
【0045】これに対して駆動力断続装置20では、略
一組のクラッチ機構に受動プレートを追加した簡単な構
成で、コンプレッサ12とビスカスヒータ14への駆動
力の伝達及び切断を行うことができる。これにより、エ
ンジン10の周囲に配置した補機へ駆動力を伝達するた
めのVベルトやプーリ等の数を削減することができ、エ
ンジン10の周りの簡素化を図ることができると共に、
エンジン10の周囲の補機、プーリ、Vベルト等の配置
の自由度の向上を図ることができる。
【0046】なお、 本実施の形態は本発明の一例を示す
ものであり、 本発明の構成を限定するものではないこと
は言うまでもない。例えば、 本実施の形態では、ビスカ
スヒータスイッチ72とコンプレッサスイッチ74との
別々のスイッチによって電源のオン・オフ及び極性の切
換を行ったが、3接点スイッチを用いてオン・オフ及び
極性の切換を単一のスイッチによって行っても良い。ま
た、極性の切換を2個のリレー68、 70によって行っ
たが、 単一のリレーを用いて構成しても良い。
【0047】さらに、スペーサ54の弾性変形によって
クラッチプレート44、46の受動板56が回転プレー
ト40の駆動板60へ接近するようにしたが、受動板5
6の移動の構成はこれに限るものではない。例えば、ク
ラッチプレート44、46と駆動シャフト50、26と
の間が、一方に形成されたキーと他方に形成されたキー
みぞ等によって係合するようにしてもよい。これによっ
て、受動板56が基部52と一体に駆動板60へ向けて
移動可能となり、また、クラッチプレート44、46
が、駆動シャフト50、26と一体に回転可能となる。
【0048】なお、略1組のクラッチ機構による複数
(2個)の補機への駆動力の断続の構成は、以上説明し
た第1の実施の形態に限るものではない。以下に、対で
設けられた補機の一方へエンジン10の駆動力を伝達可
能とする構成の一例を第2の実施の形態として説明す
る。 〔第2の実施の形態〕図6には、第2の実施の形態に適
用した駆動力断続装置80が示されている。なお、以下
で説明する第2の実施の形態の基本的構成は、前記した
第1の実施の形態と同一であり、同一の部品には、同一
の符号を付与してその説明を省略する。
【0049】駆動力伝達装置80には、エンジン10の
駆動軸10A(図6では図示省略)との間でVベルト2
2が巻き掛けられるプーリ82が、回転プレート84を
形成している。この回転プレート84は、軸心部と外周
部58との間に単板の駆動板86が設けられており、こ
の駆動板86によって軸心部と外周部とが一体に連結さ
れている。この駆動板86には、コンプレッサ12の駆
動シャフト50に取付けられたクラッチプレート88
と、ビスカスヒータ14の駆動シャフト26に取付けら
れたクラッチプレート90とが、対で対向されている。
【0050】クラッチプレート88、90のそれぞれに
は、スペーサ54を介して基部52に受動板92が取付
けられている。受動板92は、断面形状が略L字状に形
成されており、駆動板86に対してわずかに隙間を持っ
て配置されている。また、受動板92には、駆動板86
と反対側の面に磁石板94、96が取付けられている。
磁石板94、96は、前記した磁石板76、78と同様
に、磁力の向き(極性)が逆方向へ向けられている。
【0051】一方、コンプレッサ12のケーシング48
及びビスカスヒータ14のケーシング24には、受動板
92に取付けられている磁石板94、96に対向して電
磁コイル100、102が取付けられている。それぞれ
の電磁コイル100、102は、通電されることによっ
て生じる磁力が、対向して配置されている磁石板94、
96の磁力と反発するようになっている。
【0052】すなわち、電磁コイル100、102のそ
れぞれは、通電されることにより磁石板94、96に対
向する側に、磁石板94、96と同極の磁極が生じるよ
うになっている。これによって、磁石板94、96と共
に受動板92を駆動板86へ押し付け、駆動板86と受
動板92とを一体に回転させるようになっている。
【0053】なお、図7(A)に示されるように、電磁
コイル100、102のそれぞれは、コンプレッサスイ
ッチ74又はビスカスヒータスイッチ72の操作によっ
て、直接所定の極性の電圧が印加されても良い。
【0054】また、図7(B)に示されるように、ビス
カスヒータスイッチ72、コンプレッサスイッチ74及
びリレー68を含んで構成される操作回路98を介し
て、電磁コイル100、102に所定の電圧を印加する
ようにしても良い。この操作回路98では、コンプレッ
サスイッチ74がオフ状態で、ビスカスヒータスイッチ
72がオン操作されると、ターミナル102A、102
Bの間に所定の極性の電圧を印加して、電磁コイル10
2を励磁し、コンプレッサスイッチ74が操作されるこ
とにより、ターミナル100A、100Bの間に所定の
極性の電圧を印加して電磁コイル100を励磁する。こ
れによって、電磁コイル100、102が同時に励磁さ
れてしまうのを防止することができる。
【0055】このように構成された駆動力断続装置80
においても、単一のプーリ82に伝達されるエンジン1
0からの駆動力を、コンプレッサ12又はビスカスヒー
タ14の一方に伝達することができる。また、対で配置
しているクラッチプレート94、96が、単一の回転プ
レート84に対向した簡単な構成で、コンプレッサ12
及びビスカスヒータ14のそれぞれに対応したクラッチ
機構を設けることなく駆動力の断続が可能となってい
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、補機
毎にクラッチ機構を設けることなく、必要に応じて選択
した補機へ駆動力を伝達することができ、駆動力を伝達
するための部品数の削減、 重量の軽減及び低コスト化等
を図ることができるという優れた効果を有する。
【0057】また、 本発明では、励磁コイルのオン・オ
フ及び励磁コイルへ印加する電力の極性を切り換える簡
単な構成で駆動力を伝達する補機の選択を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した駆動力断続装置の概略構成図
である。
【図2】ビスカスヒータとコンプレッサの取り付けの一
例を示す概略図である。
【図3】ビスカスヒータの一例を示す概略構成図であ
る。
【図4】励磁コイルの制御の一例を示すスイッチ回路図
である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ駆動力断続装置の
動作を示す概略図であり、(A)は、駆動力の非伝達状
態を示し、(B)は一方に駆動力を伝達可能な状態を示
している。
【図6】第2の実施の形態に適用した駆動力断続装置の
概略構成図である。
【図7】(A)及び(B)は励磁コイルを操作するため
のスイッチ回路図である。
【符号の説明】
10 エンジン 12 コンプレッサ(補機) 14 ビスカスヒータ(補機) 20 駆動力断続装置(駆動力伝達装置) 40 回転プレート(駆動プレート) 44、46 クラッチプレート(受動プレー) 62 電磁コイル(連結手段) 66 スイッチ回路(制御手段) 72 ビスカスヒータスイッチ(制御手段) 74 コンプレッサスイッチ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 五郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 神野 幸一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 肇 愛知県刈谷市新富町3−101−3 (72)発明者 伴 孝志 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンの駆動力を複数の補機へ
    伝達する駆動力伝達装置であって、 前記エンジンの駆動力が伝達されて回転する駆動プレー
    トと、 前記駆動プレートと一体に回転可能に駆動プレートを挟
    んでかつ駆動プレートと僅かに隙間を持って対で設けら
    れ、それぞれが異なる補機に駆動力を伝達する受動プレ
    ートと、 前記駆動プレートに対して前記受動プレートの何れか一
    方を選択的に密着させて、該駆動プレートと密着させた
    該受動プレートとを一体回転させる連結手段と、 を含むことを特徴とする駆動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段が、前記受動プレートを磁
    力によって前記駆動プレートに密着させる励磁コイル
    と、 前記励磁コイルのオン・オフと共に印加する電力の極性
    を切り換える制御手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達装
    置。
JP29683396A 1996-11-08 1996-11-08 駆動力伝達装置 Pending JPH10141392A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6951269B2 (en) 2000-11-23 2005-10-04 Zf Friedrichshafen Ag Device for guiding a driving torque
JP2014073828A (ja) * 2012-07-14 2014-04-24 Wabco Gmbh 電気機械により駆動される補助装置を持つ自動車
WO2017030234A1 (ko) * 2015-08-17 2017-02-23 주식회사 디아이씨 전기자동차용 구동장치

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JP2014073828A (ja) * 2012-07-14 2014-04-24 Wabco Gmbh 電気機械により駆動される補助装置を持つ自動車
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