JPH10146476A - 刺繍ミシン - Google Patents

刺繍ミシン

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JPH10146476A
JPH10146476A JP8308510A JP30851096A JPH10146476A JP H10146476 A JPH10146476 A JP H10146476A JP 8308510 A JP8308510 A JP 8308510A JP 30851096 A JP30851096 A JP 30851096A JP H10146476 A JPH10146476 A JP H10146476A
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    • D05B19/00Program-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/04Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by memory aspects
    • D05B19/10Arrangements for selecting combinations of stitch or pattern data from memory ; Handling data in order to control stitch format, e.g. size, direction, mirror image
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色縫いの刺繍を可能としたものにあって、
表示装置の大形化を抑えながらも、刺繍模様の色別領域
の図柄及び各色別領域に対応する糸色を判りやすく表示
する。 【解決手段】 多色縫いに係る刺繍模様が選択される
と、モノクロLCDからなる表示装置24に、刺繍模様
Dの色別領域D1〜D3の図柄を左から縫製順に表示す
る模様種類選択画面が表示される(a)。糸色キーBが
操作されると、各色別領域D1〜D3の図柄部分に対応
する糸色表示Gを行う糸色表示画面に切換えられる
(b)。また、色別領域が全部でいくつあるかの色数表
示F、現在刺繍形成動作を行っている色別領域が何番目
かを示す現行領域表示Eが併せて行われる。さらに、使
用者が多色縫いに係る刺繍模様を単色縫いしたい場合に
は、色替キーCを操作すれば、表示装置24に、全色別
領域を合成した刺繍模様Dの図柄の表示(c)あるい
は、「色自由」の表示H(d)がなされるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に対して多
色縫いの刺繍を形成することができる刺繍ミシンに関す
るものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、例えば家庭用の
刺繍ミシンにあっては、加工布に対して、比較的複雑で
大形の絵模様を、多色の刺繍糸を用いて刺繍することが
できるものが供されてきている。このような刺繍ミシン
は、内蔵するメモリあるいは外部メモリカードに記憶さ
れている模様データに基づいて動作するのであるが、多
色縫いを行う刺繍模様に関しては、前記模様データは、
刺繍模様の図柄を色毎に1以上の色別領域に分割した色
別領域データと、前記各色別領域に対応した刺繍糸の糸
色(推奨する色)を示す糸色データとを含んで構成され
る。
【0003】そして、このような刺繍ミシンにあって
は、ミシン本体(アーム部)の前面にLCD1(図8参
照)等の表示装置を備え、使用者が多色縫いに係る刺繍
模様を選択すると、刺繍模様がどのような色別領域から
構成されるかや各色別領域に対して何色の刺繍糸を用い
るかを使用者に教えるべく、表示装置に、その刺繍模様
を色別領域に分解した図柄及び対応する色を表示するよ
うにしていた。
【0004】具体例をあげると、図8に示すように、使
用者が、例えば「チューリップ」の刺繍模様を選択する
と、LCD1の画面には、刺繍模様全体の図柄A1、刺
繍順序A2、色別領域の図柄A3(この場合、茎及び葉
の部分,花の部分,輪郭の3つの色別領域に分解)、各
色別領域に関する刺繍糸の色A4が表示されるようにな
るのである(特開平4−319386号公報参照、他に
も特開平7−116365号,特開平7−155487
号公報等)。
【0005】しかしながら、上記従来のもののように、
LCD1のひとつの画面に色別領域の図柄A3及び刺繍
糸の色A4を表示させるものでは、個々の表示に使用で
きる画面上の領域(大きさ)が小さくなってしまうた
め、使用者にとって見にくいものとなっていた。特に、
近年では、複雑で大形の模様も刺繍可能となってきてお
り、また、LCD1の表面にタッチパネルを設けて画面
上の一部に操作キー部を構成することも多くなってきて
おり、1個の色別領域の図柄の表示に用いることができ
るLCD1上のスペースがより一層狭くなる傾向にあっ
た。
【0006】この場合、大形のLCD1を設けることも
考えられるが、それでは高価となると共に、ミシン本体
全体の大形化を招いてしまうことになる。さらには、カ
ラー表示可能なLCDを用いて糸色の表示を文字でなく
実際の色で示すことも考えられるが、やはり高価となる
欠点は解消されない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、多色縫いの刺繍を可能としたものにあ
って、表示装置の大形化を抑えながらも、刺繍模様の色
別領域の図柄及び各色別領域に対応する糸色を判りやす
く表示することができる刺繍ミシンを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の刺繍ミシンは、刺繍模様の図柄
を色毎に1以上の色別領域に分割した色別領域データ
と、前記各色別領域に対応した刺繍糸の糸色を示す糸色
データとを含む模様データに基づいて、加工布に対する
刺繍形成動作を実行するものにあって、ミシン本体に設
けられた表示装置と、前記模様データに基づいて、前記
表示装置に、前記各色別領域の図柄を表示する刺繍模様
表示画面及び前記各色別領域に対応した糸色を表示する
糸色表示画面を別々に表示させる表示制御手段と、前記
表示装置における表示を刺繍模様表示画面と糸色表示画
面との間で切換えるための表示切換指定手段とを具備し
ている。
【0009】これによれば、表示制御手段により、刺繍
模様表示画面においては表示装置に各色別領域の図柄が
表示され、糸色表示画面においては表示装置に各色別領
域に対応した糸色が表示される。このように、色別領域
の図柄と糸色とが別々に表示されるので、一画面に両者
を同時に表示する場合に比べて個々の表示領域を大きく
確保することができる。そして、その画面の切換えは、
使用者が表示切換指定手段を操作することによって行う
ことができ、使用者が見たいと所望する情報を表示装置
に表示させることができる。
【0010】この場合、前記表示装置を、モノクロ表示
を行うLCDから構成することができる(請求項2の発
明)。これによれば、必要な情報を表示装置に表示しな
がらも、表示装置自体を安価に済ませることができる。
また、前記刺繍模様表示画面及び糸色表示画面において
は、色別領域が全部で何色あるかが併せて表示されるよ
うに構成することもでき(請求項3の発明)、これによ
れば、使用者にとって有用な情報を、併せて表示するこ
とができる。
【0011】さらには、前記表示制御手段を、刺繍形成
動作の実行中に、現在刺繍形成動作を行っている色別領
域が何番目の色別領域かを、前記表示装置に表示させる
ように構成しても良い(請求項3の発明)。これによれ
ば、刺繍形成動作の実行中にも表示装置の表示を有効に
用いることができ、使用者の使い勝手が良くなる。
【0012】ところで、模様データに含まれる糸色デー
タは、あくまでもデータの供給側が望ましいと推奨する
ものであるので、実際にどの色の刺繍糸を用いるかは使
用者の自由に任せられるものであり、また、多色縫いに
係る刺繍模様を一色の刺繍糸を用いて形成することも可
能である。この場合、多色縫いにおいては、一の色別領
域の縫製が終了した後、次の色別領域の縫製に移る際
に、ミシン自体が色替え動作を行ったり、使用者が色替
え作業を行う必要がある。
【0013】そこで、各色別領域を別々の刺繍糸で刺繍
する多色縫いモードと、刺繍模様を1種類の刺繍糸で刺
繍する単色縫いモードとを切換えるためのモード切換指
定手段を設けるようにすれば(請求項5の発明)、使用
者が多色縫いに係る刺繍模様について単色縫いを行いた
い場合に、モード切換指定手段により単色縫いモードに
切換えることができ、このときミシン自体の色替え動作
や使用者による色替え作業を省くことができて、効率の
良い刺繍形成動作を行うことができるようになる。
【0014】また、このように単色縫いモードに切換え
られたときに、表示制御手段を、刺繍模様表示画面にお
いて全色別領域を合成した状態に対応する図柄を表示さ
せると共に、糸色表示画面において糸色を使用者が自由
に選択できる旨を表示させるように構成することもでき
る(請求項6の発明)。これによれば、単色縫いモード
にふさわしい表示を行うことができて、使用者が勘違い
したり戸惑ったりすることを未然に防止することができ
る。
【0015】そして、前記表示切換指定手段あるいは前
記モード切換指定手段を、前記表示装置の画面上に設け
られたタッチパネルから構成することもできる(請求項
7の発明)。これによれば、表示装置の外部に操作キー
を設ける場合と比較して、操作性の向上を図ることがで
きると共に、省スペース化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を家庭用の刺繍ミシ
ンに適用した一つの実施の形態について、図1ないし図
7を参照しながら説明する。図6は本実施の形態に係る
刺繍ミシンの正面からの外観を示しており、ここで、ミ
シン本体11は、ミシンベッド12の上方にアーム部1
3を一体に有して構成されている。前記アーム部13の
先端部には、縫針14を有する針棒15が設けられてい
る。
【0017】一方、前記ミシンベッド12の上面には、
前記針棒15に対応して図示しない針板が設けられると
共に、その針板の下面側に位置して図示しない釜機構が
設けられている。前記針棒15及び釜機構等は、メイン
モータ16(図7参照)により図示しない駆動機構を介
して同期駆動され、以て、縫製動作を実行するようにな
っている。
【0018】また、前記ミシンベッド12の上面部に
は、図示しない加工布を保持するための刺繍枠17と、
この刺繍枠17ひいては加工布を水平方向(前後及び左
右方向)に自在に移動させるための刺繍枠移動機構18
が設けられている。詳しく図示はしないが、前記刺繍枠
17は、外枠と内枠とから構成されており、それらの間
に加工布を挟み込むことにより、加工布を前記針板の上
面部分において枠内に張渡した状態に保持するようにな
っている。
【0019】前記刺繍枠移動機構18は、前記刺繍枠1
7をY方向パルスモータ19(図7にのみ図示)により
前後(Y軸)方向に自在に移動させるように構成された
移動体20を、X方向パルスモータ21(図7にのみ図
示)により左右(X軸)方向に自在に移動させるように
構成されている。これにて、刺繍枠17に保持された加
工布は、刺繍枠移動機構18により、固有のXY座標系
に基づく任意の位置に移動されるのである。
【0020】このように、刺繍枠移動機構18により、
針棒15に対して加工布を自在に移動させながら、前記
駆動機構により針棒15などを駆動することにより、刺
繍縫い動作が実行されるのである。尚、図6及び図7に
示すように、前記アーム部13の先端側の前面部には、
スタート・ストップキー22及び針上下キー23が設け
られている。
【0021】さて、前記アーム部13の前面部には、各
種の模様やメッセージ等を画面に表示するための表示装
置24が設けられている。この場合、この表示装置24
は、モノクロ表示を行うLCDからなり、アーム部13
に沿って横長に構成された比較的小さいものとされてい
る。この表示装置24には、使用者が刺繍を実行させる
にあたって、刺繍模様を選択するための模様種類選択画
面が表示されたり、後述するような刺繍模様表示画面
(図5(a),(c)参照)や糸色表示画面(図5
(b),(d)参照)が表示されるようになっている。
【0022】また、この表示装置24の表面には、タッ
チパネル25(図7にのみ示す)が設けられ、このタッ
チパネル25上に各種の操作キーが設定されるようにな
っている。このタッチパネル25は、周知のように、透
明電極を縦横に並べて構成され、使用者が手指で触れた
位置を検出できるようになっている。さらには、アーム
部13の前面部には、前記表示装置24の側方に位置し
て、刺繍模様の呼出し等を指示するための各種のキー2
6が設けられている。
【0023】そして、ミシン本体11内には、図7に示
すように、各機構を制御するための制御装置27が設け
られている。この制御装置27は、CPU28、ROM
29及びRAM30等を有するマイクロコンピュータを
主体として構成されている。この制御装置27は、前記
メインモータ16や刺繍枠移動機構18のX方向パルス
モータ21及びY方向パルスモータ19並びに表示装置
24等を制御するようになっている。また、この制御装
置27には、前記スタート・ストップキー22,針上下
キー23,タッチパネル25及び各種キー26からの信
号が入力されるようになっている。
【0024】前記ROM29には、ミシン本体11の刺
繍形成動作を制御するための制御プログラム、表示装置
24の表示制御用の制御プログラム、模様データの読出
し及び刺繍データの作成等のデータ処理を行うためのプ
ログラムなどが記憶されている。そして、これと共に、
ROM29には、多数個の刺繍模様に関する模様データ
が記憶されている。また、制御装置27には、前記RO
M29とは別の刺繍模様に関する模様データを記憶する
外部ROMカード31(図7にのみ図示)が接続可能と
されている。
【0025】本実施の形態においては、前記ROM29
あるいは外部ROMカード31に記憶された模様データ
は、刺繍模様の図柄を確定するデータ等からなるのであ
るが、このとき、多色縫いの刺繍模様に関しては、刺繍
模様を1以上の色別領域に分割した色別領域データ及び
各色別領域に対応した刺繍糸の糸色(推奨する色)を示
す糸色データを含んでいる。また、各模様(色別領域)
を表示装置24に表示するために必要な表示データ(ビ
ットマップデータ)をも含んでいる。
【0026】この場合、刺繍形成動作を実行するには、
最終的には、一針ごとの加工布のX,Y方向の移動量
(針落ち位置)等を示す縫製データが必要となるが、こ
の縫製データは、刺繍形成動作実行時にその模様データ
(色別領域データ)から演算により作成されるようにな
っている。また、この縫製データには、刺繍枠17を駆
動するための一針毎の駆動データの他、1個の色別領域
に係る駆動データと次の色別領域に係る駆動データとの
間に設けられる色替コード、縫製データの最後に設けら
れる終了コード等を含んでいる。尚、模様データと表示
データとを共有したり、一方のみのデータを記憶し、そ
のデータから他方のデータを作成するようにすることも
可能である。
【0027】これにて、前記制御装置27は、使用者に
よる各種キー26あるいはタッチパネル25の操作に基
づき、所定のプログラムに従ってミシンの各機構を制御
し、刺繍形成動作を実行させるようになっている。この
場合、制御装置27は、使用者が刺繍を実行させたい模
様を選択する初期モードでは、表示装置24の画面に多
数個の模様を表示させ、使用者はその模様選択画面にお
いて、選択操作(タッチパネル25のタッチ操作)を行
うことによって刺繍模様を選択することができるように
なっている。
【0028】そして、詳しくは後の作用説明にて述べる
ように、制御装置27は、そのソフトウエア構成によ
り、選択された刺繍模様が多色縫いに係る刺繍模様であ
るときには、刺繍形成動作を実行するにあたって、表示
装置24に、各色別領域の図柄を表示する刺繍模様表示
画面、及び、各色別領域に対応した糸色を表示する糸色
表示画面を別々に表示させるようになっている。この模
様データ及び刺繍データは、後述する単色縫い用データ
と、多色縫い用データとの2種類が記憶されている。
【0029】また、このとき、タッチパネル25に設定
される操作キーのうち糸色キーB(図5参照)が使用者
によりタッチ操作されることにより、その表示を、刺繍
模様表示画面と糸色表示画面との間で切換えるように構
成されている。従って、制御装置27が表示制御手段と
して機能し、タッチパネル25が表示切換指定手段とし
て機能するようになっているのである。
【0030】さらに、本実施の形態では、上記刺繍模様
表示画面及び糸色表示画面においては、選択された刺繍
模様の色別領域が全部で何色あるかが併せて表示される
ようになっている。また、制御装置27は、刺繍形成動
作の実行中において、現在刺繍形成動作を行っている色
別領域が何番目の色別領域かを、表示装置27に表示さ
せるようになっている。
【0031】ところで、使用者は、多色縫いに係る刺繍
模様についても一色の刺繍糸を用いた単色縫いを行いた
い場合がある。そこで、上記刺繍模様表示画面及び糸色
表示画面においては色替キーC(図5参照)がタッチパ
ネル25上に構成されるようになっており、使用者がそ
の色替キーC(図5参照)をタッチ操作することによ
り、各色別領域を別々の刺繍糸で刺繍する多色縫いモー
ドと、刺繍模様を1種類の刺繍糸で刺繍する単色縫いモ
ードとを切換えることができるようになっている。
【0032】また、このように単色縫いモードに切換え
られたときに、制御装置27は、刺繍模様表示画面にお
いては、全色別領域を合成した図柄を表示させると共
に、糸色表示画面においては、糸色を使用者が自由に選
択できる旨(具体的には「色自由」)を表示させるよう
なっている。従って、前記タッチパネル25がモード切
換指定手段としても機能するようになっている。
【0033】次に、上記構成の作用について、図1ない
し図5も参照しながら述べる。尚、ここでは、具体例と
して、図5に示すような「パンダ」の刺繍模様Dを選択
した場合を例としてあげながら説明する。この「パン
ダ」の刺繍模様Dは、多色縫いに係る刺繍模様であり、
図5(a)に示すように、「顔のうち白い毛の部分及び
目」の領域D1と、「後足の部分」の領域D2と、
「耳,目の周り,前足及び全体の輪郭」の領域D3との
3つの色別領域に分割される。また、各色別領域の刺繍
糸の糸色(推奨する色)は、順に、白,赤,黒とされて
いる。
【0034】図1のフローチャートは、制御装置27が
実行する、使用者による刺繍模様の選択が行われた際の
表示装置24の表示制御のメインルーチンを示してい
る。今、ミシン本体11の電源がオンされると、図示は
しないが表示装置24には刺繍模様選択用の画面が表示
され、使用者は、その画面を見て所望の刺繍模様(この
場合「パンダ」の刺繍模様D)を選択することができ
る。
【0035】刺繍模様の選択操作が行われると(ステッ
プS1にてYes)、選択された刺繍模様に係る模様デ
ータが、ROM29あるいは外部ROMカード31から
読出され(ステップS2)、引続き、その刺繍模様の縫
製データが設定される(ステップS3)。次に、糸色表
示フラグがクリアされると共に(ステップS4)、単色
縫いフラグがクリアされる(ステップS5)。後述する
ように、これら糸色表示フラグ及び単色縫いフラグは、
それぞれ、表示装置24の表示を刺繍模様表示画面と糸
色表示画面のいずれにするか、及び、表示装置24の表
示を多色縫いモードあるいは単色縫いモードのいずれに
するかを指し示すものである。
【0036】そして、次のステップS6にて、表示装置
24に刺繍模様表示画面が多色縫いモードで表示され
る。従って、刺繍模様を選択した直後の表示装置24の
表示は、この多色縫いモードにおける刺繍模様表示画面
となる。この多色縫いモードにおける刺繍模様表示画面
は、図5(a)に示すようになる。
【0037】この画面においては、上部に、前記色替キ
ーCを含む各種操作キーが設定されるようになっている
と共に、右端部に前記糸色キーBが設定され、その糸色
キーBの上に、現在刺繍形成動作を行っている色別領域
が何番目か(この場合まだ動作は開始されていないが
「1」が表示される)の現行領域表示E、及び、色別領
域が全部でいくつあるかの個数(この場合「3」)の色
数表示Fが、スラッシュ「/」を挟んで示される。そし
て、残りの領域に、刺繍模様Dの色別領域D1〜D3の
図柄が左から縫製順に表示される。
【0038】このとき、表示装置24はモノクロ表示で
あるため、色別領域D1〜D3の図柄は、刺繍が形成さ
れる(刺繍糸が表面に現れる)部分が黒で表示される。
尚、この場合、表示装置24の画面には色別領域の図柄
を4個まで表示できる領域が確保されているが、5個以
上の色別領域を備える刺繍模様の場合には、2画面以上
に渡って各色別領域の図柄を表示したり、色別領域の図
柄表示を1個ずつスクロールさせるように構成される。
【0039】また、このとき、上記した色別領域が全部
でいくつあるかの個数を示す色数表示Fは、後述する図
3のフローチャートに従って制御されるようになってい
る(ステップS14)。さらに、上記した現在刺繍形成
動作を行っている色別領域が何番目かの現行領域表示E
は、後述する図4のフローチャートに従って制御される
ようになっている。
【0040】そして、このように刺繍模様の選択が行わ
れた後は、前記糸色表示フラグがセットされているか否
か(ステップS7)、及び、前記単色縫いフラグがセッ
トされているか否か(ステップS8及びステップS9)
が常に監視される。これらフラグのセット及びクリア
は、後に説明する図2に示す割込処理(キースキャンル
ーチン)においてなされるようになっている。
【0041】ここで、糸色表示フラグがセットされた
(単色縫いフラグはクリアのまま)ときには(ステップ
S8にてNo)、多色縫いモードのまま表示装置24の
表示が糸色表示画面に切換えられる(ステップS1
0)。この多色縫いモードにおける糸色表示画面は、図
5(b)に示す通りであり、上記刺繍模様表示画面にお
ける、色別領域D1〜D3の図柄部分が、対応する色別
領域における糸色表示G(文字表示)に切換えられるの
である。この場合、左から「シロ」(色別領域D1に対
応)、「アカ」(色別領域D2に対応)、「クロ」(色
別領域D3に対応)に切換えられるのである。これら色
別領域D1〜D3と色の名称とは、同じ順序で同じ四角
形内に表示され、容易に対応関係が視認できる。尚、こ
のとき、糸色キーBの表示が反転されるようになってい
る。
【0042】また、糸色表示フラグがクリアのままで単
色縫いフラグがセットされたときには(ステップS9に
てYes)、多色縫いモードから単色縫いモードに切換
えられ、表示装置24は単色縫いモードの刺繍模様表示
画面に切換わり、刺繍模様Dの全体の図柄表示がなされ
るようになるのである(ステップS11)。この図柄表
示は、図5(c)に示す通りであり、表示装置24に
は、全部の色別領域を合成した状態に対応する刺繍模様
Dの図柄が表示されるのである。尚、このとき、色替キ
ーCの表示が、図5(a),(b)に対して白黒反転さ
れるようになっている。
【0043】さらに、単色縫いフラグがセットされた状
態(単色縫いモード)で、糸色表示フラグがセットされ
たときには(ステップS8にてYes)、単色縫いモー
ドの糸色表示画面に切換わり(ステップS12)、図5
(d)に示すように、「色自由」の表示Hがなされるよ
うになるのである。尚、いずれのフラグもセットされて
いないときには(ステップS9にてNo)、表示装置2
4の表示が、多色縫いモードにおける刺繍模様表示画面
のままとなる(ステップS13)。
【0044】図2のフローチャートは、使用者のキー操
作により上記した糸色表示フラグ及び単色縫いフラグが
セットされる割込処理の手順を示している。即ち、図1
のメインルーチンの実行中には、常にキー操作(タッチ
パネル25のタッチ操作)があったかどうかがスキャン
されており(ステップS21)、ここで、糸色キーBが
タッチ操作されると(ステップS22にてYes)、現
在の糸色表示フラグの状態が判断され(ステップS2
3)、クリアされている場合には(No)、糸色表示フ
ラグがセットされ(ステップS24)、逆にセットされ
ている場合には(ステップS23にてYes)、糸色表
示フラグがクリアされるのである(ステップS25)。
【0045】一方、色替キーCがタッチ操作されると
(ステップS26にてYes)、現在の単色縫いフラグ
の状態が判断され(ステップS27)、クリアされてい
る場合には(No)、単色縫いフラグがセットされ(ス
テップS28)、逆にセットされている場合には(ステ
ップS27にてYes)、単色縫いフラグがクリアされ
るのである(ステップS29)。
【0046】従って、図5に矢印で示すように、多色縫
いモード及び単色縫いモードのいずれのモードにおいて
も、使用者がタッチパネル25上に設定される糸色キー
Bをタッチ操作すれば、表示装置24の表示は、その操
作の都度、刺繍模様表示画面と糸色表示画面との間で切
換えられる。また、刺繍模様表示画面及び糸色表示画面
のいずれが表示されている場合でも、使用者が色替キー
Cをタッチ操作すれば、表示装置24の表示は、その操
作の都度、多色縫いモードと単色縫いモードとの間で切
換えられるのである。
【0047】また、図3のフローチャートは、上記図1
におけるステップS14の色別領域数表示のサブルーチ
ンの内容を示している。即ち、まず、単色縫いフラグが
セットされているかどうかが判断される(ステップS3
1)。そして、単色縫いフラグがセットされていないと
きつまり多色縫いモードのときには(No)、模様デー
タから色数データを読出し(ステップS32)、画面の
色数表示Fに、その色数(図5(a),(b)の例では
3)が表示される(ステップS33)。一方、単色縫い
フラグがセットされているときつまり単色縫いモードの
ときには(ステップS31にてYes)、図5(c),
(d)の例に示すように、画面の色数表示Fに色数1が
表示されるのである(ステップS34)。
【0048】最後に、図4のフローチャートは、上記し
た現行領域表示Eの表示の制御手順を示している。即
ち、まず、ステップS41にて、現在縫製中かどうかが
判断され、停止中であるときには(No)、次のステッ
プS42にて、模様選択中つまり縫製開始前であるかど
うかが判断される。ここで、縫製開始前であるときには
(Yes)、上述のように、模様データが読出され(ス
テップS43)、その刺繍模様の縫製データが設定され
る(ステップS44)。そして、このときには、現在が
何番目の色別領域かを示す変数Nに1がセットされ、表
示装置24の現行領域表示Eに「1」が表示される(ス
テップS45)。
【0049】一方、模様選択が終了して使用者により刺
繍形成動作開始が指示されると、制御装置は、所定のタ
イミングで縫製データを1データずつ順に読出しながら
刺繍形成動作を実行するのであるが(ステップS46,
S47)、そのとき、読出した縫製データが色替コード
であるかどうかが判断され(ステップS48)、色替コ
ードであるならば(Yes)、変数Nを1だけインクリ
メントし(ステップS49)、表示装置24の現行領域
表示Eに第N色目が表示されるのである(ステップS5
0)。
【0050】また、このときには、詳しく図示はしない
が、表示装置24の画面において、色別領域D1〜D3
の図柄表示あるいは糸色表示Gが、1個ずつ左側にスク
ロールされ、現在刺繍を行っている(これから開始す
る)色別領域が左端部に来るように表示が切換えられる
のである(ステップS51)。
【0051】尚、詳しい説明は省略するが、使用者は上
記した表示装置24の糸色表示Gを見て、指定された色
の刺繍糸をミシン本体11にセットするようにする。ま
た、上述のように縫製データが色替コードであったとき
には、刺繍形成動作が一旦停止され、表示装置24に刺
繍糸の交換を促す旨の表示がなされる。そして、使用者
が次の色の刺繍糸をセットした後再びスタートを指示す
ることにより、次の色別領域に対する刺繍形成動作が開
始されるようになっている。
【0052】また、読出した縫製データが終了コードで
あるときには(ステップS52にてYes)、変数Nに
1がセットされ、表示装置24の現行領域表示Eが
「1」に戻されるようになっている(ステップS5
3)。さらに、読出した縫製データが色替コードでも終
了コードでもないときつまり駆動データであるときには
(ステップS52にてNo)、その駆動データがセット
されて1針分の刺繍形成動作が実行されるようになるの
である(ステップS54)。
【0053】このように本実施の形態によれば、表示装
置24に、各色別領域の図柄を表示する刺繍模様表示画
面、及び、各色別領域に対応した糸色を表示する糸色表
示画面を別々に表示させるようにし、その表示の切換え
をタッチパネル25に構成される糸色キーBが使用者に
よりタッチ操作されることにより行うように構成した。
これにより、従来のようなLCD1のひとつの画面に色
別領域の図柄A3及び刺繍糸の色A4を表示させるもの
と異なり、個々の表示に使用できる領域を比較的大きく
確保することができた。
【0054】この結果、表示装置24の大形化を抑えつ
つ、刺繍模様Dの色別領域D1〜D3の図柄及び各色別
領域D1〜D3に対応する糸色表示Gを、使用者にとっ
て判りやすく表示することができるものである。この場
合、実施の形態では、前記表示装置24を、モノクロ表
示を行う比較的小形のLCDから構成し、しかもタッチ
パネル25を設けるようにしたので、表示装置24自体
を安価且つ小形で済ませることができてミシン本体11
の大形化も防止でき、しかも、操作性の向上及び省スペ
ース化を図ることができるものである。
【0055】また、特に本実施の形態では、表示装置2
4に、現行領域表示E及び色数表示Fを併せて行うよう
にしたので、使用者にとって有用な情報を、併せて表示
することができると共に、刺繍形成動作の実行中にも表
示装置24の表示を有効に用いることができ、使用者の
使い勝手を良好とすることができる。
【0056】さらには、使用者が多色縫いに係る刺繍模
様について単色縫いを行いたい場合に、単色縫いモード
に容易に切換えることができるように構成したので、よ
り使い勝手が良くなる。しかも、単色縫いモードに切換
えられたときに、表示装置24の刺繍模様表示画面にお
いて全色別領域を合成した状態に対応する図柄を表示さ
せ、糸色表示画面において「色自由」の表示Hを行うよ
うに構成したので、単色縫いモードにふさわしい表示を
行うことができて、使用者が勘違いしたり戸惑ったりす
ることを未然に防止することができるといった利点を得
ることができるものである。
【0057】尚、上述した実施の形態においては、1乃
至3色の領域を示す図柄D1乃至D3を単純に重ね合わ
せると、模様の内側がすべて黒色の表示となってしまう
ため、パンダてあるか否かが識別不能になってしまうの
で、単色用の模様データに基づいて色別領域を合成した
状態に対応する図柄D(白抜き部分がある図柄:顔の部
分が抜けている)を表示している。しかしながら、画面
での識別の為に、領域毎に濃淡を変更したりやカラーデ
ィスプレイを用いる場合は、そのような対応する図柄で
はなく、全色別領域を組み合わせた図柄と完全一致する
図柄であっても良い。その他、本発明は上記した実施の
形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変更して実施し得るものである。
【0058】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の刺繍ミシンによれば、多色縫いの刺繍を可能としたも
のにあって、表示装置に、各色別領域の図柄とそれら各
色別領域に対応した糸色とを別々に表示させるように構
成したので、表示装置の大形化を抑えながらも、刺繍模
様の色別領域の図柄及び各色別領域に対応する糸色を判
りやすく表示することができるという優れた実用的効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、刺繍模様選
択時の表示装置の表示制御の手順を示すフローチャート
【図2】割込処理の手順を示すフローチャート
【図3】色別領域数表示のサブルーチンを示すフローチ
ャート
【図4】現行領域表示の表示の手順を示すフローチャー
【図5】表示装置の画面の例を示す図
【図6】ミシン本体を示す正面図
【図7】電気的構成を概略的に示すブロック図
【図8】従来例を示すもので、表示装置の画面の例を示
す図
【符号の説明】
図面中、11はミシン本体、17は刺繍枠、24は表示
装置、25はタッチパネル(表示切換指定手段,モード
切換指定手段)、27は制御装置(表示制御手段)、B
は糸色キー、Cは色替キー、Dは刺繍模様、D1〜D3
は色別領域、Eは現行領域表示、Fは色数表示、Gは糸
色表示を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍模様の図柄を色毎に1以上の色別領
    域に分割した色別領域データと、前記各色別領域に対応
    した刺繍糸の糸色を示す糸色データとを含む模様データ
    に基づいて、加工布に対する刺繍形成動作を実行する刺
    繍ミシンであって、 ミシン本体に設けられた表示装置と、 前記模様データに基づいて、前記表示装置に、前記各色
    別領域の図柄を表示する刺繍模様表示画面及び前記各色
    別領域に対応した糸色を表示する糸色表示画面を別々に
    表示させる表示制御手段と、 前記表示装置における表示を刺繍模様表示画面と糸色表
    示画面との間で切換えるための表示切換指定手段とを具
    備することを特徴とする刺繍ミシン。
  2. 【請求項2】 前記表示装置は、モノクロ表示を行うL
    CDからなることを特徴とする請求項1記載の刺繍ミシ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記刺繍模様表示画面及び糸色表示画面
    においては、色別領域が全部で何色あるかが併せて表示
    されることを特徴とする請求項1又は2記載の刺繍ミシ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段は、刺繍形成動作の実
    行中に、現在刺繍形成動作を行っている色別領域が何番
    目の色別領域かを、前記表示装置に表示させるように構
    成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の刺繍ミシン。
  5. 【請求項5】 前記各色別領域を別々の刺繍糸で刺繍す
    る多色縫いモードと、全ての色別領域を1種類の刺繍糸
    で刺繍する単色縫いモードとを切換えるためのモード切
    換指定手段を具備することを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の刺繍ミシン。
  6. 【請求項6】 前記単色縫いモードに切換えられたとき
    には、前記表示制御手段は、刺繍模様表示画面において
    全色別領域を合成した状態に対応する図柄を表示させる
    と共に、糸色表示画面において糸色を使用者が自由に選
    択できる旨を表示させるように構成されていることを特
    徴とする請求項5記載の刺繍ミシン。
  7. 【請求項7】 前記表示切換指定手段あるいは前記モー
    ド切換指定手段は、前記表示装置の画面上に設けられた
    タッチパネルからなることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載の刺繍ミシン。
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