JPH10142384A - 原子炉内サポートシリンダの探傷装置 - Google Patents

原子炉内サポートシリンダの探傷装置

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JPH10142384A
JPH10142384A JP8298442A JP29844296A JPH10142384A JP H10142384 A JPH10142384 A JP H10142384A JP 8298442 A JP8298442 A JP 8298442A JP 29844296 A JP29844296 A JP 29844296A JP H10142384 A JPH10142384 A JP H10142384A
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cover
support cylinder
drainage
cleaning
nuclear reactor
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JP8298442A
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Yoshishige Sakurai
善茂 櫻井
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シュラウドを支持するサポートシリンダの開先
面の欠陥を浸透探傷試験により検出する。 【解決手段】原子炉圧力容器内のシュラウドを支持する
サポートシリンダ5を上方から覆うようにしてカバー10
を設け、このカバー10内に浸透探傷試験装置14を設け
る。この浸透探傷試験装置14はカバー10内の上面に設け
たレール13からサポートシリンダ5の上面を移動自在に
なるように吊り下げられている。カバー10には排水・排
気ホース30,31,37,39と加圧ホース36,38が取り付け
られている。サポートシリンダ5にカバー10を被せ、カ
バー10内で浸透探傷試験装置14を移動させて浸透探傷試
験を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子炉用原
子炉圧力容器内に設置するシュラウドを支持するための
サポートシリンダを遠隔操作で浸透探傷試験できるよう
に構成した原子炉内サポートシリンダの探傷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10に示したように沸騰水型原子炉の原
子炉圧力容器1内には炉心支持板2と上部格子板3を保
持し燃料集合体(図示せず)全体を包んで炉心を形成す
るシュラウド4がサポートシリンダ5上に設けられてい
る。シュラウド4の下部外面と原子炉圧力容器1との間
にはバッフルプレート6が設けられている。
【0003】原子炉圧力容器1の底面を貫通して多数本
のCRDハウジング7が取り付けられている。原子炉圧
力容器1とシュラウド4との間にはジェットポンプ8が
設けられて冷却材(炉水)9を強制循環させる。
【0004】長年使用した原子炉では原子炉圧力容器1
内のシュラウド4は溶接部や、その溶接部近傍の材料に
欠陥が生じる恐れもあり、欠陥が発見されたシュラウド
4は場合によっては新しいシュラウド4と交換する必要
が生じる。このシュラウド4の交換時に、シュラウド4
をサポートシリンダ5と溶接する場合、溶接前にサポー
トシリンダ5の上面、つまりシュラウド4の下面と溶接
される開先面を検査する必要がある。
【0005】開先面検査に有効な検査方法としては、表
面検査として目視による外観検査(VT)や浸透探傷試
験方法が知られている。欠陥がVTで見つけ難い場合、
特に割れ等の深さを有する欠陥については浸透探傷試験
方法が有効である。
【0006】浸透探傷試験方法は試験材の表面に露出し
ている傷を調べる非破壊検査の一種で、試験材の被検査
部を洗浄し、油などの浸透液を塗布した後、表面の浸透
液を清浄液で拭き取り、現像液を塗布し、現像液中の現
像粉が傷内の浸透液を吸い出してこの液の出方から割れ
の状態を検出方法で、染色浸透法や蛍光浸透法が知られ
ている。
【0007】染色浸透法や蛍光浸透法の場合には浸透液
として染色液または蛍光液を塗布する。この際試験材の
表面または割れの中にある油分は清浄液で十分拭き取っ
ておく必要がある。この浸透探傷試験は検査員が浸透液
や現像液などのスプレー缶を手持ちで実施する溶剤除去
型速乾式の場合、作業性はすぐれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水中で
遠隔操作で浸透探傷試験を行う場合には、つぎに述べる
課題がある。(1) 試験材の被検査面に現像液を均一に塗
布することが難しい。(2) 水中作業では被検査面をカバ
ーで覆いカバー内での作業となり、カバー内への水の浸
入またはカバー内の浸透液等の水(炉水)中への逃げ出
しや、カバー内での圧力急変が生じる。(3) 試験場所が
狭い作業環境なので作業性が悪い。(4) 監視用カメラに
浸透液等が付着し視界の妨げとなる。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、遠隔操作で水中のサポートシリンダの上面、
とくに開先面の浸透探傷試験を行うことができ、かつサ
ポートシリンダ全周の浸透探傷試験が容易にでき、浸透
探傷試験時に装置内に炉水が浸入したり、浸透液が原子
炉圧力容器内へ漏洩することを防止してシュラウドを支
持するサポートシリンダの欠陥を検査できる原子炉内サ
ポートシリンダの浸透探傷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
原子炉圧力容器内のシュラウドを支持するサポートシリ
ンダの少なくとも上面開先面を覆うカバーと、このカバ
ー内に移動自在に設けた浸透探傷試験装置と、前記カバ
ーに設けた排水,排気口とを具備したことを特徴とす
る。
【0011】請求項1の発明によれば、原子炉圧力容器
内のサポートシリンダの上面または側面をカバーで覆
い、カバーに排水,排気口を設け、カバー内で浸透探傷
試験が可能なようにカバー内に移動自在な浸透探傷試験
装置を使用することにより、遠隔水中または大気中でサ
ポートシリンダの上面とくに開先面の浸透探傷試験を行
うことができる。
【0012】請求項2に係る発明は、前記カバー内の上
端面にレールを設け、このレールに前記浸透探傷試験装
置を走行自在に吊設してなることを特徴とする。請求項
2の発明によれば、カバー内にレールを設けることによ
りサポートシリンダの円周に沿って浸透探傷試験装置が
移動できるので、サポートシリンダ全周の浸透探傷試験
が容易となる。
【0013】請求項3に係る発明は、前記カバー内に複
数本の電線用レールを設け、この電線レールから摺動に
より電気が供給されるように前記浸透探傷試験装置を設
けてなることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、カバー内に電線
用レールを設けてモータケーブルを移動自在とすること
により、浸透探傷試験装置がサポートシリンダ全周にわ
たり移動が容易となる。つまり電線用レールから摺動子
の摺動によりモータケーブルを介して駆動用モータに電
気を供給して浸透探傷試験装置を移動させることがで
き、サポートシリンダ全周にわたり浸透探傷試験でき
る。
【0015】請求項4に係る発明は、前記浸透探傷試験
装置は内部に設けられて上下方向を区分するカバー仕切
りと、このカバー仕切りに取着した紫外線照射装置およ
びモニタカメラと、前記カバー仕切りを貫通する紫外線
照射装置用洗浄ノズル,浸透・洗浄ノズル,洗浄・乾燥
ノズルおよびモニタカメラ用洗浄ノズルとからなること
を特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、カバー内の狭い
場所で浸透液等が検査部以外にかかった場合にその部分
の浸透液の排除が散水角度の広い洗浄・乾燥用ノズルを
使用することにより容易にできる。また、浸透液等がモ
ニタカメラのレンズ面にかかった場合に、洗浄水または
洗浄空気をレンズ面に吹き付けることによりレンズ面を
容易に洗浄できる。さらに、浸透液等が紫外線照射装置
(ブラックライト)面にかかった場合に洗浄水または洗
浄空気を吹き付けることにより紫外線照射装置面を容易
に洗浄できる。
【0017】請求項5に係る発明は、前記カバーに排水
流出管の一端を接続し、この排水流出管の他端に排水・
排気箱を接続し、この排水・排気箱に水中ポンプおよび
水位検出センサを設け、前記水中ポンプに排水ホースを
接続し、この排水ホースに逆止弁を設けてなることを特
徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、排水された水お
よび空気を排出できる排水と逆止弁を排水口から作業床
面の間に設けることにより、カバー内の試験環境をほぼ
大気状態に保つことができるので、カバー内での浸透探
傷試験を容易に行うことができる。
【0019】請求項6に係る発明は、原子炉圧力容器内
のシュラウドを支持するサポートシリンダの上部を跨い
でそのサポートシリンダの上面を覆い被すように鞍形状
に形成した箱体と、この箱体に設けたモニタカメラ,紫
外線照射装置,紫外線照射装置用洗浄ノズル,浸透・洗
浄ノズル,洗浄・乾燥ノズルおよびカメラ用洗浄ノズル
と、前記箱体に取り付けた電線およびホース類,排気ホ
ース,排水ホース,加圧ホースとを具備したことを特徴
とする。
【0020】請求項6の発明によれば、サポートシリン
ダを跨いでその上面を覆い被せるようにしてサポートシ
リンダの検査部位に鞍形状浸透探傷試験装置を取り付
け、検査部位を部分的に移動させて浸透探傷試験を行う
ことができる。また、前記試験装置が部分的に適用可能
な可搬式で移動自在であるので作業性にすぐれ、装置の
構造を簡単にできる。
【0021】請求項7に係る発明は、前記箱体に前記サ
ポートシリンダと密接する二重シール材を設けてなるこ
とを特徴とする。
【0022】請求項7の発明によれば、箱体を小型化
し、箱体にサポートシリンダの上面および両側面と密接
する二重のシール材をもたせて覆うことにより、箱体内
に大気空間を持たせて箱体内で浸透探傷試験を行うこと
を可能とし、サポートシリンダの上面開先面の浸透探傷
試験を部分的に行うことができる。
【0023】また、炉水が箱体内に侵入したり、逆に浸
透液や洗浄液等が箱体外に漏れて炉水を汚染しないよう
に水圧より高い空気圧を有する高圧側シールと、箱体内
の圧力より多少高い圧力を有する低圧側シールの間に排
気・排水口を設けることもできる。
【0024】請求項8に係る発明は、前記箱体に前記サ
ポートシリンダを固定する着脱自在の吸盤を設けてなる
ことを特徴とする。
【0025】請求項8の発明によれば、サポートシリン
ダの上面または側面を覆うカバーに吸盤を設けることに
より、カバー毎にサポートシリンダの上面または側面に
固定することができるため、カバー内の水漏れもなく、
サポートシリンダの開先面や側面等部分的は浸透探傷試
験ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照しながら本
発明の請求項1および2に対応する原子炉内サポートリ
ングの探傷装置の第1の実施の形態を説明する。図1中
符号5はサポートリングで、その上面は浸透探傷検査さ
せる開先面5aとなっている。サポートリング5の側面
にカバー10を載置するためのサポート11が仮溶接されて
いる。カバー10とサポート11とは下端シール材12により
気密にシールされており、カバー10はサポートリング5
の開先面5aおよび上部側面全体を覆っている。
【0027】カバー10の内部上面にはレール13が架設さ
れ、このレール13に浸透探傷試験装置14が吊り下げられ
て開先面5aを走行し移動するようになっている。すな
わち、浸透探傷試験装置14上面にレール13に沿って走行
する車輪15の取付け部材16を支持する支持部材17が固定
されており、この支持部材17に第1のギヤ18が取り付け
られている。
【0028】この第1のギヤ18はレール13の下面に形成
されたラックギヤ19と噛み合うようになっている。第1
のギヤ18の回転軸20には取付け部材16を貫通して第2の
ギヤ21が取り付けられ、第2のギヤ21は第3のギヤ22と
噛み合い第3のギヤ22は駆動モータ23の回転軸に取り付
けられている。
【0029】駆動モータ23はモータベース24に載置固定
され、モータベース24は支持部材17に固定されている。
駆動モータ23を回転することにより第3のギヤ22は第2
のギヤ21に回転を伝達し、第2のギヤ21の回転により第
1のギヤ18が回転し、第1のギヤ18はラックギヤ19と噛
み合って車輪15はレール13を走行し浸透探傷試験装置14
は移動する。
【0030】また、カバー10の上面を貫通して排気ホー
ス25,電線およびホース類26が設けられ、カバー10内の
上部に吊り具用ガイド27および移動吊り具28が設けられ
ている。カバー10の外部上面には吊り耳29が取り付けら
れている。
【0031】カバー10の外面を貫通して第1の排水・排
気ホース30と第2の排水・排気ホース31が設けられ、カ
バー10内における第1および第2の排水・排気ホース3
0,31間にはカバー10の内面とサポートシリンダ5の外
面とをシールする第1から第4のシール材32〜35が設け
られている。
【0032】第1のシール材32と下端シール材12との間
には第1の加圧ホース36が、第1のシール材32と第2の
シール材33との間には第3の排水・排気ホース37が、第
2のシール材33と第3のシール材34との間には第2の加
圧ホース38が、第3のシール材34と第4のシール材35と
の間には第4の排水・排気ホース39がそれぞれ導出して
設けられている。
【0033】一般に原子炉圧力容器1内のシュラウド4
を交換する場合には新製したシュラウド4を原子炉圧力
容器1内に吊り込み、サポートシリンダ5上に設置し、
シュラウド4の下面とサポートシリンダ5の上面を合わ
せて溶接する。サポートシリンダ5の上面が溶接面とな
るため、あらかじめその面に欠陥がないことを確認しな
ければならない。本実施の形態では前述したように浸透
探傷法によって行う。浸透探傷法は直接欠陥指示模様を
検出できる方法であり、数ミクロンの微少欠陥を検出で
きる。
【0034】サポートシリンダ5は直径約4mで、厚さ
が約50mm程度のリング状構造物である。カバー10は試験
(検査)環境を作り出すためのもので、回転や移動等は
しないでサポートシリンダ5に固定される。浸透探傷試
験装置14はサポートシリンダ5の周囲に沿って浸透探傷
検査を行いながら移動する。
【0035】移動時にケーブルホースが浸透探傷検査の
邪魔にならないように多数の移動吊り具28を吊り具用ガ
イド27に沿って移動する。なお、サポートシリンダ5の
下部側面に仮溶接したサポート11の代りに、カバー10を
吊り耳29で吊り下げた状態で下端シール材12に密着させ
検査することもできる。
【0036】浸透探傷試験装置14は図2(a),(b)
に示すように駆動用モータ23の回転を第3のギヤ22,第
2のギヤ21および第1のギヤ18へ伝達し、ラックギヤ19
に沿って移動する。浸透探傷試験装置14の荷重はレール
13の横溝部に取り付けられた車輪15で保持している。動
力伝達の第1のギヤ18とは別に浸透探傷試験装置の上下
方向の安定のために自由に車輪を設けることができる。
【0037】第1から第4のシール材31〜34と下端シー
ル材12はカバー10内の浸透液が原子炉圧力容器1内に漏
れないことおよび炉水がカバー10内に浸入しないように
多重構造となっている。炉水の圧力はサポートシリンダ
5の上面で水面下10メートルとなるので、約2気圧にな
っている。そこで、炉水がカバー10内に流入しないよう
にするためには第1の加圧ホース36で下端シール材12と
第1のシール材32との間の圧力を炉水圧力より多少高め
に調整する必要がある。
【0038】下端シール材12と第1のシール材32の間の
空気が第2のシール材33と第3のシール材34との間に漏
れ、カバー10内に多量に漏れ出るのを防ぐために第2の
シール材33と第1のシール材32の間から第1の排水・排
気ホース37に接続し、炉水からの水漏れを原子炉圧力容
器上に排水している。炉水がカバー10に流入しないよう
に、またはカバー10内の浸透液等が原子炉圧力容器1が
流出しないように第2のシール材33と第3のシール材34
との間の空気を第2の加圧ホース38により加圧する。
【0039】カバー10内は洗浄・乾燥→浸透→洗浄→乾
燥→現像の各工程中、洗浄・浸透は液体がカバー内に噴
射され、乾燥では温風または乾燥空気等がカバー10内に
噴射されるので、カバー10内の圧力が急激に上昇しない
ようにカバー10に排気ホース25を取り付ける。これによ
り、圧力が急変動して浸透液が飛散するのを防止でき
る。
【0040】カバー10内の浸透液や洗浄液の排水は第4
の排水・排気ホース39,第1の排水・排気ホースにより
行う。なお、カバー10内の圧力の測定はカバー10内に圧
力計を設けて行う。上記各シール材は必要に応じて増減
できる。
【0041】本実施の形態によれば、シュラウドを支持
するためのサポートシリンダ全体にカバーを覆せ浸透探
傷試験装置をカバー内で移動させることにより、サポー
トシリンダの上面開先面の浸透探傷検査を行うことがで
きる。
【0042】つぎに図3により本発明の請求項3に対応
する原子炉内サポートシリンダの探傷装置の第2の実施
の形態を説明する。図3は本実施の形態の要部を示して
おり、本実施の形態が第1の実施の形態と異なる点はカ
バー10内上面にレール13と並列に電線用レール40を設
け、この電線用レール40に支持機構41を移動自在に設
け、この支持機構41に摺動子42を取り付け、この摺動子
42にモータケーブル43を接続したことにある。
【0043】モータケーブル43は図1および図2に示し
た駆動用モータ23に接続し電流を供給するもので、ケー
ブルが込み入って浸透探傷試験装置14の移動が難しい場
合には摺動子42を介して電気を駆動用モータ23に流すこ
とができる。なお、摺動子42から電気がカバー10や支持
機構41に流れないように絶縁が施されている。
【0044】つぎに図4および図5により本発明の請求
項5に対応する原子炉内サポートシリンダの探傷装置の
第3の実施の形態を説明する。本実施の形態が第1の実
施の形態と異なる点は浸透探傷試験装置14の基本的構造
にある。図4は浸透探傷試験装置14の概略的縦断面図
で、図5は図4の上面図である。
【0045】図4において、浸透探傷試験装置14は箱体
44内の中央部水平方向に沿って上下に区画するカバー仕
切53が設けられて上部室45と下部室46とに形成されてい
る。カバー仕切53上には図5に示したように中央部にモ
ニタカメラ47と、このモニタカメラ47の側方に一対の紫
外線照射装置48が取り付けられている。
【0046】箱体44の上面からカバー仕切53を貫通して
吐出部が下部室46内に達するほぼ四隅の位置に四本の紫
外線照射装置用洗浄ノズル49と、相互に対向して設けら
れた二本の浸透・洗浄ノズル50、同じく二本の洗浄・乾
燥ノズル51と、同じく二本のカメラ用洗浄ノズル52が設
けられている。
【0047】本実施の形態において、浸透探傷試験装置
14の箱体44内の浸透・洗浄ノズル50,洗浄・乾燥ノズル
51,カメラ用洗浄ノズル52により、探傷面の乾燥→浸透
→洗浄→乾燥→現像の各工程をカメラ47で観察しながら
作業を実施する。浸透液の噴射後に浸透液が浸透・洗浄
ノズル50からたれ落ちるのを防ぐために洗浄液を浸透・
洗浄ノズル50から噴射すると良い。
【0048】乾燥は洗浄・乾燥ノズル51を使うことも良
いが、洗浄液が試験面にたれ落ちるのを防止するため、
浸透・洗浄ノズル50から乾燥空気を供給するようにして
も良い。カメラ47の観察面が浸透液や洗浄液等で曇ると
試験面を観察できなくなるので、カメラ47をカメラ用洗
浄ノズル52で洗浄する。また、紫外線照射装置用洗浄ノ
ズル49を用いて紫外線照射装置48を洗浄する。
【0049】この洗浄は洗浄液や水で洗浄した後同じノ
ズルから乾燥空気により乾燥する。現像は紫外線照射装
置(ブラックライト)48で試験面に紫外線を当て欠陥部
に入った蛍光浸透剤が蛍光を発するのをカメラ47で観察
することで欠陥の識別ができる。
【0050】直接欠陥を検出しないで、現像粉末を吹
きかける方法では、粉末を吹きかけた後空気などで試験
面の余剰現像粉末を試験面から吹き落とし紫外線照射装
置48で試験面に紫外線を当て欠陥部に入った蛍光浸透剤
が蛍光を発するのをカメラ47で観察する。浸透探傷液
が前述の水洗性の蛍光浸透液ではなく、水洗性の染色浸
透探傷液の場合は乾式現像粉末を吹きかけた後、試験面
の余剰現像粉末に空気を吹きかけて試験面から除去す
る。
【0051】図6(a)は図1におけるサポートシリン
ダ5,カバー10およびサポート11をシールするシール材
12の例シール材12aを示し、図6(b),(c)はそれ
ぞれサポートシリンダ5とカバー10とをシールするシー
ル材32,33,34,35に対応するシール材12b,12cの例
を示している。これらのシール材12a〜12cはそれぞれ
の部位で任意に選択して使用する。
【0052】つぎに図7により本発明の請求項5に対応
する原子炉内サポートシリンダの探傷装置の第4の実施
の形態を説明する。図7は第1の実施の形態において水
中でのカバー10内からの排気・排水手段を示したもので
ある。すなわち、サポートシリンダ5上のカバー10の下
端部に排水流出管54の一端を接続し、排水流出管54の他
端を排水・排気箱55に接続する。この排水・排気箱55内
には水中ポンプ56と水位検出センサ57が設けられてい
る。
【0053】水中ポンプ56は排水・排気箱55から突出し
た排水ホース58に接続し、排水ホース58には逆止弁59が
接続している。また排水・排気箱55の上部から突出して
排気ホース60が接続し、排気ホース60には逆止弁61が接
続している。
【0054】一般に水中での排水排出手段において、カ
バー10から排水・排気する場合は水だけならば水中ポン
プ56で容易に可能であるが、空気が混入すると20m近く
も汲み上げることができない。しかし、本発明の実施の
形態によれば排水・排気箱55内に一旦溜め、空気は排気
ホース60から、水は水が一定水量以上溜った時、水位検
出センサ57の信号で水中ポンプ56を動作させ、排水ホー
ス58から炉外へ排出する。このように水と空気とに分け
て排出するので、排出を容易に行うことができる。ま
た、逆止弁59,61は逆流を防止している。
【0055】つぎに図8(a),(b)により本発明の
請求項6および7に対応する原子炉内サポートシリンダ
の探傷装置の第5の実施の形態を説明する。本実施の形
態が第1の実施の形態と大きく異なる点は図8(a)に
示したようにサポートシリンダ5を跨いでその上面を覆
い被せるようにして直接サポートシリンダ5に気密に浸
透探傷試験装置14aを設け、サポートシリンダ5を局部
的に浸透探傷試験を行うことができるように構成したこ
とにある。
【0056】すなわち、本実施の形態は、第1の実施の
形態におけるカバー10を使用しない簡易型式となってお
り、浸透探傷試験装置14aは箱体44aが図8(a),
(b)に示すようにサポートシリンダ5の上部を跨いで
上面から覆い被せるように鞍形状に形成されている。
【0057】この箱体44a内には図示してないが、第1
の実施の形態と同様に図4および5に示したモニタカメ
ラ,紫外線照射装置48,紫外線照射装置用洗浄ノズル4
9,浸透洗浄ノズル50,洗浄・乾燥ノズル51,カメラ用
洗浄ノズル52およびカバー仕切53が設けられている。箱
体44aの上部には電線およびホース類26と排気ホース60
が設けられ、箱体44aの下部には排水ホース58が設けら
れ、箱体44の上部側面には加圧ホース62が二重のシール
材63,64の間から導出されている。
【0058】本実施の形態によれば簡易型式で移動自在
であるため、部分的に浸透探傷試験することができる。
したがって、第1の実施の形態で使用した駆動用モータ
23およびそれを走行させるためのレール13を設ける必要
がなく、構造が簡単になる効果がある。
【0059】また、炉水が箱体44a内に侵入したり、逆
に浸透液や洗浄液等が箱体44a外に漏れて炉水を汚染し
ないように水圧より高い空気圧を有する高圧側シール
と、箱体44a内の圧力より多少高い圧力を有する低圧側
との二重のシールを設け、このシールの間に排気・排水
口を設けることもできる。
【0060】つぎに図9により本発明の請求項8に対応
する原子炉内サポートシリンダの探傷装置の第6の実施
の形態を説明する。本実施の形態は第5の実施の形態に
おける浸透探傷試験装置14aの箱体44aに吸盤65を設け
て、サポートシリンダ5に吸盤65を取り付けて固定する
ように構成したことにある。図9中66,68は排水・排気
ホース,67,69は加圧ホースを示している。その他の部
分は図8と同様なので重複する部分の説明は省略する。
【0061】本実施の形態によれば、浸透探傷試験装置
14aをサポートシリンダ5に固定するためには移動自在
な構成となっているが、サポートシリンダ5がステンレ
ス鋼製の場合には磁石では固定できないので吸盤65によ
って吸着固定する。つまり、吸盤65内を排水・排気し減
圧にして吸着させることができる。このようにして検査
部位に装置14aを固定したのち、浸透探傷試験を行うこ
とができる。
【0062】なお、上記各実施の形態において、浸透探
傷試験前にあらかじめサポートシリンダの内側面および
外側面の表面を例えば研磨加工やブラッシング加工して
おくことにより、浸透探傷試験時にカバーまたは箱体内
に炉水が浸入したり、または浸透液が原子炉圧力容器内
へ漏れ出ることを防止できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によればつぎに述べる効果があ
る。 (1) 原子炉圧力容器内シュラウドのサポートシリンダの
上面または横面を覆うカバーを設け、このカバーに排水
・排気口を設け、カバー内で浸透探傷が可能なように浸
透液散布用ノズル,洗浄ノズル,モニタカメラ,紫外線
照射口等を有するカバー内に移動可能な浸透探傷試験装
置を設けることにより遠隔水中または大気中でサポート
シリンダの上面開先面の浸透探傷試験を行うことができ
る。
【0064】(2) カバー内にレールを設けることにより
サポートシリンダの円周に沿って浸透探傷試験装置が移
動できるので、サポートシリンダ全周の浸透探傷試験が
容易にできる。
【0065】(3) 排水された水および空気を排出できる
排水ポンプと逆止弁を排水口から作業床面の間に有する
ことでカバー内の測定環境をほぼ大気状態に保つことが
できるので、カバー内での浸透探傷試験を行うことがで
きる。
【0066】(4) カバー内の狭い場所で浸透液等が対象
部以外にかかった場合、散水角度の広い洗浄・乾燥ノズ
ルにより浸透液を容易に排除することができる。 (5) カバー内の狭い場所で浸透液等がモニタカメラのレ
ンズ面にかかった場合、洗浄水または洗浄エアをレンズ
面に吹き付けるためのカメラ洗浄ノズルによりレンズ面
を容易に洗浄できる。
【0067】(6) カバー内の狭い場所で浸透液等が紫外
線照射装置(ブラックライト)面にかかった場合、洗浄
水または洗浄エアを吹き付けるための紫外線照射装置用
洗浄ノズルにより紫外線照射装置面を容易に洗浄でき
る。
【0068】(7) サポートシリンダ上面の開先面の水圧
より高い空気圧を有する高圧側シールとカバー内の圧力
より多少高い圧力を有する低圧側シールの2重の加圧口
の間に2重の排気・排水口を有することで炉水がカバー
内に浸入したり、逆に浸透液や洗浄液等がカバーの外に
漏れて炉水を汚すことはない。
【0069】(8) カバーに取り付けた排水口を有するこ
とでカバー内の空気の圧力状態が浸透液散布等で急変し
ない。 (9) カバー内の狭い場所でカバー内面の上部または側面
にホースまたは電線の移動可能なレールまたはサポート
を設けることにより、カバー内の浸透探傷試験装置がサ
ポートシリンダ全周に渡り移動が容易に可能となる。
【0070】(10)カバー内の狭い場所でカバー内面の上
部または側面に複数本の電線用レール(複数本)を設
け、この電線用レールから摺動により電気を供給するこ
とにより電線の混乱を防止しつつサポートシリンダ全周
に渡り浸透探傷試験をしながら浸透探傷試験装置を移動
できる。
【0071】(11)カバーの代りに小型化した鞍形状箱体
でサポートシリンダの上面および両側面を覆い、かつ上
面および両側面にシール部を持たせ箱体内に大気空間を
持つことで箱体内での浸透探傷試験を可能にすることに
よりサポートシリンダの上面開先面の浸透探傷試験を部
分的に行うことができる。
【0072】(12)箱体に複数個の吸盤を設けることによ
り箱体をサポートシリンダの上面および両側面に固定で
きるため、箱体内への水漏れもなくサポートシリンダの
上面開先面の部分的な浸透探傷試験が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原子炉内サポートシリンダの探傷
装置の第1の実施の形態を一部線図的に示す縦断面図。
【図2】(a)はカバー内の探傷試験装置を示す正面
図、(b)は(a)における側面図。
【図3】本発明に係る原子炉内サポートシリンダの探傷
装置の第2の実施の形態の要部を示す縦断面図。
【図4】本発明に係る原子炉内サポートシリンダの探傷
装置の第3の実施の形態の要部を線図的に示す縦断面
図。
【図5】図4における上面図。
【図6】(a)は本発明の第1の実施の形態におけるサ
ポートシリンダ,カバーおよびサポートのシールの第1
の例を示す縦断面図、(b)はサポートシリンダとカバ
ーとのシール例を示す縦断面図、(c)は(b)の他の
例を示す縦断面図。
【図7】本発明に係る原子炉内サポートシリンダの探傷
装置の第4の実施の形態の要部を概略的に示す縦断面
図。
【図8】(a)は本発明に係る原子炉内サポートシリン
ダの探傷装置の第5の実施の形態を示す概略断面図、
(b)は(a)における側面図。
【図9】本発明に係る原子炉内サポートシリンダの探傷
装置の第6の実施の形態を示す斜視図。
【図10】従来の原子炉内サポートシリンダを説明する
ための原子炉圧力容器内を概略的に示す縦断面図。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器、2…炉心支持板、3…上部格子
板、4…シュラウド、5…サポートシリンダ、5a…開
先面、6…バッフルプレート、7…CRDハウジング、
8…ジェットポンプ、9…冷却材(炉水)、10…カバ
ー、11…サポート、12…下端シール材、13…レール、14
…浸透探傷試験装置、15…車輪、16…取付け部材、17…
支持部材、18…第1のギヤ、19…ラックギヤ、20…回転
軸、21…第2のギヤ、22…第3のギヤ、23…駆動用モー
タ、24…モータベース、25…排気ホース、26…電線およ
びホース類、27…吊り具用ガイド、28…移動吊り具、29
…吊り耳、30…第1の排水・排気ホース、31…第2の排
水・排気ホース、32…第1のシール材、33…第2のシー
ル材、34…第3のシール材、35…第4のシール材、36…
第1の加圧ホース、37…第3の排水・排気ホース、38…
第2の加圧ホース、39…第4の排水・排気ホース、40…
電線用ケーブル、41…支持機構、42…摺動子、43…モー
タケーブル、44…箱体、45…上部室、46…下部室、47…
モニタカメラ、48…紫外線照射装置、49…紫外線照射装
置用洗浄ノズル、50…浸透・洗浄ノズル、51…洗浄・乾
燥ノズル、52…カメラ用洗浄ノズル、53…カバー仕切、
54…排水流出管、55…排水・排気箱、56…水中ポンプ、
57…水位検出センサ、58…排水ホース、59…逆止弁、60
…排気ホース、61…逆止弁、62…加圧ホース、63,64…
シール材、65…吸盤、66,68…排水・排気ホース、67,
69…加圧ホース。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内のシュラウドを支持す
    るサポートシリンダの少なくとも上面開先面を覆うカバ
    ーと、このカバー内に移動自在に設けた浸透探傷試験装
    置と、前記カバーに設けた排水,排気口とを具備したこ
    とを特徴とする原子炉内サポートシリンダの探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記カバー内の上端面にレールを設け、
    このレールに前記浸透探傷試験装置を走行自在に吊設し
    てなることを特徴とする請求項1記載の原子炉内サポー
    トシリンダの探傷装置。
  3. 【請求項3】 前記カバー内に複数本の電線用レールを
    設け、この電線レールから摺動により電気が供給される
    ように前記浸透探傷試験装置を設けてなることを特徴と
    する請求項1記載の原子炉内サポートシリンダの探傷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記浸透探傷試験装置は内部に設けられ
    て上下方向を区分するカバー仕切りと、このカバー仕切
    りに取着した紫外線照射装置およびモニタカメラと、前
    記カバー仕切りを貫通する紫外線照射装置用洗浄ノズ
    ル,浸透・洗浄ノズル,洗浄・乾燥ノズルおよびモニタ
    カメラ用洗浄ノズルとからなることを特徴とする請求項
    1記載の原子炉内サポートシリンダの探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記カバーに排水流出管の一端を接続
    し、この排水流出管の他端に排水・排気箱を接続し、こ
    の排水・排気箱に水中ポンプおよび水位検出センサを設
    け、前記水中ポンプに排水ホースを接続し、この排水ホ
    ースに逆止弁を設けてなることを特徴とする請求項1記
    載の原子炉内サポートシリンダの探傷装置。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器内のシュラウドを支持す
    るサポートシリンダの上部を跨いでそのサポートシリン
    ダの上面を覆い被すように鞍形状に形成した箱体と、こ
    の箱体内に設けたモニタカメラ,紫外線照射装置,紫外
    線照射装置用洗浄ノズル,浸透・洗浄ノズル,洗浄・乾
    燥ノズルおよびカメラ用洗浄ノズルと、前記箱体に取り
    付けた電線およびホース類,排気ホース,排水ホース,
    加圧ホースとを具備したことを特徴とする原子炉内サポ
    ートシリンダの探傷装置。
  7. 【請求項7】 前記箱体に前記サポートシリンダと気密
    に接する二重シール材を設けてなることを特徴とする請
    求項6記載の原子炉内サポートシリンダの探傷装置。
  8. 【請求項8】 前記箱体に前記サポートシリンダを固定
    する着脱自在の吸盤を設けてなることを特徴とする請求
    項6記載の原子炉内サポートシリンダの探傷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108580421A (zh) * 2018-06-20 2018-09-28 海盐龙腾高强度紧固件有限公司 一种螺栓探伤清洗一体装置
CN110346380A (zh) * 2019-08-12 2019-10-18 江苏省迅达探伤科技有限公司 一种荧光探伤检测清洗槽、渗透槽

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