JPH10144346A - 非水溶媒電解液を有する二次電池 - Google Patents

非水溶媒電解液を有する二次電池

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JPH10144346A
JPH10144346A JP8318497A JP31849796A JPH10144346A JP H10144346 A JPH10144346 A JP H10144346A JP 8318497 A JP8318497 A JP 8318497A JP 31849796 A JP31849796 A JP 31849796A JP H10144346 A JPH10144346 A JP H10144346A
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dimethyl carbonate
secondary battery
electrolyte
lithium
negative electrode
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JP8318497A
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Katsuya Hayashi
克也 林
Yasue Nemoto
康恵 根本
Shinichi Tobishima
真一 鳶島
Junichi Yamaki
準一 山木
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐高電圧に優れ、かつ負極の充放電特性及び
低温特性に優れる、アルカリ、特にリチウム二次電池を
提供する。 【解決手段】 アルカリ金属イオンを充放電可能な負極
と、アルカリ金属イオンと可逆的な電気化学反応可能な
正極と、イオン解離性のアルカリ金属塩を溶解した非水
溶媒電解液とを有する二次電池において、前記非水溶媒
が、炭酸ジメチル誘導体を含有するものである非水溶媒
電解液を有する二次電池。炭酸ジメチル誘導体の例に
は、炭酸ジメチルの水素の1個以上がハロゲンで置換さ
れた化合物、一般式 CH3-O-CO-O-CH2-(-O-CO-O-CH2)n
-O-CO-O-CH3 (n=零又は正の整数)で表される化合物
等がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、高電圧、高
エネルギー密度で、充放電容量が大きい非水溶媒電解液
を有する二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯用電子機器の小型軽量化が進み、そ
の電源として高エネルギー密度電池の開発が要求されて
いる。このような要求に答える電池として、リチウムイ
オンを充放電可能な負極とリチウムイオンを充放電可能
な正極を有する高性能二次電池の開発が期待されてい
る。リチウムイオンを充放電可能な負極としては、例え
ば、(i)リチウム金属負極、(ii)リチウムイオンを
充電及び放電可能なリチウム合金負極、(iii)リチウム
イオンを充放電可能な負極活物質保持体を主体とする負
極が挙げられる。上記(ii)のリチウムイオンが充放電
可能なリチウム合金負極としては、例えば、LiとAl
を主体とするリチウム合金、LiとCd、In、Pb、
Bi等とのリチウム合金、LiとMgとのリチウム合金
等が知られている。また、上記(iii)の、リチウムイオ
ンを充放電可能な負極活物質保持体を主体とする負極と
しては、例えば、種々の炭素材料、Nb2 5 、W
2 、Fe2 3 等の金属酸化物、ポリチオフェン、ポ
リアセチレン等の高分子化合物等を用いることが試みら
れている。また、上記のリチウムイオンと可逆的な電気
化学反応可能(充電及び放電可能)な正極としては、例
えば、Lix CoO2 (0≦x≦1)、Lix NiO2
(0≦x≦1)、Lix Mn2 4 (0≦x≦1)、結
晶あるいは非結晶のV2 5 、ポリアニリン、ポリピロ
ール等を用いることが検討されている。本明細書では、
これらのリチウムイオンを充放電可能な電池のことをリ
チウム二次電池と称する。この種の電池として、負極活
物質保持体として炭素を、正極活物質としてLiCoO
2 を使用した電池、負極活物質保持体として炭素を、正
極活物質としてV2 5 を使用した電池、負極活物質保
持体としてNb2 5 を、正極活物質としてV2 5
使用した電池が既に市販されている。この種のリチウム
二次電池には、充放電サイクル寿命が長いことが基本的
に要求され、充放電性能は選択した非水電解液材料によ
って大きく影響される。使用する非水電解液には負極活
物質保持体あるいはリチウム金属に対する化学的安定性
(耐還元性が高い)が要求される。また、この種の電池
の電圧が4V付近の高電圧である場合には、電解液には
高い耐酸化性能(酸化電位が高いこと)を有することも
要求される。したがって、この種の電池に使用される非
水電解液には、負極の充放電性能が良好なこと、耐還元
性及び耐酸化性が高いことが同時に要求される。上記の
非水電解液に対する要求条件に答えるために、特に、酸
化電位が高い電解液の検討が行われている。例えば、炭
酸ジエチル等の炭酸ジアルキルやギ酸メチル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル等の直鎖構造を有するエステル系の溶媒
を使用した電解液が検討されている〔ジャーナル オブ
エレクトロケミカル ソサィエティ(Journal of Ele
ctrochemical Society)、第136巻、第7号、第18
65〜1869頁(1985)〕。しかし、これらの溶
媒を使用した電解液は酸化電位は高いが、還元電位が低
く、リチウムを吸蔵した負極やリチウム金属との反応性
が大きい。また、アセトニトリル等のニトリルは、高い
導電率を有するが、リチウム金属との反応性が非常に高
いために、電解液の溶媒として用いることができない。
負極の充放電特性が良好なものとして知られているもの
(例えば、ジオキソランや2−メチルテトラヒドロフラ
ン)はエーテル類であり、耐還元性は強いが酸化され易
く、高電圧電池の充放電特性や保存性は悪い。更に、炭
酸プロピレン等の環状炭酸エステルは、酸化電位は、実
用上使用可能な値を有しているが、還元電位はエーテル
類より高く、充分な負極の充放電性能を得られない。こ
のため、充放電性能が良好で、耐酸化性が高く、かつ耐
還元性も高いリチウム二次電池用電解液が求められてい
るが、この条件を満たす電解液は提案されていない。炭
酸ジメチルは粘度が低く、これを含む電解液は高いリチ
ウムイオン導電率を与える。更に負極にリチウム金属を
用いた場合でも良好な充放電特性を示す。しかし、融点
が3℃と高く、沸点が90℃と低いために広い温度範囲
において用いるためには十分ではない。炭酸ジメチルを
各種溶媒と混合することが提案されているが、必ずしも
十分ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題点
にかんがみてなされたものであり、耐高電圧に優れ、か
つ負極の充放電特性及び低温特性に優れる、アルカリ、
特にリチウム二次電池を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明の第1の発明は非水溶媒電解液を有する二次電池に
関する発明であって、アルカリ金属イオンを充放電可能
な負極と、アルカリ金属イオンと可逆的な電気化学反応
可能な正極と、イオン解離性のアルカリ金属塩を溶解し
た非水溶媒電解液とを有する二次電池において、前記非
水溶媒が、炭酸ジメチル誘導体を含有するものであるこ
とを特徴とする。本発明の第2の発明は、第1の発明の
アルカリ金属がリチウムであることを特徴とする。ま
た、本発明の第3の発明は、第1の発明の非水溶媒が、
下記構造式(化1):
【0005】
【化1】
【0006】(式中、R1 〜R6 は、同一又は異なり、
水素又はハロゲンを示すが、少なくとも1つのRはハロ
ゲンを示す)で表される、分子中の少なくとも1つの水
素をハロゲンで置換した炭酸ジメチル誘導体を含むこと
を特徴とする。更に、本発明の第4の発明は、第1の発
明の炭酸ジメチル誘導体が、下記構造式(化2):
【0007】
【化2】CH3-O-CO-O-CH2-(-O-CO-O-CH2)n -O-CO-O-CH3
【0008】(式中、nは、零又は正の整数を示す)で
表される炭酸ジメチル誘導体であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的に説明す
る。本発明によれば、例えば、正極としてリチウムとコ
バルトの複合酸化物、リチウムとニッケルの複合酸化
物、リチウムとマンガンの複合酸化物、リチウムと鉄の
複合酸化物、若しくは、上記複合酸化物中のそれぞれコ
バルト、ニッケル、マンガン、鉄を他の遷移金属で一部
置換したものを用いることができる。
【0010】リチウムイオンを充放電可能な負極材料と
しては、1)リチウム金属負極、2)リチウムイオンを
充電及び放電可能なリチウム合金負極、例えば、Liと
Alを主体とするリチウム合金、LiとCd、In、P
b、Bi等とのリチウム合金、3)リチウムイオンを充
放電可能な負極活物質保持体を主体とする負極、例え
ば、種々の炭素材料、Nb2 5 、WO2 、Fe2 3
等の金属酸化物、ポリチオフェン、ポリアセチレン等の
高分子化合物、Li2.5 Co0.5 N、Li2.5 Cu0.5
N、Li2.5 Ni0.5 N、Li3 FeN2 、Li7 Mn
4 等の窒化物等を用いることができる。電解液の電解
質としてはLiClO4 、LiPF6 、LiAsF6
LiBF4 、LiAlCl4 、LiCF3 SO3 、Li
SbF6 、LiSCN、LiCl、LiC6 5
3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiC(CF3 SO
2 3、LiCF3 SO3 等のリチウム塩を、単独又は
2種以上混合して用いることができる。
【0011】非水溶媒電解液の溶媒に含有される炭酸ジ
メチル誘導体の例としては、前記第3の発明における一
般式(化1)で表される化合物が挙げられ、例えば、フ
ルオロ炭酸メチル、ジフルオロ炭酸メチル、トリフルオ
ロ炭酸メチル等のフッ素にて置換した炭酸メチル、クロ
ロ炭酸メチル、ジクロロ炭酸メチル、トリクロロ炭酸メ
チルなど塩素にて置換した炭酸メチル、ブロモ炭酸メチ
ル、ジブロモ炭酸メチル、トリブロモ炭酸メチルなど臭
素にて置換した炭酸メチル、ヨード炭酸メチル、ジヨー
ド炭酸メチル、トリヨード炭酸メチルなどヨウ素にて置
換した炭酸メチル、また、二種類以上のハロゲンを用い
て水素を置換した炭酸メチルを用いることができる。更
に、これらはすべての異性体に関しても用いることがで
きる。また、上記炭酸ジメチル誘導体の他の例として
は、前記第4の発明における一般式(化2)で表される
化合物が挙げられる。上記したような炭酸ジメチル誘導
体は、単独で使用してもよく、あるいは他の非水溶媒と
混合して使用してもよい。炭酸ジメチル誘導体と混合す
る非水溶媒に特に制限はなく、炭酸プロピレン、炭酸エ
チレン等の環状炭酸エステル、γ−ブチロラクトン等の
環状脂肪酸エステル、炭酸ジメチル、炭酸エチルメチ
ル、炭酸ジエチル、炭酸エチルプロピル、炭酸ジプロピ
ル等の鎖状炭酸エステル、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ
酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、
プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン
酸プロピル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル等
の鎖状脂肪酸エステル等、ジメトキシエタン、ジエトキ
シエタン、エトキシメトキシエタン等の直鎖エーテル、
テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフランを
1種、又は1種類以上混合して用いることができる。こ
れらを電解液の溶媒に用いることによって長寿命であっ
てエネルギー密度の高い非水溶媒電解液を有する二次電
池を提供することができる。
【0012】本発明の非水溶媒電解液を有する二次電池
においては、例えば、次のような特徴を有する。すなわ
ち正極活物質としてリチウムとマンガンの複合酸化物を
用いた電池は安価でサイクル寿命が長いという特徴を有
している。リチウムとコバルトの複合酸化物を用いた電
池は、電圧が高く、エネルギー密度が大きいという特徴
を有している。リチウムとニッケルの複合酸化物を用い
た電池は、充放電容量が大きく、エネルギー密度が大き
いという特徴を有している。リチウムと鉄の複合酸化物
を用いた電池は安価で軽いという特徴を有している。ま
た、上記複合酸化物のそれぞれコバルト、ニッケル、マ
ンガン、鉄を他の遷移金属で一部置換したものは、置換
することにより特に結晶構造が安定し充放電寿命が長く
なるという特徴を有する。電解液には、耐還元性及び耐
酸化性が高く、高い導電率を実現できる炭酸メチルのハ
ロゲン置換体を溶媒に用いることにより、長い充放電寿
命を達成することができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例及び比較例を用いて、本発明を
更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定
されない。
【0014】まず、本発明の第3の発明に従い、炭酸ジ
メチル誘導体として一般式(化1)で表される化合物を
使用する実施例を説明する。表1に、少なくとも1つの
水素をハロゲンで置換した炭酸ジメチル誘導体例を示
す。これらの溶媒において表1に示す番号を下記実施例
に用いた。なお、表1及び後記の説明において、DMC
は炭酸ジメチルの略号である。
【0015】
【表1】
【0016】図1は本発明による非水溶媒電解液を有す
る二次電池の断面図である。図1において、1はステン
レス製の負極ケースである。2は負極であり、ここで
は、所定の厚さのリチウム箔を直径16mmに打ち抜い
たものを1に圧着したものである。3は非水溶媒を用い
た電解液であり、下記実施例及び比較例に記載した電解
液を用いている。4はセパレータであり、例えはポリプ
ロピレン又はポリエチレンの多孔質フィルムからなる。
5はステンレス製正極ケースである。6は対極であり、
下記記載の実施例及び比較例において記載した電極、ス
テンレス基板、アセチレンブラック、そして、LiMn
1.9 Co0.1 4 である。7はガスケットであり、負極
1と正極ケース5との間の電気的絶縁を保つと同時に、
負極ケース開口縁が内側に折り曲げられ、かしめられる
ことによって、電池内容物を密閉、封止している。
【0017】実施例1〜21及び比較例1、2(Li極
の充放電効率) 炭酸ジメチル誘導体のハロゲンを変化させ、過塩素酸リ
チウムLiClO4 を1M溶解した電解液を作製し、図
1における対極をステンレス基板とし、その上にリチウ
ムを電気化学的に2mAh電析させた後、これを電気化
学的に放電溶解させた時の充放電効率の20サイクルま
での平均値、及び、比較例として1M−LiClO4
DMC、1M−LiClO4 −PC(PC:炭酸プロピ
レン)電解液を用いた時の値をそれぞれ表2に示す。表
2の結果から炭酸ジメチル誘導体がDMCとほぼ同様に
高い特性を示し、PC電解液よりも高い特性を示してい
ることがわかる。なお、これらは電解質をLiPF6
LiBF4 、LiAsF6等にしても、更に電解質濃度
を0.5〜2.0Mとしてもほぼ同様な結果が得られ
る。
【0018】
【表2】
【0019】実施例22〜42及び比較例3、4(炭素
極のサイクル特性) 炭酸ジメチル誘導体のハロゲンを変化させ、過塩素酸リ
チウムLiClO4 を1M溶解した電解液を作製し、図
1における対極として、炭素の一種であるアセチレンブ
ラック(層間距離は3.47〜3.48オングストロー
ム)を用いてコイン型電池を作製した。これらの電池に
ついて、0.5mA/cm2 の放電及び充電電流密度
で、放電電圧の下限を0V、充電電圧の上限を2.0V
とする電圧規制充放電サイクルを繰り返した。この試験
は、放電によりアセチレンブラックにリチウムを吸蔵
し、充電によりアセチレンブラックに吸蔵されたリチウ
ムを放出する試験であり、負極保持体(この実施例及び
比較例では、アセチレンブラック)にリチウムを吸蔵し
た負極の充放電性能に与える電解液材料の影響を知るた
めの試験である。比較例として1M−LiClO4 −D
MC、1M−LiClO4 −PC電解液を用いた時の1
0、40、100サイクル時の取得容量をそれぞれ表3
に示す。表3の結果から炭酸ジメチル誘導体がDMCと
ほぼ同様な特性を示し、高い特性を示していることがわ
かる。なお、これらは電解質をLiPF6、LiB
4 、LiAsF6 等にしても、更に電解質濃度を0.
5〜2.0Mとしてもほぼ同様な結果が得られる。
【0020】
【表3】
【0021】実施例43〜63及び比較例5、6(フル
セルのサイクル特性) 図1における対極をLiMn1.9 Co0.1 4 を用いて
構成された正極とした。これは、上記正極活物質を、導
電剤、結着剤と混合しスラリーとしたものをAl箔上に
所定の厚さに塗布し、乾燥させた後にそれを直径14m
mの電極部分を持つ直径16mmの大きさに切り出した
ものである。以上のように作製したコイン型電池につい
て、電池特性を評価するために20℃で充電終止電圧を
4.3V、放電終止電圧を3.3Vとして、充電電流密
度1mA/cm2 、放電電流密度3mA/cm2 でサイ
クル試験を行った。これらの電池において、炭酸ジメチ
ル誘電体のハロゲンを変化させ、過塩素酸リチウムLi
ClO4 を1M溶解した電解液を作製し、適応した。各
電解液を用いた電池において初期放電容量の1/2とな
った時をその時のサイクル寿命とし、その結果を表4に
示す。表4の結果から炭酸ジメチル誘導体がDMCとほ
ぼ同様に高い特性を示し、PC電解液よりも高い特性を
示していることがわかる。なお、これらは電解質をLi
PF6 、LiBF4 、LiAsF6 等にしても、更に電
解質濃度を0.5〜2.0Mとしてもほぼ同様な結果が
得られる。
【0022】
【表4】
【0023】実施例64〜84及び比較例7、8(フル
セルでの低温放電特性) 低温特性を評価するためにサイクル寿命の評価を行った
ときと同様に充放電サイクルを行い、その後、−10℃
とした後に6mA/cm2 で放電を行い、その時の放電
容量を見積もった。表5に結果を示した。炭酸ジメチル
誘導体がDMC、PCと比較して非常に高い放電容量が
得られた。なお、これらは電解質をLiPF6 、LiB
4 、LiAsF6 等にしてもほぼ同様な結果が得られ
る。通常のサイクル特性だけでなく、高負荷特性、低温
特性共に優れていることが明らかである。
【0024】
【表5】
【0025】以下、本発明の第4の発明に従い、炭酸ジ
メチル誘導体として一般式(化2)で表される化合物を
使用する実施例を説明する。 実施例85〜88及び比較例9、10(Li極の充放電
効率) 一般式(化2)で表される炭酸ジメチル誘導体でnを変
化させ、PCと体積混合比1:1とし、過塩素酸リチウ
ムLiClO4 を1M溶解した電解液を作製した。図1
における対極をステンレス基板とし、その上にリチウム
を電気化学的に2mAh電析させた後、これを電気化学
的に放電溶解させた時の充放電効率の20サイクルまで
の平均値及び比較例として1M−LiClO4 −PC/
DMC(1:1)、1M−LiClO4 −PC/DME
(1:1)(DME:ジメトキシエタン)電解液を用い
た時の値をそれぞれ表6に示す。表6の結果から炭酸ジ
メチル誘導体がDMCとほぼ同様に高い特性を示し、P
C/DME系電解液よりも高い特性を示していることが
わかる。なお、これらは電解質をLiPF6 、LiBF
4 、LiAsF6 等にしても、更に電解質濃度を0.5
〜2.0Mとしてもほぼ同様な結果が得られる。また、
PCの代りにEC(炭酸エチレン)を用いてもほぼ同様
な結果が得られる。
【0026】
【表6】
【0027】実施例89〜92及び比較例11、12
(炭素極のサイクル特性) 一般式(化2)で表される炭酸ジメチル誘導体でnを変
化させ、PCと体積混合比1:1とし、過塩素酸リチウ
ムLiClO4 を1M溶解した電解液を作製した。図1
における対極として、炭素の一種であるアセチレンブラ
ック(層間距離は3.47〜3.48オングストロー
ム)を用いてコイン型電池を作製した。これらの電池に
ついて、0.5mA/cm2 の放電及び充電電流密度
で、放電電圧の下限を0V、充電電圧の上限を2.0V
とする電圧規制充放電サイクルを繰り返した。この試験
は、放電によりアセチレンブラックにリチウムを吸蔵
し、充電によりアセチレンブラックに吸蔵されたリチウ
ムを放出する試験であり、負極保持体(この実施例及び
比較例では、アセチレンブラック)にリチウムを吸蔵し
た負極の充放電性能に与える電解液材料の影響を知るた
めの試験である。比較例として1M−LiClO4 −P
C/DMC(1:1)、1M−LiClO4 −PC/D
ME(1:1)電解液を用いた時の10、40、100
サイクル時の取得容量をそれぞれ表7に示す。表7の結
果から炭酸ジメチル誘導体がDMCとほぼ同様な特性を
示し、高い特性を示していることがわかる。なお、これ
らは電解質をLiPF6 、LiBF4 、LiAsF6
にしても、更に電解質濃度を0.5〜2.0Mとしても
ほぼ同様な結果が得られる。また、PCの代りにECを
用いてもほぼ同様な結果が得られる。
【0028】
【表7】
【0029】実施例93〜96及び比較例13、14
(フルセルのサイクル特性) 図1における対極をLiMn1.9 Co0.1 4 を用いて
構成された正極とした。これは、上記正極活物質を、導
電剤、結着剤と混合しスラリーとしたものをAl箔上に
所定の厚さに塗布し、乾燥させた後にそれを直径14m
mの電極部分を持つ直径16mmの大きさに切り出した
ものである。以上のように作製したコイン型電池につい
て、電池特性を評価するために20℃で充電終止電圧を
4.3V、放電終止電圧を3.3Vとして、充電電流密
度3mA/cm2 、放電電流密度0.5mA/cm2
サイクル試験を行った。これらの電池において、一般式
(化2)で表される炭酸ジメチル誘電体でnを変化さ
せ、PCと体積混合比1:1とし、過塩素酸リチウムL
iClO4 を1M溶解した電解液を作製し適応した。比
較例として1M−LiClO4 −PC/DMC(1:
1)、1M−LiClO4 −PC/DME(1:1)電
解液を用いた。各電解液を用いた電池において初期放電
容量の1/2となった時をサイクル寿命とした。表8の
結果から炭酸ジメチル誘導体がDMCとほぼ同様に高い
特性を示し、PC/DME系電解液よりも高い特性を示
していることがわかる。なお、これらは電解質をLiP
6 、LiBF4 、LiAsF6 等にしても、更に電解
質濃度を0.5〜2.0Mとしてもほぼ同様な結果が得
られる。また、PCの代りにECを用いてもほぼ同様な
結果が得られる。
【0030】
【表8】
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、充放電特性に優れた非水溶媒電解液を有する二次
電池を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池の断面図である。
【符号の説明】
1:ステンレス製の負極ケース、2:負極、3:非水溶
媒を用いた電解液、4:セパレータ、5:正極ケース、
6:対極、7:ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山木 準一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属イオンを充放電可能な負極
    と、アルカリ金属イオンと可逆的な電気化学反応可能な
    正極と、イオン解離性のアルカリ金属塩を溶解した非水
    溶媒電解液とを有する二次電池において、前記非水溶媒
    が、炭酸ジメチル誘導体を含有するものであることを特
    徴とする非水溶媒電解液を有する二次電池。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアルカリ金属がリチウム
    であることを特徴とする請求項1記載の非水溶媒電解液
    を有する二次電池。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の非水溶媒が、下記構造式
    (化1): 【化1】 (式中、R1 〜R6 は、同一又は異なり、水素又はハロ
    ゲンを示すが、少なくとも1つのRはハロゲンを示す)
    で表される、分子中の少なくとも1つの水素をハロゲン
    で置換した炭酸ジメチル誘導体を含むことを特徴とする
    請求項1記載の非水溶媒電解液を有する二次電池。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の炭酸ジメチル誘導体が、
    下記構造式(化2): 【化2】CH3-O-CO-O-CH2-(-O-CO-O-CH2)n -O-CO-O-CH3 (式中、nは、零又は正の整数を示す)で表される炭酸
    ジメチル誘導体であることを特徴とする請求項1記載の
    非水溶媒電解液を有する二次電池。
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