JPH10143905A - 光ピックアップ装置、対物レンズおよび対物レンズの設計方法 - Google Patents
光ピックアップ装置、対物レンズおよび対物レンズの設計方法Info
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- JPH10143905A JPH10143905A JP8300093A JP30009396A JPH10143905A JP H10143905 A JPH10143905 A JP H10143905A JP 8300093 A JP8300093 A JP 8300093A JP 30009396 A JP30009396 A JP 30009396A JP H10143905 A JPH10143905 A JP H10143905A
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Abstract
でき、低コストかつ複雑化しないで実現でき、さらに、
高NAの光ディスクにも対応できることを目的とする。 【解決手段】 光ピックアップ装置10の対物レンズ1
6により集光する光束を複数の光束に分け、第2光束の
波面の位相を、第1光束および第3光束の波面の位相と
ずらし、透明基板の厚さがt1の第1光ディスク再生の
際には第1光束および第3光束を利用し、透明基板の厚
さがt2(t2≠t1)の第2光ディスクの再生の際に
は第1光束および第2光束を利用する。
Description
位相がそろっている光束を集光光学系により光情報記録
媒体の透明基板を介して情報記録面に集光し、情報記録
面上に情報を記録または情報記録面上の情報を再生する
光ピックアップ装置、これに用いられる対物レンズ、お
よび対物レンズの設計方法に関する。
伴い、従来の光情報記録媒体(光ディスクともいう)で
あるCD(コンパクトディスク)と同程度の大きさで大
容量化させた高密度の光情報記録媒体であるDVD(デ
ジタルビデオディスク)の開発が進んできている。この
DVDでは、635nmもしくは650nmの短波長半
導体レーザを使用したときの対物レンズの光ディスク側
の開口数NAを0.6としている。なお、DVDは、ト
ラックピッチ0.74μm、最短ピット長0.4μmで
あり、CDのトラックピッチ1.6μm、最短ピット長
0.83μmに対して半分以下に高密度化されている。
また、上述したCD、DVDの他に、種々の規格の光デ
ィスク、例えばLD(レーザディスク)、MD(ミニデ
ィスク)、MO(光磁気ディスク)なども商品化されて
普及している。表1に種々の光ディスクの透明基板の厚
さと、必要開口数を示す。
録密度、使用波長などが種々異なる様々な光ディスクが
存在する時代となっており、様々な光ディスクに対応で
きる光ピックアップ装置が提案されている。
れに対応した集光光学系を備え、再生する光ディスクに
より集光光学系を切り替える光ピックアップ装置が提案
されている。しかしながら、この光ピックアップ装置で
は、集光光学系が複数必要となりコスト高を招くばかり
でなく、集光光学系を切り替えるための駆動機構が必要
となり装置が複雑化し、その切り替え精度も要求され、
好ましくない。
の光ディスクを再生する光ピックアップ装置が種々提案
されている。
号公報には、対物レンズの屈折面をリング状の複数領域
に分割し、各々の分割面が厚さの異なる光ディスクのう
ち1つにビームを結像させることにより再生する光ピッ
クアップ装置が記載されている。
透明基板の厚さt1の第1光ディスクのときには、集光
されるビームの有する波面収差が0.07λ以下となる
ように設計した対物レンズを用い、透明基板の厚さt2
の第2光ディスクのときには少しデフォーカスした状態
で集光スポットを形成する光ピックアップ装置が記載さ
れている。
7−302437号公報に記載された光ピックアップ装
置においては、1つの対物レンズで同時に2つの焦点に
入射光量を分割するため、レーザ出力を大きくする必要
があり、コスト高を招く。また、特開平7−57271
号公報に記載されたピックアップ装置では、第2光ディ
スク再生時にはサイドローブによるジッターの増加が起
こる。特に、第1の光ディスクで波面収差が0.07λ
以下とした対物レンズで、第2の光ディスクを無理矢理
再生しているために、第2の光ディスクの再生可能な開
口数には限界がある。
数の光情報記録媒体を再生でき、低コストかつ複雑化し
ないで実現でき、さらに、高NAの光情報記録媒体にも
対応できることを目的とする。
号や特願平8−180586号において球面収差を調整
した光ピックアップ装置を提案しているが、本発明は、
本出願人が鋭意検討した結果、光ピックアップ装置の集
光光学系としては球面収差にとらわれることなく、集光
されるスポット形状、波面収差を改善すればよいとの知
見に基づいたものである。
により解決できる。
る光束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を
介して情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録
または情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装
置において、厚さt1の透明基板を有する第1光情報記
録媒体と、厚さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を
有する第2光情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の
情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報を
再生が可能なように、前記集光光学系の出射側の開口数
NALからNAHのリング状の範囲の領域を通過する光
束の波面の位相を他の部分の位相とずらすための位相差
調整面を、前記集光光学系を構成する光学素子の少なく
とも1面に設け、前記集光光学系を、開口数NALから
NAHのリング状の範囲の領域を除いて所定の倍率で厚
さt1の透明基板を介したとき、波面収差のrms値が
最小となるように構成するとともに、第2光情報記録媒
体の情報記録面上への情報の記録または情報記録面上の
情報の再生時に、透明基板の厚さt1とt2との差によ
り発生する波面収差を開口数NALからNAHの範囲に
おいて減じたことを特徴とする光ピックアップ装置。
る光束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を
介して情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録
または情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装
置において、厚さt1の透明基板を有する第1光情報記
録媒体と、厚さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を
有する第2光情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の
情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報を
再生が可能なように、前記集光光学系は、光軸近傍の第
1光束を、第1光情報記録媒体および第2光情報記録媒
体の情報記録面上への情報の記録または情報録面上の情
報の再生に利用し、前記第1光束より外側の第3光束を
主に第1光情報記録媒体の情報記録面上への情報の記録
または情報録面上の情報の再生に利用し、前記第1光束
と前記第3光束との間の第2光束の位相を、前記第1光
束および前記第3光束の位相とずらし、主に第2光情報
記録媒体の情報記録面上への情報の記録または情報録面
上の情報の再生に利用するような機能を有することを特
徴とする光ピックアップ装置。
基板を介した際に、第1光束と第3光束による最良波面
収差が0.05λrms以下(但し、λは光源の波長)
であることを特徴とする(2)に記載の光ピックアップ
装置。
光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光
し、情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情
報を再生する光ピックアップ装置において、厚さt1の
透明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚さt2(但
し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光情報記録媒
体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上に情報を記
録または情報記録面上の情報を再生が可能なように、前
記集光光学系は、所定の倍率で所定の厚さの透明基板を
介した際には、幾何光学的にほぼ球面収差が無収差であ
るとともに、光軸と直交する方向の一部において光軸近
傍の位相に対して位相差が設けられていることを特徴と
する光ピックアップ装置。
学系の対物レンズに設けたことを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
る光束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を
介して情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録
または情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装
置において、厚さt1の透明基板を有する第1光情報記
録媒体と、厚さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を
有する第2光情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の
情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報を
再生が可能なように、前記集光光学系は、前記対物レン
ズ単体で見たとき、厚さt1の透明基板を介したときの
最良波面収差が0.05λrms以下である前記対物レ
ンズと、光スポットとして集光する光束のうち一部の光
束の位相を、光軸近傍の光束の位相に対してずらす位相
調整素子と、を有することを特徴とする光ピックアップ
装置。
媒体の情報記録面への情報の記録または情報記録面の情
報を再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録
媒体側の必要開口数をNA1、第2光情報記録媒体の情
報記録面への情報の記録または情報記録面の情報を再生
するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の
必要開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とする
と、開口数がNA2の近傍の光束の位相をずらすことを
特徴とする(1)〜(6)のいずれか1つに記載の光ピ
ックアップ装置。
光線が通過する前記集光光学系の光情報記録媒体側の開
口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する前記集光
光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとすると、
t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<NA2<0.
41のとき、0.85×(NA2)<NAL<1.1×
(NA2)であることを特徴とする(7)に記載の光ピ
ックアップ装置。
光線が通過する前記集光光学系の光情報記録媒体側の開
口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する前記集光
光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとすると、
t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<(NA2)<
0.41のとき、0.01<NAL−NAH<0.1で
あることを特徴とする(7)または(8)に記載の光ピ
ックアップ装置。
相と光軸からNALまでの光束の位相との位相のずれで
ある位相差をΔとすると、λ/8+q×λ<Δ<5×λ
/8+q×λ (但しqは、整数)であることを特徴と
する(8)または(9)に記載の光ピックアップ装置。
する(10)に記載の光ピックアップ装置。
の情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報
を再生を行う第1光源(波長λ1)と、第2光情報記録
媒体の情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の
情報を再生を行う第2光源(波長λ2、λ2>λ1)を
有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つ
に記載の光ピックアップ装置。
への情報の記録または情報記録面の情報を再生するため
に必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口
数をNA1、第2光情報記録媒体の情報記録面への情報
の記録または情報記録面の情報を再生するために必要な
前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA
2(但し、NA2<NA1)、位相をずらす光束のうち
光軸に近い光線が通過する前記集光光学系の光情報記録
媒体側の開口数をNAL、光軸から離れた光線が通過す
る前記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAH
とすると、t1=0.6mm、t2=1.2mm、61
0nm<λ1<670nm、740nm<λ2<870
nm、0.40<NA2<0.51のとき、0.85×
(NA2)<NAL<1.1×(NA2)であることを
特徴とする(12)に記載の光ピックアップ装置。
への情報の記録または情報記録面の情報を再生するため
に必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口
数をNA1、第2光情報記録媒体の情報記録面への情報
の記録または情報記録面の情報を再生するために必要な
前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA
2(但し、NA2<NA1)位相をずらす光束のうち光
軸に近い光線が通過する前記集光光学系の光情報記録媒
体側の開口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する
前記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHと
すると、t1=0.6mm、t2=1.2mm、610
nm<λ1<670nm、740nm<λ2<870n
m、0.40<NA2<0.51のとき、0.01<N
AL−NAH<0.1であることを特徴とする(12)
または(13)に記載の光ピックアップ装置。
相と光軸からNALまでの光束の位相との位相のずれで
ある位相差をΔとすると、3×(λ2)/16+q×
(λ2)<Δ<11×(λ2)/16+q×(λ2)但
し、qは整数、であることを特徴とする(13)または
(14)に記載の光ピックアップ装置。
する(15)に記載の光ピックアップ装置。
状に複数に分割された光軸を含む第1分割面、前記第1
分割面より外側の第3分割面、および、前記第1分割面
と前記第3分割面とに挟まれた第2分割面の複数の分割
面を有するとともに、前記第2分割面は、光軸を含む第
1分割面と前記第3分割面とを内挿した面を、光軸方向
にシフトさせた面であることを特徴とする対物レンズ。
と前記内挿した面とを通過する光束は、所定の倍率で所
定の厚さの透明基板を介したときの最良波面収差が0.
05λrms以下となることを特徴とする(17)に記
載の対物レンズ。
む第1分割面と、前記第1分割面より外側の第2分割面
と、第2分割面より外側の第3分割面とで構成し、前記
第2分割面を光軸方向にシフトさせると、第1分割面、
第2分割面、および第3分割面がなめらかな面となるこ
とを特徴とする対物レンズ。
きに、所定の倍率で所定の厚さの透明基板を介した最良
波面収差が0.05λrms以下となることを特徴とす
る(19)に記載の対物レンズ。
を通過する光束は、所定の倍率で所定の厚さの透明基板
を介したときに、最良波面収差が0.05λrms以下
となることを特徴とする(17)〜(20)のいずれか
1つに記載の対物レンズ。
光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に、集光
させる対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくと
も一方の屈折面に、(λ/8+q×λ)/(n×cos
θ′−1)以上、(5×λ/8+q×λ)/(n×co
sθ′−1)以下の段差を第2分割面として光軸と同心
状に設けたことを特徴とする対物レンズ。但し、λは使
用される光源の波長、qは整数、nは対物レンズの屈折
率、θ′は第2分割面で屈折後の光線が光軸と交わる角
度。
明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚さt2(但
し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光情報記録媒
体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上に情報を記
録または情報記録面上の情報を再生を行うことが可能で
あり、第1光情報記録媒体の情報記録面への情報の記録
または情報記録面の情報を再生すために必要な前記集光
光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA1、第2
光情報記録媒体の情報記録面への情報の記録または情報
記録面の情報を再生するために必要な前記集光光学系の
光情報記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2
<NA1)とすると、前記第2分割面は前記開口数がN
A2の近傍に設けることを特徴とする(17)〜(2
2)のいずれか1つに記載の対物レンズ。
うち光軸に近い光束が通過する光情報記録媒体側の開口
数をNAL、光軸から離れた光線が通過する光情報記録
媒体側の開口数をNAHとすると、t1=0.6mm、
t2=1.2mm、610nm<λ(光源の波長)<6
70nm、0.32<NA2<0.41のとき、0.8
5(NA2)<NAL<1.1(NA2)であることを
特徴とする(23)に記載の対物レンズ。
うち光軸に近い光束が通過する光情報記録媒体側の開口
数をNAL、光軸から離れた光線が通過する光情報記録
媒体側の開口数をNAHとすると、t1=0.6mm、
t2=1.2mm、610nm<λ(光源の波長)<6
70nm、0.32<NA2<0.41のとき、0.0
1<NAL−NAH<0.1であることを特徴とする
(23)または(24)に記載の対物レンズ。
と第1分割面および第3分割面を通過する光束の位相と
の位相のずれである位相差をΔとすると、λ/8+qλ
<Δ<5λ/8+qλ(但しqは、整数)であることを
特徴とする(24)または(25)に記載の対物レン
ズ。
光情報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に、集光
させる対物レンズにおいて、前記対物レンズの少なくと
も一方の屈折面に、(λ/8+q×λ)/(n×cos
θ′−1)以上、(5×λ/8+q×λ)/(n×co
sθ′−1)以下の段差を第2分割面として光軸と同心
状に設けたことを特徴とする対物レンズ。但し、λは使
用される光源の波長、qは整数、nは対物レンズの屈折
率、θ′は第2分割面で屈折後の光線が光軸と交わる角
度。
する(26)または(27)に記載の対物レンズ。
から出射した光束を集光させる対物レンズの設計方法に
おいて、所定の倍率で所定の厚さの透明基盤の光情報記
録媒体に集光させた光束の最良波面収差が0.05λr
ms以下となるように非球面を設計し、前記非球面を光
軸方向にシフトさせた面を設計し、前記非球面とシフト
させた面とを合成することにより、前記対物レンズの少
なくとも1つの屈折面を設計することを特徴とする対物
レンズの設計方法。
明する。なお、同一の構成要素を用いる場合には同じ番
号を付している。
形態を説明するに先立ち、光ピックアップ装置について
説明する。図1は光ピックアップ装置の概略構成図であ
る。
導体レーザ11(波長λ=610〜670nm)、偏光
ビームスプリッタ12、コリメータレンズ13、1/4
波長板14、絞り17、対物レンズ161、位相調整素
子162、非点収差を発生する非点収差素子であるシリ
ンドリカルレンズ18、光検出器30、フォーカス制御
およびトラッキング制御のための2次元アクチュエータ
15などからなる。
相がそろった光束を出射する。半導体レーザ11から出
射した光束は、偏光ビームスプリッタ12、コリメータ
レンズ13、1/4波長板14を透過して円偏光の平行
光束となる。この光束は、絞り17によって絞られ、位
相調整素子162により位相差を生じさせ、対物レンズ
161により光ディスク20の透明基板21を介して情
報記録面22上に集光される。この集光については後段
において詳述する。そして、情報記録面22で情報ピッ
トにより変調されて反射した光束は、再び対物レンズ1
61、位相調整素子162、1/4波長板14、コリメ
ータレンズ13を透過して偏光ビームスプリッタ12に
入射し、ここで反射してシリンドリカルレンズ18によ
り非点収差が与えられ光検出器30上へ入射し、光検出
器30から出力される信号を用いて光ディスク20に記
録された情報の読みとり信号が得られる。また、光検出
器30上でのスポットの形状変化による光量分布変化を
検出して、合焦検出やトラック検出を行う。すなわち、
光検出器30からの出力を用いて、ここでは図示しない
演算処理回路によってフォーカスエラー信号およびトラ
ッキングエラー信号が生成される。このフォーカスエラ
ー信号に基づいて2次元アクチュエータ(フォーカス制
御用)15が半導体レーザ11からの光を光ディスク2
0の情報記録面22上に結像するように対物レンズ16
1を移動させ、トラッキングエラー信号に基づいて2次
元アクチュエータ(トラッキング制御用)15が半導体
レーザ11からの光を所定のトラックに結像するように
対物レンズ161を移動させる。
て、透明基板の厚さがt1の第1光ディスク、例えばD
VD(t1=0.6mm)に記録された情報を再生する
際には、ビームスポットが最小錯乱円を形成するよう
(ベストフォーカス)に対物レンズ161を、2次元ア
クチュエータ15を駆動する。この対物レンズ161を
用いて、透明基板の厚さがt1と異なるt2(好ましく
はt2>t1)の第2光ディスク、例えばCD(t2=
1.2mm)を再生する際には、透明基板の厚さが異な
り、大きくなることで球面収差が発生し、ビームスポッ
トが最小錯乱円となる位置(近軸焦点位置より後方の位
置)では、スポットサイズが大きく第2光ディスクのピ
ット(情報)を読むことはできない。しかしながら、こ
の最小錯乱円となる位置より対物レンズ161に近い前
側位置(前ピン)では、スポット全体の大きさは最小錯
乱円よりも大きいが、中央部に光量が集中した核と核の
周囲に不要光であるフレアとが形成される。この核を第
2光ディスクのピット(情報)を再生する(読む)ため
に利用し、第2光ディスク再生時には、対物レンズ16
をデフォーカス(前ピン)状態になるように2次元アク
チュエータ15を駆動する。
第2光ディスクを1つの集光光学系で再生するために、
上述した光ピックアップ装置10の集光光学系に位相調
整素子162を設けた第1の実施の形態について説明す
る。図2は対物レンズ161単体でみたときの球面収差
図および波面収差図であり、図2(a)は対物レンズ1
61単体で第1光ディスクの透明基板を介したときの球
面収差図であり、図2(b)はそのときの波面収差図で
あり、図2(c)は対物レンズ161単体で第2光ディ
スクの透明基板を介したときの球面収差図であり、図2
(d)はそのときの波面収差図である。なお、本実施の
形態では、第1光ディスクの透明基板の厚さt1は、第
2光ディスクの透明基板の厚さt2より薄く、第1光デ
ィスクの方が第2光ディスクよりも高密度の光情報が記
録されている。なお、第1光ディスクの情報記録面への
情報の記録または情報記録面の情報を再生するために必
要な集光光学系の光ディスク側(本実施の形態において
は対物レンズ161の光ディスク側)の必要開口数をN
A1、第2光ディスクの情報記録面への情報の記録また
は情報記録面の情報を再生するために必要な集光光学系
の光ディスク側の必要開口数をNA2(但し、NA2<
NA1)である。
61単体でみると、所定の倍率(本実施の形態では倍率
m=0)で所定の厚さt1の透明基板を介したとき、ほ
ぼ球面収差が無収差であり(図2(a)参照)、最良波
面収差が0.05λrms(但し、λは光源の波長)以
下(図2(b)参照)のレンズである。この対物レンズ
161単体で、すなわち、位相調整素子162を設けず
に厚さt2(t2>t1)の透明基板を介して集光させ
ると、その球面収差は大きく発生し(図2(c)参
照)、また、波面収差においても大きく発生する(図2
(d)。このため、透明基板の厚さがt2の第2光ディ
スクには集光されきれず、第2光ディスクの情報の再生
を行うことが難しくなる。
831号や特願平8−180586号において球面収差
を調整した光ピックアップ装置を提案した。しかしなが
ら、本出願人が鋭意検討した結果、光ピックアップ装置
の集光光学系としては球面収差にとらわれることなく、
集光されるスポット形状、波面収差を改善すればよいこ
とがわかった。この球面収差にとらわれずにスポット形
状、波面収差を改善するには、光束の波面の位相をずら
すことによって達成する。すなわち、本実施の形態で
は、光源から出射された光束を3つの光束に分け、光軸
近傍の第1光束を、第1光ディスクおよび第2光ディス
クの情報記録面上への情報の記録または情報録面上の情
報の再生に利用し、第1光束より外側の第3光束を主に
第1光ディスクの情報記録面上への情報の記録または情
報録面上の情報の再生に利用し、第1光束と前記第3光
束との間の第2光束の位相を、第1光束および第3光束
の位相とずらし、主に第2光ディスクの情報記録面上へ
の情報の記録または情報録面上の情報の再生に利用す
る。
2分割面Sd2を通過する光束の場合、第3分割面Sd
3を通過する光束を遮光しない状態においてビームスポ
ットの中心強度が最大となる位置での核部分のエネルギ
ーに対して、第3分割面Sd3を通過する光束を遮光し
た状態においてビームスポットの中心強度が最大となる
位置での核部分のエネルギー比率(「遮光状態核エネル
ギー」/「遮光しない核エネルギー」)が、60%〜1
00%の範囲に入ることを指している。また、第3分割
面Sd3を通過する光束の場合も同様に、第2分割面S
d2を遮光しない状態に対する遮光した状態の核部分の
エネルギー比率(「遮光状態核エネルギー」/「遮光し
ない核エネルギー」)が、60%〜100%の範囲に入
ることを指している。なお、このエネルギー比率を簡易
的に測定するには、各々の場合において、ビームスポッ
トの中心強度が最大となる位置でのピーク強度Ipと、
ビーム径Dp(中心強度に対して強度がe-2となる位置
で定める)を測定し、核部分のビームの形状はほぼ一定
であることから、Ip×Dpを求め、これを比較すれば
よい。
いて行う。図3は、対物レンズ161および位相調整素
子162を模式的に示した断面図(a)および位相調整
素子162を光源側から見た正面図(b)である。な
お、一点鎖線は光軸を示している。図4は、対物レンズ
161と位相調整素子162で光ディスクの透明基板を
介したときの波面収差図である。
1光束および第3光束の位相とずらすために、位相調整
素子162を光路中に挿入する。すなわち、位相調整素
子162を対物レンズ161の光源11側に配置してい
る。位相調整素子162は、アクリルなど透光性の平板
形状をしている。位相調整素子162の光源側の面であ
る位相差調整面には、第2光束に相当する位置(好まし
くは、NA2近傍)に凹部を有している。この凹部は、
光軸と同心状であり、リング状に設けられている。この
凹部を有することにより、位相調整素子162は、第2
光束の位相を第1光束および第3光束の位相とずらすこ
とが可能となる。本実施の形態では、凹部をもうけてい
るので、位相調整素子162に入射した波面の位相がそ
ろった半導体レーザ11からの光束は、第2光束の波面
の位相が、第1光束および第3光束より進む。そして対
物レンズ161によって、光ディスクに集光される。
(a)は対物レンズ161と位相調整素子162で第1
光ディスクの透明基板を介したときの波面収差図であ
り、図4(b)は第2光ディスクの透明基板を介したと
きの波面収差図である。なお、位相をずらす光束のうち
光軸に近い光線が通過する集光光学系の光情報記録媒体
側の開口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する集
光光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとする。
により、第1光ディスクの再生時には、位相調整素子1
62を設けない場合(図2(b))より、若干、波面収
差が発生する(図4(a))が、第1光ディスクの再生
には大きな影響はない。また、第2光ディスクの再生時
には、位相調整素子162を設けない場合(図2
(d))に比べ、本実施の形態ではNA2近傍であるN
ALからNAHの範囲で波面収差を減じることができ、
十分に第2光ディスクを再生することができる。すなわ
ち、第2光ディスク再生時には、NA2近傍(NAL〜
NAH)の光束に適度な位相差を付与することで、球面
収差があっても(幾何光学的にみれば、位相をずらした
としても位相調整素子162が平行平板であるので、球
面収差は変化せず、図2(c)のようになる)波面収差
の発生を減じることができる。また、第2光ディスク再
生時である図4(b)からわかるように、開口数NAH
より大きいところでは急激に波面収差が増加するため、
これが絞り効果を有することとなり、絞り17の開口数
を変えなくても第2光ディスクを再生することが可能と
なる。すなわち、本実施の形態においては、絞り17の
開口数を変更する特別な手段を必要とせずに複数の光デ
ィスクを1つの集光光学系で再生することができる。
m、t2=1.2mm、610nm<λ(光源の波長)
<670nm、0.32<NA2<0.41としたと
き、第1光ディスクと第2光ディスクとを1つの集光光
学系で再生するには、0.85×(NA2)<NAL<
1.1×(NA2)の条件を満たすことが好ましい。
り情報の正確な再生ができず、上限を越すと波長λとN
A2において想定される回折限界スポット径以上に絞ら
れすぎる。
の条件を満たすことが好ましい。この下限を越すと第2
光ディスクの再生時のスポット形状が悪化し、サイドロ
ーブ・スポット径が大きくなり、上限を越すと第1光デ
ィスクの再生時のスポット形状が乱れ、光量低下を引き
起こす。
の位相と光軸からNALまでの第1光束の位相との位相
のずれである位相差をΔとすると、λ/8+q×λ<Δ
<5×λ/8+q×λ (但しqは、整数)の位相差の
条件を満たすことが好ましい。上限および下限を越す
と、第2光ディスク再生時のスポット径が小さくなりす
ぎ、しかも、サイドローブ比(サイドローブ強度/ビー
ムスポットの中心強度)が大きくなる。
素子162に、光軸方向の長さをEの段差部(本実施の
形態では凹部)を設けたときの位相差Δは、 Δ=(n−1)E で表される。但し、長さEは、位相調整素子162の厚
さが薄くなる場合を負、厚くなる場合を正とし、また、
位相差Δは、位相がすすむことを負、位相が遅れること
を正とする。
方向の厚さ)として、(λ/8+q×λ)/(n×co
sθ′−1)以上、(5×λ/8+q×λ)/(n×c
osθ′−1)以下の段差の条件を満足することが好ま
しい。この範囲をはずれると、第2光ディスク再生時の
スポット径が小さくなりすぎ、しかも、サイドローブ比
が大きくなる。
おいて、上限および下限で「+q×λ」が加えられてい
るのは、位相を「+q×λ」分ずらしたとしても、波面
収差図でみると「+q×λ」に相当する波面収差が発生
するが、「+q×λ」に相当する波面収差がない場合と
等価として考えることができるために、スポット形状
(点像振幅分布)が変化しない。
の条件において|q|≦30を満足することが好まし
い。この|q|の上限を越えると、半導体レーザの波長
のバラツキ・波長変動(±5nm程)により、スポット
形状を安定させることが難しい。
について説明したが、これに限られず、光ディスクの情
報記録面への情報の記録にも本実施の形態を適用でき
る。
面に凹部を設けたが、凸部を設けてもよく、光ディスク
側の面に設けてもよいことは言うまでもない。さらに、
本実施の形態では、位相差を与えるために、位相調整素
子162として平行平板に凹部を設けたが、これに限ら
れず、NAL〜NAHに相当する位置の屈折率が異なる
平行平板を用いてもよく、また、平行平板に基材(平行
平板)の屈折率(n)とは異なる屈折率(n′)の材料
をコーティング等によりつけてもよい(この場合の位相
差は、Δ=(n′−1)Eとなる)。この場合、上述し
た位相差の条件および段差の条件のnはn′に置き換え
る。
ズ13を用いた、いわゆる無限系の対物レンズ161を
用いたが、コリメータレンズ13がなく光源からの発散
光が直接または発散光の発散度合を減じるレンズを介し
た発散光が、入射するような対物レンズや、光源からの
光束を収れん光に変更するカップリングレンズを用い、
その収れん光が入射するような対物レンズに適用しても
よい。
62の凹部の境界に段差を設けたが、例えば所定の曲率
半径の面で接続させてもよい。また、本実施の形態で
は、位相調整素子162にリング状の凹部を1つ設ける
ことにより、光束を第1光束〜第3光束に分けたが、こ
れに限られず、少なくとも3つ以上の分割面で構成すれ
ばよい。
いて複数の光ディスクの再生を行うようにしたが、再生
する光ディスク毎に複数の光源を用いてもよい。この場
合、位相差の条件は、3×(λ2)/16+q×(λ
2)<Δ<11×(λ2)/16+q×(λ2)となり
段差の条件は、(3×(λ2)/16+q×(λ2))
/(n−1)以上、(11×(λ2)/16+q×(λ
2))/(n−1)となり(但しλ2は、第2光ディス
クを再生する光源の波長)、また、|q|≦40を満足
することが好ましい。
調整素子162を見たときに、凹部を光軸と同心円状の
リング状で設けたが、これに限られず、途切れたリング
状で設けてもよい。また、本実施の形態は回転対称の位
相調整素子162として効果を説明したが、光ピックア
ップ装置に用いられる集光光学系に用いられる光源は必
ずしも回転対称でなく、半導体レーザは回転非対称の発
光特性をもち、また、光情報記録媒体がDVDやCDな
どの光ディスクの場合、情報はピットとして記録されて
おり、ピットに平行な方向と直交する方向とでは非対称
である。特にピットに平行な方向に関してサイドローブ
が大きくなるとジッターが悪化する。従って、ジッター
方向に本実施の形態のような位相の制御を行うことで目
的は適成可能となる。また、光源として非点収差のある
半導体レーザを用いる場合、それを打ち消すために、光
学面を回転非対称にする公知の技術と組み合わせてもよ
い。
2の凹部はパワーを有していないが、パワーをもたせる
ようにしてもよい。
形態について説明する。第1の実施の形態においては位
相調整素子162を設けることにより第2光束の位相を
ずらしたが、第2の実施の形態では対物レンズ16にそ
の機能を持たせたものである。なお、特に断らない限り
第2の実施の形態は第1の実施の形態と同じ符号を用い
ている。
プ装置の概略構成図である。なお、第2の実施の形態
は、第1の実施の形態の光ピックアップ装置の位相調整
素子162の機能を対物レンズ16に持たせたものであ
るので、光ピックアップ装置の説明は省略する。
断面図(a)および対物レンズ16を光源側から見た正
面図(b)である。なお、一点鎖線は光軸を示してい
る。
よび光ディスク20側の屈折面S2はともに非球面形状
を呈した正の屈折力を有した凸レンズである。本実施の
形態においては、第2光束の位相を、第1光束および第
3光束の位相とずらすために、対物レンズ16の光源側
の屈折面S1には、光軸と同心状に複数(本実施の形態
では3つ)の第1分割面Sd1〜第3分割面Sd3から
構成し、分割面Sd1〜Sd3の境界は段差を設けて、
それぞれの分割面Sd1〜Sd3を形成している。この
分割面Sd1〜Sd3のうち第2分割面Sd2を第1の
実施形態における位相調整素子162の機能をもたせ
る。この対物レンズ16において、上述した第1の実施
の形態と同様に、光軸を含む第1分割面Sd1を通過す
る光束(第1光束)は第1光ディスクに記録された情報
の再生および第2光ディスクに記録された情報の再生に
利用し、第1分割面Sd1より外側の第3分割面Sd3
を通過する光束(第3光束)は主に第1光ディスクに記
録された情報の再生に利用し、第1分割面Sd1と第3
分割面Sd3に挟まれた第2分割面Sd2を通過する光
束(第2光束)の位相を、第1光束および第3光束の位
相とずらし、主に第2光ディスクに記録された情報の再
生に利用するような形状となっている。これにより、光
源からの光を光量損失をおさえつつ、1つの集光光学系
で複数(本実施の形態では2つ)の光ディスクの再生が
可能となる。しかも、この場合第2光ディスクの再生時
には第3光束の大部分は不要光であるが、この不要光が
第2光ディスクの再生には利用されないので、絞り17
を第1光ディスクの再生に必要な開口数にしておくだけ
で、絞り17の開口数を変える手段を何ら必要とせずに
再生することができる。
ディスクの透明基板を介したときの波面収差図である図
7に基づいて詳述する。図7(a)は、第1光ディスク
の透明基板(厚さt1)を介したときの波面収差図であ
り、図7(b)は、第2の光ディスクの透明基板(厚さ
t2)を介したときの波面収差図であり、図7(c)
は、第2の光ディスクの透明基板を介したときの波面収
差と等価な波面収差図である。
ズ16は、所定の倍率(本実施の形態では倍率m=0)
で厚さt1の透明基板を介したときの波面収差は図7
(a)に示すように、光軸(横軸において左端)からN
ALまでの第1分割面Sd1を通過した第1光束と、N
AHからNA1までの第3分割面Sd3を通過した第3
光束による波面収差は、0.05λrms以下となって
いる。また、NALからNAHまでの第2分割面Sd2
を通過した第2光束は、本実施の形態においては第2分
割面Sd2を凸に設けたため、第1光束および第3光束
に比べ位相が遅れるために、波面収差が発生している
が、第1光ディスクの再生には大きな影響はない。
明基板を介したときの波面収差は図7(b)に示すよう
になる。この波面収差図をみると、波面収差が大きく発
生し、第2の光ディスクを再生することができないよう
に思われる。しかしながら、第1の実施の形態の説明中
および後段において述べるように、発生した「+q×
λ」に相当する波面収差は、「+q×λ」に相当する波
面収差がない場合と等価として考えることができるた
め、スポット形状(点像振幅分布)の観点から見た波面
収差図は図7(c)のようになる。この収差図からも明
らかなように、第2光束の位相をずらすことにより、ス
ポット形状(等価な波面収差図)としては第2光ディス
クの再生に何ら問題がない。また、図7(c)からわか
るように、開口数NAHより大きいところでは急激に波
面収差が増加するため、これが絞り効果を有することと
なり、絞り17の開口数を変えなくても第2光ディスク
を再生することが可能となる。
ては対物レンズ16)を用いると、透明基板の厚さが異
なる複数の光ディスクを1つの集光光学系で再生するこ
とが可能となり、また、任意に面を設定できることによ
り、第2光ディスクの再生に必要な開口数NA2を大き
くすることができる。また、光軸近傍の光束(第1光
束)を複数の光ディスクの再生に利用することで、光源
からの光束の光量損失が少なくなる。しかも、第2光デ
ィスク再生時には、ビームスポットのサイドローブを減
少させ、ビーム強度の強い核を形成し、正確な情報が得
られる。さらに、絞り17の開口数を変更する特別な手
段を必要とせずに複数の光ディスクを1つの集光光学系
で再生することができる。
計方法について説明する。対物レンズ16を設計するに
際しては、先ず、透明基板の厚さがt1の第1光ディス
クに集光させた光束の最良波面収差が0.05λrms
以下となるように第1屈折面S1の非球面と第2屈折面
S2を設計する。この第1屈折面S1の非球面の一部で
ある第2光ディスクの必要開口数NA2近傍であるNA
L〜NAHに相当する位置を、光軸方向にシフトさせた
面を設計し、これら非球面とシフトさせた面とを合成す
る。
光軸を含む第1分割面Sd1と第2分割面Sd2と第3
分割面Sd3とは同じ非球面形状となり、複数の光ディ
スクを再生できる1つの対物レンズ16を設計するに際
して、設計を容易とすることができる。
の軸、Hは光軸と垂直方向の軸、光の進行方向を正と
し、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、Ajは非球面係
数、Pjは非球面のべき数(但し、Pj≧3)である。
なお、本発明には、上式以外の他の非球面の式を用いて
もよい。なお、非球面形状から非球面の式を求める際に
は、上式を用い、Pjを3≦Pj≦10の自然数とし、
Κ=0として求める。
m、t2=1.2mm、610nm<λ(光源の波長)
<670nm、0.32<NA2<0.41としたと
き、第1光ディスクと第2光ディスクとを1つの集光光
学系(対物レンズ16)で再生するには、0.85×
(NA2)<NAL<1.1×(NA2)の条件を満た
すことが好ましい。
り情報の正確な再生ができず、上限を越すと波長λとN
A2において想定される回折限界スポット径以上に絞ら
れすぎる。
の条件を満たすことが好ましい。この下限を越すと第2
光ディスクの再生時のスポット形状が悪化し、サイドロ
ーブ・スポット径が大きくなり、上限を越すと第1光デ
ィスクの再生時のスポット形状が乱れ、光量低下を引き
起こす。
の位相と光軸からNALまでの第1光束の位相との位相
のずれである位相差をΔとすると、λ/8+q×λ<Δ
<5×λ/8+q×λ(但しqは、整数)の位相差の条
件を満たすことが好ましい。上限および下限を越すと、
第2光ディスク再生時のスポット径が小さくなりすぎ、
しかも、サイドローブ比が大きくなる。
方向の長さをEの段差部(本実施の形態では第2分割面
の凸)を設けたときの位相差Δは、 Δ=(n×cosθ′−1)E で近似される。但し、長さEは、対物レンズ16の厚さ
が薄くなく場合を負、厚くなる場合を正とし、また、位
相差Δは、位相がすすむことを負、位相が遅れることを
正とし、θ′は、第2分割面Sd2で屈折後の光線直進
したとして光軸と交わる角度とする。
向にシフトする量)として、(λ/8+q×λ)/(n
×cosθ′−1)以上、(5×λ/8+q×λ)/
(n×cosθ′−1)以下の段差の条件を満足するこ
とが好ましい。この範囲をはずれると、第2光ディスク
再生時のスポット径が小さくなりすぎ、しかも、サイド
ローブ比が大きくなる。
おいて、上限および下限で「+q×λ」が加えられてい
るのは、位相を「+q×λ」分ずらしたとしても、波面
収差図でみると「+q×λ」に相当する波面収差が発生
するが、「+q×λ」に相当する波面収差がない場合と
等価として考えることができるために、スポット形状
(点像振幅分布)が変化しない。
の条件において|q|≦30を満足することが好まし
い。この|q|の上限を越えると、半導体レーザの波長
のバラツキ・波長変動(±5nm程)により、スポット
形状を安定させることが難しい。
について説明したが、これに限られず、光ディスクの情
報記録面への情報の記録にも本実施の形態を適用でき
る。
2を凸形状としたが、凹形状でもよく、光ディスク側の
面に設けてもよいことは言うまでもない。また、他の集
光光学系の素子、例えばコリメータレンズ13に設けて
もよい。さらに、本実施の形態では、位相差を与えるた
めに、第2分割面Sd2を光軸方向にシフトさせたが、
これに限られず、NAL〜NAHに相当する位置に対物
レンズ16の屈折率(n)とは異なる屈折率(n′)の
材料をコーティング等によりつけてもよい(この場合の
位相差は、Δ=(n′×cosθ′−1)Eとなる)。
この場合、上述した位相差の条件および段差の条件のn
はn′に置き換える。
ズ13を用いた、いわゆる無限系の対物レンズ161を
用いたが、コリメータレンズ13がなく光源からの発散
光が直接または発散光の発散度合を減じるレンズを介し
た発散光が、入射するような対物レンズや、光源からの
光束を収れん光に変更するカップリングレンズを用い、
その収れん光が入射するような対物レンズに適用しても
よい。
Sd3の境界に段差を設けたが、例えば所定の曲率半径
の面で接続させてもよい。また、本実施の形態では、第
1分割面Sd1〜第3分割面Sd3の3つの分割面で構
成したが、これに限られず、少なくとも3つ以上の分割
面で構成すればよい。また、本実施の形態では、光源側
から見たときに、第2分割面Sd2を光軸と同心円状の
リング形状で設けたが、これに限られず、途切れたリン
グ形状で設けてもよい。また、本実施の形態は回転対称
の位相調整素子162として効果を説明したが、光ピッ
クアップ装置に用いられる集光光学系に用いられる光源
は必ずしも回転対称でなく、半導体レーザは回転非対称
の発光特性をもち、また、光情報記録媒体がDVDやC
Dなどの光ディスクの場合、情報はピットとして記録さ
れており、ピットに平行な方向と直交する方向とでは非
対称である。特にピットに平行な方向に関してサイドロ
ーブが大きくなるとジッターが悪化する。従って、ジッ
ター方向に本実施の形態のような位相の制御を行うこと
で目的は適成可能となる。また、光源として非点収差の
ある半導体レーザを用いる場合、それを打ち消すため
に、光学面を回転非対称にする公知の技術と組み合わせ
てもよい。
は、第1分割面Sd1および第3分割面Sd3とおなじ
非球面であるが、これを異ならせてもよい。
形態について、光ピックアップ装置の概略構成図である
図8に基づいて説明する。上述した第2の実施の形態で
は光ピックアップ装置10として1つの光源11を用い
た実施の形態であったが、本実施の形態は再生する光デ
ィスク毎に複数の光源を用いた光ピックアップ装置10
である。なお、特に断らない限り上述した第2の実施の
形態と同じなので説明を省略する。
の再生時には第1光源である第1半導体レーザ111
(波長λ1=610nm〜670nm)と、第2光ディ
スクの再生時には第2光源である第2半導体レーザ11
2(波長λ2=740nm〜870nm)とを有してい
る。また、合成手段19は、第1半導体レーザ111か
ら出射された光束と第2半導体レーザ112から出射さ
れた光束とを合成することが可能な手段であって、両光
束を1つの集光光学系を介して光ディスク20に集光さ
せるために、同一光路となす手段である。
光学系の1つである対物レンズ16に、第2の実施の形
態に記載したような対物レンズ16を用いる。すなわ
ち、対物レンズ16は、光源側の屈折面S1および光デ
ィスク20側の屈折面S2はともに非球面形状を呈した
正の屈折力を有した凸レンズであり、光源側の屈折面S
1は、光軸と同心状に複数(本実施の形態では3つ)の
第1分割面Sd1〜第3分割面Sd3から構成し、分割
面Sd1〜Sd3の境界は段差を設ける。そして、第1
分割面Sd1および第3分割面Sd3は、第1光源11
1から出射して第1光ディスクに集光させた光束の最良
波面収差が0.05λrms以下となるような非球面で
形成する。また、第2分割面Sd2は、第1分割面Sd
1および第3分割面Sd3と同じ非球面を、第1光束お
よび第3光束と位相がずれるように、光軸方向にシフト
させる。
2を用いているので、以下の好ましい範囲が上述した第
2の実施の形態と異なる。
2mm、610nm<λ1<670nm、740nm<
λ2<870nm、0.40<NA2<0.51とした
とき、0.85×(NA2)<NAL<1.1×(NA
2)の条件を満たすことが好ましい。この下限を越すと
サイドローブが大きくなり情報の正確な再生ができず、
上限を越すと波長λとNA2において想定される回折限
界スポット径以上に絞られすぎる。
の条件を満たすことが好ましい。この下限を越すと第2
光ディスクの再生時のスポット形状が悪化し、サイドロ
ーブ・スポット径が大きくなり、上限を越すと第1光デ
ィスクの再生時のスポット形状が乱れ、光量低下を引き
起こす。
の位相と光軸からNALまでの第1光束の位相との位相
のずれである位相差をΔとすると、3×(λ2)/16
+q×(λ2)<Δ<11×(λ2)/16+q×(λ
2)(但し、qは整数)の位相差の条件を満たすことが
好ましい。上限および下限を越すと、第2光ディスク再
生時のスポット径が小さくなりすぎ、しかも、サイドロ
ーブ比が大きくなる。
方向の長さをEの段差部(本実施の形態では第2分割面
の凸)を設けたときの位相差Δは、 Δ=(n×cosθ′−1)E で近似される。但し、長さEは、対物レンズ16の厚さ
が薄くなく場合を負、厚くなる場合を正とし、また、位
相差Δは、位相がすすむことを負、位相が遅れることを
正とし、θ′は、第2分割面Sd2で屈折後の光線直進
したとして光軸と交わる角度とする。
向にシフトする量)として、(3×(λ2)/16+q
×(λ2))/(n×cosθ′−1)以上、(11×
(λ2)/16+q×(λ2))/(n×cosθ′−
1)以下である段差の条件を満足することが好ましい。
この範囲をはずれると、第2光ディスク再生時のスポッ
ト径が小さくなりすぎ、しかも、サイドローブ比が大き
くなる。
条件において、上限および下限で「+q×λ」が加えら
れているのは、位相を「+q×λ」分ずらしたとして
も、波面収差図でみると「+q×λ」に相当する波面収
差が発生するが、「+q×λ」に相当する波面収差がな
い場合と等価として考えることができるために、スポッ
ト形状(点像振幅分布)が変化しない。
の条件において|q|≦40を満足することが好まし
い。この|q|の上限を越えると、半導体レーザの波長
のバラツキ・波長変動(±5nm程)により、スポット
形状を安定させることが難しい。
に、分割面Sd1〜Sd3を対物レンズ16の屈折面S
1に設けること、無限系の対物レンズを用いること。分
割面に段差を設けること、分割面の数、第2分割面の面
形状など、本実施の形態に記載した内容に限られるもの
ではない。
と第2光源112とw合成手段19により合成するよう
にしたが、これに限られず、図1に示した光ピックアッ
プ装置において光源11を第1光源111と第2光源1
12とに切り替わるようにしてもよい。
してDVD(透明基板の厚さt1=0.6mm、必要な
開口数NA1=0.60(λ=635nm)を用い、第
2光ディスクとしてCD(透明基板の厚さt2=1.2
mm、必要な開口数NA2=0.376(λ=635n
m)あるいはNA2=0.45(λ=780nm))を
用いることにする。なお、以下の対物レンズ16の例に
おいては、コリメータレンズ13は、設計を最適にする
ことにより対物レンズ16へは略無収差の平行光束を入
射させることができるため、以下の例においては略無収
差の平行光束を出射できるコリメータレンズ13を使用
することを前提として、対物レンズ16へ光束が入射し
て以降の構成を示す。また、対物レンズ16の光源側の
配置される絞りを第1面として、ここから順に第i番目
のレンズ面の曲率半径をri、DVD再生時の第i番目
の面と第i+1番目の面との間の距離をdi(CD再生
時は、di′に記載がある場合はその数値に変わり、記
載がない場合はdiと同じである)、その間隔のレーザ
ー光源の光束の波長での屈折率をniで表している。ま
た、光学面に非球面を用いた場合は、上述した非球面の
式に基づくものとする。
実施の形態の1光源の光ピックアップ装置10に搭載す
る対物レンズ16であって、第1屈折面S1の第2分割
面Sd2(光軸からの高さが1.250〜1.400の
範囲)を凸状に0.3μm光源側にシフトさせた対物レ
ンズ16に本発明を適用した例である。
を示す。
を介したとき(DVD再生時)の最良スポット形状が得
られたときの集光スポットの相対強度分布図を図9
(a)に、厚さt2の透明基板を介したとき(CD再生
時)の最良スポット形状が得られたときの集光スポット
の相対強度分布図を図9(b)に示す。
実施の形態の1光源の光ピックアップ装置10に搭載す
る対物レンズ16であって、第1屈折面S1の第2分割
面Sd2(光軸からの高さが1.250〜1.400の
範囲)を凸状に1.6μm光源側にシフトさせた対物レ
ンズ16に本発明を適用した例である。
を示す。
を介したとき(DVD再生時)の最良スポット形状が得
られたときの集光スポットの相対強度分布図を図10
(a)に、厚さt2の透明基板を介したとき(CD再生
時)の最良スポット形状が得られたときの集光スポット
の相対強度分布図を図10(b)に示す。
実施の形態の2光源の光ピックアップ装置10に搭載す
る対物レンズ16であって、第1屈折面S1の第2分割
面Sd2(光軸からの高さが1.400〜1.550の
範囲)を凸状に0.5μm光源側にシフトさせた対物レ
ンズ16に本発明を適用した例である。
を示す。
を介したとき(DVD再生時)の最良スポット形状が得
られたときの集光スポットの相対強度分布図を図11
(a)に、厚さt2の透明基板を介したとき(CD再生
時)の最良スポット形状が得られたときの集光スポット
の相対強度分布図を図11(b)に示す。
実施の形態の2光源の光ピックアップ装置10に搭載す
る対物レンズ16であって、第1屈折面S1の第2分割
面Sd2(光軸からの高さが1.400〜1.550の
範囲)を凹状に1.1μm光ディスク側にシフトさせた
対物レンズ16に本発明を適用した例である。
を示す。
を介したとき(DVD再生時)の最良スポット形状が得
られたときの集光スポットの相対強度分布図を図12
(a)に、厚さt2の透明基板を介したとき(CD再生
時)の最良スポット形状が得られたときの集光スポット
の相対強度分布図を図12(b)に示す。
実施の形態の位相調整素子162を設けた実施例であ
る。位相調整素子162は、屈折率n=1.51455
の厚さ1.5mmの平板に、光源側の面であって光軸か
らの高さが1.250〜1.400の範囲にリング状の
凸部を設けたものである。この凸部は、TiO2(屈折
率n′=2.2)を厚さ0.13μmコートしたもので
ある。
き(DVD再生時)の最良スポット形状が得られたとき
の集光スポットの相対強度分布図を図13(a)に、厚
さt2の透明基板を介したとき(CD再生時)の最良ス
ポット形状が得られたときの集光スポットの相対強度分
布図を図13(b)に示す。
DとCDの2つの光ディスクに記録された光情報が良好
に再生できた。また、実施例3,4においては、CD−
Rも良好に再生できた。
は、1つの集光光学系で複数の光情報記録媒体を再生で
き、低コストかつ複雑化しないで実現でき、さらに、高
NAの光情報記録媒体にも対応できる。さらに、本発明
では、球面収差にとらわれることなく、位相をずらすこ
とにより、複数の光情報記録媒体の再生を1つの集光光
学系で行うことができる。
波面収差図である。
た断面図(a)および位相調整素子を光源側から見た正
面図(b)である。
基板を介したときの波面収差図である。
構成図である。
た断面図(a)および対物レンズを光源側から見た正面
図(b)である。
透明基板を介したときの波面収差図である。
構成図である。
形状が得られたときの集光スポットの相対強度分布図で
ある。
ト形状が得られたときの集光スポットの相対強度分布図
である。
ト形状が得られたときの集光スポットの相対強度分布図
である。
ト形状が得られたときの集光スポットの相対強度分布図
である。
れたときの集光スポットの相対強度分布図である。
Claims (29)
- 【請求項1】 光源からの波面の位相がそろっている光
束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介し
て情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録また
は情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装置に
おいて、 厚さt1の透明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚
さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光
情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上
に情報を記録または情報記録面上の情報を再生が可能な
ように、 前記集光光学系の出射側の開口数NALからNAHのリ
ング状の範囲の領域を通過する光束の波面の位相を他の
部分の位相とずらすための位相差調整面を、前記集光光
学系を構成する光学素子の少なくとも1面に設け、 前記集光光学系を、開口数NALからNAHのリング状
の範囲の領域を除いて所定の倍率で厚さt1の透明基板
を介したとき、波面収差のrms値が最小となるように
構成するとともに、 第2光情報記録媒体の情報記録面上への情報の記録また
は情報記録面上の情報の再生時に、透明基板の厚さt1
とt2との差により発生する波面収差を開口数NALか
らNAHの範囲において減じたことを特徴とする光ピッ
クアップ装置。 - 【請求項2】 光源からの波面の位相がそろっている光
束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介し
て情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録また
は情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装置に
おいて、 厚さt1の透明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚
さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光
情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上
に情報を記録または情報記録面上の情報を再生が可能な
ように、 前記集光光学系は、 光軸近傍の第1光束を、第1光情報記録媒体および第2
光情報記録媒体の情報記録面上への情報の記録または情
報録面上の情報の再生に利用し、 前記第1光束より外側の第3光束を主に第1光情報記録
媒体の情報記録面上への情報の記録または情報録面上の
情報の再生に利用し、 前記第1光束と前記第3光束との間の第2光束の位相
を、前記第1光束および前記第3光束の位相とずらし、
主に第2光情報記録媒体の情報記録面上への情報の記録
または情報録面上の情報の再生に利用するような機能を
有することを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項3】 前記集光光学系は、厚さt1の透明基板
を介した際に、第1光束と第3光束による最良波面収差
が0.05λrms以下(但し、λは光源の波長)であ
ることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装
置。 - 【請求項4】 光源からの光束を集光光学系により光情
報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に集光し、情
報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報を再
生する光ピックアップ装置において、 厚さt1の透明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚
さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光
情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上
に情報を記録または情報記録面上の情報を再生が可能な
ように、 前記集光光学系は、所定の倍率で所定の厚さの透明基板
を介した際には、幾何光学的にほぼ球面収差が無収差で
あるとともに、光軸と直交する方向の一部において光軸
近傍の位相に対して位相差が設けられていることを特徴
とする光ピックアップ装置。 - 【請求項5】 前記位相をずらす機能を前記集光光学系
の対物レンズに設けたことを特徴とする請求項1〜4の
いずれか1つに記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項6】 光源からの波面の位相がそろっている光
束を集光光学系により光情報記録媒体の透明基板を介し
て情報記録面に集光し、情報記録面上に情報を記録また
は情報記録面上の情報を再生する光ピックアップ装置に
おいて、 厚さt1の透明基板を有する第1光情報記録媒体と、厚
さt2(但し、t2≠t1)の透明基板を有する第2光
情報記録媒体の2種類の光情報記録媒体の情報記録面上
に情報を記録または情報記録面上の情報を再生が可能な
ように、 前記集光光学系は、 前記対物レンズ単体で見たとき、厚さt1の透明基板を
介したときの最良波面収差が0.05λrms以下であ
る前記対物レンズと、 光スポットとして集光する光束のうち一部の光束の位相
を、光軸近傍の光束の位相に対してずらす位相調整素子
と、を有することを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項7】 前記集光光学系は、第1光情報記録媒体
の情報記録面への情報の記録または情報記録面の情報を
再生するために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体
側の必要開口数をNA1、第2光情報記録媒体の情報記
録面への情報の記録または情報記録面の情報を再生する
ために必要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要
開口数をNA2(但し、NA2<NA1)とすると、 開口数がNA2の近傍の光束の位相をずらすことを特徴
とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の光ピックア
ップ装置。 - 【請求項8】 位相をずらす光束のうち光軸に近い光線
が通過する前記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数
をNAL、光軸から離れた光線が通過する前記集光光学
系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとすると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<NA2<0.
41のとき、 0.85×(NA2)<NAL<1.1×(NA2) であることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアッ
プ装置。 - 【請求項9】 位相をずらす光束のうち光軸に近い光線
が通過する前記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数
をNAL、光軸から離れた光線が通過する前記集光光学
系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとすると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<(NA2)<
0.41のとき、 0.01<NAL−NAH<0.1 であることを特徴とする請求項7または8に記載の光ピ
ックアップ装置。 - 【請求項10】 NALからNAHまでの光束の位相と
光軸からNALまでの光束の位相との位相のずれである
位相差をΔとすると、 λ/8+q×λ<Δ<5×λ/8+q×λ (但しq
は、整数) であることを特徴とする請求項8または9に記載の光ピ
ックアップ装置。 - 【請求項11】 |q|≦30であることを特徴とする
請求項10に記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項12】 前記光源は、第1光情報記録媒体の情
報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報を再
生を行う第1光源(波長λ1)と、第2光情報記録媒体
の情報記録面上に情報を記録または情報記録面上の情報
を再生を行う第2光源(波長λ2、λ2>λ1)を有す
ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載
の光ピックアップ装置。 - 【請求項13】 第1光情報記録媒体の情報記録面への
情報の記録または情報記録面の情報を再生するために必
要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数を
NA1、第2光情報記録媒体の情報記録面への情報の記
録または情報記録面の情報を再生するために必要な前記
集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA2
(但し、NA2<NA1)、位相をずらす光束のうち光
軸に近い光線が通過する前記集光光学系の光情報記録媒
体側の開口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する
前記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHと
すると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
1<670nm、740nm<λ2<870nm、0.
40<NA2<0.51のとき、 0.85×(NA2)<NAL<1.1×(NA2) であることを特徴とする請求項12に記載の光ピックア
ップ装置。 - 【請求項14】 第1光情報記録媒体の情報記録面への
情報の記録または情報記録面の情報を再生するために必
要な前記集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数を
NA1、第2光情報記録媒体の情報記録面への情報の記
録または情報記録面の情報を再生するために必要な前記
集光光学系の光情報記録媒体側の必要開口数をNA2
(但し、NA2<NA1)位相をずらす光束のうち光軸
に近い光線が通過する前記集光光学系の光情報記録媒体
側の開口数をNAL、光軸から離れた光線が通過する前
記集光光学系の光情報記録媒体側の開口数をNAHとす
ると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
1<670nm、740nm<λ2<870nm、0.
40<NA2<0.51のとき、 0.01<NAL−NAH<0.1 であることを特徴とする請求項12または13に記載の
光ピックアップ装置。 - 【請求項15】 NALからNAHまでの光束の位相と
光軸からNALまでの光束の位相との位相のずれである
位相差をΔとすると、 3×(λ2)/16+q×(λ2)<Δ<11×(λ
2)/16+q×(λ2) 但し、qは整数であることを特徴とする請求項13また
は14に記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項16】 |q|≦40であることを特徴とする
請求項15に記載の光ピックアップ装置。 - 【請求項17】 少なくとも一方の面に光軸と同心状に
複数に分割された光軸を含む第1分割面、前記第1分割
面より外側の第3分割面、および、前記第1分割面と前
記第3分割面とに挟まれた第2分割面の複数の分割面を
有するとともに、前記第2分割面は、光軸を含む第1分
割面と前記第3分割面とを内挿した面を、光軸方向にシ
フトさせた面であることを特徴とする対物レンズ。 - 【請求項18】 前記第1分割面と前記第3分割面と前
記内挿した面とを通過する光束は、所定の倍率で所定の
厚さの透明基板を介したときの最良波面収差が0.05
λrms以下となることを特徴とする請求項17に記載
の対物レンズ。 - 【請求項19】 少なくとも一方の面を、光軸を含む第
1分割面と、前記第1分割面より外側の第2分割面と、
第2分割面より外側の第3分割面とで構成し、 前記第2分割面を光軸方向にシフトさせると、第1分割
面、第2分割面、および第3分割面がなめらかな面とな
ることを特徴とする対物レンズ。 - 【請求項20】 前記第2分割面をシフトさせたとき
に、所定の倍率で所定の厚さの透明基板を介した最良波
面収差が0.05λrms以下となることを特徴とする
請求項19に記載の対物レンズ。 - 【請求項21】 前記第1分割面および第3分割面を通
過する光束は、所定の倍率で所定の厚さの透明基板を介
したときに、最良波面収差が0.05λrms以下とな
ることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1つに
記載の対物レンズ。 - 【請求項22】 波長λの光源から出射した光束を光情
報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に、集光させ
る対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の屈折面に、 (λ/8+q×λ)/(n×cosθ′−1)以上、
(5×λ/8+q×λ)/(n×cosθ′−1)以下
の段差を第2分割面として光軸と同心状に設けたことを
特徴とする対物レンズ。但し、λは使用される光源の波
長、qは整数、nは対物レンズの屈折率、θ′は第2分
割面で屈折後の光線が光軸と交わる角度。 - 【請求項23】 前記対物レンズは、厚さt1の透明基
板を有する第1光情報記録媒体と、厚さt2(但し、t
2≠t1)の透明基板を有する第2光情報記録媒体の2
種類の光情報記録媒体の情報記録面上に情報を記録また
は情報記録面上の情報を再生を行うことが可能であり、 第1光情報記録媒体の情報記録面への情報の記録または
情報記録面の情報を再生すために必要な前記集光光学系
の光情報記録媒体側の必要開口数をNA1、第2光情報
記録媒体の情報記録面への情報の記録または情報記録面
の情報を再生するために必要な前記集光光学系の光情報
記録媒体側の必要開口数をNA2(但し、NA2<NA
1)とすると、 前記第2分割面は前記開口数がNA2の近傍に設けるこ
とを特徴とする請求項17〜22のいずれか1つに記載
の対物レンズ。 - 【請求項24】 前記第2分割面を通過する光束のうち
光軸に近い光束が通過する光情報記録媒体側の開口数を
NAL、光軸から離れた光線が通過する光情報記録媒体
側の開口数をNAHとすると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<NA2<0.
41のとき、 0.85(NA2)<NAL<1.1(NA2) であることを特徴とする請求項23に記載の対物レン
ズ。 - 【請求項25】 前記第2分割面を通過する光束のうち
光軸に近い光束が通過する光情報記録媒体側の開口数を
NAL、光軸から離れた光線が通過する光情報記録媒体
側の開口数をNAHとすると、 t1=0.6mm、t2=1.2mm、610nm<λ
(光源の波長)<670nm、0.32<NA2<0.
41のとき、 0.01<NAL−NAH<0.1 であることを特徴とする請求項23または24に記載の
対物レンズ。 - 【請求項26】 第2分割面を通過する光束の位相と第
1分割面および第3分割面を通過する光束の位相との位
相のずれである位相差をΔとすると、 λ/8+qλ<Δ<5λ/8+qλ (但しqは、整
数) であることを特徴とする請求項24または25に記載の
対物レンズ。 - 【請求項27】 波長λの光源から出射した光束を光情
報記録媒体の透明基板を介して情報記録面に、集光させ
る対物レンズにおいて、 前記対物レンズの少なくとも一方の屈折面に、 (λ/8+q×λ)/(n×cosθ′−1)以上、
(5×λ/8+q×λ)/(n×cosθ′−1)以下
の段差を第2分割面として光軸と同心状に設けたことを
特徴とする対物レンズ。但し、λは使用される光源の波
長、qは整数、nは対物レンズの屈折率、θ′は第2分
割面で屈折後の光線が光軸と交わる角度。 - 【請求項28】 |q|≦30であることを特徴とする
請求項26または27に記載の対物レンズ。 - 【請求項29】 光情報記録媒体に、波長λの光源から
出射した光束を集光させる対物レンズの設計方法におい
て、 所定の倍率で所定の厚さの透明基盤の光情報記録媒体に
集光させた光束の最良波面収差が0.05λrms以下
となるように非球面を設計し、 前記非球面を光軸方向にシフトさせた面を設計し、 前記非球面とシフトさせた面とを合成することにより、
前記対物レンズの少なくとも1つの屈折面を設計するこ
とを特徴とする対物レンズの設計方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30009396A JP3613745B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 光ピックアップ装置、及び対物レンズ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30009396A JP3613745B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 光ピックアップ装置、及び対物レンズ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10143905A true JPH10143905A (ja) | 1998-05-29 |
| JP3613745B2 JP3613745B2 (ja) | 2005-01-26 |
Family
ID=17880635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30009396A Expired - Lifetime JP3613745B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | 光ピックアップ装置、及び対物レンズ |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3613745B2 (ja) |
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